乳がん、子宮と卵巣全摘出を経てなお「健康である以上は60代でも恋愛していたい」貴代さん・46歳

 大手イベント会社勤務の貴代さんは46歳、都内でひとり暮らし中。約2年前に、筋腫があったため子宮と卵巣を全摘出している。その場合の「更年期」はどのような状態なのか? 子宮と卵巣の摘出で肉体はどう変化するものなのか?

 そのうえ貴代さんは4年前には乳がんを患い治療したがんサバイバーであり、現在も定期的な通院が欠かせないという。乳がん手術後に彼女を襲ったのは、まるで真っ暗な闇の中をひとりでさまようような不安感。運動やアロマなど様々なものを試しながら、最終的に瞑想(マインドフルネス)とめぐりあったことで、その闇から脱出する。

◎8年前に子宮筋腫の手術、4年前に乳がんを患い、2年前には子宮と卵巣の摘出手術を

――子宮と卵巣に筋腫があり摘出されたとのことですが、摘出前は痛みがあったのでしょうか?

「お腹の上から自分で触ってもわかるぐらいに、卵巣が腫れて固くなっていました。腫れのせいで毎日体がダル重くって。実は、8年前に子宮筋腫の手術も経験してるんですね。8年前はどうにも我慢できないぐらいにお腹が痛くなり、自分で救急車を呼んでそのまま入院しました」

――その時は子宮を摘出しなかったんですね。

「まだ30代でしたし、子供産む可能性もあるかもしれない、ということで残したんです。でも結局8年後にまた症状がでて……全摘出を決意しました」

――全摘出にためらいはなかった?

「置いといてもしょうがないなと思ったんです。もう子供を産むこともないだろうと考えてましたし。それより慢性的に体調が悪いことをなんとかしたかったので、ためらいませんでした」

――4年前には乳がんの手術もされたんですよね。

「ええ。幸い初期で、がんの種類は転移しないレアなタイプでした。でもいまもまだ通院はしていますよ。おっぱいは一部を切るだけで済みましたけど」

――抗がん剤や放射線治療は?

「放射線はやったんですけど、抗がん剤はやらなかったです。手術後から服用しているホルモン剤が、更年期障害を誘発するもので、副作用の症状としてはそれがつらかったですね」

――女性ホルモンであるエストロゲンの分泌が多いことが、乳がんと関係しているといわれているので……飲まれていたのはエストロゲンを抑えるホルモン剤でしょうか?

「エストロゲンを体内で作らないようにする薬、というような説明があったと思います。これを飲むと更年期の症状が出ることがあります、との説明も受けていました」

――服用後に、やはり更年期症状が出てしまったと。

「はい。とてつもない不安感に襲われました。ある夜、突然にです。『私結婚してないじゃん、子供もいないじゃん、親もいつか死んじゃうのに、どうしたらいいの』って。そしたら眠れなくなって。部屋の中をぐるぐる、まるで動物園の動物みたいに歩き回って」

――更年期の症状で<不安感>はよくあるようです。私がお話をうかがった方は「ある日突然、とにかく怖くなった。なにが怖いかわからないけれど、すべてが怖い」と。

「わかります、私もまさにそんな感じ! その日を境に眠れなくなって、毎日2時間ぐらいしか眠れずに目の下がクマで真っ黒に。さすがにヤバいと精神科に行って。するとすぐに睡眠導入剤と精神安定剤を処方され、しばらくは飲んだんですけど……薬を飲むと頭はボーっとするし仕事にならない。『ずっとこれを飲み続けるのは嫌だ』って思ったんです」

――えっ、それで自己流で断薬を?

「メンタル系の薬は飲むのを止めて、薬以外で眠れる方法を模索する日々に。とにかく体を動かすのがいいだろうと陽の光に当たる時間帯にランニングしたり、アロマを勉強したり。でもどれもいまひとつ効果がありませんでした。最終的に私がたどり着いたのは瞑想。瞑想を初めてから、もう嘘のようにスっと眠れるようになったんです」

◎瞑想(マインドフルネス)との出会い

――更年期の方で不眠を訴える方は非常に多いです。その場合、HRT(ホルモン補充療法)で女性ホルモンを補うと改善する方も多いのですが、貴代さんの場合は乳がん治療があるためそれができませんものね。

「はい、相反する薬を飲んでいるわけですから」

――瞑想が人生の転機となったということですが、始めたきっかけは?

「私が不眠で苦しんでるのを知った友達が、『ちょっと覗いてみたら?』と自己啓発っぽいサイトを教えてくれたんです。そこになにが書いてあったかをすごく簡単に言うと、『ものは考え方次第だ』ということ。例えば、ここに水が半分入ったコップがあるとしますよね。それを見て『もう半分しかない』と思うか『まだ半分もある』と思うか。どっちの考え方をするのか、ということなんですけど。それで、そのサイトには瞑想についても書かれていて。腑に落ちるものがあったので、そこから本を読み漁りました。なぜ瞑想がいいのか、脳にどういう風に作用するのか。そこをきっちり理解してから実践しました」

――先日、更年期関連のセミナーに行ったんですが、そこでもやっぱりマインドフルネスのお話が出ました。最近ではうつ病治療にも用いられているとか。注目されていますよね。

「いまでこそ瞑想はマインドフルネスって名前がついて、日本でも流行ってきてますね。でも私が知った当時はまだ日本では情報が少なくって。幸い私はアメリカに留学経験があり英語の読み書きができるので、海外のyoutubeとか見まくったんですよ、あの当時。瞑想について語られているものはもう片っ端から」

――最近は更年期世代で実践されている方も多いようですよ。

「あの、質問してもいいですか? 私、世代ではあるけど更年期についてよくわかってなくって。更年期って生理が終わる前にもあるものなんですか?」

――はい、一般的には45歳から55歳の間は更年期と言われています。その間に心身にいろんな症状が出るとされていますが、女性ホルモンの減少は40歳過ぎたころから始まるので、もっと早い年齢から症状が出る方もいるし、まったく出ない方も。個人差が大きいです。

「更年期で鬱みたいな症状が出る人もいるんですか?」

――います! ホルモンのせいだとわからないので、みんな最初は精神科に行っちゃうんですよね。精神科の先生も知識がないのか、自分のところで治療したいのかそこは定かではないけれど、更年期世代の女性が来院しても「女性ホルモンの減少のせいかもしれない」とアドバイスしてくれる先生が少ないようなんです。

「そこでホルモンバランスの変化による不調の可能性を教えてもらえたら、全然違うと思うのにな。鬱になる人ってね、自分をダメな人間だと責める人が多いんです。だから『これはホルモンのせいなんだ』とわかったなら、心が楽になるっていうか、出口を見つけられるっていうか。私の場合はマインドフルネスに行き着いたからよかったけど、それまではほんとにきつかったし。あのね、私、瞑想を始めてから性格まで変わっちゃったんですよ(笑)」

――えぇ、性格まで!?

「まず一旦どんなことでも受け止める癖がついたんです。そうすると、『なんだ、そんな怒るようなことでもないじゃん』って思えるようになるんですね。イライラすることがなくなるんですよ。あの、これね、変な宗教みたいに受け取られたら嫌なんですけど……でも私の場合はマインドフルネスのおかげで不眠や不安を乗り越えられて、そこからいいことばっかりなんですよ。転職もうまくいったし。前の私の性格なら、いまの社長から『一緒に仕事をしたい。ぜひうちで働いてほしい』なんてきっと言われなかったと思う。とにかく性格がキツかったんですよ、でもマインドフルネスのおかげですっかり穏やかになりました(笑)。ほんとうにいろんな人におすすめしたいんです」

◎不倫関係の彼と、術後初めてのセックスは――

――では、そんな穏やかになった貴代さんの最近の恋愛や性生活のお話を聞かせてください。彼がいらっしゃるんですよね。

「不倫なんですけどね。交際は2年半で彼はいま51歳。でもいま私から別れ話をもちかけているところなんで、1ヵ月ほど会ってないかな。私ね、25歳から30歳までアメリカ暮らしで、そのときは長くつきあった彼氏がいたんだけど。そのあとはきちんとおつきあいした男性はいなかったんですよ、ワンナイト的なことはね、まぁ……あったけど」

――約15年ぶりにきちんとおつきあいした人が不倫って、つらくないですか?

「いいえ。私はもう自分の思考をコントロールできるので。つらいとかはないです」

――ここでもマインドフルネスの効果が! 彼とはけっこう頻繁に会ってますか?

「月2回。彼がそう決めてるみたい。たぶんそれがお泊りしても奥さんにあやしまれない回数なんじゃないかな」

――月2の逢瀬は必ずお泊り。その時は必ずセックスをしてるんですか。

「毎回必ず。薬を飲んでるんです、向こうは」

――バイアグラでしょうか。

「1回目は普通に薬なしでセックスしたんだけど、2回目は最後までできなくって。彼は『お酒を飲みすぎたから』って言ってたけど、やっぱりイヤだったんでしょうね。その次に会ったら突然『今日、薬飲んできたから』って」

――そこからは毎回服用されてると?

「飲んでます。しばらくは『今日も薬飲んでるの?』っていちいち聞いてたんだけど……もう今は飲んでるもんだと思うから確認しない」

――約2年前に子宮と卵巣を摘出されていますが、ということはその頃はもう彼がいた?

「つきあって半年ぐらいで手術だったかな? 彼が触っても、お腹が腫れてるってわかるぐらいだったから。ずっと心配してましたね。手術が決まったときには『頑張れ』って励ましてくれました」

――セックスの際に痛みとかはありましたか。

「体位によってはありました。あまり深く突かれると痛かったかな。そういう時は、ちょっと痛いからって、体位変えてもらったりして」

――手術は開腹手術ですよね?

「開腹手術です。9月に手術、12月まではセックス禁止だとお医者さんに釘を刺されて」

――それはもちろん守りましたよね!?

「傷が開いたら怖いんで、さすがに守りました(笑)。手術後に初めてセックスしたのは12月の最初かな。でも、それまでも彼とは会っていたので、挿入はしなくても途中まではしてたんだけど。でも挿入はね~彼がビビってましたね、『まだやめておこう』って」

――久しぶりの挿入となったとき、なにか違いはありました?

「子宮を取ったわけですから。私の中はどう変わったんだろう、彼はどう感じるんだろうと疑問がたくさんありました。術後初めてのセックスの後に彼に訊いてみたら『なにも変わってないよ』って言ってましたけど。あとね、私はちゃんと濡れるのかなってそこも心配だったけど。それも大丈夫だった。若い頃も、子宮と卵巣がないいまもまったく濡れ具合に変化はないんです」

――更年期になり女性ホルモンが少なくなると、濡れにくくなるという女性が大多数なんですね。濡れにくくなるからセックスが痛いし、だんだんとセックスに興味がなくなったり拒否反応が出たり……性欲も減少するようです。貴代さんは女性ホルモンはほぼ出てないはずなのに、そういう例には当てはまってないですね。

「でも性欲はなくなってきたかも。あ、でもいまの彼と付き合っている最中に、ほかの人ともセックスしちゃったりもあったけど」

――お~アクティブですね! 摘出後の話ですか?

「摘出後ですね~。昔からの知り合いの男性なんですけど、ある日お互いかなり酔っぱらったことがあり、まぁそういうことに。あとね、実はいまもうひとり気になる人がいるんですよね」

◎「一緒にいたい」とキラーワードを放った7歳年下の彼

――気になる彼は、どんな方なんでしょう。

「仕事関係で去年知り合った人で。当初はその人は結婚していたし7歳も年下だしで、興味なかったんですけど……あるとき海外出張が一緒になって、話しているうちに音楽の趣味も同じで、話が合うなぁってことがわかったんです」

――ここではその彼を年下君と呼びましょう! それでそれで?

「その年下君と2カ月前にセックスしちゃって。あ、年下君がいつのまにか離婚していたって話を聞いたせいもあるんですけどね」

――ええ~、それはもしや貴代さんのために?

「それはないと思うけど……離婚について私はずっと知らなくって。あるとき共通の知人と年下君と複数で飲みに行って。そこで離婚の話が出たんですよ。そのときに周りが『これからはほんとうに自分が一緒にいたい人と一緒にいるべきだ』って年下君にアドバイスしたんですよ。そしたら『突然じゃあ僕は貴代さんと一緒にいたいかな』って言いだした」

――なんだか恋愛ドラマみたいな展開(笑)。

「そうなの(笑)。で、『そんなこと突然言われても困る!』ってその場ははぐらかしたら……。そこからまったく誘われることがなくって。これはもう自分からガバっていくしかないなと。2ヵ月前に飲んだ帰りに年下君を家に連れて帰って、そこでガバっと。でも次の日の朝、なんかよそよそしくってね。『朝早く出社しないとダメだから』とか言いながらそそくさと帰っちゃった」

――そこから会ってないとか……。

「いや、それがしょっちゅうご飯や飲みには行ってるの。でもセックスにはならない」

――なんでしょうね、それ。話が合うし楽しいから一緒にはいたいけど、セックスはしたくないのかな……。

「たぶんね~離婚したばっかりでこれからいろいろ楽しく遊びたいのに、このお姉さんガンガンきちゃうなぁって戸惑ってるのかも」

――じゃあ「一緒にいたい」とか言うなっていうね(笑)。貴代さんは、このまま飲み友達でOKなんでしょうか。

「う~ん、どうなんだろう。でも向こうがその気じゃないなら、友達関係を壊すのはいやなんで。二度と自分からガバっとはいかないかな」

――そうなると、もう次を探さなきゃですね!

「そうですね~。自分が手術したりでしんどいときには、不倫の彼がいたことでいろいろ乗り越えられたってところもあるから。体だけじゃなくって心も頼っていたと思います。そういう人がいなくなってしまうのは寂しいし、今後誰もいないのはちょっと……」

――まだまだ恋愛もセックスも楽しみたいと。

「そんなにすぐに現れるとは思えないけど、探したいです。私、60歳ぐらいまではたぶんセックスも恋愛も謳歌してるんじゃないかなって、なんとなくそう思うんです、自分のこと」

――素敵! 昔は「生理が終わったら女として終わり」なんてバカなことを言う人も多かったですけど。

「私は生理や子宮にまったく執着はなかったですね。ずっと生理痛で悩まされてましたし、もともと生理にあまりいい印象はないので。だからそれがなくなったからって女として終わりなんて、考えたこともないなぁ。生理が終わるどうこうより、私はなによりまず健康でいたい。健康でいられるなら、当然恋愛もセックスもずっとしていたい。別に挿入や射精にこだわるわけじゃなく、いちゃいちゃしていたいんですよね。色恋沙汰まったくなしで仕事だけの人生は、私はちょっと……。もちろん女友達と一緒にいるときも楽しいんだけど、恋愛はまた満たされる部分が違うから」

――結婚していないことに対しての不安はもう払拭されましたか?

「いまはもう結婚にはこだわってません。前はあんなにも結婚していないことが不安だったのに、マインドフルネスをはじめてからそこもガラリと考えが変わりました。いまは60歳を超えたら周囲の独身の友達たちと近くに住む計画をよく話していて。みんなで楽しく暮らせる<村>を作ろうと考えてます」

――それは女だけの<村>でしょうか。

「ううん、男性にもいてもらわないと。高いところの作業とか困るでしょ(笑)。男性女性かかわらず、老後はみんなで助け合って暮らしていければ結婚してなくてもそれでいいじゃん! って思ってるんです」

――いいですね<村>ができた暁にはぜひ私も仲間に入れてください。今日はありがとうございました。

<取材を終えて>

女性ホルモンであるエストロゲンは、生涯でティースプーンに一杯とわずかな量しか分泌されないにも関わらず、その役割は実に大きい。40代に入り減少すると、イライラや鬱状態、不眠、体のこわ張りや痛みなど様々な不調を引き起こす場合がある。むろん膣についても例外ではない。インタビュー中でも少し触れたようにエストロゲンが減少すると膣を潤す粘液が減り、膣の壁が薄くなっていく。この状態になると膣の抵抗力が下がり、60代以降では痛みを伴う萎縮性膣炎になる人も多い。なにより、40代以降になるとセックスのときに濡れにくくなることはエストロゲンのせいであることを理解している人はまだ多くはないようだ。(女性でも知らない人が多いのだから、男性で理解している人は皆無に等しいかもしれない)。

けれどこれも決してすべての人に当てはまる例ではないことを、今回、貴代さんのお話を聞いて学んだ。小柄で華奢な体つきながら生命力に溢れていて、話し方もサバサバ、まさに「姉御」と呼んで頼りたくなるような貴代さん。体調的にはかなり大変な時期を経て、がん治療や子宮と卵巣の摘出手術という大病経験をしてこられたにも関わらず、悲愴感はまったくない。そのありのまますべてを語ってくださったことに感謝したい。いやしかし、マインドフルネス、かなり気になるな……。

Sexy Zone菊池風磨主演『我輩の部屋である』にメンバーがゲスト声優で登場! 10月23日(月)ジャニーズアイドル出演情報

――翌日にジャニーズアイドルが出演予定の番組情報をお届けします。見逃さないように、録画予約をお忘れなく!

※一部を除き、首都圏の放送情報を元に構成しています。
※番組編成、及び放送日時は変更になることがあります。最新情報は番組公式サイト等をご確認ください。

●TOKIO

5:50~ 8:00 『ZIP!』(日本テレビ系) 山口達也
8:00~ 9:55 『白熱ライブビビット』(TBS系) 国分太一
11:25~11:30 『国分太一のおさんぽジャパン』(フジテレビ系) 国分太一
18:55~19:25 『Rの法則』(NHK Eテレ) 山口達也
19:25~19:55 『テストの花道 ニューベンゼミ』(NHK Eテレ) 城島茂

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清水良太郎逮捕で振り返る、クスリと芸能人の切っても切れぬ関係

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『ダメ女-清水良太郎』(テイチクエンタテインメント)
 モノマネタレント・清水アキラ(63)の三男でタレントの清水良太郎(29)が覚醒剤使用容疑で逮捕された。池袋のラブホテルでデルヘリ嬢を呼び、覚醒剤を飲ませたことから、女性が警察に通報。あえなく御用となった。自業自得である。庶民の街、池袋はほとんど芸能人を見かけない。そんな場所のラブホで風俗遊び。およそタレントとは思えない行動は、今の清水の現状がわかる。  一時は、モノマネブームに乗り雨後の筍のようにモノマネタレントが出てきたが、飽和状態も過ぎ、衰退の一途を辿っている。テレビの仕事も減り、大量に出てきたタレントの大半は六本木や新宿のショーパブに舞台を移している。もっとも、「もともとショーパブでやっていたのが、ブームに乗りテレビに進出してきた。ブームが去りまた元に戻っただけ。唯一、幅広いモノマネで生き残っているのはコロッケぐらいです。コロッケは来年には役者として主演映画にも出演する。ブームが終わることを早くから見抜いていたのでしょう」(芸能関係者)  今やショーパブに活路を求めている人が大半のなか、清水は仲間と徒党を組むことは少なく、父親との地方興行が主力だった。その興行も最近は不況。さほど仕事はない。お金はなくても遊びは辞められないのがわがままに育った二世タレントの甘さ。安上がりに池袋でデルヘリ遊び。 「そんな場所に顔の割れた芸能人が来るはずがない」という盲点との見方もあるが、今の清水が街を歩いていても、そう気づく人はいないだろう。さらに覚醒剤の使用。  芸能関係者によれば、「モノマネは色物の扱い。営業も温泉などが多く、興行を仕切るのは必然的に暴力団関係者が多い。覚醒剤なども手に入りやすい人間関係が自然にできてしまう」という。  覚醒剤など麻薬は普通カップルで使うことが多い。酒井法子は夫と、飛鳥は愛人と使用していた。通称「キメセク」と呼ばれ、通常のセックスの何倍もの快感を得られ、何回でもできることからハマりやすい。 「一度、覚醒剤を使ったセックスの味を覚えたら、普通のセックスなんかつまらなくてできない。快楽に天井はない」(体験者)  こうして覚醒剤と性に溺れていき、常習者となる。  元ジャニーズのアイドルだった豊川譲も何度となく覚醒剤で捕まり、実刑を受けた。  出所して間もない頃、出所祝いを兼ねて2人で食事をしたことがある。「焼肉が食べたい」と言われ、芸能人御用達の「叙々苑」の個室を用意した。美味しそうに焼肉を食べるが、口を見ると歯は隙間だらけ。 「覚醒剤を常習的に使うとまず歯に出る。歯茎が弱くなり、隙間だらけになってしまう」という。課題はどうやってやめるか。豊川は奇妙なやめ方を語った。 「若い女がいない田舎で暮らすことが一番だと思います。絶対に都会はダメ。またやってしまうような気がする」  その理由をこう続ける。 「覚醒剤だけならやめられる自信がありますが、女とセットで覚えてしまっているから、女を見たらまた覚醒剤でやりたくなってしまうから」  覚醒剤が手に入っても女がいなければやる必要がない。逆に女がいれば、覚醒剤を入手する努力をしてしまう。だから、若い女のいない田舎暮らしが覚醒剤をやめる一番の方法となるそうだ。  確かに、再犯を繰り返す人を見ると、「もうやめます」と断言しながら、その後の生活場所は以前と変わらず都会。誘惑が多く、クスリも簡単に入手できてしまう。  覚醒剤の再犯率は高い。清水良太郎もこれに懲りてスッパリ止められればよいが……。 (敬称略) 二田一比古 1949年生まれ。女性誌・写真誌・男性誌など専属記者を歴任。芸能を中心に40年に渡る記者生活。現在もフリーの芸能ジャーナリストとしてテレビ、週刊誌、新聞で「現場主義」を貫き日々のニュースを追う。

清水良太郎逮捕で振り返る、クスリと芸能人の切っても切れぬ関係

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『ダメ女-清水良太郎』(テイチクエンタテインメント)
 モノマネタレント・清水アキラ(63)の三男でタレントの清水良太郎(29)が覚醒剤使用容疑で逮捕された。池袋のラブホテルでデルヘリ嬢を呼び、覚醒剤を飲ませたことから、女性が警察に通報。あえなく御用となった。自業自得である。庶民の街、池袋はほとんど芸能人を見かけない。そんな場所のラブホで風俗遊び。およそタレントとは思えない行動は、今の清水の現状がわかる。  一時は、モノマネブームに乗り雨後の筍のようにモノマネタレントが出てきたが、飽和状態も過ぎ、衰退の一途を辿っている。テレビの仕事も減り、大量に出てきたタレントの大半は六本木や新宿のショーパブに舞台を移している。もっとも、「もともとショーパブでやっていたのが、ブームに乗りテレビに進出してきた。ブームが去りまた元に戻っただけ。唯一、幅広いモノマネで生き残っているのはコロッケぐらいです。コロッケは来年には役者として主演映画にも出演する。ブームが終わることを早くから見抜いていたのでしょう」(芸能関係者)  今やショーパブに活路を求めている人が大半のなか、清水は仲間と徒党を組むことは少なく、父親との地方興行が主力だった。その興行も最近は不況。さほど仕事はない。お金はなくても遊びは辞められないのがわがままに育った二世タレントの甘さ。安上がりに池袋でデルヘリ遊び。 「そんな場所に顔の割れた芸能人が来るはずがない」という盲点との見方もあるが、今の清水が街を歩いていても、そう気づく人はいないだろう。さらに覚醒剤の使用。  芸能関係者によれば、「モノマネは色物の扱い。営業も温泉などが多く、興行を仕切るのは必然的に暴力団関係者が多い。覚醒剤なども手に入りやすい人間関係が自然にできてしまう」という。  覚醒剤など麻薬は普通カップルで使うことが多い。酒井法子は夫と、飛鳥は愛人と使用していた。通称「キメセク」と呼ばれ、通常のセックスの何倍もの快感を得られ、何回でもできることからハマりやすい。 「一度、覚醒剤を使ったセックスの味を覚えたら、普通のセックスなんかつまらなくてできない。快楽に天井はない」(体験者)  こうして覚醒剤と性に溺れていき、常習者となる。  元ジャニーズのアイドルだった豊川譲も何度となく覚醒剤で捕まり、実刑を受けた。  出所して間もない頃、出所祝いを兼ねて2人で食事をしたことがある。「焼肉が食べたい」と言われ、芸能人御用達の「叙々苑」の個室を用意した。美味しそうに焼肉を食べるが、口を見ると歯は隙間だらけ。 「覚醒剤を常習的に使うとまず歯に出る。歯茎が弱くなり、隙間だらけになってしまう」という。課題はどうやってやめるか。豊川は奇妙なやめ方を語った。 「若い女がいない田舎で暮らすことが一番だと思います。絶対に都会はダメ。またやってしまうような気がする」  その理由をこう続ける。 「覚醒剤だけならやめられる自信がありますが、女とセットで覚えてしまっているから、女を見たらまた覚醒剤でやりたくなってしまうから」  覚醒剤が手に入っても女がいなければやる必要がない。逆に女がいれば、覚醒剤を入手する努力をしてしまう。だから、若い女のいない田舎暮らしが覚醒剤をやめる一番の方法となるそうだ。  確かに、再犯を繰り返す人を見ると、「もうやめます」と断言しながら、その後の生活場所は以前と変わらず都会。誘惑が多く、クスリも簡単に入手できてしまう。  覚醒剤の再犯率は高い。清水良太郎もこれに懲りてスッパリ止められればよいが……。 (敬称略) 二田一比古 1949年生まれ。女性誌・写真誌・男性誌など専属記者を歴任。芸能を中心に40年に渡る記者生活。現在もフリーの芸能ジャーナリストとしてテレビ、週刊誌、新聞で「現場主義」を貫き日々のニュースを追う。

精神科病院の実態とは!? 2冊のコミックエッセイから読み解く、“偏見”と“理解”

 精神科病院と聞くと、あなたはどんなイメージを思い浮かべるだろうか。「怖い」「暗い」「鍵のかかる場所に閉じ込められる」などといった想像をする人が多いかもしれない。

 そんな、ネガティブな印象を持たれやすい精神科病院だが、その実際はどのようなものであろうか。精神科病院のリアルを描いた2冊のコミックエッセイ、『精神病棟ゆるふわ観察日記』(宝島社、杉山なお)と『精神科ナースになったわけ』(イースト・プレス、水谷緑)から、精神科病院や精神疾患について考えてみたいと思う。

 いずれの作品も精神科病院を題材にしたコミックエッセイである。看護師視点とアルバイトスタッフという立ち位置の違いなどはあるものの、実際の体験をベースにしているという点は同じだ。

 ただし、この2冊には決定的な違いがある。それは、読者が精神疾患を“自分ごと”として捉えられるかどうか、という点だ。

 「観察」という名の、ネタ探し……病棟内の出来事は全て他人事

 精神科病院でアルバイトする筆者が実際に見聞きしたことを、ちょっと「楽しく」描いたという『精神病棟ゆるふわ観察日記』。病棟内で起こったこと、入院している患者の様子や発言、看護師などのスタッフとのやり取りを赤裸々に描いたものだ。

 病歴などはフィクションとされているものの、患者やスタッフの言葉、作中のできごとなどは、おそらくそのまま掲載しているのではないかと感じられる描写が多かった。タイトル通り、「観察」したものをネタにしているからだろう。

 普段なかなか知ることのできない精神科病棟の実際を描いたという点では、貴重な作品かもしれない。しかし、著者は精神科患者を奇異な存在として見ているのではないかという疑念が拭えなかった。一線引いた立ち位置から患者を観察し、「こんな面白い患者がいるよ」と友人にでも話すようなノリで作ったのだろう、そんなふうに感じた。

 精神科患者は、自分たちとは“別世界”にいる人たち。きっと著者はそのような考えでいるのだろう。

 精神疾患を「怖いもの」にする原因とは

 一方の、『精神科ナースになったわけ』は、精神科で実際に働いた看護師たちや病院などへの取材をしっかりと行って、作られているコミックエッセイである。精神科病院で働き始めたばかりの看護師の視点から、患者たちの様子が丁寧に描かれている。

 描かれている患者たちの行動は、一見すると理解できないものが多い。妄想からくる言動やリストカット……なぜそんな言動をするのか、本当に妄想はあるのかなど、疑問に思っている人もいるだろう。本書では、その「なぜ」についても、患者と看護師の対話の中で触れている。

 対話を重ねる中で一つひとつ理由を探ると、彼らなりに理由があって、そういった行動などに至るのだと知ることができる。すると、精神疾患は「わからないもの」ではなくなり、わかるようになれば「怖いもの」でもなくなるのだ。

 私自身も精神科で看護師として働いていた1人であるが、患者1人ひとりの背景や病状を見ながら関わるなかで、決して精神疾患は特別なものではないと感じていた。病気になるかどうかは、紙一重。いま健康な人だって、いつか発症するかもしれないし、身近な人が実は病気を抱えていたということもある。

 本書の中でも触れられているが、精神科病院の入院患者に最も多い疾患である統合失調症は、およそ100人に1人の割合で発症する。ある程度の規模の学校や企業なら、1人や2人いてもおかしくない数字なのだ。

 精神疾患を抱える患者は、別世界にいる人たちではない。病気であること以外は、私たちと何も変わらない。そして、思っているよりも身近で、人間らしい人たちであることを教えてくれる1冊である。

 “知る”きっかけが、偏見をなくすことも助長することもできる

 これまで、精神疾患を持つ患者たちは、隔離される傾向にあった。病院に入院したまま外へ出られなかったり、自宅の一部屋に押し込められていたりしていたという歴史がある。その流れが、現在も精神疾患に対する理解が進まない一因だろう。

 その理解の低さが垣間見えるのが、『精神病棟ゆるふわ観察日記』だ。患者をひとりの人として捉え、なぜそのような思考や行動になるのかを少しでも理解しようとしていたら、このような描写はしないだろう。場合によっては、これを読んでさらに精神科の患者たちへの偏見を助長してしまうのではないかと感じた。

 精神科医療は今、患者が地域で暮らせるように支援していく方向で進んでいる。病院のベッド数を減らし、できるだけ退院して自宅や施設などで過ごせるようにしていこうとしているのだ。そこで絶対に必要となるのが、社会の理解である。

 どんな病気を抱えているのか、どんなふうに接したらいいのかなどをほんの少しでも知ることで、精神科の患者たちが地域で暮らし始めることに対する抵抗も低くなり、サポートもしやすくなるのではないかと思う。

 その“知る”きっかけとなるのに、『精神科ナースになったわけ』はうってつけな内容であった。本書で描かれる患者の人間らしさや本音、看護師とコミュニケーションを重ねる様子は、理解だけでなく共感を生むだろう。

小松亜矢子(こまつ・あやこ)
1984年生まれ。自衛隊中央病院高等看護学院卒、元精神科看護師。22歳でうつ病を発症し、寛解と再発を繰り返して今に至る。そんな中、自分自身のうつ病がきっかけで夫もうつになり、最終的に離婚。夫婦でうつになるということ、うつ病という病気の現実についてもっと知ってほしいと思い、ブログやウェブメディアを中心に情報発信中。

フリーランスを舐めるな……業界で遭遇率が半端ない「自称・声優」という新たな職業?

フリーランスを舐めるな……業界で遭遇率が半端ない「自称・声優」という新たな職業?の画像1
※イメージ画像
「声優って、名刺に刷っただけでなれるんだな……」  音響関連を生業としているAさんは、先日依頼された現場で、そんな場面に出くわした。それは、あるオーディオドラマCDの制作現場。低予算ゆえに名のある声優なんてものはいない。けれども、商業作品である以上、演じているのはプロの声優のハズである。  でも、いざリハーサルの段階からAさんは「う~ん」と首を傾げるしかなかった。何度やっても、声にメリハリがまったくない女性声優がいたのである。  休憩時間にAさんは、その声優に尋ねた。 「このシーンは、どんな情景を思い浮かべていますか?」 「は……?」  何か、おかしなことを言ってるオッサンがいる。そんな顔で見られたという。 「オーディオドラマとはいえ、頭の中に構図とカメラワークを描いていないと成立せず、どんな収録現場でも最低限の知識としてプロの声優はシーンの構図を頭の中で描いているのは当然だと思ってるんですけどねえ……」  そうAさんは語る。もちろん、活躍する多くの声優にとって、それは当たり前のこと。でも、制作現場ではえてして「素人かよ!!」という「地雷」を踏むような事故もあるという。 「最近では専門学校だけでなく、大学にも声優志望のためのコースを設けているようなところがあります。それだけ、志望者が多いわけで……『自称・声優』ってのも増えていますよね」  この「自称・声優」という人々。だいたいは、養成所などを終えた後に、どこの事務所にも拾ってもらえなかった者たちである。中には、そもそも、独学で勉強しているだけのような人もいる。  そうした者たちは、一般に「フリー声優」と呼ばれている。けれども、この呼び名には異論を唱える人も。 「ご存じの通り、若手・ベテランを問わず、あえてフリーを選択している声優さんもいらっしゃいますよね。どこの業界でも、フリーランスというのは、実績や実力を背景にして成り立つもの。みんな『フリー声優』というけど『自称・声優』と呼ばないとオカシイですよ」  そう話すのは、某事務所で数多くの声優を担当してきたBさん。Bさんによれば「自称」であっても、誰も聞いたこともないアプリの音声などの仕事を年に1回とかやっていたりするから、余計にたちが悪いという。 「そうした自称のやつらの最大の特徴は、名刺とかSNSの肩書に『声優・ナレーター』と書いていることでしょう。ナレーターなら原稿を読むだけだから、自分でもできると思っているんでしょうかねえ」(Bさん)  しかも、世の中にはそうした夢見がちな者たちを食い物にするヤツらも。前出のAさんは、こう証言する。 「そうした『フリー声優』とか名乗ってる人々に、仕事をちらつかせてワークショップをやって稼いでいるヤツとかたくさんいますよ……」  うーん、需要と供給のバランスが取れているようにも見える構図。しかし、そもそも論として、そんなヤツらが事故的にプロの現場にやってきてしまうというのは、困った事態である……。 (文=特別取材班)
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レゴランドが見習うべき、V字回復テーマパーク――「サンリオ」「ハウステンボス」の秘策

(前編はこちら)

 レゴランド・ジャパンの事業主体は、イギリスのマーリン・エンターテイメンツグループ。マダム・タッソー館など、ヨーロッパを中心に中小のテーマパークを所有している。テーマパーク経営を研究している、東京経営短期大学専門講師の中島恵氏は、「マーリンはよく、ヨーロッパで潰れたテーマパークを買い取って再建しています。再建といっても、細々とではあるでしょうが、ヨーロッパではディズニーランドを経験している人が少ないので、日本ではとてもじゃないけどやっていけないテーマパークでも、生き残っているのが現状です。ディズニーランドを知らない頃の日本人は、デパートの屋上の小規模なテーマパークでもそれなりに楽しめたのです」と語る。

 そんなマーリンが事業主体となっているレゴランド。中島氏は、客足が伸び悩む要因について、規模の小ささを指摘する。

「2時間もあれば全てのアトラクションに乗れてしまうのは、ディズニーランドで丸1日遊ぶということに慣れた日本人には物足りないはず。また、そもそも多くの人は、遊園地やテーマパークに、『丸1日過ごす場所』といったイメージを持っているため、レゴランドは物足りないと感じてしまうのかもしれません。にもかかわらず、入場料はディズニーランド並みとあって、人が集まりにくいのでは」

 ちなみに、レゴランドはマレーシアでは成功しているという。ディズニーランドへ行ったことのある人がほとんどおらず、また高度成長期にある同国の人々は、「ヨーロッパの先進国のテーマパークに行きたい」という思いが強く、さらにそれほどエンターテインメントの分散化が進んでいないため、「年間200万人の来場者数を誇っている」(中島氏、以下同)という。

「冬でも気候が温暖なマレーシアなので、ジャングルのような大型プールがメインのレゴランドになっています。“南国にリゾートプールを作って当たっている”という感じですね。ただ、日本のレゴランドには、こうした目玉となるプールのようなものは今のところありません」

 そんなレゴランドが参考にしたいのは、経営難に陥りながらも、V字回復を見せたテーマパークだ。中島氏はその1つに、サンリオピューロランドを挙げる。ハローキティをはじめとする、サンリオのキャラクターに触れ合える同所は、もともと小さな子どもとその親を対象にしていたが、集客力をアップするために、イケメン若手俳優ファンの女性をターゲットに。2015年には、「日本2.5次元ミュージカル協会」の理事としても活動するネルケプランニングとコラボし、初の男性だけのミュージカル『ちっちゃな英雄(ヒーロー)』を製作した。

「屋内施設だけに、大型ジェットコースターなどをつくることもできず、今あるアトラクションも子ども向けの小型のもの。そこで目をつけたのが、イケメン若手俳優ファンの女性でした。小さな会場だけに、イケメン俳優を間近で見られ、さらには握手や写真撮影もできるとあって、人気を博しています。サンリオ側としては、テーマが崩れて少々複雑な心境かもしれませんが……」

 同様に、長崎のハウステンボスでは、宝塚歌劇団やOSK日本歌劇団のOGなどによるショー『歌劇 ザ・レビュー ハウステンボス』を上演し、ファンを呼び込んでいる。「ハウステンボスパスポート」を持っている人は無料、「ハウステンボス散策チケット」を持っている人は1回500円、さらに良席で公演を楽しみたい人は、プラス500~1,000円を支払うシステムで、宝塚音楽学校を彷彿とさせる「ハウステンボス歌劇学院」という舞台人育成の学校も14年に誕生している。

「どこのテーマパークも、『テーマにこだわっていられない』状況なのでしょう。あのユニバーサル・スタジオ・ジャパンでさえ、アニメ『進撃の巨人』や『ワンピース』とコラボをしていますからね。現在の日本でテーマにこだわっているのは、ディズニーランドくらいでは」

 また、ハウステンボスは、旅行代理店HISの創業社長に再建を依頼し、資金注入や旅行ツアーにハウステンボスを組み込んでもらったことで、復活を遂げている。

「HISのおかげで、ハウステンボスは『ロボットの王国』を作りました。人工知能のロボットを導入した『変なホテル』『変なレストラン』といった施設、ドローンを飛ばすショーなど、ハイテク拠点となっています。資金注入だけでなく、HISの旅行ツアーにハウステンボスを組み込み、国内外から集客をアップさせているのも注目したいところ。レゴランドの事業主体であるマーリンも資金力がある企業なのですが、2020年の東京オリンピックに向けて日本では建設ラッシュが続いており、日本は世界で最も建設資材と建設作業員の人件費が高騰している国の一つとなっています。そんな背景があるだけに、マーリンがレゴランドにどれだけ投資する気なのか、興味深いですね」

 マーリンは18年に、レゴランド近くに水族館「SEA LIFE」を開業予定。しかし、同所から数キロ離れた場所に、地元民には馴染み深い名古屋港水族館があるため、すでに先行きが不安視されている。果たしてレゴランドは成功を収めることができるのか。注目していきたい。

中島恵(なかじま・めぐみ)
東京経営短期大学総合経営学科専門講師。ディズニーランドやユニバーサル・スタジオを中心にテーマパークの経営戦略の研究をしている。『テーマパーク経営論 ‐映画会社の多角化編‐』(三恵社)『テーマパークの施設経営』(同)など著書多数。12月11日に、最新刊『なぜ日本だけディズニーランドとUSJが「大」成功したのか?』(同)を発売予定。

レゴランドが見習うべき、V字回復テーマパーク――「サンリオ」「ハウステンボス」の秘策

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 レゴランド・ジャパンの事業主体は、イギリスのマーリン・エンターテイメンツグループ。マダム・タッソー館など、ヨーロッパを中心に中小のテーマパークを所有している。テーマパーク経営を研究している、東京経営短期大学専門講師の中島恵氏は、「マーリンはよく、ヨーロッパで潰れたテーマパークを買い取って再建しています。再建といっても、細々とではあるでしょうが、ヨーロッパではディズニーランドを経験している人が少ないので、日本ではとてもじゃないけどやっていけないテーマパークでも、生き残っているのが現状です。ディズニーランドを知らない頃の日本人は、デパートの屋上の小規模なテーマパークでもそれなりに楽しめたのです」と語る。

 そんなマーリンが事業主体となっているレゴランド。中島氏は、客足が伸び悩む要因について、規模の小ささを指摘する。

「2時間もあれば全てのアトラクションに乗れてしまうのは、ディズニーランドで丸1日遊ぶということに慣れた日本人には物足りないはず。また、そもそも多くの人は、遊園地やテーマパークに、『丸1日過ごす場所』といったイメージを持っているため、レゴランドは物足りないと感じてしまうのかもしれません。にもかかわらず、入場料はディズニーランド並みとあって、人が集まりにくいのでは」

 ちなみに、レゴランドはマレーシアでは成功しているという。ディズニーランドへ行ったことのある人がほとんどおらず、また高度成長期にある同国の人々は、「ヨーロッパの先進国のテーマパークに行きたい」という思いが強く、さらにそれほどエンターテインメントの分散化が進んでいないため、「年間200万人の来場者数を誇っている」(中島氏、以下同)という。

「冬でも気候が温暖なマレーシアなので、ジャングルのような大型プールがメインのレゴランドになっています。“南国にリゾートプールを作って当たっている”という感じですね。ただ、日本のレゴランドには、こうした目玉となるプールのようなものは今のところありません」

 そんなレゴランドが参考にしたいのは、経営難に陥りながらも、V字回復を見せたテーマパークだ。中島氏はその1つに、サンリオピューロランドを挙げる。ハローキティをはじめとする、サンリオのキャラクターに触れ合える同所は、もともと小さな子どもとその親を対象にしていたが、集客力をアップするために、イケメン若手俳優ファンの女性をターゲットに。2015年には、「日本2.5次元ミュージカル協会」の理事としても活動するネルケプランニングとコラボし、初の男性だけのミュージカル『ちっちゃな英雄(ヒーロー)』を製作した。

「屋内施設だけに、大型ジェットコースターなどをつくることもできず、今あるアトラクションも子ども向けの小型のもの。そこで目をつけたのが、イケメン若手俳優ファンの女性でした。小さな会場だけに、イケメン俳優を間近で見られ、さらには握手や写真撮影もできるとあって、人気を博しています。サンリオ側としては、テーマが崩れて少々複雑な心境かもしれませんが……」

 同様に、長崎のハウステンボスでは、宝塚歌劇団やOSK日本歌劇団のOGなどによるショー『歌劇 ザ・レビュー ハウステンボス』を上演し、ファンを呼び込んでいる。「ハウステンボスパスポート」を持っている人は無料、「ハウステンボス散策チケット」を持っている人は1回500円、さらに良席で公演を楽しみたい人は、プラス500~1,000円を支払うシステムで、宝塚音楽学校を彷彿とさせる「ハウステンボス歌劇学院」という舞台人育成の学校も14年に誕生している。

「どこのテーマパークも、『テーマにこだわっていられない』状況なのでしょう。あのユニバーサル・スタジオ・ジャパンでさえ、アニメ『進撃の巨人』や『ワンピース』とコラボをしていますからね。現在の日本でテーマにこだわっているのは、ディズニーランドくらいでは」

 また、ハウステンボスは、旅行代理店HISの創業社長に再建を依頼し、資金注入や旅行ツアーにハウステンボスを組み込んでもらったことで、復活を遂げている。

「HISのおかげで、ハウステンボスは『ロボットの王国』を作りました。人工知能のロボットを導入した『変なホテル』『変なレストラン』といった施設、ドローンを飛ばすショーなど、ハイテク拠点となっています。資金注入だけでなく、HISの旅行ツアーにハウステンボスを組み込み、国内外から集客をアップさせているのも注目したいところ。レゴランドの事業主体であるマーリンも資金力がある企業なのですが、2020年の東京オリンピックに向けて日本では建設ラッシュが続いており、日本は世界で最も建設資材と建設作業員の人件費が高騰している国の一つとなっています。そんな背景があるだけに、マーリンがレゴランドにどれだけ投資する気なのか、興味深いですね」

 マーリンは18年に、レゴランド近くに水族館「SEA LIFE」を開業予定。しかし、同所から数キロ離れた場所に、地元民には馴染み深い名古屋港水族館があるため、すでに先行きが不安視されている。果たしてレゴランドは成功を収めることができるのか。注目していきたい。

中島恵(なかじま・めぐみ)
東京経営短期大学総合経営学科専門講師。ディズニーランドやユニバーサル・スタジオを中心にテーマパークの経営戦略の研究をしている。『テーマパーク経営論 ‐映画会社の多角化編‐』(三恵社)『テーマパークの施設経営』(同)など著書多数。12月11日に、最新刊『なぜ日本だけディズニーランドとUSJが「大」成功したのか?』(同)を発売予定。

ムショにも「2世」はゴロゴロいる――“親子で懲役”も珍しくない塀の中

 覚醒剤の使用や密売などで逮捕起訴され、通算12年を塀の中で過ごした後、その経験を基にさまざまな活動を続ける中野瑠美さんが、女子刑務所の実態を語る「知られざる女子刑務所ライフ」シリーズ。

■清水良太郎は刑務所より病院へ

 急に寒くなりましたね。ムショはめっちゃ寒かったなあとか思い出す、今日この頃です。

 さて、またまた2世タレントが覚醒剤使用(覚せい剤取締法違反)の疑いで逮捕されました。清水アキラさんのイケメン息子・良太郎さんです。違法カジノ出入り問題に続いての不祥事ですが、まあ覚醒剤の使用自体は初犯なので、執行猶予でしょうね。

 でも、「ホテルで(良太郎さんから)薬物を飲まされた」って女性に通報されるって、それはアカンですわね。もうキメセクでしかイケなくなってるんだとしたら、やっぱり刑務所より病院ですよ。

 最近では、橋爪功さんの息子さんとか、C・W・ニコルさんのお嬢さんとかが覚醒剤で逮捕されていますね。こういうことは、親に全く責任がないとはいいませんが、本人の問題です。本人が気づかなければ一生治りません。

■ムショには「親子で懲役」も“あるある”

 いつも思いますけど、覚醒剤に限らず、いろんな事件で「有名人の子ども」として取り上げられるのは、ホンマお気の毒ですね。悪いことは悪いことですし、目立ってしまうのはわかりますが、同じことをしても記者会見しない一般人のほうが大半ですからね。そもそも有名人のお子さんでもがんばってる方は多いですし。

 それに、もう成人してて、いいトシなのに、親が記者会見までやって謝るのもかわいそうですね。そこまで、さらし者にする必要があるんかなあと思ってしまいます。

 そんなことを言っていたら、編集者さんから「ムショで2世を見かけたことありますか?」と聞かれました。芸能人ではないけど、「ヤクザの2世」とか「シャブ屋の2世」とかはゴロゴロいましたね(笑)。「あのコのおとうちゃん、○○やねん」と、有名なヤクザの名前を聞くことはけっこうあります。

 また、母娘や姉妹で入ってるコも珍しくありませんでした。廊下なんかで「おかあちゃん、がんばってえ」とか言っているコに、私たちは「いや、むしろ、お前ががんばれ」とか言っていましたよ。

 私も経験ありますけど、なんでシャブなんかに手を出すんでしょうかね。私の場合はズバリ失恋でした。もうショックで何も手につかなくて、生きているのがイヤになりました。

 私の地元は、大阪でも不良の多い街なんで、ツテを頼れないこともないから、入手もできたんです。で、ちょっと薬物に逃げちゃおうかなと。今思えば、本当にバカでした。

 でも、そういう愚かさは誰にでもあると思うんです。有名人の2世が薬物に走りたくなる気持ちもわからないではないんですよ。だって、親がめっちゃ有名だとプレッシャーはハンパないですよね。あと普段から、親が家にいなくて、ちゃんと育ててもらえなかった寂しさとかもあると思います。

 2世でなくても、芸能人の中には売れなくなってくると薬物に手を出すとか、売れてるのにプレッシャーに負けて……とかあるんだと思います。庇うわけではありませんが、罪を罪と認めて向き合っている人は応援したいですよね。人間とは弱いものです。

 ムショにやってくるのは、半分近くは覚醒剤事案でした。前も書きましたけど、やっぱりシャブやってるとすぐわかりますね。落ち着きがないとか、唇をしょっちゅう舐めてるとか。何かと挙動不審です(笑)。ちなみに私はすっかり立ち直っているので、ぜんぜんキョドってないですよ。ウソだと思ったらお店に来てください(と営業してみる)。

 そういえば大物議員2世の覚醒剤事案の逮捕って、どうなってるんでしたっけ? 一時は大阪でも話題でしたけどね。

nakanorumi_portrait中野瑠美(なかの・るみ)
1972年大阪・堺市生まれ。特技は料理。趣味はジェットスキーとゴルフ。『ダウンタウンなう』(フジテレビ系)や『新・情報7daysニュースキャスター』(TBS系)などへの出演でも注目を集める。経営するラウンジ「祭(まつり)

飯尾和樹が一般女性から引き出したトイレ情報に驚愕! テレビ東京は特番『トイレ観光』で“究極”に行き着いた

飯尾和樹が一般女性から引き出したトイレ情報に驚愕! テレビ東京は特番『トイレ観光』で究極に行き着いたの画像1
テレビ愛知『トイレ観光』番組サイトより
 テレビ東京は、ある意味ガラパゴス化している。他のキー局と比べて人員と制作費で劣るため、オリジナリティに走らざるを得ない。だからこそ、企画力が磨かれていく。伊集院光は同局が制作する番組について「評判が上がるとヨソの局によくパクられる」と評していたが、それは道なき道を行く先駆者に対する最大級の賛辞だ。  9月までテレ東で放送されていた『液体グルメバラエティー たれ』は、タレにフォーカスしたニッチな着眼点が評判を呼んだ。  そして、行き着くところへ行き着いた感がある。10月2日深夜と9日深夜に同局で放送された特番『トイレ観光』(制作はテレ東系列のテレビ愛知)が、究極だったのだ。  コンセプトに関しては、タイトルがそのまま説明しているだろう。番組ホームページを見ると、このように書いてあった。 「ニッポン各地の“神トイレ”を巡る! 前代未聞のトイレ番組」  まさに、前代未聞。“神トイレ”があると評判を聞くや、実際にレポーターがそこへ訪れ、用を足すという内容である。  例えば、兵庫県明石市の海岸沿いで営業するカフェのトイレが凄いと知るや、おまるを背負ったリポーターが実際に訪問している。まずは、トイレをするためにお店で腹ごしらえをするリポーター。食事をしていい感じになると、いよいよトイレをお借りすることに。実は、このお店のトイレは海の中の水槽にあるらしい。周囲がガラス張りになっており、眼前で泳ぐ魚たちにジロジロ見られながら用を足せるというスペシャルな状況だ。  もちろん、本当にトイレしちゃう。カメラが捉えるのは、用を足している最中のリポーターの顔。恍惚としたり、眉間にしわを寄せたり、生々しい表情からは至福の感情がありありと伝わってきた。間違いなく、本当にしている。しかも、この瞬間を番組では「テイスティング」と名付けている。  いやはや、このレポーターの表情はどうだろう。いくらなんでも、ポーカーフェイスじゃなさ過ぎる。「表情に出ちゃう」とは、このことか。“神トイレ”の満足度を表情で伝えようとしたら、実はテレビ的にギリギリだった。 ■飯尾和樹、一般女性のトイレ内での振る舞いを見事に聞き出す  この番組の最大の見ものは「飯尾和樹が、女性のお宅で用を足す」なるコーナーだ。  街の往来で、いきなり「すごく今、トイレがしたい!」とお腹をさすりながら登場した飯尾和樹。彼は、道行く女性へ手当たり次第に「トイレ貸してくれませんか?」と声をかけまくるのだ。  しかし、なかなか上手くいかない。苦笑まじりに「すみません」と断られたり、相手の女性が遠方に住んでいたり……。今にも、飯尾は漏れそうになる。  そんな中、稀に自宅のトイレを貸してくれる女性(恐らく仕込み)がいるから驚き。9日放送回に出演した名古屋在住の女性のトイレは、まるで“愛のミュージアム”であった。ご主人にプロポーズされた際の動画を視聴できるiPadが立てかけられていたり、旅行時の夫婦写真が掲示されていたり、賛美歌の歌詞が貼られていたり……。  なぜ、トイレをこんな風に彩っているのだろう? その理由は「リビングだと、ただの景色になってしまうけど、トイレだと無心なので心に入ってくるから」とのことだ。  2日放送回でトイレを貸してくれた女性は、飯尾からの矢継ぎ早の質問に素直にリアクションしてしまっている。「トイレは1日平均どれくらいしますか?」というクエスチョンには「小も大も合わせると10以上はいきます。大は5回以上……。お通じが良くて(笑)」と、必要以上に告白するサービス精神がうれしい。飯尾がトイレットペーパーの紙質を褒めると「結構、回数が多いんで」と、またしてもお通じの良さを強調し始めるし。  さらに、飯尾に「普段はどうしてるの?」と問われた女性は、トイレ内でのいつもの様子を再現してくれる。大量のトイレットペーパーを手に取り「拭いて、折り返して、拭いて、折り返して、拭いて……。1回を結構再利用する(笑)」と、赤面しながら告白するその女性。 『家、ついて行ってイイですか?』や『Youは何しに日本へ?』など、一般人の素性に迫る番組づくりが得意なテレビ東京だが、その矛先がいよいよ今度は「トイレ」へと向かってしまった。  確かに、隣人がトイレでどのように振る舞っているかは知る由もなかった情報だ。ある意味、究極の秘境。そういう意味でも、『トイレ観光』という番組名は言い得て妙だ。 (文=寺西ジャジューカ)