
「週刊文春」11月29日号 中吊り広告より
グランプリ
「織田裕二は『ゲイの街』8億円の不動産王だった!」(「週刊文春」11月29日号)
第2位
「国政にかまけて大阪市を疎かにした『橋下市長』の大罪」(「週刊新潮」11月29日号)
第3位
「『独立国家』を作った男・坂口恭平」(「週刊現代」12月8日号)
選挙戦突入直前、第三極の離合集散が目まぐるしい。各誌の議席予測を見てみよう。
文春は、久保田正志・政治広報システム研究所代表に予測をさせている。それによると、民主党86、自民党244、国民の生活が第一が16、みんなの党が21、維新が64と読んでいる。
週刊現代は「『橋下―石原維新』がこの選挙区でこんなに勝つ」の中で、前回選挙で自民党が獲得した119議席と同じぐらいの議席を得る可能性があると読んでいる。
週刊朝日は、政治評論家の森田実と田崎史郎に予測させている。森田は民主党93、自民党247、国民の生活が第一が19、みんなの党が23、維新が52。田崎は民主党110、自民党220、国民の生活が第一が10、みんなの党が30、維新が50である。
憲法改正、自衛隊を国防軍に名称変更など放言の目立つ安倍晋三自民党総裁のおかげで、野田民主党が当初よりも議席数を伸ばすのではないか。
維新は、橋下徹大阪市長がテレビに出て威勢のいいことをぶちあげてはいるが、石原代表の核兵器のシミュレーションをやるべきだなどという仰天発言で、ウルトラ右翼政党という顔が前面に出てきて、このままいけば人気は下降線をたどるに違いない。
維新は50議席前後というのが、私の周りにいる政治記者たちの感触である。
さて、今週の第3位は、一部では有名な人らしいが、政府に期待できないからと「独立国家」を熊本に作ってしまった坂口恭平(34)という痛快な男の話である。
建国のきっかけは原発事故。危険があるのに正確な情報を教えない、国民を守らない政府を見て、これは政府ではないと思い、生存権に特化した国と政府を作ってしまったのだ。 彼が目指したのは、土地と住宅からの解放。早稲田大学時代、建築学科に籍を置き、路上生活者たちの調査をした。彼らの中にはホームレスではなく、合法的に家を持っている人間がいた。調べてみると、係争の結果、誰も所有していない土地というのが都内にはいくつかあり、銀座にもあるということがわかった。それに、彼らにとって、段ボールハウスは寝室に過ぎないのだ。
図書館が本棚、公園は水場、スーパーは冷蔵庫。都市空間のすべてを自分の家と捉える発想があったことに気づいたという。そこから生み出したのがモバイルハウス。ベニヤ板だけで作った3畳間だけの小さな家だ。
モバイルハウスはリヤカーの車輪がついているのがミソで、これだけのことで車両扱いになる。建築基準法上の「家」ではないから、固定資産税はかからないし、建てるのに免許もいらない。
「実は僕も建築士の免許をもっているわけじゃない。これは『住む人自身が建ててみようよ』という提案なんです。モバイルハウスを売るのが目的じゃないので、図面もダダで配っています」
これなら材料費2~3万円だけで家が持てる。自分の生活はゼロから作れるんじゃないかと思い始めた。
昨年3月、坂口は東京を離れて故郷の熊本に戻った。福島第一原発事故で飛散した放射性物質を避けてのことだ。国民を守ろうとしない日本政府に愛想を尽かし、5月に新政府を樹立した。
「原発事故への対応を見て腸が煮えたぎったけど、不満は以前からあった。月給18万円の人がワンルームに住んで8万円も家賃を払うなんて異常。金のないやつは住む場所がなくてもいい、って話でしょう。もはや政府ではないと思った。だから、日本は無政府状態なんです。でも政府がないのはまずいから、自分が国を建てて、その国の内閣総理大臣になるしかないと」(坂口)
新政府は生存権を守るべく放射性物質からの避難を呼びかけ、0円で泊まれる避難場所を用意する。その中心がモバイルハウスだ。
使われていない土地を無償で借りてモバイルハウスを並べる。初期投資に2~3万円はかかるが、家賃はゼロ。井戸水を使い、自家発電を行えば、水道光熱費もゼロだ。
そこへ、構想に興味を持った熊本県知事直属の政策参与(現副知事)・小野泰輔が坂口を訪れる。新政府初の「外交」である。坂口はこう話す。
「モンテビデオ条約という国家の義務と権利について定めた条約があって、国家の条件は、国民、政府、領土、外交のできる能力の4つ、とある。僕はこれを本気で満たしてみようと思った」
坂口はTwitterのフォロワーを新政府の国民と定義していて、現時点で3万2,000人超、この半年で倍増したそうだ。
政府は作った。次に行ったのは、組閣。まず親交のある文化人類学者の中沢新一氏に電話し、文部大臣に任命。その後も、映画監督の鎌仲ひとみ氏を厚生労働大臣にした。近々、東京ミッドタウンにあるフリースペースの使用権を譲り受けて国会議事堂にするという。
坂口は、「ルールを破るのではなく視点をズラす」のだという。妻と4歳の子どもを持つ。収入は原稿料と、ドローイング(絵)の販売、それにカンパ。
面白い発想をする若者が出てきたものだ。
第2位は新潮の橋下大阪市長批判の記事。国政を目指すのはいいが、お膝元である大阪市が危うくなっているというのである。
「国政政党の代表が国会議員である必要はないと思っている」
そう強がってみせる橋下市長だが、その大阪で“二足のわらじ”を心配する市議は少なくないそうである。その上、選挙を前にして大阪市政は目に見えて滞り始めていると、中堅の市議はこう語っている。
「10月に開かれた“民生委員児童委員大会”は歴代市長が必ず出るのですが、橋下さんは政党回りを理由に欠席。また、大阪都構想を進める法定協議会の年内設置の見送りも早々に決めてしまったそうです。さらに改革の目玉にしていたバスの赤字路線の再編も来春に間に合わない。これでは、市政を後回しにしていると見られても仕方ありません」
橋下市長は、自分が忙しくなるのを見越してか府市統合本部に元官僚の古賀茂明や高橋洋一などのブレーン50人以上を送り込み、6月には自分の手足となる24人の区長を公募で選出したが、ベテラン市政担当記者によると、
「市長は市民のイベントなどにせっせと顔を出したりするものですが、橋下さんは端からそんな気はない。あの人は“仕組み”を変えるために市長になったのであって、本人の代わりを公募区長にやらせようと考えているのです」
市長の分身であるから、その力は強大だし、公募区長は副市長に次ぐ権限と予算を与えられている。給与も一般職職員の中で最高ランクの年収1400万円(市職員からの異動は1200万円)にもなるそうだ。
昨年12月に募集が始まると1,461人もの応募者が集まった。
最後は橋下市長や中田宏前横浜市長らが面接して選んだのが24人の新区長だが、彼らの評判がよくないと新潮は追及する。
城東の細井敦子区長(51)は、黒のピチッとしたミニスカートに濃い化粧、エルメスのバッグを提げて登庁するから、ついた渾名が「お水系」。
淀川の榊正文区長(44)は、笑福亭鶴瓶師匠に淀川の宣伝に一役買ってくれと頼み、自分は大阪でも淀川の人間でもないと断られたら、「偉そうにして。わしは淀川区長やど」と息巻いた。
都島の田畑龍生区長(37)は、区長公募で提出した論文に、東淀川区の同和地区を特定し、そこが原因で暗いイメージがあるかのような一文を書き、それが大阪市のホームページに載ってしまったのである。当然ながら部落解放同盟が見つけて、田端区長らを問い詰めている。
また浪速の玉置賢司区長(45)はTwitterに「近頃の日本は右翼があかん。政治家を殺したりせえへんようになった」「菅直人は殴らなあかん」と書き込んだことが明らかになった。
政治アナリストの伊藤惇夫は、橋下の動きを見ていると、今までやってきたことは国政に出るためのアリバイづくりではなかったのかと疑問を呈し、こう続ける。
「公募で決めた区長の評判がボロボロなのも、公募そのものが自分の名前を売るためのパフォーマンスだったからですよ」
衆議院選に出てくる維新の候補者は、大丈夫なのだろうか?
今週のグランプリは、織田裕二のゲイ疑惑(?)記事。
織田がゲイではないかというウワサは、以前からあったらしい。それは、彼がプライベートをまったく明かさないところからきているようだ。織田をよく知る映画関係者がこう話す。
「織田は私生活は親しい友人にも明かさないし、普段どんな暮らしをしているかもしゃべらない。本人も『ベタベタした人間関係は好きじゃない、馴れ合いはイヤだ』とはっきり言っていて、『共演者から住所を聞かれたんだけど、飲みに誘われたりするのを避けたいから、わざと嘘の住所を教えていた』と漏らしていました。かたくなで、他人を寄せつけないバリアはすさまじい」
文春は織田についてこう書いている。
「織田裕二、四十四歳。言わずと知れた、当代を代表する人気俳優である。『踊る大捜査線』シリーズの主演を務め、二○○三年公開の映画第二作目では日本映画歴代一位(アニメを除く)、百七十四億円の興行収入を叩き出している。今年九月に公開された『踊る大捜査線』のファイナル作も興行収入四十三億円を突破した。
一方、私生活は厚いベールに覆われており、親しく付き合っている芸能人も極めて限られている。二○一○年八月にモデルで美容研究家の野田舞衣子さんと電撃結婚しているが、その結婚生活もまったく見えてこない」
そんなプライベートを徹底して見せない織田が、はるか遠いアメリカ西海岸サンフランシスコの地にしばしば出没しているというのである。しかも、ここは有名なゲイタウンだというのだから、興味をそそられるではないか。
もう少し文春を引用してみよう。
「ゲイタウンというと、いわゆる『ゲイ・バー』のような店が並んでいる日本の新宿二丁目のようなイメージを持つかもしれないが、カストロストリートは、どちらかというと恵比寿や表参道のようなおしゃれな街にゲイ用のグッズショップなどが混在している。(中略)小誌記者が取材で訪れた際には、そのたもとの広場には、なんと、一糸まとわぬ全裸の男たちがたむろしていた。思わず目を疑ったが、この街では誰も驚かないし、眉をひそめる人もいない。日光浴なのか、一種のアピールなのか、定かではないが、ゲイの彼らは全裸にスニーカーという身なりで、新聞を読んだり、お茶を飲んだり、談笑したりして、“普段の生活”を楽しんでいるようだった。
『本来ならば、公然わいせつで警察が取り締まるのかもしれないけれど、そういうのはないですね。ここは開放的で自由。全裸のゲイは普通に見かける光景です。野放し状態だという批判もあるけれど、サンフランシスコはゲイのパワーが強いから、ある意味、権利として守られています』(カストロストリートの飲食店スタッフ)」
こうしたサンフランシスコに織田はたびたび現れ、スーパーマーケットで買い物をしたり、カフェで白人男性とお茶をしている姿が目撃されているという。
野田舞衣子との結婚も『踊る大捜査線』でタッグを組んだ仲間を含め、織田に近い関係者でさえ知らず、報道を見てみんな仰天したという。
「織田はお気に入りのサンフランシスコを自身の主演ドラマ『外交官・黒田康作』ロケ地にプッシュし、結婚発表後の一○年十月に現地で撮影をしたのです。共演の柴咲コウや香川照之らがダウンタウンにあるヒルトンホテルで撮影クルーと一緒に宿泊していたのに、織田だけは市内のどこか別の場所に泊まっていました。早朝集合場所に現れ合流し、ロケが終わるとなぜか別行動をとっていたのです」(現地のスタッフ)
そんな織田が足繁く通うサンフランシスコに何があるのだろう?
文春が現地で取材してみると、なんと織田は4棟もの高級アパートメントをそこに所有しているというのである。登記情報などによると、1997年10月から2008年にかけて購入していて、当時の為替レートで計算すると、総額8億1,950万円が投じられていると書いている。
そのいずれもが建築されてから100年も経っている年代物ばかりだから、不動産投機目的ではなく、相当なこだわりをもって織田が購入したことがわかる。地元不動産業者は、こうした物件はゲイの人たちが好みそうなものだと語っている。
入居している人間たちは一様に口を噤み、織田と共同で会社を設立している人間もノーコメントだ。
高倉健も撮影が終わると海外に出てしまう。日本より自由があるという理由だが、それだけではあるまいと憶測する人間も多くいる。
文春は織田がゲイ志向だと言っているわけではないが、人気者の気になる情報である。
(文=元木昌彦)
◆「週刊誌スクープ大賞」の過去記事はこちらから
日別アーカイブ: 2012年11月27日
「カラオケ店で録音した歌声」エピソードが語る、華原朋美の切なさ

「週刊女性」12月11日号(主婦と生
活社)
下世話、醜聞、スキャンダル――。長く女性の"欲望"に応えてきた女性週刊誌を、伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」の元デスク神林広恵が、ぶった斬る!
第153回(11/27発売号より)
相次いで事件を起こしている在日兵に異例の禁酒例が発令された。横須賀基地と佐世保基地がその対象らしい。最も問題の根深い沖縄でも、従来の夜間外出禁止が続行中だ。だが沖縄で外出禁止が起きた後にも、これを破り事件は続いていることから、小手先ばかりの禁酒令もどれだけ効力があるのかは疑問である。それにしてもまるで修学旅行中の高校生への指導のような内容に失笑してしまう。彼らは未成年並みのレベルなのか。それとも日本人を同じ人間と思わずに愚弄しているのか。アメリカにとって日本は相変わらず植民地だ。
1位「のりピー 専門家が緊急提言!環境の変化で忍び寄る薬物再使用『スリップ』の魔の手」(「週刊女性」12月11日号)
2位「独占!直撃インタビュー 華原朋美『しぶといですか? あんなことを起こしておいて…でも、歌いたい!』(「女性自身」12月11日号)
3位「杏 愕然!“カレ”姉マル秘“披露宴”の隣席は…なんと“恋敵”滝クリだった!!」(「女性自身」12月11日号)
※女性セブンは合併号のためお休み
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みなさま、お待たせしました! サイゾーウーマンのスマホアプリがついに登場です。しかも、iPhone版/Android版を同時にリリース。
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【PR】FXの自動売買ソフトで、年利80%も夢じゃない!?
今年3月、読売新聞の記事で、気になる見出しが目に入った。 「FXで1億円超脱税、シンガポール移住でも逮捕 」 FX(外国為替証拠金取引)とは、一言で言うと、「円とドル」など為替レートの差額で儲ける投資手法だ。 この記事によると、FXで得た所得を申告せず、所得税を脱税したとして、静岡地検はシンガポール在住の自動車部品製造会社役員A(37)を所得税法違反(脱税)の疑いで逮捕したという。 Aは2009~10年に、静岡県三島市にある会社の施設内に置いたパソコンでFX取引を行っていたとのことだが、驚きなのは、その所得額。何と、2年間の所得が、合計で約3億6800 万円だったという。それを申告せずに、約1億4000万円を脱税していたのだ。 ニュースを見て、「FXはやっぱり儲かる」と思われたのではないだろうか? Aは主に「自動売買」で取引していたというのだ。 自動売買とは、人間が自分で考えて取引を行うのではなく、専用のソフトを使って機械的に取引を行うことである。最近では、Aのような自動売買ソフトを使って稼いでいるサラリーマンが増えているようだ。 その自動売買ソフトの中でも、特に話題になっているのが「FONS」(ライズワン)。自動売買といっても設定はまったく難しくはなく、自分のパソコンにソフトをインストールするだけでOK。「儲けてくれるFX取引」を簡単に行ってくれるのだ。 ところで、投資で損する大きな原因のひとつは「人間の心理」だといわれている。つまり、失敗してしまうのは欲張ったり、焦ったりすることで、人の判断が誤ってしまうことがほとんどというわけだ。 一方、FONSはAI(人工知能)が搭載されており、ソフトが自身で学習してくれるので、自分(人間)の感情に惑わされることなく、最適な取引を淡々と自動で行ってくれる。実際、過去5年間で平均80%以上の年利を出し続けてきた実績があるので、信頼度抜群。安心して儲けることが可能というわけである。(詳細はこちら) 日頃、仕事で忙しいサラリーマンにとって、手間要らずで年収アップを狙える。資産運用や副業として、まさにもってこいの方法ではないだろうか。 資料請求は無料。現在、300円分のクオカードがもれなくついてくるキャンペーン中とのこと。少しでも興味を持ったら、まずは「FONS」公式サイトへ。 ■「FONS」公式サイト https://www.rise-one.com/landing/fons_lp/
大好きな部長とのHの相性で悩む私……でも「Hが下手なんて」絶対言えない!
【作品名】『むさぼるように愛されたい~彼と深くまでとけあう方法~』 【作者】雨宮叶佳
【作品紹介】同じ部署の部長・智彰さんとお付き合いしてる私・悠奈。優しくて誠実な彼が好きだけど、Hはちょっと不満なの。ついばむような優しい口づけ――ホントはもっと激しくキスしてほしいのに。でもそんなこと恥ずかしくって言えない……。そんなある日、営業部の男の人から強引なアプローチが!! しかも無理やりキスされてるとこを智彰さんに見られちゃって……! 激しく愛されたいけど、智彰さんじゃなきゃイヤなの!! 素直におねだりするから、激しく私を抱いてっ★
【サイゾーウーマンリコメンド】「同じ部署の部長」なんていうから、今回は脂の乗ったおっさんがお相手かと期待したんですが、案の定少女漫画バイアスのかかったクール系部長でございました。残念。どこからどう見ても、20代にしか見えないっつーの! TLでは、おっさんが出てくることってほとんどないように思けど、ぜひ、ドラマ『HOTEL』(TBS系)で宿泊支配人役を演じた松方弘樹ばりの「部長」キャラを登場させてほしいものだわ。
“耳フェチ”には堪えられない青春官能ムービー!『耳をかく女』桜木梨奈の無印演技に癒やされたい

“耳にこだわった映画”というオファーを受けて
堀内博志監督が撮った『耳をかく女』。耳かきの心地よさに思わず吐息が漏れる。
映画にはさまざまなフェチズムが溢れている。その中でも忘れられないのが高倉健主演の『夜叉』(85)だ。ヤクザ稼業から足を洗った健さんは北陸の漁村で良き夫・良き父親として平穏に暮らしていたが、ふとしたことから飲み屋のママである田中裕子とホテルでひと晩を過ごす。田中裕子を抱きかかえた健さんはおもむろに彼女の耳たぶを甘噛みし、そのとき健さんはニヤッと笑う。「どうせ、お前も好きなんだろう?」と健さんに自分の性癖を見破られたような気がして、観ていてドキッとした。そんな耳フェチなら見逃せない映画が現在公開中だ。タイトルはずばり『耳をかく女』。耳かきサロンに勤めるヒロイン・桜木梨奈の鮮烈なるエロティズムが漂う青春映画の好編となっている。
他人の手で耳掃除をしてもらうと、思いがけず大きな耳垢の塊が発掘され、赤面したくなる恥ずかしさと同時に何とも言えない快感が込み上げてくる。耳のずっと奥に潜んでいる蝸牛管から喜びの潮が渦を巻きながら満ちてくる。あまりの気持ちよさに体ごとグルングルンと回り出してしまいそうだ。誰しもが経験したであろうあの喜びの瞬間が、『耳をかく女』ではノーカットモザイク処理なしで描かれる。スカーレット・ヨハンソン主演作『真珠の耳飾りの少女』(03)ではピアス穴を開ける瞬間が官能的に描かれていたが、やはり膝枕&耳かきに勝る快楽プレイはそうそうないだろう。

就活に苦戦する絵菜(桜木梨奈)。自分が
社会からまるで必要とされていないように
感じられ、焦れば焦るほど空回りしてしまう。
主人公の絵菜(桜木梨奈)は卒業を間近に控えた大学生。出版社への就職が決まっており、恋人(笹原紳司)の部屋で甘く楽しい学生生活の残りを楽しんでいた。その日も恋人の部屋でまったりと過ごしていたが、絵菜は今まで経験したことのない耳鳴りに襲われ、体の均衡が失われてしまう。それは絵菜だけが感じた衝撃ではなかった。巨大地震が起きたのだ。ベッドの横にいたはずの恋人は真っ先に逃げ出し、震災の影響で就職も取り消されてしまった。家を流されて家族を失った人たちに比べれば、このぐらいのことで泣き言なんて云ってられない。でも、マジメに学校を卒業して、きちんとした企業に勤めることしか考えてこなかった絵菜は、これからどうすればいいのか途方に暮れてしまう。とりあえず、リクルートスーツを引っ張り出して就職活動を再開するが、面接官の声がやけに遠い。絵菜はいつの間にか難聴を煩うようになっていた。補聴器が手放せなくなってしまう。見た目は以前と変わらない絵菜だが、震災以降、何かが自分の中で変わってしまったのだ。
いつまでも就職先が見つからない絵菜は、女友達の紹介で「耳かきサロン」で働き始めることに。性風俗まがいのいかがわしいサービスを強いられるのではないかと、不安げな表情のまま研修を受ける絵菜。先輩の耳かき嬢(広澤草)の膝に身を委ねた絵菜は、あまりの心地よさにうっとりする。先輩の手慣れた耳かきがリズミカルに外耳道の側面を刺激する。思わずエクスタシーに達した絵菜は、日々のストレスから自分が解放されていくのを感じる。こんなサービスが自分にもできるかしら。浴衣に着替えた絵菜はおぼつかない手つきながら、自分の膝の上に置かれたさまざまな形をした耳朶に対して慎重に慎重にマッサージを施す。彼女の初々しさに、男たちが行列をなすようになる。膝枕の温かさに童心に帰る客、日頃の愚痴をこぼすことでスッキリする客、耳掃除した後のティッシュを絵菜に嗅がせて喜ぶ客……。ストレスで悩んでいるのは自分ひとりではなかった。男たちが抱える疲れを癒やすことが、絵菜にとっての喜びとなっていく。ささやかながら社会との接点を持てたことが、時給以上に絵菜にはうれしい。

絵菜は耳かきの研修を受けることに。主演に抜擢された桜木梨奈は
実際の耳かきサロンに通うなどして役づくりに励んだ。
本作が映画初出演となる新人女優・桜木梨奈をオーディションで抜擢したのは、堀内博志監督。今年7月に『私の悲しみ』(11)で劇映画デビューを果たしたばかり新鋭監督だ。『私の悲しみ』は14人の男女がもつれ合う群像劇をロバート・アルトマン監督ばりに巧みにさばいてみせた演出手腕が見事だった。今回はその手腕がヒロインの揺れ動く心理を描くことにフォーカスが絞られている。堀内監督に聞いたところ、こんな耳より情報を教えてくれた。
「オーディション初日のいちばん最初に会ったのが桜木梨奈。オーディション会場は駅から5分の場所だったのに、彼女は30分掛けて現われ、焦りまくっていた。やる気はあるのに、つい空回りしてしまう。その様子は絵菜そのものでした(笑)。オーディションに参加してもらった女優のみなさんの耳を最後に拝見させてもらったんですが、彼女の耳の美しさは際立っていましたね。顔がきれいでも、耳とのバランスがとれている女性って意外と少ないんです。それにピアスの穴を開けてなかったことも、大きな決め手でした。演技経験はあまりないけど、彼女に賭けてみようと思えたんです」。
形の整った両耳と同じように、緩やかな曲線美を見せる桜木梨奈の裸体をカメラが捉える。オーディション時はドジっ娘ぶりを見せてしまった桜木だが、撮影現場では肝の座った演技を見せ、スタッフの期待に応えてみせた。中でも堀内監督の丁寧な演出とカメラマン・三本木久城の適切なカメラワークがうまくハマった後半の雨の海水浴シーンは秀逸。海中を漂う寄るべなきヒロインの姿が目に焼き付く。その昔、人間が海中に棲むアンモナイトのような原生動物だった頃の記憶が甦ってくるかのような、プリミティブな厳粛さと美しさが感じられるシーンになっている。
震災以降、コミュニケーション不全に陥っていた絵菜だったが、多くの人たちの耳たぶに触れ続けることで次第に落ち着きを取り戻していく。人間の体の中でもっとも柔らかい部位なのに、いつも剥き出し状態でさらされている耳のことが絵菜は愛おしく思えてくる。また、絵菜の耳の形の良さに心を惹かれているアマチュアカメラマンの川村(中田暁良)も、絵菜から「変態ですね」と言われながら自分が耳にこだわる理由に気づかされる。物語の進行と共に耳に関するさまざまなトラブルが集約されていき、それらの問題はずっと溜まっていた耳垢のごとく一気にラストで除去されていく。この爽快感が堪らない。
最後に映画とはまったく関係ない余談だが、髪からキレイな耳を出している女性を見かけると、うっとり見とれてしまうのと同時にほんの少し切なくなる。左右対象形の双子のような2つの耳は、両手や両足と違って一生出会うことがない。あんなに美しくて、そっくりな相似形なのに、お互いの存在を知らないままの一対の耳たち。多分、耳という部位の佇まいには孤独な美しさがあるのだ。そんなふうに耳のことを考え出すと、ついつい自分を失ってしまう。そして、その美しさに少しばかりの哀しみを覚える。
(文=長野辰次)
『耳をかく女』
監督・脚本・編集/堀内博志 撮影/三本木久城 音楽/Satomimagase 出演/桜木梨奈、中田暁良、広澤草、宇野祥平、笹原紳司、正木佐和、安藤一人 配給/パーフェクトワールド 11月24日より新宿K’s cinemaにてレイトショー公開中 (c)スターボード <http://mimi-movie.perfect-world.me>
●深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】INDEX
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[第162回] 森田芳光監督の最終列車『僕達急行』人生は出会いと旅立ちのリフレイン!
[第161回] 鬼才キム・ギドクの"多重人格ショー"セルフドキュメンタリー『アリラン』
[第160回]映画創成期に散った"殉教者"への聖歌 3D映画『ヒューゴの不思議な発明』
[第159回]これはホラー? それともコメディ? 勘違い女が爆走『ヤング≒アダルト』
[第158回] ピラミッドは古代からのメッセージ!? 歴史ミステリー『ピラミッドの謎』
[第157回] 韓国映画の名匠が明かす"創作の極意"イ・チャンドン監督『ポエトリー』
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[第155回] 米国に半世紀も君臨した"影の大統領" FBI初代長官『J・エドガー』
[第154回]犯罪者たちに学ぶ"人心掌握術"の奨め『アニマル・キングダム』『預言者』
[第153回]"地獄"からの生還者・板尾創路の凄み 古典落語を過激に脚色『月光ノ仮面』
[第152回]早くも2012年ベスト1映画が登場!"代理殺人"を巡る恐怖『哀しき獣』
[第151回]父殺し、自分殺し、そして再生の物語 園子温流ラブストーリー『ヒミズ』
[第150回]米国お笑い横断旅行『宇宙人ポール』人間のちっぽけな悩みはETが解決!
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[第148回]追悼......"永遠の反逆児"原田芳雄さん幻の主演作『原子力戦争』がDVD化
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[第146回]"正義のゾンビ"が犯罪者を貪り喰う! イラク戦争奇談『ゾンビ処刑人』
[第145回] "時代の寵児"の未ソフト化作品上映!「松江哲明グレイテスト・ヒッツ」
[第144回]原発事故を描いた『カリーナの林檎』と今関あきよし監督の背負った贖罪
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[第142回]ノーベル賞作家・川端康成が夢想した新風俗『スリーピングビューティー』
[第141回]横暴な上司は有志社員が制裁します!『モンスター上司』のブラックな笑い
[第140回]"クソみたいな社会を変えたい!"高校生テロリストの凄春『アジアの純真』
[第139回] うつ病なんかヘーキ!? 宮崎あおい主演作『ツレがうつになりまして。』
[第138回]"神話"が生まれる瞬間を目撃せよ! 人類への黙示録『猿の惑星:創世記』
[第137回]刑務所で食する至高の味『極道めし』ヒロインの後ろ姿に、むせび泣き!
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[第134回]"人間失格"の道を選んだ映画監督の業 林由美香の最新主演作『監督失格』
[第133回]ホラ吹きのホラを見破る特異な職能 ポランスキー監督『ゴーストライター』
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[第126回]イーモウ監督、久々のアイドル映画 中華的妹萌え『サンザシの樹の下で』
[第125回]ナタリー・ポートマン vs. ヘビメタ野郎 人気女優の隠し球『メタルヘッド』
[第124回]黒澤明の名作『生きる』のラテン版! ヤモメ男が残した遺産『BIUTIFUL』
[第123回]北国で93年間営業を続ける"大黒座"と町の記録『小さな町の小さな映画館』
[第122回]新幹線がすれ違う瞬間、願いが叶う? 小学生の目線で描かれた『奇跡』
[第121回]理想と情熱がもたらした"痛い現実" 青春の蹉跌『マイ・バック・ページ』
[第120回]胸に響く金言"プロとは手を抜くこと" 職人秘話『アトムの足音が聞こえる』
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[第118回]ナタリー・ポートマン"第1章"の終幕 虚実が攻め合う『ブラック・スワン』
[第117回]"セカイ"を旅立った少女の地底探検記 新海誠監督の新作『星を追う子ども』
[第116回] 美少女たちの輝きが脳裏から離れない。青春ムービー『魔法少女を忘れない』
[第115回] 恋愛が与える"陶酔"とリアルな"痛み"サブカル活劇『スコット・ピルグリム』
[第114回]妄想、空想、そして現実からの大脱走 美少女革命『エンジェル ウォーズ』
[第113回]"3.11"後の新しい映画モデルとなるか『劇場版 神聖かまってちゃん』の挑戦
[第112回]マスコミが讃えた"楽園"のその後、ひとりの少女の成長記録『愛しきソナ』
[第111回]閉鎖的な"村社会"をブチ破ったれ! 韓流サバイバル劇『ビー・デビル』
[第110回]"粋"を愛したフランスの伯父さん J・タチ主演『イリュージョニスト』
[第109回]自分にとって家族は敵か、味方か? オスカー2冠受賞『ザ・ファイター』
[第108回]コーエン兄弟『トゥルー・グリット』40年で変化した"米国のヒーロー像"
[第107回]ジョニー・デップが愛した"極道記者" 『GONZO』奇人がスターだった時代
[第106回] 巨匠イーストウッド監督の異色作! "あの世"はあるか?『ヒア アフター』
[第105回] キレ味、喉ごしが違うアクション! 黒帯美少女の"涙拳"が炸裂『KG』
[第104回] 高齢化するニートはどこに行くのか? "戸塚校長"のその後『平成ジレンマ』
[第103回]堀北真希&高良健吾主演作『白夜行』闇に生きる"影男"の密やかなる喜び
[第102回]園子温の劇薬ムービー『冷たい熱帯魚』"救いのない結末"という名の救い
[第101回] NHKが放映しない"裏プロジェクトX" AV界のカリスマ監督『YOYOCHU』
[第100回]エロスとタブーを交配した"至高の美女" 禁断のサイエンスホラー『スプライス』
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[第76回] 爽やか系青春ゾンビ映画にホロリ......夏休みは『ゾンビランド』に集結せよ
[第75回] "生きる"とは"見苦しい"ということ 藤沢周平の時代活劇『必死剣 鳥刺し』
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[第73回] "三億円事件"の真相を解き明かす! 桜タブーに挑んだ『ロストクライム』
[第72回/特別編] 上映反対で揺れる問題作『ザ・コーヴ』"渦中の人"リック・オバリー氏の主張
[第71回] 女子にモテモテになる方法、教えます。軟派少年の実話物語『ソフトボーイ』
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[第69回] "リアルと虚構の狭間"を生きる男、アントニオ猪木初主演作『アカシア』
[第68回] ヒーローも神もいない現代社会の惨劇 井筒監督の問題作『ヒーローショー』
[第67回] アイドルが地獄で微笑む『戦闘少女』ギャグ×血しぶき×殺陣の特盛り丼!
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[第65回]超ヘビー級なシリアス劇『プレシャス』"家族"という名の地獄から脱出せよ
[第64回]乱れ咲く"悪の華"ゼブラクイーン! 仲里依紗が過激変身『ゼブラーマン2』
[第63回] オタク王が見出した"夢と現実"の接点 ティム・バートン監督作『アリス──』
[第62回] バッドテイストな感動作『第9地区』 アナタはエビ人間とお友達になれるか?
[第61回]スコセッシ監督の犯罪アトラクション『シャッターアイランド』へようこそ!
[第60回]宮崎あおいの"映画代表作"が誕生! 毒を呑んでも生き続けよ『ソラニン』
[第59回]"おっぱいアート"は世界を救えるか? 母乳戦士の記録『桃色のジャンヌ・ダルク』
[第58回]現代に甦った"梶原一騎ワールド"韓流ステゴロ映画『息もできない』
[第57回]命知らずの変態レポーター、中東へ! 史上最大のどっきり?『ブルーノ』
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[第55回]ビグロー監督はキャメロンより硬派! 人間爆弾の恐怖『ハート・ロッカー』
[第54回] "空気を読む"若者の悲劇『パレード』楽しいルームシェア生活の行き先は?
[第53回]社会の"生け贄"に選ばれた男の逃亡劇 堺雅人主演『ゴールデンスランバー』
[第52回]『男はつらいよ』の別エンディング? "寅さん"の最期を描く『おとうと』
[第51回]ひとり相撲なら無敵のチャンピオン! 童貞暴走劇『ボーイズ・オン・ザ・ラン』
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[第49回]トニー・ジャーは本気なんジャー! CGなしの狂乱劇再び『マッハ!弐』
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[第44回] 暴走する"システム"が止まらない! マイケル・ムーア監督『キャピタリズム』
[第43回]"人は二度死ぬ"という独自の死生観『ガマの油』役所広司の監督ぶりは?
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[第41回]タラとブラピが組むと、こーなった!! 戦争奇談『イングロリアス・バスターズ』
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[第39回]伝説の男・松田優作は今も生きている 20回忌ドキュメント『SOUL RED』
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[第37回]チャン・ツィイーが放つフェロモン爆撃 悪女注意報発令せり!『ホースメン』
[第36回]『ソウ』の監督が放つ激痛バイオレンス やりすぎベーコン!『狼の死刑宣告』
[第35回]"負け組人生"から抜け出したい!! 藤原竜也主演『カイジ 人生逆転ゲーム』
[第34回]2兆円ペット産業の"開かずの間"に迫る ドキュメンタリー『犬と猫と人間と』
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[第32回]電気仕掛けのパンティをはくヒロイン R15コメディ『男と女の不都合な真実』
[第31回]萩原健一、松方弘樹の助演陣が過剰すぎ! 小栗旬主演の時代活劇『TAJOMARU』
[第30回]松本人志監督・主演第2作『しんぼる』 閉塞状況の中で踊り続ける男の悲喜劇
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[第28回]"おねマス"のマッコイ斉藤プレゼンツ 不謹慎さが爆笑を呼ぶ『上島ジェーン』
[第27回]究極料理を超えた"極地料理"に舌鼓! 納涼&グルメ映画『南極料理人』
[第26回]ハチは"失われた少年時代"のアイコン ハリウッド版『HACHI』に涙腺崩壊!
[第25回]白熱! 女同士のゴツゴツエゴバトル 金子修介監督の歌曲劇『プライド』
[第24回]悪意と善意が反転する"仮想空間"細田守監督『サマーウォーズ』
[第23回]沖縄に"精霊が暮らす楽園"があった! 中江裕司監督『真夏の夜の夢』
[第22回]"最強のライブバンド"の底力発揮! ストーンズ『シャイン・ア・ライト』
[第21回]身長15mの"巨大娘"に抱かれたい! 3Dアニメ『モンスターvsエイリアン』
[第20回]ウディ・アレンのヨハンソンいじりが冴え渡る!『それでも恋するバルセロナ』
[第19回]ケイト姐さんが"DTハンター"に! オスカー受賞の官能作『愛を読むひと』
[第18回]1万枚の段ボールで建てた"夢の砦"男のロマンここにあり『築城せよ!』
[第17回]地獄から甦った男のセミドキュメント ミッキー・ローク『レスラー』
[第16回]人生がちょっぴり楽しくなる特効薬 三木聡"脱力"劇場『インスタント沼』
[第15回]"裁判員制度"が始まる今こそ注目 死刑執行を克明に再現した『休暇』
[第14回]生傷美少女の危険な足技に痺れたい! タイ発『チョコレート・ファイター』
[第13回]風俗嬢を狙う快楽殺人鬼の恐怖! 極限の韓流映画『チェイサー』
[第12回]お姫様のハートを盗んだ男の悲哀 紀里谷監督の歴史奇談『GOEMON』
[第11回]美人女優は"下ネタ"でこそ輝く! ファレリー兄弟『ライラにお手あげ』
[第10回]ジャッキー・チェンの"暗黒面"? 中国で上映禁止『新宿インシデント』
[第9回]胸の谷間に"桃源郷"を見た! 綾瀬はるか『おっぱいバレー』
[第8回]"都市伝説"は映画と結びつく 白石晃士監督『オカルト』『テケテケ』
[第7回]少女たちの壮絶サバイバル!楳図かずおワールド『赤んぼ少女』
[第6回]派遣の"叫び"がこだまする現代版蟹工船『遭難フリーター』
[第5回]三池崇史監督『ヤッターマン』で深田恭子が"倒錯美"の世界へ
[第4回]フランス、中国、日本......世界各国のタブーを暴いた劇映画続々
[第3回]水野晴郎の遺作『ギララの逆襲』岡山弁で語った最後の台詞は......
[第2回]『チェンジリング』そしてイーストウッドは"映画の神様"となった
[第1回]堤幸彦版『20世紀少年』に漂うフェイクならではの哀愁と美学
裏社会が関与か――慶大生ファンド詐欺事件の容疑者は、もう死んでいる?

※イメージ画像 photo by MJ/TR from flickr
慶応大学の元学生が、投資ファンドを設立して投資家から20億円ともいわれる出資金を集めたまま海外に逃亡している“慶大生ファンド詐欺事件”で、被害者の一人が刑事告訴に踏み切った。
しかし元学生は、今年5月、秘書兼恋人の女性とシンガポールにいたという情報を最後に、その足取りはプッツリと途絶えており、事件解決には時間を要しそうだ。
そんな中、「彼はもうこの世にいないかもしれない」と語るのは、今年1月、失踪直前の彼に面会したというFXトレーダーのM氏だ。
「彼とは、あるトレーダー仲間からの紹介で会いました。『かなりの損失を出してしまい、このままでは配当が支払えない。2億円ほどを代わりに運用してほしい』というのが彼の用件で、ひどく焦った様子に見えました。この時、私は彼が裏社会のカネを預かってしまったんだな、とピンときました。この世界では、ちょっと有名になるとすぐに裏社会の人間から『うちのカネを回してくれ』と声がかかる。ヤバい筋のカネは預からないのが鉄則だが、若い彼は相手の口車に乗せられてしまったのでは」
トラブルに巻き込まれることを警戒したM氏は、彼の頼みをその場で断った。彼が海外に渡ったことを紹介者のトレーダー仲間から知らされたのは、それから約2週間後のことだったという。
「個人的な印象では、彼は少なくとも進んで人を騙すような人間には見えなかった。裏社会の人間に無理な利回りを約束させられた挙げ句、追い込みをかけられていたのかもしれない。ネット情報では数億円を持ち逃げしたといわれているが、そこまで彼の手元に残っていなかったはず。何より、シンガポールのような小さな国に逃げて、いまだに足取りがつかめないというと、最悪の事態も想像してしまう」
元学生が無事に姿を現し、被害者の元にできるだけ多くの出資金が戻ることを祈りたい。
(文=牧野源)
姑との心理戦と嫁たちの友情の行方は!? 漫画『かんかん橋をわたって』

古今東西、女同士がひとつ屋根の下で暮らす限り勃発するのが、嫁姑騒動。ネットの巨大掲示板に日夜書き込まれる、姑や小姑からのいびり体験に復讐体験。芸能界でも、「あの女の産む孫はほしくない」と発言した高嶋政伸の母・寿美花代や、息子・仁科克基に「多岐川華子が男を作った、慰謝料をもらいなさい!」と言った仁科亜季子など、華麗なる一族も嫁・姑の騒動とは無関係ではない様子。そして、今回紹介する漫画『かんかん橋をわたって』(ぶんか社)は、そんな女2人の家庭内バトルを描いた、恐怖と笑い、そして感動の作品です。
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エイベックス、新人発掘の大半はYouTubeで!?
11月26日の日経新聞朝刊から気になるニュースを拾い読み。ビジネスシーンで使えるまじめな1面記事から、飲み屋談義に花咲く変わりネタまで日替わりでピックアップしちゃいます! 【注目記事】「ヒットの方程式」手探り 注目は、企業面から「ネット 人類 未来 企業の選択『ヒットの方程式」』手探り」の記事。“人気ドラマの主題歌に採用されればCDが売れる”という時代が終わり、新しいヒットの作り方を探る企業の模索を紹介している。 音楽会社やテレビ局などのバックアップもない“素人”が、ネットを通じて人気を集め、ヒット曲が生み出されたり、人気歌手になったりするという成功事例が近年増えている。記事では、12月にソロデビューする歌手のぽこたが、ニコニコ動画などへの動画投稿により注目を集めるようになった“ネット出身”アーティストのモデルケースのような存在として紹介されている。 こうした新しい“ヒットの方程式”には大手音楽企業も注目しているらしく、ネットで人気の“アーティスト”からの新人発掘に力を入れ始めている企業もあるのだという。エイベックスは20人ほどのスカウト部隊の大半をネット分野に投入。動画共有サイトを巡回して、熱烈なファンがつくアーティストをみつけては、本人との接触を試みているのだとか。ちなみにエイベックスの“発掘”のノルマは1カ月で2組以上。1年間で24人以上の新人がチャンスをものにする、という計算になる。 記事は、ニコニコ動画を運営するニワンゴの杉本誠司社長の「宣伝色が強い従来のプロモーションはネットでは通用しない」「『作られたヒット』はネットでは見破られる」という厳しいお言葉で締められている。でも、仮に大手音楽企業やテレビ、広告業界が本気で“ステマ”等を駆使して、前述のような“新しいヒット”を仕掛けてきたら……見破るのは容易ではなさそう。 【1面】ホンダ、主力セダンを北米で開発 「シビック」など 1面トップは「主力セダン 北米で開発」の記事。ホンダが、主力のセダン「シビック」「アコード」の設計開発業務を、北米の拠点に移すことを決めた、とのこと。 ホンダはこれまで、全ての車種の新車開発を栃木にある開発拠点に権限を集中させて行なってきた。「シビック」と「アコード」は、ホンダの世界販売の3分の1を占める主力車種だが、近年この2車種は販売台数の半数を北米が占めるようになっている。現地のニーズを迅速に取り込み、さらに販売を強化することが、今回の開発拠点の移設の狙いなのだという。 その背景には、日本国内では「フィット」などの小型車や軽自動車の需要が増え、「シビック」などのセダン型の需要が低迷がある。国内であまり売れないものを、国内で設計開発する意義が薄れてきていたというわけだ。今国内では、ハイブリッド車や燃料電池車などの次世代技術の開発競争が激化しているため、今後は本田技術研究所から海外向けの車の開発業務を徐々に切り出し、先進技術を各地に提供する役割を強化するのだそうだ。 国内技術者は先進技術の研究開発に充てる、ということで雇用の心配はひとまず無さそう。しかし若者の車離れが叫ばれて久しい日本、どの車種も“国内で開発する意義”が薄れていって、気が付いたら研究開発拠点がすべて国外に移されちゃったりして。 【新興・中小企業面】客室乗務員限定のネット掲示板 KoLabo 新興・中小企業面からは、「KoLabo、客室乗務員限定のネット掲示板」の記事。ウェブ開発のKoLaboが、航空機の客室乗務員(CA)専門のネット掲示板サービスを始めた、というものだ。 この掲示板は紹介制で、経験者も含めた客室乗務員なら誰でも利用できる。ユーザーの利用料は無料で、広告を収入源にするのだそうだ。ショッピングやコスメ、美容、子育てなどの7分野について、写真入りで自由に情報を書き込めるのだという。 どんな時も笑顔での対応を迫られる客室乗務員という仕事柄、モンスターな客に対するストレスも多いと思われる彼女(彼)ら。部外者としては、そんなCAたちの露骨な愚痴なども覗いてみたいところだが、さすがに7分野のなかに「仕事の愚痴」は含まれていなさそう。 ☆その他の注目記事☆ ・音や色、商標に 登録基準・運用が焦点 ・資金力は民主優勢 衆院選、潤沢な政党交付金 【先週金曜の日経】日経が探る、技術の進歩が雇用を奪うニッポンの未来 ■おすすめ記事 生活保護に公団住宅…ゲットするための裏テクニックとは? 著作はまるで広報資料、斬新さゼロ…パナソニック御用◯◯の生態 Kindleにあって、koboやNexus7にない期待感 リクルートがECサイトに殴りこみ! 塗り替わるEC業界 住宅展示場の家って、ボロくなったら建て替えるの?「Thinkstock」より

