20代OLに憧れの気持ちを抱かせない、「steady.」の脱・カリスマ主義とは?

steady201209.jpg
「steady.」2012年9月号(宝島社)

 今月の「steady.」を読んでいて、今更なことに気づきました。この雑誌には、読者が登場することはたまにありますが、カリスマ的な読者モデルという存在がいません。その代わり、有名モデルや芸能人が誌面を飾っています。今月も、そんな「Steady.」のきらびやかなモデルたちが大活躍しているのですが……。

<トピック>
◎ALL steady.モデルズのバッグの中身と私服見せて!
◎恋も! 仕事も! イベントも! 夏を楽しむ着回し31days(はぁと)
◎ステディ.調査隊 SCOOP!

「かつての歴代最高選手も、いまや老害!?」サッカーU-23に苦言の釜本邦茂氏に大ブーイング!

kamamoto.jpg
釜本邦茂公式ブログより
 メダルこそ逃したものの、ロンドン五輪ではベスト4という望外の成績を残したサッカー男子U-23日本代表。銀メダルを獲得したなでしこジャパンの成績には見劣りするものの、優勝候補のスペインを撃破し、メキシコ五輪以来44年ぶりのメダル獲得に手が届きかけたことは称賛されてしかるべき。ところが、この成績にケチをつけているのが、メキシコ五輪でFWとして活躍し、得点王にも輝いた日本サッカー協会(JFA)元副会長の釜本邦茂氏だ。  釜本氏は「メダルを取ったのだからメキシコ組はロンドン組より上です。今の日本代表のきれいなサッカーでは勝てない」などと発言。だが、これに対して「何、この老害」「誰この人?」「はいはい、おじいちゃん黒飴なめててね」「アマチュアのみの時代と比べてどうすんだよ」「寝言は寝て言えよ、痴呆老人。お前らなんぞJ2のチームにも入れねえよ」などと、ネットユーザーらが大ブーイング。 「今の若いサッカーファンには実感がないかもしれませんが、釜本さんといえば、日本代表最多得点記録(75点)保持者でもある不世出のストライカー。今でこそ海外移籍するJリーガーは珍しくありませんが、釜本さんは40年以上も前に海外の有力チームから盛んにラブコールを受けていましたからね。時代が違うので一概には言えませんが、一応、日本で歴代ナンバー1選手といえば釜本さんということになっています。それだけに、今回の発言は大人げなかった」(サッカーライター)  現役時代は名声をほしいままにした釜本氏だが、引退後のキャリアはあまり芳しいものではない。Jリーグ発足後はガンバ大阪の監督を務めたが、所属選手との確執や成績不振により、わずか2シーズンで事実上の解任の憂き目に。政界に転じたこともあったが、スキャンダルに巻き込まれた。JFAの理事や副会長も歴任したものの、一昨年に名誉副会長を退き、現在は顧問の身。 「95年に当時の森喜朗自民党幹事長にスカウトされ、第17回参院選で自民党から出馬し当選しました。しかし、高速道路用プリペイドカードの不正販売に釜本さんの妻が経営する会社の関与が明らかになり、このスキャンダルが響いて01年の第19回参院選では落選。これを機に、政界からは完全に退きました。JFAにおいても、当時の会長だった川淵三郎氏(現最高顧問)との権力争いに敗れるなど、現役引退後は不遇をかこっていると言っていい」(同) 「それでも歴代最高選手というプライドが、自分自身を支えていたのでしょう」とサッカー雑誌編集者は話すが、昨今では日本サッカーのレベル向上に伴い、“歴代最高”の称号もどうやら怪しくなってきている。 「そもそも釜本さんの時代の五輪は、アマチュアの選手しか出場資格がありませんでしたからね。23歳以下限定とはいえ、プロが出場する現在の五輪サッカーのほうが明らかにレベルは上。釜本さんが言うような、メダルを取ったからロンドン組よりもメキシコ組が上とは限らない。それに、香川真司がマンチェスター・ユナイテッドに移籍したようなケースもあります。マンUといえば、世界最高峰の名門チーム。釜本さんの現役時代がいくらすごかったとはいえ、マンUレベルのチームから誘われたということはなかったですからね。香川の活躍次第では、歴代最高選手の称号は彼のものになる可能性だってあり得る。今回の釜本さんの発言は、自身の地位が脅かされることに不安を感じたから、と言えなくもない」(同)  韓国との3位決定戦では、44年ぶりのメダル獲得を前に日本国中がハラハラしながら観戦していた。だが、釜本氏だけは、別の意味でハラハラしていたのかもしれない。
カテゴリー: 未分類 | タグ:

ピース・綾部祐二、“熟愛”報道のウラで三浦知良夫婦が二次被害?

king-kazu.jpg
カズさんの禁酒法時代ファッションに
ついていけるのはりさ子だけ

 「週刊ポスト」(小学館)による、元横綱・若貴兄弟の母親である藤田紀子への“マンション通い愛”報道が騒動となったピース・綾部祐二。同誌の直撃に対して交際こそ認めなかったが、その後も綾部はワイドショーや週刊誌から取材を受けるたび誠意を持って対応をしているそうで、メディア関係者からの株が急上昇しているという。

「突然直撃されたら一言二言で逃げてしまうものなのに、綾部はこちらが納得するまでずっと話をしてくれるんです。特に今回のケースは相手が大物有名人ということもあって、話なんかしたくないと思うのですが、言葉を選びながらも記者の目を見て真剣に取材を受けてくれました。単なる人気者というだけでなく、大物芸人の風格を見た気がします」(週刊誌記者)

ピース・綾部祐二、“熟愛”報道のウラで三浦知良夫婦が二次被害?

king-kazu.jpg
カズさんの禁酒法時代ファッションに
ついていけるのはりさ子だけ

 「週刊ポスト」(小学館)による、元横綱・若貴兄弟の母親である藤田紀子への“マンション通い愛”報道が騒動となったピース・綾部祐二。同誌の直撃に対して交際こそ認めなかったが、その後も綾部はワイドショーや週刊誌から取材を受けるたび誠意を持って対応をしているそうで、メディア関係者からの株が急上昇しているという。

「突然直撃されたら一言二言で逃げてしまうものなのに、綾部はこちらが納得するまでずっと話をしてくれるんです。特に今回のケースは相手が大物有名人ということもあって、話なんかしたくないと思うのですが、言葉を選びながらも記者の目を見て真剣に取材を受けてくれました。単なる人気者というだけでなく、大物芸人の風格を見た気がします」(週刊誌記者)

障害者の性処理も介護の重圧も、すべて笑い飛ばせ! 男たちのバリアフリーな友情ドラマ『最強のふたり』

saikyonofutari1.jpg
障害を持つ大富豪とスラム街出身の介護人との
友情を描いた『最強のふたり』。2人でマリファナ
吸うわ、風俗嬢を呼ぶわのやりたい放題。
 映画の人気ジャンルのひとつに“バディムービー”がある。生まれ育った環境、身分、世代が異なる2人がぶつかり合いながらもお互いの価値観を認め合い、唯一無二のバディ(相棒)へと成長していく鉄板スタイルだ。ジャッキー・チェン&クリス・タッカー主演作『ラッシュアワー』(98)など多民族国家である米国のアクションエンターテイメント作品に多く見られる。主人公2人の性格や嗜好性が大きく違えば違うほど、そのギャップがドラマを面白く転がしていく。フランスで記録的大ヒットとなった『最強のふたり』も“介護”というシリアスになりがちな題材を扱いながら、典型的なバディムービーとして観る者を楽しませる。男たちの本音満載コメディであり、スカイアクションあり、格差社会の現実を描いた社会派ドラマでもある。様々な価値観が混在する映画的な豊かさに溢れた作品だ。  舞台は現代のパリ。スラム街出身の黒人青年ドリス(オマール・シー)は、場違いな大豪邸を訪ねる。妻に先立たれた大富豪フィリップ(フランソワ・クリュゼ)の介護人の面接試験を受けるためだ。介護経験はないが、採用されなくても失業手当がもらえるので不採用になることを前提で面接を受けにきた。他の受験者たちが「人間が好き」「困っている人の役に立ちたい」ときれいごとを口にしているのに比べ、「失業手当がほしいから、さっさと不採用にしてくれ」と頼むドリスは実に正直者。常識や建前を振りかざすマジメ人間たちより、よっぽど退屈しのぎになりそうだ。これまでの介護人は1週間で逃げ出していた気難しがり屋のフィリップは、興味本位でドリスを住み込みの介護人に採用する。お金持ちだけど車椅子生活を余儀なくされている大富豪フィリップとすこぶる健康だけどお金も未来もないビンボー青年ドリスという異色コンビがここに誕生する。
saikyonofutari2.jpg
改造した電動車椅子で街を爆走する
フィリップと介護人のドリス。せっかくの
人生、楽しんだもん勝ちですよ。
 学歴のないドリスだが、好奇心だけは異常に旺盛。ハングライダーの墜落事故で首から下が全身麻痺状態のフィリップに対し、「本当に痛みを感じないのか?」とフィリップの足に熱湯を注いで確かめてみる。雇用主を雇用主と思わぬドリスの行動に、フィリップ家の使用人たちは慌てふためくが、当のフィリップはドリスの無邪気さを新鮮に感じる。その一方、ドリスは夜中にフィリップがうなされているのに気づき、朝まで寄り添う。痛みを感じないはずのフィリップだが、“幻想痛”にときどき悩まされるらしい。医者でもセラピストでもないドリスが横にいても、フィリップの痛みが和らぐわけではない。そこでドリスは車椅子を押して、フィリップに外の新鮮な空気を吸わせようとする。車椅子の男2人が日の出前の真っ暗なパリ市街をあてもなくさまよう。このシーンが素晴らしい。スラム街出身で複雑な家庭で育ったドリスは、これまでに幾度も眠れないまま朝を迎えたことがあったのだろう。医療や介護知識はないドリスだが、眠れない夜をひとりぼっちで過ごす辛さはイヤになるほど知っている。使用人ではなく、コドクの辛さを知るひとりの仲間としてフィリップと一緒に朝を迎える。男2人が眺めるパリの朝焼けが美しい。このとき、電池のプラス極とマイナス極のように一生顔を合わせることのなかったはずの2人の間に友情という名の回路が結ばれ、明るい希望の灯りがポッとともされる。  実話をベースにした本作だが、介護をテーマにしていると思えないほどあけっぴろげなエピソードが満載だ。ドリスに勧められて、フィリップは大麻を嗜むようになる。「あっちのほうはどうなんだい?」とドリスはズケズケとフィリップに下半身事情を尋ねる。フィリップは首から下が麻痺状態だが、幸いなことに耳が性感帯らしい。ドリスに呼んでもらった風俗嬢にねっとりと両耳を責められ、フィリップは超ご満悦。さらにドリスは電動車椅子をカスタマイズして、高スピードが出せるようにする。風を切って走る電動車椅子に2人乗りしたフィリップとドリスは、あまりの気持ちよさに少年のようにゲラゲラと大笑いする。タブー視されがちな“身障者の性”など下半身の問題をコメディとして掘り下げていく作風が心地よい。
saikyonofutari3.jpg
ドリスに煽られ、フィリップは文通相手の
女性に逢うことに。目一杯おしゃれして、
待ち合わせのカフェへGO!
 バディムービーの面白さは、主人公2人がお互いの異なる価値観を受け入れることで共に視野が広がっていくところ。妻が亡くなってから屋敷に篭りがちだったフィリップはドリスに促されて、新しいガールフレンドに逢うために街へ出掛けるようになる。裏社会で生きていくしかないと思っていた下流階級のドリスも、多趣味なフィリップと知り合うことで意外な才能が備わっていることや真っ当な社会で働くことの面白さに気づかされる。たまたま出会った男2人がタッグを組むことで、世界が2倍にも4倍にもぐんぐんと広がっていく。  物語の終盤、トラブルを抱えた兄妹たちのためにドリスはスラム街に戻ることになる。最強コンビとなったフィリップとドリスに別れの時がやってきた。だが、ここでバディムービーのもうひとつのよさが活きてくる。バディムービーの主人公2人は、基本的には同性同士という組み合わせだ。男女のコンビだと、どうしても両者間に恋愛感情やセックスの有無といったナイーヴな問題が浮上し、一貫した関係性がキープできない。その点、恋愛感情抜きの同性同士だとその関係性を維持しやすい。離れて暮らすようになっても、フィリップとドリスは固い友情で結ばれていることを確かめ合う。  ところ変わって2012年8月20日の東京・浜離宮朝日ホール。『最強のふたり』一般試写の前に、ジャズシンガーの綾戸智恵が泉谷しげるとのトークショーを行った。認知症の母親の介護をしている綾戸は2010年に介護の疲れとストレスから精神安定剤を飲み過ぎて病院に運び込まれる騒ぎとなったが、この日はいつもながらの快活なおばちゃんスマイルで会場を和ませていた。そのときの印象に残ったコメントを紹介したい。 泉谷 「この映画は下品な会話がいっぱいだな(笑)。現実はもっと、すごかったんだろうな。オレがいいなと思ったのは、障害を持つ金持ちが丁寧にされる“距離感”をイヤがっているところ。マジメな人間って、我慢ばかり強要するから。それが、若いドリスは平気で障害者に文句を言うし、平気でおちょくる。平気で距離感を乗り越えてくる。そこがいいよな」 綾戸 「触れ合うはずのない2人が融合することで、すごい力が生まれてくるんだよね。人間ってどうしても似た者同士でつるみがちだけど、そうじゃなくて自分とは違う人間と一緒になり、自分をさらけ出すことで大きくなれる。そこがええな。車椅子を押されるほうだけやなくて、車椅子を押してるほうも世界が広がって見えますよ。私もそうやもん」  綾戸いわく、明るい人間がユーモアを口にするのではなく、“沈んだ人”のほうがユーモアを体得できるとのこと。なるほどね。介護問題に加え、国際化や社会格差に今後さらされていく日本社会においても、カルチャーギャップを笑いに変える“バディムービー”的発想は重要なアイテムになりそうだ。 (文=長野辰次) saikyonofutari4.jpg 『最強のふたり』 脚本・監督/エリック・トレダノ、オリヴィエ・ナカシュ 出演/フランソワ・クリュゼ、オマール・シー、アンヌ・ル・ニ、オドレイ・フルーロ、クロティルド・モレ 配給/ギャガ PG12 9月1日(土)よりTOHOシネマズシャンテ、TOHOシネマズ六本木ヒルズ、新宿武蔵野館ほか全国順次公開 <http://saikyo-2.gaga.ne.jp> (c)2011SPLENDIDO/GAUMONT/TF1 FILMS PRODUCTION/TEN FILMS/CHAOCORP ●深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】INDEX [第184回]人類を生み出した“創造主”との遭遇!! リドリー・スコットが物語るSF神話『プロメテウス』 [第183回]“校内格差社会”に出現した異分子(ゾンビ)たち! 青春のカタルシス『桐島、部活やめるってよ』 [第182回]カメラマンは法を犯してもかまわない!? 国家の暗部を暴く男の情念『ニッポンの噓』 [第181回]“学校”という名の密室ではびこる児童虐待の事実! 子どもたちは教師を訴える『トガニ 幼き瞳の告発』 [第180回]“神様”との出会いと別れ、そして旅からの帰還  ドキュメンタリー『アニメ師・杉井ギサブロー』 [第179回]親友=お金を貸してくれる、女友達=SEXさせてくれる!? 品性お下劣男の青春『苦役列車』 [第178回]“沢尻エリカ”という名のアトラクションムービー『ヘルタースケルター』が描く無常の世界 [第177回]毒カレー、オウム真理教、光市母子殺害……“悪魔の弁護人”と呼ばれる男の素顔『死刑弁護人』 [第176回]“芸能生活30周年”ニコラス・ケイジの会心作! 被災地に流布する暗号『ハングリー・ラビット』 [第175回]やめろと言われても、今では遅すぎたッ! 妻夫木聡&武井咲主演の過剰なる純愛劇『愛と誠』 [第174回]年間自殺者数3万人を越える現代社会への提言 自殺対策の現状を追った『希望のシグナル』 [第173回]“三島割腹事件”を若松孝二監督が映画化!『11.25自決の日 三島由紀夫と若者たち』 [第172回]実在の事件を題材にした“命の授業”『先生を流産させる会』がついに劇場公開! [第171回]自由社会に順応できない“脱北者”の過酷な現状 無垢なる季節との決別『ムサン日記 白い犬』 [第170回] 世界興収100億突破のSF大作『ロボット』はあらゆる既成概念を破壊する!! [第169回]“エンタの神さま”ツイ・ハークが大復活! B級映画マニアの心を焦がす『王朝の陰謀』 [第168回]人はお下劣な分だけ、強く優しくなれる!? 結婚を控えた女たちの本音『ブライズメイズ』 [第167回]行きすぎたシステム社会に警鐘を鳴らす“ユナボマー・マニフェスト”の映画化『モンスターズクラブ』 [第166回]祭りの終わりと新ステージの幕開け、3部作完結『サイタマノラッパー ロードサイドの逃亡者』 [第165回]すばらしき“コーマン野郎”の世界!『コーマン帝国』、愛と欲望の歴史 [第164回]懐かしき香り漂う、新感覚サスペンス 破滅へ突き進む男の悲劇『ドライヴ』 [第163回] 災害に備えた地下シェルターは必要? 心理ホラー『テイク・シェルター』 [第162回] 森田芳光監督の最終列車『僕達急行』人生は出会いと旅立ちのリフレイン! [第161回] 鬼才キム・ギドクの"多重人格ショー"セルフドキュメンタリー『アリラン』 [第160回]映画創成期に散った"殉教者"への聖歌 3D映画『ヒューゴの不思議な発明』 [第159回]これはホラー? それともコメディ? 勘違い女が爆走『ヤング≒アダルト』 [第158回] ピラミッドは古代からのメッセージ!? 歴史ミステリー『ピラミッドの謎』 [第157回] 韓国映画の名匠が明かす"創作の極意"イ・チャンドン監督『ポエトリー』 [第156回] ローカル局で"伝説となった男"の生涯『木村栄文レトロスペクティブ』 [第155回] 米国に半世紀も君臨した"影の大統領" FBI初代長官『J・エドガー』 [第154回]犯罪者たちに学ぶ"人心掌握術"の奨め『アニマル・キングダム』『預言者』 [第153回]"地獄"からの生還者・板尾創路の凄み 古典落語を過激に脚色『月光ノ仮面』 [第152回]早くも2012年ベスト1映画が登場!"代理殺人"を巡る恐怖『哀しき獣』 [第151回]父殺し、自分殺し、そして再生の物語 園子温流ラブストーリー『ヒミズ』 [第150回]米国お笑い横断旅行『宇宙人ポール』人間のちっぽけな悩みはETが解決! [第149回]70年前と変わらない日本人の精神構造『聯合艦隊司令長官 山本五十六』 [第148回]追悼......"永遠の反逆児"原田芳雄さん幻の主演作『原子力戦争』がDVD化 [第147回]"ファスト風土"を舞台にした犯罪喜劇 J・アイゼンバーグ主演『ピザボーイ』 [第146回]"正義のゾンビ"が犯罪者を貪り喰う! イラク戦争奇談『ゾンビ処刑人』 [第145回] "時代の寵児"の未ソフト化作品上映!「松江哲明グレイテスト・ヒッツ」 [第144回]原発事故を描いた『カリーナの林檎』と今関あきよし監督の背負った贖罪 [第143回]"窮屈なモラル"を脱ぎ捨てた裸の女たち 園子温監督の犯罪エロス『恋の罪』 [第142回]ノーベル賞作家・川端康成が夢想した新風俗『スリーピングビューティー』 [第141回]横暴な上司は有志社員が制裁します!『モンスター上司』のブラックな笑い [第140回]"クソみたいな社会を変えたい!"高校生テロリストの凄春『アジアの純真』 [第139回] うつ病なんかヘーキ!? 宮崎あおい主演作『ツレがうつになりまして。』 [第138回]"神話"が生まれる瞬間を目撃せよ! 人類への黙示録『猿の惑星:創世記』 [第137回]刑務所で食する至高の味『極道めし』ヒロインの後ろ姿に、むせび泣き! [第136回]"理想の恋人"という偶像を破壊せよ 深夜番長の劇場デビュー作『モテキ』 [第135回]"城定秀夫監督、ブレイク前夜の予感! 闘争本能を呼び覚ます『タナトス』 [第134回]"人間失格"の道を選んだ映画監督の業 林由美香の最新主演作『監督失格』 [第133回]ホラ吹きのホラを見破る特異な職能 ポランスキー監督『ゴーストライター』 [第132回]芦田愛菜、6歳にして危険な魅力!? 子連れで全力疾走『うさぎドロップ』 [第131回]元"暴走族"が書いた旧友への鎮魂歌 青春懺悔録『アメイジング グレイス』 [第130回]V・ギャロ主演のサバイバルグルメ!? 『エッセンシャル・キリング』 [第129回]『キック・アス』より悪趣味で泣ける 中年男の悪ノリ暴走劇『スーパー!』 [第128回]この夏の清涼剤、地方少女のダンス成長記『あぜみちジャンピンッ!』 [第127回]竹ヤリで世界進出"スシタイフーン"『エイリアンVSニンジャ』ほか逆上陸 [第126回]イーモウ監督、久々のアイドル映画 中華的妹萌え『サンザシの樹の下で』 [第125回]ナタリー・ポートマン vs. ヘビメタ野郎 人気女優の隠し球『メタルヘッド』 [第124回]黒澤明の名作『生きる』のラテン版! ヤモメ男が残した遺産『BIUTIFUL』 [第123回]北国で93年間営業を続ける"大黒座"と町の記録『小さな町の小さな映画館』 [第122回]新幹線がすれ違う瞬間、願いが叶う? 小学生の目線で描かれた『奇跡』 [第121回]理想と情熱がもたらした"痛い現実" 青春の蹉跌『マイ・バック・ページ』 [第120回]胸に響く金言"プロとは手を抜くこと" 職人秘話『アトムの足音が聞こえる』 [第119回]危険な出会い、井口昇ミーツ仲村みう 悪夢の遊園地『富江 アンリミテッド』 [第118回]ナタリー・ポートマン"第1章"の終幕 虚実が攻め合う『ブラック・スワン』 [第117回]"セカイ"を旅立った少女の地底探検記 新海誠監督の新作『星を追う子ども』 [第116回] 美少女たちの輝きが脳裏から離れない。青春ムービー『魔法少女を忘れない』 [第115回] 恋愛が与える"陶酔"とリアルな"痛み"サブカル活劇『スコット・ピルグリム』 [第114回]妄想、空想、そして現実からの大脱走 美少女革命『エンジェル ウォーズ』 [第113回]"3.11"後の新しい映画モデルとなるか『劇場版 神聖かまってちゃん』の挑戦 [第112回]マスコミが讃えた"楽園"のその後、ひとりの少女の成長記録『愛しきソナ』 [第111回]閉鎖的な"村社会"をブチ破ったれ! 韓流サバイバル劇『ビー・デビル』 [第110回]"粋"を愛したフランスの伯父さん J・タチ主演『イリュージョニスト』 [第109回]自分にとって家族は敵か、味方か? オスカー2冠受賞『ザ・ファイター』 [第108回]コーエン兄弟『トゥルー・グリット』40年で変化した"米国のヒーロー像" [第107回]ジョニー・デップが愛した"極道記者" 『GONZO』奇人がスターだった時代 [第106回] 巨匠イーストウッド監督の異色作! "あの世"はあるか?『ヒア アフター』 [第105回] キレ味、喉ごしが違うアクション! 黒帯美少女の"涙拳"が炸裂『KG』 [第104回] 高齢化するニートはどこに行くのか? "戸塚校長"のその後『平成ジレンマ』 [第103回]堀北真希&高良健吾主演作『白夜行』闇に生きる"影男"の密やかなる喜び [第102回]園子温の劇薬ムービー『冷たい熱帯魚』"救いのない結末"という名の救い [第101回] NHKが放映しない"裏プロジェクトX" AV界のカリスマ監督『YOYOCHU』 [第100回]エロスとタブーを交配した"至高の美女" 禁断のサイエンスホラー『スプライス』 [第99回]2010年に活躍した女優を勝手に表彰! 満島ひかりに"面倒くさい女"大賞を [第98回]大人だって"ドラえもん"にいて欲しい 残念男の逆転劇『エリックを探して』 [第97回]平凡な高校生デイヴは2度変身する!原点回帰のヒーロー『キック・アス』 [第96回]村上春樹の超絶ベストセラーの映画化『ノルウェイの森』はどこにある? [第95回]実在した"奇妙な高額バイト"の顛末 心理サスペンス『エクスペリメント』 [第94回]"アル中"カメラマンの泣き笑い人生『酔いがさめたら、うちに帰ろう。』 [第93回]朝ドラと異なる映画『ゲゲゲの女房』ゴールなき"貧乏耐久"2人3脚走 [第92回]バラエティーでの実績は通用するか? テリー伊藤の初監督作『10億円稼ぐ』 [第91回] 不謹慎なる社会派エンタテイメント『裁判長!ここは懲役4年でどうすか』 [第90回]"世界のナベアツ"大阪府知事に就任! 政治コメディ『さらば愛しの大統領』 [第89回]自分の恋愛もプロデュースする女優、ドリュー・バリモア主演『遠距離恋愛』 [第88回]スタローンが立ち上げた"筋肉共和国"男たちの祭典『エクスペンダブルズ』 [第87回]元"おはガール"安藤聖の再起動ドラマ 就職氷河期を生きる『バカがウラヤマシイ』 [第86回]マイノリティーは"理想郷"を目指す。筒井文学の金字塔『七瀬ふたたび』 [第85回]清純派・佐藤寛子が美しく"変態"! 官能サスペンス『ヌードの夜──』 [第84回]死を意識して、ギラギラ輝く男たち! 三池節、大バクハツ『十三人の刺客』 [第83回] 女を食い物にする男どもは全員処刑! モダン社会の闇を暴く『ミレニアム』 [第82回] "企画AV女優"たちの青春残酷物語 性なる鎮魂劇『名前のない女たち』 [第81回]猫を見れば、人間社会が見えてくる! 世界の人気猫大集合『ネコを探して』 [第80回]原恵一監督の新作は辛口ファンタジー 退屈な"日常生活"を彩る『カラフル』 [第79回]米軍に実在した"超能力部隊"の真実!? ムー民、必見『ヤギと男と男と壁と』 [第78回]戦場から帰還した夫は"芋虫男"だった! ヤクザ監督の反戦映画『キャタピラー』 [第77回] 白ユリの花開くガールズの妖しい世界 H系ホラー『ジェニファーズ・ボディ』 [第76回] 爽やか系青春ゾンビ映画にホロリ......夏休みは『ゾンビランド』に集結せよ [第75回] "生きる"とは"見苦しい"ということ 藤沢周平の時代活劇『必死剣 鳥刺し』 [第74回]初恋の美少女は200歳の吸血鬼だった! 北欧産のホラー映画『ぼくのエリ』 [第73回] "三億円事件"の真相を解き明かす! 桜タブーに挑んだ『ロストクライム』 [第72回/特別編] 上映反対で揺れる問題作『ザ・コーヴ』"渦中の人"リック・オバリー氏の主張 [第71回] 女子にモテモテになる方法、教えます。軟派少年の実話物語『ソフトボーイ』 [第70回] 下町育ちの"北野少年"が見た現代社会 人間同士の食物連鎖『アウトレイジ』 [第69回] "リアルと虚構の狭間"を生きる男、アントニオ猪木初主演作『アカシア』 [第68回] ヒーローも神もいない現代社会の惨劇 井筒監督の問題作『ヒーローショー』 [第67回] アイドルが地獄で微笑む『戦闘少女』ギャグ×血しぶき×殺陣の特盛り丼! [第66回]アナーキーな"社歌"で生産性アップ! 満島ひかり大進撃『川の底からこんにちは』 [第65回]超ヘビー級なシリアス劇『プレシャス』"家族"という名の地獄から脱出せよ [第64回]乱れ咲く"悪の華"ゼブラクイーン! 仲里依紗が過激変身『ゼブラーマン2』 [第63回] オタク王が見出した"夢と現実"の接点 ティム・バートン監督作『アリス──』 [第62回] バッドテイストな感動作『第9地区』 アナタはエビ人間とお友達になれるか? [第61回]スコセッシ監督の犯罪アトラクション『シャッターアイランド』へようこそ! [第60回]宮崎あおいの"映画代表作"が誕生! 毒を呑んでも生き続けよ『ソラニン』 [第59回]"おっぱいアート"は世界を救えるか? 母乳戦士の記録『桃色のジャンヌ・ダルク』 [第58回]現代に甦った"梶原一騎ワールド"韓流ステゴロ映画『息もできない』 [第57回]命知らずの変態レポーター、中東へ! 史上最大のどっきり?『ブルーノ』 [第56回]仲里依紗がアニメから実写へと跳躍! 母娘2代の時空旅行『時をかける少女』 [第55回]ビグロー監督はキャメロンより硬派! 人間爆弾の恐怖『ハート・ロッカー』 [第54回] "空気を読む"若者の悲劇『パレード』楽しいルームシェア生活の行き先は? [第53回]社会の"生け贄"に選ばれた男の逃亡劇 堺雅人主演『ゴールデンスランバー』 [第52回]『男はつらいよ』の別エンディング? "寅さん"の最期を描く『おとうと』 [第51回]ひとり相撲なら無敵のチャンピオン! 童貞暴走劇『ボーイズ・オン・ザ・ラン』 [第50回]ヒース・レジャーが最後に見た夢の世界 理想と欲望が渦巻く『Dr.パルナサスの鏡』 [第49回]トニー・ジャーは本気なんジャー! CGなしの狂乱劇再び『マッハ!弐』 [第48回]全米"オシャレ番長"ズーイー、見参! 草食系に捧ぐ『(500日)のサマー』 [第47回]市川崑監督&水谷豊"幻の名作"『幸福』28年の歳月を経て、初のパッケージ化 [第46回]押井守監督、大いなる方向転換か? 黒木メイサ主演『アサルトガールズ』 [第45回]ドラッグ漬けの芸能関係者必見!"神の子"の復活を追う『マラドーナ』 [第44回] 暴走する"システム"が止まらない! マイケル・ムーア監督『キャピタリズム』 [第43回]"人は二度死ぬ"という独自の死生観『ガマの油』役所広司の監督ぶりは? [第42回]誰もが共感、あるあるコメディー! 2ちゃんねる発『ブラック会社』 [第41回]タラとブラピが組むと、こーなった!! 戦争奇談『イングロリアス・バスターズ』 [第40回]"涅槃の境地"のラストシーンに唖然! 引退を賭けた角川春樹監督『笑う警官』 [第39回]伝説の男・松田優作は今も生きている 20回忌ドキュメント『SOUL RED』 [第38回]海より深い"ドメスティック・ラブ"ポン・ジュノ監督『母なる証明』 [第37回]チャン・ツィイーが放つフェロモン爆撃 悪女注意報発令せり!『ホースメン』 [第36回]『ソウ』の監督が放つ激痛バイオレンス やりすぎベーコン!『狼の死刑宣告』 [第35回]"負け組人生"から抜け出したい!! 藤原竜也主演『カイジ 人生逆転ゲーム』 [第34回]2兆円ペット産業の"開かずの間"に迫る ドキュメンタリー『犬と猫と人間と』 [第33回]"女神降臨"ペ・ドゥナの裸体が神々しい 空っぽな心に響く都市の寓話『空気人形』 [第32回]電気仕掛けのパンティをはくヒロイン R15コメディ『男と女の不都合な真実』 [第31回]萩原健一、松方弘樹の助演陣が過剰すぎ! 小栗旬主演の時代活劇『TAJOMARU』 [第30回]松本人志監督・主演第2作『しんぼる』 閉塞状況の中で踊り続ける男の悲喜劇 [第29回]シビアな現実を商品化してしまう才女、西原理恵子の自叙伝『女の子ものがたり』 [第28回]"おねマス"のマッコイ斉藤プレゼンツ 不謹慎さが爆笑を呼ぶ『上島ジェーン』 [第27回]究極料理を超えた"極地料理"に舌鼓! 納涼&グルメ映画『南極料理人』 [第26回]ハチは"失われた少年時代"のアイコン  ハリウッド版『HACHI』に涙腺崩壊! [第25回]白熱! 女同士のゴツゴツエゴバトル 金子修介監督の歌曲劇『プライド』 [第24回]悪意と善意が反転する"仮想空間"細田守監督『サマーウォーズ』 [第23回]沖縄に"精霊が暮らす楽園"があった! 中江裕司監督『真夏の夜の夢』 [第22回]"最強のライブバンド"の底力発揮! ストーンズ『シャイン・ア・ライト』 [第21回]身長15mの"巨大娘"に抱かれたい! 3Dアニメ『モンスターvsエイリアン』 [第20回]ウディ・アレンのヨハンソンいじりが冴え渡る!『それでも恋するバルセロナ』 [第19回]ケイト姐さんが"DTハンター"に! オスカー受賞の官能作『愛を読むひと』 [第18回]1万枚の段ボールで建てた"夢の砦"男のロマンここにあり『築城せよ!』 [第17回]地獄から甦った男のセミドキュメント ミッキー・ローク『レスラー』 [第16回]人生がちょっぴり楽しくなる特効薬 三木聡"脱力"劇場『インスタント沼』 [第15回]"裁判員制度"が始まる今こそ注目 死刑執行を克明に再現した『休暇』 [第14回]生傷美少女の危険な足技に痺れたい! タイ発『チョコレート・ファイター』 [第13回]風俗嬢を狙う快楽殺人鬼の恐怖! 極限の韓流映画『チェイサー』 [第12回]お姫様のハートを盗んだ男の悲哀 紀里谷監督の歴史奇談『GOEMON』 [第11回]美人女優は"下ネタ"でこそ輝く! ファレリー兄弟『ライラにお手あげ』 [第10回]ジャッキー・チェンの"暗黒面"? 中国で上映禁止『新宿インシデント』 [第9回]胸の谷間に"桃源郷"を見た! 綾瀬はるか『おっぱいバレー』 [第8回]"都市伝説"は映画と結びつく 白石晃士監督『オカルト』『テケテケ』 [第7回]少女たちの壮絶サバイバル!楳図かずおワールド『赤んぼ少女』 [第6回]派遣の"叫び"がこだまする現代版蟹工船『遭難フリーター』 [第5回]三池崇史監督『ヤッターマン』で深田恭子が"倒錯美"の世界へ [第4回]フランス、中国、日本......世界各国のタブーを暴いた劇映画続々 [第3回]水野晴郎の遺作『ギララの逆襲』岡山弁で語った最後の台詞は...... [第2回]『チェンジリング』そしてイーストウッドは"映画の神様"となった [第1回]堤幸彦版『20世紀少年』に漂うフェイクならではの哀愁と美学

障害者の性処理も介護の重圧も、すべて笑い飛ばせ! 男たちのバリアフリーな友情ドラマ『最強のふたり』

saikyonofutari1.jpg
障害を持つ大富豪とスラム街出身の介護人との
友情を描いた『最強のふたり』。2人でマリファナ
吸うわ、風俗嬢を呼ぶわのやりたい放題。
 映画の人気ジャンルのひとつに“バディムービー”がある。生まれ育った環境、身分、世代が異なる2人がぶつかり合いながらもお互いの価値観を認め合い、唯一無二のバディ(相棒)へと成長していく鉄板スタイルだ。ジャッキー・チェン&クリス・タッカー主演作『ラッシュアワー』(98)など多民族国家である米国のアクションエンターテイメント作品に多く見られる。主人公2人の性格や嗜好性が大きく違えば違うほど、そのギャップがドラマを面白く転がしていく。フランスで記録的大ヒットとなった『最強のふたり』も“介護”というシリアスになりがちな題材を扱いながら、典型的なバディムービーとして観る者を楽しませる。男たちの本音満載コメディであり、スカイアクションあり、格差社会の現実を描いた社会派ドラマでもある。様々な価値観が混在する映画的な豊かさに溢れた作品だ。  舞台は現代のパリ。スラム街出身の黒人青年ドリス(オマール・シー)は、場違いな大豪邸を訪ねる。妻に先立たれた大富豪フィリップ(フランソワ・クリュゼ)の介護人の面接試験を受けるためだ。介護経験はないが、採用されなくても失業手当がもらえるので不採用になることを前提で面接を受けにきた。他の受験者たちが「人間が好き」「困っている人の役に立ちたい」ときれいごとを口にしているのに比べ、「失業手当がほしいから、さっさと不採用にしてくれ」と頼むドリスは実に正直者。常識や建前を振りかざすマジメ人間たちより、よっぽど退屈しのぎになりそうだ。これまでの介護人は1週間で逃げ出していた気難しがり屋のフィリップは、興味本位でドリスを住み込みの介護人に採用する。お金持ちだけど車椅子生活を余儀なくされている大富豪フィリップとすこぶる健康だけどお金も未来もないビンボー青年ドリスという異色コンビがここに誕生する。
saikyonofutari2.jpg
改造した電動車椅子で街を爆走する
フィリップと介護人のドリス。せっかくの
人生、楽しんだもん勝ちですよ。
 学歴のないドリスだが、好奇心だけは異常に旺盛。ハングライダーの墜落事故で首から下が全身麻痺状態のフィリップに対し、「本当に痛みを感じないのか?」とフィリップの足に熱湯を注いで確かめてみる。雇用主を雇用主と思わぬドリスの行動に、フィリップ家の使用人たちは慌てふためくが、当のフィリップはドリスの無邪気さを新鮮に感じる。その一方、ドリスは夜中にフィリップがうなされているのに気づき、朝まで寄り添う。痛みを感じないはずのフィリップだが、“幻想痛”にときどき悩まされるらしい。医者でもセラピストでもないドリスが横にいても、フィリップの痛みが和らぐわけではない。そこでドリスは車椅子を押して、フィリップに外の新鮮な空気を吸わせようとする。車椅子の男2人が日の出前の真っ暗なパリ市街をあてもなくさまよう。このシーンが素晴らしい。スラム街出身で複雑な家庭で育ったドリスは、これまでに幾度も眠れないまま朝を迎えたことがあったのだろう。医療や介護知識はないドリスだが、眠れない夜をひとりぼっちで過ごす辛さはイヤになるほど知っている。使用人ではなく、コドクの辛さを知るひとりの仲間としてフィリップと一緒に朝を迎える。男2人が眺めるパリの朝焼けが美しい。このとき、電池のプラス極とマイナス極のように一生顔を合わせることのなかったはずの2人の間に友情という名の回路が結ばれ、明るい希望の灯りがポッとともされる。  実話をベースにした本作だが、介護をテーマにしていると思えないほどあけっぴろげなエピソードが満載だ。ドリスに勧められて、フィリップは大麻を嗜むようになる。「あっちのほうはどうなんだい?」とドリスはズケズケとフィリップに下半身事情を尋ねる。フィリップは首から下が麻痺状態だが、幸いなことに耳が性感帯らしい。ドリスに呼んでもらった風俗嬢にねっとりと両耳を責められ、フィリップは超ご満悦。さらにドリスは電動車椅子をカスタマイズして、高スピードが出せるようにする。風を切って走る電動車椅子に2人乗りしたフィリップとドリスは、あまりの気持ちよさに少年のようにゲラゲラと大笑いする。タブー視されがちな“身障者の性”など下半身の問題をコメディとして掘り下げていく作風が心地よい。
saikyonofutari3.jpg
ドリスに煽られ、フィリップは文通相手の
女性に逢うことに。目一杯おしゃれして、
待ち合わせのカフェへGO!
 バディムービーの面白さは、主人公2人がお互いの異なる価値観を受け入れることで共に視野が広がっていくところ。妻が亡くなってから屋敷に篭りがちだったフィリップはドリスに促されて、新しいガールフレンドに逢うために街へ出掛けるようになる。裏社会で生きていくしかないと思っていた下流階級のドリスも、多趣味なフィリップと知り合うことで意外な才能が備わっていることや真っ当な社会で働くことの面白さに気づかされる。たまたま出会った男2人がタッグを組むことで、世界が2倍にも4倍にもぐんぐんと広がっていく。  物語の終盤、トラブルを抱えた兄妹たちのためにドリスはスラム街に戻ることになる。最強コンビとなったフィリップとドリスに別れの時がやってきた。だが、ここでバディムービーのもうひとつのよさが活きてくる。バディムービーの主人公2人は、基本的には同性同士という組み合わせだ。男女のコンビだと、どうしても両者間に恋愛感情やセックスの有無といったナイーヴな問題が浮上し、一貫した関係性がキープできない。その点、恋愛感情抜きの同性同士だとその関係性を維持しやすい。離れて暮らすようになっても、フィリップとドリスは固い友情で結ばれていることを確かめ合う。  ところ変わって2012年8月20日の東京・浜離宮朝日ホール。『最強のふたり』一般試写の前に、ジャズシンガーの綾戸智恵が泉谷しげるとのトークショーを行った。認知症の母親の介護をしている綾戸は2010年に介護の疲れとストレスから精神安定剤を飲み過ぎて病院に運び込まれる騒ぎとなったが、この日はいつもながらの快活なおばちゃんスマイルで会場を和ませていた。そのときの印象に残ったコメントを紹介したい。 泉谷 「この映画は下品な会話がいっぱいだな(笑)。現実はもっと、すごかったんだろうな。オレがいいなと思ったのは、障害を持つ金持ちが丁寧にされる“距離感”をイヤがっているところ。マジメな人間って、我慢ばかり強要するから。それが、若いドリスは平気で障害者に文句を言うし、平気でおちょくる。平気で距離感を乗り越えてくる。そこがいいよな」 綾戸 「触れ合うはずのない2人が融合することで、すごい力が生まれてくるんだよね。人間ってどうしても似た者同士でつるみがちだけど、そうじゃなくて自分とは違う人間と一緒になり、自分をさらけ出すことで大きくなれる。そこがええな。車椅子を押されるほうだけやなくて、車椅子を押してるほうも世界が広がって見えますよ。私もそうやもん」  綾戸いわく、明るい人間がユーモアを口にするのではなく、“沈んだ人”のほうがユーモアを体得できるとのこと。なるほどね。介護問題に加え、国際化や社会格差に今後さらされていく日本社会においても、カルチャーギャップを笑いに変える“バディムービー”的発想は重要なアイテムになりそうだ。 (文=長野辰次) saikyonofutari4.jpg 『最強のふたり』 脚本・監督/エリック・トレダノ、オリヴィエ・ナカシュ 出演/フランソワ・クリュゼ、オマール・シー、アンヌ・ル・ニ、オドレイ・フルーロ、クロティルド・モレ 配給/ギャガ PG12 9月1日(土)よりTOHOシネマズシャンテ、TOHOシネマズ六本木ヒルズ、新宿武蔵野館ほか全国順次公開 <http://saikyo-2.gaga.ne.jp> (c)2011SPLENDIDO/GAUMONT/TF1 FILMS PRODUCTION/TEN FILMS/CHAOCORP ●深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】INDEX [第184回]人類を生み出した“創造主”との遭遇!! リドリー・スコットが物語るSF神話『プロメテウス』 [第183回]“校内格差社会”に出現した異分子(ゾンビ)たち! 青春のカタルシス『桐島、部活やめるってよ』 [第182回]カメラマンは法を犯してもかまわない!? 国家の暗部を暴く男の情念『ニッポンの噓』 [第181回]“学校”という名の密室ではびこる児童虐待の事実! 子どもたちは教師を訴える『トガニ 幼き瞳の告発』 [第180回]“神様”との出会いと別れ、そして旅からの帰還  ドキュメンタリー『アニメ師・杉井ギサブロー』 [第179回]親友=お金を貸してくれる、女友達=SEXさせてくれる!? 品性お下劣男の青春『苦役列車』 [第178回]“沢尻エリカ”という名のアトラクションムービー『ヘルタースケルター』が描く無常の世界 [第177回]毒カレー、オウム真理教、光市母子殺害……“悪魔の弁護人”と呼ばれる男の素顔『死刑弁護人』 [第176回]“芸能生活30周年”ニコラス・ケイジの会心作! 被災地に流布する暗号『ハングリー・ラビット』 [第175回]やめろと言われても、今では遅すぎたッ! 妻夫木聡&武井咲主演の過剰なる純愛劇『愛と誠』 [第174回]年間自殺者数3万人を越える現代社会への提言 自殺対策の現状を追った『希望のシグナル』 [第173回]“三島割腹事件”を若松孝二監督が映画化!『11.25自決の日 三島由紀夫と若者たち』 [第172回]実在の事件を題材にした“命の授業”『先生を流産させる会』がついに劇場公開! [第171回]自由社会に順応できない“脱北者”の過酷な現状 無垢なる季節との決別『ムサン日記 白い犬』 [第170回] 世界興収100億突破のSF大作『ロボット』はあらゆる既成概念を破壊する!! [第169回]“エンタの神さま”ツイ・ハークが大復活! B級映画マニアの心を焦がす『王朝の陰謀』 [第168回]人はお下劣な分だけ、強く優しくなれる!? 結婚を控えた女たちの本音『ブライズメイズ』 [第167回]行きすぎたシステム社会に警鐘を鳴らす“ユナボマー・マニフェスト”の映画化『モンスターズクラブ』 [第166回]祭りの終わりと新ステージの幕開け、3部作完結『サイタマノラッパー ロードサイドの逃亡者』 [第165回]すばらしき“コーマン野郎”の世界!『コーマン帝国』、愛と欲望の歴史 [第164回]懐かしき香り漂う、新感覚サスペンス 破滅へ突き進む男の悲劇『ドライヴ』 [第163回] 災害に備えた地下シェルターは必要? 心理ホラー『テイク・シェルター』 [第162回] 森田芳光監督の最終列車『僕達急行』人生は出会いと旅立ちのリフレイン! [第161回] 鬼才キム・ギドクの"多重人格ショー"セルフドキュメンタリー『アリラン』 [第160回]映画創成期に散った"殉教者"への聖歌 3D映画『ヒューゴの不思議な発明』 [第159回]これはホラー? それともコメディ? 勘違い女が爆走『ヤング≒アダルト』 [第158回] ピラミッドは古代からのメッセージ!? 歴史ミステリー『ピラミッドの謎』 [第157回] 韓国映画の名匠が明かす"創作の極意"イ・チャンドン監督『ポエトリー』 [第156回] ローカル局で"伝説となった男"の生涯『木村栄文レトロスペクティブ』 [第155回] 米国に半世紀も君臨した"影の大統領" FBI初代長官『J・エドガー』 [第154回]犯罪者たちに学ぶ"人心掌握術"の奨め『アニマル・キングダム』『預言者』 [第153回]"地獄"からの生還者・板尾創路の凄み 古典落語を過激に脚色『月光ノ仮面』 [第152回]早くも2012年ベスト1映画が登場!"代理殺人"を巡る恐怖『哀しき獣』 [第151回]父殺し、自分殺し、そして再生の物語 園子温流ラブストーリー『ヒミズ』 [第150回]米国お笑い横断旅行『宇宙人ポール』人間のちっぽけな悩みはETが解決! [第149回]70年前と変わらない日本人の精神構造『聯合艦隊司令長官 山本五十六』 [第148回]追悼......"永遠の反逆児"原田芳雄さん幻の主演作『原子力戦争』がDVD化 [第147回]"ファスト風土"を舞台にした犯罪喜劇 J・アイゼンバーグ主演『ピザボーイ』 [第146回]"正義のゾンビ"が犯罪者を貪り喰う! イラク戦争奇談『ゾンビ処刑人』 [第145回] "時代の寵児"の未ソフト化作品上映!「松江哲明グレイテスト・ヒッツ」 [第144回]原発事故を描いた『カリーナの林檎』と今関あきよし監督の背負った贖罪 [第143回]"窮屈なモラル"を脱ぎ捨てた裸の女たち 園子温監督の犯罪エロス『恋の罪』 [第142回]ノーベル賞作家・川端康成が夢想した新風俗『スリーピングビューティー』 [第141回]横暴な上司は有志社員が制裁します!『モンスター上司』のブラックな笑い [第140回]"クソみたいな社会を変えたい!"高校生テロリストの凄春『アジアの純真』 [第139回] うつ病なんかヘーキ!? 宮崎あおい主演作『ツレがうつになりまして。』 [第138回]"神話"が生まれる瞬間を目撃せよ! 人類への黙示録『猿の惑星:創世記』 [第137回]刑務所で食する至高の味『極道めし』ヒロインの後ろ姿に、むせび泣き! [第136回]"理想の恋人"という偶像を破壊せよ 深夜番長の劇場デビュー作『モテキ』 [第135回]"城定秀夫監督、ブレイク前夜の予感! 闘争本能を呼び覚ます『タナトス』 [第134回]"人間失格"の道を選んだ映画監督の業 林由美香の最新主演作『監督失格』 [第133回]ホラ吹きのホラを見破る特異な職能 ポランスキー監督『ゴーストライター』 [第132回]芦田愛菜、6歳にして危険な魅力!? 子連れで全力疾走『うさぎドロップ』 [第131回]元"暴走族"が書いた旧友への鎮魂歌 青春懺悔録『アメイジング グレイス』 [第130回]V・ギャロ主演のサバイバルグルメ!? 『エッセンシャル・キリング』 [第129回]『キック・アス』より悪趣味で泣ける 中年男の悪ノリ暴走劇『スーパー!』 [第128回]この夏の清涼剤、地方少女のダンス成長記『あぜみちジャンピンッ!』 [第127回]竹ヤリで世界進出"スシタイフーン"『エイリアンVSニンジャ』ほか逆上陸 [第126回]イーモウ監督、久々のアイドル映画 中華的妹萌え『サンザシの樹の下で』 [第125回]ナタリー・ポートマン vs. ヘビメタ野郎 人気女優の隠し球『メタルヘッド』 [第124回]黒澤明の名作『生きる』のラテン版! ヤモメ男が残した遺産『BIUTIFUL』 [第123回]北国で93年間営業を続ける"大黒座"と町の記録『小さな町の小さな映画館』 [第122回]新幹線がすれ違う瞬間、願いが叶う? 小学生の目線で描かれた『奇跡』 [第121回]理想と情熱がもたらした"痛い現実" 青春の蹉跌『マイ・バック・ページ』 [第120回]胸に響く金言"プロとは手を抜くこと" 職人秘話『アトムの足音が聞こえる』 [第119回]危険な出会い、井口昇ミーツ仲村みう 悪夢の遊園地『富江 アンリミテッド』 [第118回]ナタリー・ポートマン"第1章"の終幕 虚実が攻め合う『ブラック・スワン』 [第117回]"セカイ"を旅立った少女の地底探検記 新海誠監督の新作『星を追う子ども』 [第116回] 美少女たちの輝きが脳裏から離れない。青春ムービー『魔法少女を忘れない』 [第115回] 恋愛が与える"陶酔"とリアルな"痛み"サブカル活劇『スコット・ピルグリム』 [第114回]妄想、空想、そして現実からの大脱走 美少女革命『エンジェル ウォーズ』 [第113回]"3.11"後の新しい映画モデルとなるか『劇場版 神聖かまってちゃん』の挑戦 [第112回]マスコミが讃えた"楽園"のその後、ひとりの少女の成長記録『愛しきソナ』 [第111回]閉鎖的な"村社会"をブチ破ったれ! 韓流サバイバル劇『ビー・デビル』 [第110回]"粋"を愛したフランスの伯父さん J・タチ主演『イリュージョニスト』 [第109回]自分にとって家族は敵か、味方か? オスカー2冠受賞『ザ・ファイター』 [第108回]コーエン兄弟『トゥルー・グリット』40年で変化した"米国のヒーロー像" [第107回]ジョニー・デップが愛した"極道記者" 『GONZO』奇人がスターだった時代 [第106回] 巨匠イーストウッド監督の異色作! "あの世"はあるか?『ヒア アフター』 [第105回] キレ味、喉ごしが違うアクション! 黒帯美少女の"涙拳"が炸裂『KG』 [第104回] 高齢化するニートはどこに行くのか? "戸塚校長"のその後『平成ジレンマ』 [第103回]堀北真希&高良健吾主演作『白夜行』闇に生きる"影男"の密やかなる喜び [第102回]園子温の劇薬ムービー『冷たい熱帯魚』"救いのない結末"という名の救い [第101回] NHKが放映しない"裏プロジェクトX" AV界のカリスマ監督『YOYOCHU』 [第100回]エロスとタブーを交配した"至高の美女" 禁断のサイエンスホラー『スプライス』 [第99回]2010年に活躍した女優を勝手に表彰! 満島ひかりに"面倒くさい女"大賞を [第98回]大人だって"ドラえもん"にいて欲しい 残念男の逆転劇『エリックを探して』 [第97回]平凡な高校生デイヴは2度変身する!原点回帰のヒーロー『キック・アス』 [第96回]村上春樹の超絶ベストセラーの映画化『ノルウェイの森』はどこにある? [第95回]実在した"奇妙な高額バイト"の顛末 心理サスペンス『エクスペリメント』 [第94回]"アル中"カメラマンの泣き笑い人生『酔いがさめたら、うちに帰ろう。』 [第93回]朝ドラと異なる映画『ゲゲゲの女房』ゴールなき"貧乏耐久"2人3脚走 [第92回]バラエティーでの実績は通用するか? テリー伊藤の初監督作『10億円稼ぐ』 [第91回] 不謹慎なる社会派エンタテイメント『裁判長!ここは懲役4年でどうすか』 [第90回]"世界のナベアツ"大阪府知事に就任! 政治コメディ『さらば愛しの大統領』 [第89回]自分の恋愛もプロデュースする女優、ドリュー・バリモア主演『遠距離恋愛』 [第88回]スタローンが立ち上げた"筋肉共和国"男たちの祭典『エクスペンダブルズ』 [第87回]元"おはガール"安藤聖の再起動ドラマ 就職氷河期を生きる『バカがウラヤマシイ』 [第86回]マイノリティーは"理想郷"を目指す。筒井文学の金字塔『七瀬ふたたび』 [第85回]清純派・佐藤寛子が美しく"変態"! 官能サスペンス『ヌードの夜──』 [第84回]死を意識して、ギラギラ輝く男たち! 三池節、大バクハツ『十三人の刺客』 [第83回] 女を食い物にする男どもは全員処刑! モダン社会の闇を暴く『ミレニアム』 [第82回] "企画AV女優"たちの青春残酷物語 性なる鎮魂劇『名前のない女たち』 [第81回]猫を見れば、人間社会が見えてくる! 世界の人気猫大集合『ネコを探して』 [第80回]原恵一監督の新作は辛口ファンタジー 退屈な"日常生活"を彩る『カラフル』 [第79回]米軍に実在した"超能力部隊"の真実!? ムー民、必見『ヤギと男と男と壁と』 [第78回]戦場から帰還した夫は"芋虫男"だった! ヤクザ監督の反戦映画『キャタピラー』 [第77回] 白ユリの花開くガールズの妖しい世界 H系ホラー『ジェニファーズ・ボディ』 [第76回] 爽やか系青春ゾンビ映画にホロリ......夏休みは『ゾンビランド』に集結せよ [第75回] "生きる"とは"見苦しい"ということ 藤沢周平の時代活劇『必死剣 鳥刺し』 [第74回]初恋の美少女は200歳の吸血鬼だった! 北欧産のホラー映画『ぼくのエリ』 [第73回] "三億円事件"の真相を解き明かす! 桜タブーに挑んだ『ロストクライム』 [第72回/特別編] 上映反対で揺れる問題作『ザ・コーヴ』"渦中の人"リック・オバリー氏の主張 [第71回] 女子にモテモテになる方法、教えます。軟派少年の実話物語『ソフトボーイ』 [第70回] 下町育ちの"北野少年"が見た現代社会 人間同士の食物連鎖『アウトレイジ』 [第69回] "リアルと虚構の狭間"を生きる男、アントニオ猪木初主演作『アカシア』 [第68回] ヒーローも神もいない現代社会の惨劇 井筒監督の問題作『ヒーローショー』 [第67回] アイドルが地獄で微笑む『戦闘少女』ギャグ×血しぶき×殺陣の特盛り丼! [第66回]アナーキーな"社歌"で生産性アップ! 満島ひかり大進撃『川の底からこんにちは』 [第65回]超ヘビー級なシリアス劇『プレシャス』"家族"という名の地獄から脱出せよ [第64回]乱れ咲く"悪の華"ゼブラクイーン! 仲里依紗が過激変身『ゼブラーマン2』 [第63回] オタク王が見出した"夢と現実"の接点 ティム・バートン監督作『アリス──』 [第62回] バッドテイストな感動作『第9地区』 アナタはエビ人間とお友達になれるか? [第61回]スコセッシ監督の犯罪アトラクション『シャッターアイランド』へようこそ! [第60回]宮崎あおいの"映画代表作"が誕生! 毒を呑んでも生き続けよ『ソラニン』 [第59回]"おっぱいアート"は世界を救えるか? 母乳戦士の記録『桃色のジャンヌ・ダルク』 [第58回]現代に甦った"梶原一騎ワールド"韓流ステゴロ映画『息もできない』 [第57回]命知らずの変態レポーター、中東へ! 史上最大のどっきり?『ブルーノ』 [第56回]仲里依紗がアニメから実写へと跳躍! 母娘2代の時空旅行『時をかける少女』 [第55回]ビグロー監督はキャメロンより硬派! 人間爆弾の恐怖『ハート・ロッカー』 [第54回] "空気を読む"若者の悲劇『パレード』楽しいルームシェア生活の行き先は? [第53回]社会の"生け贄"に選ばれた男の逃亡劇 堺雅人主演『ゴールデンスランバー』 [第52回]『男はつらいよ』の別エンディング? "寅さん"の最期を描く『おとうと』 [第51回]ひとり相撲なら無敵のチャンピオン! 童貞暴走劇『ボーイズ・オン・ザ・ラン』 [第50回]ヒース・レジャーが最後に見た夢の世界 理想と欲望が渦巻く『Dr.パルナサスの鏡』 [第49回]トニー・ジャーは本気なんジャー! CGなしの狂乱劇再び『マッハ!弐』 [第48回]全米"オシャレ番長"ズーイー、見参! 草食系に捧ぐ『(500日)のサマー』 [第47回]市川崑監督&水谷豊"幻の名作"『幸福』28年の歳月を経て、初のパッケージ化 [第46回]押井守監督、大いなる方向転換か? 黒木メイサ主演『アサルトガールズ』 [第45回]ドラッグ漬けの芸能関係者必見!"神の子"の復活を追う『マラドーナ』 [第44回] 暴走する"システム"が止まらない! マイケル・ムーア監督『キャピタリズム』 [第43回]"人は二度死ぬ"という独自の死生観『ガマの油』役所広司の監督ぶりは? [第42回]誰もが共感、あるあるコメディー! 2ちゃんねる発『ブラック会社』 [第41回]タラとブラピが組むと、こーなった!! 戦争奇談『イングロリアス・バスターズ』 [第40回]"涅槃の境地"のラストシーンに唖然! 引退を賭けた角川春樹監督『笑う警官』 [第39回]伝説の男・松田優作は今も生きている 20回忌ドキュメント『SOUL RED』 [第38回]海より深い"ドメスティック・ラブ"ポン・ジュノ監督『母なる証明』 [第37回]チャン・ツィイーが放つフェロモン爆撃 悪女注意報発令せり!『ホースメン』 [第36回]『ソウ』の監督が放つ激痛バイオレンス やりすぎベーコン!『狼の死刑宣告』 [第35回]"負け組人生"から抜け出したい!! 藤原竜也主演『カイジ 人生逆転ゲーム』 [第34回]2兆円ペット産業の"開かずの間"に迫る ドキュメンタリー『犬と猫と人間と』 [第33回]"女神降臨"ペ・ドゥナの裸体が神々しい 空っぽな心に響く都市の寓話『空気人形』 [第32回]電気仕掛けのパンティをはくヒロイン R15コメディ『男と女の不都合な真実』 [第31回]萩原健一、松方弘樹の助演陣が過剰すぎ! 小栗旬主演の時代活劇『TAJOMARU』 [第30回]松本人志監督・主演第2作『しんぼる』 閉塞状況の中で踊り続ける男の悲喜劇 [第29回]シビアな現実を商品化してしまう才女、西原理恵子の自叙伝『女の子ものがたり』 [第28回]"おねマス"のマッコイ斉藤プレゼンツ 不謹慎さが爆笑を呼ぶ『上島ジェーン』 [第27回]究極料理を超えた"極地料理"に舌鼓! 納涼&グルメ映画『南極料理人』 [第26回]ハチは"失われた少年時代"のアイコン  ハリウッド版『HACHI』に涙腺崩壊! [第25回]白熱! 女同士のゴツゴツエゴバトル 金子修介監督の歌曲劇『プライド』 [第24回]悪意と善意が反転する"仮想空間"細田守監督『サマーウォーズ』 [第23回]沖縄に"精霊が暮らす楽園"があった! 中江裕司監督『真夏の夜の夢』 [第22回]"最強のライブバンド"の底力発揮! ストーンズ『シャイン・ア・ライト』 [第21回]身長15mの"巨大娘"に抱かれたい! 3Dアニメ『モンスターvsエイリアン』 [第20回]ウディ・アレンのヨハンソンいじりが冴え渡る!『それでも恋するバルセロナ』 [第19回]ケイト姐さんが"DTハンター"に! オスカー受賞の官能作『愛を読むひと』 [第18回]1万枚の段ボールで建てた"夢の砦"男のロマンここにあり『築城せよ!』 [第17回]地獄から甦った男のセミドキュメント ミッキー・ローク『レスラー』 [第16回]人生がちょっぴり楽しくなる特効薬 三木聡"脱力"劇場『インスタント沼』 [第15回]"裁判員制度"が始まる今こそ注目 死刑執行を克明に再現した『休暇』 [第14回]生傷美少女の危険な足技に痺れたい! タイ発『チョコレート・ファイター』 [第13回]風俗嬢を狙う快楽殺人鬼の恐怖! 極限の韓流映画『チェイサー』 [第12回]お姫様のハートを盗んだ男の悲哀 紀里谷監督の歴史奇談『GOEMON』 [第11回]美人女優は"下ネタ"でこそ輝く! ファレリー兄弟『ライラにお手あげ』 [第10回]ジャッキー・チェンの"暗黒面"? 中国で上映禁止『新宿インシデント』 [第9回]胸の谷間に"桃源郷"を見た! 綾瀬はるか『おっぱいバレー』 [第8回]"都市伝説"は映画と結びつく 白石晃士監督『オカルト』『テケテケ』 [第7回]少女たちの壮絶サバイバル!楳図かずおワールド『赤んぼ少女』 [第6回]派遣の"叫び"がこだまする現代版蟹工船『遭難フリーター』 [第5回]三池崇史監督『ヤッターマン』で深田恭子が"倒錯美"の世界へ [第4回]フランス、中国、日本......世界各国のタブーを暴いた劇映画続々 [第3回]水野晴郎の遺作『ギララの逆襲』岡山弁で語った最後の台詞は...... [第2回]『チェンジリング』そしてイーストウッドは"映画の神様"となった [第1回]堤幸彦版『20世紀少年』に漂うフェイクならではの哀愁と美学

アジア中の女性を虜にするTakuyaくんが、女装男子に恋をしちゃった!?

takuya-main.jpg
CROSS GENEのTakuyaが登場♪

 あれこれ目移りしてしまうほど、世の中にあふれるイケメンたち。その中でも、特にサイゾーウーマン一押しのイケメンたちをファイリング♪ もう、インタビューで見せてくれるそのスマイルにメロメロになっちゃう~!! 

 「美少年のような女の子」と、「美少女のような男の子」が恋をするという、胸キュン必至の設定が話題を呼んでいる映画『愛を歌うより俺に溺れろ!』が、8月25日から公開となります! 今回、インタビューに応じてくれたのは、主人公の男の子に恋をする鬼龍院留衣役として本作に出演しているTakuyaくん。彼は今年6月にデビューした、韓国発のアジアグローバルユニット「CROSS GENE」のリーダーも務め、今、アジア全土が大注目している存在なんです! そんなTakuyaくんに、映画の魅力やデビューに至るまでの修業の日々について聞いてきました。

マックのキャンペーン期間がざっくりで騙されてないですか?

 サイゾー新ニュースサイト「Business Journal」の中から、ユーザーの反響の大きかった記事をピックアップしてお届けしちゃいます! ■「Business Journal」人気記事(一部抜粋) ピース綾部・若貴母熱愛から“スゴい” 美魔女ブームに迫る! 金メダルは損?オリンピックと税制の知られざる関係 最大手生協を潰してネットスーパーを制すのはセブンか楽天か? ■特にオススメ記事はこちら! マックのキャンペーン期間がざっくりで騙されてないですか? - Business Journal(8月22日)
post_573.jpg
パラッパッパッパ〜♪(「マクドナルド」HPより)
 人気放送作家の鮫肌文殊氏と山名宏和氏が、知ってトクもしなければ、自慢もできない、だけど気になって眠れない、世にはびこる難問奇問を直撃解決!する連載「だから直接聞いてみた」。月刊誌「サイゾー」で連載されていた同企画(宝島社より単行本となって発売中!)が、ビジネスジャーナルにて復活!  今週は、林賢一氏が、マックのお得なキャンペーンが末永く続くように祈って、物申した! [回答者]マクドナルドお客様サービス室 様  禁煙してから、よくマクドナルドに行くようになった。これまでは喫煙できる喫茶店を頭の中にインプットしていたのだが、もうその必要はない。堂々と禁煙のマクドナルドに入って100円のプレミアムローストコーヒーを飲む日々が続いている。100円なのに“プレミアム”と冠するのはどうか、という疑問はさておき、ちょっと休憩したいときに100円は助かる。5分休憩するだけなのに、老舗の喫茶店で700円もするこだわりの深煎りコーヒーを飲む必要はない。むしろ5分で退席したら、そんな気は毛頭ないのに「コーヒーがまずかった」感を醸し出してしまう恐れもある。やはり、マクドナルドは使い勝手が良い。  というわけで、夏になってもホットコーヒーをちびちび飲んでいたのだが、暑くなってから一気に客層が変化した。Lサイズのジュースを飲む男子高校生の姿が急増したのだ。原因は明らかだ。  【炭酸ドリンクALLサイズ100円キャンペーン】である。  年頃の男子は炭酸飲料をガブガブ飲む。つられてLサイズを頼んでみたが、飲みきれなかった。翌日はMサイズを頼んでみたが、ちょっと多かった。翌々日、Sサイズを頼んでみるとちょうどよかった。若いってすごいなと思った、という話ではなく──気になったのはキャンペーン終了日時のざっくり感である。  【8月上旬まで】  これじゃあ夏休み後半、高校生がガブ飲みできないじゃないか。8月後半はどうすればいいんだ。しかも、なんでこんなにざっくりしているのか。とても気になる。  そこで【マクドナルドお客様サービス室】に直接聞いてみた。 「【炭酸ドリンクALLサイズ100円キャンペーン】の終了日時が、【8月上旬まで】とざっくりしているのはなぜですか?」 担当者 もちろん、決まっているものの場合に関しましては表示させていただいているんですが、例えば商品がなくなってしまって終わる場合もございますし、好評いただいたら延長させていただく場合もございますので。 ──炭酸飲料の在庫がなくなることがあるんですか? 担当者 在庫が終わる場合には、本当に終わってしまいますので、そのキャンペーン開始時点での状況では決められないというわけです。 ──この【上旬まで】や【下旬まで】の区切りは、マクドナルドではよくあるんですか? 担当者 はい、ございます。例えばバーガーに関しましても、好評いただきましたら、期間限定のものから通常のレギュラーメニューに変わります。ですので、あらかじめ終了日時が決まっているものはお伝えできるんですけど、こちらでもお客さまからいろいろな意見をいただいて検討しておりますので、もしも評判が悪ければ商売ですので、早く終わってしまいます。 ──新製品の場合は分かるのですが、この、「炭酸ドリンクALLサイズ100円」は、どうしてざっくりした終了日時なんですか? 担当者 今回は終了日時が、後から決まりましたので……。 ──え!? 今は決まってるんですか? 担当者 7月13日から始めさせていただいた100円ドリンクに関しましては、8月2日に終了しております! ──知りませんでした……。 担当者 はい、ただですねお客さま! 好評いただきましたので、第2弾をやらさせていただきますので、もしよろしければそれでご利用していただけないでしょうか? ──第2弾はいつから? 担当者 8月17日の10時半からです。 ──終わるのはいつなんですか? 担当者 はい! 予定では9月の6日の木曜日までを予定しております。 ──なぜ、今回は終了日時が決まってるんですか? 担当者 まぁ、あのー、こちらの方も事情がいろいろかと思います。 ──ちなみに、Lサイズ100円って原価割ってませんか? 担当者 大丈夫でございます。4種類だけですので。 ──炭酸ドリンクALL100円なのに、炭酸ではないジュースの「Qooすっきり白ブドウ」も入ってますよね? 担当者 はい、これは炭酸をお飲みいただけないお客さまへのサービスでございます。  まさかの第2弾キャンペーンをプッシュされるという展開に舌を巻いたが、謎が多い。第1弾はざっくりしていて、第2弾は終了日時が決まっているというのは、やはり「いつまでなのか」という問い合わせが多かったのだろうか。  とはいえ、最大の懸念だった「高校生が夏休み後半、ガブ飲みできない問題」は解決した。夏休み後半をさらに超えて、9月6日まではガブ飲みできるのだ。ってなぜ私は高校生の心配をしているんだ? コーヒーしか飲まないくせに。 (文=酒平民 林賢一) ■「Business Journal」人気記事(一部抜粋) ピース綾部・若貴母熱愛から“スゴい” 美魔女ブームに迫る! 金メダルは損?オリンピックと税制の知られざる関係 最大手生協を潰してネットスーパーを制すのはセブンか楽天か? NYオフィスを“開設せざるを得なかった”フェイスブックの憂鬱 まるで探偵!? 新オレオレ詐欺は家族情報を調べあげて実行 【対談】岩瀬大輔・中川淳一郎「仕事がデキない人の条件」 ゼネコンを次々とのみ込む大和ハウスが鹿島を超える日

サイゾーテレビ【ニコニコキングオブコメディ】と【小明の副作用】公式メルマガがスタート!!!

king_akr.jpg  ニコニコ動画のサイゾー公式チャンネル「サイゾーテレビ」で好評配信中の『ニコニコキングオブコメディ』と『小明の副作用』から、公式メールマガジンが発行されることになった。  『ニコニコキングオブコメディ』では番組のDVDソフト化、『小明の副作用』ではテーマソングをCD化し、都内サブカル3大聖地を完全ジャック(記事参照)するなど、ニコニコでの無料動画をプラットフォームに革新的なビジネスモデルを次々と打ち出し、業界を震撼させているサイゾーテレビだが、今回は有料でのブロマガ配信を行うことになった。  『ニコニコキングオブコメディ』の公式メルマガは、その名も『ニコニコニコニコキングオブコメディ』。文才あふれる2人のコラムを中心に、おやつボーイズへのインタビューなど盛りだくさんの内容となる。  21日に配信された創刊準備号では、このメルマガの刊行にあたって「サイゾーテレビ『ニコニコキングオブコメディ』が、番組のアーカイブに課金することは今後もありません。DVDやその他の映像商品を出したとしても、私たちの意向でアーカイブを消すこともしません。このメールマガジンも、315円を払うに足る内容にできるよう、がんばっていきます」と力強く宣言。本日正午に第1号が配信されている。 購読はこちらから→【ニコニコニコニコキングオブコメディ】  また『小明の副作用』からは『アカフクALTERNATIVE』がスタート。「小明よりかわいい小明をさがしにいく」をコンセプトに、グラビア写真や小明へのインタビュー、さらに番組マスコットのもぐもぐによる連載コラムなどを掲載。本日22時からの通常生放送に続いて、メルマガ発行に際しての緊急生放送【緊急生放送!小明と学ぼう「ア​カフクALTERNATIVE​ってなんなの!?」SPECI​AL】も行われるので、こちらもチェックされたし。 購読はこちらから→【アカフクALTERNATIVE】  これらのメルマガは、いずれも月額315円。初月無料キャンペーンも行っているので、詳細はリンク先で確認してほしい。  あらゆるジャンルとメディアミックスしながらエンターテインメントの高みへと飛翔し続けるサイゾーテレビから、これからも目が離せない。