稲生美紀、2年ぶりのDVDで超緊張。ファーストよりもファーストらしい!?

映画『ゼブラーマン ゼブラシティの逆襲』で「ゼブラミニスカポリス」のメンバーになったことで話題となり、NHK教育『趣味の園芸』などにも出演中の稲生美紀さんが、DVD『となりのみきたん♪』(トリコ)の発売記念イベントを開いた。

下町育ちの"北野少年"が見た現代社会 人間同士の食物連鎖『アウトレイジ』

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北野武監督にとっては『座頭市』(03)以来となるバイオレンス映画『アウトレイジ』。
暴力シーンのアイデアを箇条書きにして、そこにキャストを当てはめていくことで
ストーリーを考えたと話す。(c)2010『アウトレイジ』製作委員会
 バイオレンスシーンのオンパレードなことから、カンヌ映画祭では賛否を呼んだ北野武監督の『アウトレイジ』。極悪非道(アウトレイジ)なヤクザたちのサバイバルものだが、北野監督特有の乾いた演出のため、言われているほど残酷さは感じさせない。ヤクザも警察もワルばっかりだが、ワル=人間としての本能や欲望に忠実な生き物として描かれている。ヤクザ映画というよりは、むしろ資本主義経済の完成型である現代社会を風刺した、たけし流企業ドラマと言えるだろう。仁義や兄弟の絆を尊ぶ昔気質のヤクザは小ずるいヤクザに利用され、さらに小ずるいヤクザが肥え始めたところで、一見ヤクザに見えないビジネスヤクザが美味しくいただく。地域に密着した個人経営の商店がいくら頑張っても巨大チェーン店に飲み込まれてしまうように、人間社会における"食物連鎖"の図式が畳み掛けるような怒濤の展開で描かれていく。  本作でまず食い物にされるのは、お人好しな村瀬(石橋蓮司)率いる村瀬組の面々。関内会長(北村総一朗)が君臨する大手グループ・山王会の傘下に入れてもらおうと、村瀬は兄弟の杯を交わした池元(國村隼)にせっせと覚醒剤の売上げを貢いでいる。しかし、池元はその金を山王会に上納せず、私腹を肥やしていた。そんな折、池元が村瀬と内密でつるんでいることが関内に怪しまれ、池元組は建前として村瀬組とケンカすることに。しかし村瀬に金をもらっている手前、池元は自分からは手が出せない。そこでいつも面倒な仕事を押し付けている大友(ビートたけし)率いる大友組に「ちょっと村瀬組を締めてくれ」と頼む。だが、血の気の多い大友の仕掛けるケンカが「ちょっと」で済むはずがない。こうして硝煙と暴力で血塗られた北野オペラが幕を開ける。  1992年に暴対法が施行され、ヤクザ社会は大きく変わった。昔ながらの絵に描いたようなヤクザは姿を消し、表向きは会社や飲食店など経営に鞍替えした組織が多いと言われている。ヤクザたちも食べていくために懸命だ。ふだんは"いい人"役が多い加瀬亮が本作ではキレると怖いインテリヤクザ・石原に扮している。石原はヤクザらしからず、外国語に堪能で、ソロバン勘定も得意。世界地図のどこにあるのかよく分からない小国を買収し、治外法権である大使館内でのカジノ運営を始める。闇カジノなので税金を納める必要もなく、これが大当たり。ヤクザ社会も腕っぷしや度胸でなく、ビジネスセンスに優れた人間が重宝される。いくら結束力の強さを誇る武闘派ヤクザたちも、現代社会で生きる限り、お金の力には勝てない。『仁義なき戦い』(73)の時代はもう遥か昔。仁義や男気はおろか、ヤクザたちの命懸けの抗争さえも、巨大な経済戦争の前では、あまりにもちっぽけなものでしかない。
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大友(ビートたけし)率いる大友組の金庫番・
石原(加瀬亮)は、何を考えているか分からない
不気味なインテリヤクザだ。
 カンヌ映画祭を控えた北野監督にインタビューする機会に恵まれた。北野監督自身の心象風景を描いた『TAKESHIS'』(05)、『監督・ばんざい!』(07)、『アキレスと亀』(08)の"内面三部作"に対し、今回は「エンタテイメントに徹した」という北野監督。三部作のような難解なイメージを持たれると観客動員が鈍るので、ヒット作『座頭市』(03)と同じくエンタテイメント作であることを強調しているのだろう。その一方、現代社会の風刺劇であることは認めている。二枚舌が得意な自民党や民主党の先生たちが保身に駆け回る政界劇のメタファーとして観ることもできるし、一般の観客なら、自分のいる職場や学校での派閥争いと重ね合わせながら観ることができる群像劇だそうだ。  北野監督は昔気質のヤクザ・大友組長を演じている。東京のいちばん端っこの下町で生まれ育った少年時代の北野監督にとって、古き良き時代のいなせなヤクザは憧れの対象だった。北野監督が育った町内は職人が多く、北野監督のように高校・大学へと進学する人間は珍しかった。進学できず、職人にもなれなかった落ちこぼれは、ヤクザになるしかなかったと話す。 「オレが生まれたのは、東京の片隅だからね。笑っちゃうよ。昔はさ、タクシーで行こうとしても、タクシーは行ってくんなかったよ。うちの近所はビンボー人ばっかりだったから(笑)。職人ばっかりの町で、ヤクザになるヤツも多かった。近所に小さな組があって、ヤクザのお兄さんに子どもの頃は憧れたよ。『煙草なんか吸ってんじゃねぇ。オレみたいになるぞ』とか言われたり、お小遣いもらったりしてさ。あの頃は『かっこいいなぁ』と思ったよ。オレが子どもの頃は町のみんながビンボーで、ヤクザになるのは特別なことじゃなかったんだよ」  94年のバイク事故からの復帰作『キッズ・リターン』(96)では高校から落ちこぼれた若者たちの姿を哀歓を込めて描いている。ある者はプロボクサーを目指し、ある者はヤクザの世界に足を踏み入れ、ある者は妻子を養うために不眠不休でタクシーを運転し、またある者は売れるかどうか分からないお笑いの世界へ飛び込む。無知=純真な若者たちは社会の荒波に簡単に飲み込まれていく。学校だけでなく、社会からも落ちこぼれていく。ビンボーながらもご近所同士で助け合って暮らしていた昔の下町で育った北野少年の目には、下町の外には荒涼とした別世界が広がって映っている。狭い下町を出ていくなら、その世界で生きていくしかない。そんな冷たい世界には"キタノ・ブルー"と呼ばれる醒めた青色がよく似合う。  また、北野作品には少年のような大人が度々登場する。北野監督自身が演じる大友が歯医者やサウナ風呂で大暴れするシーンは、冷血なヤクザの組長というよりも手のつけられないガキ大将のようだ。タチの悪い暴力大将かと思えば、自分よりも先に若頭の水野(椎名桔平)を逃がそうとし、刑務所の中では囚人たちが戯れる草野球をつい観戦してしまう。また大友率いる大友組の子分たちも、他の社会で受け入れられなかった個性的な面々が集まっている。今回は出演していない「たけし軍団」のようでもある。  北野監督はバイオレンス映画の他にも恋愛映画や将来的にはコメディ映画を撮ることを考えているそうだ。しかし、ベッドシーンなどの演出は恥ずかしくてやりづらいらしい。コメディも「これが北野印のお笑い映画だ」と言い切るのが照れくさくて、どうしても『みんな~やってるか!』(95)みたいに逃げた形になってしまうという。「もう少し年をくってボケてくれば、平気で恋愛ものやコメディも撮れるんじゃないかな」と苦笑いしてみせた。  "世界のキタノ"と称される北野武監督の頭の中には、もうひとりの北野武が存在する。もうひとりの北野武は、大のイタズラ好きで、そのくせシャイで、女性の前に立つと顔が赤くなる少年のようなキャラクターだ。北野作品には所々に北野少年の目線が感じられる。どんなに悲惨な暴力シーンを描いていても、北野作品がいとおしく感じられる瞬間だ。 (文=長野辰次) auto03.jpg ●『アウトレイジ』 監督・脚本・編集/北野武 音楽/鈴木慶一 撮影/柳島克己 出演/ビートたけし、椎名桔平、加瀬亮、三浦友和、國村隼、杉本哲太、塚本高史、中野英雄、石橋蓮司、小日向文世、北村総一朗 配給/ワーナー・ブラザーズ映画/オフィス北野 6月12日(土)より丸の内ルーブルほか全国ロードショー <http://office-kitano.co.jp/outrage> ※6月11日(金)夜8時30分より、南青山・レッドシューズにてプレミアイベント「アウトレイジ★ナイト」を開催。
新 仁義なき戦い BOX 古きよき時代のヤクザ? amazon_associate_logo.jpg
●深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】INDEX [第69回] "リアルと虚構の狭間"を生きる男、アントニオ猪木初主演作『アカシア』 [第68回] ヒーローも神もいない現代社会の惨劇 井筒監督の問題作『ヒーローショー』 [第67回] アイドルが地獄で微笑む『戦闘少女』ギャグ×血しぶき×殺陣の特盛り丼! [第66回]アナーキーな"社歌"で生産性アップ! 満島ひかり大進撃『川の底からこんにちは』 [第65回]超ヘビー級なシリアス劇『プレシャス』"家族"という名の地獄から脱出せよ [第64回]乱れ咲く"悪の華"ゼブラクイーン! 仲里依紗が過激変身『ゼブラーマン2』 [第63回] オタク王が見出した"夢と現実"の接点 ティム・バートン監督作『アリス──』 [第62回] バッドテイストな感動作『第9地区』 アナタはエビ人間とお友達になれるか? [第61回]スコセッシ監督の犯罪アトラクション『シャッターアイランド』へようこそ! [第60回]宮崎あおいの"映画代表作"が誕生! 毒を呑んでも生き続けよ『ソラニン』 [第59回]"おっぱいアート"は世界を救えるか? 母乳戦士の記録『桃色のジャンヌ・ダルク』 [第58回]現代に甦った"梶原一騎ワールド"韓流ステゴロ映画『息もできない』 [第57回]命知らずの変態レポーター、中東へ! 史上最大のどっきり?『ブルーノ』 [第56回]仲里依紗がアニメから実写へと跳躍! 母娘2代の時空旅行『時をかける少女』 [第55回]ビグロー監督はキャメロンより硬派! 人間爆弾の恐怖『ハート・ロッカー』 [第54回] "空気を読む"若者の悲劇『パレード』楽しいルームシェア生活の行き先は? [第53回]社会の"生け贄"に選ばれた男の逃亡劇 堺雅人主演『ゴールデンスランバー』 [第52回]『男はつらいよ』の別エンディング? "寅さん"の最期を描く『おとうと』 [第51回]ひとり相撲なら無敵のチャンピオン! 童貞暴走劇『ボーイズ・オン・ザ・ラン』 [第50回]ヒース・レジャーが最後に見た夢の世界 理想と欲望が渦巻く『Dr.パルナサスの鏡』 [第49回]トニー・ジャーは本気なんジャー! CGなしの狂乱劇再び『マッハ!弐』 [第48回]全米"オシャレ番長"ズーイー、見参! 草食系に捧ぐ『(500日)のサマー』 [第47回]市川崑監督&水谷豊"幻の名作"『幸福』28年の歳月を経て、初のパッケージ化 [第46回]押井守監督、大いなる方向転換か? 黒木メイサ主演『アサルトガールズ』 [第45回]ドラッグ漬けの芸能関係者必見!"神の子"の復活を追う『マラドーナ』 [第44回] 暴走する"システム"が止まらない! マイケル・ムーア監督『キャピタリズム』 [第43回]"人は二度死ぬ"という独自の死生観『ガマの油』役所広司の監督ぶりは? [第42回]誰もが共感、あるあるコメディー! 2ちゃんねる発『ブラック会社』 [第41回]タラとブラピが組むと、こーなった!! 戦争奇談『イングロリアス・バスターズ』 [第40回]"涅槃の境地"のラストシーンに唖然! 引退を賭けた角川春樹監督『笑う警官』 [第39回]伝説の男・松田優作は今も生きている 20回忌ドキュメント『SOUL RED』 [第38回]海より深い"ドメスティック・ラブ"ポン・ジュノ監督『母なる証明』 [第37回]チャン・ツィイーが放つフェロモン爆撃 悪女注意報発令せり!『ホースメン』 [第36回]『ソウ』の監督が放つ激痛バイオレンス やりすぎベーコン!『狼の死刑宣告』 [第35回]"負け組人生"から抜け出したい!! 藤原竜也主演『カイジ 人生逆転ゲーム』 [第34回]2兆円ペット産業の"開かずの間"に迫る ドキュメンタリー『犬と猫と人間と』 [第33回]"女神降臨"ペ・ドゥナの裸体が神々しい 空っぽな心に響く都市の寓話『空気人形』 [第32回]電気仕掛けのパンティをはくヒロイン R15コメディ『男と女の不都合な真実』 [第31回]萩原健一、松方弘樹の助演陣が過剰すぎ! 小栗旬主演の時代活劇『TAJOMARU』 [第30回]松本人志監督・主演第2作『しんぼる』 閉塞状況の中で踊り続ける男の悲喜劇 [第29回]シビアな現実を商品化してしまう才女、西原理恵子の自叙伝『女の子ものがたり』 [第28回]"おねマス"のマッコイ斉藤プレゼンツ 不謹慎さが爆笑を呼ぶ『上島ジェーン』 [第27回]究極料理を超えた"極地料理"に舌鼓! 納涼&グルメ映画『南極料理人』 [第26回]ハチは"失われた少年時代"のアイコン  ハリウッド版『HACHI』に涙腺崩壊! [第25回]白熱! 女同士のゴツゴツエゴバトル 金子修介監督の歌曲劇『プライド』 [第24回]悪意と善意が反転する"仮想空間"細田守監督『サマーウォーズ』 [第23回]沖縄に"精霊が暮らす楽園"があった! 中江裕司監督『真夏の夜の夢』 [第22回]"最強のライブバンド"の底力発揮! ストーンズ『シャイン・ア・ライト』 [第21回]身長15mの"巨大娘"に抱かれたい! 3Dアニメ『モンスターvsエイリアン』 [第20回]ウディ・アレンのヨハンソンいじりが冴え渡る!『それでも恋するバルセロナ』 [第19回]ケイト姐さんが"DTハンター"に! オスカー受賞の官能作『愛を読むひと』 [第18回]1万枚の段ボールで建てた"夢の砦"男のロマンここにあり『築城せよ!』 [第17回]地獄から甦った男のセミドキュメント ミッキー・ローク『レスラー』 [第16回]人生がちょっぴり楽しくなる特効薬 三木聡"脱力"劇場『インスタント沼』 [第15回]"裁判員制度"が始まる今こそ注目 死刑執行を克明に再現した『休暇』 [第14回]生傷美少女の危険な足技に痺れたい! タイ発『チョコレート・ファイター』 [第13回]風俗嬢を狙う快楽殺人鬼の恐怖! 極限の韓流映画『チェイサー』 [第12回]お姫様のハートを盗んだ男の悲哀 紀里谷監督の歴史奇談『GOEMON』 [第11回]美人女優は"下ネタ"でこそ輝く! ファレリー兄弟『ライラにお手あげ』 [第10回]ジャッキー・チェンの"暗黒面"? 中国で上映禁止『新宿インシデント』 [第9回]胸の谷間に"桃源郷"を見た! 綾瀬はるか『おっぱいバレー』 [第8回]"都市伝説"は映画と結びつく 白石晃士監督『オカルト』『テケテケ』 [第7回]少女たちの壮絶サバイバル!楳図かずおワールド『赤んぼ少女』 [第6回]派遣の"叫び"がこだまする現代版蟹工船『遭難フリーター』 [第5回]三池崇史監督『ヤッターマン』で深田恭子が"倒錯美"の世界へ [第4回]フランス、中国、日本......世界各国のタブーを暴いた劇映画続々 [第3回]水野晴郎の遺作『ギララの逆襲』岡山弁で語った最後の台詞は...... [第2回]『チェンジリング』そしてイーストウッドは"映画の神様"となった [第1回]堤幸彦版『20世紀少年』に漂うフェイクならではの哀愁と美学

小林武史&一青窈が先行き不透明に! その陰にアノ女優が……

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『ユア メディスン~私があなたの薬に
なってあげる』/フォーライフミュー
ジックエンタテインメント

 2007年1月に写真週刊誌によって"不倫"が明らかになった、歌手の一青窈と、音楽プロデューサーの小林武史。その後、小林は当時妻だったマイ・リトル・ラバーのakkoと正式に離婚し、一青との間にはもはや障害はないと言われてた。ところが、最近、二人の間に暗雲が立ちこめている、と囁くのは女性週刊誌記者だ。
 
「小林の離婚後、なかなか再婚に踏み切らない彼に一青が業を煮やして、喧嘩別れしたんです。ですが、すぐヨリが戻って、渋谷の超高級マンションで同棲してますよ。ただ問題は、同じマンションに住んでいる女優の加藤あいなんです。小林と一青は9階で、加藤は8階。マンションのエレベーターですれ違うこともあるんです。そんな中、酒に酔っ払った小林が、エレベーターの中で加藤を口説いたと言う噂があるんです」

高田純次 還暦過ぎても華衰えぬ「日本一の適当男」が歩み続けた孤高の道程

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『タカダオカダ 適当ドライブ・
熱海温泉編』(ポニーキャニオン)
 5月28日、高田純次とお笑いコンビ「ますだおかだ」の岡田圭右が、都内で行われた新作DVD『タカダオカダ 適当ドライブ・熱海温泉編』(6月16日発売)の記者発表会に出席した。このDVDは、関西テレビで5月に放送された特別番組に、未公開シーンなどを加えてまとめたもので、2人が熱海で秘宝館に潜入するなど、珍道中を繰り広げる。  高田は「シリーズ化したら共演したいのは沢尻エリカさん。生尻? 触ってって言われれば触るけどね」といい加減なコメントを連発。自身のDVDについても「買いたい人は買って、買いたくない人は買わなくていい」と適当一筋の高田節を貫いていた。  高田純次といえば、現在では「日本一の適当男」として、ダンディーなルックスとは裏腹の超いい加減なキャラクターで世間には知られている。常に行き当たりばったりでその場限りの発言を連発して、「適当」という言葉が彼の代名詞になっているほどだ。  だが、高田に「適当男」というイメージが定着したのは、比較的最近になってからのことである。タレントとしてテレビに出始めの頃には、マイク片手にロケに出て、きっちり笑いを取って場を盛り上げるリポーター役として非凡な才能を発揮していた。その頃には、どちらかといえば「適当・いい加減」というよりも、「破天荒・自由奔放」という印象の方が強かったのだ。  そんな彼のテレビでのブレイクのきっかけになった番組といえば、『天才・たけしの元気が出るテレビ!!』(日本テレビ系)だろう。ここで高田は、番組の名物リポーターの一員として、アクの強い素人や有名人を相手にして一歩も引かず、自由に暴れ回って笑いを取り、一気に世間の注目を集めた。中でも、女優の故・清川虹子の自宅に訪問したときに、彼女が大事にしていたダイヤの指輪を口に含んで吐き出した事件などは、今でも伝説として語り継がれている。  この番組を通して彼は、爆笑を勝ち取るためのリポート術を身につけていったのだろう。その具体的な内容とは、例えば、陽気に振る舞う、とにかくボケの数を多く打つ、自分の言ったことを自分で笑う、というようなことだ。明るい態度でテンションを上げていくことで、共演者を自分のペースに巻き込むことができる。また、間断なくボケ続けていくというのも、編集でどこが使われるかわからないロケだからこそ必要な心構えである。そして、自分の発言で笑ってしまうことで、その前に言った冗談の質や中身を問わず、見る者の警戒心を下げて笑いが生まれやすくなる。このようなテクニックによって、彼は日本一の名リポーターとなった。  その後の高田は、この方法論を他のバラエティー番組にも応用していった。スタジオでトークをするときにも、クイズの回答者として出演するときにも、立て続けにジョークを連発したりして、場の空気を強引にさらっていくことができたのである。  高田のこのスタイルの最大の利点は、歳をとってからもそのパワーが落ちない、ということだ。即座にシャープな言葉をひねり出す瞬発力を売りにしているような芸人は、歳をとって反射神経が衰えたときに、全盛期の力を再現できずに苦しむことになってしまう。だが、高田にはそんな心配はない。彼は、天性の明るさを武器に、自分の言った冗談が本当に面白いのかどうかという価値基準そのものを破壊してしまう。いわば、彼は「面白いこと」を言う能力だけに頼らず、自らが「面白い人」になることによって笑いを生んでいるのだ。  高田のやっていることは、昔からそれほど大きく変わっているわけではない。そんな彼が、近年になって「適当男」のレッテルを貼られているのは、単に彼が年齢を重ねたせいで、実年齢と中身のギャップが大きくなっているからだろう。歳を重ねれば、普通は体力や気力が衰えたり、節度を知って落ち着いたりするはずなのに、そうなっていないのは驚異的だ、というふうに思われているのだろう。  さらに言えば、下ネタやくだらないことを平気で口にしたりするのも、還暦を過ぎた彼がやると、妙にとぼけた味わいが出てくるようなところがある。老いてなお盛んな「平成の無責任男」に死角はない。 (文=お笑い評論家・ラリー遠田)
タカダオカダ <適当ドライブ・熱海温泉編 適当、バンザイ! amazon_associate_logo.jpg
●連載「この芸人を見よ!」INDEX 【第80回】森三中  メンバーの結婚で進化する「ブスとブスとブスの関係性」 【第79回】Wコロン・ねづっち  「整いました!」なぞかけ芸が時代にハマった深い理由 【第78回】所ジョージ  突出した安定感を生み出すボーダレスな「私の世界」 【第77回】土田晃之  元ヤン、家電、ガンダム......でも嫌われない「ひな壇の神」の冴えたやりかた 【第75回】タカアンドトシ  非関西系漫才のツッコミ新境地「欧米か!」が生まれた理由 【第74回】キングコング西野亮廣  嫌われるには理由がある!? 天才を悩ませる「出た杭の憂鬱」 【第73回】椿鬼奴  虚栄心から自由になった女芸人の「自然体が放散する魅力」とは 【第72回】萩本欽一  テレビを作り、テレビに呑み込まれた「巨人の功罪」 【第71回】アンガールズ  キモカワ芸人が精緻に切り出した「人生のNGシーン」に宿る笑い 【第70回】エハラマサヒロ   「究極の器用貧乏芸人」が無限の笑いをコラージュする 【第69回】なだぎ武 R-1二連覇を成した演技派芸人の「本当の運命の出会い」とは 【第68回】いとうあさこ 悲観なき自虐を操る「アラフォー女性のしたたかなリアル」 【第67回】チュートリアル M-1完全優勝を勝ち取った「ひとつもボケない」漫才進化論 【第66回】松村邦洋 己を棄てて己を活かす「笑われる天才」が生きる道 【第65回】キャイ~ン・ウド鈴木 20年目の変わらぬ想い──「満面の笑顔で愛を叫ぶ」 【第64回】しずる 緻密なマーケティングと確かな演技力で突っ走る「腐女子枠のプリンス」 【第63回】青木さやか 仕事も家庭も......不器用に体現する「現代女性の映し鏡」 【第62回】 今田耕司 好きな司会者第3位にランクされる「代弁者としての3つの極意」 【第61回】我が家 「変幻自在のローテーション」が3人のキャラ薄をメリットに転化する 【第60回】ハライチ "ツッコミ"を棄てた関東M-1新世代が生み出す「面の笑い」とは? 【第59回】出川哲朗 稀代のリアクション芸人が「計算を超えた奇跡」を起こし続ける理由 【第58回】中川家 すべてはここから始まった!? 兄弟が奏でる「舞台芸と楽屋芸のハイブリッド」 【第57回】板尾創路 笑いの神に愛された男が泰然と歩む「天然と計算の境界線」 【第56回】清水ミチコ 対象者の心を浮き彫りにする「ものまねを超えた賢人の不真面目芸」 【第55回】とんねるず 暴れ放題で天下を取った「学生ノリと楽屋オチの帝王学」 【第54回】友近 孤高の女芸人が体現する「女としての業と生き様」 【第53回】ウンナン内村光良 受け継がれゆく遺伝子「終わらないコント愛」 【第52回】モンスターエンジン 結成2年でシーンを席巻する「高次元のバランス」 【第51回】関根勤 再評価される「妄想力」ひとり遊びが共感を呼ぶ2つの理由 【第50回】南海キャンディーズ しずちゃんを化けさせた山里亮太の「コンビ愛という魔法」 【第49回】フットボールアワー 無限の可能性を秘めた「ブサイクという隠れみの」 【第48回】ますだおかだ 「陽気なスベリ芸」という無敵のキャラクターが司る進化 【第47回】ナインティナイン あえて引き受ける「テレビ芸人としてのヒーロー像」 【第46回】インパルス タフなツッコミで狂気を切り崩す「極上のスリルを笑う世界」 【第45回】アンタッチャブル 「過剰なる気迫」がテレビサイズを突き抜ける 【第44回】おぎやはぎ 「場の空気を引き込む力」が放散し続ける規格外の違和感 【第43回】志村けん 「進化する全年齢型の笑い」が観る者を童心に帰らせる 【第42回】はるな愛 「すべてをさらして明るく美しく」新時代のオネエキャラ 【第41回】明石家さんま テレビが生んだ「史上最大お笑い怪獣」の行く末 【第40回】ブラックマヨネーズ コンプレックスを笑いに転化する「受け止める側の覚悟」 【第39回】笑い飯 Wボケ強行突破に見る「笑わせる者」としての誇りと闘争心 【第38回】笑福亭鶴瓶 愛されアナーキストが極めた「玄人による素人話芸」とは 【第37回】島田紳助 "永遠の二番手"を時代のトップに押し上げた「笑いと泣きの黄金率」 【第36回】東野幸治 氷の心を持つ芸人・東野幸治が生み出す「笑いの共犯関係」とは 【第35回】ハリセンボン 徹底した自己分析で見せる「ブス芸人の向こう側」 【第34回】FUJIWARA くすぶり続けたオールマイティ芸人の「二段構えの臨界点」 【第33回】ロンブー淳 の「不気味なる奔放」テレ朝『ロンドンハーツ』が嫌われる理由 【第32回】柳原可奈子 が切り拓くお笑い男女平等社会「女は笑いに向いているか?」 【第31回】松本人志 結婚発表で突如訪れたカリスマの「幼年期の終わり」 【第30回】はんにゃ アイドル人気を裏打ちする「喜劇人としての身体能力」 【第29回】ビートたけし が放った『FAMOSO』は新世紀版「たけしの挑戦状」か 【第28回】NON STYLE M-1王者が手にした「もうひとつの称号」とは 【第27回】ダチョウ倶楽部・上島竜兵 が"竜兵会"で体現する「新たなリーダー像」 【第26回】品川祐 人気者なのに愛されない芸人の「がむしゃらなリアル」 【第25回】タモリ アコムCM出演で失望? 既存イメージと「タモリ的なるもの」 【第24回】ケンドーコバヤシ 「時代が追いついてきた」彼がすべらない3つの理由 【第23回】カンニング竹山 「理由なき怒りの刃」を収めた先に見る未来 【第22回】ナイツ 「星を継ぐ者」古臭さを武器に変えた浅草最強の新世代 【第21回】立川談志 孤高の家元が歩み続ける「死にぞこないの夢」の中 【第20回】バカリズム 業界内も絶賛する「フォーマット」としての革新性 【第19回】劇団ひとり 結婚会見に垣間見た芸人の「フェイクとリアル」 【第18回】オードリー 挫折の末に磨き上げた「春日」その比類なき存在 【第17回】千原兄弟 東京進出13年目 「真のブレイク」とは 【第16回】狩野英孝 「レッドカーペットの申し子」の進化するスベリキャラ 【第15回】サンドウィッチマン 「ドラマとしてのM-1」を体現した前王者 【第14回】小島よしお 「キング・オブ・一発屋」のキャラクター戦略 【第13回】U字工事 M-1決勝出場「北関東の星」が急成長を遂げた理由 【第12回】江頭2:50 空気を読んで無茶をやる「笑いの求道者」 【第11回】バナナマン 実力派を変革に導いた「ブサイク顔面芸」の衝撃 【第10回】山本高広 「偶像は死んだ」ものまね芸人の破壊力 【第09回】東京03 三者三様のキャラクターが描き出す「日常のリアル」 【第08回】ジャルジャル 「コント冬の時代」に生れ落ちた寵児 【第07回】爆笑問題・太田光 誤解を恐れない「なんちゃってインテリ」 【第06回】世界のナベアツ 「アホを突き詰める」究極のオリジナリティ 【第05回】伊集院光 ラジオキングが磨き上げた「空気を形にする力」 【第04回】鳥居みゆき 強靭な妄想キャラを支える「比類なき覚悟」 【第03回】くりぃむしちゅー有田哲平 が見せる「引き芸の境地」 【第02回】オリエンタルラジオ 「華やかな挫折の先に」 【第01回】有吉弘行 が手にした「毒舌の免罪符」

発見! あのカリスマギャルモデルも通ったギャル界の"灘・開成"とは?

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 今や雑誌のみならず、テレビにも進出しているカリスマ"ギャル"読者モデルたち。『ウェルカムTV』(テレビ東京)へのレギュラー出演や香水、アパレルブランドのプロデュースをおこなう「Popteen」(角川春樹事務所)の益若つばさの活躍はいうまでもなく、「Popsister」(角川春樹事務所)の小森純、「小悪魔Ageha」(インフォレスト)の桃華絵里など、ギャル雑誌の読者モデルはあらゆるメディアにひっぱりだこだ。  また、最近では、暴露本の仕掛人が立ち上げたスキャンダラス(?)なギャル誌「EDGE STYLE」(双葉社)が創刊、ボクシング亀田三兄弟の実娘・姫月(ひめき)ちゃんがモデルデビューを果たすことが話題となり、ギャルを取り巻く環境は群雄割拠の様相を呈しているーー。  そんな"ギャル"に注目が集まる中、プレミアサイゾーではビジネスやカルチャーなどの視点からブームを徹底分析! 特筆はギャル界の"灘・開成"呼ばれるエリート校「ブレア女子高等部」!! (以下、プレイアサイゾー『新型ギャルの"生態系"』より抜粋)
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 学校案内を開くと全員、金髪・盛りヘアのギャルだらけ、制服は各自ばらばらで、それらしいカワイイものを着ている──そんなブレア女子高等部は、渋谷に実在する、ギャルしかいない高校。「小悪魔ageha」でおなじみの荒木さやかちゃんもブレア出身で、ギャル界の開成・灘というべき"超エリート校"なのだ。  ブレアの始業は10時半とかなり遅めで、服装も髪形の縛りもゼロ。学科は、ファッション、ネイルアートプロ、ヘアメイクアップ、そしてダンスの4 コース。まさにギャルにとっては願ったりかなったりの素晴らしい環境。え、それで高校の卒業資格をもらえるの? って、ちゃんともらえるんです。しかも全日制と同じ卒業資格が。  同校の仕組みは、渋谷の校舎に通いながら、外部の通信制高校にも籍を置くサポート校のシステム。「カリスマ店員養成スクール」として10年前にスタートし、外部の学校法人の協力で、高等部、大学部を設立したという。  その他、 『天才てれびくん MAX』(NHK)で絶大な人気を誇った清純派アイドル(だった)橋本甜歌ちゃんの「私はなぜギャルになったか?」 華やかで堅実な「フリー」経済の実践場はギャルにあり!? 「彼氏と知り合ったのはモバゲー(はーと)」現役読者モデルのセキララ座談会! など、もりだくさん。ギャルといえば、"援助交際"とか"キャバ嬢"くらいにしか思っていない人にこそ、ぜひ読んでもらいたい特集です!