至宝たちの落日……退団決定のイチローと松坂大輔、来季どこへ? 移籍による“経済効果”も

 イチロー(マイアミ・マーリンズ)と松坂大輔(福岡ソフトバンクホークス)という野球界の2人の至宝が、いずれも今季限りで所属チームを退団することが、ほぼ確定的になった。米国・日本で現役を貫く2人のビッグネームは、それぞれどのような道を歩むのか。

 今シーズンのイチローの成績は、はっきりと衰えを感じさせるものだった。打率は5月まで1割台を低迷し、代打、代走、守備固めとして136試合に出場したものの、最終的な打率は.255。代打でのヒット数27本は、大リーグ記録にあと1つに迫るものだったが、マーリンズは来季、イチローと契約しない方針を明らかにした。すでに日米でレジェンドとなっているイチローは来季、どこで戦うのか? スポーツライターは言う。

「普通なら引退してもおかしくない成績ですが、イチローはかねてより『50歳まで現役』と宣言しており、引退はないでしょう。ただ、あれだけの成績を残した選手ですから、マイナー契約は考えにくい。本命は古巣のシアトル・マリナーズでしょう。ここ数年のアメリカンスポーツでのトレンドが、あらかじめラストイヤーだと宣言するやり方です。2015年にはプロバスケットボールの大スター・コービー・ブライアントが、シーズン序盤で引退宣言し、さながらロックバンドの解散ツアーのごとく、アウェイでも歓待を受けました。野球界では昨年、ドミニカの英雄・デビッド・オルティーズが、引退発表したシーズンで打点王のタイトルを獲得するという離れ業を成し遂げました。こちらもいわば“凱旋イヤー”でした。イチローの今季の年俸は200万ドル(約2.3億円)ですから、来季は間違いなくそれ以下。イチローがシアトルに戻り、ラストイヤーだと宣言でもしてシーズンに臨めば、集客、グッズなどで莫大なマネーを生み出しますから、マリナーズとしても悪い話ではないでしょう。ただ、当の本人が“のる”とは思えませんが」

 一方の松坂は、イチローとは状況が違う。15年に3年12億円でホークスに入団した松坂だが、3年間で1軍登板はわずか1試合1イニング。チームからは兼任コーチ就任を打診されたものの、現役続行にこだわり、移籍先を探すつもりだという。そんな松坂の獲得に動くチームはあるのか?

「肩の状態が悪く、3年間で1軍登板が1試合だけの37歳のピッチャーにお金を出すチームはありません。彼を雇うことで、枠も1つ埋まるわけですし。ただ、松坂には絶大なネームバリューがあります。そこで候補に上がってくるのが横浜DeNAです。松坂は東京都出身ですが、横浜高校で甲子園春夏連覇を成し遂げ、地元民は今でも“おらが街のスター”という認識です。一方でDeNAは横浜スタジアムと合わせて、横浜市とスポーツ振興や地域経済活性化に向けた包括連携協定を今年から締結したばかり。今の松坂なら年俸は相当買い叩けますし、いったん獲得すれば、引退した後も横浜OBとして地元で活躍する場があるでしょう」(同)

 本来なら2人とも「ハイ、さようなら」のはずだが、ワガママが許されるのも大スターゆえ。ただ、雇う側は雇う側で、しっかりソロバンをはじくことだけは間違いないようだ。

至宝たちの落日……退団決定のイチローと松坂大輔、来季どこへ? 移籍による“経済効果”も

 イチロー(マイアミ・マーリンズ)と松坂大輔(福岡ソフトバンクホークス)という野球界の2人の至宝が、いずれも今季限りで所属チームを退団することが、ほぼ確定的になった。米国・日本で現役を貫く2人のビッグネームは、それぞれどのような道を歩むのか。

 今シーズンのイチローの成績は、はっきりと衰えを感じさせるものだった。打率は5月まで1割台を低迷し、代打、代走、守備固めとして136試合に出場したものの、最終的な打率は.255。代打でのヒット数27本は、大リーグ記録にあと1つに迫るものだったが、マーリンズは来季、イチローと契約しない方針を明らかにした。すでに日米でレジェンドとなっているイチローは来季、どこで戦うのか? スポーツライターは言う。

「普通なら引退してもおかしくない成績ですが、イチローはかねてより『50歳まで現役』と宣言しており、引退はないでしょう。ただ、あれだけの成績を残した選手ですから、マイナー契約は考えにくい。本命は古巣のシアトル・マリナーズでしょう。ここ数年のアメリカンスポーツでのトレンドが、あらかじめラストイヤーだと宣言するやり方です。2015年にはプロバスケットボールの大スター・コービー・ブライアントが、シーズン序盤で引退宣言し、さながらロックバンドの解散ツアーのごとく、アウェイでも歓待を受けました。野球界では昨年、ドミニカの英雄・デビッド・オルティーズが、引退発表したシーズンで打点王のタイトルを獲得するという離れ業を成し遂げました。こちらもいわば“凱旋イヤー”でした。イチローの今季の年俸は200万ドル(約2.3億円)ですから、来季は間違いなくそれ以下。イチローがシアトルに戻り、ラストイヤーだと宣言でもしてシーズンに臨めば、集客、グッズなどで莫大なマネーを生み出しますから、マリナーズとしても悪い話ではないでしょう。ただ、当の本人が“のる”とは思えませんが」

 一方の松坂は、イチローとは状況が違う。15年に3年12億円でホークスに入団した松坂だが、3年間で1軍登板はわずか1試合1イニング。チームからは兼任コーチ就任を打診されたものの、現役続行にこだわり、移籍先を探すつもりだという。そんな松坂の獲得に動くチームはあるのか?

「肩の状態が悪く、3年間で1軍登板が1試合だけの37歳のピッチャーにお金を出すチームはありません。彼を雇うことで、枠も1つ埋まるわけですし。ただ、松坂には絶大なネームバリューがあります。そこで候補に上がってくるのが横浜DeNAです。松坂は東京都出身ですが、横浜高校で甲子園春夏連覇を成し遂げ、地元民は今でも“おらが街のスター”という認識です。一方でDeNAは横浜スタジアムと合わせて、横浜市とスポーツ振興や地域経済活性化に向けた包括連携協定を今年から締結したばかり。今の松坂なら年俸は相当買い叩けますし、いったん獲得すれば、引退した後も横浜OBとして地元で活躍する場があるでしょう」(同)

 本来なら2人とも「ハイ、さようなら」のはずだが、ワガママが許されるのも大スターゆえ。ただ、雇う側は雇う側で、しっかりソロバンをはじくことだけは間違いないようだ。

ダルビッシュの“旭日旗パンツ”が韓国で炎上「大嫌いになった」「韓国なんて眼中にないんだろう」

 ワールドシリーズが11月1日(現地時間)に終了し、契約満了によりドジャースからフリーエージェント(FA)となったダルビッシュ有。日本が誇る右腕の移籍先に関心が集まっているが、お隣・韓国では、違う角度からダルビッシュに視線が集中している。

 話題の中心となっているのは、ダルビッシュの下着だ。最近、韓国のネット掲示板に、旭日旗デザインのパンツを着用している写真が掲載されたのである。

 写真はレンジャーズ在籍時に撮影されたものだが、これについて韓国メディアは、「ダルビッシュ、旭日旗ファッション騒動“これでいいのか”」「ダルビッシュ、旭日旗ロゴが印刷された下着姿が見つかる? 歴史観騒動」「ダルビッシュ、旭日旗ファッションが波紋“眉をひそめてしまう”」などと報じている。中には「旭日旗は戦犯旗のひとつで、過去に日本軍が全世界を軍国主義のもと占領しようとした当時、使用していた軍旗だ」としながら、「ドジャースで柳賢振(リュ・ヒョンジン)と先発の座を争う彼の歴史観に、多くの野球ファンが不安げな視線を送っている」と伝えるメディアもあった。

 そもそもダルビッシュは、韓国でも知名度が高い。

 韓国メディアは「メジャーリーグ最高のスライダーを持つ選手」「現役最強最高のアジア人先発投手」と絶賛してきたし、“韓国高校球界最高の剛速球投手”の看板を引っ提げて昨シーズン斗山ベアーズに入団した李映河(イ・ヨンハ)などは、「ロールモデルはダルビッシュ」と語っていたほどだ。

 しかも、投手としての評価ばかりか、人間性にも好感を持たれていた。例えば2012年5月には、Twitter上で韓国料理を食べたことを伝えたダルビッシュに、プロフィール欄に「35歳」と記していたフォロワーが、「汚い韓国料理なんか食べているから成績が上がらないのだろう、反省しろ」と絡んできたことがあった。これに対しダルビッシュは、「35歳にもなるんだから、いい加減大人になりましー」(原文ママ)と返したのだが、一連のやりとりは韓国でも報道され、「痛快な対応だった」などと称賛が送られていた。

 それだけに韓国のファンたちは、今回の“旭日旗パンツ”写真を見て、落胆を隠せない様子だ。ネット上には、「SNSでの嫌韓民への対応を見て好きだったけど、これを見て大嫌いになった」「日本のやつらは旭日旗が何なのかすらわかっていないんだろうな」「旭日旗ではなく、戦犯旗と呼ぶべきもの」「韓国なんて眼中にないんだろう」といったコメントが寄せられている。

 なにしろ韓国は、これまでも旭日旗に過剰ともいえるほど敏感に反応してきた。最近も釜山(プサン)市にある小学校の校章が旭日旗に似ているとして開校100年で変更になったし、バーガーキングが韓国で発売したズワイガニワッパーの包装紙が「旭日旗を連想させる」というクレームも起こっていた。韓国の“旭日旗クレーム”は国内に対してもこれほど強く行われているのだから、今回、日本のスター投手が旭日旗ロゴを身に着けたことに対する過敏な反応も、イレギュラーな事態ではないといえる。

 いずれにしても、この旭日旗騒動をきっかけに、ダルビッシュに対する韓国の注目度がさらに高まったことは間違いないだろう。今後は韓国からどのような視線が送られるのか、引き続き動向を追っていきたい。
(文=S-KOREA)

●参考記事
・開校100年の小学校の校章も変更に…エスカレートする韓国の“旭日旗アレルギー”への懸念
http://s-korea.jp/archives/20724?zo

・【画像あり】韓国の“旭日旗クレーム”が過剰にグローバル化していることへの“危うさ”
http://s-korea.jp/archives/17502?zo

5失点炎上でシーズン終了……球界のご意見番と化したダルビッシュ有“日本球界復帰”の可能性は?

 米大リーグ・ドジャースに所属するダルビッシュ有の2017年シーズンが終わった。最後の登板となったのは、世界一を争うアストロズとのワールドシリーズ第7戦。先発のマウンドに立ったダルビッシュは制球が定まらず、1回2/3を投げて5失点と炎上。6年目となったアメリカ生活を、有終の美で飾ることはできなかった。

 そんなダルビッシュだが、シーズン中にもTwitterで活発に発言を繰り返し、いまだ日本国内でも存在感を失っていない。将来的に、日本球界復帰の可能性はあるのだろうか?

「ダルビッシュは、今季途中にレンジャーズからドジャースにトレード移籍しましたが、移籍前にレンジャーズと交わしていた6年契約が終了し、フリーエージェント(以下FA)となります。MLB公式サイトのFA選手ランキングでも1位にランクされているように、各チーム間で争奪戦になることは確実。ダルビッシュの現在の年俸は1,100万ドル(≒12億5,000万円)ですが、来季以降はヤンキース・田中将大(2,200万ドル≒25億円)を下ることはないはず。31歳のダルビッシュは、おそらく5年程度の長期契約を希望するでしょうから、5年総額1億2,000万ドル(≒136.6億円)~1億5,000万ドル(≒170.8億円)あたりが落とし所になるでしょう」(スポーツライター)

 まさにアメリカンドリームと呼ぶに相応しいビッグマネーを掴むことになるダルビッシュだが、ここ最近、立て続けにその発言が注目を集めている。ワールドシリーズでは、対戦相手のアストロズのグリエルが目を細める差別行為を行ったが、ダルビッシュは「完全な人間はいない。いろんな人がこのことから学べると思う」という模範解答を示したほか、巨人・菅野智之と西武・菊池雄星の間で争われた日本の沢村賞選考については、

「両方素晴らしいわけですから2人でいいでしょう」

「選考委員に決めさせるのではなく記者の投票制にすればいいのでは?」

 と、発言。この夏には、日本のオールスターゲームが2試合行われることについて、「オールスターがみんなの憧れにならない」とツイートするなど、すっかり日本球界のご意見番と化している。もはや“世界のダルビッシュ”になった彼だが、日本球界復帰の可能性については、週刊紙のスポーツ担当記者がこう語る。

「ダルビッシュは、どうしても大リーグに行きたくてアメリカに渡ったわけではないという発言を繰り返しています。今年6月にも、『いつか、日本球界に戻りたいなって思っています』というインタビューが公開され、大きな話題になりました。彼の究極の夢は、日本のプロ野球が大リーグの上をいくこと。となると、一連の発言は、日本に存在感を残しておきたいという気持ちの表れでしょう。ただ、ダルビッシュが日本球界に戻るには、家族という大きな問題があります。ダルビッシュは16年に元レスリング世界王者の山本聖子と結婚し、その前年に男の子が生まれました。松坂大輔は、日本球界に戻る際、妻子をアメリカに置いたまま“単身赴任”しています。山本はレスリングのアメリカチームの指導をしたこともあり、英語は堪能ですし、2人の子どもなら身体能力も抜群なはず。スポーツをやる環境については日本よりアメリカのほうがいいでしょうから、子どものために日本球界復帰を諦めるか、松坂のように単身帰国かという選択を、何年後かにすることになるかもしれません」

 まずは今オフの契約次第だが、もう1度日本で見られる日はやって来るのだろうか。

早実・清宮幸太郎の北海道日本ハム入りで、再燃! 中田翔は、やっぱり阪神に……

 ドラフトの最注目選手だった清宮幸太郎の交渉権を北海道日本ハムファイターズが獲得したことで、一度は消えたかと思われた中田翔の“阪神移籍説”が再燃。侍ジャパンの4番も打った大物選手の流出が、現実味を帯びてきた。

 中田は、大阪桐蔭高校時代から全国的に注目され、2014年と16年には打点王も獲得。WBCに2回連続で出場し、侍ジャパンの4番を任されたこともある選手だが、今季は散々だった。打率は.216で、パの規定打席到達者中の最下位に沈み、ホームランも、わずか16本どまり。シーズン中にFA権を取得すると、大砲が欲しい阪神への移籍のウワサが持ち上がったが、早々の撤退が報じられるなど、屈辱のシーズンとなった。

 そんな中田に降りかかった新たな“災厄”が、怪物・清宮の獲得だ。フリーのスポーツライターが語る。

「中田の阪神入りのウワサは、今季の不調と、2億8,000万円といわれる高年俸がネックとなり、いったんは立ち消えになったかと思われました。日本ハムにとっても、中田は昨年の日本一の立役者の一人ですし、チームにとって貴重な客の呼べる選手。チームに残るのが既定路線でした。しかし清宮獲得で、シナリオは変わりました。日本ハムにとっては、一挙に大谷翔平と中田がいなくなってしまっては、集客面に不安がありますが、清宮を獲得できたことで、注目度が大きく下がる心配がなくなった。となると、球場移転で金が必要な日本ハムが、コストパフォーマンスの悪い中田を無理してチームに残す事情はなくなりました」

 日本ハム側にとって中田が不要になった理由はわかるが、阪神側の事情は変わらないはず。ここにきて、なぜウワサが再燃し始めたのか? そこにはしたたかな計算があるようだ。

「今季の成績を見れば、中田側が強気に出られないのは明らか。阪神の金本(知憲)監督は中田と同郷で、個人的な親交もあります。また、今季の中田の不振は、WBC出場も大きな理由でしょう。もちろん秋山(翔吾=埼玉西武)や筒香(嘉智=横浜DeNA)のように、WBCに出て、シーズンでも活躍した選手もいましたが、中田や山田哲人(東京ヤクルト)などの不振は明らかにWBC疲れでしょう。さらに阪神には、中田を欲しがる、もうひとつの理由があります。阪神は黙っていても客が入る人気球団ですが、現在人気があるのは鳥谷(敬)、糸井(嘉男)、福留(孝介)など、年齢が高い選手ばかり。そろそろ次の世代を考えなくてはいけません。その点、中田はまだ20代ですし、地元とも縁が深く、阪神ファンに愛されるキャラの持ち主です。阪神が静かにしているのは、価格を引き下げる“死んだふり作戦”かもしれません」(前出・スポーツライター)

 これまでの中田に対する“欲しくないポーズ”は、ナニワの商人のしたたかさ?

早実・清宮幸太郎の北海道日本ハム入りで、再燃! 中田翔は、やっぱり阪神に……

 ドラフトの最注目選手だった清宮幸太郎の交渉権を北海道日本ハムファイターズが獲得したことで、一度は消えたかと思われた中田翔の“阪神移籍説”が再燃。侍ジャパンの4番も打った大物選手の流出が、現実味を帯びてきた。

 中田は、大阪桐蔭高校時代から全国的に注目され、2014年と16年には打点王も獲得。WBCに2回連続で出場し、侍ジャパンの4番を任されたこともある選手だが、今季は散々だった。打率は.216で、パの規定打席到達者中の最下位に沈み、ホームランも、わずか16本どまり。シーズン中にFA権を取得すると、大砲が欲しい阪神への移籍のウワサが持ち上がったが、早々の撤退が報じられるなど、屈辱のシーズンとなった。

 そんな中田に降りかかった新たな“災厄”が、怪物・清宮の獲得だ。フリーのスポーツライターが語る。

「中田の阪神入りのウワサは、今季の不調と、2億8,000万円といわれる高年俸がネックとなり、いったんは立ち消えになったかと思われました。日本ハムにとっても、中田は昨年の日本一の立役者の一人ですし、チームにとって貴重な客の呼べる選手。チームに残るのが既定路線でした。しかし清宮獲得で、シナリオは変わりました。日本ハムにとっては、一挙に大谷翔平と中田がいなくなってしまっては、集客面に不安がありますが、清宮を獲得できたことで、注目度が大きく下がる心配がなくなった。となると、球場移転で金が必要な日本ハムが、コストパフォーマンスの悪い中田を無理してチームに残す事情はなくなりました」

 日本ハム側にとって中田が不要になった理由はわかるが、阪神側の事情は変わらないはず。ここにきて、なぜウワサが再燃し始めたのか? そこにはしたたかな計算があるようだ。

「今季の成績を見れば、中田側が強気に出られないのは明らか。阪神の金本(知憲)監督は中田と同郷で、個人的な親交もあります。また、今季の中田の不振は、WBC出場も大きな理由でしょう。もちろん秋山(翔吾=埼玉西武)や筒香(嘉智=横浜DeNA)のように、WBCに出て、シーズンでも活躍した選手もいましたが、中田や山田哲人(東京ヤクルト)などの不振は明らかにWBC疲れでしょう。さらに阪神には、中田を欲しがる、もうひとつの理由があります。阪神は黙っていても客が入る人気球団ですが、現在人気があるのは鳥谷(敬)、糸井(嘉男)、福留(孝介)など、年齢が高い選手ばかり。そろそろ次の世代を考えなくてはいけません。その点、中田はまだ20代ですし、地元とも縁が深く、阪神ファンに愛されるキャラの持ち主です。阪神が静かにしているのは、価格を引き下げる“死んだふり作戦”かもしれません」(前出・スポーツライター)

 これまでの中田に対する“欲しくないポーズ”は、ナニワの商人のしたたかさ?

選挙特番偏重に一石! 「ボクシング中継で高視聴率獲得」のフジテレビ、次回選挙はどうなる?

「第48回衆議院総選挙」(10月22日投開票)にあたって、NHK、民放キー局で、開票特番が放送されたが、その“あり方”に関して一石を投じたのが、ボクシング中継を強行したフジテレビの姿勢だ。

 同選挙特番で貫禄を見せたのは、やはりNHKで、その『2017衆院選開票速報』は17.1%(第1部=ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)の高い視聴率をマークした。民放でトップだったのは、池上彰をメーンキャスターに据えたテレビ東京『池上彰の総選挙ライブ』で9.8%をマーク。これでテレ東は、13年の参院選、14年の衆院選、16年の参院選に続き、国政選挙での特番において、4回連続で民放首位となった。ただ、NHKとは7.3ポイントもの大差がついており、民放の選挙特番の難しさを改めて露呈した。

 民放2位は日本テレビ『ZERO×選挙2017』で9.3%、同3位はテレビ朝日『選挙ステーション』で8.8%、同4位はフジテレビ『FNN選挙特番 ニッポンの決断!2017』で7.2%、同最下位はTBS『激突!与野党大決戦 選挙スタジアム2017』で5.5%の順。

 日テレは日曜ゴールデンの人気バラエティ番組『世界の果てまでイッテQ!』『行列のできる法律相談所』、TBSは15日の初回で14.7%の高視聴率を挙げた日曜劇場『陸王』(役所広司主演)を休止してまで選挙特番をオンエアしたが、いずれも1ケタ台に沈んだ。

 そんな中、異例な体制で臨んだのがフジだ。22日、同局は午後7時から9時30分まで、『村田諒太VSエンダム2』を放送した。選挙特番は、午後9時30分からのオンエアとなったが、ボクシング中継は20.5%を記録し、同局の今年すべての番組の中で最高視聴率をマーク。ほかの民放局の選挙特番に大きく水をあけたのだ。試合は7回終了後、エンダムの棄権によるTKO勝ちで、村田が悲願の世界王座奪取を果たす理想的な展開により、視聴率向上につながった。

 そもそも、エンダム対村田の世界戦は、5月20日にWBA世界王座決定戦として行われ、エンダムが判定勝ちを収めたが、不可解な判定が問題となり、再戦に至った経緯がある。その際もフジが中継し、17.8%と高い視聴率を記録した背景があった。いうまでもなく、村田は2012年ロンドン五輪のボクシング・ミドル級金メダリストで、13年のプロ転向後も注目を集め、初の世界戦となったこの一戦は、視聴者の大きな関心を集めていた。

 22日の再戦が、5月の世界戦以上の高視聴率を弾き出せたのは、もともと世の関心が高く、なおかつ、ほかの民放局の番組が弱かったためといえそう。衆院選と重なっていなければ、日テレの強力な番組を裏に回して、苦戦を強いられた可能性が高い。その意味では、同局にとって、衆院選と村田の世界戦の日程がバッティングしたのは“ラッキー”以外の何物でもないだろう。また、村田の試合を録画ではなく、生中継で強行した同局編成部の判断も、結果的にはファインプレーだった。
 村田の試合が高視聴率を獲得したことについて、同局・宮内正喜社長は27日の定例会見で、「『国民の関心が何であるか?』を基本に編成した。結果として難しい調整をいい編成バランスでできた。視聴率、結果も、そのへんが功を奏したと思っております」と評価。

 とはいえ、ボクシング中継後の衆院選特番は7.2%と急降下して、多くの人が他局にチャンネルを替えてしまったのも事実。

 現状、国政選挙の際は、NHKのみならず、民放キー局すべてが、横並びで選挙特番を放送するのが慣例となっている。しかし、今回ボクシングが高視聴率を得たように、多くの視聴者が「選挙特番」を望んでいないのも、これまた現実だ。今回のフジの決断は、国政選挙の際の番組編成のあり方に一石を投じたのは確か。

「フジの措置は、いわば反則技みたいなもので、同局内外で賛否両論出ているようです。やはり国政選挙の際、キー局は“報道機関”としての伝える責務があるからです。ただ、民放が選挙特番をやっても、NHKにかなうわけがなく、低視聴率になるのは明白。今回の視聴率を判断材料として、今後国政選挙のときに選挙特番を放送せず、視聴率至上主義に走る局が、フジ以外にも出てくるかもしれません」(スポーツ紙記者)

 いってみれば、禁じ手ともいえる手法で、高視聴率を獲得したフジ。低視聴率に沈んでいる同局だけに、これに味を占めて、次の国政選挙の際に、同じ手を使う可能性もありそうだ。

(文=田中七男)

鎌ヶ谷に清宮幸太郎フィーバー到来!? 徹底的な取材制限で「直撃取材なら即刻退場、出入り禁止」

 今年のプロ野球・ドラフト会議で高校ナンバーワンスラッガー、注目の早稲田実業高校の清宮幸太郎(18)は、1位指名に7球団が競合し、抽選の末に北海道日本ハムファイターズが交渉権を獲得した。

 ドラフト翌日の27日には、栗山英樹監督(56)が指名挨拶に訪れ、清宮と面会。各テレビクルーらが殺到した。

 さっそく一部で揉み合いが起きるなど、小さな混乱が発生。過熱した報道合戦を繰り広げた。それだけに、これからも清宮の行くところ現れるところにテレビ、雑誌、新聞、ネット媒体など入り乱れての取材合戦が行われることとなりそうだ。

 これまで高校側がメディア対応を請け負ってきたが、フィーバーに備えて今後は日本ハム球団が主導して広報体制を整えていく形になるという。

「高校卒業は来年春ですが、その前に入団発表やキャンプなど、清宮が出席する球団行事が目白押しです。また年明けからは、若手選手の拠点である千葉県鎌ケ谷市の『鎌ケ谷スタジアム』隣の選手寮『勇翔寮』で生活を送ることになります。そこでは、投手と打者の二刀流で大注目を浴びた大谷翔平と同様に、外出する際には栗山監督の許可が必要となるなど、厳しい管理のもとで生活することになりそうです。またキャンプや練習日などでの報道陣の取材は1日1回に制限される見込みで、清宮もメディア側も球団の監視下に置かれることになるようです。球団の許可を得ずに直撃取材などしようものなら、その媒体は即刻球場、練習場の出入り禁止になることは間違いないですよ」(プロ野球関係者) 

 清宮は、高卒入団1年目から31本の本塁打を打った清原和博氏以上の逸材ともいわれている。早くも来年2月にアメリカ・アリゾナ州で開催される春季キャンプのメンバー入りも濃厚視されており、ますます周囲の期待は高まるばかりだ。

鎌ヶ谷に清宮幸太郎フィーバー到来!? 徹底的な取材制限で「直撃取材なら即刻退場、出入り禁止」

 今年のプロ野球・ドラフト会議で高校ナンバーワンスラッガー、注目の早稲田実業高校の清宮幸太郎(18)は、1位指名に7球団が競合し、抽選の末に北海道日本ハムファイターズが交渉権を獲得した。

 ドラフト翌日の27日には、栗山英樹監督(56)が指名挨拶に訪れ、清宮と面会。各テレビクルーらが殺到した。

 さっそく一部で揉み合いが起きるなど、小さな混乱が発生。過熱した報道合戦を繰り広げた。それだけに、これからも清宮の行くところ現れるところにテレビ、雑誌、新聞、ネット媒体など入り乱れての取材合戦が行われることとなりそうだ。

 これまで高校側がメディア対応を請け負ってきたが、フィーバーに備えて今後は日本ハム球団が主導して広報体制を整えていく形になるという。

「高校卒業は来年春ですが、その前に入団発表やキャンプなど、清宮が出席する球団行事が目白押しです。また年明けからは、若手選手の拠点である千葉県鎌ケ谷市の『鎌ケ谷スタジアム』隣の選手寮『勇翔寮』で生活を送ることになります。そこでは、投手と打者の二刀流で大注目を浴びた大谷翔平と同様に、外出する際には栗山監督の許可が必要となるなど、厳しい管理のもとで生活することになりそうです。またキャンプや練習日などでの報道陣の取材は1日1回に制限される見込みで、清宮もメディア側も球団の監視下に置かれることになるようです。球団の許可を得ずに直撃取材などしようものなら、その媒体は即刻球場、練習場の出入り禁止になることは間違いないですよ」(プロ野球関係者) 

 清宮は、高卒入団1年目から31本の本塁打を打った清原和博氏以上の逸材ともいわれている。早くも来年2月にアメリカ・アリゾナ州で開催される春季キャンプのメンバー入りも濃厚視されており、ますます周囲の期待は高まるばかりだ。

『昆虫すごいぜ!』だけじゃない……俳優・香川照之の“偏愛”は、ボクシング界を変えるか

  フジテレビが22日に中継したプロボクシング『村田諒太VSエンダム2』。勝利を手にし、「日本人2人目のミドル級世界王者」「日本人初の五輪メダリスト世界王者」という栄誉を勝ち取ったのはもちろん村田諒太だが、この一戦を通じて、ほかにも手応えを感じた者がいたはずだ。

 まずは中継局のフジテレビ。平均視聴率20.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)は、今年の同局最高視聴率だという。実は前回、5月20日のタイトルマッチもフジが中継し、視聴率は、17.8%を記録。この時点でも、近年のボクシングではトップの数字だった。

 村田は勝利インタビューで、「みんなあんまり好きじゃないかもしれないけど、電通のみなさん。また、あんまり好きじゃないかもしれないけど、フジテレビのみなさん。感謝してます」とコメントし、会場の笑いを誘っていた。

 だが、むしろ感謝したいのはフジテレビのはず。殴り合った直後に、こうした機知に富んだコメントが残せる王者の登場は、苦境が続くフジテレビにとって得難い人材ではないだろうか。

 そしてもうひとりが、ゲスト解説を務めた俳優の香川照之。この試合、村田にとってリベンジマッチだったように、香川にとってもリベンジマッチだった。

 実は香川、前回5月20日の中継でもゲスト解説を務めたのだが、このときはネット上で「ウザい」「試合に集中できない」といった厳しい意見が噴出。それを意識してか、今回の中継では香川のコメント回数は少なく、それでいて熱量のほとばしりはしっかりあって存在感は示す、という見事なゲストぶり。SNSを見ても、前回ほどの拒否反応はないように思えた。

 香川のゲストぶりが成功した理由がもうひとつ。視聴者が香川照之の「好きなものには異常な愛を注ぐ」という姿に慣れ、免疫ができてきた、という点もあるのではないだろうか。

 というのも、5月からの約半年間、熱狂的な人気を誇る『香川照之の昆虫すごいぜ!』(NHK Eテレ)の2回目と3回目が立て続けに放送され、特番の『香川照之の昆虫すごいぜ!特別編~出動!タガメ捜査一課~』も好評。香川の情熱的すぎる昆虫への偏愛は、視聴者に好意的に受け止められた。個性派俳優、という括りで紹介される香川が今年、明らかにブレイクスルーしたわけだ。

 そんな香川が昆虫と同等、それ以上に愛してやまないのがボクシングだ。たとえば、香川は『昆虫すごいぜ!』の番組内で、「本当にやりたい仕事とめぐり会えました」「これが僕の代表作です」と語っているが、実は同様のコメントを、ボクシング関連の話題でも語っていたことがある。

 それは2011年公開の映画『あしたのジョー』で、主人公・矢吹丈のトレーナー・丹下段平役を受けたときのこと。「やっと、ボクシングを仕事で生かすときがきた」「この映画は、僕にとっては映画ではない(中略)ボクシングをどう見せるかというショーに参加したという記憶です」と「映画.com」のインタビューで答えている。

 香川のボクシング解説に関しては、「俳優業の隙間に解説できるほど、ボクシングは甘くない」と辛辣な評価をするネット記事もある。だが、筆者にいわせれば、その評価自体が間違いだ。

 中学生のころからボクシング観戦を始め、以来30余年にわたって情熱を傾けてきたという香川。俳優の仕事が少なかった時代にも、「ボクシングマガジン」(ベースボール・マガジン社)でコラム「香川照之の熱病的思考法」を連載し、フジテレビ以外でもWOWOWなどで世界戦のゲストコメンテーターを務めるなど、ずっとボクシングが仕事であり、心の拠り所でもあった。決して“俳優業の隙間”なんかではないのだ。

 今回、村田諒太という、一般視聴者にとってもわかりやすいアイコンができたボクシング界。一方で、ボクシング人気華やかなりし頃と比べて階級が増え、団体数も増えてしまったため、“強さ”が伝えにくい・わかりにくい競技になった、という声も多い。

 それは今回のタイトルマッチ後、村田自身が「ここにいるボクシングを大好きな人は、僕よりも強いミドル級のチャンピオンがいることも知っています」と語っていたこととも通じる。

 そんな“わかりにくい”競技になってしまったボクシングの人気を再燃させるためには、ボクシングの歴史、選手、逸話、世界との差など、さまざまな側面に関して、わかりやすく、そして熱量込めて伝える存在が必要不可欠。その存在に香川照之こそが適任なのではないだろうか。

 というわけで、フジテレビ様。今こそ、『香川照之のボクシングすごいぜ!』の制作チャンスです。有田哲平がプロレスを語り尽くすことで大きな支持を集めているAmazonプライム番組『有田と週刊プロレスと』のように、鉱脈はきっとあると思うのだが。
(文=オグマナオト)