「ブサイクな丸顔のデブだった……」女性の尻に入れ墨して逮捕の43歳男が自称していた“ロックミュージシャン”像

 43歳の「職業不詳」の男が当時19歳の女性に酒を飲ませ、昏睡させた状態で尻に自分のイニシャルを入れ墨して逮捕された。男はメディアで「メイド喫茶を運営」と報じられたが、男を知る人物によると、実際にはJKビジネスを手がけていたらしく「コスプレカフェ」「JKリフレ」などと呼ばれる店に関与。そこで働く若い女性の中から、気に入った女性を恋人のように扱っていたという話だ。一方、男はネット上ではロックミュージシャン気取りだったため、直接会ったことのない女性ファンがおり、逮捕時の「実物」をテレビで見て幻滅される一幕もあった。

「本名をまったく知らなかったんです。同じヘヴィメタルバンドのファンということで、出会い系アプリで知り合ったんですが、NAOという名前でロックバンドのシンガーだと言っていました。彼の曲を聴いたことは一度もありませんでしたが、東京に行ったら彼の経営する会社で働かせてもらえるって話だったんです」

 こう証言するのは、長崎県在住の16歳女性。ネット上の自称「ロックミュージシャン」が奇妙な事件を起こした男だということは、別の出会い系アプリ利用者から知らされたという。

 男は小林直広容疑者、1月5日に警視庁上野署に傷害容疑で逮捕された。容疑は昨年11月、秋葉原の雑居ビル一室で、当時19歳だった女性にアルコール度数の高い酒を飲ませて昏睡させ、安全ピンを使って尻に自分のイニシャルである「N」の入れ墨を数カ所彫ったというもの。小林容疑者は「自分の女だということを示したかった。他の女にもやった」と、容疑を認めているという。40代にもなって女性への征服欲を満たすためだけに姑息な手段で簡単には消せない“傷”をつけるという、あまりに幼稚な犯行だ。その“実像”を「ロックミュージシャン」だと思っていた前出女性にとっても衝撃だった。

「アプリのプロフィール写真はカラーコンタクトを入れてイケメン風だったんですが、テレビに出ていた彼は、それとまったく違う目の腫れぼったいブサイクな丸顔のデブでした。一気に目が覚めた感じ」

 散々な言われようだが、少なくともこの女性にとっては、上京し彼のもとへ行く前に本性が明らかになってよかったとは言える。また、小林容疑者を知る人物はこんな話をしている。

「彼がやっていたのは、違法な客引きやぼったくりのウワサも絶えない悪質店だというのが、この界隈の評判。こういう店は実質的な経営者を隠して運営し続けるので、小林が逮捕されても通常営業のまま。タトゥー事件だけでなく、店の捜査もやるべき」

 入れ墨事件の現場となったのは、小林容疑者が運営に関わっていたJKビジネスの店とはまた別の事業の拠点だという話があり、このあたり小林容疑者が関与していたビジネスは謎が多いといえる。その顔は世間に晒された容疑者だが、本当の意味での実態はまだわかっていないのかもしれない。
(文=藤堂香貴/NEWSIDER Tokyo)

“覚せい剤逮捕”浅野忠信の父・佐藤幸久容疑者が配っていたニンニク薬が怪しすぎ!「異様にテンションが上がって……」

 覚せい剤取締法違反(使用)容疑で逮捕された俳優・浅野忠信の父親で、所属事務所「アノレ」の社長、佐藤幸久容疑者が、周囲にオリジナルの「ニンニク薬」なるものを勧めていたことがわかった。ある男性ラッパーによると、約5年前に「佐藤社長からもらったニンニク薬というカプセルを飲んだら、異様にテンションが上がって、クラブで朝まで踊り続けた」と言っているのだ。

「渋谷で飲んでたときに偶然、社長と席が隣になったのが初対面。以前、アノレ所属の俳優さんが出演したドラマにちょっとだけ出たことがあったんで、その話をしたのがきっかけで何度か一緒に飲んだりしたんだけど、深夜にオレが眠たそうにしていたとき『遊んでいるのに疲れるなんて、だらしない』と言われ、もらったのが社長特製のニンニク薬というカプセル。それ飲んだら、かなりハイテンションになって、朝まで踊っても全然疲れなかった」(同)

 ラッパーはその後、詐欺事件などの容疑者として警察署の留置場に勾留されていたこともあり、佐藤容疑者とは疎遠になったが、釈放後に知人から「そのニンニク薬にはドラッグ類が入ってたのでは?」という話を聞いたという。

「ほかで同じモノをもらった人が驚くほど元気が出たあと、吐き気とじんましんに苦しんだって。そういうのは危険ドラッグ系とかの後遺症によくあるらしくて。オレは飲んだ翌朝、頭痛がひどかったのは覚えてる。社長がシャブで逮捕されたと聞いちゃうと、あれも危ない薬入りだったのかな」(前出ラッパー)

 佐藤容疑者は、事務所の社長である一方、夜の繁華街を遊び歩く“ファンキーな人物”といわれ、業界人から「酒をあまり飲めないのに常にハイテンションだった」との証言もあった。容疑は11月30日の深夜、東京・渋谷の道玄坂でド派手なスタジャン姿でいたところを警察官に職務質問され、覚せい剤の吸引用ガラスパイプを所持していたことから、任意の尿検査を受けて陽性反応が出たため逮捕されたもの。佐藤容疑者は「自分で使った」と容疑を認めているという。

「週刊新潮」(新潮社)によると「過去にも捕まった経験を持つ覚せい剤常習者」で、10年ほど前にも覚せい剤で逮捕され、その際は「10年前からの使用」を供述していたというから、それが事実なら長期の中毒者の可能性もある。そんな人物が勧めていた正体不明の「ニンニク薬」について、実は事務所の公式Twitterにも出てきたことがある。

 7年前、アノレのアカウントが「風邪を引きました」「気合いで治します!」とつぶやいた後、「やはり気合いでは無理だったので、アノレ社長調合の『ニンニクカプセル』を今日発注したいと思います(笑)」とツイートしたのだ。ニンニクカプセルというと通常、市販のニンニクエキス入りサプリメントを思い浮かべるが、「アノレ社長調合」としているのは、まさにラッパーが言及した「社長特製のニンニク薬」と合致。それがいったい何だったのかはわからないが、薬物犯罪者が自ら調合したカプセルとなると、危ないものにしか思えない。

 過去、医師調合の怪しい「ニンニク注射」なるものを愛用していた著名人が次々と薬物事件で逮捕された例もある。前出ラッパーによると「ニンニク薬は普通の小さな白いカプセルだったけど、もらったとき社長は『ウチの若いのも飲んでる』と言っていた」という。

“若いの”が息子や所属タレントを指すのかは不明だが、少なくとも事務所スタッフと思われる公式Twitterの主が使っていたのなら、非常に気になるところだ。
(文=片岡亮/NEWSIDER Tokyo)

“覚せい剤逮捕”浅野忠信の父・佐藤幸久容疑者が配っていたニンニク薬が怪しすぎ!「異様にテンションが上がって……」

 覚せい剤取締法違反(使用)容疑で逮捕された俳優・浅野忠信の父親で、所属事務所「アノレ」の社長、佐藤幸久容疑者が、周囲にオリジナルの「ニンニク薬」なるものを勧めていたことがわかった。ある男性ラッパーによると、約5年前に「佐藤社長からもらったニンニク薬というカプセルを飲んだら、異様にテンションが上がって、クラブで朝まで踊り続けた」と言っているのだ。

「渋谷で飲んでたときに偶然、社長と席が隣になったのが初対面。以前、アノレ所属の俳優さんが出演したドラマにちょっとだけ出たことがあったんで、その話をしたのがきっかけで何度か一緒に飲んだりしたんだけど、深夜にオレが眠たそうにしていたとき『遊んでいるのに疲れるなんて、だらしない』と言われ、もらったのが社長特製のニンニク薬というカプセル。それ飲んだら、かなりハイテンションになって、朝まで踊っても全然疲れなかった」(同)

 ラッパーはその後、詐欺事件などの容疑者として警察署の留置場に勾留されていたこともあり、佐藤容疑者とは疎遠になったが、釈放後に知人から「そのニンニク薬にはドラッグ類が入ってたのでは?」という話を聞いたという。

「ほかで同じモノをもらった人が驚くほど元気が出たあと、吐き気とじんましんに苦しんだって。そういうのは危険ドラッグ系とかの後遺症によくあるらしくて。オレは飲んだ翌朝、頭痛がひどかったのは覚えてる。社長がシャブで逮捕されたと聞いちゃうと、あれも危ない薬入りだったのかな」(前出ラッパー)

 佐藤容疑者は、事務所の社長である一方、夜の繁華街を遊び歩く“ファンキーな人物”といわれ、業界人から「酒をあまり飲めないのに常にハイテンションだった」との証言もあった。容疑は11月30日の深夜、東京・渋谷の道玄坂でド派手なスタジャン姿でいたところを警察官に職務質問され、覚せい剤の吸引用ガラスパイプを所持していたことから、任意の尿検査を受けて陽性反応が出たため逮捕されたもの。佐藤容疑者は「自分で使った」と容疑を認めているという。

「週刊新潮」(新潮社)によると「過去にも捕まった経験を持つ覚せい剤常習者」で、10年ほど前にも覚せい剤で逮捕され、その際は「10年前からの使用」を供述していたというから、それが事実なら長期の中毒者の可能性もある。そんな人物が勧めていた正体不明の「ニンニク薬」について、実は事務所の公式Twitterにも出てきたことがある。

 7年前、アノレのアカウントが「風邪を引きました」「気合いで治します!」とつぶやいた後、「やはり気合いでは無理だったので、アノレ社長調合の『ニンニクカプセル』を今日発注したいと思います(笑)」とツイートしたのだ。ニンニクカプセルというと通常、市販のニンニクエキス入りサプリメントを思い浮かべるが、「アノレ社長調合」としているのは、まさにラッパーが言及した「社長特製のニンニク薬」と合致。それがいったい何だったのかはわからないが、薬物犯罪者が自ら調合したカプセルとなると、危ないものにしか思えない。

 過去、医師調合の怪しい「ニンニク注射」なるものを愛用していた著名人が次々と薬物事件で逮捕された例もある。前出ラッパーによると「ニンニク薬は普通の小さな白いカプセルだったけど、もらったとき社長は『ウチの若いのも飲んでる』と言っていた」という。

“若いの”が息子や所属タレントを指すのかは不明だが、少なくとも事務所スタッフと思われる公式Twitterの主が使っていたのなら、非常に気になるところだ。
(文=片岡亮/NEWSIDER Tokyo)

ひき逃げ逮捕の“レジェンドプロゴルファー”中村通容疑者にゴルフ協会から「大甘処分」の裏事情

「関西四天王」とも呼ばれたゴルフ界のレジェンドがひき逃げで逮捕されたが、関係者からはプロゴルファーとしての処分について「1カ月の資格停止ぐらいが妥当」と話している。

 12月10日、兵庫県警に逮捕されたのは、プロゴルファー中村通容疑者(67)。前日18時ごろ、宝塚市内で乗用車を運転中、男子大学生の自転車に接触して軽傷を負わせるも、そのまま立ち去ったとして、自動車運転処罰法違反(過失致傷)と道交法違反(ひき逃げ)の疑いで逮捕された。

 この件に、日本プロゴルフ協会(PGA)の倉本昌弘会長は、メディアに「そんなことをするような人ではない」と話したが、ネット上では「性善説すぎる」「人柄は関係ない」と厳しい見方がされている。ゴルファーが刑事事件を起こした場合、PGAが理事会を経てライセンス停止などの処分を課すのが通例だが、PGA関係者は「処分は形だけでいい」と話す。

「行政処分は別に出るんだから、ゴルファーとしては関係ない。ひき逃げしたってゴルフに何か不利益あるわけじゃないから。一応、世間的にうるさく言われないよう、1カ月の停止とかでいいんだよ」(同)

 なんとも極端な考え方だが、過去の例を見ても、基本的に私生活での問題について、ゴルフ界の処分は甘いといわれる。2年前、民家から作業着を盗んだ窃盗事件で逮捕されたプロゴルファー・伊藤勇気への処分は「3カ月間の資格停止」だった。伊藤はセーラー服にカツラという不審な姿で千葉市内の路上を歩いていたところ110番通報され、民家に逃げ込んで70代女性の作業着を盗んで着替えた。不法侵入と窃盗という犯罪で立件されたが、当初「理事会では半数以上の理事が、過去の事例から戒告程度でいいと言っていた」と関係者。

「でも、一部の理事が『大きく報道されちゃっているから』として資格停止に処分が格上げされた」(同)

 交通事故による問題では、韓国籍の女子ゴルファー・黄アルムが14年1月、乗用車を運転中に男性をはねて死なせる事故を起こして逮捕されたが、日本女子プロゴルフ協会が「1カ月の資格停止」にとどめ、同年5月には復帰した。男子では人気選手の石川遼が無免許運転をしたときにもPGAが「本人が反省している」という理由から「処分ナシ」としたこともあった。

「中村さんは業界に貢献した大御所だから、彼を厳しく処分しようとする奴がいたら、周りが黙っちゃいないよ」と前出関係者。

 そうなると今回も、厳しい処分にはならないのだろうか。

 中村容疑者は1968年に当時の史上最年少17歳でプロテストに合格。同世代の山本義隆らと「関西四天王」と呼ばれ活躍。生涯獲得賞金は約7億5,000万円で、現在もシニアとして活動中。親族にゴルファーが多く、ゴルフ界のサラブレッドとも呼ばれ、ジャンボ尾崎ら有名ゴルファーからも「なかさん」と呼ばれ、敬われている。そんなレジェンドだけに、なお厳しい処分はありえないというわけだ。

 ただ「その理由は他にもある」と、ゴルフ記者からはこんな話が聞かれた。

「PGAの役員は以前、暴力団とゴルフをしていても厳しい処分をされず、内閣府から強い批判を受けて慌てて退会させたことがあります。昔からヤクザとゴルフは縁が強くて、10年以上前から各スポーツ界が暴力団排除に積極的な動きを見せていたのに、ゴルフ界で本格的にそうなったのは3年ぐらい前からの話。今でこそヤクザとは絶縁した体裁を取っていますけど、実際には、まだまだ縁がある関係者も多く、特に古いゴルファーには後ろ盾みたいなヤクザがいるんですよ。だからレジェンドみたいな人に厳しいことをやると、何かとその背後に睨まれることもあるんで、特に昭和世代の選手には甘いんです」

 ひき逃げ事件では、幸い被害者が軽傷で済んだが、ゴルフ界の中村容疑者への処分も“軽い”もので終わりそうだ。
(文=藤堂香貴/NEWSIDER Tokyo)

将来を嘱望された有望ダンサーの“転落人生”……強制わいせつ逮捕!東京バレエ団・入戸野伊織容疑者の素顔

 東京バレエ団のダンサーが、強制わいせつ容疑で逮捕された。容疑者を知る関係者からは「まさか」の声が聞かれる一方、「ナンパ自慢をしていた」とする、知られざる一面もささやかれている。

「普段はアニメやゲーム、アイドルなどが好きで、今どきの若者っぽい感じでしたけど、女性の話になると『ナンパ自慢』することがあったんです。成功する相手を一目で見分けられるとかで、駅で見かけた美人を『これだ!』って思って声をかけて、そのまま飲みに行き、その日のうちにホテルへ行った、とか。本当かどうかは知りませんが、そうやってモテるアピールをするところはありましたね」(バレエ関係者)

 しかし、現実はナンパの失敗の末、レイプに及んだという、自慢できるようなものではなかった。逮捕されたのは東京・目黒区在住の27歳バレエダンサー、入戸野伊織(本名・二瓶伊織)容疑者。今年7月、同区内の駅から帰宅途中の30代女性の後をつけ、人通りの少ない通りで「飲みに行こう」などとしつこく声をかけ、断られると公園に連れ込んで押し倒し、両肩を押さえつけて胸を触るなどした疑いが持たれている。女性が大声を上げて交番に駆け込んだところ逃走したというが、付近の防犯カメラなどから容疑者の特定に至ったという。入戸野容疑者は「女性をナンパして、やってしまった」と容疑を認めているという。

 入戸野容疑者は、オーストラリアにバレエ留学し、新国立劇場バレエ研修所を経て2011年に同劇場の契約ダンサーとなった後、13年に名門の東京バレエ団に入団。当初は大人数によるコール・ド・バレエの一員だったが、後に『タムタム』で主演に抜擢され、以降、数々の作品にソリストとして出演中だった。

「関係者間でも評価の高いダンサーだった」と、バレエに詳しい芸能ライターが語る。

「演技力が高く、悲壮感の表現も素晴らしい将来有望なダンサーで、見た目もマッチョではなく中性的なイケメン。だから女性ファンも増えている感じでした。ただ、取材で話したとき年齢のわりに世間知らずというか、幼い感じに見えるところはありました。今どきの若者なのかなとも思ったんですが、ある女性ダンサーが『彼にいきなり、どんなキスが好きか聞かれた』なんて話をしていたんですよ。天然なのか非常識なのか……」

 犯行は、自分の生活エリアで女性を襲うという、あまりに大胆なもので、確かに常人の感覚ではない。犯行後も平然と公演に出続け、雑誌の取材なども受けていた。美しい舞踏からは想像もつかない性癖の持ち主だったようだ。

 逮捕10日後にあたる17日には東京文化会館での『くるみ割り人形』の出演を控えていた入戸野容疑者だが、同ライターによると「著名な振付家モーリス・ベジャールの没10年として、その振付による注目作で、入戸野は主要キャラ、主人公の愛猫フェリックス役で出る予定だった」という。

 所属の東京バレエ団は公式ホームページに「本件に関しては、まったく把握しておりませんでした。団員が逮捕されたことを重く受けとめています。(中略)事実関係を確認のうえ、厳正に対処いたします」と謝罪文を掲載。その後「退団のお知らせ」として12月11日付で契約解除したことを追記した。優雅な夢の世界に似つかわしくない事件に、関係者の動揺は大きい。
(文=片岡亮/NEWSIDER Tokyo)

上村遼太君は、なぜ殺されなければならなかったのか?『43回の殺意 川崎中1男子生徒殺害事件の深層』

 2015年2月20日未明、神奈川県川崎市の多摩川河川敷で、当時、上村遼太君(享年13)の全裸遺体が発見された。1週間後、日本中が固唾を飲んで見守る中、逮捕されたのは、当時17歳と18歳の未成年3人だった。彼らは、1時間のうちに遼太君の全身にカッターで43カ所も切り付けた。凍てつくような寒さの中、川で泳ぐように命じ、川の中に放置して、逃げ出した。上村君が川から身体を出し、這うことができたのは、23.5メートル。雑草の生い茂る牧地の上で、小さな体は動かなくなった──。

『43回の殺意 川崎中1男子生徒殺害事件の深層』(双葉社)は、日本中を騒がせたこの事件の深層に迫るルポタージュだ。ノンフィクション作家の石井光太氏が、どのようにして、この凄惨な事件が起きてしまったのかを丹念に追っている。事件当日に何が行われたのか、一部マスコミに、イスラム国になぞらえて「カワサキ国」とまで書かれた川崎の不良少年たちと治安、犯人が捕まるまでのネット上での犯人捜し、犯人たちが置かれていた家庭環境、そして、なぜ遼太君が事件に巻き込まれてしまったのか。

 石井氏は現地に何度も足を運び、自分の思想に偏らないようできるだけ多くの人の声を聞き、当時、マスコミで騒がれた内容についての事実関係を客観的に記している。とりわけ、事件に巻き込まれる経緯は、再発防止の意味も込め、詳しく描かれている。遼太君は両親の離婚を大きなきっかけに、小学6年生の時、母親とともに島根県の島から川崎へと引っ越した。中学では、バスケット部に所属し、可愛らしい顔立ちに人懐こい性格で「カミソン」と呼ばれ、男子からも女子からも人気だったという。けれど、夏頃から、部活を休みがちになり、先輩たちとつるみ、ゲームセンターに入り浸るようになり、夜の街で徘徊するようになっていく。

 本書では、これまでマスコミの取材を拒否し続けていた遼太君の父親・後藤善明さん(仮名)が、家庭に関する質問を含め、インタビューに応じている。石井氏は、半年間、数カ月おきに取材を重ね、過程についても話を聞いた。事件が起き、警察から連絡を受け、遼太君と対面した時のこと。少年たちが引き起こした残虐な事件として、日本中で騒がれ、父親と母親、家庭環境に関するバッシングを受ける中、どんな思いで過ごしていたのか。今は連絡が取れないという、離婚した元妻への思うこと。なお、遼太君の母親は、現在、身元を伏せて家族でひっそりと暮らしているため、本書では公判での意見陳述のみが綴られている。

 この事件の判決は、すでに出ている。主犯でも13年の懲役刑、32歳には社会に出る。遼太君は、一生、この世に戻らない。善明さんは、インタビューの一部で、こんなことを語っている。

「遼太は13歳で未来を奪われ、死後もプライベートを暴かれる。でも、犯人たちにはまだ人生が何十年とあり、少年法によってたくさんのことを守ってもらえる。(中略)遺族だって、事件後にマスコミの餌食にされても、根拠のないデマで傷つけられても、加害少年に好き勝手言われても、それで体調を崩しても、国は何一つ助けてくれません。自分の責任で乗り越えるしかない。こんなの間違っていますよ。絶対におかしい」

 石井氏のインタビュー中、父親は厳しい表情を崩さず、淡々と、時に語調を強め、事件を語ったという。判決は出た。けれど、遺族にとっては通過点のひとつであり、事件を背負って生きていく始まりに過ぎない。社会が少年犯罪をどう受け止めるべきか、考えさせられる1冊だ。
(文=上浦未来)

●石井光太(いしい・こうた)
1977年、東京都生まれ。国内外の貧困、災害、事件などをテーマに取材、執筆活動をおこなう。著書に『神の棄てた裸体』『絶対貧困』『遺体』『浮浪児1945-』(新潮文庫)、『感染宣告』(講談社文庫)、『物乞う仏陀』『アジアにこぼれた涙』(文春文庫)など多数。事件ルポとして虐待事件を扱った『「鬼畜」の家 わが子を殺す親たち』(新潮社)がある。

“小保方騒動”の再来!?スパコン詐欺に揺れたNHK『仕事の流儀』と「局内の怪しいウワサ」

 スーパーコンピューター開発のベンチャー企業「PEZY Computing(ペジーコンピューティング)」の斉藤元章社長らが、国立研究開発法人から助成金約4億3,000万円を騙し取った詐欺容疑で東京地検特捜部に逮捕され、NHKは大慌てだ。

 1週間後の12月11日放送の『プロフェッショナル 仕事の流儀』で、この容疑者を「日本最速のスパコンを作った開発者」として特集する予定だった。逮捕を受けて、すぐに番組内容の差し替えが決まったが、局内では一部の番組関係者にも疑いの目が向けられている。

「必要以上に斉藤社長を持ち上げようとする担当者がいましたからね。スパコン事業には多くの尽力者がいて、斉藤社長ひとりの手柄ではないのに、やたらと的を絞ろうとしていたところがあって、局内では接待でも受けてるのかとウワサになっていたところ、この事件。国研がらみではSTAP細胞で教訓があったのに」(NHK関係者)

 世界中を混乱させたSTAP細胞の不正論文問題では、14年1月にその論文が発表されるやNHKなどメディアが大々的に研究者を取り上げた。中心人物の小保方晴子氏については「リケジョの星」などと持ち上げ、当時のNHK『ニュース9』などでは「小保方さんは実験中は割烹着を着ている」などと本題に無関係な話を取り上げ、リポーターが同じ格好をして東京・巣鴨での割烹着特集をする始末だった。

 結局、こうした放送の直後、論文や研究不正の疑義が発覚したのだが、そこで浮上したのは、研究を進めた理化学研究所が、莫大な補助金が出る特定国立研究開発法人の指定を目指していたことで、不正騒動がなければ1,000億円もの助成金を獲得できたという見方もあった。スパコン特集の担当は経済・社会情報番組部で、STAP特集をした部署ではないというが、「助成金がらみのベンチャーの後押しをすると、公平な民間競争を妨げることになりかねないので、より慎重さが求められるべきだった」とNHK関係者。

 助成金詐欺で逮捕された斉藤容疑者は、PEZY社開発の「暁光(ぎょうこう)」が世界の計算速度ランキングで4位に入って、スパコン開発の注目人物だった。しかし、虚偽の実績報告書を提出し費用を水増し、助成金を会社名義の口座に振り込ませた疑いがあり、その書類提出はまさにSTAP細胞問題が持ち上がった14年2月だったのである。

 NHKで放送予定だった『プロフェッショナル~』では、PEZY社が「少ない人員や予算で国家プロジェクトや大手企業を上回った」という部分を強調する番組構成になる予定だった。世界各国が国家プロジェクトとしてスパコンに取り組む中、参加者25名ほどの少数精鋭のベンチャー企業が「わずか3年半で快挙を達成した」その主役として斉藤容疑者にスポットを当て、「中国一強」ともいわれる世界に挑んでいるという切り口だ。

「この番組を見れば、政府がその研究に大金を投資しても当然だという感覚になるでしょう。実際そういえる部分があるのも確かですが、当事者はセコい詐欺をやってしまったわけで、所詮こうした研究は莫大な助成金目当てだと裏付けられたようなもの」(同)

 スパコンといえば、民主党政権時代、蓮舫議員が「2位じゃダメなんですか?」と、事業仕分けで予算を大幅カットして完成を遅らせたともいわれる。現政権では、首相御用ジャーナリストともいわれる元TBS記者の山口敬之氏が巨額助成金の仲介をしていたと報じるところもあり、極端な癒着構図の匂いも出てきている。

 NHK関係者は「PEZYベッタリだった番組担当者も、その立場が危ないかも」と話している。
(文=片岡亮/NEWSIDERTokyo)

“小保方騒動”の再来!?スパコン詐欺に揺れたNHK『仕事の流儀』と「局内の怪しいウワサ」

 スーパーコンピューター開発のベンチャー企業「PEZY Computing(ペジーコンピューティング)」の斉藤元章社長らが、国立研究開発法人から助成金約4億3,000万円を騙し取った詐欺容疑で東京地検特捜部に逮捕され、NHKは大慌てだ。

 1週間後の12月11日放送の『プロフェッショナル 仕事の流儀』で、この容疑者を「日本最速のスパコンを作った開発者」として特集する予定だった。逮捕を受けて、すぐに番組内容の差し替えが決まったが、局内では一部の番組関係者にも疑いの目が向けられている。

「必要以上に斉藤社長を持ち上げようとする担当者がいましたからね。スパコン事業には多くの尽力者がいて、斉藤社長ひとりの手柄ではないのに、やたらと的を絞ろうとしていたところがあって、局内では接待でも受けてるのかとウワサになっていたところ、この事件。国研がらみではSTAP細胞で教訓があったのに」(NHK関係者)

 世界中を混乱させたSTAP細胞の不正論文問題では、14年1月にその論文が発表されるやNHKなどメディアが大々的に研究者を取り上げた。中心人物の小保方晴子氏については「リケジョの星」などと持ち上げ、当時のNHK『ニュース9』などでは「小保方さんは実験中は割烹着を着ている」などと本題に無関係な話を取り上げ、リポーターが同じ格好をして東京・巣鴨での割烹着特集をする始末だった。

 結局、こうした放送の直後、論文や研究不正の疑義が発覚したのだが、そこで浮上したのは、研究を進めた理化学研究所が、莫大な補助金が出る特定国立研究開発法人の指定を目指していたことで、不正騒動がなければ1,000億円もの助成金を獲得できたという見方もあった。スパコン特集の担当は経済・社会情報番組部で、STAP特集をした部署ではないというが、「助成金がらみのベンチャーの後押しをすると、公平な民間競争を妨げることになりかねないので、より慎重さが求められるべきだった」とNHK関係者。

 助成金詐欺で逮捕された斉藤容疑者は、PEZY社開発の「暁光(ぎょうこう)」が世界の計算速度ランキングで4位に入って、スパコン開発の注目人物だった。しかし、虚偽の実績報告書を提出し費用を水増し、助成金を会社名義の口座に振り込ませた疑いがあり、その書類提出はまさにSTAP細胞問題が持ち上がった14年2月だったのである。

 NHKで放送予定だった『プロフェッショナル~』では、PEZY社が「少ない人員や予算で国家プロジェクトや大手企業を上回った」という部分を強調する番組構成になる予定だった。世界各国が国家プロジェクトとしてスパコンに取り組む中、参加者25名ほどの少数精鋭のベンチャー企業が「わずか3年半で快挙を達成した」その主役として斉藤容疑者にスポットを当て、「中国一強」ともいわれる世界に挑んでいるという切り口だ。

「この番組を見れば、政府がその研究に大金を投資しても当然だという感覚になるでしょう。実際そういえる部分があるのも確かですが、当事者はセコい詐欺をやってしまったわけで、所詮こうした研究は莫大な助成金目当てだと裏付けられたようなもの」(同)

 スパコンといえば、民主党政権時代、蓮舫議員が「2位じゃダメなんですか?」と、事業仕分けで予算を大幅カットして完成を遅らせたともいわれる。現政権では、首相御用ジャーナリストともいわれる元TBS記者の山口敬之氏が巨額助成金の仲介をしていたと報じるところもあり、極端な癒着構図の匂いも出てきている。

 NHK関係者は「PEZYベッタリだった番組担当者も、その立場が危ないかも」と話している。
(文=片岡亮/NEWSIDERTokyo)

女性の脚に“体液”かけて逮捕の元五輪銅・植松仁容疑者、関係者が明かす素顔とは?

 スピードスケートの五輪銅メダリストで元競輪選手の植松仁容疑者が、4月に愛知県内を走る名鉄名古屋本線の満員電車内で、20代女性の脚に“体液”をかけた疑いで逮捕された。事件詳細はまだ伝わってきていないが、県内で植松容疑者の後援を計画していたイベント業者は落胆を隠せない。

「何かの間違いだったらいいんですが……」

 この業者は来年に立ち上げるスポーツ支援イベントの実行委員として、植松容疑者の起用を計画していたという。

 植松容疑者は岐阜出身、幼少時に始めたスピードスケートのショートトラック競技では2年連続の世界選手権代表になり、1998年の長野オリンピックで銅メダルを獲得した。しかし、所属していた企業の経営悪化で解雇されるなどして競技生活が難しくなり、競輪選手を目指して2000年に日本競輪学校に入学。翌年の卒業後に選手となったが、07年から体調不良での欠場を繰り返し、10年に引退。510回の出走で1着116回、優勝14回だった。

 その名前を久々に聞いたのは昨年、航空機部品を扱う会社で働きながら、引退したスポーツ選手のセカンドキャリア支援活動を行っているという話が出たときだ。自身が2つの競技で引退後に職を失った経験から、その手の活動をしているということだった。前出のイベント業者も、植松容疑者のそうした活動の方向性に賛同したひとりだ。

「彼と出会ったのは今年になってからで、深い仲ではありませんでしたが、温厚そうな感じで、犯罪とは無縁に見えました。3人のお子さんがいると聞いていましたし、今でも逮捕は信じられない」

 植松容疑者は調べに対し、「体液は出しましたが、かけるつもりはなかった」と容疑を否認しているというが、捜査関係者によると「かけた」と見なされれば暴行容疑になるもので、状況によっては公然わいせつ罪となることも考えられるという。

 同様に満員電車の中で女子高生に体液をかけて逮捕される事件は頻発しているが、昨年逮捕された男は「女子高生にやっている動画をネットで見て自分もやりたくなった」と話している。風俗ライターによると「この手の変態的な行為には一定の愛好家がいて、掲示板などでは『周囲にバレないようにする方法』などが教唆されている」という。

「いきなり思いついて満員電車でやっちゃう人は、ほとんどいないんです。動画を見たとか、誰かがやっていることを知り、同じことをやりたい衝動につながっています。それと、過去の犯罪者からは『一度、成功すると常習者になってしまいやすい』という話もあって、常習者の可能性もあります」

 植松容疑者は今年2月、フジテレビ系『バイキング』に出演、「メダリストから無職に」という過去の苦労エピソードから、「どんな大きなイベントがあっても、終わってしまえば大したことなく、今が一番大事」と語った。その「今」が、まさかの刑事事件。安城署は公式発表で「体液」が何かは明かしていないが、アスリートが流す「汗や涙」でなかったことは確かだろう。
(文=片岡亮/NEWSIDER Tokyo)

女性の脚に“体液”かけて逮捕の元五輪銅・植松仁容疑者、関係者が明かす素顔とは?

 スピードスケートの五輪銅メダリストで元競輪選手の植松仁容疑者が、4月に愛知県内を走る名鉄名古屋本線の満員電車内で、20代女性の脚に“体液”をかけた疑いで逮捕された。事件詳細はまだ伝わってきていないが、県内で植松容疑者の後援を計画していたイベント業者は落胆を隠せない。

「何かの間違いだったらいいんですが……」

 この業者は来年に立ち上げるスポーツ支援イベントの実行委員として、植松容疑者の起用を計画していたという。

 植松容疑者は岐阜出身、幼少時に始めたスピードスケートのショートトラック競技では2年連続の世界選手権代表になり、1998年の長野オリンピックで銅メダルを獲得した。しかし、所属していた企業の経営悪化で解雇されるなどして競技生活が難しくなり、競輪選手を目指して2000年に日本競輪学校に入学。翌年の卒業後に選手となったが、07年から体調不良での欠場を繰り返し、10年に引退。510回の出走で1着116回、優勝14回だった。

 その名前を久々に聞いたのは昨年、航空機部品を扱う会社で働きながら、引退したスポーツ選手のセカンドキャリア支援活動を行っているという話が出たときだ。自身が2つの競技で引退後に職を失った経験から、その手の活動をしているということだった。前出のイベント業者も、植松容疑者のそうした活動の方向性に賛同したひとりだ。

「彼と出会ったのは今年になってからで、深い仲ではありませんでしたが、温厚そうな感じで、犯罪とは無縁に見えました。3人のお子さんがいると聞いていましたし、今でも逮捕は信じられない」

 植松容疑者は調べに対し、「体液は出しましたが、かけるつもりはなかった」と容疑を否認しているというが、捜査関係者によると「かけた」と見なされれば暴行容疑になるもので、状況によっては公然わいせつ罪となることも考えられるという。

 同様に満員電車の中で女子高生に体液をかけて逮捕される事件は頻発しているが、昨年逮捕された男は「女子高生にやっている動画をネットで見て自分もやりたくなった」と話している。風俗ライターによると「この手の変態的な行為には一定の愛好家がいて、掲示板などでは『周囲にバレないようにする方法』などが教唆されている」という。

「いきなり思いついて満員電車でやっちゃう人は、ほとんどいないんです。動画を見たとか、誰かがやっていることを知り、同じことをやりたい衝動につながっています。それと、過去の犯罪者からは『一度、成功すると常習者になってしまいやすい』という話もあって、常習者の可能性もあります」

 植松容疑者は今年2月、フジテレビ系『バイキング』に出演、「メダリストから無職に」という過去の苦労エピソードから、「どんな大きなイベントがあっても、終わってしまえば大したことなく、今が一番大事」と語った。その「今」が、まさかの刑事事件。安城署は公式発表で「体液」が何かは明かしていないが、アスリートが流す「汗や涙」でなかったことは確かだろう。
(文=片岡亮/NEWSIDER Tokyo)