ワザと彼を怒らせて、激しくて男くさい本性をむき出しにするの!

【作品名】『濡れすぎ試着室~密室で強引に…!~』 【作者】一之瀬絢

【作品紹介】 やさしいけどちょっと淡白な彼氏・秀一。ヤキモチ焼かせたくて、彼のイトコと仲良くしてみたけど……。ひょんなことから浮気してるって誤解させてしまい、バイト先の試着室でいきなりエッチなお仕置開始!!

【サイゾーウーマンリコメンド】 鏡プレイって思いのほか楽しくないというのが世間一般の総意ですが、今回は鏡+露出(他人に気付かれちゃうかも)という二重のお楽しみですよ。しかし、彼もお仕置きまでの怒りはどこへやら、あっという間に誤解が解けたようです。もうちょっと話ちゃんと聞けばいいのに……。

堀江由衣「Secret Mission Tour」超巨大メカクマスターとの死闘の果て、追加公演で物語が完結!!

_MG_0646.jpg  6年ぶり3回目となるライブツアー「堀江由衣をめぐる冒険3~Secret Mission Tour~」に臨んだ声優アーティストの堀江由衣。3月に東京、名古屋、福岡、神戸で5公演を行い、演劇仕立ての構成もあって話題を博したが、このほど4月27日に東京国際フォーラムホールAでツアーファイナルとなる追加公演を迎え、ストーリーを完結させた。  3DファンタジーRPG風の森を駆けるCGがスクリーンに映し出され、ライブは始まった。「追加公演なのに、遅刻したぁ~!」「毎回ライブの度に遅刻したり道に迷っている気がする」と、バックステージにいるとおぼしきほっちゃん本人の口からのメタ発言(この後も、こまめにメタ発言で笑いをとっていた)。森を抜けた先、山の頂上で「やっほー」と叫ぶと観客席のレスポンスがやまびことなり、1曲目「YAHHO!!」でいきなり会場の温度を上げる。フロアはこの時点で揺れている!  立て続けに2ビートでノリのいい「Love Countdown」を歌うと、ここでMC──ではなく芝居が入るのが「Secret Mission Tour」の特徴。この後、MCが入るべきタイミングはすべて幕間の芝居となり、すべての楽曲をシームレスにつなげる凝った構成のセットリストになっている。 _MH_0534.jpg _MH_1491.jpg _MH_2488.jpg  やまびこの妖精・エコーちゃんが登場、今いる森がミスモノクロームの侵攻を受けていることが分かり、彼女と戦わなくてはならないと、ライブの目的がはっきりする。ここまでの展開を含め、ストーリーの大部分は3月のツアー時と同様だ。  続く2曲は「ラブリ(ハートマーク)エブリデイ」と「CHILDISH(ハートマーク)LOVE(ハートマーク)WORLD」。芝居に挟まれた恰好の楽曲は、すべて曲の傾向ごとに分類され、美しく整えられている。  エコーちゃんがさらわれた後は「秘密~君を見てた~」。次に「Endless Star」を歌うと、ほっちゃんが大ピンチ。なんと敵につかまり、改造されてしまうハメに……といったところで、ラジオ番組『堀江由衣の天使のたまご』で募集したはがきを使って「ほっちゃん大喜利」が始まった!  おなじみのキャラクター、クマスターが登場して「ほっちゃんをロボットに改造、さてどんな機能が追加された?」というお題で、こんな珍機能があったらいいな……というネタが次々に披露されていく。  「外貨のレートがリアルタイムで分かる」「Wi-Fiのスポットになっている」と、ひとしきりトークを繰り広げると、いよいよ改造されたメカほっちゃんの出番。先ほどまでチェックのドレスにレザーブーツだった衣裳は銀色の光沢があるものとなり、「バニラソルト」「Coloring」「見つめられたら~when I fallin’love with you」「きれいな風が吹いている」の、テクノコンセプト4曲をクールに熱唱。ライブの折り返し地点を締める、とくに聴き応えのあるパートとなった。 _USA0659.jpg  ロボット化したほっちゃんを助けるために、森の動物がやまびこの妖精(観客)の力を借りるという筋書きになり、エコーちゃんの指導に従い、観客全員が振り付けを練習。オーディエンスの“やまびこ”が不可欠な「スクランブル」に始まり、「PRESENTER」「True truly love」、アップ度合いが著しい3曲でメカからの復活を印象づける。フロアのタテノリ具合が半端ではない。 _USA0304.jpg  次は、いよいよミスモノクロームが登場。銀髪ツインテールの3DCGキャラクターが舞台前方の小型スクリーンに投影されるバーチャルアイドル方式で歌い(声はもちろん堀江由衣)、踊る。この世界をモノクロにしてやる、というミスモノクロームが歌うのは「モノクローム」。 _USA0347.jpg  その白黒に抗うように、赤ラメの衣裳に身を包んだほっちゃんがカラフルな仲間を連れ、レーザービームが空間を切り裂く中「MISSION」を歌う。観客も赤いサイリウムで応戦だ。 _MG_1080.jpg  そして難解かつ劇的なプログレッシブ大曲「インモラリスト」を歌うと、ミスモノクロームの弱点を見抜いたほっちゃんは単三電池を抜いて敵の動きを止めてしまう。  めでたしめでたし……かと思ったが、森は元に戻らない。まだメカクマスターが残っていた! ラストバトルは17曲目「ヒカリ」に盛り込まれ、クライマックスを演出する。  ここで追加公演だけのサービス! メカクマスターが「仕方がない。ここは最終形態で戦うしかないようだな」と言うやいなや、舞台の天井から超巨大なメカクマスターの両腕が降り、舞台奥の大型スクリーンに表示した顔と合わせて巨大ロボット形態のメカクマスターを出現させると、詰めかけたファンもびっくりである。 _USA0439.jpg  これを「伝説のヒカリの剣」で倒すと、メカクマスターは「まだだ! まだ終わらんクマよ!!」と抵抗のそぶりを見せるが、単一電池を抜かれて万事休す(ミスモノクロームよりも大きいので、稼働に必要な電池も大きかったようだ)。  解放された森の動物たちがひとしきり、その喜びを表現するドラマ部分は藤原啓治(ライオン)、林原めぐみ(ウサギ)、森久保祥太郎(ヒョウ)、神田朱未(リス)、たかはし智秋(メヒョウ)といった超豪華声優陣によって演じられ、きちんと物語が閉じていく。メヒョウのたかはしはこの追加公演のみのキャスティングで、ヒョウカップルの再会、ジューシーなラブラブぶりが際立つ展開となっていた。 _USA0577.jpg  平和を取り戻した世界で「CHILDISH(ハートマーク)LOVE(ハートマーク)WORLD」「daisy」「Lady Go!」「秘密~待ち合わせ~」を歌い上げると、最後は「おまけコーナー」としてのアンコール。「kiss to you」の後、あみだくじで決めた「I wish」「Love Destiny」の2曲を歌い、ラストは「Happy happy*rice shower」で、文字通り多幸感に会場を包んでエンディングにたどり着いた。  アンコール前のエンドロールではエコーちゃんが単三電池を拾い、ミスモノクロームにセット、彼女がピンク色の頭髪となりカラーを獲得する様子が描かれており、今後に何かがありそうな(orあるといいな?)気配だ。 _USA0908.jpg  また、まとめのMCではアニメ『DOG DAYS』の2期『DOG DAYS'』のエンディングテーマ(タイトル、未定。発売日、未定。どんな曲か、未定。と、しみじみ告知)を歌うことが決まったと発表された。  堀江由衣本人が「変えるところがないくらい気に入っている」と言ったように、非常によくまとまったセットリストで充実の公演となったが、これもコンスタントに良曲をリリースしてきた結果。CVの導入も成功し、今後のライブがいっそう楽しみになってきた。 (取材・文=後藤勝)

堀江由衣「Secret Mission Tour」超巨大メカクマスターとの死闘の果て、追加公演で物語が完結!!

_MG_0646.jpg  6年ぶり3回目となるライブツアー「堀江由衣をめぐる冒険3~Secret Mission Tour~」に臨んだ声優アーティストの堀江由衣。3月に東京、名古屋、福岡、神戸で5公演を行い、演劇仕立ての構成もあって話題を博したが、このほど4月27日に東京国際フォーラムホールAでツアーファイナルとなる追加公演を迎え、ストーリーを完結させた。  3DファンタジーRPG風の森を駆けるCGがスクリーンに映し出され、ライブは始まった。「追加公演なのに、遅刻したぁ~!」「毎回ライブの度に遅刻したり道に迷っている気がする」と、バックステージにいるとおぼしきほっちゃん本人の口からのメタ発言(この後も、こまめにメタ発言で笑いをとっていた)。森を抜けた先、山の頂上で「やっほー」と叫ぶと観客席のレスポンスがやまびことなり、1曲目「YAHHO!!」でいきなり会場の温度を上げる。フロアはこの時点で揺れている!  立て続けに2ビートでノリのいい「Love Countdown」を歌うと、ここでMC──ではなく芝居が入るのが「Secret Mission Tour」の特徴。この後、MCが入るべきタイミングはすべて幕間の芝居となり、すべての楽曲をシームレスにつなげる凝った構成のセットリストになっている。 _MH_0534.jpg _MH_1491.jpg _MH_2488.jpg  やまびこの妖精・エコーちゃんが登場、今いる森がミスモノクロームの侵攻を受けていることが分かり、彼女と戦わなくてはならないと、ライブの目的がはっきりする。ここまでの展開を含め、ストーリーの大部分は3月のツアー時と同様だ。  続く2曲は「ラブリ(ハートマーク)エブリデイ」と「CHILDISH(ハートマーク)LOVE(ハートマーク)WORLD」。芝居に挟まれた恰好の楽曲は、すべて曲の傾向ごとに分類され、美しく整えられている。  エコーちゃんがさらわれた後は「秘密~君を見てた~」。次に「Endless Star」を歌うと、ほっちゃんが大ピンチ。なんと敵につかまり、改造されてしまうハメに……といったところで、ラジオ番組『堀江由衣の天使のたまご』で募集したはがきを使って「ほっちゃん大喜利」が始まった!  おなじみのキャラクター、クマスターが登場して「ほっちゃんをロボットに改造、さてどんな機能が追加された?」というお題で、こんな珍機能があったらいいな……というネタが次々に披露されていく。  「外貨のレートがリアルタイムで分かる」「Wi-Fiのスポットになっている」と、ひとしきりトークを繰り広げると、いよいよ改造されたメカほっちゃんの出番。先ほどまでチェックのドレスにレザーブーツだった衣裳は銀色の光沢があるものとなり、「バニラソルト」「Coloring」「見つめられたら~when I fallin’love with you」「きれいな風が吹いている」の、テクノコンセプト4曲をクールに熱唱。ライブの折り返し地点を締める、とくに聴き応えのあるパートとなった。 _USA0659.jpg  ロボット化したほっちゃんを助けるために、森の動物がやまびこの妖精(観客)の力を借りるという筋書きになり、エコーちゃんの指導に従い、観客全員が振り付けを練習。オーディエンスの“やまびこ”が不可欠な「スクランブル」に始まり、「PRESENTER」「True truly love」、アップ度合いが著しい3曲でメカからの復活を印象づける。フロアのタテノリ具合が半端ではない。 _USA0304.jpg  次は、いよいよミスモノクロームが登場。銀髪ツインテールの3DCGキャラクターが舞台前方の小型スクリーンに投影されるバーチャルアイドル方式で歌い(声はもちろん堀江由衣)、踊る。この世界をモノクロにしてやる、というミスモノクロームが歌うのは「モノクローム」。 _USA0347.jpg  その白黒に抗うように、赤ラメの衣裳に身を包んだほっちゃんがカラフルな仲間を連れ、レーザービームが空間を切り裂く中「MISSION」を歌う。観客も赤いサイリウムで応戦だ。 _MG_1080.jpg  そして難解かつ劇的なプログレッシブ大曲「インモラリスト」を歌うと、ミスモノクロームの弱点を見抜いたほっちゃんは単三電池を抜いて敵の動きを止めてしまう。  めでたしめでたし……かと思ったが、森は元に戻らない。まだメカクマスターが残っていた! ラストバトルは17曲目「ヒカリ」に盛り込まれ、クライマックスを演出する。  ここで追加公演だけのサービス! メカクマスターが「仕方がない。ここは最終形態で戦うしかないようだな」と言うやいなや、舞台の天井から超巨大なメカクマスターの両腕が降り、舞台奥の大型スクリーンに表示した顔と合わせて巨大ロボット形態のメカクマスターを出現させると、詰めかけたファンもびっくりである。 _USA0439.jpg  これを「伝説のヒカリの剣」で倒すと、メカクマスターは「まだだ! まだ終わらんクマよ!!」と抵抗のそぶりを見せるが、単一電池を抜かれて万事休す(ミスモノクロームよりも大きいので、稼働に必要な電池も大きかったようだ)。  解放された森の動物たちがひとしきり、その喜びを表現するドラマ部分は藤原啓治(ライオン)、林原めぐみ(ウサギ)、森久保祥太郎(ヒョウ)、神田朱未(リス)、たかはし智秋(メヒョウ)といった超豪華声優陣によって演じられ、きちんと物語が閉じていく。メヒョウのたかはしはこの追加公演のみのキャスティングで、ヒョウカップルの再会、ジューシーなラブラブぶりが際立つ展開となっていた。 _USA0577.jpg  平和を取り戻した世界で「CHILDISH(ハートマーク)LOVE(ハートマーク)WORLD」「daisy」「Lady Go!」「秘密~待ち合わせ~」を歌い上げると、最後は「おまけコーナー」としてのアンコール。「kiss to you」の後、あみだくじで決めた「I wish」「Love Destiny」の2曲を歌い、ラストは「Happy happy*rice shower」で、文字通り多幸感に会場を包んでエンディングにたどり着いた。  アンコール前のエンドロールではエコーちゃんが単三電池を拾い、ミスモノクロームにセット、彼女がピンク色の頭髪となりカラーを獲得する様子が描かれており、今後に何かがありそうな(orあるといいな?)気配だ。 _USA0908.jpg  また、まとめのMCではアニメ『DOG DAYS』の2期『DOG DAYS'』のエンディングテーマ(タイトル、未定。発売日、未定。どんな曲か、未定。と、しみじみ告知)を歌うことが決まったと発表された。  堀江由衣本人が「変えるところがないくらい気に入っている」と言ったように、非常によくまとまったセットリストで充実の公演となったが、これもコンスタントに良曲をリリースしてきた結果。CVの導入も成功し、今後のライブがいっそう楽しみになってきた。 (取材・文=後藤勝)

“技を技と思わせない”愛され力で、スーパー女子アナの座を射止めた高島彩

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『聞く 笑う、ツナグ。』(小学館)

――タレント本。それは教祖というべきタレントと信者(=ファン)をつな“"経典”。その中にはどんな教えが書かれ、ファンは何に心酔していくのか。そこから、現代の縮図が見えてくる......。

 オリコンの「好きな女子アナ」で5回連続1位を達成して殿堂入り、可憐なルックスと「愛されオーラ」に確かなアナウンス技術とMC力、フジテレビ・アナウンス部内の評価は「20年に一度の逸材」、あの千原ジュニアをして「ただの天才」と言わしめたスーパー女子アナ・高島彩。その初の著書となるのがこの『聞く 笑う、ツナグ。』だ。「繋ぐ」をカタカナで表記してしまうあたりの「ゆず風味」がいきなりツンと鼻をつくが、読みながら、その徹頭徹尾の「愛され力」に驚嘆する。ツッコミの余地がないのだ。魑魅魍魎が跋扈する女子アナ界において、彼女が相当なキレ者であり、策士であることは疑いのない事実だが、昨年末、32歳でフジテレビを寿退社するまで、老若男女、業界の内外を問わず不動の評価と人気を獲得し続けたのは、やはり彼女がきちんと「愛される」ための努力を続けてきた結果だということがわかる。

「私は今も、初めて会う人にも、いつもお世話になっている人にも、アイコンタクトをして、笑顔で、はっきりと挨拶することを心がけています」
「私のアナウンサーとしての役割は、出過ぎず、引き過ぎず、その場、空間の、幸せの総量を高めることだと思っています」
「(童話『北風と太陽』を引用して、自分は「太陽でありたい」としながら)強烈に存在を伝えることも、ときには大切です。そういう強さも必要かもしれません。それでも私は、照らし続けていたら『そういえばここ、暖かいね』と気づかれるような方法で伝えるほうが、自分には向いていると思っています」

 アナウンサーとしての分をわきまえる。自らの立ち位置を含めた「現場」を俯瞰で見て、空気を把握する。スタッフ・共演者への心配りを忘れない……なんだこの全部100点の回答。かといって「優等生ぶってんじゃねーよ」という反感も読者に抱かせない。大学時代、アナウンサー体験講座で実力のなさをこてんぱんに思い知らされ、それ以後「やる気」に火がついたという回想や、落ち込んだときには雨が降るのを待って車に乗り、車をたたく雨音を聴いて心を落ち着けるというエピソードなど、「不完全で弱い自分」要素も絶妙に盛り込み、共感を抱かせる(構成となっている)。

 思えば女子アナなんて「北風タイプ」ばかりじゃないか。同じフジテレビの平井理央に生野陽子、TBSで言うなら青木裕子に田中みな実。「私を見て! ねえ、かわいいでしょ? ねえ!!」とばかりに、「自己顕示」という名の北風をビュービュー吹かせている連中ばかりじゃないか。フットボールアワー 後藤流に言うなら「風強すぎてアナウンス原稿吹き飛ぶわ!」だ。こういう“自己顕示モンスター”たちと並べてみると、やはり高島彩は別格だと言わざるを得ない。「私を見て!」と言う前に、おのずと周りが「見てしまう」存在というか。たとえそれが練りに練られた彼女の策略であり、究極の自己顕示なのだとしても、高島彩のそれは、まるで武道を極めた者のみが持ちうる「速すぎて見えない」「技を技と思わせない」武術のように洗練されている。ちなみに筆者としては、真の太陽タイプはテレ東の大江麻理子アナだと思うわけだが。

 しかし、かくいう高島彩も、入社当初は秋元康プロデュースのもとCDデビューしたりしていたわけで、充分「北風」やってたんじゃないのか? という話なのだが、本書のなかでは「アイドル女子アナと思われるのが嫌だった」と当時を振り返っている。テレビでの自分の扱われ方に疑問を抱き、1年先輩の千野志麻(チノパン)に相談したという。

「『あんなことをやらされて、つらいです』と、つい、本音を言ったときのことです。『嫌なら最初に言わないとね』。千野さんは『スタッフのことを考えなさい』と教えてくれたのです」

 チノパン、意外にすげえ。

 イチ押し新人女子アナの登竜門である深夜番組のタイトルに由来し、代々続く「○○パン」という呼び名。スターターの「チノパン」は服のチノパンに掛けているので仕方ないとして、それ以降の「パン」が問題だ。当時「“アヤパン”?……彩“パンパン(売女)”?」と連想した人も少なくないのではないだろうか。事実、高島彩の登場以降、フジテレビはあからさまに女子アナを男性視聴者の性の道具として差し出してきた。確信犯的にチョコバナナ、フランクフルト、巻き寿司など棒状の食べ物を女子アナにくわえさせた。そして、この会社ぐるみのセクハラを最初に甘受したのも高島彩だった。チノパンに説教されて覚醒したアヤパンは、求められることには全力で取り組むよう改心したのだという。だから巻き寿司も全力でくわえた。

「求められることには全力で」。これこそが高島彩の真髄であり、人気の秘密ではないだろうか。それを裏付けるかのような、高校時代の逸話が、1996年の雑誌『POPEYE』に掲載されている。「美少女女子高生」として誌面に登場した高島について、当時交際中だった彼氏が、彼女の「忠誠心」を評価してこのようにコメントしている。

「フットワークは矢吹丈クラス、末脚の鋭さはトウカイテイオーばりで、10年に1人の逸材っスよー」(原文ママ)

 アナウンサーとして「20年に一度の逸材」と評される以前に、パシリとして「10年に1人の逸材」と評されていたアヤパン。しかも彼氏に。とにかくまあ、なんというか……尽くすタイプらしい。

 本書にも、夫となったゆずの北川悠仁から5年以上も結婚のお預けを喰らいながらも、忠犬のごとく待ち続けたエピソードが綴られている。さらには、宗教法人の教祖である北川の母から結婚への反対や激しい干渉に遭いながらも、根気強く説得を続け、教義の理解に努め、懐柔へと導いたというのだから恐れ入る。

 ビジネス誌『GOETHE(ゲーテ)』(幻冬舎)のインタビューで、高島彩は自分をこう評している。

「私はちょっと秘書気質もあるのかもしれません(笑)」

 昔パシリ、今秘書、か。

 ともあれ、史上最強女子アナ・高島彩は、フリーランスになった今後も、持ち前のパシリ魂と「技を技と思わせない」巧妙な人心掌握術で、華麗に世渡りしていくに違いない。嫁姑バトルもなんのその、スイスイ乗りこなしていくだろう。巷間取り沙汰される「次期教祖狙い」というのも、まんざら嘘ではないのかもしれない。今は秀吉よろしく草履を懐で温めながら、信長(義母)の首を虎視眈々と狙っているやもしれない。高島彩は、それぐらいの器だ。
(佃野デボラ/タンブリング・ダイス)


『聞く 笑う、ツナグ。』


絶対使ったことないのに、ビオレのCM出る厚顔ぶり=愛され力


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――タレント本。それは教祖というべきタレントと信者(=ファン)をつな“"経典”。その中にはどんな教えが書かれ、ファンは何に心酔していくのか。そこから、現代の縮図が見えてくる......。

 オリコンの「好きな女子アナ」で5回連続1位を達成して殿堂入り、可憐なルックスと「愛されオーラ」に確かなアナウンス技術とMC力、フジテレビ・アナウンス部内の評価は「20年に一度の逸材」、あの千原ジュニアをして「ただの天才」と言わしめたスーパー女子アナ・高島彩。その初の著書となるのがこの『聞く 笑う、ツナグ。』だ。「繋ぐ」をカタカナで表記してしまうあたりの「ゆず風味」がいきなりツンと鼻をつくが、読みながら、その徹頭徹尾の「愛され力」に驚嘆する。ツッコミの余地がないのだ。魑魅魍魎が跋扈する女子アナ界において、彼女が相当なキレ者であり、策士であることは疑いのない事実だが、昨年末、32歳でフジテレビを寿退社するまで、老若男女、業界の内外を問わず不動の評価と人気を獲得し続けたのは、やはり彼女がきちんと「愛される」ための努力を続けてきた結果だということがわかる。

「私は今も、初めて会う人にも、いつもお世話になっている人にも、アイコンタクトをして、笑顔で、はっきりと挨拶することを心がけています」
「私のアナウンサーとしての役割は、出過ぎず、引き過ぎず、その場、空間の、幸せの総量を高めることだと思っています」
「(童話『北風と太陽』を引用して、自分は「太陽でありたい」としながら)強烈に存在を伝えることも、ときには大切です。そういう強さも必要かもしれません。それでも私は、照らし続けていたら『そういえばここ、暖かいね』と気づかれるような方法で伝えるほうが、自分には向いていると思っています」

 アナウンサーとしての分をわきまえる。自らの立ち位置を含めた「現場」を俯瞰で見て、空気を把握する。スタッフ・共演者への心配りを忘れない……なんだこの全部100点の回答。かといって「優等生ぶってんじゃねーよ」という反感も読者に抱かせない。大学時代、アナウンサー体験講座で実力のなさをこてんぱんに思い知らされ、それ以後「やる気」に火がついたという回想や、落ち込んだときには雨が降るのを待って車に乗り、車をたたく雨音を聴いて心を落ち着けるというエピソードなど、「不完全で弱い自分」要素も絶妙に盛り込み、共感を抱かせる(構成となっている)。

 思えば女子アナなんて「北風タイプ」ばかりじゃないか。同じフジテレビの平井理央に生野陽子、TBSで言うなら青木裕子に田中みな実。「私を見て! ねえ、かわいいでしょ? ねえ!!」とばかりに、「自己顕示」という名の北風をビュービュー吹かせている連中ばかりじゃないか。フットボールアワー 後藤流に言うなら「風強すぎてアナウンス原稿吹き飛ぶわ!」だ。こういう“自己顕示モンスター”たちと並べてみると、やはり高島彩は別格だと言わざるを得ない。「私を見て!」と言う前に、おのずと周りが「見てしまう」存在というか。たとえそれが練りに練られた彼女の策略であり、究極の自己顕示なのだとしても、高島彩のそれは、まるで武道を極めた者のみが持ちうる「速すぎて見えない」「技を技と思わせない」武術のように洗練されている。ちなみに筆者としては、真の太陽タイプはテレ東の大江麻理子アナだと思うわけだが。

 しかし、かくいう高島彩も、入社当初は秋元康プロデュースのもとCDデビューしたりしていたわけで、充分「北風」やってたんじゃないのか? という話なのだが、本書のなかでは「アイドル女子アナと思われるのが嫌だった」と当時を振り返っている。テレビでの自分の扱われ方に疑問を抱き、1年先輩の千野志麻(チノパン)に相談したという。

「『あんなことをやらされて、つらいです』と、つい、本音を言ったときのことです。『嫌なら最初に言わないとね』。千野さんは『スタッフのことを考えなさい』と教えてくれたのです」

 チノパン、意外にすげえ。

 イチ押し新人女子アナの登竜門である深夜番組のタイトルに由来し、代々続く「○○パン」という呼び名。スターターの「チノパン」は服のチノパンに掛けているので仕方ないとして、それ以降の「パン」が問題だ。当時「“アヤパン”?……彩“パンパン(売女)”?」と連想した人も少なくないのではないだろうか。事実、高島彩の登場以降、フジテレビはあからさまに女子アナを男性視聴者の性の道具として差し出してきた。確信犯的にチョコバナナ、フランクフルト、巻き寿司など棒状の食べ物を女子アナにくわえさせた。そして、この会社ぐるみのセクハラを最初に甘受したのも高島彩だった。チノパンに説教されて覚醒したアヤパンは、求められることには全力で取り組むよう改心したのだという。だから巻き寿司も全力でくわえた。

「求められることには全力で」。これこそが高島彩の真髄であり、人気の秘密ではないだろうか。それを裏付けるかのような、高校時代の逸話が、1996年の雑誌『POPEYE』に掲載されている。「美少女女子高生」として誌面に登場した高島について、当時交際中だった彼氏が、彼女の「忠誠心」を評価してこのようにコメントしている。

「フットワークは矢吹丈クラス、末脚の鋭さはトウカイテイオーばりで、10年に1人の逸材っスよー」(原文ママ)

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 本書にも、夫となったゆずの北川悠仁から5年以上も結婚のお預けを喰らいながらも、忠犬のごとく待ち続けたエピソードが綴られている。さらには、宗教法人の教祖である北川の母から結婚への反対や激しい干渉に遭いながらも、根気強く説得を続け、教義の理解に努め、懐柔へと導いたというのだから恐れ入る。

 ビジネス誌『GOETHE(ゲーテ)』(幻冬舎)のインタビューで、高島彩は自分をこう評している。

「私はちょっと秘書気質もあるのかもしれません(笑)」

 昔パシリ、今秘書、か。

 ともあれ、史上最強女子アナ・高島彩は、フリーランスになった今後も、持ち前のパシリ魂と「技を技と思わせない」巧妙な人心掌握術で、華麗に世渡りしていくに違いない。嫁姑バトルもなんのその、スイスイ乗りこなしていくだろう。巷間取り沙汰される「次期教祖狙い」というのも、まんざら嘘ではないのかもしれない。今は秀吉よろしく草履を懐で温めながら、信長(義母)の首を虎視眈々と狙っているやもしれない。高島彩は、それぐらいの器だ。
(佃野デボラ/タンブリング・ダイス)


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新時代の『ルパン三世』は規制緩和の使者?『LUPIN the Third ―峰不二子という女―』

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『LUPIN the Third ―峰不二子という女―』
公式サイトより
 モンキー・パンチ原作の人気アニメ『ルパン三世』の、テレビシリーズとしては27年ぶりの新作『LUPIN the Third ―峰不二子という女―』(日本テレビ系)が放送中だ。  タイトルからもわかるように、本作の主人公はルパン三世ではなく、シリーズの名脇役である峰不二子。監督に山本沙代、シリーズ構成に岡田麿里ら女性スタッフを据え、日本の“ファム・ファタール”を代表するキャラクターの生き様を掘り下げていく。そんな内容からは、新世代の『ルパン三世』を作ろうという企画サイドの強い意気込みが感じられる。一方で本作は、スーパーアニメーター・小池健によるキャラクターデザインを軸に、これまでで最も原作コミックのイメージに近いビジュアルを作り上げたアニメ『ルパン三世』でもある。本作で初めて「新作テレビシリーズとしての『ルパン三世』」に触れる若い視聴者にも、シリーズのコアなファンにも訴求することを目指した、志の高いタイトルだといえよう。  前回のテレビスペシャルから登板の、不二子、石川五ェ門、銭形警部らの新キャストも旧キャスト陣に引けを取らぬ好演で、菊地成孔による音楽も最高にクールな仕上がり。欲をいえばもう少しストーリーには捻りがほしいところではあるものの、現在放送中のテレビアニメの中で、最重要作品のひとつであることは間違いない。  さて、そんな『峰不二子という女』には、もうひとつ注目すべき点がある。  「乳首」だ。  深夜帯に放送されているテレビアニメには、画面に不自然な光や影の入る作品が多い。これらは放送局の基準に則って、放送不可な描写に対してかけるマスクである。主に対象となるのはエログロ描写で、中でも最も厳しく規制されるのが女性の胸である。    たとえば、女性の胸描写に対する強いこだわりで知られるアニメーター・金子ひらくが監督を務めた『聖痕のクェイサー』『魔乳秘剣帖』といった作品では、乳首が描かれているカットに、画面の3分の2以上を覆う真っ白な光が被せられていた。両作ともに、物語の重要なシーンで必然性をもって乳首が描かれるため、放映版ではストーリーの細部が追えなくなるほどだった。このケースは極端だとしても、直近の作品でいえば『境界線上のホライゾン』など、「着衣の上から胸を触る」描写にすら規制がかかった作品も多く、いささかやりすぎの感は否めない。  ところが、『峰不二子という女』では、乳首が堂々と画面に登場するのである。毎回放映されるオープニング映像からバンバンと描かれ、本編でも惜しげもなく晒される。感覚としてはファッションショーでモデルが晒すものに近く、そこまで扇情的な印象は受けないものの、規制の厳しいその他の深夜アニメを見慣れているアニメファンとしては、驚かずにはいられない。さらに第4話では、コミカルで直接的な描写ではないものの、嬌声をあげて交わる不二子と銭形のセックスシーンが放送されもした。  これは「ルパン三世」というブランドの力が可能にした、例外的なことなのだろうか。それとも今後、深夜アニメに規制緩和の波が訪れるのだろうか。モニタの向こうでもこちら側でも、しばらくお騒がせな怪盗たちの行状から目が離せそうにない。 (文=御船藤四郎)

新時代の『ルパン三世』は規制緩和の使者?『LUPIN the Third ―峰不二子という女―』

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『LUPIN the Third ―峰不二子という女―』
公式サイトより
 モンキー・パンチ原作の人気アニメ『ルパン三世』の、テレビシリーズとしては27年ぶりの新作『LUPIN the Third ―峰不二子という女―』(日本テレビ系)が放送中だ。  タイトルからもわかるように、本作の主人公はルパン三世ではなく、シリーズの名脇役である峰不二子。監督に山本沙代、シリーズ構成に岡田麿里ら女性スタッフを据え、日本の“ファム・ファタール”を代表するキャラクターの生き様を掘り下げていく。そんな内容からは、新世代の『ルパン三世』を作ろうという企画サイドの強い意気込みが感じられる。一方で本作は、スーパーアニメーター・小池健によるキャラクターデザインを軸に、これまでで最も原作コミックのイメージに近いビジュアルを作り上げたアニメ『ルパン三世』でもある。本作で初めて「新作テレビシリーズとしての『ルパン三世』」に触れる若い視聴者にも、シリーズのコアなファンにも訴求することを目指した、志の高いタイトルだといえよう。  前回のテレビスペシャルから登板の、不二子、石川五ェ門、銭形警部らの新キャストも旧キャスト陣に引けを取らぬ好演で、菊地成孔による音楽も最高にクールな仕上がり。欲をいえばもう少しストーリーには捻りがほしいところではあるものの、現在放送中のテレビアニメの中で、最重要作品のひとつであることは間違いない。  さて、そんな『峰不二子という女』には、もうひとつ注目すべき点がある。  「乳首」だ。  深夜帯に放送されているテレビアニメには、画面に不自然な光や影の入る作品が多い。これらは放送局の基準に則って、放送不可な描写に対してかけるマスクである。主に対象となるのはエログロ描写で、中でも最も厳しく規制されるのが女性の胸である。    たとえば、女性の胸描写に対する強いこだわりで知られるアニメーター・金子ひらくが監督を務めた『聖痕のクェイサー』『魔乳秘剣帖』といった作品では、乳首が描かれているカットに、画面の3分の2以上を覆う真っ白な光が被せられていた。両作ともに、物語の重要なシーンで必然性をもって乳首が描かれるため、放映版ではストーリーの細部が追えなくなるほどだった。このケースは極端だとしても、直近の作品でいえば『境界線上のホライゾン』など、「着衣の上から胸を触る」描写にすら規制がかかった作品も多く、いささかやりすぎの感は否めない。  ところが、『峰不二子という女』では、乳首が堂々と画面に登場するのである。毎回放映されるオープニング映像からバンバンと描かれ、本編でも惜しげもなく晒される。感覚としてはファッションショーでモデルが晒すものに近く、そこまで扇情的な印象は受けないものの、規制の厳しいその他の深夜アニメを見慣れているアニメファンとしては、驚かずにはいられない。さらに第4話では、コミカルで直接的な描写ではないものの、嬌声をあげて交わる不二子と銭形のセックスシーンが放送されもした。  これは「ルパン三世」というブランドの力が可能にした、例外的なことなのだろうか。それとも今後、深夜アニメに規制緩和の波が訪れるのだろうか。モニタの向こうでもこちら側でも、しばらくお騒がせな怪盗たちの行状から目が離せそうにない。 (文=御船藤四郎)

日本最大級!竜巻被害その後

6日午後に発生した竜巻で茨城県つくば市の男子中学生1人が死亡。40人以上がけがをしたほか、住宅など約580棟が損壊した。
亡くなった鈴木君(14)の自宅は道路沿いにあり、隣に建物は無く畑に囲まれていた。
本来右端に建っていた家は土台のコンクリートが浮いて左側へとひっくり返っている。