「レンタル彼女」求人業者の摘発は“風俗・AV業界”大摘発時代の幕開け?「官房長官が直々に……」

 インターネットで「レンタル彼女」と呼ばれる接客サービスの求人サイトを運営していた人材派遣業者が、応募してきた女性に風俗嬢の仕事を紹介したとして逮捕された。

 風俗ライターによると「この手の話は全国で横行していて、求人サイト自体がカムフラージュというケースも少なくない」という。

「典型的なパターンは、表向き一般職の求人サイトで、実際は風俗嬢にスカウトするというケース。そういうところは大半、その先にアダルトビデオに出演するAV女優の供給も請け負っています。依頼側がスカウト報酬リストというものを作っていて、女性のルックスをA、B、C……とランク付けし、それぞれAV女優ならいくら、風俗嬢ならいくらと値が付けられていますから、まるで人身売買ですよ」(同)

 今回逮捕されたのは大阪の人材派遣会社「レック・インターナショナル」の代表、草開幸一郎容疑者ら計5名で、性的サービスのない「レンタル彼女」の求人を装いながら、実際にはソープランドなど風俗店の仕事を紹介した職業安定法違反(有害業務の紹介・虚偽広告)の疑いを持たれている。

 この業者が前述のような事業展開をしていたかは、まだわかっていないが、「摘発されるのは1,000分の1にも満たない、ごく一部で、多くは野放し状態」と前出風俗ライター。

「おそらくですが、AV出演強要問題など、最近の性産業での女性の人権問題意識の高まりを受けて、いよいよ本格摘発が始まったのでは」(同)

 事実、昨年11月から捜査してきた大阪府警の関係者からは「女性が意に反して風俗店などに就労を強いられている可能性もある」という話が聞かれる。単なる求人手法のルール違反にとどまらない話があるのではないか。

 AV業界では、女優の出演強要や奴隷契約などが問題となっている中、業界内での自主的な努力も求められてきたが、風俗ライターは「そのスピードがあまりに遅いから、国が法的な規制強化に乗り出す動きがある」とする。

「当初はAV業界に対して、女優を健全に働かせるための徹底したルール作りが期待されていたんです。そうすれば国が乗り出さずとも、一定の効果を生むことができたのに、大手のメーカーや制作会社ですら一致団結してスマートに物事を運ぶ土壌が、そもそもない。これは風俗業界も同じで、無数にある店が協力なんかしません。『トラブルで他店が潰れれば、こっちが儲かる』と自己中心的に考えるところが多いですからね。それで最近は菅義偉官房長官が直々に指示して、警察を動かしているって話です」(同・風俗ライター)

 確かに最近、AV女優の派遣会社社長らが労働者派遣法違反で逮捕されたり、AV女優在籍をウリにしていたソープランドの社長が売春防止法違反で逮捕されるなど、性産業への摘発の動きは明らかに増えている。

「実のところ、風俗嬢スカウトの偽装求人サイトなんて、当局はとっくに見破っていたはず。被害証言さえあれば関係先に踏み込めばいいだけ、という摘発態勢にあるので、今後は似たような容疑の立件が増えていくのでは」(同)

 業界内には月収100万円を軽く超すスカウトマンがゴロゴロいるというが、その中から正当な手順を踏んでいない者は淘汰されていく時代となったようだ。
(文=片岡亮/NEWSIDER Tokyo)

元極妻が解説するソープの闇――「大宮の火災のような事故はまた起こるでしょう」

 今は亡き某指定組織の三次団体幹部の妻だった、待田芳子姐さんが語る極妻の暮らし、ヤクザの実態――。

■大宮のソープランド街は、大通りからは見えないように規制されている

 今年はもう大きな事故はないかなと思っていたのですが、暮れになって埼玉・大宮のソープランドの火事で男女4名が亡くなられました。心よりご冥福をお祈り申し上げます。

 日曜昼間の惨事に周辺は大騒ぎだったようですが、大宮のソープランド街は大通りからは見えないように規制されているので、わかりにくかったかもしれません。東京の吉原は20歳未満の就労はNGで、「自称22歳」とかのアラフォー嬢もゴロゴロいるのに対して、大宮は18歳OKのため、ガチな若い女の子も多かったと聞いています。

 もはや伝統芸となった「マットプレイ」や「くぐり椅子」(わかんない方は検索してくださいね)なんかは、できないコたちばっかりでしょう。私の子どもたちより若い女の子が、カラダを張って働いた挙げ句に火事で亡くなるなんて、本当に悲しいことです。しかも一部では実名報道されていたそうですね。実名の報道被害は、ご本人だけでなく、ご遺族も巻き込んでしまいます。亡くなっただけでも悲しいのに、「あの家の息子はソープで焼け死んだ」なんてご近所で言われ続ける責任を、メディアは取れるのでしょうか? 風俗に行くことは、自慢はできなくても違法ではないのです。

■「元ソープ嬢の姐さん」もいる

 かつてはソープもヤクザのシノギであり、ソープ嬢のヒモになっているヤクザも珍しくありませんでした。今のヤクザは、わかりにくい形で経営に関与しているようです。モメた途端に「コワい人」が出てきたりするのは、むしろよくないと思いますけどね。

 ちなみにヒモもいろいろで、ウチの若い衆に暴力で縛るようなコはおらず、ソープ嬢の気持ちをつなぎ留めておくために涙ぐましい努力をしていました。それこそ真珠を何個も入れたり、お誕生日やクリスマスのプレゼントを質屋さんで真剣に選んだり。私もプレゼントについてアドバイスを求められたことがあります。それで最終的に結婚するコもいたので、「元ソープ嬢の姐さん」がわりといたんですよ。そのコたちからソープの実態をいろいろ聞いてましたから、今回の大宮の事件は起こるべくして起こったんだなとわかりました。

 そもそも、ほとんどのソープランドは建て替えができないんですね。吉原でわりと人気のあったコが、「最初は古くて汚くて驚きました」と言っていました。吉原は「ソープ界の東大」といわれるくらい嬢のレベルは高いのですが、建物はどこも「昭和全開」なんですね。「個室付浴場」は古びたタイル張りとかばっかりで、エレベーターはもちろんないし、階段も狭いのだそうです。大宮のお店も登記上は「築90年」で、階段が狭くて逃げられなかったと報道にありました。もちろん修繕はしていたでしょうけど、火事になったらひとたまりもありません。

 法律では性風俗店の出店は厳しく規制されていて、公園や学校からの距離も決められています。でも規制される前(戦前)からあった建物は「取り壊せ」とまでは言われないので、だましだまし修理しながら使っているんです。「建て替えはさせない。文句があるなら出ていけ」というのが、お上の意向なんですね。だから、全国的にソープランドの建物は古いんですが、例外は福島です。2011年の東日本大震災による津波で壊滅状態になった後、「もう建て替えられない」といわれていましたが、いつの間にか新しいお店ができて、原発関連のお仕事の皆さんの憩いの場となっているそうです。紹介サイトなどで「きれいなお部屋」とあるところは新築でしょうね。

 いずれにしろAVの「強制出演」のように、嫌がる女の子を無理やり風俗で働かせるのは論外ですが、本人たちが納得してがんばっているのであれば、応援したいと思っています。

アイドルグループ・Hの元メンバーがデリヘル店で窃盗! 法廷では“ツインテール”封印

 アイドルグループ・Hの元メンバー・S(21)が、デリヘル店の待機所に忍び込み、従業員の財布から現金8万円を盗み取るなどしたとして、今月7日に東京地裁で行われた公判で懲役2年、執行猶予3年の有罪判決が下された。なお、罪状は建造物侵入および窃盗等。

「アイドルグループと言っても、この声優ユニットは、あくまでもデビューを目指していた段階で、一般的な知名度はほとんどありません。グループ時代のSは赤がイメージカラーで、イジられキャラ。ツインテールとミニスカートがトレードマークの萌えキャラでしたが、法廷では髪を下ろし、地味な服装で登場。レギュラーラジオ番組終了後、ソロ活動がうまくいかずフェードアウト。都内のデリヘル店に体験入店した際に、待機所に鍵がかかっていないことなどを確認し、後日、2度にわたり侵入したところを従業員に取り押さえられたそうです」(アイドルファン)

 事が公になったのは、第1回公判が行われた先月30日の芸人・阿曽山大噴火によるツイート。阿曽が「今日の公判予定を見ると、窃盗の被告人が元アイドルの名前と同じ。同姓同名かと思って傍聴したら本人…。レギュラー番組が終わり、女優を目指すも上手くいかず、デリヘルの体験入店をしたら待機所が無施錠だと知り、別日に侵入してデリヘル嬢の財布からお金を盗ったという事件。法廷に響くアニメ声」と投稿したため、ネット上では臆測合戦が繰り広げられた。

「このツイートから、勝手な臆測が相次ぎましたが、ことごとく外れていた。中でも、アイドルグループ“A応P”の元メンバーは声優活動をしていたというだけで疑われ、あたかも特定したかのように伝えた一部ニュースサイトの運営者が謝罪する事態に発展しました」(同)

 また、Sのように、アイドル廃業後、風俗店の門を叩く女性は後を絶たないという。

「アイドル活動を諦めて風俗嬢になる女性は、特に最近、増えたように感じます。ほとんど公にはなりませんが、『名古屋のデリヘル店に●●ちゃんが在籍している』『北海道の故郷でヘルス嬢を始めたらしい』といった情報はヲタの間で口コミで広がり、新幹線で通い詰めるファンも。最近では、大手芸能プロ・Aのメジャーアイドルグループを卒業したメンバーに激似のソープ嬢が神戸で見つかり、ファンに衝撃が走りました」(同)

 法廷では“萌えキャラ”を封印したS。飼い猫の餌代にも困るほど金がなかったというが、今後は真っ当な行いをしてほしいものだ。

セックスワーカーを経験した中村うさぎに聞く、売春はなぜ“いけない”ことなの?

 世界最古の職業といわれる「売春」。現代の日本では売春防止法によって禁止されている行為だが、法的な規制を抜きにしても、多くの日本人が「売春はいけないこと」という意識を持っているのではないだろうか。

 2017年9月に『エッチなお仕事なぜいけないの?』(ポット出版プラス)を上梓した作家の中村うさぎさんは、恐らく世間一般では少数派であろう“売春賛成派”。同書には売春の是非について、中村さんと有識者たちによる対談が収められているが、実際のところ、売春がいけないといわれているのはなぜなのか? ご本人に聞いてみた。

■「不特定多数に性を売ること」への嫌悪感

 まず、売春が悪だという認識が浸透している背景には、「不特定多数に性を売る」という行為そのものが、嫌悪の対象になりやすいからだと中村さんは指摘する。

「そもそも、なぜ不特定多数に性を売ることが悪とされるのか? ひとつは、男性が生み出した“貞淑”という幻想によるものだと思います。それは、自分の子孫を確実に残したいという、男性たちによる本能レベルの欲求ではないでしょうか? なにしろ、女性のほうは、父親が誰であろうと自分が産んだ子どもは100%の自分の子であるという確信がありますが、男性は、女性の腹から出てくる赤子が自分の種じゃない可能性もあるわけです。そんな危機感が働いたからこそ、夫以外の男性と寝る女性を嫌悪し、“不貞”というレッテル貼りをしたのではないでしょうか」

 歴史を振り返ってみると、後家が権力を握っていた室町時代をはじめ、政治でも女性の影響力がある程度強かった14世紀ごろまでは、セックスを売り物にする女性も差別の対象にはならなかったという。

「たとえば平安時代から鎌倉時代にかけて『白拍子』と呼ばれる女性たちがいましたが、彼女らは歌舞を演じるだけでなく、男性の夜の相手もしていたことがわかっています。容姿端麗で芸に優れた白拍子は男性の憧れの的で、彼女たちをめとることは男性にとってもステータスでした。一方、武家時代に入って男性優位の社会になってくると、遊女などの地位が途端に低くなるのです」

 つまり、男性が権力を握り、彼らにとって都合のよい倫理観が出来上がった結果、性を売ることへの嫌悪感が浸透していったとも考えられるのだ。そうした中で、性を売る人はいやしいという差別感情が生まれ、「遊女という職業はけしからん」という暗黙の了解が出来上がって、売春への忌避感が生まれたのだという。

 一方、女性が売春をする女性に対して差別することも、世の中にはある。それはもちろん、男権的な価値観から生まれた“貞淑”という観念が世間一般に浸透した結果ともいえるが、それ以前の問題として、女性が売春をよしとしないのには「もっと感情的な理由がある」と中村さんは話す。

「売春が嫌われるのには、“女を売るのはズルい”という同性からの視点もあるのだと思います。キャバクラなんかでも枕営業するホステスは下に見られる傾向にあるようですが、要は性を使ってのし上がった同性に対して、イカサマをされたような理不尽な感情が湧くんですよね。それこそ、安い時給のアルバイトなんかでコツコツ稼いでいる女性が、売春で大金を稼いでいる人に対して“反則”だと感じることもあるでしょう」

 ほかにも、一部のフェミニストたちによる売春反対の声もある。売春を男性による「性の搾取」と見なし、倫理的に到底認められないという意見だ。

「売春は女性性の搾取であり、男性優位社会の産物だという考え方ですね。ただ、親に遊郭に売られたり、暴力による売春の強制があった昔ならいざ知らず、現代では自分の意志で性を売る仕事を選び取っている人も多いわけです。そうした女性の立場はどうなるのか? 男権的な価値観に洗脳されて、無自覚に性を売っているのだと話すフェミニストもいます。しかし、仮にそれが刷り込みであったとしても、刷り込まれた価値観を、そのまま肯定するか否定するかは、その人の自由でしょう」

 女性の売春や風俗ビジネス は、男性の性欲なしには成り立たないものであり、その性欲そのものを否定してしまえば、それはフェミニズムというより、もはやミサンドリー(男性嫌悪)ではないか、というのが中村さんの見方だ。

「結局のところ、風俗に対する過剰なバッシングを繰り返すフェミニストたちは、単に男性の性欲が嫌いなんだと思います。しかし、自らの意志でセックスワークを選んだ人たちまでも、『被害者』として一括りにすることは、彼女たちの自由意志を無視した差別といえるのではないでしょうか」

 女性の不貞に対する男性の嫌悪感にしろ、男性に対するフェミニストの憎しみにしろ、売春を否定する人の根底には「不快」という感情が存在しているのだと中村さんは言う。

「人間の快・不快というのは、感情の中でも根深いもの。そして、どんなに売春が不道徳であるかを理論武装しようとしたところで、感情的なものが根底にある限り、必ずほころびが出てくる。たとえば、売春は『性の搾取』だといわれていますが、そもそも売春以外でも、労働力や時間を搾取する企業なんて、ごまんとあるわけです。なぜ、性の搾取だけが特別視されるのか? また、『性は神聖なものだから、売り買いするのはタブーだ』と言う人もいますが、なぜセックスだけが神聖になるのか? どれも理論で突き詰めることができない。そうした意味でも『売春がいけない理由』については、明確な答えが、今のところ私の中に存在しません」

 ただし、冒頭でも少し触れたように、売春は売春防止法により、法的には違法と定められている。法律では売春をすることも、そして買春することも禁止されているのだ。では、女性を買う男性についても、「社会の風俗を乱すような」不道徳な輩といえるのか?

「先に話したミサンドリー的な考えだったら『男の性欲そのものが汚らわしい』ということになりかねませんから、それこそ金を払って性欲を発散する男性はアウトになる。そうでなくとも『買春は、性欲を持て余した気持ちの悪いオッサンがするもの』というイメージを抱いている女性は、一定数いるのではないでしょうか?  かつては、私も風俗を利用する男性に対して、偏見を持っていましたから」

 実は、中村さんは、デリヘルでセックスワーカーとして働いた経験がある。そしてセックスワークを体験する中で、風俗を利用する男性に対して、ある種の理解を抱くようになっていったのだという。

「実際デリヘルで働いてみると、客の大半が至って普通の人で、まったく暴力的でも居丈高でもなかった。そして、彼らは単に性欲の発散だけでなく、彼女や奥さんにさらけ出せない性的ファンタジーを満たしてくれる相手を求めて、風俗店にやってくることに気がつきました。セックスワーカーはお金をもらって、そのファンタジーを満たしてあげるわけです。少なくとも私は、一方的に男性に性を搾取されているという感覚はなかったですね」

 社会全般に浸透している偏見や差別意識から、なんとなく「いけないこと」だと思われている売春。しかし、売春の是非についてハッキリと答えられる人はいないのかもしれない。それならば、法的な規制はともかくとして、当事者以外の人たちが、セックスワークに関わる人たちを勝手に裁く権利もないのではないだろうか?
(松原麻依/清談社)

セックスワーカーを経験した中村うさぎに聞く、売春はなぜ“いけない”ことなの?

 世界最古の職業といわれる「売春」。現代の日本では売春防止法によって禁止されている行為だが、法的な規制を抜きにしても、多くの日本人が「売春はいけないこと」という意識を持っているのではないだろうか。

 2017年9月に『エッチなお仕事なぜいけないの?』(ポット出版プラス)を上梓した作家の中村うさぎさんは、恐らく世間一般では少数派であろう“売春賛成派”。同書には売春の是非について、中村さんと有識者たちによる対談が収められているが、実際のところ、売春がいけないといわれているのはなぜなのか? ご本人に聞いてみた。

■「不特定多数に性を売ること」への嫌悪感

 まず、売春が悪だという認識が浸透している背景には、「不特定多数に性を売る」という行為そのものが、嫌悪の対象になりやすいからだと中村さんは指摘する。

「そもそも、なぜ不特定多数に性を売ることが悪とされるのか? ひとつは、男性が生み出した“貞淑”という幻想によるものだと思います。それは、自分の子孫を確実に残したいという、男性たちによる本能レベルの欲求ではないでしょうか? なにしろ、女性のほうは、父親が誰であろうと自分が産んだ子どもは100%の自分の子であるという確信がありますが、男性は、女性の腹から出てくる赤子が自分の種じゃない可能性もあるわけです。そんな危機感が働いたからこそ、夫以外の男性と寝る女性を嫌悪し、“不貞”というレッテル貼りをしたのではないでしょうか」

 歴史を振り返ってみると、後家が権力を握っていた室町時代をはじめ、政治でも女性の影響力がある程度強かった14世紀ごろまでは、セックスを売り物にする女性も差別の対象にはならなかったという。

「たとえば平安時代から鎌倉時代にかけて『白拍子』と呼ばれる女性たちがいましたが、彼女らは歌舞を演じるだけでなく、男性の夜の相手もしていたことがわかっています。容姿端麗で芸に優れた白拍子は男性の憧れの的で、彼女たちをめとることは男性にとってもステータスでした。一方、武家時代に入って男性優位の社会になってくると、遊女などの地位が途端に低くなるのです」

 つまり、男性が権力を握り、彼らにとって都合のよい倫理観が出来上がった結果、性を売ることへの嫌悪感が浸透していったとも考えられるのだ。そうした中で、性を売る人はいやしいという差別感情が生まれ、「遊女という職業はけしからん」という暗黙の了解が出来上がって、売春への忌避感が生まれたのだという。

 一方、女性が売春をする女性に対して差別することも、世の中にはある。それはもちろん、男権的な価値観から生まれた“貞淑”という観念が世間一般に浸透した結果ともいえるが、それ以前の問題として、女性が売春をよしとしないのには「もっと感情的な理由がある」と中村さんは話す。

「売春が嫌われるのには、“女を売るのはズルい”という同性からの視点もあるのだと思います。キャバクラなんかでも枕営業するホステスは下に見られる傾向にあるようですが、要は性を使ってのし上がった同性に対して、イカサマをされたような理不尽な感情が湧くんですよね。それこそ、安い時給のアルバイトなんかでコツコツ稼いでいる女性が、売春で大金を稼いでいる人に対して“反則”だと感じることもあるでしょう」

 ほかにも、一部のフェミニストたちによる売春反対の声もある。売春を男性による「性の搾取」と見なし、倫理的に到底認められないという意見だ。

「売春は女性性の搾取であり、男性優位社会の産物だという考え方ですね。ただ、親に遊郭に売られたり、暴力による売春の強制があった昔ならいざ知らず、現代では自分の意志で性を売る仕事を選び取っている人も多いわけです。そうした女性の立場はどうなるのか? 男権的な価値観に洗脳されて、無自覚に性を売っているのだと話すフェミニストもいます。しかし、仮にそれが刷り込みであったとしても、刷り込まれた価値観を、そのまま肯定するか否定するかは、その人の自由でしょう」

 女性の売春や風俗ビジネス は、男性の性欲なしには成り立たないものであり、その性欲そのものを否定してしまえば、それはフェミニズムというより、もはやミサンドリー(男性嫌悪)ではないか、というのが中村さんの見方だ。

「結局のところ、風俗に対する過剰なバッシングを繰り返すフェミニストたちは、単に男性の性欲が嫌いなんだと思います。しかし、自らの意志でセックスワークを選んだ人たちまでも、『被害者』として一括りにすることは、彼女たちの自由意志を無視した差別といえるのではないでしょうか」

 女性の不貞に対する男性の嫌悪感にしろ、男性に対するフェミニストの憎しみにしろ、売春を否定する人の根底には「不快」という感情が存在しているのだと中村さんは言う。

「人間の快・不快というのは、感情の中でも根深いもの。そして、どんなに売春が不道徳であるかを理論武装しようとしたところで、感情的なものが根底にある限り、必ずほころびが出てくる。たとえば、売春は『性の搾取』だといわれていますが、そもそも売春以外でも、労働力や時間を搾取する企業なんて、ごまんとあるわけです。なぜ、性の搾取だけが特別視されるのか? また、『性は神聖なものだから、売り買いするのはタブーだ』と言う人もいますが、なぜセックスだけが神聖になるのか? どれも理論で突き詰めることができない。そうした意味でも『売春がいけない理由』については、明確な答えが、今のところ私の中に存在しません」

 ただし、冒頭でも少し触れたように、売春は売春防止法により、法的には違法と定められている。法律では売春をすることも、そして買春することも禁止されているのだ。では、女性を買う男性についても、「社会の風俗を乱すような」不道徳な輩といえるのか?

「先に話したミサンドリー的な考えだったら『男の性欲そのものが汚らわしい』ということになりかねませんから、それこそ金を払って性欲を発散する男性はアウトになる。そうでなくとも『買春は、性欲を持て余した気持ちの悪いオッサンがするもの』というイメージを抱いている女性は、一定数いるのではないでしょうか?  かつては、私も風俗を利用する男性に対して、偏見を持っていましたから」

 実は、中村さんは、デリヘルでセックスワーカーとして働いた経験がある。そしてセックスワークを体験する中で、風俗を利用する男性に対して、ある種の理解を抱くようになっていったのだという。

「実際デリヘルで働いてみると、客の大半が至って普通の人で、まったく暴力的でも居丈高でもなかった。そして、彼らは単に性欲の発散だけでなく、彼女や奥さんにさらけ出せない性的ファンタジーを満たしてくれる相手を求めて、風俗店にやってくることに気がつきました。セックスワーカーはお金をもらって、そのファンタジーを満たしてあげるわけです。少なくとも私は、一方的に男性に性を搾取されているという感覚はなかったですね」

 社会全般に浸透している偏見や差別意識から、なんとなく「いけないこと」だと思われている売春。しかし、売春の是非についてハッキリと答えられる人はいないのかもしれない。それならば、法的な規制はともかくとして、当事者以外の人たちが、セックスワークに関わる人たちを勝手に裁く権利もないのではないだろうか?
(松原麻依/清談社)

『奥様は、取り扱い注意』よりヤバい現実! 夫に“風俗バイト”がバレて町を去ったセレブ主婦

 綾瀬はるか主演の連続ドラマ『奥様は、取り扱い注意』(日本テレビ系)。綾瀬演じる主人公・伊佐山菜美は、特殊工作員という過去を持つ専業主婦で、同じセレブ住宅街に暮らす、主婦友の大原優里(広末涼子)や佐藤京子(本田翼)とともに、主婦の間で起きるさまざまなトラブルを解決していくストーリーだ。第2話では、菜美が、着物教室で色気のある主婦・夏希(高岡早紀)に出会う。夏希にはAVに出演していた過去があり、それを何者かによって町中にバラされ、町から追い出されそうになるのを菜美が助けようとする、という展開だ。

 ドラマのように、夫に風俗バイトがバレてしまった主婦の一美さん(仮名・30歳)が、自身の経験を打ち明ける。一美さんが、風俗で働いたのは結婚してからだという。

「共働きで、お互い忙しい身ではあったんですが、早く子どもがほしくて頑張っていました。しかし、私が妊娠しづらいことがわかり、セックスレスになっていったんです。私は専門学校の時の資格を生かし、自宅でマツエクサロンを開業していましたが、夫は飲食業界勤務。昼に出て、夜遅くに帰ってくる夫との生活に、徐々にすれ違いが生じるようになり……」

 自宅サロンは週に3回ほど、主婦友やその紹介客を相手に営業していた。しかし、客足は増えず売り上げは伸び悩んでいたという。

「客足が見込めるかと思い、無理して高級住宅地に住んだのが失敗でした。周りの主婦友は一軒家や高級分譲マンションなのに、うちは賃貸マンション。夫の稼ぎでは、家賃と生活費を払うだけで手一杯で、私のお小遣いまでは回りません。主婦友やお客さんと付き合いで行くランチや習い事は、サロンの売り上げだけでは厳しくて……。そんな時、たまたまネットで見つけたのがチャットレディの求人でした」

 それは、自宅でできるアダルト専門のチャットレディの仕事だった。

「自宅で高額なアルバイトができると知って興味を持ちました。外でパートなんかしたら、主婦友たちに私がエセセレブということがバレてしまう……在宅ワークなら、夫にも内緒で働けると思いました」

 一美さんはすぐにチャットレディに登録した。仕事内容は、始めにチャットで会話をし、相手が気に入ったらマイクとwebカメラで動画を配信するというもの。ライブチャットには不特定多数の客が覗ける「パーティーチャット」と1人の客のみに配信する「2ショットチャット」がある。身元バレを恐れた一美さんは、2ショットのみで顔出しはNG、脱ぎとアダルトグッズの使用はOKにしたという。

「脱ぐことに抵抗はありませんでした。サロンの仕事上、体形には気を使っていますし、夫に見てもらえないのなら誰かに見てほしい気持ちもありました。夫は仕事後に飲みに行くと朝まで帰ってこないので、一晩中チャットにのめり込んだ日もありました」

 チャットで得た収入は1日2万円ほど。思わぬ高額収入により、一美さんの生活は急に派手なものとなった。しかし、思わぬところから副業はバレてしまったという。

「収入が増えて買い物が派手になり、ブランド物が増えていきました。そんな時、専門学生の友人と会うことに。明らかに変わった私の身なりを見て、彼女は私に『自宅サロンのノウハウ』を聞いてきました。もちろん、そんなこと答えられるわけはなく……、つい副業のことを言ってしまったんです。友達は学生時代にキャバクラのアルバイトをしていたので、『言っても引かれないだろう』と、どこか信用していたんですが、それが失敗でした」

 その後、専門時代の友人を中心にウワサはあっという間に広まってしまう。そして、ついに夫にも知られることに……。

「夫がどこから聞いたのかはわかりませんが、チャットに使っていたマイク、パソコンの履歴のスクリーンショットを目の前に突き付けられました。履歴から私を探したようで、チャットルームのスクリーンショットまで出されたら、さすがに言い訳できなくて……。認めざるをえませんでした」

 風俗に勤めている女性が身元バレするのは、実は一美さんのように自ら言ってしまう人が一番多いという。「友人よりも、言ってしまった自分を責めました」と一美さんは言う。一美さんは、その後どうなってしまったのだろうか?

「夫には『俺の稼ぎが少なくてごめん』と、なぜか謝られました。私のせいなのにと、やるせない気持になりましたね。その後、住んでいた町を離れ、身の丈に合った家賃のマンションに引っ越しました。夫とは以前よりも会話が増えた気がします。友人を失って、夫にもつらい思いをさせてしまい、後悔していますが、あのまま高級住宅街にいたら、いつかは身を滅ぼしていたと思います。今は自宅サロンは閉め、マツエクサロンでアルバイトをしています。またいつか、サロンをオープンしたい気持ちはありますが、次は無理せずやりたいですね」
(カワノアユミ)

『奥様は、取り扱い注意』よりヤバい現実! 夫に“風俗バイト”がバレて町を去ったセレブ主婦

 綾瀬はるか主演の連続ドラマ『奥様は、取り扱い注意』(日本テレビ系)。綾瀬演じる主人公・伊佐山菜美は、特殊工作員という過去を持つ専業主婦で、同じセレブ住宅街に暮らす、主婦友の大原優里(広末涼子)や佐藤京子(本田翼)とともに、主婦の間で起きるさまざまなトラブルを解決していくストーリーだ。第2話では、菜美が、着物教室で色気のある主婦・夏希(高岡早紀)に出会う。夏希にはAVに出演していた過去があり、それを何者かによって町中にバラされ、町から追い出されそうになるのを菜美が助けようとする、という展開だ。

 ドラマのように、夫に風俗バイトがバレてしまった主婦の一美さん(仮名・30歳)が、自身の経験を打ち明ける。一美さんが、風俗で働いたのは結婚してからだという。

「共働きで、お互い忙しい身ではあったんですが、早く子どもがほしくて頑張っていました。しかし、私が妊娠しづらいことがわかり、セックスレスになっていったんです。私は専門学校の時の資格を生かし、自宅でマツエクサロンを開業していましたが、夫は飲食業界勤務。昼に出て、夜遅くに帰ってくる夫との生活に、徐々にすれ違いが生じるようになり……」

 自宅サロンは週に3回ほど、主婦友やその紹介客を相手に営業していた。しかし、客足は増えず売り上げは伸び悩んでいたという。

「客足が見込めるかと思い、無理して高級住宅地に住んだのが失敗でした。周りの主婦友は一軒家や高級分譲マンションなのに、うちは賃貸マンション。夫の稼ぎでは、家賃と生活費を払うだけで手一杯で、私のお小遣いまでは回りません。主婦友やお客さんと付き合いで行くランチや習い事は、サロンの売り上げだけでは厳しくて……。そんな時、たまたまネットで見つけたのがチャットレディの求人でした」

 それは、自宅でできるアダルト専門のチャットレディの仕事だった。

「自宅で高額なアルバイトができると知って興味を持ちました。外でパートなんかしたら、主婦友たちに私がエセセレブということがバレてしまう……在宅ワークなら、夫にも内緒で働けると思いました」

 一美さんはすぐにチャットレディに登録した。仕事内容は、始めにチャットで会話をし、相手が気に入ったらマイクとwebカメラで動画を配信するというもの。ライブチャットには不特定多数の客が覗ける「パーティーチャット」と1人の客のみに配信する「2ショットチャット」がある。身元バレを恐れた一美さんは、2ショットのみで顔出しはNG、脱ぎとアダルトグッズの使用はOKにしたという。

「脱ぐことに抵抗はありませんでした。サロンの仕事上、体形には気を使っていますし、夫に見てもらえないのなら誰かに見てほしい気持ちもありました。夫は仕事後に飲みに行くと朝まで帰ってこないので、一晩中チャットにのめり込んだ日もありました」

 チャットで得た収入は1日2万円ほど。思わぬ高額収入により、一美さんの生活は急に派手なものとなった。しかし、思わぬところから副業はバレてしまったという。

「収入が増えて買い物が派手になり、ブランド物が増えていきました。そんな時、専門学生の友人と会うことに。明らかに変わった私の身なりを見て、彼女は私に『自宅サロンのノウハウ』を聞いてきました。もちろん、そんなこと答えられるわけはなく……、つい副業のことを言ってしまったんです。友達は学生時代にキャバクラのアルバイトをしていたので、『言っても引かれないだろう』と、どこか信用していたんですが、それが失敗でした」

 その後、専門時代の友人を中心にウワサはあっという間に広まってしまう。そして、ついに夫にも知られることに……。

「夫がどこから聞いたのかはわかりませんが、チャットに使っていたマイク、パソコンの履歴のスクリーンショットを目の前に突き付けられました。履歴から私を探したようで、チャットルームのスクリーンショットまで出されたら、さすがに言い訳できなくて……。認めざるをえませんでした」

 風俗に勤めている女性が身元バレするのは、実は一美さんのように自ら言ってしまう人が一番多いという。「友人よりも、言ってしまった自分を責めました」と一美さんは言う。一美さんは、その後どうなってしまったのだろうか?

「夫には『俺の稼ぎが少なくてごめん』と、なぜか謝られました。私のせいなのにと、やるせない気持になりましたね。その後、住んでいた町を離れ、身の丈に合った家賃のマンションに引っ越しました。夫とは以前よりも会話が増えた気がします。友人を失って、夫にもつらい思いをさせてしまい、後悔していますが、あのまま高級住宅街にいたら、いつかは身を滅ぼしていたと思います。今は自宅サロンは閉め、マツエクサロンでアルバイトをしています。またいつか、サロンをオープンしたい気持ちはありますが、次は無理せずやりたいですね」
(カワノアユミ)

レズビアンじゃないけど、話題の「レズ風俗」に行きましたレポ

<p> 『さびしすぎてレズ風俗に行きましたレポ』(イースト・プレス)という1冊のコミックが話題になっている。うつや摂食障害などを抱えた著者の永田カビさんが、自分と向き合うためにレズビアン風俗に行った、自身の体験を綴っているのだが、この作品に登場する、女性向けのレズビアン風俗とは、大阪・ミナミで営業する「レズっ娘クラブ」だ。同書のヒットにより、レズビアン風俗という存在が注目を集め、同店も一気に有名になった。そこで、レズビアン風俗での実体験をレポートするとともに、オーナーへのインタビューを併せて紹介する。なお、今回は姉妹店「レズ鑑賞クラブ・ティアラ」を利用した。</p>

月20日働いて東京の半額程度 華やかさとはほど遠い「地方キャバ嬢」の厳しい生活

<p> 年齢20代、月収35~40万円。歌舞伎町、六本木のキャバクラ嬢の平均層だ。これは、都心のキャバクラ嬢というほんの一部にしか過ぎない。首都圏を離れると、月に20日出勤しても半分ほどの20万円前後しか稼げていないキャバ嬢もたくさんいるという。水商売で働きながらも、厳しい生活を強いられている地方のキャバ嬢の実態に迫った。</p>

月20日働いて東京の半額程度 華やかさとはほど遠い「地方キャバ嬢」の厳しい生活

<p> 年齢20代、月収35~40万円。歌舞伎町、六本木のキャバクラ嬢の平均層だ。これは、都心のキャバクラ嬢というほんの一部にしか過ぎない。首都圏を離れると、月に20日出勤しても半分ほどの20万円前後しか稼げていないキャバ嬢もたくさんいるという。水商売で働きながらも、厳しい生活を強いられている地方のキャバ嬢の実態に迫った。</p>