「エロく賢くおもしろく」気高き“ヤリマンヌ”になるための3レッスン!

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photo by 陳驚 Flickr

 ジャニーズファンと並んで、熱狂的なのといえば宝塚ファン! 男装の麗人が繰り広げる夢の舞台にハマる女性のなんと多いことでしょう。宝塚歌劇団の団員は「タカラジェンヌ」と呼ばれ、女の園に憧れるヅカファンたちを魅了し続けています。

 ヤリマン界の皆さんは、「女の園よりも男の園!」という考えの人が多いでしょうが、宝塚にはヤリマン活動にも応用できるテクニックが潜んでいるんです。「宝塚ブスの25箇条」という言葉をご存知でしょうか? 宝塚の舞台裏には、いつ誰が貼ったのかわかりませんが、「笑顔がない」「御礼を言わない」「おいしいと言わない」など25箇条に及ぶブス例が掲げられているとのこと。これをヤリマンテイストにアレンジして、ブスヤリマンにならないよう精進したいものですね。そして、「清く正しく美しく」のタカラジェンヌならぬ、「エロく賢くおもしろく」の気高きヤリマンヌを目指しましょう。

“無意識の湖”に身を投じたユングと女性患者の行方──クローネンバーグの恋愛サスペンス『危険なメソッド』

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デヴィッド・クローネンバーグ監督の最新作『危険なメソッド』。
同名舞台の映画化。東海テレビの昼ドラもびっくりな、怒濤のメロドラマが繰り広げられる。
 フロイトとユングといえば精神分析学を語る上で欠かせない2大ビッグネームだが、その2人に多大な影響を与えたひとりの女性がいた。その女性から刺激を受けたことで、フロイトは“タナトス概念”を、ユングは『アニムス・アニマ論』を生み出したと言われている。ただし、その女性はスキャンダラスな存在だったため、歴史から名前が抹消されてしまった。その女性とはロシア系ユダヤ人のザビーナ・シュピールライン(1885〜1942年)。18歳のときに精神患者として、精神科医になりたてだったユングと出会い、症状の回復と共にユングと愛人関係になった。既婚者だったユングは医学界でこのスキャンダルが発覚することを恐れ、一方的に別れを告げる。その後、ザビーナ自身も精神科医となり、ユングの師匠であったフロイトに招かれて精神分析学協会に参加するようになる。フロイトとユングとザビーナは、まるでビリヤードの球のようにお互いを衝き合った。20世紀初頭のヨーロッパで、奇妙な三角関係を描きながら転がり続けた。『スキャナーズ』(81)、『ザ・フライ』(86)から『イースタン・プロミス』(07)に至るまで一貫して人間が変化、変容する様を描いてきたデヴィッド・クローネンバーグ監督が、男と女の心変わり、師と弟子との立ち場の移ろいをケレン味に走らずにしっとりと描いている。  時代は1904年。日本がちょうど帝政ロシアとの日露戦争に突入した頃だ。スイス・チューリヒの大学病院に、18歳の少女ザビーナ(キーラ・ナイトレイ)が運び込まれてくる。裕福なロシア系ユダヤ人の家庭で育ったザビーナは、思春期からずっと精神を患っており、ロシアからはるばるスイスまで最新の治療を求めてきたのだ。エリート精神科医のユング(マイケル・フェスベンダー)にとっては初めての患者。フロイトが提唱したばかりの“談話療法”をザビーナに試してみる。どうやらザビーナは幼少期の体験が原因で、トラウマを抱え込んでいるらしい。ある日、ユングはザビーナを森への散歩に誘うが、ユングがザビーナのコートに付いた土ぼこりをステッキで叩き払おうとすると彼女は表情を一変させる。ステッキがコートを叩く音を耳にしただけで、ザビーナの乳首はキィーンッと硬くなるのだった。ザビーナは幼い頃に厳格な父親から折檻された際に、屈辱と同時に快感を覚えたことを告白する。心を丸裸にされたザビーナはユングのことをすっかり信頼し、またユングは観察力の鋭いザビーナに自分の研究を手伝わせるようになる。すべては治療の一環だった。症状が回復へと向かったザビーナは、ユングが教壇に立つチューリヒ大学医学部に入学。医者と患者という立ち場を離れ、非常に親密な関係となっていく。
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師弟関係にあったフロイト(ヴィゴ・モーテンセン)と
ユング(マイケル・ファスベンダー)だが、ユングは神秘主義、錬金術へ傾倒する。
 その一方、ユングはそれまで手紙でやりとりをしていたフロイト(ヴィゴ・モーテンセン)に対面し、フロイトから「自分の後継者だ」と呼ばれるほどの寵愛を受ける。ユダヤ人で無宗教だったフロイトは医学界で極めて異端な存在で、チューリヒ大学に勤めるスイス人のユングが自分の学説を支持してくれていることは政治的に大きな意味があったのだ。エマ(サラ・ガドン)という愛妻がいながら、破滅になりかねないユダヤ人患者との不倫愛に走るユングを、フロイトはなだめようとする。しかし、フロイトとユングの蜜月期間もそう長くは続かなかった。ユングは次第に“超心理”への関心を深めていき、“超心理”を否定するフロイトとの間に大きな溝が生じていく。ユングとザビーナの男女の関係が、フロイトとユングの師弟関係が、それぞれの家庭環境、学界の事情、そして自我の増長によって揺れ動き、バランスを失っていく。  ヴィゴ・モーテンセンはクローネンバーグの世界を体現化する重要な俳優だ。『ヒストリー・オブ・バイオレンス』(05)ではヴィゴ演じる父親の過去を知った家族の意識が変容していった。『イースタン・プロミス』では裏社会で暮らしていく中でロシアン・マフィアと同化していく。本作ではヴィゴ扮するフロイトが創り出した“精神分析”の世界で、愛憎の物語が展開される。その当事者であるユングとザビーナが男と女の関係へと踏み出す際のトリガーの役目を果たすのは、『イースタン・プロミス』にも出ていた個性派俳優ヴァンサン・カッセル。カッセル演じるグロスも優秀で野心的な精神科医だが、薬物に溺れてしまって自分が治療を受ける側になってしまった。ユングはグロスにも談話療法を試みるが、グロスは一夫一妻制を否定する快楽主義者。「患者と寝たことはあるか?」「快楽を拒むな」「衝動に降伏しろ」とグロスは囁く。言葉の毒がユングを蝕む。もうユングは心の奥底から欲望が突き上げてくるのを抑えることができない。ユングがザビーナの下宿先へと向かうと、彼女はユングがドアをノックするのをずっと待っていた。父親と同じようにユングにぶたれたザビーナは歓喜に悶え、乳首をカチンカチンに硬くする。2人は医者と患者、先生と教え子という束縛を棄てて、快楽という名の湖へと身を投じる。
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感受性が豊かなザビーナ(キーラ・ナイトレイ)。
人を愛することは相手を傷つけ、また自分自身も傷つくことを思い知る。
 劇中、ユングは何度もボートに乗る。将来を約束されたエリートで、幸福な家庭にも恵まれたユングだが、無意識という広大な湖の上でゆらゆらと揺れるちっぽけな自我でしかない。精神分析医だが、自分自身は分析できない。彼にできたことはザビーナに対し「君には治療費を請求しなかったよ」という別れの台詞を吐いて、彼女を逆上させたことぐらい。妻エマと離婚することはなかったが、また別の女性患者を愛人にしてしまう。ユングと別れて精神科医となったザビーナは、自分自身の気が狂いそうになる実体験を基に“破壊衝動論”へと辿り着く。人間には自己破壊の本能があること、死の衝動によって生の欲望を得るということ、そしてエロスとタナトスは裏表一体の関係であることにザビーナは突き当たる。ユングとフロイトはザビーナの学説に大きな影響を受けるが、フロイトは自著の欄外に小さくザビーナの名前を触れただけにとどめ、ユングはまったくザビーナの存在には言及していない。  これまでのクローネンバーグ作品にはグロテスクさに満ちたバイオレンスシーンが盛り込まれてきたが、『危険なメソッド』では冷静さを装った常識人の残酷さがザビーナをズタズタに打ちのめす。そして、その残酷なオノを振り上げたユングたちも、その返り血を浴びることになる。どうやら、超能力集団スキャナーズや物質移転装置が生み出したハエ男よりも、無意識と自我のはざまで揺れ動く人間の心理がいちばん厄介な存在らしい。その後、ザビーナもユングもフロイトも、第二次世界大戦という世界中がうなされた国家・民族レベルでの巨大な破壊衝動に飲み込まれていく。とりわけザビーナの末路はあまりにも悲劇的すぎる。鬼才クローネンバーグでさえ、彼女の過酷な運命を描き切ることはできなかったようだ。 (文=長野辰次)
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『危険なメソッド』 原作/ジョン・カー 脚本/クリストファー・ハンプソン 監督/デヴィッド・クローネンバーグ 出演/キーラ・ナイトレイ、ヴィゴ・モーテンセン、マイケル・ファスベンダー、ヴァンサン・カッセル、サラ・ガドン 配給/ブロードメディア・スタジオ PG12 10月27日(土)よりTOHOシネマズシャンテ、Bunkamuraル・シネマほか全国ロードショー  (c)2011 Lago Film GmbH Talking Cure Productions Limited RPC Danger Ltd Elbe Film GmbH. All Rights Reserved. <http://dangerousmethod-movie.com> ●深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】INDEX [第192回]“お蔵入り映画”が人命救助を果たした!? 実話をベースにした大冒険ロマン『アルゴ』 [第191回]我が家に“食人族”がやって来た! 奇才ジャック・ケッチャムの異形世界『ザ・ウーマン』 [第190回] 裏切り&結託は当たり前。今の政界にそっくり! 極道たちのバトルロワイアル『アウトレイジ ビヨンド』 [第189回] これが全米を熱狂させた“USA版バトル・ロワイアル”! 殺人リアリティーショー『ハンガー・ゲーム』 [第188回]行き詰まった人生の扉を開く鍵は“銭湯”にあり? 内田けんじ監督のオリジナル作『鍵泥棒のメソッド』 [第187回]大家族の伝統料理から超手抜きレシピまで勢ぞろい! 台所から見えてくる中東の家庭事情『イラン式料理本』 [第186回]“世界的な絶滅危惧種”である独裁者に愛の手を!? 政治ネタ&下ネタ満載コメディ『ディクテーター』 [第185回]障害者の性処理も介護の重圧も、すべて笑い飛ばせ! 男たちのバリアフリーな友情ドラマ『最強のふたり』 [第184回]人類を生み出した“創造主”との遭遇!! リドリー・スコットが物語るSF神話『プロメテウス』 [第183回]“校内格差社会”に出現した異分子(ゾンビ)たち! 青春のカタルシス『桐島、部活やめるってよ』 [第182回]カメラマンは法を犯してもかまわない!? 国家の暗部を暴く男の情念『ニッポンの噓』 [第181回]“学校”という名の密室ではびこる児童虐待の事実! 子どもたちは教師を訴える『トガニ 幼き瞳の告発』 [第180回]“神様”との出会いと別れ、そして旅からの帰還  ドキュメンタリー『アニメ師・杉井ギサブロー』 [第179回]親友=お金を貸してくれる、女友達=SEXさせてくれる!? 品性お下劣男の青春『苦役列車』 [第178回]“沢尻エリカ”という名のアトラクションムービー『ヘルタースケルター』が描く無常の世界 [第177回]毒カレー、オウム真理教、光市母子殺害……“悪魔の弁護人”と呼ばれる男の素顔『死刑弁護人』 [第176回]“芸能生活30周年”ニコラス・ケイジの会心作! 被災地に流布する暗号『ハングリー・ラビット』 [第175回]やめろと言われても、今では遅すぎたッ! 妻夫木聡&武井咲主演の過剰なる純愛劇『愛と誠』 [第174回]年間自殺者数3万人を越える現代社会への提言 自殺対策の現状を追った『希望のシグナル』 [第173回]“三島割腹事件”を若松孝二監督が映画化!『11.25自決の日 三島由紀夫と若者たち』 [第172回]実在の事件を題材にした“命の授業”『先生を流産させる会』がついに劇場公開! 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[第25回]白熱! 女同士のゴツゴツエゴバトル 金子修介監督の歌曲劇『プライド』 [第24回]悪意と善意が反転する"仮想空間"細田守監督『サマーウォーズ』 [第23回]沖縄に"精霊が暮らす楽園"があった! 中江裕司監督『真夏の夜の夢』 [第22回]"最強のライブバンド"の底力発揮! ストーンズ『シャイン・ア・ライト』 [第21回]身長15mの"巨大娘"に抱かれたい! 3Dアニメ『モンスターvsエイリアン』 [第20回]ウディ・アレンのヨハンソンいじりが冴え渡る!『それでも恋するバルセロナ』 [第19回]ケイト姐さんが"DTハンター"に! オスカー受賞の官能作『愛を読むひと』 [第18回]1万枚の段ボールで建てた"夢の砦"男のロマンここにあり『築城せよ!』 [第17回]地獄から甦った男のセミドキュメント ミッキー・ローク『レスラー』 [第16回]人生がちょっぴり楽しくなる特効薬 三木聡"脱力"劇場『インスタント沼』 [第15回]"裁判員制度"が始まる今こそ注目 死刑執行を克明に再現した『休暇』 [第14回]生傷美少女の危険な足技に痺れたい! タイ発『チョコレート・ファイター』 [第13回]風俗嬢を狙う快楽殺人鬼の恐怖! 極限の韓流映画『チェイサー』 [第12回]お姫様のハートを盗んだ男の悲哀 紀里谷監督の歴史奇談『GOEMON』 [第11回]美人女優は"下ネタ"でこそ輝く! ファレリー兄弟『ライラにお手あげ』 [第10回]ジャッキー・チェンの"暗黒面"? 中国で上映禁止『新宿インシデント』 [第9回]胸の谷間に"桃源郷"を見た! 綾瀬はるか『おっぱいバレー』 [第8回]"都市伝説"は映画と結びつく 白石晃士監督『オカルト』『テケテケ』 [第7回]少女たちの壮絶サバイバル!楳図かずおワールド『赤んぼ少女』 [第6回]派遣の"叫び"がこだまする現代版蟹工船『遭難フリーター』 [第5回]三池崇史監督『ヤッターマン』で深田恭子が"倒錯美"の世界へ [第4回]フランス、中国、日本......世界各国のタブーを暴いた劇映画続々 [第3回]水野晴郎の遺作『ギララの逆襲』岡山弁で語った最後の台詞は...... [第2回]『チェンジリング』そしてイーストウッドは"映画の神様"となった [第1回]堤幸彦版『20世紀少年』に漂うフェイクならではの哀愁と美学

トシちゃん、永遠のアイドルはやっぱり「ジャニーさんに教えてもらった……」

 DVD&ブルーレイが17日に発売された映画『アーティスト』の記念イベントに、宣伝部長としてあの田原俊彦が登場すると聞きつけた我が編集部。こりゃ見過ごすわけにはいかねぇと虎ノ門・ポニーキャニオンまですっ飛んできました! ちなみに同社は、Sexy ZoneとA.B.C-Zの所属レコード会社でもあり、もっと前は嵐も所属していた、まさにジャニーズのホーリースポット。こんなことでもないと入れない聖地に呼んでくれて、トシちゃんありがと~!

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殿方と手錠で繋がれたままナニをする? 手錠合コンに行って来たわよ~

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手錠で繋がれた男と女……いったい何が始まるの~!?

 ほどよく秋の気配が深まってきた今日この頃。ちょっと寒くなってくると、やっぱり人恋しくなっちゃうわよね~。そんな秋の夜に誘われたのが、この合コン! なんと、「手錠合コン(=略して手錠コン)」なんだって~。キャー!! なんかSMチックな響きだわねぇ。連れて行かれたのは、原宿のど真ん中にある雑居ビル内のバースペース。どっちかっていうと、安いクラブ風で、なんだか怪しい場所なのよ~。ドキドキしちゃう。

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男女それぞれ分かれて、自分の数字が呼ばれ
るまで待つの。

「VERY」ママフェスで大活躍! 「未来のミセスCEO」の正体に拍子抜け

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「VERY」11月号/光文社

 今月も広告たっぷりで景気がいい「VERY」。重量感がありますね。小島慶子さんの連載「コ・ジ・マ・メ・セ・ンのもしかしてVERY失格」では、以前取材した女性教育者が、人によって態度を変えるという人物であったこと、またそういった態度が子どもたちのいじめを誘発するのではという考えがつづられていました。その歯切れのよすぎる批評性にハッとなりつつ、今回は「冬のマタニティママのお悩みに、コンフォートシューズが効く!」という特集から見ていきたいと思います。

<トピック>
◎今日から春まで、素足を出さずに生きていきたい
◎甘トラの母もいる。
◎VERYママフェス2012

コンシューマーゲーム信仰と嫌儲思考がゲーム業界を滅ぼす!?

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大ヒットとなったソーシャルゲーム
『怪盗ロワイヤル』。
 ソーシャルゲームの勢いが止まらない。9月に開催された、毎年恒例の世界最大規模のゲーム見本市「東京ゲームショウ2012」は、出展社数209社、来場者数22万3,753人と、過去最多となった。華やかな数字が喧伝される一方で、ゲーム業界の先行きは不透明だ。その中で、一際目立つのがソーシャルゲームである。今回のゲームショウでは、出展の7割がソーシャルゲーム関連で占められるまでになった。  もはや、ゲーム業界の主流となった感もあるソーシャルゲーム。現在のところ、ほとんどのゲームがカードバトルのスタイルで運営されている。今後、ほかのジャンルへの展開や技術革新が進めば「バブル」と呼ばれる状況から、安定成長へと転換することができるだろう。しかし、そこに至るには、まだ大きな壁が立ちはだかっている。コンシューマーゲームへの篤い信仰と、ユーザーと開発者の双方が持つ「嫌儲」の意識が、それだ。  月々の稼ぎの中で、娯楽に費やせる金額が減少している中で、コンシューマーゲームの参入障壁は高くなっている。ファミコン時代のような「ゲーム機ならば、これが主流である」という状況がなくなり、据置型ゲーム機から携帯ゲーム機まで、さまざまなものが乱立している。限られた小遣いの中で、多くのゲームを購入して楽しむことは困難だ。それに、長い時間を費やして遊ぶスタイルも、もはやコアなユーザーを除いては敬遠されるようになった。誰もが持っている携帯電話で手軽に遊ぶことができるソーシャルゲームの普及は、社会状況を考えれば自明の理といえる。ソーシャルゲームは、これまでとは違うユーザー層、あるいは、極めてライトなユーザー層を取り込むことに成功しているのだ。  ところが、既存のゲームユーザーの中には、いまだにコンシューマーゲームへの「信仰」が根強い。そして開発の現場でも、それは同じく信じられている。大手開発会社のゲームプロデューサーは語る。 「新入社員にコンシューマーゲームとソーシャルゲームと、どちらに行きたいかを聞くと、ほぼ間違いなくコンシューマーゲームを選びます。やはり、コンシューマーゲームがゲーム業界の頂点であるという意識は根強いです」  ゲームユーザーのコンシューマー信仰を最も如実に表しているのは、既存のゲーム情報誌だ。例えば、もっとも権威のあるゲーム情報誌「週刊ファミ通」(エンターブレイン)で、ソーシャルゲームが扱われることはほとんどない。増刊枠でソーシャルゲーム専門誌は発行されているものの、本誌やオフィシャルサイトでソーシャルゲームが扱われることはほぼないのが実情だ。普段目にすることのできるゲーム情報誌やサイトで何かとスポットを浴びることができるコンシューマーゲームに対して、ソーシャルゲームは日陰者のような扱いなのだから、あえて選択する者が限られるのはよくわかる。だが、もはやコンシューマーゲームに身を投じてもスポットライトを浴びることができるとは限らない。 「ソーシャルゲームが『メタルギアソリッド』シリーズよりも売り上げが高かったとしても、小島秀夫監督のようにスタッフの名前が出ることはめったにありません。片やコンシューマーゲームは、1タイトル当たりの売り上げが落ちているにもかかわらず賞賛されています。その構図は、文芸の世界のように見えますね。さほど売れなくても“大先生”と呼ばれるような業界で、若い才能が生まれるはずはありません」(同)  このことは、名の知れているコンシューマーゲームのゲームクリエイターを考えてみれば、おのずと理解できる。いまや大御所クラスといえる小島秀夫氏、名越稔洋氏、宮本茂氏、野村哲也氏くらいは、ある程度以上のコンシューマーゲームのユーザーなら、すぐに出てくるだろう。しかし、5年前に名の知れているコンシューマーゲームのクリエイターとして名前を挙げられたのも彼らのハズ。となると、5年後もそうだろう。もはや、新たな才能が生まれることはなく、大御所クラスがいつまでも「大先生」として君臨しているのがコンシューマーゲーム業界の一側面なのだ。新陳代謝のない業界に先があるとは思えない。 「現在のゲームメディアは、既存のコンシューマーゲーム業界を支えるための“御用マスコミ”でしかありません。そして、そうしたメディアだけで支えることができるくらいの市場規模しかないんです。もし、業界に革新を起こすとしたら『週刊ファミ通』が“偉い人を使うのをやめる”くらいしないとダメなんじゃないでしょうか」(同)  結局、既存のファンが限られた情報だけしか掲載しないメディアを通じて情報を得て、ゲームを購入することで成り立っているコンシューマー業界。それは、縮小再生産でしかないのだ。  コンシューマーゲームへの信仰心と並んで、ソーシャルゲームの成長を阻むのが「嫌儲」の感覚だ。 「MMOを制作する時、多くのクリエイターはアイテム課金ではなく月額課金にしたがります。企業としての利益はアイテム課金のほうがずっと増えるにもかかわらず、です。クリエイター、ユーザーであるかにかかわらず、世の中全体に金を取ることや、不公平なことへの拒否感が増加していると思います。そうした中で、ソーシャルゲームは“お金の取り方が汚い”という批判をされます。でも、それは単なるエゴなんじゃないでしょうか」  と、別の大手開発会社の社員は話す。この人物は、ソーシャルゲームはむしろ公平なゲームであると主張する。 「ソーシャルゲームは、むしろ公平だと思います。課金しなくても、時間をかければ(カードバトルの場合だと)レアカードはちゃんと入手できます。逆に時間がなければ、課金すれば短時間で強いカードを手に入れることもできます。時間か金かどちらを費やすか選択肢があるのですから、従来のゲームよりも公平だとは思いませんか?」  どうもゲームユーザーたちの間では、金を儲けることへの嫌悪感、さらにむやみやたらと公平感を求めている人ばかりが「声が大きい」ようだ。そんなものを気にしていては、ちゃんと企業が潤うゲームを開発するなんて不可能だ。『ドラゴンクエストX』は、元気玉システムの導入に見られるように、公平感に配慮しているが、それでも問題が発生している。もう「ソーシャルゲームが嫌い」「課金が嫌い」「強いヤツがいるのが不公平」「俺がカネを払っているのに、儲けているヤツがいるのは許せん」みたいな思考の人々を、相手にしていられない。  「東京ゲームショウ2012」出展社数が過去最多となった一方で、出展を見送り注目されたのがマイクロソフトと任天堂だ。特に、マイクロソフトが出展を見送ったことは、日本のゲーム業界が世界市場から見限られつつあることを如実に示した。 「マイクロソフトが出展しなかった理由は明白です。同社が最も推しているのはKinectなのですが、海外では好評を得ているにもかかわらず、日本ではあまり売れていません。同社はもう、日本市場を切り捨てたと考えてよいでしょう」  と、海外事情に詳しい業界関係者は話す。  コンシューマーゲームが勢いを失い、海外市場からも見離される状況で、唯一、可能性があるのがソーシャルゲーム業界なのは間違いない。ほとんどすべてがカードバトルで占められている現状は大いに問題があるとしても、ユーザーの参入障壁の低いソーシャルゲーム、あるいはブラウザゲームがゲームの主流になっていくのは間違いない。だが、ゲーム業界内外のさまざまな動きが成長を阻害している。 (取材・文=昼間たかし)

ニコ動の新有料メルマガ&ブログ「ブロマガ」って儲かります?

 サイゾー新ニュースサイト「Business Journal」の中から、ユーザーの反響の大きかった記事をピックアップしてお届けしちゃいます!  スマホ版もオープンしましたので、ぜひ、ご利用ください! ■「Business Journal」人気記事(一部抜粋) 2ちゃんで話題のポッチャリ富豪 その華麗なる1日を公開! 市場はどう見た?ソフトバンク孫社長「SN社は今が買い時」発言 伊藤喜之「ナカミー移住がトップって…メディアは大丈夫か?」 ■特にオススメ記事はこちら! ニコ動の新有料メルマガ&ブログ「ブロマガ」って儲かります? - Business Journal(10月17日)
「ブロマガ HP」より
※前回記事はこちら 『炎上は成功?小沢一郎、GACKT…有名人たちが始めたブロマガって何?』  ドワンゴは、8月21日から「ブロマガ」という新サービスをスタートした。その名の通り、ブログとメルマガのいいとこ取りをした内容で、例えば、テキストだけでなく、画像や動画、生放送まで提供できるマルチコンテンツプラットフォームとなっている。記事はメールやウェブブラウザーのほか、電子書籍(EPUB)として書き出してタブレットやスマートフォンで読むことも可能だ。  前編ではブロマガの概要と目指すところについて、ニワンゴの杉本誠司社長と、ブロマガを担当する宮原セクションマネージャに話を聞いた。後編となる今回は、ブロマガのウリでもある有料課金の詳細について迫っていこう。  ブロマガの課金は、月額かコンテンツ単体かを配信者が選べる。途中まで無料で読ませたり、期間限定で無料化することも可能だ。課金で得た収益は、まず14%が事務手数料として引かれた上、残りの30%をドワンゴ、70%を投稿者で分ける。例えば、課金が500円の場合、70円が事務手数料、129円がドワンゴにわたって、301円が投稿者の手元に残るという仕組みだ。既存のメルマガでいえば、国内大手の「まぐまぐ!」では投稿者への還元率は50%で、ブロマガのほうが高い。この辺の意図は何か? ●数百人、数千人のコミュニティーを多く集めたい ――ドワンゴの取り分が30%という意図はなんでしょうか? 宮原氏(以下、宮原) グローバルスタンダードという理由でそうしてます。 ――アップルのApp Storeでもアップルの取り分は30%ですね。 杉本誠司氏(以下、杉本) 今までが高すぎたんじゃないでしょうか? 僕らとしては、より多くの情報発信者を集めたいという意図があります。それは1万人の読み手を引っ張ってこられる人を数人集めるより、数百人、数千人という規模のコミュニティーを数多く引き込みたいということです。  ニコニコ生放送に近い考え方ですね。ニコニコ生放送では、僕らも公式番組をやっていて、そこに多くの人が来てくれるのはありがたいことです。しかし、ニコニコ動画全体を底上げしていくなら、数百人、数千人規模の放送が増えて、そこにファンがついてくれたほうがありがたい。ファンの数がとても多い人が引退してしまって、アクセス数がいきなりがくんと減ることも防げますし。30%という低めの料率も合理的なんです。 ――投稿者側は、数百、数千の規模で利益は出るんでしょうか? 宮原 ブロマガって、実は多くがオリジナルコンテンツなんですよね。電子書籍は、紙と比べて印刷コストがかからないといわれつつも、そんなに儲かっていない現状がある。だから出版社も電子書籍オリジナルのコンテンツを投入しにくいという、悪いスパイラルに入ってしまっている。  ブロマガはネットでしか読めないものも多いため、購読者が1000人とか、もっと少なくても収益が立つ。著者が書きたい物を書いて、それが収益につながってオリジナルコンテンツで回せるようになればいいですよね。さらにブロマガを電子書籍化して売ったりしていけば、既存の電子書籍とは違うマーケットを開けるかもしれない。 ――iTunes Storeの単体販売のアプリは、セールを企画したりして作者が自由に販売金額を変えられます。同じことはブロマガでできますか? 杉本 今はないですが、やってもいいのではという議論はしています。 宮原 現状でも、個別で販売しているコンテンツは金額を変えられます。また、定額でも無料/有料は選べるので、1週間だけ無料にして、あとは有料というのも可能です。これだけみんなに知ってほしい記事だから無料で公開する、といった柔軟さは、ほかのサービスでは実現できません。 ●読者がお金を払うのは「作者とのつながり」 ――個人的な感覚だと、ウェブブラウザーで見ている無形のコンテンツに対してお金を払うという感覚が、ユーザーに根付いていない気がします。その辺の感覚は今後、世代が下ってくると変わっていくものなんでしょうか? 杉本 10代、20代の子たちは変わってきてると思います。だからこそ今、ニコニコ動画は、月525円を払う「プレミアム会員」が約170万ユーザーいて維持できている。もう少し時代が進むと、デバイスが変わったときに、課金の感覚がリセットされると思います。PCでは無料だったものが、タブレットならお金を払うという状況も出てくるはず。電子書籍がまさにそうで、PC上でPDFで見るならタダだけど、同じものをiPadで読むときには、なんとなくお金を払っていいような気になる。その変化は今後、加速していく。  そうした時代が来たときに、同じウェブブラウザー上でも、このプラットフォームには金を払うけど、こっちは払わないという状況が出てきたらいいな、というのがわれわれの希望ですね。でも、昔に比べると、だいぶお金を払うという感覚が出てきたと思いますよ。 宮原 税金は何に使われているかがわかりにくいですが、ブロマガなら自分の見たいものに投資してつながってる実感がありますよね。今後は「この人ならお金を払う」という状況になっていくんじゃないか。アメリカで寄付が盛んなのは、それが税金で優遇されることと、何に使ったのかが可視化されるから。コンテンツ自体じゃなくて、その発信者にきちんと払う流れが出てきたら、いろいろ変わるのかなと感じています。 ●払いたい人は、より多く払う時代 ――コンテンツが電子化されると、有形のときより安くなければいけないプレッシャーをユーザーがかけてきそうです。そこで書き手の利益は成り立ちますか? 杉本 コンテンツの単価自体も変わっていくと思います。それは僕らがそうしてほしいのではなく、ブロマガの読者から「こんなに価値あるコンテンツなら、もっと上げてもいいんじゃないか」という議論が出てきて、ブロマガのオーナーもより評価されるなら単価に反映していく流れになる。もっというと、ブロマガの機能として実装するかわかりませんが、払いたい人がより多く払うという時代に来ている。  例えば、津田大介さんみたいな方なら、動画を無料で全部見られるようにしてしまっても、お金を払ってもらえると思います。そこで消費して終わりという話じゃなくて、津田さんと読者のつながりの話なので、コンテンツを提供してもらうことに、きちんと対価を払おうという関係ができていくと思う。これは既存の書籍やCDを買う行為とは別モノです。 宮原 既存のメディアでは、発信者と読者が直接つながれなかった状況もあるかと思います。書籍やCDは買うけど、それは好きなクリエイターやアーティストに払っている感覚ではない。だから、講演会やライブに行ったりするわけですが、ブロマガなら、この中で全部つながれる。その人に対価を払っているので、コンテンツが無料でも、お布施するという状況も出てくると思います。 ――コンテンツではなく、作り手にお金を払うという。 杉本 そういう意味だと、評価されていいものだとみんなが認識すればするほど、モノの価格は上がっていくと思います。ニコニコ動画でも、以前、ライブイベント「ニコニコ超パーティー」の生放送を見るための有料チケットを徐々に値上げしていったことがありました。初期の出演者がほとんどわからないうちは価格が安くて、詳細が明らかになっていくうちに値上げされていくのと同じです。コンテンツでは、もともと原価という概念も薄い。今までは減価償却されたので価格が下がるという流れでしたが、これからはコンテンツでは逆に上がっていくのではないでしょうか。 (構成=広田稔) ※前回記事はこちら 『炎上は成功?小沢一郎、GACKT…有名人たちが始めたブロマガって何?』 ■おすすめ記事 2ちゃんで話題のポッチャリ富豪 その華麗なる1日を公開! 市場はどう見た?ソフトバンク孫社長「SN社は今が買い時」発言 伊藤喜之「ナカミー移住がトップって…メディアは大丈夫か?」 日本のビジネスホテルはサービス過剰!? 出店相次ぐホテル業界は大丈夫か? ルネサス救済、トヨタと経産省に案だけを盗まれたファンドの怒り

大野智、結婚生活への義務感で表情が曇り……

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【ジャニーズ研究会より】

 ゲストに誰が登場するのか、またそのゲストと何をするのかも事前には一切知らされない超即興バラエティ『嵐にしやがれ』(日本テレビ系)。10月13日放送回のオープニングトークのテーマは「秋」ということで、「秋といえば何ですか、相葉さん」と櫻井翔が相葉雅紀に話を振ります。すると相葉、「オレねぇ、最近スゲーうまくなったんだけど」と語り始め、何かと思えば「サンマの食い方」。松本潤からするとそもそも「そんなに難しくない」そうですが、魚をきれいに食べるのは結構難しいですよね?

 話の流れからすると、骨と身の部分を器用に分けて食べられるようになったのだろうと誰もが思うのですが、相葉は「最近気付いたんだけど、サンマの骨って食えるのね!」。これには松本も、「きれいにほぐせるようになったとか、そういう話じゃないんだ? 全部食べられたってこと??」と笑っていましたが、これを「サンマの食い方がうまくなった」と話し始めるあたり、相葉のトーク力を感じます。

「AKB岩佐か、臼澤みさきか」芸能界の重鎮たちの思惑渦巻く『レコ大』新人賞の行方

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「無人駅」(徳間ジャパンコミュニケーションズ)
芸能取材歴30年以上、タブー知らずのベテランジャーナリストが、縦横無尽に話題の芸能トピックの「裏側」を語り尽くす!  今年5月2日にハワイのゴルフ場で不慮の事故死を遂げた“演歌界のドン”と呼ばれる「長良プロダクション」の故・長良じゅん会長。同会長の遺志を継いで、芸能界の重鎮たちが、AKB48初の演歌歌手・岩佐美咲に今年の日本レコード大賞の新人賞を獲得させるべく、全面的なバックアップ体制に入ったことは以前伝えた(※記事参照)。  だがその後、岩佐は“AKB48での活動歴があるために、新人賞には該当しない”と、レコ大運営サイドが結論付けたことが判明。しかし、筆者はこの決定には納得がいかない。  岩佐は、そもそもAKB48のメンバーが多数所属する「プロダクション尾木」に所属していたが、「本格的に演歌を歌いたい」という本人の希望で、総合プロデューサーの秋元康が「演歌をやるなら、長良会長のもとしかない」と昨年4月1日付で長良プロに移籍。今年2月1日には「無人駅」で徳間ジャパンからソロデビューした。  長良会長は、岩佐がデビューする前から「レコ大で新人賞を取らせる」と、積極的にプロモーションに動いていた。ところが、5月2日に亡くなった。これはさぞ、無念だっただろう。  死後、長良会長と親しかった芸能界の重鎮たちは、同会長が通った六本木のクラブに集まり、故人を偲んだ。そこで、誰が言うでもなく「長良さんの遺志を継いで、岩佐に新人賞を取らせよう」という声が挙がって、全面的に協力することを誓ったと言う。  ところが、その直後に岩佐の前に強敵が現れた。7月25日に「故郷~Blue Sky Homeland~」でデビューした岩手県出身の13歳の民謡歌手の臼澤みさきだ。臼澤をプッシュしたのが、「岩佐を新人賞に推す」と約束した重鎮の一人A氏だったことから、ほかの重鎮からは「そりゃ、ないだろ」と激しい批判の声が上がった。そのため、これまでレコ大に絶大な影響力を誇ってきたA氏が、臼澤を堂々と推せなくなったことは想像に難くない。  A氏が矛先を収め、その後、岩佐の新人賞獲りはスムーズに運んでいるものだとばかりに思っていた。ところが、驚きの事態が起こった。岩佐は05年にデビューしているAKB48のメンバーのため、新人賞には該当しないという理屈をレコ大運営サイドが持ちだしてきた。その根拠として、板野友美の前例を挙げたという。  板野は昨年1月26日に「Dear J」でソロデビュー。発売初週に16万枚以上売り上げるという記録を作った。7月にはセカンドシングルを発売して、実績的には新人賞の最有力候補と言われた。しかし、AKB48のメンバーということで、新人賞には該当しないと運営サイドは判断。ノミネートすらされなかった。  しかし、これには政治的な計らいがあったと見るのが妥当だ。昨年のレコ大のグランプリはAKB48が受賞。板野が新人賞を取れば“W受賞”になってしまう。これでは、ほかの事務所からの反発は必至だ。しかし、板野をノミネートすらしなかったり、ノミネートして受賞させなかったりすれば、「どうして、あれだけ売れた板野が受賞しないのだ?」という、視聴者の反発を食らう。そのため、「板野は新人賞に該当しない。だから、ノミネートはできない」という理屈を後から持ちだしたのではないか。そう疑われて当然なほど、過去にもレコ大は受賞者の該当基準をその都度変更してきた。  90年には、各方面からの要請を汲んで、最優秀新人賞を音楽ジャンルごとに4人も選出したという節操もないことをしたこともある。09年にインディーズ・レーベルからデビューしていたスマイレージについては、「メジャーデビューは10年だった」という理屈で、同年の新人賞を受賞させている。このように、都合に合わせて基準を緩めてきたという流れの中でみれば、「AKB48でデビューしていたから」などという理屈は説得力のないものだ。  生前、長良会長は「岩佐を新人賞に!」と言っていた。レコ大などの“賞レース”を長年経験してきた長良会長が、該当基準すら満たしていない岩佐を「新人賞に!」と言うわけがない。レコ大運営サイドとも確認の上、同会長なりの勝算やロジックはあったはずだ。しかし、長良会長亡き後、運営サイドはひるがえった。臆測ではあるが、A氏が臼澤に新人賞を取らせるために板野の前例を持ち出し、それに運営サイドが押し切られたとしか思えない。このままでは、長良会長も浮かばれない。生前、長良会長と親しかった芸能界の重鎮たちには、前例を覆す行動を起こすことを期待したい。 (文=本多圭)

「ロケットのパンツが当たり」KAT-TUN・亀梨和也の鈴木福への過剰な愛

パンツで笑ってくれるのもあと数年……

 今回ツッコませていただくのは、10月16日放送分『スッキリ!!』(日本テレビ系)に出演したKAT-TUN・亀梨和也。『妖怪人間ベム』の映画化告知のため登場した亀梨だったが、そこで披露したのは、またまた鈴木福とのハッピーライフ(?)。

 実は亀梨は、ドラマ版『妖怪人間ベム』(同)共演時より、ベロを演じた鈴木福にそれはもうメロメロで、過去にも「(鈴木福の)写真をもう1,000枚以上撮った」と音楽番組で語っていたり、雑誌のインタビューなどでも「いまハマっているもの」という問いに対して「鈴木福」と答えていたほど。しかも、「クリスマスを一緒に祝いたい」といったことまで話していたのだが、そこは寂しい片思い(?)、福くんにはともに過ごす本当の家族がいるだけに、おそらくフラれてしまったに違いない。だが、待望の映画化で、亀梨和也の「鈴木福」熱は、またしても盛り上がっていそうだ。