「反省も謝罪も誠意も一切ナシ!?」株主総会で露呈した東京電力の無責任で傲慢な正体

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エントランスには多くの私服警官の姿。
 去る6月28日、東京電力の第87回定時株主総会が、東京・港区にあるザ・プリンス・パークタワー東京で行われた。福島第一原発の事故などから、以前から注目を集めていた総会である。  当日、現地を訪れるといきなりその異様さを痛感させられた。地下鉄の出口から会場までの道に、幾人もの警察官の姿があったからである。当の総会の警備であることは明らかだった。    通常、株主総会の警備に警察官が動員されることは極めて稀である。かつて、総会屋が盛んに活動していた時期には、総会会場付近に警官が配備されることはあった。また、企業が何らかのトラブルを抱えており、それによって重大な混乱が生じる恐れがあるときなどに、警官が警備に当たるケースはいくつか起きている。しかし、そうしたケースでもせいぜい数名から多くても30名程度の警官が配置される程度であった。  しかし、今回の警官動員は異例であった。道路だけでなく、ザ・プリンス・パークタワー東京の周囲、施設内に至る入口という入口をことごとく警官がガードしている。まさに厳戒態勢と呼んでもおかしくないレベルだ。警官の数も、筆者が目視で数えたところ、制服と私服合わせて100人はいたと思われる。
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至るところに警官の姿が。
 さらに、現場には総会に参加する株主で長蛇の列ができていた。定刻の10時になっても、まだ会場には入りきらなかった。結局、ほぼすべての入場し終えたのは10時38分ごろだった。  現場にいた東電の職員や後に出席した株主などに聞いたところ、受付では出席する株主に対する持ち物検査が行われた。その内容は「バッグの中を見せて下さい」という程度の簡単なものだったが、こうした例は株主総会ではむしろ少ない。さらに、カメラや録音機器の持ち込みは禁止され、持参していた場合には「受付でお預かりさせていただきます」(東電職員)とのことだった。  しかし、総会会場にカメラやボイスレコーダーを持ち込むことを禁止している総会はそれほど多くはない。もちろん、違法でもない。  11時現在で、出席株主数は「8,657名」(東電職員)。その後も、遅れて何人もの株主が到着した。  会場外ではマスコミ各社と警官隊が待機。脱原発推進団体のメンバーらがアピール活動などを行ったが、とくに大きな混乱はなかった。途中、12時43分ごろから株主として会場に入っていた、脱原発を進める「eシフト」の氏家雅仁氏が路上で状況を報告。「東電経営陣が誠実に答えているとは思えない」などと述べた。会場は質疑応答などで紛糾しているものと思われた。  退席した株主などからの話によると、会場は5つに分けられ、メイン会場には東電役員が壇上に並ぶという、総会で定番の形式。他の会場では議事等の様子をモニターで眺めるしかなかった。発言する場合には、他の会場のいる株主はわざわざメイン会場まで移動しなくてはならなかった。  さて、株主からの原子力発電からの撤退を提案した、問題の「3号議案」の審議に入ったことが分かったのは、15時を過ぎたころだった。その後、16時を過ぎたあたりで、閉会そして散会となったことが外にいたマスコミなどに伝えられた。  退出してきた株主から聞かれたのは、東電に対する失望や不信の声だった。  総会は、議長を務めた勝俣恒久会長がほぼすべて仕切る形で進められたという。議事の中心はメイン会場で、しかも「半分以上の席が東電関係者で占められていた」(42歳男性)という。
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ホテル前では抗議活動も。
 株主総会で席の前列の何列かが社員株主で埋められているケースは通例となっている。しかし、今回の東電の総会では、相当な数の動員がかけられた可能性が高いことは、多くの出席株主からの証言で推測できる。  そうした動員株主による「異議なし!」「議事進行!」の声が飛び交うのも、多くの総会でみられることだ。  だが、今回はかなり強引なケースもあったらしい。ある男性は野次を飛ばしたところ、その動員株主と思しき者から「黙れ!」などと怒鳴られて外に連れ出され、人けのない場所に連れて行かれそうになったという。「ヤクザの総会屋みたいだった」と男性は言うが、その手の総会屋が現在も活動しているという話は、絶えて聞かない。むしろ、そうした特殊株主が活動していたのであれば、対処用に動員された警察が動くはずである。しかし、そうした気配はまったくなかった。  また、多くの株主があきれたのは、勝俣会長ら東電の傲慢で不誠実な態度だった。  今回の総会では、事前に東電側が複数の大株主から委任状を受け取っており、それによって東電の思惑通りの結果になるという仕組みだった。そのことを、勝俣会長は列席の株主たちにこんなふうに告げたという。 「あなたたちが何を言っても、委任状ですでに過半数を取っているんです。何をやっても無駄です」  そして、3号議案はあっさりと否決された。挙手できたのはメイン会場だけで、ほかの会場の株主は「黙ってモニターを眺めているしかなかった」という。しかも、多くの株主が「明らかに賛成の挙手が多かった」にもかかわらず、議長の勝俣氏は即座に「反対多数とみなし......」と宣言した。これも、「委任状」によるもので、挙手の必要など最初からなかったのである。形式的に行っただけであった。  こうした東電の態度に多くの株主が、「誠意がまったく感じられない」(69歳男性・千葉)「まったくの茶番。あんな株主総会ならやる必要なんて無いよ」(70代男性)「株主を完全にバカにしていますよ」(66歳女性・大田区)などの声が多く聞かれたが、怒りというよりもあきれたという感じの株主が少なくなかった。  また、テレビや新聞では「反対多数により否決」などという表現で報道されたが、これではあたかも反対挙手が圧倒的に多かったように感じられるのではなかろうか。しかし、「反対票の大部分は委任状によるもの」と説明する報道はほとんど見かけない。  他にも、「今回の福島の事故について、役員一人一人は責任をどう考えているのか」という質問がなされたが、これも勝俣氏がまとめて形だけの回答をするのみで、各々の役員が発言することはなかった。また、「役員は私財をなげうって事故被害者の救済に当てるべきではないのか」という質問には、「(私財は)プライベートな問題なので答えられない」と回答。さらに、原子力事業についても、「私たちは国の政策にしたがって進めただけのこと」「原子力委員会の言う通りに事業を行っただけ」などと、まるで当事者ではないかのような発言を連発。株主からは「まるで他人事みたい」「自分たちが被害者のような言い方だった」との声が続いた。  国内だけでなく世界中が注目する株主総会で、なぜ東電はこれほど誠意や反省が感じられない、無責任ともとれる発言を繰り返したのか。ここに、東電というものの「体質」がうかがえるように筆者には感じられた。 (文=橋本玉泉)
東電帝国―その失敗の本質 情けないよ。 amazon_associate_logo.jpg
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ライバルすらも自分の手で! おそるべき秋元康の戦略

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※画像は「AKB48公式ライバル「乃木坂46」
オーディション」サイトより
【メンズサイゾーより】  AKB48の"公式ライバル"という位置付けの新たなアイドルグループが今秋、誕生することが分かった。仕掛け人はAKB48の総合プロデューサーである秋元康だ。「乃木坂46」という名称のこの公式ライバルグループは、これまで秋元が手掛けたSKE48やNMB48、HKT48のようないわゆる姉妹グループとは異なり、あくまでもライバルとして活動するという。これはSony Music Recordsと秋元がタッグを組んでプロデュースに乗り出すことが分かっており、グループ名はオーディション最終会場(予定)であるSME乃木坂ビルに由来しているそうだ。開設されたばかりの公式ホームページにも、秋元本人からの「AKB48が歩んできた5年間を5ヶ月で追いつけるのか?」というメッセージが掲載されている。問いかけつつも、"もちろん追いつかせる"という意気込みすら感じさせる意味深なメッセージだ。オーディション合格者には10月からのバラエティー番組出演と、Sony Music RecordsからのCDデビューも決まっている。公式ライバル登場のお膳立ては完璧だ。"46"という数字について秋元は、「AKB48より人数が少なくても負けない、という意気込み」であることを語っており、ライバルをただ登場させるだけでは終わらせず、ライバルと呼ぶにふさわしいグループとして育て上げる気概が伝わってくる。  たとえトップをひた走っていても、いつ何時、ライバルにその座を取って代わられるかもしれない。それがアイドルグループの宿命だろう。現在のAKB48人気の過熱ぶりは誰が見ても明らかだが、勢いのあるグループは他にも存在する。例えばスマイレージ、ももいろクローバーZなど、中高生で構成された少人数体制のグループのメディア露出は目に見えて増加しており、このようなグループにAKB48はいつか人気を奪われていくのではないか、というのは誰もが薄々......
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2011年上半期、ツイてた人もツイてなかった人も「夏越の祓」で穢れを祓おう

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広島県三蔵稲荷神社の茅の輪

 「大祓(おおはらえ)」をご存知ですか? 全国の神社では、この時期「夏越(なごし)の祓」という行事が行われます。神社に通りかかって、こんな茅の輪(ちのわ)を見たことがある方も多いでしょう。

 神社では、6月末と12月末に、穢れを祓うための「大祓」が行われます。6月を「夏越しの祓」、12月を「年越しの祓」とも呼びます。乞うたが断られてしまい、かわりに弟でとても貧しいが心優しい蘇民将来という人物の家に泊まった際に疫病から身を守る方法として「茅の輪を家の入口にかけよ」と教えてもらったのが始まりとされています。

蒼井優に瑛太、こども店長……あの人気者のCMギャラが下がった理由

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瑛太のギャラはおいくら万円?

編集M 見て見て、「女性自身」(光文社)7月12日号に、2011年下半期CMギャラランキングが載ってるよ! 震災の影響で企業が広告費を節減したから、CMのギャラが大きく変動することになったんだって。

若手映像作家・入江悠監督の覚悟「メジャーでやれないことをやる」

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注目度No.1の若手映像作家・入江悠監督。言葉にできない感情や
想いをラップで叩き付けた『SR』シリーズでブレイクを果たした。
 地方都市でくすぶる若者の生の叫びが炸裂した『SRサイタマノラッパー』(09)のヒットで一躍、新世代映像クリエイターの旗手に躍り出た入江悠監督。故郷・埼玉に続いて群馬を舞台にした北関東シリーズ第2弾『SRサイタマノラッパー2 女子ラッパー☆傷だらけのライム』が、劇場での1年近いロングラン上映を経て待望のDVDリリースされる運びとなった。今年4月に封切られた『劇場版 神聖かまってちゃん ロックンロールが鳴り止まないっ』も現在絶賛公開中だ。『SR』シリーズのヒットで、入江監督を取り巻く製作環境は果たして変わったのか? それとも変わっていないのか? ――入江監督は埼玉県深谷市育ち。大学浪人中は東京ではなく、群馬の予備校に通ったそうですね。 入江悠監督(以下、入江) そうです。深谷から上り線に乗って東京や大宮に行くよりも、下り線に乗って群馬に行くほうが楽だったんです。それに満員電車に乗りたくなかった。でも群馬の予備校も、半年でドロップアウトしましたけど(苦笑)。 ――東京への"距離"を感じていた? 入江 単純に人混みが嫌いだったんです。高校は私服だったんで東京には服を買いにはよく出てたんですけど、予備校行くのにわざわざ東京に通いたくなかった。生理的にダメというか、東京があまり好きじゃなかった。大学も本当は東京ではなく、関西の大学に進みたかったんです。横浜で生まれて、3歳から深谷で過ごしてきたので、大学4年間は関西で過ごしてみたいなと考えていたんですけどね。
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「生活に根づいた女性の美しさを撮りたかっ
た」という入江監督。女優陣の魅力を独特の
長回しで引き出している。
――ニート男の切ない叫びが耳にこだました『SR1』から一転して、『SR2』は女性ラッパーたちが主人公。 入江 『SR1』はあの1作で完結したものなので、『SR1』に登場したIKKU(駒木根隆介)たちの後日談にはしたくなかったんです。まったく別のものにしたいなと。それで、まだ女性ラッパーを主人公にした映画は誰も作っていないなと気づいたんです。『Sex and the City』ってありますよね? ボクはほとんど観てないんですけど(笑)。洗練された都会の女性たちがカツカツカツとハイヒールの音を響かせながら並んで歩くあのイメージを、北関東を舞台に置き換えてできないかと考えたんです。ハイヒールで砂をジャリジャリ言わせながら女たちが並ん歩いてくるイメージが最初に浮かんだんです(笑)。 ――『SR1』でも、みひろが東京に対して複雑な思いを持つ女性として出てきましたが、『SR2』の女性たちには実在のモデルがいるんでしょうか? 入江 いえ、取材ですね。mixiをやっていたので、女性からの失敗談や恥ずかしい体験を募集したんです。その頃は女性誌もけっこう読みました。具体的にそのまま映画のエピソードに使ったわけじゃないんですけど、「浮気相手とエッチしてる最中に、彼が来た」とか集まったネタの中からローカルならではのものを拾っていきました。でも取材しているうちに、最終的には失敗談って男も女も変わんねぇなぁと思いましたけど(笑)。ネタというよりは、そういうエピソードを集めていくことで、キャラクターが出来てくればいいなと考えたんです。 ――取材を進めながら、映画化の手応えはどのように感じたんでしょうか? 入江 もちろん最初から映画化するつもりでいたんですけど、いちばん悩んだのは、女の子にラップで何を歌わせるかということでした。男だとどうしても夢だとかメイクマネーだとかビッグになってやるぜみたいなことを考えるし、実際にボクも以前はそんなことを考えていました。でも20代で働いている女性はもっと現実的ですよね。結婚や出産という問題もある。『SR1』もそうですけど、ボクが「こういうラップをやりたい」と大まかな歌詞を書いて、ラップ監修の友人に見てもらって直してもらうというスタイルで作っているんですが、今回はその友人と悩みながらのラップ作りでした。ラップはやはり『SR』シリーズの肝。台詞では言えないことをラップにして言うというのが一番大事な部分ですから。ラップがある程度できたとき、「あっ、映画が見えてきた!」と思いましたね。
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『人の善意を骨の髄まで吸い尽くす女』(09)
で注目された山田真歩が主演。実家暮らしの
アユム(山田真歩)は高校時代の輝きを取り
戻そうと、女性ラップグループ
「B-hack」を再結成する。
――女性キャストたちは、あえてルックス的にイマイチな子たちをオーディションで選んでますよね? 入江 イマイチというと彼女たちに申し訳ないです(苦笑)。 ――失礼しました! ちょっぴり垢抜けない子たちですね。 入江 そうですね、"グンマ感"のある子たち(笑)。オーディションには美人な子も来てましたけど、群馬を舞台にした作品なんで垢抜けた子じゃリアリティーが出ませんから。まぁ、グンマ感があるという理由で選ばれて、彼女たちはうれしいかどうか分かりませんけど。でも、"生活に根づいた美しさ"ってあるじゃないですか。その部分を出したかったんです。他の監督の映画でも最初は微妙だなぁと思っていた女の子が段々とかわいく思えてくる映画がボクは好きなんです。『SR1』のみひろも最初はダサい服装なんですけど、最後はかっこよく見えるようにしていますしね。 ■タケダ先輩の伝説ライブとエンディングは追加撮影 ――『SR1』がヒットしたことで、『SR2』の製作環境はずいぶん変わりましたか? 入江 製作体制という点では、基本的にほとんど変わってないですね。『SR1』の撮影初日はボクが録音マイクを持ったりしてましたけど、『SR2』はスタッフの人数が2~3人増えたぐらいです。ほとんどのスタッフが半分アマチュアです。ただ『SR1』のときは撮影場所を借りるのに、深谷市のフィルムコミッションに脚本を見せたところ、「こんな地元をバカにした作品に協力できない」と言われたんです。結局、その人は完成した『SR1』を観て泣いてましたけど(笑)。でも、やっぱり脚本だけでは一般の人には理解しづらいし、ラップの歌詞だけ読むと地元をバカにしてるとしか思えないでしょうし、登場人物はどんどん地元を離れて東京に出ていきますしね。そういう意味では『SR1』が完成していたのは大きかった。『SR1』のときのような反対には遭いませんでしたね。クライマックスシーンの法事に出席しているオジサンたちはみんな地元の人たちなんです。 ――『SR1』のラストは奇跡のような感動的シーンでした。『SR2』でも同じように長回しでのラップバトルが繰り広げられますが、よくぞ思い切って挑みましたね。まさか2度目の奇跡が起きるとは......。
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米国の大ヒットドラマ『Sex and the City』
を意識した「B-hack」のメンバー集合
シーン。NYにはない群馬女の生き様をお見せ
します。
入江 『SR2』は、『男はつらいよ』(69~95)、『トラック野郎』(75~79)、『釣りバカ日誌』(88~09)シリーズみたいに前作を踏襲したかったので、『SR2』のラストも最初からラップで長回しと決めてました。でも、『SR1』に比べると登場人物がかなり増えてますから、撮影にはずいぶん時間がかかりました。10分ほどの長回しシーンですが、10回くらい撮り直しましたね。安藤サクラが途中5分くらい経ってから加わるんですが、これまで映画の撮影で緊張したことが一度もないと話すくらい度胸のある彼女が「初めて足が震えた」と言っていましたね。10回も撮り直すと、最後のほうはかなりのプレッシャーだったみたいです。プロデューサーには「撮り切れないと思った」と撮影が終わってから言われました(苦笑)。 ――『SR1』のホロ苦い終わり方と違って、『SR2』は苦さの中にもちょっとした前向きさが感じられるエンディングですね。 入江 多分、エンドロール部分に映像を加えたからだと思うんです。少しだけ前作と変えたいなと思い、撮影が終わってからエンドロール部分のラストシーンを追加で撮影したんです。タケダ先輩の伝説のライブシーンもそうです。埼玉と群馬の県境の河川敷でエキストラを集めて雨を降らせて一度撮ったんですけど、編集していて絵がどうも足りなくて、撮影から2~3カ月経った11月の多摩川に、エキストラのみなさんにもう一度半袖姿で集まってもらいました。 ――予算の限られた自主制作で、追加撮影は大変じゃないですか。 入江 でも、普通はできないことをやるのが自主制作の良さだし、こういう小規模の映画の良いところだと思うんです。メジャー作品ではできないことですよね。商業映画のプロデューサーだったら「これはちょっと」と言われるようなことでも、『SR』シリーズは自分が面白いと思ったことはドンドンやろうという意識なんです。 ■入江監督の今、そしてこれからのこと ――『SR3』の企画を進めていたところ、『劇場版 神聖かまってちゃん ロックンロールが鳴り止まないっ』を先に撮ることになったわけですか? 入江 そうです。プロデューサーから「神聖かまってちゃんで映画できない?」と言われて、まぁ『SR3』は別に遅れても問題はないので『劇場版 神聖かまってちゃん』の脚本を書き始めたんです。でも昨年の春から脚本を書き始めたんですけど、予算が限られていたこともあり、「この内容では決められた日数内で撮り切れないよ」と脚本を19稿くらいまで書き直す作業が続きましたね。
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女性キャストは合宿所、スタッフは入江監督
の実家に泊まりながら、群馬&埼玉で撮影。
入江監督が用意したラップをキャストが撮影
ギリギリまで自己流に手直しする作業が続いた。
――『劇場版 神聖かまってちゃん』は製作委員会方式で作られましたが、その点は問題なかった? 入江 プロデューサーが6人いて、それぞれやりたいことが少しずつ違ったりはしました。でも、全員がかまってちゃん好きだったので一体感があり、別にその点は大丈夫でしたね。ただ製作委員会方式といっても、低予算で作っていたので撮影日数が10日間と限られていたのがキツかった(苦笑)。 ――入江監督は現在もロングラン上映中の『劇場版 神聖かまってちゃん』の舞台あいさつにも精力的に参加していますが、その一方で入江監督が2010年5月23日のブログで書いた記事「なぜか東京を去る理由」(http://blog.livedoor.jp/norainufilm/archives/51672315.html)が大きな反響を呼びました。自分の作品が評価されて各地で劇場公開され、取材や舞台あいさつにマメに対応すればするほど、自分の仕事ができなくなり生活が苦しくなるというジレンマ。その後、多少なりとも状況に変化はありましたか? 入江 う~ん、そんなに反響がありましたか? あの頃、単純に自分が映画の宣伝に追われて仕事をしてなかったってことなんですよね(苦笑)。ただ、自分と同じようにインディペンデント映画を作っている若い監督たちに「自主映画を劇場公開すると、こんなことも起きるよ」という事実を共有したかったんです。でも若い監督たちは自分の作品を作るので精一杯なんで、特にボクの記事に対する反応はなかったですね。ボク自身は『SR2』を完成させた後、『SR1』を観てくれたプロデューサーからオファーをもらい、WOWOWのドラマ『同期』の演出をしました。今年に入って、AKB48のユニットnot yetのPVや、フジテレビ系で放映されたドラマ『ブルータスの心臓』を撮っています。でも、映画業界そのものは『SR』シリーズを作り始めた頃と全然変わってないと思いますね。 ――入江監督個人の経済状態を訴えたわけじゃなく、インディペンデント映画シーンの現状について一石を投じたかったわけですよね。 入江 そうです。自主制作で映画を作って、それが都内で単館上映されるだけでもすごくうれしいんです。このように取材してもらえることも自主映画だとなかなかないし、舞台あいさつにも積極的に参加するわけです。でも地方の劇場へ舞台あいさつに出掛けると、劇場側は交通費は出してくれますけど、その日1日は仕事を休むことになる。パブリシティーに協力すればするほど仕事ができなくなる。映画を作り、劇場公開する環境がどうにか今より少しでも好転しないかと思います。自主映画が単館で上映されるだけでも大変ですが、それを全国公開にまで持っていき、製作費をペイするのは容易なことではありませんから。 ――具体的な解決案は考えられるものでしょうか? 入江 いや、それは分かりません。製作者、それに配給、宣伝、劇場......と、それぞれがそれぞれの立場でしっかり考えてもらうしかないですね。でも各地の映画館を回っていて、支配人の方たちと話していると参考になります。特に『実録・連合赤軍 あさま山荘への道程』(08)、『キャタピラー』(10)をヒットさせた若松孝二監督の話はいろいろと聞くので、すごく勉強になりますね。若松監督は自分のやりたい企画はどうすれば成立するか常に考えている人。自分で製作するだけでなく、自分で配給までやっていますよね。ボクも若い監督から「自主映画を劇場で掛けたい」と相談されたら、自分が『SR』シリーズで学んだことは惜しみなく伝えたいと思っています。 ――入江監督も若松監督のように自主制作を続けていく? 入江 自主制作でなく、製作委員会方式でもいいんですけど、制約なしで作れる、自分の原点に戻れる場所は作っておきたいです。スティーヴン・スピルバーグ監督も自分で会社「ドリームワークス」を立ち上げて映画を作っているので、あれも一種の自主制作ですよね。ジェームズ・キャメロン監督の『アバター』(09)もそう。時間と手間を掛けた壮大な自主映画のモデルが日本でも実現するといいなとは思いますね。 ――『SR』シリーズは全都道府県を制覇する構想もあるんですよね。 入江 はい。でも、よく考えたら、47都道府県を回り切る前に自分が死んじゃうなと(笑)。1年に1本ペースでも間に合わない。まぁ、夢としては短編でもいいから実現させたいですね。各地の映画館に舞台あいさつに行く際も、リサーチを兼ねて地元の名物を食べたり、現地の人の話を聞いたりしてるんです。映画に結びつくかどうかは分かりません。全都道府県巡りは、ほんと夢のような話ですから。 ――最後に、『SR2』についてひと言お願いします! 入江 パート2といっても前作を観てなくても楽しめるようになっています。"サイタマ"や"ラッパー"というキーワードに抵抗を持たずに、まず気軽に観てほしいですね。『Sex and the City』の北関東版を狙ったので、ぜひ女性の方に観てもらいたいです。最初は『Sex and GUNMA』というタイトルも考えたんですけど、さすがにこれじゃお客さんが来ないだろうと思って自分でダメ出ししました(笑)。でも、女性の本音満載という点では『Sex and the City』にも全然負けてないと思いますよ。 (取材・文=長野辰次) 『SRサイタマノラッパー2 女子ラッパー☆傷だらけのライム』 監督・脚本/入江悠 音楽/岩崎太整 ラップ指導/上鈴木伯周、上鈴木タカヒロ 出演/山田真歩、安藤サクラ、桜井ふみ、増田久美子、加藤真弓、駒木根隆介、水澤紳吾、岩松了 発売・販売元/アミューズソフト 税込価格/3,990円 6月24日(金)よりDVDリリース <http://sr-movie.com> ●いりえ・ゆう 1979年神奈川県生まれ、3歳から埼玉県深谷市で育つ。日本大学芸術学部映画学科卒業。SFロードムービー『ジャポニカ・ウィルス』(06)で長編監督デビュー。『SR サイタマノラッパー』(09)はゆうばり国際ファンタスティック映画祭2009オフシアター・コンペティション部門グランプリ受賞。さらに韓国プチョン国際ファンタスティック映画祭で最優秀アジア映画賞、第50回日本映画監督協会新人賞受賞。『SR』北関東シリーズ第2弾『SRサイタマノラッパー2 女子ラッパー☆傷だらけのライム』(10)に続いて、『劇場版 神聖かまってちゃん ロックンロールが鳴り止まないっ』も全国各地でロングラン上映を続けている。2011年にはWOWOWでドラマW『同期』(8月5日DVDリリース)、フジテレビ系で東野圭吾原作のミステリー『ブルータスの心臓』の演出を務めた。AKB48の新ユニット「Not yet」のシングル「週末Not yet」のPVの演出も担当。
SRサイタマノラッパー2女子ラッパー☆傷だらけのライム SATCに共感できなかった方へ。 amazon_associate_logo.jpg
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モデルに告白という"禊"を求める「GINGER」は再生工場だった?

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「GINGER」(幻冬舎)2011年8月号

 なんとなく文学"風"な文章と、香里奈の冒頭連載を見た瞬間に気づきます。ああ、これはキャピ感と軽薄さが同居する「AneCan」(小学館)とは、全くの別モノの「GINGER」(幻冬舎)なのだと......。8月号の表紙にはSHIHOが初登場。妙齢モデルとしては梨花の陰に隠れてしまった感がありますが、梨花と同じくSHIHOもご懐妊されたそう。かつて流産した辛い経験や、仕事のオファーが減ったり、人間不信に陥ったりしたらしい20代後半の苦悩を告白するインタビューは「AneCan」と比べることが失礼なほどディープ。「浮ついた他のOL雑誌とは違って、偏差値高い雑誌なんデス!」とでも言いたげな鼻息を感じますが、SHIHOの告白内容自体、梨花がブログで明かした過去と同じじゃないですかね?

「ワイドショーの数字も落ちてきた」沢尻エリカ 初の"全脱ぎ映画"に意欲!?

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もう脱ぐっきゃないよね!
「『パッチギ!』を見てイイと思ったし、才能があるから周りが騒ぐ。彼女にやる気があるなら一緒にやりたい」  こう語ったのは先のベルリン国際映画祭で高評価され、寺島しのぶが最優秀女優賞を獲得した『キャタピラー』の若松孝二監督だ。  関係者によると、若松監督は次回作で三島由紀夫を刺した右翼青年を題材にした昭和モノを撮るプランがあったが、沢尻主演作への想いが強くなり、船戸与一原作のハードボイルド・サスペンス『海燕ホテル・ブルー』をオファーしたのだという。  同作品は、刑期を終えた男性が神秘的な女に運命を狂わされてゆく様を、性と暴力で色濃く描いたもの。明らかに"ヌードあり"になる映画で、沢尻に届けられたのは"初脱ぎ映画"のオファーとなる。  ここのところの沢尻は離婚するしないのドタバタ劇が聞こえてくるばかりで、物好きなマスコミが右往左往して彼女を追っ掛けている。それも最近は食傷気味で、あるワイドショー番組のディレクターも「数字(視聴率)が落ちてきた」と話している。そのせいかエイベックスとの業務提携ですら、あまり大きく取り上げられなかった。  本業で活躍しなければ、ゴシップだけで食いつなげるほど芸能界は甘くはないということだが、それを自覚しているのか、前出関係者によると「沢尻自身は"非常に興味があります"と前向きな返事をしてきた」というのだ。  セミヌード広告に"ハミ尻"ダンスと露出に抵抗がないのか、沢尻本人がフルヌード解禁に意欲的となれば、離婚騒動にうんざりの世間も振り向かずにはいられない。しかし、ここにきて大きな壁があると同関係者は話す。 「事務所とスポンサーが猛反対しているんです」  スポンサーというのは、沢尻を全面的にバックアップするたかの友梨のことだろう。 「特にそのスポンサーの方はまだ契約が残っているので、いろいろと制約があります。もし出演できるとすると契約終了後になりますが、こちらにも待てる時間に限界がありますからね」(同関係者)  一説には、自己主張の強い沢尻が、こうした事務所やスポンサーのコントロールに反発を強めているとも言われる。過激作品に意欲を燃やす沢尻と、彼女の売り出しに慎重な周囲。何かと揉めごとが多い沢尻だけに、この対立がまたゴシップの火種にならなければよいが......。 (文=鈴木雅久)
キャタピラー お手本にしなよ。 amazon_associate_logo.jpg
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「とにかく既存のファミコンの音を壊したかった」影山雅司"音のサンソフト"を支えた男

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 シンプルだけど無限の可能性に満ちていたレトロゲーム。  「一日一時間!」というお母さんの監視の目をかいくぐり、大冒険を繰り広げた僕らの傍らにはいつもゲームミュージックの存在があった!  そんなレトロゲームのサウンドを、21世紀に蘇らせようと今年から活動をスタートさせたレーベルが「クラリスディスク」だ。  同レーベルは、『アトランチスの謎』『東海道五十三次』『リップルアイランド』など、一度プレーしたら忘れられないサンソフト製ファミコンソフトのゲームミュージックを、何と200曲以上も収録した『Rom Cassette In SUNSOFT』を6月29日にリリースする。  そこで、今回から3回にわたってサンソフトに縁の深い人物へのインタビューを通じて、テレビゲームが熱かったあの時代を振り返ってみたいと思う。 ■「ゲームミュージックのおかげで、本当に必要な音が分かるようになった」  「音のサンソフト」とレトロゲームファンの間では言われる程、サウンドに対してこだわりを見せていたサンソフト。そんな同社のゲームミュージックの中でも、とりわけ高い評価を得ているのが、サンソフト最後のファミコンソフト『ギミック!』だ。  すでにスーパーファミコンやメガドライブが登場し、16ビットマシンの時代に移行しつつあった1992年。そんな時代に8ビットマシンのファミコンソフトとして、『ギミック!』は市場に登場。ポップなグラフィックと、やりごたえが十分すぎてクリアすらままならない程の高難易度で一部のゲームファンの間で話題になりつつも、残念ながらヒットには恵まれなかった不遇の名作アクションゲームである。そんな『ギミック!』は、音に並々ならぬこだわりを見せるサンソフトが独自に開発したチップをファミコンカセットに搭載。ハードの限界を超えたサウンドを実現した意欲作だ。  ジャズ、フュージョンテイストな、およそファミコンらしからぬサウンドで、今もゲームミュージックファンから支持を受ける本作のBGMを手掛けたのは、影山雅司氏。80年代末から90年代半ばにかけて多くのゲームミュージックを手掛け、およそ1000曲以上を発表した名コンポーザーである。 「たまたまサンソフト社内にMacに強いプログラマーがいてね。最初は一つ一つ教えてもらいながら作曲していたんだ」  そう影山氏は、よくライブを聴きに行くというジャズハウス「お茶の水ナル」にて、当時を懐かしむように語った。元々ジャズバンドなどでサックスを演奏していた彼は、ほとんどゲームカルチャーに接することなくゲームミュージックの世界に足を踏み入れたそうだ。 「当時のゲームミュージックは、ほとんどアルペジオでできている物ばかりだったんだよ。だから、これだけじゃあつまらないだろうって思ったんだよね」  ゲームミュージックの世界に入って、彼はまずこう感じたそうだ。そこでまず影山氏が挑戦したのは、「少ない音数で、いかに普通の音楽を作るか」というシンプルにしてハードルの高い命題であった。 「当時は同時に使える音が4つくらいだからとにかく音数との戦いだった。音色も(ROMの)メモリーがそんなにないからたくさんは使えない。だからパズルのように音楽を考えていた。和音って4つの音が出ないとかっこいいサウンドが出ないんだけど、そうすると後は音を鳴らす事ができない。だから2音だけでコードを表現してみたり......。とにかく色々と勉強になったよ。ゲームミュージックをやったおかげで、本当に必要な音っていうのが分かるようになった」  決して恵まれているとは言えない、制限された環境での楽曲制作。通常なら文句の一つもこぼしたくなるところだろうが、彼はこれを逆手にとり印象的なメロディ、当時の他のゲームではあまり耳にすることのないような複雑な構成の楽曲を次々と生み出していった。 「とにかく既存のファミコンの音を壊したかったんだ。一般的に思われている『これがファミコンの音だ』っていうものから、もっとレベルを上げたかった。実験場だったね。いかに少ない音数でかっこいい音楽を作るかって追求できた場だったよ。そして一番大きかったのは、当時の製作スタッフが皆音楽好きだったってこと。テクノやミニマルミュージックに詳しいデザイナー、クラシックに精通しているプログラマーなど本当に面白い人達がいたんだ。音楽以外にもたくさんの刺激をもらったし、影響を受けたよ。彼らに出逢えなければ自由にゲームミュージックを追求することは不可能だったと思う。機会があれば、もう一度彼らと仕事したいな」  サンソフトで音楽制作に没頭していた80年代から90年代は、ミュージシャン影山氏にとってかけがえのない時期だったそうだ。 ■「『ギミック!』は、俺にとってゲームミュージックの集大成なんだ」  それにしても『ギミック!』のサウンドトラックのクオリティの高さは、発表されて20年近く経過した今日でも全く色あせることはない。その理由はどこにあるのだろうか。そう尋ねた時、影山氏はとあるファンとのエピソードを語り始めた。 「一度、とある学校の先生が『弁慶外伝』(1989年に発売されたPCエンジン用RPG)のテーマ曲を、吹奏楽部で演奏したいから譜面を送ってくれって手紙をくれたことがあって、その時に「これはやばい。真面目に仕事をしないといけないな」と改めて思い直したの。「次世代の子供にいい音楽を聴いてもらわなければ」って。だってファミコンをやっている子供たちにとって、ゲームミュージックが初めの音楽体験になるかもしれないじゃない。そこから音楽自体に興味を持ってもらいたかったんだよね。そういう気持ちで最初から作った『ギミック!』は、俺にとってゲームミュージックの集大成なんだ」  その言葉を裏付けるように、『ギミック!』で使用されたゲームミュージックはフュージョン風なオシャレなサウンドから、聴いているだけでも心が躍るようなポップス。重低音をきかせたアシッドな曲。浮遊感たっぷりなファンタジーな曲。ドラマティックなハードロック風な曲。映画主題歌のような、美しいメロディがキラリと光るエンディングテーマ。果ては影山氏がノリノリでサックスをプレーしている姿が想像できるような、アドリブパートを盛り込んだ楽曲など、様々な方向性のサウンドがいずれも高いクオリティでまとめ上げられている。 「『ギミック!』のBGMにはアドリブが入っているんだけど、それってつまりジャズやフュージョンでやっていることなんだよ。でもそういう音楽って一般の人はあまり聴かないし、聴く機会がない。だから、あえてそういう要素を盛り込んだんだ。歌謡曲とか売れてる曲はどこに行っても聴くことができる。でもジャズとかフュージョンなんてのはなかなか聴く機会がないから、自分の曲の中にそのエッセンスを入れたのかもしれない」
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現在は写真家として活動する影山氏。
上/去年の4~10月まで銀座4丁目
交差点リコー三愛ビル、リングキューブ
の袖看板に採用されていた作品。下/
ドン・フリードマン。影山氏はここ数年、
国内外のジャズ・ミュージシャンを中心
に撮影しているそうだ。
 ミュージシャンとしての使命感とプライドによって紡がれた楽曲の数々は、当時ゲームをプレーした子供たちの心にしっかりと届き、今もなおゲームミュージックファンの間で高い評価を受けている。  そんな影山氏は1990年代後半に入ると作曲活動から身を引き、今はフォトグラファーに転身。国内外のジャズミュージシャンのライブフォトを多く手掛ける一方、2010年には銀座4丁目交差点にあるリコー三愛ビル、リングキューブ袖看板に作品が展示されるなど、気鋭のフォトグラファーとして活躍している。  なぜ彼はサックスからカメラに持ち替えるようになったのだろうか。そう尋ねられた影山氏は、ある人物の名を挙げた。 「『ギミック!』のプログラムやグラフィックを作った酒井智巳君が何でもできる人でね。彼が写真を初めてすぐに賞を取ったのを見て、あいつにできるなら......ってライバル心を出したのが始まり。(苦笑)。彼のモノクロ写真を見なければ写真をやってみようなんて思わなかったかも。それまで全然興味なかったから(笑)」  影山氏が親友であり、ライバルであり、そして尊敬する人物として挙げた酒井氏こそ、8ビットマシン全盛期のサンソフトを支えた名プログラマーである。 「俺、酒井君にものすごく影響を受けたんだよ」  影山氏をしてこう言わせる酒井智巳とはどんな人物なのだろうか。そして、彼がサンソフトで活躍した80年代から90年代はゲーム開発者にとってどんな時代だったのだろうか。次回は『ギミック!』を生んだもう一人の人物・酒井智巳氏に当時のエピソードを伺ってみよう。 【取材場所】ジャズハウス「NARU」お茶の水店 http://www.jazz-naru.com/ 国内外一流ジャズメンが毎日出演、エキサイトなライブが聴けるジャズクラブの老舗。 11:00~17:00まではランチ、カフェとしても営業しています。 ・影山雅司氏へのメッセージはこちらまで the845@excite.co.jp
Rom Cassette Disc In SUNSOFT(初回限定CD付3枚組) [Limited Edition] ●サントラ初収録音源+19タイトルの大ボリューム3枚組! 名曲が多く存在する「サンソフト」を代表する19タイトルからOP、ED曲はもちろん、名曲、名場面BGM、ボス戦BGMなどこれまでにないラインナップを実装した豪華版、しかも特大ボリュームの2枚組!『ギミック!』ももちろん収録! なんとサウンドテストでも聴くことのできなかった曲も完全収録しています。さらに毎月抽選でもらえた「お楽しみプレゼント」賞品のカセットテープに収録されたシンセサイザーアレンジ曲も完全収録した特典CDも付属。 今や貴重となったレトロゲームの名曲の数々をご堪能ください! amazon_associate_logo.jpg
ディスク:1 1. スーパーアラビアン 2. ルート16ターボ 3. いっき 4. アトランチスの謎 5. 東海道五十三次 6. マドゥーラの翼 7. 天下の御意見番 水戸黄門 8. 上海 9. リップルアイランド 10. 超惑星戦記メタファイト 11. マハラジャ 12. バットマン ディスク:2 1. ラフワールド 2. なんてったって!! ベースボール 3. グレムリン2 新・種・誕・生 4. へべれけ 5. バトルフォーミュラ 6. ダイナマイトバットマン 7. ギミック! ディスク:3 1. マドゥーラの翼(MUSIC BY ATOMIC WAVE、テープ音源) 2. デッドゾーン(MUSIC BY ATOMIC WAVE、テープ音源)

「あの約束覚えてますか?」亀梨和也と大野智の10年越しの約束

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大ちゃんと気が合うなんて意外!

 以前お伝えした「大野智が亀梨和也にイライラ爆発」事件。亀梨に「イラストを描いてほしい」と依頼された大野が絵を仕上げて連絡をしたところ、亀梨からなかなか折り返しの連絡がなくヤキモキしていた......という出来事なのだが、気になるその後の展開をラジオ『亀梨和也のKス by Kス』(ニッポン放送)にて亀梨自身が報告。イラストを描いてもらった経緯や、「すごく立派な絵で、超感動しました!」という作品の詳細についても話してくれた。