北野武監督『アウトレイジ ビヨンド』クランクイン “暴力団絶縁宣言”の中野英雄も出演へ

outrage0423.jpg  東日本大震災の影響で無期延期になっていた北野武監督の『アウトレイジ』の続編『アウトレイジ ビヨンド』の制作発表が4月17日に行われた。  日本を恐怖のどん底に陥れた震災、それによる福島第一原発事故直後、北野監督は2011年4月から予定されていたパート2のクランクインを、「映画を撮っている場合じゃない。そんな気持ちになれない」と無期延期。すでに出演が決まっていた西田敏行らに撮影延期を伝えたところ、「いつまでもスケジュールを空けて待ってます」と言ってくれたことに感激していた。その後、昨年10月に東京都でも施行された「暴力団排除条例」という難題が持ち上がった。『アウトレイジ』に出演した中野英雄に暴力団との黒い交際のウワサが上っていたからだ。  10年6月に公開された『アウトレイジ』は、興業配収7億5,000万円のヒットとなった。これに気をよくした北野監督がパート2を企画。ところが前作では、ビートたけし演じる山王会の大友組長は、抗争を続ける村瀬組の若頭・木村を演じる中野に刑務所の中で刺殺されて終わっている。パート2は、実は死んだはずの大友組長は生きていたという設定にした。それだけに、大友組長を刺殺した木村を演じた中野は外せない。  Vシネマ男優のイメージが強かった中野も『アウトレイジ』で再評価されただけに、ぜひともパート2に出演したかった。彼は知人を通じて筆者に「僕は役者を続けたい。だから、これまでの暴力団との関係をウソ偽りなく話して、暴力団と絶縁する」と言ってきたので、筆者の仲介で、暴排条例施行直前に、中野は勇気を持って「週刊実話」(日本ジャーナル出版)で“暴力団絶縁宣言”をして、新たな役者人生をスタートさせた。こうした中野の姿勢を受けて、『アウトレイジ ビヨンド』にも中野の出演が決定した。  北野監督は、「新作は、西田敏行さんや神山繁さんといった演技派俳優揃い。みんな自分の演技をするから、なかなか撮影が進まない。初めからクタクタだよ」とうれしい悲鳴を上げていた。  その監督とは、制作発表の2日前に東京スポーツの連載インタビューで会った。ここでたけしは、小林幸子の事務所騒動について、こんな話をしてくれた。 「結局、小林のダンナが、事務所の社長に金を払うのがもったいなくなっちゃたんだろ? まあ身内が仕事に口を出してきて、会社を辞めさせたり独立させようとするのはよくある話だよ。身内にしてみたら、銭が惜しくなる。実は、うちのかみさんもそうなんだよ。俺は弟子たちの家の家賃の面倒を見てるけど、この間、それを『なんであの子たちの家賃を払うの、弟子なんかいらないでしょ』と、珍しく真顔で言われたよ。『どうしてお前はバカなんだ、弟子がいるから俺はここまでなれたんじゃねえか』って言ってやった。実際、そうだもの。『お笑いウルトラクイズ』とかで体を張ってゲームをやってくれたのは弟子なんだから」  たけしの言う通りだ。スターの中には、自分の一人の力で現在の地位になったと思い違いする連中が多い。周りが支えてくれるからこそ、今の自分があることを忘れてはならない。小林の騒動ではいろんな芸能人が発言しているが、たけしのコメントが一番、当を得ていた。  弟子や周りのスタッフを思いやるたけしの姿勢を再確認してうれしくなった。 (文=本多圭)

スーパーモデル全盛期の代表格C・ターリントン、今はすべて母親の味方に

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カルバン・クライン「エタニティ」の広告は圧巻でした

――夢中になった映画やドラマに出演していた、あの人。パタっと見なくなったけど、やっぱり気になる~!! そんなアナタのために、サイゾーウーマンの海外特派員・JULIEが、噂のあの人の仕事からプライベートまで、現地で情報をかき集めてきました!

■今回のターゲット
クリスティー・ターリントン(スーパーモデル)

交際を認めた富永愛&塩谷瞬、6月の塩谷の誕生日以降に結婚する?

【ハピズムより】

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『かっこいいクチュールリメーク』(文化出版局)

――熱愛発覚、電撃結婚、浮気、破局、不倫......と、恋のウワサが絶えない芸能人。そんな彼らの恋愛相性を勝手に占ってみました。

■今回のターゲット
富永愛(1982年8月1日)
塩谷瞬(1982年6月7日)

 一部写真週刊誌に熱愛を報じられた、モデルの富永愛さんと俳優の塩谷瞬さん。報道後、2人は交際を認め、塩谷さんは報道陣に対し、富永さんのことを「自分にとって最高の人で尊敬できる存在」と語り、交際期間数ヶ月ということもあり、結婚については「まだままだ全然わかりません」と答えました。2人とも今年で30歳という節目を迎えますが、結婚の可能性はあるのでしょうか? さわひとみ先生に鑑定してもらいました。

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ビジネスの本音に迫る情報サイト「Business Journal」が誕生!

BJ_logo_honbun.gif  このたび株式会社サイゾーは、ビジネスパーソン向けのニュースサイト「Business Journal」( http://biz-journal.jp/ )』を本日4/23(月)にオープンしました。   「Business Journal」は、話題の企業・経済ニュースから、ビジネススキル、蓄財・運用、充実したプライベートライフを実現させるための実用情報まで、“本音の”情報をお届けする情報サイトです。  サイゾー独自のネットワークや取材力を生かし、既存のビジネスパーソン向けメディアではスポットが当たらなかった、ビジネスというフィールドを覆う<経済の論理>の裏側にある、プレイヤーたちの本音を浮き彫りにします。  プレイヤーとは、ビジネスを構成する、企業、行政機関、報道機関、それらの内側にいる経営者や社員などを指します。ビジネスに関連した情報は、多種多様のメディアに溢れていますが、それらのプライオリティは<どのプレイヤーが、どのように活動し(儲け)ているのか>などというニュースに集約され、プレイヤーたちがどういう行動原理や思考、個人的な感情など(=本音)で動いているかは見えにくいものです。 「Business Journal」は、プレイヤーの活動を支える<本音>に焦点を当てることで、みなさまに<ビジネスの本質を理解してもらう><ビジネスパーソンとして向上してもらう>ための情報をお届けします。 【メインは独自リソースに基づく厳選ニュース!】  ビジネスパーソンが強い関心を抱いている、話題の<企業・経済ニュース>などについて、マス向けビジネス・経済情報の裏側にある「真実」に焦点を当て、さまざまな企業の「広報発=建前」ではない、経営者や社員の本音をすくい上げます。  また、ビジネスパーソンが自己を高めるために役立つ、ビジネススキルや能力開発、蓄財・運用、充実したプライベートライフを実現させるための実用情報も発信します。  <ニュースジャンル>  ・企業・業界  ・IT  ・マネー  ・ジャーナリズム  ・スキル・キャリア  ・ヘルス・ライフ 【キュレーション】  各分野で活躍されている識者、プロ、ビジネスパーソンの方々が、ウェブ上に溢れる情報・記事の中から「今ビジネスパーソンが読むべきもの」を厳選し、解説コメントと共に紹介します。  <キュレーター(一部)>   松本大氏(マネックス証券CEO)   石黒不二代氏(ネットイヤーグループCEO)   岩瀬大輔氏(ライフネット生命副社長)   夏野剛氏(慶応大学大学院教授、ドワンゴ取締役)   野口美佳氏(ピーチジョンCMO)   山本一郎氏(投資家、カリスマブロガー)   ぐっちー氏(金融マン、コラムニスト)   フェルディナント・ヤマグチ氏(アナリスト、コラムニスト)   中川淳一郎氏(編集者、プランナー)   川端幹人氏(ジャーナリスト、「噂の真相」元副編集長)   ……そのほか、続々参画予定。 【連載】  外資系企業元トップからタレントまで多彩な連載陣が、「キャリア」「資産形成」「儲けのカラクリ」「合コン(?)」といった硬軟交えたテーマで、“本音の”情報や解説をビジネスパーソンへ提供します。  <連載陣(一部)>   山元賢治氏(コミュニカ代表/アップルジャパン元代表)   新田龍氏(ブラック企業アナリスト)   田中雅子氏(田中総研代表/ユニクロ元マネージャー)   児玉教仁氏(グローバルアストロラインズ代表)   小山弘樹氏(キャリアコンサルタント/グッチ元人事部長)   絵音氏(タレント、合コンシュルジュ) ※このほかにも、ネット上で良くも悪くも“注目の”記事を編集部がピックアップする【ニュースナビ】、旬のテーマやビジネスパーソンの“下世話な”興味を刺激するテーマの【特集】など、実用的で刺激的なコンテンツを提供していきます。

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BJ_logo_honbun.gif  このたび株式会社サイゾーは、ビジネスパーソン向けのニュースサイト「Business Journal」( http://biz-journal.jp/ )』を本日4/23(月)にオープンしました。   「Business Journal」は、話題の企業・経済ニュースから、ビジネススキル、蓄財・運用、充実したプライベートライフを実現させるための実用情報まで、“本音の”情報をお届けする情報サイトです。  サイゾー独自のネットワークや取材力を生かし、既存のビジネスパーソン向けメディアではスポットが当たらなかった、ビジネスというフィールドを覆う<経済の論理>の裏側にある、プレイヤーたちの本音を浮き彫りにします。  プレイヤーとは、ビジネスを構成する、企業、行政機関、報道機関、それらの内側にいる経営者や社員などを指します。ビジネスに関連した情報は、多種多様のメディアに溢れていますが、それらのプライオリティは<どのプレイヤーが、どのように活動し(儲け)ているのか>などというニュースに集約され、プレイヤーたちがどういう行動原理や思考、個人的な感情など(=本音)で動いているかは見えにくいものです。 「Business Journal」は、プレイヤーの活動を支える<本音>に焦点を当てることで、みなさまに<ビジネスの本質を理解してもらう><ビジネスパーソンとして向上してもらう>ための情報をお届けします。 【メインは独自リソースに基づく厳選ニュース!】  ビジネスパーソンが強い関心を抱いている、話題の<企業・経済ニュース>などについて、マス向けビジネス・経済情報の裏側にある「真実」に焦点を当て、さまざまな企業の「広報発=建前」ではない、経営者や社員の本音をすくい上げます。  また、ビジネスパーソンが自己を高めるために役立つ、ビジネススキルや能力開発、蓄財・運用、充実したプライベートライフを実現させるための実用情報も発信します。  <ニュースジャンル>  ・企業・業界  ・IT  ・マネー  ・ジャーナリズム  ・スキル・キャリア  ・ヘルス・ライフ 【キュレーション】  各分野で活躍されている識者、プロ、ビジネスパーソンの方々が、ウェブ上に溢れる情報・記事の中から「今ビジネスパーソンが読むべきもの」を厳選し、解説コメントと共に紹介します。  <キュレーター(一部)>   松本大氏(マネックス証券CEO)   石黒不二代氏(ネットイヤーグループCEO)   岩瀬大輔氏(ライフネット生命副社長)   夏野剛氏(慶応大学大学院教授、ドワンゴ取締役)   野口美佳氏(ピーチジョンCMO)   山本一郎氏(投資家、カリスマブロガー)   ぐっちー氏(金融マン、コラムニスト)   フェルディナント・ヤマグチ氏(アナリスト、コラムニスト)   中川淳一郎氏(編集者、プランナー)   川端幹人氏(ジャーナリスト、「噂の真相」元副編集長)   ……そのほか、続々参画予定。 【連載】  外資系企業元トップからタレントまで多彩な連載陣が、「キャリア」「資産形成」「儲けのカラクリ」「合コン(?)」といった硬軟交えたテーマで、“本音の”情報や解説をビジネスパーソンへ提供します。  <連載陣(一部)>   山元賢治氏(コミュニカ代表/アップルジャパン元代表)   新田龍氏(ブラック企業アナリスト)   田中雅子氏(田中総研代表/ユニクロ元マネージャー)   児玉教仁氏(グローバルアストロラインズ代表)   小山弘樹氏(キャリアコンサルタント/グッチ元人事部長)   絵音氏(タレント、合コンシュルジュ) ※このほかにも、ネット上で良くも悪くも“注目の”記事を編集部がピックアップする【ニュースナビ】、旬のテーマやビジネスパーソンの“下世話な”興味を刺激するテーマの【特集】など、実用的で刺激的なコンテンツを提供していきます。

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 このたび株式会社サイゾーは、ビジネスパーソン向けのニュースサイト「Business Journal」( http://biz-journal.jp/ )』を本日4/23(月)にオープンしました。

  「Business Journal」は、話題の企業・経済ニュースから、ビジネススキル、蓄財・運用、充実したプライベートライフを実現させるための実用情報まで、“本音の”情報をお届けする情報サイトです。

「どうせダメになるなら、好きなことやっちゃおう!」高田馬場の名物CDショップ店主を直撃!

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こ……この人は……!?
 ボクが群馬のクソ田舎から上京してきた1990年代中盤、世は大型CDチェーン店全盛期で、東京にはWAVE、ヴァージン・メガストア、HMV、タワーレコードといった、店の全貌がひと目では見渡せないほど巨大なCD屋がいっぱいあった。  地元にいる頃は、売り場面積約4畳半、やたらと豊富な演歌テープのほかはすべて「J-POP」にカテゴライズされているような、個人経営の小さなレコード屋くらいしか見たことがなかったので、「パンク」「ハードコア」どころか「Oi! / スキンズ」「ノイズ / インダストリアル」など、マニアック過ぎるジャンル分けをされた棚がズラッと並ぶ巨大なCD屋に足を踏み入れて、「東京ってすごいところだ!」とビックリした記憶がある。  そんな大型CDチェーン店も、CD不況と呼ばれる昨今の状況や、ネットでの音楽配信、Amazonに代表されるネット通販などに押される形でかなり苦戦を強いられているようだ。2009年にはヴァージン・メガストアがTSUTAYAに吸収され、2010年にHMVは旗艦店であった渋谷店を閉店。2011年にはWAVEが自己破産申請をした。  まあ確かに、Amazonでピロッと検索すれば相当マニアックなCDでもすぐに探せるし、しかも送料無料で買えるとなれば、わざわざ店舗に出向いてCDを買わなくても……と思う人は少なくないだろう。実際、ボクもここ数年、CD自体はそこそこ買ってはいるものの、実店舗で購入した記憶なんてほとんどないもん。そりゃあ、CD屋さんもキビシかろう。  大手CDチェーン店ですらそんな状況なので、個人商店をはじめとする小規模な「町のCD屋さん」なんてもっと大変なんじゃなかろうかと思い、ボクがかつて通っていた群馬のCD屋を数店舗検索してみたところ、大変な状況というか……ことごとく潰れてしまっていた。わーっ、ザ・CD不況! もはや「町のCD屋さん」が成り立つような時代ではないのだろうか。  そんな中、Twitterをはじめとしたネットを活用して、最近話題となっている「町のCD屋さん」があるという。そのお店は高田馬場の駅前にある「ムトウ楽器」。早稲田口を出るとすぐに目に入ってくるハデな看板が目印のCD屋さんだ。
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早稲田口を出てすぐ「ムトウ楽器」さん。
 この「ムトウ楽器」、創業1924年という長い歴史を持つCD(レコード)屋さんで、もともとはクラシックやジャズの品揃えの多さで知られる老舗店なのだ。しかし、なぜそんな老舗がネットで話題になっているのだろうか。
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一見、普通のCD屋さんに見えるが……。
 その謎を解明すべくお店に向かうと……店の前になんか変な人がいるッ! ものすごいアブナイ人かも……とビビッていると、「初めまして、店長の足立です」なんて言ってくるじゃないの。ええーっ、この人が店長さん!? *** ――え……えーっと……この衣装は……? 「AKB48の『フライングゲット』の衣装ですよ! 上のチャイナ服部分は既製品ですけど、下はオカダヤで生地を買ってきてかみさんに作ってもらいました」 ――いや、そういうことを聞きたかったワケでは……。 ***  実はこの足立さん、「店頭キャンペーン」と称し、自らアイドルのコスプレをして店頭に立ってダンスを披露している名物店長なのだ。店長さん自身のキャラがネット上で話題となっており、おかげでクラシックやジャズで有名だった老舗店が、最近ではアイドル・ファンが集うお店に変貌しているという。
*** ――アイドルのコスプレをやりはじめたきっかけは? 「僕が店長になったのは3年くらい前なのですが、やはりCDの売り上げは毎年落ちているような状況だったんですね。これは今までのような『町のCD屋さん』のままではやっていけないだろうと。そこで、お店の特徴を出さなきゃいけないなとは思っていたんです。時を同じくして、AKB48にハマりまして……ちょうど『10年桜』が発売された時期ですね。それから、どんどんアイドルにのめりこんでいき、初めて衣装を作ったのが2010年の夏。『逃した魚たち~シングル・ビデオコレクション~』が発売された時です。まず、金魚のお面を買ってきて、セーラー服を着て、『会いたかった』の振り付けを覚えて店頭で踊ったんです」 ――アイドルが好きな店長さんがお店でもアイドルを推すというのは分かるんですが、特集コーナーを作るくらいでよかったような気もしますが……。
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AKB48推しすぎ!
「アイドルコーナーを充実させるくらいだったら、タワーレコードさんとか、大手さんにはかなわないじゃないですか。だから、ウチはもっとすごいぞ、こんなに推しているんだぞっていうのを出したかったんですよね。今時、極端なことをしなければ誰も注目してくれませんから」 ――コスプレでパフォーマンスをするにあたって、上司やほかの店員さんたちから止められたりしなかったんですか。 「とくに何も言われなかったですね。コスプレをして踊っている写真を撮ってTwitterでアップしたり、YouTubeに上げたりすることで、ネットで注目されるようになりましたし。……まあ、それが売り上げに直結しているかどうかは分からないですけど、ネットを見てわざわざ遠くから来てくれるお客さんもいますから、そういうのはうれしいですね」 ――パフォーマンスをすることによって、「アイドルのCDを買うならムトウ楽器」みたいなお客さんが増えてくれればいい、という戦略ですね。
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初コスプレの写真
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AKB48以外のコスプレも。ももクロのZ伝説コス!
「そういう戦略を超えちゃって、単に趣味でやっている部分もありますけどね(笑)。昔の楽器屋って、とくに楽器を買うわけじゃなくても音楽好きな人が集まって来てたじゃないですか。ウチもそういう感じで、アイドル好きな人たちが集まって来て、横のつながりを作れるような場所になれたらいいなと思っています。ネット通販はもちろん、大型のCDチェーン店さんでも、そういうことをやるのは難しいじゃないですか。そここそが、街のレコード屋の強みなんじゃないかと思いますね」 ――売り上げでもアイドルCDの割合というのは増えているんですか? 「いや、売り上げランキングを見ると、意外と普通にB'zやK-POPが売れていたりするんですよね。アイドルのCDを買うならイベントや握手会で、という人も多いので……どうしてもそこには勝てませんからね。ただ、AKB48の選抜総選挙投票権付きのシングルが発売される時なんかは100枚近く買ってくれる人もいますよ。その人は多分、ウチだけじゃなくてほかでも買っていて、合計600枚くらいは買っているんじゃないですかね。それだけ買った上で、選挙最終日にやって来て『やりきるだけやったけど、不安だから残ってるのを全部くれ』って言ってさらに50枚くらい買っていきましたから!」
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TKB(高田馬場)48!?
――AKB48以外で今後推していきたいと思っているアイドルは? 「ありがたいことに、最近は事務所さんのほうからウチでアイドルのイベントやりたいと言ってもらえるようになっているんですよ、『しず風』や『JK21』とか……やっぱりイベントをやってくれたアイドルはすごく応援したいって思いますね!」 ――町のCD屋さんをやっていくのはなかなかキビシイ時代だとは思いますが、そんな中、生き残っていくためにはどうしたらいいと思いますか。 「そんな偉そうなことを言える立場でもないんですが……そもそもウチも、こんなことやっても売り上げにつながっているのかどうか分からないですからね。ただ本当に今、町のCD屋さんというのは切羽詰まっている状況だと思うんですよ。どうせダメになるんだったら、開き直って好きなことをやっちゃおうという感じでやってるだけです。開き直ってやれるだけやって、みなさんの記憶に残ってもらえればいいんじゃないですかね」 ***  小規模な町のCD屋さんであることを逆手に取って、大手が絶対にマネできない方法でお店を盛り上げていっている足立店長。小売店を取り巻く状況がますます厳しくなっていくであろうこれからの時代、マーケティングや営業戦略なんて関係なく、まずは「○○が好き!」という情熱オンリーで突っ走る、こんな姿勢こそが、町のCD屋さんの生き残る道なのかもしれない。 (取材・文=北村ヂン)

「どうせダメになるなら、好きなことやっちゃおう!」高田馬場の名物CDショップ店主を直撃!

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こ……この人は……!?
 ボクが群馬のクソ田舎から上京してきた1990年代中盤、世は大型CDチェーン店全盛期で、東京にはWAVE、ヴァージン・メガストア、HMV、タワーレコードといった、店の全貌がひと目では見渡せないほど巨大なCD屋がいっぱいあった。  地元にいる頃は、売り場面積約4畳半、やたらと豊富な演歌テープのほかはすべて「J-POP」にカテゴライズされているような、個人経営の小さなレコード屋くらいしか見たことがなかったので、「パンク」「ハードコア」どころか「Oi! / スキンズ」「ノイズ / インダストリアル」など、マニアック過ぎるジャンル分けをされた棚がズラッと並ぶ巨大なCD屋に足を踏み入れて、「東京ってすごいところだ!」とビックリした記憶がある。  そんな大型CDチェーン店も、CD不況と呼ばれる昨今の状況や、ネットでの音楽配信、Amazonに代表されるネット通販などに押される形でかなり苦戦を強いられているようだ。2009年にはヴァージン・メガストアがTSUTAYAに吸収され、2010年にHMVは旗艦店であった渋谷店を閉店。2011年にはWAVEが自己破産申請をした。  まあ確かに、Amazonでピロッと検索すれば相当マニアックなCDでもすぐに探せるし、しかも送料無料で買えるとなれば、わざわざ店舗に出向いてCDを買わなくても……と思う人は少なくないだろう。実際、ボクもここ数年、CD自体はそこそこ買ってはいるものの、実店舗で購入した記憶なんてほとんどないもん。そりゃあ、CD屋さんもキビシかろう。  大手CDチェーン店ですらそんな状況なので、個人商店をはじめとする小規模な「町のCD屋さん」なんてもっと大変なんじゃなかろうかと思い、ボクがかつて通っていた群馬のCD屋を数店舗検索してみたところ、大変な状況というか……ことごとく潰れてしまっていた。わーっ、ザ・CD不況! もはや「町のCD屋さん」が成り立つような時代ではないのだろうか。  そんな中、Twitterをはじめとしたネットを活用して、最近話題となっている「町のCD屋さん」があるという。そのお店は高田馬場の駅前にある「ムトウ楽器」。早稲田口を出るとすぐに目に入ってくるハデな看板が目印のCD屋さんだ。
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早稲田口を出てすぐ「ムトウ楽器」さん。
 この「ムトウ楽器」、創業1924年という長い歴史を持つCD(レコード)屋さんで、もともとはクラシックやジャズの品揃えの多さで知られる老舗店なのだ。しかし、なぜそんな老舗がネットで話題になっているのだろうか。
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一見、普通のCD屋さんに見えるが……。
 その謎を解明すべくお店に向かうと……店の前になんか変な人がいるッ! ものすごいアブナイ人かも……とビビッていると、「初めまして、店長の足立です」なんて言ってくるじゃないの。ええーっ、この人が店長さん!? *** ――え……えーっと……この衣装は……? 「AKB48の『フライングゲット』の衣装ですよ! 上のチャイナ服部分は既製品ですけど、下はオカダヤで生地を買ってきてかみさんに作ってもらいました」 ――いや、そういうことを聞きたかったワケでは……。 ***  実はこの足立さん、「店頭キャンペーン」と称し、自らアイドルのコスプレをして店頭に立ってダンスを披露している名物店長なのだ。店長さん自身のキャラがネット上で話題となっており、おかげでクラシックやジャズで有名だった老舗店が、最近ではアイドル・ファンが集うお店に変貌しているという。
*** ――アイドルのコスプレをやりはじめたきっかけは? 「僕が店長になったのは3年くらい前なのですが、やはりCDの売り上げは毎年落ちているような状況だったんですね。これは今までのような『町のCD屋さん』のままではやっていけないだろうと。そこで、お店の特徴を出さなきゃいけないなとは思っていたんです。時を同じくして、AKB48にハマりまして……ちょうど『10年桜』が発売された時期ですね。それから、どんどんアイドルにのめりこんでいき、初めて衣装を作ったのが2010年の夏。『逃した魚たち~シングル・ビデオコレクション~』が発売された時です。まず、金魚のお面を買ってきて、セーラー服を着て、『会いたかった』の振り付けを覚えて店頭で踊ったんです」 ――アイドルが好きな店長さんがお店でもアイドルを推すというのは分かるんですが、特集コーナーを作るくらいでよかったような気もしますが……。
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AKB48推しすぎ!
「アイドルコーナーを充実させるくらいだったら、タワーレコードさんとか、大手さんにはかなわないじゃないですか。だから、ウチはもっとすごいぞ、こんなに推しているんだぞっていうのを出したかったんですよね。今時、極端なことをしなければ誰も注目してくれませんから」 ――コスプレでパフォーマンスをするにあたって、上司やほかの店員さんたちから止められたりしなかったんですか。 「とくに何も言われなかったですね。コスプレをして踊っている写真を撮ってTwitterでアップしたり、YouTubeに上げたりすることで、ネットで注目されるようになりましたし。……まあ、それが売り上げに直結しているかどうかは分からないですけど、ネットを見てわざわざ遠くから来てくれるお客さんもいますから、そういうのはうれしいですね」 ――パフォーマンスをすることによって、「アイドルのCDを買うならムトウ楽器」みたいなお客さんが増えてくれればいい、という戦略ですね。
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初コスプレの写真
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AKB48以外のコスプレも。ももクロのZ伝説コス!
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TKB(高田馬場)48!?
――AKB48以外で今後推していきたいと思っているアイドルは? 「ありがたいことに、最近は事務所さんのほうからウチでアイドルのイベントやりたいと言ってもらえるようになっているんですよ、『しず風』や『JK21』とか……やっぱりイベントをやってくれたアイドルはすごく応援したいって思いますね!」 ――町のCD屋さんをやっていくのはなかなかキビシイ時代だとは思いますが、そんな中、生き残っていくためにはどうしたらいいと思いますか。 「そんな偉そうなことを言える立場でもないんですが……そもそもウチも、こんなことやっても売り上げにつながっているのかどうか分からないですからね。ただ本当に今、町のCD屋さんというのは切羽詰まっている状況だと思うんですよ。どうせダメになるんだったら、開き直って好きなことをやっちゃおうという感じでやってるだけです。開き直ってやれるだけやって、みなさんの記憶に残ってもらえればいいんじゃないですかね」 ***  小規模な町のCD屋さんであることを逆手に取って、大手が絶対にマネできない方法でお店を盛り上げていっている足立店長。小売店を取り巻く状況がますます厳しくなっていくであろうこれからの時代、マーケティングや営業戦略なんて関係なく、まずは「○○が好き!」という情熱オンリーで突っ走る、こんな姿勢こそが、町のCD屋さんの生き残る道なのかもしれない。 (取材・文=北村ヂン)

エイベックスの経営も直撃! 音楽ダウンロード販売不振の背景

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avex公式サイトより
 音楽業界において唯一の成長分野であった音楽ダウンロード販売が不振に陥っている。日本レコード協会によると、2011年の有料配信の総売上実績は前年比17%減。モバイル部門に限れば同22%減という厳しい結果となった。  その背景には、従来の携帯電話(ガラケー)からスマートフォンへの移行にあたり、多くのユーザーが有料課金サービスから離れていることが挙げられる。携帯電話向けのダウンロード販売大手のエムティーアイは19日、12年9月期決算の純利益見通しを7割強も下方修正し、市場関係者にショックを与えた。 「同社はレコード会社各社との関係の良さを武器に、かつての着メロブームが終わった後も、原盤権者からダウンロード販売の権利を得て急成長を続けてきました。しかし、スマホ時代の到来で有料会員数が激減。スマホ向け広告費も積んでいますが、今のスマホユーザーはYouTubeで無料視聴するか、ダウンローダーを使って音源を手に入れるスタイルが主流で、有料販売は大苦戦しています」(レコード会社関係者)  こうしたダウンロード販売の落ち込みは、原盤権を所有する各レコード会社の経営も揺さぶっている。レコード会社大手のエイベックスは、直近の四半期決算で音楽部門の売り上げが前期比4割も減少したと発表。その理由として同社は、ダウロード販売の不振とコンサート動員の落ち込みを挙げている。 「エイベックスは業界で最もダウンロード販売に熱心な会社だったために、スマホ化に伴う販売不振の影響をモロに受けています。CD、ダウンロード、コンサートそれぞれの不振で、音楽事業ではもはや打つ手がない状態。今後は、映画事業や芸能マネジメント事業に軸足を移していく計画のようです」(前出の関係者)  同社では、浜崎あゆみをはじめとする各歌手やユニットが新曲の先行ダウンロード販売などの“営業努力”を行っているが、売れ行きの低下には歯止めが掛からない。他社ではJUJUや青山テルマ、西野カナといった「ケータイ歌姫」とも呼ばれた女性歌手たちも、コンサート数を増加させるなど、ダウンロード販売減への対応を迫られているという。  今後の解決策としては、欧州で人気のスポティファイなどのような定額聴き放題型のサービスの普及などが考えられるが、こちらは原盤権者の取り分をめぐり、サービス事業者と権利者の交渉が難航している。音楽業界にとって、残された時間は決して多くはないのだが……。 (文=柴田勇気)
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