待機児童、子連れ勤務、跡取り問題……小雪ら芸能人の子どもと社会

「女性セブン」10月16日号(小学館)

下世話、醜聞、スキャンダル――。長く女性の"欲望"に応えてきた女性週刊誌を、伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」の元デスク神林広恵が、ぶった斬る!

第145回(9/28~10/2発売号より)

 今週の「女性自身」表紙を見てある深夜の記憶が蘇った。先週珍しく六本木で飲んでいて、久々に会ったオカマのTちゃん。これまでは男装姿だったが、この日は女装。きれいでビックリするとともに、誰かに似ていると思ったのだが、結局思い出せなかった。それが「自身」表紙を見てやっと思い出した。表紙の山Pにそっくりだったのだ。マジに、です。

1位 【今週やけに目立った芸能人の子どもネタ】
「小雪 待機児童ママが噛みついた『セレブと保育園』」「黒木メイサ出産即復帰へ!パパ赤西仁さらなる崖っ縁」「寺島しのぶ『ハーフの息子を歌舞伎役者に』28年分の怨念」(「女性セブン」10月11日号)
「大沢樹生『息子と過ごした15年間が、心の中で崩れていく…』」「『仕事へは娘&ベビーシッター同伴で…』うのが巻き起こす芸能界ママ革命!」ほか 上戸彩、石田純一、篠原涼子、ほしのあきなど(「女性自身」10月16・23合併日号)
2位「石橋蓮司 30代美女との堂々半同棲生活」(「週刊女性」10月16日号)
3位「放射能汚染 大手回転寿司チェーンからセシウムが出た!」(「週刊女性」10月16日号)

カビにまみれた月餅の餡を再利用……中国の「再生月餅」が日本にも流入か!?

20120926030039996.jpg
何これ!?
 9月30日に迎えた中秋の名月。中国では月を愛でながら月餅を食べる習慣があるが、今年の中秋を前に、中国全土では安全基準を満たさない毒月餅メーカーが次々と摘発された。  その多くは、防腐剤に有害物質が使用されていたり、工場内の衛生環境が劣悪だったりといったものだったが、中でも衝撃だったのが広東省東莞市で摘発された「月餅再生工場」だ。この工場では、昨年生産されたものの売れ残った月餅を回収。固くなった表面を削って内部の餡を取り出し、それを再利用して生産した月餅を製品として出荷していたというのだ。摘発現場では、原料とされていたカビまみれの古い月餅や、製品として出荷を待っていた330箱の月餅が押収されたというが、すでに市場でも多数の製品が流通しているという。 20120926030039103.jpg 「これは氷山の一角。同様の月餅再生工場は全国に点在している」 と話すのは、広東省ブロック紙の社会部記者だ。 「河北省衡水市のある中学校では、学校が支給した月餅を食べた生徒数百人が、下痢や吐き気などの症状を訴え、病院に搬送されるという事件も起きていますが、これがどうやら再生月餅だったという情報もあります」  下水から採取した油分を加工して食用油として出荷される「地下油」同様、中国のリサイクル技術には度肝を抜かれるばかりだが、日本も対岸の火事ではいられないようだ。 「こうした状況を受け、ドイツ、フランス、韓国やインドなど、世界34カ国ではすでに中国製月餅の輸入を禁止しているんですが、今のところ、日本では一回5キロ未満の月餅の輸入に関しては、ノーチェック。再生月餅が日本に流入している可能性も十分ありえます」(同)  中秋の名月に、月餅を食べた諸氏、もしや中国製ではなかったか? (文=牧野源)

「いじめっ子って本当は優等生なんですよ!」"ブレてもいいこと"を伝えたいファンクバンドの使命

 明日10月3日に、在日ファンクのミニアルバム『連絡』がリリースされる。それを記念して、リーダーのハマケンこと浜野謙太と、ギターの仰木亮彦両名にインタビューを決行! 昨年9月に発売された2ndアルバム『爆弾こわい』からおよそ1年、「大きく変わった」という彼らの変化について聞いてきました!
zainichi2.jpg
──今回のミニアルバムはリード曲となっている「嘘」をはじめ、「ホームシック」「ダチ」「肝心なもんか」「不思議なもんでさ」……といった8曲構成になっていますが、タイトルの『連絡』には何か意味があるんですか? 浜野 最初から全体のパッケージを考えて作っていったわけではなく、全部の曲がそろってから、「これをひとつのパッケージにするとしたら?」って考えてつけたんです。 仰木 はじめはけっこういろいろ悩んだんですけど、どれもしっくりこなくて。でも最終的に僕が『連絡網』って思いついて、そこから「網」を消して『連絡』に落ち着いたっていう。 浜野 『連絡』にしようって言ったのは俺だよな? 仰木 でも、最初に『連絡網』って思いついたのは俺だったよね? ──……。今回、これまでのアルバムに比べると全体的にしっとりした、大人めな曲が多かったように思います。 仰木 ほら、いい「連絡」を取れる人は大人ですからね(笑)。 浜野 ただ、実際はそれぞれの曲のテーマを見ると子どもっていうか……むしろ「大人になりたい!」みたいな感じですよね。あ、"大人になりたい"っていいね。やっぱり、これタイトルにしようよ(笑)。 仰木 え!? ──前作のアルバムからおよそ1年ぶりのリリースとなりましたが、何か変化はありましたか? 浜野 やっぱり、「メンバーに曲を作ってもらおう」っていう"寛容な判断"をリーダーがしたっていうことですかねえ。 仰木 ……。 浜野 まあ正直なところ、書いてもらわなきゃいけない状況だったというか……。2ndアルバムを作った時に、実は俺がけっこうテンパってしまって、スタッフからも「メンバーにも曲を書いてもらったらどうですか?」って言われてたんですよ。そんな中、個人の仕事も増えてきて、リアルにメンバーの助けが必要になってきた。お客さんの耳も慣れてきて、1〜2時間のライブをやるのにも、メンバーの意見を取り入れて広がりを出さないと厳しくなっていたし。勢いだけではお客さんを満足させられなくなってたんですよね。 ──いろんな要素がないとおもしろくないと。 浜野 そうですね。最近はももいろクローバーZとのライブしかり、イベント的なステージに呼ばれてちょっとやる、という機会が多くて。おかげで話題はそこそこあったんですけど、いざワンマンになると「もうちょっとできるんじゃないのか?」っていう不完全燃焼感があった。(注目される機会が増えたことで)僕たちの音楽を聴こうとしてくれる人たちは増えたのに、それにイマイチ応えられていないのかなと。 仰木 そういう状況を打開するためにも、今回は僕たちも曲を作ろうってことになったんです。
zainichi1.jpg
──しかも、今回のミニアルバムは、仰木さんの作った「嘘」がリード曲ですもんね。 仰木 そうなんですよ! いやぁ、ハマケンはすごく寛容になった。 ──と、言いますと? 仰木 今までは、"ハマケン以外は曲を作っちゃいけない"っていう空気がありまして。もちろん、最初から自分たちがいろいろやりすぎてたら「在日ファンクとはこうだ」っていうものが明確に作れなかったと思うんですけど、最近少しずつ、いろんなことを振ってくれるようになったんですよ。 「京都」っていう曲で、ライブの時は歌い出しだけ僕がやったりしてるんですけど、スタッフが「次のアルバムは、仰木さんが歌う曲を1曲くらい入れちゃってもいいんじゃないですかね?」なんてボソっと言ったら、ハマケンが「いや、それはダメだ」って頑に拒否したりして(笑)。それが今、俺が作詞も作曲もした曲がリード曲になって、すごく感慨深いんですよ。単純に嬉しかったし。 浜野 俺も大人になったんだな(笑)。 ──ちなみに、今回一番思い入れのある曲は? 浜野 在日ファンク全体に影響を与えた曲になったので、やはり「嘘」ですね。悔しいですけど。まず、「嘘」ができてから仰木の顔付きが変わったんですよ。「俺だって、いつまでもいじめられっ子のままじゃないんだぞ!」みたいな。それに、ほかの曲のアレンジにも影響を与えたし、ライブの時にゆったり演奏できるようになりましたから。やっぱり、自分だけが曲を作ってると、内心「これでいいのかな?」って思うんですよ。だけど、メンバーが作った曲をやる時って、「こいつが作った曲なんで、良くなかったらこいつのせいです」って気構えになれる(笑)。 仰木 そういうこと!? まあ、今まではそうやって気の抜けるところがなさすぎたんですよね。「嘘」のほかに、「肝心なもんか」もリズム隊で作ったんですけど、自分の曲以外の曲が入ってきたことで、ハマケンも力が抜けたかなと。 浜野 音楽はリラックスしないとできないですよね。 仰木 前はお客さんにキレてる時とかもあったもんね。 浜野 そ、そうですね……。「なめられちゃいけない!」みたいな気負いがありましたからね。だから、メンバーが作った曲を受け入れることで、「あれもしていいんだ、これもしていいんだ」って思えるようになって、気持ちに余裕が持てるようになったんですよ。この寛容な姿勢は、みんなにも学んでほしいよね。 仰木 ん? 浜野 ほら、国とか大阪市とかにだよ! ──いきなり話が大きくなりましたね。仰木さんも、思い入れの強い曲ナンバー1は「嘘」ですか? 仰木 もちろん「嘘」もですけど、僕は「不思議なもんでさ」にも思い入れがありまして。今回のミニアルバムは3rdにつながるものに……という思いがあって、この曲を最後にするという配置で曲順を考えたのも、実は僕なんですよ。 浜野 いや、俺が仰木に話を振って決まったんだから、俺だ。 仰木 いや、俺が考えたんだよ(笑)。 ──(笑)。ところで、冒頭でも触れていましたが、去年から今年にかけて、岡村靖幸さんリミックスの「爆弾こわい」を発表したり、ももいろクローバーZに関しては対バンライブのほかに、メンバーの有安杏果ちゃんにソロ曲「教育」を提供したり……こうしたコラボを経て、影響を受けた部分もあったのでしょうか?  浜野 うーん、岡村さんに関しては、実は対談した後にちょっとヘコんでしまって。「僕らは岡村さんとは違うことをやらなきゃ!」とは思いましたね。岡村さんて、音楽に対してすごく渇望感があるんですよ。あそこまでしないとあのリズムは作れないんだろうなって思うんですけど……同時に、「僕はリア充なんで、岡村さんと同じ事は思ってません!」って気持ちになってしまって。その時、「これができる」っていうより、「僕にはこれはできない」って感じたんです。でも、「自分はこれが絶対できない」っていう感覚のほうが、本当の意味での個性じゃないですか? そこに気がつかされましたね。 仰木 そういう感覚のほうが、僕ら確信を持ってるもんね。 ──「いやいやそういうんじゃないし」っていう引いた感じが、なんだか在日ファンクっぽいですね。ももクロのほうはどうでしたか? 浜野 「教育」は、実は仕上がった後に「本当にあげたくない!」と思って(笑)。それくらい、しっくりきた曲になったんです。あのタイミングじゃなかったらももクロに楽曲提供なんてできなかったと思うし、すごくいいコラボレーションだったと思いますね。ただ、やっぱり終わったあとはまたヘコんで……「ああ、ももクロちゃんてこんなすげえんだ!」って。 仰木 大人だったんですよね。リハーサルの後、廊下で会った時に「あそこのくだりのところ、もう一度やらせてもらえませんか?」って言われて。それで、楽屋にわざわざ来てハマケンとの台詞のやり取りを練習したりしてね。 浜野 それに、ももクロを取り巻くスタッフさんたちもやりたいことをやっていて、それに対してファンが「それを待ってたんだよね!」って応えてた。アイドルとコラボなんかしたら、「でも、どうせ裏で会社がいっぱい動いてるんでしょ〜怖いよね〜」みたいな言い訳を自分がするんじゃないかって思ってたんですけど、それができないくらいももクロはパワフルだったんですよ。率直に、「人気があるってこういうことなんだ」って感じました。
zainichi3.jpg
──もうひとつ、これは超勝手に感じたことなんですが、今回のミニアルバムは、いじめ問題に揺れる現代社会の子どもたちの気持ちにもシンクロするのかなと。寂しさだったり、他人とのコミュニケーション不足だったり……これは意図したことではないのかもしれませんが、今後、社会に対して発信していきたいことってありますか? 浜野 前から、何事にも「ブレろ!」って思ってるんですよ。ブレたくない自分に挑戦していかないといけないんです。例えば僕は、今回のアルバムでメンバーに曲を書いてもらったり、メンバーの意見もちゃんと聞いたりしたことで、自分の世界を崩すことを味わった。  大津のいじめ事件で、いじめられた子が死んだ後に、いじめた子が「アイツ死によったで」なんて言ってた、という話がありましたよね? それを聞いて、大人は「極悪非道だ!」って言うじゃないですか。いくらなんでも、自分が加害者で、いじめていた子が死んだらショックを受けてくれるだろうと思ってるから。でも、そこでその子がケロっと見せていたのは、ブレたくなかったからじゃないかなって思うんです。その子は、「ブレたら負けだ」っていう、大人の世界から習ったことをまっとうしている、いわゆる"優等生"なんだと思うんですよ。だから、いい社会とか美しいものを作るためだったら、「ブレてもいいんじゃない」ってことを伝えたいんです。「あ、そうなの? そっちのほうがいいね!」って言う勇気を持ってほしい。これは、むしろ僕たち大人に重要なことかも。 仰木 在日ファンクって、コミカルなバンドだと捉えられがちだと思うんです。実際、笑ってもらえるっていうことは重要な要素だとも思っているし。でも、"笑い"としてしか捉えてないお客さんも多い気がしていて、もう一歩、自分たちの音楽に踏み込んで来て欲しいという時もあります。『爆弾こわい』のリリースツアーで、広島にも行ったんですが、「爆弾こわい」を演奏した時、お客さんのテンションがすごく高くて、鳥肌が立ちました。お客さんの中に共通の問題意識があれば、在日ファンクの曲って、決してコミカルなだけじゃないと思うんですよね。 ──原爆の問題とシンクロした、ということですか? 仰木 そうですね。「嘘」を作った時は、"嘘をつくことは罪である"ということは念頭に置きつつも、「嘘も方便」という言葉もありますし、全ての嘘に対して、その人が責任を取るべき"絶対悪"だと言い切れるのかな? って感じていた部分があって。なるべく嘘はつきたくないけど、多かれ少なかれ、社会生活の中で気付かずにそう仕向けられているかもしれない。だから、嘘って「いい」「悪い」じゃなくて、そういう世の中をまわす"カラクリ"みたいなものだと思ったんですよね。 ──仰木さん……けっこういろいろ考えてるんですね(笑)。なんだかでは、やっと幅が広がり始めたということで(!?)、今後の展開も、楽しみにしてます! (構成=編集部/撮影=後藤秀二) ●在日ファンク SAKEROCKの浜野謙太を中心とし、「日本に在りながらファンクを再認識する」ことを目指した7人組ファンクバンド。2010年1月にファーストアルバム『在日ファンク』でデビュー。11年にリリースした『爆弾がこわい』で注目を集め、さまざまなアーティストとのコラボレーションも展開している。 ■RELEASE 『連絡』 10月3日にリリースされる、ミニアルバム。メンバーの仰木亮彦(Gt.)の「嘘」や村上基(Tp.)の「ダチ」など、浜野以外が手がけた楽曲が初めて起用されている。「あれは今回限りのデトックスなんですけど……よかったのかな」(浜野)という、ジェントル久保田(Tb.)の“不思議な語りが聴ける”ボーナストラックにも注目してほしい。 発売日/10月3日(水)、価格/1980円(税込)、発売元/P-VINE RECORDS

「いじめっ子って本当は優等生なんですよ!」"ブレてもいいこと"を伝えたいファンクバンドの使命

 明日10月3日に、在日ファンクのミニアルバム『連絡』がリリースされる。それを記念して、リーダーのハマケンこと浜野謙太と、ギターの仰木亮彦両名にインタビューを決行! 昨年9月に発売された2ndアルバム『爆弾こわい』からおよそ1年、「大きく変わった」という彼らの変化について聞いてきました!
zainichi2.jpg
──今回のミニアルバムはリード曲となっている「嘘」をはじめ、「ホームシック」「ダチ」「肝心なもんか」「不思議なもんでさ」……といった8曲構成になっていますが、タイトルの『連絡』には何か意味があるんですか? 浜野 最初から全体のパッケージを考えて作っていったわけではなく、全部の曲がそろってから、「これをひとつのパッケージにするとしたら?」って考えてつけたんです。 仰木 はじめはけっこういろいろ悩んだんですけど、どれもしっくりこなくて。でも最終的に僕が『連絡網』って思いついて、そこから「網」を消して『連絡』に落ち着いたっていう。 浜野 『連絡』にしようって言ったのは俺だよな? 仰木 でも、最初に『連絡網』って思いついたのは俺だったよね? ──……。今回、これまでのアルバムに比べると全体的にしっとりした、大人めな曲が多かったように思います。 仰木 ほら、いい「連絡」を取れる人は大人ですからね(笑)。 浜野 ただ、実際はそれぞれの曲のテーマを見ると子どもっていうか……むしろ「大人になりたい!」みたいな感じですよね。あ、"大人になりたい"っていいね。やっぱり、これタイトルにしようよ(笑)。 仰木 え!? ──前作のアルバムからおよそ1年ぶりのリリースとなりましたが、何か変化はありましたか? 浜野 やっぱり、「メンバーに曲を作ってもらおう」っていう"寛容な判断"をリーダーがしたっていうことですかねえ。 仰木 ……。 浜野 まあ正直なところ、書いてもらわなきゃいけない状況だったというか……。2ndアルバムを作った時に、実は俺がけっこうテンパってしまって、スタッフからも「メンバーにも曲を書いてもらったらどうですか?」って言われてたんですよ。そんな中、個人の仕事も増えてきて、リアルにメンバーの助けが必要になってきた。お客さんの耳も慣れてきて、1〜2時間のライブをやるのにも、メンバーの意見を取り入れて広がりを出さないと厳しくなっていたし。勢いだけではお客さんを満足させられなくなってたんですよね。 ──いろんな要素がないとおもしろくないと。 浜野 そうですね。最近はももいろクローバーZとのライブしかり、イベント的なステージに呼ばれてちょっとやる、という機会が多くて。おかげで話題はそこそこあったんですけど、いざワンマンになると「もうちょっとできるんじゃないのか?」っていう不完全燃焼感があった。(注目される機会が増えたことで)僕たちの音楽を聴こうとしてくれる人たちは増えたのに、それにイマイチ応えられていないのかなと。 仰木 そういう状況を打開するためにも、今回は僕たちも曲を作ろうってことになったんです。
zainichi1.jpg
──しかも、今回のミニアルバムは、仰木さんの作った「嘘」がリード曲ですもんね。 仰木 そうなんですよ! いやぁ、ハマケンはすごく寛容になった。 ──と、言いますと? 仰木 今までは、"ハマケン以外は曲を作っちゃいけない"っていう空気がありまして。もちろん、最初から自分たちがいろいろやりすぎてたら「在日ファンクとはこうだ」っていうものが明確に作れなかったと思うんですけど、最近少しずつ、いろんなことを振ってくれるようになったんですよ。 「京都」っていう曲で、ライブの時は歌い出しだけ僕がやったりしてるんですけど、スタッフが「次のアルバムは、仰木さんが歌う曲を1曲くらい入れちゃってもいいんじゃないですかね?」なんてボソっと言ったら、ハマケンが「いや、それはダメだ」って頑に拒否したりして(笑)。それが今、俺が作詞も作曲もした曲がリード曲になって、すごく感慨深いんですよ。単純に嬉しかったし。 浜野 俺も大人になったんだな(笑)。 ──ちなみに、今回一番思い入れのある曲は? 浜野 在日ファンク全体に影響を与えた曲になったので、やはり「嘘」ですね。悔しいですけど。まず、「嘘」ができてから仰木の顔付きが変わったんですよ。「俺だって、いつまでもいじめられっ子のままじゃないんだぞ!」みたいな。それに、ほかの曲のアレンジにも影響を与えたし、ライブの時にゆったり演奏できるようになりましたから。やっぱり、自分だけが曲を作ってると、内心「これでいいのかな?」って思うんですよ。だけど、メンバーが作った曲をやる時って、「こいつが作った曲なんで、良くなかったらこいつのせいです」って気構えになれる(笑)。 仰木 そういうこと!? まあ、今まではそうやって気の抜けるところがなさすぎたんですよね。「嘘」のほかに、「肝心なもんか」もリズム隊で作ったんですけど、自分の曲以外の曲が入ってきたことで、ハマケンも力が抜けたかなと。 浜野 音楽はリラックスしないとできないですよね。 仰木 前はお客さんにキレてる時とかもあったもんね。 浜野 そ、そうですね……。「なめられちゃいけない!」みたいな気負いがありましたからね。だから、メンバーが作った曲を受け入れることで、「あれもしていいんだ、これもしていいんだ」って思えるようになって、気持ちに余裕が持てるようになったんですよ。この寛容な姿勢は、みんなにも学んでほしいよね。 仰木 ん? 浜野 ほら、国とか大阪市とかにだよ! ──いきなり話が大きくなりましたね。仰木さんも、思い入れの強い曲ナンバー1は「嘘」ですか? 仰木 もちろん「嘘」もですけど、僕は「不思議なもんでさ」にも思い入れがありまして。今回のミニアルバムは3rdにつながるものに……という思いがあって、この曲を最後にするという配置で曲順を考えたのも、実は僕なんですよ。 浜野 いや、俺が仰木に話を振って決まったんだから、俺だ。 仰木 いや、俺が考えたんだよ(笑)。 ──(笑)。ところで、冒頭でも触れていましたが、去年から今年にかけて、岡村靖幸さんリミックスの「爆弾こわい」を発表したり、ももいろクローバーZに関しては対バンライブのほかに、メンバーの有安杏果ちゃんにソロ曲「教育」を提供したり……こうしたコラボを経て、影響を受けた部分もあったのでしょうか?  浜野 うーん、岡村さんに関しては、実は対談した後にちょっとヘコんでしまって。「僕らは岡村さんとは違うことをやらなきゃ!」とは思いましたね。岡村さんて、音楽に対してすごく渇望感があるんですよ。あそこまでしないとあのリズムは作れないんだろうなって思うんですけど……同時に、「僕はリア充なんで、岡村さんと同じ事は思ってません!」って気持ちになってしまって。その時、「これができる」っていうより、「僕にはこれはできない」って感じたんです。でも、「自分はこれが絶対できない」っていう感覚のほうが、本当の意味での個性じゃないですか? そこに気がつかされましたね。 仰木 そういう感覚のほうが、僕ら確信を持ってるもんね。 ──「いやいやそういうんじゃないし」っていう引いた感じが、なんだか在日ファンクっぽいですね。ももクロのほうはどうでしたか? 浜野 「教育」は、実は仕上がった後に「本当にあげたくない!」と思って(笑)。それくらい、しっくりきた曲になったんです。あのタイミングじゃなかったらももクロに楽曲提供なんてできなかったと思うし、すごくいいコラボレーションだったと思いますね。ただ、やっぱり終わったあとはまたヘコんで……「ああ、ももクロちゃんてこんなすげえんだ!」って。 仰木 大人だったんですよね。リハーサルの後、廊下で会った時に「あそこのくだりのところ、もう一度やらせてもらえませんか?」って言われて。それで、楽屋にわざわざ来てハマケンとの台詞のやり取りを練習したりしてね。 浜野 それに、ももクロを取り巻くスタッフさんたちもやりたいことをやっていて、それに対してファンが「それを待ってたんだよね!」って応えてた。アイドルとコラボなんかしたら、「でも、どうせ裏で会社がいっぱい動いてるんでしょ〜怖いよね〜」みたいな言い訳を自分がするんじゃないかって思ってたんですけど、それができないくらいももクロはパワフルだったんですよ。率直に、「人気があるってこういうことなんだ」って感じました。
zainichi3.jpg
──もうひとつ、これは超勝手に感じたことなんですが、今回のミニアルバムは、いじめ問題に揺れる現代社会の子どもたちの気持ちにもシンクロするのかなと。寂しさだったり、他人とのコミュニケーション不足だったり……これは意図したことではないのかもしれませんが、今後、社会に対して発信していきたいことってありますか? 浜野 前から、何事にも「ブレろ!」って思ってるんですよ。ブレたくない自分に挑戦していかないといけないんです。例えば僕は、今回のアルバムでメンバーに曲を書いてもらったり、メンバーの意見もちゃんと聞いたりしたことで、自分の世界を崩すことを味わった。  大津のいじめ事件で、いじめられた子が死んだ後に、いじめた子が「アイツ死によったで」なんて言ってた、という話がありましたよね? それを聞いて、大人は「極悪非道だ!」って言うじゃないですか。いくらなんでも、自分が加害者で、いじめていた子が死んだらショックを受けてくれるだろうと思ってるから。でも、そこでその子がケロっと見せていたのは、ブレたくなかったからじゃないかなって思うんです。その子は、「ブレたら負けだ」っていう、大人の世界から習ったことをまっとうしている、いわゆる"優等生"なんだと思うんですよ。だから、いい社会とか美しいものを作るためだったら、「ブレてもいいんじゃない」ってことを伝えたいんです。「あ、そうなの? そっちのほうがいいね!」って言う勇気を持ってほしい。これは、むしろ僕たち大人に重要なことかも。 仰木 在日ファンクって、コミカルなバンドだと捉えられがちだと思うんです。実際、笑ってもらえるっていうことは重要な要素だとも思っているし。でも、"笑い"としてしか捉えてないお客さんも多い気がしていて、もう一歩、自分たちの音楽に踏み込んで来て欲しいという時もあります。『爆弾こわい』のリリースツアーで、広島にも行ったんですが、「爆弾こわい」を演奏した時、お客さんのテンションがすごく高くて、鳥肌が立ちました。お客さんの中に共通の問題意識があれば、在日ファンクの曲って、決してコミカルなだけじゃないと思うんですよね。 ──原爆の問題とシンクロした、ということですか? 仰木 そうですね。「嘘」を作った時は、"嘘をつくことは罪である"ということは念頭に置きつつも、「嘘も方便」という言葉もありますし、全ての嘘に対して、その人が責任を取るべき"絶対悪"だと言い切れるのかな? って感じていた部分があって。なるべく嘘はつきたくないけど、多かれ少なかれ、社会生活の中で気付かずにそう仕向けられているかもしれない。だから、嘘って「いい」「悪い」じゃなくて、そういう世の中をまわす"カラクリ"みたいなものだと思ったんですよね。 ──仰木さん……けっこういろいろ考えてるんですね(笑)。なんだかでは、やっと幅が広がり始めたということで(!?)、今後の展開も、楽しみにしてます! (構成=編集部/撮影=後藤秀二) ●在日ファンク SAKEROCKの浜野謙太を中心とし、「日本に在りながらファンクを再認識する」ことを目指した7人組ファンクバンド。2010年1月にファーストアルバム『在日ファンク』でデビュー。11年にリリースした『爆弾がこわい』で注目を集め、さまざまなアーティストとのコラボレーションも展開している。 ■RELEASE 『連絡』 10月3日にリリースされる、ミニアルバム。メンバーの仰木亮彦(Gt.)の「嘘」や村上基(Tp.)の「ダチ」など、浜野以外が手がけた楽曲が初めて起用されている。「あれは今回限りのデトックスなんですけど……よかったのかな」(浜野)という、ジェントル久保田(Tb.)の“不思議な語りが聴ける”ボーナストラックにも注目してほしい。 発売日/10月3日(水)、価格/1980円(税込)、発売元/P-VINE RECORDS

最初は苦手だったけど……クールで厳しい課長のあんな表情にドキドキ!

【作品名】『快楽オフィス 恥辱の残業プレイ』 【作者】桐嶋ショウコ

【作品紹介】お菓子メーカーの企画部で働いて1年目の私。母の日イベントのお菓子を企画することになったんだけど……コンビになったのは、厳しくて怖い東雲課長! 私、この人苦手なんだよね。そんなわけで、忙しい日々を送っていると、残業していうあたしの机に、メッセージと差し入れが置かれるようになったの。一体誰が置いてくれるのかはわからないけど、「がんばれ」と書かれたメッセージカードを見ると、元気になれるんだ! そんなある日、仕事中、課長の優しさに触れて、なんかドキドキしちゃった……もしかして私、課長のことが好きなのかな?

【サイゾーウーマンリコメンド】想いを文にしたためる……メールやLINEが全盛の時代になんとも古風だけど、そういう「ますらおぶり」が好きな女は結構いるわ。でも、無記名はダメ。単なるストーカー男だと思われちゃうから。名無しのメッセージとプレゼントに胸をときめさせるのは、往年の『ガラスの仮面』(白泉社)ファンだけよ! 気をつけて!

『メタルギア』シリーズラインナップ推し! TGS2012コナミ・コジプロステージまとめ

DSC_0142.jpg
 1987年12月の第一作『メタルギア』(MSX2)発売から25年目を迎え、8月30日には『メタルギア』生誕25周年記念イベント「METAL GEAR 25th ANNIVERSARY PARTY」を開催した小島プロダクション。    そこで発表された要素を引き継ぐように、東京ゲームショウ2012コナミブースの小島プロダクションステージでも、「METAL GEAR 25th ANNIVERSARY STAGE at TGS 2012」と題するイベントで『メタルギア』シリーズの数々が紹介されていた。  ビジネスデイの20、21日から一般公開の22、23日まで連日のステージイベント開催。『METAL GEAR SOLID SOCIAL OPS』(Android OS、iOS)『METAL GEAR RISING REVENGEANCE』(PlayStation®3)、そして現行機種であるPlayStation®3やXbox360相当のPC上で起動させたFOX ENGINEデモ作品『METAL GEAR SOLID GROUND ZEROES』のトレーラーを流してのトークが主な内容。未発表の情報は少なかったものの、トークの中で連日、少しずつ漏らされる制作の舞台裏には、メイキングこぼれ話的な要素があり、いくつか聞き逃せない内容があった。  特に盛り上がった最終日23日の「小島プロダクションラインナップステージ」と「『METAL GEAR RISING REVENGEANCE』ステージ」を中心に集めてみよう。  初日から最終日まで、基本的には同じ台本で進行するトークも、語りそのものはアドリブ。日毎にガードが緩くなる小島秀夫監督のリップサービスが狙いどころだが、まずは「小島プロダクションラインナップステージ」における、『メタルギアソリッド』ハリウッド映画化の報について。 「自分では台本は書きません。監修だけします」 「『METAL GEAR SOLID』の発売は1998年ですが、97年に米国でのショーに出展したときから、すでに映画化の引き合いがありました。とんでもないプロットもあった。宇宙に行くとか。一歩くらい進んだものもありましたが、二歩目が出なかった」 「プロデューサーのアヴィ・アラッド(『アイアンマン』など)さんはおもちゃのエアホッケーをデザインされた方で、アヴィさんのご自宅におじゃましてびっくりした。子どものときに遊んだおもちゃがたくさん置いてあった」
DSC_0031.jpg
「いろんな映画監督が勝手に『METAL GEAR SOLID』を映画化したいと発言してきた。勝手に作るな! しかし、リドリー・スコット監督が映画を撮りたいと言ったときは、作ってくれ、と思いましたけどね」 「誰が演じていようと、日本語版のスネークの吹き替えは大塚明夫さん」  そしてゲスト登壇の声優・大塚明夫氏が、実写と見紛うばかりの重厚な『METAL GEAR SOLID GROUND ZEROES』デモを見たあと、そこで使用されている楽曲「Here's to you」(作曲:エンニオ・モリコーネ、歌:ジョーン・バエズ)に触れると、にわかに雰囲気が怪しくなってくる。  1970年代、安保闘争の最中にはやった、映画『死刑台のメロディ』(原題:Sacco e Vanzetti、1971年、日本公開は1972年)の主題歌「Here’s to you」は、それだけで大塚氏の鼻の奥を刺激するもののようで、歌詞の意味を考えると、『METAL GEAR SOLID GROUND ZEROES』のテーマにも関わってきそうだ。  『死刑台のメロディ』は米国で実際に起きた疑獄事件の映画化。サッコとバンゼッティという2人のイタリア移民が証拠不十分のまま強盗殺人の罪で処刑された実話を描いたもので、「Here's to you」は苦境で戦い続けた2人を賞賛する詞を歌っている。 『METAL GEAR SOLID GROUND ZEROES』は『METAL GEAR SOLID PEACE WALKER』(PSP®)と年代、世界設定を同じくし、『PEACE WALKER』に登場した少年チコと少女パスがそれぞれ囚われの身になっている。2人を救うことが『GROUND ZEROES』のミッションだと既にあきらかにされているが、小島監督のポロリ発言は、この流れでのことだった。 「『GROUND ZEROES』と、複数形になっていますよね。9.11などもありましたけれども、広島、長崎など、世界中にいろいろな爆心地がある。そういう意味合いです。で、おそらく……(言ってしまった、とつぶやいたものの続けて)この事件、出来事が彼らの世界のなかでの……」(小島監督)  ここで舞台袖からNGが出たようで、情報提供はストップ。続報を待つしかないようだ。 『METAL GEAR RISING REVENGEANCE』ステージには是角有二プロデューサー(小島プロダクション)、玉利越リードライター(小島プロダクション)、稲葉敦志プロデューサー(プラチナゲームズ)が登壇した。 DSC_0546.jpg  周知のとおり、『METAL GEAR RISING REVENGEANCE』は当初『METAL GEAR SOLID RISING』として制作が進んでいたが、中途で開発が頓挫。企画内容を大幅に変更し、プラチナゲームズとのコラボレーションで完成にこぎつけつつあるところだ。  やはり仕切り直しの際には激しいやりとりがあったようで、その辺りの事情が生々しく当事者の口から語られている。 「ウチで開発しましょうと始まったときに、シナリオを変えることも恐れずに、という話をしていました。これまでのものを捨てるということではなく、アクションゲームとしてステージを組んでいくうえで、変わるところもあるだろう、と。けれども、玉利さんが『おれが心血注いで書いたシナリオを一字一句変えるなど、なぜしないといけない』というところからスタートした。たぶんそこがいちばんのどん底で、真っ青になったのが是角プロデューサー」(稲葉プロデューサー) 「結局、全部新しくイチから書きましたからね。話し合っていくうちに、これは中途半端に変えたらクソゲーになると確信したので、やるんだったら全部書き直しましょう、と。前のシナリオはぼくのパソコンに眠っています」(玉利リードライター)  アフレコの際には玉利リードライターと齋藤健治ディレクター(プラチナゲームズ)のあいだで、収録された音声をめぐり、あっちのテイクがいい、こっちのテイクがいいと、何分間も口論(玉利リードライターによれば「建設的な議論」)になっていたという。あらゆるユーザーの厳しい視線に晒される『メタルギア』シリーズだけに、制作者にのしかかるプレッシャーも相当なものだろうが、激しいぶつかり合いを経ているからこそ、人前に出せるという自信が生まれたのかもしれない。  『METAL GEAR RISING REVENGEANCE』の体験版は10月25日発売の『ZONE OF THE ENDERS HD EDITION』にプロダクトコード同梱というかたちで付属。『METAL GEAR SOLID SOCIAL OPS』がサービスインし、来年2月21日に『METAL GEAR RISING REVENGEANCE』の発売が予定されている。  その先の『METAL GEAR SOLID GROUND ZEROES』へ向け、進化する様子を見せ続けてもらいたいものだ。

『メタルギア』シリーズラインナップ推し! TGS2012コナミ・コジプロステージまとめ

DSC_0142.jpg
 1987年12月の第一作『メタルギア』(MSX2)発売から25年目を迎え、8月30日には『メタルギア』生誕25周年記念イベント「METAL GEAR 25th ANNIVERSARY PARTY」を開催した小島プロダクション。    そこで発表された要素を引き継ぐように、東京ゲームショウ2012コナミブースの小島プロダクションステージでも、「METAL GEAR 25th ANNIVERSARY STAGE at TGS 2012」と題するイベントで『メタルギア』シリーズの数々が紹介されていた。  ビジネスデイの20、21日から一般公開の22、23日まで連日のステージイベント開催。『METAL GEAR SOLID SOCIAL OPS』(Android OS、iOS)『METAL GEAR RISING REVENGEANCE』(PlayStation®3)、そして現行機種であるPlayStation®3やXbox360相当のPC上で起動させたFOX ENGINEデモ作品『METAL GEAR SOLID GROUND ZEROES』のトレーラーを流してのトークが主な内容。未発表の情報は少なかったものの、トークの中で連日、少しずつ漏らされる制作の舞台裏には、メイキングこぼれ話的な要素があり、いくつか聞き逃せない内容があった。  特に盛り上がった最終日23日の「小島プロダクションラインナップステージ」と「『METAL GEAR RISING REVENGEANCE』ステージ」を中心に集めてみよう。  初日から最終日まで、基本的には同じ台本で進行するトークも、語りそのものはアドリブ。日毎にガードが緩くなる小島秀夫監督のリップサービスが狙いどころだが、まずは「小島プロダクションラインナップステージ」における、『メタルギアソリッド』ハリウッド映画化の報について。 「自分では台本は書きません。監修だけします」 「『METAL GEAR SOLID』の発売は1998年ですが、97年に米国でのショーに出展したときから、すでに映画化の引き合いがありました。とんでもないプロットもあった。宇宙に行くとか。一歩くらい進んだものもありましたが、二歩目が出なかった」 「プロデューサーのアヴィ・アラッド(『アイアンマン』など)さんはおもちゃのエアホッケーをデザインされた方で、アヴィさんのご自宅におじゃましてびっくりした。子どものときに遊んだおもちゃがたくさん置いてあった」
DSC_0031.jpg
「いろんな映画監督が勝手に『METAL GEAR SOLID』を映画化したいと発言してきた。勝手に作るな! しかし、リドリー・スコット監督が映画を撮りたいと言ったときは、作ってくれ、と思いましたけどね」 「誰が演じていようと、日本語版のスネークの吹き替えは大塚明夫さん」  そしてゲスト登壇の声優・大塚明夫氏が、実写と見紛うばかりの重厚な『METAL GEAR SOLID GROUND ZEROES』デモを見たあと、そこで使用されている楽曲「Here's to you」(作曲:エンニオ・モリコーネ、歌:ジョーン・バエズ)に触れると、にわかに雰囲気が怪しくなってくる。  1970年代、安保闘争の最中にはやった、映画『死刑台のメロディ』(原題:Sacco e Vanzetti、1971年、日本公開は1972年)の主題歌「Here’s to you」は、それだけで大塚氏の鼻の奥を刺激するもののようで、歌詞の意味を考えると、『METAL GEAR SOLID GROUND ZEROES』のテーマにも関わってきそうだ。  『死刑台のメロディ』は米国で実際に起きた疑獄事件の映画化。サッコとバンゼッティという2人のイタリア移民が証拠不十分のまま強盗殺人の罪で処刑された実話を描いたもので、「Here's to you」は苦境で戦い続けた2人を賞賛する詞を歌っている。 『METAL GEAR SOLID GROUND ZEROES』は『METAL GEAR SOLID PEACE WALKER』(PSP®)と年代、世界設定を同じくし、『PEACE WALKER』に登場した少年チコと少女パスがそれぞれ囚われの身になっている。2人を救うことが『GROUND ZEROES』のミッションだと既にあきらかにされているが、小島監督のポロリ発言は、この流れでのことだった。 「『GROUND ZEROES』と、複数形になっていますよね。9.11などもありましたけれども、広島、長崎など、世界中にいろいろな爆心地がある。そういう意味合いです。で、おそらく……(言ってしまった、とつぶやいたものの続けて)この事件、出来事が彼らの世界のなかでの……」(小島監督)  ここで舞台袖からNGが出たようで、情報提供はストップ。続報を待つしかないようだ。 『METAL GEAR RISING REVENGEANCE』ステージには是角有二プロデューサー(小島プロダクション)、玉利越リードライター(小島プロダクション)、稲葉敦志プロデューサー(プラチナゲームズ)が登壇した。 DSC_0546.jpg  周知のとおり、『METAL GEAR RISING REVENGEANCE』は当初『METAL GEAR SOLID RISING』として制作が進んでいたが、中途で開発が頓挫。企画内容を大幅に変更し、プラチナゲームズとのコラボレーションで完成にこぎつけつつあるところだ。  やはり仕切り直しの際には激しいやりとりがあったようで、その辺りの事情が生々しく当事者の口から語られている。 「ウチで開発しましょうと始まったときに、シナリオを変えることも恐れずに、という話をしていました。これまでのものを捨てるということではなく、アクションゲームとしてステージを組んでいくうえで、変わるところもあるだろう、と。けれども、玉利さんが『おれが心血注いで書いたシナリオを一字一句変えるなど、なぜしないといけない』というところからスタートした。たぶんそこがいちばんのどん底で、真っ青になったのが是角プロデューサー」(稲葉プロデューサー) 「結局、全部新しくイチから書きましたからね。話し合っていくうちに、これは中途半端に変えたらクソゲーになると確信したので、やるんだったら全部書き直しましょう、と。前のシナリオはぼくのパソコンに眠っています」(玉利リードライター)  アフレコの際には玉利リードライターと齋藤健治ディレクター(プラチナゲームズ)のあいだで、収録された音声をめぐり、あっちのテイクがいい、こっちのテイクがいいと、何分間も口論(玉利リードライターによれば「建設的な議論」)になっていたという。あらゆるユーザーの厳しい視線に晒される『メタルギア』シリーズだけに、制作者にのしかかるプレッシャーも相当なものだろうが、激しいぶつかり合いを経ているからこそ、人前に出せるという自信が生まれたのかもしれない。  『METAL GEAR RISING REVENGEANCE』の体験版は10月25日発売の『ZONE OF THE ENDERS HD EDITION』にプロダクトコード同梱というかたちで付属。『METAL GEAR SOLID SOCIAL OPS』がサービスインし、来年2月21日に『METAL GEAR RISING REVENGEANCE』の発売が予定されている。  その先の『METAL GEAR SOLID GROUND ZEROES』へ向け、進化する様子を見せ続けてもらいたいものだ。

「殺人に店側も関与していた?」六本木撲殺事件 現場店舗「フラワー」摘発の裏側

roppongi_yami1002.jpg
 9月2日、飲食店経営者の藤本亮介さんが、集団で暴行を受け死亡した事件の現場となった、六本木のクラブ「スタジオゲート」(旧フラワー)。10月1日、このクラブの経営者ら8人が、風営法違反容疑で警視庁に逮捕された。スタジオゲートは藤本さん殺人事件後、9月21日にリニューアルオープンしたばかりで、客にダンスと飲食をさせる店舗に必要な公安委員会の許可を取らず、無許可営業をしていた疑い。しかし、藤本さん殺害事件の容疑者が特定すらできていない段階での同店関係者の逮捕については、「殺害事件の捜査に関連した、いわば別件逮捕。当局の捜査が手詰まりしている証拠だろう」(全国紙警視庁担当記者)との指摘もある。 「スタジオゲート以外にも無許可営業のクラブは都内に無数あり、当局も、客や近隣から苦情が出るような、よほど悪質な営業をしなければ、摘発まではしてこなかった。実際にフラワーも今年1月に指導を受けていたものの、お目こぼしにあずかっていたんです。しかし、9月30日に、無許可営業をしていたという容疑で突然の摘発。殺害事件を無関係と見るほうが不自然です」(同)  実は、今回の摘発が行われる以前から、「当局は、フラワーの店長らスタッフも殺害事件に関係していたのではないかという見立てをしている」との情報は流れていたのだ。 「あくまで当局の見立てですが、事件当日、犯人集団がフラワーの裏口から出入りして、VIP席にいた藤本さんへの暴行をスムーズに実行していった点に目を付け、店側の関与を疑っていた。というのも、その裏口の近くには金庫などが置かれている関係もあり、普段は施錠されていて、従業員ですらほとんど通らなかったそうです。ところが、事件当日はその裏口が開いていた。偶然とは思えないということで、当局は店側にも事情を聞いていました」(同)  「店舗スタッフまでもが殺害事件に協力させられていたのでは?」との憶測は、なんとも劇場的な筋書きだし、それを裏付けるための別件逮捕だとすると、職権乱用といえる当局の判断なわけだが、その裏には藤本さん殺害事件の手がかりがない中、当局側の「取り調べできる者は、誰でも引っ張りたい」というわらをもすがる思いがあるようだ。 「9月7日に詐欺容疑で逮捕された元関東連合リーダーの石元太一も、当局の目的は同じく、藤本さん殺害事件の情報を引き出したいと考えたからです。ただし、彼からは同容疑での勾留期間22日の間に確固たる情報が出てこなかったので、28日に別の詐欺容疑で逮捕して、引き続き身柄拘束をしている。警察は、石元が事件直前に藤本さんにも会っているし、事件発生時には現場近くにいたとみています。ただし、石元自身は事件に直接関与した形跡がなく、今のところ、犯人特定につながる決定的な証言は得られていません」(週刊誌記者)  先日、藤本さん殺害事件に関与したとおぼしき人間の一部がすでに海外に逃亡しているという報道が流れたが、この海外逃亡組の一人が、事件当日に石元容疑者と連絡を取っていた形跡があったため、同容疑者は目を付けられたようだ。一方で、直接暴行を加えた実行犯は在日中国人二世数人で、彼らは都内に隠れているなどと情報も錯綜している。捜査には、警視庁捜査1課や4課だけではなく、公安警察も加わっており、当局からメディアに漏れてくる情報もバラつきがあるという。事件解決に向け、しばらく混迷は続きそうだ。

原案、作画ともに乙女のツボを押しまくり! 『ラブルートゼロ』が話題

 『薄桜鬼』『遥かなる時空の中で』の共通点といえば活発なメディアミックス展開。マンガ、アニメ、キャラクラーソング、ゲームなどジャンルを超えて作品の世界を広げています。そして、今回紹介する『ラブルートゼロ』もメディアミックスで話題になっているマンガです。原案は、「花宵ロマネスク」「クラノア」など携帯ゲームのヒット作を手がけたシナリオライター・加藤千穂美。そして作画は、「花とゆめ」(白泉社)でデビューした漫画家・津々巳あや。乙女のツボを押さえた人選に注目が集まっています。

 「校庭にあるモミノキの影がちょうど十字架にかかるとき告白すると、必ず上手にいく……」そんなジンクスがある聖蘭高校に通う安達八重子は、ある日クラスメートの黒江和哉から告白をされる。幼馴染の恋人・湯原光一を持つ八重子はその場で告白を断るが、その瞬間に大きな震動が起こり、和哉と共に異空間・迷宮(ラビリンス)へ飛ばされてしまう。しかも、ラビリンスの住人に「原因も(向こうの世界への)戻り方も不明」といわれてしまい、呆然とする2人。夜が更けてきて2人っきりで過ごすことになったのだが……。