青学・原監督が「箱根駅伝」全国化主張で干され危機! “老害大学”の猛反発で……

 今年の箱根駅伝で、見事4連覇を飾った青山学院大学を率いるのが、名将・原晋監督。最近では、本を出版したり、バラエティ番組はもとよりドラマにまで出演したりと、今やすっかり有名人だが、箱根駅伝の在り方に関する発言が波紋を呼んでいる。

 問題の発言が飛び出したのは、青山学院大が4連覇を達成した直後のことだ。そもそも箱根駅伝は、関東学生陸上競技連盟が主催する“ローカル大会”。しかし今や、ビデオリサーチ調べの視聴率で30%近くに達するお化け番組となったことから、「関東以外の大学も出られるようにすべき」という意見が寄せられるようになった。

 そんな中、原監督は、1月8日付の日本経済新聞で、「競技人口を増やす一手として箱根駅伝のエンターテインメント性をどんどん出すべきだろう。メディアに露出して魅力を発信することこそ普及につながる」「地方創生という観点からも全国化は有効で、地方の大学が出場できれば地域の活力になる」と、私見を披露した。

 原監督が全国化を訴えるのは、これが初めてではない。原監督は、2016年の優勝後に、「(箱根駅伝は)もう関東の枠にとどめておけない状況」と発言。17年1月に自民党の会合に出席した際にも、「スポーツビジネスを考えるにあたって、箱根駅伝の全国化は絶対、必要不可欠な問題だ」と述べるなど、かねてより全国化を訴えている。しかしこれを苦々しく見ているのが、古参である中央大、早稲田大、日本大らの関係者だ。週刊誌記者が語る。

「今や大学陸上界で随一の発言力を誇る原監督ですが、彼は愛知県の中京大学出身で、箱根駅伝とは無縁の選手でした。もちろん青学の4連覇は大変な偉業ですが、青学の出場回数は94回中23回。出場91回の中大をはじめ、早大、日大(ともに87回)、法政、東洋、日体大など、ほとんど毎回出場してきたような大学に比べれば、まだまだ“ひよっこ”です。箱根駅伝では新興の大学の監督が、伝統ある箱根の改革を訴えることに怒り心頭の関係者は少なくありません」

 年長者や先輩を差し置いて意見すれば、反発されるのはどの世界も似たようなものだ。しかし、この背景には、より直接的な大学側の事情もあるという。箱根常連校の関係者が語る。

「受験シーズン直前に大学名が連呼される箱根駅伝のPR効果は計り知れません。しかし箱根駅伝が全国化され、出場校が増えたり、出場するのが難しくなったら、PRのチャンスは減ってしまいます。全国化されても関東の大学にはなんのメリットもありません。箱根駅伝が放送されるたびに、『なぜ関東の大学しか出れないのか?』という意見が出ますが、そもそも箱根駅伝は、テレビ中継が行われるはるか前から存在してきた大会です。長年、関東の大学が大切に育ててきた大会の面白さに着目した日本テレビが、それに乗っかっただけのこと。人気が出たからと言って、それを『閉鎖的だ』というのはお門違いです。大学駅伝日本一を決める大会は、ちゃんと全日本大学駅伝という大会があるので、それで十分ではないでしょうか」

 箱根路を駆け抜けるランナーの颯爽とした走りとはかけ離れた“大人の駆け引き”は、それはそれで見もののようだが……。

カヌー競技トップ選手の「薬物混入」「器具盗難、破損」事件、被害のウワサが拡大中

 前代未聞の禁止薬物混入事件。カヌーの日本代表候補選手・鈴木康大(久野製作所)がライバルの小松正治選手の飲み物に禁止薬物を混入させていたことを、日本カヌー連盟が公表。これを受け、日本アンチ・ドーピング機構(JADA)は鈴木に対して、8年間の資格停止処分を決めた。

 しかし、話はこれで終わらない。鈴木が2010年ごろから、ライバルである数名のトップ選手に対しても、GPSやパドルなど器具の窃盗や破壊を繰り返していたことがわかっているからだ。

「連盟は、報告の上がった被害に関しては被害者と話をして示談にしているようですが、鈴木の証言がすべての被害だという確証はなく、選手の間からは『さらに別の被害もあったのでは?』という声が出ている」(競技関係者)

 今回の問題発覚は、昨年9月の日本スプリント選手権大会でレース後の小松にドーピング陽性反応が出たことが発端だった。

 11月下旬になって、鈴木が罪悪感から連盟関係者に薬物混入を自白。薬物はネット購入した筋肉増強剤のメタンジエノンを、こっそり小松のドリンクボトルに入れたということだったが、本件のみならず長年の常習的な妨害工作も打ち明けた。

 そのため選手たちの間では「過去にモノがなくなったのは、盗まれたからかも」といった話が飛び交っているという。

「ただ、選手側も昔の話を引っ張り出してまで連盟に調査を求めるようなことはしていないですからね。でも、中にはそういう被害によって能力が出せず、思うような結果が残せなかったという選手もいるはず。そうなると、鈴木が関わったレースの公式記録も正当なものとして扱えるのか疑わしくもなります。そのあたり、記録の有効・無効をどうするか、事態は深刻ですよ」(同)

 鈴木は学生時代から大会優勝などを重ね、立命館大学時代には主将も務めた。その4回生の時、今から10年前に日本ランキング1位となり、その後の五輪出場が期待されてきたが、他選手への妨害を繰り返しながらも北京、ロンドン、リオの3度の五輪は、いずれも“世界選手権上位”という出場条件に届かず、一度は引退。しかし、東京五輪出場を最後のチャンスとして現役復帰していた。妻は同じくカヌー競技の日本代表で、北京五輪では6位に入賞している綾香(旧姓・久野)夫人で、最近は夫婦で福島県二本松市にてスポーツクラブを営んでいた。

「もしかすると、一番つらいのは綾香さんかも。彼女の後押しで鈴木は復帰を決めたのに、皮肉にも、それで抱えたプレッシャーが、こんな大事件に発展。綾香さんは競技人口の減っているカヌー人気向上に尽力していた人で、東京五輪に向けた取り組みも人一倍頑張っていたんです。それが逆に業界の足を引っ張った形になったので、やり場のない怒りと悲しみに暮れているのでは?」(同)

 あらゆる人々を不幸にした不祥事に、日本カヌー連盟は鈴木の“永久追放”を示唆しているが、まだまだ対応に追われているのが現状だ。
(文=藤堂香貴/NEWSIDER Tokyo)

インサイダー疑惑で事情聴取の武田修宏、女性への口説き文句も「事情聴取させて」だった!

 サッカー元日本代表の武田修宏が、インサイダー取引をめぐり証券取引等監視委員会に「事情聴取」されていたことが、「週刊新潮」(新潮社)で報じられた。これに意外な反応を見せたのが、ある20代の若手女優だ。

「武田さんに以前、口説かれたとき『僕に君を事情聴取させて』なんて言われたんです。もちろん、デートも交際もしてませんが、後でわかったのは、同じように別の女性にも『事情聴取させてよ』って口説いていらっしゃったこと。そのことを先輩女優に話したら、この業界では武田さんに口説かれることを『聴取された』って言うって。だからネットニュースで武田さんが聴取されたっていう話を見て、つい笑ってしまったんです」

 武田は、サッカー引退後もタレントとして人気を集めていたが、いまだ独身とあって、女性に積極的なキャラで知られる。かつてはレースクイーンを片っ端からナンパしていたことが報じられたほか、藤原紀香や梅宮アンナとも交際したといわれる。

 過去のバラエティ番組でも、女性タレントに「武田さんに口説かれた」と暴露されたことは1度や2度ではない。筆者も出演番組の合間に、ある人気女性タレントに直接、「オンエアでは言えないけど」として武田に口説かれた話を聞いたことがあった。

 また、数年前、嵐の櫻井翔を呼んでの合コンをセッティングしたという話もあり、これにはジャニーズ事務所から厳しい抗議があったともいわれる。そんな“永遠のプレイボーイ”の口説き文句が「事情聴取させて」だというのである。

「これは聞いた話ですけど、エッチのとき、女性に『身辺調査する』とか『潜入捜査』とか言うらしいので、その前振りが『事情聴取』なのかな」と若手女優。

 ただ、武田がリアルに事情聴取を受けたインサイダー疑惑は、笑えない話だ。合コンで知り合った知人男性から勧められた化粧品会社の株を購入し、値上がり後に売却したが、その情報というのが未公開で、証取委の調査対象となったという。結局、法に触れるような形ではなかったらしいが、武田にとってはプライベート話にまで飛び火した形だ。

 実際に武田が「事情聴取しちゃうぞ」などと言って女性を口説いたのを見たわけではないのだが、深刻な疑惑をかけられた後とあっては、どっちにしても今後は、そんな口説き文句は使いにくいだろう。

 ただ、武田を知るサッカー関係者によると「彼がチャラいのは確かですけど、口説き文句は一種の照れ隠しでもある」とも言う。

「あの人、根が真面目だからこそ、現役時代は外で走ってくるときでも『ナンパしてくる』とか、口ではチャラいことを言う人だった。もしホントに『事情聴取する』と言って口説いたなら、それは本気の口説きじゃなくて、親しみの挨拶みたいなものじゃないかな」

 ただ、チャラいキャラのせいで、言われた方はそれをジョークと受け取らず、「武田さんに口説かれた!」と思ってしまうところはあるだろう。それこそ真相を本人に“聴取”してみたいものだが。
(文=片岡亮/NEWSIDER Tokyo)

インサイダー疑惑で事情聴取の武田修宏、女性への口説き文句も「事情聴取させて」だった!

 サッカー元日本代表の武田修宏が、インサイダー取引をめぐり証券取引等監視委員会に「事情聴取」されていたことが、「週刊新潮」(新潮社)で報じられた。これに意外な反応を見せたのが、ある20代の若手女優だ。

「武田さんに以前、口説かれたとき『僕に君を事情聴取させて』なんて言われたんです。もちろん、デートも交際もしてませんが、後でわかったのは、同じように別の女性にも『事情聴取させてよ』って口説いていらっしゃったこと。そのことを先輩女優に話したら、この業界では武田さんに口説かれることを『聴取された』って言うって。だからネットニュースで武田さんが聴取されたっていう話を見て、つい笑ってしまったんです」

 武田は、サッカー引退後もタレントとして人気を集めていたが、いまだ独身とあって、女性に積極的なキャラで知られる。かつてはレースクイーンを片っ端からナンパしていたことが報じられたほか、藤原紀香や梅宮アンナとも交際したといわれる。

 過去のバラエティ番組でも、女性タレントに「武田さんに口説かれた」と暴露されたことは1度や2度ではない。筆者も出演番組の合間に、ある人気女性タレントに直接、「オンエアでは言えないけど」として武田に口説かれた話を聞いたことがあった。

 また、数年前、嵐の櫻井翔を呼んでの合コンをセッティングしたという話もあり、これにはジャニーズ事務所から厳しい抗議があったともいわれる。そんな“永遠のプレイボーイ”の口説き文句が「事情聴取させて」だというのである。

「これは聞いた話ですけど、エッチのとき、女性に『身辺調査する』とか『潜入捜査』とか言うらしいので、その前振りが『事情聴取』なのかな」と若手女優。

 ただ、武田がリアルに事情聴取を受けたインサイダー疑惑は、笑えない話だ。合コンで知り合った知人男性から勧められた化粧品会社の株を購入し、値上がり後に売却したが、その情報というのが未公開で、証取委の調査対象となったという。結局、法に触れるような形ではなかったらしいが、武田にとってはプライベート話にまで飛び火した形だ。

 実際に武田が「事情聴取しちゃうぞ」などと言って女性を口説いたのを見たわけではないのだが、深刻な疑惑をかけられた後とあっては、どっちにしても今後は、そんな口説き文句は使いにくいだろう。

 ただ、武田を知るサッカー関係者によると「彼がチャラいのは確かですけど、口説き文句は一種の照れ隠しでもある」とも言う。

「あの人、根が真面目だからこそ、現役時代は外で走ってくるときでも『ナンパしてくる』とか、口ではチャラいことを言う人だった。もしホントに『事情聴取する』と言って口説いたなら、それは本気の口説きじゃなくて、親しみの挨拶みたいなものじゃないかな」

 ただ、チャラいキャラのせいで、言われた方はそれをジョークと受け取らず、「武田さんに口説かれた!」と思ってしまうところはあるだろう。それこそ真相を本人に“聴取”してみたいものだが。
(文=片岡亮/NEWSIDER Tokyo)

『アニ×パラ』『ぼくらはマンガで強くなった』NHKが狙う“スポーツ×マンガ・アニメ”の幸せな共犯関係

 この秋、NHKの“スポーツ×マンガ・アニメ”を巡る動きが加速している。

 まずは今月10日からNHK BS1で始まった5分アニメ枠『アニ×パラ ~あなたのヒーローは誰ですか』。2020年の東京パラリンピック開催に向け、パラリンピック競技をテーマにした、さまざまな物語が描かれていく予定だという。

 第1弾のテーマはブラインドサッカーで、『キャプテン翼』(集英社)でおなじみの漫画家・高橋陽一が原作を担当。第2弾のテーマはパラ陸上競技で、こちらの原作は『ツルモク独身寮』(小学館)の窪之内英策。最近では“高校生のサザエさん”を描いた日清カップヌードル『アオハルかよ。』シリーズの作画で話題の作家を当ててくるあたり、NHKの力の入れようをうかがい知ることができる。

 内容的にも、高橋ワールドの象徴「なにぃ!」のセリフこそなかったが、その分、キャプ翼並みの超人プレーが満載だったブラインドサッカー編。そして、窪之内作品らしい5分間のミュージックビデオのようなパラ陸上編と、それぞれ“らしさ全開”で、原作者のファンもスポーツファンも楽しめる内容になっていたと思う。

 実はNHK、以前からこの“スポーツ×マンガ・アニメ”の組み合わせが得意。その象徴ともいえるのが、こちらもこの秋、新シリーズが始まった『ぼくらはマンガで強くなった』だ。

 シーズン3、ともいうべきこの秋からの『ぼくらはマンガで強くなった』は、これまでの番組作りとは一変。空席だった番組ナビゲーター役として、バンクーバー五輪銅メダリストのフィギュアスケーター、高橋大輔を起用。オリンピックのキャスター経験はある高橋だったが、レギュラー放送での司会役は今回がはじめて。そこかしこに初々しさが感じられ、最近のアスリート系芸能人に多いおちゃらけ感がないところは好感が持てた。

 また、取りあげるスポーツマンガの選択方法も変更。これまではサッカー、ボクシング、野球、柔道……と毎回“競技”でテーマを決め、ゲストのアスリートにちなんだスポーツマンガが2、3冊紹介されてきた(ボクシングなら『あしたのジョー』と『はじめの一歩』。柔道なら『柔道部物語』といった具合。全て講談社刊)。

 だが、今シーズンからはテーマ先行。初回放送でのテーマは“復活”。車いすバスケットボールの京谷和幸はバスケマンガ『SLAM DUNK』(集英社)を紹介し、誰もが知る名台詞「あきらめたらそこで試合終了だよ」のシーンから人生の道が拓けた復活エピソードを紹介。そして、司会の高橋大輔も、自身のケガからの復活劇を振り返りながら、フィギュアスケートマンガ『モーメント 永遠の一瞬』(集英社)の作者、槇村さとるの元を訪ねるロケも敢行された。

 過去、『BSマンガ夜話』や『マンガノゲンバ』、『浦沢直樹の漫勉』など、NHKではいくつもの“マンガ語り”の番組が生まれてきた。『ぼくらはマンガで強くなった』もその潮流にありつつ、大きく違うのは、実際の試合映像やアスリートへの取材素材といった、NHKだからこそ持っている豊富なスポーツアーカイブ映像とシンクロさせながら番組作りができることにある。

 今回、京谷の20年以上前の練習風景と、高橋の10年近く前の練習風景の映像が流れていたが、これはもうNHKだからこその芸当と説得力だ。

『ぼくらはマンガで強くなった』というタイトル通り、番組構成の前提にあるのは、マンガに影響を受けてアスリートはどう成長したか? という視点。だが、アスリートの葛藤や練習風景、実際の試合映像も交えながらのこの番組は、むしろ、現実世界の試合結果やアスリートの生き様によって、マンガの描き方やテーマ設定が変化していく様も見ることができる。特に新シリーズではその傾向が強くなった。

 マンガからアスリートへ。そしてアスリートからマンガへ。スポーツとマンガの幸せな共犯関係も楽しむことができる。今後、まだ控えめな高橋大輔が持ち味を発揮できるようになり、マンガへの造詣、作家へのリスペクトを高めていけば、さらに内容の濃い番組になっていくのではないだろうか。

 だからこそ、今この番組にお願いしたいことがある。以前一度取りあげた『はじめの一歩』をもう一度扱ってもらえないものだろうか。

 この2週の急展開で、マンガ史上に残るバッドエンドを迎えそうな『はじめの一歩』。一方で、この作品によってボクシングが好きになった読者、実際に世界チャンプにまで登りつめた事例は少なくない。なんとかもう一度、この番組を通してボクシングの素晴らしさを作者か編集者に伝え、ストーリーの再構築を目指して欲しいのだが……もう遅いか。
(文=オグマナオト)

羽生結弦「平昌五輪」メダルは絶望的!? 全治1カ月のケガで“ぶっつけ本番”濃厚に……

 日本フィギュアスケート界の至宝・羽生結弦が足を負傷。開催まで3カ月に迫った平昌五輪に暗雲が垂れ込めてきた。

 羽生のケガは、GPシリーズ第4戦のNHK杯の公式練習の時に起きたものだ。今季から挑戦している4回転ルッツの練習ジャンプをした羽生は、着氷に失敗して靭帯を損傷。「10日間の絶対安静」「全治1カ月」など、悲観的にならざるを得ない情報が飛び交っている。平昌五輪にはディフェンディング・チャンピオンとして臨む羽生だが、なかなか厳しい状況が予想されそうだ。スポーツライターが語る。

「羽生は、NHK杯の欠場で、GPファイナルへの道は絶たれました。目標は12月21日から始まる全日本選手権でしょう。同大会は五輪代表最終選考会を兼ねています。五輪代表の枠は3つありますが、1つ目は全日本選手権の優勝者、2つ目は『全日本選手権の2、3位、GPファイナル出場の上位2人』、3つ目は『2人目の選考から漏れた選手』『世界ランク上位3人』とされており、決して一発勝負ではありません。羽生が全日本選手権に出場しなくても、『過去の実績』という伝家の宝刀によって選ばれるのは間違いないでしょう。フィギュアスケートは、冬季五輪の中でも圧倒的に注目度が高いコンテンツ。そもそも冬季五輪自体、手を挙げる都市が減り、存在意義さえ問われる状況になっている中、2026年に札幌が冬季五輪開催地に立候補する意向を表明しています。まだ先の話ですが、フィギュアスケート界にかかる期待は大きいんです。そんな中男子にはもう1人、宇野昌磨というメダル候補がいますが、世界的にみて羽生との知名度は雲泥の差。羽生という大スターを選考で落とすことはありえません」

 となると、とりあえず羽生の五輪代表落選の心配はなさそうだが、そう簡単にメダルが取れるほど甘くはなさそうだ。再びスポーツライターの話。

「羽生が飛ぶ6種類のジャンプは、すべて右足で着氷するものです。しかし今回ケガしたのは右足。右足への負担は計り知れません。羽生はソチ五輪で金メダルを取りましたが、フリーで転倒しており、海外では採点をめぐって、かなり辛口な声が寄せられました。今回あえて難度の高い4回転ルッツに挑戦したのは、そういった批判を踏まえ、“文句なしの金”が欲しいという決意の表れでしょう。しかし、今回のケガにより、本番まで3カ月という時期に、氷に乗れない時期ができてしまいます。全日本に出ればケガの回復が遠のきますし、全日本を回避すれば、試合感が鈍るとともにプレッシャーもキツくなる。どちらにせよ平昌は“ぶっつけ本番”ということになりそうです」

 ケガを乗り越えて、“氷上の王子”が再び表彰台の最上段に登る姿が見られるのだろうか。

プロ野球、セパ両リーグ優勝チームに風雲急! コーチ陣“大量流出”の異常事態「監督との不仲も……」

 

 プロ野球のセリーグ、パリーグで優勝した2チームが大揺れだ。広島東洋カープ、福岡ソフトバンクホークスのコーチが次々と退団し、ライバルチームに流出するという異常事態が発生しているのだ。

 プロ野球関係者は「両チームの黄金期が今後しばらくは続くと見られていましたが、これで黄信号が灯りましたよ」と声を潜める。

 クライマックスシリーズ(CS)では敗れたものの、37年ぶりのセリーグ連覇を成し遂げた広島東洋カープでは、石井琢朗打撃コーチと河田雄祐外野守備走塁コーチが東京ヤクルトスワローズにヘッドハンティングされ、移籍することになった。

 横浜DeNAベイスターズとの日本シリーズを制して2年ぶりに日本一を奪い取ったソフトバンクホークスでは、佐藤義則投手コーチが東北楽天ゴールデンイーグルスに、清水将海バッテリーコーチ、鳥越裕介内野守備コーチは、そろって千葉ロッテマリーンズに引き抜かれることとなった。

「流出したコーチの中には、旧チームの監督との不仲をウワサされていた者もいました。その間隙を突いて引き抜いたという見方もあり、用意周到な動きです。どのコーチも同一リーグに移籍するということで、旧チームの情報が筒抜けになるのは必至ですね。特に、選手の細かい弱点や性格を熟知しているベテランコーチが多いので、情報流出のマイナス面は計り知れない。ダメージは大きいでしょうね」(同)

 主要コーチが抜けた分、広島東洋カープ緒方孝市監督、福岡ソフトバンクホークスの工藤公康監督の裁量が大きくなるのは間違いないといい、その点についても心配の声が上がっているという。

「カープもホークスも、現有戦力はリーグ内で頭ひとつ抜けている。来年も普通にやれば、優勝すると言われています。ただ、両チームとも監督の采配に未熟な面があるという指摘があるのも事実。強いチームなので、勝っている時はいいんですが、劣勢に立たされたり、負けが込んだりすると、すぐに監督がジタバタしてしまう。今年もそういった場面が数多くみられました。それが一番の不安ポイントですね」(同)

 これで来年のペナント争いが、おもしろくなるということなのかもしれない。

『箱根駅伝』の全国大会化は絶対に無理? 関東の大学が“断固拒否”する理由とは

 お正月の恒例イベント『箱根駅伝』が、2024年の100回記念大会から全国大会化を検討していることが判明。しかし現実的には、その道のりは極めて厳しそうだ。

 東京と箱根を往復し、毎年視聴率が25%を超える箱根駅伝が、実は「関東の大学だけが出るローカル大会」というのは、知る人ぞ知る事実だ。しかし11月7日付の「日刊スポーツ」が、一定のタイムの基準を満たせば、関東以外の大学でも、前年秋に行われる予選会への出場を認める案を検討していると報道。7年後に予定される100回大会から導入されそうだという。これについて、スポーツライターが語る。

「陸上長距離界では、かねてより箱根偏重という問題が指摘されてきました。高校生の長距離は伝統的に西日本が強いのですが、有力な高校生選手たちは、箱根路を走りたいために、こぞって関東の大学に進学してしまう。11月5日に行われた全日本大学駅伝でも、上位15校までは関東の大学でした。こういった状況に、関東以外の大学や各地方の地元ファンが不満を抱くのも無理はありません」

 陸上界を全国的に盛り上げるには、極めて有効かと思われる今回のプラン。実際、全国化案が報じられると、ネットにはこれを歓迎する声が多数上がったが、一筋縄ではいかないという。大学スポーツや受験情報に詳しい週刊誌記者が語る。

「箱根駅伝は大学スポーツで最も知名度が高く、開催されるのが受験シーズン直前ということもあって、優勝すると受験者が一気に2割以上増えることもあります。しかも駅伝は、他のスポーツに比べてお金がかからないので、山梨学院、城西、上武、中央学院など、多くの大学が駅伝を強化して、箱根駅伝で大学名をアピールしてきました。しかし箱根駅伝が全国化してしまったら、出場するのが難しくなりますし、出場枠が増えるようなら広告効果が下がります。箱根駅伝のたびに『なぜ関東のローカル大会を全国放送するのか』という批判の声が上がりますが、関東の大学には、箱根駅伝の人気は一朝一夕で生まれたものでなく、丹念に積み上げてきた歴史の上で築き上げたものという共通認識があります。それを今さら、『注目度が高いから我々も入れてくれ』というのは、のめない話。間違いなく猛反対するでしょう」

 爽やかな青春ドラマの陰には、ドロドロとした利権の問題があるようだ。

プロ野球ポストシーズンに“新たな視点”を与えた古田敦也&落合博満の「2つのテレビ番組」

 福岡ソフトバンクホークスが4勝2敗で日本一、という結果以上に見応えのあった今年のプロ野球日本シリーズ。クライマックスシリーズ(CS)も含め、ポストシーズン全体で振り返っても、実に面白かった。そんなプロ野球ポストシーズンで、これは! と唸る特集を組んだ2つの番組を振り返ってみたい。

 

■古田敦也が提言「プロ野球を16球団に増やそう」

 

 まずは先月始まったばかりの日曜朝の新番組『サンデーLIVE!!』(テレビ朝日系)から、「古田敦也のシラベルスポーツ」。1週間のスポーツを振り返りながら、独自の視点でリサーチしたネタを古田が深堀りプレゼンテーションするという、球界きっての理論派・古田敦也ならではのコーナーといえる。

 10月29日の放送で取りあげたテーマは、「プロ野球クライマックスシリーズを考えよう」。今年、シーズン優勝の広島を破って日本シリーズに進出した横浜DeNAベイスターズの“下克上”を受け、「3位が日本シリーズ進出はアリかナシか」を議論。そのなかで古田が提言したのが「プロ野球を16球団に増やそう」というものだった。

 例えば米MLBの場合、30球団中10球団しかプレーオフに進めない。一方、日本のプロ野球は12球団中6球団もポストシーズンに進むから「ありがたみがない」と訴える。

 興味深かったのは、具体的に“新球団設立候補地”も提案していたこと。球団設立に必要なのは「人口」「球場・交通」「スポンサー」の3つ。これらが叶う場所として、京都市(人口150万人)、新潟市(80万人)、静岡市(70万人)、松山市(50万人)の4都市を提案。MLB球団がある都市との人口比較も交え「決して絵空事の話ではない」と続けた。

 この“フルタ提言”に説得力があるのは、2004年、選手会長として球界再編劇を乗り越えた人物だからだ。こうした提言がビジネスサイドや野球ジャーナリストから上がることはあっても、選手・球界関係者から上がることは滅多にない。だが、現場を知る人間から上がった声の方が訴える力は明らかに大きい。

「僕も取材で行きましたが、広島も横浜も、すごく盛り上がっています。球場に来て、泣いて、笑って、悔しがって、さらに経済効果もある。少子高齢化と東京一極集中という日本が抱える問題点も解消し、地方創生にもつながる。クライマックスシリーズを考えることは、日本の将来を考えることなんです」と締めくくる、古田ならではの圧巻のプレゼンテーションだった。

 こうした「考えさせる野球の見せ方」は、「喝!」だ「アッパレ!」だと思考停止に陥りがちな日曜朝のスポーツワイドに一石を投じるのではないだろうか。

 

■落合博満がオレ流解説『戦え!スポーツ内閣』

 

 今年の日本シリーズで男を上げた選手といえば、第6戦の9回に奇跡の同点弾を放ったソフトバンクのキャプテン・内川聖一。一方のDeNAは、第4戦で8回途中までノーヒットノーランの快投を演じたルーキー濱口遥大だったのではないだろうか。

 この濱口の試合に関して、独自の解説を展開したのが落合博満だ。試合が終わった直後の生放送となった『戦え!スポーツ内閣』(毎日放送)の「日本シリーズの夜にオレ流に聞け!落合博満のプロ野球処方箋」での一幕だ。

 落合は濱口が8回に打たれた初ヒットに関して、DeNAセンター桑原将志の守備内容に言及。「ノーヒットで来てて、なんで飛び込まなかったのかな。0-0とか1-0だったら言わないけど、飛び込んでほしかった。あのケース、山井と一緒にしないでね」と語った。視聴者の多くは「落合がノーヒットノーランを期待したの!?」と思ったのではないだろうか。

 そう。今回の濱口の好投を受け、野球ファンであれば、誰もが07年日本シリーズ第5戦、中日対北海道日本ハムにおける山井大介の“完全試合未遂”を思い出したはず。偶然にも、この日の『スポーツ内閣』の目玉企画も、山井の“完全試合未遂”の舞台裏……8回終了までパーフェクト投球をしながら9回に守護神・岩瀬仁紀を登板させた真相を監督・落合が自ら明かす、というもの。「山井の右手のマメが4回くらいからつぶれていて、選手はみな、それを見て見ぬふりをしていたこと」「自分(落合監督)が代えようと思ったのではなく、山井本人からの申し出であったこと」といった内容が明かされた。

 この“真相”そのものは、野球ファンであれば一度は聞いたことがあるはずで、決して目新しいものではない。が、その内容を落合本人が語るとなると、重みがグッと変わってくる。

「周りから『一生に一度のこと』『これから出ないだろう』とか言われたけど、中を知らないからアレコレ好きなことを言う」と吐露した落合。そしてその“一生に一度”に近い出来事が、放送当日の日本シリーズで起きたという奇跡。ナマモノの試合結果と事前に用意していたゲスト&内容がここまでリンクすると、ある種の爽快感すら生まれる。落合をブッキングした番組関係者の大ホームランだった。

 古田敦也の提言にしても、落合博満の解説にしても、過去に本人が関わった出来事(古田=球界再編、落合=山井の完全試合未遂)との相乗効果があったからこそ、企画内容をより深いものにさせていた。スポーツを楽しむ上では、歴史を知ることが重要と改めて感じた今年のポストシーズン。各スポーツ番組にも、そんな歴史をしっかり掘り下げる企画を今後も期待したい。
(文=オグマナオト)

プロ野球ポストシーズンに“新たな視点”を与えた古田敦也&落合博満の「2つのテレビ番組」

 福岡ソフトバンクホークスが4勝2敗で日本一、という結果以上に見応えのあった今年のプロ野球日本シリーズ。クライマックスシリーズ(CS)も含め、ポストシーズン全体で振り返っても、実に面白かった。そんなプロ野球ポストシーズンで、これは! と唸る特集を組んだ2つの番組を振り返ってみたい。

 

■古田敦也が提言「プロ野球を16球団に増やそう」

 

 まずは先月始まったばかりの日曜朝の新番組『サンデーLIVE!!』(テレビ朝日系)から、「古田敦也のシラベルスポーツ」。1週間のスポーツを振り返りながら、独自の視点でリサーチしたネタを古田が深堀りプレゼンテーションするという、球界きっての理論派・古田敦也ならではのコーナーといえる。

 10月29日の放送で取りあげたテーマは、「プロ野球クライマックスシリーズを考えよう」。今年、シーズン優勝の広島を破って日本シリーズに進出した横浜DeNAベイスターズの“下克上”を受け、「3位が日本シリーズ進出はアリかナシか」を議論。そのなかで古田が提言したのが「プロ野球を16球団に増やそう」というものだった。

 例えば米MLBの場合、30球団中10球団しかプレーオフに進めない。一方、日本のプロ野球は12球団中6球団もポストシーズンに進むから「ありがたみがない」と訴える。

 興味深かったのは、具体的に“新球団設立候補地”も提案していたこと。球団設立に必要なのは「人口」「球場・交通」「スポンサー」の3つ。これらが叶う場所として、京都市(人口150万人)、新潟市(80万人)、静岡市(70万人)、松山市(50万人)の4都市を提案。MLB球団がある都市との人口比較も交え「決して絵空事の話ではない」と続けた。

 この“フルタ提言”に説得力があるのは、2004年、選手会長として球界再編劇を乗り越えた人物だからだ。こうした提言がビジネスサイドや野球ジャーナリストから上がることはあっても、選手・球界関係者から上がることは滅多にない。だが、現場を知る人間から上がった声の方が訴える力は明らかに大きい。

「僕も取材で行きましたが、広島も横浜も、すごく盛り上がっています。球場に来て、泣いて、笑って、悔しがって、さらに経済効果もある。少子高齢化と東京一極集中という日本が抱える問題点も解消し、地方創生にもつながる。クライマックスシリーズを考えることは、日本の将来を考えることなんです」と締めくくる、古田ならではの圧巻のプレゼンテーションだった。

 こうした「考えさせる野球の見せ方」は、「喝!」だ「アッパレ!」だと思考停止に陥りがちな日曜朝のスポーツワイドに一石を投じるのではないだろうか。

 

■落合博満がオレ流解説『戦え!スポーツ内閣』

 

 今年の日本シリーズで男を上げた選手といえば、第6戦の9回に奇跡の同点弾を放ったソフトバンクのキャプテン・内川聖一。一方のDeNAは、第4戦で8回途中までノーヒットノーランの快投を演じたルーキー濱口遥大だったのではないだろうか。

 この濱口の試合に関して、独自の解説を展開したのが落合博満だ。試合が終わった直後の生放送となった『戦え!スポーツ内閣』(毎日放送)の「日本シリーズの夜にオレ流に聞け!落合博満のプロ野球処方箋」での一幕だ。

 落合は濱口が8回に打たれた初ヒットに関して、DeNAセンター桑原将志の守備内容に言及。「ノーヒットで来てて、なんで飛び込まなかったのかな。0-0とか1-0だったら言わないけど、飛び込んでほしかった。あのケース、山井と一緒にしないでね」と語った。視聴者の多くは「落合がノーヒットノーランを期待したの!?」と思ったのではないだろうか。

 そう。今回の濱口の好投を受け、野球ファンであれば、誰もが07年日本シリーズ第5戦、中日対北海道日本ハムにおける山井大介の“完全試合未遂”を思い出したはず。偶然にも、この日の『スポーツ内閣』の目玉企画も、山井の“完全試合未遂”の舞台裏……8回終了までパーフェクト投球をしながら9回に守護神・岩瀬仁紀を登板させた真相を監督・落合が自ら明かす、というもの。「山井の右手のマメが4回くらいからつぶれていて、選手はみな、それを見て見ぬふりをしていたこと」「自分(落合監督)が代えようと思ったのではなく、山井本人からの申し出であったこと」といった内容が明かされた。

 この“真相”そのものは、野球ファンであれば一度は聞いたことがあるはずで、決して目新しいものではない。が、その内容を落合本人が語るとなると、重みがグッと変わってくる。

「周りから『一生に一度のこと』『これから出ないだろう』とか言われたけど、中を知らないからアレコレ好きなことを言う」と吐露した落合。そしてその“一生に一度”に近い出来事が、放送当日の日本シリーズで起きたという奇跡。ナマモノの試合結果と事前に用意していたゲスト&内容がここまでリンクすると、ある種の爽快感すら生まれる。落合をブッキングした番組関係者の大ホームランだった。

 古田敦也の提言にしても、落合博満の解説にしても、過去に本人が関わった出来事(古田=球界再編、落合=山井の完全試合未遂)との相乗効果があったからこそ、企画内容をより深いものにさせていた。スポーツを楽しむ上では、歴史を知ることが重要と改めて感じた今年のポストシーズン。各スポーツ番組にも、そんな歴史をしっかり掘り下げる企画を今後も期待したい。
(文=オグマナオト)