もう、鍋もざるも必要ない! 「レンジでそうめん」を5名にプレゼント

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 夏の定番と言えば、そうめん! 氷水でキュッとしまったそうめんは、のど越しがよく、暑さで食欲がない時でも、ついついはしが進んでしまいます。

 でも、1人分のそうめんをゆでるのって、けっこう面倒くさい。大きめの鍋でたっぷりのお湯を沸騰させ、麺を入れたらふきこぼれに注意しつつ、ゆで上がるまでコンロの前にいないといけません。暑い季節にぐらぐら煮立つ鍋の前にずっといないといけないなんて耐えられない!

あのタレントが"ブログをやめる"という英断

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*イメージ画像:『超カンタン! 最強メディア 
ブログ成功バイブル』
【メンズサイゾーより】  俳優・佐藤健のブログ「WITH」が6月30日に終了した。「けじめの日」と題された最終日の記事によれば、翌日の7月1日にオープンしたオフィシャルサイト上で、今後のスケジュールやスタッフレポートなどが更新されていくということだ。また記事では同時に、「このブログを閉じるという寂しい気持ちも全部含めて、今日がひとつのけじめとなって、明日から新たにスタートを切れるんじゃないかってことに、その明日からの日々にワクワクしています」と前向きな決断であることを強調している。佐藤は2007年放送の平成仮面ライダーシリーズ『仮面ライダー電王』(テレビ朝日系)での初主演でブレイク。先日、2012年公開予定の映画『るろうに剣心』の主演を務めることが発表されたが、人気漫画が原作となった映画での主演という大役について、その決心をブログで綴ったばかりだった。  「更新頻度が下がってなし崩しに自然消滅」というパターンではなく、この佐藤のように、日にちを区切ってブログを止めるという選択は、かなり勇気のいることでもあるし、同時に英断でもあるだろう。現在の芸能界は、ブログやTwitterによるファンとのコミュニケーションが定番となっている。私生活が垣間見えるような記事を読めるだけでなく、これらツールにより実際にファンとのやり取りも行われることがあり、ファン側からすれば、芸能人の存在が今までよりも身近に感じられる効果がある。しかしその一方で、ブログやTwitterをやっていなければ縁のなかったようなトラブルを起こしてしまう危険もはらんでいる。先日の『江口愛実騒動』において......
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方言アイドル・古崎瞳の新作DVDは盗撮もの!?

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 広島県出身で、"方言アイドル"としても有名な古崎瞳がDVD『ボクの彼女』発売を記念し、イベントを開催した。
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 今日のイベントでは、広島弁でトークを行った瞳ちゃん。 「今作は2月に都内で撮影しました。寒い時期じゃったんだけど、ほとんど室内だったじゃけん、寒くありませんでした。でも、ちょっとだけ外で撮った時はめっちゃくちゃ晴れとって、2月とは思えんくらい晴れとって全然大丈夫でした」  と、撮影の感想をかわいらしい広島弁で話してくれた。DVDの内容を聞かれると、 「『ボクの彼女』というかわいいタイトルなんですが、中身は盗撮系の内容です。私、盗撮されてます。DVDメーカーさんに新人アイドルとして「よろしくお願いします」ってあいさつに行ったところからスタートして、DVD撮影に行くっていう設定なんですけど、その行く時も盗撮されているっていう。見たいところがいっぱい詰まっているんじゃないかと思います。カメラは家にも仕掛けられてました(笑)」  盗撮とは物騒な話だが、実は驚きのオチがあるのだという。 「なんで、『ボクの彼女』ってタイトルなのに盗撮なんだろうって思うじゃないですか? 始めはDVDメーカーの社長が盗撮をしているって設定で始まるんですけど、実は最後に本当の犯人が出てくるんです。犯人は見てのお楽しみです」  一番オススメのシーンを聞かれると、 「一番盗撮っぽいなって思ったところは、清楚系の衣装を着ている面接のシーンなんです。始めから盗撮をされていて、終了後、お家に帰ってきたところや、服を脱ぐところなど盗撮の醍醐味だと思うところまでガッツリ写ってます」  最近はグラビア以外の仕事も順調なようで、 「『方言彼女』という番組のDVDが10月に発売されます。それから『眠れぬ街のアプリンス』という日本テレビの木曜深夜番組に出演させてもらいました。次の次から出ます」    とDVDと今後の出演予定作をPRした。
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古崎瞳オフィシャルブログ「瞳のブログじゃけぇ~」 <http://ameblo.jp/hitomin-f/>
『ボクの彼女 古崎瞳』 このかわいさなら盗撮したくなるのも分かる! amazon_associate_logo.jpg
【関連記事】 そのボディは峰不二子級? 新人グラビアアイドル・佐々木心音デビューイベント 純白の水着姿がまぶしすぎる! ミスFLASHグランプリ4人が秋葉原に登場 妹系女子高生グラドル・千葉夏実の白ワンピにアキバが萌える!?

洋服から人と人の関係性を描く『繕い裁つ人』の優しく強靭な意思

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『繕い裁つ人』(講談社)

――幼いころに夢中になって読んでいた少女まんが。一時期離れてしまったがゆえに、今さら読むべき作品すら分からないまんが難民たちに、女子まんが研究家・小田真琴が"正しき女子まんが道"を指南します!

<今回紹介する女子まんが>
池辺葵『繕い裁つ人』1巻
講談社/620円

「ルーツは『天空の城 ラピュタ』」ウォン・カーウァイに見い出された香港の若き才能

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(c)小克
 『AKIRA』『ドラゴンボール』『ドラえもん』......子どものころ、僕らの心をアツくさせた漫画やアニメが、海の向こうに住むアジアの子どもたちの心にも火をつけていた。今や日本人だけのものではなくなった、ジャパニーズ・ポップカルチャー。その影響を受けて育った、アジアの才能豊かなクリエーターたちを紹介します。 第17回 イラストレーター/漫画家/アニメーター/脚本家/作詞家 小克(シュウハ)  小克(シュウハ)は、漫画家であり、脚本家であり、アニメーターであり、作詞家であり、かつてはぬいぐるみ作家だったこともあるマルチタレントだ。本人に、肩書きをどうすればいいかと聞くと「好きなように呼んでいいよ。自分では決められないんだ」という。学生のころにその才能をウォン・カーウァイに見い出され、彼の映画の脚本チームとして参加して以来、小克の活動は香港の若者の注目の的であり、今や香港のカルチャー・シーンでカリスマ的人気を誇る兄貴的な存在だ。    その小克に、日本のことをチラリと振ると、待ってましたとばかりに話し出す。 「日本のテレビアニメを見ること、それが僕の子どものころの一番大切な時間でした。10歳でサッカーを始めたのは、『キャプテン翼(足球小將)』の影響だし。あとは何と言っても『黄金戦士ゴールドライタン(飯冪鋩淪)』。僕の『ハーバー・ヒーローズ』は、ゴールドライタンの深い記憶から生まれた、彼らに捧げた作品です」
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(左)「黄金戦士ゴールドライタン」オリジナル・サウンドトラック
(右)「hourbar heroes」(c)小克
 「ハーバー・ヒーローズ」とは、巨大ロボット風に描かれた香港の高層ビル群が、ローカルなネタをめぐって毎回珍騒動を巻き起こす、小克漫画の人気シリーズだ。香港っ子も大好きなヒーローたちの元ネタが、ゴールドライタンだったとは......。 「日本のプラモデルにも夢中でした。バンダイやタミヤの、ガンダムやタンクモデル。特に今も捨てられないのが、『ビッグワンガム』(のおまけについていたプラモデル)!! 子どものころ、母親に連れられてスーパーマーケットに行くたびに『ビッグワンガム』をねだりました。いつも買ってもらえたわけではないけど、僕がスーパーに行きたがった理由は、考えてみたらそれだけでしたね」 「生涯何度でも繰り返し見ることができるのアニメは『天空の城 ラピュタ』。宮崎駿は、僕のスーパーアイドルですから。『ラピュタ』が香港で初めて上映されたのは1986年。僕は12歳でした。ああ!! もう、これって、12歳の男子にとっての、ファンタジーそのものでしょ。冒険、父と息子の関係、愛と友情、夢、空を飛ぶこと、戦争、機械、ロボット、西洋的な風景、環境保護、工業革命、アトランティスの謎の石......他に何が必要か、教えてほしいぐらい! この映画がきっかけで、元ネタの『ガリバー旅行記』も読みました」
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(c)小克
 日本アニメを熱く語る小克兄貴。だが、コミックは数えるほどしか読んでいないという。 「テレビはタダだけど、漫画は買ったり借りたりにお金がかかったから。漫画を読まない漫画家というのは変かもしれないけど、でも楳図かずお(媒圖一雄)の『神の左手悪魔の右手』を読んだときの衝撃は今でも覚えているし、大学のときに出会った手塚治虫の『火の鳥』は、未来永劫僕の"ベスト・オブ・ザ・ベスト"です!」   小克は小説読みでもある。好きな作家を聞いてみた。 「最近は東野圭吾、向田邦子、宮本輝。東野圭吾は推理小説の発展にすごく貢献していると思う。向田邦子の文章や人物表現、そして彼女の悲劇の人生に感銘を受けました。宮崎輝は、常に大好きな作家なのですが、人生を描くときのリアルな描写力、彼の表現するリアリティーがすごい! 僕の作品に直接影響を与えたわけではないのですが、彼の書くものからは、自分とほぼ同じ感覚を受けるんです。まるで自分の考えを書かれているみたいに! 彼と僕は、すごく似た感覚を持っているのかもしれません。『錦繍』は、今まで読んだ中で最高の小説でした」  この夏、ビッグ・イベントが控えているという。 「香港のテルフォード・プラザというショッピング・センターで「Siuhak's mass landing 2011」というイベントを行います。7月18日から9月まで、僕の初の個展も開かれるなど、夏いっぱい、カーニバルが続く感じです。時間があったら、是非遊びに来てください!」 ■画像ギャラリー<画像をクリックすると拡大します/(c)小克>
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(取材・文=中西多香[ASHU]) siuhak-portrait.jpg ●小克 1974年、香港生まれの典型的なてんびん座。
96年、Hong Kong Polytechnic universityにて BA (Hons) Graphic design修得。
卒業後は、フリーランスで、イラストレーター、漫画家、アニメーター、脚本家、作詞家として活躍中。現在は杭州をベースに、香港を行き来している。 Web site : <http://siuhakfans.blogspot.com/> ●なかにし・たか アジアのデザイナー、アーティストの日本におけるマネジメント、プロデュースを行なう「ASHU」代表。日本のクリエーターをアジア各国に紹介するプロジェクトにも従事している。著書に『香港特別藝術区』(技術評論社)がある。<http://www.ashu-nk.com > オンラインTシャツオンデマンド「Tee Party」<http://teeparty.jp/ashu/>
「黄金戦士ゴールドライタン」オリジナル・サウンドトラック テコンVみたいな感じね。 amazon_associate_logo.jpg
■バックナンバー 【vol.15】「原点は日本のコミック」東南アジアを席巻する都会派クリエーター 【vol.14】エロ×宗教×故事が混在!? 中国版・寺山修司が造り出すカオスな世界 【vol.13】昼間はOL、夜は寡黙なアーティスト ソン・ニが描く秘密の快楽の世界 【vol.12】まるで初期アニメ ローテクを駆使する南国のアート・ユニット「トロマラマ」 【vol.11】「造形師・竹谷隆之に憧れて......」 1000の触手を持つ、マレーシアのモンスター 【vol.10】"中国のガロ系"!? 80年代以降を代表するコミック・リーダー ヤン・コン 【vol.9】大のラーメンおたく!? シンガポールデザイン界を率いる兄貴、クリス・リー 【vol.8】メイド・イン・ジャパンに憧れて...... 香港の文学系コミック作家・智海 【vol.7】「血眼になってマンガを追いかけた」海賊版文化が育んだ中国の新しい才能 【vol.6】裸人間がわらわら 香港ピクセル・アートティストが放つ"アナログデジタル"な世界 【vol.5】ダメでも笑い飛ばせ! 香港の国民性を体現したグラフィック・ノベリスト 【vol.4】「教科書はガンダムの落書きだらけだった」 香港・原色の魔術師の意外な原点 【vol.3】「懐かしいのに、新しい」 読むほどにクセになる"タイ初の日本漫画家"タムくん 【vol.2】 マイブームはBL!? 香港の腐女子が描きとめる、消えゆく都市の記憶 【vol.1】「 :phunk版ガッチャマンが作りたい」 シンガポール発のデザイン集団が描く夢

「耽美」から「ボーイズラブ」へ! 「JUNE」系とは何だったのか

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「JUNE」カルチャー第一線のお二人です

 男性同士の恋愛が描かれたファンタジーを"ボーイズラブ(BL)"と呼ぶのは、もはや周知の事実。そのBL文化が根づく過程で、美しい男性同士の関係が描かれた創作物を"耽美"と呼んだ時代があった。その"耽美"が、一ジャンルとして定着する上で大きな影響力を発揮した雑誌「JUNE(ジュネ)」をご存じだろうか? 1978年にサン出版より「COMIC JUN」として創刊された「JUNE」は(3号から改名)、小説やマンガ、イラストだけでなく、映画、音楽......など、当時のあらゆるカルチャーの"耽美"な部分をクローズアップし、「JUNE」文化を広げてきた。そんな「JUNE」イズムとは、何であったのか。6月26日に米沢嘉博記念図書館で開催された、耽美系文学の確立に貢献した翻訳家・柿沼瑛子氏と、元「JUNE」編集長・佐川俊彦氏によるトークイベント「永遠の6月(JUNE)」の模様をお届けしよう。

「"差別用語"を使って何が悪い?」過剰な自主規制にモノ申す! 

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被差別部落出身のジャーナリスト・
上原善広氏
 「穢多・非人」「めくら」「ビッコ」「浮浪者」「屠殺」――。これらはすべて、差別用語とされている言葉だ。こういった"不快な思いをする人がいる"とされる言葉は「放送禁止用語」という名のメディア側の自主規制により、まるで存在しないものかのように取り扱われている。年々厳しさを増すこうした自主規制によって、メディア上で本来語られるべき事柄が語られない、語ることができないというジレンマに陥ってはいないだろうか。過日、『私家版 差別語辞典』(新潮社)を出版した、被差別部落出身のジャーナリスト・上原善広氏に話を聞いた。 ――本書では、「差別用語とは、本来は差別的な意味合いを含んでいなかったにもかかわらず、人々が差別するつもりで使ったからそう呼ばれるようになったものが大半」だと指摘されていますが、現在、差別用語はメディアにどのように扱われているのでしょうか? 上原善広氏(以下、上原) だいたいはその言葉を使わない、違う言葉に言い換えるということをしています。例えば、精神分裂病のことを統合失調症、職安のことをハローワークと言ったりしますが、言い換えによってイメージもガラっと変えてしまうから、それが良い効果をもたらす場合もあります。その一方で、"障害者"や"醜いさま"を表す「かたわ」という言葉は平安時代より使われている歴史的語句ですが、こういった言葉についても封印されてしまっている。言葉の言い換えというのは、どちらが正しいというわけではなく、バランスを取ることが大事だと思います。現在の状況はポリティカル・コレクトネスと言われる「政治的な言い換え」があまりにも進み、差別用語に対して一律、言い換えにしてしまおう、それでごまかしてしまおうという流れが多勢なので、そういう意味では、この本で一石を投じたかったというところもあります。 ――差別用語の"差別性"という面だけが強調され原意が抜け落ちてしまうと、客観的な事実を説明するだけで一苦労する、というちぐはぐな状況に陥ってしまいますね。 上原 例えば「貴様」という言葉は、近世初期までは目上の人を敬う言葉だったのに、今では反対の意味で使われるようになってしまいました。本来、人を区別する言葉なので、その言葉を使う人自身が相手をおとしめたいという思いが少しでもあると、それはすぐに差別語になってしまう。要するに、言葉の意味が変ってしまうわけですよね。これは仕方がないことではあるけれど、「ブス」にしても「デブ」にしても、言われたら確かに傷つくけども、だからといって全部ダメにするわけにはいかないでしょう? だって現実的に、僕のようなデブもいれば、ブスもブ男もいるわけですから。そういう意味でも、抗議がきたらメディア側が一律に思考停止状態になって封印してしまう方法では無理があると思うんです。メディアは、見ている人が多くなればなるほどタブーが多くなります。その点、「サイゾー」は読者が少ないから(笑)、タブーも取り扱えるわけで、これが100万部、1,000万部となってくると、変わらざるを得なくなる。だからサイゾーのようにウェブも紙媒体も出している出版社には、今のうちに積極的に"差別用語"とされる語句を使ってほしいと思っています。タブーが一番多いのは、見ている人がケタ違いに多いテレビと新聞、通信社なのですが、そうした大メディアができないことをできるのがサイゾーだと思うんです。とくにこの日刊サイゾーなんて、ウェブを舞台にしている。ウェブというのは、読者が多いのにタブーがほとんどないですよね。そうした意味でも革命的だった。そしてここ十数年でそういう新しいメディアが爆発的に普及してきた今だからこそ、差別用語について少しでも考える機会が増えればいいなと思っています。 ――しかし裏を返せば、"ウェブ上には差別用語が氾濫している"とも言えます。 上原 特定の個人を攻撃するのはもちろん罪に問われてしかるべきですが、公のメディアであるウェブ上で使っての差別語使用については何も問題はないと思います。2ちゃんねるみたいに同和のことを「童話」と書いてからかってるけど、あまり問題になっていませんよね。ウェブって、その手の抗議は雑誌とかに比べて格段に少ないんじゃないですかね。あとは、小人プロレス(参照記事)なんかもそうだけど、笑いを取るためには誰かをコケにしなきゃいけない場合もあるんですよね。人間って生きていくために牛を殺したり鶏を殺したりして食べていかなければいけないように、誰かを傷つけながら生きていかなければならないところがある。お笑いなんか特にそうですよね。表現って、必ず誰かを傷つける可能性を秘めています。だから差別語を使って個人攻撃はしないとか、必要最低限のマナーは必要だけど、あまり神経質になって使わないというよりは、逆に今後は積極的に使っていくべきだと思います。 ――上原さんの世代、つまり30代半ばというのは、テレビで差別用語に触れてきた最後の世代だと思うんですが、今の子どもたちは無菌状態のテレビで育っています。そういった状況について、どう思われますか? 上原 でも、今は返って住み分けができているんじゃないですかね。子どもでも自由にウェブを見ている子もいるから、「大人の世界じゃ、これは使っていい言葉・悪い言葉」というのが、昔よりも分かっているんじゃないかな。大人びているというか、ウェブという一種の「解放区」と、現実の区別は、意外に子どもの方がついているのかもしれないと思うときがあります。 ――テレビが使っていい言葉で、ウェブがダメな言葉だと。 上原 テレビで使っていて、ウェブで使ってはいけない言葉なんてないでしょう。その逆については、子どもの方が新しいメディアに対応しやすいから、分かっているんじゃないかと思います。本当はいびつで、あんまりよくない状況ではあると思いますが。だってメディアの種類によって、使える言葉が違うって変ですよね。 ――テレビの"言葉狩り"が進んで窮屈になった一方で、ウェブというはけ口ができたことにより、ある意味、全体的バランスは取れているとも言えますね。 上原 確かにその通りです。ただ一方で高齢者、とくに貧困層の中にはウェブを使っていない人もいて、そういう人たちが何に頼るかと言えば、やっぱりテレビなんですよね。携帯電話もなくて、電話は近くにある大家さんのを借りてるのに、テレビだけは部屋にある生活保護の人とか。それはちょっと極端な例かもしれませんが、そういう意味ではまだまだテレビってすごく影響力がある。そこから小人さんとかの障害者でパフォーマンスできる人を消すとか、被差別部落民を消すっていうのはゆがんだ状況だと言えます。部落問題で言えば、時代劇に穢多・非人が出てこない。武士が十手を持っていたりする。十手を持っているっていうのは、穢多か非人身分なんです。そういう時代考証も、わざとかどうかまで分かりませんが、間違っている。些細なことかもしれませんが、それって歴史を捻じ曲げているとも言える。身体障害者で言えば乙武(洋匡)さんとか、あれぐらいものすごい才能ある人じゃないとなかなか大メディアに出られない。個人的にはホーキング青山さんが好きですが(笑)、ウェブではタブーがないというのに、テレビにそうした芸人さんや小人の俳優さんが出れないって異常な状況ですよね。そういう人たちをウェブだけでなく、もっともっと大メディアという表舞台に出していくことで、社会的・情報的な弱者に対しても、いろいろと考えるきっかけになると思います。 ――先日、NHKで知的障害者とか脳性マヒの方が出てきてコメディをやる『笑っていいかも!?』という番組がありましたが、あの放送は視聴者にかなり衝撃を持って受け止められたようです。 上原 ウェブの普及から十数年、ようやく閉塞状況から開いていこうとしているんだと思います。ただ、それがNHKっていうところが情けないなあ。もっと先にやるべきメディアがあったのではないかと思います。まあ、部落民や在日、障害者を取り上げたからって、視聴率や部数が伸びるってわけじゃないから難しいところですが。そういう意味では、NHKだからできたんでしょうね。番組の試みは素晴らしいことですが、一過性のもので終わらないかどうか。そうした意味では作り手側はもちろん、視聴者も試されていると言えます。 ――たとえば、乙武さんは「『かたわ』と言われてもいい」と発言されていますが、健常者が『かたわ』という言葉使うと当然、抗議が来ますよね。では、差別の当事者ではない人間が差別について語るとき、どういう言葉で語られるべきだと思いますか? 上原 僕は基本的に、差別用語とされるものを全部使っていいと思っています。言葉というのはただの記号・キーワードの組み合わせでしかない。だから逆にいくらでも組み合わせて言い換えができるけども、そればかりやっているとやっぱりストレスになって窮屈な社会になってしまう。だから僕は「もうこの辺でやめとこうよ」って言っているんです。  本当は、部落問題や障害者について一般の人、つまり他者が書けるようになったらいいですね。障害者のタブーについて健常者が書いたり、一般の人が部落問題について書いたりすれば状況は変わってくると思います。そのためには、たとえば乙武さんみたいに突出した才能のある人がどんどん出ていって「障害者についてもっと言っていこうよ」って言ってくれたら僕らも言いやすくなる。それと同じで部落問題にしても、たとえば一般の人が「部落って怖いところなんじゃないの?」という疑問を堂々といえる、在日問題だったら「なんであんた、帰化しないの?」とか、そういうことを大メディアでもっとオープンにできるようになったらいいですね。 ――なぜ、差別について書く人が出てこないんでしょうか? 上原 まあ、まずは書かせてもらえない。あとは出してもらえない、発言させてもらえないってところじゃないですか。それと、いまだに「差別される側の痛みは当事者にしか分からない」っていうバカバカしい風潮があるんです。それを言われちゃうと他者は何も言えなくなってしまいますよね。そういう見えない壁を打ち破ってこそ、次のステップに行けるのに、「被差別の権利」を振りかざして相手を沈黙させても、その場はそれでいいかもしれないけど、結局、自分を袋小路に追い詰めてしまうことになってしまっている。 ――そこがジレンマですよね。身体障害のつらさを書いて、障害者本人やご家族から「お前に何が分かるのか」と言われてしまうのではないかという怖さがあります。 上原 遠慮するのは当然ですし、それは仕方がないと思いますが、例えば当事者じゃないと分からないことがある半面、当事者だからこそ見えていない面もあると思う。そうしたことを当事者と他者とが交互に発信していく、または発信していける状況をつくることが大事だと思います。  結局、他人をすべて理解するっていうのは無理なんですよ。たとえ夫婦になっても分からないところは分からない。でもやっぱり、お互い考えていることを言葉に出して話し合うことが大事。それが無知から来る疑問であっても、当事者は非難したりバカにしないで答えてあげる。「部落民ってぶっちゃけ、利権で儲けてんの?」「そういう人もいるけど、生き方がヘタで貧乏な人も多いよ」とかっていう次元の話でも何でもいいけど、そうした掛け合いができる状況になればいいと思います。そうした意味でウェブの普及は絶大な影響を及ぼしていると思いますが、ウェブ上での議論自体はまだまだ幼稚で、差別用語や被差別部落の地名を書き記すだけで満足しているようなところがある。  だから、これまでの差別に対する運動っていうのは「差別するな」っていう運動だったけど、これからは「もっと差別してくれ!」っていう運動を起こさないといけないと思いますね(笑)。つまり身内とか、隣近所でコソコソ話して差別されるくらいなら、表立って差別してくれた方がまだ話もできるでしょ。 ――その運動を行っている抗議団体ですが、メディアの自主規制と同じくらい過剰に反応しているのではないかと思う場面も多々あります。 上原 まあ、結局は一種の利権、特権なんです。部落問題について言えば、被差別部落出身者自身が起こした差別事件っていくつかあります。それは仕事が欲しかったからとか、いろいろ事情があってやったんですけど、部落問題を扱うにしても、結局それは運動団体や出身者の特権でもあるんですね。運動団体だったら「その問題やるんならうちを通してくれ」ってなってしまう。僕の立場で言えば、出身者以外の人が部落問題を書きはじめたら、書く場がなくなってしまいますよね(笑)。だから本当はいろんな人に書いてほしくはないんだけど(笑)、そんな僕一人のちっぽけな生活ならいくらでも破たんしていいから、いろいろな人が書いたり出演できるようにしていけたらいいですよね。だけど、現実はそうなっていない。 ――運動団体もある種の存在矛盾が生じていますよね。 上原 例えば後進国って言われてる国に行くと、ビッコ引いて歩いている人を、指差して笑ったりしてる。そういった反応を無くしてしまうのが先進国の人権の考え方ではあるけれど、何でもかんでも封じ込められているとストレスを感じますよね。差別語に限って言えば、今後はウェブのさらなる普及によって既存の大メディアは置いてきぼりを食うことになると思いますが、まあ、あと10年もすれば、もうちょっとストレスもゆるくなっているんじゃないかな。僕が書き始めた15年前とは確実に変わってきていますからね。そういう意味では紙媒体の「月刊サイゾー」はもちろん、ウェブの「日刊サイゾー」さんにはとっても期待してます(笑)。 (取材・文=編集部) ●うえはら・よしひろ 1973年、大阪府生まれ。大阪体育大学卒業後、さまざまな職を経た後、ノンフィクションの取材・執筆を始める。2010年『日本の路地を旅する』(文藝春秋)で大宅壮一ノンフィクション賞を受賞。主な著書に、『コリアン部落』(ミリオン出版)、『被差別の食卓』『聖路加病院訪問看護科』『異形の日本人』(すべて新潮新書)などがある。
私家版 差別語辞典 オープンな議論の場を。 amazon_associate_logo.jpg
【関連記事】 「誰が小人を殺したか?」小人プロレスから見るこの国のかたち(前編) 創作期間25年の写真集『羯諦』写真家・山中学が焼き付ける「生と死の境界線」 「テレビは権威ではない」ものづくりを手放したキー局とローカル局の未来

10万円連発するしかない

ページの下に何の告知もせず始めたコンテンツがあります。一週間に一回しか更新しないレアコーナーです。「BOZZの懸賞探偵」一か月で隠れた人気コンテンツになりました。まだ知らない読者に紹介します。今回は10万円とあなたの宝物を交換しますというテーマです。BOZZ様こんにちは、tojiと申します。競技用のヨーヨーです。ジュラルミンを削り出し。日本の町工場で航空機以上の精度で製作。ヨーヨーと聞くと日本ではオモチャ扱いですが、海外ではスポーツ扱いで特にアメリカで盛んです。毎年多くの大会が開かれ、日本人選手も活躍しています。

芸能探偵・記者のメモ書き 45

◆レディー・ガガ訴えられる (28日)チャリティーイベント出演や『徹子の部屋』出演が話題になっているレディー・ガガが、東日本大震災の義援金目的で販売しているリストバンドを巡って訴えられた。金額は明らかにされていないものの、ガガや関係者が収益の一部を着服したという。親日家として知られているだけにショックを受けたファンは多いだろう。◆安倍麻美がデパガに転身? (29日)このところ全く話題になることもなかった安倍麻美が、ひっそりと都内のデパートで販売員になっていたことがわかった。『週刊朝日』の取材によれば本人は引退をほのめかす発言をしているものの、所属事務所的には今も所属している状態。