
世を覇するため、天の導きにより集まった3人の男たち。
劉備の抱いた夢を関羽、張飛と共に叶えるため、群雄気負い立つ乱世に、
乗り出してゆく......
もはや知らない人はいない『三国志』物語。その『三国志』の新たな旗幟となる大プロジェクトがスタートしているのをご存知であろうか?
なんと三国志の世界を北方謙三氏が書き下ろした、いわゆる『北方三国志』を元にした漫画作品が定期刊行物としてリリースされるという。
北方氏の三国志小説は、1996年11月から2カ月に1冊のペースで書き下ろし作品としてリリースされ、約2年間かけて全13巻が刊行され完結し、現在までに500万部を超えるベストセラーであり、そしてロングセラー作品だ。
日本でいう三国志と言えば正史ではなく『三国志演義』の事を指すのが一般的だ。今の日本でいえば吉川英治の『三国志』か横山光輝の『漫画三国志』が主として挙げられる作品になるだろう。それ以後、正史を基礎とした三国志の解説書が数多く登場し、現代ではゲームや映画などでも三国志のモチーフが登場するほどポピュラーな作品として認知されるようになっている。
ただし、昨今の三国志を元とした作品の中には、純粋に正史に基づいた作品というよりは、演義に端を発した三国志ブームの中で、その人物の設定や、物語の中での出来事など、一部の事柄をとりあげ再構成したという意味合いの作品がほとんどである。

小説が北方氏の手を離れ、今度は漫画として新たな命を吹き込まれる。
しかし北方氏の三国志は『演義』もしくは『吉川三国志』をベースにするのではなく、歴史書『正史三国志』に書かれた史実を元に、想像力と著者独自の解釈を加え、既存のどの『三国志』とも別の新たな世界を築き上げている。
基本的なストーリーの展開や人物描写は、正史にそっていながらも、適宜に独自のストーリー解釈を施すことで、歴史的リアリティよりも人物描写そのものに重きを置いた独特な骨太の描写が特徴。
多くの『三国志』作品に使われるファンタジー色の強い描写や、史書からの引用等はほぼ排除されている。

中国で生まれた物語が、日本人の手で小説になり、韓国の漫画家によって漫画化される
節ごとの主要人物の一人称視点でストーリーが進行してゆくこの三国志は、既存の物語に題材をとりながら、今までにない、北方氏の描く「男の生き方」が投影された、ハードボイルド版『三国志』とも言える作品なのだ。
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コミックの詳細についてはココ!>
その小説を元に、韓国の漫画家・河承男氏がコミカライズし、この春に1~3巻が同時に発売される。そして以後、2カ月に1冊づつリリースされて、なんと約5年がかりで完結する。全30巻におよぶ壮大なプロジェクトだ。

期せずして中日韓という流れの中で生み出される、このプロジェクト。
漢なら見逃す訳にはいかないだろう
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