GACKTにリテラシーを語る資格なし!? 評論家を「一人歩きには十分お気をつけください」と脅迫か

 ミュージシャンでタレントのGACKTが今月、脅迫まがいのブログを投稿したとして騒ぎになっている。

 昨年末、本名の“大城ガクト”で仮想通貨「SPINDLE」のICO事業に乗り出したことを発表したGACKT。今月2日のブログでは、反響に対し「『また詐欺に引っかかるのか?』『大丈夫か?』と、言いたい放題のサイトもありました」と報告し、「世の中に溢れ出たポジティブ・ネガティブな情報に対する、一般の方たちの反応を見ていて、投資リテラシーの話以前に、情報選択のリテラシーが非常に弱いことを多く感じました」「情報選択のリテラシーがそもそも弱い日本人は、多くのメディアによって右往左往している現状」と印象を綴った。

 また、事業への誤解を解くためか、上場前の「SPINDLE」についてつらつらと説明を続け、ブログの最後では「偏った解釈と情報を自信満々でアップしてくださる一部の方達と、SPINDLEを悪用して詐欺などを企てる方たちに ココロから哀悼と感謝と殺意の気持ちを込めて この始まったばかりの一年を どうか無事にお過ごしできることを刹那に願っております」と苦言。さらに、「帰り道の一人歩きには十分お気をつけください」と、事業を邪魔する者に対し怒りを露わにした。

 案の定、ネット上では、この目を疑うような締めの文が話題に。「完全な脅迫じゃないか…。殺意があるんだね」「殺害予告じゃん怖」「GACKTコインを叩けばGACKTに夜道で襲われるのか!?」といった声が相次いでいるほか、昨年、「SPINDLE」の問題点をまとめたコラムを発表した投資家で作家の山本一郎氏は9日、「この『帰り道の一人歩きには十分お気をつけください』は私に対する発言ですね?」とツイートしている。

「GACKTもさすがにヤバイと思ったのか、投稿から3日後にほぼ同じ内容でブログを再投稿し、元の記事は削除。しれっと最後の一文を消しているものの、釈明や謝罪はありません」(芸能記者)

 GACKTといえば昨年7月、自身のインスタグラムに中指を突き立てた写真を投稿し、批判が殺到。これに「世界的に言えば、中指を立てるなど一つの表現にしかすぎない。公式の堅い場所ならまだしも…」と反論し、「これからも色んな指を立てて写真撮って行きますよ」と宣言していた。

「かねてより、日本人のリテラシーの低さに苦言を呈してきたGACKTですが、ネット上では『お前が言うな』との声も。今回に至っては、『情報選択のリテラシーがそもそも弱い日本人』について書き連ねたブログの最後に『帰り道の一人歩きには十分お気をつけください』ですから、ギャグかと見間違えてしまいますよ」(同)

 人気バラエティ番組『芸能人格付けチェック!』(テレビ朝日系)での驚異の連勝により、“知識人”としてのキャラが定着したGACKT。それだけに、今回の脅迫とも取れる物言いには心底がっかりだ。

GACKTにリテラシーを語る資格なし!? 評論家を「一人歩きには十分お気をつけください」と脅迫か

 ミュージシャンでタレントのGACKTが今月、脅迫まがいのブログを投稿したとして騒ぎになっている。

 昨年末、本名の“大城ガクト”で仮想通貨「SPINDLE」のICO事業に乗り出したことを発表したGACKT。今月2日のブログでは、反響に対し「『また詐欺に引っかかるのか?』『大丈夫か?』と、言いたい放題のサイトもありました」と報告し、「世の中に溢れ出たポジティブ・ネガティブな情報に対する、一般の方たちの反応を見ていて、投資リテラシーの話以前に、情報選択のリテラシーが非常に弱いことを多く感じました」「情報選択のリテラシーがそもそも弱い日本人は、多くのメディアによって右往左往している現状」と印象を綴った。

 また、事業への誤解を解くためか、上場前の「SPINDLE」についてつらつらと説明を続け、ブログの最後では「偏った解釈と情報を自信満々でアップしてくださる一部の方達と、SPINDLEを悪用して詐欺などを企てる方たちに ココロから哀悼と感謝と殺意の気持ちを込めて この始まったばかりの一年を どうか無事にお過ごしできることを刹那に願っております」と苦言。さらに、「帰り道の一人歩きには十分お気をつけください」と、事業を邪魔する者に対し怒りを露わにした。

 案の定、ネット上では、この目を疑うような締めの文が話題に。「完全な脅迫じゃないか…。殺意があるんだね」「殺害予告じゃん怖」「GACKTコインを叩けばGACKTに夜道で襲われるのか!?」といった声が相次いでいるほか、昨年、「SPINDLE」の問題点をまとめたコラムを発表した投資家で作家の山本一郎氏は9日、「この『帰り道の一人歩きには十分お気をつけください』は私に対する発言ですね?」とツイートしている。

「GACKTもさすがにヤバイと思ったのか、投稿から3日後にほぼ同じ内容でブログを再投稿し、元の記事は削除。しれっと最後の一文を消しているものの、釈明や謝罪はありません」(芸能記者)

 GACKTといえば昨年7月、自身のインスタグラムに中指を突き立てた写真を投稿し、批判が殺到。これに「世界的に言えば、中指を立てるなど一つの表現にしかすぎない。公式の堅い場所ならまだしも…」と反論し、「これからも色んな指を立てて写真撮って行きますよ」と宣言していた。

「かねてより、日本人のリテラシーの低さに苦言を呈してきたGACKTですが、ネット上では『お前が言うな』との声も。今回に至っては、『情報選択のリテラシーがそもそも弱い日本人』について書き連ねたブログの最後に『帰り道の一人歩きには十分お気をつけください』ですから、ギャグかと見間違えてしまいますよ」(同)

 人気バラエティ番組『芸能人格付けチェック!』(テレビ朝日系)での驚異の連勝により、“知識人”としてのキャラが定着したGACKT。それだけに、今回の脅迫とも取れる物言いには心底がっかりだ。

「君のせいで1日中こんなだよ…」人気ぽっちゃりモデル、撮影現場でのセクハラ被害体験を語る

 昨年のモデル長者番付で10位にランクインした人気プラスサイズ・モデルのアシュリー・グラハム(30)が、17歳の時、撮影現場でセクハラを受けたことがあると告白。露出したイチモツを「触れ」と命じられ、パニックになったと赤裸々に明かした。長年セクハラがはびこってきたファッション業界でも、被害を告発しようという流れになっている。アシュリーはこの「Me Too」運動を支援し、「被害に遭ったらどう行動すればいいのかを若いモデルたちに伝えていきたい」と鼻息を荒くしている。

 昨年10月に米大手紙ニューヨーク・タイムズが「ハリウッドの巨匠プロデューサーのハーヴェイ・ワインスタインが、権力を盾に過去30年にわたって女優たちにセクハラをし続けてきた」と報じた後、自分も被害者だと告発する女優が続出。これが発端となり、アメリカではさまざまな業界でセクハラ行為を次々と告発する流れになっているのは既報の通りだ。このセクハラ告発は大きな動きとなり、SNSで付けられたハッシュタグから「Me Too」運動として国外でも展開されるようになっている。さらに今年に入ってからは「もうこれ以上、権力を振りかざして行われるセクハラや性暴力、性差別や人種差別に我慢するのはやめよう!」という「Time’s Up」運動へと発展。「権力を持つ男性全員が悪いという運動に発展しかねない」「軽口もセクハラだと訴えられるのは問題」と懸念する声が上がるほどの巨大ムーブメントとなっている。

 セクハラ告発は音楽界、スポーツ界、政界、一般企業、そしてファッション界でも巻き起っており、各業界の大御所たちが次々と失脚に追い込まれている。これまでに複数のモデルからセクハラ告発、起訴されてきた鬼才フォトグラファーのテリー・リチャードソンもその1人で、「VOGUE」「GQ」などを出版するコンデナスト・パブリケーションズが、テリーに対し「今後、写真を使用しない」と通達したとの情報が流出し、大ニュースとなった。

 過激な写真を得意とし、モデルに性的行為を強要したり性的嫌がらせをすることで有名なテリーだったが、被写体から最高の表情を引き出す天才写真家として高く評価されてきた。世界的スターやオバマ前大統領、2020年大統領選挙への出馬が期待されるオプラ・ウィンフリーとも仕事をしており、彼に撮影してもらうことはステータスだとされてきた。あまりにもセクハラがひどく、14年には「ノー・モア・テリー(#Nomoreterry)」というボイコット運動も巻き起こったが、サクッと乗り越えてきた。だが今回のムーブメントでは、47歳のキャノン・バーンスタインというモデルから03年の撮影中に「突然チンコを露出し、私の口の中に無理やり押し込んだ。そしてオーラルセックスを強要された」と性的暴行の申し立てまで明確に出され、いよいよ業界から追放されることになった。

 その後、カルバン・クラインの下着ラインの男性モデルのヌード広告で知られる大御所フォトグラファー、ブルース・ウェーバーもセクハラを告発・起訴された。若い細マッチョのブロンド男性モデルが、「撮影中に無理やり下着を脱がされ、『チンコをシゴけ』と強要された。ブルースのチンコにも触らされ、ブルースの口の中に指を入れさせられた。『君はどれくらい成功したいんだい? どれほどの野心があるんだい?』と囁かれながら」と暴露したのだ。

 女性モデルだけでなく、男性モデルまでもセクハラ・性的嫌がらせをされているのだということが世間に広く知られるようになり、ファッション界は悪い意味で注目を集めている。

 そんな中、米大手経済誌「フォーブス」で昨年「世界で最も稼ぐモデル」の10位にランクインし、プラスサイズ・モデル初の快挙だと話題をさらったアシュリー・グラハムが、「私も17歳の時に撮影現場でセクハラされた」と告白したのだ。

 身長175cm、体重91kg、スリーサイズ107-76-117だとされるアシュリーは、9日に放送された米ABC局の人気トーク番組『ザ・ビュー』にゲストとして出演。司会者のウーピー・ゴールドバーグ、大御所コメディエンヌのジョイ・べアール、弁護士のサニー・ホスティン、ジョン・マケインの娘メーガン・マケインに囲まれ、真剣トークを展開した。

 ウーピーから、「あなた、テリーと仕事をしたことがあるよね?」と話を振られたアシュリーは、「えぇ、17〜18歳の時に、テリーと仕事をしたわ」と認め、「撮影のオファーの電話をもらった時、もちろん彼のうわさは知っていた。みんなが話していたから耳にしていたわ。でも、オファーを受けたの。だって、最高の中の最高の人と一緒に仕事をしたいから。そしてその写真をポートフォリオに入れたいから」と語った。

 「とんでもない状況になるかも――って考えなかったの?」と聞かれるとアシュリーは、「もちろんよ! 被害者になるかもしれないんだ――って怖かったわ。でも、何が起こるかわからないし……」と説明。司会者の1人から「それに彼を崇拝している人だっているわけだしねぇ」とフォローされると、「そうなのよ! 素晴らしい人だって話も聞くのよ」と弁解し、「撮影セットはごくごく普通だったわ。でも、『シャツ脱げ』って言われるのかな? とか不安な気持ちだった。だって半端ないほど彼のうわさを聞いていたから」と回想した。

 「母親を撮影に連れて行けばよかったのに」という意見に、アシュリーは「母が同行していたのは16歳までだったの。私はしっかりしてたし、17歳の時にはニューヨークで自立していたし。決断は、自分で下さなければならなかったの」と言い、「でも、17歳の子が1人でって……若すぎるわよね」と悲しげな表情に。

 そして、「テリーとは全然別の撮影の時の話で、キャンペーンの撮影をしていたんだけど、フォト・アシスタントの男性から『ちょっと話があるから、こっちに来い』って言われて。廊下に連れ出され、クロゼットの中に押し込まれて。そこでイチモツを露出した彼にこう言われたの。『君のおかげで1日中こんなだよ。早く触ってくれ』って」と、17歳の時にセクハラされたことを告白した。

 アシュリーは続けて「もうパニックになって、クロゼットから逃げ出したわ。そして、『誰にもばれませんように』って祈ったの。もし彼が私にこんなことをしたんだってみんなに知られたら、私が『仕事しにくいモデルだ』って思われる。仕事しづらい厄介なモデルだと思われて、誰も私と仕事したくなくなるって」と、当時の気持ちを正直に明かし、モデルの地位が低い業界の闇を暴露。

 「でも、今、私が知っていることを当時の私が知っていたら。多くの女性たちが立ち上がって『me too』って言っている姿を見ていたら、あの男を殴り、『ペドフィリアだ!』って叫ぶわ。だって、私は17歳で未成年だったんだから。そして、『不誠実で無責任なセクハラ野郎だ』って叫んだでしょうね。自分の事務所にも連絡して、いろいろしたでしょうね」と興奮気味に語った。

 そして、「ほかの女性が私のような目に遭わないように、しっかり見ておいてやろう、って」と感無量だという表情を浮かべ、ウーピーの「そうよ、今じゃみんなの目があるんだから。しっかり見てるんだから、そういう奴らはもう逃げられないわよ」という言葉にうなずいていた。

 ネット上では、「モデルは露出度の高い服を着たり、下着姿で挑発するようなポーズをとっているのだから、撮影現場で欲情してしまう人が出るのはある程度は仕方ないのでは?」という声も上がっている。人気男性誌「MAXIM」などで活躍するセクシーモデルのティファニー・スタンリーは、先日、米『FOXニュース』で「一部のフォトグラファーの撮影では、何か変な流れになりそうだと察知できるの。性的な緊張感が漂っているって、ビンビン感じる。フォトグラファー全員がそうだってわけじゃないけど、一部の人はね」と語っており、そういう空気になることがあると認めている。

 しかし、それはあくまで仕事であり、そういう雰囲気になったからといってセクハラしてもOKというわけではない。だがフォトグラファーの中には、最初からモデルと性的なことをしようと企んでいる輩がいるそうで、ティファニーは「ぶっちゃけ、LAには、女の子の体目的のフォトグラファーが何人かいるの」「友達の中にも、度数の高いアルコールを飲まされて、『嫌だ』って言っているのに、際どい撮影をさせられそうになった子がいる」と明かしている。

 ハリウッドもほかの業界もそうだが、ファッション界でも若い駆け出しのウブなモデルたちの「成功したい」という気持ちにつけ込み、セクハラ行為を行う権力者たちがたくさんいる。美しく自信に満ちあふれたモデルでさえもそんな目に遭っていることに、『ザ・ビュー』のメーガンはショックを受けたようで、「『アメリカン・トップ・モデル』にも出演し、大成功しているあなたでさえもそんな目に遭っただなんて。本当に残念。気の毒で仕方ない」と首を振っていた。

 アシュリーは、「この世には権力をかさに着て、脅してセクハラをしようとする卑劣な大人がたくさんいることを若い女性に伝え、もしそんな目に遭ったとしても対処できるように教育したい」と発言。「私には、きちんと伝える責任があるんだって思ってる。何も知らなかったら、その時、どうしたらいいかわからないだろうから」と深刻な面持ちで語った。

 その言葉にウーピーは深くうなずきながら、「そうよ。そして若い女性に『自分の体をどうするかという権限は、自分自身にあるんだよ』って教えなきゃいけないのよ。男性とベッドインした時、『コンドームなんてつけなくても大丈夫だよ』って言われたら、『大丈夫じゃない。つけてちょうだい』って女の子が言わなくちゃいけない。言っていいの、言う権利があるの。『ゴムなしじゃ、私の体に指一本触れるな』って拒否していいのよ!」と熱弁。17歳でママに、34歳でおばあちゃんに、58歳でひいおばあちゃんになったウーピーのこの言葉に、ネット上では「とても重みがある」と受け止めた人が多かった。

「Me Too」「Time’s Up」運動により、セクハラ、性差別、人種差別のない世の中になるのだろうか? また、ウーピーが願う「若い女の子が男性に『ゴムなしセックスはダメ!』」と強く言える世の中になるのだろうか? 「Time’s Up運動はハリウッドセレブの自己満足的な一時的な流行として終わりそう」「そう簡単に撲滅なんてできないでしょ」と悲観的に考えている人も少なくないようだが、果たして?

「君のせいで1日中こんなだよ…」人気ぽっちゃりモデル、撮影現場でのセクハラ被害体験を語る

 昨年のモデル長者番付で10位にランクインした人気プラスサイズ・モデルのアシュリー・グラハム(30)が、17歳の時、撮影現場でセクハラを受けたことがあると告白。露出したイチモツを「触れ」と命じられ、パニックになったと赤裸々に明かした。長年セクハラがはびこってきたファッション業界でも、被害を告発しようという流れになっている。アシュリーはこの「Me Too」運動を支援し、「被害に遭ったらどう行動すればいいのかを若いモデルたちに伝えていきたい」と鼻息を荒くしている。

 昨年10月に米大手紙ニューヨーク・タイムズが「ハリウッドの巨匠プロデューサーのハーヴェイ・ワインスタインが、権力を盾に過去30年にわたって女優たちにセクハラをし続けてきた」と報じた後、自分も被害者だと告発する女優が続出。これが発端となり、アメリカではさまざまな業界でセクハラ行為を次々と告発する流れになっているのは既報の通りだ。このセクハラ告発は大きな動きとなり、SNSで付けられたハッシュタグから「Me Too」運動として国外でも展開されるようになっている。さらに今年に入ってからは「もうこれ以上、権力を振りかざして行われるセクハラや性暴力、性差別や人種差別に我慢するのはやめよう!」という「Time’s Up」運動へと発展。「権力を持つ男性全員が悪いという運動に発展しかねない」「軽口もセクハラだと訴えられるのは問題」と懸念する声が上がるほどの巨大ムーブメントとなっている。

 セクハラ告発は音楽界、スポーツ界、政界、一般企業、そしてファッション界でも巻き起っており、各業界の大御所たちが次々と失脚に追い込まれている。これまでに複数のモデルからセクハラ告発、起訴されてきた鬼才フォトグラファーのテリー・リチャードソンもその1人で、「VOGUE」「GQ」などを出版するコンデナスト・パブリケーションズが、テリーに対し「今後、写真を使用しない」と通達したとの情報が流出し、大ニュースとなった。

 過激な写真を得意とし、モデルに性的行為を強要したり性的嫌がらせをすることで有名なテリーだったが、被写体から最高の表情を引き出す天才写真家として高く評価されてきた。世界的スターやオバマ前大統領、2020年大統領選挙への出馬が期待されるオプラ・ウィンフリーとも仕事をしており、彼に撮影してもらうことはステータスだとされてきた。あまりにもセクハラがひどく、14年には「ノー・モア・テリー(#Nomoreterry)」というボイコット運動も巻き起こったが、サクッと乗り越えてきた。だが今回のムーブメントでは、47歳のキャノン・バーンスタインというモデルから03年の撮影中に「突然チンコを露出し、私の口の中に無理やり押し込んだ。そしてオーラルセックスを強要された」と性的暴行の申し立てまで明確に出され、いよいよ業界から追放されることになった。

 その後、カルバン・クラインの下着ラインの男性モデルのヌード広告で知られる大御所フォトグラファー、ブルース・ウェーバーもセクハラを告発・起訴された。若い細マッチョのブロンド男性モデルが、「撮影中に無理やり下着を脱がされ、『チンコをシゴけ』と強要された。ブルースのチンコにも触らされ、ブルースの口の中に指を入れさせられた。『君はどれくらい成功したいんだい? どれほどの野心があるんだい?』と囁かれながら」と暴露したのだ。

 女性モデルだけでなく、男性モデルまでもセクハラ・性的嫌がらせをされているのだということが世間に広く知られるようになり、ファッション界は悪い意味で注目を集めている。

 そんな中、米大手経済誌「フォーブス」で昨年「世界で最も稼ぐモデル」の10位にランクインし、プラスサイズ・モデル初の快挙だと話題をさらったアシュリー・グラハムが、「私も17歳の時に撮影現場でセクハラされた」と告白したのだ。

 身長175cm、体重91kg、スリーサイズ107-76-117だとされるアシュリーは、9日に放送された米ABC局の人気トーク番組『ザ・ビュー』にゲストとして出演。司会者のウーピー・ゴールドバーグ、大御所コメディエンヌのジョイ・べアール、弁護士のサニー・ホスティン、ジョン・マケインの娘メーガン・マケインに囲まれ、真剣トークを展開した。

 ウーピーから、「あなた、テリーと仕事をしたことがあるよね?」と話を振られたアシュリーは、「えぇ、17〜18歳の時に、テリーと仕事をしたわ」と認め、「撮影のオファーの電話をもらった時、もちろん彼のうわさは知っていた。みんなが話していたから耳にしていたわ。でも、オファーを受けたの。だって、最高の中の最高の人と一緒に仕事をしたいから。そしてその写真をポートフォリオに入れたいから」と語った。

 「とんでもない状況になるかも――って考えなかったの?」と聞かれるとアシュリーは、「もちろんよ! 被害者になるかもしれないんだ――って怖かったわ。でも、何が起こるかわからないし……」と説明。司会者の1人から「それに彼を崇拝している人だっているわけだしねぇ」とフォローされると、「そうなのよ! 素晴らしい人だって話も聞くのよ」と弁解し、「撮影セットはごくごく普通だったわ。でも、『シャツ脱げ』って言われるのかな? とか不安な気持ちだった。だって半端ないほど彼のうわさを聞いていたから」と回想した。

 「母親を撮影に連れて行けばよかったのに」という意見に、アシュリーは「母が同行していたのは16歳までだったの。私はしっかりしてたし、17歳の時にはニューヨークで自立していたし。決断は、自分で下さなければならなかったの」と言い、「でも、17歳の子が1人でって……若すぎるわよね」と悲しげな表情に。

 そして、「テリーとは全然別の撮影の時の話で、キャンペーンの撮影をしていたんだけど、フォト・アシスタントの男性から『ちょっと話があるから、こっちに来い』って言われて。廊下に連れ出され、クロゼットの中に押し込まれて。そこでイチモツを露出した彼にこう言われたの。『君のおかげで1日中こんなだよ。早く触ってくれ』って」と、17歳の時にセクハラされたことを告白した。

 アシュリーは続けて「もうパニックになって、クロゼットから逃げ出したわ。そして、『誰にもばれませんように』って祈ったの。もし彼が私にこんなことをしたんだってみんなに知られたら、私が『仕事しにくいモデルだ』って思われる。仕事しづらい厄介なモデルだと思われて、誰も私と仕事したくなくなるって」と、当時の気持ちを正直に明かし、モデルの地位が低い業界の闇を暴露。

 「でも、今、私が知っていることを当時の私が知っていたら。多くの女性たちが立ち上がって『me too』って言っている姿を見ていたら、あの男を殴り、『ペドフィリアだ!』って叫ぶわ。だって、私は17歳で未成年だったんだから。そして、『不誠実で無責任なセクハラ野郎だ』って叫んだでしょうね。自分の事務所にも連絡して、いろいろしたでしょうね」と興奮気味に語った。

 そして、「ほかの女性が私のような目に遭わないように、しっかり見ておいてやろう、って」と感無量だという表情を浮かべ、ウーピーの「そうよ、今じゃみんなの目があるんだから。しっかり見てるんだから、そういう奴らはもう逃げられないわよ」という言葉にうなずいていた。

 ネット上では、「モデルは露出度の高い服を着たり、下着姿で挑発するようなポーズをとっているのだから、撮影現場で欲情してしまう人が出るのはある程度は仕方ないのでは?」という声も上がっている。人気男性誌「MAXIM」などで活躍するセクシーモデルのティファニー・スタンリーは、先日、米『FOXニュース』で「一部のフォトグラファーの撮影では、何か変な流れになりそうだと察知できるの。性的な緊張感が漂っているって、ビンビン感じる。フォトグラファー全員がそうだってわけじゃないけど、一部の人はね」と語っており、そういう空気になることがあると認めている。

 しかし、それはあくまで仕事であり、そういう雰囲気になったからといってセクハラしてもOKというわけではない。だがフォトグラファーの中には、最初からモデルと性的なことをしようと企んでいる輩がいるそうで、ティファニーは「ぶっちゃけ、LAには、女の子の体目的のフォトグラファーが何人かいるの」「友達の中にも、度数の高いアルコールを飲まされて、『嫌だ』って言っているのに、際どい撮影をさせられそうになった子がいる」と明かしている。

 ハリウッドもほかの業界もそうだが、ファッション界でも若い駆け出しのウブなモデルたちの「成功したい」という気持ちにつけ込み、セクハラ行為を行う権力者たちがたくさんいる。美しく自信に満ちあふれたモデルでさえもそんな目に遭っていることに、『ザ・ビュー』のメーガンはショックを受けたようで、「『アメリカン・トップ・モデル』にも出演し、大成功しているあなたでさえもそんな目に遭っただなんて。本当に残念。気の毒で仕方ない」と首を振っていた。

 アシュリーは、「この世には権力をかさに着て、脅してセクハラをしようとする卑劣な大人がたくさんいることを若い女性に伝え、もしそんな目に遭ったとしても対処できるように教育したい」と発言。「私には、きちんと伝える責任があるんだって思ってる。何も知らなかったら、その時、どうしたらいいかわからないだろうから」と深刻な面持ちで語った。

 その言葉にウーピーは深くうなずきながら、「そうよ。そして若い女性に『自分の体をどうするかという権限は、自分自身にあるんだよ』って教えなきゃいけないのよ。男性とベッドインした時、『コンドームなんてつけなくても大丈夫だよ』って言われたら、『大丈夫じゃない。つけてちょうだい』って女の子が言わなくちゃいけない。言っていいの、言う権利があるの。『ゴムなしじゃ、私の体に指一本触れるな』って拒否していいのよ!」と熱弁。17歳でママに、34歳でおばあちゃんに、58歳でひいおばあちゃんになったウーピーのこの言葉に、ネット上では「とても重みがある」と受け止めた人が多かった。

「Me Too」「Time’s Up」運動により、セクハラ、性差別、人種差別のない世の中になるのだろうか? また、ウーピーが願う「若い女の子が男性に『ゴムなしセックスはダメ!』」と強く言える世の中になるのだろうか? 「Time’s Up運動はハリウッドセレブの自己満足的な一時的な流行として終わりそう」「そう簡単に撲滅なんてできないでしょ」と悲観的に考えている人も少なくないようだが、果たして?

憧れの存在には、いつまでも輝き続けてほしい。哀歓系コメディ『ピンカートンに会いにいく』

 自分がブレイクできずにいるのは、事務所の営業努力のなさやプロデューサーたちに見る目がないからだ。映画『ピンカートンに会いにいく』の主人公・優子(内田慈)はそう思い込むことで、芸能界の片隅で辛うじてこれまで生きてきた。オーディションに落ちる度に、周囲に毒を吐く人生だった。アルバイトをしながら、タレント&女優として成功するという夢にしがみついてきたものの、30代も後半となり現実のシビアさが肌身にヒリヒリと沁みるようになってきた。『ピンカートンに会いにいく』は、夢は願い続ければきっと叶うという能天気な青春ドラマでもなければ、主人公が大人になる成長ドラマでもない。ずっとネガティブ思考に囚われ続けてきたひとりの女性が、人生のスタートラインに立つまでを描いたとても慎ましい物語だ。

 本作を撮り上げたのは、大阪芸術大学映像学科&東京藝術大学大学院映像研究科出身の坂下雄一郎監督。1986年生まれの新鋭監督だ。新しい才能の発掘を目的にしている「松竹ブロードキャスティング」が制作した勘違いコメディ『東京ウィンドオーケストラ』(17)で商業デビュー。続いて低予算映画の地方ロケの惨状をブラックコメディ化した異色作『エキストランド』(17)も公開され、再び「松竹ブロードキャスティング」と組んだ『ピンカートン』と、デビュー1年目にしてオリジナル脚本のコメディ作品が3本劇場公開される期待の存在。若手監督らしく『ピンカートン』にはまだ洗練されきっていない、レアな感情と毒っけのある笑いが注がれた新鮮みのある作品となっている。

 今や毒吐きおばさんと化している優子だが、実は20年前に5人組のアイドルグループ「ピンカートン」として芸能デビューを果たしていた。勝ち気な性格の優子がリーダーを務めていたが、シングル曲「Revolution now」をリリースしてこれからというときに、あっけなく解散してしまう。一番人気だった葵がソロデビューするという噂が流れ、グループ内に確執が生まれたことが原因だった。

 20年前はグループが解散しても、若い自分にはまだ明るい未来が待っていると信じていた。でも、いつの間にか自主映画の死体役とかパチンコ店のイベントのMCぐらいしか仕事は回ってこない状態に。さらに散々ディスってきた所属事務所からは、契約解除を言い渡されてしまう。40歳を目前にして、人生真っ暗闇となる優子。芸能界でスポットライトを浴びるという夢は、いつの間にか自分自身への呪いと変わり、優子を雁字搦めに縛り付けていた。

 だが、捨てる神あれば拾う神もあり。そんなドン底状態の優子に、一本の蜘蛛の糸が垂れ下がってきた。不完全燃焼で終わった「ピンカートン」の再結成ライブをやろうという奇特なプロデューサーが現われたのだ。レコード会社に勤める松本(田中健太郎)は、少年時代に「ピンカートン」の大ファンだったが、楽しみにしていたライブを観ることなく彼女たちは芸能界の表舞台から去ってしまった。憧れの存在だった「ピンカートン」に、ちゃんとライブをやらせてあげたい。ちょっと頼りなさげな松本の提案に、優子はもったいぶりながらもすがりつくしかない。

 美紀(山田真歩)をはじめ、かつてのメンバー3人は芸能界をすでに引退して、普通の主婦となっていた。家族や子どもたちの手前もあって、再結成にはあまり気が進まない。だが、美紀たちのモチベーションの低さ以上に大きな問題があった。かつて優子とケンカ別れした葵を呼び戻すことができなければ、「ピンカートン」は再結成したことにはならない。優子と葵が20年ぶりに仲直りできるかどうかが、グループ再結成の大事な鍵だった。

 人生の先が見えてきた現在とキラキラと輝く未来が待っていると信じていたアイドル時代とが交錯する形で、ストーリーは進んでいく。20年前、優子(小川あん)と葵(岡本夏美)はグループ内でいちばん仲がよかった。一緒にオーディションを受けにいき、「他のアイドルたちが全員死ねばいいのに」と2人で毒づきあいながら、ブレイクできずにいる悶々とした日々を共に過ごしてきた。優子と葵はいちばんの親友であり、いちばん身近なライバルでもあった。それゆえに、一度壊れた関係を修復するのは容易ではない。再結成を前に、仲直りを勧める他のメンバーたちに対して、優子はなかなか素直になれない。心で思っていることとは、真逆な言葉を吐き出してしまう。

「大人になったら仲直りって言わないんだよ。それって謝罪っていうんだからね!」

 毒づくことが習慣化してしまった“超痛い女”優子をリアルに演じているのは、インディペンデント系映画で売れっ子の実力派女優・内田慈。本作が映画初主演となる。優子がライバル視してきた葵の20年後を演じるのは、ドス黒系ミステリー『愚行録』(17)での“学園の女王さま”ぶりが印象的だった松本若菜。朝ドラ『花子とアン』(NHK総合)の女流作家役などクセのある役がうまい山田真歩らがこれに絡む。優子、葵のアイドル時代を演じた小川あん、岡本夏美たちもこれから人気が出てきそうな逸材。かつての仲間が再び集まるというプロットは韓国映画『サニー 永遠の仲間たち』(11)からのいただきだが、毒は吐くのに、胸の中の本音は口にできない主人公たちの面倒くさい心理描写に坂下監督の独自のセンスを感じさせる。

 物語の後半、優子とプロデューサーの松本は、消息のつかめない葵を探して回ることに。グループ解散後、葵は事務所を移り、優子と同じように地味に芸能活動を続けていた。葵の元マネージャーだったという男を見つけるが、「過去にすがって、懸命に生きるのって痛いよね」と元マネージャーは葵のことを冷笑する。それまでずっとちぐはぐだった優子と松本だが、このとき2人は一致団結して、この元マネージャーをボコボコにする。かつて自分が憧れた存在には、いつまでも輝き続けてほしい。だから、自分にとってのアイドルやライバルをディスる奴は、到底許すことができなかった。

 20年の歳月を経て、優子と葵はお互いの心のわだかまりを消し去ることができるのか。優子と葵との20年ぶりの遭遇シーンが、本作のクライマックスとなる。おばさんになった「ピンカートン」の再結成ライブの行方は、映画を観てのお楽しみだ。最後にひとつ言えることは、優子は40歳を前にして、言い訳をしない自分の生きる道を見つけたということ。長年の呪いから、ようやく自分を解放することに成功した優子。目の前に広がる厳しい現実は変わらないものの、彼女の人生がこれから始まろうとしていた。
(文=長野辰次)

『ピンカートンに会いにいく』
監督・脚本/坂下雄一郎
出演/内田慈、松本若菜、山田真歩、水野小論、岩野未知、田村健太郎、
小川あん、岡本夏美、柴田杏花、芋生悠、鈴木まはな 
配給/松竹ブロードキャスティング、アーク・フィルムズ
1月20日(土)より新宿武蔵野館ほか全国順次公開
C)松竹ブロードキャスティング
http://www.pinkerton-movie.com

※「ピンカートン」が歌う主題歌「Revolution now」が、フルコーラスで現在配信中!

『パンドラ映画館』電子書籍発売中!
日刊サイゾーの人気連載『パンドラ映画館』
が電子書籍になりました。
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憧れの存在には、いつまでも輝き続けてほしい。哀歓系コメディ『ピンカートンに会いにいく』

 自分がブレイクできずにいるのは、事務所の営業努力のなさやプロデューサーたちに見る目がないからだ。映画『ピンカートンに会いにいく』の主人公・優子(内田慈)はそう思い込むことで、芸能界の片隅で辛うじてこれまで生きてきた。オーディションに落ちる度に、周囲に毒を吐く人生だった。アルバイトをしながら、タレント&女優として成功するという夢にしがみついてきたものの、30代も後半となり現実のシビアさが肌身にヒリヒリと沁みるようになってきた。『ピンカートンに会いにいく』は、夢は願い続ければきっと叶うという能天気な青春ドラマでもなければ、主人公が大人になる成長ドラマでもない。ずっとネガティブ思考に囚われ続けてきたひとりの女性が、人生のスタートラインに立つまでを描いたとても慎ましい物語だ。

 本作を撮り上げたのは、大阪芸術大学映像学科&東京藝術大学大学院映像研究科出身の坂下雄一郎監督。1986年生まれの新鋭監督だ。新しい才能の発掘を目的にしている「松竹ブロードキャスティング」が制作した勘違いコメディ『東京ウィンドオーケストラ』(17)で商業デビュー。続いて低予算映画の地方ロケの惨状をブラックコメディ化した異色作『エキストランド』(17)も公開され、再び「松竹ブロードキャスティング」と組んだ『ピンカートン』と、デビュー1年目にしてオリジナル脚本のコメディ作品が3本劇場公開される期待の存在。若手監督らしく『ピンカートン』にはまだ洗練されきっていない、レアな感情と毒っけのある笑いが注がれた新鮮みのある作品となっている。

 今や毒吐きおばさんと化している優子だが、実は20年前に5人組のアイドルグループ「ピンカートン」として芸能デビューを果たしていた。勝ち気な性格の優子がリーダーを務めていたが、シングル曲「Revolution now」をリリースしてこれからというときに、あっけなく解散してしまう。一番人気だった葵がソロデビューするという噂が流れ、グループ内に確執が生まれたことが原因だった。

 20年前はグループが解散しても、若い自分にはまだ明るい未来が待っていると信じていた。でも、いつの間にか自主映画の死体役とかパチンコ店のイベントのMCぐらいしか仕事は回ってこない状態に。さらに散々ディスってきた所属事務所からは、契約解除を言い渡されてしまう。40歳を目前にして、人生真っ暗闇となる優子。芸能界でスポットライトを浴びるという夢は、いつの間にか自分自身への呪いと変わり、優子を雁字搦めに縛り付けていた。

 だが、捨てる神あれば拾う神もあり。そんなドン底状態の優子に、一本の蜘蛛の糸が垂れ下がってきた。不完全燃焼で終わった「ピンカートン」の再結成ライブをやろうという奇特なプロデューサーが現われたのだ。レコード会社に勤める松本(田中健太郎)は、少年時代に「ピンカートン」の大ファンだったが、楽しみにしていたライブを観ることなく彼女たちは芸能界の表舞台から去ってしまった。憧れの存在だった「ピンカートン」に、ちゃんとライブをやらせてあげたい。ちょっと頼りなさげな松本の提案に、優子はもったいぶりながらもすがりつくしかない。

 美紀(山田真歩)をはじめ、かつてのメンバー3人は芸能界をすでに引退して、普通の主婦となっていた。家族や子どもたちの手前もあって、再結成にはあまり気が進まない。だが、美紀たちのモチベーションの低さ以上に大きな問題があった。かつて優子とケンカ別れした葵を呼び戻すことができなければ、「ピンカートン」は再結成したことにはならない。優子と葵が20年ぶりに仲直りできるかどうかが、グループ再結成の大事な鍵だった。

 人生の先が見えてきた現在とキラキラと輝く未来が待っていると信じていたアイドル時代とが交錯する形で、ストーリーは進んでいく。20年前、優子(小川あん)と葵(岡本夏美)はグループ内でいちばん仲がよかった。一緒にオーディションを受けにいき、「他のアイドルたちが全員死ねばいいのに」と2人で毒づきあいながら、ブレイクできずにいる悶々とした日々を共に過ごしてきた。優子と葵はいちばんの親友であり、いちばん身近なライバルでもあった。それゆえに、一度壊れた関係を修復するのは容易ではない。再結成を前に、仲直りを勧める他のメンバーたちに対して、優子はなかなか素直になれない。心で思っていることとは、真逆な言葉を吐き出してしまう。

「大人になったら仲直りって言わないんだよ。それって謝罪っていうんだからね!」

 毒づくことが習慣化してしまった“超痛い女”優子をリアルに演じているのは、インディペンデント系映画で売れっ子の実力派女優・内田慈。本作が映画初主演となる。優子がライバル視してきた葵の20年後を演じるのは、ドス黒系ミステリー『愚行録』(17)での“学園の女王さま”ぶりが印象的だった松本若菜。朝ドラ『花子とアン』(NHK総合)の女流作家役などクセのある役がうまい山田真歩らがこれに絡む。優子、葵のアイドル時代を演じた小川あん、岡本夏美たちもこれから人気が出てきそうな逸材。かつての仲間が再び集まるというプロットは韓国映画『サニー 永遠の仲間たち』(11)からのいただきだが、毒は吐くのに、胸の中の本音は口にできない主人公たちの面倒くさい心理描写に坂下監督の独自のセンスを感じさせる。

 物語の後半、優子とプロデューサーの松本は、消息のつかめない葵を探して回ることに。グループ解散後、葵は事務所を移り、優子と同じように地味に芸能活動を続けていた。葵の元マネージャーだったという男を見つけるが、「過去にすがって、懸命に生きるのって痛いよね」と元マネージャーは葵のことを冷笑する。それまでずっとちぐはぐだった優子と松本だが、このとき2人は一致団結して、この元マネージャーをボコボコにする。かつて自分が憧れた存在には、いつまでも輝き続けてほしい。だから、自分にとってのアイドルやライバルをディスる奴は、到底許すことができなかった。

 20年の歳月を経て、優子と葵はお互いの心のわだかまりを消し去ることができるのか。優子と葵との20年ぶりの遭遇シーンが、本作のクライマックスとなる。おばさんになった「ピンカートン」の再結成ライブの行方は、映画を観てのお楽しみだ。最後にひとつ言えることは、優子は40歳を前にして、言い訳をしない自分の生きる道を見つけたということ。長年の呪いから、ようやく自分を解放することに成功した優子。目の前に広がる厳しい現実は変わらないものの、彼女の人生がこれから始まろうとしていた。
(文=長野辰次)

『ピンカートンに会いにいく』
監督・脚本/坂下雄一郎
出演/内田慈、松本若菜、山田真歩、水野小論、岩野未知、田村健太郎、
小川あん、岡本夏美、柴田杏花、芋生悠、鈴木まはな 
配給/松竹ブロードキャスティング、アーク・フィルムズ
1月20日(土)より新宿武蔵野館ほか全国順次公開
C)松竹ブロードキャスティング
http://www.pinkerton-movie.com

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インパルス・堤下敦、ガリガリガリクソン……よしもと“交通事故芸人”が「復帰絶望」の深いワケ

 昨年10月に横浜市の国道で乗用車を運転中に停車中のごみ収集車に追突し、2人に軽傷を負わせたお笑いコンビ・インパルスの堤下敦が、11日に過失運転傷害の疑いで書類送検された。

 昨年6月にも、睡眠薬や抗アレルギー薬などを飲み、意識がもうろうとしながらの運転で電柱に衝突し、道路交通法違反(過労運転、事故不申告)の罪で略式起訴されている堤下。人気芸人から一転、ネガティブなイメージが定着してしまった。

「堤下は昨年10月の事故により、ネットの冠番組や、来月から上演される元AKB48・篠田麻里子主演舞台『アンフェアな月』を降板。一方、相方の板倉俊之は現在、よしもとの劇場でピンネタを披露しており、これが大ウケ。さらに、小説『機動戦士ガンダム ブレイジングシャドウ』(KADOKAWA)を手掛けるなど作家としても注目されており、堤下がいなくても才能を発揮しています」(芸能関係者)

 謹慎中のよしもと芸人といえば、昨年5月に酒気帯び運転の疑いで逮捕されたガリガリガリクソンは、事故から約8カ月が経つが、いまだ復帰のウワサは聞こえてこない。

「事件以降、Twitterの更新が停止しているガリクソンですが、投資で生計を立てている模様。ガリクソンは、飲酒運転という悪質さもさることながら、事故数日後に開設した“裏アカ”で居酒屋のメニューの写真と共に『さけうめー! ばーか!』と投稿するなど、全く反省していないことが発覚。さらに、知人に闇金まがいの高利貸しをしていたことが週刊誌に報じられるなど、金絡みのヤバイウワサも絶えない。そんな悪評が、謹慎期間を長引かせているようです」(同)

 昨年まで毎年、吉本興業や産經新聞社などが主催する「淀川 寛平マラソン」に参加し、記者会見にも登壇していたガリクソン。今年も3月に開催されるが、昨年8月に行われた会見では、よしもとの先輩芸人・たむらけんじがガリクソンについて「周囲に『吉本でずっと芸人をやっていきたい』と話している」と明かし、「禊ぎランをやらしていただいて」「ベストタイムを更新できたら、その場で復帰。できなければ、謹慎をあと半年とか」と、ガリクソンの復帰を後押ししようとしていた。

「今年もガリクソンがマラソンに参加するか否かが注目されているものの、同大会は国土交通省や大阪府、大阪市教育委員会といった行政や公的機関が多く後援しており、たむらの復帰プランは現実的とは思えない。また、復帰が実現しても、例のごとく『吉本は身内の犯罪に甘い』と大バッシングされるでしょうね」(同)

 昨年は、NON STYLE・井上裕介の当て逃げ事件をはじめ、所属タレントによる路上での事件・事故が続いたよしもと。今年もまた「身内に甘い」と言われてしまうのだろうか?

ゾウに踏まれ、海で溺れ……タイで“ルール無視”の中国人観光客が死亡事故を起こしまくり!

 中国人観光客に今一番人気の行き先は、タイだといわれている。2016年には、およそ800万人の中国人がタイを訪れている。同年、日本に訪れた同国人が630万人ということからも、どれだけ多くの中国人がタイを訪れたかわかるだろう。

 ところが近年タイでは、そんな中国人観光客のマナー違反が原因で、多くのトラブルが発生しているという。

 新浪新聞(12月27日付)によると、先月21日、タイ東部チョンブリー県のゾウの観光施設で死亡事故が発生した。死亡したのは中国人旅行ガイドで、事故当時、中国人観光客たちをゾウの背中に乗せるため引率していた。

 ところが、一部の中国人ツアー参加者がゾウを取り囲み、棒でつついたり、尻尾を引っ張ったりとちょっかいを出し始めると、ゾウが暴れ出したという。

 結果、ゾウは近くにいたガイドの何永傑(ホー・ヨンジエ)さんの頭を何度も蹴り、何さんは病院に運ばれたが、死亡が確認されたのだった。そのほかに、2名の参加者が重傷を負ったという。

 事故発生当時、ゾウを取り囲む中国人観光客は複数人おり、施設側の関係者は、何度もゾウに近づかないよう観光客に注意を促していたが、それでもちょっかいを出し続けたのだ。

 今回、死亡事故を起こしてしまったゾウは17歳のオスで、おとなしい性格だったという。これまでトラブルもなく、この施設で観光客を乗せてきていたのだが、近々このゾウは木材運搬業者に売られてしまうようだ。また、施設側もゾウの管理不足や救助の遅れの責任を負い、賠償金として150万タイバーツ(約525万円)を、死亡した何さんの遺族や、ケガをした中国人観光客に支払うことが決まった。

 中国のネット上では「こんな常識がない奴らを、中国から出すなよ。ガイドもかわいそうだが、ゾウも被害者だ」「ゾウをいじめた人たちに、全責任を取らせるべきだ!」「こういうバカな観光客は中国に強制送還して、国内で厳しく裁かれてほしい」と、厳しいコメントが多く寄せられていた。

 今回はゾウに蹴られたことによる死亡事故だが、タイでは海で死亡する中国人観光客も急増しているという。2017年1月~6月までの半年間に、プーケットなどのリゾートビーチで、中国人観光客73名が水死しているという。その原因として最も多いのが、遊泳禁止区域での遊泳や飲酒しながらの遊泳だと報じられている(頭条新聞)。

 こうした死亡事故の発端には、多くの場合、中国人観光客によるルール違反がある。今年は900万人の中国人がタイにやってくると予想されるため、同国政府観光局は「中国人観光客には特に、観光地での注意事項をしっかり伝え、事故防止を図っていく」というが、果たしてそれで状況が改善されるのだろうか……。
(文=青山大樹)

「弟子なのか職業なのか」漫画家・三田紀房氏の“残業代請求”騒動、アシスタントの本音は?

 漫画家アシスタントは“ブラック”なのか――? そんな疑問が、今ネット上で話題を呼んでいる。昨年12月上旬、Yahoo!ニュースが配信した「週休3日、残業禁止、『作画完全外注』――漫画家・三田紀房が『ドラゴン桜2』で挑む働き方改革」という漫画家・三田紀房のインタビュー記事に、かつて同氏のアシスタントを11年7カ月間務めていた漫画家・カクイシシュンスケ氏が、「残業はあった」などとブログで反論。ほかの漫画家たちも、カクイシ氏のブログ内容やアシスタントの労働環境に関する意見を述べるなど、大論争に発展しているのだ。

 三田氏は、『ドラゴン桜』(講談社)などで知られる人気漫画家で、インタビューによると、アシスタントの労働環境を整えるべく、「アシスタントは週休3日、残業禁止」「絵を描く作業はデザイン会社に外注」しているとのこと。しかし、カクイシ氏は、三田氏の職場に関して「だいたい平和な11年7カ月であったと思います」「(それは)業界の水準に比べても三田先生の職場が時間にきっちりしていたことが大きいと思います」としながらも、「完全にホワイトかと言われるとそうではありませんでした。労働基準法にきちんと則った職場であったかというと、そうは言えないでしょう」と苦言を呈したのだ。

 三田氏の記事にある「現在、三田のアシスタントが働くのは9時30分から18時30分まで。休憩は自由にとることができるが、残業は禁止されている」という部分には、「残業は今までさんざんしました」「(休憩は)15時00分から15時15分くらいまでの10~15分間だけ」と反論。また残業代に関しては11年7カ月の間一度も支払われなかったといい、請求を考えているとのこと。

 さらに、三田氏が自身の公式サイトで「漫画家の公務員化を行った」と述べている点に関して、「平成17年に三田先生のもとで働き始めた時は、私の記憶が確かなら月給13万円からのスタートだったはずです(中略)最終的な私の月収は23万円でした(中略)公務員とは程遠い収入です」といった異議を申し立てたのだ。

 知られざる漫画業界の慣習に、ネット上では「ブラックすぎる」「残業代は請求すべき」といった声が飛び交う中、これに反論したのは『ピューと吹く!ジャガー』(集英社)の漫画家・うすた京介氏。カクイシ氏に対して「漫画業界は使う側使われる側に関係なく結局は実力社会」「そもそも漫画家なんてまともな仕事じゃないんだから嫌なら就職しなさい」と、業界の実情をツイートし(現在は削除済み)、波紋を呼んだ。

 こうした一連の騒動を、実際に現在アシスタントをしている人はどう見ているのだろうか? 漫画雑誌に投稿を続けながら、編集者から紹介を受けたアシスタント業に就く20代のA氏は、「カクイシ先生のブログを読んだけれど、共感できない部分が多かった」と語る。

「アシスタントは、自分の漫画だけでは食っていけない新人漫画家や、漫画雑誌に投稿をしているタマゴたち。あくまで私の経験による意見ですが、そもそもアシスタントって、漫画家の“お弟子さん”みたいなものだと思っています。お手伝いすることで技術を学ばせてもらい、たまにいいもん食べさせてもらったり(笑)。それに労働時間などに関して、前もって契約を交わすことはあまりありませんし、お給料についても、時給なのか、日給なのか、月給なのか、どのように算出されているのか、またそこに食費や交通費は含まれているのかなど、全て先生にゆだねられていて、明細がもらえないところもあります。だから、師匠が弟子におこづかいをあげてるみたいなものなのかなぁと。三田先生が労働時間について語っていたので、カクイシ先生から“残業”という言葉が出たのでしょうが、私はお給料の算出方法も知らないので、残業という概念自体なかったです」

 A氏は「アシスタント=職業」といった認識があまりないようで、お給料に関しても「確かなのは、売れてる先生のアシ代は高いことぐらい」だそう。カクイシ氏に対しては、「最初に三田先生と契約を交わしていたのか。もし交わしていたとしたらどんな内容だったのか知りたいですね。ただ、先生にいきなり『契約内容をはっきりさせてくれ』なんて言いづらいですが」という。

■不満があっても「早く独り立ちしろ」と言われるだけ

 一方で、A氏の意見を、「通い制度のアシスタントの意見」と語るのは、20代の新人漫画家・Bさん。最近はデジタルで描くマンガ家が多いため、通いではなく自宅で作業を行う“デジタルアシスタント”が増えており、「彼らは1コマいくら、時給いくらと、最初に細かくお給料を設定するケースが多い」という。

「僕も実際に、デジアシさんに手伝ってもらったことがありますが、最初に細かくお給料についてはお話しましたよ。でも、昔ながらの通いのアシスタントはなぁなぁですよね。カクイシ先生は、休憩時間に関しても疑問を呈していましたが、それはどこの現場でも同じだなぁと思いました。休憩時間は自由と言われていても、例えば、お菓子を食べながらゴロゴロしたり……みたいな時間はない。月刊だと、週刊よりはゆるいと聞きますけど、それでもみんな手は動かしてると思いますよ」

 さらにB氏は、うすた氏が「結局は実力社会」と指摘した点について、プロアシスタントという存在を解説してくれた。

「うすた先生が言っていた“実力社会”というのはまさにその通りなんです。アシスタントの中には、“プロアシスタント”と呼ばれる高い技術力を持った人たちがいて、中には月給40万円近く稼ぐ人もいますよ。彼らはアシスタントを“職業”にしている。自分がいないと現場が回らないことを理解しているから、先生に対しても待遇に関して強気の交渉ができるんです」

 しかし、「普通のアシスタントにそういった権限を持つことはなかなかできない」と語るB氏。アシスタントの待遇に不満を持っていたとしても、「『だったら早くうまくなって、独り立ちしなさい』と言われてしまうでしょうね。漫画業界って、昔からそういうところなんですよ」という。

 昨今芸能界では、タレントの雇用問題が表面化し、古くからの慣習に世間が疑問を投げかけるケースも増えている。漫画業界でも同様に、これまで業界内のルールとして通用していたアシスタントの労働環境や賃金制度が、世間一般に知れ渡るところとなった。アシスタントは、弟子なのか、職業なのか――今後どういった議論に発展していくか、注目していきたい。

DAIGO、北川景子との結婚2周年ツーショット写真を披露で反響

 歌手のDAIGO(39)が自身のインスタグラムを更新。妻で女優の北川景子(31)と結婚2周年を迎え、夫婦2人の仲睦まじいツーショット写真を公開した。

 DAIGOといえば、2016年1月11日に婚姻届を提出し、同日結婚会見を開いた。DAIGOの紳士的な振る舞いと北川の幸せそうな姿が話題となり、「あこがれの夫婦」として幅広い世代から人気を集めている。

 今回、2人は箱根にあるアニメ『エヴァンゲリオン』のオフィシャルショップ「えヴぁ屋」を訪れたようで、DAIGOは「#えう゛ぁ屋#with惣流(式波)アスカ・ラングレー#最新作いつだろう!楽しみ!」とコメントを添え、登場キャラクター“惣流(『新劇場版:破』では式波)・アスカ・ラングレー”のパネルと写る写真を披露。
投稿には「2nd wedding anniversary」とも記載されており、ファンから「美男美女。本当にお似合いカップルです」「共通の趣味があるっていいですよね、末永くお幸せに」「ラブラブな様子が写真からも伝わってきます」などたくさんの祝福の声が寄せられ、「ODT!(おめでとう)」と、DAIGO風の祝福メッセージも。

 この投稿には15万8,000件以上の「イイね!」と、1,700件を超えるコメントが殺到し、2人にあこがれを抱くファンが多いことがうかがえる内容となった。