オバマ応援で注目の小浜町、龍馬伝にも強引に便乗!

先頃、最終回が話題になったNHKの「龍馬伝」。坂本龍馬が暗殺されるという、視聴者が最も注目していた場面で、愛媛県知事の当選を伝えるテロップが。せっかくの場面が台無しになったと、NHKには視聴者からの苦情が殺到したという。その龍馬伝にちなんだ「クルス」という菓子がある。クルスは以前から売られていたが、龍馬伝の放映に合わせて、坂本龍馬のパッケージを採用した珈琲味が登場した。発売元は、小浜食糧株式会社。といっても、アメリカの大統領選挙に便乗して、オバマ候補を勝手に応援する「オバマガールズ」が注目された、福井県小浜市ではない。小浜市と同様、オバマ候補を応援して話題になった、小浜温泉で知られる長崎県雲仙市小浜町の企業である。

mixiがメアド検索実装で騒動勃発!! 自動的に検索ONで人間関係崩壊の危機

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 登録ユーザー数2,190万人、月間ログインユーザー数1,464万人、月間312.4億PVを記録するSNSサイト・mixi。メールアドレスによる登録制サイトで、現在は携帯電話のメアド登録が必須となっている。そんな人気サイトがついにメアドによるユーザーの検索機能を実装し、ネット上で"祭り"が発生している。あるインターネット関連雑誌の記者は次のように明かした。 「このメアド検索は、メールアドレスさえ分かれば検索相手のマイページにアクセスでき、プロフィールや交友関係などがチェックできます。デフォルトでは検索設定は自動的にONとなっているため、OFFにするには自分で設定しなければなりません。日記や入っているコミュを見れば、趣味や嗜好がモロバレですね」  仕事上の知り合いや学校の友人など、メールアドレスしか知らない相手のmixiアカウントが簡単に見つけられるメアド検索機能。早くも大型掲示板では騒動になっているようだ。前出の記者は次のように続ける。 「mixiをやっていることを公言していない場合や、複数のアドレスでアカウントを持つ"複アカ"も、メアドさえ分かれば正体はバレバレで、人間関係を破壊する深刻な問題に発展しかねません。掲示板では、『mixiやってない』と言ってる友人や、兄弟のアカウントを発見したという書き込みが殺到しています。また、男性がネット上で女性のふりをする"ネカマ"だったという事実が発覚したり、通っているキャバ嬢の彼氏のアカウントが見つかって落ち込む人など、悲喜こもごもの騒動は広がっています」  かつて、通販サイト・Amazon.co.jpもメアド検索を実装し、同サイトの「ほしいものリスト」にアダルトグッズがある人物が特定されてしまうなどの騒動が発生した。だが、今回は、それ以上に人間関係をぶち壊す事態に発展する恐れがありそうだ。  ネット上の同じ趣味の人とつながれるmixiだが、やはり便利さの裏にはそれなりのリスクがある。ネットリテラシーについて、改めて考え直さなければならない時代に来ているようだ。
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「CMより設備投資しろ!」ソフトバンクモバイル大規模通信障害でユーザー激怒中 リストラ暴露ブログ「リストラなう」がコメントの著作権をめぐって大混乱 北川悦吏子、またもTwitterで問題発言 人気漫画ドラマ化のガセ情報に見事に釣られた?

スイーツ界の最強経営者・辻口氏が指南!? ──"俺様流"多方面展開でボロ儲け! の真相とは?

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辻口博啓氏。(田中まこと/写真)
──多くの飲食店がデフレスパイラルに陥る中、話題に事欠かず、値崩れすることのないスイーツ業界。「モンサンクレール」などの有名店を持つ辻口博啓氏の会社「Ash Tsujiguchi」ひとつとっても、創業以来最高益を叩きだすなど、業界の順調ぶりがうかがえる。そこで今回、同業界にとって1年で最も忙しいクリスマスシーズンを目前に、そんな絶好調ビジネスの現状に迫ってみたい。果たして本当に景気はいい? それとも......?  世界同時不況は消費マインドの低下をもたらし、飲食業界にも大打撃を与えた。しかしその中で、スイーツ業界は依然、ゴージャスなトピックを提供し続けているが......。今年、創業以来最高益を叩き出したというパティシエ・辻口博啓氏に、業界を勝ち抜く戦略を聞いた。  メディアでは相変わらずスターパティシエがもてはやされ、六本木ヒルズ、東京ミッドタウンなどのショーケースには、有名フランス人パティシエが作るハイクラスなガトーが並ぶ。さらに、コンビニの棚を見てもスイーツは元気で、かつての"安かろう不味かろう"的なデザートではなく、価格設定も高めな、繊細なものが次々に登場。さらに、最近ではメディア主導によって"スイーツ男子"たちが考案した"プレミアム"コンビニスイーツがズラリと並んでいる。  リセッション(景気後退)の局面をもビジネス勝機とし、華やかさを売り続ける業界のパワーはどこにあるのか。まずは、自由が丘「モンサンクレール」など、コンセプトの異なる10ブランドを展開し、サーカスを見ながら有名シェフの料理が食べられるイベント『ルナ・レガーロ』へのスイーツ提供など、業界を超えて活躍し続けるパティシエ・辻口博啓氏にご登場願おう。 ──いきなりですが、この不況においてもスイーツ業界は、低価格化に走らず、依然として高級路線ですよね? やはり業界全体の景気はいいのでしょうか? 辻口博啓(以下、辻口) いやいや、華やかなイメージが強いスイーツ業界ですが、景気後退の影響から無縁というわけにはいきません。リーマンショック以降、売り上げの低迷は顕著です。身売り、倒産といった話を聞くことも少なくありません。  最近は、我々に製菓材料を卸している業者ですら、売り上げを30%近く落としていると聞きます。流通の要となる業者がその様な状況ですから、ケーキ屋は推して知るべし。売り上げが減ってしまっている個人店も多いのではないでしょうか。元気なのは、200円台、100円台のラインナップが売れているコンビニスイーツ、というのが現実ではないかと思います。 ──そんな中、辻口さんが経営される「株式会社アーシュツジグチ」は非常に調子がいいと聞きましたが......。 辻口 確かに、幸いにも、僕たちの会社は今期、開業以来最高益をあげることができました。ただ、それは新たなブランドを立ち上げ、多角的な展開を進めてきた結果にほかなりません。 ──今年は「和楽紅屋」を4月に「ecute 東京」に、9月に「西武池袋本店」に出店されていましたが、やはりその効果は大きかったのでしょうか?

ボヤキまくりのノムさん、"マーくん"田中将大からも相手にされず……

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『負けに不思議の負けなし〈完全版〉 上 』
(朝日新聞出版)
 東北楽天ゴールデンイーグルスの元監督・野村克也氏が白い目で見られている。先日とあるイベントに出席したノムさんは、タレント・里田まいとの交際が発覚した教え子の"マーくん"こと田中将大投手について聞かれ、「もう(田中とは)縁は切ったから」とそっけなく言い放った。  これもノムさん流のボヤきかと思いきや、真相は違う。野球担当記者が明かす。 「ぶっちゃけ、マーくんはノムさんのことを毛嫌いしているんですよ。それまでは監督をやっていたから従っていただけ。ノムさんの監督解任が決まると、マーくんは『もう気を遣う必要はない!』と手の平返し。選手会が企画した野村監督の慰労会をドタキャンしています」  原因はチクチク嫌味を言われることだったようだが、ノムさんにしても慰労会にマーくんが来なかったことに不満を募らせていたという。 「その結果、イベントで『縁切った』発言が飛び出したんです。今後もマーくんへの口撃は続くでしょうね」(同関係者)  監督解任のきっかけも、楽天フロントへの批判だったと噂されるノムさん。今の矛先は現・楽天監督である星野仙一氏だが「星野さんはノムさんを"老害"扱いしていて、相手にする気はしていません。ノムさんは東スポなどの御用新聞を通じて話題を振りまいていますが、影響力はゼロ。遠吠えにしか聞こえませんね」(球界関係者)  名監督と言われたノムさんだが、自身のボヤきが災いし、その影響力も低下しているようだ。
負けに不思議の負けなし〈完全版〉 上 なんだか切なくなる......。 amazon_associate_logo.jpg
【関連記事】 「選手やコーチを折伏!?」"宗教戦争"を制した千葉ロッテ・西村監督を危惧する声 超大物もどっぷり!? 角界を揺るがすプロ野球賭博騒動が芸能界にも波及か "クビ"からの再起。這い上がる男たちの生き様『プロ野球「戦力外通告」』

30年前のあの名前? ジャニーズJr.新グループのネーミングが話題に

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電飾がついた衣装も30年前ならハイ
センス!

 11月26~27日、NHKホールで開催されたジャニーズJr.コンサート『年末ヤング東西歌合戦!東西Jr.選抜大集合2010!A.B.C-Z+ジャニーズJr.選抜VS中山優馬+関西Jr.選抜』。27日の最終公演にはタッキー&翼、山下智久、KAT-TUN、修二と彰、Hey! Say! JUMP、NYCがゲストとして登場し、「仮面舞踏会」「スニーカーぶる~す」「SHAKE」など先輩の楽曲を交えたメドレーを披露するなど会場を大いに盛り上げた。この模様は、大晦日にテレビ朝日系で『年忘れ!ジャニーズ東西歌合戦』として放送される(午後3:30~午後4:45)ことが決定しており、ジャニー喜多川社長からは「この歌合戦が、紅白の前夜祭のような位置づけになれば」との発言も。さらに同イベントを毎年恒例にする可能性も示唆されており、大晦日は『Jr.歌合戦』(テレビ朝日系)→『紅白歌合戦』(NHK)→『カウントダウンコンサート』(フジテレビ系)と局の垣根を越えてジャニーズタレントが席巻することになりそうだ。

「500gのステンレスバーベル」で濡れる!? 「an・an」のオーガズム特集

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「an・an」(マガジンハウス)12月
8日号

 主演映画『SPACE BATTLESHIP ヤマト』の公開に合わせ、近年まれに見る木村拓哉祭りを開催中のマスコミ業界。もちろん、ジャニーズお膝元雑誌「an・an」(マガジンハウス)にもキムタクが登場です。表紙にキムタク、そしてセックス特集という合わせ技は、10年前から変わらぬ伝統芸。鉄板の配合ですね。それでは、今号の中身を見ていきましょう。

予告!サイゾーテレビ【小明の副作用】第12回生放送は2日(木)22時です

 けっこう美人だけど、ブレイクの糸口がまるで掴めない、でお馴染みのアイドルライター小明がお送りするサイゾーテレビ『小明の副作用』第12回生放送は、12月2日(木)の22時より公開となります。もちろん、いつも通りニコ生&Ustreamの二元生中継です。 ●会場はこちら
ニコ生→http://live.nicovideo.jp/gate/lv32580188 Ustream→http://www.ustream.tv/user/cyzo_tv
 上は前回の第11回放送分。机の上がカオスだったり腰が痛かったりしていますが、基本的には元気です。

「第二の海老蔵になりかねない」キケンな酒癖を持つ瑛太と小栗旬

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小栗旬主演 「TAJOMARU」
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【メンズサイゾーより】  市川海老蔵暴行事件から早一週間。知人の26歳男性に半殺しにされた歌舞伎俳優・市川海老蔵(32)だが、すでに陥没骨折などの重傷を負った顔面の整復手術を決行。ただし、今後顔面に麻痺が残る可能性もあり、回復は順調とは言えないようだ。海老蔵を襲った暴漢が元Jリーガー候補でハーフの男性であること、六本木・西麻布界隈では有名な不良グループの一員であることなどは明らかになったが、未だ逮捕には至っていない。それどころか、肝心の暴行犯は逃亡を続けながらも「自分はやっていない」と友人に電話で漏らしており、真犯人が別にいる可能性も出てきた。 「海老蔵は犯人グループのことをよく知っているにもかかわらず、当初は知らぬ存ぜぬを通していた。被害届の提出もためらうなど、相当彼らグループに怯えていた。徐々に口を割り始めたが、誰かをかばっている様子もあるという」(芸能記者)
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暴走族にヤキを入れられてボコボコに……海老蔵の顔はどうなる?

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顔面の傷より歪んだ性格を整形すべき?

編集S 市川海老蔵が左頬を陥没骨折、左目、鼻を打撲、前歯が欠けるなどの大けがを負った事件、びっくりね。杉並区の26歳男性に傷害容疑で逮捕状が出たそうだけど、海老蔵をボッコボコにするなんて、タダものじゃないわね。

実在した"奇妙な高額バイト"の顛末 心理サスペンス『エクスペリメント』

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1971年にスタンフォード大学で行なわれた心理実験を映画化した『エクスペリメント』。
エイドリアン・ブロディとフォレスト・ウィテカー、2大演技派男優が競演。
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 与えられた役割や肩書きは、人間を変えてしまうのか。その答えを日本人は知っている。片岡義男原作『彼のオートバイ、彼女の島』(86)でのデビュー時は爽やかな二枚目俳優だった竹内力だが、Vシネ界の2大ロングセラー『難波金融伝・ミナミの帝王』(92~07)、『JINGI 仁義』(94~)シリーズへの主演を重ね、裏社会の似合う貫禄たっぷりの怪優へと変貌を遂げた。与えられた役と彼自身の資質が融合し、それまでの体型や身にまとう雰囲気まで変えていった。"Vシネの帝王"の称号を冠する竹内力は、もはやノーマルな役を演じることはない。与えられた役が役を演じる人間を変えてしまった顕著なケースだろう。  1971年の米国では、実際にこの種のテーマを扱った臨床実験が行なわれた。心理学者フィリップ・ジンバルドー博士は"特殊な肩書きや地位を与えらえた人間は、本来の人格に関わりなく役割に合わせて変わっていく"ことを証明しようとした。心理学史上に悪名を残す「スタンフォード監獄実験」である。新聞広告などで集めた健常者21人を看守役、囚人役に分け、模擬刑務所で14日間を過ごすというもの。看守役が囚人役に暴力を振るうことは禁止されていたが、看守役は誰から指示を受けるでもなく自分たちで考えた罰則を囚人役に与え始めるなど、役割による人格変容が急激に進行。精神錯乱に陥る脱落者も現われ、実験はわずか6日間で中止。被験者の中には後遺症を残す者もおり、ジンバルドー博士はバッシングを浴びた。実際に行なわれたこの心理実験を映画化したのがドイツ映画『es[エス]』(01)であり、『エクスペリメント』はそのハリウッドリメイクとなる。
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1日1000ドルが支給されることから被験者
たちは囚人役と看守役を演じることに素直に従う。
囚人役は名前ではなく番号で呼ばれる。
 介護施設で働いているトラヴィス(エイドリアン・ブロディ)は、暴力を嫌う平和主義者。反戦デモで知り合った恋人ベイ(マギー・グレイス)からインド旅行に誘われるが、介護施設をクビになったばかりのトラヴィスはお金がない。そんなとき、目に入ったのが一件の求人広告。14日間の心理実験に参加すれば、日給1,000ドルがもらえるという高額バイトだ。「極めて安全な場所で行なわれ、危険はなし。ただし人権を侵害する可能性がある」という説明を受けて安心したトラヴィスの他、スーツ姿で参加した知的で温厚そうな紳士・バリス(フォレスト・ウティカー)ら24人の男性が選ばれる。実験とは24人を看守側と囚人側に分け、模擬刑務所で24時間をそれぞれの役割で過ごすというもの。監視カメラが実験の様子をチェックしており、暴力行為が行なわれれば赤いランプが点滅し、実験は即刻中止となる。  初日こそは被験者同士でふざけ合っていたが、14日間の高額バイトを勤め終えるため、看守側と囚人側に見えない境界線がたちまちでき上がっていく。2日目にトラヴィスが「食事がまずい」と文句を付けたところ、看守側はトラヴィスを実験を妨げる危険分子と見なすように。トラヴィス迫害の先頭に立ったのは、看守側のリーダー格となったバリス。囚人側を服従させるため、中心人物であるトラヴィスのプライドをずたずたにすることを発案する。そして実験中止の赤いランプが点滅しないことから、バリスたちの行動はますますエスカレート。実験を続行させる、という大義名分のため、看守側はついに一線を越えてしまう。  オリジナル版『es』は日本人になじみの少ないドイツ人キャストだったため、セミドキュメンタリーを見ているような緊迫感があった。ハリウッドリメイクである本作は、大ヒットドラマ『プリズン・ブレイク』で監獄ものをお手のものとしているポール・シェアリングが脚本・監督。主演はエイドリアン・ブロディとフォレスト・ウティカー。『戦場のピアニスト』(02)でナチスに迫害されるユダヤ系ポーランド人を熱演したブロディが長髪の平和主義者、『ラストキング・オブ・スコットランド』(06)でウガンダの"食人大統領"アミンを怪演したフォレスト・ウティカーが自分の内なる暴力性に目覚めていく看守役、という分かりやすい配役となっている。模擬刑務所内でふたりが衝突する場面はアドリブが多用され、2大オスカー男優の演技力に負うところが大きかったようだ。日常生活で溜め込んだ不満が実験がきっかけで爆発してしまうバリス、自分の中の暴力性を理性で必死に押し止めようとするトラヴィス。人間の心の中の理性と狂気のせめぎ合いをふたりが対照的に演じているところが本作の見どころ。
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囚人役側の中心人物であるトラヴィス(エリドリアン・
ブロディ)は、実験を妨げる妨害要因として看守側から
敵視されていく。
 もうひとつ、『es』と大きく違っているのが、模擬刑務所に配された赤いランプの存在。『es』では研究者が監視カメラで常に被験者たちの行動をチェックしている姿が映し出されていたが、本作の研究者は実験を始める前の説明時に現われただけ。その後は姿を見せず、後はただ赤いランプが冷たく光っているのみ。バリスたちは赤いランプが点滅しないことから、自分たちの威圧行為は許容範囲内と正当化し、本当に自分たちが権力を持ったかのように振る舞い始める。一方のトラヴィスたちは看守側の異常さを監視カメラに向かって訴えるが、赤いランプは黙ったまま。いわば、この赤いランプは人間社会に審判を下す"神さま"の代用品だ。自分たちの行動に過ちがあれば"神さま"が止めてくれるはずと看守側は解釈し、囚人側はなぜ"神さま"は無力な自分たちを救済しようとしないのかと"神さま"の無慈悲をなじる。本当に赤いランプは機能しているのか、赤いランプが点滅することはあるのか? 赤いランプが静かに見つめる模擬刑務所の中で、被験者たちのそれぞれの混乱は深まっていく。  同じく実在した心理実験を題材にしたのが、ドイツ映画『THE WAVE ウェイヴ』(08)。こちらは1969年に米国カリフォルニア州の高校で行なわれた実習内容がベースとなっている。"ファシズム"についての授業中に、生徒から「どうして当時のドイツ人はファシズムを受け入れたのか」「反対する人はいなかったのか」という疑問が投げ掛けられた。なら、1週間限定でファシズムがどういうものかクラス内で体験授業をやってみようということになる。まず教師を指導者として敬称で呼び、発言する際は背筋を延ばした姿勢で起立し、短い言葉で明確に話すなどの規律が設けられる。効果はてきめんで、それまでのダラリとした教室のムードが改まり、生徒たちはクラスにやる気と団結力が生まれていく過程に恍惚感を覚えていく。やがて生徒たちは制服や旗印の導入など新しい規律を自発的に考え出し、制服に反対する少数派の生徒を弾圧するようになっていく。『es』『エクスペリメント』と同様に、社会で暮らす人間がいかに環境やルールによって内面まで左右されてしまうかに言及した注目作なのだ。  古典的ホラー映画『フランケンシュタイン』(1910)の時代から、映画と実験は結びつきの深い関係にある。それは映画製作そのものが、俳優たちにそれぞれ役名という名の仮面を与えた上で、協調、調和、競争、対立、嫉妬、疑似恋愛......といった化学反応を人為的に引き起こしている実験ショーだからだろう。『インシテミル』のように化学反応が起きないまま終わってしまう作品や『恐怖』のように実験の成果が観客にうまく伝わらない作品のほうが多いわけだが、共演がきっかけで恋愛、結婚にまで発展したケースなどは実験の副産物のひとつではないだろうか。今年の日本映画を振り返ってみると、実験に果敢に挑んで見事に成果を収めた作品は、中島哲也監督の『告白』、若松孝二監督の『キャタピラー』、石井裕也監督の『川の底からこんにちは』、小野さやか監督のドキュメンタリー映画『アヒルの子』、年明けの公開となるが園子温監督の『冷たい熱帯魚』など、かなり数が限られるはずだ。  俳優たちが高額の報酬を手にしているのは、本来は彼らがリスクを負う実験の被験者だからなのかもしれない。 (文=長野辰次) experiment04.jpg 『エクスペリメント』 監督・脚本/ポール・シュアリング 出演/エイドリアン・ブロディ、フォレスト・ウティカー、キャム・ギガンデット、クリフトン・コリンズ・Jr.、マギー・グレイス 配給/日活 +R15 12月4日(土)よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次ロードショー <http://www.experimentmovie.com>
es[エス] 人間なんてこんなもの。 amazon_associate_logo.jpg
●深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】INDEX [第94回]"アル中"カメラマンの泣き笑い人生『酔いがさめたら、うちに帰ろう。』 [第93回]朝ドラと異なる映画『ゲゲゲの女房』ゴールなき"貧乏耐久"2人3脚走 [第92回]バラエティーでの実績は通用するか? テリー伊藤の初監督作『10億円稼ぐ』 [第91回] 不謹慎なる社会派エンタテイメント『裁判長!ここは懲役4年でどうすか』 [第90回]"世界のナベアツ"大阪府知事に就任! 政治コメディ『さらば愛しの大統領』 [第89回]自分の恋愛もプロデュースする女優、ドリュー・バリモア主演『遠距離恋愛』 [第88回]スタローンが立ち上げた"筋肉共和国"男たちの祭典『エクスペンダブルズ』 [第87回]元"おはガール"安藤聖の再起動ドラマ 就職氷河期を生きる『バカがウラヤマシイ』 [第86回]マイノリティーは"理想郷"を目指す。筒井文学の金字塔『七瀬ふたたび』 [第85回]清純派・佐藤寛子が美しく"変態"! 官能サスペンス『ヌードの夜──』 [第84回]死を意識して、ギラギラ輝く男たち! 三池節、大バクハツ『十三人の刺客』 [第83回] 女を食い物にする男どもは全員処刑! モダン社会の闇を暴く『ミレニアム』 [第82回] "企画AV女優"たちの青春残酷物語 性なる鎮魂劇『名前のない女たち』 [第81回]猫を見れば、人間社会が見えてくる! 世界の人気猫大集合『ネコを探して』 [第80回]原恵一監督の新作は辛口ファンタジー 退屈な"日常生活"を彩る『カラフル』 [第79回]米軍に実在した"超能力部隊"の真実!? ムー民、必見『ヤギと男と男と壁と』 [第78回]戦場から帰還した夫は"芋虫男"だった! ヤクザ監督の反戦映画『キャタピラー』 [第77回] 白ユリの花開くガールズの妖しい世界 H系ホラー『ジェニファーズ・ボディ』 [第76回] 爽やか系青春ゾンビ映画にホロリ......夏休みは『ゾンビランド』に集結せよ [第75回] "生きる"とは"見苦しい"ということ 藤沢周平の時代活劇『必死剣 鳥刺し』 [第74回]初恋の美少女は200歳の吸血鬼だった! 北欧産のホラー映画『ぼくのエリ』 [第73回] "三億円事件"の真相を解き明かす! 桜タブーに挑んだ『ロストクライム』 [第72回/特別編] 上映反対で揺れる問題作『ザ・コーヴ』"渦中の人"リック・オバリー氏の主張 [第71回] 女子にモテモテになる方法、教えます。軟派少年の実話物語『ソフトボーイ』 [第70回] 下町育ちの"北野少年"が見た現代社会 人間同士の食物連鎖『アウトレイジ』 [第69回] "リアルと虚構の狭間"を生きる男、アントニオ猪木初主演作『アカシア』 [第68回] ヒーローも神もいない現代社会の惨劇 井筒監督の問題作『ヒーローショー』 [第67回] アイドルが地獄で微笑む『戦闘少女』ギャグ×血しぶき×殺陣の特盛り丼! [第66回]アナーキーな"社歌"で生産性アップ! 満島ひかり大進撃『川の底からこんにちは』 [第65回]超ヘビー級なシリアス劇『プレシャス』"家族"という名の地獄から脱出せよ [第64回]乱れ咲く"悪の華"ゼブラクイーン! 仲里依紗が過激変身『ゼブラーマン2』 [第63回] オタク王が見出した"夢と現実"の接点 ティム・バートン監督作『アリス──』 [第62回] バッドテイストな感動作『第9地区』 アナタはエビ人間とお友達になれるか? [第61回]スコセッシ監督の犯罪アトラクション『シャッターアイランド』へようこそ! [第60回]宮崎あおいの"映画代表作"が誕生! 毒を呑んでも生き続けよ『ソラニン』 [第59回]"おっぱいアート"は世界を救えるか? 母乳戦士の記録『桃色のジャンヌ・ダルク』 [第58回]現代に甦った"梶原一騎ワールド"韓流ステゴロ映画『息もできない』 [第57回]命知らずの変態レポーター、中東へ! 史上最大のどっきり?『ブルーノ』 [第56回]仲里依紗がアニメから実写へと跳躍! 母娘2代の時空旅行『時をかける少女』 [第55回]ビグロー監督はキャメロンより硬派! 人間爆弾の恐怖『ハート・ロッカー』 [第54回] "空気を読む"若者の悲劇『パレード』楽しいルームシェア生活の行き先は? [第53回]社会の"生け贄"に選ばれた男の逃亡劇 堺雅人主演『ゴールデンスランバー』 [第52回]『男はつらいよ』の別エンディング? "寅さん"の最期を描く『おとうと』 [第51回]ひとり相撲なら無敵のチャンピオン! 童貞暴走劇『ボーイズ・オン・ザ・ラン』 [第50回]ヒース・レジャーが最後に見た夢の世界 理想と欲望が渦巻く『Dr.パルナサスの鏡』 [第49回]トニー・ジャーは本気なんジャー! CGなしの狂乱劇再び『マッハ!弐』 [第48回]全米"オシャレ番長"ズーイー、見参! 草食系に捧ぐ『(500日)のサマー』 [第47回]市川崑監督&水谷豊"幻の名作"『幸福』28年の歳月を経て、初のパッケージ化 [第46回]押井守監督、大いなる方向転換か? 黒木メイサ主演『アサルトガールズ』 [第45回]ドラッグ漬けの芸能関係者必見!"神の子"の復活を追う『マラドーナ』 [第44回] 暴走する"システム"が止まらない! マイケル・ムーア監督『キャピタリズム』 [第43回]"人は二度死ぬ"という独自の死生観『ガマの油』役所広司の監督ぶりは? [第42回]誰もが共感、あるあるコメディー! 2ちゃんねる発『ブラック会社』 [第41回]タラとブラピが組むと、こーなった!! 戦争奇談『イングロリアス・バスターズ』 [第40回]"涅槃の境地"のラストシーンに唖然! 引退を賭けた角川春樹監督『笑う警官』 [第39回]伝説の男・松田優作は今も生きている 20回忌ドキュメント『SOUL RED』 [第38回]海より深い"ドメスティック・ラブ"ポン・ジュノ監督『母なる証明』 [第37回]チャン・ツィイーが放つフェロモン爆撃 悪女注意報発令せり!『ホースメン』 [第36回]『ソウ』の監督が放つ激痛バイオレンス やりすぎベーコン!『狼の死刑宣告』 [第35回]"負け組人生"から抜け出したい!! 藤原竜也主演『カイジ 人生逆転ゲーム』 [第34回]2兆円ペット産業の"開かずの間"に迫る ドキュメンタリー『犬と猫と人間と』 [第33回]"女神降臨"ペ・ドゥナの裸体が神々しい 空っぽな心に響く都市の寓話『空気人形』 [第32回]電気仕掛けのパンティをはくヒロイン R15コメディ『男と女の不都合な真実』 [第31回]萩原健一、松方弘樹の助演陣が過剰すぎ! 小栗旬主演の時代活劇『TAJOMARU』 [第30回]松本人志監督・主演第2作『しんぼる』 閉塞状況の中で踊り続ける男の悲喜劇 [第29回]シビアな現実を商品化してしまう才女、西原理恵子の自叙伝『女の子ものがたり』 [第28回]"おねマス"のマッコイ斉藤プレゼンツ 不謹慎さが爆笑を呼ぶ『上島ジェーン』 [第27回]究極料理を超えた"極地料理"に舌鼓! 納涼&グルメ映画『南極料理人』 [第26回]ハチは"失われた少年時代"のアイコン  ハリウッド版『HACHI』に涙腺崩壊! [第25回]白熱! 女同士のゴツゴツエゴバトル 金子修介監督の歌曲劇『プライド』 [第24回]悪意と善意が反転する"仮想空間"細田守監督『サマーウォーズ』 [第23回]沖縄に"精霊が暮らす楽園"があった! 中江裕司監督『真夏の夜の夢』 [第22回]"最強のライブバンド"の底力発揮! ストーンズ『シャイン・ア・ライト』 [第21回]身長15mの"巨大娘"に抱かれたい! 3Dアニメ『モンスターvsエイリアン』 [第20回]ウディ・アレンのヨハンソンいじりが冴え渡る!『それでも恋するバルセロナ』 [第19回]ケイト姐さんが"DTハンター"に! オスカー受賞の官能作『愛を読むひと』 [第18回]1万枚の段ボールで建てた"夢の砦"男のロマンここにあり『築城せよ!』 [第17回]地獄から甦った男のセミドキュメント ミッキー・ローク『レスラー』 [第16回]人生がちょっぴり楽しくなる特効薬 三木聡"脱力"劇場『インスタント沼』 [第15回]"裁判員制度"が始まる今こそ注目 死刑執行を克明に再現した『休暇』 [第14回]生傷美少女の危険な足技に痺れたい! タイ発『チョコレート・ファイター』 [第13回]風俗嬢を狙う快楽殺人鬼の恐怖! 極限の韓流映画『チェイサー』 [第12回]お姫様のハートを盗んだ男の悲哀 紀里谷監督の歴史奇談『GOEMON』 [第11回]美人女優は"下ネタ"でこそ輝く! ファレリー兄弟『ライラにお手あげ』 [第10回]ジャッキー・チェンの"暗黒面"? 中国で上映禁止『新宿インシデント』 [第9回]胸の谷間に"桃源郷"を見た! 綾瀬はるか『おっぱいバレー』 [第8回]"都市伝説"は映画と結びつく 白石晃士監督『オカルト』『テケテケ』 [第7回]少女たちの壮絶サバイバル!楳図かずおワールド『赤んぼ少女』 [第6回]派遣の"叫び"がこだまする現代版蟹工船『遭難フリーター』 [第5回]三池崇史監督『ヤッターマン』で深田恭子が"倒錯美"の世界へ [第4回]フランス、中国、日本......世界各国のタブーを暴いた劇映画続々 [第3回]水野晴郎の遺作『ギララの逆襲』岡山弁で語った最後の台詞は...... [第2回]『チェンジリング』そしてイーストウッドは"映画の神様"となった [第1回]堤幸彦版『20世紀少年』に漂うフェイクならではの哀愁と美学