1991年、ボクらはこんなエロマンガを読んでいた「美少女漫画大百科」

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「美少女漫画大百科」
(辰巳出版/1991年12月)
 今さら言うまでもないが近年、1970年代以降の漫画・アニメを中心とした大衆文化研究が盛んに行われるようになっている。その半面、体系的な史料を手に入れるには困難がともなう。読み捨てられたような昔の漫画やサブカル雑誌は、ごく稀に喉から手が出るほど欲しいというマニアがいる一方、古書業界では「値段がつかない」ことを理由に、ほとんど取り扱ってもらえないからだ。文化研究の中でひとつの重要な軸になるであろう、いわゆるエロ漫画も、10数年前に発行されたものを手に入れようとすると、極めて困難である。書誌情報も明らかでないから、いつ頃、どのような雑誌あるいは単行本が出版されたのか、すべてを知ることは難しい。そのため、96年から始まった成年コミックマーク(黄色い楕円のアレ)が付いていない単行本を見つけたらとりあえず買う。あるいは「Yahoo!オークション」などを丹念にチェックして、やっぱり手当たり次第に買い漁るといった方法しかない。いずれは、明治大学の米沢嘉博記念図書館なんかにまとまって所蔵され、全体像をより簡単に俯瞰できるようになるのだろうけれど、今は手当たり次第買い漁るくらいしか手段はない。  そうした中で今回紹介する「美少女漫画大百科」(辰巳出版)は、全体像を把握する一助になる1冊だ。発行は1991年12月。表紙で「決定版!美少女コミックカタログ」「特選漫画単行本373冊紹介」を謳っている。「特選」とはなっているが、この時点で発行されていた「エロ漫画」単行本の大半を扱っていると思われる。「美少女漫画」とタイトルに銘打っているのに、官能劇画系の単行本も扱っているのだが、やまだのら、永田トマトといった面々も官能劇画のページに分類されているので「定義って難しいなあ......」と考え込んでしまうところだが(実際、迷うよね?)。  定価1,000円とちょっと強気な値段設定をしている本書だが、それだけの価値はある。当時の第一線級の漫画家16人のインタビューがそれだ。
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とにかく、どの写真もみんな若い!
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 掲載されている漫画家を羅列すると、唯登詩樹・亜麻木硅・塔山森(山本直樹)・MEEくん・舞井武依・ITOYOKO・MON-MON・南野琴・飛龍乱・まいなぁぼぉい・幻超二・佐藤丸美・おおぬまひろし・よしだけい・田沼雄一郎・猫島礼の面々である。今でも商業誌やコミケで活躍する面々もいる一方で、すでに鬼籍に入られた方もいるし、まったく作品の発表が途絶えている人も。20年あまりの月日の流れは重い。
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こうした絵柄だとホッ落ち着くのは筆者が歳を取ってしまったからなのか......?
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 それにしても、『魔王の子供達』も『ドラゴンピンク』も『カリーナの冒険』も続きはどうなったんだ。まだ待っているのは筆者だけではないハズ。  ところが、20年の月日を経て、本書で行われているインタビューはむしろ価値があるものになっている。それは、各人にデビューに至る経緯とデビュー作について聞いている部分である。
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わたべ淳の『レモンエンジェル』もアニメ化された時代。
誰が、わたべが『遺跡の人』のような作品を描くと予想できただろうか
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 「明治大学に入学してSF研究会に入ったら、そこにコミケの関係者がいたんです。その人に渋谷のコミケ部屋(4畳半位のアパートの一室に同人誌の見本誌が集めて置いてあった)に連れて行かれて、ロリコンの火つけ役になった"シベール"という同人誌を見せられたんです。それで衝撃を受けまして」と語るまいなぁぼぉい。「コミックホットミルク」(怖マガジン)に読者投稿したら、編集から「仕事を頼む」という手紙をもらったので漫画を描いたという唯登詩樹。デビュー作は森山塔の穴うめだったと語る飛龍乱。はたまたデビュー作は講談社の「モーニング増刊」だったという猫島礼。まさに、人に歴史ありといったところだろう。  さらに、森山塔というか塔山森というか山本直樹が読者に対して「マンガの森ばっかりいってちゃダメだよ。もっと幅広い知識。興味を持ちなさい」とコメントしているのは、ネタなのかマジなのか? このインタビュー、半数近くは顔出ししているのだが、あの漫画家もこの漫画家も昔は若かったんだなと感慨深くなる(猫島礼は除く、念のため)。 ■ここにも忘れられた歴史が眠っている  さらに、本書の価値を高めているのは売れ筋のエロゲーを「美少女パソコンBEST28」として紹介していることだ(パソコン"ゲーム"の誤植かと思うのだが表紙にも目次にも"美少女パソコン"と記載されている、謎だ)。  この時代のエロゲーは、エロ漫画以上にもはや入手するのが困難なものであることは間違いない。『ドラゴンナイト』とか『ランス2』といった有名どころの作品はともかく、全流通やハート電子産業の作品は、今はどうやったら現物を見ることができるのだろうか。念のため、Googleで検索してみたところ、ウィキペディアにはILLUSION(『人工少女』で有名なエロゲーブランド)の項目にハート電子産業の系譜であることが記されていたり、全流通の『艶談』シリーズ(伝説的バカ歴史エロゲー)の項目もあるので、ちゃんと保存しているコレクターがいると信じたいところだ。なお、『電脳学園』の紹介ページで「コミック、アニメ界では著名な人々をスタッフに迎えているシリーズだけに、グラフィック面でも期待大」と記しているのは、ホントに的確だ。
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こうしてみるとヌキゲーって、伝統的に存在してきたジャンルなんだな
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 もうひとつ、巻末に米澤嘉博が「マンガにおける性(SEX)と愛の流れ 戦後"SEXコミック"史試論」と題した文章を寄せていることにも着目したい。ここで米澤は、限られたページの中で昭和20年代からの漫画における性愛表現の変遷を順序立てて解説している。この試論が、後に『戦後エロマンガ史』(2010/青林工藝舎)として結実すると誰が予測し得ただろうか。さらに米澤は、同人誌紹介のページも担当しているが(無署名だが、巻末のスタッフクレジットに阿島俊の表記があるので推定)、ここでは80年代の同人誌の流れについて「(85年頃からのキャプ翼ブームに際して)この女の子たちの圧倒的なパワーの前に、男性のサークルは、衰退していった。それは、クラリス、ラナ、ラムといったロリコンブーム期の少女キャラクターに代わるものを時代が生み出させなかった故でもあるし、商業誌での同人誌的マンガ、エロチックコメディの隆盛のためでもあったろう。なんにしても、85~88年にかけて、男性サークルは元気がなかったのだ。しかし、89年頃よりまた時代は変化し始める。美少女コミック商業誌の衰退、M事件etcがきっかけとなって、男性系創作サークルが増え、従来のサークルが頑張りはじめたのだ」と記されている。
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カタログページを見ると、ゴブリン森口の名前も。諸行無常。
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 どうだろう? この一文の中に「自分たちの知らない歴史が眠っている」と、感じないか?  「『キャプ翼』ブームで、女性向けジャンルが隆盛を極めた」という話は昔語りで聞くこともあるけど、同時期の男性向けジャンルの動向は聞いたことがない。「美少女コミック商業誌の衰退」もどういったものだったのか明瞭に記した文献は見当たらない。失われていく歴史をいかに収集し、整理して保存していくか? それは今でなくてはできないことだと思う。 (文=昼間たかし 文中敬称略)
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夭折した、よしだけい。本気で惜しい才能だったと思う。
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空想美少女大百科―電脳萌え萌え美少女大集合! こちらも90年代アニメ・漫画満載。 amazon_associate_logo.jpg
■「100人にしかわからない本千冊」バックナンバー 【第4回】そして『孤独のグルメ』だけが残った......月刊「PANjA」とB級グルメの栄枯盛衰 【第3回】「いけないCOMIC」1985年1月号大特集 戸川純にただ単にミーハーしたいっ! 【第2回】あの頃、俺たちはこんな本でモテようとしていた『東京生活Qどうする?』 【第1回】超豪華"B級"文化人がロリコンで釣ってやりたい放題『ヘイ!バディー』終刊号

主演女優4人も証言台に! 『デスパレートな妻たち』訴訟はドラマよりドロ沼!?

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被告擁護側のエヴァ姐さん

 人気海外ドラマ『デスパレートな妻たち』で最もビッチなキャラクター、イーディ役を演じていたニコレット・シェリダンが、「暴行を受け、不当に解雇された」として、番組クリエイターのマーク・チェリーを相手取り訴訟を起こしたのは2010年4月のこと。この2年間、「ぶたれた」「ぶってない」で大揉めし、睨み合いの状態が続いていたが、とうとう今週、陪審員裁判開廷までこぎ着けた。

司法はいったい誰の味方? 被害者の個人情報を加害者に開示してしまう裁判所の愚行

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ブログ作成者が使っていたIPを管理する企業に
接続業者から届いた同意を確認する通知文書。
請求者名に野村総研代理人の名前があるのがわかる。
 本サイトでもたびたび報じてきた、いわゆる「野村総研強制わいせつ事件」(記事参照)。日本を代表するシンクタンク企業、野村総合研究所(以下、野村総研)の元上海支社副社長のY田氏が、取引先の女性社員に強引に性行為を迫るなどのわいせつ行為を働き、被害者女性の友人有志らがこれをブログなどで告発したところ、野村総研側は「ブログの内容はデマで名誉棄損」として、被害者女性本人を相手取り、1,000万円の損害賠償訴訟を昨年5月に提訴。ところが、女性本人はブログ作成に一切関わっていないため、今回の提訴が「素人女性の恫喝を目的とした典型的なブラック企業の手口」(ブラック企業アナリストの新田龍氏)として一部から批判を呼んでいる。  よりによって被害者女性を被告に立てて訴訟を始めてしまった野村総研だが、その裁判が提訴から9カ月経過した今も一向に進展していないのは前回報じた通り(記事参照)。行き詰った野村総研側の弁護士が、今度はブログ作成者のIPアドレス開示を求める裁判を別途起こし、これを認める判決が先ごろ出てしまったことから、問題が「企業幹部の性犯罪」から「個人情報の開示」へと飛び火する騒ぎとなっている。  一般に、ネット上の個人情報の開示については、いわゆる「プロバイダ責任制限法」に基づき、記載内容が事実誤認で関係者の権利が侵害されたことが明らかな場合などに原則的に限られている。開示までの流れはおおむね以下の通りだ。  まず、情報請求者がブログ作成者の情報開示を求める場合、ブログサービスを提供している会社(例:Yahoo!JAPANや楽天、Amebaなど)にIPアドレスの開示を請求する。多くの場合はこれが拒否されるため、請求者はサービス提供会社を被告に立てて開示請求の訴訟を起こし(現状は、まずは仮処分の申し立てを行うのが一般的)、権利侵害が明らかであることが立証できれば、裁判所はサービス提供会社に対してIPの開示命令を出す。  IPを開示してもらった請求者は、次にこのIPを解析して接続業者(プロバイダ)を独力で探し出す。接続業者にたどりつけたら、「このIPの人物の住所・氏名を教えなさい」とする通知を送付。これを受けた接続業者は、ブログ作成者本人に「こういう通知が届いていますが同意しますか」と通知する。たいていはブログ作成者がこれを拒否するので、次に請求者は接続業者を被告に立てて、前回と同様に開示請求訴訟を起こす。裁判所が「権利侵害が明らかである」ことを認めれば、個人情報は開示されることになる。ちなみに今回の場合は、接続業者からブログ作成者が使っていたIPを管理する企業に同意を確認する通知が届いた段階だという。  以上は簡単な流れだが、肝心なのは、プロバイダ責任制限法で開示を認めている基準は、記載内容が事実誤認であるなどして、権利侵害が明らかな場合に限られるという点だ。仮に、野村総研のY田氏が、身に覚えのない性犯罪行為をデタラメに書かれたのであれば、権利を侵害されたとしてIP開示は当然だろう。今回のブログはその点でどうなのだろうか。作成に携わった一人は「全て事実」と断言する。 「あそこに書かれているのは、野村総研に対して照会確認までしている事実や、すでに裁判やニュースで公になっている情報を転用したものです。今回、裁判所がIP開示を認めたということは、書かれている内容が事実誤認で野村総研の名誉を棄損していると認めてしまったことになります。裁判所は性犯罪被害者より、加害者である大企業の味方なのでしょう。そもそも、今回の個人情報の特定も目的が見えません。なぜなら、我々は最初から連絡先住所も明記した上で野村総研に通知書や照会確認書を送っていますし、反論があるならそこへ対して訴えるようにも通知しているんです。それもしないでおいて何をしたいのか。要するに、個人への嫌がらせをしたいだけなのでしょうね」  それにしても、裁判所はなぜあっけなく開示を認めてしまったのか。今回の訴訟を見続けている司法関係者も、この裁判所の判断を「ありえない」と否定的だ。 「IP開示を認めたということは、ブログが野村総研の名誉を棄損していると裁判所が判断したことになるわけですが、本筋の裁判でまだ結論も出ていないどころか、裁判長に"注意"まで受けるほど野村総研側が追い詰められている段階なのに、ここで開示を認めてしまうのは一般的な感覚から見てもおかしい話です。ましてや、今回のように企業幹部の性犯罪が告発されているような場合は、個人情報の開示には慎重になるべきです」  ここでいう、野村総研が裁判長から受けた"注意"とは何なのか。先の傍聴人が公判の模様を説明する。 「野村総研はブログの内容が事実誤認だとして訴訟を起こしたのだから、さっさと『ここがデマだから立証しろ!』と攻撃すべきなのに、その指摘を全くしない。理由は明らかで、ブログの内容が全部本当だからでしょう。被告側が証拠をそろえているのを勘づいているので、『立証せよ!』なんていって本当に立証されたら困るわけです。かといって今さら裁判を取り下げることもできない。完全に手詰まりの中で、前回公判では、野村総研の代理人の森・濱田松本法律事務所の高谷知佐子弁護士が、見かねた裁判長から『このままでは裁判は継続できませんよ』と、異例の注意まで受けています。つまり、ブログの中身はそれほど信憑性が高いということです」  そうした中で野村総研側が苦し紛れに起こしたIPの開示訴訟を、"もう一つの"裁判はあっけなく認めてしまったわけである。開示基準はいったいどこにあるのか。プロバイダ責任制限法に詳しい別の弁護士は、同法のあいまいさを問題視する。 「『権利侵害が明らかな場合に開示は認められる』といいますが、何をもって権利侵害というのかという基準がすごくあいまいなんです。ひどいストーカー被害を何年も受けている女性の開示請求を認めないこともあるのに、今回みたいに性犯罪行為を繰り返す側に、あっけなく開示してしまう場合もある。しかもそういうパターンが増えています。裁判所でも法の運用が固まっていないんですよ。特に最近はネット掲示板やSNSなどの書き込み被害が多いので、一部の裁判官たちの間でネットへのイメージが悪化していて、開示のハードルが下がっている。結局は裁判官の個人的な心証で決まってしまう場合が多いんです」  たしかに、デマや誹謗中傷で特定の個人を貶める行為がネット上に氾濫していることは大きな問題だが、今回のように裁判官の個人的な心証で簡単にIPが開示されてしまうのであれば、社会的立場の弱い個人が巨悪を告発する道が閉ざされることにもなりかねない。根拠となる法律の解釈が極めてあいまいである現状について、行政はどう考えるのか。プロバイダ責任制限法の監督官庁である総務省に聞くと、なぜか終始半笑いの答えが返ってきた。 「そうですねぇ(笑)、情報開示については裁判所のご判断ですので......(笑)。法解釈のあいまいさが指摘されていると言われましても、うーん、まぁ、さようでございますか、としかお答えのしようがないといいますか(笑)」(消費者行政課)  司法も行政も、守るべき対象と基準を見誤っているのではなかろうか。 (文=浮島さとし)
セクハラの誕生: 日本上陸から現在まで 本格上陸から30年だそうで。 amazon_associate_logo.jpg
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"まとめマイスター"で信頼性を認定!? ますます進化する「Togetter」の気になる今後

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 Twitterのつぶやきをまとめるサービス「Togetter」(トゥギャッター)。2009年9月のサービス開始以降、Twitterの広がりとともに発展してきた同サービスは、昨年3月11日に発生した東日本大震災時にも活躍。現在では月間2, 500万PVを誇るサービスに成長した。  今月25日に開催されたリアルイベント「つぶやきメディアサミット2012」では、2011年に注目されたまとめを「メディア」「エンターテインメント」「ドキュメンタリー」「コラムニスト」の4部門で選出。年間大賞である「ゴールデントゥギャり大賞」には、有名人に自身のメルマガの宣伝をお願いするという「公開ステマ」をまとめた「【これはひどい】Twitterで繰り広げられるステマの決定的な証拠」が選ばれ、ツイートした黒田勇樹氏にトロフィーが渡された。  また、東京都の表現規制について子どもの視点で意見をツイートした『ピラメキーノ』(テレビ東京系)出演子役のはるかぜちゃんこと春名風花さんも来場し、おおいに盛り上がった(http://togetter.com/li/79397)。    同イベントでは、「Togetter」の新機能お披露目会も行われ、グループ公開や特定ユーザーのブロック、そして優れたまとめ技術を持つユーザーを対象にした「まとめマイスター」制度などが発表された。  ますます進化する「Togetter」。今後の展開について、開発者・代表の吉田俊明氏にお話を伺った。 ――「Togetter」の誕生から2年が経過し、Twitterユーザーの多くが利用するサービスに成長しました。 吉田俊明氏(以下、吉俊) やはり、Twitterのユーザーが増え、一般化しているということが大きいですね。昨年の東日本大震災ではPVが約1.5倍伸びましたが、これもTwitterの成長に伴っての数字だと認識しています。 ――今回ノミネートされたまとめには、個人が遭遇した面白い事件もありますね。 吉俊 電車に忘れたリュックを、偶然同じ電車に乗り合わせた人が見つける「ツイッタースゲェー」などもそうですし、まとめを使って就職した人もいらっしゃいます。個人が上手に使ってくれているサービスだということがもっと広く認知されてほしいですね。特に企業の方々には、「Togetter」でのPRも想像以上に効果的だとアピールしていきたいと考えています。 ――2010年に宮崎県で起きた口蹄疫のまとめで、Togetterの「メディア」としての価値に気付かれたとのことですが。 吉俊 当時の東国原英夫宮崎県知事や農家の方などが直接Twitterで情報を発信していたため、既存のメディアではなかなか取り上げられない情報がTogetterにまとめられました。そのときに、単に便利なツールとしてだけでなく、ひとつのメディアとしての役割を担っているのではないかと感じました。 ――その一方で「メディア」となると、"信頼性の担保"という問題が出てくると思います。 吉俊 基本的にはそれぞれのコンテンツはまとめた人の判断に拠ることになります。確かに全幅の信頼を置くには心もとないかもしれませんが、かといって無視することもできない。そういった立ち位置が望ましいかな、と考えています。現在では、既存のメディアも2ちゃんねるやTwitterでの情報をソースにしていますし。ただ個人的には、ユーザーには自由にサービスを使ってもらいたいという思いが強いですね。 ――「Togetter」と似たようなサービスとして、「NARVERまとめ」や「Yahoo!くくる」といったサービスも登場しています。差異化をどうお考えでしょうか。 吉俊 「Togetter」はあくまでTwitterのまとめです。それに対し、『NARVERまとめ』などはお役立ち情報が人気を集めている印象がありますね。TIPS(ソフトウエアやハードウエアをうまく使うためのコツや小技のこと)はこれまでもありましたが、「Togetter」は個人がプライベートで自由に使っていけるサービスにしたいと考えています。そして、面白いまとめがあればピックアップして、よりパブリックな情報として引き上げていく、というのが理想的ですね。 ――今回で2回目となるリアルイベントですが、どういった経緯で始まったんですか? 吉俊 まとめた人やまとめられた人に、私が実際に会って話をしてみたい、というのが最大の動機です(笑)。今回で2回目ですが、できれば毎月開催したいですね。私たち運営側とユーザーの皆様との交流をすることによって、より身近なサービスに感じてもらいたいと思っています。 ――新機能も発表されて、「Togetter」を利用するネットメディアも増えています。今後の展開について教えてください。 吉俊 新機能は、ユーザーからのリクエストが多かったので、よりユーザーにとって使いやすいサービスになったのではないかな、と思います。一方で、メディアとしての存在感も大きくなってきているので、「Togetter」から「Yahoo!トピックス」に記事を配信したいですね(笑)。放射線と放射能についてまとめた「うんち・おならで例える原発解説」はマンガ化され、YouTubeに動画が上がり、英語版や中国語版ができるまで広がっていきました。これからもそういった有益な情報の発信元になっていきたいと考えています。 (取材・文=ふじいりょう)
ネット社会の未来像 どんどん進化中。 amazon_associate_logo.jpg
【関連記事】 ・「目指すのはコミュニケーションを促進するサービス」 はてな・近藤淳也社長に聞くウェブの未来インタビューされる快感がクセになる!? 「ザ・インタビューズ」って何?収入格差と"デジタル・デバイド"の関係 ネット社会に求められるものとは?

篠田麻里子が前田敦子の「顔面センター」ネタ披露で騒然!

顔のパーツが中央に寄っていると言われてきた、AKB48の前田敦子。浜田雅功が「顔のパーツが全部真ん中集まってるけどね」と発言して以来、「不動のセンター」にちなんで「顔面センター」とネット上で呼ばれるようになってしまった。

いじめ自殺、提訴! ~マンション転落死中2男子事件~

滋賀県大津市の自宅マンション転落死中2の男子事件から約4ヶ月。
2月24日(金)、死亡した男子生徒の両親が大津市やいじめの加害者とされる男子生徒3人とその保護者を相手取り、7,720万円の損害賠償請求を求めて大津地裁に提訴した。
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