公開初日は200席超のテアトル新宿が満席。 立ち見でも入りきらずに、やむなく入場を断られたお客さんも。
「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭」でシネガーアワード賞をはじめ4冠を受賞した映画『くそガキの告白』が6月30日、テアトル新宿で封切られた。
ストーリーは、映画監督を夢見るも全てがうまくいかず、その現状を周囲にあたり散らす“ブサイクくそガキ野郎”・馬場大輔と、25歳にしてヴァージンの売れない女優・木下桃子が繰り広げる、奇想天外な青春映画。
この作品が劇場デビューとなる鈴木太一監督は、前日の夜からPRのため、都内各地を映画の宣伝をしながら走る「24時間ビラ撒きマラソン」に挑戦。公開初日、ゴール地点のテアトル新宿には『24時間テレビ』(日本テレビ)ばりにゴールテープが用意され、感動のゴールイン。鈴木監督は、寝ずに走り続けたためか、ハイテンションで「くそガキ、くそガキ♪」とラップのようなものを口ずさんだり、監督の胴上げが行われたりと、異様な盛り上がりを見せた。
誰に頼まれたわけでもない「24時間ビラ撒きマラソン」完走直後の 鈴木監督。目が飛んでいる。
ゴール直後に開催された初日舞台挨拶には、鈴木監督のほか主演の今野浩喜(キングオブコメディ)、田代さやか、辻岡正人、高橋健一(キングオブコメディ)が登壇。来場者全員に鈴木監督が自腹で購入したジュースが配られ、アットホームな雰囲気のなかスタートした。
舞台上でも興奮冷めやらぬ監督。 ほとんど何を言っているかわからない。
近頃、“愛されダメキャラ”が浸透しつつある鈴木監督は、「ゴールで皆さんに出迎えてもらって、“フォー!!”みたいな感じになっちゃって! 今日がホントに人生のピークなんです! みんなで作ったこの映画を! 俺たちの想いを観て欲しい!」と声をマイクに通すのも忘れるほど興奮気味で心情を語り、そんな純粋な監督に会場は爆笑。キャストも監督に向かって「どう見ても下着泥棒ですよ」(高橋)、「変質者!」(今野)と終始イジりたおしていたほか、田代さやかも「監督落ち着いてぇ~(笑)」と呆れ顔であった。
軽快なトークで舞台挨拶を盛り上げた主演の2人と 「店員」役のキングオブコメディ高橋。
辻岡正人からは撮影中の意外な裏話も……!?
劇中の、今野浩喜と田代さやかのキスシーンの話題に及ぶと、田代は「ディープキスのシーンで、(台本上では)木下桃子(田代の役名)からしかけなきゃいけなかったのに、今野さんからしかけてきた」と裏話を暴露。また、同シーンの撮影を間近で見ていたという辻岡正人が「目の前でディープキスされると、やっぱ勃起しちゃうんですよ」と2人の濃厚ぶりが伝わるエピソードを披露すると、今野がすかさず「監督は、(このあと映画を観る)お客さんにジュースじゃなくて、ティッシュを配ったほうが良かったんじゃないですか?」と悪フザケ。それを受け田代が「そんな映画じゃない! やめてぇーー!」と嫌がるなど、キャスト同士の絶え間ない掛け合いに、会場は最後まで笑いに包まれていた。
『くそガキの告白』は、テアトル新宿にて公開中。7月28日より名古屋シネマスコーレ、今夏には大阪・第七藝術劇場ほか全国で順次公開される。
(取材・文=林タモツ)
『くそガキの告白』公式サイト
http://kuso-gaki.com/
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