「受注金額は言い値で決まる!?」東日本大震災の復興利権に群がるゼネコンの"焼け太り"

null

「絶対に表じゃ言えないけど大震災は宝くじに当たったようなもの。被災者には悪いけどガッツポーズしたい気分」  そんなとんでもないことを言い出したのは大手ゼネコンの下請け業者だ。昨年12月から本格的に動き出した放射線の除染作業を大規模に引き受けたからである。  福島第一原発から近い汚染地域は国が、離れた地域でも被ばく量が年間1ミリシーベルト以上であれば地方自治体が除染を行なうことになっているが、この1ミリ以上の地域は、現在分かっているだけでも約1万3,000平方キロメートルで、面積でいえば秋田県に相当するほどの広さである。  専門家によれば「すべて1ミリ以下にするというなら、最低でも25年は必要で、その総費用は軽く見積もっただけでも30兆円以上」という。  すでに大成建設や鹿島、大林組などが大規模な除染作業に着手、清水建設や竹中工務店などを含めたゼネコンは一様に増益で、各被災地の下請け土建業者はこの復興バブルに沸いている。  前出の業者は「リスクの高い仕事だということで通常の3~4割増の見積もりが出せる。除染作業は、雨が降ったりすればすぐ線量が高くなって同じ場所でも繰り返し稼げるし、こんな美味しい商売はない。でも、もっとウマいのは手を汚さず中間マージンを搾取する上のゼネコン、割増の分も折半だから、彼らは濡れ手で粟」と話す。  昨年まで国土交通省の地方整備局に勤めていた局員も「高い技術力が必要な除染は、ゼネコンの言い値で受注金額が決まるので各社が競うように群がっている」と復興利権のうまみを証言する。 「そんなゼネコンを後押ししているのが皮肉にも環境にうるさい専門学者や市民団体などで、彼らが放射能汚染の怖さを訴えれば訴えるほど、この仕事への監視が甘くなり、規模が拡大していく。中にはゼネコンから不安をあおるよう頼まれて多額の支援費を受け取っている学者もいる」(同)  こうした復興利権に対しては異を唱えている者もおり、福島で住民と独自の除染活動を続けている環境学の大学教授からは「基本は土を掘って埋める簡単な作業。放射線量を下げる仕事は各自治体でもできるので、何もゼネコンだけに頼る必要はない」という声も出ているのだが、ゼネコンの勢いは止められない。 「できるだけマスコミには危機を煽って騒いでほしい」と前出業者。復興は何より最優先事項であることに違いないのだが、その心理を悪用する"焼け太り"まで許してしまっていいのだろうか。 (文=鈴木雅久)

放射性物質の除染専用スプレー 本当に効果あるの? amazon_associate_logo.jpg
【関連記事】 ・2大ワカサギ漁スポットが大打撃! 次々に明るみに出る東京電力の"罪"「住民票を移すか、子どもを関東に戻すか」原発事故 自主避難家族に迫られる理不尽な選択被災地レポート「仮払金支払い窓口で働く東電末端社員の対応」

山下智久、主演ドラマが低視聴率で打ち切りの可能性も!

null

yamapita.jpg
「俺のせいじゃないって~」
【サイゾーウーマンより】  昨年、NEWSを脱退した山下智久のソロ活動初となる主演ドラマ『最高の人生の終り方~エンディングプランナー~』(TBS系)。2月2日に放送された第4話の視聴率が9.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)、9日の第5話が9.8%と連続で一桁台に陥り、最悪の場合、放送が第7~8話で終了される可能性も出ているという。  AKB48前田敦子、反町隆史、榮倉奈々、Hey!Say!JUMP知念侑李などの共演陣が脇を固め、放送前から高視聴率が期待されていたこの作品。第2話では、Kis-My-Ft2玉森裕太が"刺殺される青年"という役でゲスト出演するなど、ジャニーズファンの間でも話題を呼んでいた......のだが、初回視聴率こそ15.3%を記録したものの、第2話では11.0%に転落。4話以降は10%を切り、今後視聴率が上昇する可能性も低そうだ。

武井咲、忽那汐里、剛力彩芽――ブレイク「3人娘」の知られざる売り出し戦略とは?

oscar3.jpg  武井咲、忽那汐里、剛力彩芽――「平成の3人娘」「ティーン3人娘」などと呼ばれる3人が昨年からブレイクし、その注目度は日に日に増してきている。武井は昨年、『大切なことはすべて君が教えてくれた』(フジテレビ系)、『アスコーマーチ』(テレビ朝日系)で女優として注目され、現在はNHK大河ドラマ『平清盛』に常盤御前役で出演中。資生堂 「マキアージュ」など、18社ものCMに起用されている「新・CM女王」だ。忽那は『家政婦のミタ』(日本テレビ系)での好演も記憶に新しく、最近は「モスバーガー」などのCMでも活躍。剛力は現在『ティーンコート』(日本テレビ系)に主演し、「au」や「ランチパック」などのCMで笑顔を振りまいている。  この3人が所属するのは、後藤久美子、米倉涼子、上戸彩、菊川怜など、数多くのモデル・女優・タレントを擁する芸能プロダクション・オスカープロモーション(以下、オスカー)。1987年から続く「全日本国民的美少女コンテスト」などを通じて、日本中の美少女の原石を発掘し、幾人ものタレントをスターダムに押し上げてきた。浮き沈みの激しい芸能ビジネスの世界で、同社はなぜに次々と「売れっ子」を産み出してこられたのか? オスカーのタレント売り出し戦略について、同社専務取締役の鈴木誠司氏に聞いた。 ――3人娘は、いずれも「全日本国民的美少女コンテスト」出身ですよね。 鈴木誠司氏(以下、鈴木) 「美少女コンテスト」は、最近は1〜3年に一度のペースで開催していて、毎回10万人ほど応募があり、書類選考を経た2次予選で1,000~1,500人は面接するんです。その中から将来性を感じた子に声をかけて、毎回300~500人が弊社の所属となります。コンテストの本戦に残るのは20人前後ですが、それ以前に磨けば光りそうな原石は多めに拾い上げているわけです。参加者の平均年齢は13歳前後で、レッスンを積んで、3年~5年後にデビューさせる形で育てていくのが基本ですね。 ――武井咲さんは2006年の「全日本国民的美少女コンテスト」モデル部門賞とマルチメディア賞を受賞。忽那さんは同審査員特別賞を受賞で、剛力さんに至っては、第8回のことで02年の大会の予選敗退。みなさんグランプリ受賞者ではなく、頑張れば夢が叶うという好例ともいえますが、米倉涼子さん、上戸彩さんも含め、グランプリよりも、部門賞を獲得した方のほうが後に大成されるケースが多いように見えます。 鈴木 グランプリを獲るのは、あくまでコンテスト当日に一番輝いていた子。本番に一番輝けるということも大事ですが、実際にはグランプリの子も、部門賞の子も、予選で落ちた子も、オスカーに所属した限りは横一線からのスタートになります。グランプリだから事務所として一番にプッシュしていくとは限りません。みんな同じく、オスカー流のレッスンを行っていきますから。そこでは、あいさつの仕方はもちろん、演技レッスン、モデルのウォーキング、ポージング、人によってはダンス、ボイストレーニングまでやります。あいさつがちゃんとできないタレントには、何回でもやり直しさせますからね。そして、半年に1回社内で審査会を行って、レッスン生をシャッフルしながら、モデル部門や女優部門などに振り分け、英才教育を繰り返していきます。武井は愛知県に実家があり、そこに住んでいた頃は、毎週末に東京に来てレッスンして、東京に住むようになってからは、毎日のように演技レッスンなどをしていました。そうやって切磋琢磨して、成長させていくんです。 ――その武井さんは、18社ものCMに起用されました。これは驚異的な数字だと思います。 鈴木 そこは、企業努力の結果「売れた」というより、戦略的に「売った」というのが本音です。我々は、40年以上もモデルクラブをやってきて、さまざまな企業や媒体とお付き合いしてきたという経験がある。その中で、それなりのパイプを作ってきたことも重要ですが、タレントの売り時や、企業や媒体ごとに、どういう子を求めているのかを理解できるようになったことが武器なんです。たとえば、JALとANAとでは、それぞれ異なるキャンペーンガールの流れや傾向がある。いくら素材がよくても、そういうニーズに合致する子をタイミングよく提案しないと意味がありません。武井は「Seventeen」(集英社)のモデルをしながら、女優やタレントとしても活動できる可能性を探っていましたが、弊社の社長(古賀誠一氏)の指示で、「これから、武井咲を売り出していこう」と決まりました。2010年9月頃からですね。 ――確かに、武井さんのような、十代の清純派タレントがいなかったタイミングだったと思います。 鈴木 ええ。だから勝算はありました。そこから、武井に合う仕事を見極めながら、ドラマ、CM、雑誌露出などを長期スパンで決めて仕掛けていきましたね。化粧品会社でいえば、資生堂顔、カネボウ顔、コーセー顔っていうのがある。そこで武井は、後藤久美子のような資生堂顔なので、資生堂さんに話を持っていった。資生堂さんは、そうそうたる女優に並べて、「TSUBAKI」のCMで武井を起用してくれました。今は後藤と同じく「マキアージュ」のCMに起用してくれている。狙い通りに進みました。 ――それにしてもすごい露出量だと思います。これだけ露出が多いと、飽きられ、消費されるのも早くなってしまうのではないかと危惧してしまいますが、"出し惜しみ"というのは考えないのですか?
oscar_suzuki.jpg
"絶好調"ゆえの自信がみなぎる、
オスカーの鈴木専務。
鈴木 そのタレントにとってプラスになる仕事かどうかを見極めながら、いただける仕事はできる限りやっていく方針です。米倉なんかは一番忙しい時は、CMの撮影を深夜までやって、朝、着替えるためだけに家に帰って、すぐドラマの撮影に行くなんてこともよくありました。そういう経験を乗り越えると、女優として、人間として、頭ひとつ抜けるんですよね。米倉も菊川も上戸もそれを経験したからこそ、10年以上、一線で活躍できているんじゃないですか。タレントは倒れるくらい働いて一人前。だから誰かが倒れると、うちの社長は「よかったじゃないの。おめでとう。やっと一人前になったな」って言いますよ。スパルタっぽいですが、もちろんその分、タレントへのケアは最大限やります。そういう意味では、武井は倒れてないので「まだまだ」ですね(笑)。彼女はこれまで、(18歳未満のため)労働基準法で夜10時以降働けなかったのが、去年12月25日で18歳になったので、これからはOKになる。今年はさらに大変だろうなと思いますよ。 ――あくまでこれはウワサですが、オスカーさんはCMやドラマでのギャラを下げることで起用してもらいやすくして、その分、露出を増やしているという話もあるんですが......。 鈴木 そのウワサは、私も聞いたことがありますが、事実ではありません。よく雑誌で「CMタレント・ギャラランキング」とか「女優・ギャラランキング」ってありますけど、そこに出てくるうちのタレントのギャラも、実際はもっと高いです。業界内では、「オスカーはギャラが高い」って有名なんですよ。というのも、ブランド品と同じで、いいものは高く買ってくれるという自信があるから。CMやドラマは、1回ランクを付けてしまうとそこからなかなか上がっていかない。それを上げようとすると、ものすごく苦労するんですよ。だから、最初から安売りはしない。もちろん、高いと思われないように、タレントを"玉"にしてから売り出す。先ほど言った通り、英才教育を施して、タレントを磨くんですね。うちには、常時5,000人以上が所属している形ですから、その中から勝ち残った子を安売りするようなことはしませんよ。 ――なるほど。武井さんだけでなく、忽那さん、剛力さんもCM起用が続いています。またまたウワサですが、上戸さんが結婚した場合を想定して、上戸さんの仕事を剛力さんにシフトさせているって話もありまして......。 鈴木 いかにも「サイゾー」らしい見方ですが、それはありえないです。上戸に万が一そういうこと(結婚)がいつかあっても、彼女は仕事を続けたがるだろうし、そもそも「上戸の代わりに剛力を」なんてことが通じるような世界じゃないですよ。企業側だって、広告には相当の対価を動かすわけだから、妥協はしません。確かに、剛力は上戸のライン、武井は後藤のラインです。2人はバッティングしないので、ほぼ同じタイミングで売り出しました。同じようなラインのタレントを並べたら、自社で食い合ってしまいますから。実際の2人はモデル活動時代から仲がよくて、よきライバルでもあります。忽那の場合は、本人の希望や才能を見極めて、最初から女優路線でいきました。ドラマと並行して、じっくりと映画(『BECK』『少女たちの羅針盤』『マイ・バック・ページ』)をやらせていたら、『家政婦のミタ』でドーンと来ましたね。彼女はオーストラリア・シドニー出身なので、国際的にも活躍できると思います。 ――ところで、武井さんは昨年、GLAYのTAKUROさんの書き下ろしの曲で歌手デビューされましたが、やはりオスカーさんは音楽でもやっていこうという形ですか? 鈴木 タレントは女優だけじゃなく、モデル、歌手......いろんなことができて一人前だからという方針ですね。しかも、歌はヒットすると売り上げのケタがひとつ違う(笑)。芸能ビジネスをやっている以上、そこでも成功したいと思うものです。ただし、モデルクラブとして築いたうちの強みを他社がそう簡単に真似できないように、音楽ビジネスを得意とする芸能プロの真似は、そう簡単にはできません。常に挑戦の連続ですね。最近はお笑い部門にも力を入れていますが、こちらも簡単ではありません(苦笑)。 ――挑戦といえば、以前、美少女クラブ31(※編註・渋谷飛鳥、原幹恵、中村静香らが所属していた、31人組アイドルグループ。2003年結成、06年活動休止)というグループがありました。あちらも正直、苦戦していた印象ですが......。 鈴木 今、アイドルグループ戦国時代といわれているところを見ると、少し時代が早かったということでしょう。でも、モーニング娘。やAKB48と比べても、ビジュアルはナンバーワンだったと思う。美少女ばかり揃えましたから。ただ、歌とパフォーマンスを通じて、ファンをどう拡大していくかというところに戦略の足りなさがあった。美少女クラブ以上の大所帯となったAKB48とは、着想としては同じだけど、方法論が違ったんだと思います。 ――AKB48といえば、各メンバーを、複数の芸能プロに所属させていくシステムですが、女性タレントがこれだけ多いオスカーさんに、ひとりも所属していないのは意外です。AKB48メンバーを採用しようという話はなかったんですか? 鈴木 そういう話もあったんですが、その時に社長は「人が育てた子を入れるよりも、ウチはウチの方法で育てていく」と言っていましたね。ほかで発掘・育成された子で商売していては、オスカーのやり方を信じて、厳しいレッスンに耐えているタレントや彼女たちを売りだそうとしているスタッフのモチベーションにもかかわります。自分のところで発掘・育成するという姿勢を一貫していかないと、プロダクション自体の力がなくなっていくんじゃないでしょうか。 ――ごもっともな気がします。では最後にオスカー流のタレントプロモート方法論を教えてください。 鈴木 タレントの個性をいかに見抜いて、自分たちで育てて、売り出していくか。時代に合った顔、合わない顔もあるし、その見極めが大切。武井、忽那、剛力はそれぞれ3人とも魅力が違うので、それぞれ伸びていけると思っています。うちのタレントは事務所に来た時、出されたお茶を自分で下げていきますよ。タレントだからって特別扱いはしない。で、そういう礼儀正しい子ほど伸びるんですよ。結局、人間性が大切だと思いますね。 (構成=三田直也)
オスカープロモーション教育全集・モデル編 勉強になります! amazon_associate_logo.jpg
【関連記事】 ・求めるものはゴクミ? 上戸彩? 国民的美少女コンテストの前途(前編)求めるものはゴクミ? 上戸彩? 国民的美少女コンテストの前途(後編)岡島紳士×本城零次「ガチヲタの声をもっと伝えた方がいい」(前編)

武井咲、忽那汐里、剛力彩芽――ブレイク「3人娘」の知られざる売り出し戦略とは?

oscar3.jpg  武井咲、忽那汐里、剛力彩芽――「平成の3人娘」「ティーン3人娘」などと呼ばれる3人が昨年からブレイクし、その注目度は日に日に増してきている。武井は昨年、『大切なことはすべて君が教えてくれた』(フジテレビ系)、『アスコーマーチ』(テレビ朝日系)で女優として注目され、現在はNHK大河ドラマ『平清盛』に常盤御前役で出演中。資生堂 「マキアージュ」など、18社ものCMに起用されている「新・CM女王」だ。忽那は『家政婦のミタ』(日本テレビ系)での好演も記憶に新しく、最近は「モスバーガー」などのCMでも活躍。剛力は現在『ティーンコート』(日本テレビ系)に主演し、「au」や「ランチパック」などのCMで笑顔を振りまいている。  この3人が所属するのは、後藤久美子、米倉涼子、上戸彩、菊川怜など、数多くのモデル・女優・タレントを擁する芸能プロダクション・オスカープロモーション(以下、オスカー)。1987年から続く「全日本国民的美少女コンテスト」などを通じて、日本中の美少女の原石を発掘し、幾人ものタレントをスターダムに押し上げてきた。浮き沈みの激しい芸能ビジネスの世界で、同社はなぜに次々と「売れっ子」を産み出してこられたのか? オスカーのタレント売り出し戦略について、同社専務取締役の鈴木誠司氏に聞いた。 ――3人娘は、いずれも「全日本国民的美少女コンテスト」出身ですよね。 鈴木誠司氏(以下、鈴木) 「美少女コンテスト」は、最近は1〜3年に一度のペースで開催していて、毎回10万人ほど応募があり、書類選考を経た2次予選で1,000~1,500人は面接するんです。その中から将来性を感じた子に声をかけて、毎回300~500人が弊社の所属となります。コンテストの本戦に残るのは20人前後ですが、それ以前に磨けば光りそうな原石は多めに拾い上げているわけです。参加者の平均年齢は13歳前後で、レッスンを積んで、3年~5年後にデビューさせる形で育てていくのが基本ですね。 ――武井咲さんは2006年の「全日本国民的美少女コンテスト」モデル部門賞とマルチメディア賞を受賞。忽那さんは同審査員特別賞を受賞で、剛力さんに至っては、第8回のことで02年の大会の予選敗退。みなさんグランプリ受賞者ではなく、頑張れば夢が叶うという好例ともいえますが、米倉涼子さん、上戸彩さんも含め、グランプリよりも、部門賞を獲得した方のほうが後に大成されるケースが多いように見えます。 鈴木 グランプリを獲るのは、あくまでコンテスト当日に一番輝いていた子。本番に一番輝けるということも大事ですが、実際にはグランプリの子も、部門賞の子も、予選で落ちた子も、オスカーに所属した限りは横一線からのスタートになります。グランプリだから事務所として一番にプッシュしていくとは限りません。みんな同じく、オスカー流のレッスンを行っていきますから。そこでは、あいさつの仕方はもちろん、演技レッスン、モデルのウォーキング、ポージング、人によってはダンス、ボイストレーニングまでやります。あいさつがちゃんとできないタレントには、何回でもやり直しさせますからね。そして、半年に1回社内で審査会を行って、レッスン生をシャッフルしながら、モデル部門や女優部門などに振り分け、英才教育を繰り返していきます。武井は愛知県に実家があり、そこに住んでいた頃は、毎週末に東京に来てレッスンして、東京に住むようになってからは、毎日のように演技レッスンなどをしていました。そうやって切磋琢磨して、成長させていくんです。 ――その武井さんは、18社ものCMに起用されました。これは驚異的な数字だと思います。 鈴木 そこは、企業努力の結果「売れた」というより、戦略的に「売った」というのが本音です。我々は、40年以上もモデルクラブをやってきて、さまざまな企業や媒体とお付き合いしてきたという経験がある。その中で、それなりのパイプを作ってきたことも重要ですが、タレントの売り時や、企業や媒体ごとに、どういう子を求めているのかを理解できるようになったことが武器なんです。たとえば、JALとANAとでは、それぞれ異なるキャンペーンガールの流れや傾向がある。いくら素材がよくても、そういうニーズに合致する子をタイミングよく提案しないと意味がありません。武井は「Seventeen」(集英社)のモデルをしながら、女優やタレントとしても活動できる可能性を探っていましたが、弊社の社長(古賀誠一氏)の指示で、「これから、武井咲を売り出していこう」と決まりました。2010年9月頃からですね。 ――確かに、武井さんのような、十代の清純派タレントがいなかったタイミングだったと思います。 鈴木 ええ。だから勝算はありました。そこから、武井に合う仕事を見極めながら、ドラマ、CM、雑誌露出などを長期スパンで決めて仕掛けていきましたね。化粧品会社でいえば、資生堂顔、カネボウ顔、コーセー顔っていうのがある。そこで武井は、後藤久美子のような資生堂顔なので、資生堂さんに話を持っていった。資生堂さんは、そうそうたる女優に並べて、「TSUBAKI」のCMで武井を起用してくれました。今は後藤と同じく「マキアージュ」のCMに起用してくれている。狙い通りに進みました。 ――それにしてもすごい露出量だと思います。これだけ露出が多いと、飽きられ、消費されるのも早くなってしまうのではないかと危惧してしまいますが、"出し惜しみ"というのは考えないのですか?
oscar_suzuki.jpg
"絶好調"ゆえの自信がみなぎる、
オスカーの鈴木専務。
鈴木 そのタレントにとってプラスになる仕事かどうかを見極めながら、いただける仕事はできる限りやっていく方針です。米倉なんかは一番忙しい時は、CMの撮影を深夜までやって、朝、着替えるためだけに家に帰って、すぐドラマの撮影に行くなんてこともよくありました。そういう経験を乗り越えると、女優として、人間として、頭ひとつ抜けるんですよね。米倉も菊川も上戸もそれを経験したからこそ、10年以上、一線で活躍できているんじゃないですか。タレントは倒れるくらい働いて一人前。だから誰かが倒れると、うちの社長は「よかったじゃないの。おめでとう。やっと一人前になったな」って言いますよ。スパルタっぽいですが、もちろんその分、タレントへのケアは最大限やります。そういう意味では、武井は倒れてないので「まだまだ」ですね(笑)。彼女はこれまで、(18歳未満のため)労働基準法で夜10時以降働けなかったのが、去年12月25日で18歳になったので、これからはOKになる。今年はさらに大変だろうなと思いますよ。 ――あくまでこれはウワサですが、オスカーさんはCMやドラマでのギャラを下げることで起用してもらいやすくして、その分、露出を増やしているという話もあるんですが......。 鈴木 そのウワサは、私も聞いたことがありますが、事実ではありません。よく雑誌で「CMタレント・ギャラランキング」とか「女優・ギャラランキング」ってありますけど、そこに出てくるうちのタレントのギャラも、実際はもっと高いです。業界内では、「オスカーはギャラが高い」って有名なんですよ。というのも、ブランド品と同じで、いいものは高く買ってくれるという自信があるから。CMやドラマは、1回ランクを付けてしまうとそこからなかなか上がっていかない。それを上げようとすると、ものすごく苦労するんですよ。だから、最初から安売りはしない。もちろん、高いと思われないように、タレントを"玉"にしてから売り出す。先ほど言った通り、英才教育を施して、タレントを磨くんですね。うちには、常時5,000人以上が所属している形ですから、その中から勝ち残った子を安売りするようなことはしませんよ。 ――なるほど。武井さんだけでなく、忽那さん、剛力さんもCM起用が続いています。またまたウワサですが、上戸さんが結婚した場合を想定して、上戸さんの仕事を剛力さんにシフトさせているって話もありまして......。 鈴木 いかにも「サイゾー」らしい見方ですが、それはありえないです。上戸に万が一そういうこと(結婚)がいつかあっても、彼女は仕事を続けたがるだろうし、そもそも「上戸の代わりに剛力を」なんてことが通じるような世界じゃないですよ。企業側だって、広告には相当の対価を動かすわけだから、妥協はしません。確かに、剛力は上戸のライン、武井は後藤のラインです。2人はバッティングしないので、ほぼ同じタイミングで売り出しました。同じようなラインのタレントを並べたら、自社で食い合ってしまいますから。実際の2人はモデル活動時代から仲がよくて、よきライバルでもあります。忽那の場合は、本人の希望や才能を見極めて、最初から女優路線でいきました。ドラマと並行して、じっくりと映画(『BECK』『少女たちの羅針盤』『マイ・バック・ページ』)をやらせていたら、『家政婦のミタ』でドーンと来ましたね。彼女はオーストラリア・シドニー出身なので、国際的にも活躍できると思います。 ――ところで、武井さんは昨年、GLAYのTAKUROさんの書き下ろしの曲で歌手デビューされましたが、やはりオスカーさんは音楽でもやっていこうという形ですか? 鈴木 タレントは女優だけじゃなく、モデル、歌手......いろんなことができて一人前だからという方針ですね。しかも、歌はヒットすると売り上げのケタがひとつ違う(笑)。芸能ビジネスをやっている以上、そこでも成功したいと思うものです。ただし、モデルクラブとして築いたうちの強みを他社がそう簡単に真似できないように、音楽ビジネスを得意とする芸能プロの真似は、そう簡単にはできません。常に挑戦の連続ですね。最近はお笑い部門にも力を入れていますが、こちらも簡単ではありません(苦笑)。 ――挑戦といえば、以前、美少女クラブ31(※編註・渋谷飛鳥、原幹恵、中村静香らが所属していた、31人組アイドルグループ。2003年結成、06年活動休止)というグループがありました。あちらも正直、苦戦していた印象ですが......。 鈴木 今、アイドルグループ戦国時代といわれているところを見ると、少し時代が早かったということでしょう。でも、モーニング娘。やAKB48と比べても、ビジュアルはナンバーワンだったと思う。美少女ばかり揃えましたから。ただ、歌とパフォーマンスを通じて、ファンをどう拡大していくかというところに戦略の足りなさがあった。美少女クラブ以上の大所帯となったAKB48とは、着想としては同じだけど、方法論が違ったんだと思います。 ――AKB48といえば、各メンバーを、複数の芸能プロに所属させていくシステムですが、女性タレントがこれだけ多いオスカーさんに、ひとりも所属していないのは意外です。AKB48メンバーを採用しようという話はなかったんですか? 鈴木 そういう話もあったんですが、その時に社長は「人が育てた子を入れるよりも、ウチはウチの方法で育てていく」と言っていましたね。ほかで発掘・育成された子で商売していては、オスカーのやり方を信じて、厳しいレッスンに耐えているタレントや彼女たちを売りだそうとしているスタッフのモチベーションにもかかわります。自分のところで発掘・育成するという姿勢を一貫していかないと、プロダクション自体の力がなくなっていくんじゃないでしょうか。 ――ごもっともな気がします。では最後にオスカー流のタレントプロモート方法論を教えてください。 鈴木 タレントの個性をいかに見抜いて、自分たちで育てて、売り出していくか。時代に合った顔、合わない顔もあるし、その見極めが大切。武井、忽那、剛力はそれぞれ3人とも魅力が違うので、それぞれ伸びていけると思っています。うちのタレントは事務所に来た時、出されたお茶を自分で下げていきますよ。タレントだからって特別扱いはしない。で、そういう礼儀正しい子ほど伸びるんですよ。結局、人間性が大切だと思いますね。 (構成=三田直也)
オスカープロモーション教育全集・モデル編 勉強になります! amazon_associate_logo.jpg
【関連記事】 ・求めるものはゴクミ? 上戸彩? 国民的美少女コンテストの前途(前編)求めるものはゴクミ? 上戸彩? 国民的美少女コンテストの前途(後編)岡島紳士×本城零次「ガチヲタの声をもっと伝えた方がいい」(前編)

山下智久、主演ドラマが低視聴率で打ち切りの可能性も!

yamapita.jpg
「俺のせいじゃないって~」

 昨年、NEWSを脱退した山下智久のソロ活動初となる主演ドラマ『最高の人生の終り方~エンディングプランナー~』(TBS系)。2月2日に放送された第4話の視聴率が9.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)、9日の第5話が9.8%と連続で一桁台に陥り、最悪の場合、放送が第7~8話で終了される可能性も出ているという。

 AKB48前田敦子、反町隆史、榮倉奈々、Hey!Say!JUMP知念侑李などの共演陣が脇を固め、放送前から高視聴率が期待されていたこの作品。第2話では、Kis-My-Ft2玉森裕太が"刺殺される青年"という役でゲスト出演するなど、ジャニーズファンの間でも話題を呼んでいた......のだが、初回視聴率こそ15.3%を記録したものの、第2話では11.0%に転落。4話以降は10%を切り、今後視聴率が上昇する可能性も低そうだ。

「『滑舌が悪い』『無表情』『何やっても同じキャラ』などと演技力を酷評されつつも、山下がこれまで俳優として認められてきたのは木村拓哉同様、"コンスタントに数字をとれる"存在だったからこそ。こうなってしまうと、今後『山下だから』というだけの理由で主役をつとめるのは厳しいかもしれませんね」(制作会社関係者)

映画『SHAME』試写会に50組ご招待! くらたま×岩井志麻子のトークショー付

shameposuter.jpg

 ニューヨークで生活し、仕事も外見もスマートな独身男ブランドン(マイケル・ファスベンダー)。恋もせず趣味も持たず、仕事以外のすべての時間をセックスとそれに関する事柄に費やすセックス依存症だ。感情を排しうわべを繕うだけの会話と消費するだけの性交に溺れていた日常に、妹のシシー(キャリー・マリガン)が突然転がりこんでくる。それまで均衡を保っていたブランドンの生活が徐々に崩壊していく――。

 ハリウッドが注目するスティーヴ・マックイーン監督が描くセックス依存症の男の性。激しいセックス描写により世界各国で最も厳しい上映規制がかかり、日本でも修正を入れなければR-18規定ですら上映が許可されなかったという衝撃の問題作です。ゴールデン・グローブ賞主演男優賞にもノミネートされ、早くも本年度アカデミー賞の大本命との呼び声も高い注目作。

「LEE」の「家計のやりくり実録ルポ」が高収入で役に立たない!

lee1203.jpg
「LEE」3月号(集英社)

 今月号の「LEE」、大特集は「私たちが『絶対デニム派!』のワケ」というファッションページ。めくってもめくってもデニムデニムデニム。冒頭の方こそ辺見えみりが登場してキレイ目デニムを紹介していましたが、石ちゃんみたいなサスペンダーパンツに、若かりし野口五郎みたいなガウチョパンツなどが出てくるもんだから、読んでいるうちに睡魔に襲われ、アメリカ開拓時代の夢まで見てしまいましたよ(実話!)。ファッションページはスルーさせていただきますので、ご興味のある方は書店までお願いします。

<トピック>
◎私たちが「絶対デニム派!」のワケ
◎突撃!隣の家のお財布事情
◎「ふたり目」、欲しいですか?

過激なピンク描写が男子の下半身を直撃!『アマガミSS+ plus』

amagami.jpg 「恋愛」--。その響きだけで胸が甘酸っぱい思いでいっぱいになってしまいそうな、青春の1ページをテーマにしたのがラブコメアニメだ。普遍的なテーマを扱うジャンルだけに、毎クール、コンスタントに作品が制作されている。  今回は、今冬放送がスタートした定番ジャンル・ラブコメアニメの中で、特に注目の作品を紹介してみよう。  毎回、過剰なお色気シーンでアニメファンの度肝を抜いているのが、現在大好評放送中のテレビアニメ『アマガミSS+ plus』(TBS系)だ。  本作は男子高校生・橘純一と同じ高校に通う女子生徒との、甘酸っぱい恋模様を描くオムニバス形式のアニメである。女の子との出会い、そして付き合うまでを描いた2010年放送の『アマガミSS』の続編にあたる本作は、恋人同士となってからの2人を描く内容となっており、もっとも恋愛が楽しい時期のカップルの姿を視聴者は見続けることになる。  そこでどんな甘~い睦言が囁かれるのかと思いきや、健全な男子の下半身を思い切り直撃するピンク描写がビシバシと画面に登場するのだ。  生徒会長がスクール水着でお風呂に入ってきて、背中におっぱいを押し付けたり体を洗ってくれる。ぽっちゃり巨乳な幼なじみの胸囲をメジャーで測る。M字開脚した後輩の股間を枕にして子守唄を歌ってもらう......。  というように、まるで酔っぱらった中年親父のような香ばしいスメルほとばしる、趣向を凝らした「エロス」に満ちている本作のお色気シーンだが、それを実行するのがごく普通の男子高校生というギャップが「こんな高校生いるのかよ!」と突っ込みたくなるような絶妙な笑いを生み出し、同時に「こんな高校生いるのかよぉ......」という、言いようのない嫉妬心に思わず壁をパンチしたくなること必至である。    10代のアニメファンには、現在進行形の学生生活に夢と希望を抱かせつつも、いい歳をしたロートルアニメファンは心の奥底に封印していた学生時代のトラウマを叩き起こされ、胸を掻き毟られるような思いを抱くことだろう。世代によって受ける印象がまったく変わる、リトマス試験紙のようなアニメが『アマガミSS+ plus』である。  もうひとつ、話題のラブコメ作品『あの夏で待ってる』(TOKYO MXほか)を挙げておこう。  2000年代前半に放送され、アニメの舞台となった場所を実際に訪問するという「聖地巡礼」ブームの火付け役となった作品のひとつ『おねがいティーチャー』スタッフと、『とらドラ!』『あの日見た花の名前をまだ知らない。』など思春期の瑞々しい感性をフィルムに描き出した長井龍雪監督ががっつりタッグを組んだ本作は、宇宙人(らしき)の美少女とごく普通の男子高校生を中心とした6名の男女が経験するひと夏のドラマを描く青春ラブコメである。  多数の三角関係が螺旋階段のように連なる複雑な人間関係から生み出されるもどかしい恋模様と、SF要素を交えたハイブリッドな構造を持つ『あの夏で待ってる』で、長井監督は昨年の『あの花』に続いて『あの夏』ブームを起こすことはできるのだろか。注目していたい。  人肌寂しいこの季節。さまざまな「恋愛ドラマ」を鑑賞しながら、恋する美少女たちの表情に萌えたり、妄想力全開の主人公達の姿に感情移入しながら胸を熱くしてみてはいかがだろうか。 (文=龍崎珠樹)
ANOHANA FES.MEMORIAL BOX【完全生産限定版】 レジェンド。 amazon_associate_logo.jpg
【関連記事】 【第3回】今クール話題の学園モノを徹底分析!『男子高校生の日常』『Another』 【第2回】ロボット好き必見! 洗練されたメカたちが大活躍『輪廻のラグランジェ』 【第1回】水樹奈々が歌いながらバトル!? 「戦うヒロイン」アニメに大注目!

ドイツは欧州危機大歓迎!? したたかな欧米の為替戦略に翻弄される日本


kawaseiwamo.jpg
『為替占領 もうひとつの8.15 
変動相場制に仕掛らけれたシステム』
(ヒカルランド刊)
 欧州債務危機問題が一向に収束しない。その動きを反映して、2010年のギリシャ財政危機をきっかけにしたEUの通貨「ユーロ」安トレンドは止まらずに、現在、01 年6月以来、約10年半ぶりに1ユーロ=100円を割り込んでいる。一体、ユーロはどこまで安くなるのだろうか?   為替を中心に国際金融市場動向の分析をし、新刊『為替占領』(ヒカルランド刊)が市場関係者の間などで話題となっている、元為替ディーラーの金融コンサルタント・岩本沙弓氏に話を聞いた。 「ユーロ円相場の史上最高値は00年10月末の1ユーロ=88円台ですが、90円あたりが定常的に落ち着くターゲットになりやすいです。ユーロは短期的に売られすぎた分、買戻しが入ると思いますが、2016~17年までの長期スパンではダラダラとユーロ安が続いていくでしょう。一方ユーロの対ドルレートは、現在1ドル=0.75ユーロ(2月3日時点)前後ですが、近いうちに『1ユーロ=1ドル』時代に突入する可能性もあります」  欧州債務危機=ユーロ安がこれから長期間続くとなっては、輸出企業に打撃の円高ユーロ安に苦しむ日本にとっては、たまったものではない。欧州の中では経済が抜きん出る強国・ドイツが、財政危機のギリシャなどに救済の手を差し伸べることはないのだろうか? 「なぜドイツはギリシャ救済に躊躇しているのでしょうか? "自分たちが汗水垂らして働いている時に呑気に遊び暮らしていたギリシャ人を血税で助けてあげるなどとんでもない"というドイツの言い分もわかります。ですが、経済危機は放っておけば時間と共に深刻化しますから、なぜあえて危機を長引かせるようなことをするのか。そこには、ドイツの通貨戦略があります。あえて財政危機のギリシャをEU内に抱え込むことで、EUの通貨・ユーロを通貨安の方向に持っていこうという戦略に沿って動いているのです」  為替の世界では、通貨を発行する国の財政状況が悪化すれば、通貨安の方向に向かうというセオリーがある。一方で通貨安となれば、輸出入の視点では「自国に対する相手国の購買力増加→相手国への輸出量増加」につながる可能性が高い。  つまり、ドイツはギリシャをEU内に抱え込むことでユーロ安の方向に持っていき、輸出を拡大させようという通貨戦略をとっているのではないか、と岩本氏は裏読みをするのだ。 「1月3日付の英ファイナンシャル・タイムズは、昨年12月にドイツの失業率が、他国の高失業率をよそに著しく低下し、20年来の低水準6.8%になったことを伝えています。20年前といえば東西ドイツ統合で景気がバブル化していた頃ですから、それ以来の好景気を謳歌していることになります。記事の中では、製造業を中心に企業が高収益を上げ、特にドイツの大手自動車メーカー・アウディが、今年中の雇用増を言明していることなどを例として挙げています。この好調なドイツ経済を支えているのが輸出産業です。例えば、アジア市場でもドイツ車の販売は伸びているんです。日本でもドイツ車がますます売れていますよね」  つまり円高ユーロ安の還元セールは、ますますドイツ経済を好調にしているのだ。 「世界各国の国家戦略の中で重要な政策のひとつが通貨戦略なのです。例えばアメリカは、オバマ政権が打ち出した輸出倍増計画のために、(円高)ドル安政策をとっています。今年の大統領選で再選するために、オバマ政権はこの政策をますます推進させるでしょう。この動きを日本は指をくわえて見ているだけですが、アメリカとの輸出を競うドイツは、なんと財政危機のギリシャを利用してユーロ安の方向をつくり出しているのです」  アメリカの通貨戦略によって、1ドル=59円まで進みかねないといったアメリカの通貨戦略については、岩本氏の最新刊『為替占領』を読んでいただくとして、ドイツが欧州危機に対して積極的に関与しようとしない背景には「欧州危機はドイツにとって好都合」というカラクリがあるようだ。 (取材・文=松井克明) ●いわもと・さゆみ 1991年より日米加豪の金融機関にてヴァイス・プレジデントとして外国為替、短期金融市場取引を中心にトレーディング業務に従事。日本経済新聞社発行のニューズレターに7年間、為替見通しを執筆。金融機関専門誌「ユーロマネー誌」のアンケートで為替予想部門の優秀ディーラーに選出。現在、為替・国際金融関連の執筆・講演活動の他、国内外の金融機関勤務の経験を生かし、英語を中心に私立高校、および専門学校にて講師業に従事。主な著作に「新・マネー敗戦」(文春新書)など。
為替占領 ふむふむふむ。 amazon_associate_logo.jpg
【関連記事】 金融危機を生んだ「悪の枢軸」の正体 なぜ、金融工学は叩かれたのか? ポスト・バブル世代の若者は、就職でどれだけ「損」しているのか? ピースボートにハマる「イマドキの若者」とネットワークビジネスとの関係とは?

中学生が性器を弄ぶ猥褻動画を配信!いじめの可能性も

とんでもない動画がYouTubeにて発見され、騒然となっている。問題の動画は、「これ無表情で見ることできたら尊敬するわw」というタイトルで、2012年2月8日にアップロードされた。性器を露出して横たわっている人物を撮影した映像で、当人の顔などは映っていない。粘土のような白いものが塗られた性器を、他の人物が弄ぶ様子が記録されている。投稿者のコメント欄には、「グロ注意w」と書かれていた。