マツコに注がれる、黒柳徹子の「追い詰める」という深い愛情と試練

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『マツコの部屋 アタシ、誰のた
めに生きてるの? 編』/ポニーキ
ャニオン

――毒舌コラムニスト・今井舞が、話題のアノ人物やアノニュースをズバッとヒトコトで斬り捨てる!

◎棺桶を見据えた名勝負
 「徹子芸人」を経て、すっかりその扱いにくさ、やりにくさ、絡みにくさがウリとなるという、新たなステージを見せる黒柳徹子。今回はマツコ・デラックスと組み『徹子とマツコの音楽時代』(テレビ朝日系)で大物歌手とトーク。その絡みにくさは、大物歌手をスルーし、すべて助け船を出してくれているマツコに被弾していた。マツコの額にあんな大量の汗が浮かんでるの、テレビの画面で初めて見たわ。あの体格だから汗はいつもかいているんだろうが、通常の番組では途中でリタッチしてるんだと思う。そういう普通のことが行われない、行えない、独特の流れ……。イッツ徹子ワールド。見てるこっちまでちょっと緊張だ。
 今、この徹子の味を損なわないよう、でも放送事故を起こさぬよう、ギリギリのところで彼女を扱えるのは、マツコしかいない気もする。なんたって徹子本人がマツコをいたくお気に入りの様子。こんな風に徹子に好かれるタレントってあまり見たことない。死後、遺言で徹子からいろんなもんを譲られるんだろうなぁ。でも、体格を考えると、徹子より先にマツコが……、という可能性も十分ありうる気がする。徹子が先かマツコが先か。考えると手に汗握る。結構いい勝負かもしれん。

マツコに注がれる、黒柳徹子の「追い詰める」という深い愛情と試練

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めに生きてるの? 編』/ポニーキ
ャニオン

――毒舌コラムニスト・今井舞が、話題のアノ人物やアノニュースをズバッとヒトコトで斬り捨てる!

◎棺桶を見据えた名勝負
 「徹子芸人」を経て、すっかりその扱いにくさ、やりにくさ、絡みにくさがウリとなるという、新たなステージを見せる黒柳徹子。今回はマツコ・デラックスと組み『徹子とマツコの音楽時代』(テレビ朝日系)で大物歌手とトーク。その絡みにくさは、大物歌手をスルーし、すべて助け船を出してくれているマツコに被弾していた。マツコの額にあんな大量の汗が浮かんでるの、テレビの画面で初めて見たわ。あの体格だから汗はいつもかいているんだろうが、通常の番組では途中でリタッチしてるんだと思う。そういう普通のことが行われない、行えない、独特の流れ……。イッツ徹子ワールド。見てるこっちまでちょっと緊張だ。
 今、この徹子の味を損なわないよう、でも放送事故を起こさぬよう、ギリギリのところで彼女を扱えるのは、マツコしかいない気もする。なんたって徹子本人がマツコをいたくお気に入りの様子。こんな風に徹子に好かれるタレントってあまり見たことない。死後、遺言で徹子からいろんなもんを譲られるんだろうなぁ。でも、体格を考えると、徹子より先にマツコが……、という可能性も十分ありうる気がする。徹子が先かマツコが先か。考えると手に汗握る。結構いい勝負かもしれん。

お父さんは演歌歌手  “お嫁さんにしたいNO.1グラドル”鈴木麻比

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 鈴木麻比さんは芸能事務所「JMO」に所属する新人タレント。取材は今回が初めてだったようで、メイク中もどこか緊張の眼差し。でも、「さあ、撮りますよ」とカメラを向けると、経験不足を補うかのようにひたむきにいろんなポーズに挑戦してくれて、こちらの心配をよそに大奮闘。一途な頑張り屋精神には思わずきゅんとさせられ、レンズ越しに性格のよさが伝わってくる。妙に現場慣れしていないところがかえって、彼女の愛らしさやサービス精神の豊富さ、そして裏表のない素顔を強く感じさせ、魅力的だった。
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――タレント活動はいつ頃から始めましたか? 鈴木麻比(以下、鈴木) 去年の11月です。それまでは専門学校で歯科衛生士の勉強をしていました。タレント活動に憧れはありましたが、厳しい世界なんだろうとあきらめていたところがあったんです。だけど、学校に行っても「違うな、これを本当に一生やっていくのかな」という思いが消えなくて、やっぱり進みたい道に進もうと芸能界に飛び込みました。学費などは親が払ってくれていたので申し訳ないという気持ちはあったんですが、歯科衛生士の道はあきらめました。両親に相談すると、父が芸能界で働いていたというのもあって、すごく応援してくれて、それが後押しにもなりました。
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――何歳くらいからこの仕事に憧れ始めたんですか? 鈴木 父が歌手だったので、その影響もあって、小さい頃からお花屋さんとかケーキ屋さんとかじゃなくて、ずっと歌手やタレントになりたいという思いがありました。その後、小学5年生のときにタレントの養成所に入って、ボイストレーニングや、ジャズとHIP HOPをミックスさせたようなダンス、英語のレッスン、それから演技のレッスンなどを受けました。
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――その頃、憧れていたアイドルはいたんですか? 鈴木 深田恭子さんが好きでした。あと、アイドルのSPEEDが全盛期だったので、SPEEDにも影響されました。ああいう風に歌えたらいいなと。そのほかにも、優香さんみたいなバラエティタレントとか、憧れた人はたくさんいました。
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――お父さんは現役の演歌歌手だそうですが、麻比さんが物心ついた頃にはもう歌手活動されていたんですか? 鈴木 そうです。肩書きはシンガーソングライターとなっているんですが、音楽的には演歌寄りの歌謡曲という感じの歌を歌っています。もともと作詞家のなかにし礼さんのところに弟子入りして曲を作っていただいていた時期もあったんです。
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――現在の事務所では撮影会を中心にされているそうですが、撮られるってどんな感じですか? 鈴木 無になって挑んでいます。自分のためにお金を払って、時間を作って来てくださっているので、少しでも喜んでもらえるよう、毎回頑張ってます。 ――撮影会のスタイルはどのような感じなんですか? 鈴木 水着や私服、それからコスプレだったり(笑)。猫ちゃんとか巫女さんや、鉄板ですけど制服でも撮られてます。
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――自分の身体で好きな部分ってありますか? 鈴木 色が白くて、透明感があるとよく言われるんですが、そういう部分かな。あと、つい最近、撮影会のときに同じ事務所の女の子に、胸がマシュマロみたいと言われました。「柔らかそう、触ってみたくなる肌だね」と(笑)。うれしかったです。その子もFカップある子なんですけどね(笑)。
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――聞くところによると、書道がお得意だとか。 鈴木 小学校3年生くらいから高校2年生くらいまでやっていて、五段なんです。小中学生を対象にした全国大会で表彰されたこともあります。それが自慢といえば自慢です。中学では、校内書初め展ではいつも金賞でした。今は夜、お酒を飲みながら書道をするのが好きです(笑)。仕事が終わってお家に帰って、お酒を飲んだり、テレビをボーッと見ながら、そのとき思ったことだとか、テレビを見た感想を字にしたりしています。手にバーっと墨で書いて、それをそのままブログにアップしたこともありますよ(笑)。
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――好きな男性のタイプは? 鈴木 どんな環境でも生きていけそうな人が好きです(笑)。無人島とかに行かされても自給自足して生きていけそうな人。草食系か肉食系かといわれたら、肉食系のほうが好きです。小さい頃からガキ大将っぽい子とか、ちょっとツンツンしているような人が好きだったんです。最近だと、桐谷健太さんみたいな人がいいなと思うんです。でもいざ恋愛となると、そういう人にこだわってるわけでもないです。あくまで理想のタイプですね。
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――初恋は? 鈴木 3歳のときです。相手は幼稚園の年長さんで、年長さんが年少さんをお世話するみたいな行事があったんですけど、そのときにお世話してくれた子が、たぶん今でも男前って思えるくらいのかっこいい子で、すごく優しかったんです。家も近所で、好きでしょうがなくて、バレンタインにお母さんと一緒にチョコレートを届けにいったのを憶えています。
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――現在の活動は? 鈴木 3月16日に『ヤンキー女子高生8~静岡最強伝説~』(GPミュージアム)というDVDが出ました。主役ではないのですが、主要キャストとして出演しています。役者になってヤンキー役をやりたいと思っていたので、本当にすごくうれしかったです。しかも23歳にして女子高生役で、制服も着れてヤンキーもできるっていう(笑)。あと、「ミッドナイト競輪」という夜間の競輪レースがあるんですが、その人気を広めるプロジェクトのイベントナビゲーターとして、都内のスポーツバーをまわったりもしています。
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――将来の目標は? 鈴木 一応役者になりたいくて事務所に入ったんですが、それ以外のことにもどんどん挑戦したいです。いろんな仕事をさせていただくと、その仕事仕事の面白さを感じるんです。おしゃべりとかすごく好きだし、リポーターの仕事もやってみたいなとか。一つ一つ、「この子は何やってもできる子だね」と言われるようになりたいです。カメレオンみたいな人間に憧れているんです(笑)。女優としてもいろんな役ができるカメレオン女優のような女優になりたいですし、いつもマルチで、他ジャンルでも勝負できるタレントでありたいなと思っているんです。
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撮影・文=名鹿祥史[山口敏太郎事務所]
ヘアメイク=日高朋子
撮影協力 株式会社ゴールドシップカンパニー <http://www.goldship.info/>
ヘア専門サロン「アトリエ」 <http://goldship.jp/atelier/> ●鈴木麻比 生年月日:1988年6月8日 出身地: 東京都 血液型:B サイズ:T160cm B83cm W59cm H87cm S24.0cm タレント・女優。特技はピアノ・書道・早口言葉・変顔・どこでも寝られること。趣味は一人カラオケ・妄想・格闘技観戦・音楽鑑賞。 公式ブログ 『1にち1っしょ~一日一書~』 <http://ameblo.jp/suzu-manaxo/>
CANON デジタル一眼レフカメラ EOS 5D Mark III ほしいよぅ......。 amazon_associate_logo.jpg
【カメラマン名鹿祥史の私的水着女子発掘】バックナンバー ・【case.3】新生アイドルユニット「モモイロCruuuush!!!!」七海比呂 ・【case.2】新生アイドルユニット「モモイロCruuuush!!!!」上城あいか ・【case.1】赤裸裸少女物語 繭麗の告白

彼とのエッチに悩む私、先輩カップルが手取り足取り教えてくれる!?

【作品名】『純愛4Pレッスン』 【作者】水原冬樹

【作品紹介】 つき合って半年も経つのに、彼氏・圭とのHがうまくいかない……。そこで、大学イチのラブラブ先輩カップルにHの勉強をさせてもらうことに!! 明かりをつけたまま3人から服を脱がされ、カラダじゅうをまさぐられ……。

【サイゾーウーマンリコメンド】 いや~、アグレッシブな先輩カップルを持つと、こんな夢のような体験ができるというシンデレラストーリーでした。「純愛」と「4P」が両立するのかと心配しましたが、杞憂に終わりました。よかったよかった。先輩の彼氏のやる気がちょっと気になりましたが……。

彼とのエッチに悩む私、先輩カップルが手取り足取り教えてくれる!?

【作品名】『純愛4Pレッスン』 【作者】水原冬樹

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熊田曜子がグラビア市場を荒らすAKB48にガチ苦言! 「私たちが出る場所ない」

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※イメージ画像:『熊田曜子 WOMAN~本性~』
/トリコ
【メンズサイゾーより】  グラビアアイドルの熊田曜子(29)が、29日深夜に放送された『有吉AKB共和国』(TBS系)に出演し、AKB48に苦言を呈したことが話題となっている。  熊田が出演したのは「AKB研究生が熊田流愛され術を学ぶ」という体のニセ企画で、隠しカメラで収めた彼女の素の発言をクイズとして出題するというコーナー。冒頭、仕掛け人であるAKB研究生の川栄李奈(17)と名取稚菜(16)が、収録の休憩中に相談を持ち掛けて熊田の本音を引き出そうとした。  「どうしたらアイドルをずっとやっていけるのか?」と二人から聞かれた熊田は、「女の子のファンを多くつけるのが大事かな」と発言。スタジオで観賞していた有吉弘行(37)から「(お前は)一人もいねえじゃねえか」とツッコミが入ったものの、グラドル10年選手として含蓄のある回答をした。

物欲と性欲、自己肯定感に満ちた30年前の大学生活「POPEYE」

『POPEYE』(平凡出版,1983年8月25日)
 いまや日本人の大学・短大進学率は60%近く。どこの大学も学生の確保に必死だ。昨年から別件の取材でさまざまな大学のパンフレットを取り寄せているのだが、3月に入ってから大学から「進学先は決まりましたか? ウチはまだ受験できますよ!」と電話やメールがバンバン。もはや、大学生であること自体の価値は、ほとんど失われているのではあるまいか。それでも、多くの若者が4月からの新生活をドキドキワクワクしながら心待ちにしているに違いない。そこで、今回は、大学生活にワクワクしている若者諸君をあおる雑誌記事を紹介することに。ただし、30年余り前のだけれどね……。  モテたい若者が必ず読んでいる雑誌の二強が「POPEYE」(平凡出版/現・マガジンハウス)と「Hot-Dog PRESS」(講談社)だったのはいつ頃までだったろう。「Hot-Dog PRESS」の休刊が2004年なので、それ以前に“モテるために読む雑誌”というものは、需要を失っていたのではなかろうか。「Hot-Dog PRESS」が、恋愛マニュアルなどを中心に即物的な路線だったのに対して、オシャレ感が前面に出ていたのが「POPEYE」である。今回紹介する1983年8月25日号も、タイトルロゴの下には「Magazine for City Boys」の文字が輝いている。表紙は、まさにアメリカ西海岸テイスト。わたせせいぞうの代表作『ハートカクテル』を実写にしたら、ちょうどこんな感じなんだろうと思われる。  筆者も、大学時代に『ハートカクテル』を地でいくライフスタイルを追求していたが、友人から江口寿史の『わたせの国のねじ式』を読まされて、悪夢から目覚めたことを思い出さずにはいられない。  さて、本号の特集は「気分引き締め新学期」。大学は後期の授業が始まる時期であり、「一新ついでに、ちょいと生活も変えてみたい」というテーマで構成された記事である。今でも毎年、季節の変わり目になると自分の部屋を「個性」で飾り立てることをあおる「部屋テク」系のムックが何冊も発行されている。それに感化された人は、だいたいアパートの蛍光灯を取り外して間接照明に変えてみたり、あるいは「イケア」あたりにオシャレな家具を買いに出かけてみたり。ちょっと気の利いた人は、中央線沿線の古道具屋なんかで、妙な雑貨を買い込んで部屋を飾ろうとしているハズ。
いま、こんな部屋に済んでいたら絶対に落ち着かないと思う(クリックすると画像を拡大します)
 ところが、この特集で紹介されている「部屋テク」は、そうした小技をせせら笑うダイナミズムで満ち溢れている。「狭いながらもアールデコ。」というキャッチで紹介される部屋の模様替え例は、「何から何までアンティークで揃えるとなると、恐ろしく高いものについてしまうので、安価な組立式の棚をパーツで買って階段状に組んだり、ダミーの柱を作って置いたりする。これならチープかつ効果的に部屋を演出できてしまう」と本文で説明する。ところがどっこい、部屋に置かれているものの説明を見ると「アンティークのミラー/58,000円」「灰皿/6,800円」「サイドテーブル/128,000円」……決してこの頃、日本が驚異的なインフレに見舞われていたわけではない。  なんだかよくわからないが、一歩先をいく展開は止まらない。続くページでは、コンピューターをステーショナリー代わりに活用するテクニックを紹介。大学ノート代わりに持ち歩きたいとして紹介するのは「Canon X-07」。よほどの通でなければ覚えていないだろうが、Canonが唯一発売した、ハンドヘルドコンピューターだ。資料によればメモリは8KB(16KBまで増設可能)、画面は20文字4行表示というもの。特集では、これに大学ノート分くらいの情報が入ってしまう「ROM・RAMカード」を持っていれば「ノートは定期入れの中に入ってしまう時代」と熱く語るのだ。実践していた人がいたならば、ぜひお話を聞かせていただきたい!
これを読んで「マイコン」を購入した人もいるのだろうか。テクノロジーの進歩には感嘆するばかり(クリックすると画像を拡大します)

あまり注目されないが80年代のデザインセンスも、かなり独特である(クリックすると画像を拡大します)
 「くそう! 80年代の大学生はこんなに愉快に暮らしていたのか」あるいは「コイツら、何しに大学に行ってたんだ」とさまざまな思いが溢れ出す。とにかく、いかなるページであっても文末に「~だろう」「~かもしれない」といった逃げの文句を打つことなく、すべて「これが正しいんだ!」とばかりに言い切っている。ここまで断言されたら、相当強固なポリシーのある大学生でなければ“洗脳”されてしまったことだろう。  さらにページを進めると、登場するのは女子大探訪記だ。やはり、80年代は女子大生がブランドだった時代、執筆者も楽しんで書いているのか、ほかのページよりも熱が入っているように感じられる。本号では、この年、薬師丸ひろ子が入学した玉川学園と、同じく、この年にミス・ユニバース日本代表を生み出した松蔭女子学院大学(現・神戸松蔭女子学院大学)を「日本で一番美女の多い二大大学」だとしてルポしている。ここでも、妙な説得力のあるネームの勢いは止まらない。むしろ、力が入りまくりだ。玉川学園は「明るく爽快感あふれるキャンパスには健康サラダガールがあふれている」そうで、「ガールフレンドとして、一緒に街を歩きたいタイプの女のコでキャンパスはいっぱい」らしい。彼女らにウケのよいファッションが「IVYやトラッドといった感じの一般受けするスタイルが彼女たちのお好み」と書いてあるあたりが時代を感じさせる。対する松蔭女子は「美人のパノラマワールド」と、いきなりな結論である。「思わず“どうして”と聞きたくなるほど素敵なコが多いのに驚いてしまう」とか書いてるし「キャンパスは美人の満漢全席」とまで宣言されたら、納得するほかない。
大学生の本分は「楽しいキャンパスライフ」確かに、そんな時代は存在した(クリックすると画像を拡大します)

 本号を貫いている思想は、前述したように、どんなムチャなことでも納得させてしまう迷いのない「言ったモン勝ち」ともいうべき勢いである。「83年秋、放課後のプレイスポットはキャンパスなのだ」と銘打ったページでは、大学のキャンパスでできる遊びとして、ブーメラン、宝探しゲーム、そしてFM放送機材を使ってミニFM局を開局しようと呼びかける。そこでは「お気に入りのレコードや自分で編集したテープをかけて、曲の合間にクラブの情報やキャンパス内でのちょっとしたトピックスでも入れれば、小さいとはいえ、もう立派な放送局だ」とまで言い切る。
このゲーム機、本気で欲しい!(クリックすると画像を拡大します)

どんな広告でも、とりあえず水着の女のコを配置するのが80年代テイスト。ちなみに自転車は宮田工業のスポルディング・フリスコ
 ここまで肯定感に溢れる思想の背景にあるものはなんなのだろうか。インターネットが普及して、自己表現は誰もが手軽に安くできるようになった。さまざまなツールが登場し、男女の出会いも30年前よりは格段に楽になったはずだ。衣食住も、30年前よりは安くて種類も多くなっている。なのに、30年前の大学生のほうがラクに楽しく生きているように見えるのはなぜだろうか。いまや、大学入学時点で多くの学生は人生を達観し、大学は就職予備校と化している。それは、単なる経済状況の変化によるものだろうか。学生運動が終わった後の「シラケ世代」、そして「新人類」が生まれた80年代、そして90年代を経て21世紀へと、大学生という存在の価値の変容、そして彼らの意識の変化を解読していくには、まだまだ研究が足りない。 (文=昼間たかし)
POPEYE (ポパイ) 2012年 04月号 今はただのファッション誌? amazon_associate_logo.jpg
■「100人にしかわからない本千冊」バックナンバー 【第5回】1991年、ボクらはこんなエロマンガを読んでいた「美少女漫画大百科」 【第4回】そして『孤独のグルメ』だけが残った......月刊「PANjA」とB級グルメの栄枯盛衰 【第3回】「いけないCOMIC」1985年1月号大特集 戸川純にただ単にミーハーしたいっ! 【第2回】あの頃、俺たちはこんな本でモテようとしていた『東京生活Qどうする?』 【第1回】超豪華"B級"文化人がロリコンで釣ってやりたい放題『ヘイ!バディー』終刊号

物欲と性欲、自己肯定感に満ちた30年前の大学生活「POPEYE」

『POPEYE』(平凡出版,1983年8月25日)
 いまや日本人の大学・短大進学率は60%近く。どこの大学も学生の確保に必死だ。昨年から別件の取材でさまざまな大学のパンフレットを取り寄せているのだが、3月に入ってから大学から「進学先は決まりましたか? ウチはまだ受験できますよ!」と電話やメールがバンバン。もはや、大学生であること自体の価値は、ほとんど失われているのではあるまいか。それでも、多くの若者が4月からの新生活をドキドキワクワクしながら心待ちにしているに違いない。そこで、今回は、大学生活にワクワクしている若者諸君をあおる雑誌記事を紹介することに。ただし、30年余り前のだけれどね……。  モテたい若者が必ず読んでいる雑誌の二強が「POPEYE」(平凡出版/現・マガジンハウス)と「Hot-Dog PRESS」(講談社)だったのはいつ頃までだったろう。「Hot-Dog PRESS」の休刊が2004年なので、それ以前に“モテるために読む雑誌”というものは、需要を失っていたのではなかろうか。「Hot-Dog PRESS」が、恋愛マニュアルなどを中心に即物的な路線だったのに対して、オシャレ感が前面に出ていたのが「POPEYE」である。今回紹介する1983年8月25日号も、タイトルロゴの下には「Magazine for City Boys」の文字が輝いている。表紙は、まさにアメリカ西海岸テイスト。わたせせいぞうの代表作『ハートカクテル』を実写にしたら、ちょうどこんな感じなんだろうと思われる。  筆者も、大学時代に『ハートカクテル』を地でいくライフスタイルを追求していたが、友人から江口寿史の『わたせの国のねじ式』を読まされて、悪夢から目覚めたことを思い出さずにはいられない。  さて、本号の特集は「気分引き締め新学期」。大学は後期の授業が始まる時期であり、「一新ついでに、ちょいと生活も変えてみたい」というテーマで構成された記事である。今でも毎年、季節の変わり目になると自分の部屋を「個性」で飾り立てることをあおる「部屋テク」系のムックが何冊も発行されている。それに感化された人は、だいたいアパートの蛍光灯を取り外して間接照明に変えてみたり、あるいは「イケア」あたりにオシャレな家具を買いに出かけてみたり。ちょっと気の利いた人は、中央線沿線の古道具屋なんかで、妙な雑貨を買い込んで部屋を飾ろうとしているハズ。
いま、こんな部屋に済んでいたら絶対に落ち着かないと思う(クリックすると画像を拡大します)
 ところが、この特集で紹介されている「部屋テク」は、そうした小技をせせら笑うダイナミズムで満ち溢れている。「狭いながらもアールデコ。」というキャッチで紹介される部屋の模様替え例は、「何から何までアンティークで揃えるとなると、恐ろしく高いものについてしまうので、安価な組立式の棚をパーツで買って階段状に組んだり、ダミーの柱を作って置いたりする。これならチープかつ効果的に部屋を演出できてしまう」と本文で説明する。ところがどっこい、部屋に置かれているものの説明を見ると「アンティークのミラー/58,000円」「灰皿/6,800円」「サイドテーブル/128,000円」……決してこの頃、日本が驚異的なインフレに見舞われていたわけではない。  なんだかよくわからないが、一歩先をいく展開は止まらない。続くページでは、コンピューターをステーショナリー代わりに活用するテクニックを紹介。大学ノート代わりに持ち歩きたいとして紹介するのは「Canon X-07」。よほどの通でなければ覚えていないだろうが、Canonが唯一発売した、ハンドヘルドコンピューターだ。資料によればメモリは8KB(16KBまで増設可能)、画面は20文字4行表示というもの。特集では、これに大学ノート分くらいの情報が入ってしまう「ROM・RAMカード」を持っていれば「ノートは定期入れの中に入ってしまう時代」と熱く語るのだ。実践していた人がいたならば、ぜひお話を聞かせていただきたい!
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 「くそう! 80年代の大学生はこんなに愉快に暮らしていたのか」あるいは「コイツら、何しに大学に行ってたんだ」とさまざまな思いが溢れ出す。とにかく、いかなるページであっても文末に「~だろう」「~かもしれない」といった逃げの文句を打つことなく、すべて「これが正しいんだ!」とばかりに言い切っている。ここまで断言されたら、相当強固なポリシーのある大学生でなければ“洗脳”されてしまったことだろう。  さらにページを進めると、登場するのは女子大探訪記だ。やはり、80年代は女子大生がブランドだった時代、執筆者も楽しんで書いているのか、ほかのページよりも熱が入っているように感じられる。本号では、この年、薬師丸ひろ子が入学した玉川学園と、同じく、この年にミス・ユニバース日本代表を生み出した松蔭女子学院大学(現・神戸松蔭女子学院大学)を「日本で一番美女の多い二大大学」だとしてルポしている。ここでも、妙な説得力のあるネームの勢いは止まらない。むしろ、力が入りまくりだ。玉川学園は「明るく爽快感あふれるキャンパスには健康サラダガールがあふれている」そうで、「ガールフレンドとして、一緒に街を歩きたいタイプの女のコでキャンパスはいっぱい」らしい。彼女らにウケのよいファッションが「IVYやトラッドといった感じの一般受けするスタイルが彼女たちのお好み」と書いてあるあたりが時代を感じさせる。対する松蔭女子は「美人のパノラマワールド」と、いきなりな結論である。「思わず“どうして”と聞きたくなるほど素敵なコが多いのに驚いてしまう」とか書いてるし「キャンパスは美人の満漢全席」とまで宣言されたら、納得するほかない。
大学生の本分は「楽しいキャンパスライフ」確かに、そんな時代は存在した(クリックすると画像を拡大します)

 本号を貫いている思想は、前述したように、どんなムチャなことでも納得させてしまう迷いのない「言ったモン勝ち」ともいうべき勢いである。「83年秋、放課後のプレイスポットはキャンパスなのだ」と銘打ったページでは、大学のキャンパスでできる遊びとして、ブーメラン、宝探しゲーム、そしてFM放送機材を使ってミニFM局を開局しようと呼びかける。そこでは「お気に入りのレコードや自分で編集したテープをかけて、曲の合間にクラブの情報やキャンパス内でのちょっとしたトピックスでも入れれば、小さいとはいえ、もう立派な放送局だ」とまで言い切る。
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どんな広告でも、とりあえず水着の女のコを配置するのが80年代テイスト。ちなみに自転車は宮田工業のスポルディング・フリスコ
 ここまで肯定感に溢れる思想の背景にあるものはなんなのだろうか。インターネットが普及して、自己表現は誰もが手軽に安くできるようになった。さまざまなツールが登場し、男女の出会いも30年前よりは格段に楽になったはずだ。衣食住も、30年前よりは安くて種類も多くなっている。なのに、30年前の大学生のほうがラクに楽しく生きているように見えるのはなぜだろうか。いまや、大学入学時点で多くの学生は人生を達観し、大学は就職予備校と化している。それは、単なる経済状況の変化によるものだろうか。学生運動が終わった後の「シラケ世代」、そして「新人類」が生まれた80年代、そして90年代を経て21世紀へと、大学生という存在の価値の変容、そして彼らの意識の変化を解読していくには、まだまだ研究が足りない。 (文=昼間たかし)
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