
『ゲゲゲの人生 わが道を行く』(日本放送出版協会)
今回ツッコませていただくのは、9月24日に放送された『中居正広の金曜日のスマたちへ』2時間スペシャル(TBS系)。
この日の放送は、『水木しげる&布枝夫妻 「ゲゲゲの女房」大ヒットの真相』と銘打ち、NHK連続テレビ小説『ゲゲゲの女房』の大ヒットの秘密を、水木しげる夫妻との中継を挟みながら掘り下げていくというもの。

『ゲゲゲの人生 わが道を行く』(日本放送出版協会)
今回ツッコませていただくのは、9月24日に放送された『中居正広の金曜日のスマたちへ』2時間スペシャル(TBS系)。
この日の放送は、『水木しげる&布枝夫妻 「ゲゲゲの女房」大ヒットの真相』と銘打ち、NHK連続テレビ小説『ゲゲゲの女房』の大ヒットの秘密を、水木しげる夫妻との中継を挟みながら掘り下げていくというもの。

日本テレビ公式サイトより
毎年恒例、『24時間テレビ』の終了直後、9月1日に24時間ストライキを実施し、「24時間テレビの後に24時間ストかよ」と揶揄された、日本テレビ。9月30日正午から、今年3度目となる36時間ストライキが開始されている。
ストライキの原因は、今年3月に会社側が提示している昇給ベースの変更や残業代の時間単価の切り下げなどを柱とした、人事労務制度の改革案。組合側は、これを「賃金カットになる」として拒否し対立が続いているのである。
もっとも「賃金カット」に対して怒っているのは、組合に所属する「正社員」たち。誰しも給料が下がれば怒るのはもっともだが、彼らの生涯賃金は推定4億円と言われる。それが、今回の改革案では平均1億から1億5,000万円下がるのだという。だとしても、高額なことには変わりなく、にわかに怒りを共有することはできない。
そんなテレビ局で働いているのは正社員だけではない。制作会社から出向や派遣の形で机を並べて仕事しているスタッフは、なくてはならない存在だ。しかし、彼らの待遇は正社員に比べて格段に下がる。毎月の月給はいわずもがな。出張手当にしても日テレでは、正社員に1万円程度支給されるが、出向・派遣スタッフの場合は5,000円。中には「ウチは3,300円!」という酷い話も聞かれる(残りは所属している制作会社の懐に入るワケだ)。
特に報道局なら、やっている仕事はほとんど同じ、危険な場面に遭遇する確立だって差はないのに、待遇だけは格差だらけ。ゆえに「賃金カット」に怒る正社員に、もっとも憎悪を燃やしているのではないか?
そこで、スト開始の数時間前に話を聞いてみた。話してくれたのは、長年、日テレの報道局に出向しているベテラン記者のM氏。
M氏によれば、報道局では約6割の人間がストに参加する正社員。後は非組合員の社員と、制作会社から出向・派遣されている記者だという。約6割が職場を離脱してしまうのだから、複雑な対立構造があるかと思いきや、実態は、なんら対立も存在しないという。
「まず、非組合員は正社員だから組合の要求が通れば恩恵に預かることができるわけで、ストに文句は言わない。では我々、制作会社から来ている人間がどうかといえば"社員のやってることだから関係ないよ"という受け止め方。対立なんて生まれるはずもありません」
正社員と、派遣・出向者の関係はいわば、省庁におけるキャリアとノンキャリアの関係に似ているとM氏。
とは言え、ただでさえ高い給料を維持する目的で6割の人間が職場を放棄するわけだから、殺人的な忙しさになるはず。混乱などは起きたりしないのか。
「自分の場合は、報道局ですから突発的な事件や災害で寝る間もなく取材に駆け回るのは、よくあること。ストもそれと同じような感覚です。なにより、ストの日時は分かっているわけですから、数日前からそれに備えたシフトが組まれていますよ」
どうも、突発的な事件や災害に比べると、日時が分かっていて備えることができるからマシということらしい。
「影響があるとすれば"明日ストらしいから、今日は飲まずにまっすぐ帰宅しよう"ってことになったのくらいですね」
さらにM氏によればスト自体を批判するような声もないという。
「一応、ジャーナリズムの現場にいるわけですから、誰もがストライキが労働者の正当な権利の行使という意識を持っています。ですので、応援はしないまでもスト自体に悪い感情は持ちませんよ。むしろ、カタルシスを味わうことができているような気もします」
こんな境地に達するのも報道に携わる者の行動の原点である、非日常的な出来事にワクワクする野次馬的な感覚があるからだろうか。ちなみに、生放送番組のアナウンサーなどは正社員であってもスト参加から除外だという。いっそのこと「スト決行中」と銘打って、ずっと環境映像でも流してくれれば、我々視聴者も非日常的なワクワク感に浸って、むしろ視聴率がアップするのではなかろうか。
(取材・文=昼間たかし)
組合員教科書 サイゾーは組合あるのかしらん?

日本テレビ公式サイトより
毎年恒例、『24時間テレビ』の終了直後、9月1日に24時間ストライキを実施し、「24時間テレビの後に24時間ストかよ」と揶揄された、日本テレビ。9月30日正午から、今年3度目となる36時間ストライキが開始されている。
ストライキの原因は、今年3月に会社側が提示している昇給ベースの変更や残業代の時間単価の切り下げなどを柱とした、人事労務制度の改革案。組合側は、これを「賃金カットになる」として拒否し対立が続いているのである。
もっとも「賃金カット」に対して怒っているのは、組合に所属する「正社員」たち。誰しも給料が下がれば怒るのはもっともだが、彼らの生涯賃金は推定4億円と言われる。それが、今回の改革案では平均1億から1億5,000万円下がるのだという。だとしても、高額なことには変わりなく、にわかに怒りを共有することはできない。
そんなテレビ局で働いているのは正社員だけではない。制作会社から出向や派遣の形で机を並べて仕事しているスタッフは、なくてはならない存在だ。しかし、彼らの待遇は正社員に比べて格段に下がる。毎月の月給はいわずもがな。出張手当にしても日テレでは、正社員に1万円程度支給されるが、出向・派遣スタッフの場合は5,000円。中には「ウチは3,300円!」という酷い話も聞かれる(残りは所属している制作会社の懐に入るワケだ)。
特に報道局なら、やっている仕事はほとんど同じ、危険な場面に遭遇する確立だって差はないのに、待遇だけは格差だらけ。ゆえに「賃金カット」に怒る正社員に、もっとも憎悪を燃やしているのではないか?
そこで、スト開始の数時間前に話を聞いてみた。話してくれたのは、長年、日テレの報道局に出向しているベテラン記者のM氏。
M氏によれば、報道局では約6割の人間がストに参加する正社員。後は非組合員の社員と、制作会社から出向・派遣されている記者だという。約6割が職場を離脱してしまうのだから、複雑な対立構造があるかと思いきや、実態は、なんら対立も存在しないという。
「まず、非組合員は正社員だから組合の要求が通れば恩恵に預かることができるわけで、ストに文句は言わない。では我々、制作会社から来ている人間がどうかといえば"社員のやってることだから関係ないよ"という受け止め方。対立なんて生まれるはずもありません」
正社員と、派遣・出向者の関係はいわば、省庁におけるキャリアとノンキャリアの関係に似ているとM氏。
とは言え、ただでさえ高い給料を維持する目的で6割の人間が職場を放棄するわけだから、殺人的な忙しさになるはず。混乱などは起きたりしないのか。
「自分の場合は、報道局ですから突発的な事件や災害で寝る間もなく取材に駆け回るのは、よくあること。ストもそれと同じような感覚です。なにより、ストの日時は分かっているわけですから、数日前からそれに備えたシフトが組まれていますよ」
どうも、突発的な事件や災害に比べると、日時が分かっていて備えることができるからマシということらしい。
「影響があるとすれば"明日ストらしいから、今日は飲まずにまっすぐ帰宅しよう"ってことになったのくらいですね」
さらにM氏によればスト自体を批判するような声もないという。
「一応、ジャーナリズムの現場にいるわけですから、誰もがストライキが労働者の正当な権利の行使という意識を持っています。ですので、応援はしないまでもスト自体に悪い感情は持ちませんよ。むしろ、カタルシスを味わうことができているような気もします」
こんな境地に達するのも報道に携わる者の行動の原点である、非日常的な出来事にワクワクする野次馬的な感覚があるからだろうか。ちなみに、生放送番組のアナウンサーなどは正社員であってもスト参加から除外だという。いっそのこと「スト決行中」と銘打って、ずっと環境映像でも流してくれれば、我々視聴者も非日常的なワクワク感に浸って、むしろ視聴率がアップするのではなかろうか。
(取材・文=昼間たかし)
組合員教科書 サイゾーは組合あるのかしらん?
【サイゾーウーマンより】 SMAP・中居正広ととんねるず・石橋貴明による軽妙なかけ合いが人気を博していた音楽バラエティー番組『うたばん』(TBS系)。嵐・大野智と中居による「下克上バトル」や、NEWS・関ジャニ∞の錦戸亮を「顔の形が似てるから」と「足の裏」呼ばわりするなど、他番組では見られないジャニーズタレントいじりもファンにとっては魅力のひとつだった 。しかし、ここ数年は視聴率不振に喘ぎ、4月に放送時間を変え『ザ・ミュージックアワー』としてリニューアル。しかしながら、視聴率は5%前後とさらに低下、わずか半年後の9月14日には最終回となった。「14年間ありがとうございました」
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『ゴールデン☆ベスト 山田邦子』
(ビクターエンタテイメント)
お笑い芸人の出世の歩みは、しばしば戦国武将に例えられる。激しい競争を勝ち抜いて、自分の名前が付いた冠番組を獲得した芸人は「一国一城の主」となり、それが高視聴率をキープして、レギュラー番組が際限なく増えていく波に乗り始めると、「天下を取った」と言われるようになる。現在では、テレビに出る芸人の頭数も増えて、若手がゼロからスタートして天下を取ることは容易ではなくなってきた。
1980年代後半から90年代前半のバラエティー業界を振り返ると、そこには何人かのスタープレーヤーがいた。その中でも、女性芸人で唯一、「天下を取った」と言われていた人物がいた。それが、山田邦子である。
一時期の彼女の勢いにはすさまじいものがあった。89年に『オレたちひょうきん族』(フジテレビ系)が終了した後、そこに出ていた芸人と、携わっていたスタッフの遺伝子は、いくつかの番組に引き継がれた。その1つが、ひょうきんメンバーの紅一点である山田邦子の冠番組『邦ちゃんのやまだかつてないテレビ』だった。
ここでは、山田の持ちネタである物真似芸やフジテレビ独特のパロディコントなどをベースにしながらも、音楽を使った企画も取り入れて、「ポスト・ひょうきん族」の新しい形を示して人気を博した。KANの「愛は勝つ」、大事MANブラザーズバンドの「それが大事」など、数々のヒット曲を世に送り出して、一世を風靡した。
『クイズ!年の差なんて』(同)『MOGITATE!バナナ大使』(TBS系)などの人気番組を多数抱え、バラエティーの女王として君臨した山田は、確かにこの時期、天下を取っているという表現にふさわしい状況にあった。事実、彼女は88年から95年まで、NHK『好きなタレント調査』の女性部門で8年連続1位を獲得していた。女性芸人としてこの上ない地位まで上り詰めたのだ。
ただ、彼女が一度その頂に立ってしまったことの代償は大きかった。不倫騒動などをきっかけにして、90年代半ばから、山田の人気が急落を始めたのだ。レギュラー番組は減り、バラエティーでも居場所を失っていった。週刊誌などでは、手のひらを返したようにバッシング記事が掲載されるようになった。バラエティーの世界でかつてメインMCを務めていた人が、ゲストとして脇役に甘んじている姿は痛々しいものがある。そして当時はまだ、そんな痛々しさを楽しむほどの余裕が世間にはなかった。
例えば、当時の山田邦子と、現在の森三中、ハリセンボン、柳原可奈子などを比べた場合、純粋なネタのクオリティや実力で考えれば、どちらもさほど見劣りはしないだろう。だが、当時の山田が厳しいバッシングを受けていた一方で、最近の女性芸人がそのような非難の声にさらされることはほとんどない。
つまり、時代が変わったのだ。女性芸人をお笑い界でどういうポジションに置いて、それを見る側はどういうふうに受け止めればいいのか。その認識が固まったことで、視聴者は肩ひじ張らず気軽に女性芸人を見ることができるようになった。
現代から振り返ってみれば、山田は、生まれる時代が悪かったとしか言いようがない。結果的に「天下を取らされてしまった」ことで、人気がピークを越えると、彼女のタレントイメージは地に落ちた。いろんなものに配慮できるバランス感覚も裏目に出て、あちこちにご機嫌を取る八方美人に見えてしまう。
栄華を極めた全盛期と、その直後の劇的な凋落。そんな激動の時期を過ぎて、山田は今、タレントとして程よいバランスで活動できるようになった。医学番組の出演をきっかけに乳がんを発見し、手術を経てがんをすべて摘出した。この経験から、がんに関するチャリティー活動にも携わっている。
テレビバラエティーの世界は、刻一刻と状況が移り変わる戦場のようなものだ。ひとたび機を逸してしまえば、「何でもできる器用な人」が、「何にもできないみじめな人」へとあっという間に落ちていってしまう。大衆に愛され、大衆から見離された悲劇のヒロイン。バラエティー史上空前の栄光と挫折を経験した女性芸人・山田邦子は、お笑い界のマリー・アントワネットだ。
(文=お笑い評論家・ラリー遠田)
【イベント情報】
10月31日(日)
ラリー遠田×岩崎夏海トークライブ
「もしM-1芸人がドラッカーの『マネジメント』を読んだら」
出演:ラリー遠田、岩崎夏海
※前売券はローソンチケット(Lコード:32626)、電話予約、ウェブ予約にて販売。
電話予約:tel.03-3205-1556(Naked Loft)
ウェブ予約:http://www.loft-prj.co.jp/naked/reservation/
ゴールデン☆ベスト 山田邦子 天下取れただけいいじゃん!

「14年間ありがとうございました」
SMAP・中居正広ととんねるず・石橋貴明による軽妙なかけ合いが人気を博していた音楽バラエティー番組『うたばん』(TBS系)。嵐・大野智と中居による「下克上バトル」や、NEWS・関ジャニ∞の錦戸亮を「顔の形が似てるから」と「足の裏」呼ばわりするなど、他番組では見られないジャニーズタレントいじりもファンにとっては魅力のひとつだった 。しかし、ここ数年は視聴率不振に喘ぎ、4月に放送時間を変え『ザ・ミュージックアワー』としてリニューアル。しかしながら、視聴率は5%前後とさらに低下、わずか半年後の9月14日には最終回となった。
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