キョドコの“真性マゾ”ぶりがますます加速する!? プレゼンで燃える女たちの闘い『きみ棲み』第4話

 吉岡里帆が大きな大きな胸の谷間を見せつけた下着シーンのリプレイから始まった『きみが心に棲みついた』(TBS系)の第4話。初めての連ドラ主演に吉岡里帆は健気に体を張っているわけですが、その努力はなかなか評価されずにいます。頑張れば頑張るほど空回りしてしまう劇中のキョドコとシンクロするものを感じさせます。吉岡里帆とキョドコの苦労は、果たして報われる日が訪れるのでしょうか。吉岡の真っ白なブラジャー姿の余韻が残る『きみ棲み』第4話を振り返りましょう。

 下着メーカーで働く、恋に仕事にダメダメな女・小川今日子(吉岡里帆)、通称キョドコ。新作ランジェリーの発表会で大胆にもプロのモデルに交じって下着姿でランウェイに上がったものの、命令した上司・星名(向井理)が同じ材料課の飯田(石橋杏奈)にマンションの鍵を渡しているところを目撃してしまうのでした。さらにはデザイナーの八木(鈴木紗理奈)からは「お前の企画書には、本音が見えへんのや!」とダメ出しを喰らいます。とことんまで落ち込むキョドコでした。

 でも、ここで諦めたら、自分の居場所はどこにもなくなってしまいます。キョドコは会社で夜を明かし、新しい企画書を書き上げるのでした。「男にかわいいと思われたい。男が思わず抱きしめたくなるようなランジェリー」というキョドコの欲望丸出しな企画案に、ようやく八木は納得します。八木から嫌われていると思っていたキョドコでしたが、八木がさっそくラフデザインを描いたことから大喜び。八木のデザインにぴったりな素材を提供してくれる生地メーカーを見つけるため、社外へと駆け出していくのでした。相変わらず、感情の浮き沈みの激しいキョドコです。

 喜び勇んで飛び出したキョドコですが、出社してきた星名とばったり遭遇。星名から「昨日はよくがんばったね」と下着モデルの件を褒められ、ついつい調子に乗って「企画が通ったら、デートしてください」と切り出すのでした。なぜだ、キョドコ! 何度、痛い目に遭えば気が済むんだ!! どうして下着モデルの惨劇から救ってくれた吉崎(桐谷健太)ではなく、デーモン星名へと戻ってしまうんだ!? 視聴者の苛立つ声が立体サウンドで聞こえてきそうです。でも、みなさん、もうお気づきでしょう。そうです、キョドコは真性のマゾヒストだったのです。サディストである星名も、そんなキョドコを手放そうとはしないのでした。「キョドコは生かさぬよう殺さぬよう」。それが星名のポリシーです。

■第4話の後半は『下町ランジェリー』へと急展開!!

 ついさっきまで張り切っていたキョドコでしたが、持ち帰った生地を八木から「あかん!」と突き返されます。「予算以上の素材を見つけてくるのが、あんたの仕事やろ?」と八木に指摘され、ぐうの音も出ないキョドコでした。ライバルチームのデザイナー・堀田(瀬戸朝香)のパートナーを務める飯田が、八木のパートナーも兼任するかもしれないという噂を耳にして、またまた落ち込むキョドコ。翌日会社を休んだ上に、漫画家・スズキ先生(ムロツヨシ)との打ち合わせで忙しい吉崎にネガティブメールを大量に送り続けます。

 その日の気分で職場を休み、仕事中の相手のことも考えることができないキョドコは、はっきり言って社会人失格です。星名や八木に褒めてもらえることを生き甲斐にしている点でも、半人前でしかありません。身近な誰かに褒めてもらうために頑張っているようでは、幼稚園のお遊戯会レベルであって、オリジナルの新商品を生み出すプロの仕事人には到底なれません。

 吉岡里帆のエロシーンが売りだったはずの『きみ棲み』ですが、第4話の中盤から企業ドラマとして俄然盛り上がりを見せ始めます。編集者である吉崎から言われた「作家にとって、いちばんの味方でありたい」という言葉に触発され、八木のデザインにふさわしい生地探しを再開します。中間プレゼンの日が迫り、もはやキョドってる場合ではありません。苦手意識のあったメーカーにも持ち前の粘着気質で粘り強く交渉します。いつも自分の殻に閉じ籠っていたキョドコは、それまでずっと溜め込んでいた言葉にならなかった熱い想いを、仕事をきっかけに吐き出すようになったのです。

 星名とデートするしないは関係なしに、このプロジェクトに残りたい。メンズインナー畑を歩み、社内で正当な評価をされていない八木を“女”にしたい。そして、何よりも八木と作ったランジェリーを自分が身に着けてみたい。周囲の視線を気にせず、ガムシャラに相手に喰らい付くキョドコがそこにはいました。まるでOL版『下町ロケット』か、下着版『陸王』のような展開です。『下町ランジェリー』、もしくは『下着王』と呼びたくなるような『きみ棲み』第4話です。

 第4話からの登場となった部長・池脇(杉本彩)、マーチャンダイザーである星名が見守る中、堀田チームと八木チームとのサバイバルマッチとなる中間プレゼンが行なわれます。先攻を務めるのは八木チームのキョドコです。キョドコは八木と共に「必ず商品化します」とメーカー側に約束して、予算ギリギリギリの値段でシルク40%の素材を提供させることに成功したのです。自信満々のキョドコでしたが、わずか数分後には飯田によって地獄のドン底へと突き落とされるはめに。飯田は縫製工場を経営する叔父に頼み込み、何とシルク100%の素材でサンプルを仕上げてきたのです。シルク100%の肌触りに、会議室にいた社員全員がうっとりして、ため息をもらすのでした。

 いくら努力しても、自分はダメな星のもとに生まれたんだ。キョドコが自分の殻の中に、再び閉じ籠ろうとしたときでした。星名が「パートナーは小川さんではなく、飯田さんに兼任してもらいますか?」と八木に尋ねると、これを八木はきっぱりと断ります。飯田が持ってきたシルク100%の素材は確かに素晴らしい。だが、身内のコネで在庫分を安く分けてもらっただけでは、在庫がなくなった先はどうする? そんな至極まっとうな意見を、プレゼンの最後に八木は切り出すのでした。飯田はプレゼンでの勝利しか考えていない。プロジェクトとしての将来性を考えれば、キョドコが粘って交渉してきた素材のほうがビジネス的には有益ではないのか。起死回生となる八木の発言によって、キョドコは窮地を救われ、両チームの闘いは最終プレゼンへと持ち越されるのでした。

 下着メーカーの会議室が、まるでカンパニー松尾監督の『劇場版テレクラキャノンボール2013』(14)の審査会のような手に汗にぎるドラマチックなシーンになったのでした。社内プレゼンなんて、やる前からだいたい結果が分かっているものですが、勝利を確信しきっていた堀田・飯田チームに対し、意外な団結力でひと泡吹かせることに成功した八木・小川チーム。天国から地獄へ、そして再び天国へ。「私のパートナーは小川今日子や!」とおでこをパチンと八木にはたかれ、喜ぶキョドコでした。やっぱり、キョドコはMっ子です。

 エロいシーンがなくなったことで職業ドラマとしては大いに盛り上がった『きみ棲み』第4話ですが、視聴率は前回の8.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)から7.0%へとダウンしてしまいました。キョドコと星名のSMチックな関係をより官能的に掘り下げながら、キョドコが大人の女として成長していく姿を描けるかどうかが製作陣の課題となりそうです。吉岡里帆のエロいシーンも見たいし、ドラマとしても面白くなくちゃダメ。視聴者はとても欲張りな生き物ですから。

 第4話のクライマックスでは、有名下着ブランドのパンフレットの撮影を見学している吉崎とキョドコの背後に、ふいに星名が現われます。いつもクールな星名ですが、時間を費やして調教してきたキョドコを吉崎に奪われそうなことから内心は穏やかではありません。星名はすっかり「キョドコのくせに」「吉崎~ッ」が口癖になってしまいました。次回、第5話では星名の悪巧みが仕込まれたバーベキュー大会が催され、吉崎たちのいる前でキョドコと星名の過去の関係がバラされてしまいます。星名のサディストぶりにゾクゾクしてしまう人は必見です。キョドコ、そして吉岡里帆のマゾヒズムもますます疼くことになりそうです。
(文=長野辰次)

吉岡里帆、放送中の初主演ドラマ『きみ棲み』が爆死寸前も、業界からは「安泰」との声!

 話題のドラマに立て続けに出演し、いまや人気女優の仲間入りをした吉岡里帆。1月から放送開始したドラマ『きみが心に棲みついた』(TBS系)では主人公を演じ、3話では下着姿でランウェイを歩くなど、体当たりの演技が話題に。しかし、肝心の視聴率は毎回2ケタに届かない微妙な数字となっており、女優としては今が正念場とも言えるだろう。

 そんな彼女だが、ファッション誌の撮影現場では、すこぶる評判がいいのだ。

「『華がない』と言われていますが、その“普通さ”がファッション誌では逆に使いやすい。また、駆け出しの頃に実家のある京都から東京までの交通費を賄うために、バイトを掛け持ちしたなど、たくさん苦労してきたということもあってか、売れたからといって、態度も変えない。そのため、スタッフからのウケもいいですね」(ファッション誌編集者)

 最近では、ドラマの番宣絡みもあるが、多くの女性向け雑誌の表紙で引っ張りだこ。その理由にはこういった評判もあったようだ。しかし、ひとつ問題点もあるよう。

「ポージングがうまくない。彼女は以前テレビで『父親はプロカメラマンで、子どもの頃から被写体になってきた』と語っており、期待してオファーしましたが、撮影してみると下手でした。今後、雑誌媒体で活躍するためにも、練習をしたほうがいいかもしれません。ポージングさえうまくなれば、モデルとしても大成できるはずですよ」(同)

 2017年7月3日放送の『関口宏の東京フレンドパーク2017 7月ドラマ大集合SP』(同)に出演した際、チームを応援する吉岡に対し、「すっごい邪魔」「勘違いしてんのか」とネット上で非難が向けられるなど、メディアに出るたびにアンチから批判の的となっている吉岡だが、本人の良い人柄が仕事を呼んでいるようだ。

 吉岡は17年1月期のドラマ『カルテット』(同)でのしたたかな女役が話題になった以降、まだ“はまり役”にめぐりあえていないのが実情。だた、この先女優として下火になっても、手を差し伸べてくれる業界はまだまだありそうだ。

吉岡里帆、放送中の初主演ドラマ『きみ棲み』が爆死寸前も、業界からは「安泰」との声!

 話題のドラマに立て続けに出演し、いまや人気女優の仲間入りをした吉岡里帆。1月から放送開始したドラマ『きみが心に棲みついた』(TBS系)では主人公を演じ、3話では下着姿でランウェイを歩くなど、体当たりの演技が話題に。しかし、肝心の視聴率は毎回2ケタに届かない微妙な数字となっており、女優としては今が正念場とも言えるだろう。

 そんな彼女だが、ファッション誌の撮影現場では、すこぶる評判がいいのだ。

「『華がない』と言われていますが、その“普通さ”がファッション誌では逆に使いやすい。また、駆け出しの頃に実家のある京都から東京までの交通費を賄うために、バイトを掛け持ちしたなど、たくさん苦労してきたということもあってか、売れたからといって、態度も変えない。そのため、スタッフからのウケもいいですね」(ファッション誌編集者)

 最近では、ドラマの番宣絡みもあるが、多くの女性向け雑誌の表紙で引っ張りだこ。その理由にはこういった評判もあったようだ。しかし、ひとつ問題点もあるよう。

「ポージングがうまくない。彼女は以前テレビで『父親はプロカメラマンで、子どもの頃から被写体になってきた』と語っており、期待してオファーしましたが、撮影してみると下手でした。今後、雑誌媒体で活躍するためにも、練習をしたほうがいいかもしれません。ポージングさえうまくなれば、モデルとしても大成できるはずですよ」(同)

 2017年7月3日放送の『関口宏の東京フレンドパーク2017 7月ドラマ大集合SP』(同)に出演した際、チームを応援する吉岡に対し、「すっごい邪魔」「勘違いしてんのか」とネット上で非難が向けられるなど、メディアに出るたびにアンチから批判の的となっている吉岡だが、本人の良い人柄が仕事を呼んでいるようだ。

 吉岡は17年1月期のドラマ『カルテット』(同)でのしたたかな女役が話題になった以降、まだ“はまり役”にめぐりあえていないのが実情。だた、この先女優として下火になっても、手を差し伸べてくれる業界はまだまだありそうだ。

女性から嫌われまくるキョドコの運命はいかに!? 胸の谷間が脳裏に焼き付く『きみ棲み』第3話

 吉岡里帆の純白のブラジャー姿が、脳裏に鮮明に焼き付いた『きみが心に棲みついた』(TBS系)の第3話。スレンダーなのに意外と豊乳な吉岡里帆の胸の谷間に目線を奪われ、正直なところストーリーはほとんど頭に入ってきませんでした。第3話のオンエア以降、『胸の谷間が頭に棲みついた』状態です。でも、そこは初主演ドラマに体を張る吉岡里帆の度胸を讃え、吉岡演じるキョドコが下着姿になった第3話の流れを振り返ってみましょう。

(前回までのレビューはこちらから)

 下着メーカーに勤める小川今日子(吉岡里帆)ことキョドコは、自己評価が極端に低い女子です。そんなキョドコを唯一受け入れてくれた大学時代の先輩・星名(向井理)が職場の上司として現われたことで、キョドコの挙動不審ぶりにますます拍車が掛かるのでした。

 第2話でキョドコと同じ材料課に勤める飯田(石橋杏奈)と親密そうにタクシーに乗り込み、キョドコの嫉妬心を煽る星名は、そうとうのWARUです。会社の業績アップを口実に、社内の女子社員たちを思いのままに操り、ほくそ笑んでいます。カリスマ性のあるやり手社員って、往々にセックスアピールにも優れていたりもするものなので、全否定しにくいわけです。星名はそんなグレイゾーンを巧みに生き抜いてきた男です。

 星名の呪縛から何とか逃れようとするキョドコですが、星名が優しい顔を見せると、ついつい星名に依存しきっていた大学時代の関係に戻ってしまいます。新作ランジェリーの発表会の人手が足りないから、手伝ってほしいと職場の上司でもある星名から頼まれ、キョドコは断ることができません。社外の会場を借りて行なわれる新作発表会には、展示物の設営やランジェリーのディスプレイをコマネズミのように動き回ってせっせと手伝うキョドコの姿がありました。

 いよいよ多くのギャラリーを集めた発表会が始まり、スタイル抜群な外国人モデルたちが、レッド、ブルー、ブラック……と色とりどりなセクシーランジェリーをまとって会場内に設置されたランウェイをウォーキングします。ちょっとしたパリコレのようです。取材のために来場していた漫画家のスズキ(ムロツヨシ)は鼻の下を伸ばし、同行した編集者の吉崎(桐谷健太)は目のやり場に困っています。そして問題シーンの登場です。

 外国人モデルたちによる新作ランジェリーに続き、ホワイトデイにちなんだホワイトデイ・スペシャル・ランジェリーの発表です。バレンタインのお返しに、男性がプレゼントしたくなるような逸品だとアナウンスは告げています。このとき、会場がざわめきました。さっきまでの堂々とした外国人モデルから一転して、小柄な日本人の女性が下着姿でおどおどとランウェイを歩き始めたからです。

 顔をこわばらせながら歩いている下着モデルは、キョドコではありませんか。普段はおとなしそうにしているキョドコですが、星名に命じられてマゾヒズム性を公衆の面前でさらけ出してしまいます。下半身はフリルのついたミニスカふうのウェアですが、上半身は白いブラジャーのみで、胸の谷間があらわになっています。大いなる胸の谷間の出現に、吉崎も視聴者も驚きを隠せません。

 星名の興味が、職場の後輩である飯田に向かっていることを懸念した、キョドコの体当たりのアピールでした。星名を失うことを恐れるあまり、星名に命じられるがまま、恥も外聞も棄てて下着姿になったキョドコ。しかし、足元がおぼつかずにランウェイの途中でへたれ込んでしまい、余計に醜態をさらすはめに。キョドコは前のめりでうずくまったため、胸の谷間を強調した女豹ポーズのようになってしまいます。キョドコをここまで辱める星名の悪魔ぶりにもびっくりですが、人気俳優同士によるSMプレイが地上波テレビで堂々とオンエアされたことにもびっくりです。いや、このシーンを否定するつもりはないんです。テレビドラマって放送コードさえ守れば、アンモラルな描写もOKなんですね。人間の内面や恋愛事情はモラルの物差しでは到底計れないものなので、TBSにはぜひ今後も頑張ってもらいたいです。

 キョドコは星名の愛情を自分だけのものにしたくて、このような羞恥プレイに挑んだわけですが、キョドコを演じる吉岡里帆の場合は、連ドラ初主演に自分を抜擢してくれた番組プロデューサーやディレクターたちの期待に応えたくて、体を張ったんだなぁと考えると、女優としての業(ごう)だとか性(さが)みたいなものまで感じられてきます。常盤貴子は若手時代に出演した連続ドラマ『悪魔のKISS』(フジテレビ系)でファッションヘルス嬢に扮し、見事な美乳を披露しましたが、常盤貴子がブレイクした後、『悪魔のKISS』はソフト化されることはありませんでした。『きみ棲み』第3話もお宝映像となる日が訪れるのでしょうか。

■キョドコはなぜ同性から嫌われるのか?

 

 ランウェイの真ん中で身動きできない状態になったキョドコを救出したのは、やはり吉崎でした。キョドコがなぜ下着モデルになったのか内情を知らないまま、男気溢れる吉崎はランウェイに上がるや、「ここでゲストの方にもお話をお聞きましょう。人気漫画家・スズキ先生です」と強引にギャラリーの注目を自分たちのほうに集め、キョドコをこっそりと退場させるのでした。吉崎とアドリブでトークする漫画家・スズキを演じた、桐谷健太&ムロツヨシの好感度が視聴者の間でぐ~んとアップした瞬間でした。

 ひと騒動落ち着いた後、吉崎が後輩編集者の為末(田中真琴)たちと呑んでいると、為末はキョドコが下着モデルをした一件を「私、信じられない」と蒸し返します。下着メーカーに戻った飯田は、「小川さんって何か怖いです」と星名を相手にディスっています。どうも、キョドコには周囲の人間、特に同性をイラつかせてしまうものがあるようです。

 キョドコは幼い頃から母親(中島ひろ子)の愛情を感じることができず、大学に入って星名に依存するようになりました。ところが、星名に依存しすぎて、校内ストリップまでやらされました。星名から自立したいと考えたキョドコは、合コンで知り合った吉崎に交際を迫ります。星名とはタイプの異なる吉崎と付き合えば、これまでとは違う自分になれると思ったのです。でも、それは依存の相手を替えるだけであって、キョドコ自身には主体性というものがありません。

 メンズインナーから新ブランドのプロジェクトに抜擢されたデザイナー・八木(鈴木紗理奈)は、キョドコの書いた企画書にはキョドコの主体性、本音が抜け落ちていることを指摘します。相手の顔色をうかがい、周囲に流されるままに生きていたキョドコが、ひとりの女性として、社会人として成長できるのかどうかが『きみ棲み』の本当のテーマのようです。

 さて、吉岡ランジェリー効果による、『きみ棲み』の視聴率はどうだったのでしょうか? 第1話が9.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)、第2話が8.5%、そして第3話は8.4%という結果でした。TBSサイドとしては第1話の校内ストリップに続く、吉岡のセクシーショットで数字を稼ぎ、第4話以降のドロドロ展開への弾みにしたかったと思われますが、視聴者はなかなかシビアです。

 第3話のラストでは、星名のもとに姉からの手紙が届き、母親が刑務所にいることが明かされます。また、キョドコの窮地を救った“いい人”吉崎の前には元カノである人気作家・成川映美(中村アン)が現われ、キョドコが見ている前で吉崎の唇を奪います。大きな暗雲が垂れ込めるキョドコの恋愛予想図。キョドコはどこまで堕ちていくのでしょうか。マジで新興宗教や薬物依存に走らないか、キョドコの行く末が心配になってきます。
(文=長野辰次)

女性から嫌われまくるキョドコの運命はいかに!? 胸の谷間が脳裏に焼き付く『きみ棲み』第3話

 吉岡里帆の純白のブラジャー姿が、脳裏に鮮明に焼き付いた『きみが心に棲みついた』(TBS系)の第3話。スレンダーなのに意外と豊乳な吉岡里帆の胸の谷間に目線を奪われ、正直なところストーリーはほとんど頭に入ってきませんでした。第3話のオンエア以降、『胸の谷間が頭に棲みついた』状態です。でも、そこは初主演ドラマに体を張る吉岡里帆の度胸を讃え、吉岡演じるキョドコが下着姿になった第3話の流れを振り返ってみましょう。

(前回までのレビューはこちらから)

 下着メーカーに勤める小川今日子(吉岡里帆)ことキョドコは、自己評価が極端に低い女子です。そんなキョドコを唯一受け入れてくれた大学時代の先輩・星名(向井理)が職場の上司として現われたことで、キョドコの挙動不審ぶりにますます拍車が掛かるのでした。

 第2話でキョドコと同じ材料課に勤める飯田(石橋杏奈)と親密そうにタクシーに乗り込み、キョドコの嫉妬心を煽る星名は、そうとうのWARUです。会社の業績アップを口実に、社内の女子社員たちを思いのままに操り、ほくそ笑んでいます。カリスマ性のあるやり手社員って、往々にセックスアピールにも優れていたりもするものなので、全否定しにくいわけです。星名はそんなグレイゾーンを巧みに生き抜いてきた男です。

 星名の呪縛から何とか逃れようとするキョドコですが、星名が優しい顔を見せると、ついつい星名に依存しきっていた大学時代の関係に戻ってしまいます。新作ランジェリーの発表会の人手が足りないから、手伝ってほしいと職場の上司でもある星名から頼まれ、キョドコは断ることができません。社外の会場を借りて行なわれる新作発表会には、展示物の設営やランジェリーのディスプレイをコマネズミのように動き回ってせっせと手伝うキョドコの姿がありました。

 いよいよ多くのギャラリーを集めた発表会が始まり、スタイル抜群な外国人モデルたちが、レッド、ブルー、ブラック……と色とりどりなセクシーランジェリーをまとって会場内に設置されたランウェイをウォーキングします。ちょっとしたパリコレのようです。取材のために来場していた漫画家のスズキ(ムロツヨシ)は鼻の下を伸ばし、同行した編集者の吉崎(桐谷健太)は目のやり場に困っています。そして問題シーンの登場です。

 外国人モデルたちによる新作ランジェリーに続き、ホワイトデイにちなんだホワイトデイ・スペシャル・ランジェリーの発表です。バレンタインのお返しに、男性がプレゼントしたくなるような逸品だとアナウンスは告げています。このとき、会場がざわめきました。さっきまでの堂々とした外国人モデルから一転して、小柄な日本人の女性が下着姿でおどおどとランウェイを歩き始めたからです。

 顔をこわばらせながら歩いている下着モデルは、キョドコではありませんか。普段はおとなしそうにしているキョドコですが、星名に命じられてマゾヒズム性を公衆の面前でさらけ出してしまいます。下半身はフリルのついたミニスカふうのウェアですが、上半身は白いブラジャーのみで、胸の谷間があらわになっています。大いなる胸の谷間の出現に、吉崎も視聴者も驚きを隠せません。

 星名の興味が、職場の後輩である飯田に向かっていることを懸念した、キョドコの体当たりのアピールでした。星名を失うことを恐れるあまり、星名に命じられるがまま、恥も外聞も棄てて下着姿になったキョドコ。しかし、足元がおぼつかずにランウェイの途中でへたれ込んでしまい、余計に醜態をさらすはめに。キョドコは前のめりでうずくまったため、胸の谷間を強調した女豹ポーズのようになってしまいます。キョドコをここまで辱める星名の悪魔ぶりにもびっくりですが、人気俳優同士によるSMプレイが地上波テレビで堂々とオンエアされたことにもびっくりです。いや、このシーンを否定するつもりはないんです。テレビドラマって放送コードさえ守れば、アンモラルな描写もOKなんですね。人間の内面や恋愛事情はモラルの物差しでは到底計れないものなので、TBSにはぜひ今後も頑張ってもらいたいです。

 キョドコは星名の愛情を自分だけのものにしたくて、このような羞恥プレイに挑んだわけですが、キョドコを演じる吉岡里帆の場合は、連ドラ初主演に自分を抜擢してくれた番組プロデューサーやディレクターたちの期待に応えたくて、体を張ったんだなぁと考えると、女優としての業(ごう)だとか性(さが)みたいなものまで感じられてきます。常盤貴子は若手時代に出演した連続ドラマ『悪魔のKISS』(フジテレビ系)でファッションヘルス嬢に扮し、見事な美乳を披露しましたが、常盤貴子がブレイクした後、『悪魔のKISS』はソフト化されることはありませんでした。『きみ棲み』第3話もお宝映像となる日が訪れるのでしょうか。

■キョドコはなぜ同性から嫌われるのか?

 

 ランウェイの真ん中で身動きできない状態になったキョドコを救出したのは、やはり吉崎でした。キョドコがなぜ下着モデルになったのか内情を知らないまま、男気溢れる吉崎はランウェイに上がるや、「ここでゲストの方にもお話をお聞きましょう。人気漫画家・スズキ先生です」と強引にギャラリーの注目を自分たちのほうに集め、キョドコをこっそりと退場させるのでした。吉崎とアドリブでトークする漫画家・スズキを演じた、桐谷健太&ムロツヨシの好感度が視聴者の間でぐ~んとアップした瞬間でした。

 ひと騒動落ち着いた後、吉崎が後輩編集者の為末(田中真琴)たちと呑んでいると、為末はキョドコが下着モデルをした一件を「私、信じられない」と蒸し返します。下着メーカーに戻った飯田は、「小川さんって何か怖いです」と星名を相手にディスっています。どうも、キョドコには周囲の人間、特に同性をイラつかせてしまうものがあるようです。

 キョドコは幼い頃から母親(中島ひろ子)の愛情を感じることができず、大学に入って星名に依存するようになりました。ところが、星名に依存しすぎて、校内ストリップまでやらされました。星名から自立したいと考えたキョドコは、合コンで知り合った吉崎に交際を迫ります。星名とはタイプの異なる吉崎と付き合えば、これまでとは違う自分になれると思ったのです。でも、それは依存の相手を替えるだけであって、キョドコ自身には主体性というものがありません。

 メンズインナーから新ブランドのプロジェクトに抜擢されたデザイナー・八木(鈴木紗理奈)は、キョドコの書いた企画書にはキョドコの主体性、本音が抜け落ちていることを指摘します。相手の顔色をうかがい、周囲に流されるままに生きていたキョドコが、ひとりの女性として、社会人として成長できるのかどうかが『きみ棲み』の本当のテーマのようです。

 さて、吉岡ランジェリー効果による、『きみ棲み』の視聴率はどうだったのでしょうか? 第1話が9.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)、第2話が8.5%、そして第3話は8.4%という結果でした。TBSサイドとしては第1話の校内ストリップに続く、吉岡のセクシーショットで数字を稼ぎ、第4話以降のドロドロ展開への弾みにしたかったと思われますが、視聴者はなかなかシビアです。

 第3話のラストでは、星名のもとに姉からの手紙が届き、母親が刑務所にいることが明かされます。また、キョドコの窮地を救った“いい人”吉崎の前には元カノである人気作家・成川映美(中村アン)が現われ、キョドコが見ている前で吉崎の唇を奪います。大きな暗雲が垂れ込めるキョドコの恋愛予想図。キョドコはどこまで堕ちていくのでしょうか。マジで新興宗教や薬物依存に走らないか、キョドコの行く末が心配になってきます。
(文=長野辰次)

吉岡里帆、椎木里佳……ガッキーに似ていることで“反感”を買ってしまった女たち

 一昨年のドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』(TBS系)から人気が再燃し、今や“好感度No.1女優”の座につく、ガッキーこと新垣結衣。最近では彼女にそっくりだという中国の美人女子大生 “栗子”こと竜梦柔(ロン・モンロウ)が話題沸騰。すでに日本でも多数のファンがついており、ちょっとしたフィーバー状態だ。似てるというだけで、こんなにも話題になるのだから、いかにガッキー人気が凄まじいのかよくわかる。

 しかし、“ポストガッキー”と呼ばれたり、似たルックスであることで、逆に反感を買ってしまった者たちもいる。

 その1人が人気急上昇中の女優・吉岡里帆。色白美肌と大きな瞳、ナチュラルな美貌から、デビュー当時は“ポスト新垣結衣”と呼ばれていた。昨年1月期のドラマ『カルテット』(TBS系)での演技が高い評価を受けるなど、今や若手実力派女優としてのポジションを築いている。

 そんな彼女は現在、主に女性からの反感を買ってしまっているという。その理由は、彼女が星野源と共に出演したCM「どん兵衛」にあるというのだ。芸能事務所勤務のAさんはこう語る。

「あのCMは星野源さんが眼鏡をかけていたり、女性が苦手な風だったりと、設定が『逃げ恥』を彷彿とさせる作り。そんな中、新垣さんにとって変わってヒロインを演じたのが吉岡さんでした。“どんぎつね”というキツネの化身として、耳や尻尾、ふわふわの服といった萌え要素満載の格好で星野さんを見つめる吉岡さんのあざとすぎるかわいさは凄まじいものがあった。星野さんのファンのみならず、多くの女性の心をイラッとさせたのも無理はありません」

 さらにCMだけでなく、吉岡のある行動が星野ファンの逆鱗に触れることになったと続ける。

「昨年の『NHK紅白歌合戦』で星野さんの出番の時、審査員だった吉岡さんが小さく手を振っているのが映っており、それを見たファンたちが『色目を使っている!』と激怒していました。吉岡さんは星野さんだけでなく『カルテット』で共演した松たか子さんにも手を振るなど、ただフレンドリーなだけだったんですけどね……」

 そしてもう1人、ガッキーと似ていることが結果的にアンチを刺激してしまったのが、若手起業家の椎木里佳(20)だ。椎木は中学生の時に株式会社AMFを設立、“美人女子高校生社長”として瞬く間に有名になった人物。現在は慶應義塾大学に在学中で、父親もアニメ『秘密結社 鷹の爪』をヒットさせた会社の社長であったりと、裕福な家庭に育ち、知名度も学歴も兼ね備えている才媛。顔立ちもガッキーに似た雰囲気があり、SNSでは“ガッキー似の美女”と言われることも多い。

 そんな“何でも持っている”ところが勘に触るのか、ネット民の嫉妬の対象にされており、アンチが多いことでも知られている。

 そんな彼女がある時、Twitterにて、フォロワーに「これガッキーって言われてるんですけど椎木様ですよね?」と椎木の写真をつけて話しかけられることがあった。椎木はフォロワーに対し、「自分ですね」と返信。そんな普通のやり取りだけで、アンチにイジられてしまう憂き目に遭っているのだ。

「椎木さんは質問に答えただけなのですが、アンチはこのやり取りで椎木さんが新垣さんを意識しているのではと面白がっていました。今でも『自分ですね』の言葉をからかった投稿をネット掲示板などに書き込む始末です」(雑誌編集者)

 自分で「ガッキーに似てる」と言ったわけではないのに、誰かが似てると言いだしただけで反感を買うというのは、あまりにも理不尽。そう思うと、“唯一無二の存在”と崇められているガッキーは、つくづく罪な女なのかもしれない!?

吉岡里帆、下着姿披露も報われず……『きみが心に棲みついた』自己ワースト視聴率を記録で窮地に

 深夜帯なら、いざ知らず。コンプライアンスが厳しい時代に、プライム帯のドラマで、こんなシーンを放送してもいいのだろうか?

 若手女優・吉岡里帆が連ドラ初主演を務める『きみが心に棲みついた』(TBS系/火曜午後10時~)の第3話が1月30日にオンエアされ、吉岡が下着姿を披露するも、視聴率は8.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)どまり。初回は9.4%、第2話は8.5%で、第3話は自己ワーストを記録。主役の体を張った演技も、報われなかった。

 同ドラマは、自己評価が極めて低いがため、他人の前で挙動不審になってしまう“キョドコ”こと小川今日子(吉岡)が、2人の対照的な魅力をもつ男性の前で揺れ動くサマを描いた作品だ。

 下着メーカーの材料課に勤務する今日子は、合コンで出会った出版社の漫画編集者・吉崎幸次郎(桐谷健太)に恋心を抱く。そんな折、学生時代に、どうしようもないほど強く惹かれ、精神的に支配されていた星名漣(向井理)が企画室長として、今日子の会社に出向になり、再会する。星名との関係は終わったはずだが、どうしても過去の記憶が蘇って気になってしまう。第3話では、新作下着の発表会で、星名から袋を渡され、暗にランウェイ出演を強要される。星名の気を引きたいばかりに、今日子は外国人モデルが歩いた後に、ランジェリー姿になって、衆目環視の中、歩いてしまう。

 このシーンが放送されることは、第2話終了後の予告で流されていたため、話題を振りまいていたが、視聴率にはまるでつながらなかった。

「まだ女優としては売れていなかった時代に、吉岡はグラドルとして活動していたので、その“豊乳”ぶりは有名な話。今回のシーンで、生唾をのんだ男性視聴者も少なくなかったでしょう。役とはいえ、下着姿にトライした吉岡の“プロ意識”は大いに評価されます。ですが、それがラブシーンや自分から脱いだわけではなく、星名からのハラスメントで脱いだとなると、後味の悪さが残りました。ましてや、まだ子どももテレビを見ているプライム帯ですから、こういったシーンを流したことには批判的な意見も出てきそうですね」(テレビ誌関係者)

 結果的に、吉岡が下着姿まで披露したのに、視聴率を上げられなかった同ドラマ。ハラスメントまがいの展開が今後も続くことが予想されるだけに、2ケタ台突破は難しい課題となりそうだ。
(文=田中七男)

Mっ子・キョドコとデーモン星名は共依存の関係!! 向井理の闇演技がハマりすぎな『きみ棲み』第2話

 キョドコを見ていると、イラッとしてしまう。いや、気になって、ついつい観てしまう。視聴者の意見がまっぷたつに分かれているのが、吉岡里帆の連ドラ初主演作『きみが心に棲みついた』(TBS系)です。始まったばかりのドラマながら賛否両論なのは、キョドコを演じる吉岡里帆本人の「あざとい感じがする」「でも、かわいいから許せる」という相反する評価と被るものがあるようです。恋に仕事に空回りを続けるキョドコこと小川今日子の運命はいかに? 『きみ棲み』第2話を振り返りましょう。

(前回までのレビューはこちらから)

 下着メーカーに勤めるOL・小川今日子(吉岡里帆)は自分に自信が持てず、いつも挙動不審な言動をしてしまうため、学生時代から「キョドコ」と呼ばれ続けてきました。そんなキョドコですが、肌に直接触れる下着の素材に関してはこだわりがあり、誰よりも豊富な知識を持っています。職場の先輩である下着デザイナーの堀田(瀬戸朝香)は、キョドコの秘めた情熱の理解者です。堀田に励まされながら、キョドコは新しいブランドのための企画案をメンズから抜擢されたデザイナーの八木(鈴木紗理奈)にせっせと提出しては、罵倒される日々でした。

 第1話の合コンで出会ったマンガ誌の編集者・吉崎(桐谷健太)が取材のために来社することを堀田から教えられ、顔を輝かせるキョドコ。取材当日、自分が取材されるわけでもないのに、キョドコはミニスカにハイヒールと思いっきりフェミニンなファッションで出社します。ところが、人の良いキョドコは先輩や上司から頼まれた雑用を断ることができず、来社した吉崎にせっかくのファッションを見せることができません。子どもの頃からの自分の要領の悪さを呪うキョドコでした。

 堀田から「吉崎さん、さっき帰ったよ」と告げられて落ち込むキョドコでしたが、諦めきれずに社外へ飛び出すと、ケバブ屋台で小腹を満たそうとしている吉崎の姿が。嬉しさのあまり駆け出したキョドコは慣れないヒールのため、気持ち悪い音を立てて足首を捻ってしまいます。「どんくさいなぁ。会社にこんなヒールを履いてくるなよ」と説教する吉崎におんぶされ、うれし恥ずかし状態のキョドコ。本人はまったくの無自覚ですが、職場の同性たちがこの光景を見たら、すっごくあざとい女に映るんじゃないでしょうか。

 一歩間違えるとうざいだけのキャラになるギリ寸前でコメディとして成立させる演技パターンとしては、『あまちゃん』(NHK総合)に主演した能年玲奈(現:のん)が先例として挙げられますが、『あまちゃん』は1日15分という短い時間だから許容できた世界でした。これが1話50分間となると、けっこうしんどいものがあります。かつて不倫ドラマ『ポケベルが鳴らなくて』(日本テレビ系)で、裕木奈江の演技があまりにもリアルすぎたため、劇中の役を演じただけの裕木奈江が女性誌によってバッシングされるという異常事態が起きた悲劇が脳裏をかすめます。吉岡里帆とキョドコの一心同体化が進むにつれ、ちょっと心配になってきます。

 第2話ではキョドコが自分に自信が持てず、大学時代のサークルの先輩・星名(向井理)に依存するようになった経緯が描かれました。子どもの頃からおっとりしていたキョドコは、母親(中島ひろ子)から「もたもたしていると嫌われるよ」と急かされるばかりで、温かい愛情を感じることができませんでした。いつもマイペースなため、学校でも浮いてしまい、友達がずっとできないまま。大学に入ったキョドコに「キョドコはキョドコのままでいいんだよ」と初めて優しい言葉を掛けたのが星名でした。新興宗教の勧誘のように親切な笑顔で星名はキョドコに近づき、オルグしてしまったのです。

 洗脳後のキョドコは、すっかり星名にオモチャ扱いされ、暴力的支配に耐える日々でした。大学を卒業し、星名の影響下から抜け出そうと努めたキョドコですが、職場の上司として現われた星名に資料室で抱きすくめられ、再び彼の術中へと堕ちていくのです。

■吉岡里帆 vs. 石橋杏奈の演技バトルがかなりリアルな件

 クールかつイケメンで、仕事もできる星名のダークサイドに気づいているのは、今のところはキョドコと、吉崎と一緒に星名を取材した漫画家のスズキ(ムロツヨシ)だけです。「あの笑顔には絶対裏がある」と初対面ながら鋭く見抜きます。ドロドロ展開となっていく『きみ棲み』の世界で、コメディリリーフ役も担うムロツヨシは実にたのもしい存在です。

 漫画家のスズキが裏の顔を見抜いたように、第2話から星名という悪魔的キャラクターの複雑な内面が明かされていきます。大学時代の同級生がバーテンをやっているバーへ星名は立ち寄りますが、星名の派手な女性関係を羨んだバーテンが「俺も鼻をイジればモテるかな」と軽口を叩くと、星名はそれまで見せたことのない怒気をはらんだ表情に変わるのでした。少年時代の星名は父親のDVに苦しみ続けたという暗い過去を持ち、顔を整形することで別人となり、過去を封印したのでした。キョドコ以上に深い闇を抱えています。キョドコを自分の支配下に置くことに喜びを感じる星名ですが、実は星名もキョドコに依存していることが分かります。キョドコと星名は“共依存”の関係だったのです。

 共依存というディープな関係にある星名とキョドコの間に割って入ろうとするのが、キョドコと同じ材料課にいる飯田(石橋杏奈)でした。携帯電話で親戚の叔父さんとうっかり方言で話しているところを星名に聞かれ、「方言をかわいく話す女性に僕は興味がある」と囁かれ、たちまち星名に夢中になってしまいます。女性が気にしているコンプレックスをうまく褒めることが、どうやらモテ男になるための秘訣のようです。

 星名の歓迎会では、星名の横にぴったり寄り添い、すっかり恋人気分の飯田でした。キョドコがテーブルの下を覗くと、飯田と星名はしっかり手を繋いでいるではありませんか。星名から卒業するつもりでいたキョドコですが、星名を失いたくないという気持ちが溢れ出てしまい、自分ではもうコントロールができなくなってしまうのでした。野生の熊は一度手に入れた獲物は、絶対に手放さないと言われています。今のキョドコは野生の熊と化した危険な状態です。

 さて、飯田役の石橋杏奈ですが、吉岡里帆と同年齢の若手女優ながら、廣木隆一監督の『きみの友達』(08)、山下敦弘監督の『マイ・バック・ページ』(11)、若松孝二監督の遺作『千年の愉楽』(13)など映画を中心に着実にキャリアを積んできた実力派です。コントバラエティー『LIFE! 人生に捧げるコント』(NHK総合)にも一時期レギュラー出演し、コメディ対応も可。正当派の美人顔に加え、演技力も安定しており、吉岡里帆にとってはリアルにライバル的な存在です。吉岡は「どん兵衛」のCM、石橋は『LIFE!』で星野源と共演したという接点もあります。吉岡vs.石橋のバチバチの演技バトルによって、泥沼恋愛劇がこれから本格化していきそうです。

 吉岡がセーラー服姿を披露し、ラストではずぶ濡れになりながら星名と飯田が乗るタクシーを追い掛ける熱演ぶりを見せた『きみ棲み』第2話ですが、視聴率は初回の9.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)から8.5%にダウン。まぁ、これは製作サイドも想定内だったのではないでしょうか。第3話の予告では、原作にあったキョドコが下着モデルとなってランウェイ・ウォーキングする様子が流れました。早くもキラーカットの投入です。吉岡里帆の下着姿に期待している男性視聴者は多いことでしょう。吉岡ランジェリー効果で視聴率をアップさせることができるのか、第3話に注目です。
(文=長野辰次)

吉岡里帆『きみ棲み』次回“脱ぐ脱ぐ詐欺”なら批判殺到は必至! 女優生命終了の危機も……

 女優としての覚悟が試されそうだ。

 吉岡里帆の主演ドラマ『きみが心に棲みついた』(TBS系)の第2話が23日に放送されたが、番組の最後に流れた予告映像が話題を呼んでいる。

「第3話では、吉岡が大勢の観客がいる下着発表会のモデルになるよう命じられます。これは原作でも有名な場面だったため、放送前からファンの間で注目されていました。放送後、ネット上では『ちゃんと脱ぐんだろうな!』『どこまで露出するのか確認したい』『次週だけは必ず観る』などと、期待する声が続出しています」(芸能記者)

 第1話では向井理演じるドS男の命令で、吉岡が好きでもない男に無理やり抱かれたり、学生たちの前で何も服を着ていない状態になるなどのお色気シーンが盛り込まれ、視聴率9.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)でスタート。しかし、お色気シーンがなかった第2話では8.5%と下降。再浮上するか、このままズルズル下がっていくか、第3話は勝負回とも言える。

「吉岡といえば、かつてはグラビアで面積の小さいビキニを着用し、推定Eカップの豊満なバストを揺らしファンを拡大、人気女優に上り詰めました。しかし昨年、WEBサイトのインタビューで当時はグラビア仕事を嫌々こなしていたことを告白し、大炎上。それを気にしてか、最近登場した『文春オンライン』のインタビューでは一転、『やってよかった仕事だと、胸を張って言えます』と、グラビア批判を撤回しています。この言葉は、今回のドラマで『脱ぐ』フラグだった可能性もあり、もしそうなら、第3話では惜しげもなく下着姿をさらしてくれるはずです。しかし、もし『出し惜しみ』や『脱ぐ脱ぐ詐欺』だった場合は、さらなる大バッシングを受けることは確実。視聴率急落も避けられないばかりか、下手すると打ち切り水域にまで落ち込むことも予想されます」(テレビ誌ライター)

 原作ファンからは、吉岡が主人公を演じきれていないという不満の声があがっているという。早くも見どころは露出のみとなっている吉岡。果たして、封印した伝説のボディを解禁するのか。主演女優としての正念場となりそうだ。

連ドラ初主演の吉岡里帆がドMヒロインに挑戦!! 視聴者のS心が沸き立つ『きみが心に棲みついた』

 吉岡里帆、1993年京都市出身。清純そうなルックスながら、大胆な水着グラビアで注目を浴び、『カルテット』『ごめん、愛してる』(ともにTBS系)などの人気ドラマやCMに出演。2017年もっともブレイクした女優に選ばれ、まさに順風満帆。京都で過ごした大学時代は小劇場系の舞台に立っていたというプロフィールも、はんなりとしたサブカル臭を漂わせ、いい感じです。でも、まだ女優としての決定打は放っていません。そんな吉岡里帆が連ドラ初主演作に選んだのが、火曜ドラマ『きみが心に棲みついた』(TBS系)です。

 天堂きりん原作コミックのドラマ化『きみ棲み』で吉岡里帆が演じるのは、下着メーカーに勤めるOL・小川今日子。ルックスは充分にかわいく、仕事に対する情熱もあるけれど、どうしても自分に自信が持てずにいつもオドオドしてしまう。そのため挙動不審な言動が多く、「キョドコ」というあだ名で呼ばれ続けてきました。自分のことが好きになれないキョドコが、まったく異なる価値観を持つ2人の男性(桐谷健太、向井理)の狭間で揺れ動くという恋愛トライアングルが紡がれていくことになります。

 マンガ原作ということもあり、主人公のキョドコこと小川今日子はかなりの変わり者です。ストールはいつもねじねじと巻き上げ、中尾彬風にしています。この癖、実は大学時代に憧れていたサークルの先輩の影響。いまだに大学時代に惚れた男のことが忘れられずにいるキョドコのことを心配して、職場の先輩である下着デザイナーの堀田(瀬戸朝香)は合コンへと誘い出します。この合コンで出逢ったのが、マンガ誌の編集者・吉崎(桐谷健太)でした。

 合コンの席で、キョドコのキョドコらしさが炸裂します。乾杯用の最初の一杯に思わずテキーラをロックで注文しようとするキョドコ。堀田にたしなめられ、無難なカクテルに注文を変えますが、場の空気を読むことも、人との距離のはかり方もとことん苦手なようです。さらには自己紹介の際におとなしいイメージを払拭したいあまりに、ハズしまくってしまいます。

「人見知りで、すぐテンパって、挙動不審になるので、学生時代からずっとキョドコと呼ばれました。挙動不審のキョドコで~す♪」

「元彼とかじゃないんです。うわーとなるんです。その人のせいで、変になっちゃたんです。正直誰でもいいんです。ありのままの私と恋愛してくれる人なら」

 ウケようとするあまり、素の自分を出そうとするあまり、どんどん空振りしてしまうキョドコ。まるで人間扇風機のようです。真冬に扇風機はいりません。あまりにも寒々しいキョドコを前にして、いつも本音で生きる熱い男・吉崎はイラッとしてしまいます。

「ありのままの自分を受け入れろって、傲慢。努力する気がないってことでしょ。大人なのに人見知りって宣言するなんて、周りに気をつかえってことだし。恋愛なんて無理じゃない?」

 初対面の吉崎からダメ出しされたことで、キョドコの胸はキュンとなります。根っからのM女のようです。この人なら、ダメな私を変えてくれるに違いない! 仕事が残っていることを口実に合コンを途中退席する吉崎の後を、ストーカーと化したキョドコが追い掛けます。

 いくら顔面偏差値が高い女性でも、地縛霊のように執拗にしがみつかれては男は引いてしまうものです。「私と付き合ってください」と迫るキョドコを突き飛ばし、吉崎はタクシーに乗って去っていきます。このときの吉岡里帆の尻餅の突き方が何ともいえない味わいのあるものでした。吉岡里帆のようなかわいい女の子が無様に振られるシーンに、倒錯的な喜びを感じる男性視聴者は少なくなかったのではないでしょうか。

■校内ストリップシーンは今後の伏線に!?

 

 第1話の後半、いよいよキョドコをノーマルな恋愛ができない体質へと調教した張本人が現われます。商社と合併したことでキョドコたちの下着メーカーに新しく上司として配属されてきた星名(向井理)こそが、キョドコの調教師、いやキョドコを悩ませ続けてきた悪魔でした。大学時代いつもひとりぼっちだったキョドコに対し、「キョドコはキョドコのままでいいんだよ」と甘い言葉でハートをつかみ、マインドコントロールしてしまったひどい男です。大学時代、キョドコは星名という名のひとりカルト教団にハマってしまいました。キョドコは星名のことを忘れたいのに、でもずっと忘れられずにいたのです。

 星名に気に入られたいがために、大学時代のキョドコは男子学生たちが集まったサークルの部室で、すっぽんぽんのストリップを披露したことが回想シーンで明かされます。ストリップシーンはブラを外した背中しかカメラに映りませんでしたが、絶賛売り出し中の若手女優に対して、TBSは何という羞恥プレイでしょう。ちなみにこの校内ストリップのエピソードは、今後の伏線にもなりそうです。原作では星名の呪縛から逃れられないキョドコは、星名に命じられるがまま新作下着の発表会に下着モデルとして登場するシーンが用意されています。星名は校内ストリップに飽き足らず、社内ストリップを命じるのです。連ドラ初主演となった吉岡が、毎回どこまで体を張ったシーンに挑むかが『きみ棲み』の見どころになりそう。向井理の悪魔ぶりをついつい応援したくなります。

 前クールで放映された井上真央主演ドラマ『明日の約束』(フジテレビ系)では、毒親の支配から逃げられない子どもたちの恐怖が描かれましたが、『きみ棲み』では元彼のマインドコントロールから抜け出せずにいるメンヘラ寄りの女性の葛藤がテーマとなりそうです。街でばったり再会した吉崎とメール&電話のやりとりをするようになって嬉々とするキョドコですが、キョドコが自分から離れていくことをデーモン星名は許しません。堀田が立ち上げた新プロジェクトのメンバーにキョドコは内定していたものの、星名の策略によってお流れとなってしまいます。

 学生時代に想いを寄せていた先輩が職場の上司としてふいに現われる、とてもマンガチックな幕開けとなった『きみ棲み』第1話。リアリティーのあるドラマではなく、やはり連ドラ初主演となった吉岡里帆の過剰なまでのハッスルぶりを楽しむべきものではないでしょうか。星名に耳元で「キョドコさん」と囁かれ目が泳ぐ仕草、お気に入りのブラジャーを胸に当てて無邪気に吉崎に見せる笑顔、先輩の堀田に喝を入れられ空元気で応える姿、部屋着姿でエロマンガの感想を熱心に書く一途な表情……。それはそれは、どれも小動物系のキュートでフォトジェニックな吉岡里帆のオンパレードです。

 気になる『きみ棲み』第1話の視聴率は9.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)。最終回が20.8%を記録した同じ火曜ドラマ枠の大ヒット作『逃げるは恥だが役に立つ』(TBS系)は初回が10.2%でしたから、初回としてはそう悪くない数字です。視聴率がアップすれば吉岡はますますハッスルするでしょうし、ダウンすればセクシーなサービスカットが増えるかもしれません。星名役を演じる向井理だけでなく、視聴者のS心も大いに沸き立つ週に一度の楽しみとなりそうです。
(文=長野辰次)