福島第一原発事故 アメリカ大使館の動向が東京脱出のバロメーター?

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「ニューズウィーク日本版」4月13日号
第1位 「『フクシマ』差別が始まった」(「ニューズウィーク日本版」4月13日号) 第2位 「内田樹 街場の原発論」(「サンデー毎日」4月24日号) 第3位 「いま話題の告発レポート『原子力発電所で私が見たこと』」(「週刊現代」4月23日号)  この国は完全に統治能力を失ってしまった。避難地域、屋内退避を原発から20~30キロ地域にしたときも、何ら明確な根拠を示さなかった。また今度も、住民に何ら説明もなく、福島第一原発から半径30キロ圏外にある福島県飯舘村などを計画的避難区域としたのだ。  また12日朝には、「経済産業省原子力安全・保安院と原子力安全委員会は、これまでに放出された放射性物質が大量かつ広範にわたるとして、国際的な事故評価尺度(INES)で『深刻な事故』とされるレベル7に引き上げた。原子力史上最悪の1986年の旧ソ連チェルノブイリ原発事故に匹敵する」(asahi.comより)  スリーマイル島原発事故でさえレベル5だったのに、国民にどれほど深刻なのかも知らせず、いきなり最悪のレベルに引き上げ、それでも国民はパニックを起こしてはいけないというつもりなのか。ふざけるなである。  11日夕方、「ニューヨーク・タイムズ」のM・ファクラー東京支局長と対談した。「NYT」は被災地の現地ルポをはじめ、原発に関するスクープを数々ものにしている。  私は彼に聞いた。アメリカ政府は当初、80キロ圏内の日本にいるアメリカ人に対して、そこから離れるよう指示を出した。また外国メディアやドイツなど多くの大使館員が関西へ移転しているが、「NYT」はなぜそうしないのかと。  彼はにこやかに、いま福島第一原発事故の正確な情報を持っているのはワシントンだ。日本の主権に留意して全部明らかにはしていないが、アメリカ大使館が東京を離れていないことでワシントンがどう考えているのかが分かると話してくれた。  そうか。日本政府はもとより、東電や保安院の言っていることなど信用できないが、アメリカ大使館の動きを注視していれば危機が迫っているかどうか分かるのだ。だが、レベル7に引き上げたことで、アメリカ大使館に動きが出るのではないか、心配である。あとで大使館に電話してみよう。  さて、原発の危機をあおりにあおる「現代」が売れ行き好調である。今週も全部読むと日本からすぐに逃げだしたくなる記事が満載だが、それに待ったをかけているのがライバル誌「ポスト」である。  今号で「ポスト」は、「現代」の書き方に冒頭からクレームをつけている。4月16日号で「現代」が書いた「福島第一は2週間を超えた。しかも、チェルノブイリ以上に巨大な炉が4つ同時に放射能漏れを起こしている」について、「チェルノブイリは炉心ごと爆発したので、問題となったのは放射線ではなく、『放射性物質』の漏出だった。福島第一についても、やはり問題は『放射性物質』が漏れていることだ」と、放射能、放射線、放射性物質の違いぐらい理解して記事を書けと言っている。  「ポスト」の言うように、いたずらに危機をあおることはやるべきではないという意見も、いまだからこそ必要だとは思うが、「現代」や「朝日」の記事を読むと、やはり不安の方が大きくなるのである。  私は寡聞にして知らなかったが、「現代」によればネット上で話題になっているレポートがあるそうだ。  その筆者は平井憲夫氏で、福島原発や浜岡原発などの建設や定期検査における配管工事の監督をやってきた人である。だが彼は1997年に亡くなっているから、この文章は20年以上前に書かれたものだ。しかし彼は当時から、大地震が原発事故を引き起こしかねないことを危惧していたのである。  平井氏は、原発の設計ほど優秀なものはないとするが、これは設計までで、施工・造る段階でおかしくなってしまうのだという。なぜなら、現場には職人が居なくなり、作業者から検査官まで、みんな素人たちによって造られるようになってしまったからなのだ。  中でも、原発には網の目のように何十万本もの配管が走っているが、その一本でも破断したら大事故に結びつく。だが、70年代から80年代前半に建設された26の原発は、配管を支えるサポート取り付け金具が、コンクリート壁に打ち込んであるだけなので、大地震が直撃したときには配管を支えきれずに壊れてしまうと言っている。  また原発の耐震設計もひどくいいかげんだった。その上、素人ばかりの作業員。原発現場の過酷な実情。そして彼は「内部被曝を私は百回以上もして、癌になってしまいました」。そこで、「原発のことで、私が知っていることをすべて明るみに出そう、それで、私の責任で被曝させてしまった人が一人でも助かればいい、そう思ったのです」と、告発した動機を書いている。  平井氏は58歳で亡くなっているが、彼が命を賭して日本人にのこした遺言である。東電や原発にかかわる人間が、彼の言葉に耳を傾けていたら。そう思わざるを得ない。  2位は、いまや日本に何か起きたとき、意見を聞いてみたい人ナンバーワンになった内田樹氏への原発についてのインタビューである。  彼は、原発事故で日本は変わるという。なぜなら、原発事故は人災だから。「ここから何を学ぶかは日本の未来にとって死活的に重要なことだと僕は思います」。東電という営利企業にリスクと安全を判断する仕事を任せてはいけなかった。電力会社といかなる利害関係も持たない専門家が、原発の安全な管理運営のルールを制定すべきだったが、日本には「原発がなくなると失業する」学者ばかりで、そうした人間たちに原発の安全性について議論させること自体が間違っている。  では、誰の言うことを信じていいのか分からないという情報環境に投じられてしまった日本人はどうしたらいいのか。 「どうしていいか分からないときは、直感的に自分で判断して行動するしかない。ことリスクに関しては、リスクを過大評価して失うものと、過小評価して失うものでは、失うものの桁が違います。『想定外のこと』が起きるかもしれないと思っている人間の方が、『想定外のこと』は起こらないと思っている人よりは生き延びる確率は高い。単純な話です」  その上で、原発問題は長期戦になるから、自助能力の低い幼児や妊婦、老人と病人だけでも、とりあえず交通インフラが整っているうちに、安全な地域に「疎開」させたほうがいいと説く。  東京一極集中は日本の社会システムを危険にさらすことに、いいかげん気付くべきだとして、こう結ぶ。 「首都機能を地方に分散するというにとどまらず、東北の被災地へ優先的に資源を集中して、そこを日本再生の拠点にするというくらいの発想の転換が今こそ必要だと思います」  いいこと言うじゃん、このおっちゃん。  「ニューズウィーク」は時々いいルポをやるが、今回の「フクシマ差別」もそうである。  記者がルポしたのは、福島第一原発から30キロほど北に位置する福島県南相馬市。今も市内に残る住民は約9,800人。その多くが、被曝線量を検査するために列を作る。そこで、人体に特段の影響はないという「証明書」欲しさに。  この証明書がないと、事故のあった原発周辺の住民に対する「差別」が始まっているため、県外のホテルや旅館で宿泊拒否に遭ったり、東京などで福島ナンバーのクルマがガソリンスタンドで追い返されたり、区域外の診療所で証明書がなければ診察してくれなかったりすることもあるのだ。 「避難指示区域内にある工場の経営者が、記者に明かした。福島県内から東京などに避難した子どもたち、特に原発周辺地域の子どもたちが、避難先の子どもたちから仲間外れにされるなど、いじめに遭っているという」  私の友人の弁護士が、福島でボランティア活動をしている。懇意にしている原発近くの住民が、原発から離れた県内のある町に避難しているのだが、そこでも同県人から、放射能を浴びた人間とは付き合わないとか、自分の子どもは一緒に遊ばせないという差別が起きていると聞いた。  地震と津波で被災し、地元を離れて避難しなくてはならなくなった人たちに、差別という困難が襲っている。こうした現実をこの国の為政者は何も知らないか、知っていてもなすすべもない。未曾有の大震災や原発の深刻な事故は、人の心まで傷めてしまうのだ。 (文=元木昌彦)
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撮影/佃太平
●元木昌彦(もとき・まさひこ)
1945年11月生まれ。早稲田大学商学部卒業後、講談社入社。90年より「FRIDAY」編集長、92年から97年まで「週刊現代」編集長。99年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長を経て、06年講談社退社。07年2月から08年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(2006年8月28日創刊)で、編集長、代表取締役社長を務める。現「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催、編集プロデュースの他に、上智大学、法政大学、大正大学、明治学院大学などで教鞭を執る。 【著書】 編著「編集者の学校」(編著/講談社/01年)、「日本のルールはすべて編集の現場に詰まっていた」(夏目書房/03年)、「週刊誌編集長」(展望社/06年)、「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社/08年)、「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス/08年)、「競馬必勝放浪記」(祥伝社/09年)、「新版・編集者の学校」(講談社/09年)「週刊誌は死なず」(朝日新聞社/09年)ほか
Newsweek (ニューズウィーク日本版) 2011年 4/13号 そして今日も揺れている。 amazon_associate_logo.jpg
「日本人よ、声をあげろ!」直言居士・嵐山光三郎が吠える 新聞・テレビが伝えない 週刊誌"震災特集"の底力 元「FRIDAY」「週刊現代」編集長が提言「いま週刊誌がやるべきこと」とは

原発の情報を制限し、国民に「自己責任」を押し付ける日本政府

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「女性セブン」4月21日(小学館)

下世話、醜聞、スキャンダル――。長く女性の"欲望"に応えてきた女性週刊誌を、伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」の元デスク神林広恵が、ぶった斬る!

第71回(4/7~4/12発売号より)

 「婦人公論」(中央公論新社)の取材で福島県に行ってきた。30キロ圏外だが、東京よりも40倍ほど放射線量が強い場所だった。そこはのどかな農村地帯で、子どもたちが外で無邪気に遊ぶ。見えない恐怖。こんなきれいな日本を放射線で汚した東電、そして原発政策を推し進めた自民党が憎い。

1位「吾郎『君が漏らしたんだろ』で12歳年下恋人と"ポイ捨て破局"」(「週刊女性」4月26日号)
2位「"放射線から家族を守る"生活術」(「女性自身」4月26日号)
3位「放射能の恐怖 皮膚はぼろぼろにむけて......夫は先日亡くなりました」(「女性セブン」4月21日号)

モーニング娘。Ustream番組開始の裏事情

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※画像は「ユーストリー娘。」配信サイトより
【メンズサイゾーより】  4月6日にニューシングル「まじですかスカ!」をリリースしたモーニング娘。が、Ustreamでネット番組『ユーストリー娘。』をスタートさせることが11日、分かった。初回の配信は13日の20時から。ハロー!プロジェクトのオフィシャルサイトには終了時間が明記されていないが、Ustreamの仕様上、Twitter経由での視聴者の質問に答えたりする場面もあると思われ、かなりライブ感の高い放送になることは間違いないだろう。スタート以降も、毎週水曜の20時から放送を行い、今年加入した9期メンバーの譜久村聖、生田衣梨奈、鞘師里保、鈴木香音、そして世話役で新垣里沙の出演が決まっているという。メールでの企画やメッセージを募集しており、視聴者とのコミュニケーションを重視した番組の......
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1万5,000人が集まった「4.10高円寺反原発デモ」

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【メンズサイゾーより】  去る4月10日の日曜日、東京・高円寺で東日本大震災によって起きた福島の原発事故に対して、反原発をアピールするデモが実施された。呼びかけは、高円寺でリサイクルショップなどを経営する「素人の乱」。  デモ隊出発予定は15時だったが、デモのスタート地点となった高円寺中央公園には、その1時間半以上前から参加希望者などが続々と集まり、14時前にはすでに公園内に入れないほどの混雑を見せた。警官隊が見守る中、路上パフォーマンスなども盛んに行われ、いつもは静かな公園も異様なほどに盛り上がっていた。  その後、デモは定刻の15時にスタート。チンドン屋やクラウンなどのパフォーマンスや、バンドを乗せた車両によるサウンドデモなどのほか、労組関係に市民団体、学生有志や宗教家、さらに活動家とおぼしき一群など、実に多彩な参加者が......
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セクハラから助けてくれたけど……いつもクールな彼がお風呂でゴーインに

【作品名】『小悪魔ちょうちょは発情期』 【作者】青山りさ

【作品紹介】 6歳年上で幼なじみの玲ちゃんが大好きで、猛アタックしてる私。子ども扱いしてHしてくれない彼をオトすためにキャバクラで働き始めたある日、お客さんで玲ちゃんが来店!?  オヤジ客にセクハラされてる私をゴーインに連れ帰ったとたん「抱いてやる。準備しろ」って!!

【サイゾーウーマンリコメンド】 狙った男をオトすためにキャバ嬢になるという発想は、昭和生まれの私は持ち合わせていませんが、結構あることなのでしょうか? しかし、この玲ちゃんなる男、ドSの鏡ですね。初体験からそんな所でHするなんて、フツーの男の心情ではございやせん。

田原総一朗が「震災報道」に見た既存メディアの問題点と可能性とは【1】

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撮影=笹村泰夫
  『朝まで生テレビ!』(テレビ朝日系)の顔として、テレビジャーナリズムの可能性を切り開いてきた田原総一朗氏。1964年の東京12チャンネル(現:テレビ東京)入局以来、約半世紀にわたりテレビ業界を見続けてきた。また、緻密な取材を基にこれまで150冊を超える著書を出すなど、活字ジャーナリズムの世界でも第一人者として活躍を続けている。その田原氏が、3月11日以来続く一連の「震災報道」の問題点や、『サンデープロジェクト』(同)打ち切りの真相、さらには若かりしころの破天荒な仕事ぶりなどを激白。既存メディアの可能性や問題点を浮き彫りにしてもらった。
(聞き手=浮島さとし/フリーライター) 浮島さとし(以下、浮島) 3月11日の大地震から早くも1カ月がたちました。一連のマスコミ報道をご覧になっていてお感じになることはありますか。 田原総一朗(以下、田原) 新聞やテレビが政府の発表をそのまま垂れ流していますよね。たとえば、11日の大地震の翌日に福島第一原発の1号機が水素爆発を起こした。これで建屋が吹っ飛びました。ところが、建屋の内部で爆発するほど気圧が上がる理由は、普通はないわけですよ。であれば、どこからか高い気圧が漏れてきたということになる。建屋内部で気圧が高い箇所といえば、圧力容器の中と考えるのが妥当なんです。 浮島 あの時点では、まだ政府は圧力容器の損傷はないと言っていたわけですが。 田原 政府は確証情報しか出さないからね。でも、順を追って普通に考えれば原子炉が原因と推測できるはずです。ということは当然、圧力容器が破損していると見なければならない。圧力容器が破損するということは、燃料棒が溶融している。もちろん、それは推測です。しかし、そういう推測を政府は発表しない。政府が発表しないと、マスコミも報じない。でも本来マスコミは、その可能性を報じないといけないんですよ。 浮島 専門家の中にはツイッターやブログなどで炉心溶融の可能性を示唆していた人もいましたが。 田原 そういう声がテレビになかなか出なかった。破損している可能性が高いと論理的に確証を持って言える専門家は居たわけで、たぶん記者もそこは取材しているはずなんですよ。でも、怖いからそれを発表しない。なぜか。「危機感をあおっている」「風評被害だ」と言われるのが怖いから。その結果、無難な報道に徹してきた。無難な発表というのは政府の発表をそのまま伝えるということなんですよ。 浮島 いわゆる、大本営発表。 田原 その通り。大本営発表ですよ。でも、戦争中は言論統制が厳しくて戦争反対なんて言えなかったけど、今は統制なんてないわけ。なのに、なぜかマスコミは大本営発表をだけを垂れ流す。理由は無難だからですよ。 浮島 それと、地震から4日目くらいですか、一斉にどこの局も番組編成を通常の形に戻し、バラエティー番組も始まりました。NHKも大河ドラマを始めて、気付いたら地震報道をしている地上波が一局もないという状態になりました。あの時は、建屋内部が冷却できずに温度が上がり続けていて、恐ろしく緊迫していたはずなのですが。 田原 それも無難だから。バラエティーを始めたら時期尚早と世間からたたかれるかもしれない。やるならみんなで一緒にやりましょうと。自分のところだけたたかれないで済むわけだから。自粛だってなぜするかといえば、無難だからですよ。自粛しないと批判される。とにかく無難でさえあればいいという。その結果、事実が視聴者に伝わらない。それが一番の問題です。 浮島 田原さんはよく「今のメディアは守りに入りすぎて面白くない」という趣旨の発言をいろいろな場でされています。昨今は各局ともコンプライアンスを専門に取り扱う部署が発言力を持ち、思い切った番組作りができないという話も聞きます。コンプライアンスという言葉が独り歩きをしているとの指摘もあるようです。 田原 コンプライアンス部ってのは、クレームをつけるのが仕事の部署なんですね。例えば「視聴者からこんなクレームがあった」と大騒ぎする。大騒ぎしないとサボってるってことになる(笑)。それもあって、テレビも新聞も非常に神経質になってる。最近ね、相撲に対しても政治に対しても、あるいは19歳の受験生がカンニングしたことに対しても、新聞記事やテレビの番組にクレームがいっぱいくるわけ。世間の目が非常に厳しいよね。僕は一種のいじめだと思うけどね。 浮島 制作サイドが思い切ったコンテンツ作りをできない大きな理由は、クレームを恐れた過剰なまでの組織防衛の風潮だということになりますか。 田原 それが一つね。もう一つ大きいのが経費の問題。結局ね、新聞もテレビも不況なんですよ。広告費が落ちて景気が弱くなると経営がそれだけ弱気になる。新聞なら取材費、テレビなら制作費を落とそうとする。これにより取材が十分にできなくなる。すると、取材に自信を持てなくなる。自信がなくなると臆病になって、その結果、「危険なことはやめよう」「無難にやろう」という動きになる。それが今のコンプライアンスとやらの実態だよね。 浮島 実際、取材経費が出ないという状況が珍しくなくなりました。先日、野村総研の上海支社で幹部が強制わいせつを働いたという事件があったのですが(記事参照)、取材をしたら被害者が上海に居るという。一次情報を得るために上海まで行ったのですが、ビジネスとして見たらまるっきり赤字でした。これがネット媒体ならまだしも、週刊●●とか、××とか、結構な大手出版社でも「上海? 遠いな、無理」って感じですから。 田原 ああ、そう(笑)。昔は(週刊)ポストでも(週刊)現代でも、経費で海外取材が当たり前だった。僕はずいぶん行きましたよ。今はだんだんケチになってる。あとね、これ良くないことに、テレビが制作費を削減するでしょ。それでも番組ができるでしょ。「しめた」と思っちゃう、管理職が。だから、これから景気が良くなっても制作費を上げませんよ。 浮島 安く作れるノウハウを覚えてしまうと......。 田原 そう。覚えた、と思っちゃう(笑)。本当はそんなもの、ノウハウでもなんでもないのにね。それだけ取材がおろそかになって番組は劣化するんですよ。 浮島 私も良くないとは思いながら、特に遠方だと移動経費と時間がもったいなくて、ついつい電話取材で済ませてしまうことがあります。 田原 それが良くない。あのね、新聞記者を一番ダメにしてるのはケータイですよ。記者は政治家の携帯番号を知ってるわけだ。会わずに「どうですか」と聞いちゃう。そりゃ聞けば答えはするけど、ケータイ程度にしか答えないからね。Face to faceで押し込んでいくのと、ケータイで聞くのとは全く違いますよ。なのに、それで取材できたと思っちゃう。ここが問題ですよ。便利になりすぎたんだ。 浮島 確かに楽なんです。電話で20~30分聞いて、それなりに記事が書けちゃう。でも、会って顔を見て話すのとは、出てくる言葉が違いますよね。 田原 全然違う。ケータイが普及したことはね、新聞やテレビの記者の取材力を相当減退させたと僕は思ってますよ。 (【2】につづく
今だから言える日本政治の「タブー」 ウソも隠蔽もいいかげんにして。 amazon_associate_logo.jpg
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王子は4人、ケイトが2人! 元パートナーが集まるロイヤル・ウェディング

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昔は美形王子として鳴らしていた王子の現在

 4月29日にウエストミンスター寺院で行われるウィリアム王子とケイト・ミドルトンの挙式に向け、大いに盛り上がっているイギリス。大手メディアはもちろん、タブロイドも連日のように2人の特集を組み、iPhone/Android向けに王室公認の皇族結婚式アプリがリリースされるなど、ロイヤル・ウェディング・フィーバーは過熱する一方である。最新情報では、ウィリアムが4人の元彼女を、ケイトが2人の元彼を結婚式に招いた、と伝えられている。

モデル業界にも震災余波 外国人モデルは帰国相次ぎ、国内イベントも続々中止で大混乱

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『オスカープロモーション教育全集・
モデル編 』
(オスカープロモーション)
 東日本大震災による福島第一原子力発電所の放射能漏れを恐れて、外国人モデルが日本から大量脱出しているが、国内でもファッションショーなどのイベントの中止・延期が続いている。  3月13日に予定されていた「東京ガールズコレクションナイト in 沖縄」が中止されたのを皮切りに、同21日から予定されていた「東京コレクション」をはじめ、都内で予定されていたファッションショーやブライダルショーは軒並み中止や規模を縮小しての延期となっている。大手ファッション誌やメジャーなショーで活躍できるモデル以外にとって、都内のホテルのファッションショーやブライダルショーは貴重な収入源だったため、事態は深刻だ。  あるショーモデルは、「モデルのほとんどは、アルバイトをしつつ、小さなショーに出てメジャーになるチャンスを狙っているんです。ところが、震災でその仕事もなくなりましたからね。さすがに、モデルをやめる子が続出してますよ」と悲嘆している。  一方で、夢を捨てきれないモデルはお互い情報を交換し合って、関西以西の仕事を探しているという。モデル事務所が多い大阪・神戸・福岡などでは、比較的予定通りにファッションショーが開催されているようだ。  また、モデルの失業だけではなく、モデル事務所の倒産も出てきているという。"美の総合商社"と言われるモデル業界最大手「オスカープロモーション」の幹部も、「モデル業界そのものが以前から不況でしたからね、今回の震災で仕事がなくなって、つぶれたモデル事務所があると聞いてますよ」と言う。  日本音楽事業者協会のように、モデル業界にもプロダクションが集まった「日本モデルエージェンシー協会」という団体がある。日本には約140社のモデルプロが存在していると言われているが、同協会に加盟しているプロは80社あまり。 「音事協のようにしっかりした団体ではありませんよ。クライアントやメディアに対して影響力があるわけでもない。月会費3万円なんですが、支払いが滞る事務所もあるくらいですからね。そもそも、モデル業界なんて華やかそうに見えるけど、渋い世界なんです」と話すのは中堅モデルプロオーナー。 「バブル時代は、銀座や渋谷で石を投げればモデルに当たると言われていたほどモデルがあふれていたんですが、バブルがはじけて以降モデルの仕事は激減。さらに、広告不況でデパートのチラシの仕事すら減ったんです。そのあたりから、モデルをタレント化しようという動きが活発になるのですが、このご時世でイベント出演というタレント仕事も激減。しゃべりがうまいとかやキャラが立つようなモデルしか生き残れません」(同オーナー)  読モなどというコストが抑えられる素人モデルがもてはやされる一方で、"魅せるプロ"であるべきファッションモデルの苦難の時代はまだまだ続きそうだ。 (文=本多圭)
オスカープロモーション教育全集・モデル編 キレイなだけじゃ、だめなんです。 amazon_associate_logo.jpg
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