新田真剣佑が“闇堕ち”!? クズっぷりが気持ち良い『トドメの接吻』、視聴率巻き返しなるか……

 山崎賢人のクズ男ぶりもだいぶ見慣れてきたドラマ『トドメの接吻』(日本テレビ系)。第4話の平均視聴率は6.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)と、第2話から0.4ポイントダウンしてしまいました。

 1話7.4%→2話6.5%→3話7.1%と、上がったり下がったりの本作。3話では、主人公・旺太郎(山崎賢人)とキス女・宰子(門脇麦)との間に恋愛フラグがプンプン臭い、旺太郎がモノにしようとしているご令嬢・美尊ちゃん(新木優子)が、兄である尊氏(新田真剣佑)にプロポーズされるというラブ要素強めの展開となりましたが、視聴率の回復はそんなに甘くなかったようですね。

“成り上がる”ためだったら何でもする主人公・旺太郎のように、どうにかして視聴率的にも下剋上を図ってほしいところですが……。ということで、4話のあらすじから振り返ります。

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■山崎賢人のクズっぷりが気持ち良い

 

「キスをしたら望みを一つ叶える」という“キスの契約”を拒む宰子に対し、何としてでも尊氏のプロポーズを阻止したい旺太郎は、「俺はお前を信じてる!」と、胡散臭い笑顔を浮かべながら、ビルの屋上から自ら飛び降ります。思わず「狂ってる」とつぶやく宰子ですが、そんなイカレた男が死んでいくのを見過ごすことはできず、まんまとキス。タイムリープさせて旺太郎を救うのです。

 命を懸けた大胆な作戦により、7日前にタイムリープした旺太郎は、尊氏よりも先に美尊ちゃんにプロポーズ。突然のことに戸惑う美尊ちゃんに「僕は真剣だってことを知ってほしかった」と、誠実さをアピールします。その甲斐あってか(?)、襲ってきた後輩ホストの和馬(志尊淳)から助けた代わりに美尊から乗馬を教えてもらったり、幼なじみの結婚式に付き添ってもらったりと、なんだかイイ感じ。

 しかも、この結婚式、No.1ホストの“エイト”でもある旺太郎が、お金で雇った自分の客の女の子に開かせた完全なるフェイク。幼なじみのフリをさせた上、自分の不幸な身の上話(※これも嘘)を吹き込ませ、美尊ちゃんからの同情を買うことに成功した旺太郎は、その後ちゃっかり食事にも誘われちゃいます。もちろん、この計画に協力してくれた女の子へのフォローも忘れることはなく、後日ホテルでしっかり“お礼”をするわけです。いやぁ、クズオブクズ!

 そりゃあ、12年前の事故で弟は行方不明のままだし、父・旺(光石研)に課せられた3億円の賠償金を肩代わりしなくちゃいけないし、姑息な手を使ってでも、100億(=美尊ちゃん)を手に入れたくなるのも仕方ないのかもしれません……(遠い目)。現実的に考えたらどうしようもない男ですが、なんたってこれはドラマです。「ホスト」という設定に加えて、綺麗な顔の山崎賢人くんが演じているからこそ、一周回って、逆にそのクズっぷりが気持ちよく感じてきます。

 

■無自覚系“ツンデレ”旺太郎、必ずしも思い通りの未来にはできない

 ストリートミュージシャン・春海(菅田将暉)に「大金持ちのパパを紹介してもらうんだよ~(ハートマーク)」と、ルンルンで話す旺太郎の前に現れた宰子。病床の祖母の最期を看取ることができなかった彼女は、自ら旺太郎にキスをします。「人の命を救うためにしかキスをしない」と言っていた宰子が、初めて自分のためにキスの力を使おうとするのです。

 タイムリープで遡ることができるのは、キスから7日前。宰子は、それよりも前から病気を患っていたおばあちゃんを助けることはできませんし、死を避けることもできません。当然、旺太郎も12年前の事故をなかったことにはできないのです。ですが、キスの力により、宰子は「おばあちゃんに残されたわずかな時間を一緒に過ごす」というほんの小さな幸せを手にしました。それでも、「事故に遭った時、私を助けてくれた男の子たちは死んだから、私だけ幸せにならない。幸せになっちゃいけない」と、罪悪感を抱く彼女に、旺太郎は言います。

「俺も似たようなことがガキの頃にあったよ。弟を事故で亡くしたんだ。けど俺は、弟の分まで幸せになるって決めた。でなきゃ、生きてる意味ないだろ」

「いくら時間を戻せても、何もしなきゃ結果は同じだ。でも、前に進めば人生を変えられる。俺たちは幸せになれるんだよ」

 口がうまいホストなので、どこまでが本心なのかは全くわかりませんが、少なくとも100%の嘘ではない気がします。去り際の「キスしてほしくなったら言えよ」という謎の上から目線にイラッとしながらも、ツンデレ具合には少しキュンとしたし、旺太郎は今後、自分の都合だけで無理やり宰子の唇を奪おうとはしないだろなと、今まで皆無だった旺太郎の株が、ほんのちょっと上がりました(当社比)。

 しかし、その裏で、これまで自分にとって都合の悪い未来をうまいこと回避してきた旺太郎の計画に大きな“ズレ”が生じてしまいます。入院中だった美尊ちゃんの父・尊(山田明郷)が亡くなり、とうとう尊氏が美尊ちゃんにプロポーズをしてしまうのです――。

 

■ブラック尊氏が覚醒、クズVSクズの戦いへ

 

 尊氏といえば、目の奥は死んでいるし、どことなく闇を抱えていそうな気配がありましたが、3話で彼は、社長秘書でもある叔父の郡次(小市慢太郎)から「海難事故の証拠」という防犯カメラのテープをチラつかされ、自分を副社長にするよう脅されていました。今話では、そんな彼に隠された秘密、つまり事故の真相が明らになりました。

 12年前のあの日、サンタさんからクリスマスプレゼントの馬の像をもらってルンルンの尊氏(子どもがそれをもらってうれしいのかは謎ですが)は、父が養子である自分には会社を継がせる気がないこと、自分は必要とされていなかったことを偶然にも知ってしまいます。深く傷ついた尊氏は、機械室に逃げ込み、行き場のない気持ちを吐き出すように、大事に持っていた馬の像を機械に投げつけると、火花が上がります。船の事故の原因は、尊氏にあったようです。

 それを知った尊は、これをひた隠し、尊氏に一生不自由のない生活を与えることと引き替えに、美尊を“陰で”支えていくよう命令。その約束の通り、彼は“兄”として妹を支えるべく、“異性”としての美尊ちゃんへの想いを封印しようとします。

 が、「初めて男の人を守ってあげたいって思ったの」と、旺太郎に心を動かされつつある美尊ちゃんの姿に焦りを感じていたところに、郡次からもせっつかれ、今にも命が尽きそうな父からも“あの約束”を口酸っぱく言われ、我慢も限界。「陰で支える人生なんてうんざりだ。これからは好きにさせてもらう」と、容態が悪化して苦しみ悶える父の姿を、あの死んだ魚みたいな冷たい目でただただ見下ろすのでした。

 以前までの良いお兄ちゃんオーラはゼロ、ドス黒いオーラを纏った尊氏は、美尊にプロポーズをし、12年前に船を沈めたのは船長だった旺太郎の父親だと、罪をなすりつけるのです。そうして旺太郎から美尊ちゃんを奪い返し、闇の帝王、いや、並木グループのトップとなりました。

 ということで、来週からは旺太郎と尊氏が“クズバトル”を繰り広げる模様。ラストで宰子に接触していた春海も気になりますが、一体彼が何者なのかは、ドラマ終盤まで引っ張りそうです。彼だけは“白”であってほしいところですが……。
(文=どらまっ子TAROちゃん)

 

バラエティ番組を面白くする「悪意」とは? 人気テレビに“イジリナレーション”が横行のワケ

 今、バラエティ番組を面白くしているキーワード。いくつもの番組で放送作家として活躍している某氏によると、それは「悪意」だという。

「出演者の揚げ足を取ったり、小ばかにするような、悪意ある“イジリナレーション”がはやっているのです。『世界の果てまでイッテQ!』『月曜から夜ふかし』(ともに日本テレビ系)、『水曜日のダウンタウン』(TBS系)が代表例。それらとは毛色が違いますが、『カミングアウトバラエティ!!秘密のケンミンSHOW』(日本テレビ系)では『へぇ~そうだったのか~』という抑揚のないナレーションが多用されます」

 そんな“イジリ”がVTRを見ている側の出演者にまで及ぶのが、『ヒルナンデス!』(同)。1月23日のオンエアではこんなことがあった。石川・輪島の名物朝市を訪ねた、大久保佳代子といとうあさこ。そこで2枚3,500円の値段で売られている地元名産「のどぐろ」の一夜干しを見つけて、「東京で食べたら高いよね」と一言漏らす。その後に続いたナレーションは、“東京ではリッチ芸人・渡部にしか買えない、のどぐろ”。これは、スタジオでVTRを見ているアンジャッシュ・渡部建をイジるためのナレーションだった。

 続いて2人が老舗の酒造店に立ち寄った際は、“あさこが生まれた大正元年から続く”と、今度はいとうに対し、創業年に引っかけてイジっていた。さらなるターゲットは、Hey!Say!JUMP・有岡大貴。七尾湾や能登の里山を走る観光列車を紹介するシーンに、“有岡くんより滑舌の良いガイドさんの解説つき”と、ナレーションを入れていた。

 こうしたテレビ業界における、はやりを最近取り入れているのが『ザ!鉄腕!DASH!!』(同)だという。

「昨年10月8日オンエアの『DASH 0円食堂』では、リーダー・城島茂へのイジリがさく裂していました。その日は静岡・富士宮でロケが行われ、目的地に到着してロケ車から少し苦しげな表情で降りた城島に、“この日は腰と膝の調子が悪い城島”とテロップが。また、落花生の廃棄食材をもらうときの交渉術に対し“まるで訪問販売の営業マン…”というツッコミ。さらに落花生の選別について説明され、『大変ですね』とわかったふうに答えたときはすかさず、“本当はわかっていない城島”。別の場所に向かい、再びロケ車を降りた城島に対してまたしても、“この日は腰と膝の調子が悪い城島”。しかも“車を降りるのに12秒”というテロップもありました」(芸能ライター)

 『DASH』といえば、「親が子どもに見せたい番組」にも選ばれたり、優秀な番組に授与される「ギャラクシー賞」も取ったことのある、「民放テレビ唯一の良心」ともいえる番組だ。ここまで“演出”して見せる必要はないように思うが……。

「かつての『DASH』の作り方は、頑張るTOKIOの姿を応援するという、ストレートなものでした。しかし数年前にスタッフが変わり、方針も異なるものへ。彼らの魅力をより引き立たせ、存在を身近にするように変わったのです。イジリテロップも、そのための“装置”。ただ、こうしたイジリは、ネットの反響を意識してるとの指摘もあり、『昔の素朴な「DASH」の方が良かった』という視聴者層も少なからずいるようです」(業界関係者)

 ようはほどほどに、ということか。次にマネするのはどの番組なのだろうか。

バラエティ番組を面白くする「悪意」とは? 人気テレビに“イジリナレーション”が横行のワケ

 今、バラエティ番組を面白くしているキーワード。いくつもの番組で放送作家として活躍している某氏によると、それは「悪意」だという。

「出演者の揚げ足を取ったり、小ばかにするような、悪意ある“イジリナレーション”がはやっているのです。『世界の果てまでイッテQ!』『月曜から夜ふかし』(ともに日本テレビ系)、『水曜日のダウンタウン』(TBS系)が代表例。それらとは毛色が違いますが、『カミングアウトバラエティ!!秘密のケンミンSHOW』(日本テレビ系)では『へぇ~そうだったのか~』という抑揚のないナレーションが多用されます」

 そんな“イジリ”がVTRを見ている側の出演者にまで及ぶのが、『ヒルナンデス!』(同)。1月23日のオンエアではこんなことがあった。石川・輪島の名物朝市を訪ねた、大久保佳代子といとうあさこ。そこで2枚3,500円の値段で売られている地元名産「のどぐろ」の一夜干しを見つけて、「東京で食べたら高いよね」と一言漏らす。その後に続いたナレーションは、“東京ではリッチ芸人・渡部にしか買えない、のどぐろ”。これは、スタジオでVTRを見ているアンジャッシュ・渡部建をイジるためのナレーションだった。

 続いて2人が老舗の酒造店に立ち寄った際は、“あさこが生まれた大正元年から続く”と、今度はいとうに対し、創業年に引っかけてイジっていた。さらなるターゲットは、Hey!Say!JUMP・有岡大貴。七尾湾や能登の里山を走る観光列車を紹介するシーンに、“有岡くんより滑舌の良いガイドさんの解説つき”と、ナレーションを入れていた。

 こうしたテレビ業界における、はやりを最近取り入れているのが『ザ!鉄腕!DASH!!』(同)だという。

「昨年10月8日オンエアの『DASH 0円食堂』では、リーダー・城島茂へのイジリがさく裂していました。その日は静岡・富士宮でロケが行われ、目的地に到着してロケ車から少し苦しげな表情で降りた城島に、“この日は腰と膝の調子が悪い城島”とテロップが。また、落花生の廃棄食材をもらうときの交渉術に対し“まるで訪問販売の営業マン…”というツッコミ。さらに落花生の選別について説明され、『大変ですね』とわかったふうに答えたときはすかさず、“本当はわかっていない城島”。別の場所に向かい、再びロケ車を降りた城島に対してまたしても、“この日は腰と膝の調子が悪い城島”。しかも“車を降りるのに12秒”というテロップもありました」(芸能ライター)

 『DASH』といえば、「親が子どもに見せたい番組」にも選ばれたり、優秀な番組に授与される「ギャラクシー賞」も取ったことのある、「民放テレビ唯一の良心」ともいえる番組だ。ここまで“演出”して見せる必要はないように思うが……。

「かつての『DASH』の作り方は、頑張るTOKIOの姿を応援するという、ストレートなものでした。しかし数年前にスタッフが変わり、方針も異なるものへ。彼らの魅力をより引き立たせ、存在を身近にするように変わったのです。イジリテロップも、そのための“装置”。ただ、こうしたイジリは、ネットの反響を意識してるとの指摘もあり、『昔の素朴な「DASH」の方が良かった』という視聴者層も少なからずいるようです」(業界関係者)

 ようはほどほどに、ということか。次にマネするのはどの番組なのだろうか。

日テレの“鬼門”新日曜ドラマ『崖っぷちホテル!』に盗作疑惑が浮上!?「“あのドラマ”に似てる!」

 4月スタートのドラマ『崖っぷちホテル!』(日本テレビ系/日曜22時30分~)に、三代目J Soul Brothers from EXILE TRIBEの岩田剛典が主演、女優の戸田恵梨香が出演することが発表された。

 同ドラマは、かつては高級ホテルであったが、現在は負債総額3億円を抱え、倒産寸前のド底辺ホテルが舞台。そのホテルを立て直そうとする戸田演じる総支配人の前に、岩田演じる謎の男が現れ、やる気のないホテルのスタッフたちに、次から次へと破天荒な注文をつけていく……といったストーリー。岩田と戸田の共演に、「今から放送が楽しみ」という声がある中、「“あのドラマ”とストーリー似てない!?」といった声も上がっている。

 “あのドラマ”とは、1995年に三谷幸喜が脚本を担当し、フジテレビ系で放送された『王様のレストラン』。かつて、高級フレンチレストランとして名を馳せた「ベル・エキップ」を立て直そうと、若いパトロンが伝説のギャルソンを迎え入れ、レストランの従業員たちとぶつかり合いながらも改革していく……というストーリーだった。両ドラマの概要だけを比べてみると、舞台をレストランからホテルに変更しただけで、確かにストーリーは酷似している。そのため、「パクリではないか?」とネット上で話題となったようだ。

 実は、日本テレビのドラマに“パクリ疑惑”が浮上したのは、今回が初めてではない。

「有名どころでは、1997年にKinKi Kids主演のドラマ『ぼくらの勇気 未満都市』が連ドラ化された際、ストーリーが、『週刊ヤングサンデー』(小学館)で連載された漫画『チャイルド★プラネット』の内容と酷似していると指摘されたことがありました。結局、連ドラ放送中盤から、原作・原案者の竹熊健太郎氏と、作画を担当した永福一成氏の名前を『協力』という形でクレジットし、事なきを得たようですが、昨年、放送20周年の記念特番として放送されましたが、その際竹熊氏は自身のTwitterで、連ドラ放送時の日本テレビ側の対応や特番放送の連絡が一切なかったと暴露し不満を漏らしていました」(芸能ライター)

 また、こんな声も。

「『崖っぷちホテル!』が放送されるドラマ枠は、2017年7月期の『愛してたって、秘密はある。』が全話平均視聴率8.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)、同年10月期の『今からあなたを脅迫します』も全話平均視聴率6.1%と、昨今、視聴率が絶望的に悪いのが実情。さらに、製作会社は日本テレビ系列で、失敗しても潰れないこともあり、“緊張感がない”と報道されている。日本テレビ側も、あの枠の“再建”は諦めているようです」(テレビ局関係者)

 今回の“パクリ疑惑”も、こうしたスタッフのやる気のなさの現れなのかもしれない。

 戸田は日本テレビの連ドラへ12年ぶりの出演。岩田においては、同ドラマが民放連続ドラマ初主演とあって、役者人生においても“重要なドラマ”となるであろう作品。日本テレビにも気合を入れてほしいところだが……。

広瀬すずは『anone』で開花する──“大先輩”田中裕子の芝居にも呑まれない「影の魅力」

 広瀬すずが連続ドラマで初主演を務めたのは、2015年の学園ドラマ『学校のカイダン』(日本テレビ系)だった。あれから3年を経て、女優としてみるみる成長しており、人気・実力ともに10代の若手女優の中ではダントツの存在だと言っても過言ではない。

 すでに19年上半期のNHK連続テレビ小説『夏空-なつぞら-』のヒロインも決定しており、女優としての彼女をとりまく環境が、今後、より大きなものとなっていくことは間違いないだろう。

 おそらく所属事務所が長期的な視点で彼女を女優として成長させたいと考えているのだろう。彼女の出演作を見ていると、女優としての将来を考えた上で、役が選択されていると感心する。

 映画では『ちはやふる』(16~18年)や『チア☆ダン~女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話~』(17年)のような若者向け青春映画に出演する一方、『海街diary』(15年)や『怒り』(16年)のような、作家性の強い文学的なドラマにも出演している。

 中でも、是枝裕和監督の『海街diary』に出演したことは、彼女にとって大きかったように思う。それ以前も女優としての勘の良さや華やかさはあったのだが、『海街diary』以降は、役に没入する力が以前よりも深くなった。その意味で、女優としての大きなターニングポイントだったと言える。こういう作品に定期的に出会えるのは、彼女にとって、とても幸福なことだ。

 そして、次の幸運な作品となりそうなのが、現在、日本テレビ系で水曜夜10時から放送中のドラマ『anone』である。

 本作は『最高の離婚』(フジテレビ系)や『カルテット』(TBS系)で知られる坂元裕二が脚本を手がけるドラマだ。チーフ演出は、作り込んだ重厚な映像に定評のある水田伸生。

 坂元と水田は、同枠で過去に芦田愛菜の出世作となった『Mother』、満島ひかりが貧困に苦しむシングルマザーを演じた『Woman』の2作を手がけている。重厚な社会派ドラマとして高い評価を受けるこのシリーズは、広瀬すずもファンだったそうだが、まさか自分が出演することになるとは思っていなかったらしい。

 広瀬すずが演じるのは、辻沢ハリカという少女。

 両親のいないハリカは、特殊清掃員のアルバイトをしながら、ネットカフェで暮らしていた。

 ハリカには、スマホのゲームアプリで交流している病気の友達がいた。入院中の少年・カノンが手術するには、多額のお金が必要だが、ハリカには何もしてあげることができない。

 そんなある日、ネットカフェで暮らす女友達が、海辺で現金の入ったカバンを見つけたという。ハリカたちはお金を探しに海辺へと向かうのだが、そこから物語は大きく転換していく。

 舞台は日本だが、映像自体はどこか無国籍感があるためか、リアルでありながらもどこかファンタジックな作品だ。物語も二転三転しており、まだ全貌は見えないのだが、この続きがまったく読めない不穏なムードが、物語に強い緊張感を与えていて目が離せない。

 ハリカを演じるにあたって、広瀬は髪をばっさりと切った。ハリカの姿は少女にも少年にも見える中性的なたたずまいだ。まるで、彼女の持つスケボーに描かれている天使のようで、ファンタジックな本作の象徴のような存在である。

 その意味でも、今までにも増して難しい役柄である。彼女自身、どう演じていいのか迷ったらしいが、次屋尚プロデューサーから「今までの広瀬すずでいい」と言われたことで開き直り、今の演技になったという。

 華やかなキャリアを重ねている彼女だが、実は広瀬すずの魅力は光よりも影の部分、今にも消え去ってしまいそうな弱々しさの中にあるのではないかと思う。

『anone』は、そんな彼女の影の部分がとても際立っていて、無表情でぽつんと立っているだけで見ている側を切なくさせる。

 それがよく出ているのが、ハリカの今にも消え去ってしまいそうな自信なさげに語られるか細いナレーションだろう。

 弱々しい声で切ないナレーションをさせると一番上手いと思う女優は深津絵里だと思っていたが、本作の広瀬すずの声は、深津に匹敵する切なさがある。

 カノンとチャットで会話するゲーム場面で、文字を読み上げるダイアローグに感情移入できるのは、彼女の今にも消え去りそうな声があってのものだ。

『anone』が広瀬すずにとって幸運なのは、阿部サダヲ、小林聡美、瑛太、田中裕子といった実力のある先輩俳優と共演できることだろう。

 特に田中裕子との芝居は、彼女にとって大きな経験となるのではないかと思う。

 田中の芝居は圧倒的で掴みどころがないため、我の強い俳優ほど、自分のリズムを崩して田中の世界に呑み込んでしまうところがあるのだが、第2話で広瀬が絡んだ際には、田中の芝居に対し善戦していたように見えた。これは、広瀬の演技が、いい意味で主張が弱いからだろう。

 広瀬を見ていると、主演女優に必要なのは自分を押し通す我の強さではなく、全体を包み込むような、おだやかな輝きだと実感する。ハリカを演じることで、その資質はより開花するはずだ。

 本作で彼女が女優としてどこまで成長するのか? 注目である。
(文=成馬零一)

●なりま・れいいち
1976年生まれ。ライター、ドラマ評論家。ドラマ評を中心に雑誌、ウェブ等で幅広く執筆。単著に『TVドラマは、ジャニーズものだけ見ろ!』(宝島社新書)、『キャラクタードラマの誕生:テレビドラマを更新する6人の脚本家』(河出書房新社)がある。

◆「女優の花道」過去記事はこちらから◆

山崎賢人と門脇麦に恋愛フラグ立ちまくり! わかりきった展開も、面白味がどんどん増す『トドメの接吻』

 21日放送の山崎賢人主演『トドメの接吻』(日本テレビ系)第3話の平均視聴率は7.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と、第2話から0.6ポイント回復! 

 前回は、主人公であるクズなホスト“エイト”こと旺太郎(山崎賢人)が、後輩ホスト・和馬(志尊淳)に「ずっと、好きでした。一緒に死んであげます」と思いもしない形で愛の告白を受け、包丁で刺されてしまうというまさかのヤンデレBL展開&2話目にして謎のキス女(門脇麦)の名前も明らかになるという、飛ばし気味なハイスピード展開でストーリーが進行しましたが、これが功を奏したのでしょうか? 今週もあらすじから振り返っていきたいと思います。

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■スピード展開は変わらずも、予定調和すぎる展開が退屈気味

 

 キス女・宰子の独白により、今話でも早速一つの謎が明らかになります。

 おそらくほとんどの視聴者が気付いていたと思いますが、やはり、宰子は12年前の船の事故で旺太郎と弟が助けた少女でした。そして、学生時代からすでにキスで人を殺め、その相手と同じように自分も7日前にタイムリープする力を持っていた彼女は、これまでなるべく人との関わりを断ち、人目を避けるようにひっそりと生きてきたのです。

 そんなとき、仕事で偶然にも訪れたホストクラブ「ナルキッソス」で、旺太郎のロッカーに毒入りドリンクを仕込む和馬を目撃した宰子は、命を救うために旺太郎にキスをしたのです。あの、ニタァ……という不気味な笑みは、旺太郎を怖がらせないようにという、彼女なりの精一杯の笑顔だったのです。宰子は殺人犯でもストーカーでもなく、人と関わるのが少し苦手な、優しい女の子でした。

 一方、病院に運ばれ一命を取り留めた旺太郎の元に、再び和馬が。テレビのニュースにバッチリ顔も出た殺人犯が、なぜ堂々と病室に入ってこられるのかは置いておいて、彼は自分に「一緒に店をやろう」と言ってくれたエイトが、翌日いきなり姿を消してしまったことに酷く傷ついたようで、そんなクズなエイトを殺すことで、その“クズさ”から解放してあげようと、間違えた優しさを発揮。心中を図るのですが、「勝手に一人で死んでくれ!」という、しごく真っ当なエイトの反論にプッツン。「エイトさんが一番欲しがってるものを一緒に連れて逝きます」と姿をくらませるのでした。

 ということで、絶賛落としにかかっている最中のご令嬢・美尊(新木優子)=100億円を守るため、そしてそんな美尊ちゃんが兄としても、男性としても慕っている様子の尊氏お兄ちゃん(新田真剣佑)からそのポジションを奪うため、脇腹を刺されたばかりでまだそんなに動けないはずの旺太郎が奔走するわけです。

 

■あれ? 不気味だった門脇麦がかわいい……王道のラブコメ展開スタート!?

 

 その後はというと、タイムリープを繰り返して要領を得た旺太郎が、「どうせ死ぬなら大切な人を救って死んでやる」「君のおかげで僕は本当の愛を知ることができたんだ」とかなんとか、かなりおサムいセリフを吐きながら美尊ちゃんを守り、和馬は警察に連行。美尊ちゃんと美尊ちゃんママからの評価を上げて、タイムリープは大成功!……と、お察しの通り今回も予定調和に物語が進行します。

 が、今話で前回から大きく変化したのが、旺太郎と宰子の関係です。これまで宰子に怯えまくっていた旺太郎は、タイムリープして過去をやり直したい一心で、真っ赤なバラの花束を持ってマンションに行ってみたり、高級車で職場まで迎えに行ってドライブに誘ったり、スイーツで気を引こうとしたり、さすがホストと言わんばかりに、あの手この手を使って宰子にキスをせがみます。

 一方、第1話では旺太郎を追い回すただのホラー的存在だった宰子。人との関わりを避けてきた彼女が今度は逃げる番になるわけなんですが、旺太郎に話しかけられるといちいちドギマギするし、歩き方もカクカクしていてぎこちない。でも、いちごとか、スイーツとか、女の子らしいものが好きな一面もあったりして、回を追うごとに人間味が増し、純粋なところがとっても可愛らしく思えてきます。“みんなが憧れるマドンナ”が美尊ちゃんならば、宰子は、“ちょっと冴えないけどなんか放っておけない気になるアイツ”的存在とでも言いましょうか。

 そんな宰子に、「どういう男がタイプなんだよ。もしかして、俺?(ドヤ顔)」と壁ドンしたり、水中で強引にキスしたり(1話ぶり2回目)、前回までとはうってかわって余裕の表情で宰子にグイグイ迫るドSな旺太郎に、女子のみなさんなら思わずときめいてしまったことでしょう。演じているのが少女マンガ原作の映画に出まくりの山崎賢人くんだけに、まるで青春ラブコメ映画を見ているような感覚です。旺太郎と宰子の攻防戦、見ていてなんだかとても微笑ましかった!

 今話のラストでは、旺太郎が宰子に着飾ったホストとしての「エイト」ではない、ダサいジャージにメガネ姿というありのままの姿をアッサリ見せ、「キスをしたら宰子の望みを一つ叶える」という、好きも嫌いもない“成り上がるためだけ”の契約を提案するのですが、これ、フラグ立ちまくりじゃないですか? 公式が“邪道ラブストーリー”を謳っている理由がここでようやくしっくりきました。今後は12年前に船で出会った少年少女であることをまだ知らない2人の関係がどう発展していくのかにも注目です。

 そして今回、もう一つ特筆しておきたいのは、女優・門脇麦の恐ろしさ(褒めてる)。

「こんな力があるせいでみんな私を怖がるしバレたら私は嫌われる。だから私のことを誰も知らないところに引っ越してなるべく人と関わらないで済む仕事をして静かに暮らしていたのに、あなたと関わったばっかりにこんなことになって、それでもあなたを助けたことにはきっと意味があるだって自分に言い聞かせてみたけど、あなたはこんなご馳走を食べられるほどお金を持っているのにそれ以上に欲深くて、静かに暮らしていた私の世界に土足で上がりこもうとするのはやめて!」

 と、宰子が旺太郎に超絶早口で言い放つシーンがあるのですが、宰子のオドオドした感じでなおかつ力強く、セリフも聞き取りやすくてスッと入ってくる。このシーン、まさに圧巻でした(大拍手)。

 

■尊氏、お前も黒なのか……?

 

 さて、前回、怪しげな発言をしていた尊氏お兄ちゃんと、社長秘書であり尊氏の叔父でもある郡次(小市慢太郎)。12年前、社長から破棄するように言われた海難事故の証拠となる防犯カメラのテープを未だに持っていた郡次は、社長が危篤なのをいいことに、テープの存在をチラつかせ、社長となり自分を副社長にするよう尊氏を脅します。きっと、テープには尊氏が他の人には知られたくない“何か”が映っているのでしょう。「父さんが亡くなったら僕は籍を抜いて養子を解消するつもりです」「美尊、結婚しよう」と、サラッとプロポーズをしてみせました。いやぁ、“ゲス”なのは旺太郎だけではなかったようですね。

 12年前の事件の真実に迫っていく一方、今話をキッカケに、今後は“ラブ”展開も大きく動いていきそうな予感の『ドメキス』。来週もどうせタイムリープして、またうまいことやるんでしょ感は拭えませんが、旺太郎、宰子、美尊、尊氏の複雑な恋愛模様を生暖かい目で見守っていきたいと思います。
(文=どらまっ子TAROちゃん)

『メレンゲ』久本雅美“不要論”勃発!? インフル欠席でわかったテレビ業界の率直な意見

 インフルエンザの猛威が芸能界にも吹き荒れている。昨年12月28日に行われた『第30回日刊スポーツ映画大賞・石原裕次郎賞』授賞式をインフルエンザのため欠席したのは、『石原裕次郎新人賞』を受賞した俳優・竹内涼真。その後も感染者が続出し、TOKIO・国分太一は人生初の罹患で『ビビット』(TBS系)を1月5日の生放送から欠席(8日に復帰)。同17日にはフジテレビの海老原優香アナウンサーが『とくダネ!』(フジテレビ系)を欠席、週明けの22日にスタジオに戻ってきた。

 そんな中、また1人、芸能界の大物タレントがインフルエンザに罹患した。それが久本雅美だ。

「1月20日放送の『メレンゲの気持ち』(日本テレビ系)で発覚しました。番組冒頭、スタジオにいたのは、いとうあさこ、Hey!Say!JUMP・伊野尾慧、村上佳菜子の3人だけ。いとうが、『さあ、ここで皆さんに間違い探しです。何か間違ってるね……。答えは? せーの!』と声をかけ、観客からの『久本さんがいなーい』という返事を誘導。その後、久本がインフルエンザであることを明かしました。ちなみに久本が番組を休演するのは、1996年4月のスタート以来初めてのことだそう」(芸能ライター)

 いとうは「この3人で大丈夫?」と、久本がいない不安を口にしていたが、その仕切りぶりは堂に入っていたと、業界内で高評価だという。

「久本は独特の“圧”というか、クセが強いので、どうしても『久本ショー』になりがちです。いとうには、それがないのでゲストもフランクに会話ができていました。また、昨年10月から出演している村上は、VTR振りなどを噛んでしまうことがよくあるのですが、この日はスムーズに言えてました。もちろん経験が浅いこともありますが、普段は隣に久本がいるため緊張しているのかもしれません。さらに伊野尾も、いつもより幾分リラックスしていたように感じます」(放送作家)

 視聴率は7.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)と、前週の8.6%から0.8ポイント落としてしまったが、「普段からこの程度の上げ下げはあるので誤差の範囲内」だそうだ。

「久本以外の『メレンゲ』MC陣は定期的に交代しています。初代の高木美保と菅野美穂から始まり、松本明子や松浦亜弥、ももいろクローバーZの百田夏菜子など合計で18人も代わってきていますが、いとうは、11年10月から登場して今年で8年目。久本を除いた歴代の司会者の中で最も長くレギュラー出演しています。これは、スタッフがいとうに信頼を置いている何よりの証拠でしょう」(業界関係者)

 また、いとうの業界評について、こんな声も。

「いとうは売れっ子になってからも、昔からの仕事は投げ出さずに行っていました。例えば、コミュニティFMであるレインボータウンFM放送の『いとうあさこのはっぴいParty』。後期にはスケジュールの調整がつかず収録が重なりましたが、売れない頃からお世話になっているからと、ほかの仕事が終わった深夜からでも収録に臨んでいた。ただ、やはりその後、スタッフにこれ以上迷惑をかけられないとやむなく卒業しましたが、若いうちにブレークすることの多い女芸人の中で、彼女は12年以上、下積みを重ねてきた苦労人。おごり高ぶることもありません」(放送作家)

 『メレンゲ』は2本撮りのため、27日放送回も久本はお休みだという。メインを務めるいとうは、さらに評価を上げることになりそうだ。
(村上春虎)

Sexy Zone・中島健人の『ぐるナイ』ゴチ加入は『24時間テレビ』出演への布石か?

『ぐるぐるナインティナイン』(日本テレビ系)の人気企画「ゴチになります!」に新メンバーとしてSexy Zoneの中島健人と橋本環奈の加入が発表された。

「ゴチ」では昨年末に、TOKIO・国分太一と、ナインティナイン・矢部浩之の“クビ”が発表されている。番組のルールにより矢部は1年間の休業となるが、国分は19年間続けたレギュラー枠を卒業となった。

 中島の加入により、ネット上では「ジャニーズ枠あるのか」「なんか、できすぎだな」といった声も聞こえる。なによりセクゾは、日テレと“蜜月”にあるジャニーズアイドルグループである。

「中島は『BAD BOYS J』(13)、『黒崎くんの言いなりになんてならない』(15)と、日本テレビ系のドラマにおいて相次いで主演しています。さらに、セクゾのほかのメンバーでも菊池風磨が『吾輩の部屋である』(17)、佐藤勝利が『49』(13)と日テレ系のドラマで主演していますね」(放送作家)

 こうした露出の多さに加え、今回の中島の「ゴチ」加入で可能性が高まったのが、夏の恒例番組『24時間テレビ』へのセクゾ登場だろう。

「『24時間テレビ』では、毎年ジャニーズタレントがメインパーソナリティを務めています。昨年は櫻井翔、亀梨和也、小山慶一郎の並びですが、通常は特定のグループが務めます。嵐やHey! Say! JUMPはすでに経験していますから、ジャニーズ事務所としては、そろそろSexy Zoneをお披露目したいところでしょう」(同)

 中島の「ゴチ」加入は、本人にバラエティ対応力をつけさせたいのはもちろん、『24時間テレビ』に向けての地ならしといえるかもしれない。
(文=平田宏利)

TOKIO・城島茂の『笑点』司会就任は既定路線!?「ジャニーズにも日テレにも好都合」

 TOKIOのリーダーである城島茂が日本テレビ系の長寿人気番組『笑点』7代目司会者に急浮上という情報が流れている。

 一昨年、『笑点』の5代目司会者の桂歌丸の跡目をめぐって、三遊亭円楽をはじめとするレギュラーメンバー間での熾烈な争いが起こったが、同年5月には春風亭昇太が6代目を継ぐことが決定し、一件落着した。昇太が司会者に就任した直後の視聴率は良かったが、ここにきて、多少だが落ち始めている。日曜夕方のお茶の間の人気をほぼ独占してきた番組だけに、日テレは警戒心を強め、視聴者離れが本格的に起きないうちに、昇太に代わる7代目司会者の選任に着手しだしたという。

 そんな中、急浮上したのが、正月に放送される特番の『笑点』の常連メンバーで、司会者ぶりも板についているTOKIOの城島だった。彼は知る人ぞ知る、落語好きでダジャレ好き。しかし、落語家でもないタレントが、「大喜利」の司会を務めることができるのか?

『笑点』は放送開始から今年で52年目を迎えるが、初代司会者の立川談志に続いて、2代目を務めたのは、放送作家の前田武彦だった。3代目もコメディアンの三波伸介が務めている。一昨年の歌丸引退に伴う、6代目司会者は最終的には昇太に決まったが、当初はタモリをはじめ、所ジョージ、伊集院光、高田文夫らの名前が挙がっていた。

 そもそも『笑点』はビートたけしも暴露しているように、番組のメーン企画である大喜利の台本は複数の放送作家が作り上げて、台本に沿って進行。各落語家もアドリブで回答する必要がなく、噺家としての才能は要求されていない。すでにバラエティ番組や情報番組の司会をこなしている城島には、たやすい仕事といえるだろう。

 問題は、城島がジャニーズ事務所のベテランタレントの一人だけに、事務所が果たしてOKするかだといわれている。しかし、昨今のジャニーズは、タレントの新たな活動分野を模索しているだけに、問題はないだろう。音楽市場が縮小する一方、所属タレントが増え続けている状況下で、ジャニタレは、ドラマやバラエティだけでなく、報道・情報番組のキャスターや司会者という分野にまで進出。嵐の櫻井翔やV6の井ノ原快彦、TOKIOの国分太一、それに昨年の10月からはテレビ朝日系の『サンデーLIVE!!』に東山紀之をキャスターとして送り込んでいる。それだけに、新たな分野として、『笑点』のようなコテコテのお笑い番組に進出してもおかしくない。

 しかも、『笑点』を放送する日テレと、ジャニーズを実質的に仕切っている藤島ジュリー景子副社長は蜜月関係といわれているだけに、実現の可能性は高そうだ。日テレにとっても、話題性があり、新たな視聴者獲得にもつながるかもしれない城島の就任は、都合がいい。6代目の司会者を決める際には、レギュラーメンバーが所属する各一門の間で熾烈な争いが繰り広げられたという面倒な事態があったため、司会者に落語家以外のタレントを持ってくることも十分にありえる話だろう。城島の『笑点』司会者就任情報の行方に注目したい。
(文=本多圭)

吉高由里子が4月期に日テレ「水10」ドラマで主演! 絶対にコケられないワケとは……

  久しくテレビから遠ざかっていた吉高由里子が、4月期に日本テレビ系「水10」枠で放送される連続ドラマ『正義のセ』で主演を務めることがわかった。吉高のドラマ出演は昨年1月期に同枠でオンエアされた『東京タラレバ娘』以来、1年3カ月ぶりとなる。

 同ドラマの原作は、作家、タレントとして活動する阿川佐和子のベストセラー小説シリーズ『正義のセ』(角川文庫)。吉高が演じるのは、横浜地検で働く2年目の若手検事・竹村凜々子役。不器用だが、なにごとにも一生懸命な主人公が、周りを巻き込みながらも、まっすぐに事件に取り組み、検事として女性として成長していく姿を描いた作品だという。

 吉高といえば、ヒロインを務めた2014年前期のNHK連続ドラマ小説『花子とアン』が平均22.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)の大ヒットを飛ばした。その後、しばらく休養したが、『東京タラレバ娘』で主演し、平均11.4%とまずまずの視聴率をはじき出した。『正義のセ』は、それ以来のドラマ出演となるが、絶対にコケられない事情があるようだ。

「松坂桃李とのコンビで、昨年9月に公開された吉高の主演映画『ユリゴコロ』は歴史的な大爆死となり、吉高の業界評は急落してしまいました。それだけに、今度の主演ドラマでは高視聴率をマークする必要がありそうです。『正義のセ』が放送を終えた後の8月には、ヒロインを務める映画『検察側の罪人』の公開を控えています。この映画は、木村拓哉と嵐・二宮和也が夢の共演を果たす作品で、ジャニーズ事務所としてもコケるわけにはいかないのです。公開前に、吉高が主演ドラマで爆死などしていたら、映画への注目度も下がり、作品自体の価値を下げかねません」(映画ライター)

 吉高は16年夏に、関ジャニ∞・大倉忠義との熱愛が発覚。双方の所属事務所は別れるように諭したようだが、昨年8月には、寿司店での食事デートが報じられ、交際が続いていたことが明らかになっている。

 この交際に反対しているジャニーズ事務所の主力タレントが主演する映画に、ヒロインで起用されているだけに、吉高へのプレッシャーも生半可ではなさそう。大倉との結婚を熱望しているともいわれる吉高だけに、『検察側の罪人』のヒットに貢献して、ジャニーズ側の心証を良くしたいはず。そのためにも、『正義のセ』を高視聴率で終えて、映画公開にいい流れをつくりたいところだろう。
(文=田中七男)