
水無田気流氏こと田中理恵子氏。
世の独身男性にとって、将来の不安は多い。仕事、結婚、子ども、老後、孤独死......。そんな不安だらけの要因は「孤立」と「枯渇」に求められるという。この「孤立」というキーワードと共に種々の社会問題を取り上げ考察したのが社会学者であり、詩人の顔も持つ水無田気流氏こと田中理恵子氏著の『平成幸福論ノート 変容する社会と「安定志向の罠」』(光文社)である。今回、水無田氏に、当サイト読者の中にも身につまされている人も多いだろう「現代の結婚をめぐる状況」をテーマに話を聞いた。
――『平成幸福論ノート』というタイトルですが、幸福論について書こうと思った経緯を教えてください。
水無田気流氏(以下、水無田) 現在、幸福論というものが錯綜していること、またGNH(グロス・ナショナル・ハッピネス:国民総幸福量)のような形で幸福像や幸福指標の見直しが進んできている、という事態についてもっと根本的な問題から検討すべきだと思ったんですね。以前、「若者不幸社会」というテーマで『朝まで生テレビ!』(テレビ朝日系)に出演した際、どうも「主観的な幸福感」と、世代会計や若年層に不利な雇用環境のように、「制度的な不平等」の問題が、混同して考えられているなと感じました。この混乱は本当に問題です。解決の糸口すら、つかめなくしてしまう。主観的に幸福か不幸かという問題と、制度上の不平等の問題を、今一度整理して考え直す必要がありますね。
――制度上、不平等な立場にある若者に対して書かれたということですか?
水無田 日本では、ある意味誰もが「明るく楽しい消費者」であることを強要されているところがあります。とくに若い人たちはそれ以外あまり考えないし、何か真剣に社会の問題について考える人は、むしろ「特殊で異常」なことにされてしまいますね。でもそのツケが回ってくるのが30代からです(笑)。若年男性の場合、結婚なども含めた家族関連行動を考え出すのが30歳を過ぎてからで、20代だとほとんど考えない。ところが、30歳をすぎて結婚、パートナーの出産、そして育児に直面して、初めて制度の不備などに直面することになります。もう少し前から、こうした問題を考えてもらいたいなと。もうひとつは、年齢層が上の人たち、「今の若者は草食化して、自分から女性にアプローチしないからけしからん」と言うような人たちは、この晩婚化・非婚化、それに少子化などを「若者の自己責任の問題」として捉えているところがあります。そうではなく、問題の背景に何があるのか、ということを分かっていただきたいなと。つまり不平等に気づかない若年層、問題を若年層の自己責任で済ます中高年層、どちらにも向けて書いています。
――結婚をめぐる現代の状況ということについて詳しく聞かせてください。昨今では、ほとんどが恋愛結婚です。そうすると、まず異性にモテなければ、結婚相手を見つけることができません。男性の間の"モテ格差"は拡がっているんでしょうか?
水無田 これはかなり拡がっていますね。経済的な問題が大きいですが、人口動態的な理由もあります。人口動態的な問題というのは、元々男性のほうが出生性比率は高いのですが、昔は乳幼児死亡率も高かった。ですが、医学が進歩したため男性の乳幼児死亡率が低下しました。人口性比で見ると1995年から2005年にかけて結婚適齢期の男性のほうが、3%程度女性人口を上回っています。おのずと、男性のほうがパートナー獲得のための競争率は高まります。
――経済的な問題というのは?
水無田 経済的な問題としては、ここ10年の間に30代の男性の年収は、「最も多い層」で見ると500万円台から300万円台へと移行しています。一方、女性はと言えば、いまだに結婚相手の男性の年収にこだわります。よく参考にする山田昌弘先生(社会学者、中央大学文学部教授)の調査結果によると、都内の20代半ばから30代半ばの未婚女性の4割が「年収600万円以上の男性」との結婚を望んでいますが、該当する同年代の未婚男性は3.5%しかいません。
――かなり高条件の男性を求めていると思いますが、それはどうしてでしょうか?
水無田 年収が600万円程度ないと、女性は安心して子どもを産めないのです。女性は出産して育児をしながら仕事を続けることが難しいので、その期間無職になる可能性が高い。そのため、一般に「自分の年収の倍」ぐらい稼ぎのある男性を求めます。ちなみに「民間給与実態統計調査」を見ても、年間を通じて給与所得のある女性でも7割は年収300万円以下です
――共働きをすることも考えられると思うのですが。
水無田 実はすでにサラリーマン世帯であっても、専業主婦のいる世帯よりも共働き世帯のほうが多数派です。現実的にも、男性一人の稼ぎには頼りきれなくなってきている。でも、一方で20代など若年女性ほど専業主婦志向が強まっています。景気低迷や少子高齢化など諸々の条件を鑑みれば、今後パートナーとなる若年男性の昇給なども鈍化は避けられないでしょう。はっきり言えば、男性に家計負担を完全に依存した人生設計を行うのは、リスクが高いのです。女性はこの点をきちんと認識すべきです。ただ、社会環境の未整備の問題も大きいですね。今後は「共に働き、共に育てる」というのが理想的で一番リスクも低いライフスタイルなのですが、今なお女性は仕事と出産・育児がなかなか両立できません。ご存じのように、子どもを産んでからも十全に働くためには保育所の確保が必須ですが、現在、待機児童は約4万8,000人おり、潜在需要は80万人を超えるとも言われています。言い換えれば、実質的にそれだけの女性が就労できずにいるということです。さらに、育児環境はまだまだ専業主婦前提のため、仕事と育児を両立させようと思うと、苦労もストレスもきわめて大きい。若年女性が上の世代の苦労を目の当たりにして、そんなことはしたくないと考えるのも当然かもしれません(笑)。だから、女性の意識と社会環境、両方変えていく必要があります。また女性は現在、全従業員のうち過半数が非正規雇用です。正規雇用の女性でさえ、育休や産休は取りづらい状況ですが、非正規雇用は最初からそんなもの取得できません。すると子どもを望む場合は、身分が保証されていて年収が高い男性でないと、女性は安心して結婚には踏み切れない場合が多いんです。
――そうなると男性の未婚率も当然上昇しますよね?
水無田 男性の生涯未婚率(50歳時で一度も結婚をしたことがない人の割合)は、近年ものすごい勢いで上がっています。1970年で1%台だった生涯未婚率が、90年代に5%台になり、2005年には約16%にまで上がっています。これはおおよそ女性の倍です。この男性と女性の未婚率の格差はなんだろうと考えると、この予感は外れてほしいのですが、実質的な一夫多妻制のようになっている。つまり、一度も結婚できない男性がいる一方、十分な収入など高い「モテ資源」があり、生涯に何度も結婚できる男性がいるということです。事実、再婚率は女性より男性のほうがずっと高くなっています。
■経済力、魅力、コミュニケーション能力......どれかがゼロでもダメ
――本書の中で、結婚力点数は、「経済力×魅力×コミュニケーション能力」と書かれていますが。
水無田 それは、私が次に書く予定の女性の保守化の問題について取材する中で出た結論です。
――若年男性の賃金がかなり下方に移動している現状で、男性は経済力以外のどこを磨けば結婚点数が高くなりますか?
水無田 私が結婚力点数を「経済力×魅力×コミュニケーション能力」と掛け算にしたのは、どれかが「ゼロ」だと、他が高くても結果がゼロになってしまうということなんです。女性の側からすると、いくら経済力があっても、人間的にダメな人はゼロじゃないでしょうか(笑)。もちろん、女性にもよるでしょう。たとえば年収も、300万程度稼いでいる男性を「プラス」と考える女性も、十分な稼ぎがない、つまり「ゼロ」と評価する女性もいるでしょう。これは女性自身の就労状況や、パートナーに求めるものの優先順位によります。ただ、どれかひとつでも「1」以上なら、ゼロにはなりません。ですから、どれかを磨けばいいんじゃないのかなと思うんです。経済力が「ゼロ」でないなら、あとの2つでなんとか頑張ってほしいという願いがこもっているんです。
――本書の中では、結婚力点数の中でもコミュニケーション能力について言及されていましたが。
水無田 コミュニケーション能力というと、うまく会話をすることや相手の望みを聞き出すなどに目が行きがちですが、家族生活は言語外のコミュニケーション能力が必要とされます。たとえば、女性数人で誰かの家で話をしていると、必ず誰かが黙ってお茶の片付けをしたり、横に行って手伝ったりしますよね。そういうことを一切できない男性があまりにも多い。女性は、男性が口で言うだけじゃなく、体を使ってできるか、きちんと見ています。自分が子どもを産んで忙しいのに、口だけで何もしないタイプか、それとも一緒にさりげなくサポートしてくれるタイプか。
――3月の震災後、結婚を考える男女が増えていると言われていますが。
水無田 やはり不安の高まりの表れだろうと思います。今回の震災では、日本社会の脆弱さが明らかになりました。公的機関が何もしてくれないことが分かったので、身近な家族を増やすことで自己防衛しようという意識が高まったんじゃないでしょうか。これは悪いことではないと思います。今まで、相当の経済力があって身分も保証されている男性ばかりを求めていた女性たちが、若干条件を修正する可能性もあるので、たとえ経済力に自信がない男性であってもチャンスではないかと思います。
――本書の出版後の反響はいかがですか?
水無田 身につまされたという30代の男性の意見が多かったですね(笑)。でももっと、今後この問題に直面する20代や、「今どきの若者批判」で済ましている中高年の方々にも、ぜひ読んでいただきたいと思っています。
***
今年で34歳、独身の著者も今回の話を聞いて身につまされた。20代、30代の独身男性は必読の書ではないであろうか。
(文=本多カツヒロ)
●たなか・りえこ
1970年神奈川県生まれ。詩人・社会学者。主な筆名は水無田気流(みなした・きりう)。早稲田大学大学院博士後期課程単位取得満期退学。現在、東京工業大学世界文明センター・フェロー(非常勤講師兼研究員)。桐蔭横浜大学スポーツ健康政策学部、日本大学経済学部非常勤講師。主な著書に、『音速平和』『Z鏡(ぜっきょう)』(共に思潮社)、『黒山もこもこ、抜けたら荒野 デフレ世代の憂鬱と希望』(光文社)、『無頼化する女たち』(洋泉社)などがある。
日別アーカイブ: 2011年6月28日
"キメた"紗栄子とダルビッシュの六本木デート、復縁の可能性は

「女性セブン」(小学館)7月7日号
下世話、醜聞、スキャンダル――。長く女性の"欲望"に応えてきた女性週刊誌を、伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」の元デスク神林広恵が、ぶった斬る!
第81回(6/23~6/28発売号より)
先日友人が世田谷区内のセブンイレブンで、お弁当の会計をしようとした。ところが店員が友人の選んだ弁当と同じ種類だが、賞味期限が短い別の弁当に素早く交換してしまったという。エコの観点から賞味期限が短いものを選ぼうと言う人もいる。しかし友人はいろんな事情から、この弁当を5時間後に食べるつもりだったのだ。店員に抗議するも、若い女性店員から「同じものですから」と当然のように言われ、おばさんの友人はすごすごと賞味期限の短い弁当を買ったという。「それなら買わないで出てくればよかったのに」と私は怒ったが、「とっさのことで判断不能に。それに年をとると気弱になる」と友人はしょげていた。
PR: ダイエーのお中元《早期割引》
グラドルからの成功転身組・岩佐真悠子の熱愛発覚は吉か凶か

※画像は『Good Life、Good Today』
イーネット・フロンティアより
【メンズサイゾーより】
現在発売中の「女性自身」(光文社)が、元グラドルで女優の岩佐真悠子と、窪塚洋介の弟で俳優の窪塚俊介の熱愛を報じている。記事によれば、コンビニの袋を持った二人が古着屋に立ち寄り、仲良く一緒のマンションに入っていったという。交際4カ月、もはや"半同棲"の状態だと伝えている。取材に対して、窪塚俊介は「仲のよい飲み友達」を強調していたが、すっぴん姿のツーショット写真も掲載されているため、ただの飲み友達ではないのでは......という内容となっている。
現在24歳の岩佐は、16歳のころ「ミスマガジン2003」に選ばれ芸能界デビュー。このとき発売されたDVD『ミスマガジン2003 岩佐真悠子』(TBS)では露出の高い水着も着用。年齢に似合わぬ堂々とした脱ぎっぷりには大物の風格を感じさせた。2004年にはグラドルとしての活躍が評価され、「第42回 ゴールデン・アロー賞グラフ賞」も受賞。またバラエティー番組にも頻繁に出演しており、さらなる活躍が期待されていたが、06年に「BUBKA」(コアマガジン)が岩佐の"ある疑惑"を報じ、その影響を受けたかのごとく、グラビア、バラエティー方面での露出は減っていった。
「彼女がデビュー前に撮影したと思われる写真が、都内のブルセラショップで発見されたという記事でした。その写真は下着3点セットの中に入れられ......
続きを読む
オフィスでそんなことされたら、ドキドキが止まらなくなっちゃうよっ!
【作品名】『真夜中の官能オフィス~年下カレと秘密のエッチ~』 【作者】伊勢崎ゆず
【作品紹介】 イケメン新人の指導係になった私。最初はメンドクサイって思ってたけど、カレの突然の部署異動で気づく、濡れる恋心。「今すぐ優さんがほしい」なんてオフィスで抱きしめられたら......。
【サイゾーウーマンリコメンド】 これぞオフィスラブですぞ、これぞオフィスラブですぞ☆ そんなにラブラブだったら、家でやっても興奮するはずなのに、あえて会社でやるなんてヤンチャな二人なんだからッ! 見つかっても知らないぞ~。
ナタリー・ポートマン vs. ヘビメタ野郎 人気女優の隠し球『メタルヘッド』

メタリカが楽曲提供している『メタルヘッド』。
ナタリー・ポートマンの初プロデュース作なのだ。
(c)2010Hesher Productions,LL
アスリートでいえば"ゾーン状態"に入っているのだろう。今年のアカデミー賞主演女優賞を受賞したナタリー・ポートマンが絶好調だ。仕事に追われている研修医が幼なじみとセックスフレンド契約を結ぶエロチックコメディー『抱きたいカンケイ』がこの春スマッシュヒットし、『ブラック・スワン』もオスカー受賞効果で絶賛ロングラン公開中。7月2日(土)より公開されるSF大作『マイティ・ソー』ではアメコミ世界にシェークスピア劇っぽい格調を与え、継母役を演じた感動の家族ドラマ『水曜日のエミリア』も同日公開。スクリーンごとに様々なナタリー・ポートマンがいる。『ブラック・スワン』で共演したフランス人振付師ベンジャミン・ミルピエと出来ちゃった婚し、6月にめでたく出産。公私ともにイケイケでアゲアゲ。そんなナタリー・ポートマン出演作の中で最も異彩を放っているのが、6月25日より公開中の『メタルヘッド』。新人監督スペンサー・サッサーの長編デビュー作である本作で、ナタリー・ポートマンは助演&初プロデュースを買って出ている。
メタルヘッドと聞いて、「ヘビメタ映画かよ」と思った人はご明察。不景気な小さな街に大迷惑なヘビメタ野郎が流れてきて、ひと騒ぎ起こす物語なのだ。母親を交通事故で亡くして塞ぎ込んでいる少年TJ(デヴィン・ブロシュー)の家に、ヘッシャー(ジョセフ・ゴードン=レヴィット)と名乗るヘンテコなヘビメタ野郎が勝手に上がり込んできて、居候を決め込む。このヘッシャーなる男、パンツ一丁で家の中をうろうろし、近くの電柱によじ登り、無断でケーブルをいじって有料のアダルトチャンネルを見放題にしてしまう。誘ってもいないのにテーブルに着いて晩飯を食べ出す。ガレージでヘビメタ音楽を大音量で流す。少年TJは口あんぐり。しかも、趣味はお手製の爆弾づくり。見るからにヤバい人なので、怖くてお引き取り願えない。同じ居候でも、『侵略!イカ娘』(テレビ東京系)のようなかわいげはまったくないでげそ。

他人の家に上がり込んで勝手にメシを喰う
ヘッシャー。『(500)日のサマー』(09)
のジョセフ・ゴードン=レヴィットが主演。
普通ならTJの父親(レイン・ウィルソン)が「なんだ、お前は!?」とヘッシャーを追い出すところだろうが、TJの父親も愛妻を事故で亡くしたショックから立ち直れずに、精神安定剤を服用して目をトロンとさせたまま。ヘッシャーを追い返す気力はなく、まったく頼りにならない。家主であるTJの祖母(パイパー・ローリー)はヘッシャーのことを「TJの新しいお友達」と思って、いそいそと食事の用意をしている。お~い、見ず知らずのヘビメタ野郎が家の中を侵略していることに気付けよ。そうでなくてもTJは母親の不在が受け入れられない上に、学校では悲惨なイジメに遭っているのに。もうこれ以上、トラブルは増やしたくない。TJは「ひょっとしてヘビメタ野郎はワルぶっているだけで、実はイイ人なのでは?」と思ってみたりするけど、イジメの実態を知ったヘッシャーは火に油を注ぐ始末。こいつはヘビメタ野郎どころか、人の不幸を楽しんでいる悪魔野郎だよ。TJは決心する。もう誰も頼ってはダメだ。子どもだろうが喪中だろうが、自分の力で降り注ぐ火の粉は振り払わなくてはいけないのだと。
本作で初プロデュースを経験したナタリー・ポートマンは、近所のスーパーマーケットでレジ打ちしている冴えない女・ニコール役で助演。ニコールは真面目さだけが取り柄のメガネブスというキャラクターだ。スーパーマーケットの駐車場でTJがイジメられているのを見て、子どものケンカに割って入る。多分、学生時代は副生徒会長か何かだったんだろう。品行方正で通した学生時代はそれなりに夢を抱いていたのかもしれないけど、学校を出てみたら就職先がまるでない。食べていくためにスーパーマーケットで働いているが、もっと働いて稼ごうにもワーキングシェアで勤務時間を増やすこともできない。恋人いない歴も更新中。できることといえば、イジメに遭っている少年を一時的に助けたことぐらい。ニコールは自分が何のために生きているのかさっぱり分からない。そんなところに現われたのが、悪趣味で下品でマナーのマの字も知らないヘビメタ野郎のヘッシャーですよ。TJを引き連れて登場したヘッシャーの傍若無人ぶりは、清く正しく細々と生きてきたニコールには衝撃的だった。自由気ままに一人で生きているヘッシャーの裸姿に、ニコールは心の奥で「きゅん」と感じちゃう。

ヘビメタ野郎のヘッシャーはすぐ上半身裸に
なる。お前はジャニーズか。お腹には趣味の
ワルいイカれたタトゥーあり。
主人公が自分とは異なる境遇で育った他者と出会い、新しい価値観に揺さぶられていく。映画における王道的ストーリーだ。『男はつらいよ』(69)の原型となった山田洋次監督の『なつかしい風来坊』(66)、森田芳光監督のブレイク作『家族ゲーム』(83)、井筒和幸監督の大ヒット作『パッチギ!』(05)もそうだ。『キック・アス』(10)のクロエ・グレース・モレッツ主演でリメイクされたスウェーデン産のヴァンパイア映画『ぼくのエリ 200歳の少女』(08)、SFバディムービー『第9地区』(09)もしかり。"ハリウッドの良心"クリント・イーストウッドの主演作&監督作の多くは『グラン・トリノ』(08)をはじめ、他者との出会いをテーマにしている。もちろん他者との出会いがすべてハッピーエンドとは限らない。『硫黄島からの手紙』(06)のような歴史的悲劇を招くことが多々ある。それは他者との出会いが想像以上のエネルギーを生み出すからだ。
他者の存在を認めることで、はじめて自己が確立される。だが、他者を受け入れる際に、自分の都合のいい部分だけを受け入れるわけにはいかない。ヘビメタ野郎のヘッシャーからヘビメタ音楽を取り上げれば、ただのつまらない腑抜けた男になってしまうだろう。他者をそのまま受け入れることは、自分自身を全肯定することでもある。ただし、受け入れる側に体力と気力がないと、他者に自分の存在を飲み込まれてしまう。
TJやニコールはヘビメタ野郎のヘッシャーと出会うことで、ままならない現実社会に絶望するのではなく、ままならない現実社会を受け入れて生きていくために必要なものを学んでいく。周りから嫌われないように静かに大人しく生きていくのではなく、嫌われてもいいからフルボリュームでギュインギュインいわせて生きてみろよ。鼻つまみ者のヘッシャーは、イカした悪趣味な置き土産を残して小さな街を去っていく。彼の正体は誰も知らない。
(文=長野辰次)
『メタルヘッド』
製作・監督・脚本・編集/スペンサー・サッサー 出演/ジョセフ・ゴードン=レヴィット、ナタリー・ポートマン、レイン・ウィルソン、デヴィン・ブロシュー、パイパー・ローリー
配給/フェイス・トゥ・フェイス+ポニーキャニオン 6月25日よりシアターN渋谷ほか全国順次ロードショー公開中 <http://www.metalhead-film.com/>
PR: 人気のお中元商品が盛りだくさん
Twitterでストレス発散する、現代人の心の闇

※画像は『まつゆう*のゆるゆる
twitter入門』
マガジンハウスより
【メンズサイゾーより】
現代はストレス社会である、と言っても過言ではない。毎日、激混みの満員電車に乗り、安い給料でやりたくもない仕事に従事し、職場での人間関係に頭を悩ませ、残業続きでアフター5を楽しむゆとりもない。いや、ゆとりがあったとしても、カノジョもおらず、これといった趣味もないので、どうせヒマを持て余すだけ......という人が少なくないのではないだろうか。そして、そのやりきれない思いを、ネットにぶつける人のなんと多いことか。と、言っても"ネット依存"という意味合いではない。ここでは、"ネット発散"について追及してみようと思う。
ネット上に展開されているさまざまな掲示板やSNSなどは、ほとんどの場合、匿名で利用することが出来る。匿名ということは、つまり自分の発言に対して、本名の自分は責任を取る必要がないということになる。ご存じのとおり、匿名性にはメリットとデメリットがあって、ストレートな本音を発言できるという点は評価できるが、その一方であまりにも品位や礼節を欠いた発言が目立つようになってきた。これは、匿名性のもたらした現象と言えるだろう......
続きを読む
占い鑑定料金システムの謎。時間制vs件数制、どっちがお得?

Photo By pixelmama from Flickr
占いの鑑定料金は、5,000円/30分といった時間制と、相談件数×1,000円といった件数制の2つが主な料金システムである。では、どちらで占ってもらった方がより得なのだろうか?
「占ってもらいたいことが本当にはっきり決まっていて、『私はこれしか相談しない!』という人なら、件数制をオススメします。そうでなければ時間制がいいでしょう。特に、まだ占いに慣れていない人や初めて行く人は時間制の方が無難です」(占い業界関係者)
ネバーランド、死因、愛猿……いまなお注目されるマイケルの遺物

いまだ死因が諸説あるマイケル
「ポップス界の帝王」と呼ばれたマイケル・ジャクソンが急死して25日で丸2年が経った。命日には、世界中で追悼イベントが行われ、オークションでは「スリラー」のプロモーションビデオで着ていた赤い革のジャケットが破格の180万ドル(約1億4,500万円)で落札されるなど、今なお多くのファンがマイケルを愛し続けている。死んでもなおファンの心に存在し続けるマイケル、彼が遺したものはほかにどんな物があるのだろうか。

