外来種を“敵”だ“悪”だと決めつけるフジテレビ『ゲキタイレンジャー』の違和感

 11日に放送された『凶暴害獣vs職人の技 ゲキタイレンジャー』(フジテレビ系)の放送内容が、いろいろと物議を醸している。

■なぜ鉄腕DASHでやったばかりの企画を?

 

 まず気になったのは、番組序盤で扱った「石垣島で外来種グリーンイグアナを撃退」という内容が、つい20日ほど前に『ザ!鉄腕!DASH!!』(日本テレビ系)の「グリル厄介」という同じようなコンセプトのコーナー(「グリル~」は最後に料理人が調理)でやったばかりの内容と、ほぼ同じだということ。しかも木の上で日光浴してるイグアナを小高い丘から探す様子や、イグアナの目撃情報を聞きにいった小学校まで同じ。

 ここで、どちらがパクった云々いうつもりはない。そもそも、この手の企画自体、昔からあるし、『電波少年』シリーズ(同)や、『探偵!ナイトスクープ』(朝日放送)ではよくやっていた、ある種定番ともいえる企画だ。決して『鉄腕!DASH!!』が生み出した企画とはいえないだろう。この番組に限らず、それを言い出したら今の民放はパクりパクられの応酬で、その比率の違いはあるものの「パク」っていない局など、もはやないのかもしれない(ここ数年の各局ゴールデンの「テレ東化」は凄まじいものがあるが)。

 そもそも、「ゲキタイレンジャー」と名付けられて登場した平坂覚氏(珍獣ライターとして人気の方)は『鉄腕!DASH!!』で「協力」としてクレジットされている方で、石垣島でイグアナを捕まえるということ自体が、この方の大事な、言うならば「持ちネタ」だ。だから探し方や場所が同じになるのは必然でもある。

 平坂氏は2年ほど前にグリーンイグアナを捕獲して食べる記事を書いているし、そういう意味では平坂氏本人が、自身の「持ちネタ」で出演してるのだから、ある意味「元祖」とも言える。

 では何が問題か?

 やはり問題はなのは、パクリどうこうでは無いにせよ、20日前に『鉄腕~』で放映していたのに、そっちでもネタを提供してる「元祖」の平坂氏を担ぎ出してまで同じ内容を『ゲキタイ~』でぶつけてきたことだろう。しかも同じ日曜の同じゴールデンで、1時間ズレはあるが、もはや裏番組と言ってもいいほどの枠でだ。

 これにより、『鉄腕~』に「協力」とクレジットは出ているものの、ほとんどの視聴者はそこまで知らないので、本来「元祖」であるはずの平坂氏が『鉄腕~』での内容をパクったと誤解されかねない。これはネタ提供者に対する配慮が少々足りないのではないだろうか。

 企画段階でどちらが先だったかはわからないが、平坂氏が『ゲキタイ~』序盤で肩慣らしがてらに捕獲していたプレコ(これも沖縄で激増してる淡水外来魚)も、やはりグリル厄介の初回で1年ほど前に取り上げていたものだし(おそらくこれも平坂氏がネタ出し)、どうしても連想してしまう。

 

■「被害者」は誰か?

 

 そしてそれ以上に気になるのは、この番組だけではなく、近頃流行りの「外来種(害獣)駆除」を掲げた番組に共通するのだが、その対象を過剰に「悪」に仕立て、「敵」とすることで、その問題の根本をぼかしたまま思考停止したように「駆除」「撃退」に突き進むような見せ方だ。

 筆者も好きな『池の水ぜんぶ抜く』シリーズ(テレビ東京系)でも正直、外来種に対しての扱いや印象付けで気になる点は多いのだが、今回も「凶暴害獣」「緑の悪魔(=グリーンイグアナ)」「キングオブ害獣(=鹿)」「半グレ鹿」と、とにかく巨悪に仕立て上げる。

「グリーンイグアナ」を見かけたことのある島民の方々にインタビューしている際も「被害者」というテロップが赤字で強めに入る。これらの方々は「噛まれたり(尻尾で)叩かれたりしたら結構なケガをするんで、そういう被害が出ないかという不安はある」とか「爪も長くて(もしも)教室に出たら怖い」とか、実際に攻撃をされたわけではない。

 いや、もちろん島の生態系を崩しているわけだし、不安に襲われているという意味で「被害者」ではあるし、そこは否定されるべきではない。実際発情期のイグアナはナーバスで攻撃してくることがある。

 しかし、このインタビューの際も「リアル撃退ドキュメント」というテロップがずっと出ており、ドキュメンタリー的な面を煽るわりには、「危険極まりないイグアナに悪になってもらうための弱者が存在してほしい」という意図を感じてしまうのだ(『池の水~』でも、触ったことで抵抗し噛み付いただけのアカミミガメに対し、その子どもが「駆除して欲しい!」と訴えたことで駆除が始まる演出に、強い違和感を覚えた)。

 つまり、言うのも馬鹿らしいが、ドキュメントというならば大前提としてこのイグアナなど外来種を野に放ち、野生化させてしまったのが人間である(島民の誰かという意味ではなく種としてのヒト)いう、謙虚さともいうべき目線が欠けている。綺麗事だけでは済まないが、やはりグリーンイグアナ自体が「被害者」であるという目線はもっと必要だと思うのだ。

「鋭い爪で生態系を破壊する」とグリーンイグアナを紹介しているが、その爪は木に登り生きるために進化したもので、「生態系を破壊する」ためのものではない。

 他の番組でもよくあるが、例えば「アリゲーターガー」を紹介する際、過剰に牙をアップにして、まるでジョーズのように人間をバクバクと襲うようなイメージを押し付ける。外来種として本来いるべきでない場所に存在させられてしまっていることがまず問題なのであって(それも逃した人間が原因)、それ以前に、野生で生きるためのその術や姿形(牙や爪があること)自体を罪として過剰に怖がらせたり否定するような見せ方には疑問を感じる。

 

■鹿が「半グレ」?

 

 三重で、杉の樹皮や農作物を食べ、杉を枯らしたり畑を荒らす鹿の食害を取り上げた際も、「半グレ鹿」という紹介の仕方をしていた。実際、食害は馬鹿にならない被害だし、鹿は放っておくと山を丸裸にしてしまう恐れもあるので、管理や適切な駆除が必要だ。ネットでは「鹿がかわいそう」とか「鹿の住処を奪っておいて」とヒステリックな意見も見られたが、現地で生活している人にとって、それは綺麗事にすぎないし、そもそも鹿がいてもおかしくない場所を切り開き、アスファルトを敷き詰めた上で暮らしてる人が多い現状において、我々一人ひとりがすでに鹿などの生物の住処を「奪って」いるようなものだ。

 だが、それを踏まえても、ただの鹿を「半グレ」と呼ぶ演出は疑問だ。バラエティ的に、ただの「鹿」で弱いのはよくわかる。だが、バラエティとしてもドキュメントとしても、どっちも「強い」のを求めるのは無理がないだろうか?

 ゲキタイレンジャーとの名前で登場して、現地で罠師として活躍する古田氏の跡取りとして登場した娘さんも、放送後にTwitterで「半グレ鹿」という表現が使われたことを残念であり、駆除した鹿を「食べることによって私達の命を繋いでいる事を一番に伝えて欲しかった」と投稿している。

 それぞれ登場した「ゲキタイレンジャー」(=この番組で無理やり括られてるだけで、それぞれは立派に活動されてる方々)は、各対象に対して各々真剣に向き合い、その思いを語っていた。

 それは(申し訳程度に)差し込まれてはいるのだが、にもかかわらず「半グレ鹿」とか「緑の悪魔」とする演出が過剰なので、それぞれ現地で向き合っている方々の声と矛盾して見えてしまうのだ。

 ちなみに、この駆除した鹿は調理され、ジビエとして販売されているらしいのだが、これに対する否定的な声をネットで多く見かけたのも驚いた。先ほどの古田氏の跡取りの娘さんが言う通り、駆除した上でその命を頂き、命をつなぐという考え方は至極まっとうなものだと思うのだが、それを残酷だと捉えてしまうのは、我々の目から普段、いかに他の生物の命を奪っているという概念が消されているか、ということだろう。

 飲食店でネズミやゴキブリを見かけないのも、誰かが駆除(=殺)しているからだし、ハンバーガー1つ食べるにしても誰かが牛の命を代理で奪って(=殺して)いるからだ。

 こういう番組は、それらのことを考えるいいきっかけだと思うのだが、一方的に「悪」を決めつけ、ゲーム的な感覚で駆除なり捕獲なりを見せるだけの演出になってしまっているのがとても残念である。

 狩猟本能を刺激するような番組は実際楽しいし、好奇心も刺激されるし、面白い部分が多いのは確かなのだが、外来種云々とか、被害云々などといった「正義」っぽい動機付けをここまでしないとダメだのだろうか?

 影響力が大きいメディアだけに快楽(捕獲シーンを見る)のために、雑に正義(外来種だから殺せ)を振りかざすような見せ方は安易にすべきではない時期に差し掛かっているのではないか。半端な善悪を押し付けて「解決」とするくらいなら、よっぽど「なんか変な生き物が入って来ちゃってるから捕まえてみちゃったー」というユーチューバー程度の見せ方のほうがまだ潔いし、各々でその先を調べるきっかけになるとすら思ってしまう。それくらい今の外来種ネタの動機付けは安易に見えるのだ。

 半年ほど前まで、ヒアリ発見をこの世の終わりのように報道していたが、今や続報も見られなくなった。この種のネタが食いつきがいいのはあるのだろうが、せっかく盛り上がっているジャンルだし、地上波ならではの面白さを出せる分野だと思うので、是非ともこの火を消さないためにも今後の改善に期待したい。
(文=柿田太郎)

『とくダネ!』小倉“排除”作戦!? 『ビビット』猛追でフジ「4月テコ入れ」の目的

 小倉智昭の『とくダネ!』(フジテレビ系)が、裏番組のTOKIO・国分太一司会『ビビット』(TBS系)に猛追されているという。

 1月31日は『とくダネ!』が5.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)に対し『ビビット』は4.5%、2月1日は『とくダネ!』が6.6%に対し 4.8%と、いずれもその差2%に満たない。これまで『ビビット』は3%台で、打ち切りも秒読みといわれていたが、視聴率上昇に伴って、朝のワイドショー戦線に異変が起きているようだ。

「昨年10月、菊川怜の降板を受けてフジの海老原優香アナウンサーが抜擢されました。彼女はニュースも読めるし進行も安定しているのですが、無難というか、魅力にイマイチ欠ける。菊川時代は、彼女と小倉の噛み合っているのかそうではないのか、いびつな関係性が特色になっていましたが、現在は何の引っかかりもない。『とくダネ!』が下落傾向にあるのは、“老害”小倉への拒否反応に加え、番組のカラーがなくなったからでは」(業界関係者)

 対して『ビビット』は、同局の人気番組『サンデー・ジャポン』の構成作家を大量投入。バラエティ色の強い演出や切り口が功を奏しているようだ。マンネリ化している『とくダネ!』を抜き去る日も遠くはないかもしれない。

 そんな中、4月から『とくダネ!』にフジ・伊藤利尋アナウンサーが加わり、小倉とコンビを組むことがわかった。これは視聴率のテコ入れとみる向きもあるが……。

「これまで小倉の隣にいたのは、女子アナや菊川と、アシスタント的な役割のキャストでした。しかし、伊藤アナは多くのニュース・報道番組の経験もある人物。徐々に小倉の存在価値を弱め、引導を渡すための一策なのでは。いわば、小倉から辞意を引き出すための外堀を埋める作戦と考えられます」(同)

 身内から敵が現れた恰好の小倉。しかし『ビビット』は国分が辞めたがっているという報道もあり、さらに『あさイチ』(NHK)も3月末、V6・井ノ原快彦、有働由美子がそろって降板すると先日発表があった。今後も、朝のワイドショー戦争はさらに熾烈を極めそうだ。

 

『とくダネ!』小倉“排除”作戦!? 『ビビット』猛追でフジ「4月テコ入れ」の目的

 小倉智昭の『とくダネ!』(フジテレビ系)が、裏番組のTOKIO・国分太一司会『ビビット』(TBS系)に猛追されているという。

 1月31日は『とくダネ!』が5.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)に対し『ビビット』は4.5%、2月1日は『とくダネ!』が6.6%に対し 4.8%と、いずれもその差2%に満たない。これまで『ビビット』は3%台で、打ち切りも秒読みといわれていたが、視聴率上昇に伴って、朝のワイドショー戦線に異変が起きているようだ。

「昨年10月、菊川怜の降板を受けてフジの海老原優香アナウンサーが抜擢されました。彼女はニュースも読めるし進行も安定しているのですが、無難というか、魅力にイマイチ欠ける。菊川時代は、彼女と小倉の噛み合っているのかそうではないのか、いびつな関係性が特色になっていましたが、現在は何の引っかかりもない。『とくダネ!』が下落傾向にあるのは、“老害”小倉への拒否反応に加え、番組のカラーがなくなったからでは」(業界関係者)

 対して『ビビット』は、同局の人気番組『サンデー・ジャポン』の構成作家を大量投入。バラエティ色の強い演出や切り口が功を奏しているようだ。マンネリ化している『とくダネ!』を抜き去る日も遠くはないかもしれない。

 そんな中、4月から『とくダネ!』にフジ・伊藤利尋アナウンサーが加わり、小倉とコンビを組むことがわかった。これは視聴率のテコ入れとみる向きもあるが……。

「これまで小倉の隣にいたのは、女子アナや菊川と、アシスタント的な役割のキャストでした。しかし、伊藤アナは多くのニュース・報道番組の経験もある人物。徐々に小倉の存在価値を弱め、引導を渡すための一策なのでは。いわば、小倉から辞意を引き出すための外堀を埋める作戦と考えられます」(同)

 身内から敵が現れた恰好の小倉。しかし『ビビット』は国分が辞めたがっているという報道もあり、さらに『あさイチ』(NHK)も3月末、V6・井ノ原快彦、有働由美子がそろって降板すると先日発表があった。今後も、朝のワイドショー戦争はさらに熾烈を極めそうだ。

 

“セクハラ疑惑降板”登坂淳一アナの尻ぬぐいは倉田大誠アナ フジ新番組『プライムニュース』は転覆寸前の船出へ

 4月2日に放送開始するフジテレビ系の新報道番組『プライムニュース イブニング』(月~金曜午後4時50分~7時)のメインキャスターが、倉田大誠アナウンサーと島田彩夏アナウンサーに決定した。社運を懸けた新番組にしては極めて地味な人選で、スタートから転覆寸前の船出となりそうだ。

 フジは、昨年6月に就任した宮内正喜新社長の大号令のもと、今春の改編で報道に力を入れることを決めた。現在、視聴率が低迷する夕方の『みんなのニュース』は3月いっぱいで終了し、新たに『プライムニュース』がスタートする。

 そのメインキャスターを巡っては、NHKを退局したばかりの“麿”こと登坂淳一アナが就任予定だった。ところが、「週刊文春」(文藝春秋)が、登坂アナが札幌放送局時代に起こした“セクハラ疑惑”を報道。これを受け、登坂アナは出演を辞退。その後任に注目が集まっていたが、中堅の倉田アナが“尻ぬぐい役”に決まった。パートナーは、『みんなのニュース』を担当中の島田アナが続投の形で務める。

 倉田アナは2004年入社で、主に情報番組やスポーツ中継などを担当してきた。現在は、『めざましテレビ』『直撃LIVE グッディ!』に出演するほか、野球、競馬、ゴルフ、バレーボールなどのスポーツ中継でおなじみ。過去に報道番組を担当したことがないわけではないが、帯でのメインキャスター経験はない。

「“セクハラ疑惑降板”の登坂アナの後任ですから、誰がやっても、そのケツ拭き役の印象は拭えず、罰ゲームみたいなものです。なんせ局内に大型報道番組を任せられるような人材が乏しいのですから、人選は難航したようです。別居中の妻・秋元優里アナの不倫報道で、“同情票”を集める生田竜聖アナも候補に挙がったようですが、安定感とキャリアを買って、倉田アナに落ち着きました。ただ、本格的に報道をやったことがないので、彼をフォローすべく、報道路線のベテラン・島田アナが続投するようです。現在、島田アナで数字が取れていないのですから、テコ入れにはなりませんね。本来なら、もっと若くて美形の女子アナを起用したいところなんでしょうが、報道に向いているような女子アナがいないのです」(スポーツ紙記者)

 現在、『みんなのニュース』は、同局の男性アナで人気ナンバー1の伊藤利尋アナと島田アナがメインキャスターを務めているが、結果的に伊藤アナと倉田アナが入れ替わるだけ。2人の格の差は明らかで、スケールダウンの印象が強い。この布陣で、高視聴率を取っている『news every.』(日本テレビ系)や、『スーパーJチャンネル』(テレビ朝日系)に対抗するのは、至難のワザだろう。

 登坂アナの降板で放送開始前から、ミソを付けてしまった『プライムニュース イブニング』は、倉田アナの“大化け”に期待するしかなさそうだ。
(文=田中七男)

“セクハラ疑惑降板”登坂淳一アナの尻ぬぐいは倉田大誠アナ フジ新番組『プライムニュース』は転覆寸前の船出へ

 4月2日に放送開始するフジテレビ系の新報道番組『プライムニュース イブニング』(月~金曜午後4時50分~7時)のメインキャスターが、倉田大誠アナウンサーと島田彩夏アナウンサーに決定した。社運を懸けた新番組にしては極めて地味な人選で、スタートから転覆寸前の船出となりそうだ。

 フジは、昨年6月に就任した宮内正喜新社長の大号令のもと、今春の改編で報道に力を入れることを決めた。現在、視聴率が低迷する夕方の『みんなのニュース』は3月いっぱいで終了し、新たに『プライムニュース』がスタートする。

 そのメインキャスターを巡っては、NHKを退局したばかりの“麿”こと登坂淳一アナが就任予定だった。ところが、「週刊文春」(文藝春秋)が、登坂アナが札幌放送局時代に起こした“セクハラ疑惑”を報道。これを受け、登坂アナは出演を辞退。その後任に注目が集まっていたが、中堅の倉田アナが“尻ぬぐい役”に決まった。パートナーは、『みんなのニュース』を担当中の島田アナが続投の形で務める。

 倉田アナは2004年入社で、主に情報番組やスポーツ中継などを担当してきた。現在は、『めざましテレビ』『直撃LIVE グッディ!』に出演するほか、野球、競馬、ゴルフ、バレーボールなどのスポーツ中継でおなじみ。過去に報道番組を担当したことがないわけではないが、帯でのメインキャスター経験はない。

「“セクハラ疑惑降板”の登坂アナの後任ですから、誰がやっても、そのケツ拭き役の印象は拭えず、罰ゲームみたいなものです。なんせ局内に大型報道番組を任せられるような人材が乏しいのですから、人選は難航したようです。別居中の妻・秋元優里アナの不倫報道で、“同情票”を集める生田竜聖アナも候補に挙がったようですが、安定感とキャリアを買って、倉田アナに落ち着きました。ただ、本格的に報道をやったことがないので、彼をフォローすべく、報道路線のベテラン・島田アナが続投するようです。現在、島田アナで数字が取れていないのですから、テコ入れにはなりませんね。本来なら、もっと若くて美形の女子アナを起用したいところなんでしょうが、報道に向いているような女子アナがいないのです」(スポーツ紙記者)

 現在、『みんなのニュース』は、同局の男性アナで人気ナンバー1の伊藤利尋アナと島田アナがメインキャスターを務めているが、結果的に伊藤アナと倉田アナが入れ替わるだけ。2人の格の差は明らかで、スケールダウンの印象が強い。この布陣で、高視聴率を取っている『news every.』(日本テレビ系)や、『スーパーJチャンネル』(テレビ朝日系)に対抗するのは、至難のワザだろう。

 登坂アナの降板で放送開始前から、ミソを付けてしまった『プライムニュース イブニング』は、倉田アナの“大化け”に期待するしかなさそうだ。
(文=田中七男)

“セクハラ降板”登坂淳一アナの後任に、意外な人物が浮上中! 生田竜聖アナが登板へ?

 フジテレビは、騒動の後始末をどうつけるのだろうか?

 この4月に報道番組『プライムニュース』のメインキャスター就任が決定していた元NHKの人気アナウンサー・登坂淳一が、1月25日発売の「週刊文春」(文藝春秋)で、NHK札幌放送局在籍時のセクハラ行為を報じられ、降板することとなった。

「フジは自局の報道番組を、現在のバラエティ色の強いものから骨太な硬派路線に変える方針を打ち出していた。社運を懸けて打ち出したのが、BSフジの『プライムニュース』を地上波に進出させ、全時間帯のニュース番組に『プライム』をつけてブランディングするというもの。しかし、1億円の支度金を用意してまで招いた登坂アナの降板で、そのプロジェクトは崩壊。スポットCMがまったく入らない状況となり、関係者は頭を抱えているといいます」(テレビ関係者)

 登坂アナの所属するホリプロもさすがに責任を感じ、リカバリーに奔走したというが……。

「所属の船越英一郎や伊集院光を代役に提案したものの、フジは硬派な番組にしたいのに、タレントを起用するのは本末転倒と拒否。その後、宮根誠司、池上彰といった大物キャスターにオファーをかけたものの、けんもほろろに断られたようです」(業界関係者)

 そこで、一周回ってフジが白羽の矢を立てたのが、自局のアナウンサーだったという。前出の業界関係者が続ける。

「ジャニーズタレント生田斗真の弟・生田竜聖アナですよ。生田といえば、『プライムニュース』のキャスターだった秋元優里アナの夫です。秋元アナは先日、番組プロデューサーとの“竹林不倫”を『週刊文春』にスッパ抜かれ、番組を降板しています。“寝取られ夫”の生田アナを起用すれば、女性からの同情票が集まるのでは? と考えているのだとか。もし実現すれば、報道志向の生田アナにとっては大チャンスといえそうですが、妻の不倫で夢がかなうとなれば、皮肉な話です」

 何はともあれ、フジには「報道する資格」のある人物の起用をお願いしたい。

ナポリタンはどうなるんだ?『ぶっこみジャパニーズ』だけじゃない!“日本バンザイ番組”はもう限界

 もう、“日本バンザイ番組”もネタ切れじゃないのか。年末にTBS系列で放送されたバラエティ特番『ぶっこみジャパニーズ』を機に、業界内では、そんな話題が盛んになっている。

 ここ数年人気を得た、外国人ゲストを招くなどして日本文化の素晴らしさを再確認する番組は、好評を博していた。その中でも、この番組は少し毛色が違っていた。海外の料理店などに、日本の「カリスマ」とされる料理人が潜入し、実際の調理などを体験、調査。そのインチキさに驚くパートが続く。その結末には、その料理店のオーナーやスタッフなどを前に、「日本から来た」と称する覆面の人物が、本場の日本スタイルを披露し、伝授する。

 最後に覆面を取ってネタばらしをするという、ヒーロー番組にも似たカタルシスを得られる展開になっていた。

 ところが、12月28日に放送された「第10回」では、番組前半の企画、南アフリカの寿司をテーマにした“ドッキリ成敗”に、非難が集中したのである。

 番組に登場した南アフリカの寿司店では、練乳をかけた寿司や、寿司の材料を用いたピザが登場。それに潜入取材中の寿司職人が、唖然とする姿に多くの時間が割かれた。

 制作者側の意図は、その寿司の奇妙さを視聴者に刷り込むところにあったようだが、ネットでは早々に視聴者からの非難が殺到する事態に。

「中国人が、水餃子が基本。ラーメンやチャーハンとセットにはしないと言ったらどうする」

「ナポリタンはどうするんだ」

「明太子スパゲッティとか、イタリアじゃありえない」

 など、味そのものや調理法が、それぞれの国でアレンジされるのは当たり前とする意見が飛び交った。

「2、3前まで、ニッポン万歳系の番組は視聴者からも好評でした。とはいえ、今さら視聴率を得られるコンテンツではありません。年末に、こんな番組をやるなんて、企画力の衰えを証明しているとしか……」(TV局関係者)

 なお、海外の口コミサイトを確認すると、番組中で最低な料理のような扱いをされた南アフリカの寿司店は、接客面等での指摘はあるものの、おおむね好評の様子。視聴者にしても、逆に一度は食べて見たいと思っている人のほうが多いのではなかろうか。
(文=是枝了以)

『めちゃイケ』『みなおか』後枠“安易”な梅沢富美男、坂上忍の起用は「フジテレビバラエティの死」を招く?

 2018年3月末で終了する『めちゃ×2イケてるッ!』(フジテレビ系)の後番組が梅沢富美男が司会を務める『梅沢富美男のズバッと聞きます!』となることがわかった。同番組はこれまで特番として放送されており、レギュラー昇格となる。この結果にコアなお笑いファンからは落胆の声が聞こえる。

「何しろ土曜の夜8時は過去にはビートたけしや明石家さんまが出演した『オレたちひょうきん族』や『ウッチャンナンチャンのやるならやらねば』など、多くの人気番組を放送してきた時間帯です。いわばバラエティのフジテレビを象徴する枠ですから、そこを梅沢富美男の番組で埋めてしまうのは、ある種の戦意喪失と取られても仕方ありません」(放送作家)

 さらに同時期に終了する『とんねるずのみなさんのおかげでした』の後番組では、坂上忍による新番組が始まる。

「もともとフジテレビのバラエティ番組の伝統としては『笑う犬』『はねるのトびら』『ピカルの定理』などに象徴されるように、深夜帯から番組の人気を徐々に高めていって、晴れてゴールデンへ進出といった流れがありました。しかし、現在はそうした人気番組は皆無。予算も人材もない惨状です。さらに、新たに番組を立ち上げようにも、出演者にかかるプレッシャーは重大です。実際に『SMAP×SMAP』の後番組として始まったフットボールアワーらが司会を務めた『ちょっとザワつくイメージ調査 もしかしてズレてる?』は、わずか1年で打ち切りとなりました。しかし、時間をかけてコンテンツを育てていかないことには先細りは必至でしょう」(同)

 無難に視聴率が取れるといった理由だけで、流行りモノの坂上忍と梅沢富美男に飛びついているようでは、フジテレビの将来は限りなく暗いと言わざるを得ないだろう。
(文=平田宏利)

『めちゃイケ』『みなおか』後枠“安易”な梅沢富美男、坂上忍の起用は「フジテレビバラエティの死」を招く?

 2018年3月末で終了する『めちゃ×2イケてるッ!』(フジテレビ系)の後番組が梅沢富美男が司会を務める『梅沢富美男のズバッと聞きます!』となることがわかった。同番組はこれまで特番として放送されており、レギュラー昇格となる。この結果にコアなお笑いファンからは落胆の声が聞こえる。

「何しろ土曜の夜8時は過去にはビートたけしや明石家さんまが出演した『オレたちひょうきん族』や『ウッチャンナンチャンのやるならやらねば』など、多くの人気番組を放送してきた時間帯です。いわばバラエティのフジテレビを象徴する枠ですから、そこを梅沢富美男の番組で埋めてしまうのは、ある種の戦意喪失と取られても仕方ありません」(放送作家)

 さらに同時期に終了する『とんねるずのみなさんのおかげでした』の後番組では、坂上忍による新番組が始まる。

「もともとフジテレビのバラエティ番組の伝統としては『笑う犬』『はねるのトびら』『ピカルの定理』などに象徴されるように、深夜帯から番組の人気を徐々に高めていって、晴れてゴールデンへ進出といった流れがありました。しかし、現在はそうした人気番組は皆無。予算も人材もない惨状です。さらに、新たに番組を立ち上げようにも、出演者にかかるプレッシャーは重大です。実際に『SMAP×SMAP』の後番組として始まったフットボールアワーらが司会を務めた『ちょっとザワつくイメージ調査 もしかしてズレてる?』は、わずか1年で打ち切りとなりました。しかし、時間をかけてコンテンツを育てていかないことには先細りは必至でしょう」(同)

 無難に視聴率が取れるといった理由だけで、流行りモノの坂上忍と梅沢富美男に飛びついているようでは、フジテレビの将来は限りなく暗いと言わざるを得ないだろう。
(文=平田宏利)

インターネットがなければ陸の孤島と化す……単なる“椿事”に終わらない! 田舎でケーブルテレビがなくなる怖さ

 いきなりテレビが見られなくなった。

 インターネットが普及した今となっては、そんなに不便ではないかもしれない。それでも、昨日まで視聴していたテレビ番組が一切見られなくなるとすれば、それは確かに不安である。

 そんな由々しき事態が、長野県の佐久穂町の一部で起こっている。先月15日から、ケーブルテレビ会社「佐久高原ケーブルビジョン」が町や加入者に無断で放送を中断したのが原因だ。

 このケーブルテレビ会社の主な事業は、山間部にあり放送電波を受信しにくい地域への、地上波テレビ番組の配信。加入世帯数わずか650世帯にすぎない同社では、かねてより事業継続のための資金繰りが困難であると表明。当初は、佐久穂町と施設の無償譲渡で合意したものの、佐久穂町側は高額な施設維持費を理由に譲渡受け入れを撤回。ケーブルビジョン側は、年末から放送の中断を宣言していた。

「これは他人事ではなく、人口減の時代に突入したことで事業の継続が困難になるケーブルテレビ会社は、これから増加すると思います」

 そう話すのは、ある地方ケーブルテレビ局の関係者だ。長野県をはじめ、山間部が多くテレビ電波を受信しにくい地域では、ケーブルテレビの普及率が高い。

「地域の独占企業といえば、安定した収入が見込めると錯覚しますが、たいていの地域では加入世帯が減ることはあっても増えることはありません。わずか650世帯の契約数で、よく放送を維持していたと思いますよ」(同・地方ケーブル局関係者)

 近年、ケーブルテレビ会社が破綻した例としては、2014年の栃木県の「真岡ケーブルテレビ」がある。この会社の場合、加入世帯数は約3,000世帯あったが、それでも事業の継続はかなわなかった。放送設備を24時間維持するためには、機材はもちろん人件費にも膨大な金額が割かれる。人口減に伴う加入世帯の減少で、同様のケースが起こるのは想像に難くない。

 もちろん、テレビが見られなくなっても、特に問題を感じない人も多いだろう。問題は、同時にインターネットも利用ができなくなってしまうことだ。

「地方の山間部では、ケーブルテレビ会社が提供するインターネット回線を利用するケースが多いのです。そうした地域は、そもそもほかにインターネット回線が皆無のところも多い。NTTの光回線はもちろん、ADSLにすら対応していないところもあります。もしも、ケーブルテレビ会社がなくなれば、完全に情報から隔絶されてしまうわけです」(同)

 インターネットさえあれば、一定の情報は得られる。Amazonや楽天などが利用できれば、生活必需品をはじめ、あらゆる商品が宅配され、都会から遠く離れた山奥でもある程度は不便なく暮らせるはず。でも、そこにこそ意外な落とし穴があるのかもしれない。
(文=是枝了以)