ユニクロが駅構内にヒートテック専門店、その評判は

様々な戦略で注目され続けてきたユニクロが、またもやユニークな試みに着手した。2010年10月23日、JR品川駅と新宿駅の構内に、人気商品「ヒートテック」の専門店「UNIQLO POP UP STORE」が、期間限定でオープンした。これまでもユニクロは、東京駅、渋谷駅、池袋駅など、都内の主要な駅の構内に店舗を開設してきた。だが、今回のように特定の商品のみを扱う形態の店舗は、初めてらしい。同店については、ユニクロHPに次のように記されている。「お客様が短い時間で商品をお選びいただけるよう、シンプルなレイアウトとしております。また商品を全5アイテムに絞り込み、お客様が欲しい商品を瞬時に選んでいただけるようにしております。夜22時までオープンしており、忙しいお客様にもヒートテックをお楽しみいただけるようになっています」。

"世界のナベアツ"大阪府知事に就任! 政治コメディ『さらば愛しの大統領』

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"世界のナベアツ"が大阪府知事に就任!? 
かつて空前の235万票を獲得した横山ノック知事を生み出した土地柄だけに、
ありえない話ではない。(c)2010「さらば愛しの大統領」製作委員会
 もしも、"世界のナベアツ"が大阪府知事選に立候補して、ひょっこり当選したら? 『さらば愛しの大統領』は、そんなパラレルワールド的な近未来の大阪を舞台にしたポリティカル・コメディだ。ノリで立候補したら、まさか当選してしまい、大阪府民も"世界のナベアツ"本人もびっくり。しかし、「3の倍数のときだけ、アホになります」という奇抜なギャグを生み出し、素顔の渡辺鐘として『アメトーーク!』(テレビ朝日系)、『めちゃイケ』(フジテレビ系)などの人気番組を手掛ける売れっ子構成作家でもある"世界のナベアツ"は次々とオモローな政策を打ち出す。まず、巨大テーマパーク「アホと魔法の国 オモローランド」を造り、外貨を獲得する。続いて中東の石油事情に左右されない次世代エネルギー・笑力(ギャグによって生じた笑いを動力に換えるシステム)の開発を進め、軍隊は持たずに生命力に溢れた"大阪のおばちゃん"を軍事利用する。"世界"と芸名に謳うだけあって、ワールドワイドな感覚の持ち主なのだ。そして、最終的には"世界のナベアツ"が初代大統領に就任し、大阪を「大阪合衆国」として日本から独立することを宣言する。お笑いを愛する人なら、誰でも幸せに暮らすことができるまさに"夢の国"の誕生である。  『さらば愛しの大統領』は、従来の映画の概念から大きく逸脱した作品だ。大阪府知事に当選しちゃった"世界のナベアツ"が次々とオモローな政策を実施する政治コント、"世界のナベアツ"の大統領就任を阻止せんと企むヒットマンたちの殺し屋コント、そして"世界のナベアツ"を護衛することになった刑事コンビ(宮川大輔、ケンドーコバヤシ)による刑事コント。この3つのコントがぐるぐると循環していくことで、物語が進んでいく。本作は"世界のナベアツ"が監督として長編映画に初めて挑んだデビュー作であり、「NOVAうさぎ」「ジョージア」のCMを撮った柴田大輔監督が共同監督として名前を連ねている。ストーリーは"世界のナベアツ"と柴田監督、コピーライター出身の脚本家・山田慶太、脚本協力として大阪NSC10期生で"世界のナベアツ"と同期だった遠藤敬(元『誉』)の4人が2カ月にわたって顔を突き合わせて練り上げたもの。劇映画というよりも、伝説のギャグ番組『空飛ぶモンティ・パイソン』を思わせる。"世界のナベアツ"とブレーンが大量のギャグを用意し、笑いのダムが決壊する様子を楽しむ感がある。  "世界のナベアツ"の府知事当選直後のオモローすぎる公約ギャグ(超下ネタ)を皮切りに、溢れ出す下らないギャグの数々。中でも映画ならではの味わいがあるのは、一連の殺し屋コントだろう。"世界のナベアツ"を抹殺するために謎の組織から、凄腕のスナイパーであるヒットマンジョー(仲村トオル)、爆弾魔のボム緒方(大杉蓮)らが送り込まれる。簡単な仕事だとタカをくくっていた殺し屋たちだが、街全体がオモローワールドと化した大阪は、劇画調もしくはハードボイルドタッチの彼らにはどうも居心地が悪い。仲村トオルはフットボールアワーの岩尾望、大杉蓮はB級マニアック芸人役の宮迫博之と遭遇するのだが、俳優然とした彼らとお笑い芸人では演技的アプローチや間合いが異なり、なかなか芝居が噛み合ない。よって殺し屋たちは次々と自滅してしまうハメに。ここらへんの演出は、本職の映画監督にはまずできないものだろう。
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巨大テーマパーク「オモローランド」の人気
キャラクター、たこ焼きさん、串かっちゃん、
通天閣ん、ミスター御堂筋。郷土愛に満ちた
着ぐるみたちだ。
(c)2010「さらば愛しの大統領」製作委員会
 "世界のナベアツ"の美人秘書(釈由美子)とオモローキャラクターのひとつ・串かっちゃんとの人知れぬラブロマンスも、映画ならではのコント。通天閣ん、たこ焼きさん、ミスター御堂筋に比べ、ダンスがうまく踊れない着ぐるみの串かっちゃん。そんな串かっちゃんを温かく励ます美人秘書。串かっちゃんは優しい美人秘書へ密かに恋心を抱くようになる。「オレ、ただの着ぐるみですけど、見ててください。オレ、あなたのためなら命張れますよ!」。着ぐるみの奥から言葉にならない熱い想いが漏れてくる。串かっちゃんは美人秘書のために懸命にダンス特訓を続ける。串かっちゃんのキャラクター造形がかなりマヌケなだけに、逆にしみじみと悲哀の漂うコントとなっている。果たして串かっちゃんの着ぐるみ越しの熱い想いは美人秘書のハートに届くのか?  それにしても"世界のナベアツ"は不思議な人間だ。素顔の渡辺鐘になると極端に口数が少なくなる、ものすごい照れ屋さんだが、その一方、街で絡んできたチンピラを一本背負いで投げ飛ばしたという武勇伝を持つ(その直後、チンピラ8人からボコボコにされているが......)。内に秘めたエネルギーが何かのきっかけで爆発するとスゴいことが起きる。第1期ジャリズム(91~98年)の頃から、独創的かつ小中学生も笑い転げるポピュラリティーのある笑いを生み出してきたのも彼の特長だろう。第1期ジャリズム解散後は、構成作家として笑いのメカニズムを地道に研究。そして『アイアンマン』(08)のトニー・スターク社長のごとく、"世界のナベアツ"というピン芸人用キャラクターを開発し、体内に蓄積していた自己のお笑いパワーを自在に操る術をようやく手に入れた。お笑いに自分の持てる情熱のすべてを注いでいる男であることに間違いない。
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大阪府警きってのアホ刑事コンビ、ちょびヒゲ
の早川刑事(宮川大輔)と女好き、風俗好きな
番場刑事(ケンドーコバヤシ)。一応、この
2人が主演です。
(c)2010「さらば愛しの大統領」製作委員会
 会見中に起きた殺人事件を「オモロ~サプライズッ!」のひと言で済ませる"世界のナベアツ"のブラックギャグ、串かっちゃんの号泣エピソード、さらに刑事コンビのまったく無駄な捜査が延々と繰り広げられ、いよいよ"世界のナベアツ"の大統領就任式を迎える。大阪合衆国(=オモローワールド)大統領就任演説は、"世界のナベアツ"の普段聞くことのできない本音が混ざったものなので、この演説文を最後に紹介しよう。 「今、大阪は大変です。みんな下を向いて、暗くて......。でも、心配いりません! よく考えてください。僕たちには笑いがあります! 笑いがあれば、笑顔になれます。辛いときこそ、笑いましょう。悲しいときこそ、ふざけましょう。人間、アホなくらいが丁度いいんです。子どもの頃は、毎日笑ってました。あの頃は、アホやったから。日本人はみんな賢くなったけど、それで幸せになりましたか? 思い出してください、楽しかった思い出って、アホなことやって、みんなで笑っていたときのことだったりしませんか? ボクは"アホやな~"って笑ってもらうのが大好きです。"アホでええ"と言うてくれる大阪が大好きです。だから、ずっとそんな大阪でいてほしいから。大好きな大阪でいてほしいから......」  しらふでは気恥ずかしくて口にできない台詞だが、根がロマンチストであろう渡辺鐘は"世界のナベアツ"というキャラクターの力を借りて、堂々と名演説を読み上げる。"世界のナベアツ"のオモローワールド大統領就任を大いに祝福したい。 (文=長野辰次) omoro04.jpg 『さらば愛しの大統領』 監督/柴田大輔、世界のナベアツ 脚本/山田慶太 脚本協力/遠藤敬 出演/宮川大輔、ケンドーコバヤシ、世界のナベアツ、吹石一恵、大杉蓮、志賀廣太郎、前田吟、宮迫博之、仲村トオル、釈由美子、水野透(リットン調査団)、剛(中川家)、礼二(中川家)、高橋茂雄(サバンナ)、河本準一(次長課長)、小杉竜一(ブラックマヨネーズ)、岩尾望(フットボールアワー)、RG(レイザーラモン) 配給/アスミック・エース 10月30日(土)より関西限定先行公開、11月6日(土)より新宿バルト9ほか全国公開 <http://saraba-d.asmik-ace.co.jp>
オモローのナベアツ もはや死語ですが。 amazon_associate_logo.jpg
●深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】INDEX [第89回]自分の恋愛もプロデュースする女優、ドリュー・バリモア主演『遠距離恋愛』 [第88回]スタローンが立ち上げた"筋肉共和国"男たちの祭典『エクスペンダブルズ』 [第87回]元"おはガール"安藤聖の再起動ドラマ 就職氷河期を生きる『バカがウラヤマシイ』 [第86回]マイノリティーは"理想郷"を目指す。筒井文学の金字塔『七瀬ふたたび』 [第85回]清純派・佐藤寛子が美しく"変態"! 官能サスペンス『ヌードの夜──』 [第84回]死を意識して、ギラギラ輝く男たち! 三池節、大バクハツ『十三人の刺客』 [第83回] 女を食い物にする男どもは全員処刑! モダン社会の闇を暴く『ミレニアム』 [第82回] "企画AV女優"たちの青春残酷物語 性なる鎮魂劇『名前のない女たち』 [第81回]猫を見れば、人間社会が見えてくる! 世界の人気猫大集合『ネコを探して』 [第80回]原恵一監督の新作は辛口ファンタジー 退屈な"日常生活"を彩る『カラフル』 [第79回]米軍に実在した"超能力部隊"の真実!? ムー民、必見『ヤギと男と男と壁と』 [第78回]戦場から帰還した夫は"芋虫男"だった! ヤクザ監督の反戦映画『キャタピラー』 [第77回] 白ユリの花開くガールズの妖しい世界 H系ホラー『ジェニファーズ・ボディ』 [第76回] 爽やか系青春ゾンビ映画にホロリ......夏休みは『ゾンビランド』に集結せよ [第75回] "生きる"とは"見苦しい"ということ 藤沢周平の時代活劇『必死剣 鳥刺し』 [第74回]初恋の美少女は200歳の吸血鬼だった! 北欧産のホラー映画『ぼくのエリ』 [第73回] "三億円事件"の真相を解き明かす! 桜タブーに挑んだ『ロストクライム』 [第72回/特別編] 上映反対で揺れる問題作『ザ・コーヴ』"渦中の人"リック・オバリー氏の主張 [第71回] 女子にモテモテになる方法、教えます。軟派少年の実話物語『ソフトボーイ』 [第70回] 下町育ちの"北野少年"が見た現代社会 人間同士の食物連鎖『アウトレイジ』 [第69回] "リアルと虚構の狭間"を生きる男、アントニオ猪木初主演作『アカシア』 [第68回] ヒーローも神もいない現代社会の惨劇 井筒監督の問題作『ヒーローショー』 [第67回] アイドルが地獄で微笑む『戦闘少女』ギャグ×血しぶき×殺陣の特盛り丼! [第66回]アナーキーな"社歌"で生産性アップ! 満島ひかり大進撃『川の底からこんにちは』 [第65回]超ヘビー級なシリアス劇『プレシャス』"家族"という名の地獄から脱出せよ [第64回]乱れ咲く"悪の華"ゼブラクイーン! 仲里依紗が過激変身『ゼブラーマン2』 [第63回] オタク王が見出した"夢と現実"の接点 ティム・バートン監督作『アリス──』 [第62回] バッドテイストな感動作『第9地区』 アナタはエビ人間とお友達になれるか? [第61回]スコセッシ監督の犯罪アトラクション『シャッターアイランド』へようこそ! [第60回]宮崎あおいの"映画代表作"が誕生! 毒を呑んでも生き続けよ『ソラニン』 [第59回]"おっぱいアート"は世界を救えるか? 母乳戦士の記録『桃色のジャンヌ・ダルク』 [第58回]現代に甦った"梶原一騎ワールド"韓流ステゴロ映画『息もできない』 [第57回]命知らずの変態レポーター、中東へ! 史上最大のどっきり?『ブルーノ』 [第56回]仲里依紗がアニメから実写へと跳躍! 母娘2代の時空旅行『時をかける少女』 [第55回]ビグロー監督はキャメロンより硬派! 人間爆弾の恐怖『ハート・ロッカー』 [第54回] "空気を読む"若者の悲劇『パレード』楽しいルームシェア生活の行き先は? [第53回]社会の"生け贄"に選ばれた男の逃亡劇 堺雅人主演『ゴールデンスランバー』 [第52回]『男はつらいよ』の別エンディング? "寅さん"の最期を描く『おとうと』 [第51回]ひとり相撲なら無敵のチャンピオン! 童貞暴走劇『ボーイズ・オン・ザ・ラン』 [第50回]ヒース・レジャーが最後に見た夢の世界 理想と欲望が渦巻く『Dr.パルナサスの鏡』 [第49回]トニー・ジャーは本気なんジャー! CGなしの狂乱劇再び『マッハ!弐』 [第48回]全米"オシャレ番長"ズーイー、見参! 草食系に捧ぐ『(500日)のサマー』 [第47回]市川崑監督&水谷豊"幻の名作"『幸福』28年の歳月を経て、初のパッケージ化 [第46回]押井守監督、大いなる方向転換か? 黒木メイサ主演『アサルトガールズ』 [第45回]ドラッグ漬けの芸能関係者必見!"神の子"の復活を追う『マラドーナ』 [第44回] 暴走する"システム"が止まらない! マイケル・ムーア監督『キャピタリズム』 [第43回]"人は二度死ぬ"という独自の死生観『ガマの油』役所広司の監督ぶりは? [第42回]誰もが共感、あるあるコメディー! 2ちゃんねる発『ブラック会社』 [第41回]タラとブラピが組むと、こーなった!! 戦争奇談『イングロリアス・バスターズ』 [第40回]"涅槃の境地"のラストシーンに唖然! 引退を賭けた角川春樹監督『笑う警官』 [第39回]伝説の男・松田優作は今も生きている 20回忌ドキュメント『SOUL RED』 [第38回]海より深い"ドメスティック・ラブ"ポン・ジュノ監督『母なる証明』 [第37回]チャン・ツィイーが放つフェロモン爆撃 悪女注意報発令せり!『ホースメン』 [第36回]『ソウ』の監督が放つ激痛バイオレンス やりすぎベーコン!『狼の死刑宣告』 [第35回]"負け組人生"から抜け出したい!! 藤原竜也主演『カイジ 人生逆転ゲーム』 [第34回]2兆円ペット産業の"開かずの間"に迫る ドキュメンタリー『犬と猫と人間と』 [第33回]"女神降臨"ペ・ドゥナの裸体が神々しい 空っぽな心に響く都市の寓話『空気人形』 [第32回]電気仕掛けのパンティをはくヒロイン R15コメディ『男と女の不都合な真実』 [第31回]萩原健一、松方弘樹の助演陣が過剰すぎ! 小栗旬主演の時代活劇『TAJOMARU』 [第30回]松本人志監督・主演第2作『しんぼる』 閉塞状況の中で踊り続ける男の悲喜劇 [第29回]シビアな現実を商品化してしまう才女、西原理恵子の自叙伝『女の子ものがたり』 [第28回]"おねマス"のマッコイ斉藤プレゼンツ 不謹慎さが爆笑を呼ぶ『上島ジェーン』 [第27回]究極料理を超えた"極地料理"に舌鼓! 納涼&グルメ映画『南極料理人』 [第26回]ハチは"失われた少年時代"のアイコン  ハリウッド版『HACHI』に涙腺崩壊! [第25回]白熱! 女同士のゴツゴツエゴバトル 金子修介監督の歌曲劇『プライド』 [第24回]悪意と善意が反転する"仮想空間"細田守監督『サマーウォーズ』 [第23回]沖縄に"精霊が暮らす楽園"があった! 中江裕司監督『真夏の夜の夢』 [第22回]"最強のライブバンド"の底力発揮! ストーンズ『シャイン・ア・ライト』 [第21回]身長15mの"巨大娘"に抱かれたい! 3Dアニメ『モンスターvsエイリアン』 [第20回]ウディ・アレンのヨハンソンいじりが冴え渡る!『それでも恋するバルセロナ』 [第19回]ケイト姐さんが"DTハンター"に! オスカー受賞の官能作『愛を読むひと』 [第18回]1万枚の段ボールで建てた"夢の砦"男のロマンここにあり『築城せよ!』 [第17回]地獄から甦った男のセミドキュメント ミッキー・ローク『レスラー』 [第16回]人生がちょっぴり楽しくなる特効薬 三木聡"脱力"劇場『インスタント沼』 [第15回]"裁判員制度"が始まる今こそ注目 死刑執行を克明に再現した『休暇』 [第14回]生傷美少女の危険な足技に痺れたい! タイ発『チョコレート・ファイター』 [第13回]風俗嬢を狙う快楽殺人鬼の恐怖! 極限の韓流映画『チェイサー』 [第12回]お姫様のハートを盗んだ男の悲哀 紀里谷監督の歴史奇談『GOEMON』 [第11回]美人女優は"下ネタ"でこそ輝く! ファレリー兄弟『ライラにお手あげ』 [第10回]ジャッキー・チェンの"暗黒面"? 中国で上映禁止『新宿インシデント』 [第9回]胸の谷間に"桃源郷"を見た! 綾瀬はるか『おっぱいバレー』 [第8回]"都市伝説"は映画と結びつく 白石晃士監督『オカルト』『テケテケ』 [第7回]少女たちの壮絶サバイバル!楳図かずおワールド『赤んぼ少女』 [第6回]派遣の"叫び"がこだまする現代版蟹工船『遭難フリーター』 [第5回]三池崇史監督『ヤッターマン』で深田恭子が"倒錯美"の世界へ [第4回]フランス、中国、日本......世界各国のタブーを暴いた劇映画続々 [第3回]水野晴郎の遺作『ギララの逆襲』岡山弁で語った最後の台詞は...... [第2回]『チェンジリング』そしてイーストウッドは"映画の神様"となった [第1回]堤幸彦版『20世紀少年』に漂うフェイクならではの哀愁と美学

大物歌手の中絶スキャンダルまで……ウラ話満載の『絶筆 梨元です、恐縮です。』

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『絶筆 梨元です、恐縮です。ぼくの
突撃レポーター人生録』(展望社
【サイゾーウーマンより】  黒柳徹子と美川憲一がホテルに入った!?  そんな情報が入ってきたら、あなたはどう思うだろうか? 「そんなバカな」と笑って流すだろうか。「いや、もしかしたら......」と思うだろうか。芸能レポーターの故・梨元勝氏は、匿名のこの情報をもとに一晩中ホテルで張り込んだという。結局、情報は悪質ないたずらだった。「冷静に考えるとあり得ない話なんだけど......」と振り返っているが、ありえないと思っても、とりあえずウラを取りに走る。それが芸能レポーターだ。芸能レポーターというと、芸能事務所幹部や芸能人と付き合いがあって、接待やなんやかんやと派手な生活をしてるんじゃないかと思っていた。もちろんそういう部分もあったのかもしれないが、仕事としてはとても地味で根気のいる作業だということが、本書を読んで分かった。
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『THE OUTSIDER第13戦』伝説の横浜決戦、舞台裏密着レポート!!

os1301.jpg  リングス・前田日明主催の不良系格闘技イベント『THE OUTSIDER(アウトサイダー)第13戦』が11日、横浜文化体育館で開催された。今大会の目玉は、それぞれ5対5で行われた「アウトサイダー×在日米軍」「アウトサイダー×ZST」という豪華対抗戦の2本立て。結果は、対米軍が4勝1敗、対ZSTが1勝4敗に終わった。各試合の詳細は他媒体の報道にお任せして、日刊サイゾーでは、沖縄からはるばるやってきた在日米軍ファイターを中心に、舞台裏の選手たちの言動をレポート!
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大会に先立って、故・山本小鉄氏に黙祷が捧げられた
●対米軍・先鋒戦 三枝美洋(千葉)  vs ザ・グレート(キャンプフォスター・海軍) os1303.jpg  三枝はその昔、千葉の有名暴走族で頭を張っていた男。今でこそ更生したが、かつては札付きのワルだった。外国人との喧嘩経験もあるそうで、今回の対米軍にも臆する気配はまるでなし。  一方のザ・グレートは、果たしてどんな男なのか。自らを「偉大」と名乗るぐらいだから、相当な自信家なのだろうか。試合前の選手控え室で、ザ・グレートを直撃した。 ──ちょっとお話を聞かせてください。 「OK、構わないよ」 ──相手の三枝選手の印象は? 「ビデオで2回ほど見たけど、正直、よく分からないな。まあ、グッド・ファイターなんじゃないか」 ──三枝選手は元暴走族。グレートさんも立派な刺青が入っていますが、さてはギャングのメンバーだった? 「ノー! 僕もバイクは好きだけど、集団で走ったりはしてないなぁ。なんせ僕が育ったのはノースカロライナの片田舎。人口800人程度の小さな街だから、ギャングなんか組みようがないんだよ(笑)。バイクの他には、釣りやレスリングに夢中になった活発な少年ではあったけど、僕は決して悪ガキじゃないね」 ──ストリート・ファイトの経験は? 「そんなガキみたいなことやらないよ」 ──今日はお客さんがいっぱい入りました。この中で戦う心境は? 「イッツ・ナイス! 素晴らしい雰囲気だ。結果はどうなるか分からないけど、まあ、ぶっ倒すよ!」  しかし、試合開始早々、ザ・グレートは拳の骨折を訴えてリングから退散。  これには勝者の三枝もガッカリ。「下らない試合」と吐き捨てた。 os1304.jpg ●対米軍・次鋒戦 山田史博(神奈川)  vs ザ・ビースト(キャンプシュワブ) os1305.jpg  身長は162cmと小ぶりだが大胸筋の発達ぶりがハンパじゃない、ザ・ビースト。"アメリカン武勇伝"を期待して試合前にインタビューを試みたが......。 ──見るからに強そうですね。どういう少年時代を送ってきたのでしょう? 「7歳のときから、ハウス・クリーニングやペンキ塗りなど、いろんな肉体労働をやってきたよ。だから体が強いんだ」 ──少年時代はバッド・ボーイ? 「ノー。アイム・グッド・ボーイ」 ──本日の対戦相手の山田選手は、神奈川の暴走族の元リーダーですが。 「俺はイリノイ州のただの男さ。でも、暴走族だろうがなんだろうが、恐れることは何もないね」 ──見るからにビーストって感じの体型ですが、街で喧嘩を売られたことは? 「アイ・ウォーク・アウェイ。街で絡まれたら、相手にしない。無視して立ち去るよ(笑)」 ──ビーストさんの強さを象徴するエピソードは? 「ないね」 ──火事場から子どもを救ったとかは? 「アイム・ノット・ヒーロー。残念ながら、そんな話は一つもないよ」  受け答えは終始淡々。米軍に帯同している通訳からも「彼はチームの中で一番クール」と評された、ザ・ビースト。  しかし、いざ試合が始まると興奮状態で大暴走。力任せのスープレックスで山田をブン投げたまではいいが、禁止されている頭部へのヒザ蹴りを見舞ってしまい、あっという間の反則負け(山田は眼窩底骨折)。試合には敗れたが、ビーストという看板に偽りがないことを証明した。
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勝者・山田に笑顔なし......。
●対米軍・中堅戦 黒石高大(神奈川)  vs サンボ(嘉手納基地・空軍) os1307.jpg  黒石は大会直前の記者会見でこう語っていた。「米軍や外人が強いというのは単なる幻想。あんなの全然強くない」と。この言葉をそのまま伝えたら、対戦相手はどのようなリアクションをするだろう? 試合前のサンボを直撃! ──対戦を控えた今の心境をお聞かせください。 「リラックスしているよ。とても楽しみ」 ──昨晩は何をした? 「米軍チームのみんなでダーツバーに行ったよ。楽しかった」 ──今日の対戦相手の黒石選手は横浜のギャングのリーダーだが、彼と戦う恐怖心は? 「別に。ギャングは見慣れてるから」 ──というのは? 「俺はメキシコ系アメリカ人3世なんだけど、まわりにギャングのメンバーがいっぱいいたんだよ。俺は一味じゃないけどね」 ──ご出身は? 「テキサス。正直、あまり治安のいいエリアじゃなかった。俺も高校時代ぐらいまではしょっちゅう喧嘩していたよ」 ──喧嘩の戦績は? 「ほとんど負けたことがないな。俺、フットボールやってたから、背は低い(173cm)けど強いんだよ」 ──「米軍なんか強くない」と黒石選手は言ってますが。 「ハハッ。いいんじゃない? 人にはそれぞれ意見があって」  と、サンボは余裕綽々の構え。  一方、試合直前の黒石はというと、バックステージの椅子に腰掛け、鬼気迫る表情で精神集中。声をかけられる雰囲気ではなかった。会場の横浜は黒石の地元であるため、絶対に負けられないというプレッシャーと戦っているように見えた。  その気迫の差が勝敗を分けたのだろうか。ゴングが鳴ると黒石は、膝蹴りの連打でサンボを秒殺KO。爽快極まりない形でアウトサイダー軍の勝ち越しを決めた。 os1308.jpg  続く副将の庵野隆馬(神奈川)もメイヘム(嘉手納基地・空軍)を下し、「完封なるか」という期待も高まったが、最後の最後にアメリカの怪物が待ち受けていた......! ●対米軍・大将戦 出田源貴(福岡)  vs ライオン(キャンプフォスター・海軍) os1309.jpg  自らを「百獣の王」と名乗るだけのことはある。なにしろゴツい。そして怖い。控え室でのオーラは別格だ。  試合直前、米軍の大将・ライオンに恐る恐る近付いてインタビューを試みた。 ──いやはや、とんでもなく太い腕をしてますね。 「腕周りは20インチ(約51センチ)。ちなみに胸囲は54インチ(約137センチ)だ」 ──その見事なボディーはどうやって手に入れた? 「フロリダで3年間やったパワー・リフティング。それがベースだね。あとはプロテイン」 ──ストリート・ファイトの経験は? 「アメリカにいたころは、しょっちゅうやったな」 ──結果は? 「オール・ウィン! 全勝さ」 ──さすがライオン。今日の抱負は? 「ボクシングでぶちのめす!」 ──出田選手の情報は? 「相手が誰だろうが関係ない。ぶちのめす!」  一方の出田は試合前にこう語った。「外国人とやるのは初めて。正直、怖いです」。とかなんとか言いつつ勝ってしまうのがいつも出田なのだが、この日はまったく勝負にならず、ライオンの餌食となってしまった。一方的に殴られ続け、立ったまま失神状態に追い込まれた出田は、タンカで運ばれ病院送りに......。  弱肉強食の掟に従い出田をたいらげたライオンは、試合後、涼しい顔でこう語った。 「出田はパンチが遅すぎる。柔道のテクニックはあるのかもしれないけど、打撃がダメだな」  この男を倒せる日本人アウトサイダーは果たしているのだろうか......?  米軍との対抗戦は4勝1敗に終わったが、パワーの差をまざまざと感じる場面も多く、手放しでは喜べない団体戦勝利となった。 os1310.jpg ●対ZST・副将戦 アパッチ小次郎(福岡)  vs 島村裕(ZST) os1311.jpg  アウトサイダーのエース級を惜しみなく投入した、プロ団体ZSTとの対抗戦。結果は1勝4敗。唯一、プロに土をつけたのは、「勝っても負けてもアウトサイダーは引退」と宣言していた34歳のアパッチ小次郎だ。自らもフラフラになりながら、三度のダウンを奪う劇的勝利。精も根も尽き果てたのか、試合後のアパッチは歩くのもままならず、客席の床に倒れ込んだまま号泣した。  待つこと10分。泣きやんだアパッチに話を聞く。 ──すごい試合でしたね。 「......(相手が)強かった。でも勝てた」 ──涙のワケは? 「セコンドの声、リングサイドの選手の声、お客さんの声が試合中ずっと聞こえてきたから......。何度も心が折れそうになったけど、みんなの声があったおかげで、なんとかやれました」 ──「今日でアウトサイダーは最後」とのことですが、勝ったから続けたくなるのでは? 「いや、勝っても負けてもやめると決めてました。格闘技そのものはやめませんが」 ──今日はこのあとはどうするんですか? 「飛行機で九州に帰ります。いま何時ですか? ヤバい! 急いで帰らないと!」  本当に急いで帰ってしまったらしく、表彰式には不参加だったアパッチ。サイゾー賞を含む4賞は代理人に手渡された。おめでとう! そして、さようなら!
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アパッチの雄たけびに場内総立ち!
 次回アウトサイダーは12月4日(土)、東京・ディファ有明にて開催決定。チケット購入、選手募集などの詳細はリングス公式サイト(http://www.rings.co.jp)にてご確認あれ! (取材・文/岡林敬太)
THE OUTSIDER PHOTO BOOK DAMMIT! これが闘う男の背中。 amazon_associate_logo.jpg
【関連記事】 不良vs.米軍、不良 vs. ZST──11日開催の「THE OUTSIDER第13戦」が熱すぎる! 「ボコボコにしてから、ブスッと」"アウトローのカリスマ"瓜田純士が吼える! 『THE OUTSIDER第12戦』リングの上も観客席も怒号の嵐! 舞台裏完全密着レポ

『THE OUTSIDER第13戦』伝説の横浜決戦、舞台裏密着レポート!!

os1301.jpg  リングス・前田日明主催の不良系格闘技イベント『THE OUTSIDER(アウトサイダー)第13戦』が11日、横浜文化体育館で開催された。今大会の目玉は、それぞれ5対5で行われた「アウトサイダー×在日米軍」「アウトサイダー×ZST」という豪華対抗戦の2本立て。結果は、対米軍が4勝1敗、対ZSTが1勝4敗に終わった。各試合の詳細は他媒体の報道にお任せして、日刊サイゾーでは、沖縄からはるばるやってきた在日米軍ファイターを中心に、舞台裏の選手たちの言動をレポート!
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大会に先立って、故・山本小鉄氏に黙祷が捧げられた
●対米軍・先鋒戦 三枝美洋(千葉)  vs ザ・グレート(キャンプフォスター・海軍) os1303.jpg  三枝はその昔、千葉の有名暴走族で頭を張っていた男。今でこそ更生したが、かつては札付きのワルだった。外国人との喧嘩経験もあるそうで、今回の対米軍にも臆する気配はまるでなし。  一方のザ・グレートは、果たしてどんな男なのか。自らを「偉大」と名乗るぐらいだから、相当な自信家なのだろうか。試合前の選手控え室で、ザ・グレートを直撃した。 ──ちょっとお話を聞かせてください。 「OK、構わないよ」 ──相手の三枝選手の印象は? 「ビデオで2回ほど見たけど、正直、よく分からないな。まあ、グッド・ファイターなんじゃないか」 ──三枝選手は元暴走族。グレートさんも立派な刺青が入っていますが、さてはギャングのメンバーだった? 「ノー! 僕もバイクは好きだけど、集団で走ったりはしてないなぁ。なんせ僕が育ったのはノースカロライナの片田舎。人口800人程度の小さな街だから、ギャングなんか組みようがないんだよ(笑)。バイクの他には、釣りやレスリングに夢中になった活発な少年ではあったけど、僕は決して悪ガキじゃないね」 ──ストリート・ファイトの経験は? 「そんなガキみたいなことやらないよ」 ──今日はお客さんがいっぱい入りました。この中で戦う心境は? 「イッツ・ナイス! 素晴らしい雰囲気だ。結果はどうなるか分からないけど、まあ、ぶっ倒すよ!」  しかし、試合開始早々、ザ・グレートは拳の骨折を訴えてリングから退散。  これには勝者の三枝もガッカリ。「下らない試合」と吐き捨てた。 os1304.jpg ●対米軍・次鋒戦 山田史博(神奈川)  vs ザ・ビースト(キャンプシュワブ) os1305.jpg  身長は162cmと小ぶりだが大胸筋の発達ぶりがハンパじゃない、ザ・ビースト。"アメリカン武勇伝"を期待して試合前にインタビューを試みたが......。 ──見るからに強そうですね。どういう少年時代を送ってきたのでしょう? 「7歳のときから、ハウス・クリーニングやペンキ塗りなど、いろんな肉体労働をやってきたよ。だから体が強いんだ」 ──少年時代はバッド・ボーイ? 「ノー。アイム・グッド・ボーイ」 ──本日の対戦相手の山田選手は、神奈川の暴走族の元リーダーですが。 「俺はイリノイ州のただの男さ。でも、暴走族だろうがなんだろうが、恐れることは何もないね」 ──見るからにビーストって感じの体型ですが、街で喧嘩を売られたことは? 「アイ・ウォーク・アウェイ。街で絡まれたら、相手にしない。無視して立ち去るよ(笑)」 ──ビーストさんの強さを象徴するエピソードは? 「ないね」 ──火事場から子どもを救ったとかは? 「アイム・ノット・ヒーロー。残念ながら、そんな話は一つもないよ」  受け答えは終始淡々。米軍に帯同している通訳からも「彼はチームの中で一番クール」と評された、ザ・ビースト。  しかし、いざ試合が始まると興奮状態で大暴走。力任せのスープレックスで山田をブン投げたまではいいが、禁止されている頭部へのヒザ蹴りを見舞ってしまい、あっという間の反則負け(山田は眼窩底骨折)。試合には敗れたが、ビーストという看板に偽りがないことを証明した。
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勝者・山田に笑顔なし......。
●対米軍・中堅戦 黒石高大(神奈川)  vs サンボ(嘉手納基地・空軍) os1307.jpg  黒石は大会直前の記者会見でこう語っていた。「米軍や外人が強いというのは単なる幻想。あんなの全然強くない」と。この言葉をそのまま伝えたら、対戦相手はどのようなリアクションをするだろう? 試合前のサンボを直撃! ──対戦を控えた今の心境をお聞かせください。 「リラックスしているよ。とても楽しみ」 ──昨晩は何をした? 「米軍チームのみんなでダーツバーに行ったよ。楽しかった」 ──今日の対戦相手の黒石選手は横浜のギャングのリーダーだが、彼と戦う恐怖心は? 「別に。ギャングは見慣れてるから」 ──というのは? 「俺はメキシコ系アメリカ人3世なんだけど、まわりにギャングのメンバーがいっぱいいたんだよ。俺は一味じゃないけどね」 ──ご出身は? 「テキサス。正直、あまり治安のいいエリアじゃなかった。俺も高校時代ぐらいまではしょっちゅう喧嘩していたよ」 ──喧嘩の戦績は? 「ほとんど負けたことがないな。俺、フットボールやってたから、背は低い(173cm)けど強いんだよ」 ──「米軍なんか強くない」と黒石選手は言ってますが。 「ハハッ。いいんじゃない? 人にはそれぞれ意見があって」  と、サンボは余裕綽々の構え。  一方、試合直前の黒石はというと、バックステージの椅子に腰掛け、鬼気迫る表情で精神集中。声をかけられる雰囲気ではなかった。会場の横浜は黒石の地元であるため、絶対に負けられないというプレッシャーと戦っているように見えた。  その気迫の差が勝敗を分けたのだろうか。ゴングが鳴ると黒石は、膝蹴りの連打でサンボを秒殺KO。爽快極まりない形でアウトサイダー軍の勝ち越しを決めた。 os1308.jpg  続く副将の庵野隆馬(神奈川)もメイヘム(嘉手納基地・空軍)を下し、「完封なるか」という期待も高まったが、最後の最後にアメリカの怪物が待ち受けていた......! ●対米軍・大将戦 出田源貴(福岡)  vs ライオン(キャンプフォスター・海軍) os1309.jpg  自らを「百獣の王」と名乗るだけのことはある。なにしろゴツい。そして怖い。控え室でのオーラは別格だ。  試合直前、米軍の大将・ライオンに恐る恐る近付いてインタビューを試みた。 ──いやはや、とんでもなく太い腕をしてますね。 「腕周りは20インチ(約51センチ)。ちなみに胸囲は54インチ(約137センチ)だ」 ──その見事なボディーはどうやって手に入れた? 「フロリダで3年間やったパワー・リフティング。それがベースだね。あとはプロテイン」 ──ストリート・ファイトの経験は? 「アメリカにいたころは、しょっちゅうやったな」 ──結果は? 「オール・ウィン! 全勝さ」 ──さすがライオン。今日の抱負は? 「ボクシングでぶちのめす!」 ──出田選手の情報は? 「相手が誰だろうが関係ない。ぶちのめす!」  一方の出田は試合前にこう語った。「外国人とやるのは初めて。正直、怖いです」。とかなんとか言いつつ勝ってしまうのがいつも出田なのだが、この日はまったく勝負にならず、ライオンの餌食となってしまった。一方的に殴られ続け、立ったまま失神状態に追い込まれた出田は、タンカで運ばれ病院送りに......。  弱肉強食の掟に従い出田をたいらげたライオンは、試合後、涼しい顔でこう語った。 「出田はパンチが遅すぎる。柔道のテクニックはあるのかもしれないけど、打撃がダメだな」  この男を倒せる日本人アウトサイダーは果たしているのだろうか......?  米軍との対抗戦は4勝1敗に終わったが、パワーの差をまざまざと感じる場面も多く、手放しでは喜べない団体戦勝利となった。 os1310.jpg ●対ZST・副将戦 アパッチ小次郎(福岡)  vs 島村裕(ZST) os1311.jpg  アウトサイダーのエース級を惜しみなく投入した、プロ団体ZSTとの対抗戦。結果は1勝4敗。唯一、プロに土をつけたのは、「勝っても負けてもアウトサイダーは引退」と宣言していた34歳のアパッチ小次郎だ。自らもフラフラになりながら、三度のダウンを奪う劇的勝利。精も根も尽き果てたのか、試合後のアパッチは歩くのもままならず、客席の床に倒れ込んだまま号泣した。  待つこと10分。泣きやんだアパッチに話を聞く。 ──すごい試合でしたね。 「......(相手が)強かった。でも勝てた」 ──涙のワケは? 「セコンドの声、リングサイドの選手の声、お客さんの声が試合中ずっと聞こえてきたから......。何度も心が折れそうになったけど、みんなの声があったおかげで、なんとかやれました」 ──「今日でアウトサイダーは最後」とのことですが、勝ったから続けたくなるのでは? 「いや、勝っても負けてもやめると決めてました。格闘技そのものはやめませんが」 ──今日はこのあとはどうするんですか? 「飛行機で九州に帰ります。いま何時ですか? ヤバい! 急いで帰らないと!」  本当に急いで帰ってしまったらしく、表彰式には不参加だったアパッチ。サイゾー賞を含む4賞は代理人に手渡された。おめでとう! そして、さようなら!
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アパッチの雄たけびに場内総立ち!
 次回アウトサイダーは12月4日(土)、東京・ディファ有明にて開催決定。チケット購入、選手募集などの詳細はリングス公式サイト(http://www.rings.co.jp)にてご確認あれ! (取材・文/岡林敬太)
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大物歌手の中絶スキャンダルまで……ウラ話満載の『絶筆 梨元です、恐縮です。』

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『絶筆 梨元です、恐縮です。ぼくの
突撃レポーター人生録』(展望社

 黒柳徹子と美川憲一がホテルに入った!?

 そんな情報が入ってきたら、あなたはどう思うだろうか? 「そんなバカな」と笑って流すだろうか。「いや、もしかしたら......」と思うだろうか。芸能レポーターの故・梨元勝氏は、匿名のこの情報をもとに一晩中ホテルで張り込んだという。結局、情報は悪質ないたずらだった。「冷静に考えるとあり得ない話なんだけど......」と振り返っているが、ありえないと思っても、とりあえずウラを取りに走る。それが芸能レポーターだ。芸能レポーターというと、芸能事務所幹部や芸能人と付き合いがあって、接待やなんやかんやと派手な生活をしてるんじゃないかと思っていた。もちろんそういう部分もあったのかもしれないが、仕事としてはとても地味で根気のいる作業だということが、本書を読んで分かった。