『黒革の手帖』悪女役で新境地開拓! “リアル元子”武井咲は、結婚&妊娠でさらに化ける?

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 突然の結婚、妊娠報道の渦中、大団円を迎えた『黒革の手帖』(テレビ朝日系)は、今の武井咲だからこそ演じられるピカレスクドラマの傑作だった。  松本清張の小説をドラマ化した本作は、銀行員の女性が政治家や財界の権力者の裏金を横領し、その金で銀座の一等地にクラブを構えるという悪女の成り上がり物語だ。  ヒロインの原口元子は、山本陽子や浅野ゆう子といった女優が演じてきた伝統ある役柄で、2004年には武井の先輩に当たるオスカープロモーションの米倉涼子が演じたことでも知られている。  本作に出演したことで、米倉は男に媚びない強い女というイメージを確立し、次々とテレ朝の連ドラに出演。やがて『ドクターX ~外科医・大門未知子~』で『相棒』の水谷豊と並ぶ、テレ朝にとってはなくてはならない看板スターとなった。  そんな『黒革の手帖』の新作を武井が演じるということは、オスカーやテレ朝が武井を米倉に続くスターに育てたいと思ってのことだろう。  歴代の元子を演じた女優陣と比べると武井は23歳と若く、顔立ちも線の細い美少女という感じだ。そのため、悪女を演じるには物足りないのではないかという下馬評が強かった。  しかし、第1話が終わった後で評価は一転。絶賛の嵐となった。  脚本を担当したのは映画『パッチギ!』や、連続テレビ小説『マッサン』の羽原大介。物語は原作小説を踏襲しているが、元子の設定は現代的なものへと脚色されていた。  本作の元子は、同じ銀行員でも派遣社員。昼は銀行で働きながら、夜は家の借金をホステスの仕事で返済してきたという境遇で、現代の貧困を体現するような弱者として登場した。  そんな元子が、コネ入社した女子社員のミスを肩代わりする形で、あっさりと派遣の契約を切られてしまう。理不尽な権力に、これでもかと追い詰められたところで反撃に出て、銀行から1億8,000万円を奪い取るという第1話には、カタルシスがあった。  普段は地味な格好で質素な暮らしをしている元子が、高価な着物を身にまとって傲慢な男たちを淡々と恫喝する姿は、スーパーヒロインのような格好良さで拍手喝采だった。  物語はその後、ドロドロの権力闘争となり、やがて元子が失脚した後に銀座のママとして返り咲くという展開になるのだが、武井の結婚&妊娠の騒動があったためか、戦いの果てに弱って憔悴していく元子と、武井の姿は、どこか重なって見えた。    武井を最初に意識したのは、野島伸司脚本のドラマ『GOLD』(フジテレビ系)だった。武井が演じたのは、天才スポーツ一家で幼少期から飛び込みの選手として鍛えられ、オリンピックに出場することを周囲から期待されていた少女だった。  幼くてかわいいというよりは、きれいだが危うさを抱えた大人びた美少女という佇まいで、張り詰めたような空気をまとっていてプールで見せる競泳水着の姿が美しく、周囲の期待と恋愛によって崩れていく思春期の危うさを見事に演じていた。  月9ドラマ『大切なことはすべて君が教えてくれた』(同)でも、三浦春馬が演じる高校教師を振り回す女子高生を好演していた。この時期の武井は、思春期の美少女が持つ危うさを演じさせると右に出る者がいなかった。  この2作に出演できたことは、若手女優として幸運なスタートだったといえる。ただ、出演作が多く、作品自体に当たり外れが多かったこともあってか、女優としては安く見られていた。  剛力彩芽もそうだが、オスカーは新人女優を次から次へとドラマに出演させる。そのためネットでは、ゴリ押しというイメージが先行していた。だが、武井はさまざまな作品に出演することでコメディや時代劇など幅広く演じるようになり、近年は安定感のある演技を見せるようになっていた。  そんな中、『黒革の手帖』での悪女役は、武井にとっても新境地だった。  EXILEのTAKAHIROとの結婚&妊娠の報道を知った時は驚いたが、「早めに出産したい」と語っていたので、有言実行という感じなのだろう。  同時に、今の若い子らしい選択とも思った。芸能界に限らないが、武井のような今の20代は、上の世代が結婚に躊躇しているうちに晩婚化、未婚化している姿を見てきた世代だ。  だから、自分たちのライフプランに関しては、かなり自覚的なのだろう。そういうクールに自分の人生を見ているような覚めた視線があるからこそ、シリアスな美少女からコミカルなコメディエンヌまで幅広く演じることができたのだ。  まさに、元子のような計算高さと大胆さを兼ね備えた女優だといえる。    おそらくテレ朝サイドとしては10年くらいのスパンで同じような役を演じてもらい、30歳ぐらいをめどに、米倉のようなテレ朝ドラマを代表するような大人の看板女優となってほしいと考えているのだろう。その期待に、武井は『黒革の手帖』で見事に応えたと思う。    出産後に、彼女がどういう距離感で女優業を続けていくのかわからない。だが、今回の結婚&妊娠は、女優として間違いなくプラスになるはずだ。 (文=成馬零一) ●なりま・れいいち 1976年生まれ。ライター、ドラマ評論家。ドラマ評を中心に雑誌、ウェブ等で幅広く執筆。単著に『TVドラマは、ジャニーズものだけ見ろ!』(宝島社新書)、『キャラクタードラマの誕生:テレビドラマを更新する6人の脚本家』(河出書房新社)がある。 ◆「女優の花道」過去記事はこちらから◆

最高視聴率記録で有終の美! 元子のラストスマイルの意味は?『黒革の手帖』最終話

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テレビ朝日系『黒革の手帖』番組公式サイトより
 武井咲が銀座を舞台に暗躍する悪女を演じるドラマ『黒革の手帖』(テレビ朝日系)の最終話が14日に放送され、これまでで最高となる平均視聴率13.0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録。有終の美を飾りました。  さて、これまでのあらすじを少し。銀座で1番のクラブ・ルダンを購入するため、売り主である政財界のドン・長谷川庄治(伊東四朗)と交渉した原口元子(武井咲)。売値3億円はすぐに手に入るとタカをくくっていたのですが、長谷川の策略により用意することができませんでした。そのため違約金5千万円だけでなく自身が所有するクラブ・カルネを奪われてしまうことに。さらに、銀行員時代に脱税者の個人情報をメモした“黒革の手帖”まで何者かに盗まれてしまったのです。  おまけに、密かに身ごもっていた衆議院議員・安島富夫(江口洋介)の子供まで事故で亡くしてしまい、途方に暮れる元子。残された道は、長谷川に直談判してカルネを返してもらうしかない。そう決意したところに安島が現れ、「これを持っていれば会長(長谷川)は会ってくれる」と茶封筒を手渡されたのでした。その中身を確認した元子は何やら急速に自信を取り戻し、そこで前回は終了となりました。  茶封筒の中身は一体何だったのか。その謎は今回の序盤ですぐに明らかとなります。長谷川は、懇意にしている建設会社に羽田空港の滑走路拡張工事を請け負わせるため、都知事の政治団体に口利き料として1億円の献金をした過去があるのですが、茶封筒にはその時の領収書が入っていたのです。つまりそれは、長谷川にとって贈収賄罪の証拠となる爆弾なわけです。元子はこれを脅しのネタにして、カルネと黒革の手帖を取り返すことに成功します。  しかし、それだけでは満足できない元子は、ルダンも譲ってくれと迫ります。これを泣く泣く承諾する長谷川ですが、譲渡契約書にサインをしている途中、心臓発作を起こして突然死してしまうのです。一瞬慌てる元子ですが、すぐに冷静さを取り戻し、安島に連絡。駆けつけた安島に警察への対応を任せ、その場から逃げ去ります。  安島がうまく立ち回ってくれたお陰で害は及ばず。ホッとする元子ですが、そこへ魔の手が。マンションを訪ねてきた中岡市子(高畑淳子)にこっそり黒革の手帖と1億円の領収証を盗まれてしまい、警察にタレ込まれてしまったのです。  実は、羽田空港の滑走路拡張工事の件は、安島も議員秘書時代に関わっていたんですね。そのため、安島は堂林京子(江口のりこ)との結婚披露宴の場で東京地検特捜部に連行されることに。そして元子にも捜査が及ぶのですが、元子はなぜか刑事たちに向かって勝ち誇ったような笑みを浮かべ、そこでドラマは終了となったのでした。  さて、感想ですが、今回はやはり元子の最後の笑みが気になりました。何も考えずに観ていれば、「また黒革の手帖を盗まれて警察に捕まってバカだな、因果応報だな」ともとれます。しかし見方を変えれば、たとえ市子に盗まれなくても元子は自分で警察に1億円の領収書を届けたのではないかとも思えるのです。なぜなら、それによって安島の結婚が破談になり、初回から密かに恋心を抱いていた“本当に欲しいもの”である安島を手に入れることができるから。自分の元に警察が来たということは、安島にも手が及んだ。それを確信した上でのラストスマイルだったのではないか、とも思えました。  それともう1つ気になったのは、安島も連行された際に微笑んだこと。“あいつやりやがったな”という意味だったのかもしれませんし、あるいは計算通りだったのかもしれません。なぜなら、京子との政略結婚は長谷川の圧力があったからで、安島にとっては本意ではなかった。心は元子に移っていた。そこへ、思いもよらない長谷川の死。安島にとって足枷が無くなったわけです。羽田空港の件に関しても、安島が議員秘書をしていた時の話ですから直接的に罪に問われることはないでしょう。これまで欲しいものは何がなんでも手に入れてきた元子ですが、安島も同じタイプの人間だった。そんな2人がこの先、結ばれる。そう予感させるように仕向けた終わり方だったのかもしれません。  今回で最終回ということですが、これまで何度も映像化されてきた作品ながら、脇役たちがそれぞれ個性を発揮したことで毎回飽きることなく観ることができました。また、武井に関しては、原作の主人公が30代前半ということもあり、「銀座のママ役を務めるには力不足」と、放送前はあまり期待されていませんでした。しかし、抑えた演技と目力の強さで見事に悪女役をこなし、下馬評を覆すことに成功したのではないでしょうか。先日、EXILE・TAKAHIROとのデキ婚を発表し、今後は産休のためにブランクが空いてしまうかもしれませんが、復帰後の活躍に期待したいところです。 (文=大羽鴨乃)

「ペロペロ舐めて」悪女・元子に屈辱の展開も、武井咲の“デキ婚報道”が脳裏にチラつく『黒革の手帖』第7話

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テレビ朝日系『黒革の手帖』番組公式サイトより
 EXILE・TAKAHIROとのデキ婚を発表し世間を賑わせている武井咲が、銀座を舞台に暗躍する悪女役を演じるドラマ『黒革の手帖』(テレビ朝日系)の第7話が7日に放送され、平均視聴率11.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録。前回から1.7ポイント上昇しました。  さて、これまでのあらすじを少し。東林銀行で派遣社員として働いていた原口元子(武井咲)は、“黒革の手帖”に脱税者の情報を記し、税務署に密告すると脅して次長・村井亨(滝藤賢一)ら上司の口を封じ、1億8千万円を横領。それを資金に銀座でクラブ・カルネを開業し、“銀座で1番若いママ”として注目される存在となります。  勢いに乗る元子は前回、銀座で1番のクラブ・ルダンを購入するため、売り主・長谷川庄治(伊東四朗)と交渉。売値3億円に対して手付金が5,000万円、2週間以内に残金を支払えない場合、1億円の違約金&カルネの譲渡、というシビアな条件を呑んでしまうのです。  黒革の手帖を脅しのネタに、有力者から金を奪い取ればいい。そうタカをくくっていた元子ですが、裏社会に繋がりを持つ長谷川の根回しにより、あてにしていた資金はまったく手に入らず。肝心の黒革の手帖まで何者かに盗まれてしまいます。焦った元子はカルネの常連客で衆議院議員の安島富夫(江口洋介)に泣きつき、なんとか手付金だけの損失で済むように取り計らってもらいます。  カルネを手放さずに済んだと安心した元子ですが、営業前のミーティング中に村井が登場。カルネ譲渡の契約は破棄されず、新たに支配人に就いたというのです。さらに、第3話で自分の店を持つという夢を元子に潰され、強い恨みを抱く山田波子(仲里依紗)が新しいママとして登場したところで前回は終了となりました。  今回はその続きからスタート。元子への復讐心に燃える村井と波子は、ここぞとばかりに嫌がらせをします。特に波子は、「この店にいたかったらこの靴を舐めて。ペロペロ舐めて」と命じ、元子が靴を舐めようとした途端、「時間切れ」と意地の悪い顔をして見せ、キャストたちの前で元子に最大限の屈辱を与えるのです。  窮地に陥ってしまった元子ですが、さらに追い打ちをかけるように妊娠したことが発覚。心当たりは安島しかいません。その安島に妊娠の件は伏せつつ、カルネの件を相談。弁護士を紹介してもらいます。  しかし、裏社会で絶大な力をもつ長谷川を敵に回すことを恐れた弁護士は、元子の依頼を拒否。元子は途方に暮れてしまいます。そして、街中をぼんやりと歩いているところを警察に不審がられ職質を受けるのですが、横領の件で警察に対して過敏になっているために反射的に逃走。その途中で階段を転げ落ち、流産してしまうのです。  もはや残された道は長谷川への直談判しかない。そう決心した元子の前に安島が現れ、「これを持っていれば会長(長谷川)は会ってくれる」と茶封筒を手渡すのですが、その中身を見た瞬間、元子は心の中で「手帖に代わる切り札になる!」と快哉を叫びます。  そして画面が切り替わり、着物姿の元子が堂々とルダンの店内に入り、店員に向かって「近々、このルダンのママになる原口元子と申します」と自信たっぷりの表情で言い放ったところで今回は終了となりました。  さて、感想ですが、やはり触れざるをえないのは、主役を務める武井のデキ婚でしょう。ただでさえ注目を集める中、まるで狙ったかのようにドラマ内でも妊娠。しかも、警察から全力で逃走したあとに階段から転げ落ちて流産というシーンがあったため、「妊婦にそんな演技をやらせていいのか」とドラマに集中できなかった視聴者は少なくなかったかもしれません。  それと今回、元子が派遣ホステス時代に働いていたクラブのママ・岩村叡子(真矢ミキ)にカルネ譲渡の件を相談した際、「ルールを破った女に居場所はない。元々あなたは銀座に合わない女だった」と痛烈な言葉を浴びせられる場面がありました。これに対して元子は「諦めません。私はこれからもこの銀座で生きていく」と返すのですが、このシーンについても“銀座”を“芸能界”に置き換えれば今の武井の状況にぴったりだな、なんて余計なことを考えてしまいドラマに集中できませんでした。  結婚も妊娠も武井の人生ですからとやかくは言えませんが、今回のドラマでせっかく悪女役に開眼しただけにもったいないな、というのが率直な意見です。また、前回から復讐の鬼と化して再登場した村井や波子も絶妙なキャラを発揮して盛り上げているだけに、せめてデキ婚発表はドラマ終了後にすれば良かったのではとも思ってしまいます。  なにはともあれ次回で最終回。安島から手渡された茶封筒には一体何が入っていたのか、元子の運命やいかに。あっと驚く展開&結末を期待して放送を待ちたいと思います。 (文=大羽鴨乃)

「君はもう丸裸だ」悪女・元子に逆風吹き荒れ、原作超えの面白さ!『黒革の手帖』第6話

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テレビ朝日系『黒革の手帖』番組公式サイトより
 ミステリー小説界の巨匠・松本清張が生み出した悪女を武井咲が演じるドラマ『黒革の手帖』(テレビ朝日系)の第6話が24日に放送され、平均視聴率10.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録。2ケタ割れ目前となってしまいました。  さて、まずはこれまでのあらすじを少し。派遣社員として働いていた銀行員時代に“黒革の手帖”に脱税者の情報を記し、それを脅しのネタに銀行から1億8千万円を横領した原口元子(武井咲)。その資金を元手に銀座でクラブ・カルネを開店し、“銀座で1番若いママ”として脚光を浴びます。  しかし、話題になったのは最初だけ。次第に収益が細り始めてしまうのです。そんな時、銀行員時代の同僚・山田波子(仲里依紗)と再会。地味ながらも気立ての良い波子を雇うことに決めます。  最初は軽いバイト感覚だった波子ですが、すぐに夜の女としての頭角を現し売れっ子に。それと共に自我が強くなり、常連客の楢林クリニック院長・楢林謙治(奥田瑛二)をパトロンに自分の店をもつと言い出します。それもカルネと同じビルに。この裏切り行為に対して元子は、楢林の愛人・中岡市子(高畑淳子)を味方につけ反撃開始。楢林の脱税行為を税務署に密告すると脅し、波子への出資を止めさせるのです。  出る杭を見事に打った元子は、今度は自分が出る杭になることを承知で、3億円で売りに出ている銀座で1番のクラブ・ルダンを購入することを計画。その資金を得るため、クラブの常連客で大手予備校の理事長をしている橋田常雄(高嶋政伸)をターゲットに選びます。  橋田が自分と肉体関係を結びたがっていることを知る元子は、ホテルに呼びつけられた際、カルネの新人ホステス・島崎すみ江(内藤理沙)を身代わりとして行かせます。そして、橋田が裏口入学を斡旋して裏金を得ている証拠となるデータを盗ませるのです。  そのデータを脅しのネタに、橋田が2億円で購入したばかりの料亭・梅村を2千万円で買い取ることに成功した元子は、梅村とカルネを売りに出せば3億円が手に入ると算段。ルダンの売り主・長谷川庄治(伊東四朗)に会いに行き、手付金として5千万円を渡したところで前回は終了となりました。  今回は元子が長谷川とルダン売買の契約を正式に交わすシーンからスタート。前回、仮に2週間以内に残りの2億5千万円を支払えない場合、1億円の違約金が発生するという条件を言い渡された元子ですが、さらにカルネも譲渡しなければならないというシビアな条件を付け加えられてしまうことに。しかし、何としてもルダンを手に入れたい元子はこれを承諾してしまうのです。 梅村とカルネを売却できれば、確実に3億円が手に入る。そう自分に言い聞かせ心を落ち着かせる元子ですが、不動産屋からの連絡によって梅村の名義変更がなされてないことが発覚。慌てて橋田に会いに行くのですが、そこで橋田から、すみ江が盗んだデータは偽物であったことを告げられ、さらに梅村を手渡す気はないと強気で突っぱねられてしまいます。  2億円を手に入れる手立てを失い、さらには黒革の手帖を何者かに盗まれてしまい、途方に暮れてしまう元子。長谷川と懇意にしている安島富夫(江口洋介)に泣きつき、なんとか違約金なしでの契約破棄を取り次いでもらいます。  安島のお陰で手付金5千万円を失っただけで済んだと安心した元子ですが、カルネを譲渡するという違反契約はそのままだったことが発覚。何もかも失ってしまう危機にさらされたところで今回は終了となりました。  さて、感想。これまでは黒革の手帖を脅しの武器に有力者たちから金を奪いまくってきた元子ですが、今回は逆風が吹き荒れる展開となりました。それもこれも、政財界のフィクサーである長谷川とルダンの売買契約を結んでしまったから。裏社会にいくつもの太いパイプがある長谷川によって、安島いわく「君はもう丸裸だ」と、これまでの悪事はすべて暴かれてしまったのです。  そして、これまで元子に泣かされた面々が長谷川の元に集結。譲渡されたカルネの新しい支配人には、元子が大金を横領した銀行で次長を務めていた村井亨(滝藤賢一)が就任し、新しいママには波子が収まることになったのですが、いずれも原作を凌駕するほどにキャラが濃いため次回からの展開が楽しみ。その2人に負けず劣らず強烈な個性を放つ橋田や楢林、市子も元子に復讐をするべく鼻息を荒くさせていますから、ますます目が離せません。  そんなアクの強い顔ぶれが揃う中、頼みの綱である黒革の手帖を奪われてしまった元子。「どうして、バックアップ取っておかなかったの?」と突っ込みたくなりましたが、それも後の祭り。ただ、次回の予告篇ではその手帖に代わる切り札があるとのことで、果たしてどんな展開になっていくのか楽しみです。 (文=大羽鴨乃)

「帰らせないよぉ」性獣・橋田がふたたび暴走も元子の目力が制す!『黒革の手帖』第5話

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テレビ朝日系『黒革の手帖』番組公式サイトより
 脱税者の情報を記した“黒革の手帖”を脅しの武器に、武井咲が銀座で暗躍する悪女役を演じるドラマ『黒革の手帖』(テレビ朝日系)の第5話が17日に放送され、平均視聴率10.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録。前回から0.3ポイント減らしましたが、何とか2ケタ台には踏みとどまりました。  さて、まずは前回のあらすじを少し。銀座で1番のクラブ・ルダンが3億円で売りに出されているというウワサを耳にして以来、原口元子(武井咲)は何がなんでも手に入れたいと切望します。現在経営しているクラブ・カルネを売りに出せば1億円が手に入る。残りの2億円をカルネの常連客で大手予備校の理事長を務める橋田常雄(高嶋政伸)から奪い取ろうと画策するのです。  元子の目当ては最初、橋田が裏口入学を斡旋して得た巨額の脱税金だったのですが、神楽坂にある料亭・梅村を2億円で購入し、転売して5千万円の利益を得ようと計画していることを知り、それを横取りするプランを立てます。  その計画の相棒として元子は、カルネに転職してきたばかりの島崎すみ江(内藤理沙)を選びます。ホテルに来いと強引に迫る橋田の元へ、100万円の報酬ですみ江を身代わりに行かせ、橋田が斡旋している裏口入学者のデータを盗ませることに成功。そこで前回は終了となりました。  さて、ここからが今回の話。橋田が梅村を2億円で購入したという情報を得た元子は、脱税と裏口入学斡旋の情報を週刊誌に売りつけると脅し、橋田から梅村を2千万円で買い取ることに成功。梅村とカルネがまだ売れていないにもかかわらず、性急にもルダンの売り主・長谷川庄治(伊東四朗)の元へと向かいます。そして、半月以内に総額3億円を用意できなければ、1億円の違約金が発生するというシビアな契約にその場で応じてしまうのです。  その交渉の場に居合わせた、カルネの常連客で故・国土交通大臣の秘書をしていた安島富夫(江口洋介)が閉店後のカルネに現れ、政財界のフィクサーである長谷川の恐ろしさを説き、契約を取りやめるように助言してきます。しかし、元子はまったく聞き耳もたず。逆に、自身が選挙で有利になるため、お世話になった故・大臣のスキャンダルをリークして、その夫人・若槻貴子(長野里美)の選挙出馬を辞退させた安島の腹黒さの方が恐ろしいと指摘して追い返すのです。  夢の実現に向けて意気揚々となる元子ですが、銀座の街中でふと足を止めて“暗闇”を見つめ、「誰かが私を飲み込もうとしている」と不吉な予感を抱いたところで、今回は終了となりました。  さて、感想。前回の放送で元子と橋田が一緒に梅村を訪れた際、酔いの回った橋田が突如として「愛が欲しいんだ!」と元子に抱きつき、強引に押し倒すシーンについて筆者は「唖然とした」と書いたのですが、今回も同じようなシーンがありました。しかも今回は白昼堂々と理事長室で。逃げようとする元子に対して「帰らせないよぉ」とドアの前に立ちはだかり迫るのですが、時間と場所を問わず襲いかかる様はまさに性獣のようでした。  そして、そんなインパクトのある演技をする高嶋に対して、まったく引けを取っていない武井は見事。声を低めに抑えてのセリフ回しは若干、単調に思えてきましたが、それを補って余りあるほどに目力が凄い。性獣と対峙しても負けない迫力がありました。妖艶な美しさも回を重ねる毎に増し、悪女役をものにしている感があります。  また、今回は安島が、スキャンダルをリークして恩人を裏切るという、利己的な本性をあらわした重要な回にもなりました。同ドラマにおいて重要な役割を担いながらも他の脇役たちのキャラが濃すぎるため、今までは存在感が薄かった安島ですが、ようやくキャラが立ち始めた印象です。  しかし気になるのは、原作では元子と安島が恋仲になるという点。いくら武井が実年齢よりも大人びて見えるとはいえ、親子ほどに年齢差がある江口が相手では無理が生じてしまうのではないでしょうか。視聴者からの批判も殺到しかねません。とはいえ、原作では肉体関係を結んで元子が妊娠。それがクライマックスに向かい重要な設定となるだけに、次回あたりから深い関係へと踏み入っていくことになるのか、あるいは原作を無視するのか。そんなところも見どころになってくると思います。  その次回ですが、これまでは黒革の手帖を武器にトントン拍子で欲しい物を手に入れてきた元子に対して、被害者たちが一斉に復讐を開始。仲里依紗や高畑淳子ら濃いメンツが再登場するということで、波乱必至の展開が期待できそうです。 (文=大羽鴨乃)

「愛が欲しいんだ!」高嶋政伸が演じる橋田の唐突な発情&強姦未遂シーンに唖然『黒革の手帖』第4話

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テレビ朝日系『黒革の手帖』番組公式サイトより
 女優・武井咲が腹黒い銀座のママ役を演じるドラマ『黒革の手帖』(テレビ朝日系)の第4話が10日に放送されました。  前回、銀座で1番のクラブ・ルダンが3億円で売りに出されているというウワサを耳にした原口元子(武井咲)。銀座で1番のママを目指すからには、是が非でも手に入れたい。現在、自身が経営するクラブ・カルネの不動産価値が約1億円。残りの2億円をどうやって調達するか。元子の手元には、派遣社員として働いていた東林銀行で手に入れた、脱税者の情報をメモした“黒革の手帖”があります。 その手帖には、カルネの常連客で大手予備校・上星ゼミナールの理事長を務める橋田常雄(高嶋政伸)の名前と預金額3億1千万円という情報が記されています。橋田は、医学部受験生の裏口入学を斡旋することで莫大な利益を得ているのです。元子はそのメモを見て、「次の獲物はこの男だ」と、橋田から金を奪い取る決心をします。 そんなことなど露程も知らない橋田は、元子をくどき落そうとカルネに来店。そこに政財界のフィクサー・長谷川庄治(伊東四朗)も現れて同席することに。ここで元子は、神楽坂にある料亭・梅村を2億円で購入するよう、長谷川が橋田に催促しているのを目の当たりにします。 長谷川に逆らえない橋田はとりあえず梅村を下見することに。元子を同伴させるのですが、そこでばったり、カルネの常連客で衆議院議員秘書をしている安島富夫(江口洋介)に出くわします。元子の気持ちが安島にあることを感じ取った橋田は嫉妬心を抱き、座敷で元子と2人きりで酒を飲み始めると、その感情を剥き出しにして、「愛が欲しいんだ!」と鼻息荒く元子に迫ります。そこへタイミングよく仲居・島崎すみ江(内藤理沙)が現れ、元子は危機を脱するのですが、これが縁となりすみ江はカルネで働くことになります。  強姦未遂に終わった橋田ですが、懲りずにカルネに来店。元子にホテルのカードキーを押し付け、部屋に来なければもう店には顔を出さないと宣告して去って行きます。経営状態が芳しくないカルネにとって、定期的に大金を落としてくれる橋田は大事な常連客。それだけに、元子は頭を抱えてしまいます。しかし、ピンチはチャンスとばかり、妙案を思いつくのです。それは、100万円の報酬ですみ江を身代わりとして行かせ、橋田のパソコンから裏口入学の斡旋者リストを盗んでこさせるというもの。その任務をすみ江が無事に終えたところで、第4話は終了となりました。  さて、感想ですが、今回なによりもインパクトがあったのは、橋田が元子を襲うシーンでした。ちびちびと日本酒を飲みながら会話していたかと思うと、いきなり発情して元子に抱き着き押し倒すのですが、その展開があまりにも唐突すぎて唖然としてしまいました。酒癖が悪いというシーンがその前に少しでも挿入されていればまた違ったのでしょうが、「愛が欲しいんだ!」「真実の愛が欲しいんだ!」などと連呼しながら襲う姿は、何か危ないドラッグでもやったのかと疑ってしまうほどに常軌を逸していました。  そして、そんな事件を起こしながらも、再びカルネに顔を出すという流れもおかしい。大手予備校の理事長という肩書をもち、社会的地位がある人間がこんな無鉄砲な行動を起こすでしょうか?   また、すみ江を身代わりにホテルへ行かせたことにも違和感を感じてしまいました。原作ではその前に、橋田が元子からすみ江に心変わりしつつある描写があったために納得できたのですが、今回の放送では会話シーンすらありませんでした。それなのに橋田は、元子の身代わりで来た、ほとんど面識のないすみ江をあっさりと受け入れて抱くのです。あんなにも元子に執着していたというのに。確かにすみ江は美人ですが、この展開だと橋田はただ性処理のための相手が欲しかっただけということになってしまいます。梅村でのシーンも含め、あまりにも動物的に描きすぎなのではないでしょうか。  それと、すみ江役を演じる内藤理沙。画面に出てきた瞬間、誰? と思いプロフィールを調べたところ、武井と同じ芸能事務所に所属する女優でした。つまり、バーター出演ということでしょうか。美人ですが、演技がたどたどしい。これまでの放送回で、仲里依紗や高畑淳子が強烈な演技を見せていただけに、余計にインパクトの薄さを感じてしまいました。すみ江は重要な役どころなだけに、もっと実力のある女優をキャスティングすべきだったと思います。  次回は、そのすみ江が盗み出してきた裏口入学者のデータを脅しのネタに、元子が橋田から大金を奪い取る展開になるようです。果たして元子はルダンを買い取り、銀座で1番のママになれるのでしょうか。次回の放送を楽しみに待ちたいと思います。 (文=大羽鴨乃)

「お金を支配したい!」 元子のお金に対する並々ならぬ執着心があらわに『黒革の手帖』第3話

「お金を支配したい!」 元子のお金に対する並々ならぬ執着心が露わに『黒革の手帖』第3話の画像1
テレビ朝日系『黒革の手帖』番組公式サイトより
 女優・武井咲が“銀座で1番若いママ”役を演じるドラマ『黒革の手帖』(テレビ朝日系)の第3話が放送され、平均視聴率10.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録。前回から1.4ポイント減となってしまいました。  さて、その前回までのあらすじを少し。脱税している顧客の情報をメモした“黒革の手帖”を脅しのネタにして、派遣社員として働いていた東林銀行から1億8,000万円を横領し、その資金を元手に銀座でクラブ・カルネを開いた原口元子(武井咲)。前回、お金に困っているという銀行員時代の同僚・山田波子(仲里依紗)を店のホステスとして雇うことになりました。  外見も内面も地味だった波子ですが、働き始めると一変。夜の仕事が性に合っていたらしく、瞬く間に売り上げを伸ばしていきます。そして、クラブの常連である楢林クリニック院長・楢林謙治(奥田瑛二)をパトロンにして、独立することを宣言。しかし、波子が出店しようとしているのは、元子の店と同じビルでした。  恩を仇で返された元子は、妨害工作に打って出ます。実は、元子の持つ黒革の手帖には、楢林の名前も記されているんですね。さらに、楢林の愛人・中岡市子(高畑淳子)を味方につけ、脱税をバラすと脅して楢林に波子への出資をやめさせます。  クラブ出店ができなくなり、元子に怒りを覚える波子。銀行を辞める直前の元子の不穏な様子を思い出し、探りを入れるべく銀行員時代の上司・村井亨(滝藤賢一)に会いに行きます。  その村井は、黒革の手帖で脅されて元子の横領を許し、自身は責任を取らされて出世コースから外され給料はカット。元子が横領した金で店を開いたことを知り、怒りをたぎらせます。  村井は営業中のカルネへ直接足を運び、元子に「100万円貸してくれ」と要求。応じない元子に業を煮やし、ネクタイで首を絞めて殺そうとするのですが、ここでタイミングよく現れた、クラブの常連客で衆議院議員秘書の安島富夫(江口洋介)に妨害され逃走。元子は危ういところで命をとりとめました。  命の危険にさらされながらも、元子のお金への執着心が弱まることはありません。銀座で1番のクラブ・ルダンが売りに出されることを知り、その購入資金を得るために黒革の手帖から次なる獲物を探します。そして、そのターゲットに選ばれた大手予備校・上星ゼミナールの理事長・橋田常雄(高嶋政伸)がカルネに来店しところで第3話は終了となりました。  さて、今回の感想。前回は、夜の蝶へと変貌していく波子の様子や、楢林、市子との三角関係がメインに描かれ、そのいざこざを陰で操っていた元子は、主役ながらもどこか蚊帳の外といった印象でした。  しかし、今回は再び、元子にスポットライトが戻りました。特に印象的だったのは、楢林とヨリを戻した市子との会話シーンです。元子は、父親が遺した借金返済で母親が苦労する姿を嫌というほど見てきたため、男の犠牲になる女に共感できないのです。  そのため、楢林のもとへ戻った市子に対して元子は、嘲笑ともとれるような態度を見せてしまいます。それにムッとした市子は、「元子さん、今、幸せ?」と切り出し、男女の幸不幸は当事者たちしかわからないこと、借金返済に苦しみながらも元子の母親もきっと幸せだったことなどを語るのです。しかし、幼少期の苦労で“お金こそすべて”という価値観をもつ元子の心には、愛だの恋だのという市子の話はまったく響きません。  また、元子が安島に対して、「誰よりたくさんお金を手にして、お金を支配したいんです」と言うシーンもありました。元子がお金に苦労したという情報は初回から明かされていましたが、今回は特にそれを強調するシーンが目立ちました。これは、今後ますますお金にがめつくなっていく元子を描くための布石だったのでしょう。  原作の元子は30代半ばという設定で、銀行内での肩身の狭さや不満が募った挙句に大金を横領。今まで自分に見向きもしなかった男たちへの復讐心が、銀座でのし上がっていく原動力になっていました。しかし、ドラマ版では20代前半という設定になったため、お金に執着する動機を変える必然性があった。今回は、その動機を明らかにすることにシーンを費やす回となったようです。  育った環境やお金への考え方が違うことで、元子の人間性は原作とは異なったものになるはず。基本的なストーリーラインは寄り添いつつも、キャラクター的には今後ドラマならではのオリジナル性が発揮されていくことになるのではないでしょうか。  さて、次回は、橋田が隠し持つ預金3億円をターゲットにするということで、ますます悪女になっていくであろう元子に目が離せません。 (文=大羽鴨乃)

「泥棒猫!」鬼気迫る高畑淳子と仲里依紗のバトル、武井咲の色気に目が離せない『黒革の手帖』第2話

「泥棒猫!」鬼気迫る高畑淳子と仲里依紗のバトル、武井咲の色気に目が離せない!『黒革の手帖』第2話の画像1
テレビ朝日系『黒革の手帖』番組公式サイトより
 女優・武井咲が、銀座を舞台に暗躍する悪女役を演じるドラマ『黒革の手帖』(テレビ朝日系)の第2話が27日に放送され、平均視聴率は12.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を獲得。前回よりも0.6%アップしました。  前回、脱税者の名前を記した“黒革の手帖”を脅しのネタに、派遣社員として勤めていた東林銀行から1億8,000万円を横領することに成功した原口元子(武井咲)。その資金を元手に銀座の一等地にクラブ『カルネ(フランス語で手帖の意)』をオープンさせました。  今回は、クラブをオープンさせてから幾ばくかの月日が経過したところからスタート。煌びやかな服に身を包み、我が物顔で銀座の街を歩く元子ですが、その内実はというと資金繰りに苦戦しています。“銀座で1番若いママ”をウリに集客できたのは最初の頃だけだったのです。  そんな折、銀行員時代の同僚・山田波子(仲里依紗)に遭遇します。聞けば、波子は彼氏に貢いだ金の返済に追われているとのこと。波子の素人っぽさに目をつけた元子は、カルネで働いてみないかと持ちかけます。  最初はリボ払いの返済が終わるまでという条件で働き始めた波子ですが、ホステスとしての頭角をメキメキと現し、クラブの常連である楢林クリニック院長・楢林謙治(奥田瑛二)にタワーマンションの一室や高級外車を貢がせるまでに成長を遂げます。  しかし、客を横取りするなど、なりふり構わない営業スタイルが火種となり、他のホステスたちと乱闘騒ぎに発展。その結果、波子はクラブを辞めるのですが、次に元子の前に現れた時、楢林の出資で自身のクラブをオープンすることを宣言します。  その出店場所はなんと、カルネと同じビルの2つ上のフロアで、面積は2倍あるとのこと。オープンすれば、カルネの客がそちらへ流れてしまうことは必至です。恩を仇で返された元子は、波子を叩き潰す秘策に打って出ます。  実は、“黒革の手帖”には、楢林の名前も記されているのですね。東林銀行に脱税用の借名口座を設けているのですが、それを管理しているのが、楢林クリニックで30年以上も看護師長として働き、楢林の愛人でもある中岡市子(高畑淳子)。元子はその市子に、楢林が波子に総額で2億円以上も貢いでいることを密告。そして、ご丁寧にも、波子の住むマンションの住所まで教えます。  嫉妬に狂った市子は、その足で波子の住むマンションに怒鳴り込み、殴り合いの修羅場を演じます。そこへ楢林が駆け付け、結局、市子が捨てられることに。ただ、このまま市子が引き下がるわけもなく、遺恨を残したところで第2話は終了となりました。  さて、今回の感想。前回、武井は前評判を覆すような悪女ぶりを見せ、いい意味で期待を裏切ってくれました。今回はカルネのオープンから月日が経ったということですが、ママ役が板についてきた印象です。放送前に着物姿を披露した際には「貫禄がない」との批判が少なくありませんでしたが、ドラマ内では23歳とは思えない妖艶な色気を発揮。目力があるだけに悪女役がぴったりと合い、特に企み顔をしている時はゾクゾクとさせるような魅力を放っています。  しかし、今回は武井以上に波子役の仲里依紗の演技が秀逸でした。見た目も性格も地味で男に貢ぐ側だった普通の女の子から、楢林に2億円以上も貢がせる悪女へと変身するまでに、放送時間にしてわずか30分たらず。ともすれば性急に過ぎる展開といえたのですが、仲は違和感なく、金の魔力に憑りつかれ、女の武器の使いように目覚めていく波子の内面の変化を、わずか数シーンで表現してみせました。  また、その波子に楢林を奪われてしまう市子役の高畑淳子も、さすがの存在感を示していました。市子は、楢林クリニックがまだ下町のイチ皮膚科だった頃から楢林を支え、美容施術のノウハウや経営法を一緒に考えるだけでなく、身近な世話までしてきました。さらに、他の看護師や事務員たちから“ケチケチババア”と陰口を叩かれようとも気にせず、節約に徹して新病院設立のための資金を蓄えてきたのです。  それを波子にあっさりと横取りされてしまったのですから、怒り心頭に発するのも当然。原作では波子との直接的な対立は描かれていませんでしたが、実際には殴りたくもなるでしょう。「泥棒猫!」というセリフを連呼するのは失笑ものでしたが、髪を掴んで殴り合うガチンコバトルは鬼気迫るものがありドラマを盛り上げていました。  さて、気になる次回。元子は、脱税をばらすと楢林を脅し、波子への出資を止めさせます。それを知った波子が元子を恨み、復讐していく展開になるということで、どんな激しいバトルが繰り広げられていくのか楽しみに待ちたいと思います。 (文=大羽鴨乃)

「泥棒猫!」鬼気迫る高畑淳子と仲里依紗のバトル、武井咲の色気に目が離せない『黒革の手帖』第2話

「泥棒猫!」鬼気迫る高畑淳子と仲里依紗のバトル、武井咲の色気に目が離せない!『黒革の手帖』第2話の画像1
テレビ朝日系『黒革の手帖』番組公式サイトより
 女優・武井咲が、銀座を舞台に暗躍する悪女役を演じるドラマ『黒革の手帖』(テレビ朝日系)の第2話が27日に放送され、平均視聴率は12.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を獲得。前回よりも0.6%アップしました。  前回、脱税者の名前を記した“黒革の手帖”を脅しのネタに、派遣社員として勤めていた東林銀行から1億8,000万円を横領することに成功した原口元子(武井咲)。その資金を元手に銀座の一等地にクラブ『カルネ(フランス語で手帖の意)』をオープンさせました。  今回は、クラブをオープンさせてから幾ばくかの月日が経過したところからスタート。煌びやかな服に身を包み、我が物顔で銀座の街を歩く元子ですが、その内実はというと資金繰りに苦戦しています。“銀座で1番若いママ”をウリに集客できたのは最初の頃だけだったのです。  そんな折、銀行員時代の同僚・山田波子(仲里依紗)に遭遇します。聞けば、波子は彼氏に貢いだ金の返済に追われているとのこと。波子の素人っぽさに目をつけた元子は、カルネで働いてみないかと持ちかけます。  最初はリボ払いの返済が終わるまでという条件で働き始めた波子ですが、ホステスとしての頭角をメキメキと現し、クラブの常連である楢林クリニック院長・楢林謙治(奥田瑛二)にタワーマンションの一室や高級外車を貢がせるまでに成長を遂げます。  しかし、客を横取りするなど、なりふり構わない営業スタイルが火種となり、他のホステスたちと乱闘騒ぎに発展。その結果、波子はクラブを辞めるのですが、次に元子の前に現れた時、楢林の出資で自身のクラブをオープンすることを宣言します。  その出店場所はなんと、カルネと同じビルの2つ上のフロアで、面積は2倍あるとのこと。オープンすれば、カルネの客がそちらへ流れてしまうことは必至です。恩を仇で返された元子は、波子を叩き潰す秘策に打って出ます。  実は、“黒革の手帖”には、楢林の名前も記されているのですね。東林銀行に脱税用の借名口座を設けているのですが、それを管理しているのが、楢林クリニックで30年以上も看護師長として働き、楢林の愛人でもある中岡市子(高畑淳子)。元子はその市子に、楢林が波子に総額で2億円以上も貢いでいることを密告。そして、ご丁寧にも、波子の住むマンションの住所まで教えます。  嫉妬に狂った市子は、その足で波子の住むマンションに怒鳴り込み、殴り合いの修羅場を演じます。そこへ楢林が駆け付け、結局、市子が捨てられることに。ただ、このまま市子が引き下がるわけもなく、遺恨を残したところで第2話は終了となりました。  さて、今回の感想。前回、武井は前評判を覆すような悪女ぶりを見せ、いい意味で期待を裏切ってくれました。今回はカルネのオープンから月日が経ったということですが、ママ役が板についてきた印象です。放送前に着物姿を披露した際には「貫禄がない」との批判が少なくありませんでしたが、ドラマ内では23歳とは思えない妖艶な色気を発揮。目力があるだけに悪女役がぴったりと合い、特に企み顔をしている時はゾクゾクとさせるような魅力を放っています。  しかし、今回は武井以上に波子役の仲里依紗の演技が秀逸でした。見た目も性格も地味で男に貢ぐ側だった普通の女の子から、楢林に2億円以上も貢がせる悪女へと変身するまでに、放送時間にしてわずか30分たらず。ともすれば性急に過ぎる展開といえたのですが、仲は違和感なく、金の魔力に憑りつかれ、女の武器の使いように目覚めていく波子の内面の変化を、わずか数シーンで表現してみせました。  また、その波子に楢林を奪われてしまう市子役の高畑淳子も、さすがの存在感を示していました。市子は、楢林クリニックがまだ下町のイチ皮膚科だった頃から楢林を支え、美容施術のノウハウや経営法を一緒に考えるだけでなく、身近な世話までしてきました。さらに、他の看護師や事務員たちから“ケチケチババア”と陰口を叩かれようとも気にせず、節約に徹して新病院設立のための資金を蓄えてきたのです。  それを波子にあっさりと横取りされてしまったのですから、怒り心頭に発するのも当然。原作では波子との直接的な対立は描かれていませんでしたが、実際には殴りたくもなるでしょう。「泥棒猫!」というセリフを連呼するのは失笑ものでしたが、髪を掴んで殴り合うガチンコバトルは鬼気迫るものがありドラマを盛り上げていました。  さて、気になる次回。元子は、脱税をばらすと楢林を脅し、波子への出資を止めさせます。それを知った波子が元子を恨み、復讐していく展開になるということで、どんな激しいバトルが繰り広げられていくのか楽しみに待ちたいと思います。 (文=大羽鴨乃)

着物姿が色っぽい! 主演・武井咲が前評判を覆す“悪女ぶり”を見せ好発進!『黒革の手帖』第1話

着物姿が色っぽい! 主演・武井咲が前評判を覆す悪女ぶりを見せ好発進!『黒革の手帖』第1話の画像1
テレビ朝日系『黒革の手帖』番組公式サイトより
 社会派ミステリーの大家・松本清張の不朽の名作『黒革の手帖』。これまでに幾度となく映像化された作品ですが、今回は武井咲が歴代最年少となる23歳でヒロイン・原口元子役に挑むということで、今クールのドラマの中でも話題性は抜群。その第1話がテレビ朝日系で20日に放送され、平均視聴率11.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と好発進しました。  放送前から注目度が高かった同ドラマですが、武井が主演を務めることに疑問を投げかける声は少なくありませんでした。というのも、原作の元子は銀行に長年勤める30代の独身女性で、同僚が次々と結婚してしまい、いつの間にか最古参となった、いわゆる売れ残りという設定だったからです。  また、元子は見た目も性格も地味なため、男性行員たちからは異性として見られず、積もりに積もった不満が爆発するカタチで銀行から大金を横領するのですが、今作では派遣として銀行に勤め、同じ業務をしているのに正行員との処遇に差があることに憤りを感じているという設定に変更されています。  主演が武井だからそうせざるを得なかったのか、現代社会を反映するための設定変更で、そこに武井がキャスティングされたのか。恐らく前者でしょう。2004年に同じ枠で放送された同ドラマで元子役を演じたのが、武井と同じ芸能事務所・オスカープロモーションに所属する米倉涼子だったからです。  同ドラマがヒットしたことで、米倉は人気女優へと躍進。それを武井にも期待して、今回のドラマに無理やりねじ込まれたのではないか。そんな臆測が流れたこともあって、余計に武井に対する前評判は良くありませんでした。  そんな厳しい視線が集まる中、武井は元子をどう演じたのか。感想を書く前にざっと第1話の流れを記したいと思います。  ドラマ冒頭、元子が勤める東林銀行に、お笑いコンビ・トレンディエンジェルの斎藤司が本人役で登場します。窓口で横柄な態度を見せるのですが、その姿を行員の誰かが携帯電話でこっそり撮影。それをネット上に投稿してしまい、炎上騒ぎが起こってしまいます。  画像をアップした犯人は、元子が教育係を務める新入行員・丸山聖華(ほな・いこか)だと判明。しかし、聖華はコネで入行したため、その身代わりとでもいわんばかりに、元子と、同じく派遣行員の山田波子(仲里依紗)の契約が突然切られてしまいます。これに憤った元子は、銀行への復讐を企てます。  元子はまず、以前から“黒革の手帖”にメモしていた脱税者の口座から、自身の口座へと1億8千万円を送金。そして、手帖に書かれた情報を週刊誌に流すと銀行側を脅し、“1億8千万円の返金を要求しない”という念書を書かせることに成功するのです。  まんまと大金をせしめた元子は、銀座の一等地にクラブ『カルネ(フランス語で手帖の意)』をオープンさせます。地味な銀行員の制服姿から一転して、高価な着物を着た姿を見せたところで第1話は終了となりました。  さて、感想ですが、前述したように武井の前評判は決して芳しくありませんでした。事務所からゴリ押しされていることもあり、演技力にも疑問の声が寄せられていました。しかし、今回のドラマでは実力不足は感じられませんでした。  甲高い声が欠点に挙げられることも少なくない武井ですが、今作では声のトーンを抑え気味にし、悪女の雰囲気をうまく作り出すことに成功。また、ラストで見せた白地の和服もよく似合い、登場した瞬間に画面がパッと華やぐような存在感を放っていました。思いのほか、色気のある姿に驚かされもしました。 “今回の元子”を演じた評価としては、武井は十分に及第点に達していたと思います。不満はありません。不満があるのは、元子の設定そのものです。派遣行員が正行員との処遇の差に不満を募らせて銀行から大金を横領するというのは、かなり無理があると思うんですよね。また、横領するのは親の遺した借金500万円を完済した後というのも、違和感を覚えました。そんな度胸があるなら、とっくに金を奪って借金返済に充てていたのではないでしょうか。  論点は結局、設定を変えてまで武井をねじこんだ意味があったのか、ということに帰してしまいます。ラストの着物姿を見る限り、武井は今後さらに色気が増して女優としても成長していくように思えました。それだけに、せめて米倉が元子役を演じた29歳ぐらいまで待ち、原作の設定通りに演じさせた方が良かったのではないでしょうか。  まあ、将来的にもう一度演じることがあるかもしれませんし、とりあえず今の武井の演技を見守っていくしかありませんね。次回は、元子を追ってホステスになった波子が頭角を現し、反旗を翻して“女のバトル”が勃発。夜の銀座を舞台にどのような人間模様が描かれていくのか乞うご期待です。 (文=大羽鴨乃)