「結婚できるセックス特集」炎上、「ちんぽ」ブーム……2017年のセックスカルチャー5大ニュース

 2017年の性にまつわるニュースといえば、性犯罪に関する刑法改正や「#MeToo」といった、女性の“性の尊厳”に関わるものが多かった印象です。深く考えさせられることが多くなると、性とは本来楽しくて気持ちいいものというのを忘れがち……になりますが、今年もあります、明るくオープンなセックスカルチャー・ニュース! ここでは17年を彩ったニュースのうち、筆者が選んだ5大ニュースをご紹介します。各事象を俯瞰すると、いま女性が置かれている性の現在地が垣間見えるようです。

■日本初のセクシュアルアメニティブランド「bda ORGANIC」誕生

 2017年秋、日本初のセクシュアルアメニティブランド「bda ORGANIC」が誕生しました。ラインナップされているのは、ローションやマウスウォッシュなど、男女間だけでなく男性同士、女性同士を含む全て人のセックスを安全で愉しいものにするためのアイテム4点。

 スタイリッシュなパッケージデザイン、粘膜に触れるものだけに素材は全てオーガニック。香りやフレイバーにも上質感が漂い……と、この商品の魅力をアピールする以前に、日本では「なぜこうしたものを使わなければいけないのか?」を啓発することから始めなければならないのが実情でしょう。

 性器周辺や口腔内に傷ができると、性感染症のリスクが高まります。セックス前のお口ケアは粘膜を傷つけやすい歯ブラシではなくマウスウォッシュで。ローションは日本ではいまだ「濡れない女性が仕方なく使うもの」といったイメージを持つ人がほとんどですが、性器や肛門の粘膜を守るためのもの。全て自分とパートーナーの健康と安全のためである、ということがもっと知られることを願います。せっかく、こんなに素敵なブランドができたのですから! 最も気持ちのいいセックスは、望まない妊娠や感染症のリスクがない状態で心と体を開放できるセックスです。

■レズビアン、バイセクシャルカルチャーの広がり

 タレントの最上もがさんが、バイセクシャルであり女性とキスした経験もあるとカミングアウトし、韓国映画『お嬢さん』では(筆者の独断と偏見ですが)映画史上に残ること間違いなしの美しくも濃厚なレズビアンセックスシーンが展開された17年。女性×女性の恋愛を描く“百合モノ”のコミックやアニメも増えているといいます。16年には『さびしすぎてレズ風俗に行きましたレポ』(永田カビ著、イースト・プレス)が大ヒットし、17年も引き続き話題を呼びました。

 レズビアンやバイセクシャルといった性的指向とはまた別の、女性がこれまでひそかに抱いていた“同性同士の方が傷つけられることなく、安心して恋愛感情も性的満足感も共有できるのではないか”という思いが表面化したため、このような流れが生まれていると感じます。

 『さびしすぎて~』の舞台となった大阪のレズ風俗店でも、利用者の多くは異性愛者(ヘテロセクシャル)の女性だといいます。そこにきて女性同士でおしゃべりをし、ときに悩みを打ち明け、人肌を触れ合わせ、気持ちいいことをして癒やされる……こうして明日を生きる活力を得るのにセクシャリティは関係ないのかもしれません。

■「with」の「結婚できるSEX」特集が炎上

 今年は複数の女性誌がセックス特集を組みましたが、なかでも話題を集めた、というか炎上したのが「with」(講談社)の「結婚できるSEX」特集です。

 結婚後はその相手を唯一のセックスパートナーとするのが日本の“決まり”で、それを破れば犯罪者のごとく叩かれる昨今。しかし一方で結婚相手に求める条件として「セックスの相性」を挙げる人は少ないように見えます。確かに結婚とセックスは切り離せないものですが、「大切かつ丁寧なSEXが結婚への近道」とはセックスに過大な期待をしすぎでは?

「色仕掛けで妻の座を得るということではなく、恋愛と結婚の介在するセックスを『本気で向き合う』ことの重要性を探る」のが企画主旨だといいながら、指南されるのは「下着は清純な印象を与える白がベスト」とか「フェラは膝から始めるべし」とか……えーと、それが“本気で向き合う”ということ? そんなセックスでコミュニケーションが深まる相手との結婚生活は、前途多難だとしか思えません。

 17年にベストセラーを記録した私小説『夫のちんぽが入らない』(こだま著、扶桑社)は、結婚前も後も夫を性的に受け入れることができない著者の20年間がつづられています。

 タイトルに、ほとんどの女性が口にしにくいであろう「ちんぽ」という語が含まれていることから、メディアでもセンセーショナルに取り上げられました。周囲の女性やSNSなどの反応を見ると、なんてことのないように「ちんぽ」と言ってみせる人、その語を口にできず「おとちん」と略していう人、タイトルには関心がないかのように振る舞う人……と、さまざまでした。

 無理に性交しようとしては肉体的に傷を負い、そのことにとらわれまいとしながら心にずっしり澱を募らせていく著者の心情は、ペニスというドライな語でも、オチンチンやチンコという愛嬌を感じる語でもなく、ちんぽぐらいインパクトのある語でないと表わせなかったのでしょうか。女性が自主的にこの語を使うには、そのぐらいの"意味"が必要なのだとも感じられます。

 しかし人は口にするのが憚られると思っていた語も、頻繁に発するうちに必ず慣れます。同作は来年、実写化・漫画化も予定されているといいます。世の女性たちが「ちんぽ」を話題にし続け、次第に慣れ、そのうち平気で口にするようになる日がいつか来る……かも!?

■クリトリス吸引グッズが大ブレーク

 一大「ちんぽ」ブームをよそに、17年のラブグッズ界は「クリ吸引」ブームに席巻されていました。クリトリスに振動を与えながら、キューッと吸い上げるための道具です。

 ドイツで「ウーマナイザー」というグッズが発売されたのは15年。美容機器のような“オモチャらしからぬ”ルックスも功を奏し、日本も含む世界中の女性に大歓迎されたのです。17年にはその後継機となる「ウーマナイザー2GO」が発売されたほか、他ブランドも追いつけ追い越せとばかりに類似品をリリースしました。

 バイブレーターを挿入するよりもクリトリスを吸われる方が実は気持ちいい……というのは、世界の女性たちが出したアンサーなのでしょうか。多くの女性がこれに慣れると、「俺のちんぽでイカせてやる」という挿入至上主義男性はうっとうしがられるようになりそうです。それより適度な力で淡々とクリトリスを吸ってくれる男性がもてはやされる時代が来る可能性も……? 18年もこのブーム、続きそうです!

*   *   *

 「ちんぽ」と言える人もいれば、言えない人もいて。性的なものも含まれる女性同士のつながりに希望を感じる人もいれば、そうでない人もいて。どちらかが正しくてもう一方は間違っているということではなく、自分と性との距離感、それにまつわる言動に関しては自分で決めていいのだと、あらためて思い知らされる事象が多かったと感じています。

 18年はどんなことが起きるのでしょうか。女性にとって楽しくハッピーな話題が多い1年となることを祈っています。
(三浦ゆえ)

風俗で本指名してもらうのは美人でも難しい? “普通の女の子”はリピーターを獲得できるのか

 「風俗は指名を取ると売り上げアップにつながる」ことはわりと知られていますが、その“指名”にはいくつか種類があります。店によって名称は異なりますが、女の子選びを店任せにする「フリー指名」、HPや店頭の写真を見て指名する「ネット(写真)指名」、そして気に入った女の子をリピートして指名する「本指名」があります。

 フリー指名は指名料がかからないことがほとんどですが、ネット指名・本指名は指名料(1000~2000円ほど)が発生し、その分、女の子のバック(給料)もアップします。また、リピーターを一定数獲得しておくと、安定した給料を得られるというメリットもあります。なので、よっぽど意識が低くない限り、風俗嬢はリピーター獲得に努めます。

 「本指名客は精神の安定にもつながる」と話すのはイメクラ店(ホテヘル)で働くさくらさん(21歳/仮名)。「閑散期でも本指のお客さんがいれば、さほど収入も減らないし、毎月助かっている」そうです。

 さくらさんは「毎月来てくれる人を数人抱えている。毎週来るお客さんもいる」そう。素人意見ですが、本指名のお客さんを取るのって、実は結構スゴいことなのでは。彼氏彼女でもないのに、毎月数万円使って会いに来てくれる人を数人抱えるって“普通の女の子”にできることなのでしょうか。明石家さんまさんが言うところの“アイドル”みたいなものじゃないですか。

◎自分磨きも必要だけど、リピートしてくれるお客さんは案外いる

 その疑問をさくらさんにぶつけてみると、「私も最初はそう思っていました。でも自分磨きを怠らず、地雷接客をしていなければ、自然と自分を気に入ってくれるお客さんが現れると思う」。簡単そうで難しそうです。

「可愛いかったり、スタイルがいい子には、やはり飛びつくお客さんが多いです。でも地雷接客をしていたりすると、どんなに美人でも本指名は取れない。新規は多いけどリピーターは少ない美人嬢、結構います。容姿も重要だけど、お客さんが求めているのはそれだけじゃないんでしょうね。むしろ雰囲気や性格、接客内容のほうが重要なのでは、と感じています」

 さくらさんの容姿は「至ってフツー」(本人談、私もそう思います)ですが、それでも本指名のお客さんを何人か抱えています。彼女の場合、どんな理由でリピーターを獲得できているのでしょうか。

「本指名のお客さんがなぜ通い続けてくれているのか、私も詳細は正直わかりません(笑)。容姿はもちろん、女の子によって接客や営業も違うので、自分のスタイルとお客さんの好みが当てはまったら、リピートしてくれるのかなと。私はお客さんの年代問わず、フレンドリーに接しているので、『一緒にいると気が楽』『話しやすい』とはよく言ってもらえます。もちろんプレイはしますが、リピーターさんとは会話している時間も長いです。愚痴を聞いてもらいたい、というリピーターさんもいます」

 さくらさんには「1年以上通ってくれているリピーターさんもいる」そう。もちろん、リピーターを取るための努力として、太らないようにしたり、男性ウケしそうなメイク・髪型にしているそうですが、それはお客さんに第一印象でガッカリされないための基本的な身だしなみ。彼女の話を聞く限り、接客態度や雰囲気が大きく関係していそうです。どんなお客さんでもフレンドリーに接するのって、簡単にはできません。

 ちなみに、お客さんの中には「万年フリー客」もいるとか。特にお気に入りの風俗嬢を作ろうと思っていなかったり、指名料をケチっているお客さんです。「楽しそうにしているけど『リピートしない人だな』って接客中にわかります。決まった特徴はないんですが、風俗嬢の勘みたいなものか、すぐわかりますね」とさくらさん。「だからといって手を抜くことはできないから、フリー客は『面倒くさい』と思う子も多い」そうです。

膣キュンが止まらない!? カプセルタイプのプレミアムローションが気になる

 女性の膣に入れたり陰部に塗ったりする潤滑剤(ゼリー)は、愛液が足りない方や性交痛の予防として使用するもの、と思っている方はいませんか~? それだけじゃありませんよ~! 「快感を得るため」「最高のオーガズムを感じたい!」と、性感を高めるグッズもたくさん登場しています。

 膣内に使用するものから、クリに塗るものまで、クリーム・ジェル、冷感タイプ・温感タイプなど様々。飲んだり食べたりすることで“エロくなる”なんて言われている俗に言う“媚薬”と聞くとちょっと危険に感じてしまいますし、安易に手を出さない方がいいと思います。

 今回は、デリケートな膣に使用するものとして作られているものなので、安心して使用できるアイテムをご紹介したいと思います。マンネリセックスに悩む方や、今まで経験したことのないオーガズムを期待したい方は、お試しください(使用方法はきっちり確認してください)!

◎膣でカプセルが溶けだしたら愛液がノンストップ!「インサイドアイ」

 女性の膣に挿入すると3~5分でカプセルが溶け出しことで膣内が熱くなり感度が高まります。気になるカプセルの中身を調べてみましたが、動物性脂肪や植物油に多く含まれている脂肪酸「オレイン酸」、動物性・植物性脂肪で最も多く含まれる飽和脂肪酸「ステアリン酸」、美容クリームでも使用される保温効果のある「パニリルブチル」、ビタミンA、ビタミンE、ゼラチンなどが配合されたオイル。膣内の潤いと温熱持続成分により血管が拡張され敏感になり、感度が高まるんですね。

 同時に全身も興奮で火照りはじめ、あらゆる刺激に敏感になるようです。膣内の刺激だけでなく乳首もいつも以上に感じやすくなっているはずです。化粧品認可を取得している安全性の高い商品ですし、使用方法も“手を汚さず入れるだけ”なので、初めての方でも安心して使用できます。

◎締め付け効果で男性も悶絶!冷感クリーム「レディースセラン」

 濡れにくい女性のために「オーガズムクリーム」として作られた商品です。<アメリカ食品医薬品局>の認可を受けている商品の処方をもとに、日本国内で製造した商品なので安全です。ジェルのようなサラッとした質感も使いやすく人気です。アダルトグッズは大きいサイズや、パッケージからして怪しげなものって持ち歩くのに躊躇してしまいますよね~。これは衛生的にも嬉しい、個包装された使いきりタイプなので、ポーチに忍ばせるのにも最適です。

 性機能障害改善でも注目されている媚薬成分「アルギニン」と「メントール」を配合しているため、膣口・膣内に塗り込んだ瞬間はスースーとした爽快感、徐々にじんわりと火照ってきて膣は敏感な状態……。少しの刺激でも強烈な絶頂感を得ることができます。膣の締めつけ効果が高まっているため、男性側も膣に挿入することでいつも以上に元気になっているはず!

◎クリへピンポイントの刺激を与える温感ジェル!「ぺろぺろ豆いぢり」

 ド直球な商品名でお分かりの通り、クリに塗る性感アイテムです。配合されている成分は「ガラナエキス」。夏に赤い実をつけるガラナの種子には栄養素が含有されているため、原住民族(ブラジル・アマゾン)の間では食用のほか、興奮剤・解熱剤・頭痛薬など薬としても重宝されてきたものですが、日本でも、ガラナエキスは主に滋養強壮剤として、チョコレート・飲料・ガムなどに幅広く利用されています。ダイエットのサプリメントや栄養ドリンクに配合されている印象が強いですね。

 そんな興奮成分であるガラナエキス配合の温感ジェルを、シリコン製のハケで直接クリに“ぺろぺろ”っと塗り込むと……、カラダの中からジンジンと熱くなり「クリがおっきくなっちゃった♪」状態になるんです。これもまた、リップグロスのような見ためとコンパクトサイズなので、セックス前にトイレで軽く仕込ませておくのにちょうどいいですね!

 ふと思ったのは、カプセルも温感も冷感も、挿入した際のペニスへ与える刺激は女性同様に快感を得るかもしれませんが、塗った場所を舐めたりしない方がいいんじゃないかなぁ~と思います(成分はわかっていても、相手の舌に違和感を感じる可能性アリ)。内緒で仕込むよりも、相手に塗ってもらうもよし、一緒に楽しむようにしましょう。セックス時に使用する前に、オナニーでどれほどの刺激なのか確認してみたほうがいいと思います。

恋愛経験少なめセックス多めのヤリマンが、レンタル恋人にハマりかけた話

不特定多数とセックスをしまくっていた頃。

股は開くけど、恋人はいらないと宣言して、やりたいだけなのよ、とアピールをしていた。でも、ふとした瞬間、不安になることがあった。

わたし、このままちんこしか愛せない女になったらどうしよう……。

あの頃のわたしは荒れていた。 道を歩くカップルをみては心の中で「けっ!」と悪態をついたり、ひどい時はカップルのそばですかしっぺをかまして、オナラの匂いだけ残して逃げたこともあった。

世の中のカップルすべてが敵のように思えた。

でも、わたしも恋したい。キュンキュンしたい、と思っていた。

しかし、現実はクラブやバーで出会ったヤリ目の男性とセックスして終わるだけ。後にセフレに発展することはあっても恋人なんてありえない。 私も彼も、ヤったらお腹いっぱいなので、はなから恋愛対象ではないのだ。

男性との出会いがクラブやバーしかなかったわたしが、唯一キュンキュンする瞬間は、少女漫画を読んでいる時だけだ。

もうわたしは生身の男性を愛せないかもしれない。そう本気で思い悩んだ時、“恋人”をレンタルできるサービスが存在することを知った。

レンタルすると1時間単位で数千円の利用料が発生し、交通費やデート中にかかる費用もすべてこちらが支払うが、その代わりに、イケメンが彼氏のふりをしてデートしてくれるのだという。いわば特別な時間をお金で買うのだ。

恋人をレンタルできるサイトをしばらく見つめて、わたしはとうとう決意してしまった。

恋人をレンタルしてドキドキを手に入れよう、と。

三年前の秋のことである。

メールだけで胸キュン
守秘義務があるらしいので、利用したお店やレンタルした恋人の名前はふせるが、わたしが実際に「レンタル恋人」を利用した時の体験談を書こうと思う。

まず、レンタル恋人を利用するにあたって、レンタルしたい恋人を選び、デートをする日を決めなければならなかった。業務的に言うと〈予約〉である。

わたしは、黒髪でモデル風のイケメンA氏を選択。

そして予約完了後、しばらくすると指名したA氏からメールが届いた。

まるで恋愛シュミレーションゲームの始まりである。ときメモでドキドキしまくっていたわたしにはたまらない。

クラブで出会ったセフレとぐだぐだ連絡をとるのは面倒だったのでシカトしていたけど、会ったことのないイケメンとのメールのやりとりは純粋に楽しかった。

もうこの時からレンタル恋人との“なんちゃって恋愛”は始まっていたのだ。

わたしが休日は何をするのかとか、趣味を聞かれるだけでテンションが上がった。

相手は仕事で聞いているだけなのに、自分に興味がある? と本気で錯覚してしまったり。プロだからメールの文章もどこか心惹かれるものなのだ。メールのやりとりをすればするほど、私はA氏に心をわしづかみにされた。

ああ、ドキドキする……。

会う前からドキドキしっぱなしのわたしだったが、とうとうデート当日を迎えた。

レンタルした恋人に壁ドンをおねだり
はりきりすぎて、待ち合わせの駅に一時間前に到着。わたしは極度の緊張屋なので、とりあえず……駅の売店で購入したワインを一気飲み! この状況、酔わなきゃやってられない!

事前に彼とのメールのやり取りで「緊張するのでお酒を飲んでから行ってもいいですか?」と聞いたのだけど、その一文だけは完全にスルーされていた。無言で飲むなって圧力をかけられたのかもしれない。

それでも飲まずにはいられない。酔っ払わないと、これから来るイケメンがまぶしすぎて直視できない!

その想いだけでワインがすすみ、ほどよく酔いがまわった頃だった。

「お待たせ」

待ち合わせの15時より三分早く現れたレンタル恋人のA氏。 ホームページに載せている写真どおりのさわやかイケメンである。

「待った?」

A氏が聞く。初対面とは思えない気さくな聞き方で。そう、この瞬間から“恋人ごっこ”は始まっているのだ。

「いえ、待ってないですよ」

気さくなA氏に反し、目も合わせられず、おどおどと答えるわたし。

(怪しー……、絶対私怪しい……)

わたしは、事前にA氏とのメールのやりとりで恋愛経験が少ないことを伝えていた。

実際は、恋愛した経験は少ないが、ヤった男は数え切れないくらい多いヤリマンであったがそれは伏せておいた。 恋愛経験人数が少ないのは、滅多に人を好きにならないからだ。

わたしはおどおどしていたが、A氏は変わり者の女性にも慣れているのか、動じず優しく接してくれた。

わたしの希望で、デートコースは美術館。 最初に美術館を一緒にまわった。この時、わたしが緊張しすぎて、変にA氏と距離をとってしまった……。デートにも関わらず、「一人でゆっくり見るのが好きなんです」風な女を演じて別行動をしてしまったのだ(A氏は無理に近づいてこず、わたしに任せる様子だった)。

この時、正直ちょっとだけレンタル恋人を利用したことを後悔していた。

だって……だって……

やっぱり緊張するんだものー!(涙)

会う直前に飲んだワインの酔いはすぐにさめて、デートを楽しむ余裕もないくらい緊張して地に足がつかない状態のわたし。

そんなわたしと彼の間には、ぽっかり深い溝があるまま時間が過ぎていった。でも、A氏が予約してくれていたオシャレな個室居酒屋に入ると、お酒のおかげでいい感じに酔っぱらっていた。

でも、ちょっと度が過ぎてしまった。

「あー壁ドンしてくれない?」

先ほどまでおどおどしていたわたしではないみたいだ。

壁ドンは、漫画や映画で見て、実はずっと憧れていた。しかし、壁ドンしてよ、なんてお金を払っていたとしても断られるだろうって思っていた。

「いいよ」

A氏はあっさりOKしてくれた。

ドンッ!

「俺のことどう思ってるの?」

少女漫画のような壁ドンを本当にしてくれて、真剣な眼差しで聞いてきた。まさかのセリフ付き&超至近距離である。

酔っ払うまではまぶしすぎて直視できなかったイケメンA氏の顔が、わたしのすぐ目の前に……!!

人生初の壁ドンは予想以上の威力だった。

やべードキドキする(°_°) ときめく!!

その後、個室では何度もわたしの声が響いた。

「もう一回壁ドン!」

「もう一回!」

「もう一回!」

おかわりを求めても嫌な顔を一切せず要望に応えてくれたA氏。セリフまでちゃんと変えてくれる(「他の男もう見るなよ」とか「好きだよ」とか)。

初めてレンタル恋人を利用した日の感想は……。

素晴らしい! 素晴らしすぎる!!

レンタル恋人本当に素晴らしい!!

生きてるって最高!! ときめくって最高!!!!!!!

わたしはこれまでに味わったことのない高揚感を経験した。

でも、これで終わりにすべきだった。夢は夢のままで。

本性を見せたA氏にドン引き
数週間後、A氏の壁ドンが忘れられず、2回目のデートを予約したのだが、結果的にしなければよかったと後悔することになる。

二度目はデート中にA氏の嫌な面が見えてしまい、A氏に魅力を一切感じなくなってしまったのだ。料金もそれなりに高いのに……。

A氏はたまたま機嫌が悪かったのか、その日はあまり笑顔も少なく、自分の客の悪口を延々とわたしに言ってきた。何でお金を払ってまで、人の悪口を聞かなければならないのだろう……。しかも、その悪口の相手が、なかなかの有名人で、A氏が悪口を言えば言うほど彼の口の軽さと器の小ささを感じた。「あのババア、俺のこと指名してくれるんだけど、大嫌いなんだよ。本当あいつ嫌」と愚痴るA氏にわたしはげんなりして、はぁ……と頷くしかなかった。

それでも気を取り直して前回同様、壁ドンをしてもらったが……。

あれ、まったくときめかねー(汗)。

ドキドキしたくて恋人をレンタルしているのに……。

きわめつきは帰り際。事前にレンタル料金と一緒にデート費用も渡していたのだが、お釣りが一万円近くあったのに、「余ったお金で今度プレゼント買ってくるね♫」と勝手に自分の財布へ。前回は「デート費用が余ってもチップとして受けとることはない。あげるって言われても必ず返すようにしている」と誠実さを押し売るように語っていたのに。いや、お釣り返してよ……。わたしのお金勝手に持ち帰って買ったプレゼントって何?

最初で終わりにすべきだった。

大金をはたいて恋人をレンタルしたのに、相手にドキドキする瞬間が一秒もなくなり、ただひたすら客の悪口を聞かされていたわたし。

愚痴りたいなら友達に言え。わたしはあくまで客だ。

A氏にさめた理由がもう一つあった。A氏をサイトの写真を毒舌な友人に見せると

「えっ、馬面やん。どこがイケメンなん?」

そう言われた瞬間、不思議なことにA氏のことをイケメンと思えなくなり、本当に馬面に見えてきてしまったのだ(人は顔じゃない! 顔じゃないけど……)。

友人の毒舌は止まらない。

「はっきり言って、このA氏って人なら、緑丘が前クラブで捕まえてた美容師の子の方が百倍イケメンやで」

ま、まじか……。友人の言葉は時々魔法のような不思議な現象が起こる。 例えば、クラブで「あの人イケメンじゃない?」と自分のイケメンセンサーが反応しても友人が「そうか? 全然やで、よく見てみ」と言うと本当に全然に見えるのだ。

同じ現象で、A氏が馬にしか見えなくなり、正直お金を払うのがばかばかしくなったのもあってリピートするのはやめた。脳内でヒヒーンと馬がむなしく鳴いている。

その後もA氏は営業メールを何度もくれたがすべて無視(ごめんA氏……)。 無視するとそのうち、「僕はまこちゃんが困ってるなら支えてあげたい。まこちゃんには笑顔でいてほしいんだ」と熱いポエムのようなメールが届いたが、感動するどころか背筋が凍った。

そもそもこれ以上レンタルするお金がなかった。しかし、はまっていたらきっとレンタルする費用を稼ぐべく、バイトをいくつもかけもちしていただろう。ホストに貢ぐホス狂いみたいに。

わたしは友人の言葉に左右されて情けないとも思ったが、その反面、感謝もしていた。

これでもうレンタル恋人に大金をつかわなくて済む!!

ひとつ言えるのは、レンタル恋人ではなく、本当に本気で恋した相手なら誰に貶されようが、毒を吐かれようが好きという気持ちは変わらないだろう。たとえ友人の言葉の威力にも負けないだろう。 そして大好きで仕方ない今の彼氏、サトル君がもし醜くなっても、私の気持ちは変わらない。絶対に。

ハマる人はハマりそうな恋人レンタル
ここまで書くと、レンタル恋人のサービスを全否定しているように見えるかもしれないが、全体的な感想として、(二度目のデートは後悔したが)このサービスを利用したこと自体はよかったとは思える。

初めて壁ドンをされた時のときめきは本物だったし、一瞬でも久々に男性と疑似恋愛できて楽しかった。

ハマる人はハマるだろうな、と思う。

お金を払えば若いイケメンと恋人のようにデートできるのだから、夢のようなサービスだろう。

ただ、わたしのようにリピートしない客もいるだろう。相手はコンピューターではなく生身の人間で相性が合う・合わないがあるのだから。

わたしは時々思い出す。

人生で初めて壁ドンをしてもらった時のA氏がわたしを見つめる眼差しも、恋人のふりをして優しく笑いかけてくれたA氏の笑顔も。

思い出の中のA氏は輝いている。

わたしは一瞬でも、あの瞬間A氏に心を奪われのだ。

恋愛経験少なめセックス多めのヤリマンが、レンタル恋人にハマりかけた話

不特定多数とセックスをしまくっていた頃。

股は開くけど、恋人はいらないと宣言して、やりたいだけなのよ、とアピールをしていた。でも、ふとした瞬間、不安になることがあった。

わたし、このままちんこしか愛せない女になったらどうしよう……。

あの頃のわたしは荒れていた。 道を歩くカップルをみては心の中で「けっ!」と悪態をついたり、ひどい時はカップルのそばですかしっぺをかまして、オナラの匂いだけ残して逃げたこともあった。

世の中のカップルすべてが敵のように思えた。

でも、わたしも恋したい。キュンキュンしたい、と思っていた。

しかし、現実はクラブやバーで出会ったヤリ目の男性とセックスして終わるだけ。後にセフレに発展することはあっても恋人なんてありえない。 私も彼も、ヤったらお腹いっぱいなので、はなから恋愛対象ではないのだ。

男性との出会いがクラブやバーしかなかったわたしが、唯一キュンキュンする瞬間は、少女漫画を読んでいる時だけだ。

もうわたしは生身の男性を愛せないかもしれない。そう本気で思い悩んだ時、“恋人”をレンタルできるサービスが存在することを知った。

レンタルすると1時間単位で数千円の利用料が発生し、交通費やデート中にかかる費用もすべてこちらが支払うが、その代わりに、イケメンが彼氏のふりをしてデートしてくれるのだという。いわば特別な時間をお金で買うのだ。

恋人をレンタルできるサイトをしばらく見つめて、わたしはとうとう決意してしまった。

恋人をレンタルしてドキドキを手に入れよう、と。

三年前の秋のことである。

メールだけで胸キュン
守秘義務があるらしいので、利用したお店やレンタルした恋人の名前はふせるが、わたしが実際に「レンタル恋人」を利用した時の体験談を書こうと思う。

まず、レンタル恋人を利用するにあたって、レンタルしたい恋人を選び、デートをする日を決めなければならなかった。業務的に言うと〈予約〉である。

わたしは、黒髪でモデル風のイケメンA氏を選択。

そして予約完了後、しばらくすると指名したA氏からメールが届いた。

まるで恋愛シュミレーションゲームの始まりである。ときメモでドキドキしまくっていたわたしにはたまらない。

クラブで出会ったセフレとぐだぐだ連絡をとるのは面倒だったのでシカトしていたけど、会ったことのないイケメンとのメールのやりとりは純粋に楽しかった。

もうこの時からレンタル恋人との“なんちゃって恋愛”は始まっていたのだ。

わたしが休日は何をするのかとか、趣味を聞かれるだけでテンションが上がった。

相手は仕事で聞いているだけなのに、自分に興味がある? と本気で錯覚してしまったり。プロだからメールの文章もどこか心惹かれるものなのだ。メールのやりとりをすればするほど、私はA氏に心をわしづかみにされた。

ああ、ドキドキする……。

会う前からドキドキしっぱなしのわたしだったが、とうとうデート当日を迎えた。

レンタルした恋人に壁ドンをおねだり
はりきりすぎて、待ち合わせの駅に一時間前に到着。わたしは極度の緊張屋なので、とりあえず……駅の売店で購入したワインを一気飲み! この状況、酔わなきゃやってられない!

事前に彼とのメールのやり取りで「緊張するのでお酒を飲んでから行ってもいいですか?」と聞いたのだけど、その一文だけは完全にスルーされていた。無言で飲むなって圧力をかけられたのかもしれない。

それでも飲まずにはいられない。酔っ払わないと、これから来るイケメンがまぶしすぎて直視できない!

その想いだけでワインがすすみ、ほどよく酔いがまわった頃だった。

「お待たせ」

待ち合わせの15時より三分早く現れたレンタル恋人のA氏。 ホームページに載せている写真どおりのさわやかイケメンである。

「待った?」

A氏が聞く。初対面とは思えない気さくな聞き方で。そう、この瞬間から“恋人ごっこ”は始まっているのだ。

「いえ、待ってないですよ」

気さくなA氏に反し、目も合わせられず、おどおどと答えるわたし。

(怪しー……、絶対私怪しい……)

わたしは、事前にA氏とのメールのやりとりで恋愛経験が少ないことを伝えていた。

実際は、恋愛した経験は少ないが、ヤった男は数え切れないくらい多いヤリマンであったがそれは伏せておいた。 恋愛経験人数が少ないのは、滅多に人を好きにならないからだ。

わたしはおどおどしていたが、A氏は変わり者の女性にも慣れているのか、動じず優しく接してくれた。

わたしの希望で、デートコースは美術館。 最初に美術館を一緒にまわった。この時、わたしが緊張しすぎて、変にA氏と距離をとってしまった……。デートにも関わらず、「一人でゆっくり見るのが好きなんです」風な女を演じて別行動をしてしまったのだ(A氏は無理に近づいてこず、わたしに任せる様子だった)。

この時、正直ちょっとだけレンタル恋人を利用したことを後悔していた。

だって……だって……

やっぱり緊張するんだものー!(涙)

会う直前に飲んだワインの酔いはすぐにさめて、デートを楽しむ余裕もないくらい緊張して地に足がつかない状態のわたし。

そんなわたしと彼の間には、ぽっかり深い溝があるまま時間が過ぎていった。でも、A氏が予約してくれていたオシャレな個室居酒屋に入ると、お酒のおかげでいい感じに酔っぱらっていた。

でも、ちょっと度が過ぎてしまった。

「あー壁ドンしてくれない?」

先ほどまでおどおどしていたわたしではないみたいだ。

壁ドンは、漫画や映画で見て、実はずっと憧れていた。しかし、壁ドンしてよ、なんてお金を払っていたとしても断られるだろうって思っていた。

「いいよ」

A氏はあっさりOKしてくれた。

ドンッ!

「俺のことどう思ってるの?」

少女漫画のような壁ドンを本当にしてくれて、真剣な眼差しで聞いてきた。まさかのセリフ付き&超至近距離である。

酔っ払うまではまぶしすぎて直視できなかったイケメンA氏の顔が、わたしのすぐ目の前に……!!

人生初の壁ドンは予想以上の威力だった。

やべードキドキする(°_°) ときめく!!

その後、個室では何度もわたしの声が響いた。

「もう一回壁ドン!」

「もう一回!」

「もう一回!」

おかわりを求めても嫌な顔を一切せず要望に応えてくれたA氏。セリフまでちゃんと変えてくれる(「他の男もう見るなよ」とか「好きだよ」とか)。

初めてレンタル恋人を利用した日の感想は……。

素晴らしい! 素晴らしすぎる!!

レンタル恋人本当に素晴らしい!!

生きてるって最高!! ときめくって最高!!!!!!!

わたしはこれまでに味わったことのない高揚感を経験した。

でも、これで終わりにすべきだった。夢は夢のままで。

本性を見せたA氏にドン引き
数週間後、A氏の壁ドンが忘れられず、2回目のデートを予約したのだが、結果的にしなければよかったと後悔することになる。

二度目はデート中にA氏の嫌な面が見えてしまい、A氏に魅力を一切感じなくなってしまったのだ。料金もそれなりに高いのに……。

A氏はたまたま機嫌が悪かったのか、その日はあまり笑顔も少なく、自分の客の悪口を延々とわたしに言ってきた。何でお金を払ってまで、人の悪口を聞かなければならないのだろう……。しかも、その悪口の相手が、なかなかの有名人で、A氏が悪口を言えば言うほど彼の口の軽さと器の小ささを感じた。「あのババア、俺のこと指名してくれるんだけど、大嫌いなんだよ。本当あいつ嫌」と愚痴るA氏にわたしはげんなりして、はぁ……と頷くしかなかった。

それでも気を取り直して前回同様、壁ドンをしてもらったが……。

あれ、まったくときめかねー(汗)。

ドキドキしたくて恋人をレンタルしているのに……。

きわめつきは帰り際。事前にレンタル料金と一緒にデート費用も渡していたのだが、お釣りが一万円近くあったのに、「余ったお金で今度プレゼント買ってくるね♫」と勝手に自分の財布へ。前回は「デート費用が余ってもチップとして受けとることはない。あげるって言われても必ず返すようにしている」と誠実さを押し売るように語っていたのに。いや、お釣り返してよ……。わたしのお金勝手に持ち帰って買ったプレゼントって何?

最初で終わりにすべきだった。

大金をはたいて恋人をレンタルしたのに、相手にドキドキする瞬間が一秒もなくなり、ただひたすら客の悪口を聞かされていたわたし。

愚痴りたいなら友達に言え。わたしはあくまで客だ。

A氏にさめた理由がもう一つあった。A氏をサイトの写真を毒舌な友人に見せると

「えっ、馬面やん。どこがイケメンなん?」

そう言われた瞬間、不思議なことにA氏のことをイケメンと思えなくなり、本当に馬面に見えてきてしまったのだ(人は顔じゃない! 顔じゃないけど……)。

友人の毒舌は止まらない。

「はっきり言って、このA氏って人なら、緑丘が前クラブで捕まえてた美容師の子の方が百倍イケメンやで」

ま、まじか……。友人の言葉は時々魔法のような不思議な現象が起こる。 例えば、クラブで「あの人イケメンじゃない?」と自分のイケメンセンサーが反応しても友人が「そうか? 全然やで、よく見てみ」と言うと本当に全然に見えるのだ。

同じ現象で、A氏が馬にしか見えなくなり、正直お金を払うのがばかばかしくなったのもあってリピートするのはやめた。脳内でヒヒーンと馬がむなしく鳴いている。

その後もA氏は営業メールを何度もくれたがすべて無視(ごめんA氏……)。 無視するとそのうち、「僕はまこちゃんが困ってるなら支えてあげたい。まこちゃんには笑顔でいてほしいんだ」と熱いポエムのようなメールが届いたが、感動するどころか背筋が凍った。

そもそもこれ以上レンタルするお金がなかった。しかし、はまっていたらきっとレンタルする費用を稼ぐべく、バイトをいくつもかけもちしていただろう。ホストに貢ぐホス狂いみたいに。

わたしは友人の言葉に左右されて情けないとも思ったが、その反面、感謝もしていた。

これでもうレンタル恋人に大金をつかわなくて済む!!

ひとつ言えるのは、レンタル恋人ではなく、本当に本気で恋した相手なら誰に貶されようが、毒を吐かれようが好きという気持ちは変わらないだろう。たとえ友人の言葉の威力にも負けないだろう。 そして大好きで仕方ない今の彼氏、サトル君がもし醜くなっても、私の気持ちは変わらない。絶対に。

ハマる人はハマりそうな恋人レンタル
ここまで書くと、レンタル恋人のサービスを全否定しているように見えるかもしれないが、全体的な感想として、(二度目のデートは後悔したが)このサービスを利用したこと自体はよかったとは思える。

初めて壁ドンをされた時のときめきは本物だったし、一瞬でも久々に男性と疑似恋愛できて楽しかった。

ハマる人はハマるだろうな、と思う。

お金を払えば若いイケメンと恋人のようにデートできるのだから、夢のようなサービスだろう。

ただ、わたしのようにリピートしない客もいるだろう。相手はコンピューターではなく生身の人間で相性が合う・合わないがあるのだから。

わたしは時々思い出す。

人生で初めて壁ドンをしてもらった時のA氏がわたしを見つめる眼差しも、恋人のふりをして優しく笑いかけてくれたA氏の笑顔も。

思い出の中のA氏は輝いている。

わたしは一瞬でも、あの瞬間A氏に心を奪われのだ。

疲れを癒やすまったりイチャつき体位3選!前戯はリラックス、挿入は一体感、後戯は余韻を…

12月も下旬ですね~。会社にお勤めの方は来週には仕事納めの方が多いのではないでしょうか。重なる忘年会、片付けなければいけない仕事……。本当に師走って心身ともに疲れちゃいますね。せめてセックスくらいは、ゆっくりまったりイチャイチャしていたい、そして癒されたい。そんな歳末です。

 はい、それならセックスで癒し癒されればいいじゃない! というわけで「密着度高め」をポイントに、前戯・挿入中・セックス後の余韻(後戯)に最適な、テクニックいらずのまったりイチャイチャ体位をお伝えします!

◎鶯の谷(うぐいすのたに)渡り

 まずはこの体位は、挿入前の前戯にピッタリ! 仰向けに寝た女性のカラダに男性が覆いかぶさり、手を使わずに口と唇だけで愛撫する体位です。 名前のとおり、うぐいす(鳥)になったつもりでチュンチュンと移動しながら全身を刺激しましょう。セックス前のこのイチャつきは、密着度が高くリラックスすることができますし、快感を高めるにもグー!

 唇だけで相手の耳や口に小鳥キス、舌全体を使って首筋を舐め上げるのも、舌先をとがらせて乳輪から乳首を責めるのもイイですね~。個人的には首筋や乳首の甘噛みや、歯をこすって刺激するのは気持ちいいので是非、歯も有効活用していただきたいと思います! 男性から愛撫を受けた後は同じように女性から男性へチュンチュン返しをして、お互いに興奮を高めていきましょう!

▼“ハムハム挟み”から、先っぽ“甘噛み”まで! 快感アップの甘噛み4選

▼歯を「こする」愛撫が気持ちいい! ベロと吸引の併せワザで快感アップ

◎ゆりかご座位

 挿入中のまったりイチャつきにおすすめの体位です。男性の上に女性が跨って座る「対面座位」が基本の体勢となります。通常の対面座位はゆっくりと腰を動かす前後のピストン運動でお馴染みですが「ゆりかご座位」の場合は、より一層まったり空間に没頭しましょう。対面座位で抱き合ったら、結合部分を軸にして前後にゆっくりとゆりかごのように揺れます。腰を前後に動かすことはせず、繋がっている一体感を感じることがポイントです。

 男性は両手で女性の腰やお尻を支えている状態ですが、女性は男性の首に手を回したり、頭や顔を撫でたり、背中を撫でながらキスをしながら会話をして、軽いブレイクタイムかつ濃厚なコミュニケーションの時間を楽しみましょう。このとき、男性の腰に両脚を絡めて軽くホールドするのもオススメです!

◎寄り添い

 セックス(挿入)が終わり、その後もコミュニケ―ションには大切な時間。そこでオススメしたいのはこの体位(前戯で行ってもいいと思います)! 男性は仰向けになった女性の隣で添うだけなので、テクニックや注意すべきことは特にありません。男性は「賢者タイム」に負けないで行うように心がけてほしい! ということくらいでしょうか。

 リラックスが必要なのは、セックス前だけではなくセックス後にも必要なんです。男性の肩腕は腕枕にして、一方の手で髪を撫でたりカラダを撫でるようにしましょう。もしくは軽いキスを唇や首筋にすれば、女性は最高の余韻に浸れます。このあとにご飯に食べにいくなら、「何食べに行く?」なんて会話でもOK! セックス後にお互いの体温を感じているだけでリラックスし、相手に対しての安心感を得られるものなんです。

 セックスの体位で語られる「四十八手」は、「挿入」だけではないんですよねぇ~。確かに、挿入しているときよりも前戯や後戯で感じた気持ちよさを「気持ちいいセックスだった~」と思い出し膣キュンすることがあるくらいですもの。ふたりでベッドにいるときくらいは、慌しい日常生活から離れてイチャイチャゆった~り(現実逃避)できるとうれしいですね。

AVは興奮要素を詰め込んだエンタメ作品!真似しないでほしいプレイ一覧

 セックスのやり方って、誰も教えてくれないけれど、人はどうやって学んでいくのでしょう。エロ本やAVから無意識に「ここの愛撫はこうやるんだぁ~」とインプットしてしまっていること……多くないですか。私が学生の頃は、『an・an』が年に1回、夏に発売される「SEX特集」を女子同士でキャッキャ言いながら読んでいました。今の若い女子もそうなんでしょうか。人それぞれですよね。

 しかし、“彼が喜ぶテク”的なものを学んでも、当たり前のことですが全ての男性に当てはまるわけではなく、基礎情報を収集したら実践の際は自分で応用することが大事。元カレが好きだったフェラのやり方が、次の彼にも当てはまるわけでもないですし。

 かくいう私も、日頃messyでセックスのテクニックやら、気持ちよくなれる方法などをお伝えしていますが、こればっかりは【正解】というものはありません。自分自身のカラダだってそうですよね。経験上「手マンは苦手」と思っていたのに、ある男性の手マンを受けたら超絶気持ちよく感じたり、逆もまた然り。レズ風俗で開発してもらった、という女性だっていると思います。

 あの数千人の女性の相手をしてきたAV界のレジェント・加藤鷹さんでさえ「セックスは前例がない。日々、勉強」と話していたくらいで、こればっかりは経験と体感の繰り返しなのだと思います。だから………声を大にして言いたい。

◎AVはセックスの指南書ではありません

 男女ともにオナニーのおかずナンバーワンであるAV。AVはあくまでも設定、カメラワーク、時間配分、フィニッシュまで緻密に(大雑把な現場も多いでしょうけど)演出された作品であり、セックスのお手本ではありません。エンタメです。ヤクザ映画がヤクザのお手本なわけじゃないし、ラブコメドラマが恋愛のお手本なわけでもなく、あくまでもエンタメで虚構だってことは皆さんわかってますよね。AVもそうです。「そんなこと、わかってるわい!」という声が聞こえてきそうですが、実際はどうでしょう。女性から聞く愚痴・悩みでは「彼がAVの影響受けすぎ!」という声が結構多いですよ~。また、女性自身も「AVみたいにやらなきゃ」と思い込んでいたりします。

 AVのようなセックスがお互いの気持ちを盛り上げる興奮材料となればいいですが、男性が目の前の女性が気持ちいいか、痛みを与えていないかの確認もせずに「AVでは女優さんが、あんなに気持ちよさそうに喘いでたし! 気持ちいいはず!」と突き進んだ結果、女性を不快にさせたり心身ともに傷つけていることもあるんです。

 「膣が濡れていれば感じている」「潮吹き=イッている」「ちんこはデカイほど女性は喜ぶ」など、いまだに「ちーがーうーだーろー!」と叫びたくなるほど、誤解は蔓延、氾濫しております。今回は、ほんの一部ではありますが、実際に「AVじゃないんだから……」と感じたこと、周りから聞いたプレイに関することをおお伝えしたいと思います。

▼濡れているのは、感じている証拠」は大きな誤解! 膣内は常に濡れている…!?「

▼女性の潮吹きは「オーガズム」「イク」ではない 

▼バービーちゃんいわく「外国人と日本人、何も変わらない」。ちんこサイズを比較したがる男性諸君に伝えたい、サイズよりも大切なこと

◎激しくむさぼり、激しくピストン「痛いだけ!」

 おっぱいを鷲掴みにして揉みしだき、ベッドに押し倒したあとは乳首を噛んで伸ばしてチュッパチュッパ、膣に手が伸びてきたと思ったらクリをグリグリ舌ではベロンベロン、指を挿れたら力強く出し入れ。ペニス挿入後は高速ピストン……。これ全部、AVではよくあります。AVでは“強引なプレイに感じちゃう女性”が描かれますが、これ、演技をする必要のない一般の女性の感想はひとつ、「痛い!」。これに尽きます。全然気持ちよくないですよ。

 そういえば洋服や下着を脱がすときに妙に力強くグイグイ引っ張って脱がせようとする男性がいたんですが、洋服の摩擦も痛いし「この下着、高いんだけど!?」という憤りも生まれ、キレましたし、冷めました。

 基本的には、男性もリラックスして力を抜いて優しい愛撫を心がけるようにしてもらいたいものです。全ての愛撫に言えることですが、ソフトタッチ、ゆっくりな愛撫からスタートすることがベスト。膣の中に指を挿れてガシガシ動かす「手マン」は、本っ当~~~~に高等テクニックが必要な行為です。雑で乱暴な手マンやピストンのせいで膣内が傷つき婦人科に駆け込んでいる女性もいることを覚えておいてください。

▼セックスの「ピストン運動」、正解はあるの? ペニスも膣も感じる“運動”を覚える

◎顔に射精する顔射「不快」「大変」「危険」

 男友達に聞くと「言い出せないけど、してみたいプレイ」として挙がることが多いんです、「顔射プレイ」って。普段はキレイにメイクをしている女子の顔を汚すことに興奮を覚える方も多いようです。まさにmessyなのかな。

 でも、この顔射が誕生した理由は、AVで「お腹に出すとお腹しか映らない。女の子が、最後にどんな顔をしているのかわからない。でも、顔だけ映していても、男がイッたかどうかわからない。そこで、両方をフォローする方法として考えられた」という演出のため。顔面に付着した精液は、拭き取ってもペタペタ、パリパリして洗い流すのもひと苦労なので、顔射をすることを承諾しても、実際に顔射された後は不快に感じたという女性意見もあります(想像以上に顔面が精液まみれになるんですよね)。

 そもそも、顔射はとても危険な行為だということを知らない方も多いです。精液が目に入ってしまったら、失明のおそれがあることはご存知でしょうか。

▼顔射プレイは好きですか? 女性にとってはリスキーすぎるプレイだった

 「彼の精液を顔で受け止めたい!」という女性もいないことはないと思いますが、その際も顔いっぱいにかけるのではなく、口元~胸元あたりに出してリスク回避しましょう。

◎頻繁な体位変更「落ち着かない」

 AVの男優・女優さんが頻繁に体位を変更するのは、AVを観ているユーザーを飽きさせず、様々な角度から女優さんのカラダや結合部を見せるためですからね。実際のセックスでは、挿入して快感を得ているときに一旦ペニスを抜かれることで快感が途切れたりしますし、がちゃがちゃ忙しく体位を変えなくてOK。もちろん個人差がありますので、積極的に色々な体位を楽しみたい女性と男性の組み合わせならいいんでしょうが、気持ちいい体位のままずっと抱き合っていたい女性も多いです。

 すべてのセックスは、相手とコミュニケ―ションを取りながら! 個人的には体位変更は嫌いではありませんが、そのときの体位からかけ離れた体位に移行するのは面倒くさいです(たとえば、仰向けで寝ている正常位から、立ちバックへの移行とか)。スムーズでありスマートな体位変更なら、アリかもしれません。

▼正常位からはじめる、スムーズな体位変更の流れを教えちゃいます

◎お尻を叩く・アナルを刺激する「気持ちよくない」

 「理解できない」「こちらは気持ちよくないのですが」という意見多数のお尻まわりに関するプレイ。四つん這いのバック体位の際、スパンキングを受けたことがあります。相手にとっては、お尻を叩いているという行為と叩いた部分がほんのり赤くなることに興奮を覚えていたそうですが。軽~いものだったので痛みを感じることはなかったですが、興奮状態から冷めるわ、笑いそうになるわで痛くもなければ気持ちよくもない「え、なになに?」の心境になる女性多数!

 アナルを触る男性に対しても同じく、快感を得るわけではない女性からしたら「理解できない」という意見が多数です。セックス中の行為すべてに意味がほしいわけではありませんが、相手だけが興奮している状況って冷静になってしまうんですよねぇ~。

▼前戯・挿入中・まどろみ中…「彼がアナルを触ってくる」のはなぜ?

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 AVの真似をしないでほしいプレイについてお伝えしましたが、AVは演出だとわかっていても鑑賞していると「やってみたい!」という願望(欲望)が生まれてしまうこともあるでしょう。欲望自体はなんにも悪くないけれど、それを他者に「ぶつける」ことは冷静になってください。セックスって、相手が居ることなんです。相手って、他人なんです。人間です。だからセックスで一番大事なことは、「目の前の相手」をよく見る、聞く、話す、つまりコミュニケーション。脳内の誰かとセックスしないでくださいね。

セックスを“あえて”我慢!! “お預けセックス”が気持ち良すぎる

 矢口真里さんが(34)、12月18日に『おぎやはぎの「ブス」テレビ』(AbemaTV)で“忘れられないエッチ”について聞かれた際、「長年付き合っているとマンネリ化する一方」と話していました。え~~!! 梅ちゃんとのエッチ、マンネリ化しちゃってるの!?

 矢口さんだけに限らず、付き合いが長いとセックスがマンネリ化してしまう、という話は定説。彼氏との同棲期間が長い友人は、セックスのマンネリ化→セックスレスに発展しかけているとか……! 由々しき事態です。

 セックスのマンネリ化を解消するための対策としてよく挙げられるのは、いつもの流れとは違うセックスをしてみたり、いつもはやらない体位に挑戦してみたり、ちょっと特殊なプレイに挑戦する……というもの。中にはスワッピングをすることでマンネリを解消するカップルもいます。

 私は性の伝道師でもなんでもない、ただのヤリマンなんですが、最近ある解消法を見つけてしまいました。あえて、セックスを我慢するという方法です。

◎久しぶりのセックスは「超気持ちいい」

 久しぶりにするセックスって、ちょっと燃えますよね(ですよね?)。マンネリ化する前に、その状態をわざと作るのです。お互いにムラムラを我慢しなくちゃいけないですけど……。

 私は今遠距離恋愛中なので、強制的に我慢させられているんですが、お互いに「ヤリたい」を溜めに溜めまくった状態でセックスをすると、特殊なプレイをしなくとも「超気持ちいい」セックスができます。“焦らしプレイ”の進化版なのかもしれません。

 マンコって形状記憶があるとかないとか言われていますが、久しぶりに彼のチンコを入れると、期間が空いたせいなのか、ちょっと挿入しにくいんです(男性のチンコのサイズによるかも)。でも、シていくうちにほぐれていって、次第にマンコとチンコが馴染んでいきます。はじめてシた時を思い出せる感じがして、なかなか良きです。

個人的には1回目は下準備、2回目から超気持ちいい感じ。中には久しぶりすぎて濡れない、挿れられないというパターンもあるので、その時は前戯の時間を多めに取ったり、潤滑剤を使いましょう。

 いつも顔を合わせているカップルなら、「○日までしない」とお互いに決めて、実行してみては。ムラムラも溜まりますが、日程が近づくにつれ、ワクワクもしてきますよ。一緒に我慢してくれる男性じゃないと難しいかもしれませんが……!(男性のほうが性欲強いと言われていますし)

 このプレイのしんどいところは、とにかく「セックスを我慢しなくちゃいけない」ところ。私は1カ月半我慢しました……無理に我慢する必要はありませんが、気になった人は試してみては(あとやぐっちゃんも!)。

薬を使わない医師が提唱する「育児ドキュメンタリー映画」が冷や汗モノ!

〈マイ・3大トンデモドキュメンタリー〉が、ついに出揃いました。1本目は、2010年に公開された『玄牝(げんぴん)』。〈自然なお産の神様〉と呼ばれた吉村正医師(現在は引退)と、その産院の光景を追った作品です。2本目は、2013年に公開された池川明医師の主張する胎内記憶研究を紹介する『かみさまとのやくそく』。

 そして3本目、現在〈自主上映募集中〉という『甦れ命の力~小児科医・真弓定夫~』です。真弓定夫氏とは、自然派ママの間でもトンデモウォッチャーの間でも有名な〈自然派育児〉を推奨する小児科医(現在は講演活動のみで診療所は引退)。

「院内にはクスリも注射も置かない」ーーそんなナレーションで映画が始まり、真弓医師の活動をサポートする娘さんや、診療所に通うお母さんにより、人物像が語られていきます。診療所というよりは書斎といった雰囲気漂う雑然とした部屋に座る真弓医師の姿は〈穏やかな空気をまとった、おじいちゃん先生〉。

冷暖房が子供を病気にする!?
 しかし作品内で語られるトークは、さまざまな媒体のインタビューなどでも繰り返し発信し続けてきたトンデモとほぼ同様のものでした。ブレがないのか、新ネタがないのか。「必要があれば薬も処方する」と言いつつ主張するお説は次の通りです。

・自分が医師になった当時と比べると、人口は2倍になったが医療費は180倍! これは医者、保健所、教育委員会が間違った育児を広め、さらにお母さんたちがちゃんとした育児をしていないから、病気が増えたから。

・健康でいるためのお手本は、野生動物。加工したものを食べず、自分の手で集めたものを食べるべし。
→でも、加熱や下処理はよしとするのって不思議~。

・他の動物の血液(=牛乳)を子供に与えてはいけない。
→真弓氏が「お手本とすべし!」という野生動物は、血をすすりながら生肉を食らい、異種間で授乳するケースも報告されておりますが? ちなみに同作品では登場しませんでしたが、真弓医師は牛乳を「日本の素晴らしさに恐れをなしたアメリカが日本人を劣化させるために、アメリカが売り込んできた食品」であると訴え続けています。

・加工した空気も病気のもと。病院で生まれると、新生児のうちから空調で加工された空気を吸うから、自律神経がおかしくなり病気が増える。自然な状態から遠のけば遠のくほど子供は病気になる。
→極寒&灼熱の地に住む新生児にとってはどうなんでしょ? 自然素材で温度を調節する昔ながらの知恵があるとはいえ、過酷な環境下では〈自然〉より人工の環境下のほうがよっぽど体に優しそうですが。

・今は子供の低体温が大問題! 0~2歳の赤ちゃんは38~39度、2~6歳なら37~38度あったっていい。38度ない赤ちゃんは、低体温である。
→39度が平熱って大丈夫なのか~!?

 トークのすべてにツッコミを入れたくなるのですが、そんな人はもちろん登場せず、カメラはお説に賛同する人たちを追い続けます。

 中でも、真弓氏のお説を全面的に取り入れている神奈川県の〈麦っ子畑保育園〉が「もうこれがメインパートで決まりでしょ!」という存在感。

 極寒時を除き、基本的に冷暖房は一切せず、冬でも窓は開けっ放し。牛乳は飲ませず、食事は野菜たっぷりの和食。子供たちは冬でも半袖素足(小さい子はダウンなどを着てたけど)。クラスごとの教室はなく〈ごちゃごちゃ〉をあえて重要視して、大きい子が小さい子の世話をする。柵は低く門は施錠されていないが、勝手に出て行ってしまう子はほとんどいないetc......

 撮影時は認可外保育園だったようなので、これらの育児方針に納得した家庭だけが利用する特殊園だったのでしょう(撮影後、認可外に補助金が出なくなったことから、現在は認可化へ向けてリニューアル中とのこと)。

 鶏などの生き物と触れ合える園庭や、たき火を囲んでの朝食、早朝でも預かってくれるフレキシブルな対応など、「あら、ちょっと素敵……」と思ってしまう場面も多々ありました。が、保護者目線となると、大らかすぎる施設のセキュリティをはじめ、「うーん、怖い」と思う点のほうがどうしても多め。

 さらに給食のシーンになると「自然派はこうなるのか~」とますますげんなり。食材のありがたさを説くトークがナレーションで流れ、画面に映されるのは、ワンプレートに盛られた白米、ひじき煮、かぶ漬物、ごぼうのきなこ和え。し、渋い……という以前に、おかずの量、少な! たんぱく質足りるのかしらあ……。そしてそれを床で行儀悪く食べる園児たち(※椅子に座って食べている子もいます)。

園児たちは、これでいいの?
 そんな光景を観ていたら、劣悪運営で閉園に追い込まれた「わんずまざー」を思い出してしまいましたよ。もちろん「わんずまざー」は隠してやっていたことが大問題であり、衛生面も劣悪。一方麦っ子畑は安全を確保しながら、〈子供のため〉を前提に行い、育児内容も公開、保護者が納得の上という大きな違いがあります。

 しかし大人はよくても、園児たちは快適なのか? これって本当に〈健康にいい〉の? 当連載にて〈虐待レベルの自然派育児をしている義妹〉の話を寄せてくれたM子さんの後日談である、児童相談所に再び連絡してみたものの「愛情を持って行っていることであれば、介入できない」と回答されたなんて話も、頭をチラリとよぎりました。

 保育園シーンが終わると、〈昔ながらの方法こそが、健康であり真理!〉と謳うお仲間である〈自然なお産の神様〉と呼ばれた吉村医院に舞台を移します。何となく、ラスボス感。こちらも院長である吉村正氏本人に密着するのではなく、近しい人たちがエピソードを語るという手法です。

 吉村医院で婦長を務めていた助産師は、「自然なお産はお母さんも赤ちゃんもピカピカ」と、毎度おなじみすぎる、評価基準が大変主観的なイメージトークを展開。吉村医院で出産したお母さんは「ありのままでいさせてもらえて」と涙ぐんで語り、産後ハイがまだ続いているのかしらという印象。

 このパートで一番怖かったのは、出産直後の〈母子同室〉を重要視するという取り組みの中、母親が子供の顔色の異常に気づき、結果、心臓にトラブルがあったため提携の病院に搬送されたエピソードです。助産師はこの出来事を、

「吉村先生は、初めから病気がわかっていた。でもかけがえのない母子の時間を優先して、ギリギリのところまで待っていた!」

と壮大なドラマのようにそれを解説。現場にいたわけでもないし、いたとしても医療の素人である自分にはわかりようがありませんが、どうしてこれを美談として解釈できるのか……? お母さんは〈ギリギリのタイミングまで待ってくれてまで、貴重な時間を過ごさせてもらったこと〉を感謝しているようですが、それって子供の命よりも自分の満足度が優先されていますよね。巷で〈自然なお産〉が叩かれるのはまさにこの部分であるのですが、わざわざこのエピソードを持ってくるとは、まさか監督もアンチ自然派!?(いやいや)

続々登場するトンデモ有名人
 終盤では、真弓医師が高齢になったことにより、小児科を閉鎖するという流れで映画も終わりへと向かいます。麦っ子畑保育園への往診も、いよいよ引退。するとやってきた後任が……いやあ、前知識なく見ていたので「うお!」となりました。ホメオパシー推しの自然派医師として、これまた有名な豊受クリニックの高野弘之院長が登場したのですから(こっちがラスボスだったか)。

 画面に次々と現れる、その筋の有名人たちの姿は、猛者たちが続々と集う天下一武道会(byドラゴンボール)のごとし。上映中、思わず「うつみんと池川医師マダー?」と口走りそうになりました。

 唯一好感が持てたエピソードは、娘さんの語る〈家庭内でのゴキブリ騒動〉。自然界のものを人間の都合で良し悪しを決めるなという真弓医師は、菌に善玉菌も悪玉菌もない、菌は菌だ! 虫も同様! と主張し、ゴキブリを殺すこともよしとしないのだとか。いざ家族が殺そうとすると、ゴキブリに向かって「たけし、逃げろ!」と叫ぶそう。たけしとは、勤務医時代に8カ月で亡くなってしまった長男の名前。そう言われたら、仕留められませんよねえ……。ご本人は大真面目なのかもしれませんが、ブラックユーモアも感じさせるこの感覚は、ちょっと好きかも。

 結局作品全体は、自然派育児に賛同する人たちがそれぞれの視点から褒め言葉を口にした〈証言集〉という印象。うーん、ドキュメンタリーとしてはものたりない。タイトルにもある「生命の力が甦る」ということを、実践者たちの言葉ではなく、客観的にも納得できるよう映像で見たかった。強いて言うなら、自然派育児の素晴らしさは、たくましさたっぷりの麦っ子畑保育園の子供たちが証拠でしょ? ってことでしょうか。でも、あの姿が素敵かどうかは、子供たちの健康状態を知りようがない以上、完全に〈趣味〉の問題のような気がします。

現代医療は薬漬け、という信念
 上映後、会場にいた人たちと少し話をする機会がありました。すると、この映画を観に集う人たちの、〈薬=悪〉と思っている率の高いこと高いこと。「極力薬を使わない医師」という点が集客のポイントだったようです。

「真弓先生の存在を知ってはじめて、自分が子供たちを〈薬漬け〉にしてしまったことを理解して、本当に後悔している」

 そう話していた若いお母さんは、今は子供が病気になっても真弓医師のお説に従い基本的には病院に行かず、ハーブなどの自然派お手当で乗りきっているそう。

「薬を使えば使うほど症状が悪化して、断薬してからようやく日常生活が送れるようになった」

 というOLさんは、経皮毒の怖さも実感しているとのことで「真弓定夫氏のような医師がもっと増えてほしい」と語っていました。その他の方の話でも、「薬漬けになる現代の医療、怖い!」と、似たような意見が次々と。確かに処方された薬が合わない場合や、高齢者の薬漬け問題もあるでしょう。でも子育てというジャンルでそれを語るのは、ちょっと違うよな~と思いながら、帰路についたのでした。

 帰宅後何気なく「麦っ子畑保育園」の「口コミ」を検索してみると……やっぱり出た。「夏は熱中症で倒れる人(園児?)が出る」。だ・よ・ね~。真弓医師のお説を取り入れたご家庭のQOLも、心配になってきました。自分の過ごした〈古き良き時代〉でかたくなに〈ひとり鎖国〉をしているオモシロ先生の記録として観るにはオススメですが、この作品を日々の育児の参考にと思って観ると、「なんじゃこりゃ!」となること必至でしょう。

前戯・挿入中・まどろみ中…「彼がアナルを触ってくる」のはなぜ?

 セックス中にアナルを刺激しますか? されますか? 実は「セックスの時に、彼が肛門を触ってくる」という女性の悩みが、Q&Aサイトでは想像を超えるほどの相談が寄せられています。そして、その相談の多くは……

「触られても気持ちよくないけど、受け入れるべき?」

「急に指を入れてきて、イヤだけど言いづらい」

「なぜ肛門を触ろうとするのか理解できない」という内容です。

肛門(以下、アナル)を触ってくるのは、クンニをしている時や挿入中(主にバック体位)の最中が多いようですが、確かにアナルを触ってくる男性って少なくないです。お尻を触る流れでコチョコチョしてくる人もいます。「何故触るのか」については、人それぞれだと思いますが、実体験やリサーチした男性意見を参考までに、お伝えしたいと思います。

そこに穴があるから(同時責めに興奮)
 私自身、ずっとアナルに軽いタップを繰り返された際「なんで触るの?」の質問に返された言葉です。「そこに山があるから」的な回答で到底納得できません。彼の場合は「アナルに挿入したいとは思わない」らしいですが、意外に多いようですよ「深い意味はないけど、セックスの時にしか触れない場所をナデナデしたい」みたいな考え。個人的に感じるのは、アナル舐めや指でこすったりのアナル刺激をされることが好きな男性が、同じようにやってくることが多いような気がします。自分のも触って欲しい合図なのかも?

 クンニや挿入中のように、すでに1カ所を責めて(愛撫)しているときに、アナルも刺激して「同時責めしている俺」「アナル責めなんて、ちょいとアブノーマルプレイやっちゃってるぜ」というシチュエーションに興奮している可能性もあるのでは。急にアナルを触ったときの女性の、恥ずかしそうな反応や“キャッ”と驚く姿が萌える、という意見もありました。相手の女性にとって、嬉しいサプライズなのか困っているのか、ちゃんと見極められているのかが不安なところですが。

触ることで、膣が締まる
「アナルに刺激を与えることで、膣が締まる」これはよく聞きます。実際に、アナルを撫でられたり指を入れられる刺激で、無意識にアナルから膣にかけての筋肉に力が入ると言われています。挿入中の場合に触られる場合は、締め付けの違いを楽しんでいるのかもしれません。ちなみに、お尻を叩く行為「スパンキング」も、同じく膣が締まるとも言われています。どちらにせよ、アナルもお尻の皮膚もデリケートな部分ですから、断りもなく男性の欲望のままに膣圧コントロールするのは、いかがなものかと思いますが。

「あわよくば、アナルセックスがしたい!」の様子見
 ズバリ、これを狙っている男性も多いのではないでしょうか。「言い出したら引かれるかも」「徐々に触っていったら、受け入れてくれるかも」という本音が潜んでいるのかもしれません。撫でたりこすったりするよりも、指を入れても拒まれない場合は「アナルセックスまでもうちょい! ヒャッフォ~ゥ」と思っているかもしれません。

 と、男性側の「アナルを触る理由」をざっくりとお伝えしましたが……、理由がなんであれ、興味がないこと、少しでも嫌(不快)だと感じる行為にはきちんと「NO」を伝えましょう。というのも、多数の相談と回答を拝見して、少しモヤッとしたことがあります。相談者は、触られていることに不快感を抱いていたり、気持ちいいと思っていないけど相手に言い出せない、という悩みが多いんです。これに対して……

「彼はあなたを気持ち良くさせようとしてしてくれているのに、彼女に拒否されたら気分を害しますよ」

「お互いのしたいことを受け入れてこそ、セックスコミュニケーションであり、素晴らしいセックスです」

 というような「彼が可哀想」「受け入れるべき」という回答が多いんです。この回答に対して「彼は私を気持ちよくしようとしてるのに……頑張ります」と反省して締めくくっているものも、これまた多いんですよね……。

 私はこれまでセックスにおいて「コミュニケーション」と「思いやり」が重要であることを何度もお伝えしているのですが、気持いいこと・したいことを伝えるだけではなく、受け入れられないことも話し合い、嫌なことは断ること。そして相手が「NO」と言ったものを強要しないこと。これが私の思うコミュニケーションであり、「好きなら受け入れろ」ではありません。

 快感を得る人もいれば、痛みを感じる人もいる。「自分にとっては気持ちいい刺激だけど、相手はどうなんだろう」と考えること。これが思いやりだと思っています。「相手の気分を害さないように、受け入れる」というのは思いやりとは違います。痛みも不快感も相手の欲望を満たすために我慢しながらセックスをする方が増えないことを願っております!

アナルセックス、その場のノリではじめないで!
 最後に。アナルセックスに興味があり、受け入れることは大いに結構です! しかし、これだけは覚えておいてください。アナルセックスをはじめる際は、用意するものや準備するべきことがあります。その時のノリでズボッっと指やちんこを挿入され、引き抜いたその指の先、ちんこのカリ部分には……あなたのアナルの向こう側にこびり付いていた茶色いものが付着している可能性大です。

 さらに、何億と大腸菌やばい菌が生存している肛門の中に突っ込まれた指やちんこを、そのまま膣の中に挿入されたら? 婦人科に通い、治療をするはめになるのはあなただけです。アナルセックスは興奮状態の勢いのままにはじめるものではなく、ふたりできちんと話し合い、準備をしてから行うべきプレイです。

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