宮根誠司に隠し子!でも……"芸能人を潰さないスキャンダル報道"の在り方

seven0109.JPG
「女性セブン」1月19・26日号
第1位 「スクープ独占告白 宮根誠司(48)に隠し子!」(「女性セブン」1月19・26日号) 第2位 「宮崎あおい衝撃の『不倫疑惑』相手は超有名ジャニーズアイドル」(「週刊文春」1月5・12日号) 第3位 「首都厳戒 山口組VS関東連合『新時代の抗争』全内幕!」(「週刊アサヒ芸能」1月12日号)  年末年始の合併号は残念ながら、この時期らしい華やかな記事が見当たらなかった。わずかに「ポスト」がAKB48のクリアファイルを袋とじでつけたのが新年合併号らしく感じられただけだった。  子どもの頃、新年号というと近くの本屋へ飛んでいき、本屋のオヤジさんにハタキで叩かれそうになるまで、迷いに迷って1冊を選ぶときのワクワク感は忘れられない。  付録は雑誌の華であった。宝島のブランド品でなくていいから、こんなのがほしかったんだという夢のある「付録」をつけることを考えてみたらどうだろう。  考えればいくらでもあるはずだ。「フライデー」ならAKB48前田敦子がつけている香水の香り付き等身大ポスター。「現代」なら立川談志師匠の手拭い。「ポスト」なら小沢一郎のサイン入り色紙(笑)。  さて1月7日に韓国映画『哀しき獣』を見た。監督は『チェイサー』のナ・ホンジン。 「主人公のグナム(ハ・ジョンウ)は、中国・延吉に住む朝鮮族のタクシー運転手。生活苦の中、借金取りに追われているが、韓国へ出稼ぎに送り出した妻とは音信不通の上、賭け麻雀で大負け。そこに取引を持ちかけてきたのが、殺人請負業者のミョン(キム・ユンソク)。ソウルに行き、ある男を殺せば、借金を帳消しにするという。うまくいけば妻も見つけて、やり直せる。グナムは密航船で黄海を渡って韓国に入るが、待っていたのは、さまざまな黒い思惑がうずまく世界。罪をかぶせられて警察から追われる身となり、ミョン、そして標的を狙っていたもう一人の男、テウォン(チョ・ソンハ)からは、命までも狙われる」(読売新聞1月6日)  うらぶれた延吉や韓国の裏町がいい雰囲気を出している。徹底した暴力と血しぶき、迫力あるカーチェイス。これぞフイルムノワールの傑作である。  こうした映画を日本の作品で見ることができなくなって久しい。かつては『仁義なき戦い』や『仁義の墓場』などの深作欣二監督作品、一連の『昭和残侠伝』はヤクザの世界を素人衆に垣間見せてくれた。  めったやたらに人を殺す映画ばかりつくってきたビートたけしも、最近はバイオレンス度が低くなってきている。  昨年話題になった「暴力団排除条例」の以前から、ヤクザを賛美したり暴力を肯定するような映画は自粛するようになってきている。  新宿・歌舞伎町が石原慎太郎都知事のおかげで殺菌されたような無味乾燥な街になり、浅草も錦糸町も家族揃って遊べる街になってしまった。  ヤクザや暴力団関係者、その周辺の愚連隊(懐かしい言葉だね)が一人もいなくなったわけではない。彼らとて生きていかなくてはならない。いまでも多くのバーや飲食店が上納金を彼らに召し上げられ、売春やクスリは大きな収入源である。だがフツーの人たちは、何か事件でもない限りその存在を忘れて暮らしている。すぐ近くに彼らが生息しているのにだ。  暴力団の情報を知りたければ「アサヒ芸能」「大衆」「実話」を読めばいい。警察寄りではない暴力団の実態が時にはリアルに描かれている。  今週の第3位は「アサ芸」のそんな記事である。新聞やテレビでも報じられたが、昨年12月14日午前2時50分、六本木の雑居ビルにあるキャバクラ店で惨劇が起きた。  ジャージーやダウンジャケットを着たラフな格好の男たちが約20人乱入してきて、店のウイスキーのボトルなどを手にして、奥にあるガラスに囲われた席にいた4人の男をめった打ちにしたのだ。  被害者は山口系の幹部3人と極真連合会の元組員。3人は脳挫傷で意識不明、外傷性くも膜下出血、骨折などの重傷だった。  捜査関係者によると、六本木の路上でのトラブルが原因だったようだが、それにしてもすさまじい襲撃である。  襲ったのは「関東連合」と「怒羅権(ドラゴン)」といわれているが、住吉会系の組員も数人いたことがわかり、すわ山口組が抗争に突入するかと厳戒態勢が敷かれたという。  しかし12月19日に住吉会系組織のトップが詫びを入れ、和解条件を提示したことで話し合いに動いているようだと編集部は見ている。  ヤクザ同士では話がついても「関東連合」や「怒羅権」のような愚連隊とはどうなるのか。  「関東連合」がクローズアップされたのは2010年1月に起きた市川海老蔵暴行事件だ。それ以外でも元横綱朝青龍の暴行事件、押尾学の麻薬譲渡事件、上原美優の自殺などでも、ここの影がちらついているといわれる。  「関東連合」は1970年代に東京の複数の暴走族で結成された連合体だったが、最近世間を騒がせているのは90年代に不良少年だった30代から40代の関東連合OBたちだと、事情に詳しいジャーナリストが語っている。  彼らはクラブに遊びに来た上場企業の社長を美人局でハメ、大金を脅し取ったりして、実業家に転身して成功を収めている連中もいるそうだ。その連中に面倒を見てもらっている後輩たちが群がっている集団なのだ。  「怒羅権」のほうは帰国した中国残留孤児の2世3世が結成した愚連隊。最近では残留孤児とは関係ない日本人もメンバーにいるそうだが、その残忍さは相当なもののようだ。  こうした組織として不透明な愚連隊グループは、「暴対法や組織犯罪処罰法といった法律が成立していく90年代以降に、関東連合をはじめとする愚連隊が増長していった点は見過ごせない」(アサ芸)。こうした愚連隊のややこしいのは、組織自体が流動的で責任者の所在もハッキリしないことだ。  山口組も関東の組織も抗争厳禁の方針を打ち出しているのだから、報復はしにくいだろうと広域組織関係者が話している。  新時代なのかどうかはわからないが、警察に追い詰められている広域暴力団と、それをいいことに傍若無人にふるまう愚連隊グループを、警察はどう取り締まっていくのか。このままでは市民が巻き添えを食う危険性はますます高まってきている。そう思わざるをえない。  第2位は文春の宮崎あおい(26)「不倫疑惑」報道である。  年末に高岡蒼佑(29)と離婚した宮崎だが、その裏にジャニーズアイドルとの「不倫」があったというのだ。  語っているのは高岡の知人で、彼が所属するプロダクションの元社員。離婚を切り出したのは宮崎のほうからで、11月上旬、六本木の中華料理屋で「もう無理だよ......」と、やり直すつもりがないことを告げたという。  その後、離婚届が郵送されてきた。だが高岡は、自分名義で契約している携帯の支払い明細を見て「ある特定の電話番号」と頻繁に通話していることに気がついた。  高岡は意を決して電話をかけてみたが、相手は名乗ろうとせず「何か誤解されていませんか」と繰り返すだけだった。  高岡が相手の正体を知ったのは12月6日の夜。会いたいという高岡の申し出に相手がが応じて、都内の会員制のバーで会ったという。知人がこう話す。 「程なくして現れたのは、ニット帽に黒縁メガネをかけた、V6の岡田准一さん(31)だった。高岡は、さすがに岡田さんが来たことに驚いた様子でした。岡田さんは、高岡と宮崎の結婚式にも来ていましたからね」  始めは相談を受けていただけだと弁明していた岡田だったが、高岡が明細を突き付けると観念して謝った。 「高岡が彼の携帯電話を確認すると、そこには二人の親密さを示すメールのやりとりが残されていました。岡田さんから宮崎さんに送った〈今温泉に来てるよ〉というメールに対し、彼女が〈私も行きたい。また一緒に入ろうね〉と返していたのです」(知人)  岡田は映画『天地神明』(今年公開)で宮崎と夫婦役を演じている。岡田は平謝りで、芸能界を引退するとまでいったという。だが高岡は悩んだ末に離婚届に判をついた。  このスキャンダルはかなりのものだと思うが、テレビではほとんど取り上げられなかったようだ。当代の人気女優とジャニーズ事務所のアイドルとなればそれも致し方ないか。  NHKの『紅白歌合戦』を見ればわかるように、今のテレビはNHKでさえもジャニーズに乗っ取られた感がある。  その上、吉本興業の社長が「島田紳助の復帰を望む」発言をした。この非常識な発言に大マスコミが批判しなかったのはなぜだ。ジャニーズと吉本に牛耳られているテレビの惨状は、まだまだひどくなっていくようだ。  今週のグランプリは女性誌ながらスクープを発信し続ける「セブン」の記事。  『情報ライブ ミヤネ屋』(読売テレビ)や『Mr.サンデー』(フジテレビ系)で司会を務める宮根誠司(48)に隠し子がいたというのだ。発端は宮根が長年付き合ってきたA子さん(32)の知人から「宮根には奥さんでない人との間に3歳の子どもがいる」という情報からだった。  取材を申し込むと宮根は困った表情を浮かべながらも、一部始終をこう語った。 「A子さんと知り合ったのは6~7年前のことです。彼女は当時、夜のお店の接客スタッフとして大阪・北新地で働いていて、はじめはホステスと単なるお客という間柄でした。(中略)そのうち男女の関係になって、彼女の家にも行くようになりました」  宮根は93年に元モデルと結婚したが04年に離婚する。その後現在の妻であるB子さんと当時は恋人同士で、A子さんには「ぼくとは結婚できない」といってあったという。だが、結婚後A子さんから電話がかかってきた。 「07年の春ごろでした。ちょうど仕事が終わって夕方ぐらいに、ひさびさにA子さんから電話があって......。単刀直入に『子供ができた』といわれました。(中略)そのとき、ぼくが一瞬でも悩まなかったかといったら、嘘になると思います。正直、『困ったな......』とも思いました。だけど、尊い命が、すでに彼女のお腹の中にいると思ったら、ぼくがそれを奪ってええんかって考えて......」(宮根)  妻にそのことを伝えるまで1カ月ほど悩んだという。打ち明けると妻は沈黙を続け、1時間ぐらい経ってからこういった。 「(子供を中絶しなかったのは、)それはとりあえず正解や。あとはあなたのできる範囲で、自己責任でちゃんとやりなさい」  できた奥さんやわ! その前に宮根はA子さんの実家を訪れて両親に頭を下げている。  女の子が生まれたとき、彼は「ぼくにとってカノジョは宝だなって思いました」。2カ月後にその子を認知している。そして昨年5月に宮根と妻の間にも女の子が誕生した。  宮根はこう夢を語ってもいる。 「ぼくが70才ぐらいになったときに『お前ら、集合!』って、ふたりのむすめたちを呼んで、3人で飲みたいですね」  私は宮根の番組をほとんど見たことがない。だがこの記事を読んで見てみたくなった。宮根っていいやつじゃん。  テレビで有名になったためにスキャンダルで潰れていく人を何人も見てきた。だがこの記事にはホッとさせられる何かがある。  昔、結婚式でカミさんの叔父から、こういわれたことがある。 「スキャンダルを書いても、それが出たあと、その人間からありがとうといわれる記事を書く編集者になってくれ」。  自分にはできなかったが、こういう記事のことをいうのかも知れないと、読んでいて思った。 (文=元木昌彦)
motokikinnei.jpg
撮影/佃太平
●元木昌彦(もとき・まさひこ)
1945年11月生まれ。早稲田大学商学部卒業後、講談社入社。90年より「FRIDAY」編集長、92年から97年まで「週刊現代」編集長。99年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長を経て、06年講談社退社。07年2月から08年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(2006年8月28日創刊)で、編集長、代表取締役社長を務める。現「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催、編集プロデュースの他に、上智大学、法政大学、大正大学、明治学院大学などで教鞭を執る。 【著書】 編著「編集者の学校」(編著/講談社/01年)、「日本のルールはすべて編集の現場に詰まっていた」(夏目書房/03年)、「週刊誌編集長」(展望社/06年)、「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社/08年)、「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス/08年)、「競馬必勝放浪記」(祥伝社/09年)、「新版・編集者の学校」(講談社/09年)「週刊誌は死なず」(朝日新聞社/09年)ほか
チェイサー [DVD] ナ・ホンジン監督デビュー作。なかなか芯のある力作ですよ。 amazon_associate_logo.jpg
【関連記事】 ・米軍イラン攻撃、富士山噴火、紳助復帰......"賢者"が2012年を大胆予言!千客万来で競争激化! 復興景気に沸く東北・仙台のネオン街2ちゃんサーバー管理会社にガサ入れ! 忍びよるネットの言論統制 

宮根誠司に隠し子!でも……"芸能人を潰さないスキャンダル報道"の在り方

seven0109.JPG
「女性セブン」1月19・26日号
第1位 「スクープ独占告白 宮根誠司(48)に隠し子!」(「女性セブン」1月19・26日号) 第2位 「宮崎あおい衝撃の『不倫疑惑』相手は超有名ジャニーズアイドル」(「週刊文春」1月5・12日号) 第3位 「首都厳戒 山口組VS関東連合『新時代の抗争』全内幕!」(「週刊アサヒ芸能」1月12日号)  年末年始の合併号は残念ながら、この時期らしい華やかな記事が見当たらなかった。わずかに「ポスト」がAKB48のクリアファイルを袋とじでつけたのが新年合併号らしく感じられただけだった。  子どもの頃、新年号というと近くの本屋へ飛んでいき、本屋のオヤジさんにハタキで叩かれそうになるまで、迷いに迷って1冊を選ぶときのワクワク感は忘れられない。  付録は雑誌の華であった。宝島のブランド品でなくていいから、こんなのがほしかったんだという夢のある「付録」をつけることを考えてみたらどうだろう。  考えればいくらでもあるはずだ。「フライデー」ならAKB48前田敦子がつけている香水の香り付き等身大ポスター。「現代」なら立川談志師匠の手拭い。「ポスト」なら小沢一郎のサイン入り色紙(笑)。  さて1月7日に韓国映画『哀しき獣』を見た。監督は『チェイサー』のナ・ホンジン。 「主人公のグナム(ハ・ジョンウ)は、中国・延吉に住む朝鮮族のタクシー運転手。生活苦の中、借金取りに追われているが、韓国へ出稼ぎに送り出した妻とは音信不通の上、賭け麻雀で大負け。そこに取引を持ちかけてきたのが、殺人請負業者のミョン(キム・ユンソク)。ソウルに行き、ある男を殺せば、借金を帳消しにするという。うまくいけば妻も見つけて、やり直せる。グナムは密航船で黄海を渡って韓国に入るが、待っていたのは、さまざまな黒い思惑がうずまく世界。罪をかぶせられて警察から追われる身となり、ミョン、そして標的を狙っていたもう一人の男、テウォン(チョ・ソンハ)からは、命までも狙われる」(読売新聞1月6日)  うらぶれた延吉や韓国の裏町がいい雰囲気を出している。徹底した暴力と血しぶき、迫力あるカーチェイス。これぞフイルムノワールの傑作である。  こうした映画を日本の作品で見ることができなくなって久しい。かつては『仁義なき戦い』や『仁義の墓場』などの深作欣二監督作品、一連の『昭和残侠伝』はヤクザの世界を素人衆に垣間見せてくれた。  めったやたらに人を殺す映画ばかりつくってきたビートたけしも、最近はバイオレンス度が低くなってきている。  昨年話題になった「暴力団排除条例」の以前から、ヤクザを賛美したり暴力を肯定するような映画は自粛するようになってきている。  新宿・歌舞伎町が石原慎太郎都知事のおかげで殺菌されたような無味乾燥な街になり、浅草も錦糸町も家族揃って遊べる街になってしまった。  ヤクザや暴力団関係者、その周辺の愚連隊(懐かしい言葉だね)が一人もいなくなったわけではない。彼らとて生きていかなくてはならない。いまでも多くのバーや飲食店が上納金を彼らに召し上げられ、売春やクスリは大きな収入源である。だがフツーの人たちは、何か事件でもない限りその存在を忘れて暮らしている。すぐ近くに彼らが生息しているのにだ。  暴力団の情報を知りたければ「アサヒ芸能」「大衆」「実話」を読めばいい。警察寄りではない暴力団の実態が時にはリアルに描かれている。  今週の第3位は「アサ芸」のそんな記事である。新聞やテレビでも報じられたが、昨年12月14日午前2時50分、六本木の雑居ビルにあるキャバクラ店で惨劇が起きた。  ジャージーやダウンジャケットを着たラフな格好の男たちが約20人乱入してきて、店のウイスキーのボトルなどを手にして、奥にあるガラスに囲われた席にいた4人の男をめった打ちにしたのだ。  被害者は山口系の幹部3人と極真連合会の元組員。3人は脳挫傷で意識不明、外傷性くも膜下出血、骨折などの重傷だった。  捜査関係者によると、六本木の路上でのトラブルが原因だったようだが、それにしてもすさまじい襲撃である。  襲ったのは「関東連合」と「怒羅権(ドラゴン)」といわれているが、住吉会系の組員も数人いたことがわかり、すわ山口組が抗争に突入するかと厳戒態勢が敷かれたという。  しかし12月19日に住吉会系組織のトップが詫びを入れ、和解条件を提示したことで話し合いに動いているようだと編集部は見ている。  ヤクザ同士では話がついても「関東連合」や「怒羅権」のような愚連隊とはどうなるのか。  「関東連合」がクローズアップされたのは2010年1月に起きた市川海老蔵暴行事件だ。それ以外でも元横綱朝青龍の暴行事件、押尾学の麻薬譲渡事件、上原美優の自殺などでも、ここの影がちらついているといわれる。  「関東連合」は1970年代に東京の複数の暴走族で結成された連合体だったが、最近世間を騒がせているのは90年代に不良少年だった30代から40代の関東連合OBたちだと、事情に詳しいジャーナリストが語っている。  彼らはクラブに遊びに来た上場企業の社長を美人局でハメ、大金を脅し取ったりして、実業家に転身して成功を収めている連中もいるそうだ。その連中に面倒を見てもらっている後輩たちが群がっている集団なのだ。  「怒羅権」のほうは帰国した中国残留孤児の2世3世が結成した愚連隊。最近では残留孤児とは関係ない日本人もメンバーにいるそうだが、その残忍さは相当なもののようだ。  こうした組織として不透明な愚連隊グループは、「暴対法や組織犯罪処罰法といった法律が成立していく90年代以降に、関東連合をはじめとする愚連隊が増長していった点は見過ごせない」(アサ芸)。こうした愚連隊のややこしいのは、組織自体が流動的で責任者の所在もハッキリしないことだ。  山口組も関東の組織も抗争厳禁の方針を打ち出しているのだから、報復はしにくいだろうと広域組織関係者が話している。  新時代なのかどうかはわからないが、警察に追い詰められている広域暴力団と、それをいいことに傍若無人にふるまう愚連隊グループを、警察はどう取り締まっていくのか。このままでは市民が巻き添えを食う危険性はますます高まってきている。そう思わざるをえない。  第2位は文春の宮崎あおい(26)「不倫疑惑」報道である。  年末に高岡蒼佑(29)と離婚した宮崎だが、その裏にジャニーズアイドルとの「不倫」があったというのだ。  語っているのは高岡の知人で、彼が所属するプロダクションの元社員。離婚を切り出したのは宮崎のほうからで、11月上旬、六本木の中華料理屋で「もう無理だよ......」と、やり直すつもりがないことを告げたという。  その後、離婚届が郵送されてきた。だが高岡は、自分名義で契約している携帯の支払い明細を見て「ある特定の電話番号」と頻繁に通話していることに気がついた。  高岡は意を決して電話をかけてみたが、相手は名乗ろうとせず「何か誤解されていませんか」と繰り返すだけだった。  高岡が相手の正体を知ったのは12月6日の夜。会いたいという高岡の申し出に相手がが応じて、都内の会員制のバーで会ったという。知人がこう話す。 「程なくして現れたのは、ニット帽に黒縁メガネをかけた、V6の岡田准一さん(31)だった。高岡は、さすがに岡田さんが来たことに驚いた様子でした。岡田さんは、高岡と宮崎の結婚式にも来ていましたからね」  始めは相談を受けていただけだと弁明していた岡田だったが、高岡が明細を突き付けると観念して謝った。 「高岡が彼の携帯電話を確認すると、そこには二人の親密さを示すメールのやりとりが残されていました。岡田さんから宮崎さんに送った〈今温泉に来てるよ〉というメールに対し、彼女が〈私も行きたい。また一緒に入ろうね〉と返していたのです」(知人)  岡田は映画『天地神明』(今年公開)で宮崎と夫婦役を演じている。岡田は平謝りで、芸能界を引退するとまでいったという。だが高岡は悩んだ末に離婚届に判をついた。  このスキャンダルはかなりのものだと思うが、テレビではほとんど取り上げられなかったようだ。当代の人気女優とジャニーズ事務所のアイドルとなればそれも致し方ないか。  NHKの『紅白歌合戦』を見ればわかるように、今のテレビはNHKでさえもジャニーズに乗っ取られた感がある。  その上、吉本興業の社長が「島田紳助の復帰を望む」発言をした。この非常識な発言に大マスコミが批判しなかったのはなぜだ。ジャニーズと吉本に牛耳られているテレビの惨状は、まだまだひどくなっていくようだ。  今週のグランプリは女性誌ながらスクープを発信し続ける「セブン」の記事。  『情報ライブ ミヤネ屋』(読売テレビ)や『Mr.サンデー』(フジテレビ系)で司会を務める宮根誠司(48)に隠し子がいたというのだ。発端は宮根が長年付き合ってきたA子さん(32)の知人から「宮根には奥さんでない人との間に3歳の子どもがいる」という情報からだった。  取材を申し込むと宮根は困った表情を浮かべながらも、一部始終をこう語った。 「A子さんと知り合ったのは6~7年前のことです。彼女は当時、夜のお店の接客スタッフとして大阪・北新地で働いていて、はじめはホステスと単なるお客という間柄でした。(中略)そのうち男女の関係になって、彼女の家にも行くようになりました」  宮根は93年に元モデルと結婚したが04年に離婚する。その後現在の妻であるB子さんと当時は恋人同士で、A子さんには「ぼくとは結婚できない」といってあったという。だが、結婚後A子さんから電話がかかってきた。 「07年の春ごろでした。ちょうど仕事が終わって夕方ぐらいに、ひさびさにA子さんから電話があって......。単刀直入に『子供ができた』といわれました。(中略)そのとき、ぼくが一瞬でも悩まなかったかといったら、嘘になると思います。正直、『困ったな......』とも思いました。だけど、尊い命が、すでに彼女のお腹の中にいると思ったら、ぼくがそれを奪ってええんかって考えて......」(宮根)  妻にそのことを伝えるまで1カ月ほど悩んだという。打ち明けると妻は沈黙を続け、1時間ぐらい経ってからこういった。 「(子供を中絶しなかったのは、)それはとりあえず正解や。あとはあなたのできる範囲で、自己責任でちゃんとやりなさい」  できた奥さんやわ! その前に宮根はA子さんの実家を訪れて両親に頭を下げている。  女の子が生まれたとき、彼は「ぼくにとってカノジョは宝だなって思いました」。2カ月後にその子を認知している。そして昨年5月に宮根と妻の間にも女の子が誕生した。  宮根はこう夢を語ってもいる。 「ぼくが70才ぐらいになったときに『お前ら、集合!』って、ふたりのむすめたちを呼んで、3人で飲みたいですね」  私は宮根の番組をほとんど見たことがない。だがこの記事を読んで見てみたくなった。宮根っていいやつじゃん。  テレビで有名になったためにスキャンダルで潰れていく人を何人も見てきた。だがこの記事にはホッとさせられる何かがある。  昔、結婚式でカミさんの叔父から、こういわれたことがある。 「スキャンダルを書いても、それが出たあと、その人間からありがとうといわれる記事を書く編集者になってくれ」。  自分にはできなかったが、こういう記事のことをいうのかも知れないと、読んでいて思った。 (文=元木昌彦)
motokikinnei.jpg
撮影/佃太平
●元木昌彦(もとき・まさひこ)
1945年11月生まれ。早稲田大学商学部卒業後、講談社入社。90年より「FRIDAY」編集長、92年から97年まで「週刊現代」編集長。99年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長を経て、06年講談社退社。07年2月から08年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(2006年8月28日創刊)で、編集長、代表取締役社長を務める。現「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催、編集プロデュースの他に、上智大学、法政大学、大正大学、明治学院大学などで教鞭を執る。 【著書】 編著「編集者の学校」(編著/講談社/01年)、「日本のルールはすべて編集の現場に詰まっていた」(夏目書房/03年)、「週刊誌編集長」(展望社/06年)、「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社/08年)、「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス/08年)、「競馬必勝放浪記」(祥伝社/09年)、「新版・編集者の学校」(講談社/09年)「週刊誌は死なず」(朝日新聞社/09年)ほか
チェイサー [DVD] ナ・ホンジン監督デビュー作。なかなか芯のある力作ですよ。 amazon_associate_logo.jpg
【関連記事】 ・米軍イラン攻撃、富士山噴火、紳助復帰......"賢者"が2012年を大胆予言!千客万来で競争激化! 復興景気に沸く東北・仙台のネオン街2ちゃんサーバー管理会社にガサ入れ! 忍びよるネットの言論統制 

おもちゃで溢れてた部屋がプロの手で大変身! そこでバレたオレのエッチな……

kosodateillust102.jpg
(C)倉田真由美

 先日、妻くらたまがライフスタイル誌「クロワッサン」(マガジンハウス)の収納家具の企画を受けたので、自宅リビングを「大変身」してもらいました。

 もともとうちのリビングは12 帖くらいあって広かったんです。でも引っ越す時に、家具の配置をまったく考えずにDVD棚と大きめの収納ボックスを買い、さらにプラスチックの収納ケースを3、4個を部屋に無造作に置いたら、かなり狭くなってしまった。オレも妻も特に気にしてなかったんですが、ココが産まれると必然的にモノが増えるんです。例えば、日々使うオムツ、オムツ拭き、着替えが入ってる収納、オムツを替える簡易ベッドなど。これらはいちいち収納しておくと取り出すのが面倒じゃないですか。なので、そのままリビングに出しっ放しになるんです。ぶっちゃけ子どもが産まれると、インテリアなんて気にしてられませんね。

あの頃、俺たちはこんな本でモテようとしていた『東京生活Qどうする?』

toukyouseikatsu.jpg
『東京生活Qどうする?』(発行:マガジンハウス 編集・発行人:秦義一郎)
 忘れ去られた文化の断章を記録していくシリーズ【100人にしかわからない本千冊】。今回は、痛い青春を思い出して恥ずかしくなる本を紹介してみる。  季節は冬。センター試験も近づき、世の中は受験シーズン真っ盛り。地方では、今でもバラ色の東京生活を夢見て、短い青春を受験勉強で散らす若者たちがいるのだろうか......。見事に合格を勝ち取って、キャンパスライフを夢見ながら上京した人には、この『東京生活Qどうする?』を、思わず買ってしまった人もいるんじゃないだろうか。発行日は1995年12月、出版社はマガジンハウス。言わずと知れた、オシャレ出版社の代表格である。  この本、表紙からして役に立ちそうである。なにしろ、表紙に輝くキャッチが都会に慣れない若者のハートをグィグィと突き刺す 「東京人に近道したい!」 「何食べる? どこで買う? お金がない! 恥かきたくない! 女のコにもてたい! イザという時にアワテない 安いとこに住みたい ──でも努力したくない」  たった1,200円払うだけで、東京人に近道できるなんて! こんな本が書店に平積みされていたら、もう買うしかないよね。千円札1枚と百円玉2枚の投資で女のコにモテるんだったら(筆者が、この本を持っている理由は推して知るべし)。  表紙を開くと見開きのSONYの広告が、早くも時代を感じさせる。「音楽スタジオの音質をポケットサイズに」をウリにするDATウォークマン。CDサイズに近づいたことをウリにするCDウォークマン。ミニコンポのウリは「ジャストCDジャケットサイズ」という具合だ。
toukyouseikatsu02.jpg
もはや、ハードウェアが時代を感じさせる
 そんな本書は「なるべく多くの東京新生活者のアンケートを中心に今、何が知りたいのか、何に困っているのか、みんなの本音を聞いて作った」というもの。「食べる」「お店」「マナー」などテーマ別に「フレンチの基礎知識」とか「おしゃれな人は、ブランド選びの重要性を知っている」と、早い話が「ここで買って、ここで食べろ」と手取り足取り教えてくれる本なのだ。ファッションの項目では「上品キャリアタイプは、"L.L.Bean"とか"ポール・スミス"で服を買う」とか書いてあったりして、思わず「もう、そんなヤツいねえよ」と突っ込みたくなる。そう、当時はまだ誰もユニクロが定番になるなんて、思っていなかったのだ。
toukyouseikatsu02.jpg
深夜営業店ガイドも充実。まだ、漫画喫茶も少なかった
 とまあ、マガジンハウスらしい説得力のある解説が続くが、「大学生」がテーマのページあたりから、次第に怪しくなってくる。ここでは「カラオケでは相手にダサい、暗いと思われるのは致命的なので、どんなに歌いたくてもアニソン(アニメソング=アニメの主題歌)を2曲以上続けて(1曲ならシャレでごまかせるが、それでも結構勇気がいる)」とか「クラスの友人やサークルの仲間など、まわりの多くの友人に恋人がいない環境で生活していると、悪循環でますます恋人はできにくくなります」とか。  余計なお世話だと思って読み進めていたら、巻末に「(このページは)マンガ『東京大学物語』で「大学をおもしろくする会」を結成する学生としてマンガに登場している岩田夏弥クンが執筆・編集した」と記載されている。この会は『東京大学物語』でも登場していたように『大学をおもしろくする雑誌』なるミニコミ誌を発行していた。当時からリアルワールドでも「おもしろくする雑誌なのにおもしろくないんだよ......」と、散々な評判だった記憶がある(執筆者の岩田夏弥も今ではTBS記者として活躍中で、たまにニュース解説に出演している)。たしか3号くらいまで発行されたと記憶しているが、ネットにも情報はほとんどないし、こちらも100人にしかわからない本のひとつといえる。
toukyouseikatsu02.jpg
こんな暇そうな大学生活ってまだあるのか?(クリックすると拡大表示します)
■なぜかネタ満載の「セックス」マニュアル  そして、待ってましたと始まるテーマは「女のコにもてたい」と「セックス」だ。年に一度はセックス特集を組む『an・an』の発行元だけあって、このテーマの充実度は激アツ、いや、ぶっ飛んでる。  「もてたい」テーマのページでは、オリジナル性の高いデートプランを解説しているのだけれど、まず目を引くのは「ラッシュ体験」デート。一番のピーク時には乗っているだけで360キロカロリーを消費するから「ラッシュ体験はエクササイズに最適!」と本気で解説。さらに座禅会に出かけて「お前、お坊さんに7回たたかれていただろ。俺なんか3回だぞ」と競争しろとか、無茶なデートプランが。当時、もしこのデートに女のコを誘ってOKを貰った人がいたなら、教えてほしいよ。  「セックス」の項に入ると、ページに注入された情熱(たぶん、担当編集とライターの)は、さらにエキサイト。この項目は、ヤリチンの"本能寺"、童貞は喪失しているが未だ2戦目のリングに立てない"フツ山"、永遠の練習生"ジミ田"の3人の主人公によるストーリー仕立てで、デートからホテルへ連れ込むまで、ベッドでのテクニックといった知識を紹介していく。  おまけに、どういう意図なのかアキバ系設定のジミ田のストーリーだけがやたらと充実しているのだ。パソコン通信で知り合った女のコと初デートにこぎつけたジミ田は、自分がいかに「顔」なのか自慢するために秋葉原駅で待ち合わせ。ところが店に入れば馴染みの店員が「入りましたヨ」とH系CD-ROMを出してきて大慌て。ちょっと休もうと彼女が言い出せば「自販機ばかりが置いてある変な休憩所」で「ここでパンとジュースを食べるのが秋葉原の通なんだ」と。唖然とする読者を置いてけぼりにして、物語はさらに進む。  彼女を誘った「ディスコパーティー」は「コスプレ・パーティー」。「コスプレマニアの彼は、この日のために用意した"キング・オブ・ファイターズ95"の格闘キャラ、"八神庵"のコスチュームで臨む。貧弱なジミ田の体に、八神のコスプレは、見事にミスマッチ!」......いったい、このストーリーを通じて、読者になにを伝えたかったのか?  しかも、このストーリー。最後は未来のセックスがどう変化するかを予測しているのだが、マニュアル本のハズがなぜかSF展開に。  ここでは「未来のセックスシンボルは、機械仕掛けの女神さま」になりバーチャルセックスが当たり前になると予想するのだ。おまけに、前のページまで散々な書かれ方をしてきたジミ田は「パソ通で女のコと知り合うのが常識」になった21世紀には「セックスチャンプ」の異名を取り「彼が開発したフリーウェアのバーチャルセックスソフトも大人気」となるのだとか。......もしかして、これ予言書?
toukyouseikatsu02.jpg
未来はバーチャルセックス! もしかして、予言は当たっている?(クリックすると拡大表示します)
 1995年といえば、Windows95は発売されたけど、まだ世帯当たりのパソコン所有率は22.1%、携帯電話の契約台数は1,020万4,023台。どちらも、現在の10分の1余り。インターネットは、新聞などでは「世界最大のパソコン通信ネットワーク」として紹介され「マルチメディア時代」という意味不明な言葉が流行っていた頃。まだ、誰もが情報を得るツールは雑誌や本だった。だから、当時の読者は、ここに書かれていることを信じていたんだよ、きっと。  あえて総括するならば本書は、『an・an』や『Hanako』といった、オシャレで煌びやかな雑誌を出す一方で『週刊平凡』『平凡パンチ』といった雑誌も出していたマガジンハウスの、現在では完全に失われてしまった下世話な部分が最後に輝いた一冊といえるのではなかろうか。オシャレなものよりも、下世話なもの。今では、そちらのほうが魅力的に感じる。 (文=昼間 たかし)
東京生活Qどうする? 1995年が17年前だという衝撃。 amazon_associate_logo.jpg
【 昼間たかしの「100人にしかわからない本千冊」バックナンバー】 【第1回】超豪華"B級"文化人がロリコンで釣ってやりたい放題『ヘイ!バディー』終刊号

あの頃、俺たちはこんな本でモテようとしていた『東京生活Qどうする?』

toukyouseikatsu.jpg
『東京生活Qどうする?』(発行:マガジンハウス 編集・発行人:秦義一郎)
 忘れ去られた文化の断章を記録していくシリーズ【100人にしかわからない本千冊】。今回は、痛い青春を思い出して恥ずかしくなる本を紹介してみる。  季節は冬。センター試験も近づき、世の中は受験シーズン真っ盛り。地方では、今でもバラ色の東京生活を夢見て、短い青春を受験勉強で散らす若者たちがいるのだろうか......。見事に合格を勝ち取って、キャンパスライフを夢見ながら上京した人には、この『東京生活Qどうする?』を、思わず買ってしまった人もいるんじゃないだろうか。発行日は1995年12月、出版社はマガジンハウス。言わずと知れた、オシャレ出版社の代表格である。  この本、表紙からして役に立ちそうである。なにしろ、表紙に輝くキャッチが都会に慣れない若者のハートをグィグィと突き刺す 「東京人に近道したい!」 「何食べる? どこで買う? お金がない! 恥かきたくない! 女のコにもてたい! イザという時にアワテない 安いとこに住みたい ──でも努力したくない」  たった1,200円払うだけで、東京人に近道できるなんて! こんな本が書店に平積みされていたら、もう買うしかないよね。千円札1枚と百円玉2枚の投資で女のコにモテるんだったら(筆者が、この本を持っている理由は推して知るべし)。  表紙を開くと見開きのSONYの広告が、早くも時代を感じさせる。「音楽スタジオの音質をポケットサイズに」をウリにするDATウォークマン。CDサイズに近づいたことをウリにするCDウォークマン。ミニコンポのウリは「ジャストCDジャケットサイズ」という具合だ。
toukyouseikatsu02.jpg
もはや、ハードウェアが時代を感じさせる
 そんな本書は「なるべく多くの東京新生活者のアンケートを中心に今、何が知りたいのか、何に困っているのか、みんなの本音を聞いて作った」というもの。「食べる」「お店」「マナー」などテーマ別に「フレンチの基礎知識」とか「おしゃれな人は、ブランド選びの重要性を知っている」と、早い話が「ここで買って、ここで食べろ」と手取り足取り教えてくれる本なのだ。ファッションの項目では「上品キャリアタイプは、"L.L.Bean"とか"ポール・スミス"で服を買う」とか書いてあったりして、思わず「もう、そんなヤツいねえよ」と突っ込みたくなる。そう、当時はまだ誰もユニクロが定番になるなんて、思っていなかったのだ。
toukyouseikatsu02.jpg
深夜営業店ガイドも充実。まだ、漫画喫茶も少なかった
 とまあ、マガジンハウスらしい説得力のある解説が続くが、「大学生」がテーマのページあたりから、次第に怪しくなってくる。ここでは「カラオケでは相手にダサい、暗いと思われるのは致命的なので、どんなに歌いたくてもアニソン(アニメソング=アニメの主題歌)を2曲以上続けて(1曲ならシャレでごまかせるが、それでも結構勇気がいる)」とか「クラスの友人やサークルの仲間など、まわりの多くの友人に恋人がいない環境で生活していると、悪循環でますます恋人はできにくくなります」とか。  余計なお世話だと思って読み進めていたら、巻末に「(このページは)マンガ『東京大学物語』で「大学をおもしろくする会」を結成する学生としてマンガに登場している岩田夏弥クンが執筆・編集した」と記載されている。この会は『東京大学物語』でも登場していたように『大学をおもしろくする雑誌』なるミニコミ誌を発行していた。当時からリアルワールドでも「おもしろくする雑誌なのにおもしろくないんだよ......」と、散々な評判だった記憶がある(執筆者の岩田夏弥も今ではTBS記者として活躍中で、たまにニュース解説に出演している)。たしか3号くらいまで発行されたと記憶しているが、ネットにも情報はほとんどないし、こちらも100人にしかわからない本のひとつといえる。
toukyouseikatsu02.jpg
こんな暇そうな大学生活ってまだあるのか?(クリックすると拡大表示します)
■なぜかネタ満載の「セックス」マニュアル  そして、待ってましたと始まるテーマは「女のコにもてたい」と「セックス」だ。年に一度はセックス特集を組む『an・an』の発行元だけあって、このテーマの充実度は激アツ、いや、ぶっ飛んでる。  「もてたい」テーマのページでは、オリジナル性の高いデートプランを解説しているのだけれど、まず目を引くのは「ラッシュ体験」デート。一番のピーク時には乗っているだけで360キロカロリーを消費するから「ラッシュ体験はエクササイズに最適!」と本気で解説。さらに座禅会に出かけて「お前、お坊さんに7回たたかれていただろ。俺なんか3回だぞ」と競争しろとか、無茶なデートプランが。当時、もしこのデートに女のコを誘ってOKを貰った人がいたなら、教えてほしいよ。  「セックス」の項に入ると、ページに注入された情熱(たぶん、担当編集とライターの)は、さらにエキサイト。この項目は、ヤリチンの"本能寺"、童貞は喪失しているが未だ2戦目のリングに立てない"フツ山"、永遠の練習生"ジミ田"の3人の主人公によるストーリー仕立てで、デートからホテルへ連れ込むまで、ベッドでのテクニックといった知識を紹介していく。  おまけに、どういう意図なのかアキバ系設定のジミ田のストーリーだけがやたらと充実しているのだ。パソコン通信で知り合った女のコと初デートにこぎつけたジミ田は、自分がいかに「顔」なのか自慢するために秋葉原駅で待ち合わせ。ところが店に入れば馴染みの店員が「入りましたヨ」とH系CD-ROMを出してきて大慌て。ちょっと休もうと彼女が言い出せば「自販機ばかりが置いてある変な休憩所」で「ここでパンとジュースを食べるのが秋葉原の通なんだ」と。唖然とする読者を置いてけぼりにして、物語はさらに進む。  彼女を誘った「ディスコパーティー」は「コスプレ・パーティー」。「コスプレマニアの彼は、この日のために用意した"キング・オブ・ファイターズ95"の格闘キャラ、"八神庵"のコスチュームで臨む。貧弱なジミ田の体に、八神のコスプレは、見事にミスマッチ!」......いったい、このストーリーを通じて、読者になにを伝えたかったのか?  しかも、このストーリー。最後は未来のセックスがどう変化するかを予測しているのだが、マニュアル本のハズがなぜかSF展開に。  ここでは「未来のセックスシンボルは、機械仕掛けの女神さま」になりバーチャルセックスが当たり前になると予想するのだ。おまけに、前のページまで散々な書かれ方をしてきたジミ田は「パソ通で女のコと知り合うのが常識」になった21世紀には「セックスチャンプ」の異名を取り「彼が開発したフリーウェアのバーチャルセックスソフトも大人気」となるのだとか。......もしかして、これ予言書?
toukyouseikatsu02.jpg
未来はバーチャルセックス! もしかして、予言は当たっている?(クリックすると拡大表示します)
 1995年といえば、Windows95は発売されたけど、まだ世帯当たりのパソコン所有率は22.1%、携帯電話の契約台数は1,020万4,023台。どちらも、現在の10分の1余り。インターネットは、新聞などでは「世界最大のパソコン通信ネットワーク」として紹介され「マルチメディア時代」という意味不明な言葉が流行っていた頃。まだ、誰もが情報を得るツールは雑誌や本だった。だから、当時の読者は、ここに書かれていることを信じていたんだよ、きっと。  あえて総括するならば本書は、『an・an』や『Hanako』といった、オシャレで煌びやかな雑誌を出す一方で『週刊平凡』『平凡パンチ』といった雑誌も出していたマガジンハウスの、現在では完全に失われてしまった下世話な部分が最後に輝いた一冊といえるのではなかろうか。オシャレなものよりも、下世話なもの。今では、そちらのほうが魅力的に感じる。 (文=昼間 たかし)
東京生活Qどうする? 1995年が17年前だという衝撃。 amazon_associate_logo.jpg
【 昼間たかしの「100人にしかわからない本千冊」バックナンバー】 【第1回】超豪華"B級"文化人がロリコンで釣ってやりたい放題『ヘイ!バディー』終刊号

ワカパイ、メロンパイ、それとも妊婦…次に脱ぐのは清純派女優か? グラドルか?

3bijonugu0106.jpg
※イメージ画像:左から『井上和香写真集「IW」』
『伊東美咲 2009年カレンダー』
『digi+KISHIN girls/小池栄子』より
【メンズサイゾーより】  2011年もさまざまな人の裸体が話題となった。映画『軽蔑』での鈴木杏の大胆な濡れ場、後藤真希の"ラストヌード"写真集、さらにはホリエモンの"収監直前ヌード"まで。2012年はいったいどんな人が脱いでくれるのだろうか?  4日発売の「アサヒ芸能」(徳間書店)には「次に脱ぐ女優」として石原さとみ、堀北真希、小泉今日子の名前が挙がっている。最近めっきり色っぽくなったといわれる石原は、1月公開の映画『月光ノ仮面』で"青姦SEX"シーンに挑戦。これを機にセクシー女優にシフトし、初ヌードを披露するというのだ。記事は、さらに今年は......

女子におけるファッションとは? 快楽と義務を描く『神は細部に宿るのよ』

kamihasaibuni.jpg
『神は細部に宿るのよ』(講談社)

――幼いころに夢中になって読んでいた少女まんが。一時期離れてしまったがゆえに、今さら読むべき作品すら分からないまんが難民たちに、女子まんが研究家・小田真琴が"正しき女子まんが道"を指南します!

<今回紹介する女子まんが>
久世番子
『神は細部に宿るのよ』1~2巻
講談社 各700円


 以下の項目に1つでも当てはまるものがあれば、あなたはこのマンガを読んだほうがよいでしょう。

□ 試着室で服が脱げなくなったことがある。
□ なんとなくグレーの服が多い。
□ とりあえずデニム。
□ コートのベルトはすべて撤去。
□ 洗濯機で洗える服が好き。
□ ワンピースは楽だから好き。
□ クローゼットの中でいちばん高価な服は喪服。
□ パジャマじゃないのにパジャマに見える服を買ってしまったことがある。
□ ダウンベストの意味がわからない。
□ 夏こそ重ね着。Tシャツ1枚はもう無理。

草食系社会でも「女性は性を捧げ、男性は生活を保証する」が変わらない理由


datsurenai.jpg
『〈脱・恋愛〉論 「純愛」「モテ」
を超えて』(平凡社新書)
  昨今、「震災婚」「年の差婚」など結婚に関する言葉をよく見かける。自身の恋愛観や結婚観を見つめ直している人も少なくないようだが、そのような人にも参考になるであろう本が、「どのようにして私たちは他者と出会い、関係をつくり、育て、維持・発展させていくのか」ということをテーマに、社会学者のジンメルやデュルケムなどの言葉を引用しながら考察した『〈脱・恋愛〉論 「純愛」「モテ」を超えて』(平凡社新書)だ。同書の著者で、早稲田大学で教鞭をとる著者の草柳千早教授に、条件で結婚相手を決めることや本書に登場する社会運動家・松本正枝さんについて話を聞いた。 ――先生は現在、どんなテーマを研究されているんですか? 草柳千早教授(以下、草柳) 私は社会学の社会問題を研究しています。というと、具体的に「どんな社会問題なのか?」と聞かれることが多いのですが、具体的な社会問題を追いかけているのではなく、一人ひとりが持っている生きづらさや違和感が、どのようにして社会性を獲得し、社会問題としてみんなの問題として認知されていくのか、そのプロセスに関心があります。そして、声を上げ、社会問題として世間に認識された問題よりも、「それは個人のわがままではないか」というような、人の生きづらさが否定され、かき消され、社会問題としては挫折させられていくようなプロセスや、そこにどんな力が働いているのかということに関心があります。 ――その関心の延長線上で、今回、本書を執筆されたということでしょうか? 草柳 私がそういったテーマに一番最初に関心を持ったのは、自分自身が結婚や離婚をしたという経験からです。そのときに、既存の結婚制度や結婚に関する法律、また、世間の「妻とはどうあるべきか」「結婚とは幸せなものだ」という考えに違和感を持ちました。そういう経緯から本としてまとめました。 ――最近発表された国立社会保障・人口問題研究所の「出生動向基本調査」によると18歳から34歳の未婚男性で交際相手がいない男性は6割を占めています。こうした社会的状況はどう分析されていますか? 草柳 まず、この調査では異性の交際相手しか聞いていません。中には異性の交際相手はいらないけど、同性の交際相手がいるからいいと思っている人が入っているかもしれない。この調査は、結婚という国の関心に基づいた調査なので、交際の実態はよく分からないですね。 ――たとえば、異性の交際相手が欲しいけれどもいないという人についていえば、特に男性では経済的な理由が大きいのでしょうか? 草柳 恋愛に幻想を持っていると、交際相手がなかなかできないように思います。つまり、こういう人と付き合いたいといった、先にイメージがありきで、それに合うような人を探している。でも、自分の周りにはいろんな人がいて、そのいろんな人との中での楽しさや、ちょっといいなという気持ちがあれば、そこから何かが発展するかもしれない。お金の問題に関していえば、お金が理由で結婚や恋愛ができないのではなく、お金がある恋愛や結婚をしたいと思い込んでいるから、お金がないとダメという発想になっていると思います。 ■条件以外のどこを見て、相手を選ぶのか? ――本書に出てくる松本正枝さんという社会運動家の女性も、約80年前に「女性は男性に性を捧げ、男性は生活を保障する」といった、条件で相手を選ぶことに疑問を呈しています。松本さんとはどんな方だったのでしょうか? 草柳 私も本で知るまではまったく知らない人でした。松本さんに関する資料はとても少なく、昭和6年頃に「婦人戦線」という雑誌で、「結婚の経済学」「恋愛の経済学」「セックスの経済学」「貞操の経済学」などを連載していたようです。 ――松本さんが指摘する「女性が男性に性を捧げ、男性は生活を保証する」というような状況は現在でもさほど変わっていないように思うのですが。 草柳 かなり状況はよくなっているとは思います。ただ、女性が1人で食べていくのは現在でも大変ですし、女性のほうが圧倒的に非正規雇用の割合も多いですね。そうすると、結婚に関して、どうしても経済的に頼れる人が欲しいということになる。それは、本人の打算や計算というより、社会の構造の問題だと思います。そして、それは男性側にとっても、松本さんも指摘しているように、そうやって女性に生活を保障できない男性が、恋愛や結婚、性から疎外されている状況は今もあるといえます。 ――草柳さんや松本さんが指摘されているように、結婚相手を選ぶときに学歴や稼ぎといった条件ではなく、自分の身体感覚でいいなと思える相手と付き合えるほうが素敵な気がします。 草柳 学歴や稼ぎといったものはあくまで条件で、その人にとって本質的な問題ではないと思います。というのも、生まれた時代や、運がいいとか悪いとかといった、その人がどういう人かとはあまり関係のない理由で、職が決まったり、決まらなかったり、お金が転がり込んできたり、そういうことで成立している。たとえば、私の年代だと、有名な金融企業の人と結婚したから安泰だと思われていましたが、その後、会社が倒産し、安泰ではなくなった人もいます。また、ロストジェネレーションと呼ばれる世代も、たまたま景気が悪い時に学校を卒業したから、就職が難しい。今の社会は何が起こるか分からないから、条件や年収のようなその人そのものではないもので選ぶと、その条件は今後いくらでも変わる可能性がある。そんなことで選んでいいのかと私は思います。 ――条件以外で選ぶとなると、人間性を見るということでしょうか? 草柳 たとえば、どんな逆境でも明るい、打たれ強い、一緒にいると楽しい、朗らかだからなんとなく楽しい気分になるといったような、その人自身を見たほうが確かじゃないかと思います。条件はその時にたまたまそうなっているだけですから。 ――草柳さんは離婚を経験されていますが、そのような自分の身体感覚的なもので相手を選ばれましたか? 草柳 一緒にいたら、楽しかったからですね。ところが、結婚という制度、型、結婚したなら女はこうすべきだという、そういった世の中の通念のようなものに負けてしまいました。 ――本書をどんな人に読んでもらいたいですか? 草柳 恋愛や結婚に価値があると思われている風潮に対して違和感があるような人に読んでほしいです。「恋愛や結婚はいいものだ」という価値付けは今の社会の中にあると思う。そういう価値付けに対して、少しでも疑いを持ったことがある人に読んでほしいです。 (構成=本多カツヒロ) ●くさやなぎ・ちはや 1959年愛知県生まれ。慶應義塾大学文学部卒業。慶應義塾大学大学院社会学研究科修士課程修了。株式会社生活科学研究所、大妻女子大学等を経て、現在早稲田大学教授。文学博士。著書に『「曖昧な生きづらさ」と社会ークレイム申し立ての社会学』(世界思想社)がある。
<脱・恋愛>論―「純愛」「モテ」を超えて 結局はフィーリング? amazon_associate_logo.jpg
【関連記事】 ・男性の生涯未婚率"驚異の16%!" その裏にあるのは「年収600万円の壁」と「一夫多妻制」!?「パートナーが欲しいなら婚活するべき!」"婚活歴5年"の著者が語るイマドキ婚活の極意『絶望の国の幸福な若者たち』の著者・古市憲寿氏インタビュー

カテゴリー: 未分類 | タグ:

【ジャニーズ占い】今週のターゲットはTOKIOの松岡昌宏!!

matsuokamasahiro.jpg
(C)メーテル・タムラ

 今週のジャニーズ占いのターゲットは、TOKIOの松岡昌宏!!

 1月スタートのドラマ『13歳のハローワーク』(テレビ朝日系)に主演する松岡さん。1年ぶりのドラマ主演です。ここ最近、TOKIOとしの活動はバラエティー番組かソロ活動が主で、CDリリースは年に1回程度。2012年もこのような状態が続くのでしょうか?

 松岡さんの2012年の運勢を見てみると、スタートダッシュさえ決められればかなり運気が良いようです。役者以外の方面でも才能を発揮できるようで......(続きはこちら)

宇宙マッサージで衝撃のその後(角川慶子)

前回、宇宙マッサージを受けた話を書きましたが、翌日から不思議現象が止まりません!

具体的に書くと、
☆勝手にテレビがつく

よく「自宅でUFOと遭遇する直前、勝手にテレビがつく」はお決まりの不思議現象。まさか我が身に起こるとは思いませんでした。リモコンいらずと考えればいいのかもしれませんね。