近藤真彦、『THE夜会』『徹子の部屋』『トットちゃん!』で見せた53歳の“やんちゃ”ぶり

 2017・冬のマッチさん祭、開幕。

 11月23日放送の『徹子の部屋』(テレビ朝日系)のゲストは近藤真彦。オープニングで、いきなり太いフレームのメガネをかけて登場。これ、放送中の黒柳徹子をモデルにしたドラマ『トットちゃん!』(同)に、マッチさんが森繁久弥役で登場するから。メガネはその役で着用しているもの。

 「森繁さん、どうも」と徹子が挨拶すると、「アータネ」 と、森繁のモノマネで返すマッチ。森繁は『徹子の部屋』が1976年にスタートした時の第1回目のゲストでもある。この時、森繁は「これタキシード?」と、徹子の衣装を確認するようにしながら胸を触ろうとしたのだが、この日の森繁マッチも、「タキシード?」と、同じように17年の徹子の胸を触ろうとする。

 さらに、「(森繁さんに)『一回どう?』って言われたらしいじゃないですか」と、ブッこむ。徹子も、「この方(マッチ)は、やんちゃな頃から知り合いで」と語っていたが、近藤真彦53歳、“やんちゃマッチ”健在である。

 ところで昔から、徹子の引退を決めるのはマッチという取決めが2人の間に存在するという。「僕にとっての黒柳徹子像があるので、そこが崩れるようだったら(引退)」とのことだ。すると番組中に、

「折り入ってお話があるんですよ。……本当に申し上げにくいんですけど……黒柳さんね」

 と真面目な顔をしてマッチが切り出した。徹子は、「ンフフ、何?」なんて笑っているものの、ちょっとドキドキしている感じだ。

「そろそろ……」
「そろそろ?」
「……CMに」

 ……なんだこのやり取り。

 マッチさんのやんちゃぶりは、この日の夜、ゲストとして登場した『櫻井・有吉THE夜会』(TBS系)でも発揮された。一昨年、同番組に出演した際には大食いに挑戦したいとジャンボラーメンに挑戦。結果惨敗したわけだが、これを、「ダサイって言われた」ため、リベンジをしにきたという。

 マッチさんいわく、前回は、ジャンボラーメンの前に、デパ地下で食リポ(しかも脂っこいものやウナギなどを「食べさせられた」と)、その後にジェットコースターに乗せられ、「ぐしゃぐしゃでしょ、胃の中」と、コンディションが悪かったことをアピールした。

 今回のリベンジに備えて、この日は朝→スープ、昼→サラダ、おやつ→スープで調整してきたという。今回はKis-My-Ft2の横尾渉、二階堂高嗣を従え、計2キロ、約5人前のデカ盛りカレーに挑む。するとマッチさん、「特別ルールでいいですか?」と、盛り合わせの変更を要求。

 とにかく福神漬けが大好きで、これをたっぷりのせてほしい。福神漬け込みで“トータル2キロ”ということにしてほしい、ルーもたっぷりめと、店主に交渉し始める。店主は快く了承してくれたが、このレギュレーションをねじ曲げちゃうところ、「そいつがオレのやり方」感、健在だ。
 結果、本来は<ライス→1,000g、ルー→200gg、牛肉→400g、豚肉→400g>という構成を、<ライス→800g、ルー400g、牛肉→300g、豚肉→300g、福神漬け→200g>というものに変更し、大食い挑戦。

 ルール変更までして、「勝ちに行くから」と気合十分のマッチさん。制限時間は30分。開始3分で、マッチさんは早くも1.5人前を食べるというハイペース。キスマイ2人も、「マッチさん、やばくないですか?」と、びっくりだ。開始5分で半分以上を食べたが、次第にペースダウン、時折、「おえっ」とか言っている。それでも見せるマッチのド根性で、結果、1,500gを平らげ、完食こそできなかったものの、ジャニーズ頂点のオーラを見せつけた。後輩たちも、マッチさんに学ぶことは多いだろう。

 そんなマッチさんの新曲「軌跡」は、これまでのキャリアを一度振り返ってみたらと、ジャニーさんが初めて曲名を考えてくれたものだという。53歳でますますやんちゃなマッチさんは、軌跡を振り返ってみた結果なのか。

 そして翌24日の『トットちゃん!』に、森繁マッチが登場。この先、ジャニーズJr.の宮近海斗、七五三掛龍也、中村海人、吉澤閑也のTravis Japanメンバーが、初代ジャニーズ役としてドラマに出演予定だという。そういえば、Travis Japanはマッチさんのバックを務めていたつながりだ。

 これはこの先、『トットちゃん!』で『ザ・ベストテン』時代に突入したとき、「クロヤナギサ~~~ン!」と言う、若き日のマッチさんの登場もある気もしてきた。そしてそのとき、それを演じるのは誰か? マッチさん祭りは、まだまだ続く。
(太田サトル)

近藤真彦、『THE夜会』『徹子の部屋』『トットちゃん!』で見せた53歳の“やんちゃ”ぶり

 2017・冬のマッチさん祭、開幕。

 11月23日放送の『徹子の部屋』(テレビ朝日系)のゲストは近藤真彦。オープニングで、いきなり太いフレームのメガネをかけて登場。これ、放送中の黒柳徹子をモデルにしたドラマ『トットちゃん!』(同)に、マッチさんが森繁久弥役で登場するから。メガネはその役で着用しているもの。

 「森繁さん、どうも」と徹子が挨拶すると、「アータネ」 と、森繁のモノマネで返すマッチ。森繁は『徹子の部屋』が1976年にスタートした時の第1回目のゲストでもある。この時、森繁は「これタキシード?」と、徹子の衣装を確認するようにしながら胸を触ろうとしたのだが、この日の森繁マッチも、「タキシード?」と、同じように17年の徹子の胸を触ろうとする。

 さらに、「(森繁さんに)『一回どう?』って言われたらしいじゃないですか」と、ブッこむ。徹子も、「この方(マッチ)は、やんちゃな頃から知り合いで」と語っていたが、近藤真彦53歳、“やんちゃマッチ”健在である。

 ところで昔から、徹子の引退を決めるのはマッチという取決めが2人の間に存在するという。「僕にとっての黒柳徹子像があるので、そこが崩れるようだったら(引退)」とのことだ。すると番組中に、

「折り入ってお話があるんですよ。……本当に申し上げにくいんですけど……黒柳さんね」

 と真面目な顔をしてマッチが切り出した。徹子は、「ンフフ、何?」なんて笑っているものの、ちょっとドキドキしている感じだ。

「そろそろ……」
「そろそろ?」
「……CMに」

 ……なんだこのやり取り。

 マッチさんのやんちゃぶりは、この日の夜、ゲストとして登場した『櫻井・有吉THE夜会』(TBS系)でも発揮された。一昨年、同番組に出演した際には大食いに挑戦したいとジャンボラーメンに挑戦。結果惨敗したわけだが、これを、「ダサイって言われた」ため、リベンジをしにきたという。

 マッチさんいわく、前回は、ジャンボラーメンの前に、デパ地下で食リポ(しかも脂っこいものやウナギなどを「食べさせられた」と)、その後にジェットコースターに乗せられ、「ぐしゃぐしゃでしょ、胃の中」と、コンディションが悪かったことをアピールした。

 今回のリベンジに備えて、この日は朝→スープ、昼→サラダ、おやつ→スープで調整してきたという。今回はKis-My-Ft2の横尾渉、二階堂高嗣を従え、計2キロ、約5人前のデカ盛りカレーに挑む。するとマッチさん、「特別ルールでいいですか?」と、盛り合わせの変更を要求。

 とにかく福神漬けが大好きで、これをたっぷりのせてほしい。福神漬け込みで“トータル2キロ”ということにしてほしい、ルーもたっぷりめと、店主に交渉し始める。店主は快く了承してくれたが、このレギュレーションをねじ曲げちゃうところ、「そいつがオレのやり方」感、健在だ。
 結果、本来は<ライス→1,000g、ルー→200gg、牛肉→400g、豚肉→400g>という構成を、<ライス→800g、ルー400g、牛肉→300g、豚肉→300g、福神漬け→200g>というものに変更し、大食い挑戦。

 ルール変更までして、「勝ちに行くから」と気合十分のマッチさん。制限時間は30分。開始3分で、マッチさんは早くも1.5人前を食べるというハイペース。キスマイ2人も、「マッチさん、やばくないですか?」と、びっくりだ。開始5分で半分以上を食べたが、次第にペースダウン、時折、「おえっ」とか言っている。それでも見せるマッチのド根性で、結果、1,500gを平らげ、完食こそできなかったものの、ジャニーズ頂点のオーラを見せつけた。後輩たちも、マッチさんに学ぶことは多いだろう。

 そんなマッチさんの新曲「軌跡」は、これまでのキャリアを一度振り返ってみたらと、ジャニーさんが初めて曲名を考えてくれたものだという。53歳でますますやんちゃなマッチさんは、軌跡を振り返ってみた結果なのか。

 そして翌24日の『トットちゃん!』に、森繁マッチが登場。この先、ジャニーズJr.の宮近海斗、七五三掛龍也、中村海人、吉澤閑也のTravis Japanメンバーが、初代ジャニーズ役としてドラマに出演予定だという。そういえば、Travis Japanはマッチさんのバックを務めていたつながりだ。

 これはこの先、『トットちゃん!』で『ザ・ベストテン』時代に突入したとき、「クロヤナギサ~~~ン!」と言う、若き日のマッチさんの登場もある気もしてきた。そしてそのとき、それを演じるのは誰か? マッチさん祭りは、まだまだ続く。
(太田サトル)

ジャニーズJr.・永瀬廉、「顔が良い」というアイドルとしてシンプルで最大の力

 今回ツッコませていただくのは、11月20日放送分『痛快TVスカッとジャパン』(フジテレビ系)に出演した、ジャニーズJr.のMr.KING・永瀬廉の"攻撃力"。

 これまでSexyZoneの佐藤勝利、ジャニーズWESTの重岡大毅が登場した「王道系ジャニーズ×年上女性との恋」企画の好評ぶりに制作側が味をしめたのか、今回は永瀬が登場。美容師専門学校の生徒に扮し、11歳上の先生(田畑智子)と恋に落ちるという「胸キュンスカッと」と題した再現ドラマを演じた。

 先生と男子生徒の「禁断の愛」、男子は先生が出した無理難題を見事に果たし、迎えにくるというハッピーエンド。それだけの内容なのだが、すごかったのはTwitterの反応だ。

「れんれん(永瀬の愛称)かっこよい」「れんれん、今日も顔がいい」「どのアングルで見てもれんれんのお顔が美しい」「永瀬さんちのれんれん顔が大正義すぎる」

 賛辞の大多数が、“圧倒的顔ヂカラ”に関するもの。なかには「永瀬廉さん、顔が良すぎるだろ 内容がほとんど頭に入ってこない」「廉くんのこと全人類の記憶から抹消したい こんなに顔ファン増えると思わんだ」といった呟きまであった。

 演技は、まだあどけなさの残る時期の『信長のシェフ』(2013年、テレビ朝日系)の森蘭丸役時代に比べ、ずいぶんナチュラルになった。とはいえ、それでも気合が入るとき、キメ顔をするときなど、なぜか眉が大きく動くクセのため表情が難解で、「えっ、これ、どういう気持ち?」と戸惑わされること、しばしば。

 しかし、そんなことはどうでも良い。何しろ視聴者たちは「顔が良すぎて、内容がほとんど頭に入ってこない」のだから。

 バカバカしいように見えて、これって実は、アイドルファンの楽しみ方の原点である気がする。今はメディアの多様化、SNSの発達などにより、誰もがプチ批評家になってしまった時代。自分自身も含め、ドラマを見ては演技や演出を批評し、アイドルを見てはスキルを分析し、語り、情報を集めまくっては、妄想を働かせたり、勝手に読み解いたりする。

 もちろんそれは、ある程度の段階までは楽しい。知れば知るほど、もっと知りたくなるし、さらに知るとさらに楽しみが広がる。でも、どこかの時点でふと思う。

「あれ? なんでだろう? 今の方がはるかに詳しくなったはずなのに、今の方が以前より全然楽しくない」

 スキル云々、関係性云々、そんなことを語るよりも、「顔が良い!」と叫ぶシンプルさの、楽しそう感。この日、ゲスト出演した真矢みきが、VTRの永瀬を見て興奮した様子で「イイ! 顔がイイ!」と素直に言い放ったときも、つくづく楽しそうだった。

 そして、こういう気持ち、いつのまにどこに置いてきてしまったんだろうと、しみじみ思う。話が脱線するが、倉本聰の『やすらぎの郷』(同)の中で、往年の大女優・姫こと九条摂子(八千草薫)が若い頃の自分の映像を見て、こんなことを言うシーンがある。

「すごく演技がヘタっぴだった。でも、とても綺麗だったの」「でも女優はそれでよかったのかもね。若くてきれいなら、お客様に幸せをあげられるものね」

 ここには、倉本らしい皮肉が含まれているのだろう。でも、確かな真実でもあると思う。ジャニーズ全体の傾向としては、いま「オヤジ層」の方が好感度も認知度も、人気も高い状態になっている。

 しかし、永瀬に沸く茶の間を見て思った。

 本来、アイドルの最大の力って、人を笑顔にし、幸せな気持ちにさせる力だ。その方法は人によって異なるし、スキルもあるに越したことはない。積み重ねてきた者だけが持てる力があるのも、もちろんだ。でも、ここまで、ただただ「顔面」に視聴者の目を釘付けにし、夢中にさせてしまう今の永瀬には、アイドルとして最もシンプルかつ最強の力があるのかもしれない。
(田幸和歌子)

ジャニーズJr.・永瀬廉、「顔が良い」というアイドルとしてシンプルで最大の力

 今回ツッコませていただくのは、11月20日放送分『痛快TVスカッとジャパン』(フジテレビ系)に出演した、ジャニーズJr.のMr.KING・永瀬廉の"攻撃力"。

 これまでSexyZoneの佐藤勝利、ジャニーズWESTの重岡大毅が登場した「王道系ジャニーズ×年上女性との恋」企画の好評ぶりに制作側が味をしめたのか、今回は永瀬が登場。美容師専門学校の生徒に扮し、11歳上の先生(田畑智子)と恋に落ちるという「胸キュンスカッと」と題した再現ドラマを演じた。

 先生と男子生徒の「禁断の愛」、男子は先生が出した無理難題を見事に果たし、迎えにくるというハッピーエンド。それだけの内容なのだが、すごかったのはTwitterの反応だ。

「れんれん(永瀬の愛称)かっこよい」「れんれん、今日も顔がいい」「どのアングルで見てもれんれんのお顔が美しい」「永瀬さんちのれんれん顔が大正義すぎる」

 賛辞の大多数が、“圧倒的顔ヂカラ”に関するもの。なかには「永瀬廉さん、顔が良すぎるだろ 内容がほとんど頭に入ってこない」「廉くんのこと全人類の記憶から抹消したい こんなに顔ファン増えると思わんだ」といった呟きまであった。

 演技は、まだあどけなさの残る時期の『信長のシェフ』(2013年、テレビ朝日系)の森蘭丸役時代に比べ、ずいぶんナチュラルになった。とはいえ、それでも気合が入るとき、キメ顔をするときなど、なぜか眉が大きく動くクセのため表情が難解で、「えっ、これ、どういう気持ち?」と戸惑わされること、しばしば。

 しかし、そんなことはどうでも良い。何しろ視聴者たちは「顔が良すぎて、内容がほとんど頭に入ってこない」のだから。

 バカバカしいように見えて、これって実は、アイドルファンの楽しみ方の原点である気がする。今はメディアの多様化、SNSの発達などにより、誰もがプチ批評家になってしまった時代。自分自身も含め、ドラマを見ては演技や演出を批評し、アイドルを見てはスキルを分析し、語り、情報を集めまくっては、妄想を働かせたり、勝手に読み解いたりする。

 もちろんそれは、ある程度の段階までは楽しい。知れば知るほど、もっと知りたくなるし、さらに知るとさらに楽しみが広がる。でも、どこかの時点でふと思う。

「あれ? なんでだろう? 今の方がはるかに詳しくなったはずなのに、今の方が以前より全然楽しくない」

 スキル云々、関係性云々、そんなことを語るよりも、「顔が良い!」と叫ぶシンプルさの、楽しそう感。この日、ゲスト出演した真矢みきが、VTRの永瀬を見て興奮した様子で「イイ! 顔がイイ!」と素直に言い放ったときも、つくづく楽しそうだった。

 そして、こういう気持ち、いつのまにどこに置いてきてしまったんだろうと、しみじみ思う。話が脱線するが、倉本聰の『やすらぎの郷』(同)の中で、往年の大女優・姫こと九条摂子(八千草薫)が若い頃の自分の映像を見て、こんなことを言うシーンがある。

「すごく演技がヘタっぴだった。でも、とても綺麗だったの」「でも女優はそれでよかったのかもね。若くてきれいなら、お客様に幸せをあげられるものね」

 ここには、倉本らしい皮肉が含まれているのだろう。でも、確かな真実でもあると思う。ジャニーズ全体の傾向としては、いま「オヤジ層」の方が好感度も認知度も、人気も高い状態になっている。

 しかし、永瀬に沸く茶の間を見て思った。

 本来、アイドルの最大の力って、人を笑顔にし、幸せな気持ちにさせる力だ。その方法は人によって異なるし、スキルもあるに越したことはない。積み重ねてきた者だけが持てる力があるのも、もちろんだ。でも、ここまで、ただただ「顔面」に視聴者の目を釘付けにし、夢中にさせてしまう今の永瀬には、アイドルとして最もシンプルかつ最強の力があるのかもしれない。
(田幸和歌子)

『ゴゴスマ』のジャニーズJr.「運勢ランキング」コーナーに感じる、ジャニーさんの熱量

 ジャニーさんの面白さの1つに、壮大なスケールのことを考えている一方で、非常に小さなことをチマチマと、しかし同じ熱量を注いで考えている点がある。

 例えば、大好きな宇宙や平和のこと、そして今なら2020年のオリンピックで頭がいっぱいのはず。その一方で、おそらく同じように情報生番組『ゴゴスマ~GOGO! SMILE!~』(CBCテレビ・TBS系)に夢中になっているようである。

 『ゴゴスマ』といえば、13年春に東海3県のローカル番組としてスタートし、15年春からは関東地区でも放送開始。じわじわと放送地域を広げ、視聴率も上げて、今では関東地区でも同時間帯トップに躍り出ている。昼の時間では注目の、勢いのある人気番組だ。同番組には以前から、今年10月に「ジャニーズJr.」を卒業した「ふぉ~ゆ~」が火曜レギュラーとして出演している。

 おそらく、ジャニーさんが今かなり入れ込んでいるのは、同番組で毎日放送される1コーナー「ちょっと気の早い 明日の運勢ランキング」だ。これは、基本的に週替わりでジャニーズJr.が1人ずつ登場するコーナーである。

 序盤(2015年)~昨年までは、ジャニーズJr.のPrince やTravis Japan、Snow Man、SixTONESなど、Jr.歴や年齢などごちゃ混ぜでバラエティ豊富な顔ぶれが出演していた。noon boysなど、現在は解体されているユニットのメンバーや、今では退所してしまったJr.が出演した回もあった。

 しかし、徐々にコーナー内の「ジャニーさん濃度」が高まっていく。

 気づいたら、「いつ見ても『HiHiJet』か『東京B少年』だなあ」と思い、終わりのない「HiHiJet&東京B少年」ロードに、「全部で何人いるんだよ!?」(ホントは10人だけど)とツッコミを入れてしまうほど。それもそのはず、調べてみると、今年に入ってからは、その2組のユニットしか出演していないようなのだ。

 もはやコーナー名に2組のユニット名を入れていいレベルである。

 「Myojo」(集英社)の「恋人にしたいJr.ランキング」で4年連続1位を獲得しているPrince・岩橋玄樹や、序盤に出演した人気Jr.の阿部亜嵐などは、それぞれ登場数1週分(計4日)だけ。それに対し、HiHiJetと東京B少年は個人差があるとはいえ、いちばん少ない東京B少年・金指一世でも3週分、たいていが6~7週で、一番多いHiHiJet・高橋優斗などは今週(11月13日~)で8週目に突入している。

 基本的に星座別の明日の占いランキングの結果が流れていく中、「おめでとう! 1位だよ」「ごめんね。12位だよ」と喜んでみせたり、悲しんでみせたりして、明日のラッキーアイテムを紹介するという、コーナーのマスコットキャラ的役割をするのがJr.の仕事だ。『COUNT DOWN TV』(TBS系)などに出てくるCGキャラと同じような役割と思えば、HiHiJetや東京B少年のような、とびきりフレッシュ(歴はベテランもいるけれど)で若く可愛いJr.が適任には思える。

 しかし、さまざまな顔ぶれがランダムに登場しているように見えた序盤から、どんどん「ジャニーさん濃度」が増し、とうとう純度100%になってしまった今。つい、毎日テレビを見ながら「ジャニーさんは毎日、どこにいても何をしていても、このコーナーだけは必ずチェックしているんだろうな」などと想像してしまってならない。

 そんなジャニーさんは10月23日生まれ。この日は「てんびん座とさそり座の境目」で、分け方によってどちらにもなるらしい。

 もしかして可愛いJr. に「おめでとう!」と言われたり「ごめんね」と言われたりしつつ、その日の順位によって「僕、さそり座だよネ」とか「やっぱりさそり座はやめた。てんびん座だったYO!」とか一人盛り上がっているのだろうか。

 そんな妄想もふくらむ占いコーナー。毎日の活力になりそうです。
(田幸和歌子)

会場中から「可愛い~」の声がダダ漏れる、堂本剛『小喜利の私』の面白く異様な空間

 10月11~15日(大阪)、10月30~11月2日(東京)に開催された堂本剛独演会『小喜利の私』。

 これは、「大喜利をやってみたい。でも、芸人さんのようにはできないから、大喜利でなく、小喜利」というコンセプトの元、ステージ上で、お題に対してまったり延々と大喜利をしていく風変わりな単独ライブだ。

 せっかくの堂本剛なのに、まったく歌わない。楽器も弾かない。しかも、テレビ番組で見る大喜利と異なり、助っ人で「天の声」として芸人が1人来るものの、剛がたった1人でひたすら大喜利をする。今回は2年ぶりで、5周年でもある。チケットが入手しづらいことでも知られているため、「うわさには聞くけど、どんな雰囲気なのか想像もできない」というジャニーズファンも多いだろう。

 そこで今回は、浅草公会堂でのある公演の模様を簡単にレポートしたい。

  まずジャニーズの公演で浅草公会堂というのも非常にレアだが、客層も、KinKi Kidsのコンサート同様に結構高め。10~20代の若い子もいたものの、メインは30~50代女性で、おばあちゃんもいた。和服のお客さんがところどころにいるのも、浅草ならではなのか、剛ファンならではなのか。

  スタッフ扮する浅草のゆるキャラたちと共に登場する剛。会場のあちこちから「可愛い~~! ちっちゃ~~~い!」という興奮気味の歓声が上がる。面白いのは、大きな声で名前を呼んだり、キャーキャー叫んだりするのと違い、ほとんどの歓声が、ファンの「大きな独り言」、心の声が大音量でダダ漏れしていること。

 KinKi Kidsのコンサートでも、剛が水を飲むだけで「可愛い~~」という歓声が上がるのはよくある光景だが、独演会では、最初から最後まで、剛がスケッチブックに大喜利の答えを書いているだけ、カメラ目線になるだけ、反復横跳びをするだけ、座っている足元をずっとブラブラさせているだけ(自分の部屋でくつろいでいるような様子)で、「可愛い~」の大きな独り言があふれ続ける。

 何をやってもこんなに「可愛い」と言われる38歳って、ほかにいるだろうか。まるで上野動物園のシャンシャンを見ているように、会場中が目を細めてデレて、過保護で、愛情たっぷりになるのだ。

 しかも、この日の「天の声」は、「つよチル(つよしチルドレン)」を自称する剛の大ファン、銀シャリの橋本直。

 そのために、剛が静かにスケッチブックに大喜利の回答を書いている間も、その顔をうっとりと眺めながら「かっこいいなあ~」「カッコよさと、美しさと、可愛さと、全てを兼ね備えてる」「おでこの光が良い」「おでこから生え際にかけてのラインが」「眉間のしわがまた、いい」「横(横顔を眺めながら)『バガボンド』(講談社)の宮本武蔵みたい」「圧倒的、美」「(自分の顔と並ぶ様子をモニターで見ながら)僕は圧倒的ブサイク。剛君と僕がお互いパズルだとして、混ざることがない」と、ひたすら大きな独り言を言いまくる。

 なぜ剛にかかると、いろんな人が、思わずデレてしまい、大きな独り言を言うおかしな状態になってしまうのだろうか。

 でも、こうしたおかしな独り言を聞きながら、「んふふふ」とはにかんだ感じに笑う剛の顔は、10代の頃と全然変わっていなくて、思わず「可愛い~~~」が漏れてしまうのも、納得だったりする。

 この日の話題は、主に「白いう○こ」「プロテイン」「棒の服(前方にいるお客さんの服が、ボーダーかぶりだった)」「絶好調ですね→中畑清です」「ピンクになってる(CMでの剛の髪について)」「ドラゴンボール」など。

 実にバカバカしい話ばかりをまったりと楽しむ、平和で優しく、愛に満ちた堂本剛独演会。何時間でも見ていられそうなイベントだった。
(田幸和歌子)

 

ファン歴25年「ジャニーズを応援できない。でもジャニーさんには夢を見させてほしいと思う」【SMAPロス取材】

 香取慎吾、草なぎ剛、稲垣吾郎の3人によるプロジェクト「新しい地図」が本格始動した。とはいえ、SMAPが解散した事実は今も変わらない。SMAPファン、ジャニーズファンは「SMAPロス」とどう向き合っているのか話を聞いていこうと思う。

 今回登場してくれたのは、現在29歳、SMAPファン歴なんと約25年のA子さんだ。

――SMAPファンになったきっかけを教えて下さい。

A子さん(以下A子) もともとお母さんが少年隊のニッキ(錦織一清)のファンだったんですが、私自身は物心ついた頃にはSMAPファンになっていました。最初はテレビ番組の『愛ラブSMAP!』(テレビ東京)からで、小学校にあがる前から、3家族くらいの大所帯でコンサートに行っていたんですよ。花道の横の席だったこともあり、中居(正広)君がおサルさんの真似をしてくれるなど、メンバーがみんな、子どもに優しかったんです。

――今の「SMAPロス」の症状について、教えてください。

A子 SMAP5人が揃わなくなって、ずっと満たされない、寂しい、つらい……といった気持ちと戦う毎日でしたので、「新しい地図」が発表になったときは「バラバラじゃなくて良かった」と、本当にうれしく、久しぶりにスッキリした気分でした。とはいえ、私自身はまだ心にぽっかり穴が開いている状態です。いずれ全員が合流すると100%の気持ちで信じている人を見ると、切なくなります。もしそうならなかったときに、つらいですから。

 正直、SMAP騒動以降は、100%の前向きな気持ちでジャニーズ事務所・タレントを応援できない状態にあります。その抵抗感には、事務所のゴタゴタや裏の部分を見聞きしてしまった点も大きく影響しているかなと思います。

 ただ、私はもともといわゆる“飯島派(飯島美智氏のマネジメント)”のファンで、いわゆるメリー・ジュリー色の強いグループは、あまり好きではありませんでした。KAT-TUNやHey!Say!JUMPも飯島さんがタッチしていた時代は温かい目で見ていましたが、離れた途端に「よそ者」という認識で……。

――SMAP以外のジャニーズを好きだった経験はありますか。

A子 常にSMAPをピラミッドの頂点とした枝分かれ状態で、バックについていたKinKi KidsやV6などは好きでした。それとは別口で、ニッキ演出の『PLAYZONE2009~太陽からの手紙~』からKis-My-Ft2にハマって。そこから『ザ少年倶楽部』(BSプレミアム)などを見るようになり、後にそれぞれ好きだったSMAPとキスマイが「飯島班」としてたまたま融合したんです。現在、ジャニーズのファンクラブで入っているのはキスマイのみです。キスマイは、飯島・SMAPイズムを継承しているところもありますので。

 ただ、今年は彼らが日テレの音楽特番などに仲間入りする度に、「所詮はジャニーズなんだな」「裏切り者」なんて思いも、わずかに抱いてしまいます。SMAPも飯島さんもいないので、彼らがジュリーさん側につくのは仕方がないことなんですが……。

――SMAP解散前と、その後で、“ジャニオタ”活動はどのように変化しましたか。

A子 以前はドル誌3誌(学研プラス「POTATO」、ワニブックス「WiNK UP」、ホーム社「Duet」)は固定で必ず買っていたのですが、今は買いそびれても別にいいか……と思うようになりました。現場も、今年はキスマイのコンサートに申し込んで、外れたので、「もうジャニーズファンはやめろということ?」と覚悟したんです。結局、その後、復活当選したんですけどね(笑)。

――現在、ジャニオタ活動の代わりにハマっているものは何ですか。

A子 何かにハマれたらいいんじゃないかと思って、AKB48やハロプロなど、女子アイドルに移行することも考えました。でも、代わりになるわけじゃなく、結局楽しんでいることは、食やお酒などの趣味、あとは動物ですね。きっかけは、ジャニーズに関するTwitterをチェックしている中で、ジャニオタのリツイートで回ってきた「こつめかわうそちぃたん」に癒やされたこと。もともとカワウソは好きだったんですが、自分でもなぜかと、あらためて考えてみると、たぶんジャニーズにハマれなくなったからなんです。動物は裏切らないですから。人の裏切りという黒いモノを見て、疲れてしまったせいもあると思います。

――A子さんにとって、SMAPとはどんな存在でしたか。

A子 これは木村(拓哉)さんの受け売りの言葉ですが、まさに「生活の一部」です。家族や近しい人が亡くなったような感覚です。

――今後、SMAPメンバーたちに望むことはどんなことですか。

A子 やはり自分の中でのゴールは「5(6)人がまた揃うこと」だと思うので、合流することを期待しつつ、それまでは、各自やりたいことを楽しんでほしい。また、全員が揃うまでのつなぎという形で、今は慎吾たち3人のわちゃわちゃを見守るしかないと自分に言い聞かせているところです。

――ジャニーさん、あるいはジャニーズ事務所に伝えたいことは、どんなことですか。

A子 ジャニーさんは正直、後期にはSMAPへの興味を失っていたと思うんですが、A.B.C-Zの舞台『ジャニーズ伝説2017』でSMAPの映像を流していることなどから考えると、応援してくれているのだろうと考えています。だから、温かく見守って、元気に過ごしてほしい。

 事務所に望むことは、「SMAP」をなかったことにしないでほしいということ。また、彼らの妨害をしないでほしい。そして、事務所に残った2人のファンクラブを開設するなど、マネジメントをきちんとしてほしいと思います。

 もうジャニーズにお金を落としたくないという思いはある。それでいて、根本的にはやっぱりジャニーズが嫌いではない。ジャニーさんには夢を見させてほしいと、今でも思うところはあるんです。
(田幸和歌子)

KAT-TUN・上田竜也、『おはスタ』で“笑わないコワモテ”を貫くもキュートさ滲み出る

 『おはスタ』(10月13日放送、テレビ東京)を見て、ビックリした。出演者もスタジオも、全てがカラフルでポップな可愛い雰囲気の中に、静かに佇む茶色のスーツ+金髪の男。

 KAT‐TUN・上田竜也だ。

 何かの間違いじゃないかと思うほど浮きまくっているが、初主演ドラマ『新宿セブン』(同)の番宣のために、主人公「七瀬」として訪れたのだった。

 朝の番組、それも子ども番組に、深夜ドラマの宣伝をするためコワモテでやって来る――そこに正直、何の意味があるかはよくわからない。しいて言えば、メインターゲットである子どもたちと一緒に見ている保護者層には響くのかもしれない。

 これを子どもたちがどういう気持ちで見るのか不安になったが、上田はまるで「笑ってはいけない」ルールを課せられたかのように、口をギュッと結んだまま、うなずいてみせたり、拍手をしてみせたりする。

 ハイテンションに紹介され、両手を広げて「おは! 七瀬です」と挨拶するときも、七瀬の職業「天才鑑定士」として「本物の新おはガールが誰か」を鑑定してみせる間も、基本的に笑わず、一生懸命真面目に「七瀬」を貫いている。

 とてつもなく面白い画ヅラなのだが、不思議なのは、その場にいる出演者も、スタッフも、なぜかそんなイカツイ、アウトロー鑑定士の上田を「一生懸命で真面目で愛らしい人」という共通認識のもとに温かく見守っているように見えること。

 上田はかつてKAT‐TUN全員でレギュラーMCを務めていた『ザ・少年倶楽部プレミアム』(BSプレミアム)でも、『KAT‐TUNの世界一タメになる旅』(TBS系)でも、現在出演している『炎の体育会TV』(同)でも、その一生懸命さや真面目さ、真っすぐさ、繊細さ、緊張しいなところ、無邪気さが、スタッフたちに常にイジられ、愛されてきた。

 上田は、実は不思議なほどの「スタッフキラー」だと思う。でも、それも納得だ。誰もが癒やされてしまう場面が、この日も見られた。

 番組最後に「おはトモカード」をもらって、カメラに向かいそのカードを見せる顔が得意満面で、ほころんでしまっていたこと。さらに、お誕生日お祝いコーナーで、誕生日の子どもたちの写真が流れていく様子を、音楽に合わせて手拍子を打ち、うなずきながら、口をギュッと結んだまま満足げに見ているところも、優しさと多幸感にあふれている。

 「真面目で優しいヤンキー」や「コワモテ可愛い」路線は、常に一定の需要があるが、特に今は人気がある。ポップな世界の中でただ1人、笑わず、真面目に熱くコワモテを頑張りつつも、優しさが全身から滲み出るキュートキャラは、近年の『ドラゴンボール超』(フジテレビ系)におけるベジータのようでもある。

 そう考えてみると、「朝の番組」とも「子ども番組」とも、実は相性ピッタリだったということか……?
(田幸和歌子)

 

ハロー!プロジェクト「船木結」が、ジャニオタ心にグッときた7つのポイント

 ジャニオタの楽しみの1つと言えば、「原石」探し。まだ粗削りながら、磨くと光る可能性を秘めた逸材を見つけると、ワクワクしてくる人は、特に「Jr.担」に多いだろう。

 しかし、いま、ジャニーズ内では、東京オリンピックの2020年まで新たなデビューがなさそうな気配が立ち込めている。ジャニーさん個人の盛り上がりと、Jr.のコンサート現場の多さに反して、閉塞感は否めない。

 そんな中、ジャニオタ的ワクワク感を探し求める中で発見した存在がいる。「ハロー!プロジェクト」の船木結(ふなき・むすぶ)だ。世間的にはまだ「誰?」という感じだろう。
現在、中学3年生。「ピザーラ」のCMで、「マツコにはあ~げな~い」と挑発(?)している3人娘の中で、いちばん派手な顔芸・リアクションを披露している子だ。今年4月からNHK Eテレの『テストの花道 ニューベンゼミ』に出演中で、10月から『おはスタ』(テレビ東京)の「おはガール」火曜担当に就任している。

 6月にハロプロを引退&芸能界を引退した「ももち」こと嗣永桃子がプレイング・マネージャーを務めていた「カントリー・ガールズ」に、2015年11月より加入。今年6月からは「アンジュルム」に移籍し、カントリー・ガールズとの兼任となっている。あの「ももち」をして、ダンス・歌・トーク・ビジュアルと、総合力で「(ハロプロの)トップレベル」と言わしめた逸材だ。

 なぜ、船木がジャニオタ心にグッとくるのか。ポイントをいくつか挙げてみたいと思う。

・低身長+シャカリキダンス+汗かき
自称「マスコット体型」で、身長約145センチというちびっ子さ。にもかかわらず、ステージでのパフォーマンスは、キレのあるダンスと堂々たる態度、存在感によって、大きく見える。汗かきで、全力でシャカリキダンスをするのも、ジャニオタ好みのポイント。

・わかりやすいアイドル顔
 顔の大部分を占めるほどの、黒目の大きなキラキラでクリクリした瞳。しかも、表情豊か。ジャニーズでいうと、Jr.ユニットのHiHi JET・橋本涼のような、典型的なアイドル顔である。

・表現力の幅が広いこと
 本来のカントリー・ガールズらしい可愛い楽曲では、表情も声も、ブリブリで小生意気な可愛さを表現してみせる。一方、船木の加入以来、ロカビリー系やフィフティーズのロックンロールなど、謎の路線の楽曲がカントリー・ガールズに増えていった。そうした路線の需要の有無はわからないが、まだ幼い容姿に似合わず、ドスのきいた低音を聞かせるのは船木の大きな魅力。高音ボイス多めなアンジュルムも、船木が加入したことで、低音が加わり、土台がしっかりした厚みのあるユニゾンに変わってきた気がする。

・トーク力
ももち仕込みのトーク力は、まだ中学生と思えない安定感があり、必ずオチをつけてしゃべる。ややスベッたときですら、顔芸などを駆使し、自力で笑いに着地させる。コントもできるし、自撮り写真でもよく笑いをとってくる。おまけに、ソロDVDでは、水着姿で浜辺を走るシーンで、意図せず、天然に笑わせていた。

・ガツガツした、むきだしの野心
向上心と野心が凄まじい。研修生時代の動画を漁ると、先輩グループやほかの研修生が歌い、踊っているところをレッスン場の片隅でみんながぼんやり見ていたり、休憩したりしているときにも、ひとり口ずさんでいたり、指先で拍をとったり、踊ったりしている。少しでもうまくなりたいという気持ちを隠さず、誰よりも早く現場に入ったり、遅くまで自主練したりするようなタイプは、ジャニオタにも人気が高い。ひたむきな頑張りは、オタクにとって大好物のご馳走だ。

・超人見知り
 スキルが高く、根性も度胸もあるのに、実は超人見知りで、メンタルは強くない。ジャニーズでも人気が出るタイプは、“ウェイ系”やコミュ力の高いタイプより、人見知りの方が多い。オタク心をくすぐってしまうのか。

・高い志と、物語性
 カントリー・ガールズは現在、学業優先の山木梨沙、小関舞を除き、船木がアンジュルムに、森戸知沙希がモーニング娘。'17に、梁川奈々美がJuice=Juiceに移籍し、「兼任」制度を取っている。兼任の3人は、ももちから、それぞれのグループで「トップをとってこい」と言われているという。

 ももち引退後も、メールをしたり、写真を送ったりと、連絡を取っていることを船木は明かしており、「移籍したグループの良さを取り入れて、(カントリー・ガールズが)集結したときにミラクルグループになるのが目標」と言う。こういう「師匠ラブ」の話や、「バラバラになったピースが、それぞれに力をつけて再集結し、大きな力になる」物語は、まさにジャニオタ好み。想像するだけでワクワク感が止まらない。

 ジャニオタ活動に少し疲れや停滞感を感じている人は、ぜひ一度チェックしてみてほしい逸材だ。
(田幸和歌子)

ギラギラで怖い松岡昌宏から気さくな「松兄」へと変貌した、TOKIOの“あがり”方

matusokamasahiro

 今回ツッコませていただくのは、『櫻井・有吉 THE夜会』(TBS系、9月21日放送分)で思い出した、TOKIO・松岡昌宏の変化。

 いま「TOKIO・松岡」と聞いて思い浮かぶことといったら何だろうか? 「気さくなあんちゃん」か、「後輩に気前よくおごる人」か。それとも「『必殺仕事人』(同)とか『遠山の金さん』(同)とか、時代劇やる人」か。あるいは「マツコが大好きな人」という人もいるかもしれない(日本テレビ系『月曜から夜ふかし』に松岡が出演した際に、マツコがうっとりしながら「エロい顔してる」と発言したのは印象的)。

 いずれにしろ、現在の「TOKIO・松岡」に対する世間的イメージは「いかつい見た目ながら、優しく人望があって良い人」が強いと思う。

 しかし、意外だったのは、番組冒頭で、かつてジャニーズ事務所の合宿所があった「思い出の原宿」を調査するという企画で、松岡が原宿の街を歩いていても、一般人からキャーという歓声が上がらなければ、周りに誰も寄り付かないこと。

 これが夜の新橋や、赤提灯の飲み屋街だったら、反応が大きく異なりそうだが、若い子たちにとっては「あ、知ってる人、ウケるー」くらいなのだろうか。そういえば、KinKiKids・堂本光一が同番組で竹下通りを歩いたときも、遠巻きに見ている感じだった。

 ともあれ、誰も声をかけてこなくとも、そこはコミュ力抜群の松岡、自分から女子高生にもガンガン話しかけていく。相手が若い女の子でも、怖そうな人でも、子どもでも高齢者でも、誰にでもフラットにガンガンいけるのは、ジャニーズ全体でも他にいないのではないか。

 その一方で、番組では、いわゆる「松兄」になる前、TOKIOとしてのデビュー会見時の「松岡昌宏」の映像も紹介していた。

 つい忘れがちだけど、久しぶりに思い出した。昔はどこから見てもキラキラ? あるいはギラギラのジャニーズ系だったことを。髪形や眉、全体の雰囲気は、木村拓哉風にしているようにも見えるし、自由で舌足らずな甘いしゃべりは田原俊彦風でもある。

 さらに、「いかつく見えて、優しい」雰囲気の今と違って、本当に怖そうだったことも、世間はすっかり忘れている。

 一体いつから、「いかつく見えて、優しい人」というパブリックイメージが浸透したのか。

 大きな理由の1つは、「松兄」というニックネームにあると思う。この番組の中で語られていたのは、「松兄」の名付け親が嵐・相葉雅紀だということ。基本的に先輩のことはみんな「○○くん」というのがジャニーズの伝統だが、誰の懐にもすっと入り込める相葉が、そう呼び始めたのだった。ニックネームを得たこと、それもジャニーズの中でも「親しみやすいキャラ」筆頭の相葉がそう呼んだことで、周りが勝手に感じてしまう松岡への「壁」が一気に崩されたのだろう。

 もう1つは、人気バラエティ番組の数々で見せる「リーダー(城嶋茂)のこと好きすぎ」「リーダーに優しすぎ」のイメージがあると思う。そして、「いかつい」見た目は今も変わらないままに、優しい人柄、ウソのない感じが浸透したのは、素顔が見えるバラエティあってのものだ。

 あくまで結果論でしかないが、TOKIOは幸せなグループだと思う。なぜなら「CD売り上げ1位をとり続けなければいけない」というジャニーズならではの呪縛から、デビューの時点で解放されているから。「1位の呪縛」から早々に解放された点においてはSMAPや、ジャニーズWESTなども同様だが、ほかの多くのグループの場合、「1位をとり続けなければいけない」ことで、活動の幅が狭められてしまう。

 しかし世間は、TOKIO・長瀬智也のボーカリストとしての魅力を知っているし、TOKIOの番組が高視聴率で、お茶の間人気が高いこともよく知っている。おそらく「CDがあまり売れないグループ」なんてことを気にしているのは、ジャニオタだけだろう。

 「1位の呪縛」から早々に解放され、代わりに「お茶の間の人気者」ポジションを手に入れたTOKIOの“あがり”方。それは芸能の世界で生きていく上で、1つの理想のかたちなのではないだろうか。
(田幸和歌子)