ヤクザの妻だって、ソープランドやスーパーでバイト――元極妻が考える「貧困」

 今は亡き某指定組織の三次団体幹部の妻だった、待田芳子姐さんが語る極妻の暮らし、ヤクザの実態――。

■有名な組の幹部の奥様がソープに!?

 読者の皆様、あけましておめでとうございます。お正月はゆったり過ごされましたでしょうか。

 年が明けてもヤクザ業界は相変わらず厳しいようです。でも、お正月にお電話で年始のごあいさつをした絢子姐さん(仮名)が「極貧」という言葉を使ったのには、ちょっと驚きました。割と有名な組の幹部さんの奥様なのですが、ご主人が亡くなられてから、やはりタイヘンなのだそうです。

「ソープでも行こうかと思ってるんです」
「ええっ! まあ私はムリだけど、姐さんはおきれいですからね」

 お世辞ではなく絢子姐さんはアラサーの美人さんなので、素直にそう言ったのですが、内心、ソープは冗談かなと思っていました。

「あのお……。私、マジなんですけどぉ」

 うーん。絢子姐さんは高校中退後にキャバクラに少しだけお勤めして、すぐに結婚して極妻になったそうですから、社会経験に乏しいはずです。ソープに限らず働くのは簡単じゃないでしょうね。

「ですかー。風俗も向き・不向きがありますけどね。とりあえず○○は採用率が高いそうですよ。ググってみてください」

 私は知っているソープランド業者の名を出しました。

「受けてみます!」

 張り切っていらっしゃったので、今ごろは「体験入店中」とかでお店のサイトに出ておられるかもしれません。

 以前にも書きましたが、極妻といっても本当にいろいろで、たとえば前職も銀座のクラブホステスからキャバ嬢、風俗嬢、ナース、保険外交員までさまざまです。でも、逆に言うと、極妻は「生活が厳しいから働こう」とすぐに切り替えられる人が多い気がします。「昔はロールス(ロイス)乗ってたのに……」とかボヤく暇があったら働くという感じです。

 ヤクザが全体的にリッチだった80年代バブル期の前後でも、ご主人が懲役に行っている間にスーパーや郵便局のパートに出るのは普通でしたし、ラブホやビルの清掃員さんになる姐さんもいます。あるいは「誰とも顔を合わせたくないから」と、倉庫で黙々と荷物の仕分け作業をやる宅配業者などのバイトをする方もいます。また、暴走族出身の姐さんは、タクシーやトラックの運転手さんになってたり。ちゃんと自分の適性を考えてるんです。なので、絢子姐さんも「ソープなら自分もイケる」と思われたのかもしれません。

 うちの元・若い衆の奥さんでソープ嬢出身のリカちゃん(仮名)によると、「ソープ嬢も適性」なのだそうです。「初対面の人とエッ○できるかどうかは、『慣れ』以前の問題です。私は気持ちよかったから続けられたけど、結婚したかったからやめました」と言っていました。仕事になじめず、メンタル面で病んでしまう女の子も少なくないのだそうです。もっとも最近は、やめても不況で戻ってくる方も多いのだとか。若いうちに稼げてしまうと、お金の使い方がわからなくて、すぐに貯金もなくなるのでしょう。

 ちなみに暴排条例があっても、姐さんたちはバイトできているようで、ひと安心です。どこも人手不足ですからね。

 そういえば、少し前に大阪市の職員が生活保護の申請に来た女性に「ソープで働け」と言ったことが問題になりました。報道によれば「珍しくない」対応のようですが、こういう発言は論外です。今や元不良もカタギも生活保護の受給を考える人が増えているようで、このまま貧困が進んだらどうなるのでしょうか。まず間違いなく犯罪は増えますよ。

 そんなことを新年早々から考えておりますが、今年もよろしくお願い申し上げます。

ヤクザの妻だって、ソープランドやスーパーでバイト――元極妻が考える「貧困」

 今は亡き某指定組織の三次団体幹部の妻だった、待田芳子姐さんが語る極妻の暮らし、ヤクザの実態――。

■有名な組の幹部の奥様がソープに!?

 読者の皆様、あけましておめでとうございます。お正月はゆったり過ごされましたでしょうか。

 年が明けてもヤクザ業界は相変わらず厳しいようです。でも、お正月にお電話で年始のごあいさつをした絢子姐さん(仮名)が「極貧」という言葉を使ったのには、ちょっと驚きました。割と有名な組の幹部さんの奥様なのですが、ご主人が亡くなられてから、やはりタイヘンなのだそうです。

「ソープでも行こうかと思ってるんです」
「ええっ! まあ私はムリだけど、姐さんはおきれいですからね」

 お世辞ではなく絢子姐さんはアラサーの美人さんなので、素直にそう言ったのですが、内心、ソープは冗談かなと思っていました。

「あのお……。私、マジなんですけどぉ」

 うーん。絢子姐さんは高校中退後にキャバクラに少しだけお勤めして、すぐに結婚して極妻になったそうですから、社会経験に乏しいはずです。ソープに限らず働くのは簡単じゃないでしょうね。

「ですかー。風俗も向き・不向きがありますけどね。とりあえず○○は採用率が高いそうですよ。ググってみてください」

 私は知っているソープランド業者の名を出しました。

「受けてみます!」

 張り切っていらっしゃったので、今ごろは「体験入店中」とかでお店のサイトに出ておられるかもしれません。

 以前にも書きましたが、極妻といっても本当にいろいろで、たとえば前職も銀座のクラブホステスからキャバ嬢、風俗嬢、ナース、保険外交員までさまざまです。でも、逆に言うと、極妻は「生活が厳しいから働こう」とすぐに切り替えられる人が多い気がします。「昔はロールス(ロイス)乗ってたのに……」とかボヤく暇があったら働くという感じです。

 ヤクザが全体的にリッチだった80年代バブル期の前後でも、ご主人が懲役に行っている間にスーパーや郵便局のパートに出るのは普通でしたし、ラブホやビルの清掃員さんになる姐さんもいます。あるいは「誰とも顔を合わせたくないから」と、倉庫で黙々と荷物の仕分け作業をやる宅配業者などのバイトをする方もいます。また、暴走族出身の姐さんは、タクシーやトラックの運転手さんになってたり。ちゃんと自分の適性を考えてるんです。なので、絢子姐さんも「ソープなら自分もイケる」と思われたのかもしれません。

 うちの元・若い衆の奥さんでソープ嬢出身のリカちゃん(仮名)によると、「ソープ嬢も適性」なのだそうです。「初対面の人とエッ○できるかどうかは、『慣れ』以前の問題です。私は気持ちよかったから続けられたけど、結婚したかったからやめました」と言っていました。仕事になじめず、メンタル面で病んでしまう女の子も少なくないのだそうです。もっとも最近は、やめても不況で戻ってくる方も多いのだとか。若いうちに稼げてしまうと、お金の使い方がわからなくて、すぐに貯金もなくなるのでしょう。

 ちなみに暴排条例があっても、姐さんたちはバイトできているようで、ひと安心です。どこも人手不足ですからね。

 そういえば、少し前に大阪市の職員が生活保護の申請に来た女性に「ソープで働け」と言ったことが問題になりました。報道によれば「珍しくない」対応のようですが、こういう発言は論外です。今や元不良もカタギも生活保護の受給を考える人が増えているようで、このまま貧困が進んだらどうなるのでしょうか。まず間違いなく犯罪は増えますよ。

 そんなことを新年早々から考えておりますが、今年もよろしくお願い申し上げます。

元極妻が語る「ヤクザの年末年始」――昔は芸能人のお小遣い稼ぎだった“事始め”

 今は亡き某指定組織の三次団体幹部の妻だった、待田芳子姐さんが語る極妻の暮らし、ヤクザの実態――。

■タレントのお小遣い稼ぎだった「事始め」

 2017年もあとわずかとなりましたね。編集者から「ヤクザの年末年始って、どんななんですか?」と聞かれました。

 最近はヤクザのお正月も質素な感じです。年賀状も組織の名前では出せませんし、ましてや海外や温泉旅行にも行けません。映画『ヤクザと憲法』(16年公開)で、帰るところのない子分さんたちが事務所でお正月を過ごす場面がありましたが、今は事務所の維持すら難しい時代となってしまいました。

 ヤクザのお正月は、前年の12月13日の「事始め」から始まります。毎年報道されていますが、今年は山口組が3つになって、厳戒態勢だったようですね。

 そもそも事始めとは、江戸時代よりも前から主に農事的な感じで「年神様」をお祭りする準備を始める日だったそうですが、それがなんで今のヤクザもやってるのかは……よくわかりません。むしろ事始めといえば、京都・祇園の花街の舞妓さんや芸妓さんが、踊りのお師匠さんやお茶屋さんにごあいさつに行くのが有名ですが、花街と任侠界の事始めだけが注目されるというのは、面白いですね。

 さて、ヤクザの事始めは、組織によって少し違いますが、一門が集まって親分から来年の訓示やお祝いの盃をいただきます。以前は、その後にお酒やお食事も出て、アトラクションもありました。昔のアトラクションには、有名な芸能人さんも出ておられたようです。出演すれば結構なお小遣いになるんでしょうが、紋付き袴や黒いスーツのヤクザがずらっと居並ぶ中で歌ったり、ものまねをしたりするのは、度胸がいることでしょうね。

 今は暴排のせいで絶対ムリですが、こういう芸能人さんたちは、刑務所の慰問もよくされていました。これも親分衆が依頼して行ってもらっていたのです。今は、法務省が2015年から「法務省矯正支援官」の制度をスタートさせて、慰問興行(?)を仕切っています。EXILE ATSUSHIさんやMAX、AKB48の高橋みなみさん、コロッケさんなどのほか「ムショのアイドル」として知られるPaix²(ペペ)のお2人、噺家の桂才賀師匠などが支援官に就任され、慰問にいらしています。これは懲役にとっても励みになっているようです。

 事始めも地味ですが、さらに静かなのが今どきのヤクザのお正月です。1990年代くらいまでは、お正月に親分衆で温泉旅館を借り切って、若い衆も一緒に「刺青出し出し」で露天風呂に入ったこともありましたし、主だった親分衆は皆さん別荘で過ごされていました。私や子どもたちも別荘に呼んでいただいたことは何度かありました。今もこういうことは少しは残っているのかなと思います。いずれにしても、バブルの頃は温泉旅館や別荘の周辺が「高級外車の展示会」状態となっていましたね。黒のメルセデスはむしろバブルの後の印象で、もう少し昔はキャデラックやマセラティ、ポルシェなども多かったです。

 また、ハワイやグアムでゴルフというヤクザもいました。マカオやバハマのカジノは家族を連れて行く感じでもないから……と聞いたことがあります。昔はヤクザもお正月には家族サービスを考えていたんですね。でも、今は本当にひっそりしています。もともとお祭りやおめでたいことが好きな人たちばかりですから、寂しさもひとしおでしょう。

 暴力団排除は、身から出たサビの部分もありますが、やはり世知辛いと思わざるをえません。ご近所のお料理屋さんやお菓子屋さんなども「昔は親分衆がたくさん使ってくれたのに」と残念がっていました。来年はさらにヤクザの締め付けは厳しくなるようで、元極妻としては微妙ですが、皆様どうぞよいお年をお迎えください。

元極妻が語る「ヤクザの年末年始」――昔は芸能人のお小遣い稼ぎだった“事始め”

 今は亡き某指定組織の三次団体幹部の妻だった、待田芳子姐さんが語る極妻の暮らし、ヤクザの実態――。

■タレントのお小遣い稼ぎだった「事始め」

 2017年もあとわずかとなりましたね。編集者から「ヤクザの年末年始って、どんななんですか?」と聞かれました。

 最近はヤクザのお正月も質素な感じです。年賀状も組織の名前では出せませんし、ましてや海外や温泉旅行にも行けません。映画『ヤクザと憲法』(16年公開)で、帰るところのない子分さんたちが事務所でお正月を過ごす場面がありましたが、今は事務所の維持すら難しい時代となってしまいました。

 ヤクザのお正月は、前年の12月13日の「事始め」から始まります。毎年報道されていますが、今年は山口組が3つになって、厳戒態勢だったようですね。

 そもそも事始めとは、江戸時代よりも前から主に農事的な感じで「年神様」をお祭りする準備を始める日だったそうですが、それがなんで今のヤクザもやってるのかは……よくわかりません。むしろ事始めといえば、京都・祇園の花街の舞妓さんや芸妓さんが、踊りのお師匠さんやお茶屋さんにごあいさつに行くのが有名ですが、花街と任侠界の事始めだけが注目されるというのは、面白いですね。

 さて、ヤクザの事始めは、組織によって少し違いますが、一門が集まって親分から来年の訓示やお祝いの盃をいただきます。以前は、その後にお酒やお食事も出て、アトラクションもありました。昔のアトラクションには、有名な芸能人さんも出ておられたようです。出演すれば結構なお小遣いになるんでしょうが、紋付き袴や黒いスーツのヤクザがずらっと居並ぶ中で歌ったり、ものまねをしたりするのは、度胸がいることでしょうね。

 今は暴排のせいで絶対ムリですが、こういう芸能人さんたちは、刑務所の慰問もよくされていました。これも親分衆が依頼して行ってもらっていたのです。今は、法務省が2015年から「法務省矯正支援官」の制度をスタートさせて、慰問興行(?)を仕切っています。EXILE ATSUSHIさんやMAX、AKB48の高橋みなみさん、コロッケさんなどのほか「ムショのアイドル」として知られるPaix²(ペペ)のお2人、噺家の桂才賀師匠などが支援官に就任され、慰問にいらしています。これは懲役にとっても励みになっているようです。

 事始めも地味ですが、さらに静かなのが今どきのヤクザのお正月です。1990年代くらいまでは、お正月に親分衆で温泉旅館を借り切って、若い衆も一緒に「刺青出し出し」で露天風呂に入ったこともありましたし、主だった親分衆は皆さん別荘で過ごされていました。私や子どもたちも別荘に呼んでいただいたことは何度かありました。今もこういうことは少しは残っているのかなと思います。いずれにしても、バブルの頃は温泉旅館や別荘の周辺が「高級外車の展示会」状態となっていましたね。黒のメルセデスはむしろバブルの後の印象で、もう少し昔はキャデラックやマセラティ、ポルシェなども多かったです。

 また、ハワイやグアムでゴルフというヤクザもいました。マカオやバハマのカジノは家族を連れて行く感じでもないから……と聞いたことがあります。昔はヤクザもお正月には家族サービスを考えていたんですね。でも、今は本当にひっそりしています。もともとお祭りやおめでたいことが好きな人たちばかりですから、寂しさもひとしおでしょう。

 暴力団排除は、身から出たサビの部分もありますが、やはり世知辛いと思わざるをえません。ご近所のお料理屋さんやお菓子屋さんなども「昔は親分衆がたくさん使ってくれたのに」と残念がっていました。来年はさらにヤクザの締め付けは厳しくなるようで、元極妻としては微妙ですが、皆様どうぞよいお年をお迎えください。

元極妻が解説するソープの闇――「大宮の火災のような事故はまた起こるでしょう」

 今は亡き某指定組織の三次団体幹部の妻だった、待田芳子姐さんが語る極妻の暮らし、ヤクザの実態――。

■大宮のソープランド街は、大通りからは見えないように規制されている

 今年はもう大きな事故はないかなと思っていたのですが、暮れになって埼玉・大宮のソープランドの火事で男女4名が亡くなられました。心よりご冥福をお祈り申し上げます。

 日曜昼間の惨事に周辺は大騒ぎだったようですが、大宮のソープランド街は大通りからは見えないように規制されているので、わかりにくかったかもしれません。東京の吉原は20歳未満の就労はNGで、「自称22歳」とかのアラフォー嬢もゴロゴロいるのに対して、大宮は18歳OKのため、ガチな若い女の子も多かったと聞いています。

 もはや伝統芸となった「マットプレイ」や「くぐり椅子」(わかんない方は検索してくださいね)なんかは、できないコたちばっかりでしょう。私の子どもたちより若い女の子が、カラダを張って働いた挙げ句に火事で亡くなるなんて、本当に悲しいことです。しかも一部では実名報道されていたそうですね。実名の報道被害は、ご本人だけでなく、ご遺族も巻き込んでしまいます。亡くなっただけでも悲しいのに、「あの家の息子はソープで焼け死んだ」なんてご近所で言われ続ける責任を、メディアは取れるのでしょうか? 風俗に行くことは、自慢はできなくても違法ではないのです。

■「元ソープ嬢の姐さん」もいる

 かつてはソープもヤクザのシノギであり、ソープ嬢のヒモになっているヤクザも珍しくありませんでした。今のヤクザは、わかりにくい形で経営に関与しているようです。モメた途端に「コワい人」が出てきたりするのは、むしろよくないと思いますけどね。

 ちなみにヒモもいろいろで、ウチの若い衆に暴力で縛るようなコはおらず、ソープ嬢の気持ちをつなぎ留めておくために涙ぐましい努力をしていました。それこそ真珠を何個も入れたり、お誕生日やクリスマスのプレゼントを質屋さんで真剣に選んだり。私もプレゼントについてアドバイスを求められたことがあります。それで最終的に結婚するコもいたので、「元ソープ嬢の姐さん」がわりといたんですよ。そのコたちからソープの実態をいろいろ聞いてましたから、今回の大宮の事件は起こるべくして起こったんだなとわかりました。

 そもそも、ほとんどのソープランドは建て替えができないんですね。吉原でわりと人気のあったコが、「最初は古くて汚くて驚きました」と言っていました。吉原は「ソープ界の東大」といわれるくらい嬢のレベルは高いのですが、建物はどこも「昭和全開」なんですね。「個室付浴場」は古びたタイル張りとかばっかりで、エレベーターはもちろんないし、階段も狭いのだそうです。大宮のお店も登記上は「築90年」で、階段が狭くて逃げられなかったと報道にありました。もちろん修繕はしていたでしょうけど、火事になったらひとたまりもありません。

 法律では性風俗店の出店は厳しく規制されていて、公園や学校からの距離も決められています。でも規制される前(戦前)からあった建物は「取り壊せ」とまでは言われないので、だましだまし修理しながら使っているんです。「建て替えはさせない。文句があるなら出ていけ」というのが、お上の意向なんですね。だから、全国的にソープランドの建物は古いんですが、例外は福島です。2011年の東日本大震災による津波で壊滅状態になった後、「もう建て替えられない」といわれていましたが、いつの間にか新しいお店ができて、原発関連のお仕事の皆さんの憩いの場となっているそうです。紹介サイトなどで「きれいなお部屋」とあるところは新築でしょうね。

 いずれにしろAVの「強制出演」のように、嫌がる女の子を無理やり風俗で働かせるのは論外ですが、本人たちが納得してがんばっているのであれば、応援したいと思っています。

「大麻はミュージシャン」で「シャブはオッサンと二世」のワケ――元極妻が考える大麻解禁

 今は亡き某指定組織の三次団体幹部の妻だった、待田芳子姐さんが語る極妻の暮らし、ヤクザの実態――。

■「大麻はミュージシャン」で「シャブはオッサンと二世」の法則

 人気ヒップホップユニット「ヒルクライム」のメンバーが大麻を所持していて逮捕されましたね。ヒップホップとかクラブ系の若いミュージシャンは、どうしても大麻のイメージがつきまといますが、マジメにやっている多くのミュージシャンさんがお気の毒です。

 とか書いていたら、浅野忠信さんのお父さまが覚醒剤の使用で逮捕されたという報道がありました。68歳ですって。「いいトシして」とかいうのを越えてますね。ここまできたら、もうシャブくらいいいんじゃないですかね(ダメか)。

 ざっくり「大麻はミュージシャン」で、「シャブはオッサンと二世」という感じですが、これはシャブのほうが値段が高いからです。シャブは今も昔も1グラム1万円が標準で、1グラムを3回に分けて使います。常用レベルだと、毎日1グラム以上使用する人もいますから、若い人はなかなか買えない金額です。もちろん金額は売人によってバラバラで、ASKAさんとかは、もっと高く買っていたようです。清原さんもそうでしょうね。

 これに対して大麻は1グラム4,000円と半額以下ですし、シャブほどの常用性はないので、毎日は使わない人が多いと思います。独特の匂いがあって、なかなか使いにくいですしね。

■マジックマッシュルームは2002年まで合法

 私は薬物(と刺青)には無縁のまま、極妻現役生活(っていうんでしょうか)を終えましたが、覚醒剤はともかく、大麻やモルヒネにはもっと寛容でもいいんじゃないかなーと前から思っています。大麻は、オランダなど合法のところもありますしね。

 オランダが1976年に大麻を合法化した時には、近隣諸国が怒ったそうですが、オランダは治安もいいし、マフィアも小規模なのだそうです。そもそもオランダも、いつでもどこでも堂々と大麻が買える……というわけでもなく、決められた場所(「コーヒーショップ」という名の店舗)で、一定の量を買うそうです。以前はマジックマッシュルームもOKでしたが、今はダメになっています。

 でも、マジックマッシュルームに関しては、日本のほうが寛容でした。2002年に禁止されるまでは、「脱法ドラッグ」としてネットやアダルトショップで普通に売られてましたしね。飲んだ大学生がマンションから飛び降りて亡くなったりして問題になって、ようやく規制されたのです。

 マジックマッシュルームといえば、歌舞伎町の道端で売っていたのを知り合いのSMの女王様が「ウチの犬に食わせよう」と買っていたのを覚えています。「犬」とはもちろんM男さんです。このM男さんは結構な親分さんなんですが(苦笑)、まあ亡くなられたというお話も聞きませんので、大丈夫なんでしょう。

 話がそれましたが、大麻の合法化は、ファーストレディである安倍昭恵さんも訴えておられますね。「『日本を取り戻す』ことは『大麻を取り戻す』こと」とのたまって話題になりました。古来、大麻は神事で使われてきたのに、GHQが栽培を禁じたそうです。昭恵さんと一緒に「大麻取り戻し運動」をされていた人は、大麻所持の疑いで逮捕(パク)られてますけど。

 モルヒネは、がんなどの痛みを緩和するのに使われています。ケシが原料のアヘンから作られるモルヒネは、ヘロインの元でもありますが、がんから生還した極妻の友達が「モルヒネを使ったら、ホンマ楽になったわー」と言ってました。やっぱり薬物が全部ダメなわけではないんですよ。

 思い出すのは、やっぱり禁酒法時代(1920〜33年)のアメリカですね。20年まで、マフィアの主なシノギはギャンブルでしたが、禁酒法が始まるとその裏でギャングのアル・カポネたちがお酒の密造や密輸で大儲けして、テレビドラマや映画にもなりました。また、酒税が取れなくなったことで、アメリカの財政も厳しくなったといわれています。つまりお酒を原則禁止にしたら、マフィアがはびこって、国庫も寂しくなったんですよ。

 だから、日本でも課税を厳しくして大麻を解禁すれば、結構いいかもしれません。でも、そうなると、ヤクザのシノギ(資金源)が1つ減ることになります。今もたまに大麻をおうちで乾燥させたりして逮捕られる人がいますよね。大麻は国内あちこちで自生してるし(在留米兵さんが植えたのが、勝手に増えたという説があります)、ヤクザにとっては覚醒剤ほどではないですが、結構なシノギになっているはずです。つまり大麻を解禁したら、ヤクザが困ることになるのです。暴対法より厳しいと思いますよ。元極妻としては、「ヤクザしかできない人たち」の足を引っ張るようなことはしたくないので、実は解禁は微妙なところですが、大麻合法化の是非自体は、もっと論じられてもいいと思います。

「大麻はミュージシャン」で「シャブはオッサンと二世」のワケ――元極妻が考える大麻解禁

 今は亡き某指定組織の三次団体幹部の妻だった、待田芳子姐さんが語る極妻の暮らし、ヤクザの実態――。

■「大麻はミュージシャン」で「シャブはオッサンと二世」の法則

 人気ヒップホップユニット「ヒルクライム」のメンバーが大麻を所持していて逮捕されましたね。ヒップホップとかクラブ系の若いミュージシャンは、どうしても大麻のイメージがつきまといますが、マジメにやっている多くのミュージシャンさんがお気の毒です。

 とか書いていたら、浅野忠信さんのお父さまが覚醒剤の使用で逮捕されたという報道がありました。68歳ですって。「いいトシして」とかいうのを越えてますね。ここまできたら、もうシャブくらいいいんじゃないですかね(ダメか)。

 ざっくり「大麻はミュージシャン」で、「シャブはオッサンと二世」という感じですが、これはシャブのほうが値段が高いからです。シャブは今も昔も1グラム1万円が標準で、1グラムを3回に分けて使います。常用レベルだと、毎日1グラム以上使用する人もいますから、若い人はなかなか買えない金額です。もちろん金額は売人によってバラバラで、ASKAさんとかは、もっと高く買っていたようです。清原さんもそうでしょうね。

 これに対して大麻は1グラム4,000円と半額以下ですし、シャブほどの常用性はないので、毎日は使わない人が多いと思います。独特の匂いがあって、なかなか使いにくいですしね。

■マジックマッシュルームは2002年まで合法

 私は薬物(と刺青)には無縁のまま、極妻現役生活(っていうんでしょうか)を終えましたが、覚醒剤はともかく、大麻やモルヒネにはもっと寛容でもいいんじゃないかなーと前から思っています。大麻は、オランダなど合法のところもありますしね。

 オランダが1976年に大麻を合法化した時には、近隣諸国が怒ったそうですが、オランダは治安もいいし、マフィアも小規模なのだそうです。そもそもオランダも、いつでもどこでも堂々と大麻が買える……というわけでもなく、決められた場所(「コーヒーショップ」という名の店舗)で、一定の量を買うそうです。以前はマジックマッシュルームもOKでしたが、今はダメになっています。

 でも、マジックマッシュルームに関しては、日本のほうが寛容でした。2002年に禁止されるまでは、「脱法ドラッグ」としてネットやアダルトショップで普通に売られてましたしね。飲んだ大学生がマンションから飛び降りて亡くなったりして問題になって、ようやく規制されたのです。

 マジックマッシュルームといえば、歌舞伎町の道端で売っていたのを知り合いのSMの女王様が「ウチの犬に食わせよう」と買っていたのを覚えています。「犬」とはもちろんM男さんです。このM男さんは結構な親分さんなんですが(苦笑)、まあ亡くなられたというお話も聞きませんので、大丈夫なんでしょう。

 話がそれましたが、大麻の合法化は、ファーストレディである安倍昭恵さんも訴えておられますね。「『日本を取り戻す』ことは『大麻を取り戻す』こと」とのたまって話題になりました。古来、大麻は神事で使われてきたのに、GHQが栽培を禁じたそうです。昭恵さんと一緒に「大麻取り戻し運動」をされていた人は、大麻所持の疑いで逮捕(パク)られてますけど。

 モルヒネは、がんなどの痛みを緩和するのに使われています。ケシが原料のアヘンから作られるモルヒネは、ヘロインの元でもありますが、がんから生還した極妻の友達が「モルヒネを使ったら、ホンマ楽になったわー」と言ってました。やっぱり薬物が全部ダメなわけではないんですよ。

 思い出すのは、やっぱり禁酒法時代(1920〜33年)のアメリカですね。20年まで、マフィアの主なシノギはギャンブルでしたが、禁酒法が始まるとその裏でギャングのアル・カポネたちがお酒の密造や密輸で大儲けして、テレビドラマや映画にもなりました。また、酒税が取れなくなったことで、アメリカの財政も厳しくなったといわれています。つまりお酒を原則禁止にしたら、マフィアがはびこって、国庫も寂しくなったんですよ。

 だから、日本でも課税を厳しくして大麻を解禁すれば、結構いいかもしれません。でも、そうなると、ヤクザのシノギ(資金源)が1つ減ることになります。今もたまに大麻をおうちで乾燥させたりして逮捕られる人がいますよね。大麻は国内あちこちで自生してるし(在留米兵さんが植えたのが、勝手に増えたという説があります)、ヤクザにとっては覚醒剤ほどではないですが、結構なシノギになっているはずです。つまり大麻を解禁したら、ヤクザが困ることになるのです。暴対法より厳しいと思いますよ。元極妻としては、「ヤクザしかできない人たち」の足を引っ張るようなことはしたくないので、実は解禁は微妙なところですが、大麻合法化の是非自体は、もっと論じられてもいいと思います。

「三田佳子次男」級から東大卒や弁護士まで、幅広いヤクザの子どもたち

 今は亡き某指定組織の三次団体幹部の妻だった、待田芳子姐さんが語る極妻の暮らし、ヤクザの実態――。

■「親の顔が見たい」はお気の毒

 三田佳子さんの次男さんが「アイドル」の「愛人さん」に暴力を振るっていたことが話題ですね。みのもんたさんの時もそうでしたが、息子さんはもう立派な大人でいらっしゃるのに、まだ親御さんが非難されるのはお気の毒としか言いようがないです。

 そこで、ヤクザの子育てについてご紹介してみたいと思いました。「親の顔が見たい」と言ったら、ヤクザが来た……というのは、ちょっとコワいですかね(笑)。もちろんヤクザといってもいろいろですから、子育てもいろいろなわけですが、最近は特に格差がすごいなあと実感しています。

 だって東大・京大クラスはゴロゴロいますし、「第一希望は東京外大だったけど落ちたから早稲田」みたいな子も少なくありません。さらには弁護士さんになって、親御さんや若い衆の刑事事件で弁護するお子さんもいらっしゃるんですよ。

 でも、こういうお子さんたちは決してビシビシしつけられた感じでもなく、お父さん(=リアルヤクザ)ともうまくやれています。うちの子どもたちも勉強はそれほどでもないですが、オットを好きですよ。やっぱり単なるミエではなくて、「自分が勉強できなくてヤクザになるしかなかったから、子どもたちには苦労をさせたくない」という親心から教育熱心になるヤクザは多い気がします。昭和ヒトケタ以上の世代だと、字が読めない人も珍しくありませんでしたしね。

 そもそもヤクザになるような家庭環境では勉強もできないことが多いので、たいていは少年院や刑務所で読み書きから覚えさせられることになります。こういう経験をすると、「自分の子どもには、こういう目には遭わせたくない」と思うようになるのでしょう。

 そもそも「親分」と呼ばれる人は、学校に行っていないだけで、もともと頭がいいのだと思います。だから読書好きも多いし、お子さんの教育にも熱心なんですね。留学している子どもさんも多いです。海外のVIPのご令息たちとサラっと友だちになって、英語で連絡を取り合っている例も珍しくありません。

 一方で、三田さんの次男さん以上に甘やかされている子どもたちがいるのも残念ながら事実です。最近はヤクザもシノギが細くなってますが、以前は三田家のお小遣い(1日15万円)よりも多いお小遣いをあげている親分はたくさんいました。

 ほとんど妾宅にいるので、お子さんと顔を合わせることはなく、その後ろめたさもあるのかもしれませんが、多額のお小遣いをあげるだけの関係なんですね。こういう環境だと、ワルガキのまま一生を終えることになります。オットの知り合いの息子さんは、小さな頃から犬や猫を殺したり、クラスメートに大けがをさせたりしていましたが、ついにカタギさんを殺して無期懲役の判決を受けました。それで、「オヤジがヤクザだからオレの罪も重くされた」とか言っちゃうんですから、始末に負えません。

 これは極端な例ですが、イジメなどの問題で担任から呼び出しがあっても、夫婦そろって応じず、高校も行かせないで高級外車を買い与え、交通違反は子分に肩代わりさせるのも当たり前。若い衆から覚醒剤をもらう子もけっこういると聞いています。

 親がいつまでも生きているわけではないですし、今は多額のお小遣いもあげられなくなっているでしょうから、どうなってしまうんでしょうね。個人的には三田さんの息子さんの更生よりも、ヤクザジュニアのほうが心配です。

「三田佳子次男」級から東大卒や弁護士まで、幅広いヤクザの子どもたち

 今は亡き某指定組織の三次団体幹部の妻だった、待田芳子姐さんが語る極妻の暮らし、ヤクザの実態――。

■「親の顔が見たい」はお気の毒

 三田佳子さんの次男さんが「アイドル」の「愛人さん」に暴力を振るっていたことが話題ですね。みのもんたさんの時もそうでしたが、息子さんはもう立派な大人でいらっしゃるのに、まだ親御さんが非難されるのはお気の毒としか言いようがないです。

 そこで、ヤクザの子育てについてご紹介してみたいと思いました。「親の顔が見たい」と言ったら、ヤクザが来た……というのは、ちょっとコワいですかね(笑)。もちろんヤクザといってもいろいろですから、子育てもいろいろなわけですが、最近は特に格差がすごいなあと実感しています。

 だって東大・京大クラスはゴロゴロいますし、「第一希望は東京外大だったけど落ちたから早稲田」みたいな子も少なくありません。さらには弁護士さんになって、親御さんや若い衆の刑事事件で弁護するお子さんもいらっしゃるんですよ。

 でも、こういうお子さんたちは決してビシビシしつけられた感じでもなく、お父さん(=リアルヤクザ)ともうまくやれています。うちの子どもたちも勉強はそれほどでもないですが、オットを好きですよ。やっぱり単なるミエではなくて、「自分が勉強できなくてヤクザになるしかなかったから、子どもたちには苦労をさせたくない」という親心から教育熱心になるヤクザは多い気がします。昭和ヒトケタ以上の世代だと、字が読めない人も珍しくありませんでしたしね。

 そもそもヤクザになるような家庭環境では勉強もできないことが多いので、たいていは少年院や刑務所で読み書きから覚えさせられることになります。こういう経験をすると、「自分の子どもには、こういう目には遭わせたくない」と思うようになるのでしょう。

 そもそも「親分」と呼ばれる人は、学校に行っていないだけで、もともと頭がいいのだと思います。だから読書好きも多いし、お子さんの教育にも熱心なんですね。留学している子どもさんも多いです。海外のVIPのご令息たちとサラっと友だちになって、英語で連絡を取り合っている例も珍しくありません。

 一方で、三田さんの次男さん以上に甘やかされている子どもたちがいるのも残念ながら事実です。最近はヤクザもシノギが細くなってますが、以前は三田家のお小遣い(1日15万円)よりも多いお小遣いをあげている親分はたくさんいました。

 ほとんど妾宅にいるので、お子さんと顔を合わせることはなく、その後ろめたさもあるのかもしれませんが、多額のお小遣いをあげるだけの関係なんですね。こういう環境だと、ワルガキのまま一生を終えることになります。オットの知り合いの息子さんは、小さな頃から犬や猫を殺したり、クラスメートに大けがをさせたりしていましたが、ついにカタギさんを殺して無期懲役の判決を受けました。それで、「オヤジがヤクザだからオレの罪も重くされた」とか言っちゃうんですから、始末に負えません。

 これは極端な例ですが、イジメなどの問題で担任から呼び出しがあっても、夫婦そろって応じず、高校も行かせないで高級外車を買い与え、交通違反は子分に肩代わりさせるのも当たり前。若い衆から覚醒剤をもらう子もけっこういると聞いています。

 親がいつまでも生きているわけではないですし、今は多額のお小遣いもあげられなくなっているでしょうから、どうなってしまうんでしょうね。個人的には三田さんの息子さんの更生よりも、ヤクザジュニアのほうが心配です。

「高倉健はヤクザの運転手だった」――元極妻が明かす、ヤクザと芸能人のリアルな関係

 今は亡き某指定組織の三次団体幹部の妻だった、待田芳子姐さんが語る極妻の暮らし、ヤクザの実態――。

■“芸能界のドン”はハマコーの運転手だった

「高倉健さんがヤクザの運転手をしていた件」などが書かれたご本が話題になってるようです。極妻としては「今さら感」しかないですけど。

 若い頃はお金がないから、芸能人に限らず、いろんなことをされますよね。けっこうな大物歌手H・Tさんが売れない頃はシャブ屋のパシリをしていたとか、いろんなお話があります。そういえば前回書かせていただいたハマコーこと浜田幸一さんの昔の運転手さんは、サイゾーでもおなじみ(笑)の大手芸能事務所バーニングプロダクションの周防郁雄社長さんですしね。ちゃんとWikipedia にも出ています。

 さすがにシャブ屋はアレですが、運転手さんをやっていたとして、それに何か問題があるのでしょうか? そもそもこういう人たちはヤクザに命令されて、無理やりやらされているのではなく、親分から声をかけてもらって、喜んでやっているんだと思いますよ。親分衆の愛人さんたちもそうですよね。独裁国家とかで拉致られて、無理やり……ではなくて、むしろいいパパを見つけてお小遣いをもらっています。いいか悪いかは別にして、ちゃんと「需要と供給」があるのです。

■トラブル解消には欠かせなかったヤクザ

 そもそも、なぜ芸能界にヤクザやヤクザっぽい人(今も多いですよね)がいるのでしょうか?

 これは、そういう人がいると、何かと不安定な業界である芸能界のトラブルを、昔は解決できたからです。たとえばイベントの中止の問題。今は損保会社が「興行中止保険」を扱っていて、荒天や出演者急病なんかで中止になったときの補償がありますが、昔はこのリスクを管理するのもヤクザの仕事でした。もちろんポール・マッカートニーのコンサート中止とかではなくて、お寺の境内でやるお相撲が雨でダメになったときとかですけどね。

 露天商の皆さんは食材も準備してますし、どの段階で中止と判断するかは、文句が出ないように「地元の怖い親分」が決めるんです。で、全額ではなくても、みんなの損失を補填したりしていたようです。まあ原資は、賭博を開帳して儲けたお金でしょうが。

 あとは、芸能人同士の人間関係的なトラブルもあります。これもやっぱり怖い親分がビシッと言うと解決する(こともある)ので、コワモテの存在は不可欠だったのです。

 戦後は、こういう興行のリスクを減らせるように会社としてやっていこうというヤクザが増えていきます。有名なのは三代目山口組・田岡一雄組長ですね。田岡親分が作った「神戸芸能社」には、美空ひばりを看板に里見浩太朗、山城新伍、橋幸夫、三波春夫などの大物さんたちが名を連ねていました。

 最近も芸能関係の会社での「枕営業強制」とか「奴隷契約」が報道されますが、めくれて(明らかになって)ないだけで、もっとあると思います。これはかばうわけではないですが、ヤクザだけのせいではないでしょう。時間はかかっても、芸能界全体の体質改善をしていただきたいです。

■「今からK・Tに電話してやる」

 今は暴排(暴力団排除条例)でダメですが、親分衆にとって、芸能人や政治家さんなどと交際することはステータスでした。お金もあげることはあっても、もらうことはありません。むしろお小遣いをあげて、「ワシが盛り立ててやっている」と自慢したいんです。

 私のオットが生前お世話になった某親分は、みんなでごはんを食べたときなど、酔っぱらうと「今から(大物芸人の)K・Tに電話してやる。すぐ来るよ」と、よくおっしゃってました。私たちも酔っぱらっているので、本当に来ていただいたら申し訳ないので、毎回丁重にお断りしていました。でもオットは電話でしゃべらせてもらったそうです。

 また、別の親分は、やくざ業界のうわさ(他組織の代替わりとか分裂とか)を確認するときは、事情通である、やはり芸人のN・Kさんによく聞いていました。「○○親分がマジで末期がんらしい」と電話でお話しされているのをそばで耳にしていたら、その親分がやっぱり翌月に亡くなられたりして、さすがだなーと思いましたね。今はこういう親分衆も、みんな亡くなられています。