「やっとR指定に出られた」“悪人”西田敏行が語る、北野映画と正義の秤

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 2010年公開の北野武監督作品『アウトレイジ』は、容赦のない暴力描写と端役に至るまでの細かな人間描写、そしてそれを演じる俳優陣の豪華さもさることながら、ヤクザ同士の権力争いを乾いたトーンで描き、ヒット作となった。あれから2年。生き残った人物たちのその後を描く形での続編『アウトレイジ ビヨンド』が、まもなく公開される。ストーリー展開も暴力描写も、すべてがパワーアップし、出演する俳優たちもそれぞれが映画の主役を張れるほどの実力者ばかり。一瞬も見逃すことができない傑作エンタテインメントだ。  前作では、関東を牛耳る巨大組織・山王会内部の熾烈なトップ抗争劇が描かれて終わったが、今作では、関東のみならず日本の政治にも口を出すようになった山王会を潰すため、警察が動きだす。山王会に対抗できる組織として登場するのが、関西を代表する暴力団の花菱会。その若頭になんと、国民的俳優の西田敏行がキャスティングされた。笑顔が何より似合うあの人から、泣く子も黙るほどの脅し文句が放たれる日が来るとは、誰が想像しただろう。撮影前も後も興奮しっぱなしだったというご本人にインタビューを敢行した。インタビューでの語り口からはいつもの優しさがあふれていたので、ご安心を。 ――西田さんがこの作品に出ると聞いた時点で驚きましたし、見終わった後もまだ信じられない気分でした。しかし、西田さんは北野作品への出演を熱望されていたそうですね。 西田敏行(以下、西田) 前作の『アウトレイジ』を見て、俺もあそこにいなくちゃおかしいんじゃないかなって思ったんですよ(笑)。なので、北野監督に会ったときに、パート2を作る予定はあるかどうか尋ねたんです。「もし作るのであれば、ぜひ私も参加したいんです」って意思表示をして。 ――もちろんヤクザ役で、と? 西田 ええ(笑)。「いいんですか? やるんですか?」って何度か念を押されましたけど。「大丈夫です」って。 ――ここ数年、西田さんが悪役を演じているイメージがありません。 _MG_0112_1.jpg 西田 そうですね。映画においては以前、『寒椿』(降旗康男監督)という作品で女衒の役をやりましたけど、ずいぶんたってますし。それからはずっと、文科省大好きみたいな映画が多かった中で、やっとR指定に出られた。文科省的映画での僕の演技が好きな方にとってはちょっと、軽い裏切り行為になるかもしれないですけどねぇ(笑)。 ――関西ヤクザの役作りは、どのように? 西田 役者としてシンプルにやりました。男優だったら誰もが一度はやってみたいのが、こういう無法者。演技だから何をやっても大丈夫ですし。インモラルな世界に身を置いてみたとき、自分はどんなふうに生きるのか、どんな顔になるのか、どういう野郎になっていくんだろうみたいな客観的な好奇心は、きっとありますから。弱肉強食、法も何もない。守ってくれるのは拳銃と、自分の根性と言葉でしかない。そんなスレスレのところで生きている人たちの心に触れてみたいと思っていました。 ――北野監督からは、どのような演出があったんですか? 西田 ほとんど「ご自由にやってください」でした。アドリブも自由です、とまで言われたんだけど、そう言われると固まっちゃうものなんですよ。人間は不思議なもので、逆に「台本通りに」って言われると、かえってレギュレーションから外れたくなる。人間って、みんなそうなんじゃないかな。そういう心理を、うまいこと監督は引き立ててくれたというかね。逆に監督の思うつぼだったのかもしれないと、今になって思いますね。 ――西田さんと、同じく花菱会の塩見三省さんによる恫喝シーンが本当に恐ろしくて(笑)。 西田 塩見とは兄弟分の役ですからね。おっそろしい顔してますよねぇ、ホントにね(笑)。あれと兄弟だと思うとね……(泣く)。 ――確かにドスをきかせた塩見さんの顔は、正直かなり震え上がりました。 西田 すごかったですよねぇ。撮影終わってから、彼とふたりでしみじみと「いや楽しかったなぁ!」「ふたりとも結構ワルやなぁ」って悦に入ってましたから(笑)。 ――緊迫したシーンだったので、撮影後はどんな気分だったのだろうと気になりました。 西田 もうね、全部の毒を吐いちゃったみたいな感じ。スッキリするんですよ。ずっと続いていた高熱が下がったときの、新しい人生が来たような気分……ま、そんな大げさなものじゃないか(笑)。とにかく爽快感がありましたよね。塩見くんとは離れがたい友情が芽生えましたよ(笑)。 _MG_0114_1.jpg ――しかも西田さんが演じた花菱会若頭の西野は、最初はそこそこ穏やかそうに見えて、キレたときが本当に怖いという。 西田 ジョー・ペシみたいな芝居をしたいなと、いつも思ってるんですよね。急に怖くなる彼のあの感じを出したくて、どこかでそれを意識してましたね。 ――ほかに印象深いセリフやシーンはありますか? 西田 僕が、(北野)監督演じる大友に対して、「コラァ、腐れ外道!」ってアドリブで言ったんです。それをとても監督が気に入ってくれて。「そうなんです、外道なんですよ。道から外れてるんですよ」って。道から外れるってどういうことなのか、みんなも考えてみてほしいなって思います。中国での反日デモで、強奪したり破壊したりすることにひとつのカタルシスを覚えている人たちも、一部見受けられましたよね。日本でも60~70年代に若者たちがヘルメットをつけて社会を破壊し続けましたけど、その破壊はどういうことだったのかを考えてほしい。その頃の僕らはちょうど、深作欣二監督の『仁義なき戦い』や高倉健さんの任侠映画を見ていたんです。学生闘争の時代にあれを見て、なんともしれない気持ちになって、思わず拍手をしたんですよね。健さんが悪い親分を斬りつけると、客席みんながワーッと拍手する。今は、あの感じと似た時代なのかなって思います。 ――なるほど。そしてこの作品は、現代版『仁義なき戦い』でもあると。 西田 現代の『仁義なき戦い』と呼ばれることを監督はよしとしないかもしれないけど、時代は巡ってるなと。今若い人たちが欲している映画のひとつじゃないかなって思います。僕らも当時、そういう映画に飢えてましたから。見終わってスカッとする映画ですからね。 ――この映画は前作に続き、「全員悪人」というキャッチコピーが印象的です。西田さんは、悪人とはどういう人を指すと思いますか? 西田 日本人らしい心理なんでしょうか、死んでしまうと善人に思えてしまう(笑)。この中で本当に悪いのは、生き残った奴らなのかもしれないですね。世間の良識の中で生きていても、「あいつ悪いな」って思う奴っていますもんね。ものすごく社会的地位もある人で、「でもあいつワルだよなぁ」みたいなのとか。 ――いかにも悪いことをしていそうというか。 西田 映画での彼らは、ワルをワルとして演じているというか。自分の感情を、生き物としての本能を、素直にさらけ出して生きている人たちですから。それに対して、人間の知恵やモラルとかでルールや法律を作った形が、実際の町だったり県であったり国であったりするわけでしょ。国同士のやりとりも、こういう組織同士のやりとりとあまり変わらない。国単位でいうところの国益は、「それはうちの組の得になるのか」と同じ。そのへんを深く、しかも面白く皮肉っているところも、僕はこの映画の深さだと思ってるんですけどね。 ――男はここまで体と命を張れるのか、という素直な驚きもありました。 西田 でも、子どもですよね(笑)。結局は「えーい!」って殴り合いしないと収まらないというところがある。この作品での殺しは、そのまま相手の命をとってしまうということだけど、ほかにもいろんな殺し方があると思うんです。今のいじめの問題もそうかもしれない。暴力を振るってなくても、ひとりの人間を社会的に殺してしまうこともできるわけです。組織や、人間が集まる場所には、そういうことが起きる。 ――人が集まると悪が生まれやすい。悪いことをしているつもりはなくとも、無意識に悪に加担しているかもしれないですしね。 西田 そういうことを是認する社会もまた悪だと、僕は思いますけどね。そういう複雑な人間の心理というか業みたいなものを完全抽出して、駄目なところだけを画にしてるのが、この映画のすごいところだと思うんですよ。 ――最後に西田さんから日刊サイゾー読者へ、映画の見どころをお願いします。 西田 これは格好いいヒーロー映画でもないけども、この人間たちのうごめきを見ることによって、世の中に固まっている業みたいなものが見えてくると思うんです。それに憧れるでもなく、嫌うでもなく、冷静に見られる自分がいればいい。それこそ、自分の正義の秤だと思います。自分の中での正義の秤みたいなものは、自分で推し量ってみてもわからない部分があるのでね。今は混沌としてるし、地球全体がちょっとカオスの状態にある。そういった意味でも、また新しい価値観や見方が生まれる。この作品を見て、それをじっと待ってみると面白いんじゃないかなと思いますね。 (取材・文=大曲智子/撮影=後藤秀二) ●にしだ・としゆき 1947年11月4日生まれ、福島県出身。70年、劇団青年座に入団。同年、「情痴」で初舞台を踏む。71年、同劇団公演「写楽考」で初主演。以降、数多くのTVドラマや映画に出演。08年、紫綬褒章を受章。主な出演映画に、86年『植村直己物語』、88年~『釣りバカ日記』シリーズ、93年~『学校』シリーズ、11年『星守る犬』、『ステキな金縛り』など多数。公開待機作に『黄金を抱いて翔べ』(11月3日より全国公開)、『大奥~永遠~[右衛門佐・綱吉篇]』(12月22日公開)がある。 or2nishida.jpg ●『アウトレイジ ビヨンド』 監督・脚本・編集:北野 武/出演:ビートたけし 西田敏行 三浦友和 加瀬 亮 中野英雄 松重 豊 小日向文世ほか/配給:ワーナー・ブラザース オフィス北野 新宿バルト9&新宿ピカデリーほか全国上映中 (c) 2012 「アウトレイジ ビヨンド」製作委員会 公式サイト <http://www.outrage-movie.jp>

「あの人、なんでああなの?」嵐・二宮和也が相葉雅紀の自宅にモノ申す!

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部屋の説明すらままならない相葉さん
でした

 嵐のメンバーの中でも、Jr.時代から仲がよく2人とも総武線沿線に暮らしていたことから「総武線コンビ」とも呼ばれていた二宮和也と相葉雅紀。家族以上に共に過ごした時間は長く、デビューして13年がたった現在でも、2人で食事に行くことが多いという。先日も、二宮が相葉の自宅で生姜焼きを食べさせてもらったエピソードをバラエティ番組で明かし、仲睦まじい関係がファンを喜ばせていた。

 しかし、そんな2人でもすべてが“ツーカー”とはいかないようで、二宮のラジオ『bay storm』(bay fm)で語られた相葉に関するエピソードは、不満混じりのこんな内容だった。

ペット捜索から浮かび上がった恐怖の飼い主 キャバ嬢

行方不明になったペットの捜索は、最初の一週間が勝負だ。

六本木に暮らすキャバ嬢に捜索を依頼されて、すでに5日。対象はオスのスピッツだ。私は焦っていた。商店や交通機関を利用しない動物は、場合によっては人間よりも何倍も追跡が難しい。だが、希望を持てる目撃情報が数点あり、勝負をかけた。他支部の人員も動員し、人海戦術で挑んだのだ。結果、なんとか7日目で発見に至った。
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「フジは現場も編成もムチャクチャ!?」前田敦子『AKB自動車部』打ち切りの真相とは

(c)AKS
 元AKB48の前田敦子が6日、「お台場学園祭2012」で開催されたトヨタの特設ステージに登壇。現在、自動車教習所に通っており、仮免許に一発合格したこと、MTで受験に挑んでいることなどを明かしたが、そのイベント会場には不穏な空気が漂っていたという。 「一部マスコミやファンの間には、その異様な雰囲気は伝わっていたと思いますよ。前田の免許取得はそもそもフジテレビとトヨタの番組企画であり、このイベントもお台場のトヨタブースで行われたにもかかわらず、その番組名『AKB自動車部』がイベントから完全に消されているんですから」(芸能誌記者)  フジテレビ系列で深夜に放送されていた『AKB自動車部』は、前田が今年の成人式に「免許を取りたい」と抱負を語ったことをきっかけとして、4月にスタート。トヨタの一社提供で、「前田が免許を取得するまで密着するドキュメント」として放送されていたが、9月いっぱいで番組が終了していた。 「トヨタとしても、若い層に車の楽しさをアピールする絶好の機会として力を入れていた番組でした。ところが、9月29日に前週の予告を翻してダイジェストを流すと、『番組では、今後も彼女たちの免許取得への道のりを追い続け応援し続けます』というナレーションを残して突然、番組が終了してしまったんです」(同)  前田といえば、9月12日発売の「週刊文春」(文藝春秋)で合コンに参加して泥酔し、俳優の佐藤健にお姫様抱っこされ、パンツが丸見えになる醜態写真が掲載されてしまったが、番組の終了には少なからず同誌の報道が影響を与えていたようだ。 「トヨタの『4月から9月末で終了の予定だった』というコメントが報道されていますが、実際には泥酔報道に際して、急きょトヨタが番組から引くことを決定したようです。自動車メーカーは“飲酒”のイメージをもっとも嫌いますからね。だいたい、番組は予告通り流れない、突然終わって新番組も決まっていないという状況が“予定通り”だとしたら、フジテレビは現場も編成もムチャクチャだということを認めなければいけなくなりますよ(笑)」(同)  同誌の前田の記事を後追いしたのはネットメディアくらいだったが、『自動車部』の突然の終了も含め、“泥酔”スキャンダルの影響は少なくなさそうだ。

ドラマ女王・山口智子の力は健在! 16年ぶりの連ドラ出演はヒットの予感!?

【ハピズムより】

※画像は山口智子オフィシャルサイト

――顔はその人の本質をあらわし、真実を宿す場所。顔面評論家で知られる池袋絵意知先生に、話題の芸能人の"顔"から、テレビだけでは分からないホントの姿を検証してもらいます。

 本日、10月9日からスタートするドラマ『ゴーイングマイホーム』(フジテレビ系)で16年ぶりに連続ドラマに出演する山口智子。木村拓哉とのコンビで驚異の平均視聴率29.6%を叩き出した『ロングバケーション』(フジテレビ系)以来の連ドラ出演で注目が集まっている。夏クールのドラマは全局不調に終わったが、この逆境の中、山口智子はドラマを好成績に導くことができるのだろうか?

 「月曜日はOLが街から消える」と言われるなど「ロンバケ現象」なる社会現象を巻き起こした『ロングバケーション』が放送された時、前クールの火曜日9時枠『息もできない夏』(フジテレビ系)に主演した武井咲はまだ2歳。「これだけ年月が経っていると、さすがの山口智子もオバさんになってるだろう」と番組ホームページを見たのだが、歳相応に表情が柔らかくなったくらいで「老けたなぁ」という顔ではなかった。

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