またも「プリクラ解雇」のAKB48 "恋愛禁止"は絶対でも男を自宅に泊めるのはOKなのか

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※画像はAmazon商品ページより
【メンズサイゾーより】  2010年を代表するアイドルグループと言っても過言ではないほどの活躍を見せているAKB48。新曲「Beginner」の発売を控えつつも、8月リリースの「ヘビーローテーション」が未だに音楽売上チャートのベスト10にランクインするほどの人気だ。一方で、チームKのリーダーを務め、『笑っていいとも!』(フジテレビ系)のレギュラーや『世界ふしぎ発見!』(TBS系)などバラエティー番組へのソロ出演で、活躍が目立ち始めていた秋元才加にスキャンダルが発覚するなど、相変わらずお騒がせなアイドルグループでもある。  そんなAKB48の第11期研究生であった豊田早姫が「研究生を辞退」するに至ったことが、23日午後分かった。研究生とは......
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「煩悩を涸らしてモノに執着しない」 失われた20年を生き抜くための叡智

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「週刊現代」11月6日号  中吊り広告より
●第64回(10月19日~10月25日発売号より) 第1位 「大研究 金持ちでも不幸、貧乏でも幸せ」(「週刊現代」11月6日号) 第2位 「IT企業の給与激変」(「AERA」11月1日号) 第3位 「すればするほど長生きできる『SEXアカデミー』」(「週刊ポスト」11月5日号)  「朝日」の「検察一家が"でっち上げた"三井裏金事件」の第2弾を期待して読んだ。三井環元大阪高検公安部長が、検察の裏金問題を告発しようとした直前に逮捕された事件は、検察の総力をあげた「国策捜査」だと言われる。  それも、検察はストーリーをつくり、それに沿って供述をでっち上げた疑いがあることを、元暴力団組長が獄中手記で明らかにしたというのが第1回。  今回は、特捜部が三井氏を収賄で逮捕するため、接待の見返りに彼が捜査情報を漏らしたというストーリーを作り上げ、三井とともに逮捕した2人から、それに沿った供述を取ろうと躍起になったことが書かれている。  だが、これを読む限り、2回に分けてやらなくても1回で済んだ内容ではないのか。次号へ続くそうだが、もう少し問題点を絞り込んで、読む側に分かりやすく書いてほしいと、筆者にお願いしておく。  さて、今週号の「ポスト」VS.「現代」のSEX特集は、「現代」が「他人事ではない『腹上死』その実際」と警鐘を鳴らしているのに対して、「ポスト」は、SEXはやればやるほど健康にいいと、真反対の企画で対抗している。  昔、女性誌「an・an」(マガジンハウス)が「セックスでキレイになる」という特集を組んで大ヒットしたことがある。こちらは、いっぱいセックスして健康になろうというのである。これまでも類似企画はあるが、今回は欧米の医者のお墨付きがある。  セックスやマスターベーションをやれば、男の花粉症を和らげる効果があるという。それに、週1回すれば「風邪を予防できる」、週2回で「心臓病の危険が半減」し、週3回で「7~12歳若く見られる」ようになり、週5回以上で「前立腺ガンのリスクが低下」し、セックスをすると記憶力が高まるとまで書いている。ホントかね!  ま、腹上死の心配をするより、体にいいと思ってセックスするほうが、体にも心にもいいことだけは間違いないとは思うがね。  第2位は、「AERA」が43社のIT企業の年収を調べた特集。IT企業といえば、ストックオプションで億万長者というイメージが今でも多少はあるが、意外に普通の給与なのである。  例えば、ヤフーは33.1歳平均で591万円。楽天は31.4歳平均で681万円。高いのは、任天堂の36.3歳平均で893万円。今話題の無料ゲームで急進しているグリーが29.2歳で620万円。  メディネットグローバルの西野嘉之社長によれば、IT業界ではすでに「クラウド・リストラ」ともいえる地殻変動が始まっていて、「IT機器やサービスの価格に詳しくない担当者が、言われるままにソフトやハードを買い続ける時代は終わった。顧客の企業に張り付いて、ハードウエアの保守をするような人はいらなくなる」し、この業界の給与は「順調に上がることは考えにくい」(西野氏)そうだ。  これを読むと、IT業界も一般企業と変わらないようだ。  「現代」が毎週やっている大研究・大特集は出来不出来の差が多いが、今週は、私の好みにピッタリ合ったので、グランプリを進呈する。  いつの時代でも、景気が悪くなると、カネではなく心豊かに生きようというブームが起こる。  ドイツ文学者の中野孝次が『清貧の思想』(草思社)を出版したのは、バブルが崩壊した直後の1992年だった。  中野は「物や金への執着と関心が強ければ強いほど内面生活の豊かさは失われる。だから生活は能うかぎり簡素単純にして、心の世界を贅沢にしようではないか」と主張し、ベストセラーになった。  以来、20年も続く失われた時代をどう生き抜くかは、若者だけではなく、年金世代にとっても最重要課題である。  こうした特集で出てくる定番は、「私は会社を辞めて独立するとき、『いくらあれば公園のホームレスにならずにすむか』を真剣に考えました。答えは3,000万円でした。(中略)ずいぶん少ないと思うでしょうが、日本を捨ててタイやフィリピンなどの東南アジアに移住すれば、3,000万円で一生それなりの暮らしができると分かったからです」(作家の橘玲氏)。「資産を守るには、収入を増やす方法と支出を押さえる方法がありますが、今の時代は、支出を減らすことを第一に考えるべきです」(家計再生コンサルタントの横山光昭氏)というものだろう。  私はこの中で、宗教学者の植島啓司氏や戦場カメラマンの石川文洋氏の話しに、しっくりくるものがあった。  植島さんは56歳で「隠居宣言」して、年収180万円を切ってしまったそうだが、お金がないからと節約に走らず、ないならないで済む生活を楽しむことを考えたという。その一つが激安海外旅行だ。 「僕は年間200日ぐらい旅行をしているんです。行くのはエチオピア、アルメニアなど滞在費が安い国ばかり。一泊1,000円以下の宿ばかりなので、お金のない僕でも、楽勝なんです。貧乏くさい格好だから、泥棒にもあわない」。買わずにレンタルするという発想も大事だという。「本に限らず、海外では物を貸し借りしたりリサイクルする思想が浸透しています。他人が使ったものは嫌だと考える日本人は多いけど、その考えを捨てれば低予算で豊かに暮らしていけます」(植島氏)  石川氏は有名な戦場カメラマンだが、現在使っているのは5万円のデジカメだそうだ。「今は妻と合わせて月16万円弱が定期収入」(石川氏)だという。それに雑誌の原稿料で十分幸せに生きているという。 「たとえば旅行をしたければ、極端な話、歩けば交通費はかからないんです。実際、私は65歳の時、日本列島3,300kmを徒歩で縦断しましたよ。のんびり歩きながらの旅行だから、電車移動では見逃してしまうような景色を発見できて、これが意外によかった」(石川氏)  幸せの達人たちから見ると、多くの人は必要のないものを抱え込みすぎて、かえって不幸になっているという。頷けるね。  作家の佐藤愛子さんの言葉が印象に残った。 「欲望を涸らしていくことは、かえって楽な生き方だと私は思います。そうすれば、一緒に恨みつらみや嫉妬、見栄な負けん気などのもろもろの情念も涸れていく。情念がなければ物質的な何かに執着しないで済みます。とても自然体で生きることができるんですよ」  チャップリンが『ライムライト』(1952年/米)のなかで、「人生に必要なのは、勇気と想像力とほんの少しのお金」だといった。 「世の中は いつも月夜と米の飯 それにつけても金の欲しさよ」と歌ったのは太田南畝だったか。煩悩の間をさまよっている凡人には、時折、こうした特集を読むことが必要だと、つくづく思う。晩飯は「すき家」の牛丼にしよう。 (文=元木昌彦)
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撮影/佃太平
●元木昌彦(もとき・まさひこ) 1945年11月生まれ。早稲田大学商学部卒業後、講談社入社。90年より「FRIDAY」編集長、92年から97年まで「週刊現代」編集長。99年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長を経て、06年講談社退社。07年2月から08年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(2006年8月28日創刊)で、編集長、代表取締役社長を務める。現「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催、編集プロデュースの他に、上智大学、法政大学、大正大学、明治学院大学などで教鞭を執る。 【著書】 編著「編集者の学校」(編著/講談社/01年)、「日本のルールはすべて編集の現場に詰まっていた」(夏目書房/03年)、「週刊誌編集長」(展望社/06年)、「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社/08年)、「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス/08年)、「競馬必勝放浪記」(祥伝社/09年)、「新版・編集者の学校」(講談社/09年)「週刊誌は死なず」(朝日新聞社/09年)ほか
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"検察史上最大の汚点"も!? 元「噂の眞相」西岡氏が検察の悪事を暴く! 検察に天罰を! 小沢起訴に噛みつく「週刊朝日」の意気込み 人権派弁護士・弘中惇一郎氏が明かす、郵政不正事件裁判3つの勝因

「洗わずに口に含む」…… 愛人たちが「婦人公論」で赤裸々告白

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「婦人公論」(中央公論新社)11
月7日号

 毎回しつこくレビュー冒頭で取り上げている江原啓之の連載「セックスよろず相談室」。今号は、「40歳で処女が恥ずかしいです」というお悩みです。今回の江原は珍しくいいこと言ってる! しかもちゃんと「霊視」もして、スピリチュアルカウンセラーらしいことやってる! でも、江原についてはここで取り上げ過ぎなので、もう詳しく書くことはやめます。気になる方はご購入の上お読みください。もちろん筆者は今後も「セックスよろず相談室」をウォッチします。そして、いつか自分の「抱かれたい男ランキング」の上位に江原が入ることがあったら、またここで取り上げようと思います。

妻くらたまにも注意! 盲目的な親バカになりたくないんですよ

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(C)倉田真由美
――くらたまとの"真実の愛"に目覚めた叶井俊太郎が、一筋縄ではいかない、「元ヤリチン」流の子育てに奔走中!  今まで街を歩いていても電車に乗ってても、他人の子どもや赤ん坊は視界に入ってこなかったんですよ。まあ、子ども自体にあまり興味がなかったんですけど。ただ、ココが産まれたからか、最近は子連れの人がいると赤ん坊をよく見てしまうようになりました。というか、世の中は少子化だ、子どもが少なくなったと言ってますが、オレん家の近所とか渋谷には、ガンガン赤ん坊がいますよ! 「東京にこんなに子どもがいるのか!」と驚愕したほど。そういえば、知り合いが言っていたんですが、保育園とか幼稚園は定員がいっぱいで、順番待ちの状態らしいじゃないですか! ま、ココは保育園には入れる予定はないので、幼稚園まであと3年以上あるからまだ余裕なんですけど。  話が脱線しましたが、街で見かける赤ん坊って、オレから見るとぜんぜんかわいく見えないんですよ! ほとんどの赤ん坊が不細工に見えるんですよ。妻はココが産まれた瞬間から、「かわいい」を連発してるんですよ。オレは産まれたばかり時は正直、ココに対して...... この続きは、サイゾーウーマンファミリークラブで! ※無料会員登録がまだの方はこちらから

妻くらたまにも注意! 盲目的な親バカになりたくないんですよ

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(C)倉田真由美

――くらたまとの"真実の愛"に目覚めた叶井俊太郎が、一筋縄ではいかない、「元ヤリチン」流の子育てに奔走中!

 今まで街を歩いていても電車に乗ってても、他人の子どもや赤ん坊は視界に入ってこなかったんですよ。まあ、子ども自体にあまり興味がなかったんですけど。ただ、ココが産まれたからか、最近は子連れの人がいると赤ん坊をよく見てしまうようになりました。というか、世の中は少子化だ、子どもが少なくなったと言ってますが、オレん家の近所とか渋谷には、ガンガン赤ん坊がいますよ! 「東京にこんなに子どもがいるのか!」と驚愕したほど。そういえば、知り合いが言っていたんですが、保育園とか幼稚園は定員がいっぱいで、順番待ちの状態らしいじゃないですか! ま、ココは保育園には入れる予定はないので、幼稚園まであと3年以上あるからまだ余裕なんですけど。

甘くて辛い 大人のおつまみ「マスタードナッツ(ミスタードーナツ)」

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料理の数だけダジャレがある――。ダジャレをこよなく愛する男が考案する、笑えるおいしいレシピ。 男:「お土産買ってきたんだ。一緒に食べようと思って」 dajyare01.jpg 女:「あーミスタードーナツかぁ。ごめんなさい。私、甘いもの苦手なのよ」 男:「そんなの知ってるさ。だから君にはミスタードーナツじゃなくて、こっち」 女:「......マスタードとナッツ?」 男:「そう、マスタードとナッツをこうやって混ぜて。ほら、もう分かったろ」 md02.jpg :「あ! 分かった!」 :「いいことあるぞ~」 男&女「マスタード~ナッツ!」 ■材料 md03.jpg ・マスタード 適量 ・ミックスナッツ 適量 ・味付け海苔 適量 ■作り方 1、ミックスナッツとマスタードを適量ずつ混ぜる。 2、味付け海苔に乗せる。 3、できあがり! ■玉置メモ  ただでさえしょっぱいミックスナッツをさらにマスタードで味付けするため、かなり濃い味付けになるが、この濃さがビールやウイスキーのつまみにうれしい。  もちろん海苔がなければそのまま指でつまんで食べてもいいが、海苔に乗せることで、「お、海苔に乗っているね!(ノリにノッっているね!)」と、ノリノリで言えるので好ましい。 (文・写真=玉置豊) ●たまおき・ゆたか へんな料理研究、マイナーアウトドア、狩猟採取が趣味のWEBディレクター、ときどきライター。「デイリーポータルZ」、「地球のココロ」、「@ニフティ つり」など で連載中。 < http://www.hyouhon.com/>
一流シェフの味を10分で作る!男の料理 うまいだけじゃ、意味がない。 amazon_associate_logo.jpg
【関連記事】 食材・量・奔放な人々すべてが旅人の度肝を抜く『沖縄ディープインパクト食堂』 食虫本、食虫イベント、食虫アイドル......今"食虫"がブームって本当!? 「缶詰は、世界が詰まった宝箱」缶詰博士・黒川勇人のおだやかでラジカルな日常

「CanCam」史上最高の広告代理店臭! この時代に「かわいい特集」の謎

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「CanCam」(小学館)2010年12月号

 今月号の「CanCam」(小学館)の大特集は「絶対! かわいくなる魔法」です。文字を見ただけで、早くも危険なニオイが......。大特集に入る前に見ておきたいのが、7月に千葉ロッテマリーンズの西岡剛内野手と結婚した、専属モデル徳澤直子による「私の結婚についてお話します」。皇室か! 長年「CanCam」を支えてきた功労者ではあるけれど、一般的に知名度が低い、徳澤のもったいぶった告白に白けた気分。で、肝心の中身も当たり障りのない感じで、プロポーズの状況も「(一緒にいったグラムのホテルで)バラの花びらで道ができていて、そこを歩いて行くとティファニーの指輪が置いてあって......」と、同誌愛読者をまったく裏切らない"CanCam脳"っぷりに脱帽しました。これも版元の小学館が立ち上げたニュースサイト「NEWS ポストセブン」あたりに転載されるのでしょうか。というわけで、早速トピックからチェックしていきましょう。

捕鯨問題で報じられない捜査機関の介入と不条理【前編】

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──昨今、なにかと話題に上がる捕鯨問題だが、一連の動きにかんして環境保護団体の行動もマスコミを賑わせている。今回は、グリーンピース職員が鯨肉を持ち出した「鯨肉窃盗事件」における捜査や裁判のあり方を、グリーンピース・ジャパン事務局長の星川淳氏と共に多角的に考察してみたい。まず最初に理不尽だったのは、5万円相当の鯨肉窃盗事件に対し、送り込まれた捜査員が70人を越えるという異常さだろうが、事件や捕鯨のみならず、グリーンピースのあり方やマスコミの報道、そしてNGOや市民活動への司法の介入に問題はなかったのか──。 【今月のゲスト】 星川 淳[グリーンピース・ジャパン事務局長] 神保 今回は「鯨肉窃盗事件」を取り上げます。この事件では、国際環境保護団体・グリーンピースの職員である佐藤潤一さんと鈴木徹さんが、調査捕鯨船団乗組員による鯨肉の横領を告発する目的で、証拠の鯨肉を倉庫から持ち出したために、窃盗などの罪で逮捕されました。そして青森地裁で9月6日、懲役1年・執行猶予3年の有罪判決が出ています。 宮台 予想通りです。裁判では法と正義の乖離が問われていました。船員の横領を告発することは正義にかないますが、倉庫からの鯨肉無断持ち出しは法が禁じます。特捜検察による、小沢一郎や元厚労省局長(現在は復職)村木さんの事件のデッチ上げで、法と正義の乖離についての意識が広がる中での判決だったのが注目の背景です。  刑訴法248条で、検察に大幅な裁量権が認められます。起訴便宜主義ですね。犯人の性格、年齢及び境遇、犯罪の軽重及び情状並びに犯罪後の情況により訴追(起訴)を必要としないときは、公訴を提起しないことができる。[1]被疑者に意識がないなど訴訟条件を欠く場合、[2]事件が法的罪を構成しない場合、[3]嫌疑不十分な場合、[4]嫌疑があって証拠不十分な場合、[5]嫌疑と証拠があっても処罰の必要がない場合、不起訴にしてよいとされます。  [1]~[4]までは裁判所が審理の上で無罪とすべきことばかり。[5]をとりわけ起訴猶予と呼びますが、これも裁判所が執行猶予付き判決とすべきもの。起訴法定主義ならざる起訴便宜主義が、刑事訴訟の99・9%以上が有罪となる最大の理由です。裁判を傍聴すれば目撃できますが、判事と検事と弁護士は、3人同じ組み合せか3人のうち同じ2人の組合せで複数の裁判を担当し、また司法修習生時代の同窓や先輩後輩だったりして、私的コネがあります。これも高有罪率の背景です。    起訴されればほぼ100%有罪という実態がある中、法と正義の乖離が浮上してきた。警察や検察が法を隠れ蓑に出鱈目をやっていると推定できる場合、判事が検事との私的コネをはねのけて無罪判決が出せるかが注目されました。急逝された小室直樹先生は田中角栄元総理のロッキード裁判で、国内法の規定がない免責特権を与えた上での嘱託尋問調書が、弁護側反対尋問の機会が剥奪されたまま証拠採用されたことをもって、日本の裁判所の出鱈目が満天下に晒されたと嘆かれました。30年がたち、警察や検察や裁判所の出鱈目は改善されたでしょうか。今回の事件はひとつの結論を出した。つまり何も変わっちゃいないのです。   神保 日本は国策として調査捕鯨を行っており、グリーンピースはそれに反対する立場を取っています。今回、グリーンピース職員が倉庫から鯨肉を持ち出した目的は、明らかに横領の告発を目的としていた。にもかかわらず警察は5万円相当の「窃盗事件」に、公安警察を含む70人以上の捜査員を導入し、2人を逮捕した上に、彼らの自宅やグリーンピースの事務所、事件に直接関わっていないグリーンピース職員の自宅も家宅捜索したそうです。こんな大事件にしてしまった以上、有罪にせざるを得なかったのかもしれません。  今回の事件に対してはいろいろな意見があるでしょうが、こと司法プロセスに入ってからの動きを見る限り、昨今問題になっている警察や検察を含めた「司法の劣化」とも、密接に関係しているように思います。 宮台 今回の判決は、保身に勤しむ売国官僚が、正義の所在を顧慮せず法の恣意的運用を行った結果です。 神保 事件とその裁判から何が見えてくるのか。ゲストは、被告となった2人の所属団体、グリーンピース・ジャパンの事務局長・星川 淳さんです。日本では環境団体に限らず、市民運動をすると公安に目をつけられる。警察のみならず、日本の社会全体に、まだ市民のエンパワーメントという世界的なトレンドに対する、偏見や無理解があるように思います。 星川 青森地検による事情聴取で、僕がまず言われたのは「あんたら、社民党からお金もらっているんでしょ?」の一言でした。検察官さえ、2ちゃんねる程度の知識で動いているんですね。 神保 まず、この事件の簡単なあらましをご説明します。発端は08年1月、調査捕鯨を(国から委託されて)行っている共同船舶株式会社の元船員から「組織的かつ長期にわたり、鯨肉の私的な横流しが行われている」という内部告発があり、グリーンピースが独自の調査を始めました。そして同年4月、それが事実であるとの確証を得て、グリーンピース職員が青森県にある西濃運輸の配送所から、証拠品として共同船舶の船員が自分あてに送った鯨肉を持ち出しました。なぜそこに横流しされた鯨肉があるとわかったのですか? 星川 本人たちの説明によると、調査捕鯨船団が東京に帰港して、荷物を降ろしているところを映像に収めて精査したところ、内部告発者の言う通りに鯨肉が横流しされていくことがわかったとのこと。荷物は荷札番号を入力すれば追跡できるようになっており、これを利用して青森と西日本に鯨肉があることを突き止めたそうです。 神保 2人は鯨肉を配送所から持ち出し、5月に証拠として東京地検に提出しました。ところが6月、グリーンピースに(窃盗と不法侵入の容疑で)強制捜査が入ります。これは予想していましたか? 星川 漠然と予想していましたが、同日に調査捕鯨船の船員は「横領の嫌疑なし」で不起訴されており、グリーンピース職員は逮捕というのはあまりに露骨だと思いました。ただ、この年は洞爺湖サミットの年でした。逮捕は、市民社会全体に対する威嚇の意味があったのだと考えられます。 宮台 08年9月7日の佐藤・鈴木両氏の逮捕直後、星川は「自分も被疑者として青森地検で取り調べを受け、若い検察官に開口一番『NGOの分際で、捜査機関さえ令状がなければできないことをやったのは許せない』と、強い口調で言われた」とコメントしました。検事の発言が爆笑ものです。統治権力たる警察や特捜検察など捜査機関だからこそ、市民よりもはるかに合法的に振る舞うべきことが期待される。神の目から見て僕が法を破った悪人でも、捜査が合法手続きに従っていないと判明したら、直ちに無罪とするか、特捜検察のケースなら公訴権濫用を理由に訴訟手続きを打ち切る。それが近代裁判です。星川さんに暴言を吐く検察官は「市民が"主"、行政官僚が"従"」という近代社会の本義を知らない馬鹿ですね。

そろそろ覚悟の決め時? 大阪府の青少年条例改定の動きとBLの今後

 東京都の「非実在青少年」問題以降、各地の「青少年健全育成条例」は注目を集める存在になった。中でも、特に注視されているのが大阪府の動向である。  大阪府の動向が注目される理由。それは、東京都が「非実在青少年」問題に揺れている渦中に、女性向けエロメディアといえるボーイズラブ(BL)漫画雑誌の規制を行ったことにある。しかし、BL漫画雑誌8冊の「有害指定」を行ったのは、今年4月。実は、府がBL漫画雑誌の有害指定の検討を始めたのは昨年7月からと、都の「非実在青少年」問題よりも早かったのだが、間の悪いことに都の問題と実施時期が被ってしまったわけである。  もともと、大阪府の有害図書指定制度は全国レベルよりも厳しい。性描写など、条例の指定基準に該当する内容が書籍・雑誌ならば表紙を含めた総ページ数の10分の1、もしくは10ページ以上あれば自動的に有害図書になる。ほかの自治体でも、同様に総ページ数で判断するところはあるが、大抵は30ページ以上が基準である。この指定基準に該当する数量を超えたものを自動的に有害図書とする制度は「包括指定」制度と呼ばれており、全国的にはこちらを導入している自治体のほうが多数だ。対して、東京都は審議会に諮った上で個別の雑誌・書籍を指定する「個別指定制度」を取っている。大阪府の場合は両方の併用(4月のBL指定はすべて個別指定)。包括指定の場合、それが有害図書にあたるかどうかは、販売する書店が自分で考えなければならず、ある意味、書店泣かせな制度である(それでも、大阪府、東京都共に「こっちのほうが、間違いない」と主張する)。  もとより条例の厳しい大阪府。そこで、さらに条例の改定・強化を進める動きもあり、注目を集めている。10月に入り大阪府青少年問題協議会の青少年育成環境問題特別委員会が2回に渡り開催されているが、ここで論点を整理した上で、新たな条例案が作成されることになると見られる。  条例改定の動きは既に3月頃から見られたもので、筆者は幾度かの大阪府への取材の中で、これについても問い合わせているが「現行条例の枠内で十分対応が可能で、(非実在青少年のような)新たな規制を行うことはない」というのが、基本的な考えだという。 「(条例改定は)橋下知事からの問題提起ですが、我々の指定基準は規則で定められているため、これには議会の議決がいらない。そのため、行政が勝手に規則を付け加えることができるので、それが問題ではないかという話があった。いわゆる、表現の自由の直接の制限ではないけど、密接に関連している分野なので議会の審議が必要であろう。ということで、今指示を受けているのは指定基準の規則を条例に明文化する形で条例改正をしなさいというものです」(大阪府青少年課)  通常、条例は条例本体とは別に「施行規則」を作成し、業務を行う基準としている。どうも、大阪府(というよりは、橋下知事)の目指していることは「施行規則」では、明文化されない役人の恣意的な運用の可能性が避けられないので、条例に含めてしまおうというもののようだ。と、なると社会情勢において「施行規則」でフレキシブルに対応していた部分まで、いちいち、議会で審議して......となる。本当に、そんなことが可能かは疑問だ。  ただ、7月に公表された大阪府の「青少年を性的対象として扱う図書類の実態調査」という調査結果の中でも、東京都のような過剰な規制は求められておらず、雑誌や書籍に対する更なる規制には、あまり主眼を置いていないと見てよい。  ただし、BLだけは別問題。大阪府では4月の段階でBLを有害図書指定していないものの、東京都では6月、7月、9月と、それぞれ指定がなされている。その理由は、あまりにも性器の「消し」が薄い(というか、消していない)とか、付録に過激なゲイ物のDVDが付いているといった理由。大阪府のBL大量指定は注目を集めたものの、実際に大阪府に「どこか問題か」聞きに来た出版社は1社だけだったという。東京都が指定を行ってからも、付録がローターの雑誌が公然と発売されたり、どうもBLを出している出版社は危機感が欠如しているとしか思えない。  以前、大阪府の担当者からは、こんなセリフを聞いたこともある。 「本当は、18禁マークがあるのが望ましいのですが(女性向けだから)難しいでしょうねえ......」  18禁にするか、配慮するか。そろそろ、覚悟を決めたほうがよいのではなかろうか。 (取材・文=昼間たかし)
このBLがやばい!2010年腐女子版 人の趣味にイチャモンつけないで! amazon_associate_logo.jpg
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