河童から"オッケルイペ"まで 古今東西の妖怪が大集合『怪しくゆかいな妖怪穴』

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『怪しくゆかいな妖怪穴』
(毎日新聞社)
「高知県香南市の山の中には、『笑い男』という妖怪がおったそうな。ある役人が山へ狩りに行こうとすると、村人に月の1日、9日、17日は、笑い男に会ってしまうから、やめたほうがいいと言われた。けれど、役人は村人の言うことも聞かず、家来をつれて山の中へ入ってしまった。すると、どこからか笑い声が聞こえて、役人を指さしてゲラゲラと笑っている。しかも、その声はだんだんと高くなり、まわりの石や木が笑っているように見えはじめ、そのうち風や川の音までもが大笑いしているようにひびいた。役人たちは大あわてで逃げ出したが、その笑い声は耳にこびりついて離れず、死ぬまでずっとその笑い声に悩まされたのだった」(本文要約)  これは、『怪しくゆかいな妖怪穴』(毎日新聞社)中で紹介されている「笑い男」のエピソード。  本書は、毎日新聞社が発行する「毎日小学生新聞」にて連載中の、「妖怪穴」の記事をまとめた妖怪図鑑のような本で、妖怪100種類を紹介している。  有名どころの河童、座敷わらし、鬼、のっぺら坊、ろくろ首などに始まり、沖縄に現れるイタズラ好きの"キジムナー"や、北海道のアイヌに伝わる、強烈なオナラをして人間にかがせるだけの"オッケルイペ"など、個性豊かな妖怪まであれこれ登場している。   また、同じ名前の妖怪でも古今東西各地で特色があり、性格や行動がまったく違うこともある。例えば、人間とは思えないほど美しい"山姫"。主に東北から九州地方の深い山に現れるとされており、岡山県では気に入った人に宝物をプレゼントしてくれるいい妖怪だが、鹿児島県垂水市では、吸血鬼のように生き血を吸う、と恐れられている。  節分や大みそかなど、特別な夜になると現れる"夜行さん"は、目が1つしかない鬼のような妖怪。馬に乗ってどこからともなく現れる、秋田県のナマハゲがその代表例だ。なぜか、夕食のことを話題にしている家があると、窓からけむくじゃらの手を差し込んだり、よくわからない奇妙なものを投げ込んだりしてくる。  けれど、徳島県三好市では、お願いをすれば何でもくれる鬼の王様のような存在で、香川県吉野川の下流から香川県東部にかけては、首のない馬のことをそう呼んでいるのだという。  本書には、こうした妖怪紹介のほかに、「妖怪とは何か」「妖怪の分類」「妖怪の歴史」など、妖怪の秘密を解く「妖怪のひみつ」コラムに加え、"お化けは夏だけ出るの?"など、妖怪に関する素朴な疑問に答える「妖怪なんでも質問箱」コーナーも掲載されていて、読み応えもバッチリ。子どもでなくても十分楽しめる。  妖怪の研究は、一般の人たちが伝えてきた風習や信仰、民話などから、先祖の生活や文化の歴史を勉強する民俗学のひとつ。日本人がかつて何をおそれ、どんなことに注意し、生活してきたのかが見えてくるはずだ。 (文=上浦未来) ●村上健司(むらかみ・けんじ) 1968年、東京生まれ。フリーライター。妖怪探訪家、全日本妖怪推進委員会・世話役。幼いころから妖怪に興味を持ち、全国の妖怪伝承地を取材。主な著書は、『京都妖怪紀行』『日本妖怪散歩』(角川書店)『日本全国妖怪スポット(全四巻)』(汐文社)『手わざの記憶』(中央公論新社)のほか、水木しげる氏との共著『日本妖怪大事典』(角川書店)、京極夏彦・多田克己との共著『妖怪馬鹿』(新潮社)などがある。 ●宇田川新聞(うだがわ・しんぶん) 1971年、東京生まれ。木版画などの作品で、雑誌の挿絵や書籍の装画を多く手がける。主な著書に『ニンニクの絵本』(共著、農山漁村文化協会)『木版画手習帖』(池田書店)がある。 ●天野行雄(あまの・ゆきお) 1970年、岡山生まれ。妖怪造形家。アートユニット「日本物怪観光」を主宰。イラストや立体作品など日本各地の妖怪を紹介している。『人工憑霊蠱猫』(講談社)文庫シリーズの装画を担当。
怪しくゆかいな妖怪穴 うへへへへ。 amazon_associate_logo.jpg
【関連記事】 ・淡々とした人の狂気こそおぞましい 平山夢明監修『人間崩壊』頭が痺れて動けない! 真藤順丈が作る新しいバイブル『バイブルDX』妖怪並みの衝撃! 変態おじさんとの思い出がフラッシュバックする『バカ男子』 
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河童から"オッケルイペ"まで 古今東西の妖怪が大集合『怪しくゆかいな妖怪穴』

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『怪しくゆかいな妖怪穴』
(毎日新聞社)
「高知県香南市の山の中には、『笑い男』という妖怪がおったそうな。ある役人が山へ狩りに行こうとすると、村人に月の1日、9日、17日は、笑い男に会ってしまうから、やめたほうがいいと言われた。けれど、役人は村人の言うことも聞かず、家来をつれて山の中へ入ってしまった。すると、どこからか笑い声が聞こえて、役人を指さしてゲラゲラと笑っている。しかも、その声はだんだんと高くなり、まわりの石や木が笑っているように見えはじめ、そのうち風や川の音までもが大笑いしているようにひびいた。役人たちは大あわてで逃げ出したが、その笑い声は耳にこびりついて離れず、死ぬまでずっとその笑い声に悩まされたのだった」(本文要約)  これは、『怪しくゆかいな妖怪穴』(毎日新聞社)中で紹介されている「笑い男」のエピソード。  本書は、毎日新聞社が発行する「毎日小学生新聞」にて連載中の、「妖怪穴」の記事をまとめた妖怪図鑑のような本で、妖怪100種類を紹介している。  有名どころの河童、座敷わらし、鬼、のっぺら坊、ろくろ首などに始まり、沖縄に現れるイタズラ好きの"キジムナー"や、北海道のアイヌに伝わる、強烈なオナラをして人間にかがせるだけの"オッケルイペ"など、個性豊かな妖怪まであれこれ登場している。   また、同じ名前の妖怪でも古今東西各地で特色があり、性格や行動がまったく違うこともある。例えば、人間とは思えないほど美しい"山姫"。主に東北から九州地方の深い山に現れるとされており、岡山県では気に入った人に宝物をプレゼントしてくれるいい妖怪だが、鹿児島県垂水市では、吸血鬼のように生き血を吸う、と恐れられている。  節分や大みそかなど、特別な夜になると現れる"夜行さん"は、目が1つしかない鬼のような妖怪。馬に乗ってどこからともなく現れる、秋田県のナマハゲがその代表例だ。なぜか、夕食のことを話題にしている家があると、窓からけむくじゃらの手を差し込んだり、よくわからない奇妙なものを投げ込んだりしてくる。  けれど、徳島県三好市では、お願いをすれば何でもくれる鬼の王様のような存在で、香川県吉野川の下流から香川県東部にかけては、首のない馬のことをそう呼んでいるのだという。  本書には、こうした妖怪紹介のほかに、「妖怪とは何か」「妖怪の分類」「妖怪の歴史」など、妖怪の秘密を解く「妖怪のひみつ」コラムに加え、"お化けは夏だけ出るの?"など、妖怪に関する素朴な疑問に答える「妖怪なんでも質問箱」コーナーも掲載されていて、読み応えもバッチリ。子どもでなくても十分楽しめる。  妖怪の研究は、一般の人たちが伝えてきた風習や信仰、民話などから、先祖の生活や文化の歴史を勉強する民俗学のひとつ。日本人がかつて何をおそれ、どんなことに注意し、生活してきたのかが見えてくるはずだ。 (文=上浦未来) ●村上健司(むらかみ・けんじ) 1968年、東京生まれ。フリーライター。妖怪探訪家、全日本妖怪推進委員会・世話役。幼いころから妖怪に興味を持ち、全国の妖怪伝承地を取材。主な著書は、『京都妖怪紀行』『日本妖怪散歩』(角川書店)『日本全国妖怪スポット(全四巻)』(汐文社)『手わざの記憶』(中央公論新社)のほか、水木しげる氏との共著『日本妖怪大事典』(角川書店)、京極夏彦・多田克己との共著『妖怪馬鹿』(新潮社)などがある。 ●宇田川新聞(うだがわ・しんぶん) 1971年、東京生まれ。木版画などの作品で、雑誌の挿絵や書籍の装画を多く手がける。主な著書に『ニンニクの絵本』(共著、農山漁村文化協会)『木版画手習帖』(池田書店)がある。 ●天野行雄(あまの・ゆきお) 1970年、岡山生まれ。妖怪造形家。アートユニット「日本物怪観光」を主宰。イラストや立体作品など日本各地の妖怪を紹介している。『人工憑霊蠱猫』(講談社)文庫シリーズの装画を担当。
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歴史・人物・雰囲気……同人誌即売会の原点が一挙に集結!『MGM』が5年ぶりに開催

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歴史を刻んできた会場での開催。
今回初めて同人誌を製作し、初サークル参加がMGMという人もいた
 1月22日、創作系同人誌即売会MGM(まんが ギャラリー&マーケット)が、5年ぶりに開催された。MGMは、コミックマーケットの創設母体ともなった同人サークル「迷宮」が主催するコミックマーケットに次ぐ歴史を持つ即売会だ。いったい、どんな顔ぶれが集まるのか、ワクワクしながら会場へと向かった。  98回目の開催となった今回のMGMは、創作漫画オンリーの即売会だ。1980年以来、年2回ペースでの開催は続いていたが、2007年に長らく会場としていた川崎市中小企業婦人会館が閉館されたことで開催が中断。11年には、主催者代表の亜庭じゅん氏が死去し、このまま消滅してしまうのではないかと、危惧されていた。  しかし、昨年8月のコミックマーケットにて、MGM98の開催告知のチラシが配布されたことで心配は期待へと変わった。そして、開催当日を迎えたのである。
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ずらっと並んだ見本誌。
これなら、全部見て回ることもできるから安心だ。
 MGMにおいて注目すべきは、初期の同人誌即売会の雰囲気があちこちに残っていることだろう。参加申込みの必要事項を見ると、特に申込書などは付属しておらず「B5サイズの紙に以下の項目をご記入の上」とあったり、「参加確認書の発送は,開催の10日位前」と、よい意味で妙な緩さが感じられる。  さて、今回の会場は板橋区にある板橋産業連合会館。コミックマーケットの2回目から4回目までが行われた、歴史のある施設である。最寄り駅である地下鉄三田線の板橋区役所前を降りて地上に出ると、早くも「あ、お仲間だな」というにおいをさせている人々の姿が、ちらほらと。ただ、年齢層は高めである。
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伝説の「漫画新批評体系」各号。非売品なのも当たり前だ。残念。
 会場に到着したのは9時50分。サークル参加者は10時集合だったので、早めに到着してよかったなと思っていたら、既に、みんなで机を並べ始めている最中であった......。とりあえず、早めに到着した人は、荷物をそこいらに置いて、みんなで机を並べることに。やっぱり、このイベントには「お客様」は存在しないのだ。なお、準備の時点で筆者が「若手」に属しそうな年齢構成。周囲は、長い歴史を知る人々でいっぱいだ! ■「オタク」以前からの歴史の証人がゴロゴロ  今回の参加サークル数は、約70サークル。中央に見本誌を読めるコーナーを配置しても、ちょっと広々とした雰囲気。ちなみに、第2回のコミックマーケットでは参加サークル数39で、入場者が550人。サークル数が半分とはいえ、この部屋に550人も入ることができたのだろうかと、原田央男氏(コミックマーケット初代代表)に聞いてみると、「人で溢れかえって大変だった」とのこと。第4回目には参加サークル数が80、入場者が700人と収容できなくなり翌年から大田区産業会館へと移転することになった。  とにかく、75年の第1回コミックマーケット以来、いわゆる「オタク」がいかにして巨大な文化として成長していったか、その原点を教えてくれる雰囲気や人物に溢れるイベントであることは間違いない。そんな中で袈裟を着たお坊さんが同人誌を売っていたので「コスプレでもなさそうだし、本職かな? 変わった人だな」と思っていたら、知人が「あの人ご存じですか? 蛭児神建さんですよ」と言われてびっくり。先日、筆者が連載記事で紹介した『ヘイ!バディー』最終号(※記事参照)のロリコン座談会以来だという漫画評論家の永山薫氏は「27年ぶりですね......」と、しみじみと語るのであった(失礼だけど、同誌での写真と比べると2人とも完全に別人である)。  そして、今回の開催にあたって注目を集めていたのは、故・亜庭じゅん氏の執筆した文章を網羅した「迷宮」の30年ぶりの新刊『亜庭じゅん大全 漫画新批評体系vol.16』が発売されたことだ。昨年、冬のコミックマーケットで初売りされたが「重すぎて」少部数しか搬入できなかったので、今回が初売りの本番。亜庭じゅん氏の評論活動を網羅したというだけあって、ハードカバー832ページ。カバーイラストは樹村みのり氏、中表紙には、いしいひさいち氏がイラストを添える同人誌の枠を超えた豪華本である。にもかかわらず、頒価は2,000円だから、かなりの赤字販売だという。ゆえに発行部数は250部程度とかなり少なめ。今後、漫画の歴史を研究する上で欠かせない史料になることは間違いないが、同時にかなり入手困難な史料にもなることだろう。そのためか、購入時に任意ではあるものの、購入者の名前を控えていた。
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このボリュームで頒価2,000円。
1冊あたり製作単価は5,000円を超えているとか。
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別室には故・亜庭じゅん氏を追悼する間が儲けられて故人を偲んだ。
 午後になると、多くの参加者が詰めかけたので「30分ほど延長します」と、ほかの即売会ではありえない展開も見られたMGM。終了後はみんなで机を片付けて反省会と、きわめてアットホームな雰囲気の中で一日を終えた。「あれを買わなきゃ、これも買わなきゃ」と焦る必要もなく、趣味を同じくする人と交流したり、新たな趣味との出会いも見られるこのイベント。小さいながらも、同人誌即売会の本質を凝縮したイベントであることは、間違いない。 (取材・文=昼間たかし) <次回開催案内> ・開催日時:2012年6月10(日) 11時~15時30分 ・場所:板橋区立グリーンホール1階ホール 詳細はMGM99の公式サイトで <http://mgm99.anijun.info/news/y5tbwh>
同人誌・サイト・イベント開催同人活動ノウハウの全て ふむふむ。 amazon_associate_logo.jpg
【関連記事】 ・巨大資本・文教堂の参入で激化する同人誌書店のシェア争いの行方"恋人たちの祭典?"「ラブプラス」同人誌即売会潜入レポ「コミケ発禁即売会」を掲げたイベントの実態は自主制作エロ画像販売会だった!!

歴史・人物・雰囲気……同人誌即売会の原点が一挙に集結!『MGM』が5年ぶりに開催

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歴史を刻んできた会場での開催。
今回初めて同人誌を製作し、初サークル参加がMGMという人もいた
 1月22日、創作系同人誌即売会MGM(まんが ギャラリー&マーケット)が、5年ぶりに開催された。MGMは、コミックマーケットの創設母体ともなった同人サークル「迷宮」が主催するコミックマーケットに次ぐ歴史を持つ即売会だ。いったい、どんな顔ぶれが集まるのか、ワクワクしながら会場へと向かった。  98回目の開催となった今回のMGMは、創作漫画オンリーの即売会だ。1980年以来、年2回ペースでの開催は続いていたが、2007年に長らく会場としていた川崎市中小企業婦人会館が閉館されたことで開催が中断。11年には、主催者代表の亜庭じゅん氏が死去し、このまま消滅してしまうのではないかと、危惧されていた。  しかし、昨年8月のコミックマーケットにて、MGM98の開催告知のチラシが配布されたことで心配は期待へと変わった。そして、開催当日を迎えたのである。
MGM98_002.jpg
ずらっと並んだ見本誌。
これなら、全部見て回ることもできるから安心だ。
 MGMにおいて注目すべきは、初期の同人誌即売会の雰囲気があちこちに残っていることだろう。参加申込みの必要事項を見ると、特に申込書などは付属しておらず「B5サイズの紙に以下の項目をご記入の上」とあったり、「参加確認書の発送は,開催の10日位前」と、よい意味で妙な緩さが感じられる。  さて、今回の会場は板橋区にある板橋産業連合会館。コミックマーケットの2回目から4回目までが行われた、歴史のある施設である。最寄り駅である地下鉄三田線の板橋区役所前を降りて地上に出ると、早くも「あ、お仲間だな」というにおいをさせている人々の姿が、ちらほらと。ただ、年齢層は高めである。
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伝説の「漫画新批評体系」各号。非売品なのも当たり前だ。残念。
 会場に到着したのは9時50分。サークル参加者は10時集合だったので、早めに到着してよかったなと思っていたら、既に、みんなで机を並べ始めている最中であった......。とりあえず、早めに到着した人は、荷物をそこいらに置いて、みんなで机を並べることに。やっぱり、このイベントには「お客様」は存在しないのだ。なお、準備の時点で筆者が「若手」に属しそうな年齢構成。周囲は、長い歴史を知る人々でいっぱいだ! ■「オタク」以前からの歴史の証人がゴロゴロ  今回の参加サークル数は、約70サークル。中央に見本誌を読めるコーナーを配置しても、ちょっと広々とした雰囲気。ちなみに、第2回のコミックマーケットでは参加サークル数39で、入場者が550人。サークル数が半分とはいえ、この部屋に550人も入ることができたのだろうかと、原田央男氏(コミックマーケット初代代表)に聞いてみると、「人で溢れかえって大変だった」とのこと。第4回目には参加サークル数が80、入場者が700人と収容できなくなり翌年から大田区産業会館へと移転することになった。  とにかく、75年の第1回コミックマーケット以来、いわゆる「オタク」がいかにして巨大な文化として成長していったか、その原点を教えてくれる雰囲気や人物に溢れるイベントであることは間違いない。そんな中で袈裟を着たお坊さんが同人誌を売っていたので「コスプレでもなさそうだし、本職かな? 変わった人だな」と思っていたら、知人が「あの人ご存じですか? 蛭児神建さんですよ」と言われてびっくり。先日、筆者が連載記事で紹介した『ヘイ!バディー』最終号(※記事参照)のロリコン座談会以来だという漫画評論家の永山薫氏は「27年ぶりですね......」と、しみじみと語るのであった(失礼だけど、同誌での写真と比べると2人とも完全に別人である)。  そして、今回の開催にあたって注目を集めていたのは、故・亜庭じゅん氏の執筆した文章を網羅した「迷宮」の30年ぶりの新刊『亜庭じゅん大全 漫画新批評体系vol.16』が発売されたことだ。昨年、冬のコミックマーケットで初売りされたが「重すぎて」少部数しか搬入できなかったので、今回が初売りの本番。亜庭じゅん氏の評論活動を網羅したというだけあって、ハードカバー832ページ。カバーイラストは樹村みのり氏、中表紙には、いしいひさいち氏がイラストを添える同人誌の枠を超えた豪華本である。にもかかわらず、頒価は2,000円だから、かなりの赤字販売だという。ゆえに発行部数は250部程度とかなり少なめ。今後、漫画の歴史を研究する上で欠かせない史料になることは間違いないが、同時にかなり入手困難な史料にもなることだろう。そのためか、購入時に任意ではあるものの、購入者の名前を控えていた。
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このボリュームで頒価2,000円。
1冊あたり製作単価は5,000円を超えているとか。
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別室には故・亜庭じゅん氏を追悼する間が儲けられて故人を偲んだ。
 午後になると、多くの参加者が詰めかけたので「30分ほど延長します」と、ほかの即売会ではありえない展開も見られたMGM。終了後はみんなで机を片付けて反省会と、きわめてアットホームな雰囲気の中で一日を終えた。「あれを買わなきゃ、これも買わなきゃ」と焦る必要もなく、趣味を同じくする人と交流したり、新たな趣味との出会いも見られるこのイベント。小さいながらも、同人誌即売会の本質を凝縮したイベントであることは、間違いない。 (取材・文=昼間たかし) <次回開催案内> ・開催日時:2012年6月10(日) 11時~15時30分 ・場所:板橋区立グリーンホール1階ホール 詳細はMGM99の公式サイトで <http://mgm99.anijun.info/news/y5tbwh>
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「秋元康もAKBメンバーの一人」? AKB48の真のプロデューサーとは

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実はあっちゃんが一番正気な気がする

 2011年にリリースしたシングル5作すべてがミリオンセラーを記録し、「第53回日本レコード大賞」の受賞で1年を締めくくったAKB48。今年は渡辺麻友、指原莉乃、岩佐美咲とソロデビューを果たすメンバーが続出する一方、男性とのスキャンダル写真流出で平嶋夏海、米沢瑠美の2名がグループを脱退した。

 スキャンダルも含め今年も話題に事欠かないAKBだが、その活躍を支えるのはプロデューサー・秋元康氏よりも大手広告代理店「電通」のAKB担当部署と、芸能事務所・太田プロダクションの舵取りが重要な役割を果たしているという。

 最近では、2月15日に発売される新曲「GIVE ME FIVE!」が楽器演奏をしながら歌唱するバンド編成であることが話題になった。ミュージックビデオでは総選挙2位の大島優子が風俗嬢という過激な役に挑むことも注目を集めている。

「秋元康もAKBメンバーの一人」? AKB48の真のプロデューサーとは

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実はあっちゃんが一番正気な気がする

 2011年にリリースしたシングル5作すべてがミリオンセラーを記録し、「第53回日本レコード大賞」の受賞で1年を締めくくったAKB48。今年は渡辺麻友、指原莉乃、岩佐美咲とソロデビューを果たすメンバーが続出する一方、男性とのスキャンダル写真流出で平嶋夏海、米沢瑠美の2名がグループを脱退した。

 スキャンダルも含め今年も話題に事欠かないAKBだが、その活躍を支えるのはプロデューサー・秋元康氏よりも大手広告代理店「電通」のAKB担当部署と、芸能事務所・太田プロダクションの舵取りが重要な役割を果たしているという。

 最近では、2月15日に発売される新曲「GIVE ME FIVE!」が楽器演奏をしながら歌唱するバンド編成であることが話題になった。ミュージックビデオでは総選挙2位の大島優子が風俗嬢という過激な役に挑むことも注目を集めている。

「よもや該当者全部ナシ!?」今年もたけしが大暴走! 東スポ映画祭がハチャメチャすぎる

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芸能取材歴30年以上、タブー知らずのベテランジャーナリストが、縦横無尽に話題の芸能トピックの「裏側」を語り尽くす!  ビートたけしが審査委員長を務める第21回「東京スポーツ映画大賞」(東スポ映画祭)の受賞作が決まった。たけしこと北野武監督は昨年、『アウトレイジ2』を3月末にクランクインする予定だったが、3月11日に起こった東日本大震災と、それによる福島第一原子力発電所の事故の影響で、「とても映画を撮る心境になれない」と撮影無期延期を発表した。  さらに年末になって、東スポ映画祭の選考が迫ったころ、たけしは「震災のときにいい映画が撮れるわけがねえ」と語っていただけに、21回の東スポ映画祭は「今年は該当者なし」ということになるのではと予想された。そんな中、1月下旬に全国14の映画祭のディレクターがノミネート選考した作品をもとに審査が行われたが、開口一番、たけし審査委員長は「本当のことを言っちゃうと、昨年の映画は全部ダメ」と一言。案の定「震災時に、いい映画は撮れない」と繰り返した。  しかし、「すべての賞で該当作品・該当者なし」というのは、予定調和を嫌うたけしのネタとして面白いが、年に一度の社を挙げた一大イベントを仕切る映画祭スタッフとしては戦慄ものだ。  しかし、たけしは続けて「『冷たい熱帯魚』は、これほどくだらない映画はないという感じはある一方で、園子温監督というのは、一歩間違えばすごいことになるんじゃないかと思わせるものがある。撮り方はガサツだけど、化ける可能性がある。期待を込めて『冷たい熱帯魚』と園子温に、作品賞と監督賞をあげよう。それに、元ピン芸人がここまでやったということで、『冷たい熱帯魚』に出演したでんでんに助演男優賞をあげる」と語り、全賞該当なしという最悪(?)の事態は逃れた。  だが、やはり主演男優・女優賞や助演女優賞、新人賞や外国作品賞などは該当なし。すると、「受賞する俳優がでんでんしかいないのはさみしいから」と、なぜか時代劇で5万回切られたという俳優の福本清三さんに「"日本一の切られ役"として特別賞をあげちゃおう」(たけし)ということになった。さらに、たけしは「映画は裏方の人がいてこそ、できる。この際だから、技術スタッフを表彰しよう。それこそ、東スポ映画祭にしかできないから、東スポはエライってことになる」ということで、急遽技術スタッフ賞が新設されて、ガンアクションや音響のプロ、殺陣師など4名が選ばれた。  次に、同時開催される「第12回ビートたけしのエンターテンイメント賞」の受賞者も決定した。これは、この1年で業界を賑わせた芸能人を表彰するものだが、日本芸能大賞にはフジテレビの『THE MANNZAI』で優勝を逃した博多華丸・大吉が選ばれた。同番組の最高顧問を務めたたけしは「優勝したパンクブーブーより、華丸・大吉のほうが面白いと思ったけどね」と語っていただけに、受賞はすんなり決まった。後は地味な芸だがしっかりしているとして選ばれたダイノジ、さらに、女性ピン芸人の座を確立した友近が選ばれた。  今年は新たに、ひな壇芸人賞を新設。土田晃之、アンタッチャブルの山崎弘也が選ばれた。話題賞には高齢者に夢を与えたとして、20代の女性と再婚した加藤茶。故・立川談志さんと、北野映画の衣装を担当し、昨年、フランスでコマンドール(芸術文化勲章)を受賞した山本耀司さんが、また、特別賞に選ばれた。  カムバック賞には、芸能とは関係ないはずなのに、昨年末に仮出所した政治家の鈴木宗男が選ばれた。すると、ここまで来て、全賞の中で、女性の受賞者は友近一人しかいないということが発覚。あまりにも華がなさすぎるというので、ストリッパ―からAV女優に転向した小向美奈子。さらにもう一人、岡本夏生をカムバック賞に入れた。日本アカデミー賞などに顔を出すようなお高い女優たちは見当たらないが、ここでしか見られないハチャメチャな受賞式が期待できそうだ。授賞式は2月26日に都内ホテルで行われる。 (文=本多圭)
東京スポーツ伝説のスクープ! コレクション BOX 孤高のスポーツ紙。 amazon_associate_logo.jpg
【関連記事】 ・「ネタがデジタル化している」「審査員が悪すぎる」ビートたけしが『THE MANZAI』に苦言「ほかの映画祭だってインチキある」東スポ映画祭でビートたけしが大暴露!?たわわな美巨乳3連発!! ミス東スポお披露目会見で"吉本vsジャニーズ"抗争勃発!?

辛酸なめ子に悩み相談できる!? "名古屋女子会"開催決定!

nameko_bakuha2.jpg  サイゾーではおなじみの辛酸なめ子さんが、女子たちのプライベートな悩みを聞くべく、名古屋に上陸します!  開催場所は名古屋市栄にある東南アジア料理の店「心の休憩室ガルーバ」。各テーブル(1テーブル5〜6名)をなめ子さんが回り、少人数で直接お話いただける貴重な機会です。  さらに、イベントの最後には、弊社発刊の『サバイバル女道』を当日持参、もしくはご購入いただくと、直筆サインももらえちゃいます! ぜひぜひ、ご参加くださいませ。 「辛酸なめ子と女子会プラン」 開催日時:2012年2月19日(日)   OPEN/17:30 START/18:00 ※サイン会を含め、20:30〜21:00終了予定です。 開催場所:「心の休憩室ガルーバ」(住所/名古屋市中区栄3-22-4) 参加費:食事&飲み放題付き 1人5000円 ●応募条件● ・女性限定 ・抽選で15組30名限定 ・応募は1人1回限定 ●応募要項● 件名に「辛酸なめ子係」と記入し、 (1)郵便番号 (2)住所 (3)名前 (4)性別 (5)年齢 (6)職業(学年) (7)電話番号 を本文に明記して、2/8(水)23:59までに tkw@kadokawa-mg.co.jp までご応募下さい。 ※当イベントは、「東海ウォーカー」(角川マガジンズ)主催のイベントです。詳細はコチラから。
『サバイバル女道』(CYZO NEW BOOKS) ひとりで生きていけない女、集合! amazon_associate_logo.jpg

整備工志望の学生、正体は暴走族?違法なバイクを出品!

自動車整備工を志す学生が、mixiで違法な出品をしているとの情報提供があった。

問題視されているのは、「【売】Ns-1東京都4万」と題して、2012年1月26日に出品されたものだ。「鍵なし 書類なし 私が買った時から 書類ありません 車体番号はありますが 打ち変えかフレーム 載せ変えしないと 公道は不可です 調子まあまあ エンジンかかる」という。改造部分が羅列され、「爆音自作チャンバーもつけます あと色々転がってるパーツも 差し上げます」。