「ちょっと困った人」かどうかが気になる人のための『発達障害に気づかない大人たち』

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『発達障害に気づかない大人たち』
(星野仁彦・著、祥伝社新書)
 政権発足から沖縄訪問に到るまで、失言でひたすら失笑されまくっている鳩山首相。5月末で命運も尽きるかと叩かれるのも当然なほどの前言撤回グセである。  しかし、あなたは鳩山首相を批判することができるほど立派な人間ですか? ついつい、問題を先送りしてしまっていませんか? 自分は大丈夫、鳩山なんかと一緒にするなという人でも「そういえば身近に鳩山さんみたいな困ったやつ、よくいるよなぁ」と、思い当たるフシがあったりしませんか?  『発達障害に気づかない大人たち』では注意欠陥・多動性障害(ADHD)、アスペルガー症候群(AS)など、知能が高く学業が優秀であっても顕在化する発達障害について多く触れている。この本が示すADHDやASの特徴を読めば読むほど、鳩山首相がなんらかの発達障害を抱えているのではないかと疑わざるを得ない。  序章16~17ページでは大人の発達障害を疑ってみる必要がある「ちょっと困った人」の傾向を、こう羅列している。  物事の優先順位が分からない、やるべきことを先延ばしにする、仕事のミスが多い、時間に遅れる、約束を守らない、忘れ物が多い、人の話を聞かない、人の気持ちが分からない、人付き合いがうまくできない、場の空気が読めない、キレやすい、落ち着きがない、後先考えずに行動する、片づけられない......。(同書16ページより抜粋)  「やるべきことを先延ばしにする」「約束を守らない」「人の気持が分からない」「後先考えずに行動する」――いずれも鳩山首相が普天間をめぐる行動、言動で問題とされた点である。  発達障害はなんらかの理由で脳の発達がアンバランスになり、社会性や感情のコントロールを欠いた状態であると考えられている。しかし障害の種類によっては知能の遅れを伴わないため、成績が優秀であるほど、あの子はちょっと変わっているが頭がいいから大丈夫だろうと、発達障害による問題点を大人になるまで見過ごされていることが多いのだという。  社会に出ると、社内の上司や同僚、社外のクライアント、彼女や妻あるいはその親類、公的書類を提出する役所の公務員など、さまざまな人たちと交流しなければならない。そこで社会性のなさが露呈しダメなやつの烙印を押され、大人の発達障害が露見することが多い。  しかし鳩山首相の場合、衆議院議員に当選するまでは学問の仕事に就いていた。大学助手、助教授の仕事はサラリーマンに比べれば対人ストレスは低いだろうし、ある程度研究に重きをおける状態だったとすれば、社会性に乏しいが創作や専門分野の技能に強い発達障害者には、打ってつけの職場だったはず。  もしおかしな点があったとしても、東京大学工学部を卒業する頭脳の持ち主だけに「天才にありがちな奇人」として見過ごされただろう。そもそも金持ちのボンボンだけに、月額1,500万円の非公式子ども手当てが示すように、子どもの時だけでなく政界入り以降も、ご母堂をはじめとする周囲のフォローで問題は霧散していたはずだ。  けれども一国の首相ともなればこれ以上はないというくらい、言動、行動が注目される。発達障害者が仕事をこなしていくには職場と家族の理解、サポートが必要とされているが、現状の叩かれ具合を見ると、残念ながら組閣後は、鳩山首相に対するサポートが不十分だったのではないだろうか。  『発達障害に気づかない大人たち』第2章で提示されているADHDの特徴を、鳩山首相の対応する言動、行動とともに箇条書きにしてみよう。 ・多動(運動過多)──いつも落ち着きがなくソワソワしている  ※見た目にソワソワしている ・不注意(注意散漫)──気が散りやすく、集中できない  ※自分の言いたいことだけを一方的に話してしまいがち ・衝動性──後先考えずに思いつきで行動してしまう  ※「国外、最低でも県外」 ・仕事の先延ばし傾向・業績不振──期限が守れず、仕事がたまる  ※普天間移設案決定の期限が2009年末→2010年3月末→5月末とずるずる延びる ・感情の不安定性──「大きくなった子ども」たち  ※よく「63歳児」と叩かれている ・低いストレス耐性──心配と不安が感情の暴発を招く  ※人前では我慢できているのでは? ・対人スキル・社会性の未熟──空気が読めず、人の話が聞けない  ※野党、メディア、沖縄、米国を相手にしたときに、約束事が守れない(「トラストミー」)、場面や状況に応じた対応ができない(仲井真沖縄県知事を訪ねる際に黄色いかりゆしシャツ)、頭の中で考えていることをうまく言葉で表現できない(接続詞ばかりの長くて意味不明なコメント)、感謝、反省、共感などの気持ちをうまく表現できない(「きょうはいい天気です」)、人に助けを求めたり、要求を断ることができない(米国に対して安全保障の見直しを持ちかけるでもなく、沖縄に対して最初から県外は無理ですと頭を下げるでもない) ・低い自己評価と自尊心──マイナス思考と募る劣等感  ※「私は愚かかもしれません」 ・新奇追究傾向と独創性──飽きっぽく一つのことが長続きしない  ※自民党→新党さきがけ→旧民主党→現民主党 ・整理整頓ができず、忘れ物が多い──仕事はできるが家事は不得手  ※普天間にかぎらず達成できた公約がない ・計画性がなく、管理が不得手──低すぎる「生活の技術」  ※脱税疑惑。お金の管理は秘書に任せっぱなしだったと思われる ・事故を起こしやすい傾向──「ジャイアン型」が危ない  ※自分で自衛隊機を操縦するわけではないので、ここは安心 ・睡眠障害と昼間の居眠り──寝ていても起こる睡眠不足  ※菅直人さんのように居眠りする場面は見られない ・習癖──男性に多いチック症、女性に多い抜毛癖  ※少なくとも人前では見られない ・依存症や嗜癖行動に走りやすい──「自己投薬」したがる脳  ※アルコール依存などはなさそう ・のめり込みとマニアックな傾向──男性に多い過集中とこだわり傾向  ※趣味はタッチフットボールとクラシック音楽鑑賞らしい。こだわる言葉は「友愛」と「思い」  ADHDの特徴は一般的にもよく見られる欠点ではあるので、これらの事象をもって、鳩山首相がADHDであると断定することはできないだろう。が、そう思われてもおかしくない点が多々あるのは確かだ。  鳩山さん、もしご心配でしたら、この本を読んで改善のために努力してみませんか? 『発達障害に気づかない大人たち』は、そう言いたくなる具体的な知識がギュッと詰まっている。  ちなみに著者の星野氏(心療内科医、医学博士、福島学院大学大学院教授)自身もADHDだそう。人の振り見て我が振りを直したくなる一冊だ。
発達障害に気づかない大人たち アタシもかしらん? amazon_associate_logo.jpg
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三井・三菱からライオンまで”エコ”の実態はゴマカシだらけ!?

"温室効果ガス削減""持続可能な資源開発"──エコが叫ばれる昨今、巷には「地球に優しい」「環境に優しい」を標榜する"エコ商品"があふれている。しかし、企業が声高に叫ぶその言葉の裏に、欺瞞・偽善はないだろうか? 財閥系の商社から人気のアウトドアブランドまで、有名企業の「エコ活動」に対する信頼度を徹底検証!!
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 鳩山由紀夫首相が、国連本部で開かれた気候変動首脳会合において、「2020年までに温室効果ガスを90年比で25%削減する」とブチ上げたのは、昨年9月のこと。以降も、エコポイント対象家電の購入期限延長など、エコ関連のニュースが続き、環境とのコラボを掲げた音楽・スポーツイベントなど、巷もエコの話題であふれている。  もちろん企業も、空前のエコブームに乗り遅れまいと躍起だ。あらゆる企業が、とにかく「エコ」の名さえ冠しておけば損はないとばかりに、「地球に優しい」を前面に打ち出した商品やサービスを続々とリリースし、さらには本業分野以外でも、さまざまなエコ活動に取り組んでいる。官も民も、まさにエコ一色といった状況だ。  大手企業の多くは、そうした自社のエコ活動を、企業統治や法令遵守などの項目と併せ、「CSR(Corporate Social Responsibility)報告書」という独自の資料にまとめ、発行している。その内容はといえば、おおむねどの企業のものも、環境にとっていいことずくめ。日本の名だたる企業がこれほど真剣にエコ活動に取り組んでいるのなら、地球環境の未来も、それほど暗くないに違いない──。CSR報告書だけを読めば、多くの人がそう感じることだろう。  しかし、実際のところはどうなのだろうか? ある環境団体の関係者は言う。 「確かに、CSR報告書の通り、頑張ってエコに取り組んでいる企業もあります。しかしその一方で、いわゆる"グリーンウォッシュ"もたくさんあるんです」

ジャニーズに入って苦い経験ばかり!? トニセンが語る辛い過去

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トニセンの軽妙トークにほっこり~
【サイゾーウーマンより】  今年の11月でデビュー15周年を迎えるV6。2年ぶりとなる全国ツアーも好調に進み、あとは福岡、神戸での公演を残すのみ。そんななか、デビュー翌年にスタートした、坂本昌行、長野博、井ノ原快彦によるラジオ番組『V6 Next Generation』(JFN系)も、2日の放送から初のリニューアルを果たした。コーナー数が少なくなったことで、20th Century(トニセン)のフリートークがより楽しめる構成となり、ファンの反応も上々のよう。  さて、リニューアルとなると、やっぱり昔を振り返ってしまうトニセン。歴史が深いだけに、思い出されるエピソードも懐かしさとともに切なさを含んだものになりがちのようで......。

ジャニーズに入って苦い経験ばかり!? トニセンが語る辛い過去

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スキル不足、男好き、当て逃げ……新進アーティストの「ファンに言えない内情」

 長引く音楽不況のなかでも、スターの階段を上っていくアーティストはいる。一見華やかに見える彼らだが、内情を紐解いてみると、不協和音が見えてきたりもする。  まずは、2008年にデビューした4人組ロックバンドのF。デビュー直後からヒットを連発し、わずか1年で武道館2デイズを成功させるなど、順風満帆な音楽活動を続けている。  しかしその内情は、それほど明るくもないようだ。 「Fはバンドを結成して1年ちょっとでデビューしたバンドです。そのためメンバーのスキルはプロとして不十分。レコーディングの際は、メンバーではなくスタジオミュージシャンが代わりに演奏しているそうです」(レコード会社関係者)  最近は、同バンドのベースAが同じ事務所に所属する人気女優Yと自宅で朝までふたりきりで過ごしたことが報道されて事務所から大目玉を食らい、ブログで「本当にゲームをしていただけ」と釈明するほどの騒ぎとなった。 「あのバンドは、デビューしてからマネジャーが頻繁に変わっていることが気になります。スタッフが流動的ではメンバーもストレスになりますし、そのせいかメンタル面でのフォローもうまくいってないようですね。ボーカルのYはノドのポリープ手術のため6月からの長期休養が発表されましたが、ボーカルの健康管理ができていないとはマネジメントとしてお粗末な話です。余談ですが、ギターのSはストレスによる激太りで、撮影したカメラマンが心配するほどだとか(苦笑)」(前出のレコード関係者)  一方、シンガーとしてNYで活動した経験もある本格派R&B女性シンガーのJについての噂も耳にした。長い下積み時代を乗り越えて、最近ヒットチャートの常連に仲間入りを果たしたJだが、プライベートではかなり奔放なようだ。 「Jは渋谷界隈のクラブでは、かなりの遊び人として知られています。クラブにはちょくちょく遊びに来て、イイ男と見るとアプローチすることで有名。渋谷のDJは全員兄弟だなんて噂もあるほどです(笑)」(大手芸能プロダクション関係者)  最後は、ゴールデンタイムのドラマ主題歌に抜擢され、いま波に乗ったボーカルユニットH。ワイルドな男前として人気の高いメンバーのKだが、実際は見た目とは対照的なキャラクターのようだ。 「自宅の近所で愛車を運転中に、停車中の車を当て逃げしたそうです。その後、犯行を調べ挙げられて自宅まで警察が来たのに、シラを切り通そうとしたそうです。男らしくないですよね。結局バレて罰金を払ったそうですが(笑)」  アーティストたちの私生活をのぞくと、虚飾にまみれたプライベートが浮き彫りになるようだ。 (文=北川忍)
星に願いを いろいろ大変なんだよ。 amazon_associate_logo.jpg
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