小森純さんの至言「写真のチェックとか、自分では一切しないんです」(前編)

komoriakari01.jpg  モテない、金ない、華もない......負け組アイドル小明が、各界の大人なゲストに、ぶしつけなお悩みを聞いていただく好評連載。第16回のゲストは、『小森純のモトカレ・レシピ』(講談社)を刊行された、タレントでモデルの小森純さんです! [今回のお悩み] 「自分の顔面に自信が持てません......」 ──はじめまして! 『モトカレレシピ』の出版おめでとうございます! 小森 あー、ありがとうございます。 ──私、ずぼらな性格なもんで料理に手間かけたくないんですけど、本当に簡単な料理がたくさんありました。 小森 そうなんですよ、応用できる料理がたくさんあるから、簡単にできちゃうんです。 ──すごく助かりました。『モトカレレシピ』で、本ももう三冊目ですね。 小森 はい。 ──実は以前小森さんが出版された『pure』(角川春樹事務所)に、うちの姉がチラ写りしてて......。 小森 へ? ──うちの姉もむかし読モをやってて、この歴代「Popteen」(同)の流れのところなんですけど......。 小森 これがお姉ちゃん? はいはいはい、お姉ちゃんなんだ。見てた。へー、すげえ。 ──私は当時ひきこもりのオタクで、ギャルの人たちって姉も含めて何をしてるか分からない異次元の人たちだったので、内側が知れて面白かったです。 小森 あー、本当すかー。 ──売れないグラドル上がりでライターになって、今、こうして悩みを相談させてもらう連載をしてるんですけれど、『pure』を読んで、小森さんが初めて「Popteen」に出たとき、「まわりの女の子がみんな可愛くて顔が小さくて、自分がここにいちゃいけないんじゃないかと思った」って話を読んで共感して......。私も初めてのオーディションから今日までずっとそんな感じで、自分に自信が持てないんです。写真を撮られるときとか、挙動不審になっちゃって......。小森さんは、どのへんでそういうの乗り越えたんですか? 小森 どうなんだろー、うーん、でもまあ時間ですよね。時間はかかりましたよね、すごく。 ──やっぱり撮られていくうちに意識が変わって......みたいな? 場数ですかね。初めはメイクさんにメイクしてもらうと、「あれ? メイクさん私だけ手抜いてない?」みたいに思ったり。 小森 あー、思ったことありますね。 ──まわりの子が全員かわいいから、「これじゃ全然足りないよーもっと盛ってよ!」って思いつつ、言い出せない、みたいな。こういうのって、自分の自意識の問題なんですかね。 小森 なんなんだろ、思っちゃいますよね。ウチも思ったことあった。 ──今は「Popteen」だけじゃなくいろんな雑誌に出られてますけど、どういうページでも綺麗じゃないですか。やっぱり自信をつけたからそれが写真にも......。 小森 いや、かわいくないですよ、ウチ。 ──えっ? 小森 まだそう思いますね、ふふふ(笑)。 ──もしかして、小森さんも、あんまり自分に自信があるほうではない? 小森 自信ないです。だから雑誌もウチ、好きじゃなくて。好きじゃないっていうかなんか、普通写真のチェックとかすると思うんですけど、しないんです。 ──なんでですか? 写りの良くない写真使われちゃったらどうしようとか思わないんですか? 小森 見たくないんです、テンション下がるから。だったらもう編集さんとかが選ぶ写真でいいやって感じ。 ──えー! ちゃんとお綺麗に写ってますよ! 小森 年取ってくるにつれてメイクも変わってくるじゃないですか。それで写真の写りも変わってくるのかなって。だから今はあんまり、気にしないです。 ──確かにメイクの技術はすごい。下手したらみんな同じ顔になってしまうから、もう最近の読モは区別つかないです、私。 小森 最近の読モの子たちは、みんな似てるよね。みんなかわいいし、プロ意識がある。 ──昔ってもっと遅刻や無断欠勤は当たり前だったけど、すごまじいアイラインの人がいたり、個性があっちこっち飛んでて面白かったですよね。 小森 まぁ、みんなかわいくなって、いいことだと思いますけどね。分かんないけど。 ──小森さんも初期は変顔の方でしたよね。私も、自分に自信がないからだと思うんですけど、自分のベストしか見せたくなかったり、極端に変顔に走ったりしちゃうんですよね。写真って苦手意識が消えないです。一応グラドル上がりだし、かわいく撮ってもらいたいのに、なんかぎこちなくなっちゃう。 小森 ウチもです。むしろ苦手になりました、昔にくらべて。 ──昔より今のほうが雑誌も、テレビにも出てるのに? 小森 分かんないけど、あんまり写真が好きじゃないんですよ。なんでだろう、忘れたけど、あるときを境に、なんか急に、苦手になりましたね、写真。 ──あるときを境に? 小森 なんかあったんじゃないですか、多分。うっふっふ。 ──ちなみに何が......。 小森 覚えてないけど......(沈黙)。 ──......えっと、じゃ、あんまり出た雑誌で自分をチェックって言うのも? 小森 しないです、ほとんど。 ──テレビもですか? 小森 テレビは見ます、テレビは見た目どうでもいいんで、だから、面白かったかどうか見ちゃいますね。 ──実は私、『ロンドンハーツ』(テレビ朝日系)で初めて動いている小森さんを知ったんですよ。小森さんが有吉さんに、「ブス」とか言われて、「え、芸人さんじゃないのにこんなこと言われるんだ、テレビ怖っ!!」って思って。 小森 逆にうれしいです、あれ、言ってくれるの。 ──傷つかないんですか? 小森 ウチは平気でした、別に、むしろ良かったっていうか、うん。 ──私、たとえ自覚があっても、人から言われたら落ち込むことってけっこう多いです。自分から「いやー貧相な女ですわ(笑)」とか言っちゃって自分を守っても、人から冷静に「本当に貧相だね」って言われたら落ち込むっていう悪循環。めんどくせえ女だな、私。 小森 冷静は傷つくけど、あーゆうテレビの場だったら別に傷つかない。でも基本、そう言われるほうがいいかな。かわいいとか言われるほうが苦手かもしれない。 ──かわいいって言われるほうが、反応に困ったり。 小森 困りますね、自分でそう思わないから、反応に困る。 (後編につづく/取材・文=小明) ●小森純(こもり・じゅん) 1985年、神奈川県生まれ。高校時代に読者モデルデビュー。現在、「PopSister」(角川春樹事務所)、「EDGE STYLE」(双葉社)でのモデル活動に加え、テレビでも人気に。新刊『小森純のモトカレ・レシピ』が講談社より発売中。 ●小明(あかり) 1985年、栃木県生まれ。02年、史上初のエプロンアイドルとしてデビューするも、そのまま迷走を続け、フリーのアイドルライターとして細々と食いつないでいる。初著『アイドル墜落日記』(洋泉社)、DVD『小明の感じる仏像』(エースデュース)発売中。 ブログ「小明の秘話」<http://yaplog.jp/benijake148/> サイゾーテレビ<http://ch.nicovideo.jp/channel/ch3120>にて生トーク番組『小明の副作用』(隔週木曜)出演中
小森純のモトカレ・レシピ これでオチない男はいない!? amazon_associate_logo.jpg
小明の「大人よ、教えて!」"逆"人生相談バックナンバー 【第15回】 堀江貴文さんの至言「もうメジャー路線っていうものは存在しないかもしれない」(前編) 【第14回】 稲川淳二さんの至言「自分の子どもを殺そうか、と思った自分が一番怖かった」 【第13回】 蝶野正洋さんの至言「自分の役割の中で、最大限に光らなきゃならない」 【第12回】 有野晋哉さんの至言「アイドルは『育ちがええねんなー』っていうのが大事です」 【第11回】  鳥居みゆきさんの至言「やりたくないこと、やらないだろうな、ってことをやるの」 【第10回】  宇多丸さんの至言「人にはだいたい『ちょうどいい』ところがあるんです」 【第9回】  桜木ピロコさんの至言「あたしいつもだいたいいやらしいことしてるもん!」 【第8回】 伊集院光さんの至言「結局、うんこを食うしかない状況になるんです」 【第7回】 ルー大柴さんの至言「ライフっていうのはマウンテンありバレーありです」 【第6回】 大堀恵さんの至言「私、いつも『アンチ上等』って思ってるんです」 【第5回】 品川祐さんの至言「なったらいいなと思ってることは、だいたい実現する」 【第4回】 福本伸行さんの至言「俺は『面白いものを作ろう』じゃなくて、作れちゃう」 【第3回】 大根仁さんの至言「ネットの書き込みなんて、バカにしていいんじゃない?」 【第2回】 杉作J太郎さんの至言「そんなことより『ファフナー』見ろ、『ファフナー』を」 【第1回】 河原雅彦さんの至言「もう無理やりヤラれちゃえばいいんじゃない?」

サイゾーテレビ【ニコニコキングオブコメディ】第5回、配信しました!

 絶賛視聴者激減中!キングオブコメディのガチゆるハートウォーミングトークバラエティ『ニコニコキングオブコメディ』第5回の配信です。本職のコントでは「キングオブコント」予選で激戦の中に身を置く2人ですが、ニコキンでは相変わらずのゆるふわです。ところが「うでし」ではお馴染みラーメン的なアレを巡ってパーケンがマジ切れ!「マジだから!!」  過去の放送はこちらからもご覧いただけます! ●「ニコニコキングオブコメディ」アーカイブ集 http://www.cyzo.com/2010/08/post_5162.html ●サイゾーテレビ http://ch.nicovideo.jp/channel/ch3120 ●サイゾーテレビ on Twitter http://twitter.com/cyzoTV

懲りない広末涼子!! 怪しげな新恋人にゾッコンなワケ

candlejune.jpg
DVD『ゼロの焦点』東宝
【メンズサイゾーより】  女優の広末涼子(30)に新恋人の存在が報じられている。だが今度のお相手は俳優やミュージシャンではない。かといって、ごく普通のサラリーマンというわけでもない。職業はキャンドルアーティスト。Candle JUNE(キャンドル・ジュン)という名前で活動している。  胸から腕にかけてトライバル(民族調の)タトゥーがびっしり施されており、右耳たぶには大きな穴が開けられている。そこにイヤーホーンと呼ばれる動物の角型のボディーピアスをよく刺しているという。職業も含め、なんとも怪しげな人物ではある。  実は彼は一部のオシャレな人々の間では有名人。10年以上前のインテリア雑誌にも、「ロウソクアーティスト JUNE」として......
続きを読む

無敵の加藤ミリヤも「JELLY」には居場所なし! 独自の魅力を放つモデル天下

jelly-201010.jpg
「JELLY」(ぶんか社)2010年10月号

 SHIBUYA109系おネエギャル誌「JELLY」(ぶんか社)10月号。雑誌の人気を支えるジェリガ(「JELLY」専属モデル)のでも"和製パリス・ヒルトン"こと山本優希が最近、本格的なタレント活動を開始したことは前回お伝えした通り。筆者はジェリガ・ウォッチャーとして、約1カ月間、母のような気持ちで山本優希の出演番組をチェックしておりました。

未成年だけじゃない!? 知られざる日本の不自然な養子縁組

yoshi.jpg
※イメージ画像 「養子縁組.com」より
世の中のへんなものをこよなく愛するのり・たまみの、意外と知らないちょっとへんな社会学。  『母を訪ねて三千里』、『みなしごハッチ』など、主人公がものすごい苦労の果てに親を探す、というストーリーは意外と多いですが、今の日本ではものすごく簡単に"親"を見つけることができます。電車で隣に座っている見知らぬ叔父さんやOLさん、なんだったら自分の兄弟姉妹とさえ「親子関係」になれるんです。それが現在の日本の「養子・養親」制度です。養子・養親制度と聞くと、「親がいない、なんらかの理由で親と離れて暮らさざるを得ない子どもを篤志家が育てる」というようなイメージがありませんか? 私も最近までそう思っていました。  しかし今年4月、大阪で不自然な保険金をかけられた36歳の養子が殺害され、疑われた39歳の養父(保険金受取人)が自殺するという事件がありましたね。それで「36歳と39歳の親子関係?」と不思議に思って調べてみると、日本の養子・養親制度の特殊性が見えてきました。  養子縁組には、普通養子縁組と特別養子縁組の2種類があります。6歳未満の子どもの福祉を目的として実施されるのが特別養子縁組と呼ばれるもので、養親の請求に基づき、家庭裁判所の審判を経て成立します。一方、普通養子縁組は、養子・養親双方の了解があり、縁組することでなんらかの不都合が生じなければ、戸籍法の定めに従って届出をするだけで成立します。つまり、成人同士で一日でも生まれた日が異なれば、基本的に自由に養子・養親になれるわけです。その場合は、年上の方が養親、年下の方が養子になります。だから21歳の父親と20歳の娘というのもOKですし、81歳と80歳の親子もありです。  税理士さんのHPなどでは普通に見かけるのですが、相続税を減らすために孫を養子にするなど、「節税養子」の具体例がたくさん紹介されています。あんまりにも税金対策の養子縁組が増えたもんだから、現在は税金対策のための計算数の制限はありますが、養子をたくさんもらう人がいるように、養親が690人いてもノープロブレムです。  別に孫でなくても、「お世話になった近所の○○さんを養子にする」などということも可能で、血縁関係がない真っ赤な他人でも、双方が成年で同意さえあれば簡単に養子縁組できます。  本来の意義である「子どもの福祉のための養子縁組」と、「利益と都合の結合の結果の大人同士の養子縁組」どちらが多いのでしょう。ここに1つのデータがあります。  2004年に行なわれた東京都大田区の独自の調査によると、養子縁組のうち58%が成年者と未成年の養子縁組。そして26%が大人同士の養子縁組。残り16%はなんとずばり「不自然な縁組み」と名付けられた養子縁組です。このデータを見ると、過半数は未成年の養子縁組ですが、そのほとんどは「結婚相手の連れ子を自分の子どもにする手続き」です。たとえば再婚相手に連れ子がいた場合、自動的に相手の子も「自分の子」になるように思えますが、実は法律的にはそうではありません。あくまで「相手の子」であって、「自分の子」ではありません。そこで自分の子として登録するために「養子縁組」をします。  「結婚相手の連れ子を自分の子どもにする」を除くと、日本の養子制度はほとんど「大人のため」のものです。大人同士の養子というのは「相続税対策」だったり、「家業を継がすため」など理由が多いのでしょう。あくまで「統計」であって「何のために大人同士なのに養子・養親になるのか」と窓口で確認できないので、そのへんは不明確のままです。本人同士が「養子縁組をする」としていれば、目的はなんであれ、役所は受理しなければいけません。そしてさらにすごいのは、統計上でも最初から「不自然な縁組み」とされている16%です。これは「月に2~3回のペースでどんどん養子・養親縁組をする常連さん」「すでに何十人も養親がいるのに、また新しい親を見つけてきた」「戸籍を辿ると、グループが出来ていて、その中でどんどん養子・養親登録している」など問題点がたくさんあります。  報道によると、この事態について警察は「(養子縁組で名前を変えられるから)「多重債務を逃れる手段だったのが、最近は振り込め詐欺に使う携帯電話や銀行口座の開設に悪用されるようになったようだ」とみているそうです。あんまりひどいので「成人同士の養子縁組には裁判所の許可を必要としてくれ!」という意見も出始めていますが、現状では「月に2~3回も養子縁組する常連さん」が訪れても、届け出書類が揃っていれば、「?」と思いながらも受理するしかありません。  欧米では、キリスト教の影響で「中絶は罪」という価値観が根強く、また多民族国家で移民が多いことから、人種を超えた「孤児―篤志家」というパターンは珍しくありません。  実際に先頃来日したアンジェリーナ・ジョリーも6人の子がいますが、そのうち3人は養子です。  でも日本では、「孤児―篤志家」というパターンはほとんどなく、本来の養子縁組の意図から離れた「名前変えてサラ金からまたお金かりるため」「架空請求のための口座作るため」などの養子・養親がとても多くなっているのが特徴です。よく「イスラム教4は人まで妻を娶れる」ことが話題にされたりしますが、日本の「何十人でも大人同士で養子・養親に簡単になれる」方が世界的に見て、ヘンなのかもしれませんね。 (文=のり・たまみ) ●のり・たまみ 世界中の「へんなもの」をこよなく愛する夫婦合体ライター。日本のみならず、世界中の政治の仕組みや法律などをこよなく偏愛している。主な著書に『へんなほうりつ』(扶桑社)、『日本一へんな地図帳』(白夜書房)、『へんな国会』(ポプラ社)、『へんな婚活』(北辰堂出版)などがある。
その子を、ください。 随分とストレート。 amazon_associate_logo.jpg
■へんな社会学 バックナンバー 【第5回】世界でも日本だけ!? 血液型にこだわる日本人の国民性 【第4回】読み方は自分で決められる!? あなたが知らない日本人の名前の秘密 【第3回】"交通事故死減少"は真っ赤なウソ!? 軍事国家時代から続く「大本営発表」のカラクリ 【第2回】あの阿久根市より凄い! おっぱいで勝負をかける山口県光市 【第1回】皇居、ディズニーランド、甲子園球場......好きな場所に勝手に住み込む方法とは?

マリリン・マンソン、年下女優エヴァンと別れ、早くも新しい恋人が出現!?

maririnnmansonn.jpg
メイクの下は涙・涙ですよ

 怪奇的な世界を築き上げ、過激な歌詞や言動で社会問題を巻き起こすマリリン・マンソンが、女優エヴァン・レイチェル・ウッドと3度目の破局を迎えたと報じられた。

 マリリンは14日の夜、ハリウッドのセレブ御用達ステーキ・レストランで夕食をとり、その後、王宮のような豪華な装飾でセレブに人気のナイトクラブ「Boudoir」で楽しむ姿が目撃された。長年のバンド仲間トゥイーギ・ラミレズ、「プレイボーイ」誌50周年記念プレイメイトに輝いたコリーン・シャノン、そして謎の美女と行動を共にしていたが、エヴァンの姿はなかったという。その数日後、米「People」はマリリンとエヴァンは破局したと報道。「E!」は14日の夜一緒にいた謎の美女が、マリリンの新しい彼女だと伝えた。

"ショーケン新恋人"のヌードも! 「美STORY」創刊1周年号は赤裸々祭り

bistory1010.jpg
「美 STORY」10年10月号(光文社)

 今月号で「美STORY」は創刊1周年。これまでも"君島十和子教"の流布や、梅宮アンナの「もてポニョ」、戦慄の読者ヌードに辻仁成のビジュアル系化の促進と、羅列しただけでもやりたい放題の企画を掲載してきたからか、とてもまだ1周年とは思えない存在感です。この雑誌のおかげでまたバブル期が到来しているような、浮かれた価値観が40代女性にだけ浸透しているような気もします。ただ、編集部サイドももはやネタとして楽しんでいるフシも見受けられますし、この出版不況の中で常に話題を振りまき、賛否両論を巻き起こしているというのだから、ご立派。それでは、記念すべき創刊1周年号を見ていきましょう。

<トピック>
◎齊藤薫の読む美容液 沢尻エリカさん
◎冨田リカさん・48歳 私らしい裸
◎45歳からの美人ドック

原恵一監督の新作は辛口ファンタジー 退屈な"日常生活"を彩る『カラフル』

color01.jpg
原恵一監督の新作『カラフル』。一度死んだ"ぼく"の魂は、自殺した中学生・小林真の体に入り、期間限定で生き直すことになる。(c)2010森絵都/「カラフル」製作委員会
 自分の足にぴったりのシューズさえあれば、もっと地に足をつけて生きていけるのに。自分に自信が持てず、フワフワとした毎日を送る10代の少年にとって、自分に合ったシューズがあるかどうかは重大な問題なのだ。原恵一監督の新作アニメ『カラフル』はタイトルとは裏腹に、恐ろしく地味な中学生の日常生活が描かれる。直木賞作家・森絵都の原作小説は一度死んだ"ぼく"が天使に命じられ、自殺した直後の中学生として生き直すという青春ファンタジーだが、原監督はアニメーション的手法を使って色彩感覚溢れる作品に脚色することを抑えている。誰しもが体験した退屈でうっとおしい、大人と子どもの中間にあたる中学生の心の揺れ動きを丁寧にすくい取る。冴えない中学生・小林真として生き直すことになったぼくは、「足元だけでもオシャレに」とネットでレアものシューズを購入するが、すぐさま不良に取り上げられる。そんなとき、小林真の同級生・早乙女くんがイケてるシューズを揃えているディスカウント店の場所を教えてくれた。お手頃価格でお気に入りのシューズを手に入れたぼく/小林真はうれしくてたまらない。新しいシューズと早乙女くんという友達を手に入れたぼく/小林真は、学校に行く足取りも軽やかになる。中学生男子のそんな日常生活を原監督は実写さながらのリアルさで描く。 『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲』(01)、『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ アッパレ!戦国大合戦』(02)、『河童のクゥと夏休み』(07)と3作続けて高い評価を得ている原監督。『河童のクゥ』で独立するまでは、シンエイ動画に長年勤め、『ドラえもん』『エスパー魔美』(共にテレビ朝日系)などの藤子・F・不二雄原作のテレビアニメシリーズの演出を手掛けてきた。いわば藤子・F・不二雄の提唱する"SF(すこし・不思議)ワールド"の体現者だった。平凡な日常にちょっとした闖入者や時空の歪みが生じることで、愛しい風景へと変わっていく。原監督はその"平凡な日常"を描くのが抜群にうまい。日常をきちんと描くことで、ファンタジーの面白さがより生きてくる。『河童のクゥ』でも上原家の世話になる河童のクゥの居候生活を快活に描いたが、本作では日常描写にますます磨きがかかった。自殺を考えた小林真の鬱屈した生活は、観ているほうも息苦しさを覚えるほどだ。  あの世とこの世の狭間でさまよっていた"ぼく"の魂は関西弁で話す変な天使・プラプラに命じられて、自殺したばかりの中学3年生・小林真の体に入り、期間限定で生き直すことになる。でも、なんで平凡な中学生・小林真は自殺を考えたのか。小林真は勉強ができず、クラスで無視され続けている存在。友達は一人もいない。家族ともコミュニケーションが取れずにいる。唯一の心の拠りどころは美少女・ひろかだったが、想いを寄せているひろかが援助交際をしていることを知り、さらに母親が不倫している現場を目撃したことから、小林真は自殺へと走ってしまった。プラプラに小林真の暗い過去を教えられたぼくは、ため息をつくしかない。
color02.jpg
コンビニで買った何でもないフライドチキンも、
友達の早乙女くんと分け合って食べることで、
ぼく/小林真にとって忘れられない味となる。
 今さら他人の体と頭を使って受験勉強する気にもなれないぼくがどんよりと街を歩いていると、小林真の同級生である早乙女くんとばったり出くわす。名前はかっこいい早乙女くんだが外見はダサ系で、ぼく/小林真はこれまで口を利いたことがなかった。早乙女くんは卓球部に3年間所属しながら、万年補欠だったらしい。成績も小林真といい勝負。そんな早乙女くんは受験勉強もせずに街で何をしていたのかというと、1969年に廃線となったチンチン電車・東急玉川線(玉電)の路線跡に沿って、停留所跡をひとつひとつ訪ね歩いていたのだ。廃線めぐりとは中学生のくせに、何と渋い趣味。愛読誌は「東京人」(都市出版)か「散歩の達人」(交通新聞社)か。しかし、早乙女くんの「思い出すことで、消えてしまったモノが甦る」という言葉に、一度死んでしまっているぼく/小林真は深く共鳴する。玉電のくだりは原作小説にはない映画版のオリジナルエピソードだが、往年の玉電のモノクロ写真が挿入された途端に、それまでぼく/小林真の精神状態と重なって沈んでいたスクリーンが一気に色づいていく。ドラマ運びと演出によって、作品に色彩を施そうという原監督のこだわりに脱帽だ。  早乙女くんと知り合い、さらにシューズを一緒に買いに出掛けたことで、ぼく/小林真の冴えない日常生活にぽつんと灯りがともされる。高校なんてどうでもいいと思っていたが、早乙女くんと同じ公立高校を受験してみようという気になってくる。本作のクライマックスは、家族とコミュニケーションできずにいたぼく/小林真が、家族と夕食を囲むシーン。小林真の唯一の特技である絵の才能を伸ばすために私立高校へ進学するよう母親と兄は熱心に勧め、ぼく/小林真は家族と対立してしまう。「友達と同じ高校を受験したい」「当たり前の高校生活を送ってみたい」と主張する。ぼくの選択が正しいかどうかは問題ではなく、これまで学校に行かない、母親を無視する、自分の命を絶つ......と社会や家族に対して拒絶の形でしか自分の感情を表現できなかった小林真が初めて自分の意思を表示したのだ。家族の台詞のやりとりの中に、考え方の相違、対立、理解、笑い、そして少年が成長の階段を昇り出す鮮やかな一歩が描かれる。食卓を囲んだ家族の会話だけで作品のクライマックスを成立させてしまう原監督の力技がお見事。こんな卓越した演出力を持つ監督は、実写畑を含めても日本映画界にそうそういない。刺激的な非日常的要素をちりばめた作品が氾濫する今のアニメ界において、淡々とした日常生活が展開される原恵一ワールドの存在がファンタジーではないだろうか。  『河童のクゥ』の公開時に原監督をインタビューした。『オトナ帝国』『戦国大合戦』が絶賛された分、ハードルが高くなってプレッシャーを感じるのではと尋ねたところ、原監督は「ハードルはあったほうがいい」と答えた。「劇場版『クレヨンしんちゃん』を作りながら、次のハードルはもっと高く、もっと高くと意識するようになったんです。特に『オトナ帝国』はボクにとって転機になった作品。テクニックに頼っちゃダメ。自分にとっての切実なテーマに誠実に取り組もう。そして、切実なものはちゃんと受け取り手にも届くんだということが分かった作品なんです。だからハードルを意識することで、そのときの気持ちに立ち返ることができるんです」と原監督は語った。作品さながらに誠実さが感じられる人柄だ。  また、これだけリアルな演出ができるなら、実写の監督もやれるのではと尋ねると、「アニメではなく邦画を作っている意識なので、実写の話があれば考えないことはないですけど、自信はありませんよ(笑)。でも、やっぱりアニメならではの良さがあるんです。長年やっているのでうんざりしている部分もあるけど、実写に比べるとアニメは瞬発力が比較的求められない。実写の場合は、日が沈むまでに撮影を終わらせなくちゃいけないとか常に瞬発力が求められますからね。役者さんもひとりひとり自我がありますし。アニメにももちろん瞬発力は必要ですが、コンテを描きながら『さぁ、どうしようか』と立ち止まって考える余裕がアニメにはあるんです。まぁ『河童のクゥ』は立ち止まりすぎて、製作に時間がかかっちゃいましたけど(苦笑)」。  一本気な性格、でも飄々としてマイペース。原監督は本作の名キャラクター・早乙女くんによく似ている。また、『戦国大合戦』の"青空侍"のようでもあるし、『河童のクゥ』の犬の"オッサン"のようでもある。日本の映画界に、こんなマイペースで信頼できる監督がいてくれることが、いち映画ファンとしてうれしい限りである。  小林真としての生をまっとうしたぼくは、晴れて生まれ変わることになる。きっかけを与えてくれた天使のプラプラともお別れ。ドラえもんに依存しきっているのび太に比べ、プラプラはぼくの前に最低限必要なときにしか現れない理想的な距離を保っていた。それも早乙女くんという友達ができてからは、プラプラはほとんど姿を見せなくなる。西原理恵子原作『いけちゃんとぼく』(09)では、父親を亡くした少年を"イマジナリー・フレンド"のいけちゃんが優しく見守る。ネコ型ロボットのドラえもんも天使のプラプラも一種のイマジナリー・フレンドと言っていいだろう。少年が大人へと成長していくと、イマジナリー・フレンドは消滅する運命にある。しかし、それは悲しい別れではなく、祝福されるべき別れなのだ。 (文=長野辰次) color03.jpg 『カラフル』 原作/森絵都 脚本/丸尾みほ 監督/原恵一 声の出演/冨澤風斗、宮崎あおい、南明奈、まいける、入江甚儀、藤原啓治、中尾明慶、麻生久美子、高橋克実 配給/東宝 8月21日(土)よりTOHOシネマズみゆき座ほか全国ロードショー公開 <http://colorful-movie.jp>
河童のクゥと夏休み 【通常版】 [DVD] 「泣ける大人アニメ」ですって。 amazon_associate_logo.jpg
●深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】INDEX [第79回]米軍に実在した"超能力部隊"の真実!? ムー民、必見『ヤギと男と男と壁と』 [第78回]戦場から帰還した夫は"芋虫男"だった! ヤクザ監督の反戦映画『キャタピラー』 [第77回] 白ユリの花開くガールズの妖しい世界 H系ホラー『ジェニファーズ・ボディ』 [第76回] 爽やか系青春ゾンビ映画にホロリ......夏休みは『ゾンビランド』に集結せよ [第75回] "生きる"とは"見苦しい"ということ 藤沢周平の時代活劇『必死剣 鳥刺し』 [第74回]初恋の美少女は200歳の吸血鬼だった! 北欧産のホラー映画『ぼくのエリ』 [第73回] "三億円事件"の真相を解き明かす! 桜タブーに挑んだ『ロストクライム』 [第72回/特別編] 上映反対で揺れる問題作『ザ・コーヴ』"渦中の人"リック・オバリー氏の主張 [第71回] 女子にモテモテになる方法、教えます。軟派少年の実話物語『ソフトボーイ』 [第70回] 下町育ちの"北野少年"が見た現代社会 人間同士の食物連鎖『アウトレイジ』 [第69回] "リアルと虚構の狭間"を生きる男、アントニオ猪木初主演作『アカシア』 [第68回] ヒーローも神もいない現代社会の惨劇 井筒監督の問題作『ヒーローショー』 [第67回] アイドルが地獄で微笑む『戦闘少女』ギャグ×血しぶき×殺陣の特盛り丼! [第66回]アナーキーな"社歌"で生産性アップ! 満島ひかり大進撃『川の底からこんにちは』 [第65回]超ヘビー級なシリアス劇『プレシャス』"家族"という名の地獄から脱出せよ [第64回]乱れ咲く"悪の華"ゼブラクイーン! 仲里依紗が過激変身『ゼブラーマン2』 [第63回] オタク王が見出した"夢と現実"の接点 ティム・バートン監督作『アリス──』 [第62回] バッドテイストな感動作『第9地区』 アナタはエビ人間とお友達になれるか? [第61回]スコセッシ監督の犯罪アトラクション『シャッターアイランド』へようこそ! [第60回]宮崎あおいの"映画代表作"が誕生! 毒を呑んでも生き続けよ『ソラニン』 [第59回]"おっぱいアート"は世界を救えるか? 母乳戦士の記録『桃色のジャンヌ・ダルク』 [第58回]現代に甦った"梶原一騎ワールド"韓流ステゴロ映画『息もできない』 [第57回]命知らずの変態レポーター、中東へ! 史上最大のどっきり?『ブルーノ』 [第56回]仲里依紗がアニメから実写へと跳躍! 母娘2代の時空旅行『時をかける少女』 [第55回]ビグロー監督はキャメロンより硬派! 人間爆弾の恐怖『ハート・ロッカー』 [第54回] "空気を読む"若者の悲劇『パレード』楽しいルームシェア生活の行き先は? [第53回]社会の"生け贄"に選ばれた男の逃亡劇 堺雅人主演『ゴールデンスランバー』 [第52回]『男はつらいよ』の別エンディング? "寅さん"の最期を描く『おとうと』 [第51回]ひとり相撲なら無敵のチャンピオン! 童貞暴走劇『ボーイズ・オン・ザ・ラン』 [第50回]ヒース・レジャーが最後に見た夢の世界 理想と欲望が渦巻く『Dr.パルナサスの鏡』 [第49回]トニー・ジャーは本気なんジャー! CGなしの狂乱劇再び『マッハ!弐』 [第48回]全米"オシャレ番長"ズーイー、見参! 草食系に捧ぐ『(500日)のサマー』 [第47回]市川崑監督&水谷豊"幻の名作"『幸福』28年の歳月を経て、初のパッケージ化 [第46回]押井守監督、大いなる方向転換か? 黒木メイサ主演『アサルトガールズ』 [第45回]ドラッグ漬けの芸能関係者必見!"神の子"の復活を追う『マラドーナ』 [第44回] 暴走する"システム"が止まらない! マイケル・ムーア監督『キャピタリズム』 [第43回]"人は二度死ぬ"という独自の死生観『ガマの油』役所広司の監督ぶりは? [第42回]誰もが共感、あるあるコメディー! 2ちゃんねる発『ブラック会社』 [第41回]タラとブラピが組むと、こーなった!! 戦争奇談『イングロリアス・バスターズ』 [第40回]"涅槃の境地"のラストシーンに唖然! 引退を賭けた角川春樹監督『笑う警官』 [第39回]伝説の男・松田優作は今も生きている 20回忌ドキュメント『SOUL RED』 [第38回]海より深い"ドメスティック・ラブ"ポン・ジュノ監督『母なる証明』 [第37回]チャン・ツィイーが放つフェロモン爆撃 悪女注意報発令せり!『ホースメン』 [第36回]『ソウ』の監督が放つ激痛バイオレンス やりすぎベーコン!『狼の死刑宣告』 [第35回]"負け組人生"から抜け出したい!! 藤原竜也主演『カイジ 人生逆転ゲーム』 [第34回]2兆円ペット産業の"開かずの間"に迫る ドキュメンタリー『犬と猫と人間と』 [第33回]"女神降臨"ペ・ドゥナの裸体が神々しい 空っぽな心に響く都市の寓話『空気人形』 [第32回]電気仕掛けのパンティをはくヒロイン R15コメディ『男と女の不都合な真実』 [第31回]萩原健一、松方弘樹の助演陣が過剰すぎ! 小栗旬主演の時代活劇『TAJOMARU』 [第30回]松本人志監督・主演第2作『しんぼる』 閉塞状況の中で踊り続ける男の悲喜劇 [第29回]シビアな現実を商品化してしまう才女、西原理恵子の自叙伝『女の子ものがたり』 [第28回]"おねマス"のマッコイ斉藤プレゼンツ 不謹慎さが爆笑を呼ぶ『上島ジェーン』 [第27回]究極料理を超えた"極地料理"に舌鼓! 納涼&グルメ映画『南極料理人』 [第26回]ハチは"失われた少年時代"のアイコン  ハリウッド版『HACHI』に涙腺崩壊! [第25回]白熱! 女同士のゴツゴツエゴバトル 金子修介監督の歌曲劇『プライド』 [第24回]悪意と善意が反転する"仮想空間"細田守監督『サマーウォーズ』 [第23回]沖縄に"精霊が暮らす楽園"があった! 中江裕司監督『真夏の夜の夢』 [第22回]"最強のライブバンド"の底力発揮! ストーンズ『シャイン・ア・ライト』 [第21回]身長15mの"巨大娘"に抱かれたい! 3Dアニメ『モンスターvsエイリアン』 [第20回]ウディ・アレンのヨハンソンいじりが冴え渡る!『それでも恋するバルセロナ』 [第19回]ケイト姐さんが"DTハンター"に! オスカー受賞の官能作『愛を読むひと』 [第18回]1万枚の段ボールで建てた"夢の砦"男のロマンここにあり『築城せよ!』 [第17回]地獄から甦った男のセミドキュメント ミッキー・ローク『レスラー』 [第16回]人生がちょっぴり楽しくなる特効薬 三木聡"脱力"劇場『インスタント沼』 [第15回]"裁判員制度"が始まる今こそ注目 死刑執行を克明に再現した『休暇』 [第14回]生傷美少女の危険な足技に痺れたい! タイ発『チョコレート・ファイター』 [第13回]風俗嬢を狙う快楽殺人鬼の恐怖! 極限の韓流映画『チェイサー』 [第12回]お姫様のハートを盗んだ男の悲哀 紀里谷監督の歴史奇談『GOEMON』 [第11回]美人女優は"下ネタ"でこそ輝く! ファレリー兄弟『ライラにお手あげ』 [第10回]ジャッキー・チェンの"暗黒面"? 中国で上映禁止『新宿インシデント』 [第9回]胸の谷間に"桃源郷"を見た! 綾瀬はるか『おっぱいバレー』 [第8回]"都市伝説"は映画と結びつく 白石晃士監督『オカルト』『テケテケ』 [第7回]少女たちの壮絶サバイバル!楳図かずおワールド『赤んぼ少女』 [第6回]派遣の"叫び"がこだまする現代版蟹工船『遭難フリーター』 [第5回]三池崇史監督『ヤッターマン』で深田恭子が"倒錯美"の世界へ [第4回]フランス、中国、日本......世界各国のタブーを暴いた劇映画続々 [第3回]水野晴郎の遺作『ギララの逆襲』岡山弁で語った最後の台詞は...... [第2回]『チェンジリング』そしてイーストウッドは"映画の神様"となった [第1回]堤幸彦版『20世紀少年』に漂うフェイクならではの哀愁と美学