世界遺産の「那智の滝」に登った登山家・佐藤裕介容疑者らが逮捕された事件について、続報を配信する。
問題の行為は、「ゴルジュ感謝祭」という企画の一部だった。企画者である京都府立医科大学山岳部の学生は、ブログ「セクシー登山部」にて、中学生の頃に源流部の最初の1滴が流れ落ちる場所で小便をしたと告白し、反感を買っている。
日別アーカイブ: 2012年7月19日
続報・那智の滝、擁護の失言で大物登山家が窮地に!
世界遺産の「那智の滝」に登った登山家・佐藤裕介容疑者らが逮捕された事件について、続報を配信する。
問題の行為は、「ゴルジュ感謝祭」という企画の一部だった。企画者である京都府立医科大学山岳部の学生は、ブログ「セクシー登山部」にて、中学生の頃に源流部の最初の1滴が流れ落ちる場所で小便をしたと告白し、反感を買っている。
問題の行為は、「ゴルジュ感謝祭」という企画の一部だった。企画者である京都府立医科大学山岳部の学生は、ブログ「セクシー登山部」にて、中学生の頃に源流部の最初の1滴が流れ落ちる場所で小便をしたと告白し、反感を買っている。
「ニューファイヤーパンチ119」検証!
オーリーシリーズ
いまさら説明するまでもありませんが、探偵ファイルそしてあぶない探偵を世に知らしめたネタ、当時一読者だった自分も空いた口が塞がらない程の衝撃を受けたもんです。
しかしそんな事も忘れ、先日ホームセンターでネタ探しに勤しんでいたところ、俺の目に飛び込んできたのがコイツ
いまさら説明するまでもありませんが、探偵ファイルそしてあぶない探偵を世に知らしめたネタ、当時一読者だった自分も空いた口が塞がらない程の衝撃を受けたもんです。
しかしそんな事も忘れ、先日ホームセンターでネタ探しに勤しんでいたところ、俺の目に飛び込んできたのがコイツ
「ニューファイヤーパンチ119」検証!
オーリーシリーズ
いまさら説明するまでもありませんが、探偵ファイルそしてあぶない探偵を世に知らしめたネタ、当時一読者だった自分も空いた口が塞がらない程の衝撃を受けたもんです。
しかしそんな事も忘れ、先日ホームセンターでネタ探しに勤しんでいたところ、俺の目に飛び込んできたのがコイツ
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しかしそんな事も忘れ、先日ホームセンターでネタ探しに勤しんでいたところ、俺の目に飛び込んできたのがコイツ
「ニューファイヤーパンチ119」検証!
オーリーシリーズ
いまさら説明するまでもありませんが、探偵ファイルそしてあぶない探偵を世に知らしめたネタ、当時一読者だった自分も空いた口が塞がらない程の衝撃を受けたもんです。
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「ニューファイヤーパンチ119」検証!
オーリーシリーズ
いまさら説明するまでもありませんが、探偵ファイルそしてあぶない探偵を世に知らしめたネタ、当時一読者だった自分も空いた口が塞がらない程の衝撃を受けたもんです。
しかしそんな事も忘れ、先日ホームセンターでネタ探しに勤しんでいたところ、俺の目に飛び込んできたのがコイツ
いまさら説明するまでもありませんが、探偵ファイルそしてあぶない探偵を世に知らしめたネタ、当時一読者だった自分も空いた口が塞がらない程の衝撃を受けたもんです。
しかしそんな事も忘れ、先日ホームセンターでネタ探しに勤しんでいたところ、俺の目に飛び込んできたのがコイツ
“神様”との出会いと別れ、そして旅からの帰還 ドキュメンタリー『アニメ師・杉井ギサブロー』

原宿育ちの杉井ギサブロー監督。雨の明治神宮を歩きながら、
自身のアニメ人生を振り返る。
アニメ界の巨匠・杉井ギサブロー。東映動画時代に日本初の長編カラーアニメ『白蛇伝』(58)の製作現場に参加し、虫プロ移籍後には世界初の連続テレビアニメ『鉄腕アトム』(63~66)の作画・演出を担当。幻の『ルパン三世』パイロット版にも名前を連ねている。日本アニメの黎明期から活躍し、最新作『グスコーブドリの伝記』が現在公開中の現役バリバリの監督である。しかし、作家性を前面に押し出すことなく、娯楽作品を提供することに徹してきたため、長いキャリアとアニメ界への貢献度の割にはそのフィルモグラフィーがスポットライトを浴びる機会は少なかった。そんなアニメ界の偉人・ギサブローの半生をドキュメンタリーにまとめ上げたのが石岡正人監督。前作『YOYOCHU SEXと代々木忠の世界』(10)では、アテナ映像時代の師匠である伝説のAV監督“ヨヨチュウ”こと代々木忠監督の波乱に満ちた足跡を記録している。ヨヨチュウに続いて、石岡監督が「年代を重ねた、かっこいい大人の男」としてクローズアップしたのがギサブローだった。ドキュメンタリー『アニメ師・杉井ギサブロー』は至高のアニメ職人の意外な素顔、知られざる内面に迫っている。
1940年生まれのギサブロー監督は原宿育ちだ。戦後間もない原宿には米軍の宿舎が建てられ、最新のアメリカンコミックに触れるためにギサブローは米軍の敷地内で英字新聞の配達をしていた。雨の降る原宿・明治神宮の境内でビニール傘を手にしたギサブローが自身の少年期を振り返る。ギサブローが東映動画に入社したばかりのエピソードが楽しい。18歳になったギサブローは、念願叶って日本初のアニメスタジオ・東映動画に入社する。大好きなアニメーションの仕事ができることがうれしくて堪らない。毎朝早くに目が覚めてしまい、明治神宮をランニングして汗を流してから大泉学園にある東映動画に出社する。それでも、まだ誰も出社していない。新人時代のギサブローの上司となったのが、後にカリスマアニメーターとして知られることになる大塚康生だった。また、同僚だったりんたろうが当時のギサブローの印象をこう語る。「昼休みに女の子たちを集めてバトミントンをしていた。しょっちゅう遊んでた」と。新人時代からギサブローは大物の片鱗を見せていた。
東映動画では大塚康生の指導のもと、『白蛇伝』に動画マンとして参加したギサブローだが、やっと入社できたはずの東映動画をわずか3年で退職してしまう。宮崎駿、高畑勲ら錚々たる人材を輩出することになる東映動画の中で、新人時代のギサブローは動画マンとしては凡庸で、才能を発揮するには至らなかった。ギサブローは新天地を求め、“漫画の神様”手塚治虫が立ち上げたばかりの虫プロに移籍。『鉄腕アトム』のメーンスタッフとなっていく。このとき、ギサブローはショックを覚えた。手塚治虫がテレビアニメ用に考えたのが“リミッドアニメーション”というコマ数を省略した手法。東映動画ではディズニーアニメと同様の“フルアニメーション”を教わっていたギサブローの目にはひどく邪道に映った。ところが、完成した『鉄腕アトム』を観てさらに驚いた。コマ数が少ないものの、アトムは存分に暴れ回っていたのだ。従来の手法にとらわれることなかれ。その後のギサブローは『豆富小僧』(11)では3D立体アニメに挑むなど、時代や状況に応じた新しい作品づくりに挑んでいく。鉄腕アトムの目覚めは、ギサブローのアニメ職人としての覚醒が始まった瞬間でもあった。天才・手塚治虫と至高のアニメ職人・ギサブローは出会うべくして出会ったようだ。『鉄腕アトム』で大車輪の活躍を見せたギサブローは虫プロの子会社「アートフレッシュ」を後輩・出崎統らと設立し、『悟空の大冒険』(67)、『どろろ』(69)の総監督を務める。この頃、手塚治虫は「ギッちゃんみたいな人が、あと2人いてくれたらなぁ」とこぼしていたという。まさにギサブローは天才の片腕として機能していたのだ。

ギサブローにとって師匠であった“漫画の
神様”手塚治虫(1928~1989)。ギサブロー
は手塚の作家性、革新性に強く影響を受けた。
だが、天才と至高の職人は『どろろ』の製作時に衝突してしまう。アニメ版『どろろ』のバイオレンスシーンがあまりに生々しく、スポンサー側が難色を示していた。手塚治虫は現場を任せていたギサブローに方向修正するよう諭すが、逆にギサブローは手塚の世界観を守ろうとする。後にギサブローは大人向け劇場アニメ『千夜一夜物語』(69)でエロティズム漂う名シーンを担当する。“国民的人気漫画家”手塚治虫の作家性を支える重要な部分であるグロテスクさやエロティズムを、誰よりも忠実にアニメーション表現していたのがギサブローだった。虫プロ経営者としての顔も持つ手塚治虫と師匠の薫陶を受け、アニメーターとして真っすぐに突き進もうとするギサブローの衝突は避けがたいものだった。自分から離れていくギサブローを、手塚治虫はどんな気持ちで見ていたのだろうか。
アートフレッシュを退職したギサブローはグループ・タックの設立メンバーとなり、『ジャックと豆の木』(74)で劇場デビューを果たす。アニメーター1人ひとりがキャラクターを個別に作画するという画期的なスタイルで製作されたが、資金難からスタッフが脱落していくという師匠が舐めた苦渋を同じく味わうことになる。このときギサブロー35歳。仕事仲間に「かすみを喰って生きる」とうそぶき、長い長い放浪の旅に出る。ただし実際問題として“かすみ”を喰って生きていくことはできない。この空白期間にギサブローが手掛けたのは『まんが日本昔話』(75~94)のコンテづくりだった。東京に残した家族への生活費を送るために引き受けた仕事だったが、1話ごとに作画もテイストも変わるという『まんが日本昔話』の個性的なスタイルは、ギサブローにとって理想の形だったはずだ。

最新作『グスコーブドリの伝記』を手塚プロ
で製作するギサブロー。旧知のスタッフと
手塚プロとの混成チームをギサブロー
は束ねる。
空に浮かぶ雲を追うような放浪を続けたギサブローだったが、約10年に及ぶ旅の生活を経て第一線にカムバック。ここからギサブローの黄金時代が幕を開ける。あだち充原作の『ナイン』『タッチ』がテレビ版&劇場版ともに大ヒット。宮沢賢治原作の児童文学のアニメ化『銀河鉄道の夜』(85)は作品の評価と興行成績で成功を収める。ジョバンニ少年のあの世への旅と現実への帰還を幻想的に描いた『銀河鉄道の夜』はギサブローの代表作となった。世紀が変わり、ギサブローは再び宮沢賢治の児童文学を題材にした『グスコーブドリの伝記』のアニメ化に取り掛かる。ギサブロー69歳。だが、グループ・タックが倒産し製作中止寸前に追い込まれる。『グスコーブドリの伝記』は手塚プロダクションが製作を引き受けることに。師である手塚治虫はすでに亡くなっていたが、ギサブローは30数年ぶりに師・手塚治虫のもとに帰ってくることになった。
多くの人が涙した『グスコーブドリの伝記』の主人公ブドリの行動を“自己犠牲の精神”と簡単に語ってしまうことはできるが、ギサブローはそうではないと手塚プロに集まった新旧スタッフを前に説明する。火山の研究に情熱を注ぎ、冷害を防ぐために自分の身を献じるブドリを突き動かしたのは“欠落感”なのだという。
ブドリの生涯を“欠落感”という言葉で説明したということは、ギサブロー自身もまた心の中に“欠落感”を抱え込んでいるということではないのか。ギサブローにとっての欠落感とは何か。“漫画の神様”手塚治虫を師として仰ぐが、師を超えることはできないという諦観だろうか。初めての劇場公開作『ジャックと豆の木』でスタッフを繋ぎ止めることができなかった苦い思い出だろうか。それとも家族を置いて旅に出てしまったことに対する呵責の念か、自分にとっての安住の地がいまだ見つからないという浮遊感だろうか。
本作の中では、そのことには具体的には言及されない。ギサブロー本人や石岡監督に尋ねるのはヤボというものだろう。欠落感さえもエネルギーにして作品をつくり続けるギサブロー。彼の作品は、今なお新しく若々しい。
(文=長野辰次)
『アニメ師・杉井ギサブロー』
製作・監督・撮影・編集/石岡正人 音楽/渡辺崇 登場人物/杉井ギサブロー、大塚康生、手塚治虫、山本暎一、りんたろう、高橋良輔、明田川進、丸山正雄、伊藤叡、原正人、前田庸生、馬郡美保子、田代敦巳、藤田健、桜井宏、古川雅士、藤山房伸、江口摩吏介、李普螺、瀬谷新二、篠崎亨、ブンサダカ、阿部行夫、はしもとなおと
配給/マコトヤ 7月28日(土)より銀座シネパトス、京都みなみ会館ほか全国順次公開 <http://www.animeshi-movie.com>
(c)2012「アニメ師・杉井ギサブロー」製作委員会(ゴールドビュー/京都精華大学/手塚プロダクション)
●深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】INDEX
[第179回]親友=お金を貸してくれる、女友達=SEXさせてくれる!? 品性お下劣男の青春『苦役列車』
[第178回]“沢尻エリカ”という名のアトラクションムービー『ヘルタースケルター』が描く無常の世界
[第177回]毒カレー、オウム真理教、光市母子殺害……“悪魔の弁護人”と呼ばれる男の素顔『死刑弁護人』
[第176回]“芸能生活30周年”ニコラス・ケイジの会心作! 被災地に流布する暗号『ハングリー・ラビット』
[第175回]やめろと言われても、今では遅すぎたッ! 妻夫木聡&武井咲主演の過剰なる純愛劇『愛と誠』
[第174回]年間自殺者数3万人を越える現代社会への提言 自殺対策の現状を追った『希望のシグナル』
[第173回]“三島割腹事件”を若松孝二監督が映画化!『11.25自決の日 三島由紀夫と若者たち』
[第172回]実在の事件を題材にした“命の授業”『先生を流産させる会』がついに劇場公開!
[第171回]自由社会に順応できない“脱北者”の過酷な現状 無垢なる季節との決別『ムサン日記 白い犬』
[第170回] 世界興収100億突破のSF大作『ロボット』はあらゆる既成概念を破壊する!!
[第169回]“エンタの神さま”ツイ・ハークが大復活! B級映画マニアの心を焦がす『王朝の陰謀』
[第168回]人はお下劣な分だけ、強く優しくなれる!? 結婚を控えた女たちの本音『ブライズメイズ』
[第167回]行きすぎたシステム社会に警鐘を鳴らす“ユナボマー・マニフェスト”の映画化『モンスターズクラブ』
[第166回]祭りの終わりと新ステージの幕開け、3部作完結『サイタマノラッパー ロードサイドの逃亡者』
[第165回]すばらしき“コーマン野郎”の世界!『コーマン帝国』、愛と欲望の歴史
[第164回]懐かしき香り漂う、新感覚サスペンス 破滅へ突き進む男の悲劇『ドライヴ』
[第163回] 災害に備えた地下シェルターは必要? 心理ホラー『テイク・シェルター』
[第162回] 森田芳光監督の最終列車『僕達急行』人生は出会いと旅立ちのリフレイン!
[第161回] 鬼才キム・ギドクの"多重人格ショー"セルフドキュメンタリー『アリラン』
[第160回]映画創成期に散った"殉教者"への聖歌 3D映画『ヒューゴの不思議な発明』
[第159回]これはホラー? それともコメディ? 勘違い女が爆走『ヤング≒アダルト』
[第158回] ピラミッドは古代からのメッセージ!? 歴史ミステリー『ピラミッドの謎』
[第157回] 韓国映画の名匠が明かす"創作の極意"イ・チャンドン監督『ポエトリー』
[第156回] ローカル局で"伝説となった男"の生涯『木村栄文レトロスペクティブ』
[第155回] 米国に半世紀も君臨した"影の大統領" FBI初代長官『J・エドガー』
[第154回]犯罪者たちに学ぶ"人心掌握術"の奨め『アニマル・キングダム』『預言者』
[第153回]"地獄"からの生還者・板尾創路の凄み 古典落語を過激に脚色『月光ノ仮面』
[第152回]早くも2012年ベスト1映画が登場!"代理殺人"を巡る恐怖『哀しき獣』
[第151回]父殺し、自分殺し、そして再生の物語 園子温流ラブストーリー『ヒミズ』
[第150回]米国お笑い横断旅行『宇宙人ポール』人間のちっぽけな悩みはETが解決!
[第149回]70年前と変わらない日本人の精神構造『聯合艦隊司令長官 山本五十六』
[第148回]追悼......"永遠の反逆児"原田芳雄さん幻の主演作『原子力戦争』がDVD化
[第147回]"ファスト風土"を舞台にした犯罪喜劇 J・アイゼンバーグ主演『ピザボーイ』
[第146回]"正義のゾンビ"が犯罪者を貪り喰う! イラク戦争奇談『ゾンビ処刑人』
[第145回] "時代の寵児"の未ソフト化作品上映!「松江哲明グレイテスト・ヒッツ」
[第144回]原発事故を描いた『カリーナの林檎』と今関あきよし監督の背負った贖罪
[第143回]"窮屈なモラル"を脱ぎ捨てた裸の女たち 園子温監督の犯罪エロス『恋の罪』
[第142回]ノーベル賞作家・川端康成が夢想した新風俗『スリーピングビューティー』
[第141回]横暴な上司は有志社員が制裁します!『モンスター上司』のブラックな笑い
[第140回]"クソみたいな社会を変えたい!"高校生テロリストの凄春『アジアの純真』
[第139回] うつ病なんかヘーキ!? 宮崎あおい主演作『ツレがうつになりまして。』
[第138回]"神話"が生まれる瞬間を目撃せよ! 人類への黙示録『猿の惑星:創世記』
[第137回]刑務所で食する至高の味『極道めし』ヒロインの後ろ姿に、むせび泣き!
[第136回]"理想の恋人"という偶像を破壊せよ 深夜番長の劇場デビュー作『モテキ』
[第135回]"城定秀夫監督、ブレイク前夜の予感! 闘争本能を呼び覚ます『タナトス』
[第134回]"人間失格"の道を選んだ映画監督の業 林由美香の最新主演作『監督失格』
[第133回]ホラ吹きのホラを見破る特異な職能 ポランスキー監督『ゴーストライター』
[第132回]芦田愛菜、6歳にして危険な魅力!? 子連れで全力疾走『うさぎドロップ』
[第131回]元"暴走族"が書いた旧友への鎮魂歌 青春懺悔録『アメイジング グレイス』
[第130回]V・ギャロ主演のサバイバルグルメ!? 『エッセンシャル・キリング』
[第129回]『キック・アス』より悪趣味で泣ける 中年男の悪ノリ暴走劇『スーパー!』
[第128回]この夏の清涼剤、地方少女のダンス成長記『あぜみちジャンピンッ!』
[第127回]竹ヤリで世界進出"スシタイフーン"『エイリアンVSニンジャ』ほか逆上陸
[第126回]イーモウ監督、久々のアイドル映画 中華的妹萌え『サンザシの樹の下で』
[第125回]ナタリー・ポートマン vs. ヘビメタ野郎 人気女優の隠し球『メタルヘッド』
[第124回]黒澤明の名作『生きる』のラテン版! ヤモメ男が残した遺産『BIUTIFUL』
[第123回]北国で93年間営業を続ける"大黒座"と町の記録『小さな町の小さな映画館』
[第122回]新幹線がすれ違う瞬間、願いが叶う? 小学生の目線で描かれた『奇跡』
[第121回]理想と情熱がもたらした"痛い現実" 青春の蹉跌『マイ・バック・ページ』
[第120回]胸に響く金言"プロとは手を抜くこと" 職人秘話『アトムの足音が聞こえる』
[第119回]危険な出会い、井口昇ミーツ仲村みう 悪夢の遊園地『富江 アンリミテッド』
[第118回]ナタリー・ポートマン"第1章"の終幕 虚実が攻め合う『ブラック・スワン』
[第117回]"セカイ"を旅立った少女の地底探検記 新海誠監督の新作『星を追う子ども』
[第116回] 美少女たちの輝きが脳裏から離れない。青春ムービー『魔法少女を忘れない』
[第115回] 恋愛が与える"陶酔"とリアルな"痛み"サブカル活劇『スコット・ピルグリム』
[第114回]妄想、空想、そして現実からの大脱走 美少女革命『エンジェル ウォーズ』
[第113回]"3.11"後の新しい映画モデルとなるか『劇場版 神聖かまってちゃん』の挑戦
[第112回]マスコミが讃えた"楽園"のその後、ひとりの少女の成長記録『愛しきソナ』
[第111回]閉鎖的な"村社会"をブチ破ったれ! 韓流サバイバル劇『ビー・デビル』
[第110回]"粋"を愛したフランスの伯父さん J・タチ主演『イリュージョニスト』
[第109回]自分にとって家族は敵か、味方か? オスカー2冠受賞『ザ・ファイター』
[第108回]コーエン兄弟『トゥルー・グリット』40年で変化した"米国のヒーロー像"
[第107回]ジョニー・デップが愛した"極道記者" 『GONZO』奇人がスターだった時代
[第106回] 巨匠イーストウッド監督の異色作! "あの世"はあるか?『ヒア アフター』
[第105回] キレ味、喉ごしが違うアクション! 黒帯美少女の"涙拳"が炸裂『KG』
[第104回] 高齢化するニートはどこに行くのか? "戸塚校長"のその後『平成ジレンマ』
[第103回]堀北真希&高良健吾主演作『白夜行』闇に生きる"影男"の密やかなる喜び
[第102回]園子温の劇薬ムービー『冷たい熱帯魚』"救いのない結末"という名の救い
[第101回] NHKが放映しない"裏プロジェクトX" AV界のカリスマ監督『YOYOCHU』
[第100回]エロスとタブーを交配した"至高の美女" 禁断のサイエンスホラー『スプライス』
[第99回]2010年に活躍した女優を勝手に表彰! 満島ひかりに"面倒くさい女"大賞を
[第98回]大人だって"ドラえもん"にいて欲しい 残念男の逆転劇『エリックを探して』
[第97回]平凡な高校生デイヴは2度変身する!原点回帰のヒーロー『キック・アス』
[第96回]村上春樹の超絶ベストセラーの映画化『ノルウェイの森』はどこにある?
[第95回]実在した"奇妙な高額バイト"の顛末 心理サスペンス『エクスペリメント』
[第94回]"アル中"カメラマンの泣き笑い人生『酔いがさめたら、うちに帰ろう。』
[第93回]朝ドラと異なる映画『ゲゲゲの女房』ゴールなき"貧乏耐久"2人3脚走
[第92回]バラエティーでの実績は通用するか? テリー伊藤の初監督作『10億円稼ぐ』
[第91回] 不謹慎なる社会派エンタテイメント『裁判長!ここは懲役4年でどうすか』
[第90回]"世界のナベアツ"大阪府知事に就任! 政治コメディ『さらば愛しの大統領』
[第89回]自分の恋愛もプロデュースする女優、ドリュー・バリモア主演『遠距離恋愛』
[第88回]スタローンが立ち上げた"筋肉共和国"男たちの祭典『エクスペンダブルズ』
[第87回]元"おはガール"安藤聖の再起動ドラマ 就職氷河期を生きる『バカがウラヤマシイ』
[第86回]マイノリティーは"理想郷"を目指す。筒井文学の金字塔『七瀬ふたたび』
[第85回]清純派・佐藤寛子が美しく"変態"! 官能サスペンス『ヌードの夜──』
[第84回]死を意識して、ギラギラ輝く男たち! 三池節、大バクハツ『十三人の刺客』
[第83回] 女を食い物にする男どもは全員処刑! モダン社会の闇を暴く『ミレニアム』
[第82回] "企画AV女優"たちの青春残酷物語 性なる鎮魂劇『名前のない女たち』
[第81回]猫を見れば、人間社会が見えてくる! 世界の人気猫大集合『ネコを探して』
[第80回]原恵一監督の新作は辛口ファンタジー 退屈な"日常生活"を彩る『カラフル』
[第79回]米軍に実在した"超能力部隊"の真実!? ムー民、必見『ヤギと男と男と壁と』
[第78回]戦場から帰還した夫は"芋虫男"だった! ヤクザ監督の反戦映画『キャタピラー』
[第77回] 白ユリの花開くガールズの妖しい世界 H系ホラー『ジェニファーズ・ボディ』
[第76回] 爽やか系青春ゾンビ映画にホロリ......夏休みは『ゾンビランド』に集結せよ
[第75回] "生きる"とは"見苦しい"ということ 藤沢周平の時代活劇『必死剣 鳥刺し』
[第74回]初恋の美少女は200歳の吸血鬼だった! 北欧産のホラー映画『ぼくのエリ』
[第73回] "三億円事件"の真相を解き明かす! 桜タブーに挑んだ『ロストクライム』
[第72回/特別編] 上映反対で揺れる問題作『ザ・コーヴ』"渦中の人"リック・オバリー氏の主張
[第71回] 女子にモテモテになる方法、教えます。軟派少年の実話物語『ソフトボーイ』
[第70回] 下町育ちの"北野少年"が見た現代社会 人間同士の食物連鎖『アウトレイジ』
[第69回] "リアルと虚構の狭間"を生きる男、アントニオ猪木初主演作『アカシア』
[第68回] ヒーローも神もいない現代社会の惨劇 井筒監督の問題作『ヒーローショー』
[第67回] アイドルが地獄で微笑む『戦闘少女』ギャグ×血しぶき×殺陣の特盛り丼!
[第66回]アナーキーな"社歌"で生産性アップ! 満島ひかり大進撃『川の底からこんにちは』
[第65回]超ヘビー級なシリアス劇『プレシャス』"家族"という名の地獄から脱出せよ
[第64回]乱れ咲く"悪の華"ゼブラクイーン! 仲里依紗が過激変身『ゼブラーマン2』
[第63回] オタク王が見出した"夢と現実"の接点 ティム・バートン監督作『アリス──』
[第62回] バッドテイストな感動作『第9地区』 アナタはエビ人間とお友達になれるか?
[第61回]スコセッシ監督の犯罪アトラクション『シャッターアイランド』へようこそ!
[第60回]宮崎あおいの"映画代表作"が誕生! 毒を呑んでも生き続けよ『ソラニン』
[第59回]"おっぱいアート"は世界を救えるか? 母乳戦士の記録『桃色のジャンヌ・ダルク』
[第58回]現代に甦った"梶原一騎ワールド"韓流ステゴロ映画『息もできない』
[第57回]命知らずの変態レポーター、中東へ! 史上最大のどっきり?『ブルーノ』
[第56回]仲里依紗がアニメから実写へと跳躍! 母娘2代の時空旅行『時をかける少女』
[第55回]ビグロー監督はキャメロンより硬派! 人間爆弾の恐怖『ハート・ロッカー』
[第54回] "空気を読む"若者の悲劇『パレード』楽しいルームシェア生活の行き先は?
[第53回]社会の"生け贄"に選ばれた男の逃亡劇 堺雅人主演『ゴールデンスランバー』
[第52回]『男はつらいよ』の別エンディング? "寅さん"の最期を描く『おとうと』
[第51回]ひとり相撲なら無敵のチャンピオン! 童貞暴走劇『ボーイズ・オン・ザ・ラン』
[第50回]ヒース・レジャーが最後に見た夢の世界 理想と欲望が渦巻く『Dr.パルナサスの鏡』
[第49回]トニー・ジャーは本気なんジャー! CGなしの狂乱劇再び『マッハ!弐』
[第48回]全米"オシャレ番長"ズーイー、見参! 草食系に捧ぐ『(500日)のサマー』
[第47回]市川崑監督&水谷豊"幻の名作"『幸福』28年の歳月を経て、初のパッケージ化
[第46回]押井守監督、大いなる方向転換か? 黒木メイサ主演『アサルトガールズ』
[第45回]ドラッグ漬けの芸能関係者必見!"神の子"の復活を追う『マラドーナ』
[第44回] 暴走する"システム"が止まらない! マイケル・ムーア監督『キャピタリズム』
[第43回]"人は二度死ぬ"という独自の死生観『ガマの油』役所広司の監督ぶりは?
[第42回]誰もが共感、あるあるコメディー! 2ちゃんねる発『ブラック会社』
[第41回]タラとブラピが組むと、こーなった!! 戦争奇談『イングロリアス・バスターズ』
[第40回]"涅槃の境地"のラストシーンに唖然! 引退を賭けた角川春樹監督『笑う警官』
[第39回]伝説の男・松田優作は今も生きている 20回忌ドキュメント『SOUL RED』
[第38回]海より深い"ドメスティック・ラブ"ポン・ジュノ監督『母なる証明』
[第37回]チャン・ツィイーが放つフェロモン爆撃 悪女注意報発令せり!『ホースメン』
[第36回]『ソウ』の監督が放つ激痛バイオレンス やりすぎベーコン!『狼の死刑宣告』
[第35回]"負け組人生"から抜け出したい!! 藤原竜也主演『カイジ 人生逆転ゲーム』
[第34回]2兆円ペット産業の"開かずの間"に迫る ドキュメンタリー『犬と猫と人間と』
[第33回]"女神降臨"ペ・ドゥナの裸体が神々しい 空っぽな心に響く都市の寓話『空気人形』
[第32回]電気仕掛けのパンティをはくヒロイン R15コメディ『男と女の不都合な真実』
[第31回]萩原健一、松方弘樹の助演陣が過剰すぎ! 小栗旬主演の時代活劇『TAJOMARU』
[第30回]松本人志監督・主演第2作『しんぼる』 閉塞状況の中で踊り続ける男の悲喜劇
[第29回]シビアな現実を商品化してしまう才女、西原理恵子の自叙伝『女の子ものがたり』
[第28回]"おねマス"のマッコイ斉藤プレゼンツ 不謹慎さが爆笑を呼ぶ『上島ジェーン』
[第27回]究極料理を超えた"極地料理"に舌鼓! 納涼&グルメ映画『南極料理人』
[第26回]ハチは"失われた少年時代"のアイコン ハリウッド版『HACHI』に涙腺崩壊!
[第25回]白熱! 女同士のゴツゴツエゴバトル 金子修介監督の歌曲劇『プライド』
[第24回]悪意と善意が反転する"仮想空間"細田守監督『サマーウォーズ』
[第23回]沖縄に"精霊が暮らす楽園"があった! 中江裕司監督『真夏の夜の夢』
[第22回]"最強のライブバンド"の底力発揮! ストーンズ『シャイン・ア・ライト』
[第21回]身長15mの"巨大娘"に抱かれたい! 3Dアニメ『モンスターvsエイリアン』
[第20回]ウディ・アレンのヨハンソンいじりが冴え渡る!『それでも恋するバルセロナ』
[第19回]ケイト姐さんが"DTハンター"に! オスカー受賞の官能作『愛を読むひと』
[第18回]1万枚の段ボールで建てた"夢の砦"男のロマンここにあり『築城せよ!』
[第17回]地獄から甦った男のセミドキュメント ミッキー・ローク『レスラー』
[第16回]人生がちょっぴり楽しくなる特効薬 三木聡"脱力"劇場『インスタント沼』
[第15回]"裁判員制度"が始まる今こそ注目 死刑執行を克明に再現した『休暇』
[第14回]生傷美少女の危険な足技に痺れたい! タイ発『チョコレート・ファイター』
[第13回]風俗嬢を狙う快楽殺人鬼の恐怖! 極限の韓流映画『チェイサー』
[第12回]お姫様のハートを盗んだ男の悲哀 紀里谷監督の歴史奇談『GOEMON』
[第11回]美人女優は"下ネタ"でこそ輝く! ファレリー兄弟『ライラにお手あげ』
[第10回]ジャッキー・チェンの"暗黒面"? 中国で上映禁止『新宿インシデント』
[第9回]胸の谷間に"桃源郷"を見た! 綾瀬はるか『おっぱいバレー』
[第8回]"都市伝説"は映画と結びつく 白石晃士監督『オカルト』『テケテケ』
[第7回]少女たちの壮絶サバイバル!楳図かずおワールド『赤んぼ少女』
[第6回]派遣の"叫び"がこだまする現代版蟹工船『遭難フリーター』
[第5回]三池崇史監督『ヤッターマン』で深田恭子が"倒錯美"の世界へ
[第4回]フランス、中国、日本......世界各国のタブーを暴いた劇映画続々
[第3回]水野晴郎の遺作『ギララの逆襲』岡山弁で語った最後の台詞は......
[第2回]『チェンジリング』そしてイーストウッドは"映画の神様"となった
[第1回]堤幸彦版『20世紀少年』に漂うフェイクならではの哀愁と美学
“神様”との出会いと別れ、そして旅からの帰還 ドキュメンタリー『アニメ師・杉井ギサブロー』

原宿育ちの杉井ギサブロー監督。雨の明治神宮を歩きながら、
自身のアニメ人生を振り返る。
アニメ界の巨匠・杉井ギサブロー。東映動画時代に日本初の長編カラーアニメ『白蛇伝』(58)の製作現場に参加し、虫プロ移籍後には世界初の連続テレビアニメ『鉄腕アトム』(63~66)の作画・演出を担当。幻の『ルパン三世』パイロット版にも名前を連ねている。日本アニメの黎明期から活躍し、最新作『グスコーブドリの伝記』が現在公開中の現役バリバリの監督である。しかし、作家性を前面に押し出すことなく、娯楽作品を提供することに徹してきたため、長いキャリアとアニメ界への貢献度の割にはそのフィルモグラフィーがスポットライトを浴びる機会は少なかった。そんなアニメ界の偉人・ギサブローの半生をドキュメンタリーにまとめ上げたのが石岡正人監督。前作『YOYOCHU SEXと代々木忠の世界』(10)では、アテナ映像時代の師匠である伝説のAV監督“ヨヨチュウ”こと代々木忠監督の波乱に満ちた足跡を記録している。ヨヨチュウに続いて、石岡監督が「年代を重ねた、かっこいい大人の男」としてクローズアップしたのがギサブローだった。ドキュメンタリー『アニメ師・杉井ギサブロー』は至高のアニメ職人の意外な素顔、知られざる内面に迫っている。
1940年生まれのギサブロー監督は原宿育ちだ。戦後間もない原宿には米軍の宿舎が建てられ、最新のアメリカンコミックに触れるためにギサブローは米軍の敷地内で英字新聞の配達をしていた。雨の降る原宿・明治神宮の境内でビニール傘を手にしたギサブローが自身の少年期を振り返る。ギサブローが東映動画に入社したばかりのエピソードが楽しい。18歳になったギサブローは、念願叶って日本初のアニメスタジオ・東映動画に入社する。大好きなアニメーションの仕事ができることがうれしくて堪らない。毎朝早くに目が覚めてしまい、明治神宮をランニングして汗を流してから大泉学園にある東映動画に出社する。それでも、まだ誰も出社していない。新人時代のギサブローの上司となったのが、後にカリスマアニメーターとして知られることになる大塚康生だった。また、同僚だったりんたろうが当時のギサブローの印象をこう語る。「昼休みに女の子たちを集めてバトミントンをしていた。しょっちゅう遊んでた」と。新人時代からギサブローは大物の片鱗を見せていた。
東映動画では大塚康生の指導のもと、『白蛇伝』に動画マンとして参加したギサブローだが、やっと入社できたはずの東映動画をわずか3年で退職してしまう。宮崎駿、高畑勲ら錚々たる人材を輩出することになる東映動画の中で、新人時代のギサブローは動画マンとしては凡庸で、才能を発揮するには至らなかった。ギサブローは新天地を求め、“漫画の神様”手塚治虫が立ち上げたばかりの虫プロに移籍。『鉄腕アトム』のメーンスタッフとなっていく。このとき、ギサブローはショックを覚えた。手塚治虫がテレビアニメ用に考えたのが“リミッドアニメーション”というコマ数を省略した手法。東映動画ではディズニーアニメと同様の“フルアニメーション”を教わっていたギサブローの目にはひどく邪道に映った。ところが、完成した『鉄腕アトム』を観てさらに驚いた。コマ数が少ないものの、アトムは存分に暴れ回っていたのだ。従来の手法にとらわれることなかれ。その後のギサブローは『豆富小僧』(11)では3D立体アニメに挑むなど、時代や状況に応じた新しい作品づくりに挑んでいく。鉄腕アトムの目覚めは、ギサブローのアニメ職人としての覚醒が始まった瞬間でもあった。天才・手塚治虫と至高のアニメ職人・ギサブローは出会うべくして出会ったようだ。『鉄腕アトム』で大車輪の活躍を見せたギサブローは虫プロの子会社「アートフレッシュ」を後輩・出崎統らと設立し、『悟空の大冒険』(67)、『どろろ』(69)の総監督を務める。この頃、手塚治虫は「ギッちゃんみたいな人が、あと2人いてくれたらなぁ」とこぼしていたという。まさにギサブローは天才の片腕として機能していたのだ。

ギサブローにとって師匠であった“漫画の
神様”手塚治虫(1928~1989)。ギサブロー
は手塚の作家性、革新性に強く影響を受けた。
だが、天才と至高の職人は『どろろ』の製作時に衝突してしまう。アニメ版『どろろ』のバイオレンスシーンがあまりに生々しく、スポンサー側が難色を示していた。手塚治虫は現場を任せていたギサブローに方向修正するよう諭すが、逆にギサブローは手塚の世界観を守ろうとする。後にギサブローは大人向け劇場アニメ『千夜一夜物語』(69)でエロティズム漂う名シーンを担当する。“国民的人気漫画家”手塚治虫の作家性を支える重要な部分であるグロテスクさやエロティズムを、誰よりも忠実にアニメーション表現していたのがギサブローだった。虫プロ経営者としての顔も持つ手塚治虫と師匠の薫陶を受け、アニメーターとして真っすぐに突き進もうとするギサブローの衝突は避けがたいものだった。自分から離れていくギサブローを、手塚治虫はどんな気持ちで見ていたのだろうか。
アートフレッシュを退職したギサブローはグループ・タックの設立メンバーとなり、『ジャックと豆の木』(74)で劇場デビューを果たす。アニメーター1人ひとりがキャラクターを個別に作画するという画期的なスタイルで製作されたが、資金難からスタッフが脱落していくという師匠が舐めた苦渋を同じく味わうことになる。このときギサブロー35歳。仕事仲間に「かすみを喰って生きる」とうそぶき、長い長い放浪の旅に出る。ただし実際問題として“かすみ”を喰って生きていくことはできない。この空白期間にギサブローが手掛けたのは『まんが日本昔話』(75~94)のコンテづくりだった。東京に残した家族への生活費を送るために引き受けた仕事だったが、1話ごとに作画もテイストも変わるという『まんが日本昔話』の個性的なスタイルは、ギサブローにとって理想の形だったはずだ。

最新作『グスコーブドリの伝記』を手塚プロ
で製作するギサブロー。旧知のスタッフと
手塚プロとの混成チームをギサブロー
は束ねる。
空に浮かぶ雲を追うような放浪を続けたギサブローだったが、約10年に及ぶ旅の生活を経て第一線にカムバック。ここからギサブローの黄金時代が幕を開ける。あだち充原作の『ナイン』『タッチ』がテレビ版&劇場版ともに大ヒット。宮沢賢治原作の児童文学のアニメ化『銀河鉄道の夜』(85)は作品の評価と興行成績で成功を収める。ジョバンニ少年のあの世への旅と現実への帰還を幻想的に描いた『銀河鉄道の夜』はギサブローの代表作となった。世紀が変わり、ギサブローは再び宮沢賢治の児童文学を題材にした『グスコーブドリの伝記』のアニメ化に取り掛かる。ギサブロー69歳。だが、グループ・タックが倒産し製作中止寸前に追い込まれる。『グスコーブドリの伝記』は手塚プロダクションが製作を引き受けることに。師である手塚治虫はすでに亡くなっていたが、ギサブローは30数年ぶりに師・手塚治虫のもとに帰ってくることになった。
多くの人が涙した『グスコーブドリの伝記』の主人公ブドリの行動を“自己犠牲の精神”と簡単に語ってしまうことはできるが、ギサブローはそうではないと手塚プロに集まった新旧スタッフを前に説明する。火山の研究に情熱を注ぎ、冷害を防ぐために自分の身を献じるブドリを突き動かしたのは“欠落感”なのだという。
ブドリの生涯を“欠落感”という言葉で説明したということは、ギサブロー自身もまた心の中に“欠落感”を抱え込んでいるということではないのか。ギサブローにとっての欠落感とは何か。“漫画の神様”手塚治虫を師として仰ぐが、師を超えることはできないという諦観だろうか。初めての劇場公開作『ジャックと豆の木』でスタッフを繋ぎ止めることができなかった苦い思い出だろうか。それとも家族を置いて旅に出てしまったことに対する呵責の念か、自分にとっての安住の地がいまだ見つからないという浮遊感だろうか。
本作の中では、そのことには具体的には言及されない。ギサブロー本人や石岡監督に尋ねるのはヤボというものだろう。欠落感さえもエネルギーにして作品をつくり続けるギサブロー。彼の作品は、今なお新しく若々しい。
(文=長野辰次)
『アニメ師・杉井ギサブロー』
製作・監督・撮影・編集/石岡正人 音楽/渡辺崇 登場人物/杉井ギサブロー、大塚康生、手塚治虫、山本暎一、りんたろう、高橋良輔、明田川進、丸山正雄、伊藤叡、原正人、前田庸生、馬郡美保子、田代敦巳、藤田健、桜井宏、古川雅士、藤山房伸、江口摩吏介、李普螺、瀬谷新二、篠崎亨、ブンサダカ、阿部行夫、はしもとなおと
配給/マコトヤ 7月28日(土)より銀座シネパトス、京都みなみ会館ほか全国順次公開 <http://www.animeshi-movie.com>
(c)2012「アニメ師・杉井ギサブロー」製作委員会(ゴールドビュー/京都精華大学/手塚プロダクション)
●深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】INDEX
[第179回]親友=お金を貸してくれる、女友達=SEXさせてくれる!? 品性お下劣男の青春『苦役列車』
[第178回]“沢尻エリカ”という名のアトラクションムービー『ヘルタースケルター』が描く無常の世界
[第177回]毒カレー、オウム真理教、光市母子殺害……“悪魔の弁護人”と呼ばれる男の素顔『死刑弁護人』
[第176回]“芸能生活30周年”ニコラス・ケイジの会心作! 被災地に流布する暗号『ハングリー・ラビット』
[第175回]やめろと言われても、今では遅すぎたッ! 妻夫木聡&武井咲主演の過剰なる純愛劇『愛と誠』
[第174回]年間自殺者数3万人を越える現代社会への提言 自殺対策の現状を追った『希望のシグナル』
[第173回]“三島割腹事件”を若松孝二監督が映画化!『11.25自決の日 三島由紀夫と若者たち』
[第172回]実在の事件を題材にした“命の授業”『先生を流産させる会』がついに劇場公開!
[第171回]自由社会に順応できない“脱北者”の過酷な現状 無垢なる季節との決別『ムサン日記 白い犬』
[第170回] 世界興収100億突破のSF大作『ロボット』はあらゆる既成概念を破壊する!!
[第169回]“エンタの神さま”ツイ・ハークが大復活! B級映画マニアの心を焦がす『王朝の陰謀』
[第168回]人はお下劣な分だけ、強く優しくなれる!? 結婚を控えた女たちの本音『ブライズメイズ』
[第167回]行きすぎたシステム社会に警鐘を鳴らす“ユナボマー・マニフェスト”の映画化『モンスターズクラブ』
[第166回]祭りの終わりと新ステージの幕開け、3部作完結『サイタマノラッパー ロードサイドの逃亡者』
[第165回]すばらしき“コーマン野郎”の世界!『コーマン帝国』、愛と欲望の歴史
[第164回]懐かしき香り漂う、新感覚サスペンス 破滅へ突き進む男の悲劇『ドライヴ』
[第163回] 災害に備えた地下シェルターは必要? 心理ホラー『テイク・シェルター』
[第162回] 森田芳光監督の最終列車『僕達急行』人生は出会いと旅立ちのリフレイン!
[第161回] 鬼才キム・ギドクの"多重人格ショー"セルフドキュメンタリー『アリラン』
[第160回]映画創成期に散った"殉教者"への聖歌 3D映画『ヒューゴの不思議な発明』
[第159回]これはホラー? それともコメディ? 勘違い女が爆走『ヤング≒アダルト』
[第158回] ピラミッドは古代からのメッセージ!? 歴史ミステリー『ピラミッドの謎』
[第157回] 韓国映画の名匠が明かす"創作の極意"イ・チャンドン監督『ポエトリー』
[第156回] ローカル局で"伝説となった男"の生涯『木村栄文レトロスペクティブ』
[第155回] 米国に半世紀も君臨した"影の大統領" FBI初代長官『J・エドガー』
[第154回]犯罪者たちに学ぶ"人心掌握術"の奨め『アニマル・キングダム』『預言者』
[第153回]"地獄"からの生還者・板尾創路の凄み 古典落語を過激に脚色『月光ノ仮面』
[第152回]早くも2012年ベスト1映画が登場!"代理殺人"を巡る恐怖『哀しき獣』
[第151回]父殺し、自分殺し、そして再生の物語 園子温流ラブストーリー『ヒミズ』
[第150回]米国お笑い横断旅行『宇宙人ポール』人間のちっぽけな悩みはETが解決!
[第149回]70年前と変わらない日本人の精神構造『聯合艦隊司令長官 山本五十六』
[第148回]追悼......"永遠の反逆児"原田芳雄さん幻の主演作『原子力戦争』がDVD化
[第147回]"ファスト風土"を舞台にした犯罪喜劇 J・アイゼンバーグ主演『ピザボーイ』
[第146回]"正義のゾンビ"が犯罪者を貪り喰う! イラク戦争奇談『ゾンビ処刑人』
[第145回] "時代の寵児"の未ソフト化作品上映!「松江哲明グレイテスト・ヒッツ」
[第144回]原発事故を描いた『カリーナの林檎』と今関あきよし監督の背負った贖罪
[第143回]"窮屈なモラル"を脱ぎ捨てた裸の女たち 園子温監督の犯罪エロス『恋の罪』
[第142回]ノーベル賞作家・川端康成が夢想した新風俗『スリーピングビューティー』
[第141回]横暴な上司は有志社員が制裁します!『モンスター上司』のブラックな笑い
[第140回]"クソみたいな社会を変えたい!"高校生テロリストの凄春『アジアの純真』
[第139回] うつ病なんかヘーキ!? 宮崎あおい主演作『ツレがうつになりまして。』
[第138回]"神話"が生まれる瞬間を目撃せよ! 人類への黙示録『猿の惑星:創世記』
[第137回]刑務所で食する至高の味『極道めし』ヒロインの後ろ姿に、むせび泣き!
[第136回]"理想の恋人"という偶像を破壊せよ 深夜番長の劇場デビュー作『モテキ』
[第135回]"城定秀夫監督、ブレイク前夜の予感! 闘争本能を呼び覚ます『タナトス』
[第134回]"人間失格"の道を選んだ映画監督の業 林由美香の最新主演作『監督失格』
[第133回]ホラ吹きのホラを見破る特異な職能 ポランスキー監督『ゴーストライター』
[第132回]芦田愛菜、6歳にして危険な魅力!? 子連れで全力疾走『うさぎドロップ』
[第131回]元"暴走族"が書いた旧友への鎮魂歌 青春懺悔録『アメイジング グレイス』
[第130回]V・ギャロ主演のサバイバルグルメ!? 『エッセンシャル・キリング』
[第129回]『キック・アス』より悪趣味で泣ける 中年男の悪ノリ暴走劇『スーパー!』
[第128回]この夏の清涼剤、地方少女のダンス成長記『あぜみちジャンピンッ!』
[第127回]竹ヤリで世界進出"スシタイフーン"『エイリアンVSニンジャ』ほか逆上陸
[第126回]イーモウ監督、久々のアイドル映画 中華的妹萌え『サンザシの樹の下で』
[第125回]ナタリー・ポートマン vs. ヘビメタ野郎 人気女優の隠し球『メタルヘッド』
[第124回]黒澤明の名作『生きる』のラテン版! ヤモメ男が残した遺産『BIUTIFUL』
[第123回]北国で93年間営業を続ける"大黒座"と町の記録『小さな町の小さな映画館』
[第122回]新幹線がすれ違う瞬間、願いが叶う? 小学生の目線で描かれた『奇跡』
[第121回]理想と情熱がもたらした"痛い現実" 青春の蹉跌『マイ・バック・ページ』
[第120回]胸に響く金言"プロとは手を抜くこと" 職人秘話『アトムの足音が聞こえる』
[第119回]危険な出会い、井口昇ミーツ仲村みう 悪夢の遊園地『富江 アンリミテッド』
[第118回]ナタリー・ポートマン"第1章"の終幕 虚実が攻め合う『ブラック・スワン』
[第117回]"セカイ"を旅立った少女の地底探検記 新海誠監督の新作『星を追う子ども』
[第116回] 美少女たちの輝きが脳裏から離れない。青春ムービー『魔法少女を忘れない』
[第115回] 恋愛が与える"陶酔"とリアルな"痛み"サブカル活劇『スコット・ピルグリム』
[第114回]妄想、空想、そして現実からの大脱走 美少女革命『エンジェル ウォーズ』
[第113回]"3.11"後の新しい映画モデルとなるか『劇場版 神聖かまってちゃん』の挑戦
[第112回]マスコミが讃えた"楽園"のその後、ひとりの少女の成長記録『愛しきソナ』
[第111回]閉鎖的な"村社会"をブチ破ったれ! 韓流サバイバル劇『ビー・デビル』
[第110回]"粋"を愛したフランスの伯父さん J・タチ主演『イリュージョニスト』
[第109回]自分にとって家族は敵か、味方か? オスカー2冠受賞『ザ・ファイター』
[第108回]コーエン兄弟『トゥルー・グリット』40年で変化した"米国のヒーロー像"
[第107回]ジョニー・デップが愛した"極道記者" 『GONZO』奇人がスターだった時代
[第106回] 巨匠イーストウッド監督の異色作! "あの世"はあるか?『ヒア アフター』
[第105回] キレ味、喉ごしが違うアクション! 黒帯美少女の"涙拳"が炸裂『KG』
[第104回] 高齢化するニートはどこに行くのか? "戸塚校長"のその後『平成ジレンマ』
[第103回]堀北真希&高良健吾主演作『白夜行』闇に生きる"影男"の密やかなる喜び
[第102回]園子温の劇薬ムービー『冷たい熱帯魚』"救いのない結末"という名の救い
[第101回] NHKが放映しない"裏プロジェクトX" AV界のカリスマ監督『YOYOCHU』
[第100回]エロスとタブーを交配した"至高の美女" 禁断のサイエンスホラー『スプライス』
[第99回]2010年に活躍した女優を勝手に表彰! 満島ひかりに"面倒くさい女"大賞を
[第98回]大人だって"ドラえもん"にいて欲しい 残念男の逆転劇『エリックを探して』
[第97回]平凡な高校生デイヴは2度変身する!原点回帰のヒーロー『キック・アス』
[第96回]村上春樹の超絶ベストセラーの映画化『ノルウェイの森』はどこにある?
[第95回]実在した"奇妙な高額バイト"の顛末 心理サスペンス『エクスペリメント』
[第94回]"アル中"カメラマンの泣き笑い人生『酔いがさめたら、うちに帰ろう。』
[第93回]朝ドラと異なる映画『ゲゲゲの女房』ゴールなき"貧乏耐久"2人3脚走
[第92回]バラエティーでの実績は通用するか? テリー伊藤の初監督作『10億円稼ぐ』
[第91回] 不謹慎なる社会派エンタテイメント『裁判長!ここは懲役4年でどうすか』
[第90回]"世界のナベアツ"大阪府知事に就任! 政治コメディ『さらば愛しの大統領』
[第89回]自分の恋愛もプロデュースする女優、ドリュー・バリモア主演『遠距離恋愛』
[第88回]スタローンが立ち上げた"筋肉共和国"男たちの祭典『エクスペンダブルズ』
[第87回]元"おはガール"安藤聖の再起動ドラマ 就職氷河期を生きる『バカがウラヤマシイ』
[第86回]マイノリティーは"理想郷"を目指す。筒井文学の金字塔『七瀬ふたたび』
[第85回]清純派・佐藤寛子が美しく"変態"! 官能サスペンス『ヌードの夜──』
[第84回]死を意識して、ギラギラ輝く男たち! 三池節、大バクハツ『十三人の刺客』
[第83回] 女を食い物にする男どもは全員処刑! モダン社会の闇を暴く『ミレニアム』
[第82回] "企画AV女優"たちの青春残酷物語 性なる鎮魂劇『名前のない女たち』
[第81回]猫を見れば、人間社会が見えてくる! 世界の人気猫大集合『ネコを探して』
[第80回]原恵一監督の新作は辛口ファンタジー 退屈な"日常生活"を彩る『カラフル』
[第79回]米軍に実在した"超能力部隊"の真実!? ムー民、必見『ヤギと男と男と壁と』
[第78回]戦場から帰還した夫は"芋虫男"だった! ヤクザ監督の反戦映画『キャタピラー』
[第77回] 白ユリの花開くガールズの妖しい世界 H系ホラー『ジェニファーズ・ボディ』
[第76回] 爽やか系青春ゾンビ映画にホロリ......夏休みは『ゾンビランド』に集結せよ
[第75回] "生きる"とは"見苦しい"ということ 藤沢周平の時代活劇『必死剣 鳥刺し』
[第74回]初恋の美少女は200歳の吸血鬼だった! 北欧産のホラー映画『ぼくのエリ』
[第73回] "三億円事件"の真相を解き明かす! 桜タブーに挑んだ『ロストクライム』
[第72回/特別編] 上映反対で揺れる問題作『ザ・コーヴ』"渦中の人"リック・オバリー氏の主張
[第71回] 女子にモテモテになる方法、教えます。軟派少年の実話物語『ソフトボーイ』
[第70回] 下町育ちの"北野少年"が見た現代社会 人間同士の食物連鎖『アウトレイジ』
[第69回] "リアルと虚構の狭間"を生きる男、アントニオ猪木初主演作『アカシア』
[第68回] ヒーローも神もいない現代社会の惨劇 井筒監督の問題作『ヒーローショー』
[第67回] アイドルが地獄で微笑む『戦闘少女』ギャグ×血しぶき×殺陣の特盛り丼!
[第66回]アナーキーな"社歌"で生産性アップ! 満島ひかり大進撃『川の底からこんにちは』
[第65回]超ヘビー級なシリアス劇『プレシャス』"家族"という名の地獄から脱出せよ
[第64回]乱れ咲く"悪の華"ゼブラクイーン! 仲里依紗が過激変身『ゼブラーマン2』
[第63回] オタク王が見出した"夢と現実"の接点 ティム・バートン監督作『アリス──』
[第62回] バッドテイストな感動作『第9地区』 アナタはエビ人間とお友達になれるか?
[第61回]スコセッシ監督の犯罪アトラクション『シャッターアイランド』へようこそ!
[第60回]宮崎あおいの"映画代表作"が誕生! 毒を呑んでも生き続けよ『ソラニン』
[第59回]"おっぱいアート"は世界を救えるか? 母乳戦士の記録『桃色のジャンヌ・ダルク』
[第58回]現代に甦った"梶原一騎ワールド"韓流ステゴロ映画『息もできない』
[第57回]命知らずの変態レポーター、中東へ! 史上最大のどっきり?『ブルーノ』
[第56回]仲里依紗がアニメから実写へと跳躍! 母娘2代の時空旅行『時をかける少女』
[第55回]ビグロー監督はキャメロンより硬派! 人間爆弾の恐怖『ハート・ロッカー』
[第54回] "空気を読む"若者の悲劇『パレード』楽しいルームシェア生活の行き先は?
[第53回]社会の"生け贄"に選ばれた男の逃亡劇 堺雅人主演『ゴールデンスランバー』
[第52回]『男はつらいよ』の別エンディング? "寅さん"の最期を描く『おとうと』
[第51回]ひとり相撲なら無敵のチャンピオン! 童貞暴走劇『ボーイズ・オン・ザ・ラン』
[第50回]ヒース・レジャーが最後に見た夢の世界 理想と欲望が渦巻く『Dr.パルナサスの鏡』
[第49回]トニー・ジャーは本気なんジャー! CGなしの狂乱劇再び『マッハ!弐』
[第48回]全米"オシャレ番長"ズーイー、見参! 草食系に捧ぐ『(500日)のサマー』
[第47回]市川崑監督&水谷豊"幻の名作"『幸福』28年の歳月を経て、初のパッケージ化
[第46回]押井守監督、大いなる方向転換か? 黒木メイサ主演『アサルトガールズ』
[第45回]ドラッグ漬けの芸能関係者必見!"神の子"の復活を追う『マラドーナ』
[第44回] 暴走する"システム"が止まらない! マイケル・ムーア監督『キャピタリズム』
[第43回]"人は二度死ぬ"という独自の死生観『ガマの油』役所広司の監督ぶりは?
[第42回]誰もが共感、あるあるコメディー! 2ちゃんねる発『ブラック会社』
[第41回]タラとブラピが組むと、こーなった!! 戦争奇談『イングロリアス・バスターズ』
[第40回]"涅槃の境地"のラストシーンに唖然! 引退を賭けた角川春樹監督『笑う警官』
[第39回]伝説の男・松田優作は今も生きている 20回忌ドキュメント『SOUL RED』
[第38回]海より深い"ドメスティック・ラブ"ポン・ジュノ監督『母なる証明』
[第37回]チャン・ツィイーが放つフェロモン爆撃 悪女注意報発令せり!『ホースメン』
[第36回]『ソウ』の監督が放つ激痛バイオレンス やりすぎベーコン!『狼の死刑宣告』
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[第1回]堤幸彦版『20世紀少年』に漂うフェイクならではの哀愁と美学
デキ婚の熊田曜子、出産後は引退が吉? 復帰をしても芸能界に居場所なし!?

『カロリーコントロール』(廣済堂出版)
7月17日、4月に一般男性と入籍したことを報告した熊田曜子さん。現在、妊娠6カ月で12月に出産予定という。また、同日放送の『ロンドンハーツ』(テレビ朝日系)では、結婚指輪と婚約指輪を披露し、本人のブログでも結婚の喜びを綴っています。しばらくは仕事を続け、出産後も復帰するといわれていますが、今や芸能界の主婦タレント、ママドル枠は飽和状態。熊田さん自身、ここ数年、レギュラー番組も減少し、活動の場がどんどん減っていますが、今回の妊娠・出産を機に、活躍の場所を広げることができるのでしょうか? 占い師のネプテューン先生に鑑定してもらいました。
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「気難しさゆえ……」佐藤江梨子 突然のブログ休止と難航する移籍ロード

佐藤江梨子公式ブログより
女優の佐藤江梨子が13日、自身のオフィシャルブログの休止を発表した。理由は「心にお洒落を身に付ける為」という訳のわからないもの。「休止理由はサトエリ流のユーモアだといえなくもないですが、彼女はかなり難しい性格ですからね。いずれにせよ、先頃逝去した所属事務所社長の件が暗い影を落としていることは間違いない」と話すのは、芸能プロダクション関係者。
去る6月28日、佐藤が所属する「イエローキャブ」の帯刀(おびなた)孝則社長が、東京・港区にある事務所で首を吊って死亡しているのが発見された。帯刀社長の訃報に、佐藤は脚を震わせ涙したと伝えられており、大きなショックを受けたのは間違いない。
「事務所の経営難を苦にした自殺と見る向きが多いですが、確かにイエローキャブは佐藤と小池栄子しか稼ぎ頭がおらず、ほかの所属タレントは開店休業状態であるのが実情。とくに、実質的なオーナーといわれていた石川県のパチンコ業者が経営から手を引いて以来、ほぼ2人の稼ぎだけで事務所を切り盛りしていましたからね。2年前から、佐藤と小池は移籍先を探していたといわれています。そんな2人には、AV出演が取り沙汰されたこともありました。小池は夫の格闘家・坂田亘が多額の借金を抱えていたし、佐藤は佐藤で失恋して荒れ気味だったことから、付け入る余地は十分だったというわけです」(同)
グラドルからスタートした佐藤だが、女優に転向後は07年の映画『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』でヨコハマ映画祭主演女優賞を受賞。09年には太宰治の原作を映画化した『斜陽』に主演し、昨年はドラマ『ここが噂のエル・パラシオ』(テレビ東京系)で元スター女子プロレスラーという役柄を演じている。舞台も『海辺のカフカ』に出演するなど、まさに順風満帆のキャリアを歩んでいるといっていい。だが、その一方で、プライベート面ではあまり恵まれていない。
「記憶に新しいのは、歌舞伎俳優の市川海老蔵との破局ですよね。海老蔵にフラれた際には、自身のブログに泣き腫らした表情をアップしたりして、関係者やファンをドン引きさせたものです。昨年は舞台で共演した、同じく歌舞伎俳優の片岡愛之助との熱愛が浮上しましたが、その後、愛之助が劇作家の故・つかこうへい氏の娘で元タカラジェンヌの女優・愛原実花に乗り換えてしまった。このときは相当荒れていたと聞いています。AV出演がウワサされたのも、この時期でした。また、彼女には演技への独自のこだわりがあるらしく、自分のことを“演者”と称するなど、かなり気難しい性格。さらに最近は喜怒哀楽が激しく、機嫌の悪い日は仏頂面だったり文句を言いだしたりと、撮影現場は大混乱で必ずしも評判が良くないんです」(同)
抜群のプロポーションに加え、演技力も備えるという、芸能プロダクションなら喉から手が出るほど欲しい逸材のはずなのだが、そのエキセントリックさゆえにどこも二の足を踏んでいるといわれる。今回のブログ休止は事務所移籍への布石なのか、サトエリの今後に注目だ。