ついに朝鮮半島で戦争勃発か!? 半島有事で日本に求められる心構えとは?

 北朝鮮が23日、黄海の南北境界水域に近い韓国の延坪島に突如砲撃を開始。韓国メディアが伝えた砲弾数は約200発、これにより韓国軍兵士2人が死亡したとしている。李明博大統領は「休戦協定違反である」として、断固たる対応を取るとの考えを示している。  先の尖閣諸島問題で、日本の国防問題がにわかに注目される中で起きた今回の"戦争"。はたして日本への影響はあるのだろうか。「月刊サイゾー」でもお馴染みの軍事アナリスト・清谷信一氏に、半島有事の日本本土への影響や我が国の現状、さらには、日本人が今考えるべきことは何かを聞いた。 ――こうした「半島有事」の際に、まず日本が考えなければならないことはなんでしょうか? 清谷氏(以下、清谷) 物理的にドンパチ自体は対岸の火事ということで、とばっちりで弾道ミサイルが日本に飛んでくるという可能性はほとんどないでしょうが、韓国には2万人以上の日本人が住んでいますから、当然彼らの救出をどうするかということになりますよね。 ――具体的にはどんな方法が考えられますか? 清谷 たとえば、海上自衛隊には「ヘリコプター搭載護衛艦(DDH)」というのがありますが、現在の「ひゅうが」型のDDHは全通式の平らなヘリ用甲板を持っており、大規模災害の時などに大型ヘリを積んで物資や人員輸送でこれを使用することができます。また、「おおすみ」型輸送艦も全通甲板を有していますが、こちらはヘリの運用能力が限定されています。ですが、LCAC(大型ホバークラフト)2隻を搭載できるので、これを利用すれば迅速に多くの人間を運ぶことができます。また「ひゅうが」型より大きく、実質的な多目的ヘリ空母「22DDH」も今年度予算で建造が決まっていて、約4,000人の人員輸送が可能です。理論上は、これらが救出に使えるということになります。 ――自衛隊の大型ヘリというとCH-47でも搭載可能な人員数は約50人ですが、相当数のピストン輸送を繰り返すということになるのでしょうか? 清谷 陸自、空自で60機以上のCH-47を保有しています。その他、海自もMCH-101という大型ヘリを有しています。その他中型ヘリ、UH-60系列のブラックホークなども多数投入できます。DDHなどを中継して燃料を給油すれば本土まで向かうことも可能でしょう。また空自が運用する政府専用機の747や、空中給油機KC767に座席を搭載すれば、かなりの人数を運べます。その他戦術輸送機のC-1、C-130Jなども利用できます。 ――能力としては、半島有事でも邦人救出は可能と考えていいのでしょうか? 清谷 問題は法的な根拠です。それが一番問題でもあります。邦人救出の法的根拠がありません。どの程度の状態で自衛隊を出すのか。救出の最中に攻撃されたら戦っていいのか。輸送機やヘリの護衛に戦闘機を使用できるのか、といえば、現状ではできないでしょう。つまり、法律を忠実に守れば自衛隊は出動できません。 ――たしかに自衛隊が海外へ出動する恒久的な法的根拠はありません。 清谷 いままでの海外派遣はその場しのぎで、時限立法で乗り切ってきたわけです。イラクに陸自を派遣したときも、あそこは戦闘地域ではない、というのが派遣の根拠でした。今回、もし延坪島に日本人がたくさん住んでいた場合、救助へ向かうかどうかを国会で慌てて審議するのか、法を無視してとにかく行くのか、そういう法整備が平時からまるでできていません。もしできないなら日本人を見殺しにするのかという話ですが、実は現行法では見殺しにするしかないんですよ。あとは韓国や米軍のお情けにすがるしかない。 ――救出の際に民間航空会社の大型旅客機を活用する方法は? 清谷 外国ではどこもそれができるんですけどね。たとえば、アメリカでは軍の予備役のパイロットが民間会社にいますし、有事の際は召集して、自国民の救出のために飛ばすことができるんです。そのために国が平時から航空会社にお金を拠出しています。フランスも国営のエアフランスが有事の際に動くことが前提ですし。 ――日本でそれができない理由は? 清谷 まず法的な根拠がない。しかも日本の航空会社は労働組合が「戦争協力はしません」と反対していますから。こういうのは戦争協力とは普通は言いませんが。1985年のイラン・イラク戦争のときに、イラクのフセイン大統領(当時)が「48時間の猶予期限以降にイラン上空を飛ぶ航空機はすべて攻撃する」と宣言し、各国はイランから自国民を救助するために、民間機や軍を使って救出しましたが、JALについては労働組合が大反対してチャーター機が飛ばなかった。結局、土壇場でトルコ政府がチャーターを2便増やしてくれ、残されていた約200人の邦人が脱出できた。JALはその後、安全なトルコ空港まで行って「我々が助けに来ました」なんてシレっと言ってるんだから、あきれますよね。 ――労働組合が反対するのはイデオロギー的なことで? 清谷 当然、そういう部分があるでしょう。軍服を着た自衛隊員を運ぶのを拒否した、なんてこともありましたし。「迷彩服を着ている軍人は運べません」とかね。ですから、本当になんかあったときに、日本は自衛隊機も民間旅客機も使えないというのが現状なんですよ。 ――仮に法律をクリアして飛行機や護衛艦で韓国へ到着したとして、その後の問題は? 清谷 まず、日本の「軍隊」が上陸することを、反日思想が強い韓国人がどう受け止めるかってことがありますよね。それに、上陸したとしても、どんな流れで誘導して助けるかというシナリオは、実は日本にまったくない。本格的な戦争の場合、邦人の救出だと言っても、韓国人でも海外に逃れたいでしょうから、「飛行機に乗せろ、乗せない」で大混乱になる可能性もある。そうしたときに、暴動を抑えて治安をコントロールする部隊も必要になる。ところが治安維持のための装備、たとえば催涙弾やゴム弾なんかですが、そういうのを自衛隊は持っていないんです。 ――ゴム弾がなければ、最悪、実弾を撃つしかないと? 清谷 極端に言えばそうなります。今回、北朝鮮が砲撃した場所は民間人が多い地域ですから、まさにそういうことが起こる可能性があるわけです。また弾道ミサイルも無視できない。救助作業中に弾道ミサイルがどんどん振ってくる、ではどうするか。場合によってはミサイルを迎撃可能なパトリオット3を現地に展開したり、対弾道弾迎撃用のイージス艦を海上に展開しなければならない。つまり、国外で北朝鮮と交戦することになります。 ――もうそうなると、ほとんど戦争ですね。救助と戦争の間にボーダーはない? 清谷 「救助は必要、でも軍事行動はダメ」は両立しませんから。単に旅客機や船を確保すればいいという話ではなく、弾道ミサイルが飛んでくる中で邦人を救出するために、自衛隊を出すのか出せないのか。出すならどういうときなのか。現行法では出せませんから、勝手に逃げてきてくださいということになっている。ただ、それを世論は認めないですよね。では、どうすればいいのか。国民一人ひとりが考えないといけない時期は、とっくにきていますよ。 ――清谷さんが海外で戦争に巻き込まれたら自己防衛のためにどうしますか? 清谷 軍事を専門とする人間の間では、「紛争があったらアメリカ大使館や他国の大使館に逃げ込め」が常識です(笑)。日本大使館はあてにならない。彼らは邦人保護が自分たちの仕事である認識がないし、危機管理能力もやる気もないから、門前払いの可能性さえある。もちろん、アメリカだって自国民を最優先させるけど、余裕があれば「じゃ、あんたも」ってなる可能性もあるわけで、少なくとも日本大使館よりははるかにあてになります(笑)。 (文=浮島さとし)
専守防衛──日本を支配する幻想 現実はマジでヤバい! amazon_associate_logo.jpg
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レコード大賞は決定済み!? 癒着でもつれる賞レースのウラ側

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『I Wish For You』/rhythm zone

編集M いや~、もう今年も1カ月で終わりっすね~。年末と言えば見逃せないのが「輝く!日本レコード大賞」と「NHK紅白歌合戦」の二大芸能レース! 20日にマッチ(近藤真彦)が最優秀歌唱賞を受賞したことが発表されて、ジャニオタすら度肝を抜かれたわけだけど。

しいちゃん かれこれ20年もジャニーズ事務所はレコ大に参加してなかったから、今回の受賞はビックリよね。ギョーカイ内では、「今年で歌手活動30周年を迎えるマッチのために、事務所が受賞できるようはからった」と噂されているわよ。「レコード大賞なんてほとんど事務所やレコード会社の力関係によるデキレース」と言われているから、ありそうな話ね。

贅沢の極み! いい肝のカワハギのいい肝ばかり(「いきものがかり」の「いきものばかり」)

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料理の数だけダジャレがある――。ダジャレをこよなく愛する男が考案する、笑えるおいしいレシピ。 「もしもし、今どこにいるの? ちょっと買ってきてほしいものがあるんだけど」 「今は......会社だよ。仕事中!」
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「なんか波の音がするわよ。また釣りに行ってんじゃないでしょうね? ところで友達に勧められた『いきものがかり』のCDを買ってきて欲しいんだけど」 「なに? "いい肝のカワハギ"? ええと、コレのことだよな。肝パンパンだし」 IMGP9701.jpg 「『いきものがかり』の『いきものばかり』っていうベストアルバムが出たから、それ買ってきてね」 「分かった、それなら任せてくれ! ベストを尽くす!」 ― そして数時間後 ― 「はい、電話で言われたやつ、作っておいたよ。ちょうどいい肝のカワハギが釣れたんだ。しかし肝ばかり食べたいなんて、贅沢な女だなー。まさにベストだよ。身は俺が食べるから」 IMGP7497.jpg 「え、どういうこと? いい肝のカワハギの肝ばかり? あ! 分かったわ!」 男&女「『いい肝のカワハギ』の『いい肝ばかり』!」 「おいしそー! でもお願いしたのと全然違う! そして無理矢理すぎ! でも好き!」 ■材料 IMGP7438.jpg ・カワハギ 適量 ・醤油 適量 ■作り方 1、いい肝のカワハギを釣って、すぐに血抜きをし、クーラーボックスに入れて持ち帰る。 2、カワハギからいい肝を取り出し、半分を裏ごしして醤油を混ぜ、肝醤油を作る。 3、残りの半分のいい肝を刺身にする。 4、いい肝の刺身にたっぷりと肝醤油をまぶしていただく。 ■玉置メモ ・釣ってすぐに血抜きをした冬場のカワハギの肝は最高の味。普通は身の刺身を肝醤油で食べるのだが、あえて肝を肝醤油で食べるという贅沢。 ・肝を裏漉しするには、味噌汁を作るときに使う味噌を溶く道具(名前が分からない)が便利。胆のう(苦玉)などの肝以外の内臓が入らないようにすること。 ・痛風一直線の料理なので、尿酸値が気になる方はほどほどに。 ・ところで「いきものがかり」とは、知っていると思うけれど人気の男女混成3人組音楽グループの名前である。『いい肝ばかり』を『軍艦巻き』にした寿司も最高。しかし『いきものがかり』の『軍艦マーチ』という曲はない。 (文・写真=玉置豊) ●たまおき・ゆたか へんな料理研究、マイナーアウトドア、狩猟採取が趣味のWEBディレクター、ときどきライター。「デイリーポータルZ」、「地球のココロ」、「@ニフティ つり」など で連載中。 < http://www.hyouhon.com/>
いきものばかり~メンバーズBESTセレクション~ こういうやつです。 amazon_associate_logo.jpg
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LUNA SEAと真逆に見えてもロック! 河村隆一の新たな挑戦とは?

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 ソロプロジェクトやLUNA SEAの再始動と常に注目を集めている・河村隆一。彼が近年、力を注いでいるのが、マイクを使わず、観客に直接声を届ける"No Mic, No Speakers"。12月15日に発売されるDVD『河村隆一×我流』には、その「響き」を求めてカンボジアに赴いたり、リフレッシュのために南紀白浜で過ごす彼の姿が収められている。今回は、生声で歌うことへの想い、カンボジアで感じたこと、LUNA SEA再始動について、今の素直な気持ちを聞いた。

"アル中"カメラマンの泣き笑い人生『酔いがさめたら、うちに帰ろう。』

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鴨志田穣氏の体験エッセイを浅野忠信、永作博美のキャストで
映画化した『酔いがさめたら、うちに帰ろう。』。
(c)2010シグロ/バップ/ビターズ・エンド
 監督の力量と俳優陣のアンサンブルが、原作の魅力をグイグイと引き出した秀作だ。アルコール依存症で精神病院の閉鎖病棟に入院した鴨志田穣氏による同名エッセイを映画化した『酔いがさめたら、うちに帰ろう。』がたまらなく面白くて哀しい。説明するまでもなく、鴨志田氏は漫画家・西原理恵子氏のコミックに元夫"鴨ちゃん"として度々登場してきたフリージャーナリスト。戦場カメラマンとしてタイ、カンボジア、ミャンマー、ボスニア、ザイールなどの危険地帯を巡り、カメラを回してきた。1995年にバンコクで出会った西原氏と翌年入籍して一男一女をもうけるが、アルコールへの依存が増していき、西原氏とは2003年に離婚。その後、入退院を繰り返すも、アルコール依存症を克服し、06年に西原氏と復縁。腎臓がんを患い、07年に西原氏や子どもたちに看取られて、42歳の生涯を閉じている。  断酒中に寿司屋で出された奈良漬けをひと切れ食べたばっかりに再飲酒を始めてしまい病院に運び込まれた経緯や、アルコール病棟で出会ったユニークすぎる患者仲間や医者たちと過ごした日々を、鴨志田氏は明るく平易で澄み切った文章で描いている。そのペンの走り方には、担当医から「あの世ゆきにリーチがかかってるよ」と宣告された病人とは思えない生命力が満ちている。病院の食堂で毎週火曜日に出されるカレーライスに異常なまでに執着を見せ、若くてかわいい看護師の名前はすかさずフルネームでチェック。その一方、育ち盛りで目に入れても痛くない2人の子どもたちともう一度生活するために懸命にリハビリに取り組む。不幸と幸福が絶妙にブレンドされた、独特の深みのあるエッセイなのだ。中島らもの小説『今夜、すべてのバーで』(講談社)と肩を並べる名著と言っていい。
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父親が酒乱だったこと、戦地でロシアンルー
レットに興じる兵士を目撃したことなど複合的
要因から、カメラマン塚原のアルコール依存症が
悪化していく。
 人生の哀歓をブルージーに煮詰めた原作エッセイを、映画化したのはベテランの東陽一監督。被差別部落を舞台にした『橋のない川』(96)、石原さとみ&浅野忠信出演作『わたしのグランパ』(03)など硬軟織り交ぜた作品を撮り続けてきた東監督が、本作でも76歳と思えない瑞々しい演出を見せている。アルコール依存症患者が離脱症状として見る幻覚というと、小人の大名行列が部屋の隅から現われ......というイメージが一般的に知られているが、東監督はそういった既成のビジュアルイメージやCG表現などに頼らず、依存症患者が現実と妄想の境界線を見失っていく様を実に巧みに描いてみせる。主人公の塚原を演じた浅野忠信の内側から、黒い浅野忠信が出てきて暴言・暴力を振るうシーンは秀逸だ。大手映画会社に所属することなく、インディペンデントシーンを渡り歩いてきた東監督は、今年8月には2本合わせてわずか5日間で撮り終えたエロティック・バリアフリー・ムービー(略称:エロバリ)『ナース夏子の熱い夏』『私の調教日記』が公開されたばかり。こちらは障害者と健常者が一緒にピンク映画を楽しもうという意欲作だ。東監督は年齢を重ねても枯れることなく、映像の中で"生"を鮮やかに描いてみせる。
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退院を控えた塚原は患者仲間の前で、依存症に
なった経緯から克服するまでの体験発表すること
に。精神病院内の人間模様がリアルだ。
 キャスティングも巧妙だ。『地雷を踏んだらサヨウナラ』(99)で戦場カメラマン・一ノ瀬泰造の生涯を演じた浅野忠信だけに、本作では戦場での回想シーンを挿入せずとも戦場カメラマンとしての既視感が漂う。西原理恵子氏がモデルとなっている元妻の園田由紀役の永作博美は『その日のまえに』(08)で家族に看取られる主婦を演じたが、今回は逆に看取る側となっている。一度は離縁した夫が家族のためにアルコール病棟で弱い自分自身と闘う姿を、近すぎず遠すぎない距離を保って見守り続ける。クライマックス、依存症を克服して退院を果たした塚原が子どもたちと手をつないで歩く様子を、やはり少し離れた距離から彼女は見つめる。左目で目の前にある幸福を噛み締め、右目にはやがて訪れるだろう別れの日を予感した哀しみの色が浮かんでいる。永作博美が見せるガチャ目チックなラストの表情が映画の余韻をより深いものにしている。  父親の帰還を待っている家族のためにリハビリに努める依存症患者の主観で描いたのが『酔いがさめたら、うちへ帰ろう。』なら、放蕩を繰り返す父親を家で待つ妻と子どもの立場から捉えたのが西原理恵子氏のベストセラーコミック『毎日かあさん』(毎日新聞社)だ。コミック版の『毎日かあさん』は"とうさん"との別居、闘病、復縁、そして永遠の別れ、さらには残された家族が立ち直っていく様子が綴られている。一方、テレビ東京系でオンエア中のアニメ版『毎日かあさん』では、気のいい家族想いの"とうさん"が今も元気に酔っぱらいながら登場する。現実世界では退院後はわずかな時間しか家族と過ごせなかった鴨志田氏だが、アニメーションの世界では今も子どもたちと楽しそうに暮らしている。アニメ版『毎日かあさん』は、『サザエさん』(フジテレビ系)のように時間が止まったユートピアと化している。それはまるで、西原家の最も幸福な記憶の1ページが永遠に増殖しているかのようだ。 (文=長野辰次) yoisame04.jpg 『酔いがさめたら、うちに帰ろう。』 原作/鴨志田穣 監督・脚本/東陽一 主題歌/忌野清志郎 出演/浅野忠信、永作博美、市川実日子、利重剛、藤岡洋介、森くれあ、高田聖子、柊瑠美、甲本雅裕、渡辺真紀子、堀部圭亮、西尾まり、大久保鷹、滝藤賢一、志賀廣太郎、北見敏之、螢雪次朗、光石研、香山美子 配給/ビターズ・エンド、シグロ  12月4日(土)よりシネスイッチ銀座、テアトル新宿ほか全国公開 <http://www.yoisame.jp>
酔いがさめたら、うちに帰ろう。 2010年はゲゲゲとサイバラブームだったようです。 amazon_associate_logo.jpg
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細く山道を通り、着いた先は……どこまでも期待を裏切る松尾大社有料ゾーン

(前編はこちら)

【第2回松尾大社(有料ゾーン)編】

 さて前回、松尾大社がいかにランクの高い、由緒ある神社なのかをご紹介した。そしてそんな威厳ある神社がいかにソルティーであるかも。「ものすごく学業優秀なんだけど、ちょっと変わってるわよね......」という隣の息子さんみたいな感じ。

視聴率低迷&ヲタ激怒!? AKB48前田敦子がキスするも『Q10』は大ピンチ

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『Q10』(日本テレビ)公式HPより
 佐藤健、AKB48の前田敦子出演し、ロボット・Q10役の前田が奇妙なトーンで話す「パフ」「ダイジョーブデスカ」などの台詞も話題のドラマ『Q10』(日本テレビ系)。11月22日に放送された第6話でその前田演じるロボット・Q10と、佐藤演じる主人公・深井平太がキスシーンを演じたことで話題を集めた。  ところが、視聴率は10.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)と前回の10.9%より低迷し、民放のゴールデンタイムの連続ドラマとしては、『パーフェクト・リポート』(フジテレビ系)、『検事・鬼島平八郎』(テレビ朝日系)に次ぐワースト3位の低視聴率となっている。 「『Q10』は『すいか』『野ブタ。をプロデュース』(いずれも日本テレビ系)で知られる脚本家・木皿泉の3年ぶりの新作としても注目されていました。『AERA』(朝日新聞出版)10月25日号のインタビューでは木皿が和泉務、妻鹿年季子夫妻の合同ペンネームで、和泉が6年前に脳出血で倒れて現在も左半身麻痺であり、妻鹿は鬱病であることも公表しました。繊細な心情描写に定評のある木皿の作品だけに初回は15.3%を記録するも、2話で10.2%と現時点での同作最低となり、以降、10、11%をさまよっています。そんな視聴率に苦慮してか、木皿の台本も遅れ、多忙な前田のスケジューリングから撮影も遅延し、6話の放送時に7話を撮影しており、次回予告が放送できない有り様です。6話では、チップ(集積回路)によって、Q10が一時的に普通にしゃべり、セクシーな声で『キスしようよ』と迫るも、電源が切れ、再びロボット戻ります。その後、Q10が、はにかむという人間の微妙な感情を学び、平太の前で唇をとがらせ、平太がついにQ10にキスします。佐藤と前田の唇はしっかり密着しており、佐藤は映画『BECK』で、忽那汐里とのキスシーンがありますが、前田は初のキスシーンとなりました」(ドラマライター)  二人のキスは、放送直後からネット上で大反響をもたらし、前田のブログには1万を超えるコメントが殺到。さらに、大型掲示板には、「前田敦子ちゃんのファーストキスを奪った佐藤健死ね」というスレッドが立ったほか、実況板には、「佐藤健、殺したい。」という殺害予告まがいの書き込みも見られた。また、「もうファン辞める」「裏切られた」などの投稿も散見された。 「AKB48では、宮澤佐江が2008年放送の昼ドラマ『ラブレター』で男性俳優とのキスシーンを経験し、9月にAKB48を卒業した小野恵令奈も映画『さんかく』で高岡蒼甫とキスしています。小野は16歳で、現在19歳の前田より若くしてキスを演じていますが、殺害予告まではありませんでした。前田のキスがここまで話題なのは、AKB48が今それだけバブル的な人気を獲得した証拠ですね。でも、やまぐちりこの例があるので、そのインパクトには敵いません。一方、ほかの女性アイドルグループでは、アイドリング!!!の大川藍がwebドラマ『イケない課外授業』でキスシーンを経験し、外岡えりかは、昼ドラマ『明日の光をつかめ』(フジテレビ系)で直接的な描写はないもののレイプシーンがあります。モーニング娘。は、『銭湯の娘!?』(TBS系)の矢口真里のほか、舞台で安倍なつみ、保田圭らがキスシーンを演じていますが、いずれもモー娘。を卒業後であり、安倍はモー娘。在籍中に『24時間テレビ』(日本テレビ系)内で放送されたドラマ『最後の夏休み』で中村俊介とキスシーンを演じていますが、唇は重なっていません。ハロプロは現役アイドル中はキスシーンはNGのようです。モー娘。は、卒業間近の亀井絵里が2008年に『週刊現代』(講談社)、『BUBKA』(コアマガジン)に私生活でのキス写真を掲載されているんですが」(アイドル雑誌記者)  AKB48は、"恋愛禁止条例"があるものの、演技でのキスは解禁しており、ミュージカル『AKB歌劇団』や、シングル「ヘビーローテーション」(キングレコード)のPVではメンバー同士のキスが世間の耳目をさらった。『Q10』では、キスシーンを演じたものの、視聴率が下がってしまい、AKB48の曲で例えれば、チームBの曲だが「キスして損しちゃった」という気分かもしれない。今回のような場面があることを見越してか、佐藤は『Q10』の記者会見で、ファンから妬まれる可能性について聞かれ、「そのことで、夜も眠れないんですけど......絶対に不幸にはしないです」と複雑な心境を語っていた。男性ファン心理としては、好きなアイドルのキスシーンに否定的になってしまう気持ちもわかるが、女優としてキスもできないようでは、演技の幅が狭まり、制作サイドから疎まれる可能性が高い。本当にアイドルの未来を考えれば、キスシーンも許容する器の大きさがファンには必要なようだ。 (文=ポイズン戸田)
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「自信をなくしている」田村正和の"挫折" 繊細な演技のウラにある苦悩とは?

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『古畑任三郎FINAL 今、甦る死』
(ポニーキャニオン)
 『ニューヨーク恋物語』『古畑任三郎』(フジテレビ系)などで知られ、ドラマ界に唯一無二の存在感を誇る田村正和。11月26、27日には同局で松本清張原作の2夜連続ドラマ『球形の荒野』を控える田村が、脚本家・君塚良一、演出家の永山耕三と共にトーク番組『ボクらの時代』(同局系)に出演。2007年の『SmaSTATION』(テレビ朝日系)以来、3年ぶりのドラマ以外のテレビ番組出演で、俳優としての挫折経験や、名優・阪東妻三郎の息子として生まれたが故の苦悩を告白した。 「俳優を始めて、親の七光りで松竹が主演映画を数本用意してくれていた。僕はそれがどんなにありがたいことか分かってなくて、とりあえず台詞だけは覚えて現場に行って、皆さんに迷惑かけないことだけ考えていたから、そんな状態で面白い映画ができるわけがない。それでダメになって、テレビに移った」  高校在学中から俳優としてキャリアをスタートさせるも、当初は「とりあえず」で始めたと明かした田村。テレビの世界に移るも、文学座や劇団民藝などの劇団出身俳優との共演を通して、「自分は恥ずかしい。これじゃだめだな」と思ったという。そんな田村はそれを挫折だと認め、当時を「単に自分が怠け者だった」と振り返り、NHK大河ドラマの第1作目である『花の生涯』にも出演したが、「僕が田村正和の友達だったら『お前向いてないからやめろよ』と助言したくなるほどひどかった」とも回顧した。そこから自らを戒め、現在がある田村だが、昨今の自身の演技への取り組みについては、こう述懐した。 「今、自信をなくしている。怠けていたツケがこの歳になってきて、すごい苦しんでいるんですよ。この世界からいつフェイドアウトしてもいい、という気持ちをずっと持ち続けている。『自分の力で通用するのか?』と。テレビの舞台中継なんかあるでしょ? ああいう、ものすごいテンションでしゃべりまくるのは僕にはまったくできない。あれができなきゃ本当の俳優じゃないのでは、と思い始めている。やっておくべきだった。自分に問いかけて、自分にがっかりして、がっかりしてるけど、ここまできたから今のままで続けるしかない」  俳優として揺るぎない地位を築きながら、自分に足りないものを考え、葛藤を抱えていることを告白した。さらに、出演作の視聴率や周囲の評価も気にかけていることを明かしたが、それは彼が常に真摯な姿勢で演技に挑んでいる証拠だろう。そんな中、年末には初の大石内蔵助役に挑むスペシャルドラマ『忠臣蔵~その男、大石内蔵助~』(テレビ朝日系)、来年1月からはテレ朝の木曜夜9時枠で、自身では4年ぶり、同局では実に30年ぶりとなる連続ドラマ(タイトル未定)が放送予定の田村。話題作ラッシュの彼について、ある週刊誌記者は次のように明かした。 「田村の出演作選びの基本は、やはり脚本。今回出演する『球形の荒野』も、松本清張の壮大なミステリーを『踊る大捜査線』で知られる君塚良一が『5キロやせた』と明かすほど、神経をすり減らなしながら書いた入魂の脚本となっており、田村も絶賛したそうです。一方で『忠臣蔵』と新連ドラなど、近年はこれまであまり縁がなかったテレ朝のドラマに度々出演。08年に『鹿鳴館』、『忠臣蔵 音無しの剣』、09年に『疑惑』、今年も『樅ノ木は残った』と4作のドラマに出ています。これは、田村が気に入っている作品の一つである『ニューヨーク恋物語』(フジテレビ系)などを手がけた共同テレビの演出家・藤田明二がテレ朝に移籍し、2007年に田村の14年ぶりの主演映画『ラストラブ』の製作をテレ朝が行ったことから、同局との蜜月が始まりました」  昨今のドラマは企画とキャスティングに心血が注がれることが多いが、やはり最も重要なのは、物語のシークエンスを描く脚本であり、田村はその原点にこだわって作品を選び、役柄にアプローチしているようだ。『ボクらの時代』では、君塚が自身について「大ヒットした作品がない」と明かすと、彼の脚本の『さよなら、小津先生』(フジテレビ系)に主演している田村が「どうもすいません。力不足でした」と"正和ジョーク"を飛ばすなど、意外な一面も披露。ミステリアスなイメージだけではない人間臭い一面も持ち、67歳を迎えさらに円熟味を増す田村が、新作でどのようなメッセージを伝えてくれるのか注目だ。 (文=本城零次<http://ameblo.jp/iiwake-lazy/>)
古畑任三郎FINAL 今、甦る死 代表作があるんだから大丈夫だよ! amazon_associate_logo.jpg
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