松嶋菜々子完全復帰の理由「離婚はありえない」

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次女出産後、初インタビューに応えた
『Grazia 2008年 12月号』講談社
【メンズサイゾーより】  1990年に日本でも劇場公開され大ヒットを記録した映画『ゴースト ニューヨークの幻』が、20年の時を経て、アジア版としてリメイクされることが発表された。主演は松嶋菜々子とソン・スンホン。監督は日本テレビのディレクターとして14年間に渡りドラマ作品の演出に携わってきたという大谷太郎が務める。松嶋はヒロインを演じることへの期待と意気込みを「原作に思い入れのある沢山の方々の期待を裏切らないよう、ソン・スンホンさんをはじめとする、共演者、スタッフの方々と一緒に、アジア版『ゴースト』を大切に作り上げていきたいと思っています」と語った。  しかしこの映画、6月にクランクイン予定にもかかわらず、今秋には劇場で上映するというスピード撮影。00年に反町隆史と結婚後、家庭のために仕事をセーブしてきた松嶋にとって、やや過酷なスケジュールではないだろうか。まして、長女5歳、次女2歳の幼子を抱えている今、本作のオファーを受けなければならない理由とは?

メイキングDVD希望! アイドル映画の死角”鎖骨”全開の『笑う大天使(ミカエル)』

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アイドル映画をこよなく愛する「アイドル映画専門」映画監督が、カントク視点でオススメのアイドル映画を、アノ手コノ手で解説します。 ●今回のお題 メイキングDVD希望! アイドル映画の死角"鎖骨"全開の話題作 『笑う大天使(ミカエル)』 監督:小田一生 女性主演:上野樹里、関めぐみ、平愛梨、菊地凛子、佐津川愛美、谷村美月、キタキマユ、宮下ともみ、松岡璃奈子、宮内佳奈子、岩井七世、渕内希実子、早瀬英里奈、工藤晴香、岡本奈月  まずは、見て下さい! この豪華絢爛な女の子キャスティングを!  勢い止まらぬキャラ立ち女王・上野樹里ちゃんを筆頭に、映画『ライアーゲーム ザ・ファイナルステージ』のいい女系姉ちゃん・関めぐみ嬢! そして、言わずもがな! 映画『20世紀少年』のちょ~~~かわいいカンナ役の平愛梨ちゃん!!  ここだけでも、特大盛牛丼を食べた感じなのに、そこに、谷村美月ちゃんクラスの大物若手女優から、「PurePure」(辰巳出版/Jr.アイドルのバイブル誌ね、もちろん)出身の方々が多数出演! 岩井七世ちゃんとか、岡本奈月ちゃんなんて、もう古くからのJr.アイドルファンには感涙ですよ!
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笑う大天使(ミカエル)
突然母を亡くし、生き別れになっていた大金持ちの兄と再会した司城史緒(しじょうふみお)は、心ならずも超お嬢様学園・聖(セント)ミカエル学園に転校する。そこはまったりと流れる時間がまるで別世界のお嬢様ワールドだった。呆然とする史緒だったが、同じく"猫かぶり"のお嬢様、斎木和音と更科柚子に出合って意気投合。3人は学園で頻発する誘拐事件の謎に迫ることになる......。
(Amazonより引用)
DVD発売中/¥4,935(税込)/ 発売元:ジェネオン・ユニバーサル・エンターテイメント/(C)Michael Partners
 舞台が名門女子高なので、女の子がたくさん出てくるのは当たり前としても、ここまで、メジャー&コアを抑えたキャスティングに拍手!! いろんなジャンルの女の子てんこ盛り~な学校で、何が起こったのか!?  典型的な"庶民的・普通の女子高生"司城史緒は、女手ひとつで育ててくれた母親をある日突然亡くし、生き別れとなっていた大富豪の兄・一臣と再会する。その兄の勧めで、まったく今までの生活とは世界が異なる由緒正しいお嬢様学園"聖ミカエル学園"に転校することに。  そこは、根っからの庶民である史緒にとってはまったくの別世界。心休まる時のない息の詰まる日々を送る史緒だったが、クラスメイトの斎木和音と更科柚子が自分と同じように学校生活を窮屈に思い、猫をかぶっていることを知り、意気投合する。そんな矢先、学園で大事件が勃発したのだ!!!!  ......と、非常に解説っぽく書きましたが、これ、映画の15%と思ってもいい。いや、12%か?  とにかくこの映画、ものすごく想像外の世界へ飛んで行き、飛んで行った先からまた想像外の異空間へぶっ飛ばされるのである。それはまるで、薬師丸ひろ子主演の『翔んだカップル』と、深作欣二監督の『宇宙からのメッセージ』の2本立てを観た後に、もう1本ハシゴしちゃえ~って行って、『食人族』観ちゃったら、あまりにもインパクト強すぎで、最初の2本を忘れちゃったよ、っていうような感じ近い。  それがどれだけぶっ飛んでいるのかは、ここではあえて書かない。良くも悪くも"ものすごい"とだけ伝えておこう。  そもそもこの作品の魅力は、別のところにある。私的にはこの作品を見ると、どれだけぶっ飛ぼうが、どれだけムチャクチャだろうが、心の底から癒される温かい時間を堪能することができるのだ。それは何か。あなたは女性のどこに魅力を感じますか? 顔ですか? 目ですか? 胸ですか? 腰ですか? お尻ですか?  私はズバリ! 鎖骨です!! さ・こ・つ!! 鎖骨の美しさったら何なんでしょう?  あれだけアメージングな造形ながら流れるような美しさと、なでる肩から胸元へのふくらみをつなぎ、抱きしめたら折れてしまいそうな、か細さに酔い~(官能小説かよ)、女性美界の助演女優賞とも言える鎖骨。その鎖骨を拝むだけ拝める映画なのである。  本来、映画には肩から胸元が大きく開いている服というのは、暴れるシーンにはあまり起用されませんよね。アンミラ(古いな)のウエイトレスが戦うようなもんです。普通の女の子は、おじぎする時でも軽く手で押さえるくらいですから。  この手の服で撮影する場合、スタイリストさんが服の裏地と肌を両面テープで貼る場合もあります。チラ見え防止ですね。もちろん、おっぱいを強調するシーンなんかは別ですよ。グラビアやAVでこの服着てたら「何かあるな。うしゃしゃしゃ」って思いますしね。でも、その場合、胸元ばかりカメラが寄って、鎖骨が隠れるんですよ。ちょうど見えにくい! 白昼の死角!!  これだけ語れちゃうこの聖ミカエル学園の制服が、惜しげもなく鎖骨全開で、それを着ているのが、上記に書いたアイドル&女優の方々じゃないですか。そして、その制服のままで、結構暴れまくるわけです。キレイな鎖骨を眺めながら、ちょっと高いビールでも飲みましょう。リッチな気持ちになれますよ。  この手の制服はあれど、この人数すべてにこの制服をあてたことに拍手!  この映画を好きな方も、内容が納得できなかった方も、思う存分に、美少女達の鎖骨を堪能いたしましょう。  これ、メイキングDVD出ないっすかね? 全校生徒の鎖骨だけをピックアップ! 上に書いた通り、主役級の女優&アイドルの共演とはいえ、メインの樹里ちゃん&めぐみ嬢&愛梨ちゃんの鎖骨がほとんど。他、数十名を完全ピックアップした全校生徒の鎖骨グラビア! どぉ~っすか!! (文=梶野竜太郎)
笑う大天使(ミカエル)プレミアム・エディション いつまでも、鎖骨だけ見ていたい。 amazon_associate_logo.jpg
kajinoryutaroprof.jpg ●かじの・りゅうたろう 映画監督・マルチプランナー。1964年東京生まれ。短編『ロボ子のやり方』で、東京国際ファンタスティック映画祭の部門グランプリを受賞。08年に長編『ピョコタン・プロファイル』でメジャーデビュー。第2回したまちコメディ映画祭 in 台東にて、新作『魚介類 山岡マイコ』を上映。2010年に長編版として劇場上映が予定されている。現在、ニコニコ動画チャンネル『魚介類TV』(毎週日曜日20時~)に出演中。 詳しくは→http://mentaiman.com/ ブログは→http://ameblo.jp/mentaiman1964/ ●アイドル映画監督梶野竜太郎の【アイドル映画評】INDEX 【第15回】女子高生の体育の時間を、遠くから眺めていたあの頃......『平凡ポンチ』 【第14回】「君はどうしてダメ男ばかり好きになる!?」堕ちてゆく女の美学『ララピポ』 【第13回】あの堀越のりだからできた変身願望映画の傑作!!『特命女子アナ 並野容子』 【第12回】セルフアフレコの美学『カンフーシェフ』加護亜依フォーエヴァー! 【第11回】鈴木美生ちゃんの真の萌声(もえごえ)が男の脳髄直撃!『机のなかみ』 【第10回】バカエロ映画の極×2『まぼろしパンティ VS へんちんポコイダー』 【第9回】「電車男」でカニバリズムで格闘映画の傑作『カクトウ便 VS 謎の恐怖集団人肉宴会』 【第8回】トップアイドルの制服(もちろんミニ)とM男君の快感『ときめきメモリアル』 【第7回】知的に低脳な『秘密潜入捜査官 ワイルドキャッツ in ストリップ ロワイアル』 【第6回】『インストール』──女の子が部屋でひとり。何をしているのか、見たくないか? 【第5回】『お姉チャンバラ THE MOVIE』──ビキニvsセーラー服の恍惚 【第4回】『デコトラ・ギャル奈美』──古きよき時代のロマンポルノ・リターンズ 【第3回】『リンダ リンダ リンダ』──王道的傑作に潜む"多角的フェチズム" 【第2回】『妄想少女オタク系』──初心者歓迎!? BLの世界へご案内 【第1回】『すんドめ』──オナニー禁止とチラリズムの限界点

失言連発!? 高橋大輔、女性の扱いは初心者級

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「200days バンクーバーまでの闘い」
/祥伝社

 今回ツッコませていただくのは、5月6日放送分『とんねるずのみなさんのおかげでした~新・食わず嫌い王選手権』(フジテレビ系)でカーリング選手の本橋麻里と対決した、男子フィギュアスケート界のプリンス・高橋大輔の見事な天然ぶり。

 フィギュアの華麗なステップ・豊かな演技力では、いつも多くの女性を魅了している高橋。

エビちゃん結婚! そのウラにあるオトナのドロドロ事情

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お茶の間的にはエビちゃんはもう価値
ないかも

編集M 蛯原友里がRIP SLYMEのILMARIとついに結婚! 6月にはパリ近郊の教会で挙式とか、超乙女なプランっすね~。でもなぜか全然憧れない。

しいちゃん そうそう。エビちゃんったら、ジューンブライドにこだわってるんだってさ。挙式には自分でプロデュースするウエディングブランドのドレスで挑むってよ。芸能人ってどうしてウエディングドレスをプロデュースしたがるのかしら。

「谷でも金、民主でも金(カネ)」!? 谷亮子の国政進出、応援しますか?

 10日、今夏の参院選比例代表に立候補する柔道五輪金メダリストの谷亮子が、民主党・小沢幹事長とともに記者会見に臨みました。会見中、小沢氏を「小沢先生」と呼び、従来からの太いパイプをアピールした谷氏。ネット上では「谷でも金、民主でも金(カネ)か!?」などと揶揄する声も上がっています。
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 言わずと知れた、"史上最強の48キロ級"でもある谷亮子。競技生活を続けることも明言し、「ロンドン五輪で金メダルを目指す」とのことですが、果たして国政との"2足のわらじ"となるのでしょうか。金メダル獲得時以上とも思えるような笑顔を振りまいた谷亮子の国政進出、あなたは応援しますか? しませんか? 【投票する・結果、コメントを見るには以下より】
【参考リンク】 "負けても代表"谷亮子は柔道界のアンタッチャブル!(07年) http://www.cyzo.com/2007/09/post_34.html 参院選 民主、谷亮子擁立 会見での主なやりとり http://mainichi.jp/select/seiji/news/20100511ddm035010068000c.html 橋本聖子「二足の草鞋は両方の力になると信じていたのに、どちらの世界も傷つけていたのかと思うと、私自身も傷ついて、何かに負けたのです」 http://www.seiko-hashimoto.com/pf3.html

「an・an」が切り拓いた、「生理用品レビュー」という新ジャンル

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「an・an」5月19日号(マガジンハウス)

 今週号の「an・an」は、菅野美穂を表紙に据え、「免疫力UPで美人に!」という特集です。特集にも菅野美穂にも思うことがなかったので、ページをめくってみると、村上春樹の連載「村上ラヂオ」が素晴らしかった。「シーザーズ・サラダ」がテーマの今回は、シーザーズ・サラダ(田舎もんの私はずっと「シーザー・サラダ」だと思ってました)の魅力をうんたらこうたら語った上で、「日本でシーザーズ・サラダを食べて『うん、これはおいしい』と思ったことはあまりない」と嘆いておられます。その上で、「まず何よりも、このサラダには処女のごとくぴちぴちしたロメインレタスが必要とされる」とご指南。なるほど~、処女のごとくですか。素敵な表現です。さすが「君が大好きだよ、ミドリ」「どれくらい好き?」「春の熊くらい好きだよ」(『ノルウェイの森』より)を生みだしたお方です。そして、大橋歩センセイのイラストも、体がレタスになっているワカメちゃんのような女の子を書いておられますが、いつもに増して「あ~早く物理の授業終わんねぇかな」っていうテンションで書いた、落書きのような......あっ、私のような田舎もんが、日本の文学/芸術を引っ張っておられるようなお二人にこんな無礼を申し上げるなんて......。失礼いたしました、それでは、ようやく本題に入らせて頂きたいと思います。

アナーキーな”社歌”で生産性アップ! 満島ひかり大進撃『川の底からこんにちは』

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「来るなら来てみろ大不況 その時ゃ政府を倒すまで♪」と勇ましい歌詞が踊る新時代の社歌。
佐和子(満島ひかり)は自分からにじみ出る負のオーラを反転させ、世間への逆襲に挑む。
(c)PFFパートナーズ2010
 満島ひかりはシジミのような女だ。そんなことを言うと、今をときめく若手実力派女優に失礼だろうか。モデル出身の高身長女優が闊歩するイマドキの芸能界にあって、162cmの満島ひかりは小柄な部類だろう。ルックス的にも整った顔立ちゆえ、逆に派手さがない。『モスラ2 海底の大決戦』(97)に子役で出ていた頃の満島ひかりは沖縄の少女らしく浅黒で、本当にシジミのよう。その後、アイドルグループ「Folder5」として売り出されるも、鳴かず飛ばずで自然消滅。しみじみと地味なプロフィールの持ち主である。しかし、そのシジミちゃんが大ブレイク中なのだ。渋谷ユーロスペースで公開中の最新主演作『川の底からこんにちは』が連日の盛況ぶりを見せている。シジミ入りの味噌汁が疲れた体にジワジワと効くように、満島ひかりという女優の存在は疲弊した日本映画界においてサプリメント的効果を発揮している。  Folder5消滅後は、『ウルトラマンマックス』(05~06年、TBS系)に美少女アンドロイドとしてレギュラー出演していたが、感情表現が許されない、女優としてはしんどい役だった。しばらくは、園子温監督のホラー映画『エクステ』(07)、深夜ドラマ『帰ってきた時効警察』(07年、テレビ朝日系)などにちょこちょこと出演し、雌伏の時間を過ごす。しかし、川の土手からは見えないだけで、川の底では恐ろしいまでの潮流が渦巻いていたのだ。ヒロイン・ヨーコを演じた『愛のむきだし』(09)で園監督に徹底的に鍛えられ、自分自身をむき出しにすることで、女優開眼を果たす。固く閉じていた二枚貝がパカッと開いたごとく。以後、女優・満島ひかりの快進撃が始まる。  『ウルトラマンマックス』のチーフ監督だった金子修介監督に抜擢され、オペラの世界を舞台にした『プライド』(09)では歌手のステファニーとダブル主演。演技経験のないステファニーが不憫に思えるほどの怪演。ふてぶてしい女の怖さ、嫌らしさを発揮してみせた。『クヒオ大佐』(09)では実在した結婚詐欺師プリンス・ジョナ・クヒオに騙される地味な博物館の学芸員役。ここでも松雪泰子ら他の女優陣がかすんでしまうほどの"痛い女"ぶりで場面をさらう。『食堂かたつむり』(10)は満島ひかりが目立ちすぎないように出番が削られたのではないかと勘ぐりたくなった。おいしい話や男にころっと騙されるダメ女を演じさせたら、今の満島ひかりに敵う女優はいないだろう。今秋公開の東宝映画『悪人』にもキーパーソン役でキャスティングされている。不景気で世知辛い世の中、満島ひかりの出番はますます増えそうだ。
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オバさんたちに新社歌を歌唱指導する佐和子。
劇中で歌われる「木村水産 新社歌」は反響
が大きく、現在エイベックスにCD化を打診している。
 大阪芸大卒の俊英・石井裕也監督作『川の底からこんにちは』で、満島ひかりは十八番としているダメ女ぶりに磨きを掛けている。主人公の佐和子は田舎を飛び出して5年。職場を5回変え、男も今の職場の先輩社員・健一(遠藤雅)で5人目。健一はバツイチの子連れ。「どーせ、自分は"中の下"ですから」と佐和子は自嘲気味に呟く。高望みする気力もなく、流れに身を任せ、テキトーな生活を送っていた。そんな折、田舎でシジミ工場を経営していた父親(志賀廣太郎)が倒れ、やむえず実家に戻ることに。そこへ、「工場経営の父が危篤。佐和子はひとり娘」ということに俄然着目した健一が娘の加代子(相原綺羅)を連れて強引に押し掛けてくる。しかし、工場は倒産寸前。健一は工場に勤める若い女子社員に早速手を出し、加代子を残して失踪。どーする、佐和子? 今まで流れに流されるままに生きてきた佐和子は、人生のどん底にぶち当たり、ついに腹を括る。  逆襲への合図となるのが、シジミ工場「木村水産」の新社歌。毎朝、形だけみんなで斉唱していた社歌だが、覚悟を決めた佐和子はアナーキーさを極めた歌詞を体から吐き出し、世にも奇妙な新社歌が誕生する。他に職場がなく、仕方なくシジミ工場に勤めていたオバさんたちも佐和子と同様に長年溜め込んでいた体内毒素を新社歌斉唱をきっかけに吐き出していく。デトックスが進み、佐和子とオバさんたちの顔色が変わっていく。川の底からこんにちは。どん底からの女たちの反撃が始まる。  それにしても満島ひかりは世間への怨念に満ちた役がぴたりとハマる。『プライド』で自分に冷たく当たる副社長秘書(新山千春)に対し、「私、イヤな思いをすると力が湧くんですよ」と恨みの言葉を投げ掛けるシーンは、『リング』(98)の貞子、『呪怨』(03)の伽倻子ばりの迫力だった。  「キネマ旬報」(キネマ旬報社)5月上旬号で、金子修介監督がブレイク前の満島ひかりにまつわるエピソードを明かしており、非常に面白い。10代の頃の満島はオーディションですっかり落ち癖が付いており、『ウルトラマンマックス』に落ちたら、もう沖縄に帰るつもりだったそうだ。その直前に落ちたオーディションが『ニライカナイからの手紙』(05)。沖縄を舞台にした作品だが、福岡出身の蒼井優に負けてしまったのだ。また、金子監督の大ヒット作『デスノート』シリーズ(06)では、金子監督は弥海砂(あまね・みさ)に推すつもりで満島をオーディション会場に連れていったところ、戸田恵梨香も会場に来ており、あれよあれよという間に戸田恵梨香が海砂に選ばれてしまった。そのオーディションの帰り、満島は「私、駄目ですよね。あぁ、世界が変わってしまえばいい!」と呟いたという。怨念に満ちた演技がリアルなはずである。今、スクリーンの中で研ぎ澄まされた負のオーラを放つ満島ひかりだが、これからヒット作に恵まれ、多くの人の目に触れることで、陽性のオーラに転じていくに違いない。  『川の底からこんにちは』で地味な仕事のイメージで描かれているシジミ工場、およびシジミ漁だが、近年はシジミに含まれるオルニチンは肝臓にいいということで大評判。シジミ漁はかなり賑わっているらしい。もとよりシジミ大好きな自分は、シジミの醤油漬けでビールを飲むのを楽しみとしている。そのうち、すっかり人気女優としてテレビに出ている満島ひかりを眺めながら、「昔はダメ女役で光ってたんだよなぁ」とビール片手にシジミを突つきながら独りごちることだろう。そのとき、自分は冒頭の"満島ひかりはシジミのような女だ"という言葉を訂正するはずだ。"満島ひかりは真珠貝のような女だ"と。 (文=長野辰次) kawanosoko03.jpg『川の底からこんにちは』 監督・脚本/石井裕也 出演/満島ひかり、遠藤雅、相原綺羅、志賀廣太郎、岩松了ほか 配給/ユーロスペース+ぴあ 5月1日より渋谷ユーロスペースほか全国順次公開中 <http://kawasoko.com>
愛のむきだし すげーよ。 amazon_associate_logo.jpg
●深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】INDEX [第65回]超ヘビー級なシリアス劇『プレシャス』"家族"という名の地獄から脱出せよ [第64回]乱れ咲く"悪の華"ゼブラクイーン! 仲里依紗が過激変身『ゼブラーマン2』 [第63回] オタク王が見出した"夢と現実"の接点 ティム・バートン監督作『アリス──』 [第62回] バッドテイストな感動作『第9地区』 アナタはエビ人間とお友達になれるか? [第61回]スコセッシ監督の犯罪アトラクション『シャッターアイランド』へようこそ! [第60回]宮崎あおいの"映画代表作"が誕生! 毒を呑んでも生き続けよ『ソラニン』 [第59回]"おっぱいアート"は世界を救えるか? 母乳戦士の記録『桃色のジャンヌ・ダルク』 [第58回]現代に甦った"梶原一騎ワールド"韓流ステゴロ映画『息もできない』 [第57回]命知らずの変態レポーター、中東へ! 史上最大のどっきり?『ブルーノ』 [第56回]仲里依紗がアニメから実写へと跳躍! 母娘2代の時空旅行『時をかける少女』 [第55回]ビグロー監督はキャメロンより硬派! 人間爆弾の恐怖『ハート・ロッカー』 [第54回] "空気を読む"若者の悲劇『パレード』楽しいルームシェア生活の行き先は? [第53回]社会の"生け贄"に選ばれた男の逃亡劇 堺雅人主演『ゴールデンスランバー』 [第52回]『男はつらいよ』の別エンディング? "寅さん"の最期を描く『おとうと』 [第51回]ひとり相撲なら無敵のチャンピオン! 童貞暴走劇『ボーイズ・オン・ザ・ラン』 [第50回]ヒース・レジャーが最後に見た夢の世界 理想と欲望が渦巻く『Dr.パルナサスの鏡』 [第49回]トニー・ジャーは本気なんジャー! CGなしの狂乱劇再び『マッハ!弐』 [第48回]全米"オシャレ番長"ズーイー、見参! 草食系に捧ぐ『(500日)のサマー』 [第47回]市川崑監督&水谷豊"幻の名作"『幸福』28年の歳月を経て、初のパッケージ化 [第46回]押井守監督、大いなる方向転換か? 黒木メイサ主演『アサルトガールズ』 [第45回]ドラッグ漬けの芸能関係者必見!"神の子"の復活を追う『マラドーナ』 [第44回] 暴走する"システム"が止まらない! マイケル・ムーア監督『キャピタリズム』 [第43回]"人は二度死ぬ"という独自の死生観『ガマの油』役所広司の監督ぶりは? [第42回]誰もが共感、あるあるコメディー! 2ちゃんねる発『ブラック会社』 [第41回]タラとブラピが組むと、こーなった!! 戦争奇談『イングロリアス・バスターズ』 [第40回]"涅槃の境地"のラストシーンに唖然! 引退を賭けた角川春樹監督『笑う警官』 [第39回]伝説の男・松田優作は今も生きている 20回忌ドキュメント『SOUL RED』 [第38回]海より深い"ドメスティック・ラブ"ポン・ジュノ監督『母なる証明』 [第37回]チャン・ツィイーが放つフェロモン爆撃 悪女注意報発令せり!『ホースメン』 [第36回]『ソウ』の監督が放つ激痛バイオレンス やりすぎベーコン!『狼の死刑宣告』 [第35回]"負け組人生"から抜け出したい!! 藤原竜也主演『カイジ 人生逆転ゲーム』 [第34回]2兆円ペット産業の"開かずの間"に迫る ドキュメンタリー『犬と猫と人間と』 [第33回]"女神降臨"ペ・ドゥナの裸体が神々しい 空っぽな心に響く都市の寓話『空気人形』 [第32回]電気仕掛けのパンティをはくヒロイン R15コメディ『男と女の不都合な真実』 [第31回]萩原健一、松方弘樹の助演陣が過剰すぎ! 小栗旬主演の時代活劇『TAJOMARU』 [第30回]松本人志監督・主演第2作『しんぼる』 閉塞状況の中で踊り続ける男の悲喜劇 [第29回]シビアな現実を商品化してしまう才女、西原理恵子の自叙伝『女の子ものがたり』 [第28回]"おねマス"のマッコイ斉藤プレゼンツ 不謹慎さが爆笑を呼ぶ『上島ジェーン』 [第27回]究極料理を超えた"極地料理"に舌鼓! 納涼&グルメ映画『南極料理人』 [第26回]ハチは"失われた少年時代"のアイコン  ハリウッド版『HACHI』に涙腺崩壊! [第25回]白熱! 女同士のゴツゴツエゴバトル 金子修介監督の歌曲劇『プライド』 [第24回]悪意と善意が反転する"仮想空間"細田守監督『サマーウォーズ』 [第23回]沖縄に"精霊が暮らす楽園"があった! 中江裕司監督『真夏の夜の夢』 [第22回]"最強のライブバンド"の底力発揮! ストーンズ『シャイン・ア・ライト』 [第21回]身長15mの"巨大娘"に抱かれたい! 3Dアニメ『モンスターvsエイリアン』 [第20回]ウディ・アレンのヨハンソンいじりが冴え渡る!『それでも恋するバルセロナ』 [第19回]ケイト姐さんが"DTハンター"に! オスカー受賞の官能作『愛を読むひと』 [第18回]1万枚の段ボールで建てた"夢の砦"男のロマンここにあり『築城せよ!』 [第17回]地獄から甦った男のセミドキュメント ミッキー・ローク『レスラー』 [第16回]人生がちょっぴり楽しくなる特効薬 三木聡"脱力"劇場『インスタント沼』 [第15回]"裁判員制度"が始まる今こそ注目 死刑執行を克明に再現した『休暇』 [第14回]生傷美少女の危険な足技に痺れたい! タイ発『チョコレート・ファイター』 [第13回]風俗嬢を狙う快楽殺人鬼の恐怖! 極限の韓流映画『チェイサー』 [第12回]お姫様のハートを盗んだ男の悲哀 紀里谷監督の歴史奇談『GOEMON』 [第11回]美人女優は"下ネタ"でこそ輝く! ファレリー兄弟『ライラにお手あげ』 [第10回]ジャッキー・チェンの"暗黒面"? 中国で上映禁止『新宿インシデント』 [第9回]胸の谷間に"桃源郷"を見た! 綾瀬はるか『おっぱいバレー』 [第8回]"都市伝説"は映画と結びつく 白石晃士監督『オカルト』『テケテケ』 [第7回]少女たちの壮絶サバイバル!楳図かずおワールド『赤んぼ少女』 [第6回]派遣の"叫び"がこだまする現代版蟹工船『遭難フリーター』 [第5回]三池崇史監督『ヤッターマン』で深田恭子が"倒錯美"の世界へ [第4回]フランス、中国、日本......世界各国のタブーを暴いた劇映画続々 [第3回]水野晴郎の遺作『ギララの逆襲』岡山弁で語った最後の台詞は...... [第2回]『チェンジリング』そしてイーストウッドは"映画の神様"となった [第1回]堤幸彦版『20世紀少年』に漂うフェイクならではの哀愁と美学