今度は“ぱるる”島崎遥香とキス! 本郷奏多の潔癖症は「キャラ」なのか?

 いろいろな意味でネット上をザワつかせているのが、1月11日放送のドラマ『リピート~運命を変える10か月~』(日本テレビ系)で披露された、イケメン俳優・本郷奏多と元AKB48の“ぱるる”こと島崎遥香のキスシーンだ。

 ドラマでは、今回が初キスシーンだという島崎が自ら本郷に迫り、キスからベッドに押し倒すという大胆なラブシーンを演じている。

 ショックを受けた島崎ファンからは「思わず涙した」との声が上がったが、その気持ちは本郷ファンも同じのようだ。テレビ誌記者が語る。

「本郷といえば、重度の潔癖症として有名です。過去に出演した番組では、キスに関して『異物を体内に取り入れる行為』『お互いのバクテリアを交換する行為』と表現しており、ぱるるとのキスシーンは、かなり苦痛だったのではないかと心配の声が相次いでいるのです」

 本郷の潔癖症エピソードは枚挙に暇がない。例えば、誰が触ったかわからないものが怖いため、お釣りでもらった小銭は即募金し、エレベーターのボタンはスマホか肩で押す。外出すると正体がわからないものが潜んでいて怖いため、なるべく自宅から出ない。家に帰るとまず持ち物をウェットティッシュで拭く。食事は体内に異物を取り入れる行為であるため、食事せずに生きていきたい。他人が自宅に来る場合は、玄関で本郷が用意したスウェットに着替えてもらう……といった具合だ。

 しかし、ネット上ではこうした本郷の潔癖症ぶりが「キャラ」ではないかという疑惑も持ち上がっているという。

「彼はこれまでも、瀧本美織や乃木坂46・白石麻衣ともキスシーンを演じています。自宅に犬も飼っており、SNSでは強い日差しの下でバーベキューやプールを楽しむ画像がアップされている。握手会ではファンの求めに応じて指を絡ませることもあるとか。さらに、11日に放送された『ヒルナンデス!』(日本テレビ系)では、貫地谷しほりと共に鍋をつつくシーンも放送されていました。そのため『ビジネス潔癖症』という疑惑の目を持たれ始めていますね」(芸能ライター)

 あるインタビューで本郷は、ドラマの撮影時に島崎が手を使わずにお菓子を食べている姿を見て「あ、わかってるな」と共感。潔癖症同士、掃除の仕方などを語り合い、意気投合しているという。

 島崎との熱愛発覚となれば、本郷の「ビジネス潔癖症」疑惑も晴れるかもしれないが……。

木村拓哉『BG~身辺警護人~』は「絶対にコケられない!」テレ朝の“異例バックアップ”は功を奏すか

  元SMAPの俳優、木村拓哉が出演するドラマ『BG~身辺警護人~』(テレビ朝日系)が、いよいよ18日にスタートする。

 本作で木村は、武器を持たない、いわゆる「丸腰」で警護対象を守る民間警備会社のボディーガードを仕事とする一方、プライベートではシングルファザーという役柄を演じ、作品はアクションを盛り込んだヒューマンドラマに仕上がっている。

 木村にとっては、実に『A LIFE~愛しき人~』(TBS系)以来、1年ぶりの連ドラ主演になるのだが、今回は低視聴率が許されない、絶対にコケられない戦いになるというのだ。

「去年の9月にジャニーズ事務所を退所した元SMAPの香取慎吾、草なぎ剛、稲垣吾郎が、昨年11月2日からインターネットテレビ局で放送した『72時間ホンネテレビ』が話題を呼びました。また、中居正広はレギュラーでMCを続けるなど、元メンバーがそれぞれで存在感を発揮しています。そんな中、木村の存在感が薄れているのです。ここで低視聴率に見舞われると、これからの仕事に影響してしまうから、必死になっていますよ」(芸能関係者)

 そのためジャニーズ事務所は相当な危機感を持っており、テレビ朝日が総力を挙げての協力体制を敷き、今回のドラマを採算度外視でバックアップしているというのだ。

「共演者に斎藤工、江口洋介、間宮祥太朗、上川隆也、菜々緒、石田ゆり子といった主演級の大物役者を揃えたのは、木村側の要望だったようです。出演者のギャラだけでも、相当な予算を割いているというから、このドラマに対する力の入れ方が伝わってきますよ。さらに、第1話スタート前には『帰れま10&Qさま!合体3時間SP 人気回転寿司チェーン店で帰れま10!』(テレビ朝日系)など、バラエティー番組に主要出演者を大挙ねじ込んで番宣。バラエティーでの番宣を嫌う木村までもが出演する念の入れ方で、異例のことでした」(同)

 さらに、米倉涼子主演で人気を博したドラマ『ドクターX』が放送された木曜21時の後継枠ということもあり、バックアップしているテレ朝局内では、その視聴率に大きな期待も集まっているという。果たして、キムタクは絶対にコケられないプレッシャーを跳ね除けることができるのだろうか。

長澤まさみ月9出演は“先輩”斉藤由貴復帰とのバーター? 高視聴率狙い「エロ化」加速か

“大人の色気が増している”と話題の女優・長澤まさみが、4月より放送となるフジテレビ系の月9ドラマ『コンフィデンスマンJP』の主演を務めることが決まった。長澤のフジへの出演は、連続ドラマでは4年半ぶり。月9主演においては、実に11年ぶりとなる。低迷し続けるフジの月9主演を引き受けた背景には、昨年夏に“W不倫”で休業状態に追い込まれた、所属事務所の先輩・斉藤由貴の復帰が絡んでいるといわれている。

 かつてはフジのブランドといわれた“月9ドラマ”だが、数年前から視聴率が落ち込んで、廃止説も流れている。昨年は、7月期に放送された、ジャニーズの山下智久主演『コード・ブルー~ドクターヘリ緊急救命~THE THIRD SEASON』が高視聴率を記録し、死に体から蘇らせたが、その好調ぶりが続くことはなく、10月期に放送された篠原涼子主演『民衆の敵~世の中、おかしくないですか!?~』で、再び低視聴率ドラマ枠へと逆戻りした。

 世間からの厳しい反応が続く月9ドラマだが、長澤の主演には、早くも男性視聴者からの期待が寄せられているという。その理由は、長澤の“エロ化”にあった。

“清純派女優”としてデビューした長澤だが、プライベートの男性関係では、嵐・二宮和也から始まり、EXILE・AKIRA、個性派俳優の伊勢谷友介、広末涼子の前夫・岡沢高広氏、さらにはリリー・フランキーまで、多くの有名人とのウワサが絶えない。

 長澤は私生活での奔放さが増すとともに、仕事でもエロ化が進行。2011年の映画『モテキ』をきっかけにセクシー路線へと転向し、昨年の1月に上演された長澤初のミュージカル舞台『キャバレー』では、ガーターベルトの衣装で美脚を披露。豊満なバストが見え隠れするセクシーな姿は男性ファンを悩殺し、長澤の魅力が遺憾なく発揮された。

 同年の7月には、スポーツブランド「アンダーアーマー」のウェブ限定CMに出演し、銭湯を舞台に“生着替え”をしながら、水着姿でキレキレのダンスを披露。あらわになったグラマラスなボディが話題を呼んだ。フジは長澤の進化するエロさに着目し、4月からの月9主演にオファーしたという。

 低視聴率という、月9の負の連鎖に巻き込まれたくないため、長澤は辞退するのではないかと思われていたが、主演を引き受けた。その背景には、このドラマで斉藤を復帰させるという密約があったとの情報がある。

 斉藤は、昨年の夏に50代医師と“W不倫”が発覚。一度は不倫を否定したが、その後、相手男性が斉藤のパンティをかぶっている写真が流出し、謝罪会見を開き、不倫を認めることとなった。そのために、1月から放送されているNHK大河ドラマ『西郷どん』への出演を辞退し、他の仕事もキャンセル。事実上の休業状態に追い込まれ、いまだ、復帰のめどが立っていない。

 長澤は斉藤の事務所の後輩という関係だけではなく、以前から公私にわたって、面倒をみてもらっていたこともあって、“月9で斉藤を復帰させる”というバーターで引き受けたという。それだけに、なんとしてでも高視聴率を獲らなければならない。

 ドラマでは、長澤はあくどい金満男から大金を騙し取る女詐欺師を演じる。男を騙すためにハニートラップを仕掛けたり、さまざまなコスプレ姿を披露するという。胸やヒップを露出するシーンや、大胆なベッドシーンの濡れ場にも挑むという情報もある。

「長澤の進化したエロチシズムを発揮する、新境地のドラマになるのでは?」と、4月スタートにもかかわらず、男性ファンの間では今から盛り上がっている。期待を裏切らないドラマになることを祈りたい。
(文=本多圭)

セカオワ・Saori著『ふたご』直木賞落選もドラマ化の動き「NHKかフジテレビで……」

 日本文学振興会が、第158回芥川賞・直木賞の選考会を16日に東京・築地の料亭「新喜楽」で開き、直木賞に門井慶喜さんの『銀河鉄道の父』(講談社)を選出した。候補にノミネートされていた人気ポピュラーバンド・SEKAI NO OWARIのメンバーSaoriこと藤崎彩織さん(31)のデビュー作『ふたご』(文藝春秋)は、受賞を逃す結果となった。

 それでも、選考委員を務めた作家の伊集院静氏は藤崎について「最初に書かれた作品としては才能がある。感性もいい。過去の素晴らしい小説と出会うと、とんでもない作家になると思う」とベタ褒めして、太鼓判を押した。

 そんな藤崎のデビュー作『ふたご』をめぐって、大きな企画が進展しているという。

「NHKかフジテレビで、ドラマ化しようという話が持ち上がっているようです。藤崎が所属する芸能事務所『TOKYO FANTASY』は、大手芸能事務所『アミューズ』の子会社なんです。親会社が映像化しようと動いているようで、そうなれば、NHKかフジテレビだろうと言われています。もともと『アミューズ』の上層部が両局に食い込んでいて昵懇の仲であるのは、業界では有名な話ですから」(芸能関係者)

 最近ではアミューズ所属の桑田佳祐が、NHK朝の連続ドラマ小説『ひよっこ』で主題歌を担当。同じくアミューズの福山雅治は、年末に故郷・長崎を旅するドキュメンタリー番組『残響の街・長崎~福山雅治故郷を撮る~』に出演したほか、過去には大河ドラマ『龍馬伝』で主役を好演、大型番組『NHKスペシャル ホットスポット 最後の楽園』にも出演するなど、NHKとのパイプを強めている。

 また、フジテレビの方はといえば、桑田が報道番組『ユアタイム』の主題歌や、アニメ『ちびまる子ちゃん』のエンディングを担当。福山もフジテレビではドラマ『ガリレオ』に主演するなど、両局とアミューズは縁深いものがある。

 前出の芸能関係者は「すでに『ふたご』は昨年10月に発売されてから、10万部を超える売り上げを誇っています。作中にはSEKAI NO OWARIのボーカル・Fukaseがモデルとされる人物も登場。話題性は抜群で、ドラマが放送されれば高視聴率は間違いないでしょう。どのように映像化されるか、見ものですね」と話す。

 昨年末に第1子を出産したばかりの藤崎だが、小説のドラマ化となれば、ますます多忙になりそうだ。

セカオワ・Saori著『ふたご』直木賞落選もドラマ化の動き「NHKかフジテレビで……」

 日本文学振興会が、第158回芥川賞・直木賞の選考会を16日に東京・築地の料亭「新喜楽」で開き、直木賞に門井慶喜さんの『銀河鉄道の父』(講談社)を選出した。候補にノミネートされていた人気ポピュラーバンド・SEKAI NO OWARIのメンバーSaoriこと藤崎彩織さん(31)のデビュー作『ふたご』(文藝春秋)は、受賞を逃す結果となった。

 それでも、選考委員を務めた作家の伊集院静氏は藤崎について「最初に書かれた作品としては才能がある。感性もいい。過去の素晴らしい小説と出会うと、とんでもない作家になると思う」とベタ褒めして、太鼓判を押した。

 そんな藤崎のデビュー作『ふたご』をめぐって、大きな企画が進展しているという。

「NHKかフジテレビで、ドラマ化しようという話が持ち上がっているようです。藤崎が所属する芸能事務所『TOKYO FANTASY』は、大手芸能事務所『アミューズ』の子会社なんです。親会社が映像化しようと動いているようで、そうなれば、NHKかフジテレビだろうと言われています。もともと『アミューズ』の上層部が両局に食い込んでいて昵懇の仲であるのは、業界では有名な話ですから」(芸能関係者)

 最近ではアミューズ所属の桑田佳祐が、NHK朝の連続ドラマ小説『ひよっこ』で主題歌を担当。同じくアミューズの福山雅治は、年末に故郷・長崎を旅するドキュメンタリー番組『残響の街・長崎~福山雅治故郷を撮る~』に出演したほか、過去には大河ドラマ『龍馬伝』で主役を好演、大型番組『NHKスペシャル ホットスポット 最後の楽園』にも出演するなど、NHKとのパイプを強めている。

 また、フジテレビの方はといえば、桑田が報道番組『ユアタイム』の主題歌や、アニメ『ちびまる子ちゃん』のエンディングを担当。福山もフジテレビではドラマ『ガリレオ』に主演するなど、両局とアミューズは縁深いものがある。

 前出の芸能関係者は「すでに『ふたご』は昨年10月に発売されてから、10万部を超える売り上げを誇っています。作中にはSEKAI NO OWARIのボーカル・Fukaseがモデルとされる人物も登場。話題性は抜群で、ドラマが放送されれば高視聴率は間違いないでしょう。どのように映像化されるか、見ものですね」と話す。

 昨年末に第1子を出産したばかりの藤崎だが、小説のドラマ化となれば、ますます多忙になりそうだ。

難解すぎる“坂元裕二ワールド” 「水10」で5年ぶりに初回10%割れの広瀬すず『anone』挽回なるか

『Mother』(2010年/松雪泰子主演)、『Woman』(13年/満島ひかり主演)に続く、日本テレビと人気脚本家・坂元裕二氏とのタッグによる第3弾ドラマ『anone』(広瀬すず主演/水曜午後10時~)の初回が10日、10分拡大で放送され、視聴率は9.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)にとどまった。

 日テレにとって、この「水10」は、すっかり看板ドラマ枠として定着しており、安定した視聴率を挙げてきた。初回視聴率が10%を割り込んだのは、13年4月期『雲の階段』(長谷川博巳主演)の9.2%以来、およそ5年ぶりの失態となった。

『anone』は、家族を失い、社会からはぐれ、生きる術を知らなかった少女・辻沢ハリカ(広瀬)が、ある老齢の女と出会い、一緒に暮らし始める。生きることの意味、人が生きる上で本当に大切なものは何かを人々に問いかけ、真実の人間愛を見つけていく物語。

 初回は、法律事務所事務員の林田亜乃音(田中裕子)が、落とした指輪を拾おうとして、自宅1階の廃業した印刷工場の床下で大量の1万円札を見つける。特殊清掃のアルバイトで生計を立てている通称“ハズレ”ことハリカは、同年代の美空(北村優衣)、有紗(碓井玲菜)と共にネットカフェで寝泊まりしている身寄りのない少女。その会話の中で、有紗が、海岸で大金の入ったバッグが捨てられているのを見たと打ち明け、そのカネを探そうと、「柘(つげ)」という町を目指し、テトラポッドの隙間に隠してあった保冷バッグを見つける。

 一方、医者から余命半年の宣告を受け、自らの命を断とうと決意したカレー屋の店主・持本舵(阿部サダヲ)は、店をたたもうとしていた矢先、来店してきたナゾに包まれた客・青羽るい子(小林聡美)と意気投合。なりゆきで一緒に死に場所を探すことになり、2人が行き着いたのは「柘」だった。

 大金はハリカら3人が見つけたが、美空が裏切って独り占めして逃走し、偶然通りかかった舵とるい子に奪われたりと争奪戦が繰り広げられ、最終的に取り残されたハリカの手に渡ることになる……という展開だった。

 通常、連ドラの初回冒頭では、主役が登場するのが一般的だが、このドラマでは舵とるい子によるシーンからスタート。続いて、亜乃音が大金を発見する場面へとつながり、主人公のハリカが登場するまで、約7分を要した。いろんなシーンがバラバラで描写されるため、見ていた視聴者にとっては、極めて難解な内容に構成されていた。もちろん、これが第2話以降に結びつくのだろうが、ついていけなかった視聴者も多かったようで、それが結果的に低視聴率につながったと推察される。

 事実、ネット上では「ドラマはもっと軽く見たいのだが、濃すぎて、途中でチャンネルを替えてしまった」「ドラマのストーリーが複雑すぎて、よくわからない」「暗いドラマ、見ていて疲れた」「いつもの坂元脚本なら、初回から引きつけるものがあるけど、このドラマはどういう話かわからないまま終わってしまった」といった声が聞かれた。

 坂元氏の最近の作品は、『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』(16年/フジテレビ系/有村架純、高良健吾主演)、『カルテット』(17年/TBS系/松たか子主演)の2作。いずれも、固定視聴者からの評価は高かったが、平均視聴率は残念ながら1ケタ台に終わっている。

「坂元氏の作品は、作り込んでいて奥が深いのが特徴。従って、食い入るように見なければ、その作品のよさはわかりません。昨今コメディタッチなどのライト感覚なドラマが増えて、奥の深い作品は敬遠されがちです。初回を見る限り『anone』は作り込みすぎていて、ついていけなかった視聴者も多かったのでしょう。また、広瀬以外のメインキャストは田中、小林、阿部といった実力派ぞろいですが、いかんせんとても視聴率は期待できそうにない面々です。初回のラストシーンで登場した、ナゾの男役の瑛太も、そんなに数字を持っているとは思えません。キャスト的にも、視聴率至上主義でつくった作品ではないですね。あくまでも、『“坂元ワールド”がわかる人が見てくれれば』といったスタンスなのでは……」(テレビ誌関係者)

 とはいえ、3部作といわれる『Mother』は平均13.0%、『Woman』は13.6%を獲得しており、『anone』もなんとか2ケタ台に乗せたいところ。ここはもう、ドラマのアウトラインが見えるまで、視聴者に我慢して見続けてもらうことを願うしかなさそうだが……。
(文=田中七男)

8.6%スタートの月9『海月姫』演出と原作改変の問題で、役者の頑張りが報われない!?

 15日、フジテレビ系列で放送が始まったドラマ『海月姫』。原作は、『東京タラレバ娘』などで知られる人気漫画家・東村アキコの同名コミックで、いわゆるオタク女子が女装美男子、童貞エリートと知り合い、なんやかんやあるという、ざっくり分けるなら「ラブコメディ(コメディ度強め)」に分類される作品である。

 2010年にテレビアニメ化、15年に能年玲奈主演で映画化されており、3度目の映像化、2度目の実写化となる。

 前作『民衆の敵』が数字的には最終回4.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)という惨敗に終わった瀕死の月9枠で、なおかつクセのある原作の再度の映像化ということもあり、いろいろ危ぶむ声も聞かれていた同作だが、初回は平均視聴率8.6%と「様子見」な滑り出し。

 しかし、ある設定変更が一部ファンの間で物議を醸している。内容を振り返りましょう。

 

■あらすじ

 冴えないクラゲオタク女子・倉下月海(つきみ・芳根京子)が自室で目を覚ますと隣にいきなり半裸の美男子(鯉淵蔵之介・瀬戸康史)が!

 なぜ!? パニック! というツカミから、ドラマはスタート。ここから早くも、昨夜の回想に。

 いつものように熱帯魚屋的な場所で大好きなミズクラゲ(命名・クララ)に語りかけていた月海は、クラゲの飼育に無知な店員に激怒し、大もめ。そこに通りかかった美女に仲裁してもらい、一緒に帰ることになるものの、ついてきたその美女は自室にまで上がりこむは、勝手に一泊するはと、グイグイ来る。しかし翌朝、月海が目を覚ますと、カツラや胸のパットが取れており、男子だったー! という冒頭部分の種明かし。

 熱帯魚屋の店員を「おしゃれ人間!」と恐れていたほど男性に免疫のない月海は、当然出て行ってもらいたい様子。しかも、この古びた共同アパート・天水荘は月海が「尼寺」と呼ぶように、オタク女子(相当クセ強め)だけが暮らす男子禁制の場所だからなおさらだ。

 しかし、男性であることはバレなかったものの、あえなくオタ住民(尼~ず)に「美女」の侵入が見つかってしまう。月海同様、宗教のごとく「おしゃれ人間」を禁忌する住民たちはその「美女」を敵視する。政治家の息子で金持ちの蔵之介(美女)は、悪気はないのだが、

「その歳で全員バイトってことはないでしょ?」

「要は、ニートでオタクの引きこもり軍団ってこと?」

 と、属性の違いも踏まえずズケズケと来るため、両者の溝は深まるばかり。

「我々にはバイト以外にもれっきとした収入源がある……親からの仕送りだぁ!」と言ってのける異種オタク共同体・尼~ずと、大金持ち実家暮らしの女装男子って、ある意味同じ穴のムジナな気もするのだが、人種的に相容れない様子。

 そんな中、月海はたまたま見かけた蔵之介の弟・鯉淵修(工藤阿須加)が気になる。なぜなら、アマクサクラゲに似てクールだから。

 恋心的なものを抱いているのに、それを認めない月海に蔵之介はしびれを切らし、月海に強制的にメイクやコーディネイトを施して垢抜けさせる。いわゆる「メガネを取ったら美人でした」パターン。

 その「美人」と化した月見に、見事、ひと目惚れした修。それに気づいた兄・蔵之介のお節介で天水荘に行くも、普段の三つ編み・めがね・ジャージ(この日はドテラも着用)で、かつ男性を前に挙動不審なため、月海に気付かないばかりか「気色悪い」とまで言ってしまうほど。これは傷つく。

 ある思惑から弟・修と月海をくっつけるために水族館デートをセッティングし同行するも、普段まったく女性に不自由しないほどのイケメンなのに、月海が気になりだしてしまう蔵之介。

 見事、ややこしい三角関係が出来上がり、しかも蔵之介や修の父・鯉淵慶一郎(北大路欣也)がからむ市街地再開発で天水館がなくなるかも? と、舞台が整ったところで第1回は終了。

 月海は、亡くなった母親との思い出をクラゲに抱いてる様子。

「女の子は大きくなったら、みんなキレイか(鹿児島弁)お姫様になれるんだよ」(母親)

「お母さん、ごめんなさい、私はお姫様にはなれませんでした」(月海)

 水族館で、そんなやり取りを思い出して涙する月海を思わず修は抱きしめ、それを見た蔵之介は自分の恋心に気づき出す。

 その蔵之介も、母親の居場所がわからず、修との間に何かあるようだ。

「昔、ある人が言ってた。女にとって『服』は外で戦うための『鎧』、メイクは自分を変身させるための魔法」と、女装につながるような発言もしていた。

 天水館でオタ住民(尼~ず)とからむパートは基本コメディパートで、蔵之介や修と絡むときは基本恋愛パートといった感じの演出。原作含む過去作ではもう少しくんずほぐれつな感もあったのだが、ゴールデンということもあるのか、恋愛パートの時、急に「月9化」する感じが少しちぐはぐな印象を持った。

 

■オタクを演じる難しさ

 オタクという、実は難しいキャラクターだけに、気になる点がいくつかあった。

 まず気になったのは、芳根演じる月海がそもそも「かわいい」点だ。いや、かわいいに越したことはないし、オタクだからかわいくないと言うつもりはない。

 しかし、この主人公はいわゆる「リア充」を恐れ、距離をとり、同じ属性に近い「仲間」と群れている前提がキモのはず。

 確かに芳根は、失礼な言い方だが、女優の中ではやや地味だし、それでいて凛とした部分があり、いわば主人公に近いものを感じる。しかし、他の住民(尼~ず)らが、爆発アフロの鉄道オタクだったり(ばんば・松井玲奈)、情緒不安定な時ほど暴走する三国志オタクだったり(まやや・内田理央)で、しかも両者とも表情が髪でまったく見えない原作を生かした漫画まるだしのキャラでいろいろ封印しているのに対し、芳根演じる月海は、ちょっと地味な程度でかわいさが隠せていない。

 三つ編などをしてるものの、例えば映画版の能年玲奈演じる月海の、毛量多すぎてなおかつケバ立ち、太いしめ縄のようになってる三つ編と比べると、全然「アリ」なのだ。

 それゆえ、途中で蔵之介にメイクをほどこされ「美女」に変身するシーンでも、フリが効いていないため、「魔法にかけられた」感が弱くなってしまっている。

 そして月海がクラゲを語るシーンでも、オタク特有ということで愛あるものに対し早口で我を忘れるように語るのだが(原作でもそうだ)、それがツラツラととめどなく零れ落ちるように語るのではなく、早口言葉のタイムトライアルに挑戦するかのごとく、リキみすぎて吐き出す口調に違和感を覚えた。好きだからつい語ってしまっているという風に見えなかったのだ。

 これらは演技の問題というよりも演出の問題だと思うので、逆風の中、主演を張る芳根のためにも、なんとかしていただきたい。

■兄弟の設定が逆に

 原作やいままでの、アニメ化、映画化と決定的に違う部分がドラマにある。それは修と蔵之介の兄・弟の設定が逆なのだ。今までは、

「政治家の父の秘書を務める30歳エリートなのに童貞の兄」=修

「大学生でリア充だが女装もする弟」=蔵之介

 だったのだが、

「リア充だが女装もする兄」=蔵之介

「政治家の父の秘書を務めるエリートなのに童貞の弟」=修(ともに年齢不詳)

 となり、反発を覚える人も多いようだ。特に、エリートで30なのに童貞という部分が損なわれたことで、ここの「萌え」を感じていた人からしたら台無しにされた気持ちだろう。若いのだとしたら、童貞の価値もおそらく下がってしまう。いい中年男性の筆者が語るのも気持ち悪いが。

 設定変更の理由は謎だが、現在26歳の工藤(修)の方が、どうやっても29歳の瀬戸(蔵之介)より若く見えてしまうから逆でもいいんじゃね? 的な発想でしたのだとしたら、間違いだろう。そもそも原作人気を見越してのドラマ化は制作側も公言していたので、だとしたらもともとのファンをないがしろにしたことになる。

 なんでも原作通りじゃないと許せない「原作厨」目線というのではなく、例えば意欲的に狙って兄弟を逆にしているとしたら、それはもちろんアリだ。政治家の長男ゆえのプレッシャーがあるからこその歪みとかもありそうだ。

 しかし、そういった意図は今のところあまり感じられないので、この先を見守りたい。

 何度も映像化されてきた作品だけに、メスを入れるなら入れるなりの意義を見せないと、叩かれやすい月9で叩かれやすい漫画原作なのだから、そのへんへの気配りが足りないと思われてしまうのはもったいないし、何より役者の頑張りが報われない。

 ドラマはまだまだこれから。第2話以降の展開に期待したい。

(文=柿田太郎)

8.6%スタートの月9『海月姫』演出と原作改変の問題で、役者の頑張りが報われない!?

 15日、フジテレビ系列で放送が始まったドラマ『海月姫』。原作は、『東京タラレバ娘』などで知られる人気漫画家・東村アキコの同名コミックで、いわゆるオタク女子が女装美男子、童貞エリートと知り合い、なんやかんやあるという、ざっくり分けるなら「ラブコメディ(コメディ度強め)」に分類される作品である。

 2010年にテレビアニメ化、15年に能年玲奈主演で映画化されており、3度目の映像化、2度目の実写化となる。

 前作『民衆の敵』が数字的には最終回4.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)という惨敗に終わった瀕死の月9枠で、なおかつクセのある原作の再度の映像化ということもあり、いろいろ危ぶむ声も聞かれていた同作だが、初回は平均視聴率8.6%と「様子見」な滑り出し。

 しかし、ある設定変更が一部ファンの間で物議を醸している。内容を振り返りましょう。

 

■あらすじ

 冴えないクラゲオタク女子・倉下月海(つきみ・芳根京子)が自室で目を覚ますと隣にいきなり半裸の美男子(鯉淵蔵之介・瀬戸康史)が!

 なぜ!? パニック! というツカミから、ドラマはスタート。ここから早くも、昨夜の回想に。

 いつものように熱帯魚屋的な場所で大好きなミズクラゲ(命名・クララ)に語りかけていた月海は、クラゲの飼育に無知な店員に激怒し、大もめ。そこに通りかかった美女に仲裁してもらい、一緒に帰ることになるものの、ついてきたその美女は自室にまで上がりこむは、勝手に一泊するはと、グイグイ来る。しかし翌朝、月海が目を覚ますと、カツラや胸のパットが取れており、男子だったー! という冒頭部分の種明かし。

 熱帯魚屋の店員を「おしゃれ人間!」と恐れていたほど男性に免疫のない月海は、当然出て行ってもらいたい様子。しかも、この古びた共同アパート・天水荘は月海が「尼寺」と呼ぶように、オタク女子(相当クセ強め)だけが暮らす男子禁制の場所だからなおさらだ。

 しかし、男性であることはバレなかったものの、あえなくオタ住民(尼~ず)に「美女」の侵入が見つかってしまう。月海同様、宗教のごとく「おしゃれ人間」を禁忌する住民たちはその「美女」を敵視する。政治家の息子で金持ちの蔵之介(美女)は、悪気はないのだが、

「その歳で全員バイトってことはないでしょ?」

「要は、ニートでオタクの引きこもり軍団ってこと?」

 と、属性の違いも踏まえずズケズケと来るため、両者の溝は深まるばかり。

「我々にはバイト以外にもれっきとした収入源がある……親からの仕送りだぁ!」と言ってのける異種オタク共同体・尼~ずと、大金持ち実家暮らしの女装男子って、ある意味同じ穴のムジナな気もするのだが、人種的に相容れない様子。

 そんな中、月海はたまたま見かけた蔵之介の弟・鯉淵修(工藤阿須加)が気になる。なぜなら、アマクサクラゲに似てクールだから。

 恋心的なものを抱いているのに、それを認めない月海に蔵之介はしびれを切らし、月海に強制的にメイクやコーディネイトを施して垢抜けさせる。いわゆる「メガネを取ったら美人でした」パターン。

 その「美人」と化した月見に、見事、ひと目惚れした修。それに気づいた兄・蔵之介のお節介で天水荘に行くも、普段の三つ編み・めがね・ジャージ(この日はドテラも着用)で、かつ男性を前に挙動不審なため、月海に気付かないばかりか「気色悪い」とまで言ってしまうほど。これは傷つく。

 ある思惑から弟・修と月海をくっつけるために水族館デートをセッティングし同行するも、普段まったく女性に不自由しないほどのイケメンなのに、月海が気になりだしてしまう蔵之介。

 見事、ややこしい三角関係が出来上がり、しかも蔵之介や修の父・鯉淵慶一郎(北大路欣也)がからむ市街地再開発で天水館がなくなるかも? と、舞台が整ったところで第1回は終了。

 月海は、亡くなった母親との思い出をクラゲに抱いてる様子。

「女の子は大きくなったら、みんなキレイか(鹿児島弁)お姫様になれるんだよ」(母親)

「お母さん、ごめんなさい、私はお姫様にはなれませんでした」(月海)

 水族館で、そんなやり取りを思い出して涙する月海を思わず修は抱きしめ、それを見た蔵之介は自分の恋心に気づき出す。

 その蔵之介も、母親の居場所がわからず、修との間に何かあるようだ。

「昔、ある人が言ってた。女にとって『服』は外で戦うための『鎧』、メイクは自分を変身させるための魔法」と、女装につながるような発言もしていた。

 天水館でオタ住民(尼~ず)とからむパートは基本コメディパートで、蔵之介や修と絡むときは基本恋愛パートといった感じの演出。原作含む過去作ではもう少しくんずほぐれつな感もあったのだが、ゴールデンということもあるのか、恋愛パートの時、急に「月9化」する感じが少しちぐはぐな印象を持った。

 

■オタクを演じる難しさ

 オタクという、実は難しいキャラクターだけに、気になる点がいくつかあった。

 まず気になったのは、芳根演じる月海がそもそも「かわいい」点だ。いや、かわいいに越したことはないし、オタクだからかわいくないと言うつもりはない。

 しかし、この主人公はいわゆる「リア充」を恐れ、距離をとり、同じ属性に近い「仲間」と群れている前提がキモのはず。

 確かに芳根は、失礼な言い方だが、女優の中ではやや地味だし、それでいて凛とした部分があり、いわば主人公に近いものを感じる。しかし、他の住民(尼~ず)らが、爆発アフロの鉄道オタクだったり(ばんば・松井玲奈)、情緒不安定な時ほど暴走する三国志オタクだったり(まやや・内田理央)で、しかも両者とも表情が髪でまったく見えない原作を生かした漫画まるだしのキャラでいろいろ封印しているのに対し、芳根演じる月海は、ちょっと地味な程度でかわいさが隠せていない。

 三つ編などをしてるものの、例えば映画版の能年玲奈演じる月海の、毛量多すぎてなおかつケバ立ち、太いしめ縄のようになってる三つ編と比べると、全然「アリ」なのだ。

 それゆえ、途中で蔵之介にメイクをほどこされ「美女」に変身するシーンでも、フリが効いていないため、「魔法にかけられた」感が弱くなってしまっている。

 そして月海がクラゲを語るシーンでも、オタク特有ということで愛あるものに対し早口で我を忘れるように語るのだが(原作でもそうだ)、それがツラツラととめどなく零れ落ちるように語るのではなく、早口言葉のタイムトライアルに挑戦するかのごとく、リキみすぎて吐き出す口調に違和感を覚えた。好きだからつい語ってしまっているという風に見えなかったのだ。

 これらは演技の問題というよりも演出の問題だと思うので、逆風の中、主演を張る芳根のためにも、なんとかしていただきたい。

■兄弟の設定が逆に

 原作やいままでの、アニメ化、映画化と決定的に違う部分がドラマにある。それは修と蔵之介の兄・弟の設定が逆なのだ。今までは、

「政治家の父の秘書を務める30歳エリートなのに童貞の兄」=修

「大学生でリア充だが女装もする弟」=蔵之介

 だったのだが、

「リア充だが女装もする兄」=蔵之介

「政治家の父の秘書を務めるエリートなのに童貞の弟」=修(ともに年齢不詳)

 となり、反発を覚える人も多いようだ。特に、エリートで30なのに童貞という部分が損なわれたことで、ここの「萌え」を感じていた人からしたら台無しにされた気持ちだろう。若いのだとしたら、童貞の価値もおそらく下がってしまう。いい中年男性の筆者が語るのも気持ち悪いが。

 設定変更の理由は謎だが、現在26歳の工藤(修)の方が、どうやっても29歳の瀬戸(蔵之介)より若く見えてしまうから逆でもいいんじゃね? 的な発想でしたのだとしたら、間違いだろう。そもそも原作人気を見越してのドラマ化は制作側も公言していたので、だとしたらもともとのファンをないがしろにしたことになる。

 なんでも原作通りじゃないと許せない「原作厨」目線というのではなく、例えば意欲的に狙って兄弟を逆にしているとしたら、それはもちろんアリだ。政治家の長男ゆえのプレッシャーがあるからこその歪みとかもありそうだ。

 しかし、そういった意図は今のところあまり感じられないので、この先を見守りたい。

 何度も映像化されてきた作品だけに、メスを入れるなら入れるなりの意義を見せないと、叩かれやすい月9で叩かれやすい漫画原作なのだから、そのへんへの気配りが足りないと思われてしまうのはもったいないし、何より役者の頑張りが報われない。

 ドラマはまだまだこれから。第2話以降の展開に期待したい。

(文=柿田太郎)

『99.9 -刑事専門弁護士-』松本潤が相変わらずの変人キャラ立ちも、タイトルでハードル上げすぎ!

 嵐・松本潤が、アクの強い弁護士役で主演を務めるドラマ『99.9 -刑事専門弁護士-』(TBS系)の第2期が14日に放送開始。平均視聴率15.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録し、好スタートを切りました。

 物語の舞台は、前シーズンと同じく斑目法律事務所法務部刑事専門ルーム。そこで働く主人公・深山大翔(松本潤)のもとに、殺人容疑で勾留中の鈴木二郎(半海一晃)の無罪を証明してほしいという依頼が舞い込みます。鈴木の娘・加代(谷村美月)が、親友で元裁判官の尾崎舞子(木村文乃)を伴って来訪したのですが、その舞子は深山の調査に同行したいと言い出します。

 深山と2人きりになった舞子は、鈴木の有罪は確定的で、罪を認めさせて情状酌量により刑期を軽くする方が得策であること、という本音を打ち明けます。しかし、深山は聞く耳もたず。まっさらな視点から事件を精査し始めるのです。

 その事件のあらましは以下の通り。ある朝、貸金業を営む沢村和輝(ボブ鈴木)の死体が、事務所内で発見された。死亡推定時刻は、前日の20時30分頃。そして、鈴木が容疑者とされる理由は、殺害があった当日、沢村から借りた1,000万円を返済するため事務所を訪れたから。しかし、鈴木の証言では、事務所に向かったのは21時過ぎで、到着したのは21時30分頃。呼び鈴を鳴らしても誰も応じなかったため、そのまま帰ったとのこと。つまり、沢村は別の誰かに殺されたということになります。

 一方、鈴木が経営する会社・鈴木テックスの社員・阿部充(長塚圭史)によれば、鈴木がその日、会社を発ったのは20時頃。阿部はちょうどその時間、会社内で取引先へ電話し、その音声記録が残っているため、確かな記憶だというのです。

 また、沢村のもとへ向かう途中、鈴木は同じく鈴木テックスの社員・伊藤亜紀(新妻聖子)に遭遇。その際、伊藤に頼まれ、ゆるキャラの置物の前で写真を撮ってあげたのですが、その背景に写り込んだ柱時計が20時10分を示しているため、鈴木のアリバイは不完全なものに。さらに、借金返済が500万円までしか用意できていなかったことも重なり、疑惑が強まってしまったのでした。

 しかし、独自の視点で事件を見つめ直した深山は、伊藤が写る写真のアングルがおかしいことを発見。身長160cmの鈴木が撮影したにしては、カメラの位置が高すぎることに気づいたのです。さらに、阿部が取引先に電話した際の録音テープに、雑音が紛れ込んでいることに注目。調べていくと、その雑音は、伊藤が写真を撮った場所のすぐ近くにある噴水の音であることがわかります。しかも、そのスポットでは20時から5分間しか水は噴かない。つまり、20時過ぎに会社にいたという阿部の証言は嘘だったのです。

 また、深山は、伊藤のSNS投稿に阿部の姿が頻繁に写り込んでいることも発見。以上のことから、恋人同士である阿部(身長180cm)と伊藤が結託し、鈴木を殺人犯に陥れるアリバイ工作を行っていたことを指摘。これを両人が認めたため、晴れて鈴木の無罪が証明されたのでした。

 さて、感想。タイトルにある“99.9”という数字は、日本の刑事事件における裁判有罪率99.9%を示し、同ドラマは残りの0.1%の無罪の可能性を追求する深山の活躍を描いているのですが、その割に扱う事件がショボく、タイトルでハードルを上げすぎなのでは? というのが前シーズンの印象でした。

 その“難事件”ぶりは、今シーズンもしっかり踏襲。序盤で舞子が、鈴木の有罪確定をやたらと主張するのですが、指紋の付いた凶器が見つかったわけでもなく、犯行時間にその姿が防犯カメラに映っているわけでもない。これで犯人扱いされてしまうのであれば、世の中、殺人犯や冤罪だらけになってしまうのではないでしょうか。真相究明に関しても、カメラのアングルの位置だの噴水の音だの、イマイチ決定打に欠けるような気がしました。

 その反対に前回から変わった点でいえば、ヒロインが立花彩乃(榮倉奈々)から舞子に代わったことが挙げられるのですが、プ女子(熱狂的なプロレスマニア)という設定で人気を獲得した彩乃に対して、舞子は今のところ“おしゃべり”だけが特徴で、まだまだキャラが弱い。陽気なキャラクターで華を添えていた彩乃に比べ、どこか陰があるところも気になるところ。この先、舞子のキャラが上手く掘り下げられるかどうかが、前シーズンの視聴率を超すかどうかのキーポイントの1つになりそうです。

 その一方、終始薄ら笑いを浮かべ、マイペースを貫く深山は、相変わらず変人キャラが立っている。上司役の佐田篤弘(香川照之)との掛け合いもテンポよく、見ていて楽しい。それだけに今後、扱う事件と真相究明がさらにブラッシュアップされていくことを期待したいです。
(文=大羽鴨乃)99.9刑事専門弁護士II 

チュッチュしまくりの『トドメの接吻』で、ホスト・山崎賢人が精力剤をゴックン!? 「キス女」門脇麦はホラー級の怪演!

 7日にスタートした、日本テレビ系の日曜ドラマ『トドメの接吻』。主演の山崎賢人をはじめ、新田真剣佑に志尊淳、さらに菅田将暉(主題歌「さよならエレジー」も担当)といった、今をときめく若手イケメン俳優たちが顔を揃えました。

 脚本にはいずみ吉紘さん、プロデューサー・鈴木亜希乃さんという、2015年に同枠で放送され、山崎くんもL役で出演していた『デスノート』と同じスタッフが再集結したオリジナルストーリーの本作ですが、初回の平均視聴率7.4%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)と、残念な結果に……。

 日テレといえば、昨年放送のディーン・フジオカ&武井咲の『今からあなたを脅迫します』が、初回平均視聴率が8.0%、全話平均は6.1%と大コケ。その前クールの福士蒼汰主演『愛してたって、秘密はある。』では、最終回で視聴率を上げたものの、同枠ドラマ全体でみると、視聴者の興味が集まる初回からラストに向けて、視聴率は伸びにくい傾向にあります。先行き不安なこのドラマ、一体どうなっていくのでしょうか……。

 まずは、第1話のあらすじから振り返っていきたいと思います。

 

■キス、そしてキス……

 物語の始まりは、豪華客船で行われている、とあるパーティーから。きらびやかな空間に目を奪われる兄弟らしき2人は、船長を務める父親に黙って船に忍び込み、中を探索していました。すると、突如電気トラブルが発生して船が座礁。2人は床に倒れて血を流している少女を助け出しますが、勢いよく船内に浸入してきた海水により、3人は流されてしまいます――という、どこかのサスペンスドラマの冒頭かと思うような回想シーンです。思わず、「チャンネル合ってるよね?」と不安になったのは私だけではないでしょう。

 そんなことを考えていると、画面には山崎賢人のドアップ(イケメン!)からの、水着姿の釈由美子(おっぱい!)、そしてまさかの水中キス(エロい!)……衝撃展開の連続に、物語の設定を忘れていましたが、この物語は、金と権力のために女を弄ぶホスト・堂島旺太郎(山崎賢人)が、謎の女(門脇麦)のキスによって殺され、7日前にタイムリープしてしまうという、“邪道ラブストーリー”だそうです。釈様はというと、元キャバ嬢のエステティシャンかつ「エイト」こと旺太郎の客で、あえなくお金を巻き上げられたりしています。 

「お金に困らない方法知ってる? 僕みたいに捕まえればいいんだよ、金ヅルを――」

 昨年、TBS系で放送されていた日曜劇場『陸王』では、足袋屋の社長である父親に反発しながらも、苦境に陥った会社のために奮闘する息子役を等身大で演じきった山崎くんですが、今作では打って変わって、金と権力のために女を弄ぶクズ男に大変身! 今度は不動産会社の女社長(井上晴美)から高級腕時計をちゃっかりゲットしつつ、ベッドの上でディープキスをしてみせます。

 そんなクズ男・旺太郎が働くホストクラブ「ナルキッソス」に、資産100億円のホテル王・並樹グループの令嬢・美尊(新木優子)がご来店! 同僚ホストの和馬(志尊淳)と結託しながら、美尊を落とそうと気合を入れる旺太郎ですが、男子トイレに突然現れたナゾの女にぶちゅ~っと長めのキスをされた直後、ブハッと口から血を吐き、命を落としてしまいます。目を覚ますと、冒頭の水中シーンにタイムリープをしていました。一連の出来事を夢だったととらえた旺太郎は、どうにか美尊に近づこうと奔走しますが、再びキス女が現れ、キス。そして、またも7日前に巻き巻き戻されてしまうのでした……。

■精力ドリンクを飲む、ビミョ~にダサい山崎賢人と、“ホラー”な門脇麦

 旺太郎がタイムリープするトリガーとなるのは、謎の女とのキス。今話でのタイムリープの回数は4回=キスの数も4回で、ゲスト出演の釈様と井上さんとのキスも含めると、キスシーンの数は6回に及ぶのですが、これがまたエロい。山崎くんは、『ジョジョの奇妙な冒険』『斉木楠雄のΨ難』(ともに17年公開)や少女マンガ原作の実写映画に多数出演してきましたが、これまで見たことないような大人の色気が漂うラブシーンの数々に、女性ファンであればドキドキしっぱなしでしょう。

 クズなホスト役も似合っていますし、そりゃあもう、イケメンです。なんですが、ところどころ残念なところがあったように思います(当社比)。まずは、お店にやってきた美尊ちゃんを口説こうとするシーン。席に着く前、エイトは目をギラつかせながらロッカーに仕込んである精力剤を意気揚々とキメるんですが、やる気満々すぎませんか? カリスマホストが、いざというときのために、精力ドリンクを買って、ロッカーにしのばせているって考えると……ダs(以下略)。

 そして、「エイト」という源氏名の由来。以前働いていたお店では「セブン」と名乗っていたそうです。その原理でいくと、その前は「シックス」? その前の前は「ファイブ」? せめて漢字表記なら、それっぽく思えたりもしますが、何のひねりもないカタカナ表記なのも相俟って、ダs……なんでもないです。

 そして、そんなエイトこと旺太郎に迫るキス女が、かなり不気味なんです。映画『愛の渦』(14年)での体当たりの演技が話題を呼んだ、実力派女優の門脇麦ちゃんが演じているだけに、“邪道ラブストーリー”であることを忘れるくらい、ゾッとします。真っ黒なボブヘアに、ミステリアスな顔立ち、真っ黒な瞳でこちらを見つめ、「あっ、アナタ、しっシヌ!」ってカタコトの日本語を話し、ニヤッと笑みを浮かべる彼女。肘を曲げずに棒のように伸ばしたままのちぐはぐな走り方も相俟って、完全にホラーです。

■度重なるタイムリープは、正直、飽きる?

 先ほども書いたように、今話だけで、4回もタイムリープしていた旺太郎。まだ1話目ですから、今の段階では、なぜ旺太郎がターゲットにされているのか、なぜキスで死に、7日前にタイムリープしてしまうのか、その理由は明かされません。しかし、目が覚める→キス女をかわそうと奔走する→結局見つかりキスされ過去にタイムリープする……この繰り返しなので、正直、くどい印象がありました。死ぬ前の走馬灯も毎回ご丁寧に描かれるので、視聴者としては「もう分かったよ!」とお腹いっぱい状態です。

“タイムリープ”といえば、『時をかける少女』などの青春SF作を思い浮かべる人も多いかと思いますが、今作は、「キャッキャウフフ」的要素は今のところゼロ。しかも、タイムリープに必ず“死”がつきまとうSFミステリーです。旺太郎の絶命シーンは、血がドロドロ流れるリアルな描写がグロテスクだし、キス女も狂気じみていて、小さい子どもがこのドラマを見たら、トラウマになってしまうのではないかと。そんなダークな要素が強いため、好みが分かれてしまうことが低視聴率の一因なのかもしれません。

 とはいえ、ドラマはまだまだ始まったばかり。1話にはさまざまな伏線が張られていました。キス女はタイムリープに気づいていそうだし、その上で、何度もしつこく旺太郎の元にまでやってくるので、どうやら単に旺太郎を殺そうとしているのではなく、タイムリープさせて、未来を変えようとしているのではないかとも思えます。

 それに、

・水難事故により行方不明になったままの旺太郎の弟の安否
・船で旺太郎たちが助けた少女は誰なのか
・旺太郎を橋から突き落としたのは誰なのか
・旺太郎に協力的な和馬の本心は
・100億の女、美尊と血の繋がらない兄・尊氏(新田真剣佑)との関係
・キス女から逃げる旺太郎に手を貸したストリートミュージシャン・春海(菅田将暉)は一体何を知っているのか

 これらがどのように明かされていくのか、今後の展開が楽しみです。ネット上では早くも、菅田クンが演じる春海が弟説、真剣佑が演じる尊氏が弟説、和馬が黒幕説など、さまざまな臆測が囁かれていますが、果たして……!? 山崎くんのラブシーンとともに、今夜の第2話に期待したいところです。
(文=どらまっ子TAROちゃん)