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六本木の守護神・真樹日佐夫氏を偲ぶ――ネオン街で繰り広げられた“宮西無双”の真実

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真樹日佐夫氏を偲ぶその目には、
キラリと光るものが……。
(写真/江森康之)
芸能界の"ドン"は言うまでもなく、有名スポーツ選手から文化人、さらにはハリウッド俳優まで幅広い人脈を持つ"芸能界の暴れん坊"こと、Zプロモーション宮西渡社長。幼稚園中退、前科×犯、だけど曲がったコトが大嫌いな社長が芸能生活50周年を迎える今年、これまで封印してきたあんな話やこんな話を、"バチーン"と暴露しちゃうぞ!!  空風に包まれる、東洋随一の魔都・六本木――。遡ること2カ月前の1月7日、このコンクリートジャングルで1人の男が古希を迎えた。  「グラビアの女王」「Vシネの女王」「セクシー女王」など数々の“女王”の称号を得た嶋村かおりをスターに押し上げた、日刊サイゾーではおなじみすぎて説明不要の、Zプロモーション代表取締役社長・宮西渡、である。同日、六本木某所のとあるビルでは、社長を慕う関係者が集まり、盛大に古希を祝う宴が催された。 「70歳からボクシングはもちろん、アッチもやるよ~」と、相変わらず飛ばしまくる暴れん坊。  賢明な読者であれば覚えているだろう、過去、当連載において、宮西社長にまつわる数多くの武勇伝を記したことを。港区の摩天楼で行われた“リアルファイトクラブ”で、拳に吸い込まれた血量は、成人男性1人分のそれに匹敵する。古希を過ぎても鬼の血はたしかにMIYANISHIの中に息づいているのだ。  話を戻そう。  いつも以上にパワフルに会場内を闊歩していた宮西社長だが、彫りの深い端正な顔は、決して間接照明のせいではなく、深く陰っていた。それもそのはず、去る1月2日、宮西社長と長年親交のあった空手家、映画プロデューサー、そして作家といった多彩な顔を持つ真樹日佐夫氏が急性肺炎のため急逝したのだ。  古希を祝うの場は、同時に真樹日佐夫氏を偲ぶ場へと変わる。テンカウントを告げるパールのハイハットが静かに鳴り響き、ロープとマットがないながらもこの空間はリングの様相を帯びている。出席者全員が真樹氏を追悼、宮西はうつむき、ひっそりと目を潤ませた。芸能界の暴れん坊もここでは格闘技、いや人生の師の早過ぎる死を悲しんだ――。  その後、2月4日、正式に行われた「故 真樹日佐夫先生を偲ぶ会」へ出席した六本木の暴れん坊は、配布された真樹氏の遺作的著作『ああ五十年身に余る―真樹日佐夫ワル自伝』(東邦出版)の初版本を携え、同氏と大いに語らった銀座のネオン街にあるラウンジで紫煙をくゆらせている。  今回は趣向を変え、暴れん坊が敬愛してやまないカリスマアウトローの思い出を静かに聞くとしよう。 「最後に会ったのは去年の11月、1月7日に呼ぼうとしていたんだ。今まで、俺が10回頼んで1回も断られたことない。そりゃ、そうだよ~、俺と真樹先生の仲なんだから。だからさ~、俺も真樹先生が亡くなって、本当に辛かった……」  自身の誕生日会に呼びつけるという、真樹先生の優しさにつけ込んだ愚行――と見るのはまだ早い。そこには固い絆で結ばれた男同士の師弟関係が確かにあるのだ。真樹先生と暴れん坊との初邂逅は、やはり東洋屈指のミステリーゾーン、六本木だった。 「約30年前だよね、最初に会ったのは。それからだよ、付き合いが始まったのは」  偉大なる指導者・真樹日佐夫先生について話は止まらない。 「真樹先生っていう人は、ここ銀座界隈を若い衆を連れて歩いてて、サングラスかけてて、ハッキリ言って『顔』なのよ。でも俺と会うと『おう、宮ちゃんっ!!』ってそういう仲だったんだよ。飲みに連れて行ってもらったって、10円だって金払わせない。だから、俺は男として大好き。とにかく、器がデカイのよ! お金じゃないよ! もちろん! 人間だからな!!」  格闘家としてのみならず、人間としても高みに立つ真樹日佐夫先生。そんな氏は、宮西社長に並々ならぬ愛情を注いだ。もちろん、酒をたかるという愚行と邪推するのは、まだ早い。愛情のみならず、高級酒を並々とそそぐその師弟関係は、任侠における“杯”と言えば、ピンと来るだろうか……。  ご存知の通り、真樹氏といえば作家でありながら、かつては柔道の修行に励み、『あしたのジョー』『タイガーマスク』といった名作を多数手がけたマンガ原作者であり実兄の梶原一騎氏の紹介で空手を始めた人物として知られている。元極真会館本部道場師範代を経て自身の流派・世界空手道連盟真樹道場を創設。空手の腕はもとより、ストリートファイトで無敗の強さを発揮した伝説は数知れず。  そんな真樹氏の武勇伝を語り始めると、暴れん坊の血糖値もテンションも上がった」のか、自らの武勇伝も語り出す。 「銀座じゃさ、『真樹日佐夫と絶対ケンカするな!』って言われてた。だって、ただもんじゃないよ~!! おい、わかってるだろ、真樹先生がスゴイってコトは。たとえ相手が10人いても、全員のしてくるんだよ! 俺も昔は何十回も銀座でケンカしたけどな。新宿で商売している時もよくケンカしたもんだ。俺、少林寺拳法もやってたから、女2人といて、相手が3人いて、女に『ちょっと待っとけ』って、(相手を)路地に連れて行って、一番体格いい奴に(座ったまま蹴りのアクション付きで)バカーンって(蹴りを)入れて、そしたら相手もポーンって倒れちゃったりするんだよね。そういうこと何十回もやったのよ。たしかに、やられた時もあるんだよ。だけど、10回やったら9回勝つよっ!」  真樹日佐夫氏の思い出からヒートアップし、ジャブ程度どころか、どストレートに自慢をかましてくる芸能界の暴れん坊。今回は真樹日佐夫氏の追悼企画であるが、これには宮西を弟分のように可愛がっていた真樹氏も、微笑ましく思ってくれているはずだ。 「来るなと思ったら、もうすぐ行っちゃう。体ちっちゃいんだもん、俺って。体重50キロだけど、バチーンと(パンチに全体重を乗せて)行っちゃう。ボクシングもやってたから、相手グラグラしてたら、前に進んでるんだよ。(座ってシャドーボクシングしながら)フックやって、ダメだったらアッパー。少林寺1年、ボクシング1年だけど、足も上がったし、手も出てケンカしたかったもんな!!」  止まらない。 「えっ? もし、真樹先生と俺がケンカしたら? 1秒、2秒で殺されるよ!!! 俺はわかってるつもりだよ 真樹先生とケンカになったら大変、大変!! 今は、ケンカになったとしても、俺は謝っちゃう。でもさ~、今、芸能界には俺みたいなぶっ飛んだヤツがいないからね。100人いて、1人も男がいない。真樹先生、大尊敬してる。男の中の男だよ!」  首からかけた、アントニオ猪木氏からもらった赤い“闘魂マフラー”を振り乱しながらの激しいボディアクション。もちろん、ここは銀座のラウンジ。スタッフや客の注目を集める中、生ビールを補給しながらさらにディープに語り始めた……。おっと、今回の連載もテンカウントが鳴り終わったようだ。真樹日佐夫氏の思い出は、今後、当連載で頻繁に登場することだろう。  東京アンダーワールドを舞台に繰り広げられた大物芸人とのリアルファイト、裏社会の住民による六本木心中については、補給した生ビールの泡と共に、儚く次号に持ち越すとしよう。 ●なんと! Z-promotionの公式HPが公開!! Miyanishiの最新情報はコチラ! <http://www.zpromotion-music.com>
ああ五十年身に余る―真樹日佐夫ワル自伝 ワルとはこういうこと。 amazon_associate_logo.jpg
・バックナンバー 【第8回】7年ぶりの逸材発見! オレの最後の戦い「暴れん坊の"死んだらゴメ~ンね"プロジェクト」が始まった!! 【第7回】某ビジュアル系バンドのホスト化に伝説のGSシンガーが喝!「ヤルならナンバーワンのホステスにしろよ!!」 【第6回】猪木にガッツ......芸能界の暴れん坊が真の"芸能界ケンカナンバーワン"を暴露!!! 【第5回】ストリートでも暴れん坊!?  芸能界屈指のオラオラ系社長は喧嘩バカ一代!! 【第4回】ベッドの上でも暴れん坊!? 芸能界の名物社長が懐古する若き国民的女優との"禁断の恋" 【第3回】バーニングとの深すぎるカンケイ......"芸能界のドン"らと過ごした夜の銀座 【第2回】CM出演に大物タレントとの"夢"の共演......六本木&芸能界の暴れん坊、大胆告白!! 【第1回】芸能生活50年! あのアイドル復帰で暗躍した暴れん坊がギョーカイに喝!!

見せ場がなくても……飼い犬のように振る舞える男・佐々木健介


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『佐々木健介の健介ブートキャン
プ!!』(ポニーキャニオン)
【サイゾーウーマンより】  今回ツッコませていただくのは、佐々木健介という男。いわずとしれたプロレスラー&タレントで、奥さんは北斗晶。『「いい夫婦の日」をすすめる会』が実施した“理想のカップル”で得票数1位(2010年度)を獲得した夫婦でもある。おそらくサイ女的にはさほど興味のない男に違いない。   だが、常に笑顔の「かあちゃん(奥さん)大好き」男・佐々木健介の悲しみが発揮される番組がある。『とんねるずのみなさんのおかげでした』(フジテレビ系)の「男気じゃんけん」だ。  基本的に、じゃんけんで「勝った」ひとりだけが「男気を見せ」、全員の支払いをするというシンプルなゲームだが、これまでの放送においてもちっとも「勝てない(全く支払いがない)」のが佐々木健介だった。

見せ場がなくても……飼い犬のように振る舞える男・佐々木健介

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『佐々木健介の健介ブートキャン
プ!!』(ポニーキャニオン)

 今回ツッコませていただくのは、佐々木健介という男。いわずとしれたプロレスラー&タレントで、奥さんは北斗晶。『「いい夫婦の日」をすすめる会』が実施した“理想のカップル”で得票数1位(2010年度)を獲得した夫婦でもある。おそらくサイ女的にはさほど興味のない男に違いない。 

 だが、常に笑顔の「かあちゃん(奥さん)大好き」男・佐々木健介の悲しみが発揮される番組がある。『とんねるずのみなさんのおかげでした』(フジテレビ系)の「男気じゃんけん」だ。

 基本的に、じゃんけんで「勝った」ひとりだけが「男気を見せ」、全員の支払いをするというシンプルなゲームだが、これまでの放送においてもちっとも「勝てない(全く支払いがない)」のが佐々木健介だった。

病気療養のため? 悟りのため? 改宗して世間に衝撃を与えたセレブとは

【ハピズムより】

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話題にもなりますしね

 2月末、巨匠オリバー・ストーン監督の息子で俳優・監督のショーン・ストーンが、イスラム教へ改宗したと発表し、世間を驚かせた。 

 ショーンは「宗教についてもっとオープンに語れる世の中になってほしくて、改宗したことをカムアウトした」とコメント。「イスラム教徒に対する欧米の風当たりは厳しいと感じている。でも、イスラム教はキリスト教やユダヤ教と同じように、暴力的な宗教ではないんだ」と熱く語り、世間の理解を求めた。

 ショーンのように改宗したことを発表し、世間にショックを与えたセレブはこれまでにもいた。今回は、そんなセレブたちをご紹介する。

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病気療養のため? 悟りのため? 改宗して世間に衝撃を与えたセレブとは

【ハピズムより】

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話題にもなりますしね

 2月末、巨匠オリバー・ストーン監督の息子で俳優・監督のショーン・ストーンが、イスラム教へ改宗したと発表し、世間を驚かせた。 

 ショーンは「宗教についてもっとオープンに語れる世の中になってほしくて、改宗したことをカムアウトした」とコメント。「イスラム教徒に対する欧米の風当たりは厳しいと感じている。でも、イスラム教はキリスト教やユダヤ教と同じように、暴力的な宗教ではないんだ」と熱く語り、世間の理解を求めた。

 ショーンのように改宗したことを発表し、世間にショックを与えたセレブはこれまでにもいた。今回は、そんなセレブたちをご紹介する。

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賢いだけじゃない!? 新・ホームズが大暴れ『シャーロック・ホームズ シャドウゲーム』

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(C)2011 VILLAGE ROADSHOW FILMS (BVI) LIMITED
 今週は、セクシーでダンディーな大人の男の魅力を堪能できる洋画の話題作2本を紹介したい(いずれも3月10日公開)。  まず1本目の『シャーロック・ホームズ シャドウゲーム』は、コナン・ドイルの古典的推理小説『シャーロック・ホームズシリーズ』をベースに、ガイ・リッチー監督がロバート・ダウニー・Jr.主演で映画化した『シャーロック・ホームズ』(2009)の続編。19世紀末、ヨーロッパ各地で頻発する爆破事件。探偵ホームズは、天才数学者のモリアーティ教授こそが黒幕だと推理する。助手の医師ワトソンと共に、事件の手がかりを求めてロンドンからフランス、ドイツ、そしてスイスへ。行く先々で命を狙われるが、国際会議が開催されるアルプス山中の別荘で、ついに2人の天才が対決の時を迎える。  ダウニーが演じるホームズは、知能だけでなく格闘能力にも優れたアクションヒーローとして描かれており、敵の攻撃を先読みして鮮やかに反撃する様子をスローモーションも駆使した映像でスタイリッシュに見せるのは前作同様。エキセントリックなホームズと、ジュード・ロウ演じる真面目なワトソンの皮肉混じりの会話も楽しく、派手なアクションシーンの緊張を笑いで緩和してくれる。やはり前作から続投のレイチェル・マクアダムスは出番が少なくて少々残念だが、初参加のノオミ・ラパス(『ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女』)がジプシー役で熱演。連続爆破事件の謎解きと、ダウニーとロウの色男2人が繰り広げる冒険活劇を合わせて楽しめる、ウェルメイドの娯楽大作だ。  一方の『SHAME シェイム』(R18+指定)は、セックス依存症のニューヨーカーの苦悩を描くドラマ。ハンサムで仕事でも成功しているブランドン(マイケル・ファスベンダー)は、バーで知り合った女性と裏通りで交わり、コールガールをアパートメントに呼び、さらに職場でも自宅でも暇さえあれアダルトサイトでポルノを眺めている。そんなブランドンのもとに、リストカット癖があり男と別れたばかりの妹シシー(キャリー・マリガン)が転がり込む。繰り返し衝突し気持ちがすれ違う2人は、ますます孤独を深めていく。  『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』(11)で若き日のマグニートーを演じたファスベンダーが、本作ではセックスの魔力にとらわれた男に。内面の渇きを繊細に表現し、昨年のベネチア国際映画祭で主演男優賞を受賞した。本作でヌードを披露したマリガンは、ジャズバーで「ニューヨーク・ニューヨーク」を切々と歌うシーンが印象的。イギリスの新鋭スティーブ・マックイーン監督による固定カメラの長回しに、哀感を込めた声の演技で見事に応えた。セックス依存症が題材にはなっているが、心の渇きや虚しさから何かに頼ろうとする人間の普遍的な弱さを見つめた作品だ。  なお、米国人のダウニーがロンドンの名探偵に扮した『シャーロック・ホームズ シャドウゲーム』はハリウッド製で、ドイツ出身のファスベンダーがニューヨーカーを演じた『SHAME シェイム』はイギリス製作。こんな違いに注目して両作を見比べるのもまた一興だろう。 (文=映画.com編集スタッフ・高森郁哉) 『シャーロック・ホームズ シャドウゲーム』作品情報 <http://eiga.com/movie/57187/> 『SHAME シェイム』作品情報 <http://eiga.com/movie/57624/>
シャーロック・ホームズの冒険 オールドスタイル。 amazon_associate_logo.jpg
【関連記事】 ・巨匠の溢れんばかりの映画愛がつまった『ヒューゴの不思議な発明』2大ヴァンパイア映画が激突! 『トワイライト』『アンダーワールド ピラミッドは古代からのメッセージ!? 歴史ミステリー『ピラミッドの謎』

賢いだけじゃない!? 新・ホームズが大暴れ『シャーロック・ホームズ シャドウゲーム』

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(C)2011 VILLAGE ROADSHOW FILMS (BVI) LIMITED
 今週は、セクシーでダンディーな大人の男の魅力を堪能できる洋画の話題作2本を紹介したい(いずれも3月10日公開)。  まず1本目の『シャーロック・ホームズ シャドウゲーム』は、コナン・ドイルの古典的推理小説『シャーロック・ホームズシリーズ』をベースに、ガイ・リッチー監督がロバート・ダウニー・Jr.主演で映画化した『シャーロック・ホームズ』(2009)の続編。19世紀末、ヨーロッパ各地で頻発する爆破事件。探偵ホームズは、天才数学者のモリアーティ教授こそが黒幕だと推理する。助手の医師ワトソンと共に、事件の手がかりを求めてロンドンからフランス、ドイツ、そしてスイスへ。行く先々で命を狙われるが、国際会議が開催されるアルプス山中の別荘で、ついに2人の天才が対決の時を迎える。  ダウニーが演じるホームズは、知能だけでなく格闘能力にも優れたアクションヒーローとして描かれており、敵の攻撃を先読みして鮮やかに反撃する様子をスローモーションも駆使した映像でスタイリッシュに見せるのは前作同様。エキセントリックなホームズと、ジュード・ロウ演じる真面目なワトソンの皮肉混じりの会話も楽しく、派手なアクションシーンの緊張を笑いで緩和してくれる。やはり前作から続投のレイチェル・マクアダムスは出番が少なくて少々残念だが、初参加のノオミ・ラパス(『ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女』)がジプシー役で熱演。連続爆破事件の謎解きと、ダウニーとロウの色男2人が繰り広げる冒険活劇を合わせて楽しめる、ウェルメイドの娯楽大作だ。  一方の『SHAME シェイム』(R18+指定)は、セックス依存症のニューヨーカーの苦悩を描くドラマ。ハンサムで仕事でも成功しているブランドン(マイケル・ファスベンダー)は、バーで知り合った女性と裏通りで交わり、コールガールをアパートメントに呼び、さらに職場でも自宅でも暇さえあれアダルトサイトでポルノを眺めている。そんなブランドンのもとに、リストカット癖があり男と別れたばかりの妹シシー(キャリー・マリガン)が転がり込む。繰り返し衝突し気持ちがすれ違う2人は、ますます孤独を深めていく。  『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』(11)で若き日のマグニートーを演じたファスベンダーが、本作ではセックスの魔力にとらわれた男に。内面の渇きを繊細に表現し、昨年のベネチア国際映画祭で主演男優賞を受賞した。本作でヌードを披露したマリガンは、ジャズバーで「ニューヨーク・ニューヨーク」を切々と歌うシーンが印象的。イギリスの新鋭スティーブ・マックイーン監督による固定カメラの長回しに、哀感を込めた声の演技で見事に応えた。セックス依存症が題材にはなっているが、心の渇きや虚しさから何かに頼ろうとする人間の普遍的な弱さを見つめた作品だ。  なお、米国人のダウニーがロンドンの名探偵に扮した『シャーロック・ホームズ シャドウゲーム』はハリウッド製で、ドイツ出身のファスベンダーがニューヨーカーを演じた『SHAME シェイム』はイギリス製作。こんな違いに注目して両作を見比べるのもまた一興だろう。 (文=映画.com編集スタッフ・高森郁哉) 『シャーロック・ホームズ シャドウゲーム』作品情報 <http://eiga.com/movie/57187/> 『SHAME シェイム』作品情報 <http://eiga.com/movie/57624/>
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NHK『ネットワークでつくる放射能汚染地図』いま明かされる舞台裏

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 震災から2カ月を経た昨年5月15日、Twitterを中心に、NHKで放送されたある番組が話題となった。ETV特集『ネットワークでつくる放射能汚染地図~福島原発事故から2 か月~』。元理化学研究所の岡野眞治博士や元独立行政法人労働安全衛生総合研究所の研究官・木村真三博士らの全面的な協力の下、福島県内の2,000キロに及ぶ道路を測定したこの番組。専門家と共に調査された詳細なデータから、福島で進行する放射能汚染の現状を紹介した。この番組によって、ホットスポットとして知られる浪江町赤宇木地区の現状が映し出され、政府の指定した緊急時避難準備区域である30キロ圏の外側も、必ずしも安全ではないという事実を教えた。  文化庁芸術祭賞、早稲田ジャーナリズム大賞、日本ジャーナリスト会議大賞など、数々の賞を贈られたこの番組はシリーズ化され、現在までに『海のホットスポットを追う』『子どもたちを被ばくから守るために』などを放映。震災から1年となる2012年3月11日にはシリーズ5作目として『埋もれた初期被ばくを追え』と題した弘前大学による事故初期の甲状腺調査や、気象シミュレーションによる各地のヨウ素131の濃度が紹介される。  そして、この番組の制作者たちの手記が集められた『ホットスポット ネットワークでつくる放射能汚染地図』(NHK ETV特集取材班・講談社刊)が刊行された。これは、原発事故の真実を追いかけたドキュメンタリーの裏側を明かす1冊である。  番組制作の中心を担ったのはディレクターの七沢潔氏。『チェルノブイリ・隠された事故報告』『放射能 食糧汚染~チェルノブイリ事故・2年目の秋~』『原発立地はこうして進む 奥能登・土地攻防戦』など、原子力に関連した良質なテレビドキュメンタリーをつくってきた人物として知られている。しかし、東海村JOC臨海事故を取材した『東海村 臨界事故への道』を制作直後、放送文化研究所に異動。その後は番組制作の現場から遠ざかってしまった。国内の原子力問題を追求したことが仇となり、閑職へ追いやられてしまったのだ。  だが、福島第一原発事故は七沢を必要とした。原発を特集したドキュメンタリーを企画した大森淳郎チーフディレクターは、七沢の携帯電話を鳴らす。「やっぱりあんたに来てもらいたい」。  この番組でスタッフと共に、各地の詳細な放射線量を計測した木村博士もまたリスクを背負って参加をした人物だ。厚生労働省が所轄する労働安全衛生総合研究所研究員だった当時、「パニックを防ぐ」という名目で、同所には厳しい研究規制が敷かれていた。「行動は本省並びに研究所の指示に従うこと。勝手な行動は慎んでください」そのメールを受け取り、彼は辞表を書いた。翌日、番組の打ち合わせに出席し、彼は七沢らと共に福島へ向かう車に乗り込んだ。  今年86歳を迎える岡野博士にとって、長距離の移動だけでも体力的には無理がある。さらに、低血糖症であるため、1時間に1度ブドウ糖を補給しなければ身体がまったく動かなくなってしまうという症状を抱えていた。しかし、岡野博士もまた、妻の郁子さんと共に現地取材班に合流し、福島で彼オリジナルの測定器を操った。  ほかのスタッフたちにもさまざまな物語がある。放射線を浴びるかもしれないという危険だけでなく、それぞれがリスクを抱えていたのだ。  なぜ、彼らはそのようなリスクを背負ってまで福島に向かったのか。七沢は、それまでの原発取材の経験からこのように記している。「原発と、それを押し進める巨大な体制に根こそぎにされ、人生を奪われた人々を取材するにつけ、その行き場のない怒りと悲しみを知り、解決できない現実から逃れることができなくなった」  放送後、苦労の甲斐あって番組は高く評価された。しかし制作当時、この番組はNHK局内から冷ややかな視線が送られていたという。局内のルールとして30キロ圏内での取材が規制されていたにもかかわらず、彼らはその規則を破った。番組内容を聞きつけた上層部は「偏向しているのではないか」と危惧し、当初4月3日の放送を予定していた番組は5月に延期された。チーフプロデューサーの増田秀樹は「放送ができなかったら切腹では済まされない」と思いつめた。この番組の評価を考えれば、今では考えられないことばかりだ。  しかし、彼らは番組を制作し、社会に対して大きなインパクトを与えた。放送終了後、電話やメールなどで1,000件以上の再放送希望が寄せられ、NHKオンデマンドでは大河ドラマを凌ぐリクエストが集中した。  増田は、本書にこう寄せる。 「私たちは報道機関の端くれとして『事実を取材して伝える』という当たり前の仕事を、当たり前にやっただけで何も特別なことはしていない。山奥に置き忘れられていた非常用電源のようなもので、たまたま水没を免れ稼働を続けたに過ぎなかった」  この“非常用電源”が機能していなかったならば、福島第一原発と同様、メディアもまた暴走を続けてしまっていたかもしれない。『ネットワークでつくる放射能汚染地図』という番組は、日本にもまだ信頼できるメディアが存在しており、正しい情報を与えてくれるということを人々に確認させてくれた。  七沢はあとがきに記す。  「この本では通常の番組本では書かれない機微な舞台裏も描かれている。それはNHKという組織内の状況も含め、番組が制作され、放送にまで至ったプロセスを描かなければ、原発事故直後、日本中が『金縛り』にあったかのような精神状況、メディア状況下で作られた番組のメイキングドキュメントにはならない。(中略)有事になると、組織に生きる人々が思考停止となり間違いを犯すことも含めて描かなければ、後世に残す3.11の記録とはならないと考えたのである」 (文=萩原雄太[かもめマシーン]) ●ETV特集『ネットワークでつくる放射能汚染地図5 埋もれた初期被ばくを追え』 3月11日(日)夜10時~ <http://www.nhk.or.jp/etv21c/file/2012/0311.html
ホットスポット ネットワークでつくる放射能汚染地図 NHKの底力。 amazon_associate_logo.jpg
【関連記事】 ・「シャブ中の作業員も......」福島第一原発潜入ジャーナリスト・鈴木智彦の見た景色(前編)【シリーズ・震災遺体(上)】釜石市、市長たちが語る遺体安置所の光景地元紙は"アルジャジーラ"になれるのか?『河北新報のいちばん長い日』

NHK『ネットワークでつくる放射能汚染地図』いま明かされる舞台裏

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 震災から2カ月を経た昨年5月15日、Twitterを中心に、NHKで放送されたある番組が話題となった。ETV特集『ネットワークでつくる放射能汚染地図~福島原発事故から2 か月~』。元理化学研究所の岡野眞治博士や元独立行政法人労働安全衛生総合研究所の研究官・木村真三博士らの全面的な協力の下、福島県内の2,000キロに及ぶ道路を測定したこの番組。専門家と共に調査された詳細なデータから、福島で進行する放射能汚染の現状を紹介した。この番組によって、ホットスポットとして知られる浪江町赤宇木地区の現状が映し出され、政府の指定した緊急時避難準備区域である30キロ圏の外側も、必ずしも安全ではないという事実を教えた。  文化庁芸術祭賞、早稲田ジャーナリズム大賞、日本ジャーナリスト会議大賞など、数々の賞を贈られたこの番組はシリーズ化され、現在までに『海のホットスポットを追う』『子どもたちを被ばくから守るために』などを放映。震災から1年となる2012年3月11日にはシリーズ5作目として『埋もれた初期被ばくを追え』と題した弘前大学による事故初期の甲状腺調査や、気象シミュレーションによる各地のヨウ素131の濃度が紹介される。  そして、この番組の制作者たちの手記が集められた『ホットスポット ネットワークでつくる放射能汚染地図』(NHK ETV特集取材班・講談社刊)が刊行された。これは、原発事故の真実を追いかけたドキュメンタリーの裏側を明かす1冊である。  番組制作の中心を担ったのはディレクターの七沢潔氏。『チェルノブイリ・隠された事故報告』『放射能 食糧汚染~チェルノブイリ事故・2年目の秋~』『原発立地はこうして進む 奥能登・土地攻防戦』など、原子力に関連した良質なテレビドキュメンタリーをつくってきた人物として知られている。しかし、東海村JOC臨海事故を取材した『東海村 臨界事故への道』を制作直後、放送文化研究所に異動。その後は番組制作の現場から遠ざかってしまった。国内の原子力問題を追求したことが仇となり、閑職へ追いやられてしまったのだ。  だが、福島第一原発事故は七沢を必要とした。原発を特集したドキュメンタリーを企画した大森淳郎チーフディレクターは、七沢の携帯電話を鳴らす。「やっぱりあんたに来てもらいたい」。  この番組でスタッフと共に、各地の詳細な放射線量を計測した木村博士もまたリスクを背負って参加をした人物だ。厚生労働省が所轄する労働安全衛生総合研究所研究員だった当時、「パニックを防ぐ」という名目で、同所には厳しい研究規制が敷かれていた。「行動は本省並びに研究所の指示に従うこと。勝手な行動は慎んでください」そのメールを受け取り、彼は辞表を書いた。翌日、番組の打ち合わせに出席し、彼は七沢らと共に福島へ向かう車に乗り込んだ。  今年86歳を迎える岡野博士にとって、長距離の移動だけでも体力的には無理がある。さらに、低血糖症であるため、1時間に1度ブドウ糖を補給しなければ身体がまったく動かなくなってしまうという症状を抱えていた。しかし、岡野博士もまた、妻の郁子さんと共に現地取材班に合流し、福島で彼オリジナルの測定器を操った。  ほかのスタッフたちにもさまざまな物語がある。放射線を浴びるかもしれないという危険だけでなく、それぞれがリスクを抱えていたのだ。  なぜ、彼らはそのようなリスクを背負ってまで福島に向かったのか。七沢は、それまでの原発取材の経験からこのように記している。「原発と、それを押し進める巨大な体制に根こそぎにされ、人生を奪われた人々を取材するにつけ、その行き場のない怒りと悲しみを知り、解決できない現実から逃れることができなくなった」  放送後、苦労の甲斐あって番組は高く評価された。しかし制作当時、この番組はNHK局内から冷ややかな視線が送られていたという。局内のルールとして30キロ圏内での取材が規制されていたにもかかわらず、彼らはその規則を破った。番組内容を聞きつけた上層部は「偏向しているのではないか」と危惧し、当初4月3日の放送を予定していた番組は5月に延期された。チーフプロデューサーの増田秀樹は「放送ができなかったら切腹では済まされない」と思いつめた。この番組の評価を考えれば、今では考えられないことばかりだ。  しかし、彼らは番組を制作し、社会に対して大きなインパクトを与えた。放送終了後、電話やメールなどで1,000件以上の再放送希望が寄せられ、NHKオンデマンドでは大河ドラマを凌ぐリクエストが集中した。  増田は、本書にこう寄せる。 「私たちは報道機関の端くれとして『事実を取材して伝える』という当たり前の仕事を、当たり前にやっただけで何も特別なことはしていない。山奥に置き忘れられていた非常用電源のようなもので、たまたま水没を免れ稼働を続けたに過ぎなかった」  この“非常用電源”が機能していなかったならば、福島第一原発と同様、メディアもまた暴走を続けてしまっていたかもしれない。『ネットワークでつくる放射能汚染地図』という番組は、日本にもまだ信頼できるメディアが存在しており、正しい情報を与えてくれるということを人々に確認させてくれた。  七沢はあとがきに記す。  「この本では通常の番組本では書かれない機微な舞台裏も描かれている。それはNHKという組織内の状況も含め、番組が制作され、放送にまで至ったプロセスを描かなければ、原発事故直後、日本中が『金縛り』にあったかのような精神状況、メディア状況下で作られた番組のメイキングドキュメントにはならない。(中略)有事になると、組織に生きる人々が思考停止となり間違いを犯すことも含めて描かなければ、後世に残す3.11の記録とはならないと考えたのである」 (文=萩原雄太[かもめマシーン]) ●ETV特集『ネットワークでつくる放射能汚染地図5 埋もれた初期被ばくを追え』 3月11日(日)夜10時~ <http://www.nhk.or.jp/etv21c/file/2012/0311.html
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