元ブランキー・中村達也だけじゃない! 実は“ケンカ最強”ミュージシャン伝説

 2018年1月18日、ロックバンド・Blankey Jet Cityの元メンバーでドラマー・俳優の中村達也が、傷害の疑いで書類送検された。

 警視庁によると、17年11月下旬、東京都内の路上で40代男性の脚などを数回蹴り、打撲など軽傷を負わせたとされている。中村がライブの打ち上げで飲食店を訪れたところ、ライブ客だった男性と遭遇。中村は「男性が仲間に失言し、腹が立った」と説明している。

 しかし、中村の暴力行為に驚く関係者は皆無だという。音楽事務所関係者はこう話す。

「ブランキーのメンバーはハーレーを乗り回す筋金入りの不良たちの集団として人気でした。ボーカル&ギターの浅井健一さん、ベースの照井利幸さんも腕っぷしが強くて、メンバー全員ケンカっ早いのは有名な話。中村さんが、メンバーの中で一番優しいキャラだったくらいですから(笑)」

 またこの関係者は、「そもそもミュージシャンはケンカ上等の人間が多い」と話す。

「上下関係に揉まれる会社員などと違い、才能があって身一つで成り上がったタイプの人が多い。中には、カッとなると自分を抑えられない人も少なくないのです。今回、中村さんは『仲間を馬鹿にされて怒った』ということで、ファンからも『さすがの侠気』と賞賛されている。逆に人気が再燃しているようにも見えますよ」

 中村と同じように、大事なもののために戦ったミュージシャンといえば、あの吉川晃司がいる。

 1998年、東京都目黒区内の吉川の自宅にて友人と一緒に酒を飲んでいたところ、酒に酔った友人が、亡くなった親友・尾崎豊の形見であるギターを蹴ってしまった。それに怒った吉川が殴るなどの暴行を加え、友人は左ろっ骨及び鼻骨骨折という重傷。吉川は警察に事情聴取を受け、起訴猶予処分になっている。

吉川は事件発覚後すぐに所属レコード会社で会見したが、暴行を加えたことは謝罪したものの“一方的に殴ったわけではなく、相手もボクシングをやっていて、互いに腕に覚えがあった”と弱い者いじめをしたわけではないと主張した。

「この時の吉川さんの会見は最高でしたね(笑)。記者に何回殴ったのか聞かれると『ワン・ツー・スリー?』と言って、パンチをする身振りを交えて説明したり、『僕はちょっと人より力が強いみたい』と言ったり。さらには、自身が泥酔していたのでは? という疑惑について『僕は焼酎ぐらいなら、いくら飲んでも酔いません』と酒の強さまでアピール。結果的に、ファンをますます心酔させる結果になりました」(テレビ局関係者)

 そんな吉川晃司と伝説のユニット「COMPLEX」を組んでいた布袋寅泰も、ケンカ上等で知られる人物。布袋といえばパンクロッカー兼作家の町田康への暴行事件が有名だろう。過去に楽曲を共作したり、ステージで共演したりと友好な関係だったものの、07年にバンドの活動方針の違いから大モメ。布袋は町田に殴る蹴るの暴行を加え、全治2週間のけがを負わせてしまっている。

「お互い音楽に真面目だったゆえの意見の食い違いだったのでしょうが、身長187cmの布袋さんから繰り出されるパンチやキックは、170cm前後の町田さんには太刀打ちできなかったでしょう。結果、町田さんは被害届を出されたわけですが、そうとう恐怖だったでしょうね」(音楽事務所関係者)

 ついつい、本能的に行動してしまいがちなミュージシャンたち。思い切り暴れるのはステージの上だけにしてほしいものだ。

元ブランキー・中村達也だけじゃない! 実は“ケンカ最強”ミュージシャン伝説

 2018年1月18日、ロックバンド・Blankey Jet Cityの元メンバーでドラマー・俳優の中村達也が、傷害の疑いで書類送検された。

 警視庁によると、17年11月下旬、東京都内の路上で40代男性の脚などを数回蹴り、打撲など軽傷を負わせたとされている。中村がライブの打ち上げで飲食店を訪れたところ、ライブ客だった男性と遭遇。中村は「男性が仲間に失言し、腹が立った」と説明している。

 しかし、中村の暴力行為に驚く関係者は皆無だという。音楽事務所関係者はこう話す。

「ブランキーのメンバーはハーレーを乗り回す筋金入りの不良たちの集団として人気でした。ボーカル&ギターの浅井健一さん、ベースの照井利幸さんも腕っぷしが強くて、メンバー全員ケンカっ早いのは有名な話。中村さんが、メンバーの中で一番優しいキャラだったくらいですから(笑)」

 またこの関係者は、「そもそもミュージシャンはケンカ上等の人間が多い」と話す。

「上下関係に揉まれる会社員などと違い、才能があって身一つで成り上がったタイプの人が多い。中には、カッとなると自分を抑えられない人も少なくないのです。今回、中村さんは『仲間を馬鹿にされて怒った』ということで、ファンからも『さすがの侠気』と賞賛されている。逆に人気が再燃しているようにも見えますよ」

 中村と同じように、大事なもののために戦ったミュージシャンといえば、あの吉川晃司がいる。

 1998年、東京都目黒区内の吉川の自宅にて友人と一緒に酒を飲んでいたところ、酒に酔った友人が、亡くなった親友・尾崎豊の形見であるギターを蹴ってしまった。それに怒った吉川が殴るなどの暴行を加え、友人は左ろっ骨及び鼻骨骨折という重傷。吉川は警察に事情聴取を受け、起訴猶予処分になっている。

吉川は事件発覚後すぐに所属レコード会社で会見したが、暴行を加えたことは謝罪したものの“一方的に殴ったわけではなく、相手もボクシングをやっていて、互いに腕に覚えがあった”と弱い者いじめをしたわけではないと主張した。

「この時の吉川さんの会見は最高でしたね(笑)。記者に何回殴ったのか聞かれると『ワン・ツー・スリー?』と言って、パンチをする身振りを交えて説明したり、『僕はちょっと人より力が強いみたい』と言ったり。さらには、自身が泥酔していたのでは? という疑惑について『僕は焼酎ぐらいなら、いくら飲んでも酔いません』と酒の強さまでアピール。結果的に、ファンをますます心酔させる結果になりました」(テレビ局関係者)

 そんな吉川晃司と伝説のユニット「COMPLEX」を組んでいた布袋寅泰も、ケンカ上等で知られる人物。布袋といえばパンクロッカー兼作家の町田康への暴行事件が有名だろう。過去に楽曲を共作したり、ステージで共演したりと友好な関係だったものの、07年にバンドの活動方針の違いから大モメ。布袋は町田に殴る蹴るの暴行を加え、全治2週間のけがを負わせてしまっている。

「お互い音楽に真面目だったゆえの意見の食い違いだったのでしょうが、身長187cmの布袋さんから繰り出されるパンチやキックは、170cm前後の町田さんには太刀打ちできなかったでしょう。結果、町田さんは被害届を出されたわけですが、そうとう恐怖だったでしょうね」(音楽事務所関係者)

 ついつい、本能的に行動してしまいがちなミュージシャンたち。思い切り暴れるのはステージの上だけにしてほしいものだ。

これは映画館で体感する超リアルな降霊実験だ!! 現世と異界とを結ぶ試み『霊的ボリシェヴィキ』

 現代科学ではまだ証明されていないオカルトパワーによって社会革命を遂行し、新しい世界を創ろう。“霊的ボリシェヴィキ”という耳慣れない言葉を分かりやすく翻訳すれば、こんな感じだろうか。霊的ボリシェヴィキとは、人気オカルト雑誌「ムー」(学研プラス)に多大な影響を与えた神道霊学研究家・武田崇元が提唱した言葉であり、オウム真理教の麻原彰晃も感化されたのではないかと噂されている。古来より日本では言葉には霊力が宿るとされてきたが、そんな言霊感たっぷりな霊的ボリシェヴィキという言葉に魅了された映画人が、『女優霊』(95)や『リング』(98)の脚本家として著名な高橋洋だった。彼がメガホンをとった映画『霊的ボリシェヴィキ』は、ホラー映画界に革命をもたらしかねないほどの恐ろしさに満ちあふれている。

 推理小説『シャーロック・ホームズ』シリーズやSF小説『失われた世界』で知られる作家アーサー・コナン・ドイルだが、晩年はオカルト研究に没頭した。発明王トーマス・エジソンは、霊界との通信機を開発することに熱中している。ナチスドイツを率いたアドルフ・ヒトラーも、オカルト研究に並々ならぬ興味を示した。知識人ほどオカルトにハマりやすく、人間の死後の世界、異界について調べたくなってしまう。高橋洋監督による『霊的ボリシェヴィキ』もまた、映画製作という手法を使って、あの世の存在について探ろうとする。劇場の照明が消え、暗闇が客席を覆い、やがてリアルな恐怖が我々の足元に向かってひたひたと迫り寄ってくる。

 町はずれの廃工場らしい奇妙な施設に、7人の男女が集まってきた。この集まりを主宰した霊能者・宮路(長宗我部陽子)によって、招かれた“ゲスト”たちが身に付けていたお守りなどの宗教アイテムは回収される。会場にはICレコーダーではなく、アナログのカセットレコーダーが用意されていた。霊障があると、デジタル機器はすぐに使えなくなってしまうためだ。おごそかな空気の中、ひとりひとりがかつて遭遇した自身のオカルト体験を語り始める。ここに集まった男女は、みんな何らかの形で“あの世”に触れた過去があった。選ばれし者たちによって、濃度の高い「百物語」、こっくりさんを思わせる降霊実験が行なわれようとしていた。

 最初の語り部となったのは、屈強そうな体格の男性・三田(伊藤洋三郎)。彼は元刑務官であり、何人もの死刑囚が死刑執行される様子を見送ってきた。その中でも忘れられない死刑囚がいるという。その死刑囚は自分の処刑日が来たことを察知するや、独房の中で頑なに抵抗を続けた。あまりにも暴れ回るので、催涙弾を独房の中に撃ち込み、警棒で殴りつけ、ようやく死刑台へと連れ出すことができたが、どうしてあの死刑囚はあそこまで死を恐れたのか分からないと三田はいう。三田がそう話し終わった瞬間、どこからか怪しい男の笑い声が廃工場内に響き渡る。ゲストが恐ろしい話をする度に、廃工場内の霊気が高まり、確実にあの世がこちらへと近づいていた。薄暗い劇場で観ている我々の足元、いや首筋にまで黒い影が忍び寄っているのではないか。そんな恐怖に駆られ、思わずぞっとしてしまう。

 この集いの目的をよく知らずに由紀子(韓英恵)は恋人の安藤(巴山祐樹)に連れられて参加していたが、彼女は幼い頃に“神隠し”に遭ったという特殊な体験をしていた。無事に発見された由紀子だが、神隠し中のことはまるで覚えておらず、それ以来ずっと奇妙な違和感を感じながら生きてきた。鏡を覗くと、何か不思議なものが映っているような気がしてならないのだ。やがて由紀子が自分の体験を話す順番が訪れるが、それまで明るかった窓の外が急に暗くなってしまう。高まった霊気によって、廃工場内の時間の流れまで狂ったらしく、あっという間に日が沈んでしまった。由紀子たちは廃工場に隣接する宿泊所に泊まり、不気味な夜が過ぎていく。翌日、由紀子はいよいよこの集いの本当の目的、霊的ボリシェヴィキを体験することになる。

 Jホラーブームを巻き起こした『女優霊』や『リング』シリーズの脚本を手掛けた後、高橋洋は自身で監督も務め、より先鋭化されたホラー映画を撮るようになった。藤井美咲、中村ゆりが出演した『恐怖』(09)では、人間の脳の側頭葉にあるシルビウス裂に刺激を与えることで人為的に遊体離脱を起こすという実験に取り憑かれた脳科学者(片平なぎさ)の狂気が描かれた。本作もまた、常規を逸した心霊実験をシミュレーションしたものとなっている。刑務官だった三田や神隠しに遭った由紀子たちがそれぞれ語るエピソードは、実際にあった出来事や高橋監督自身の記憶をベースにしたものばかりだ。キャストが集まっての初めてのホン読み(脚本の読み合わせ)は、「まるでそれ自体が降霊実験のようだった」とスタッフが語るほどの緊張感に満ちていたという。

 本作は映画ではない。あの世とは何か、生きた人間が異界を知覚することができるものなのかを証明しようとする、観客参加型の心霊実験となっている。上映時間は72分と短いが、身の毛のよだつ一夜を過ごしたかのような濃厚な恐怖体験を味わうことになる。人間が感じる恐怖とはどこから生まれてくるものなのか? その恐怖の源泉を、高橋監督は映画を通して探ろうとする。本作が製作された2017年は、奇しくもロシア革命から100年というメモリアルイヤーだった。多大な血が流れた社会革命から101年、高橋監督は映画館の暗闇の中で、新しい革命を試みている。
(文=長野辰次)

『霊的ボリシェヴィキ』
監督・脚本/高橋洋
出演/韓英恵、巴山祐樹、長宗我部陽子、高木公佑、近藤笑菜、河野知美、本間菜穂、南谷朝子、伊藤洋三郎
配給/『霊的ボリシェヴィキ』宣伝部 2月10日(土)より渋谷ユーロスペースほか全国順次公開
C)2017 The Film School of Tokyo
https://spiritualbolshevik.wixsite.com/bolsheviki

 

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「だったら、馬鹿のほうがいい──」フジテレビ『隣の家族は青く見える』深田恭子の“汚顔”が美しい

 ある集合住宅(コーポラティブハウス)を舞台に、そこに住む4組それぞれの「家族」の価値観の違いを軽やかに描く『隣の家族は青く見える』(フジテレビ系)。

 第3話は、ゲイカップルであることを隠していた広瀬渉(眞島秀和)と青木朔(さく・北村匠海)が中庭でキスしてるところを五十嵐奈々(深田恭子)に見られてしまった続きからスタート。

(前回のレビューはこちらから)

 

■ゲイだと打ち明ける朔

 

「親戚間のスキンシップ」だと、動揺しまくりでごまかす広瀬と「何それ、かえって気持ちわるいよ」と笑顔で動じない朔のスタンスの違いがクッキリ。

 奈々は「大丈夫です」と理解を示して立ち去るが、「何が大丈夫なの? ねえ?」と朔にすがる広瀬。ダンディだったのに、朔の前ではペース乱されまくりで取り乱す広瀬が可愛く見えてくるのがニクい。

 次の日、ゲイであることを公言していない立場の広瀬(クローゼットというらしい)のために、秘密にしてほしいと奈々に頼む朔。広瀬を振り回しながらも、しっかり想っているのが伝わる。

 朔に嫉妬してないフリして、すごく嫉妬してくる夫・大器(松山ケンイチ)をニヤニヤ見つめる奈々。さぞ大器を可愛く思ったことだろう。

 そんな奈々は、不妊治療でクロミッドと呼ばれる排卵誘発剤を飲むことに。妊娠の確率が上がるというが、これがある意味、今回のドラマを引き起こす。

 不妊治療の出費がかさむこと、去年から都が助成金を出していること、しかし年齢制限(妻が35歳未満)で、奈々たちがぎりぎり受給できないことなどリアルな情報(夫婦の所得合算730万未満なども)も、さりげなく盛り込む。深キョンがあまりに昔ながらの見た目なのでピンとこなかったけど(褒めてます)。

 

■イラつく奈々

 

 一足先に妊娠している大器の妹・琴音(伊藤沙莉)が、胎動があったと実家で騒動になっているのを、いつものように少しだけ傷つきながら、それでも笑顔を保つ奈々。琴音の実母・聡子(高畑淳子)の親バカぶりや、奈々の不妊への開けっぴろげな接し方など、一世代前の肝っ玉母さんぶりが見事。

 ここまで他に比べるとおしどり的な五十嵐夫妻だったが、薬の副作用なのか、奈々は少しイライラしてしまうとの自覚が。主治医(伊藤かずえ)に「妊活はできるだけリラックスして行うことが大切」だと言われ、夫もそう感じている可能性があるから話し合うようにと勧められる。費用の件もそうだが、不妊治療にのしかかる現実を細かく描き、経験者からの共感の声も多いようだ。

■「子ども」で揉める川村家と小宮山家

 

 川村亮司(平山浩行)は、急死した前妻との間にいる10歳の子ども(亮太・和田庵)を引き取ろうと考えていると現在のパートナー・杉崎ちひろ(高橋メアリージュン)に告げる。前回亮太と一緒にいるのを目撃して不信感を募らせていたちひろは素直に受け入れられない。

 伝えるのが遅くなったこと詫びつつ「亮太を引き取ってこの家で暮らしたい」という亮司。

「もしちひろが嫌なら……」

「嫌なら何? 引き取るのやめる? それとも私と別れる?」

 気持ちをぶつけるちひろに「父親としての責任」として「引き取らないという選択肢はない」と言い切るが「婚約者としての責任は?」と問うちひろ。2人は子どもを持たないことを条件に婚約したのだが「事情が変わったんだ。本当にすまない」と亮司に言い切られてしまう。

 後日、式場の解約や自分が引っ越すことなどを気丈にも笑顔(のフリ)で伝えるちひろ。そんなちひろに何も声をかけられない亮司。

 小宮山家の長女・優香(安藤美優)は厳しい母親・深雪(真飛聖)に内緒で友人とダンスに励んでいるが、帰りが遅くなり激昂される。本当は今度あるダンスのオーデションに参加したいらしいのだが、それも言えず従うしかできない。

 この日は求職中で時間を潰す父・真一郎(野間口徹)と図書館付近でニアミスしかけたし、広瀬や朔と話したそうな雰囲気も時折見せており、それを嫌がる深雪と今後何かありそうだ。

 今回もイライラが止まらない深雪だが次女の萌香(古川凛)の無垢な笑顔に救われた顔も見せる。

 

■ついに妊娠か?

 

 そんな中、仕事帰りの奈々が自宅前で倒れる。たまたま通りかかった朔が五十嵐家に運び介抱するが、そこへ帰宅した大器は、いきなり激怒。奈々は大したことなかったが、いくら事情を説明しても信じない大器に朔は全告白する。

「俺ゲイなんです」「女の人に興味ないんです」「広瀬渉の恋人なんです」

 落ち着いた後、深々と謝る大器。照れ隠しなのか「彼イケメンだから……」と言い訳するも「私、そんな面食いじゃないからね!」と奈々に言われ、言葉を失う大器。それを茶化しつつ大器とも打ち解ける朔。

 基礎体温の高温期が続き、生理も来ていないため、妊娠の可能性で活気づく大器と奈々。妊娠検査薬を買いに行った際に、うまい具合に義母・聡子に出くわしごまかすものの、しっかり見破る聡子。

 奈々の妊娠を喜び、我を忘れるほど大喜びする高畑のドタバタ芝居が本当に素晴らしく、女優としての底力を感じる。しっかり者でクレバーな次女役の伊藤沙莉との相性も実によく、この2人の「親子漫才」だけ15分ほど見ていたくなるほど。

 亮司ともめて家を飛び出した際に植木鉢を割ってしまったお詫びに、奈々を訪ねてきたちひろ。奈々はちひろを初めて家に招く。うっかり卓上に置きっ放しにしていた検査薬を見られてしまい、それきっかけで不妊治療をしていることを打ち明ける。検査薬使用前に生理がきて「リセット」してしまったことも、ここで語られた。

 少し他の家庭と距離を取っていたちひろだが、打ち明ける奈々に心許すように自分たちが別れることになったことを語りだす。

 子どもを引き取ることは「不可抗力」だとしながらも「私を説得するわけでもなく、あっさり結婚を諦めちゃったのがショックでさ」と本音を吐き「まあその程度の女だったってことだよ」と強がり笑う。

「そこまで愛されてなかった」から説得されなかったんだと納得しようとするちひろだが、奈々に言われた「愛してるからじゃないかな」「好きな人に無理させることほど辛いことってないと思うから」という言葉が沁みる。

■「だったら馬鹿の方がいい」

 

 翌日、落ち込む奈々の気持ちを汲んでか、気分転換に外へ連れ出す大器。富士山麓にある、胎内に見立てた洞窟や御胎内神社で安産祈願をし、うまくいかなくても目の前にある幸せを前向きに楽しむその2人の姿は、不妊だけでなく多くの価値観にとらわれる人々に何かを伝えるはずだ。

 その日の夕食時、大器作のお好み焼きを食べながらリラックスした奈々が打ち明けたのは、大器の妹・琴音の妊娠発覚時、実は喜んであげられなかったという本音。「不妊治療をしだしてから嫌な人間になってそうで辛い」と言う奈々を励ます大器。

 自分はいくら苦労しても妊娠できないのに、いきなりできちゃった他人(身内ではあるが)の妊娠。

「それで喜んでたら、お人好し通りこして馬鹿だよ?」

「だったら馬鹿のほうがいい」

 汚い泣き顔で言う奈々が綺麗でした。

 直後のセリフ「5枚焼くからね、絶対食べてよ?」は、おそらく松ケンのアドリブ。現場でもムードを作ってそうな彼に対する安心感があるから、深キョンはいい芝居ができたのではないかなと勝手に思ってます。

 あと、ソースとマヨネーズをすごい勢いでお好み焼きに噴射する手際のよさが尋常ではなく「何かやってたのか?」と途中から気になってしまい、その後、集中できなかったことを記しておきます。

 今回は、朔と大器とか、奈々とちひろとか、登場人物が今までより深く触れ合うことで、解決までいかなくても見えていなかった価値を感じたり見つめ直すシーンが印象的でした。来週は奈々の母が来て一悶着あるみたいで、そちらも楽しみです。
(文=柿田太郎)

プロ野球・北海道日本ハムの“北広島移転”試合終了後は鉄道も車も地獄絵図必至!

 清宮フィーバーに沸くプロ野球・北海道日本ハムファイターズの本拠地移転構想について、毎日新聞が「北広島に絞り込み」と報道。ボールパーク構想に夢が膨らむ一方、関係者からは混乱を予想する声も寄せられている。

 日ハムの移転構想の直接の原因は、札幌ドームの使用料の高さだ。これに頭を悩ませていた球団は、自前の球場建設を計画し、候補地として上がったのが札幌市の南東部に隣接する北広島市。昨年6月には、商業施設やキャンプ場が併設された夢のような新球場計画案が公表され、「『“アジアNo.1”のボールパーク』を目指します」との決意表明も飛び出した。

 いくつかの候補地から札幌市南区・真駒内案と北広島案が有力視される中、毎日新聞が1月30日、「球団が移転先の候補地について、北海道北広島市のきたひろしま総合運動公園に絞り込んだことが判明した」と報道。いよいよ移転が現実的になってきたが、現場付近に通じる交通ライターは、これを不安視する。

「まず鉄道ですが、計画地は現在のJR北広島駅から徒歩で20分前後かかるため、JRの新駅を造る構想があります。しかし同地区を走るJR千歳線の本数は、1時間に7~8本程度。特急列車を臨時停車させても、1時間に10本が限界でしょう。しかも首都圏を走る列車とは違い、十数両の長い編成ではありませんし、試合後の乗客は札幌市内に向かう列車に大きく偏るはずです。かなりの積み残しが出る計算です。北海道地区は首都圏に比べてICカード利用率が低いのも混乱に拍車をかけると思います」

 しかし北海道は基本的に車社会。それを見据え、8,000台規模の駐車場が設けられる予定だが、こちらも問題だらけだ。再びライターの話。

「8,000台収容の大駐車場を造る計画ですが、もしその駐車場が満杯になり、試合後に一斉に帰れば、全部の車が出るまでに2時間以上かかるでしょう。しかもその大半が札幌方面に帰る車でしょうが、札幌方面に向かう道は2本しかなく、抜け道もありません。球場建設が予定されている『きたひろしま総合運動公園』の西側には野幌原始林という国有林があり、開発が不可能です。まずは自分の車に乗るまで、だだっ広い駐車場を延々と歩かされ、駐車場にたとり着くまでに一苦労。ようやく駐車場を出ても、札幌方面に向かう道に出るまでの交差点、最寄りの道央道の北広島IC付近、国道274号線……いずれも、お盆やGWの観光地に引けを取らない地獄のような渋滞になるのは間違いありません。試合が21時に終わったとしても、駐車場を出るのが22時過ぎ、ぎっちり詰まった渋滞に巻き込まれて、札幌市内の家に着く頃には日付が変わっているでしょうね」

 現在の札幌ドームも決して便利な場所にあるわけではないが、夢のようなボールパーク計画には、憂慮すべき点も多々あるようだ。

藤井聡太五段の“ひふみんアイ”に先輩棋士が苦言も、将棋ファンから「ネットで言うな!」と返り討ちに……

 藤井聡太棋士が2月1日に行われた梶浦宏孝四段との対局に見事勝ち、9戦全勝でC級1組昇級を決め、中学生初の五段昇格を果たした。対局時間は10時から日付が変わるまでという長丁場。終盤には、座布団から立ち上がり遠くから将棋盤を見つめる“ひふみんアイ”を披露し、将棋ファンを沸かせる一幕も。しかし、これに苦言を呈した人物がいたのだ。

 その人物とは、神崎健二八段。NHKの朝ドラ『ふたりっ子』(1996~97年)の将棋シーンの監修を担当したこともある、藤井にとっては“大先輩”といえる人物だ。

 神崎八段は、この対局中に自身のTwitterで「終盤戦の時間切迫局面で、立って後ろから見るのは、マナー違反。隣の両対局者も対局相手も気になっているはず。本日解説中の、この映像をもし森内専務理事が見ていたのならば、後日注意してもらいたいことと思うのだが・・・」(原文ママ)と苦言。将棋を語る前に礼儀を語るとは、なんとも大先輩らしい発言である。

 ところが、この発言にTwitter上の将棋ファンが反応。「Twitterで注意せず、自分で直接本人に言ったらどうですか?」「中学生をTwitterで晒しあげるのはマナー違反ではないの?」といった批判が集中。これに耐えられなかったのか、神崎氏は自身のTwitterアカウントを非公開設定にするはめになってしまったのだ

 神崎八段は、過去に青野照市九段から「他人の弟子に面と向かって躾する」と『NHK将棋講座』(NHK出版)で評価されたこともある人物。将棋界に詳しい記者は、神崎八段のことを「もともと厳しい性格なので、藤井五段の『ひふみんアイ』がどうしても許せなかったのでしょうね。ただ、発言が炎上しやすいTwitterで言ったのはマズかったですね」と語る。

 過去には、28連勝した際に「まだまだ実力が足りない」と藤井五段(当時四段)が発言した際、「私も含めて、最高連勝記録がほんの一ケタのほとんどの棋士はとてつもなく実力が足りないということ」(原文ママ)と嫉妬とも取れるツイートをしていた神崎八段。Twitterで藤井五段を躾けようと思ったのかもしれないが、神崎八段の方が将棋ファンからネットマナーを躾けられてしまったようだ。

小泉今日子の“堂々不倫宣言”に批判殺到! テリー伊藤は「豊原さんを思ったコメント」と謎の解釈

 女優の小泉今日子と俳優の豊原功補が1日、公式サイト上で不倫関係を公表。波紋が広がっている。

 小泉は、デビューから36年にわたり所属したバーニングプロダクションを先月31日付で退社し、独立したことを報告。理由を「より成熟したエンターテイメントの世界を見てみたい」「マネージメントとアーティストとの関係性も含めて模索して行きたい」としている。

 さらに、かねてより不倫関係がウワサされてきた豊原について、「週刊誌などで報道されている通り恋愛関係」と報告。“豊原は既に離婚している”との一部報道を否定し、「ご家族にはお詫びの言葉もございません。そして今まで自らが発言しなかったことには後悔の念しかありません」「人間としてのけじめとしてご報告させて頂きます」と綴っている。

 またこの直後、豊原も小泉との関係について「互いに志を共にするパートナーシップであり、恋愛感情も伴っております。そして私が既婚者であるということも事実です」とコメントを発表。妻子とは「三年近く以前」から別居しているといい、「責任は私にあります」と反省の意を綴っている。

 小泉といえば、1995年に俳優の永瀬正敏と結婚するも、2004年に離婚。06年頃からは、小泉の自宅を頻繁に訪れるKAT-TUN・亀梨和也の姿がキャッチされ、同棲疑惑が浮上。15年には、小泉が立ち上げた個人事務所「株式会社明後日」の所在が豊原の事務所の一角であったことから、交際が発覚した。

「その昔、バーニング・周防郁雄社長の大反対を押し切って永瀬正敏と結婚した小泉ですが、結婚後には周囲が離婚のウワサをメディアに何度もリーク。その影響からか、周防氏の望み通り2人は離婚してしまった。小泉の独立には、『永瀬のときの二の舞いになるまい』との意図も感じられます」(芸能記者)

 前代未聞とも思える2人の“堂々不倫宣言”に、ネット上では辛らつな意見も多い中、2日放送のTBS系『ビビット』に出演したコメンテーターのテリー伊藤は、小泉について「自分のことより豊原さんを思ったコメント」「自分はどうなったって構わないから愛する人を守ろうっていう意識の中でこういうコメント出したのかな」と推測。

 同日放送の日本テレビ系『スッキリ』では、司会の加藤浩次が不倫について「それはもう、ダメなこと」「豊原さんの家族との問題であって、そこは我々が言うことではない」と前置きした上で、「いろいろ考えさせられた。自ら恋愛関係、不倫であることを認めるパターン。こういうパターンもあるんだと」との見方を示した。

「コメント対象が“芸能界の超大物”のキョンキョンである上に、小室哲哉の引退会見以降、世間では不倫報道に疑問を呈する声が相次いでいるため、ワイドショーも批判的なコメントには及び腰。一方、ネット上では小泉に対し批判の声が目立ち、小泉の大胆行動を『正義感』と綴った一部スポーツ紙にまでバッシングが飛び火しています」(同)

 アイドルといえば“聖子ちゃんカット”が主流だった1980年代、芸能界に反抗するため、勝手に“刈り上げヘア”にしたエピソードでも有名な小泉。そんな世間をアッと言わせる独自路線は、51歳となった現在も健在のようだ。

視聴率低下の『BG』最も損をしているのは木村拓哉自身!? SMAP解散と飯島氏の退社が影響か

 木村拓哉が民間ボディガードを演じる『BG~身辺警護人~』(テレビ朝日系)の第3話。視聴率は13.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と、まあまあ下げました。大手マスコミさんは「東京は雪が降り始めた」とか「名古屋では視聴率が高い」とか、いろいろフォローを考えなくてはいけなくて、その心中、お察しするばかりです。

 さて、前回のレビューで「このドラマはキムタクに『全振り』するためだけに作られている」と書きました。今回は、言わずもがな盛んに宣伝されていた「橋のシーン」が見どころとなります。地上50メートルの橋から、宙吊りになるキムタク! 超絶アクション! そこまで、どんなふうにたどり着いたのか、さっそく振り返ってみましょう。

(前回までのレビューはこちらから)

■こんなアクション、初めて見たよ

 

 ずっと昔から、洋邦を問わず、映像作品では数多くの橋梁アクションが描かれてきました。主人公が橋から落ちそうになる。それは、アクション作品における定番中のド定番といえるでしょう。とりあえず橋から人をぶら下げておけば画がもつし、ドキドキしちゃうもんです。

『BG』第3話のコンセプトが「キムタクを橋からぶら下げてみよう」だったことは明らかです。

 結果、見たことのないアクションが画面に現れました。順を追って説明しましょう。

 キムタク、お金ではない紙束の入ったカバンを橋の欄干に置く(すごく不安定で、すぐ落ちそう)。

 風が吹く。

 カバンが落ちる。

 キムタク、「大変だ!」という顔をして欄干を勢いよく乗り越え、カバンをキャッチ!

 カバンを右手で掴みつつ、左手1本で全体重を支える。

 いつの間にか橋の手すりとキムタクの腰が手錠でつながっていて、安全。

 もう、どこからどうツッコんでいいのか、まるでわかりません。キムタクは「だから高所恐怖症だって言ったのにぃぃぃー!」とか叫んでいます。どうだ、キュートだろ! と言わんばかり。はいはい、キュートキュート。おキュート。

 逞しくて頼りになって、強くてキュート。そういうキムタクを見せることに特化して、1時間使って、それを見せた。その1時間に価値があると思えば見ればいいし、価値がないと思えば見なければいい。『BG』は、そういう性質の作品です。

 

■ちなみにストーリーは……

 

 お話としては、元ヤンの女優が地元のヤンキーと結託して事務所の社長から1億円を奪おうと狂言誘拐を企み、そのヤンキーに裏切られてピンチに陥るものの、先の橋のアレでなんとかなって女優に復帰するという話です。

 この女優が犯人と結託して事務所社長を脅したことは事実ですが、逮捕も送検もされません。このへんの犯罪行為や司法制度についての認識のユルさ・甘さは前回も指摘しましたが、それなりにたくさんの人が見るんだから、ホントちゃんとやってほしい。

 とはいえ、これも前回同様、決定的な破綻がないんです。普通に考えて、すぐにでも行き詰りそうな乱倫なプロットなんですが、みんながみんな、少しずつ変な行動をすることで、ドラマとしての全壊を逃れている。ヨレヨレになりながらも、橋のシーンまでたどり着いてる。

 今回の『BG』の脚本は、物語の矛盾を薄く伸ばして各所に忍ばせ、動機をあえて語らず、時制を乱すことも厭わず、とにかくキムタクの見せ場に視聴者を連れて行くことだけを目的に組み上げられているように見えます。結果、キムタクを見たいだけの視聴者に大きな満足をもたらすことに成功している。

 こうしたドラマは、キムタクを見たいだけじゃなくて面白いドラマを見たいと思っている視聴者に、薄い、浅い、幼い、センスがない、といった印象を与えることになりますが、「そんなの関係ねえ!」わけです。

『BG』を見続けるなら、もう、そうしたコンセプトを飲み込むしかありません。私は飲み込むことにしました。思えば、前回までより格闘は冴えてたね! ロングだと誤魔化せないと思ったのか、今回は動くキムタクを画角に“収めない”ことでスピード感が出ていたね!

 

■ここからは想像です

 

 脚本家の井上由美子さんも「これはないわなー」と思いながら書いてるんじゃないかな。去年NHKでやってた『お母さん、娘をやめていいですか?』に注いだ情熱が100だとすれば、2くらいしか使っていないように見えます。あるいは、「キムタクがカッコよければOKです」というオーダーに喜び勇んで、ノリノリで書いているかもしれませんが。

 キムタクのドラマは常々「何をやってもキムタク」「キムタクだけ目立つ」といわれていますが、ここまでほかのキャストが“お人形”だったことってあったかな、と思うんです。ちょっとやりすぎというか、作品の全体像が崩れすぎな印象がある。

 これ、SMAPの解散と飯島三智さんのジャニーズ退社が影響してるのかもしれません。ジャニーズからの「キムタクを前面に」という基本的な注文は変わってなくても、出所が飯島さんじゃなくなったことで、バランス感覚というか、押しどころ・引きどころが狂っているように見える。

 それを象徴してるのが、キムタクの苦悶のなさです。SPにバカにされても犯罪者に殴られても、全然カッコ悪く苦悶しない。なんか達観して、平然としてる。結果、毎回が逆転劇なのに、逆転劇に見えなくなってる。

 橋からぶら下がってる人が「別に大丈夫だよ」って顔をしているアクションシーンなんて、誰も見たことなかったはずです。「別に大丈夫」だったら、橋からぶら下げる必要がないからです。「うう、苦しい、落ちそう……!」って苦悶するから、全体重を支える手が震えるから、そこから這い上がる姿に心が動かされるわけです。

 キムタクファンに全振りした『BG』で最も損をしているのは、たぶんキムタクです。これじゃ熱心なファン以外、全然楽しめない。「何をやってもキムタク」のイメージだけが、どんどん色濃くなっていく。現場だって、「またキムタクとドラマを作りたい」なんて思えなくなっていく。

 もうアイドルもできないし、歌やトークが上手いわけでもないし、役者として生きていくしかない45歳にこういう企画をやらせた周囲のスタッフが、いちばんキムタクに失礼なことをしているよなーと、そんなことを感じた第3話でした。

 そんなわけで、また次回!
(文=どらまっ子AKIちゃん)

饒舌な貴乃花親方のブログと似ているもの

――毒舌コラムニスト・今井舞が、話題のアノ人物やアノニュースをズバッとヒトコトで斬り捨てる!

◎似た者同士
 ダンマリ一転、ニコニコキャッキャの貴乃花親方。理事選直前、弟子の十両入りの記者会見とも重なって、ブログも突然、堰を切ったように饒舌に。ダンマリはダンマリで「変」であるが、しゃべればしゃべったで、やっぱり見る者をヒヤヒヤさせる貴乃花親方。特にブログの内容が……。長さと支離滅裂がもうMisonoレベル。本来ならテレビの画面に映されるようなシロモノじゃないんだけど。流れで。

 饒舌な割には、ちょっと何言ってんのかわかんない電波のベクトル、これどこかで見たことあるなと思ったら、某有名おかきメーカーのHPと同じなのであった。

 ここのおかき、お手頃価格でおいしくて、特にカレー味のなんて、送ると相手にすごく喜ばれて、ちょっとした贈り物に重宝しているのだが。店舗がなかなかないもんで、リピーターになる人は必ずここのHPを通るハメになる。送る前に一言、「ここの思想とは一切関係ありませんので」と釘を打っとかなきゃならない、衝撃の「憂国・警世メッセージ」がドーーーン!!

 長い長い長い文章の中で、主語と述語が今ひとつかみ合わず、支離滅裂なのだが、訴えたいビジョンはグイグイ来るあの感じ、双方実によく似ている。あの方向性の思想の界隈で、文章が上手な人っていないのだろうか。今後の研究課題としたい。

◎流出の余波
 仮想通貨、大流出! わー、えらいこっちゃ! 座ったまま右から左に稼げるといううわさの、あの仮想通貨がぁぁぁ!

 今回一番えらいこっちゃ状態なのは、「上見て暮らすな、スパ見て暮らせ」でおなじみの「週刊SPA!」(扶桑社)編集部かもしれない。

「よし! 次号は『仮想通貨クライシス! 無一文中年続々の悲劇!』で行くぞ!」
「でも編集長、先号で『仮想通貨で始まる中年からのパヤパヤ人生』って企画やったばっかっスよ。正反対の内容になりますけど?」
「いいんだよ。どっちにしろ、それが俺たちの読者が喜んでくれる記事なんだ」
「……わかりました編集長!」

 で、どのみち部数は落ちていくという。出版自虐物語でした。

◎唯一無二
 コソコソやっては一発で吹っ飛ばされる、有名人VS.マスコミの不倫攻防。エスカレートする一方のタイマン勝負に、若干食傷気味だったところへ、風穴をあけた小泉今日子。「不倫してますが何か」。いや、何かってことはないと思うが。暴かれる前に自分から、のベクトル。極めて私的な問題であるという点の強調。交際はしてます。仕事でもプライベートでもパートナーです。お互い責任を持って諸々対峙していきます。以上です。……一周回って、何も言えねぇ。

 だからって、桂文枝がマネして同じこと言っても袋だたきだろうが。小泉今日子だからこその、この空気感、この結界。ま、なかなか同じケースは成立しづらいだろうが。古巣に迷惑はかけない。向こうからもかけてもらいたくない。グッバイ、バーニング。グッバイ、文春砲。グッバイ、不倫アレルギーの世論。気付くと常に違うダンジョンへ身を置いている、周防も黙る処世術。いやー、マネするヤツは命ないけど。だから誰もマネできない。何があろうと、小泉今日子は、とにかく死ぬまで安泰だって話だ。

今井舞(いまい・まい)
週刊誌などを中心に活躍するライター。皮肉たっぷりの芸能人・テレビ批評が人気を集めている。著書に『女性タレント・ミシュラン』(情報センター出版局)、近著に『気になる「あそこ」見聞録』(新潮社)がある。