月別アーカイブ: 2011年6月
「俳優は自分の意志で汗を止められる!?」NHK有働アナの"脇汗問題"、専門家を直撃!

NHK 『あさイチ』番組公式サイトより
「同じ女性として平気で脇汗を見せているのが信じられません。テレビ人として見苦しいです」
視聴者からの「脇汗」に関する苦情FAXを自ら番組で読み上げ、話題となったNHK『あさイチ』の有働由美子アナウンサー。
本人は「汗は誰でもかくので、恥ずかしいものではないと思っていた」と平然と語っていたが、その後も、NHKは脇汗を積極的にウリにするつもりなのか、6月7日にはわざわざ「有働納得 ワキ汗に悩まない秘策」と題して、脇汗特集を組むほどの貪欲ぶりである。
ところで、有働アナだけでなく、実は「女子アナ」という職業の人たちの脇汗を見る機会は、昔から少なくない。週刊誌やネットでも、大江麻理子、葉山エレーヌ、青木裕子などなど、多数の名前が挙がっている。
もちろんスタジオの暑さなども原因しているのだろうけれど、それだけなのか。
不思議なのは、その一方で、脇汗を含め、汗を垂らしている様子をあまり見掛けないのが、女優・俳優業の人たちだ。一体どういう違いなのか。ワキガ・体臭・多汗症治療でおなじみの五味クリニック・五味常明院長に聞いた。
「脇汗は、周りに気を使っているとき、緊張しているときに、出てきます。脇汗をかきやすい人は、まじめで良い人。例えば、犬や猫の前で、緊張して脇汗をかくことはないでしょう? 一人のときも、脇汗はかかないでしょう? 脇汗をかきやすいのは、周りの存在を無視できない優しい人。番組を見ていてよく分かりますが、有働アナも、非常に周りに気を使う優しい人だと思いますよ」
その一方で、俳優さんは脇汗を含め、あまり汗をかかない。それどころか、自分の意志で汗を止められる......などという話も時々聞くが。
「俳優さんも、舞台に出る前は『緊張性発汗』といって、精神的な汗、手汗などをかきますよね。でも、いざ本番になると、汗がピタリと止まるといいます。集中しているときには、汗が止まるからです」
俳優(女優)と女子アナ、いずれも人前に出る仕事でありながら、汗のかき方には、メンタル面での違いがあるのだという。
「俳優は、自分の世界に入って集中すれば、観客を忘れてしまいます。その場所に集中するので、汗をかかないんです。でも、アナウンサーは、常に周りに気を使う職業ですよね。そのためアナウンサーには脇汗をかく人が非常に多く、ほかに、営業の人などにも多いです」
動物の中で、最も汗をかくのが「人間」。脳が進化しているからこそ、職業や性格によっても、汗のかき方には不思議な違いがあるようだ。
「オレ、安室さんに合わせますよ」と言い放った山Pに安室奈美恵ブチ切れ

「ジャニーズ仕込みのダンスをなめ
んなよっ!」
東日本大震災発生後、いち早く関西方面に交際が報じられた外国人の彼女らと "避難"、その後はバカンスで石垣島を訪れたことが次々と発覚したNEWSの山下智久。山下は4月に発売された安室奈美恵のコラボレーションアルバム『Checkmate!』(エイベックス)に参加し、ジャニーズ事務所所属のタレントとしては初めて安室と共演した。
AKB48の新メンバー・江口愛実 やはり「アイスの実」タイアップのCG合成か

選抜総選挙の興奮冷めやらぬAKB48が新たな一手を繰り出した。現在12期生まで在籍するAKB48に新たに12.5期生として江口愛実なるメンバーが加入し、6月13日発売の「週刊プレイボーイ」(集英社)で表紙デビューを果たしたのだ。
「『週プレ』は6月7日発売号の次号予告でAKB48の独占スクープの掲載を発表。メンバーの卒業発表かともウワサされる中、判明したのは新メンバーの加入でした。秋元康総合プロデューサーをして『彼女こそ究極だ!』と言わしめた江口が表紙と巻頭6ページぶち抜きで掲載。6月11日にはネット上に画像が流出し、江口のあまりの美しさに騒然。インタビューも掲載され、『うまく踊れない自分に対して"悔しい!"って思ったりします』という新加入したAKB48メンバーらしい初々しいコメントもありました」(週刊誌記者)
実は、AKB48の姉妹グループ・NMB48の2期生のオーディションを行い、その模様に密着した番組『スター姫さがし太郎』(テレビ東京系)の5月28日放送分で、秋元氏が「SKE48で松井珠理奈を見たときのような衝撃」と語る新メンバーの存在が判明。顔や容姿は明かされぬまま、その言葉だけが先行し、ファンの間では「そのメンバーが江口で、NMB48からAKB48に移籍させたのでは?」という憶測まで飛び交った。そんな中、6月13日に「週プレ」の表紙が続き、江崎グリコ「アイスの実」の広告に江口が起用されたことが判明。渋谷駅に広告が掲載されたほか、アイスの実の特設サイトに江口のプロフィールなどが掲載された。
だが、この江口に対してネットの掲示板などでは「顔が不自然すぎる」「合成写真では?」という疑問が相次いで書き込まれ、前田敦子の目や板野友美の鼻、篠田麻里子の口、大島優子の髪形と江口との比較画像がアップロードされるなど、大きな騒ぎになった。
「アイスの実」特設サイトには江口のオーディション時の応募用紙とされる画像も掲載され、「AKB48のみなさんの良いところを少しずつ盗んで、今までにない新しいアイドル☆を目指します!!!」と記述されており、またAKB48・菊地あやかが14日付のブログで「ついに噂の人が完成したんだねっ」「私も撮影したんですが、果たして私の顔のパーツいつ使われるのでしょうか(笑)」と書き込むなど(現在は削除)、"CG疑惑"に拍車がかかっていた。そんな江口について、ある出版関係者が耳打ちする。
「まぁ、ネットでのウワサ通りですよ。一体いくらの金が動いたのかは知りませんが、AKB48、江崎グリコ、集英社による大規模な広告展開ということです。『週プレ』は来週にもネタばらしをするようですが、エープリルフールでもないのにこんなネタを打ってしまえば、ファンや一般読者からの反感も大きいでしょう。それにしても、あのインタビュー記事は誰が書いたんでしょうね(笑)」
まずは「週プレ」の"言い訳Maybe"に注目したい。
泣けるAKB48メンバーヒストリー 少女たちの汗と涙の軌跡 売り切れ店続出中。
いしだあゆみの"奇行"が浮き彫りにする、現代日本の暗部

「週刊女性」6月28日号(主婦と生
活社)
下世話、醜聞、スキャンダル――。長く女性の"欲望"に応えてきた女性週刊誌を、伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」の元デスク神林広恵が、ぶった斬る!
第79回(6/9~6/14発売号より)
女優・赤木春恵を久々にテレビで見た。87歳。以前よりかなり老け込んだ印象だったが、それでもさすがは女優、一般人よりはかなり若い。今夏明治座の公演で赤木は舞台から引退するとワイドショーなどは伝えていた。この報道で初めて、赤木と森光子が親友だと知った。森光子は91歳、赤木より4つも年上だ。そうとは見えない。森の方が圧倒的に若い印象だし現役感がある。赤木を見て、あらためて森光子の底の見えない恐ろしさを感じた。
竹内結子、また共演者と交際の噂 離婚で本当に許せなかった女優は……

※画像:『竹内結子オフィシャルカレンダー』/SDP
【メンズサイゾーより】
芸能取材歴30年以上、タブー知らずのベテランジャーナリストが、芸能界の裏側に横たわるオトコとオンナの深い業を掘り起こします。
堺雅人と竹内結子の交際が噂されているが、昨年1月に二人が共演した映画『ゴールデンスランバー』を見た時から、筆者は交際に発展すると予感していた。というのも、これまでの竹内の男性遍歴は非常に分かりやすく、共演者絡みが多かったからだ。
1999年に、竹内はNHK連続小説『あすか』のヒロインに抜てきされて注目を浴びたが、共演者の藤木直人ではなく、藤木のマネジャーで18歳年上の男性との"不倫同棲"が発覚。所属のスターダストプロモーションを慌てさせた。そのマネジャーと破局後、TBSドラマ『白い影』で共演した上川隆也とバリ旅行が発覚。その後、竹内のマンションから上川が朝帰りする現場を撮られて、熱愛と騒がれた。しかし、上川とも破局。破局した年には、フジテレビの『ランチの女王』で共演した堤真一と食事デートが目撃されたが、熱愛には発展しなかった。
その後、映画『いま、会いにゆきます』(2004年)で共演した中村獅童と"できちゃった婚"して、長男が誕生したが、06年7月に獅童が起こした酒気帯び運転がキッカケで浮気がばれ、"泥沼離婚騒動"に発展。不倫相手として名前が挙がったのが......
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セクハラ対策をしているうちに、先輩のやらしい手が私のカラダを熱くする!!
【作品名】『セクハラ・オフィス 脅されて濡らされて』 【作者】森智世乃
【作品紹介】 秘書2年目の私、ゆう。部長のセクハラ対策で、大好きな主任とヒミツの特訓中★後ろから胸をもまれて、パンツの中に手が......。「いやらしいな」なんて、主任だから○○しちゃうのに!
【サイゾーウーマンリコメンド】 この作品の一番の見所は、主人公の口元です。あまりの気持ち良さに何度かヨダレを垂らしちゃっています。うーん、本能むき出しになると、人間ってこういう姿になるんだな~と俯瞰してみます。さあ、アナタもヨダレが垂れちゃうようなセックスをしましょう! レッツ、ヨダレ♪
【震災3カ月】「津波の恐怖は一生忘れない」津波被害の岩手県・陸前高田市 現地レポ(2)

眼下を走る国道とは約8mの高低差があるが、津波は「すぐ足元まできた」。
かつて家屋が建ち並んでいた場所には今、スクラップになった自動車が積まれている。
岩手県陸前高田市に住む秋山博一さん(仮名・46歳)は、3月11日の大震災以降、4月11日、5月11日という"節目"に、当時を思い出して不安感に襲われたという。
「夢に見るとかいう話はよく聞くけど、自分の場合は昼間、普通に生活をしていて急に不安になったりした」
精神科医の香山リカ氏は、震災から1カ月が経過したころ、こうした心理状態について毎日新聞の連載「ココロの万華鏡」で次のように書いている。
「1カ月前のあの日のことが生々しく思い出され、恐怖、悲しみが再び襲ってきた、という人もいるのではないだろうか(中略)。大きなできごとから1週間、1カ月、1年など節目節目のときに、感情が激しく揺れてしまう。これは、精神医学の世界で『記念日反応』と呼ばれる現象で、それ自体は異常でも病気でもない」
「記念日反応」とは一般にPTSDにおける反応のひとつとされ、家族や大切に思っている友人の命日などに気持ちが大きく落ち込んでしまうような現象を指す。秋山さんの症状がそれに相当するかは断定できないが、震災後の4月11日や5月11日の前後に、こうした心理状態に陥ったという声は、ブログやTwitterを介して多くの国民が吐露しているところだ。

今回の震災では6つの「道の駅」が被害を受
けたが、国交省によれば「壊滅状態(再開困難)
が4つあり、陸前高田市の「高田松原」はその
1つに含まれている。
こうした中、3回目の"節目"である6月11日を迎えた秋山さんは、数日前からやはり似たような不安感に包まれているという。
津波のトラウマに悩む秋山さんの自宅は、かなりの高台にある。眼下を走る国道との高低差は約7~8メートル、海岸線からの距離も3キロ以上はある。にもかかわらず、津波は「すぐそこまで来た。あの恐怖は忘れない、もうダメだと思った」。
見晴らしのいい場所として"自慢"だった家。しかし、そこから見えた"その時"の光景は、音をたててうねり、濁り、猛り狂う波だった。あり得ない光景を目の当たりにしながら、秋山さんは自分の頭がおかしくなったかと真剣に思ったという。
幸いにも波は家屋まではギリギリ届かず、家族も全員が無事だったという秋山さんは、津波が引いた後は地元の消防団OBとして復旧作業を手伝った。かつて自分も通った小学校の体育館には大量の遺体が毎日運ばれ、その中に知った顔を見つけるたびに涙を流す日が続いた。
「若く経験値が低い団員も多く、連日死体を見てふさぎ込むようになったやつもいた。人間っていうのは思った以上に弱い。この3カ月はみんな本当に必死だった」
宮城県気仙沼市に職場があった秋山さんだが、この震災の影響でその会社も休業状態。当面の収入が絶たれたことで厳しい生活を余儀なくされている。
「まぁ、それでも借金がなくてよかった。それだけで生きていけると思える。もっとも、貯金もほとんどないけど(笑)」
震災以降の時間は、その時の精神状態によって「やっと3カ月」とも、「もう3カ月」とも感じられる。いずれにせよ、これからの3カ月もそうして時間が過ぎていくのだろうと考えている。秋山さんが言う。
「津波の恐怖もどうせ一生忘れることができないだろうし、これからもその思いを持ちながら我々は生きていくしかないと、最近ようやく覚悟を持てるようになった。なにより、家族の命が助かっただけで十分と思わないと」
(文=浮島さとし)
何をやっても年齢を感じさせる、「HERS」の揺るぎないコンセプトを痛感

「HERS」(光文社)7月号
今月の表紙は帽子とドレスのみ萬田久子私物。相変わらず本誌内でもたくさんの私物コーディネートが紹介されています。オシャレキャリア50年以上、萬田久子の自宅クローゼットがとても気になります。きっと、洋服専用の部屋とか普通にあるんでしょうね。ワンルームマンションに住んでいるような筆者はオシャレキャリア以前の問題です。50代になったらそんな生活ができるんだろうな〜と妄想しながら、今月もそんな萬田姉さんの活躍を見ていきましょう。
「ランドセルを背負ったリアル"のび太"」金子良a.k.a.のびアニキって一体どんなアーティスト!?

リアル"のび太"、渋谷に現る!
「ド〜ラ〜え〜も〜ん! なんか出して〜」といつも泣きながらドラちゃんの未来道具を頼りにするさえない少年、それはみなさんよくご存じの野比のび太。一方でこの写真に写っている大きな男、丸眼鏡に黄色いトレーナー、黒いランドセル、小学生しかはかないような短パンに水色の運動靴(実は風呂用のビニール靴だったが)、その名を「のびアニキ」という。身長185センチのデカイのびアニキは、もちろん小学生ではなく職業はアーティスト。現在、トーキョーワンダーサイト本郷でTWS Emerging「金子良/のびアニキ[のびアニキのザッツエンターテイメント!]」が開催中だ。この男、話を聞いたり作品を見たりしてみると、勉強嫌いののび太の皮をかぶってはいるがどこかクレバーな工学系男子のにおいがする。しかも、岡本太郎現代芸術賞を受賞している期待の若手作家だ。しかし、どうやらドジっ子なのはのび太と共通しているらしい。うーむ、なにやら得体の知れないアーティスト・金子良a.k.a.のびアニキとは一体どんな人物なのだろうか。ざっくばらんに話を聞いてみた。
──えーっと(笑)。その格好で渋谷駅から編集部まで歩いて来たんですか? 絡まれたりしませんでした?
のびアニキ(以下、のび) はい。もう慣れてますから、別に大丈夫ですね。たまに職質されることもありますが、おまわりさんも結構笑ってくれます。
──まあ、そうですよね。今回はのびアニキさんのことを知らない読者に向けて、まずはのびアニキって誰なんだ? そして、どんなアート作品を作っている人なのかということをお話しいただければと。
のび はい、分かりました。あの、まず、その雑誌(「月刊サイゾー」本誌)を伏せてもらっていいですか? ちょっとそういうの......苦手で......。
──ああ、お姉さんの表紙が刺激的過ぎましたかね(笑)。失礼しました。では始めましょうか。まずは、いつのびアニキが誕生したんですか?
のび え、えー、まず、なんとなく話していて分かると思いますが、僕はそもそもすごく不器用な人間なんです。不器用なので人と話していると、ちょっとうまくコミュニケーションが取れないんです。急におしゃべりになったりとか、もごもごしたりとか。それで、工学系の大学を卒業した後にIMI(グローバル映像大学/旧彩都IMI大学院スクール)という専門学校に入ったんです。(現代美術作家の)ヤノベケンジさんが好きだったので。在学中から卒業して少したつまでの間は、ヤノベさんのスタジオでスタッフをしていました。でも、僕はすごくドジで、作品を倒しちゃったり、モノを壊しちゃったりして毎日のようにヤノベさんに怒鳴られていて。でも、いくらやってもドジが直らないから、最終的には掃除係になっちゃいまして。みんなが「ジャイアント・トらやん」(http://www.yanobe.com/aw/aw_g_torayan.html)とかを一緒になって作っている時に、僕は一人で棚をふいたり掃除機をかけたりして、みんなの作業を遠くから見てました。すると、自然とヤノベさんともみんなとも距離が離れていくんですよね。で、そろそろ実家に帰るべきかな、とも考えてたり。
──確かに。せっかくアトリエで働いていても作品制作にかかわれないとつまらないですよね。それで?
のび ある日、ドジな自分に嫌気が差して、この格好でアトリエに行ったんです。最初はみんなから嫌われるかなと思ったんですが、みんなが笑ってくれたんですよ。いつもの仕事をしているのに、みんな笑うんです。その日を境に、僕はドジをしても笑って許してもらえるようになったんです。
──おお、ずいぶん唐突な(笑)。のび太の格好をすることで、単なるドジっ子が愛されドジっ子キャラになったんですね。
のび 僕自身がやっていることは、いつもと変わらないんです。この格好をしていても、モノを倒すし壊すし。それでも、「あいつだからしょうがない」ということで許してもらえるようになって、ヤノベさんも「面白い」って言ってくれて。この格好をしていると得だし、周りの人とコミュニケーションを取れるようになる、ということに気が付いたんです。
──具体的に作品の中ではのび太、じゃなくて「のびアニキ」はどんなことをやるんでしょうか?
のび 作品台の上に僕が布団を敷いて寝ていて、お客さんが呼び鈴を鳴らすと僕が起きる。のび太も寝るのが得意ですが、僕もすごく得意で。特に引きこもりをしていた時は、本当に寝てばっかりいたので、それをそのまま人前に出したという。あとは、お客さんに僕のプロマイドを渡したり、ツアーガイドをしたり。それと、壁にたくさんのインターホンが付いていて、お客さんが押したところに僕が行って話をする作品もあります。

枕元には呼び鈴が置いてあり、鑑賞者がベルを鳴らすことで、
のびアニキは起き上がり、ブロマイドにサインをし
プレゼントをするなど鑑賞者とコミュニケーションを取る。
──壁一面を隔てて裏側の構造がすごく入り組んでいて、簡単にインターホンにはたどり着けない。だから変な顔でインターホン越しに話をすることになる。面白いですね(笑)。のび太にしてもそうですが、何かフィルターをかませて人とコミュニケーションを取る、その方法が笑えます。人とコミュニケーションを取りたいけどなかなかうまくとれない、そのネジ曲がって屈折した感じが伝わってきますね。メディアアートというか工学部っぽい印象も受けます。
のび ドラえもんの道具のできそこないみたいな作品もあります。『ドラえもん』って、のび太がいかにドラえもんの力なしで成長していくかっていう話なんです。僕もできるだけ一人でドラえもんの道具を作ってみようと思って考えたのがこれです。秘密道具を、身の回りのモノを使って作りました。

「タイムマシーン」(左)と「どこでもドア」(右)。
──こういうの、子どものころやりましたね(笑)。工学部ご出身なら、ドラえもんの道具をまじめに作ろうっていう方向には行かなかったんですか。いわゆるメディアアート系の方や研究者の方で、そういう作品に取り組んでいる方もいると思いますが。
のび 工学部ではプログラミングを勉強してたんです。でもイスにずっと座っているのが嫌になって、体を動かしたくなったっていうのがあるので、コンピューターの中で起こっていることだけよりも実際に手を動かしてモノを作るのがいいですね。キーボードを打っていてもあんまりアイデアが浮かばないなと。あと、ああいう研究は、何年もかけて一つのことをやってたりするんですが、それだと僕には遅いのだと思います。
──だからこういう日用品を使った、子どもの工作がダイナミックになったような、そんな作品が多いんですね。ちょっと話は変わりますが、以前ネット上に「渋谷にのび太がいた!」みたいな情報が流れたのを見たんですが。それも作品の一環なのでしょうか?

「アラウンド運動 マウンテン運転」(岡本太郎賞展バージョン)。
釣りざおの先に取り付けたのびアニキのミニチュアが
展示空間内を冒険するインスタレーション。
のび Twitterでのび太の目撃情報があったのは岡本太郎美術館で展示をしている時で、あの時は、街中で目撃した人がたくさんツイートしてくれて、それでいろんなところでウワサが立ったんです。展示期間中は、閉館後に作品作りに夜の街に繰り出して映像を作ったり、展示に関係あることをするために街に出たりしていて。その話題をTwitter上で広めて、美術館に人が集約されるように考えました。美術館では釣りざおの先に吊るした小さな僕が、会場内を冒険するという展示をしていたので、実際の僕も街に出て冒険をしたんです。で、その目撃情報だけを集めてTogetter(例:「2月17日のびアニキ目撃談 渋谷編」http://togetter.com/li/102250)に集めたんです。なので、それはネットも含めてそのシステム自体が作品というか。「耳にピアスを開けた若い兄ちゃん」だとか、「身長が2メートル」っていうツイートがあったり。そういうのを見た人が、僕のHPだとか美術館で僕に話し掛けてくれるのが面白かったですね。
──ネットワークとか人のウワサも含めて作品にしているってことですよね。それもコミュニケーションですよね。ウワサからコミュニティーを広げて、実際の展示にフィードバックさせる。のびアニキさんの作品を見ていると、すごく構造的な作品が多いように思います。一見ぐちゃぐちゃしているように見えるけれど、ちゃんと一つのルールに基づいて動いている、やっぱり理系っぽい。現在開催されているワンダーサイトの展示では、どんな作品が見られるんですか?
のび インターホンの作品を少し形を変えて展示する予定です。壁の両面に呼び掛けるタイプとそれに答えるタイプが両方あって、それをケーブルでつなぎます。空間の中はケーブルだらけなので、すごく動きづらくて、いくつものケーブルを乗り越えてインターホンにたどり着くような作品を考えています。

壁の対面にインターホンを設置、ケーブルを渡している。
──楽しみです。では最後に今後やりたいことを教えてください。例えば、"のびアニキ"を脱ぐ......ということはありますか?
のび 僕は岩手県盛岡市出身なんですが、3週間程度ボランティアに行っていたんです。盛岡では被災者がホールなどに避難していて、そこでこの格好で子どもの遊び相手をしたんです。子どもたちが「のび太のおじちゃんだー」って(笑)、すごい喜んでくれて。宿題を一緒にやったり、インターホンを使って子どもと会話をしたりしました。結局遊んじゃって勉強できなかったんですけどね。最後には感動的な別れがあったり。質問の答えにはなっていませんね(笑)。んー、でも今のところ、のびアニキに飽きる予定はありません。今までもずっと、のび太を演じていたわけじゃなくて、僕(金子良)自身としてのび太の格好をしているので。それと、またボランティアに行きたいですね。
***
ぐうたらのび太のイメージとは少々違うが、まじめ(多分ものすごく)で不器用(ものすごく)だけど、人一倍サービス精神旺盛なのびアニキ。ぜひ、気持ち悪がらないで積極的にのびアニキと会話してみよう! トーキョーワンダーサイト本郷の展示は6月26日まで。
(取材・文=上條桂子)
●かねこ・りょう/のびあにき
1980年、岩手県生まれ。美術作家。何をしてもドジ、他者とのコミュニケーションが上手く取れないという自らのコンプレックスから生まれたキャラクター。街へ繰り出し、新しい出会い、発見を求めて作品を制作する。また、展覧会やイベントに出没し、制作した作品をもとに、出会う人々とコミュニケーションを取ろうと図る。黄色いトレーナー、白いシャツ襟、紺の短パン姿という日本の代表的なマンガ/アニメの中のドジなキャラクターを自らと重ね合わせている。
<http://nobi-aniki.com/>
●TWS Emerging 156金子良/のびアニキ[のびアニキのザッツエンターテイメント!]
会 期: 2011年06月04日(土) ~26日(日)
休館日: 6/20
時 間: 11:00〜19:00
入場料: 無料
主 催: 公益財団法人東京都歴史文化財団トーキョーワンダーサイト
会 場: トーキョーワンダーサイト本郷
<http://www.tokyo-ws.org/hongo>



