原作に惚れ込んだ井筒和幸監督が満を持して映画化!『黄金を抱いて翔べ』

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(c)2012『黄金を抱いて翔べ』製作委員会
 今週紹介する新作映画3本は、ジャンルこそ違えど、スケールの大きな世界観とスリリングな展開でずっしりと見応えある力作ぞろいだ。  11月2日公開の『のぼうの城』は、第29回城戸賞を受賞した和田竜の脚本『忍ぶの城』を、野村萬斎主演で描くスペクタクルな時代劇。豊臣秀吉(市村正親)が天下統一を目前に控えていた頃、最後の敵対勢力となった北条勢の支城、武蔵国の忍(おし)城には、「のぼう様(でくのぼうの意味)」と領民から慕われる城代・成田長親(野村)がいた。石田三成(上地雄輔)が率い、忍城を包囲した豊臣勢2万人の大軍に、長親はわずか500人の軍勢で戦いを挑む。   『ジョゼと虎と魚たち』(2003)など人間ドラマを得意とする犬童一心監督と、特撮監督出身で『ローレライ』(05(などを手がけた樋口真嗣監督が、それぞれの持ち味を出し合った共同監督作。狂言師・野村萬斎のユーモラスな所作とひょうひょうとした存在感が見事にハマった。佐藤浩市、成宮寛貴、榮倉奈々、山口智充、山田孝之、尾野真千子ら豪華共演陣の熱演も見どころだ。  11月3日に封切られる『黄金を抱いて翔べ』は、銀行地下金庫からの金塊強奪という大勝負に賭ける男たちを骨太に描くクライムエンタテインメント。過激派らを相手に調達屋をしてきた幸田(妻夫木聡)は、大学時代からの友人・北川(浅野忠信)から大阪のメガバンクの地下にある巨額の金塊を強奪する計画を持ちかけられる。2人は、銀行担当システムエンジニアの野田(桐谷健太)、元北朝鮮スパイのモモ(チャンミン)、北川の弟・春樹(溝端淳平)、元エレベーター技師のジイちゃん(西田敏行)を仲間に加え、緻密かつ大胆な作戦を決行する。  高村薫が日本推理サスペンス大賞を受賞した1990年のデビュー小説を、発表時から惚れ込み企画を温めてきた『パッチギ!』(05)の井筒和幸監督が満を持して映画化。ヒゲ面の妻夫木と角刈りの浅野、男臭さあふれるルックスの2人を中心に繰り広げられる、友情と裏切り、駆け引きと陰謀の行方から目が離せない。北川の妻を演じた中村ゆりの優しく儚い美しさも印象に残る。  現在公開中の『リンカーン 秘密の書』(2D/3D上映)は、奴隷解放で知られる19世紀の米大統領エイブラハム・リンカーンが実はバンパイアハンターだった、という奇想天外なストーリーが展開するアクション超大作。リンカーンは少年時代に母親をバンパイアに殺され、復讐のため戦闘術を学ぶ。やがて成長したリンカーン(ベンジャミン・ウォーカー)は、バンパイアが奴隷制度を隠れ蓑(みの)に『食事』を得ていることを知り、昼は政治家として奴隷解放を訴え、夜は斧を手にしたハンターとしてバンパイアと戦うようになる。  監督は、『ウォンテッド』(08)のスタイリッシュなアクション表現が記憶に新しいティムール・ベクマンベトフ。製作は、自身の監督作『ダーク・シャドウ』(12)でもバンパイア物を手がけたばかりのティム・バートン。ハイライトの戦闘アクションは、屋敷の舞踏会場での接近戦、大群で暴走する馬の上でのダイナミックな戦い、炎上する列車と崩れ落ちる橋を舞台にした最終決戦と、どれも斬新で迫力満点。ヒロインのメアリー・エリザベス・ウィンステッドも、シックな衣装をまとい大人の魅力を漂わせている。 (文=映画.com編集スタッフ・高森郁哉) 『のぼうの城』作品情報 <http://eiga.com/movie/55578/> 『黄金を抱いて翔べ』作品情報 <http://eiga.com/movie/57792/> 『リンカーン 秘密の書』作品情報 <http://eiga.com/movie/57475/>

宮崎あおいに外国語をしゃべらせることで、制作側が隠蔽したかったもの

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ブルーハーツを歌ってりゃいい時代は
過ぎたのね

――毒舌コラムニスト・今井舞が、話題のアノ人物やアノニュースをズバッとヒトコトで斬り捨てる!

◎宮崎あおい最新CMの傾向
 洋服ブランドでフィンランド語、洗剤のブランドではドイツ語と、出演するCMで、何か外国語ばっかりしゃべらされている宮崎あおい。普通にしゃべると何かが悪目立ちしそうだから、保険の意味で「何かイイ感じに外国語で」ってことになってるような気がするが。まさか2つのCMを同じところで作っているワケでもないだろうし。同時期に複数のCMが同じ断を下したってことは、やはり宮崎あおいから、隠したくなる何かが立ち上り、悪目立ちしてるってことなんだろう。しかし、外国語をいい感じにしゃべっても、宮崎あおいから立ち上る「何か」は感知されてしまっている。もう基準値を超えているのかもしれない。

私はペットじゃないの! 絵描きの彼に筆と視線で犯される日々

【作品名】『視姦の檻~ペットのしたたる蜜壺~』 【作者】うえすぎうる子

【作品紹介】ホームレスだった私を拾ってくれたのは、無口な絵描き・青磁。人里離れた彼の家で、私はヌードモデル兼家政婦になったの。でも、いつもはペット扱いで何も会話をしてくれない……。ハダカで彼の前にいるのに! ただ、絵が完成した時だけ「人間」としてセックスするの。涙を見せてもそっけない彼につらくなっちゃって、絵が完成したら家を出るって決めたけど……!?

【サイゾーウーマンリコメンド】ああ~~惜しい! 良い感じに読み進めてたのに、最後の方の「指輪」のくだりがわかりずらかった~。もうちょっと説明的な言葉か描写があるといいと思う! そこが気になっちゃって折角のセックスシーンが全然、頭に入ってこなかった!

ケイティ・ホームズ、一般人によるトム・クルーズのコスプレに無表情!?

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ケイティも「自由になったわよ!」と言えばいいのに

 毎年10月31日に行われるハロウィーン。子どもにとっては楽しく仮装し、お菓子がもらえる日、大人にとっては童心に帰り無礼講のパーティーを楽しむ日となっている。ハリウッドセレブたちにとってもハロウィーンは心から楽しめる楽しいイベントなのだが、今年もその華麗なコスプレの裏で、さまざまなドラマが繰り広げられた。

 まずは、復縁がウワサされているクリス・ブラウンとリアーナ、そして「リアーナに奪われるのだけはイヤ」と、クリスとよりを戻そうと必死なモデルのカルーシェ・トラン。ヒートアップする三角関係が注目されている3人だが、クリスは28日、セクシー美女が集うプレイボーイ・マンションのハロウィーン・パーティーに男友達を引き連れ参加。たくさんの美女たちに囲まれご満悦だったが、お持ち帰りはせず、「意外と硬派」と変に感心された。その翌日、クリスは、カルーシェが参加したハロウィーン・パーティーに顔を出したと報道された。クリスはあまりやる気の感じられないホラーなフェイスペイントをし、カルーシェは中華レストランのウエイトレスのようなチャイナドレスを着用し、ずっと携帯電話で話し込んでいたようで、特にいちゃついたわけではないようだ。実はクリスとカルーシェは26日にレストランで食事をしているのだが、復縁したいカルーシェに対してクリスは同情心から会っているとゴシップされており、なかなか複雑なようである。

吹き替え声優界のおさ・羽佐間道夫が激白!「『ロッキー』はミスキャストだった」

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御年79歳!
 1987年にテレビ東京で放送され、お茶の間を爆笑の渦に巻き込んだ伝説のコメディシリーズ『俺がハマーだ!』が帰ってくる! 日本での放送から25周年を記念して、11月2日、ポニーキャニオンよりDVD-BOXが発売される。サンフランシスコ市警察の刑事スレッジ・ハマーが、相棒の女性刑事ドリー・ドローと、数々の難事件・凶悪事件を強引に解決するこのドラマ。日本語吹き替え版は、声優たちによる爆笑アドリブが話題となった。今回、DVD-BOX発売を記念して、ハマー役の羽佐間道夫氏に当時の思い出話を伺った。 ――今回、DVD-BOXのプロモーション用に新しくナレーション録りされていますが、久々の 吹き替えで、すぐにハマーの声は出せましたか?  羽佐間道夫(以下、羽佐間) 実は、ハマーの場合は僕の地の声に近いので、あんまり作り込んだものではないんです。だから、久々とはいえ、そこまで難しくなかったですね。『俺がハマーだ!』はときどき見ていますが、今見ると“ここは変えたほうがいいんじゃないかな”という部分はたくさんありますね。古いギャグがあったりして、今の時代ではあまり通じないんじゃないかなって。こういう素材って、本当はどんどん新しい人が録り直していったほうが面白いんじゃないかと思いますよ。 ――このドラマが日本でヒットした大きな要因は、なんといっても日本語吹き替えの面白さだと思いますが、このアドリブは企画段階から決まっていたことなんですか? 羽佐間 いやいや、まさか。ただ、翻訳家と放送作家はすごく頭を悩ませていましたし、実際出来上がった台本を見て「これはニュアンスがちょっと違うんじゃないかな」と思っていました。当時は、“役者は黙っておけ”というような風潮がありましたが、役者も入れて一緒に考えていこうという空気が生まれ始めた作品でもありますね。台本の骨組みはちゃんとできていたので、あとはのりしろをくっつけるような作業でしたよ。 ――ほかの声優さんたちとの掛け合いの中で、突然のアドリブにすぐさま反応できないこともあったりしたんですか? 羽佐間 そりゃそうですよ。何回も録り直しましたね。今は録音技術が発達していますから、簡単に「じゃあ2秒前に戻りましょう」とかできますが、昔は一回まわっちゃうと、ノンストップ。NGが出ると、また頭からやり直しですからね。でも、アドリブって一度止めちゃうと二度と同じのができないんですよ。だから映像をよーく見ると、“これは絶対間違ってるな”というところも発見できる。それも、今回のDVD-BOXのお楽しみですね。 ――おなじみの決め台詞「動くなよ。弾丸が外れるから」もアドリブから生まれたものだったんですか? 羽佐間 これは最初からありましたね。いろんなパターンがあったんですが、最終的にはリップシンクにも一番合うなってことでこれに決まったんです。「動かないでちょうだい。今ピストルに弾丸込めるからさ」とかもあったんですが、これだとさすがに長すぎて入らなかったんです。
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当時の台本。
――とくに記憶に残っている回はありますか? 羽佐間 やっぱり初回の「USA爆発刑事 バズーカ小脇に救出作戦!!」ですよね。出勤中にいきなりバズーカでビルをぶっ放す刑事なんて、いくら喜劇とはいえ、とんでもないコミック作品だなと脚本を読んで驚いたことを覚えています。 ――『ハマー』以外にも海外の刑事ドラマはいろいろありますが、羽佐間さんから見たこのドラマの魅力とは、どんなところですか? 羽佐間 警察をギャグでいじるっていうのは、日本には当時も今もないんですよね。『こち亀』みたいなのはありますけどね。こんなに常識外れの警官がギャグとして許されるって、日本ではできなかったと思います。漫才とかコメディを見ている感じで見られるというのがいいですよね。ハマーに関していえば、どこか温かさを持っているところが魅力ですかね。刑事というとギスギスしているイメージがありますけれど、ハマーは人間味とユーモアのある刑事。犯人を痛めつけたりするシーンはほとんどないんですよね。どんな嫌な奴でも凶悪な奴でも、説得するだけ。このドラマを放映していた25年前というのは、日本はバブルがはじけてだんだんとすさむような時代に突入し始める時だったんですが、そんな中で、お茶の間で何も考えずに笑える作品というのがよかったんじゃないですかね。 ――吹き替え声優界の大御所として知られる羽佐間さんですが、『ハマー』以外にも、実にたくさんの役をこなされています。これまでに吹き替えた作品は7000本以上もあるそうですが、その中でもやっぱり『ロッキー』のイメージが強いですね。 羽佐間 シルヴェスター・スタローンは、僕が一番苦労した俳優なんです。僕の声はハイバリトンだから、スタローンとはトーンが合わないんですよ。だからその分、エロキューションで稼がなきゃいけない。年を取ってローバリトンになってしまったから、本当はファイナルなんてやりたくなかったんですが、「5までやっているから、ぜひ6もやってください」って頼まれちゃいまして。それに、実はスタローンって、あんまり好きな俳優じゃないんですよ。マッチョマンが嫌いなんです。ヒョロっとしているけど繊細さがあって、どこか温かみがあるとか、そういう役柄が好きなんですよ。『評決』のポール・ニューマンとか、『クロコダイルダンディ』のポール・ホーガンとかですかね。 ――それは衝撃の事実ですね。 羽佐間 僕は最大のミスキャストだと思いますね。それなのに、羽佐間を代表するものは『ロッキー』になっちゃう。この長い吹き替え人生の中で、みんなの印象に残っているのは「エイドリアーン」と「動くなよ。弾丸が外れるから」だけっていうのは寂しいですね。それ以外にも傑作をいっぱい放っているのに……。もっとほかの作品も褒めてほしいですよ! ――……なんだかすいません! それでは最後に、日刊サイゾー読者に『俺がハマーだ!』のPRをお願いします。 羽佐間 いまバイオレンス映画が多いけれど、『ハマー』は一見バイオレンスに見えて、実は人間の温かさみたいなのを貫いている作品だと思うんです。こんな時代ですから、そんなところも見直して、ホッと和んでもらえればと思います。 (取材・文=編集部) ●『俺がハマーだ!』『新・俺がハマーだ!』DVD-BOX 価格:各12,600円(税込) 発売:11月2日(金) 発売元:『俺がハマーだ!』DVD製作委員会 企画協力:フィールドワークス 販売元:ポニーキャニオン

キラキラじゃない! ナチュラル系ママ雑誌「Neem」に見る「オーガニックネーム」という発芽

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「Neem」vol.5(徳間書店)

 ポカリスエットとか三井のリハウスとか、王道美少女CM枠に出てたのにいつの間にかナチュラリストになっていた一色紗英が毎号表紙を務める、ナチュラルなポリシーを貫くママのための雑誌「Neem」(徳間書店)。この雑誌のママモデルは、かつて“渋谷系”と呼ばれたカルチャーに属していた人たち。彼女たちは今、一斉にナチュラル志向をひた走っています。同時期にモデルだった神田うのや梅宮アンナが現在漂わせまくっているアーバンなアブラギッシュ感はゼロ! 「Neem」では、“質素な生活がイチバンだよね”感を全面に押し出しつつ、21万円のベビーカーや3万円の子供服が普通に紹介されてたり、拠点は中目黒やカリフォルニアだし、“欲はないけど金はあるのでいいものを買う”という、人として最高のサイクルを大爆発させてます。もともとの育ちが違うからマネのしようがねえわ! そんな「Neem」、生後7カ月の女児をもつママライターが読んでいきます!

<トピック>
◎私らしくママライフを送るための「マイ・ルール」
◎もっと朝活! 太陽のリズムで生きる
◎おしゃれママSNAP

ハロウィンでも閑古鳥……米軍外出禁止令が「基地の街」に与える影響

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 10月31日、ハロウィンを迎えた横須賀市の通称“どぶ板通り”。米海軍の基地にほど近いこの歓楽街は、例年であれば仮装した米兵たちと、連れの女性たちで大きなにぎわいを見せていた。  しかし、今年のハロウィンはいつもと様相が違っていた。 「うちは毎年ハロウィンには、仮装イベントをやっていて、朝まで盛り上がっていた。店にとっても一年でも一番の書き入れ時だったのに……。今日の客はたったの5人。0時を回ったらもう閉店します」  そう話すのは、横須賀市内でショットバーを経営する男性(44歳)だ。  そんな異常事態の原因は、10月に沖縄県内で発生した米兵2人による集団強姦致傷事件を受け、日本に駐留するすべての米兵に対し、午後11時から午前5時までの外出が禁止されたことである。 「うちは客の8割が米軍基地の人間だったので、正直苦しい。同業者にも店を畳むことを検討し始めたところもある。米軍による犯罪は許せないが、十把ひとからげの外出禁止措置は早く解いてもらわなくては、うちが潰れるのも時間の問題」(同)  米軍の外出禁止令の影響は、東京の中心地にも見られた。多国籍な歓楽街として知られる六本木にあるダンスクラブの関係者(29歳)は、こう明かす。 「去年までは、ハロウィン直前の週末には朝まで多くの米兵が飲み明かしていたが、今年は皆無だった。当然、米兵目当てに来ていた女の子たちも来なくなり、全体としての客の入りも2割減くらいに落ち込んでいますよ」  同様の現象は、沖縄や東京都福生市、長崎県佐世保など、100近くといわれる米軍施設の周辺地域にも起きているとみられる。  そもそも米軍は、周辺住民による反対運動を抑え込むために、基地がもたらす経済効果を地元に対して強調してきたといういきさつもある。駐留兵士のガラも悪い、経済効果ももたらさないでは、地元にとってまるでいいことなしだ。 (文=牧野源)

花の命を女の美に変える! 咲き誇る蘭を生贄にした新・美容液を使ってみた

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 本格的な冬はまだ先のことだというのに、すでに手足はカッサカサ。目や口の周りにもツッパリ感があるし、挙げ句に静電気まで早くも来襲してきました。体の60%が水分だなんて都市伝説でしょ? と思うほど、細胞全体が乾燥状態。さらに怖いのは、肌の乾燥は老化を早めてしまうという老け顔問題! 乾燥もアンチエイジングもどっちもカバーできるアイテムはないかと、日夜カサついた指先で探していたところ、ついにドラマチックな出会いに恵まれました。

 洋蘭・シルヴァンの花のエキスを使用した、その名も「シルヴァン」というスキンケアシリーズ。「開花1週間以内の花を1輪ずつ、手摘みで収穫」「一度咲いたらひと月以上咲き誇る蘭、シルヴァン」というパンフレットの文字だけで、こちらの気持ちはロックオン。咲き誇った蘭が、一番美しいその瞬間に、女の美のために命を獲られてしまう……。美の生贄が蘭だなんて、なんとドラマチックなストーリー!

アップルが、iPhone部品生産遅れたシャープに甘いワケ

 サイゾー新ニュースサイト「Business Journal」の中から、ユーザーの反響の大きかった記事をピックアップしてお届けしちゃいます! ■「Business Journal」人気記事(一部抜粋) 「1人10万円」「やりとりは商品券」名門 “裏口入学”の実態とは!? なぜテレビのデモ報道は“過小報道”になってしまうのか?(前編) シャープ起死回生策は米IT大手からの出資!?カギはIGZO ■特にオススメ記事はこちら! アップルが、iPhone部品生産遅れたシャープに甘いワケ - Business Journal(11月1日)
アップルとサムスンの裁判について、東京地裁の
判決を報じる8月31日付日経新聞。
 さまざまなテレビ番組や雑誌などでもお馴染みの購買/調達コンサルタント・坂口孝則。いま、大手中小問わず企業から引く手あまたのコスト削減のプロが、アイドル、牛丼から最新の企業動向まで、硬軟問わずあの「儲けのカラクリ」を暴露! そこにはある共通点が見えてくる!?

●サムスンのアップル決別宣言

 10月22日。これまでアップルに液晶を供給してきたサムスンが、アップルと決別すると報じられた。The Korea Timesによると、サムスン(サムスンディスプレイ)は、これ以上アップルのディスプレイ価格についてコスト削減要求(huge price discounts)をのむことはできず、供給を停止していくという。また、アップルとのビジネスがなくなったとしても、キンドルや自社商品によって代替できるという(the right alternatives)。しかし、この報道について、米CNETは誤報であると匿名サムスン幹部のコメントを伝えており、現時点では本当のことはわからない。  ただし、関係者からすると「予想できた」事態ともいえる。各国でのサムスン対アップルの訴訟合戦は広く知られている。グーグル対アップルの代理戦争ともいわれるこの闘いは、次世代のスマートフォン覇者を決める争いとして注目された。これまで、サムスンとアップルは表面上「敵」であるものの、部品供給の面では「パートナー」でもあった。同じくThe Korea Timesによると、この半年でサムスンディスプレイはアップルに1500万枚ものディスプレイを供給している。  しかし、「敵」と「パートナー」を使い分ける高度な二重構造も、訴訟合戦の前には変化を余儀なくされた。これまでiPhoneシリーズで使われていたサムスン部品類の多くは、他社製へと切り替わった。iPhone 5で、液晶はサムスンの供給意思にかかわらず、シャープ等に代替されたし、メモリーやDRAMなども同様だ。  サムスンは、他のアップル製品に、まだ多くの部品類を供給している。ただし、これからもアップルのサムスン外しは考えられる。それならば、こちらから決別宣言をしてしまえ……とサムスンが考えてもおかしくない。そこで飛び込んできたのが、サムスンディスプレイの「アップルへ供給しない宣言」だった。冷静に見れば、まだサムスンが本当に決別を考えているかはわからない。ただし、関係者にとっては「いよいよ全面戦争の始まりか」と思わせるに十分だった。

●サムスンかアップルか、部品メーカーの選択

 商品のサプライチェーンは複雑化している。現在ではさまざまなメーカーの部品が、複雑に絡み合って一つの商品をつくり上げる。よって、部品メーカーにとって「サムスンにつくか」「アップルにつくか」という二項対立は正確ではない。  しかし、ここでは単純な図式で見ていこう。  サムスンディスプレイのアップル供給問題を考えると、その背後のメーカーの思惑も予想できる。近いうちにサムスンがアップルへの液晶供給メーカーであることをやめるとしたら、そのビジネスを獲得する者が次の勝者となる。そう考えたのが鴻海(ホンハイ)だったのだろう。鴻海はフォクスコンを有する台湾企業グループだ。フォクスコンではiPhoneの組立を請け負っているものの、その請負価格は一台当たりたったの数ドルといわれる。台数が多いために売上は上がるものの、薄利多売。きっと、郭台銘氏(鴻海CEO)は苦虫を噛み潰していたことだろう。iPhoneに付加価値の高い部品類を供給することはできないか……。  そこで出てきたのが、サムスンディスプレイとアップルの不協和音だった。すぐさま郭台銘氏は経営不振が伝えられていたシャープとの資本提携に走ったのだろう。シャープを援助し、同社の液晶技術力を傘下に収めていくことで、形勢逆転を図ることができるからだ。  サムスンは自社技術でディスプレイを有しているのに対し、よく知られている通りアップルは自社工場すらない。アップルにしても、サムスンなきあとのディスプレイ供給に不安を感じていたことも考えられる。とするならば、シャープと鴻海の連携は、サムスン対アップル、いや、グーグル対アップルの大きな構図の中の一端を担っている。

●iPhone 5とシャープ液晶

 ところで、現在iPhone 5の生産遅れについて、シャープの液晶の供給遅れが問題だったと報じられている。複数の関係者やニュースによると、液晶の歩留まりが悪化しており、想定の数量を生産できなかったためだという。  この液晶の供給遅れで、周辺の部品メーカーは影響を受けたといわれる。当たり前だが、液晶がなければiPhone 5の生産ができないので、他の部品メーカーは準備をしていたものの、供給することができなかったのだ。  iPhone 5を利用している立場からすれば、確かに液晶は優れており、一部で批判された「黄色がかった」画面色だけれど、私は気にならない。数世代前の機種と比べると、その進化に驚くほどだ。  とはいえ日本の技術力は、その製品機能の高さだけではなく、優れた生産力にもあったはずだ。もし、シャープの歩留まりが悪化し、供給数量が確保できなければ、他のディスプレイメーカーに変更することもできたはずだ。完全に切り替えるわけではなくても、そのシェアの一部を他社に担ってもらうこともできたはずだ。実際に、iPhone 5のディスプレイはシャープ1 社ではなく、シャープを筆頭として、複数社から調達されているといわれる。  しかし、アップルはシャープを無理に外さずに、生産を待ち続けた。もちろん、生産管理の問題や契約の問題はあるだろう。ただ、この事実から、アップルがシャープ・鴻海連合との関係を重視していると考えるのは穿った見方だろうか?  サムスンディスプレイとアップルの関係。そして、アップルと鴻海・シャープの関係。いずれにせよ、製造業の領域では、スマートフォン関係のビジネスを中心に動くようになってきた。実際、影響を受けたと書いた部品メーカーの売上と利益も、アップルとサムスンのスマートフォン頼みという側面が大きい。  その状況下において、日本メーカーが生き残りをかけ、どのようにスマートフォンに加担していくか。日本製のガラケー、スマートフォンが元気のない中、せめてアップルとサムスンのスマートフォンに部品を供給すること。そこに儲けの源泉も詰まっているに違いない。  アップル商品もサムスン商品も使っているファンとして一言。  アップルはん、サムスンはん、日本メーカーをよろしゅうたのんます。 ■おすすめ記事 「1人10万円」「やりとりは商品券」名門 “裏口入学”の実態とは!? なぜテレビのデモ報道は“過小報道”になってしまうのか?(前編) シャープ起死回生策は米IT大手からの出資!?カギはIGZO 輸入倍増! 韓国の若者の間で日本酒が流行った理由 俳優・松坂桃季の邪魔をする「情熱大陸」のベタな演出にうんざり!