キャッチャー列伝~第二球目&三球目~
【二球目】
投手&球
トルネード投法
卑怯反則なんのその、冷酷ピッチャー山木(現職部長)
都条例で「不健全図書」指定を受けた(前編はこちら) ――前編は、誰もがいつ踏み外してもおかしくない「日常」についてお話いただきましたが、『堀田』【1】はかなり日常を踏み外している感じがしますよね。 山本 『堀田』は、どこまでデタラメができるのかを実験してみたんです。でも、なかなか難しいですね。人はあまり無意味には耐えられないと思いました。 ――2巻から3巻にかけて描かれる、高校生同士のエスカレートする性行為を読んでいると、山本先生は“物語の人”なんだなあと感じました。 山本 そうですね。大学時代、授業はだいたいつまらなかったけれど、宗教研究という授業だけは面白かったんです。田島照久さんという、中世のキリスト教神秘主義【註1】の研究をしている先生で、錬金術【註2】やタロットやカバラについて、歴史的視点で教えてくれました。例えば、心理学者のユングも錬金術について書いていて、その材料は人間の心の比喩だというんです。錬金術は硬い/柔らかいっていう全く逆の材料を一緒に錬成するんですが、それは相対する感情や宗教を混ぜ合わせることで新しい何か生みだすという物語の例えになっているんです。また、タロットにも、昔からある普遍的な物語のパターンが込められているそうです。そういうものを知っておくとマンガに使えるだろうと思ってたので、宗教研究の授業は面白く受けられましたね。 やっぱり、そうやって面白い物語を描きたくてマンガ家になったから、物語の意味からは逃れられないんだと思います。その中でどれだけ端っこにいけるのかとか、どれだけ遊べるかとか、今はそんなことを考えながらやっていますね。 ――『レッド』はノンフィクションですが、今まで以上に強い物語性がありますよね。そもそも連合赤軍に興味を持ったきっかけはなんだったんですか? 山本 オウムの一連の騒動があった後、何か似たような事件が昔あったなと思ったんです。それで、思い当たった人たちの本をむさぼるように読みました。東アジア反日武装戦線の人たちの本や、立花隆の『中核VS革マル』(講談社文庫)を読んだら面白くて。特に連合赤軍事件については、前半は犯罪青春モノ、後半は山岳残酷モノという、その落差がすごかった。これをぜひマンガにしてみたいと思ったんです。基本的に僕は、失敗した人たちの話が好きなんですね。成功した人たちの成功談は、読んでいて癪だから(笑)。 ――連動赤軍とオウム真理教との共通性を、どんなところに感じたんですか?
『堀田』(太田出版)の3巻
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都条例で「不健全図書」指定を受けた
『堀田』(太田出版)の3巻
――前編は、誰もがいつ踏み外してもおかしくない「日常」についてお話いただきましたが、『堀田』【1】はかなり日常を踏み外している感じがしますよね。
山本 『堀田』は、どこまでデタラメができるのかを実験してみたんです。でも、なかなか難しいですね。人はあまり無意味には耐えられないと思いました。
――2巻から3巻にかけて描かれる、高校生同士のエスカレートする性行為を読んでいると、山本先生は“物語の人”なんだなあと感じました。
山本 そうですね。大学時代、授業はだいたいつまらなかったけれど、宗教研究という授業だけは面白かったんです。田島照久さんという、中世のキリスト教神秘主義【註1】の研究をしている先生で、錬金術【註2】やタロットやカバラについて、歴史的視点で教えてくれました。例えば、心理学者のユングも錬金術について書いていて、その材料は人間の心の比喩だというんです。錬金術は硬い/柔らかいっていう全く逆の材料を一緒に錬成するんですが、それは相対する感情や宗教を混ぜ合わせることで新しい何か生みだすという物語の例えになっているんです。また、タロットにも、昔からある普遍的な物語のパターンが込められているそうです。そういうものを知っておくとマンガに使えるだろうと思ってたので、宗教研究の授業は面白く受けられましたね。
やっぱり、そうやって面白い物語を描きたくてマンガ家になったから、物語の意味からは逃れられないんだと思います。その中でどれだけ端っこにいけるのかとか、どれだけ遊べるかとか、今はそんなことを考えながらやっていますね。
――『レッド』はノンフィクションですが、今まで以上に強い物語性がありますよね。そもそも連合赤軍に興味を持ったきっかけはなんだったんですか?
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あゆもつらかったんだね!
「エレファントカシマシ」ボーカルの宮本浩次が難聴のため、ライブ活動を無期延期すると発表してファンの衝撃を与えた。難聴は場合によってはすぐに回復するケースもあるというが、手術を受けたことやそれを敢えて公表したことについて、各方面から心配の声が上がっている。
難聴にかかると音の大きさや音程がズレて聞こえてしまうため、歌唱を行うのは非常に難しくなってしまう。近年ではバンドボーカル担当では「DIR EN GREY」の京、「サカナクション」の山口一郎らが難聴を告白。ソロアーティストでも浜崎あゆみや「Wink」在籍時代の相田翔子、藤あや子、また中島美嘉も聴力障害を発表して大きな話題となっていた。

iPhone 5でもGoogleマップが活用できる!?
先月発売され、大ヒット中のiPhone 5。搭載されているiOS 6では、マップアプリが変更された。従来はGoogleマップだったのだが、Appleのオリジナルマップになったのだ。iPhone 5やiOS 6はすこぶる評判がいいのだが、マップアプリだけは大不評。地図データはすかすかだし、地名や駅名などが変な名称になっていたりと、Googleマップと比べると精度が大幅に劣っているのだ。日本でiPhoneを発売しているauとソフトバンクには苦情が殺到したようだが、これはApple側の問題だ。
アップルの開発者会議「WWDC 2012」でiPhone 5が発表された時のプレゼンを見ていたのだが、その時はGoogleマップのような画像ではなく、ベクタデータを使った新しいシステムのマップに進化したように聞こえた。3D表示や音声案内が可能なナビ機能など、Googleマップではできない機能を実現したように見えたのだ。

iOS 6のマップアプリ(左)、モバイルGoogleマップ(右)で
JR五反田駅周辺を表示したところ。
だが、現実は違った。あまりに新しいマップへの苦情が多いため、Appleの最高経営責任者(CEO)であるティム・クックは、ホームページ上に謝罪文を公開。しかも、「地図マピオン」や「地図 Yahoo!ロコ」などのアプリをダウンロードしたり、Googleマップのウェブサイトを利用することを推奨している。これは、Appleに限らず異例のことだ。
すると、気になるのはAppleがGoogleマップを外した理由だ。公式には一切発表されていないが、バックグラウンドを探ると状況が見えてくる。Appleの時価総額は6,230億ドル(約49兆5000億円)という莫大なものになった。当然、将来のことも考える。今はiPhoneが大ブレイクしているが、近いうちに飽和して頭打ちになることは間違いない。その時、ソフトやサービスで儲けていかなければならない。アプリや音楽の環境はがっちり固めたが、Googleのサービスを使っている限り、地図や動画(YouTube)からは一切収益が上がらないのが悩みどころ。いつかは自前でサービスを持ち、収益につながるようにする必要がある。そこで、3年ほど前からいくつもの地図関連企業を買収し、準備を進めてきた。
2011年初めに、GoogleはGoogle Maps APIの有料化を発表した。これは、Googleマップのデータを利用するアプリやサービスの提供者に課金するということ。そのため、Foursquareのような有名サービスはGoogleマップを使わなくなった。また、あるニュースサイトでは、AppleがGoogleマップの音声ナビ機能を求めたのに提供してもらえなかったことが原因、という報道もあった。

モバイルGoogleマップのページをホーム画面に追加して、
アプリのように起動できる。
Googleにとっても、iOSから外されるのにはなんの不満もない。iOSの標準機能として提供すると、Googleマップに広告を表示できないためだ。さらに、Googleマップが優れていることがわかれば、Androidスマートフォンへの強力な誘導にもなる。
これら、もろもろが重なって、不十分なマップへの強制移行が起きたと考えられる。とはいえ、ユーザーにとってはそんなことは関係ない。不便なマップを使い続けるわけにはいかない。そこで、iOS端末でGoogleマップを使う方法を紹介しよう。
まずは、モバイルGoogleマップ(http://m.google.co.jp/maps)を表示し、矢印アイコンをタップ。送信先の選択画面が開くので、「ホーム画面に追加」をタップしよう。アプリ名を「GoogleMap」にすれば、ホーム画面にGoogleマップのショートカットが作成される。これで、アプリのようにGoogleマップを利用できる。しかも、GoogleはモバイルGoogleマップでストリートビューを使えるようにすると発表。モバイルGoogleマップなら、PCで作成したマイマップ機能も利用できるというメリットもある。Appleのマップが改善されるか、GoogleマップのネイティブアプリがApp Storeに登場するまでは、この手でしのいでいただきたい。
(文=柳谷智宣)
――『カンブリア宮殿』『ガイアの夜明け』(共にテレビ東京)『情熱大陸』(TBS)などの経済ドキュメンタリー番組を日夜ウォッチし続けている映画監督・松江哲明氏が、ドキュメンタリー作家の視点で裏読みレビュー! 今回の番組:9月27日放送『カンブリア宮殿』(テーマ:海洋堂) 村上龍が「はぁー」とため息をついたかと思えば、「すげーすげー」と子供のような笑顔でモニターを指差す。『カブリア宮殿』の歴史でもなかなかない映像だ。だが、そんな気持ちもよく分かる。僕もつい先日、今回のテーマになった「海洋堂」のフィギュアをガチャガチャで購入したばかりだったから。 東京現代美術館で行われた『特撮博物館』(〜10月8日まで)は、昭和のミニチュア技術を「これでもか!」と魅せる最高の催しだった。会場には家族連れがいっぱいで、子供に負けじと大人も楽しそうだった。僕も十分に満喫し、夏の思い出になった。中でも新作映画『巨神兵東京に現る』は素晴らしく、CGでは実現不可能なアナログの贅沢さをいっぱい味わえた。 で、売店に置かれたガチャガチャで売られていたのが海洋堂のフィギュア。そこで見た映像の力強さが造形として再現され、1回500円とちと高めだが、博物館を満喫した勢いも手伝って「えい」とガチャガチャしてしまった。家に帰っても興奮は収まらず、展示品のあれこれを思い出しながら作る巨神兵はなかなか楽しいものだった。そんな経験をしたばかりだったから、番組中の龍氏の興奮にも共感できたのだ。 番組でも触れていたが、海洋堂のフィギュアは格が違う。「これも重要なんですか?」とディレクターが呆れようとも、職人は金魚の尾びれの裏まで描き込む。美少女フィギュアを作り続けて30年 の天才に対してもキャメラが向けられた。彼はプラモ好きの少年が大人に混じって造形を始めたきっかけをどこか誇らしげに語るが、ほとんど外に出ることもなく造形を続けている。女性と接することもなく、グラビアを参考にお尻のラインを、バストを、研究しフィギュアを作って来た。今回、番組を見て「時代が変わったなー」と思わされたのは、かつてこういった「オタク」が取材がされる時は「やってることは凄いけど、気持ち悪いよね」というどこか小馬鹿にするような視点が映像に見え隠れしていた。しかし今は社会や状況が変わった。 そして今回、衝撃的だったのは、第二次世界大戦時のドイツ軍の大砲が出て来たことだ。海洋堂は模型では飽き足らず実物を購入してしまったらしい。軍服を着た社員一同の写真も紹介されていたが、これ、国によっては完全にアウトではないのか。 番組では「強さの秘密はオタクパワー」なんてテロップも乗っていたが、そういうことではないと思う。でもこういう人っているよな、と思う。僕の友人にも飛行機や戦車が好きで、形から入って思想も極端に……という人が。海洋堂が右でも左でも、それともそんなんを超えてしまったのかは、短い尺では紹介されなかったが(あえてしなかったのか)、映像のインパクトは強烈で僕はちょっとヒいた。 宮脇社長は自分たちの仕事に対して客観性を持っているように思った。水着の美少女フィギュアをテーブルに置いて「いい大人がこんなことをやって」と自虐的に語っても、小池栄子は「そんな……お仕事ですからね」と平然とフォローする。村上龍は「これを作った人は仕事だと思ってないんだよ!」と笑うが、僕もそう思う。誰もやっていないこと、好きなことを続け、独創性を追い求める。海洋堂はそれを実践して来ただけなんだろう。だからオタクの走りと言われ、今も敬意を集めている。だが、先人は打たれ、否定される。造形職人もアーティストと呼ばれることに困惑するらしい。しかし、現在は『カンブリア宮殿』に海洋堂が紹介されることに違和感を覚える人はいない。時代が彼らに追いついた。 海洋堂のフィギュアも、その存在も、面白過ぎることは30代 のサブカル好きにとっては周知の事実だ。プラモデル屋の主人とそこに集まった少年たちが「こんなの子供だましや!」と自分が欲しいものを作ってしまった。 マーケティングも成長も未来もいっさい興味がなく、ただ「今」やりたいことを続けてきた海洋堂。ミュージシャンもマンガ家も映画監督も、かつては「待つ」の が基本だったが、今はそんなこと言ってられない。自分で作り、発表するのも珍しくなくなってきた。これからはそんな動きがさらに加速するだろう。海洋堂の歴史を見て、今のDIYの先駆けなんだな、と思った。 (文=松江哲明/映画監督) ■おすすめ記事 ソーシャル化で大炎上中! ウェザーニューズが“誤解”に弁明 創価学会員「恫喝、ハレンチ…カン違い幹部たちが学会を滅ぼす?」 4人に1人は再犯10回以上! 刑務所の老人ホーム化が止まらない 「納期は死守!」アップルを支える過酷な生産現場 日本の先端技術“から攻める”韓国サムスンに駆逐される日本企業?日本のものづくりに求められるのは“オタク力”と痛感。
(「カンブリア宮殿HP」より)
少女だった頃、心をときめかせてくれた少女マンガ雑誌……と、その横にいつも一緒にいた「ふろく」という名の相棒。そばにいるのが当たり前だったから気付けなかった、あの頃の「ふろく」の魅力を、「昭和的ガーリー文化研究所」所長のゆかしなもん(通称・ゆかしな)がお届け☆
まだインターネットもスマホもなかった、1970~80年代の、あの熱き時代。少女漫画の黄金期ともいえる時代だった。クソ田舎に住む多感なイモ少女は、近所の薄汚ねえ本屋に平積みされたピッカピカの分厚い少女漫画誌の数々に、いつも心をときめかせていた。っていうか、それしか楽しみがなかった。
昭和50年生まれを代表する「クズ女」になった今、コミックスの大人買いなんかで作品を懐かしく読み返す機会はあっても、「ふろく」って、もうとっくに捨てちゃっている。ある人にとっては、それはただの「ゴミ」でしかない。しかし、ゆかしなにとってそれは、何物にも代えがたい「国宝」なのである、いやマジで。「ふろく」こそもう一度見たいし触りたいし、最大級にときめくマジカル☆ガーリーアイテムだったじゃん!?

テレビ東京『超速変形ジャイロゼッター』
かっこいいロボットやメカの活躍が見たいんだ!
そんな少年の心を忘れないアニメファンのためのアニメが、2012年秋クールから続々とスタートする。
まずは、テレビ東京系列の夕方枠でスタートした『超速変形ジャイロゼッター』を挙げたい。ある日突然「君は選ばれたドライバーだから、これに乗りなさい」と言われた主人公・轟き駆流が、巨大な人型ロボットに変形する赤いスポーツカー「ジャイロゼッター・ライバード」を託され、悪者と戦う。
この上なくシンプルで分かりやすく、少年の心を滾らせるストーリーだが、これぞロボットアニメ。『ガンダム』シリーズや『マクロスF』でメカデザインを担当した石垣純哉による、マッシブなロボットのデザインもさることながら、さまざま自動車メーカーの協力で実現した「実在の自動車が変形する」というコンセプトもなかなかそそるものがある。そのロボットがPerfumeよろしくグリグリとダンスを踊るED映像も、一部のアニメファンの間で話題となっている。
もしかしたら、今期アニメにおけるダークホースといえるかもしれない。
アニメファンにとってのゴールデンタイム・深夜枠に目を向けると、『武装神姫』(TBSほか)がなかなかイイ感じだ。
コナミデジタルエンタテインメントが2006年より展開する「MMSフィギュア」と呼ばれる可動モデルに、メカニカルな武装を施した「武装神姫」シリーズを題材とした本作は、主人公の男子高校生・理人と4体の美少女武装神姫たちの生活や活躍を描く。イメージとしては『プラレス3四郎』の世界観でチャム・ファウがMS少女みたいな格好で戦う感じだろうか。違うか。失礼しました。
……さて。この世界では、手のひらサイズの美少女フィギュアである武装神姫たちは量産され、ショップで売られていることが普通となっている。そのため、ヒロインたちはホビーの一種といえる。実際に彼女たちの間接や背中のビス穴などが描かれ、あくまで「フィギュア」として徹底的に描かれる。
その一方で、武装神姫たちは主人公に対する好意を寄せ、時には普通の女の子のように恥じらい、愛情を表現もする。これがまた、ペットのようにかわいらしいのだ。
これだけだと、また「フィギュア萌え族」だのなんだのとバッシングを受けそうだが、いざアクションシーンが始まると巨大でゴテゴテしたメカニックパーツが武装神姫たちの全身を覆い、3D映像を駆使したアクロバティックで非常にスピーディなバトルを繰り広げる。
本作の3D監督を担当するのは、『IS』や『創聖のアクエリオン』も手がけた井野元英二。その名前は知らずとも、仕事ぶりは作品を通して多くのアニメファンが知るところだろう。とにかく少年の心を燃え上がらせる「かっこいい」と「かわいい」。そして、思わず手元に置いておきたくなるようなヒロインたちのキャラクター設定など、心揺さぶられる要素がこれでもかと詰まっているのだ。
ちなみに、本作の主題歌や劇伴を手がけるのは織田哲郎だ。90年代、良質なアニメソングを多数生み出した彼のハイクオリティなサウンドにも注目したい。
そして10月11日より、アニメファン最大の注目タイトル『ROBOTICS;NOTES』(フジテレビ系)がスタートする。ゲーム版に続き、昨年テレビ版が放送され、来年には劇場版の公開が予定されているヒット作『STEINS;GATE』と世界観を同じくする「科学アドベンチャーシリーズ」最新作の本作にも、ロボットが登場する。本作ももともとはゲームが原作だが、アニメ作品としてロボットがどのような活躍を見せてくれるのか。放送が待ち遠しい限りだ。
(文=龍崎珠樹)
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「STORY」2012年11月号/光文社
ここ最近レビューでは紹介していなかった連載「悩んだらピン子に訊け!」から、今月はスタートしたいと思います。今回のテーマは「仕事のこと」。キレイごとは言わず、全体的にグッとくる回答が多いこの人生相談。
しかし一番の読みどころは、ちょいちょい差し込まれるピン子センセイのご自慢エピソード。今月も冒頭から「橋田先生にいつも言われんの。『ピン子、あんたは女優じゃなくたって、何やっても大成功してる』って。私もそう思う」と飛ばしてます。そんな“ピン子のピン子によるピン子のためのピン子伝説”が、本来の悩み相談をややこしくさせいることもしばしば。「ちやほやされる対象が20代30代の若い子に移ってしまって虚しい」という、ピン子センセイへのデッカい釣り針としか思えない相談に「『○○先輩みたいな大人の女になりたい』と思わせなさい」と、ごもっともなお答えをしたかと思いきや、突然「私も髪の毛長いときあったけど、あるときばさっと切ったわよ。覚えてる?」と、通行人の喉元にナイフを突きつけるような逆質問を。「フマキラーのCM、人形みたいに綺麗だったでしょ?」センセイ、一体それは何人形……ハイ、心にモヤモヤを残したままではございますが、気を取り直して今月のラインナップを。
<トピックス>
◎悩んだらピン子に訊け!
◎大特集 「今日着る服がわからない!」魂の叫びに愛の回答
◎私たちのCHALLENGE STORY「産まない」という苦い選択が、新しい私の始まりでした

『レッド』(講談社)最新刊
真っ白な紙の上に新たな世界を創造していくマンガ家たち……そんな彼らに、作品づくりを通して体験したスピリチュアルな世界や、作品に込められた思いについて話を聞く当連載。すっかり久しぶりとなってしまった(!)第2回は、「イブニング」(講談社)にて連載中の『レッド』【1】が好評な山本直樹先生にご登場いただきました。これまで、“本業”であるエロマンガを活動の主体としながらも、1996年に映画化され、家族のあり方に迫った『ありがとう』(小学館)【2】や、新興宗教を題材とした『ビリーバーズ』(復刊ドットコム)【3】など、独自の視点で社会問題を取り上げてきた山本先生に、中学生時代の信仰の話から、オウム真理教に興味を持った経緯まで、お話をうかがってきました。
――このインタビューは、マンガ家の方にご自身のスピリチュアル体験や信仰について語っていただいているのですが、山本先生はなにかそういったものは……。
山本直樹(以下、山本) ないんですよね。全くない(笑)。
――とはいえ、ご自身の作品では新興宗教が登場することも多く、現在連載中の『レッド』も、ある種宗教に似た暴走するイデオロギーを描かれていますよね?
山本 実は僕、中二まではクリスチャンだったんです。函館近くの田舎町で育って、田舎な分、逆に新しいもの好きでした。年に1回、町に外国人の宣教師がやって来て、大きなテント張って「天幕集会」っていう宣教をやるんです。そこできれいなカードやグッズなんかをくれるのがうれしくて、町の教会にも通い始めました。あと、最初にいた先生が女の人で、すごくきれいだったんだよね。でも、今思うとかなり原理主義っぽい感じの人で、「共産主義者は悪魔の手先!」なんて言ったり、進化論を否定したりする人だったんですけど……。で、その後に来たのは若い男の先生で、「キリストとその弟子も、原始共産制みたいなものだからねえ」なんて言っていて、随分いいかげんなもんでしたよ。とりあえず、聖書も3回くらいは通読しました。ほとんどがつまらないけど、時々面白いところがあってね。
――先生の作品に宗教が出てくるのも、そのころの記憶が影響しているんでしょうか?
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