
YouTube フジテレビ公式サイトより
CG化された芦田愛菜がテレビ画面いっぱいに広がっていく、フジテレビの夏のキャンペーンCM「ドバドバ!フジテレビ」が6月末から放送され、ネット上などの一部では「怖すぎる」と話題になっている。
思えば、フジテレビのキャッチフレーズといえば、90年代の「きっかけは、フジテレビ。」をはじめ、かつては時代の最先端を行く印象があったもの。
だが、2000年代以降、02~05年に「きっかけは、フジテレビ。」を復活させているように、新しい表現はほとんど生まれていないように思う。近年のものを見ても、「生みます。」(10年秋)、「ミトカナイトフジ!」(11年春夏秋)、「ピカる★フジテレビ」(12年春)など、どうもパッとしない。
また、他局においても、たとえばTBSのキャッチコピー「それ、TBSがやります。」は、80~90年代のノリのよう。
テレビ朝日の場合は、キャッチコピーを用いず、11年より「エクスパンダ星からやってきたパンダ王子」なる「ゴーちゃん。」を公式マスコットキャラクターとしているが、これも昔からの手法ではある。
かつては広告表現の先端を行っていたはずのテレビ局CMが、なぜ古い印象になっているのか。
広告関係者は言う。
「『キャッチコピー』を使うという手法そのものが、やや古くなっている気はします。今は『ラッピングカー』などが街を走り、それを見た人たちが写メを撮って、Twitterなどで一気に広めていくという時代。とにかく口コミ効果が非常に大きなものになっているので、宣伝方法としても、お金をかけてテレビCMを打つよりも、イベントなどを行って、一般の人に口コミしてもらう仕掛けを考えることが増えているんです。スポンサーとなる企業が、広告媒体としてテレビを一番に考えていないということはあると思いますよ」
ただし、同関係者によると、「口コミ狙いのイベントの乱立によって、疲弊している広告関係者も少なくない」そうだ。
キャッチコピーによって「イメージ」を売る広告手法は、もはや過去のものとなりつつあるのだろうか。テレビの世界も、広告の世界も、楽な仕事はさせてもらえない時代になってきているようだ。
日別アーカイブ: 2012年7月27日
美元のマスコミ掌握術は大失敗!? もはや芸能界カムバックも危うし

美元公式ブログより
高嶋政伸と美元の泥沼離婚裁判の判決が、年末年始までずれ込む可能性が出てきたことが明らかとなった。離婚裁判を公表して、早1年。今年に入ってからの美元は騒動の渦中にもかかわらず、『サンデー・ジャポン』(TBS系)などテレビ露出が激増。『サンジャポ』では夫婦関係に対する質問に「裁判中なのであまり話せない」などと美元が答えると、女医でタレントの西川史子が「だったら出てくんな」とブチ切れるシーンも定番となっていた。
テレビ出演が増加していた美元だが、裁判で異常な“ストーカー体質”が暴露されてからは激減。6月下旬に所属事務所「スタッフアップ」を解雇されて以降の仕事は7月初旬の舞台のみで、ブログも休止し、芸能活動は八方塞がりの状況といえる。また解雇の前後からは「裁判中なので」とメディアからの取材も拒否すること場面が多く見受けられていた。
“トークも演技もまるでダメ”な佐々木希に代わって事務所エースになった杏を悩ます、母親の借金問題

「LIGHTS」(ERJ)
NHK大河ドラマ『平清盛』に北条政子役で出演し、ベラ役を怪演したドラマ『妖怪人間ベム』(日本テレビ系)の映画化が決定するなど、女優業が好調な俳優・渡辺謙の長女・杏。同じ事務所に所属する佐々木希に代わって『ぐるぐるナインティナイン』(同)の人気コーナー「グルメチキンレース・ゴチになります!」のレギュラーも獲得するなど、いまや事務所の稼ぎ頭といっても過言ではない活躍ぶりのようだ。
「エースだった佐々木は、トークも演技もまるでダメ。それに比べて、杏はなかなか頭の回転が速く、バラエティ番組でも難なく対応している。現在10社とCM契約するなど、父親に劣らぬほどの稼ぎっぷりですよ」(芸能プロ関係者)
そんな杏だが、先ごろ「女性セブン」(小学館)が母親と同居していることを報じた。
同誌によると、暮らしているのは杏が購入した都内の高級マンションで、渡辺と離婚した母親・Aさんと一緒に暮らしているだけではなく、母親を個人事務所の社長にして、給与を支払う形で面倒を見ているという。普通ならば、母親思いの娘として美談で済むのだが、杏の母親の場合は事情がだいぶ違うのだという。
「渡辺との離婚の原因となったのが、Aさんの借金問題。2001年12月に都税滞納で自宅が差し押さえられていることが発覚し、翌年別居。同年、渡辺がAさんを相手に離婚を求める訴訟を起こし高裁まで争った結果、05年3月に離婚が認められた。裁判の過程で明らかになったのが、2億円ともいわれたAさんの使途不明の借金。債権者は有名女優のX、杏の当時の所属事務所、杏と息子の渡辺大が通っていた学校の父母ら50人ほどにも及んだが、みんなAさんが渡辺謙の妻だから信用して貸していた。ごく一部の債権者には返済がなされ、離婚後、Aさんは銀座などでホステスをして稼いで返済しようとしていたようだが、そう簡単に完済できる金額ではなかった」(週刊誌記者)
今年1月には、一部週刊誌でAさんに1,000万円近く貸した債権者が「裁判で支払い命令を勝ち取ったのに、一銭の返済もない」と主張。債務者側にすれば、稼ぎのある杏に返済を求めたいところだが、当時未成年だった杏と債権者の間にはなんの契約もなく、当然、返済義務もないため、泣き寝入りするしかないというのだ。
母親をしっかりここまで守り切ったのは立派だが、それなりに稼いでいる今となっては、なんらかの形で債権者に誠意を見せたほうが、スッキリと芸能活動に打ち込めそうだが……。
流行モノに敏感な人はうそつき! 調子のいい取引先の話術にはめられない方法

流行モノにすぐ飛びつく人はチャ
ラいイメージなんですけど……
残業・休日出勤当たり前、付き合い合コンや職場飲みは強制参加、愛想笑いを振りまき、周囲のご機嫌取りにも気が抜けない......なーんて、すっかり"職場奴隷"になっていませんか? しかも! その原因はすぐそばにいる上司や同僚、部下に取引先のお客さんなどなど、"職場の天敵"のせいだ! という人も多いはず。そこで、そんな天敵の行動パターンから、手玉に取れる"退治方法"をお教えしましょう......。
【清野とおるの、キ○チ○ガ○イと呼ばないで】第4話「ウンコおじさん」

『東京都北区赤羽』でおなじみの漫画家・清野とおるによる、悶絶必死の爆笑コラム。
ノストラダムスの予言に世界中が翻弄されていた、1999年の冬。当時暮らしていた、板橋区の実家にて。
気丈で、滅多に弱い部分を見せない父が、深くため息をつき、明らかに参っているではないか。
「父さん、どうしたの?」
当時の俺は、基本的に家で父とはほとんど会話をしなかったし、父から話しかけられても軽くシカトしたりするような「ザ・内弁慶」だったけど、この時ばかりはさすがに心配になり、思わず声をかけてしまった。
「なんであんなとこでウンコするかなあ~……あんなとこでよお……」
気丈な父がこれほどショックを受けるほどのウンコとは、一体、いかなる状況下でのウンコだったのか。
そして、ほどよく酔った父が、事の真相を詳しく教えてくれた。
血圧&血糖値が超高めの件で、近所の病院に通院していた父。
薬局で薬を受け取り、いざ帰ろうと自動ドアを開けたその刹那……。
なんと、道路のド真ん中で、こちらにケツを向けてもろウンコしているおじさんがいたという。
※前回に引き続き、今回もウンコの色をピンクに塗らせていただいておりますm(。・ε・。)m
思わず悲鳴を上げてしまった父の元に、若い薬剤師さんたちが駆け寄ってきた。
彼女たちも、もろにおじさんの脱糞姿を見てしまい、絶叫。
その絶叫により、通行人たちも一斉にウンコおじさんの存在に気づき、あたりは悲鳴と絶叫とウンコの飛び交う地獄絵図と化したそうだ。
父は走ってその場を後にしたという。
……思えば、反抗期をこじらせ、内弁慶街道まっしぐらだった俺が、父と面と向かって笑顔でこんなにちゃんと会話したのは、何年ぶりのことだっただろう? 話の内容が「おっさんのウンコ」というのが、いささかアレではあるけれど。
その数日後。
今度は母が「ウンコおじさん」の被害に遭った。
母いわく、最寄の地下鉄駅から地上に上がるべく駅の階段を上っていると、
地上が何やら騒がしいという。何事かと思い駆け上がると、
おじさんがウンコをしていたという。
地下鉄の駅から地上に出る時なんて、人間がもっとも無意識で無防備で「弱い」瞬間である。そんなところをウンコしながら待ち構えるだなんて、確信犯的な悪意すら感じる。
一瞬で気分が悪くなった母は、小走りで帰宅したそうだ。
そんなウンコおじさんのことを、ご近所在住の幼なじみ、山本くんに話した。
「ああ、あのおじさんね」
山本くんは、“何をいまさら?”的な冷めた温度で答えた。
今年(99年)の春くらいから、通学時を始め、数え切れないほどおじさんを目撃しているらしい。ある時は、バス停で待ってる人たちに向かって脱糞。またある時は、歩行者天国真っ只中の人通りの多い車道で脱糞。必ず、人が多いほうに尻を向けるのが特徴だという。
おじさんの不条理な尻の方角に激高し、詰め寄る人もいたという。普通この場合、野グソに怒ると思うのだが、もはや野グソは許容され、尻の方向で怒るというところに、おじさんの常習性とタチの悪さがうかがえる。
また、ヤンキーに絡まれながら脱糞しているところも目撃したそうだ。それでもウンコをやめないおじさんの姿勢に、山本くんは「何か大いなる意志を感じた」という。
俺は、ウンコおじさんとなかなか遭遇できない自分にいら立ちを覚えていた。近所でそんなすごいおじさんがいるんだし、せめて一度くらいは見てみたいと、想いを馳せる日々を送ったのである。今思うと、見る必要もないし、想いも馳せ損だなあとは思うけど。
そんある日。
なにやら近所の公園に人だかりができているではないか。
そこでは、下半身裸のおじさんが、 複数の警察官に取り押さえられているではないか……!
パッと見、ただの露出狂かと思ったけど、すぐにこの人がうわさのウンコおじさんなのだと確信した。
おじさんの足元に、産みたてホヤホヤのウンコが転がっていたからだ。
おそらく、おじさんの行動を見かねた誰かが、ついに通報したのであろう。野グソだけでも犯罪だけど、脱糞の際、同時にチンポもお出しになられていらっしゃるので、罪状は「軽犯罪法違反」及び「公然わいせつ」のダブルパンチだとお察し致す。
「これでおじさんもおしまいだな……。最後の最後に見ることができて、いい記念になった」
俺はそう思った。
命運尽きたと思われたおじさんであったが、数日後、何食わぬ顔をしてその辺でウンコしてるのを、散歩中の父と母が目撃。
最初見た時は狼狽した父と母であったが、この頃には完全に「見慣れたいつもの光景」になっていたそうだ。
人間の適応能力って、つくづくすごいなあと思った。
残念ながらおじさんは、2001年の末に、近所の公園で死んでいるところを発見されたらしいです……。おじさんのご冥福を、心よりお祈り致します。
(文・イラスト=清野とおる)
●せいの・とおる
1980年生まれ。東京都板橋区出身。地元・赤羽に生息する奇妙な人々を生き生きと描いた漫画『東京都北区赤羽』(Bbmfマガジン )が大ヒット中。
Twitter <https://twitter.com/seeeeeeeeeeeeno>
●【キ○チ○ガ○イと呼ばないで】INDEX
【第3話】「恐怖!‟木曜日の男”」
【第2話】「鳥盗り物語」(後編)
【第2話】「鳥盗り物語」(前編)
【第1話】「ホモビデオの清野さん」
やっぱり元妻が好き? 三谷幸喜が小林聡美のストーカー化とのウワサ

三谷幸喜公式サイトより
突然の離婚報告から1年2カ月が経過した三谷幸喜と小林聡美について、24日発売の「女性自身」(光文社)が驚きの近況を伝えている。別れてからも近所に住んでいるという2人だが、小林の自宅前をうろうろする三谷に対し、小林は知人に「もう、うんざり」と漏らしているのだという。
2人は1988~91年に放送されたドラマ『やっぱり猫が好き』(フジテレビ系)で知り合い、三谷の猛アプローチにより95年10月に入籍。結婚会見では、報道陣から「腕を組んでもらえますか?」とお願いされるも、それぞれが個人で「腕組み」をして仁王立ちするなど、ユニークな結婚会見が話題となった。
会見で三谷は「どんな家庭にしたいか?」と問われ、「人が寄り付かないような家庭にしたい」と返答。仕事を始めると自分の世界に入ってしまう三谷は、実際に小林の留守中に義父が自宅を訪れた際にも、家には上げなかったという。
なぜ“汎用技術”iPodはヒットしたのか?
ゴールドマン・サックス証券、ベイン&カンパニーなどの複数の外資系金融機関やコンサルティング会社を経て、ライブドアに入社。あのニッポン放送買収を担当し、ライブドア証券副社長に就任。現在は、経営共創基盤(IGPI)で多くのITベンチャー企業のスタートアップ、事業開発、M&Aアドバイザリーに従事するのが、塩野誠氏である。 そんな塩野氏へのインタビューの模様を掲載した前回記事に引き続き、今回はその後編として、「アップルが強い理由」「日本企業苦戦の理由」「ベンチャー、ITサービス成功の秘訣」などについてお届けする。 ――ITサービス/ビジネスは、今後どのような方向に向かうのでしょうか? 塩野誠氏(以下、塩野) スマホとスマートデバイスの連携が進むと考えています。例えば、腕にリング状のデバイスを着けて、Bluetoothでスマホに飛ばす。そうすると自分の脈等のログを24時間ずっと取ることができます。このようなライフログ、医療系でのデータを手間暇かけないで取ることができて、そのデータに医療機関等がアクセスできれば、検査時間が短縮化され、かつ確実な医療が受けられるようになると思います。しかもデバイスがオシャレであれば、言うことなしですね。この「オシャレである」というのは、重要なファクターです。iPodの基本技術はどのメーカーでも持っていた一般的なものなのに、「iPodを持っているのがかっこいい」というマーケティングをして、アップルは大成功を収めたのですから、ハードのデザイン性は重要な要素なのです。ここに、実はベンチャー企業が成功するヒントがあるのです。 ――日本企業も、もっとオシャレさを追求すべきということでしょうか? 塩野 これまでのITや電機業界は、あえて単純化した言い方をすると、「独裁者・ジョブズ的なもの」対「合議制・日本メーカー的なもの」の戦いなのです。ジョブズという思想家が独裁してつくった製品は、デザインも機能もエッジが立っています。一方、合議制でモノづくりをしてきた日本メーカーは、マーケティング部があり、営業販売部があり、デザイン部があり、技術部があり、合議制の中でエッジーなアイディアをネガティブチェックしていくうちに、普通なものにしてしまうということの繰り返しをしてきました。「先輩が言ったから」とか、「上司が言ったから」とかいってエッジを削ぎ落としていった結果、極めて普通の製品になってしまったんですね。 iPhoneは粗利益率70% ――日本のモノづくりが苦戦しているのは、デザインや設計思想ですか? 塩野 そうです。今はベーシックな機能は、どのメーカーでも同じコモディティになってしまいました。すると、製品やサービスの根底にある思想やデザインにかけるリソースの違いが、「消費者が感じる価値」に変換されるようになりました。iPhoneは、電子機器製品として見ると、粗利益率が70%くらい取れているんです。でも、世界中で売れている。これは、デザインや設計思想の部分が、商品価値として評価されているということなんです。そういう意味においては、日本の合議制というモノづくりでは、機能で劣らないのに非常に負けが濃いんですね。 ――日本的企業経営が、時代にフィットしなくなってきたのでしょうか? 塩野 少なくともIT・インターネットを介したサービスや製品では、「合議制」で、「完全な製品」を、「いくつものバリエーション」で販売していこうとする日本企業のやり方は、時代にフィットしないようになりつつあると思います。アップルが成功したのは、ジョブズという独裁者が、「自分が欲しいと思う製品・サービスをつくったら、実はみんな欲しかった」というスーパーユーザーの発想です。製品数も少ないため粗利益率も高いわけです。でもこれは、ベンチャー企業そのものですよね。ベンチャーは思想家は経営トップひとりですから、「先輩に言われたから」とか、「社長の案件だから」とかはない。「そのサービスは、誰の何を解決しているサービスなのか」それをひたすら追求していけばいいわけです。 ベータ版でもリリースして、チューニングし続ける ――追求していく上で重要なポイントは? 塩野 現在のSNSでのサービスは、「Facebookログイン」「Twitterログイン」など、プラットフォームの上に乗っかったアプリとしてのサービスが中心です。しかし、プラットフォームに依拠してサービスを展開するというのは、DJみたいなものです。センスのある人間がミックスしているにすぎない。従って、そこのユーザーの属性の ・インタレストグラフ ・ソーシャルグラフ のデータを借りてきて、サービスを洗練させていくということになる。しかし、プラットフォームという「誰かのつくった思想」に依拠してしまうので、限界があるし、誰でもできてしまうから、すぐにキャッチアップする競合相手が生まれてくるのです。そこで求められるのが、 「コンセプトをよりエッジーにするために、チューニングをし続けていくこと」 です。インターネットの世界においては、完成度60〜80%程度のベータ版でサービス開始した後に、適時チューニングし続けるということができてしまうので、「ユーザの反応を見ながら、いかに早くチューニングをしていくのか?」が重要です。でもこれは、日本人が得意な「おもてなしの心」なんですよ。「ユーザがこう言ってきたら、どんどん変えていこう」という、ユーザフレンドリーな「おもてなしの心」なのです。 グーグルのジレンマ ――海外の成功しているIT企業は、その「ベータ版」というポイントを意識してサービス提供を行っているのでしょうか? 塩野 ええ。しかし、グーグル本社で聞いたのですが、グーグルが大企業になって社会的責任が出てきた時に、ベータ版で出すのがすごく難しくなってきたそうです。今までなら無料ということで、ベータ版を出していたのが、それがすごく難しくなってきた。これも、企業が大きくなったがゆえに失ったモノなんですよ。そうするとIT業界においては、スピードを失っていくんです。そこでどうするかというと、ベータ版でチューニングして完成した製品やサービスを買収するのです。これには、 「テクノロジーやエンジニアを買う」 「自分の将来の敵を消す」 という2つの意味があります。そしてスピード感のある人間をチームに入れることで、組織内の活性化を図っているんですね。 「個人の支払い能力」を制する者が、ビジネスを制す? ――グーグルの競合であるヤフーが、先日カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)とポイント事業を統合することを発表しましたが、この動きについてはどのように見ていますか? 塩野 こうした動きのベースにあるのは、1つのIDですべてにアクセスしたいという、ユーザの要望を反映したものです。わかりやすくいえば、クレジットカードを1つにまとめてしまうみたいなことです。しかも、1IDにお金とパーソナルデータが入っていて、「誰がそれを握るのか?」だけではなく、同時に「ネットワークの外部性とか利便性が効いているか?」という視点も必要です。企業から見れば、 「どの企業がメインIDを管理する権限を持って、そのメインIDの中に入っているパーソナルデータにアクセスするか?」 「どの企業がデータの利用許諾ゲート(入り口)に成り得るか?」 の勝負なのです。データへのアクセス許諾権は、ユーザ個人とそこの管理者が持っているので、管理者はビジネス上の強い権限を持つことができるのです。そうした中で、リアルの実店舗とヤフーという大きなメディア、ECが融合されるというのは、ビッグニュースですね。 ――このような動きは、これまでもあったのでしょうか? 塩野 楽天が、電子マネー「Edy」を発行するビットワレットを買収しました。すると、「Edy」を利用できる各店舗には、楽天のマークがつくようになりましたね。このような動きは今後も広がっていくでしょうね。ユーザ側でも、どのブランドに対してシンパシーを持って、メインIDとしてパーソナルデータを提供するかという選択が、加速するように思います。この先グーグルが「グーグルクレジットカード」を発行して、リアル店舗での買い物ができるようになったら、面白いことになるかもしれないですね。でも、日本において一番個人データを持っているのは、やはりビザやマスターといったクレジットカード会社です。重要なのは個人の支払い能力です。この情報も保有したメインIDは、本当の意味で脅威です。最終ビジネスでの重要な一角を占める、「個人の支払い能力」に関する情報にアクセスできるメインIDとなるわけですから。そのアクセス許諾権を誰が握るのかが、今後の勝負になってくるはずです。 ■「Business Journal」人気記事(一部抜粋) 釈ちゃんを15年支えた芸能マネージャーのビジネス術とは? 今晩スペイン戦 日本人好みの“走るサッカー”では勝てない! ロンドン五輪、ケータイ、ルンバ…身の回りは軍事技術だらけ!? ケータイ、キャバクラ、株含み益…失敗する起業家の“条件” 本がない!? 東京国際ブックフェアで見えたどん底の出版業界 「配属テストは麻雀だった !?」ファンドマネージャー座談会 ヤフー・ツタヤ提携が狙うネット&リアルの覇権と楽天潰し!?「Apple Store HP」より
なぜ“汎用技術”iPodはヒットしたのか?
ゴールドマン・サックス証券、ベイン&カンパニーなどの複数の外資系金融機関やコンサルティング会社を経て、ライブドアに入社。あのニッポン放送買収を担当し、ライブドア証券副社長に就任。現在は、経営共創基盤(IGPI)で多くのITベンチャー企業のスタートアップ、事業開発、M&Aアドバイザリーに従事するのが、塩野誠氏である。 そんな塩野氏へのインタビューの模様を掲載した前回記事に引き続き、今回はその後編として、「アップルが強い理由」「日本企業苦戦の理由」「ベンチャー、ITサービス成功の秘訣」などについてお届けする。 ――ITサービス/ビジネスは、今後どのような方向に向かうのでしょうか? 塩野誠氏(以下、塩野) スマホとスマートデバイスの連携が進むと考えています。例えば、腕にリング状のデバイスを着けて、Bluetoothでスマホに飛ばす。そうすると自分の脈等のログを24時間ずっと取ることができます。このようなライフログ、医療系でのデータを手間暇かけないで取ることができて、そのデータに医療機関等がアクセスできれば、検査時間が短縮化され、かつ確実な医療が受けられるようになると思います。しかもデバイスがオシャレであれば、言うことなしですね。この「オシャレである」というのは、重要なファクターです。iPodの基本技術はどのメーカーでも持っていた一般的なものなのに、「iPodを持っているのがかっこいい」というマーケティングをして、アップルは大成功を収めたのですから、ハードのデザイン性は重要な要素なのです。ここに、実はベンチャー企業が成功するヒントがあるのです。 ――日本企業も、もっとオシャレさを追求すべきということでしょうか? 塩野 これまでのITや電機業界は、あえて単純化した言い方をすると、「独裁者・ジョブズ的なもの」対「合議制・日本メーカー的なもの」の戦いなのです。ジョブズという思想家が独裁してつくった製品は、デザインも機能もエッジが立っています。一方、合議制でモノづくりをしてきた日本メーカーは、マーケティング部があり、営業販売部があり、デザイン部があり、技術部があり、合議制の中でエッジーなアイディアをネガティブチェックしていくうちに、普通なものにしてしまうということの繰り返しをしてきました。「先輩が言ったから」とか、「上司が言ったから」とかいってエッジを削ぎ落としていった結果、極めて普通の製品になってしまったんですね。 iPhoneは粗利益率70% ――日本のモノづくりが苦戦しているのは、デザインや設計思想ですか? 塩野 そうです。今はベーシックな機能は、どのメーカーでも同じコモディティになってしまいました。すると、製品やサービスの根底にある思想やデザインにかけるリソースの違いが、「消費者が感じる価値」に変換されるようになりました。iPhoneは、電子機器製品として見ると、粗利益率が70%くらい取れているんです。でも、世界中で売れている。これは、デザインや設計思想の部分が、商品価値として評価されているということなんです。そういう意味においては、日本の合議制というモノづくりでは、機能で劣らないのに非常に負けが濃いんですね。 ――日本的企業経営が、時代にフィットしなくなってきたのでしょうか? 塩野 少なくともIT・インターネットを介したサービスや製品では、「合議制」で、「完全な製品」を、「いくつものバリエーション」で販売していこうとする日本企業のやり方は、時代にフィットしないようになりつつあると思います。アップルが成功したのは、ジョブズという独裁者が、「自分が欲しいと思う製品・サービスをつくったら、実はみんな欲しかった」というスーパーユーザーの発想です。製品数も少ないため粗利益率も高いわけです。でもこれは、ベンチャー企業そのものですよね。ベンチャーは思想家は経営トップひとりですから、「先輩に言われたから」とか、「社長の案件だから」とかはない。「そのサービスは、誰の何を解決しているサービスなのか」それをひたすら追求していけばいいわけです。 ベータ版でもリリースして、チューニングし続ける ――追求していく上で重要なポイントは? 塩野 現在のSNSでのサービスは、「Facebookログイン」「Twitterログイン」など、プラットフォームの上に乗っかったアプリとしてのサービスが中心です。しかし、プラットフォームに依拠してサービスを展開するというのは、DJみたいなものです。センスのある人間がミックスしているにすぎない。従って、そこのユーザーの属性の ・インタレストグラフ ・ソーシャルグラフ のデータを借りてきて、サービスを洗練させていくということになる。しかし、プラットフォームという「誰かのつくった思想」に依拠してしまうので、限界があるし、誰でもできてしまうから、すぐにキャッチアップする競合相手が生まれてくるのです。そこで求められるのが、 「コンセプトをよりエッジーにするために、チューニングをし続けていくこと」 です。インターネットの世界においては、完成度60〜80%程度のベータ版でサービス開始した後に、適時チューニングし続けるということができてしまうので、「ユーザの反応を見ながら、いかに早くチューニングをしていくのか?」が重要です。でもこれは、日本人が得意な「おもてなしの心」なんですよ。「ユーザがこう言ってきたら、どんどん変えていこう」という、ユーザフレンドリーな「おもてなしの心」なのです。 グーグルのジレンマ ――海外の成功しているIT企業は、その「ベータ版」というポイントを意識してサービス提供を行っているのでしょうか? 塩野 ええ。しかし、グーグル本社で聞いたのですが、グーグルが大企業になって社会的責任が出てきた時に、ベータ版で出すのがすごく難しくなってきたそうです。今までなら無料ということで、ベータ版を出していたのが、それがすごく難しくなってきた。これも、企業が大きくなったがゆえに失ったモノなんですよ。そうするとIT業界においては、スピードを失っていくんです。そこでどうするかというと、ベータ版でチューニングして完成した製品やサービスを買収するのです。これには、 「テクノロジーやエンジニアを買う」 「自分の将来の敵を消す」 という2つの意味があります。そしてスピード感のある人間をチームに入れることで、組織内の活性化を図っているんですね。 「個人の支払い能力」を制する者が、ビジネスを制す? ――グーグルの競合であるヤフーが、先日カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)とポイント事業を統合することを発表しましたが、この動きについてはどのように見ていますか? 塩野 こうした動きのベースにあるのは、1つのIDですべてにアクセスしたいという、ユーザの要望を反映したものです。わかりやすくいえば、クレジットカードを1つにまとめてしまうみたいなことです。しかも、1IDにお金とパーソナルデータが入っていて、「誰がそれを握るのか?」だけではなく、同時に「ネットワークの外部性とか利便性が効いているか?」という視点も必要です。企業から見れば、 「どの企業がメインIDを管理する権限を持って、そのメインIDの中に入っているパーソナルデータにアクセスするか?」 「どの企業がデータの利用許諾ゲート(入り口)に成り得るか?」 の勝負なのです。データへのアクセス許諾権は、ユーザ個人とそこの管理者が持っているので、管理者はビジネス上の強い権限を持つことができるのです。そうした中で、リアルの実店舗とヤフーという大きなメディア、ECが融合されるというのは、ビッグニュースですね。 ――このような動きは、これまでもあったのでしょうか? 塩野 楽天が、電子マネー「Edy」を発行するビットワレットを買収しました。すると、「Edy」を利用できる各店舗には、楽天のマークがつくようになりましたね。このような動きは今後も広がっていくでしょうね。ユーザ側でも、どのブランドに対してシンパシーを持って、メインIDとしてパーソナルデータを提供するかという選択が、加速するように思います。この先グーグルが「グーグルクレジットカード」を発行して、リアル店舗での買い物ができるようになったら、面白いことになるかもしれないですね。でも、日本において一番個人データを持っているのは、やはりビザやマスターといったクレジットカード会社です。重要なのは個人の支払い能力です。この情報も保有したメインIDは、本当の意味で脅威です。最終ビジネスでの重要な一角を占める、「個人の支払い能力」に関する情報にアクセスできるメインIDとなるわけですから。そのアクセス許諾権を誰が握るのかが、今後の勝負になってくるはずです。 ■「Business Journal」人気記事(一部抜粋) 釈ちゃんを15年支えた芸能マネージャーのビジネス術とは? 今晩スペイン戦 日本人好みの“走るサッカー”では勝てない! ロンドン五輪、ケータイ、ルンバ…身の回りは軍事技術だらけ!? ケータイ、キャバクラ、株含み益…失敗する起業家の“条件” 本がない!? 東京国際ブックフェアで見えたどん底の出版業界 「配属テストは麻雀だった !?」ファンドマネージャー座談会 ヤフー・ツタヤ提携が狙うネット&リアルの覇権と楽天潰し!?「Apple Store HP」より
