日別アーカイブ: 2010年9月13日
淡々とした人の狂気こそおぞましい 平山夢明監修『人間崩壊』

『黒丸ゴシック1 人間崩壊』(竹書房)
「日本ホラー大賞短編賞」受賞の小説家・田辺青蛙によるオススメブックレビュー。
先日、コンビニまでコーラを買いにいこうと思い、私は夜の9時過ぎ頃に家を出た。今住んでいる家は、一号線にも近く、夜中でも車の交通や人通りが絶えることはない。コンビニまでの距離はだいたい80mくらいだろうか......。
ひゅんひゅんひゅん
何かが空を切るような音を耳にして、私は振り返った。するとそこには、バイク用のヘルメットを被った男が、ゴルフクラブをスウィングしながら歩いている姿があった。周りには、10人近くの人がいたが、駆け寄ってくる人も、声を上げる人もいなかった。
ひゅんひゅんひゅん
あれで、殴られたら死ぬか大怪我だな......。そう考える暇もなく、全速力で走って家に戻った。翌日、警察に行くと、私が目撃した男と同じ格好をした人に背後から襲われて財布を奪われた人がいたという話を聞いた。恐ろしいことこの上ない。あまり背丈は高くなかったので、今思えばあれは中学生くらいの男の子だったのかも知れない。走って逃げる途中、転んでしまったり、また相手の足が私より速かったらと思うと、再び全身に寒気が走った。
ニュースで読み上げられる事件の被害者に、いつ自分がなるかは分かったもんじゃない。
さて、『黒丸ゴシック1 人間崩壊』は黒史郎さんによる実話怪談集。以前紹介した岩井志麻子さんの小説のように、幽霊等が出てくる怪談話ではない。ひたすら恐ろしい淡々とした人の狂気や、事件について書かれた怪談集である。それもそのはず、この本は、あの鬼畜実話怪談でも有名な平山夢明さんが監修しているのだから。
生焼けの男に抱きすくめられた話、夜中にキッチンバサミを持ってカットモデルを探しに徘徊する男。拉致されてガスバーナーで乳首を焼かれて、聞こえる悲鳴。手品の練習に、ペットを殺す恋人。次から次へとなんともいえない気持ちになる話が続くかと思ったら、ホロっとしてしまいそうな物悲しいエピソードも入っている。
個人的には小学生を追いかける赤いオートバイの話が、何とも言えず不気味に感じられた。
「岩橋君はすごく可哀想な子だった」という一文から始まる短編だが、いろいろとグッと来る。「うわぁ、きたきた! タスケテ、タスケテ」とか、言いながら逃げ続けるのだが、誰も赤いオートバイの話を信じてくれず、小学生だからどうしようもないのだ。1人でスタンド使いに立ち向かう普通の人みたいなノリが凄く絶望的な内容で、物凄く印象に残った。
普通に町に生きていて、何もなく平穏に暮らしていたとしても、いつか、悪夢のような体験を味わってしまうかも知れない。この本を読み終えたあと、ぼんやりと夕方のニュースを見ながらそんなことを考えた。
夏も終わり、これから日もどんどん短くなってくる。あのゴルフクラブを持った男に遭遇してから、私も闇が少し怖くなってしまった。
ふと、思い立って祖母の住むお寺に電話をかけてみた。老人しか住んでいない場所で、何か変わったことはないかと聞きたかったのだ。うちの祖母の住んでいるお寺は田畑に囲まれたのどかな所にある。祖母は新婚生活はどうかと私に一通り聞いたあと、ここは田舎なので、毎日が退屈すぎるくらいだと答えた。だが、祖母と他愛ない世間話をし終えたあと、こんな話を聞いた。
「あのね、怖い話ってほどじゃないけど、お寺の近くの西瓜畑でね、ボーガンの矢で西瓜が割られる事件が発生したの。不気味なのが、西瓜のひとつに『お前の頭』と書いてあったらしいよ」
とりあえず私は、祖母に番犬になりそうな犬を飼うように勧めた。
最後に著者による、本書のあとがきを引用しようと思う。
「現実はもっとおぞましく、危険なのです。
災難の蛹は、どこにでも生まれます。もしそれに気づいても、絶対に手を触れぬよう、目を背け、羽化してしまう前に逃げて下さい。
読者の皆さんが崩壊するところを僕は見たくありません。
どうか皆さんが安全な場所で、この本を読み終えてくださるように」
(文=田辺青蛙)
●たなべ・せいあ
「小説すばる」(集英社)「幽」(メディアファクトリー)、WEBマガジン『ポプラビーチ』などで妖怪や怪談に関する記事を担当。2008年、『生き屏風』(角川書店 )で第15回日本ホラー小説大賞を受賞。綾波レイのコスプレで授賞式に挑む。著書の『生き屏風』、共著に『てのひら怪談』(ポプラ社)シリーズ。2冊目の書き下ろしホラー小説、『魂追い』(角川書店)も好評発売中。
黒丸ゴシック1 人間崩壊
ひゅんひゅんひゅん。
■「妖しき本棚」INDEX 【第12回】事実は小説より奇なり 幽霊よりも怖い実話怪談集『現代百物語』 【第11回】"トイレの花子さん"だけじゃない! 便所怪談競作集『厠の怪』 【第10回】節約の先に見える幸せ? 新妻のお助けコミックエッセイ『年収150万円一家』 【第9回】頭が痺れて動けない! 真藤順丈が作る新しいバイブル『バイブルDX』 【第8回】すべてが吹っ飛ぶ極上スプラッタ・ホラー漫画『血まみれスケバンチェーンソー』 【第7回】後味の悪さが尾を引く、究極のマゾヒズム世界『劇画 家畜人ヤプー』 【第6回】妖怪並みの衝撃! 変態おじさんとの思い出がフラッシュバックする『バカ男子』 【第5回】「げに美しき血と汚物と拷問の世界に溺れる『ダイナー』 【第4回】「グッチャネでシコッてくれ」 河童に脳みそをかき回される『粘膜人間』 【第3回】なつかしく、おそろしく、死と欲望の詰まった"岡山"を読む『魔羅節』 【第2回】"大熊、人を喰ふ"史上最悪の熊害を描き出すドキュメンタリー『羆嵐』 【第1回】3本指、片輪車......封印された甘美なる"タブー"の世界『封印漫画大全』
夏休み明けの急展開! 息子まーが福岡に帰ることになりました

(C)倉田真由美
――くらたまとの"真実の愛"に目覚めた叶井俊太郎が、一筋縄ではいかない、「元ヤリチン」流の子育てに奔走中!
急な話ですが、息子のまーが福岡に帰ることになりました。この夏休みに1カ月ほど福岡に帰っていたんですが、その間に毎日福岡の友達と遊んだり、じいちゃん、ばあちゃんと過ごすうちに福岡で生活したくなったんだろうな。そもそもまーは9歳まで福岡で育ってきたわけだし、去年オレとくらたまが結婚した時に、こっちの都合でまーを東京に連れて来てしまったからなあ。ここのコラムでもマメに息子まーのことを書いてきたので、これを読んでる方はご存知だとは思いますが、まーは本当に屈託のない超素朴な子どもなんですよ。なので、本人曰く「東京は都会過ぎて僕には合わない!」と前から言ってたし、ずっと田舎で生活してたら、やっぱりそっちの方がいいいだろうなあ。
まだまだ衰えを知らぬJリーガー・Kの変幻自在な火遊びとは?

女性よりも女性らしいニューハーフSさん
【メンズサイゾーより】
Jリーグ黎明期からトップ選手として活躍し、今でも現役を続けるサッカー選手K。ピッチでは王様のような輝きを見せ、変幻自在なプレーで観客を沸かせ続ける彼だが、夜の素顔もまさに変幻自在だったようだ。新宿歌舞伎町の老舗ショーパブで働くニューハーフSさん24歳がその素顔を語ってくれた。
Kのニューハーフ好きは新宿歌舞伎町界隈では有名なんです。私の働く老舗のショーパブMにも彼は頻繁に遊びに来ていましたね。「あまりにもニューハーフ」な子と肉体関係なんかも持っちゃうから、ひょっとしたらバイセクシャルなんじゃないかって噂されてました。 私の店では、彼はフィリピン人のコがお気に入りで、よく指名していました。さすがにKくらいの有名選手になると、お金もあるんでしょうね、フィリピンのコには、よく家をプレゼントしてあげていました。家と言ってもフィリピンに建てる家で、日本円にしたら......
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「やっぱりニセモノか!?」故・梨元勝氏による"遺言書"に芸能マスコミ騒然

いやはや恐縮です!
先日、肺がんのため亡くなった芸能リポーター梨元勝氏の"遺言書"が各メデイアに送付されて、ひと騒動起きている。
A4サイズの紙に「遺言書」第一弾と銘打たれ、サブタイトルに「暴力と麻薬に汚染された芸能界」と記されている。以下、その全文を列挙する。
「私の死後、某人物に私のメッセージを、芸能・テレビ各社に送っていただく事を依頼した。私が死亡したと同時に、私の芸能界に対する意見を公開する事になる。今日の芸能界の乱れきった、最低モラルのテレビ番組の製作は、暴力団によって支配を受けている芸能プロダクション、バーニング周防、Kダッシュの川村、吉本、エイベックスの安藤等によって行われている。その手段はヤクザ系不良社員による金、酒、女を使った悪質きわまるものである。私は長年に渡りその汚い、ドス黒い取引を見てきた者である。暴力団の関係は、実にドキツイものであり、その結びつきを見せびらかし、まるでヤクザの親分になった気分で他を恐喝・恫喝しまくっているのである。現在問題になっているそれは、相撲協会の何倍にも値する。それにもかかわらず芸能界のボス達がなぜ生き続けられるかは、ボス達の稼いだ裏金が、テレビ番組担当社員の接待に使われているからである。酒、女、金をフルに使って、テレビを自由自在にしている。Kダッシュの佐野、川村、バーニング周防、エイベックス、吉本興業に絡む安藤こそが問題である」
しかもご丁寧に「芸能関係者各位殿 梨元勝」署名入りなことから、一瞬誰もが本物だと錯覚に陥ってしまうが、梨元氏に近い関係者に確認すると「この文体は梨元さんのものではないですよ。だって、『恐縮です!』のフレーズが入ってないじゃないですか」と話す。
「それに生前、梨元さんは芸能界はエンタテイメント。いい話も悪い話もすべて受け入れてこそ一流の女優、俳優であり一流のエンタテイナーだ、という考え方でした。意外に芸能界の裏とかには興味なかった感じでしたからね。誰かが梨元さんの名前を語ってこういったことを発信したかったんでしょう」と、この関係者は指摘する。
天国の梨元さんもこの遺言書騒動には困惑気味に「恐縮です!」と言っていることだろう。
誰でも簡単につくれる遺言書キット もしもの時に備えて。
【関連記事】 「地獄から取材してやる!」急逝・梨元勝さんが後輩記者に託した"遺言"とは 芸能レポーター・梨元勝さんの死を悼む 梨元勝による「酒井法子事件」映画化は日本版『華氏911』になる!?
大竹しのぶネエさんのおもしろさ&愛しさ全開! 『オカンの嫁入り』で素直になろっ

サイ女な皆さん、今日もゴシップガール気どってますか~。女装界の誰と誰の仲が悪いのか、相関図を書いてパワーバランスの確認に余念のない、ブルボンヌどえ~す。(うそよ、みーんな仲良しだお!←棒読み)
映画公開に合わせて大女優を次々に血祭りに、じゃなかった、女装目線で絶賛させていただくこの連載ですが、フツーならこのタイミングだと、先日来日されて大きくニュースにもなった世界のトップギャラ女優、ジュリア・ロバーツさんが来そうなものよね? そう、あの『食べて、呑んで、屁をこいて』とかいう映画。チガウヨッ! つか下品よ! でもアタシはあえて、あの映画は選びませんでした。だってなんか、ジュリロバさんって正直オネエ心をそそらないんだもーん。別に目とか口が大きすぎて怖いから言ってんじゃないの。
「なぜMママはあんな証言を……」押尾学裁判 嫉妬渦巻く銀座の女模様

人の嫉妬心を利用するなんてズルいぞ!
芸能取材歴30年以上、タブー知らずのベテランジャーナリストが、縦横無尽に話題の芸能トピックの「裏側」を語り尽くす!
元俳優の押尾学被告の合成麻薬MDMA譲渡ならびに保護責任者遺棄致死罪などの裁判員裁判で、押尾の異常とも言えるドラッグセックスへの依存度、元マネジャーに罪を被せようとするという卑劣な性格が明らかにされた。起訴されている罪を直接裏付けるものではないが、罪深い男であることは間違いない。獄中ノートに綴っていた"無罪を勝ち取る"という言葉が、虚しく聞こえる。
その反面ガッカリしたのは、死亡した田中さんが事件以前から押尾と肉体関係をもっていて、ドラッグセックスを強要されていた事実が発覚したことだ。田中さん周辺を取材してきた筆者は、事件当日まで押尾と肉体関係がなかったと信じていた。田中さんを銀座のクラブ「J」にスカウトした筆者の旧知の友人でもあるクラブ関係者も、そう信じていた。
さらにショックだったのは「J」のママを勤めていたO・Mの、裏切りとも受け取れる供述内容だった。
初公判の冒頭陳述で押尾サイドの弁護人が「田中さんが勤めていたクラブのママの供述です。クラブでは田中さんはアゲハと呼ばれてました。アゲハは過去に暴力団と付き合ってました。背中に刺青があることも知っていました。体重変動が激しく、半年ほどハイな状態があり、ちょっとした薬物を飲んでいるのかと言う思いはありました」と捜査一課の供述内容を明らかにした。公判が終わったその日、夜の銀座は「なんでMママは、アゲハを陥れるような供述をしていたんだ」という声が関係者の間で上がって、ちょっとした騒動になっていた。
「J」の幹部は「なぜMママは、アゲハが暴力団と付き合っていたなんて嘘を言うのか分からない。暴力団と付き合っていたのはMママ自身ですよ。アゲハがクスリをやったようなことも言ってますが、Mママはアゲハとはほとんど交流がなく、体調を知る状況にはなかった。刺青については、スカウトしたスタッフしか知りません。事件後、マスコミに報道されて知ったんだと思います」と言う。さらにこう続ける。
「Mママはアゲハの葬儀(昨年8月6日、岐阜の飛騨市の大黒寺で営まれた)に出席して号泣したんですよ。その彼女が、アゲハを裏切るような供述をしていたなんて、信じられません」
田中さんと親しかった同僚ホステスは「アゲハは性格も明るく、お客さんだけではなく、ホステスや従業員からも好かれていた。そんなアゲハにMママは嫉妬。嫌ってましたからね」と言う。
夜の銀座は、女の嫉妬と羨望が渦巻く世界。Mママの嫉妬を利用して、押尾サイドは「クスリは田中さんが用意した」という主張を立証するために、田中さんが暴力団と付き合っていたから麻薬を入手する可能性が高かったことを裁判員に印象付けようとした。Mママの証言は、それに利用されたのだ。
その結果、Mママは総スカンを食って、銀座から追放されるかもしれない。Mママも、押尾事件の被害者になりつつある。
その押尾にMDMAを譲渡して実刑判決を受けた泉田勇介受刑者の証言からは、田中さんが飲んだMDMAは、泉田が手配し、押尾が田中さんに渡したものである可能性が高いことがうかがえた。保護責任者遺棄致死についても、救命医が「(すぐに救急車を手配していれば)9割方助かった」と医学的見地から証言。さまざまな人間を不幸に陥れた押尾が、絶対絶命のピンチに立たされたのは間違いない。
(文=本多圭)
嫉妬の世界史 ドロドロ。
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クレジットカード現金化を動画で解説してみた(アンジェラ)
女性のひとり暮らしは危険! 『不動産屋は見た!』で衝撃の事実を学ぶべし

『不動産屋は見た! 部屋探しのマ
ル秘テク、教えます』(東京書籍)
ご飯もお菓子も飲み物も雑誌も消耗品も、生活に必要な物はそこそこ手に入るコンビニは、ひとり暮らしの勤労女子にとって、ある意味彼氏よりも大事な存在。なんならもはやお母さんと言っても過言ではないわけで......。
ひとり暮らしを初めて十数年、部屋を借りるならコンビニが近いにこしたことはないと思って生きてきたたにも関わらず、とある本によれば、コンビニ近くのワンルームマンションでは、ひとり暮らしの女性を狙った犯罪が多発している、というじゃないですか。どしたらいいの!!


