アニメ版『へうげもの』は期待ハズレ? 原作の絵ヂカラ生かし切れず

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NHKアニメワールド 『へうげもの』
公式サイトより
 4月から放映がスタートしたNHK BSプレミアム『へうげもの』。  講談社「モーニング」の同名連載(山田芳裕作)のアニメ化作品で、千利休の弟子として茶の湯の道を極めていった古田織部(左介)を主人公に、戦国の世と茶の湯をめぐる数奇(すき)の世界を描く。 <これは『出世』と『物』、2つの【欲】の間で日々葛藤と悶絶を繰り返す戦国武将【古田織部】の物語である>  と、「モーニング」誌上のあらすじ欄で毎回紹介されている。手塚治虫文化賞マンガ大賞の受賞や、「このマンガがすごい!」上位入賞など、作品の評価も高い。  そんな作品のアニメ化ということもあり、話題も集めていたのだが、一部の原作ファンの間では、期待したような仕上がりと少々違っていたという声も上がっているという。あるマンガ関係者が言う。 「大河ドラマなど昔から戦国モノに強いNHKがやるということで期待していた人も多かったのですが、今のところ、良く言えばまずまず無難な仕上がり、といったところです」  違和感があるのはどういった部分なのか。 「デビューしたころから、出世作となった『デカスロン』、そして『へうげもの』に至るまで、山田先生の作品の大きな魅力のひとつに個性的な絵が生み出す迫力があるんです。過剰なまでにパースを強調した見開きが代表的なのですが、今のところ、その絵ヂカラのようなものが画面を通しては伝わりきれていない気がします。例えば、第一話で名将のひとり松永久秀が爆死するシーン。いわゆる"名物"とともに松永のカツラが舞うド迫力の見開きで、これをどうアニメで表現してくれるのか、アニメでしかできないような表現が加わるのかなど楽しみだったのですが、正直普通の爆発シーンでした。画面のトーンがどこかパステル調なことも手伝って、アニメ版には全体として淡々とした印象を受けました」(前出関係者)  個性が強く、かつその個性に魅力の重きがあるコミック作品のアニメ化は、どうしてもハードルが高くなる。あるアニメ雑誌の関係者はこう話す。 「アニメにして動かしやすい作品とそうでないものはどうしてもあって、マンガ原作のある作品の場合では常に付きまとう宿命です。セル画の時代から、複数の人が描きやすい絵に少しアレンジすることもありますし。静止画だからこそ出せる迫力とは違う魅力を出せていければ、アニメ版ならではの面白さも出てくると思いますね。福本伸行先生の『カイジ』なんかは、原作で特徴的な『ざわ......ざわ......』という擬音を、そのまま画面に文字として表現するという、まさかの手法で原作の空気をうまく出してアニメ版(日本テレビ系)も成功しました」  作品の目玉のひとつが、作中に登場する"名物"の茶器の数々。アニメ版でも精緻なCGで表現されているのだが、ここに不思議な現象が起こっている。 「終了後のミニ番組のほうが本編? という声もあるみたいなんですよ」(前出アニメ誌関係者)  毎回アニメ本編終了後、『へうげもの 名品名席』という5分間の番組が放送されるという構成になっていて、アニメ本編に登場し現存する名品を、「いい仕事してますねえ」でおなじみの古美術鑑定家・中島誠之助氏が解説しているのである。 「作中で魅力的に語られる名物の数々の実物ですからね。本物の映像に勝る説得力はないというのが分かってしまうのが、ちょっと皮肉な感じかもしれません。ただ、本編の魅力をより掘り下げるための番組にこのぜいたくさが出せることこそ、まさにNHKの強みといったところでもありますね」(同)  今後、原作で描かれた本能寺の変での仰天の展開や、利休が持つ業、細川護煕元首相や具志堅用高、故マイルス・デイビスなど、実在の人物そっくりの登場人物については、どういうキャラクターで描かれていくのか(元ネタの人物が声をあてる可能性なども含めて)などなど、この先も気になる要素が盛りだくさんのアニメ作品だ。 (文=太田サトル)
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朝ドラ『おひさま』でテンションを上げる斉藤由貴の立ち位置

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『おひさま』公式サイト

 今回ツッコませていただくのは、井上真央主演のNHK朝ドラ『おひさま』。長野県・安曇野の景色は美しいし、内容も悪くはない。ただ、何より残念でならないのは、ヒロイン・須藤陽子(井上真央)が齢を重ねて現代版(若尾文子)になって、都内の主婦・房子(斉藤由貴)に自身の半生を語るという設定だ。